1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:12:52.338 ID:xLXilDkA0.net
男「……以上が、私の志望動機です」
面接官「ふ~ん」ニヤニヤ
男「?」
面接官「君ってさぁ、これまであまり苦労せず生きてきたでしょ?」
男「はい?」
面接官「顔つきが幼いし、頬がたるんでるし、目つきも真剣さ必死さが足りない」
面接官「苦労してない人間ってのはさ、顔見れば分かるんだよねぇ~」ニヤニヤ
面接官「そんな奴を採用するほど、うちは人手に困ってないんだよねぇ~」
面接官「ってわけで、退室して結構! キツイこといっておいて採用なんてオチはないから安心してね!」
面接官「ふ~ん」ニヤニヤ
男「?」
面接官「君ってさぁ、これまであまり苦労せず生きてきたでしょ?」
男「はい?」
面接官「顔つきが幼いし、頬がたるんでるし、目つきも真剣さ必死さが足りない」
面接官「苦労してない人間ってのはさ、顔見れば分かるんだよねぇ~」ニヤニヤ
面接官「そんな奴を採用するほど、うちは人手に困ってないんだよねぇ~」
面接官「ってわけで、退室して結構! キツイこといっておいて採用なんてオチはないから安心してね!」
5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:14:36.834 ID:xLXilDkA0.net
男「ち、ちくしょう……!」
男「落とすだけならまだしも、あんなこといわれるなんて……!」
面接官『苦労してない人間ってのはさ、顔見れば分かるんだよねぇ~』ニヤニヤ
男(だけど、図星でもあるんだよな……)
男(親は俺に甘かったし、貧乏だったとかいじめられたとかそういう経験もないし……)
男(今の面接も落ちたけど、正直そこまで危機感は抱いてないし……)
男(どうせ何とかなるだろ、と思っちゃってるんだよなぁ……)
男「落とすだけならまだしも、あんなこといわれるなんて……!」
面接官『苦労してない人間ってのはさ、顔見れば分かるんだよねぇ~』ニヤニヤ
男(だけど、図星でもあるんだよな……)
男(親は俺に甘かったし、貧乏だったとかいじめられたとかそういう経験もないし……)
男(今の面接も落ちたけど、正直そこまで危機感は抱いてないし……)
男(どうせ何とかなるだろ、と思っちゃってるんだよなぁ……)
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:16:21.532 ID:xLXilDkA0.net
男「あーあ、苦労したいなぁ……」
黒マント「苦労したいか?」バサッ
男「は?」
男(なんだ、この不気味な男は……)
黒マント「苦労したいのか?」
男「ああ……したいね! このままじゃ仕事にありつけないし!」
黒マント「どんなにきつくてもか?」
男「もちろん! きつくなきゃ苦労じゃないだろ!」
黒マント「なら苦労させてやろう……私についてこい」スタスタ
男「よ、よし!」スタスタ
黒マント「苦労したいか?」バサッ
男「は?」
男(なんだ、この不気味な男は……)
黒マント「苦労したいのか?」
男「ああ……したいね! このままじゃ仕事にありつけないし!」
黒マント「どんなにきつくてもか?」
男「もちろん! きつくなきゃ苦労じゃないだろ!」
黒マント「なら苦労させてやろう……私についてこい」スタスタ
男「よ、よし!」スタスタ
12: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:19:04.161 ID:xLXilDkA0.net
男(なんか殺風景な部屋に来ちまったぞ)キョロキョロ
男「ここは?」
黒マント「どこでもいいだろう」
黒マント「では、さっそく苦労させてやろう」
男(いったいどんな苦労を味わわされるんだ……!?)ワクワク
男「ここは?」
黒マント「どこでもいいだろう」
黒マント「では、さっそく苦労させてやろう」
男(いったいどんな苦労を味わわされるんだ……!?)ワクワク
15: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:21:54.423 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「まずは腕立て伏せだ」
男「腕立て伏せ?」
黒マント「腕立て伏せを……とりあえず百回! 始めっ!」
男「は、はいっ!」
男「くっ、くっ……!」グッグッ…
黒マント「インチキフォームをするな! ちゃんと腕を曲げろ!」
男「腕立て伏せ?」
黒マント「腕立て伏せを……とりあえず百回! 始めっ!」
男「は、はいっ!」
男「くっ、くっ……!」グッグッ…
黒マント「インチキフォームをするな! ちゃんと腕を曲げろ!」
