1: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 07:49:51 ID:???Sr
愛「ただいまより、第12回【キューアグ会議ミア・テイラー編】を始めるよ!
議長はアタシ、宮下愛!」

侑「書紀の高咲侑だよ~」

愛「で、メンバーは」

璃奈「古参、天王寺璃奈」

ランジュ「パートナー、鐘嵐珠よ!」

歩夢「今日から入った、上原歩夢です」

しずく「ついこの間初期から平メンバーに降格した桜坂しずくです🩵」

愛「うんうん、アタシ含めて6人! 同好会メンバーの半分が集まって、この集まりも大きくなったねえ!」

4: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 07:59:28 ID:???Sr
愛「それじゃ、早速だけど……まずはこの会議でナニをナニしてナニするか、入ったばっかりの人もいることだから改めて説明しよっか」

侑「と言っても、ここに来るまでに私がある程度説明してるんだけどね……じゃあ、歩夢を連れてきた私が責任持って説明するよ」

歩夢「お願い、侑ちゃん」

侑「うん。じゃあまずはこの【キューアグ会議】についてからだね。
【キューアグ会議】は、キュートアグレッション会議の略称。
可愛いものを見たときに、ちょっとつねったり引っ叩いたりしたくなる衝動……で、これをミアちゃんに抱いたのがこの集まり……! 悪名高きロリコン宮下愛が集めた私たちのことだよ」

愛「おいコラ最後」

璃奈「間違ってはないと思う」

侑「で、そんな14歳に劣情を抱いて少し涙を流して貰いたいとか思ってる、同好会の変態たちでミアちゃんをどんな目に遭わせて泣かせようか、って会議してるの。
議決して採用された内容のイタズラをミアちゃんに仕掛けて、いい表情を撮ったら璃奈ちゃんの家で鑑賞会を開くんだ」

ランジュ「ちなみにだけど、ミアを酷く傷つけたりする内容は無しよ。
あくまでちょっぴり怖がったり、目に涙を浮かべたミアで愉しむのがアタシたちなのよ!」

歩夢「じゃあ、例えばだけどミアちゃんが自信満々に作ってきた曲をボロクソにこき下ろす……とかしたら」

愛「殺すしかないね」

璃奈「生まれてきたことを後悔させる」

ランジュ「五感と股間を機能不全にしてやるわよ」

侑「……とまぁ、こんな風に愛の重い古参メンバーがいるから、提案内容は軽めのものしようね」

歩夢「うん、わかった。説明してくれてありがとう」

6: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 08:13:04 ID:???Sr
しずく「では、早速ですが……次にミアさんを泣かせるイタズラは何にするかを出し合いませんか?」

侑「そうだね。じゃあ、参考までに前回までのを書き出しておくから、歩夢も『こんな感じにすればいいんだ』って覚えてみてね」

ランジュ「11回分の成果ね!」

キュッキュッキュッ……

・突然隣で大声を上げる
・煽ってからホラー映画を見せる
・激辛料理を一口食べさせる
・煽てて持ち上げて調子に乗り始めたタイミングで1回キレる
・発明で事故った姿で出迎える
・一寸法師サイズにして瓶の中に入れる
・身に付けている下着と同じものをストーカーに食べられてるドッキリ
・極薄ブーブークッション
・自信満々に話した面白エピソードに「は?」って返す
・VRナイトメア
・部室でエッグいプレイしてる様子をうっかり見せる

侑「こんな感じ」

歩夢「わぁ……一つ一つ聞いてみてもいい?」

侑「うん、どれから聞きたい?」

歩夢「じゃあ、上から順番にいいかな」

しずく「最初のですか」

愛「これはまだ、アタシとりなりーしかいなかった頃の奴だね。
取り敢えず、記念すべき1回だからってことでシンプルなのにしたんだ」

璃奈「まず、寝たフリをした愛さんの隣に座らせた」

愛「で、悪夢でうなされたってことにしたアタシが叫びながら起きて、ミアちをびっくりさせたの」

璃奈「あの時のミアちゃんは、釣られて叫びながら泣いて腰を抜かして愛さんを指さして支離滅裂に叫んでた」

愛「あれは中々濡れる泣き顔だったよね~」

歩夢「そんなことあったんだ……」

侑「ちなみに私は現場を見てたけど、当時は何も知らなかったから愛ちゃんの方が心配だった」

愛「それはゴメン」

7: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 08:19:36 ID:???Sr
歩夢「このホラー映画のやつは?」

