0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 22:41:27.406ID:7SjYr7JH0NIKU
俺「なんでこんなことに……。たしか楽しくお茶を飲んでて……それから……」
幼馴染「うふふ……そのお茶に混ぜ物をしたの♪ そしたらすぐにぐっすり♥」
俺「お、お前の仕業か! まさか睡眠薬を混ぜたのか!?」
幼馴染「うんっ♪ ドリエルって言うやつ♪」
俺「睡眠導入剤かよ。ドラッグストアで買ったやつだろそれ」
幼馴染「でも効果あったし……。そ、それよりもっ!」
俺「そうだ、早くこの縄を解いてくれ」
幼馴染「それはダメ♪ アナタはこれからずーっと私と一緒に暮らすんだから♪」
俺「バカなこと言うな! ふざけるのはやめてくれ」
幼馴染「私は本気だよ。安心して? 身の回りのことはぜーんぶ私がやってあげるから♪」
俺「ほ、本気なのか……? なんでそんな……」
幼馴染「そろそろご飯にしよっか♪」
俺「?」
幼馴染「あっ、違った……。えっと、えっと……」ゴソゴソ
俺「???」
幼馴染「こほんっ。……アナタのこと、私のトリコにしてあげる♥ 逃げようなんて気持ちが起こらないようにね♪」
0009以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 22:43:51.884ID:7SjYr7JH0NIKU
俺「待て待て、なんでこんなことをするのか、理由が知りたい」
幼馴染「理由? それはね。 えーっと……理由を聞かれたら……」ガサゴソ
俺「……」
幼馴染「わ、私はアナタのことがっ! すすす、すっすっすっ! すすきなの!」モジモジ
俺「ススキ?」
幼馴染「すーきーなーのー!」
俺「はあ。それで?」
幼馴染「それで……? いや、だから、すっ、すきだから」
俺「うん、好きなんだよね? 俺のこと。それで?」
幼馴染「えっ? それだけだけど……」
俺「えっ? 好きだから、眠らせて縛って監禁するの?」
幼馴染「もうっ! うるさいな! そんなのどうでもいいの!」
俺「理不尽すぎるだろ……」
幼馴染「私のトリコにしてあげる♥ 逃げようなんて気持ちが起こらないようにね♪」
俺「それ、もう聞いたよ」
幼馴染「私のこと見て♥ 頭の中、私でいっぱいにして?」
俺「はあ」
幼馴染「……」ニコニコ
俺「……?」
幼馴染「私のトリコになった?」
俺「いや意味がわかんない」
0017以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 22:46:37.349ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「ぐぬぬ……! えーっと、『それでも抵抗するときは』……」パラパラ
俺「さっきから何見てんだよ。カンペか?」
幼馴染「『下着になって悩殺しよう』……? いやいや、それはまだ早いっていうか……」ブツブツ
俺「聞こえてるよ」
幼馴染「どうしよう……。あっ、これいいかも! 『 なことをして一発KO!』」
俺「聞こえてるよ! さっきよりハードル高いよ!」
幼馴染「ふふーん♪ これでアナタは私のトリコ♥ それじゃあ……カクゴしてね♪」
俺「う、嘘だろ? 早まるなって……!」
幼馴染「……ちゅっ♥」
俺「……」
幼馴染「きゃーっ! つ、ついに しちゃったー! でもでも、これで堕ちたはず!」
俺「頬に軽くキス、か……」
幼馴染「うふふ♪ もう私のことしか考えられないって顔だね♥ いいよ、ずーっと一緒にいてあげる♥」
俺「ああ、うん」
幼馴染「じゃあそろそろご飯にしよっか♪」
俺「そっか、台本があるんだね」
幼馴染「え? このままじゃ食べられない?」
俺「勝手に進めるな」
幼馴染「お世話してあげるって言ったでしょ♪ 食べさせてあ・げ・る♥ もちろん私のお口から直接ね♥」
俺「ついに展開がぶっ壊れた」
0023以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 22:50:15.404ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「ちょっと待っててね!」
俺「ん? わかった」
幼馴染「……お母さーん? ご飯できてるー?」
俺「おばさんのご飯なのか……」