17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:23:04.928 ID:xLXilDkA0.net
男「はぁ、はぁ、はぁ……」
黒マント「次は腹筋だ」
黒マント「腹は体の中心。腹を鍛えることは全身を鍛えることにつながる」
黒マント「始めっ!」
男「うんしょ、うんしょ!」グイッグイッ
黒マント「反動をつけるな! 腹の力だけで持ち上げろ!」
黒マント「次は腹筋だ」
黒マント「腹は体の中心。腹を鍛えることは全身を鍛えることにつながる」
黒マント「始めっ!」
男「うんしょ、うんしょ!」グイッグイッ
黒マント「反動をつけるな! 腹の力だけで持ち上げろ!」
19: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:24:06.604 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「次はスクワットだ」
黒マント「膝を曲げるというより、尻を落とすようなつもりでやるがよい」
男「は、はいっ!」
黒マント「始めっ!」
男「ふんっ、ふんっ!」グッグッ…
男(ふ、太ももが熱い……!)
黒マント「膝を曲げるというより、尻を落とすようなつもりでやるがよい」
男「は、はいっ!」
黒マント「始めっ!」
男「ふんっ、ふんっ!」グッグッ…
男(ふ、太ももが熱い……!)
22: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:25:19.437 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「メシだ、食え」
ドッサリ…
男「多いですね……」
黒マント「苦労してたくさん食えば、そのエネルギーでより苦労できるということだ」
男「分かりました、食べます!」ガツガツムシャムシャ
黒マント「……」
ドッサリ…
男「多いですね……」
黒マント「苦労してたくさん食えば、そのエネルギーでより苦労できるということだ」
男「分かりました、食べます!」ガツガツムシャムシャ
黒マント「……」
26: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:27:39.372 ID:xLXilDkA0.net
しばらくして――
黒マント「だいぶ体が出来上がってきたな」
男「おかげさまで」
黒マント「では、いよいよ私との格闘術の訓練だ。かかってくるがいい」
男「いきます!」ダッ
黒マント「甘い!」シュッ
バシッ!
男「……ぐっ!」
黒マント「だいぶ体が出来上がってきたな」
男「おかげさまで」
黒マント「では、いよいよ私との格闘術の訓練だ。かかってくるがいい」
男「いきます!」ダッ
黒マント「甘い!」シュッ
バシッ!
男「……ぐっ!」
27: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:29:51.222 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「だいぶ格闘術も身についてきたので、ナイフ術を教える」
男「ナイフ術……」
男「あの……」
黒マント「なんだ?」
男「なんかおかしくないですか?」
男「たしかに俺、苦労はさせられてますけど、なんか想像してた苦労と違うというか」
男「まるで、“戦闘”だとか“殺し”の訓練をさせられてるような……」
黒マント「やっと気づいたか」
男「え」
男「ナイフ術……」
男「あの……」
黒マント「なんだ?」
男「なんかおかしくないですか?」
男「たしかに俺、苦労はさせられてますけど、なんか想像してた苦労と違うというか」
男「まるで、“戦闘”だとか“殺し”の訓練をさせられてるような……」
黒マント「やっと気づいたか」
男「え」
28: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:32:09.817 ID:xLXilDkA0.net
男「どういうことです?」
黒マント「ようやく気づくとは、さすが苦労してこなかっただけのことはある。勘が鈍い」
男「だからどういうことなんだよ!?」
黒マント「私はな、殺しを生業にしている人間だ」
男「な……!」
黒マント「しかし、このところ仕事がきつくなってきてな。適当な手駒が欲しかったんだ」
黒マント「そんな時、街中で苦労したいとぼやいているお前を見かけた、というわけだ」
男「俺はお前の道具にさせられるために、こんなとこまで連れてこられたってことか!」
黒マント「ようやく気づくとは、さすが苦労してこなかっただけのことはある。勘が鈍い」
男「だからどういうことなんだよ!?」
黒マント「私はな、殺しを生業にしている人間だ」
男「な……!」
黒マント「しかし、このところ仕事がきつくなってきてな。適当な手駒が欲しかったんだ」