璃奈「前に部員皆でホラー映画を観た時のミアちゃんが面白かったから、もう一度やった」

愛「面白いくらい泣いて怖がってたよ。
いやー、流石にスティーブン・クイーン製の映画だよ」

璃奈「残虐ピエロにミアちゃんと似た子が追い回されてたシーンでボロ泣きしてた」

ランジュ「その後、ハンバーガー屋のピエロを見ただけでブルブルしてたわね。
アタシはこの時のミアを見たからこの集まりに入ったのよ」

歩夢「トラウマレベルなんだね……」

愛「で、激辛料理……これがランジュ発案だったよね」

ランジュ「そうね。アタシお手製の激辛麻婆豆腐をエマや愛たちに振る舞って、ミアには『ミアは辛いの食べられないでしょ? やめた方がいいわ』って言ったら、『そんなことないさ!』ってノってきて、一口食べたら噎せて泣いて、お水をたくさん飲んでたわ」

璃奈「けど、あれは私たちのお腹も凄いことになった……尿道が引きちぎれるかと思った」

愛「あー、うん……アタシ2日くらいお腹痛かったもん」

歩夢「いったいどんな味のを作ったの……?」

8: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 08:25:25 ID:???Sr
愛「で、次のやつは────」

─────

侑「──で、これが今までミアちゃんにやってきたことだよ」

歩夢「凄かったんだね……でも、どういうのを提案すればいいかわかったよ。
ありがとう、侑ちゃん」

侑「どういたしまして」

しずく「歩夢さんも趣旨をわかったところで、意見を出しあっていきましょう🩵」

璃奈「うん。じゃあ始めよう」

愛「よーし! じゃ、今回はどういうジャンルにするか決めてこうか!」

しずく「そうですね……前回、前々回は『見る』タイプのダメージを与えて来ましたから、それ以外で考えてみるのはどうでしょう?」

愛「いいね、じゃあ今回は見る系以外にしよっか!」

ランジュ「そうね!」

9: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 08:31:07 ID:???Sr
璃奈「……じゃあ、今回はギャップ系で攻めてみるのはどうだろう」

ランジュ「ギャップ? どういうのかしら?」

璃奈「まず、こちら私の発明品こと『ばかしメカ』」

歩夢「か◯けつゾ□リに出てきたやつだ……」

璃奈「でも、私のコレはあくまで『見た目だけ』を化かすメカ。
それを利用して、せつ菜さんが作った料理をこのメカで美味しそうに化かして、ミアちゃんに食べさせる」

愛「せっつーの料理かぁ……りなりー、もしかしなくてもだけど」

璃奈「うん、私たちも道連れ覚悟」

ランジュ「うーん……初めての歩夢もいるんだし、もうちょっとリスク控えめのはないかしら?」

しずく「ですね……それに、流石にせつ菜さんの料理はやりすぎな気がします」

璃奈「うん……わかった、じゃあこれはやめておこう」

10: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 08:39:10 ID:???Sr
しずく「ですが、璃奈さんの『ギャップ系で攻める』は中々いいと思いますので、続けさせて貰いますね」

愛「おっ、しずくもある感じ?」

しずく「はい。ミアさんはせつ菜さんの影響でアニメにハマってるみたいなので……ズバリ、詐欺アニメを見せるんです。
璃奈さんがオススメすれば、確実に見るはずですから!」

愛「えーと、詐欺アニメって?」

ランジュ「犯罪がメインのアニメかしら?」

璃奈「うぅんと、いわゆる騙す系。
簡単に言うと、プ◯キュアみたいな変身ヒロインが活躍するアニメかと思わせて、中身は変身ヒロインが死ぬほど苦しめられてる様子を見せられる、とか」

愛「んー……けど、アニメってーからには一気見しても結構時間かかるっしょ?
映画ならともかく、アニメは難しいかなぁ。
っつか、それ見せる系じゃん」

しずく「うぐ……確かにそうですね」

12: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 08:50:01 ID:???MM
ランジュ「はい! じゃあ次はランジュよ!
題して集団発情よ!」