幼馴染「えへへ、おまたせ♪ ……じゃなかった! こほん、ふふ、ちゃんと待てたね♪ えらいえらい♥」
俺「普段の方がかわいい」
幼馴染「カレーうどんです」
俺「カレーうどんか……」
幼馴染「食べよっか。一旦解くね」モゾモゾ
俺「あ、解くんだ。食べさせるやつやめたんだ」
幼馴染「いただきまーす!」
俺「いただきます」
幼馴染「ひぃぃぃ、からいぃぃぃっ!」
俺「はい、水」スッ
幼馴染「んくっ、んくっ、んくっ……ぷはっ! ありがと~」
俺「これかなり甘めなやつだけどまだ辛いんだ」
幼馴染「アナタと一緒に食べるからって、ハチミツと牛乳は入れないでもらったの……」
俺「そっか……なんかすまんな……」
0026以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 22:52:28.458ID:7SjYr7JH0NIKU
俺「ごちそうさまでした」
幼馴染「ごちそうさまでしたーっ!」
俺「相変わらずおばさんの料理は絶品だな」
幼馴染「私の料理もおいしいよ! お母さん直伝!」フンス
俺「作ってくれたこと一度もないじゃん」
幼馴染「あー……うん……まぁ、そのうち……」
俺「ものぐさなやつめ……」
幼馴染「うぅ……。本気出せばすごいもん……」
俺「はぁ……。じゃ、食器片付けてくるね。ついでにトイレも」
幼馴染「あ、うん。いってらっしゃーい」ニコニコ
俺「行ってもいいの?」
幼馴染「うん? いいけど」
俺「逃げるかもよ?」
幼馴染「逃げないよー。私のトリコだもん♪」ニコニコ
俺「そっか……。じゃあ行ってくるから」
0028以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 22:56:13.182ID:7SjYr7JH0NIKU
俺「ただいま」
幼馴染「おかえりー。ほらほら、座って座って」
俺「また縛るの?」
幼馴染「もちろん」
俺「はぁ……。緩めにしてね。痛いとしんどいから」
幼馴染「緩めにしたら意味ないじゃん。ぎゅーっ!」ギチギチ
俺「あたたたたっ!」
幼馴染「よし完成っ! ヤンデレスイッチ、オーン♪」
俺「やっぱりヤンデレ設定だったのか」
幼馴染「……うふふ♪ 実はさっきの食事にも混ぜ物をしたの♥」
俺「なっ……! またドリエルを!?」
幼馴染「違うよ♪ になっちゃうお薬♥ えーっと、Zn?」
俺「亜鉛サプリじゃねーか。健康になるやつだよ」
幼馴染「どう? そろそろ な気分になってきたんじゃない?」
俺「どっちかというと冷めた」
幼馴染「でもダーメ♥ ガマンしてガマンして、私のことが欲しくて堪らないーってなっちゃうまではお預け♪」
俺「ふーん」
幼馴染「……?」
俺「なに?」
幼馴染「ここは『もう限界だ! お菓子くれ!』って言うはずなんだけど」
俺「お菓子?」
幼馴染「ほら、ここ」ガサッ
俺「どれどれ。あー、誤植だよこれ。『お菓子くれ』じゃなくて『犯してくれ』だね」
幼馴染「よくわかんない」
俺「そうだね。ここは飛ばそうね」
0029以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:00:13.028ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「じゃあ寝よっか」
俺「もう寝るの?」
幼馴染「うん。二人で朝まで身体を重ねて目を覚ます、って。朝にならないと次に行けないから」
俺「性知識0なの?」
幼馴染「?」
俺「 するってことだよそれ」
幼馴染「?」
俺「赤ちゃん作るの」
幼馴染「チューするの?」
俺「違う」
幼馴染「???」
俺「心配になるよ……。変な奴な引っかかったりしないでね……」
幼馴染「私、一途だから大丈夫だもん」
俺「そういう問題ではなくてね……」
幼馴染「もうめんどくさいからいろいろ飛ばしちゃおう」
俺「ものぐさめ」
幼馴染「これにしよっかな。『憔悴する彼の耳元で愛を囁く』」
俺「えっ」
幼馴染「うふふ、心まで全部手に入れるの♪ アナタは自分から私を求めるようになる♥ 大丈夫だよ、私がちゃーんと受け止めてあげるから♥」
俺「もう始まってる……」ドキドキ
0034以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:04:39.927ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「……」スッ