黒マント「そんな時、街中で苦労したいとぼやいているお前を見かけた、というわけだ」
男「俺はお前の道具にさせられるために、こんなとこまで連れてこられたってことか!」
29: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:34:21.110 ID:xLXilDkA0.net
男「ふざけんな! 俺をここから出せ!」
黒マント「そういわれて出すと思うか?」
男「だったら勝手に出る!」
黒マント「逃げようとするなら、死んでもらう」
男「……!」ゾクッ
黒マント「お前がここを生きて出る方法はただ一つ、私より強くなることだけだ!」
男「くっ……!」
男「いいだろう、やってやる!」
男「お前よりも強くなってやるよ! 絶対に!」
黒マント「そういわれて出すと思うか?」
男「だったら勝手に出る!」
黒マント「逃げようとするなら、死んでもらう」
男「……!」ゾクッ
黒マント「お前がここを生きて出る方法はただ一つ、私より強くなることだけだ!」
男「くっ……!」
男「いいだろう、やってやる!」
男「お前よりも強くなってやるよ! 絶対に!」
35: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:38:09.303 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「今日は人体の急所について教えよう」
黒マント「急所と聞いて思いつくのは心臓だが、骨や筋肉で守られており狙いにくい」
黒マント「となると、狙うのはやはり首が望ましい。重要な神経や血管が集まっているからな」
男「なるほど……」
~
黒マント「今日は射撃訓練を行う」
黒マント「妙な真似をしたら、即座にこちらから撃ち抜くからそのつもりでな」
男「……分かってるよ!」
男(くそっ、まるでスキがない……)
黒マント「急所と聞いて思いつくのは心臓だが、骨や筋肉で守られており狙いにくい」
黒マント「となると、狙うのはやはり首が望ましい。重要な神経や血管が集まっているからな」
男「なるほど……」
~
黒マント「今日は射撃訓練を行う」
黒マント「妙な真似をしたら、即座にこちらから撃ち抜くからそのつもりでな」
男「……分かってるよ!」
男(くそっ、まるでスキがない……)
37: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:39:51.637 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「効率的に殺しをするには、体術や武器術だけでなく、あらゆる知識が必要だ」
黒マント「知識はあればあるほどいい」
黒マント「よって、今日からは勉強もさせるから覚悟するように!」
男「うえ~……マジかよ」
~
ドカッ! バキッ! ガッ!
黒マント「ふむ、だいぶよくなってきたぞ」
男「ホ、ホントか!」
黒マント「まだまだ私には及ばんがな」
黒マント「知識はあればあるほどいい」
黒マント「よって、今日からは勉強もさせるから覚悟するように!」
男「うえ~……マジかよ」
~
ドカッ! バキッ! ガッ!
黒マント「ふむ、だいぶよくなってきたぞ」
男「ホ、ホントか!」
黒マント「まだまだ私には及ばんがな」
39: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:41:49.525 ID:xLXilDkA0.net
そして――
黒マント「明日、最終試験を行う」
男「!」
男「もし、それをパスできれば……俺はここから出られるってことか?」
黒マント「そういうことだ」
黒マント「今までの苦労の成果……見せてみるがいい」
男「明日だな! よーし、今夜はぐっすり寝て、試験を絶対パスしてやる!」
黒マント「……」
黒マント「明日、最終試験を行う」
男「!」
男「もし、それをパスできれば……俺はここから出られるってことか?」
黒マント「そういうことだ」
黒マント「今までの苦労の成果……見せてみるがいい」
男「明日だな! よーし、今夜はぐっすり寝て、試験を絶対パスしてやる!」
黒マント「……」
41: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:44:21.828 ID:xLXilDkA0.net
AM0:00――
男「すぅ、すぅ……」
黒マント「……」ザッ
黒マント(もう……“明日”になったぞ)
男「すぅ、すぅ……」
黒マント「……」ザッ
黒マント(もう……“明日”になったぞ)
43: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:46:13.765 ID:xLXilDkA0.net
黒マント(この襲撃をかわせなければ、それまでの男だったということ!)