歩夢「し、集団……?」

ランジュ「作戦は、まず璃奈にいかにも発明品、って感じのボタンを用意してもらうの」

璃奈「効果は付与しなくていいの?」

ランジュ「えぇ! それっぽくあればいいのよ。
で、どうにかミアにそれを押させて、直後にアタシたちが発情したみたいになってミアに襲いかかるのよ! 勿論ちゃんとただの『フリ』よ。
急にアタシたちが脱ぎ出して、火照って、ミアに息を荒げたりしたらピッタリじゃないかしら!」

愛「おーっ、それ良いねぇ! アタシら元からミアちに発情してるようなもんだし、シラフでもそんなフリするの余裕っしょ!」

璃奈「うん。それにかこつけてミアちゃんの胸やお尻も堪能出来るかも……璃奈ちゃんボード『ぐえっへっへっへ』」

侑「じゃあ、これ書いとくね」

キュッキュッキュッ……

しずく「……歩夢さんには、ありませんか?」

歩夢「えっ?」

しずく「確かにランジュさんの案もとっても魅力的ですが、今回は折角なので歩夢さんの案も聞けたらな、と……」

歩夢「私の案……じゃあ、こんなのどうかな?」

ランジュ「? 頭に手を当ててどうするの?」

歩夢「えい」

ブチッ

しずく「えっ……あ、頭のシニヨンが取れた!?」

愛「え……し、しかもなんか取ったところからまた新しいの生えてきた!」

ヒョコッ

歩夢「それっ」

ポイッ、スイーッ

璃奈「投げたら飛んでる……」

歩夢「薄暗い校舎の中で、これに追いかけ回されるなんてどうかな?」

愛「お、おぉ……凄いね歩夢……ちょっと愛さんたちもビビった」

侑「じゃあこれも書いて……と」

キュッキュッキュッキュッ

侑「どっちにしようか」

15: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 11:03:36 ID:???MM
愛「んー……集団発情……ぽむ玉追いかけっこ……どっちも魅力的だし……よしっ、どっちもやっちゃおうよ!」

ランジュ「きゃあっ、いいわね!」

璃奈「どっちもやるって……どんな風に?」

愛「んーとね、まず集団発情でミアちを狙うじゃん? で、ミアちが怖がって部室から逃げ出す!
で、そのタイミングでりなりーが部室棟を停電させて、停電の中アタシらがミアちを追いかけ回す。
で、ミアちが走って振り切ったって確信する距離まで離れたところで、ぽむ玉を使って追いかけ回すってわけ」

しずく「ですが……停電して暗くなった部室棟だと、危なくないですか? もし階段などから足を踏み外してしまったら」

璃奈「それについては問題ない。
ミアちゃんがどれだけ焦っていても懐中電灯を拾えるように手配しておく」

ランジュ「なら問題ないわね!」

歩夢「じゃあ、ぽむ玉はいくつくらい出せばいいかな?」

愛「12個くらいかな」

18: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 16:50:12 ID:???Sr
────

愛「ぃよーし! これで準備オッケーだね! 皆ぁ、作戦通り動くよ~!」

全員「おーっ!」

璃奈「じゃあ、まずは早速私が動く」

ポチポチ

璃奈『ミアちゃん 今すぐ部室に来て欲しい』

ミア『何かあるのかい?』

璃奈『画期的な発明をした。ミアちゃんに使って欲しい』

ミア『OK! 今向かうよ!』

璃奈「これでよし」

侑「じゃあ、いくよ歩夢」

歩夢「うん。作戦通りに、だね」

しずく「私は高校を中退して働く気も勉強する気もない残念な女の子……そう、才能はあれどやる気のない残念な女の子……」ブツブツ



───

ミア「hey璃奈、画期的な発明っていうのは──うわっ!?」

侑「はァ~~~↑ン……」

歩夢「……」

しずく「んー……」

ランジュ「ラァ……」

ミア「な、み、皆どうしたんだよ。
そんなSlothみたいになって……!」

侑「あー……課題とか面倒臭いよォ」

歩夢「コツコツやるのも面倒くさい……」

しずく「というかもう、生きることが面倒くさいです……」

ランジュ「チーズタルトになりたい……」

ミア「な、なんだよこれ……」

19: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 16:55:14 ID:???Sr
ミア「君ら一体どうしたっていうんだよ!」

