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2018/05/26(土) 22:11:46.138ID:+zdop9zt0
アシタカ「マ、マーキング……?」

サン「そうだ。山犬はこうやって木に小便をひっかけて、ナワバリを広げるんだ」シャー

アシタカ「しかし、其方は人間だ!!」

サン「私は山犬だっ!!」ガルル

アシタカ「いいからもうやめろっ!!」

サン「うるさい! アシタカなんてあっちに行け!」

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2018/05/26(土) 22:14:06.350ID:+zdop9zt0
タタラ場

アシタカ「はあ……参ったな」

エボシ「ん? どうしたのだ、浮かぬ顔をして」

アシタカ「エボシ殿……実は、少々サンと揉めてしまいまして……」

エボシ「なんだ、痴話喧嘩か? 其方は女心に疎そうだからな。どれ、私が相談に乗ってやろう」

アシタカ「よろしいのですか……?」

エボシ「これでも女の端くれだ。話してくれるなら、何かしらの助けにはなれよう」

アシタカ「では、遠慮なく。話せば長くなるのですが、実は、かくかくしかじかで……」

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2018/05/26(土) 22:16:28.098ID:+zdop9zt0
エボシ「あっはっはっはっ!」

アシタカ「な、何がおかしいのです!?」

エボシ「こ、これが……笑わずにいられるか」プークスクス

アシタカ「くっ……話すべきではなかった」

エボシ「まあ、そう拗ねるな。ちゃんと相談には乗ってやろうではないか」

アシタカ「今更何を言う! もう結構だ!!」

エボシ「ほう? では、其方だけであの山犬の姫の機嫌を直せるのか?」ニヤニヤ

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2018/05/26(土) 22:19:05.005ID:+zdop9zt0
アシタカ「そ、それは……」

エボシ「だいたい、たかが小便のひとつで何をそんなに狼狽える必要がある?」

アシタカ「しかし! 仮にも年頃の娘があんなはしたない真似をするのは見過ごせない!!」

エボシ「其方は頑固だな。あい、わかった。では、私について来なさい」

アシタカ「どちらに向かわれるのですか?」

エボシ「私の庭だ」

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2018/05/26(土) 22:21:03.567ID:+zdop9zt0
エボシの庭

アシタカ「エボシ殿、ここでいったい何を……?」

エボシ「なに、ちょっと立ち小便を、な」ニヤリ

アシタカ「な、何を馬鹿な!?」

エボシ「ああ、立ち小便と言っても、足にかかるのは御免だから、しゃがませて貰うよ」

エボシの部下「怖や怖や」

エボシの部下「エボシ殿は小便をなさる気じゃ」

エボシ「こら、大勢に見られると出るものも出ないではないか。仕事をしろ」

エボシの部下「ひひっ怖や怖や」

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2018/05/26(土) 22:23:08.465ID:+zdop9zt0
アシタカ「エボシ殿! 本気かっ!?」

エボシ「無論、本気だとも」

アシタカ「とても正気の沙汰とは思えない……」

エボシ「アシタカ、其方はかつて、曇りなき眼で見定めると、そう申していたな?」

アシタカ「そ、それが何だと言うのだ!?」

エボシ「ならば、女の小便とは如何なるものか、その曇りなき眼とやらでしかと見定めるがいい」

アシタカ「貴女の中には……夜叉がいる」

エボシ「フハッ! そうだとも! そして、あの山犬の姫の中にもまた、夜叉が潜んでいる! せっかくだ、アシタカよ。ちょっとそこに這いつくばれ」

アシタカ「なっ!? どうするつもりだ!!」

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2018/05/26(土) 22:25:33.397ID:+zdop9zt0
エボシ「知れたこと。其方に小便をひっかけてやろうと、そう言っているのだ」

エボシの部下「怖や怖や」

エボシの部下「エボシ殿の石火矢からは逃れられん」

エボシ「こら、無駄口を叩いでないで、早くそいつを拘束せんか!」

エボシの部下「ひひっ怖や怖や」ガシッ

アシタカ「は、離せっ!! 私は自分の足でここに来た! だから、自分の足で出て行くっ!!」ジタバタ

エボシ「其方が踏み入れたのは私の庭。よって、生殺与奪の権利は私にある。観念しろ」

アシタカ「い、嫌だっ! サァーン! サン、どこだぁー!? サァーン! 助けてくれぇーっ!!」

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2018/05/26(土) 22:27:21.758ID:+zdop9zt0
森の中

サン「はあ……どうしよう」

モロ「どうかしたのかい?」

サン「アシタカに、マーキングするのをやめろって言われた」

モロ「如何にもあの小僧の言いそうなことだ」

山犬1「俺があいつにマーキングしてやろうか?」

山犬2「マーキングした後、食べていい?」ハッハッハッハッ

サン「食べちゃダメ。マーキングも、ダメ」

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2018/05/26(土) 22:29:29.618ID:+zdop9zt0
モロ「では、お前がマーキングしておやり」

サン「わ、私が……?」

サーン! タスケテクレー!!

