0001千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:39:17.325ID:aBNuezZw0NIKU
~放課後の部室~
ブス「…ってこれってギャグになるのかな?」
美少女「急にどうしたの(笑)」
ブス「いやあ私みたいのがさ…イケメン君のこと好きって言うのって」
美少女「どうして?」
ブス「ちょっとー性格悪くない?顔面偏差値の差分的にって意味ー」
美少女「まあイケメン君は確かに近寄り難いかなー」
ブス「あんたでも?」
美少女「え?私もあんまり男の子とは会話しないし」
ブス「ふーん」
美少女「…」
0002千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:42:45.512ID:aBNuezZw0NIKU
美少女「でもさ、好きならコクってもいいんじゃない?」
ブス「は?竹槍でB29に突撃するようなもんだよ!?」
美少女「www…いやいや、でももうすぐ3年生じゃん?3年になると受験期になるし…」
ブス「えー…でもー…うーん…」
美少女「別にフラれてもいいじゃん。そしたらまた新しく探せばいいんだし」
ブス「はっ!…ていうかさ、イケメン君て彼女いるでしょ絶対!」
美少女「ラインで聞いてみようか?」
ブス「え?イケメン君のライン持ってるの?」
美少女「うん」
ブス「え…じゃあ…それとなーく…聞いてみて?」
0004千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:44:50.411ID:aBNuezZw0NIKU
美少女「じゃあ聞くね」
美少女『イケメンくんて彼女いるの?』
ブス「ちょちょ…ちょっと直球過ぎない!?」
美少女「え?ダメ?」
ブス「い、いや…いいけどさ」
美少女「じゃあ返信来るまでまた部活の練習の続きしようか」
ブス「う、うん…」
--------------
0007千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:47:55.067ID:aBNuezZw0NIKU
~放課後、学校近くの古本屋~
ブサイク「しかしお前はイケメソでいいよな。女とか食い荒らしてんだろ」
イケメン「まーたそんな話か。お前こそ女の話ばっかうるせえから去勢しろっての」
ブサイク「まあ…使い道ないし宝の持ち腐れではあるのだろうかな」
イケメン「宝の持ち腐れレベルに立派なのついてんの?」
ブサイク「見る?」
イケメン「いやいいよ別に…」
ブサイク「はあしかしなー一度喋る機会くらいないかなあの人と…」
イケメン「誰だよ?」
ブサイク「…美少女さん」
イケメン「あの子か」
0009千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:50:58.854ID:aBNuezZw0NIKU
ブサイク「いやね、高望みなのは分かってるんだよ!俺なんかが」
イケメン「まあそうだな」
ブサイク「…」
イケメン「いやでも喋るくらいいけんじゃねーの?」
ブサイク「お前さイケメンじゃん」
イケメン「何だ急に」
ブサイク「その力の一端を使って俺と美少女さんで喋る機会くれない?」
イケメン「は?」
ブサイク「いやさーこのまま卒業とかしたら俺絶対30過ぎで女は全員クソみたいなの言ってるネラーみたいになるからさぁ…」
イケメン「確かになってそうだな」
ブサイク「おい」
イケメン「www」
0011千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:55:05.938ID:aBNuezZw0NIKU
イケメン「そもそもあの子、彼氏とかいるんじゃねえの?」
ブサイク「マジ?」
イケメン「だって大体平均レベル以上の子って彼氏いるぜ?俺の知る限り」
ブサイク「そうか…いやいや別に付き合おうとかじゃなくて喋ってみたいレベルの」
イケメン「掃除の班で一緒になればチリトリ取ってーくらい言ってもらえるんじゃね?」
ブサイク「…そうかな」
イケメン「いや俺もさ、あの人とあんま喋ったことなくてさ」
ブサイク「ラインは持ってるんだろ?」
イケメン「あるよ」
ブサイク「じゃあ彼氏いるー?とか聞いてくれね?」
イケメン「いやいや…それって…」
ブサイク「いやそれとなーく…」
イケメン「何か俺が好きみたいになるじゃん」
ピロリン
イケメン「あ、美少女さんからラインだ」
ブサイク「マジで!?」
0012千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 15:59:20.271ID:aBNuezZw0NIKU