愛「ミアち……」

璃奈「ん……」

ミア「愛、璃奈! 君らまでどうしたんだ!?」

璃奈「机の……上……」

ミア「こ、これは……?」

『1時間後の誰かへ
今この部室は蓮ノ空の攻撃を受けて、部室にいると段々とやる気が奪われていく空間になっている
今は皆でやる気を取り戻すボタン、やる気スイッチを開発中だけど、1時間後に完成して押せるかどうかは五分五分
もしもまだやる気を維持出来る人たちがこの手紙を読んだのなら
ボタンを完成させるか、ボタンを押して欲しい
ボタンに欠陥があったとしても、少なくともこの状況を変えてくれるはず』

ミア「……この、ボタンか。
そうか、璃奈たちはボタンを完成させたけど、押せなかったんだね。
なら……ボクがボタンを押して、皆を助けてみせるっ!」

ポチーッ

ミア「…………皆?」

20: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/06(金) 17:28:51 ID:???Sr
愛「……」

ムクリ

ミア「愛、立ったってことは元に戻ったの?」

璃奈「……」

スクッ
プチッ、プチッ……ヌギヌギ

ミア「……み、皆? 何やってるんだよ……なんで急に服を脱ぐんだよ」

璃奈「ミアちゃん……🤍」

ミア「りっ、璃奈ぁ、皆どうしちゃったんだよ! 今度はなんで服なんか……」

璃奈「すき……🤍   たい🤍 璃奈ちゃんボード『激えろ』」

ミア「へ……?」

愛「ミアち……🧡 押したボタンの効果……もしかしたら、やる気ボタンじゃなくてぇ🧡 ヤる気ボタンだったのかも🧡」

ミア「は、はぁ……? なんだよそれ、なんなんだよ……!」

ランジュ「ミ~アっ🩷」

抱きっ🩷

ミア「は、離せよランジュ!」

ランジュ「きゃあっ🩷 反抗的なのも可愛いわよ🩷」

歩夢「ミアちゃん……イイこと、しよ🩷 アソボ🩷」

ミア「ひ、ひっ……! べ、ベイビーちゃん! なんとかしてよ!」

侑「ごめん🖤 ミアちゃん🖤 私もこっち側🖤」

しずく「ミアさん🩵 悪いようにはしませんよ🩵 7Pしましょう🩵」

ミア「やだっ! く、来るなよ! う、うわぁぁぁぁっ!」

ガラッ ダッシュッ

愛「──りなりー」

璃奈「うん」

カチッ
プツンッ

璃奈「よし、計算通り停電した。
あとは個別バッテリーで動く私の隠密ドローンを飛ばす」

愛「歩夢、出番だよ」

歩夢「うん。飛ばすね」

ぽむ玉たち『アソボ、アソボ……』

スイーッ

25: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/07(土) 01:29:24 ID:???00
────

ミア「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……なんなんだ、なんなんだよ……!
皆がだらけてたと思ったら発情して、それで襲ってきて、逃げたら停電して……たまたま拾った懐中電灯も落っことしちゃったし……暗くて歩けないし……」

『アソボ アソボ ミアちゃん アソボ』

ミア「なんか変なのが徘徊してるし……誰か助けてよ……誰か……はっ」

ガサゴソ

ミア「そうだ……簡単なことじゃないか、携帯で助けを呼べば良いんだ……ボクには、困ったときに助けてくれるFriendがいるんだから……」

ピポパポ

ミア「……頼む、子犬ちゃん……普段はからかってるけど、君が頼りなんだ……部長として、皆をなんとかしてくれ……」

プルルルルルルル……プルルルルルルル……

『おかけになった電話は、ただいま電源が入っていないか、電波の届かないところにあります』

ミア「……っ、せめて、誰か1人でも……栞子、エマ、彼方、せつ菜、果林……! 誰か、誰か出てよ……!」

『おかけになった電話は、ただいま──』

ミア「っ……なんで誰も出ないんだよ……なんで、なんで皆……! 1人くらいでてくれたっていいだろ……! 誰か助けてよぉ……誰かぁぁぁ……」

スルッ
ガタンッ

ミア「あ……っ、わ、割れてない……危ない危ない……替えは利いても、無駄に壊れるなんて嫌だしな……ハハ」

26: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/07(土) 01:30:22 ID:???00
『ミィツケタ』