シュバァッ! ガキンッ! ――ザクッ!
男「ハァ、ハァ、ハァ……」
黒マント「ぐふっ……見事だ……」ニヤッ
ドサッ…
男「お、おいっ! しっかりしろ!」
シュバァッ! ガキンッ! ――ザクッ!
男「ハァ、ハァ、ハァ……」
黒マント「ぐふっ……見事だ……」ニヤッ
ドサッ…
男「お、おいっ! しっかりしろ!」
45: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:48:19.082 ID:xLXilDkA0.net
男「これが最終試験だったのか……!?」
男「血が止まらねえ! なんでこんなことに……!」
黒マント「気にするな……どのみち私は長くなかった……」
男「え!?」
黒マント「病気と……長年の無理がたたってな……」
黒マント「そして、自分の死期を悟った私は……」
黒マント「誰かに……私の持ってるものを伝えたくなった……」
男「そうか、それで……!」
黒マント「ああ……苦労したがっていたお前を選んだ、というわけだ……」
男「血が止まらねえ! なんでこんなことに……!」
黒マント「気にするな……どのみち私は長くなかった……」
男「え!?」
黒マント「病気と……長年の無理がたたってな……」
黒マント「そして、自分の死期を悟った私は……」
黒マント「誰かに……私の持ってるものを伝えたくなった……」
男「そうか、それで……!」
黒マント「ああ……苦労したがっていたお前を選んだ、というわけだ……」
47: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:50:14.704 ID:xLXilDkA0.net
黒マント「お前は……見事に私を超えた……」
黒マント「だが、殺し屋になる、必要はない……自由に生きろ……」
黒マント「ここで苦労して、体を鍛え、知識を蓄えた、お前なら……」
黒マント「どんな仕事でも……やっていける……」
黒マント「とんだワガママに付き合わせちまって……すまない……」
男「しっかりしろ!」
黒マント「……」ガクッ
男「うわああああああああああああああああああああっ!!!」
黒マント「だが、殺し屋になる、必要はない……自由に生きろ……」
黒マント「ここで苦労して、体を鍛え、知識を蓄えた、お前なら……」
黒マント「どんな仕事でも……やっていける……」
黒マント「とんだワガママに付き合わせちまって……すまない……」
男「しっかりしろ!」
黒マント「……」ガクッ
男「うわああああああああああああああああああああっ!!!」
49: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:52:15.524 ID:xLXilDkA0.net
男「ふざけんなよ……」グスッ
男「人を散々苦労させといて、最期に自由に生きろ、だと?」
男「だったら俺は自由に生きてやるさ」
男「俺はあんたの黒マントを受け継ぐ……」バサァッ
男「あんたを超える殺し屋になってやる!」
…………
……
男「人を散々苦労させといて、最期に自由に生きろ、だと?」
男「だったら俺は自由に生きてやるさ」
男「俺はあんたの黒マントを受け継ぐ……」バサァッ
男「あんたを超える殺し屋になってやる!」
…………
……
52: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:55:04.713 ID:xLXilDkA0.net
……
仲介人「まさか、あの黒マントの後をあんたみたいな若者が継ぐとはね」
男「なにか問題があるのか?」
仲介人「いや……」
仲介人(この殺気、この風格、この威圧、なにもかも黒マント以上だ……!)