サン「ッ!? い、今の声!!」

モロ「どうやらあの小僧の声のようだね」

サン「母さん! 私、行かないと!!」

モロ「お行き。お前には、あの小僧にマーキングされる道もあるのだから」

サン「アシタカのおしっこなんて飲みたくない!」

山犬1「乗れ、サン!」

山犬2「おしっこ食べちまえ!」ハッハッハッハッ

サン「絶対嫌っ!! 母さん、行って来ます!」ダダッ

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2018/05/26(土) 22:31:03.813ID:+zdop9zt0
タタラ場

アオォーン!

アシタカ「応えた!」

エボシ「ちっ……これからだと言うのに」

アシタカ「貴女の思い通りにはさせない!!」

エボシ「ふっ……まあいいさ。では、今度こそ上手くやるのだぞ?」

アシタカ「エ、エボシ殿……?」

サン「アシタカ! 大丈夫かっ!?」ザッ

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2018/05/26(土) 22:33:03.546ID:+zdop9zt0
エボシ「よく来たな、山犬の姫」

サン「アシタカに何をした!?」

エボシ「まだ何もしていない。ちょっと小便をひっかけようとしたら、騒ぎ出したのだ」

サン「よくもっ!」ガルル

アシタカ「待て、サン!」

サン「止めるな! 八つ裂きにしてやる!!」

エボシ「それは怖い。ならば、私はこの辺で退散することにしよう」

アシタカ「エボシ殿! 気遣い、感謝する!!」

エボシ「さらばだ、アシタカ。そして、山犬の姫よ」

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2018/05/26(土) 22:35:01.864ID:+zdop9zt0
ゴンザ「エボシ様、よろしかったので?」

エボシ「構わんさ。タタラ場の平和の為にも、あの2人には仲良くして貰わねば困る」

ゴンザ「エボシ様がそう仰るならば」

エボシ「それで、ゴンザよ」

ゴンザ「はっ! 如何されましたか?」

エボシ「出しかけた小便を何とかしたいのだが」

ゴンザ「謹んで、このゴンザめが飲みましょう!」

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2018/05/26(土) 22:37:05.738ID:+zdop9zt0
サン「アシタカ、どういうことなんだ?」

アシタカ「エボシ殿は、私とサンが仲直りをするきっかけを作ってくれたんだ」

サン「あの女が……?」

アシタカ「ああ、そうだ。だから、私はこの場で先刻の無礼を謝りたいと思う」

サン「べ、別に、謝る必要なんて……」

アシタカ「私は愚かだった。つい先程、エボシ殿に小便をかけられそうになり、ようやく気づいた。どうせなら、サンの小便の方がいいと」

サン「あ、あの女と比べるなっ!!」

アシタカ「では、言い直そう。私は、サンの小便を、かけて欲しい」

サン「私に……マーキングされたいのか?」

アシタカ「そうだ」

サン「フハッ!」

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2018/05/26(土) 22:39:02.262ID:+zdop9zt0
アシタカ「サ、サン……?」

サン「いや、何でもない。嬉しかっただけだ」

アシタカ「ならば、かけてくれるのか?」

サン「もちろん。お前は、私のモノだからな」

アシタカ「ありがとう、サン」

サン「それで、アシタカ。提案なんだが……」

アシタカ「なんだ?」

サン「ど、どうせなら、お互いにマーキングし合うのも、悪くないと思うんだが……」モジモジ

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2018/05/26(土) 22:41:16.754ID:+zdop9zt0
アシタカ「お互いに、マーキングし合う……?」

サン「アシタカが最初でいいぞ」

アシタカ「い、いや、勝手がわからない」

サン「ならば、まずは私が手本を示そう」

アシタカ「よろしく頼む」

サン「アシタカ、そこに跪け」

アシタカ「こ、これでいいか……?」スッ

サン「そしたら、片足を上げて……こう!」シャー

アシタカ「うぶっ!?」

サン「フハッ!」

0027以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/26(土) 22:43:02.640ID:+zdop9zt0
アシタカ「はあ……はあ……溺れるかと思った」

サン「ほら、次はお前の番だぞ。早くしろ」

アシタカ「ああ、わかった」ボロンッ

サン「……足を上げる必要は、なさそうだな」/////

アシタカ「問題ない。では、いくぞ」

サン「アシタカ」

アシタカ「ん?」

サン「私はお前のモノになれて、嬉しいぞ」

アシタカ「フハッ!」シャー

サン「うぷっ! はあ……はあ……しょっぱい」

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2018/05/26(土) 22:45:31.171ID:+zdop9zt0
アシタカ「サン」

サン「ん? どうかしたのか?」

アシタカ「尿に塗れた其方は……美しい」

サン「ッ……!」///////

アシタカ「私も其方のモノになれて、嬉しかったよ」

サン「フハッ! それなら良かった! 愛してるぞ♡」

アシタカ「フハハハハッ! 私も愛している!!」

サン「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」


甲六「すげぇ。旦那と山犬の姫は、小便をかけ合って高笑いする仲なんだ」

ジコ坊「ほう……雅な小便だな」