美少女『イケメンくんて彼女いるの?』
イケメン「…」
ブサイク「えっ…これって…?」
イケメン「…」
ブサイク「いやお似合いだわ!うん。お似合いお似合い」
イケメン『美少女さんは彼氏いるんですか?』
ブサイク「…」
イケメン「心配すんなよ。いなかったら喜べ俺は別の彼女いるから」
ブサイク「え?いやいや…その」
0013千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:01:54.456ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
美少女「あ、返信きた」
ブス「え?」
イケメン『美少女さんは彼氏いるんですか?』
ブス「うわーこれそっちに絶対気があるやつじゃん」
美少女「どうしよ。居ないって返信すればいいのかな」
ブス「そしたらもうカップル誕生じゃん。学年中で羨むわこれー」
美少女「ええ面倒くさい…どうすればいいの?」
ブス「まあでも素直に書けばいいんじゃない?」
美少女『今、彼氏はいません』
0014千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:05:45.609ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
美少女『今、彼氏はいません』
イケメン「いないってさ」
ブサイク「へ、へぇー意外」
イケメン「あの人でも確かに男と喋ってんの見たことないんだよな」
ブサイク「確かに女の子とばっか喋ってるイメージだ」
イケメン「どうする?なら今度会ってみる?」
ブサイク「え?いきなり?」
イケメン「お前が言ってきたんだろうが」
イケメン『来週の日曜空いてますか?友達も連れて遊びにでも行きたいです』
ブサイク「おい!送っちゃったのかよ!」
イケメン「ま、あっちの都合が合うかだな」
0015千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:09:53.680ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
イケメン『来週の日曜空いてますか?友達も連れて遊びにでも行きたいです』
美少女「なんか急にグイグイきたよ」
ブス「えぇ?やっぱりイケメンくん なのかな」
美少女「…言葉遣い気をつけた方がいいと思うよ」
ブス「ごめん」
美少女「でもまあこう言ってるし」
美少女『大丈夫です。こっちも1人友達連れてってもいい?』
ブス「え?」
--------------
イケメン『ありがとうございます。とりあえず近くの〇〇ってファミレスに昼集合でー』
ブサイク「うわぁ…手汗止まんね」
0021千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:20:31.838ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
イケメン「にしてもさやっぱりお前の身なりを整える必要ってあると思うんだよ会う前に」
ブサイク「え?どうやって」
イケメン「まずは…」
グイッ
ブサイク「いたっ」
イケメン「姿勢だよ姿勢。お前は自分の顔を見られるのが嫌なのかわかんねえけど下俯いて猫背なんだよ」
ブサイク「…そうだけど」
イケメン「まず自信持って前を向くところからだな。それだけでも印象全然違うぜ?」
0024千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:25:43.606ID:aBNuezZw0NIKU
イケメン「次はそうだな。美容院行くか」
ブサイク「美容院!?」
イケメン「おう」
ブサイク「どうすんの?」
イケメン「顔の印象って髪型で全然変わるんだよ。まず髪色は少し明るくしたいな」
ブサイク「染めんの?」
イケメン「別にいいだろ校則だって緩いし。つーか春休みじゃん」
ブサイク「いやでもあいつ調子乗ってるーみたいに言われたら嫌だし」
イケメン「お前のそういう自信ないとこ直さねえと美少女さんも喋ってくれねえだろ
キモいオタクーみたいに引かれたら嫌だろ?」
ブサイク「…わかった」
イケメン「髪の次は服を見に行くぞ?次に髭を剃って顔も軽く保湿性の高いもの、次に軽めの香水…」
ブサイク(…どうしようバイト代だいぶ消し飛ぶな)