仲介人「じゃあ、依頼人を紹介するよ」
依頼人「こ、こんにちは」
男「さっそく仕事の話に入ろう。誰を始末すればいいんだ?」
仲介人「まさか、あの黒マントの後をあんたみたいな若者が継ぐとはね」
男「なにか問題があるのか?」
仲介人「いや……」
仲介人(この殺気、この風格、この威圧、なにもかも黒マント以上だ……!)
仲介人「じゃあ、依頼人を紹介するよ」
依頼人「こ、こんにちは」
男「さっそく仕事の話に入ろう。誰を始末すればいいんだ?」
53: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:57:12.996 ID:xLXilDkA0.net
依頼人「始末して欲しいのは、ある面接官です」
男「理由は?」
依頼人「ヤツは圧迫面接が大好きで、これまで何十万人もの人間を廃人に追い込んできました」
依頼人「そして、私の娘も……今は精神病院に……。回復は絶望的だとか……」
依頼人「お願いします! あの鬼畜をあの世に送って下さい! 娘の仇を討って下さい!」
男「分かった……引き受けよう」
依頼人「あ、ありがとうございます!」
男(面接官、か……)
男「理由は?」
依頼人「ヤツは圧迫面接が大好きで、これまで何十万人もの人間を廃人に追い込んできました」
依頼人「そして、私の娘も……今は精神病院に……。回復は絶望的だとか……」
依頼人「お願いします! あの鬼畜をあの世に送って下さい! 娘の仇を討って下さい!」
男「分かった……引き受けよう」
依頼人「あ、ありがとうございます!」
男(面接官、か……)
55: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:59:28.909 ID:xLXilDkA0.net
面接官「ククク……今日もいっぱい廃人に追い込んだぞ」
面接官「廃人になった奴の履歴書を、こうしてコレクションするのが私の趣味なんだよなぁ~」
面接官「個人情報保護法なんて知ったことか!」
男「やはり、お前だったか……」バサッ
面接官「廃人になった奴の履歴書を、こうしてコレクションするのが私の趣味なんだよなぁ~」
面接官「個人情報保護法なんて知ったことか!」
男「やはり、お前だったか……」バサッ
57: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 04:03:12.681 ID:xLXilDkA0.net
面接官「な……泥棒!?」
男「泥棒ではない……殺し屋だ」
男「お前に圧迫された後、散々苦労して……ここに帰ってきたよ」
面接官「な、なにをいってる? 私はお前なんか知らないぞ!」
面接官「お前ほど苦労してそうな人間を見たことがない! なんなんだ、その異常な目つきは!」
男「……仕事をさせてもらう」
ザシュッ!
面接官「ぐおおぉっ……!」
男「即死する急所は外したが、絶対に助からない傷をつけた……」
男「大勢の求職者を苦労させた分、せめて死ぬ時ぐらいは苦労して死んでいけ……」
男「泥棒ではない……殺し屋だ」
男「お前に圧迫された後、散々苦労して……ここに帰ってきたよ」
面接官「な、なにをいってる? 私はお前なんか知らないぞ!」
面接官「お前ほど苦労してそうな人間を見たことがない! なんなんだ、その異常な目つきは!」
男「……仕事をさせてもらう」
ザシュッ!
面接官「ぐおおぉっ……!」
男「即死する急所は外したが、絶対に助からない傷をつけた……」
男「大勢の求職者を苦労させた分、せめて死ぬ時ぐらいは苦労して死んでいけ……」
62: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/05/31(木) 04:06:07.854 ID:xLXilDkA0.net
面接官「い、痛い……ぐ、ぐるじい……!」
面接官「お、お前は……な、何者、だ……!?」
男「……」バサッ
男「俺は闇夜に羽ばたく黒き鴉……狩りの玄人――殺し屋“クロウ”だ」
―END―
面接官「お、お前は……な、何者、だ……!?」
男「……」バサッ
男「俺は闇夜に羽ばたく黒き鴉……狩りの玄人――殺し屋“クロウ”だ」
―END―
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。