ミア「え?」

『アソボ? ネェ、ミアちゃん』

ミア「ひぃぃぃぃぃっ! ぁ、ぁ……! 歩夢の、玉……? な、なんで喋ってるんだよ……って、よりも……! く、来るなよ! 来るな来るな来るな来るな! 怖いんだよ! そんな姿で喋って、そんな姿で近寄られたら怖いに決まってるだろ!」

じり、じりじり……
コツンッ

ミア「! 今度は何──」

『ミアちゃん』

『アソボ、アソボ?』

『イイこと、しよ?』

『ダイスキだよ、ミアちゃん』

ミア「ぁ、あぁ……1つじゃ、なかった……? あ、歩夢の、ballが、いっぱい……いっぱい、来る……やだ、やだよ、来るなよ……! 来るな! 近づくなぁっ! やだ、やだ! 増えるなよ! ぁ、あぁっ……! やだやだやだやだやだやだやだ!!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!! 何したかわからないけど許して!!! もう癇に障るような真似はしないからぁ! お願いだから許してぇっ!!!」

『…………アソバナイノ? じゃあ、バイバイ』

スイーッ

28: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/07(土) 07:59:17 ID:???00
ミア「はぁっ、はぁっ……た、助かっ……た? ぁ、電気も、戻った……良かった、良かったぁ……」

「ねぇ」

ポン

ミア「へ?」

クルッ

歩夢「遊ぼ? ミアちゃん」

no title

29: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/07(土) 08:05:54 ID:???00
ミア「ぁ、あ……!!!!!」

バタンッ

歩夢「……」

─────

ミア「……ん、んん……」

パチッ

ミア(知ってる天井だ……)

ミア「こ、ここは……」

侑「あっ、目が覚めたみたい! ミアちゃん、大丈夫?」

ミア「……侑? 平気なのかい?」

侑「こっちの台詞だよ、ミアちゃんってば部室の前で倒れてたんだよ。
大丈夫? お腹空いてない? それとも疲れた? 寝不足?」

ミア「……夢、か」

侑「夢?」

ミア「……なんでもないよ。
うん、そうだよな……あんな恐ろしい出来事、夢に決まってる……」

愛「ミアちぃ、どうしたの? 暗いよ?」

ミア「元からこんなんだよ……ま、いいや。
バカバカしい夢なんか見たから、お腹減った。
ボクはご飯食べに行くけど、皆は?」

璃奈「私も行く。璃奈ちゃんボード『お腹ペコペコ』」

ランジュ「アタシも丁度お腹空いてたの! コメダ行きましょコメダ!」

しずく「良いですね、色々頼んでシェアしましょうか!」

歩夢「だったら私も~」

ミア(あぁ、なんだ……やっぱり、あの光景は夢だったんだな。
皆、こんなにあったかい……そうだ、やっぱりあんなの夢なんだ)

ミア「じゃ、行こっか!」

30: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/07(土) 08:09:15 ID:???00
────

「なんとか夢だと思わせられたみたいだね。
これでミアちも人間不信になったりはしないだろうし、バッチグーだよ!」

「最後まで完璧に作戦遂行が出来たのは久しぶり。
最近は少しガバチャーでアドリブ気味なところもあったから」

「ふふっ。入って1度目なのに凄い作戦を考えつきましたね、歩夢さん🩵」

「そ、そんな褒めないでよ。皆のアシストもあってだし……」

「謙遜することないわ! アタシと歩夢、2人の連携アイデアの勝利よ!」

「う、うん……じゃあ、ちょっとだけ誇るよ」

「皆~、録画したデータ編集出来たよ~!」

「お、見せて見せて~!」



────

31: 名無しで叶える物語◆k4XEwfBm★ 2024/12/07(土) 08:11:53 ID:???00
(さて、と。
キューアグ会議は存分に盛り上がったことだし……次はあゆむちむち会議……いや、かすみんアゲサゲ会議……カリンドッキリ会議……カナちゃん睡眠イタズラ……ふふっ。
夢が広がってくるなァ)

「楽しいの天才、の手腕……もっと色んな子に魅せてあげないとね。
虹ヶ咲学園には、こーんなに楽しいものがあるんだ、って……ふふふっ」

おしまい

引用元: 【SS】愛「テイラー泣かせてぇらー……なんつって」