俺「うっ……近い近い近い……!」
幼馴染「ねぇ、聞いて……?」ボソッ
俺「あぅぅ……」ゾクゾク
幼馴染「私、アナタのことが好きなの……。昔からずっと。アナタのことだけを見てきた」ヒソヒソ
幼馴染「誰にも渡したくない……! 私だけのものにしたいの……。好きだから……愛してるから……! ねぇ──」ヒソヒソ
俺「ぁ……ぁ……」ゾクゾクッ
幼馴染「──私に全部ちょうだい?」ボソッ
俺「……っ!」
幼馴染「好き♥ 好き♥ アナタのことが好き♥ ねぇ好きって言って? 私だけを見て? 私のものになるって、言って? すきっ♥ すきっ♥ すきぃっ♥」ヒソヒソ
俺「うああっ! やめやめ! もう終わり!」
幼馴染「わわっ!」ビクッ
俺「とにかく終わり!」
幼馴染「ぶぅー……。そんなにイヤがらなくてもいいじゃん……」ショボン
俺「……」
幼馴染「じゃあ次ね……」
俺「まだやるのかよ」
0038以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:08:44.676ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「先におばさんに連絡しとこっか。遅くなっても悪いし」
俺「母さんに? 連絡ってなにを」
幼馴染「もしもし? おばさん? 私です」
俺「聞けよ」
幼馴染「はい、お泊まりしますので。あっ、大丈夫です。着替えとかはこっちで」
俺「えっ、なんで勝手に話進めてんの」
幼馴染「はい? お泊まりはダメ? 危ないから? 私がですか?」
俺「そうだそうだ! 今すぐ家に帰せ!」
幼馴染「大丈夫ですよー、縛ってありますしー。……えっ? それなら大丈夫? わーい♪」
俺「みんな頭おかしいわ」
幼馴染「はい♪ はいっ♪ わかりました! それじゃあおやすみなさい」プチッ
俺「……」
幼馴染「お泊まりです!」
俺「キツい」
幼馴染「ふふ♪ 時間はたーっぷりあるから……じっくり躾けてあ・げ・る♥」
俺「意味わかってないだろ」
幼馴染「あれ? お母さんからメールだ。『置いておきます。キチンとしなさい』だって。なんだろ」
俺「俺にもさっぱり」
幼馴染「……あっ、部屋の外に何か置いてある! これのことかな? なんだろうこれ? んー……0.02mm?」
俺「どいつもこいつも頭おかしいだろ!」
0042以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:12:20.936ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「もうネタがない」
俺「ネタって言うなよ……」
幼馴染「お風呂入ってくるね。ちょっと待っててねー」トテテテ
俺「あっ、解いてから……! はぁ……」
俺「まあ自分で解けるんだけどね。よいしょ」パラッ
俺「雑に結ぶから……。あっ、台本置きっぱなしだ」ペラペラッ
俺「うわっ、睡眠薬で寝かせられなかった場合バットを使いましょう、だって……。よかったぁ……」
俺「……他も結構過激だな。『一日 して骨抜きに』、『顔面 でマーキング』……。『焦らして焦らして、 を条件に を許可しよう』なんてのもある」
俺「あっ、メモ書きが。『痛いのはダメー><』? かわいいやつめ」
俺「おや、最後のページにもメモ書きがある」ピラッ
俺「……」
俺「見なかったことにしてやるか」
幼馴染「あーっ! なに勝手に見てるのー!?」バーン
俺「あ、おかえり」
幼馴染「縄も解いてるし! むぅーっ……!」
俺「じゃ、俺も風呂行ってくるよ」スタスタ
幼馴染「ちょっと! 聞いてるのー? もうっ!」プンスコ
幼馴染「……アレ、見られてないよね?」ソワソワ
0046以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:16:15.936ID:7SjYr7JH0NIKU
俺「ふぅー、さっぱりさっぱり」
幼馴染「じーっ……」ジーッ
俺「なんだよ。ほら、縛るなら早くして」
幼馴染「縛られたいの?」
俺「お前が縛りたいんだろ」
幼馴染「もう縛りません」
俺「やめるの? ヤンデレごっこ」
幼馴染「ごっこじゃないもん! 私、ヤンデレだもん! アナタの好きなヤンデレ幼馴染だもん!」
俺「ちょっと待て。なんでそれを知ってる」
幼馴染「知ってるよ! アナタの部屋に隠してあった本で見たんだから! いっぱいあったよ、ヤンデレ幼馴染の本!」
俺「ああああ! やめろーっ! なに勝手に人の趣味暴いてるんだよ!?」
幼馴染「た、たまたまダヨ? 好みが知りたかったとかそんなんじゃナイヨ?」
俺「くっそ……マジかよ……。いや、待てよ……? あの本を見たってことは……」
幼馴染「ぎくっ」
俺「さてはお前、性知識豊富だな!? 娘だな!? カーッ! 『目標はいちゃラブ初 ♥』とか書いてるし薄々そうじゃないかと思ってはいたけど!」
幼馴染「なっ!? 私のメモ勝手に見たのっ!? 信じらんないっ! さいてーだよ!」プンプン
俺「たまたま目に入っただけだから! お前みたいにわざと覗き見るようなことしてないから!」
幼馴染「ぐぬぬぬぅーっ……!」
俺「うぎぎぎ……!」
幼馴染「……せ、責任取りなさいよね!」
俺「ツンデレごっこ?」
幼馴染「ちがうよっ!」
0050以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:20:46.615ID:7SjYr7JH0NIKU
幼馴染「……ほんとにね、好きなんだよ。アナタのこと」ショボン
俺「……」
幼馴染「全然私に興味持ってくれないんだもん……。だから、ちょっとでも好きになってくれたらなって……」
俺「それでヤンデレごっこを?」
幼馴染「ごっこじゃ……!」ガタッ
幼馴染「……うん、そう。ヤンデレ幼馴染のフリをしてアナタに気持ちを伝えたら、もしかしたらうまくいくんじゃないかって」
俺「……俺の部屋の 本ってさ、ジャンルごとに隠し場所が違うんだよ」
幼馴染「……?」
俺「お前が見たのはヤンデレ幼馴染コーナー」
幼馴染「ヤンデレ幼馴染コーナー」
俺「実は他にもツンデレ幼馴染コーナーとか、幼馴染とイチャイチャコーナーとかがあるんだ」
幼馴染「ちょっと頭がついてきてない……」
俺「俺はね、幼馴染という属性がなによりも好きなんだ。それもこれも全部──」
幼馴染「えっ、えっ」
俺「お前のせいなんだよ。お前のことが好きだからこんな風になったの」
幼馴染「──」ポカーン
俺「俺がお前に興味持ってない、って? 必死に悟られないようにしてたんだよ! くそっ、こっちの気も知らないで!」
幼馴染「そんなっ……あっ……」ポロポロ
俺「でもよかった。両思いだったんだな」
幼馴染「ふぇぇ……。 ずるいよそんなのっ……! ぐすっ、そんな……そんなこと言われたら……えへへ♪」ニッコリ
俺「俺と付き合ってほしい」
幼馴染「はいっ♪」
0052以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/05/29(火) 23:23:54.482ID:7SjYr7JH0NIKU
俺「っていう夢を見たんだ」
幼馴染「ふぁーあ……。おはよ♥」ギュッ
俺「おはよう。ちゃんと胸隠せ」
幼馴染「夢オチにしないでよね。私たち……えへへぇ……♥」ウットリ
俺「俺は疲れたよ……。はしゃぎすぎだ、お前」
幼馴染「ふーんだ、アナタだって元気いっぱいだったクセにー。アレ全部使い切っちゃうんだもん、そりゃあ疲れるよ」
俺「うっ……」
幼馴染「んふふ♪ そんなに私のこと好きなんだー?」ペシペシ
俺「当たり前だろ。お前しか考えられないっての」
幼馴染「えへへ……うれしい♪」
俺「お前だって、俺にしがみついてヨガリまくってたよな。好きーもっとー、とか言っちゃってさ。あんなに だとは思わなかったよ」
幼馴染「い、言わないでよっ!」
俺「かわいかったなぁ。離れられないように俺の腰に足回してさ、蕩けきった顔で俺にキスをせがむの」
幼馴染「やーめーてーよー!」ジタバタ
俺「胸を隠せってば。ところでさ、あの台本って誰が作ったの? お前作な感じじゃなかったけど」
幼馴染「あれ? あれはお母さんが作ってくれたの」
俺「やっぱり頭おかしいわ!」
幼馴染「あはは! ……ねーえ? そんなことより! さっきから、当たってるんだけど♥」
俺「なんのことかな……」プイッ
幼馴染「私のトリコになっちゃったんだよねー♪ 素直になって? ね?」サワッ
俺「ごくり……。い、いいかな?」
幼馴染「えへへ、もちろん♪ いーっぱい愛してね♥」
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