0025千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:30:08.599ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
美少女「でもブスもちょっとくらい雰囲気変えた方がいいかなー」
ブス「え?雰囲気?」
美少女「うん。可愛い感じにしよっ男の子受けのいい感じ」
ブス「そんなの…できないよ…」
美少女「大丈夫大丈夫。私も考えるから…」
ブス「でも私、素材悪いし…」
美少女「そんなことないそんなことない。そうだね、とりあえずポニテにでもしてみよっか?」
ブス「ポニテ!?アニメキャラみたいに!?」
美少女「うん(笑)。やってみよ」
ブス「私で遊んでない!?」
美少女「全然全然。真剣だから!」
……
0029千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:35:51.330ID:aBNuezZw0NIKU
~ポニテ後~
美少女「あ、可愛い」
ブス「いや絶対似合ってないよー」
美少女「あとねー軽く化粧っ気もつけようかな」
ブス「え?化粧って校則で禁止でしょ?」
美少女「色のつくようなものをしなけりゃいいだけ。例えば顔に保湿液つけてオイルを塗るくらいはやってるよ」
ブス「だからそんなツヤツヤなの?」
美少女「う、うーん?まあそうなのかな…」
ブス「どんなのにすればいいのかな…」
美少女「そうだね。私はベビーオイルでもいいと思う」
ブス「赤ちゃん用の?」
美少女「ブスの肌質的に一般的なものだとちょっと荒れる場合もありそうだし」
ブス「あー私肌弱いからなー」
美少女「あとは可愛い服装と、1週間しかないけどその間少し食事に気をつけようか?」
ブス「量を減らすの?」
美少女「量を減らすのと特に甘い砂糖類は控えようかな」
ブス「うぅ…頑張る…」
0040千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:43:18.907ID:aBNuezZw0NIKU
その後、イケメンと美少女それぞれによってメイクアップされたブサイクとブス
--------------
~当日~
イケメン「そいやソシャゲの新イベントきてるな」
男(ブサイク)「…」ガチガチ
イケメン「緊張すんなって。大丈夫自信もてよ」
男「お、おう…」
美少女「あ、イケメンくんたち?」
女(ブス)「…ひっ」ガチガチ
イケメン「おう。来たみたいだな」
男「横の人誰だろう」
イケメン「分かんねえけど俺の好みではないな」
0041千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:47:31.492ID:aBNuezZw0NIKU
男(俺は割と好みかもな)
美少女「横の人、別のクラスの人かな?」
女「なんか優しそう」
美少女「私も結構あの人の方が好みかも」
--------------
イケメン「つーわけで、とりあえずここで飯食おうか初対面の顔も多いし自己紹介しながら」
美少女「そうだね」
男「あ、どうも…」
女「初めまして…」
男(しかし美少女さんはやっぱり可愛いしいい匂いするなー)
0044千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:55:41.820ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
~ファミレス~
それぞれの自己紹介が行われていた
イケメン「…まあ、そういうわけで数学とか理系科目はいいんだけど英語がほんと出来なくて」
美少女「私は逆に数学ダメだなー前のマークの1Aも40点くらいだったし」
イケメン「数学は割とすぐ伸びると思うよ?なあ?」
男「…!?…う、うん。チャートの例題やるだけでもマークなら70点くらいはいけると思う…よ」
イケメン「こいつ数学マーク合計183/200なんだぜ?すごくね?」
美少女「へぇ!すごいじゃん!私も数学できたらなー」
男「こ、今度教えようか…」
イケメン(おい、いきなり早くないかそれ…)
美少女「え?いいの?じゃあ今度さ私、指数対数苦手だから教えてもらってもいい?」
男「も、もちろん。そこらへんはすぐ分かるようになるよ…!」ガチガチ
イケメン(ふーん…良かったじゃん?)チラッ
男「…」ガチガチ
イケメン「ふっ…」ニヤッ
0045千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 16:59:44.973ID:aBNuezZw0NIKU
女「あ、あの…えっと私は美少女と同じ吹部で」
イケメン「へぇ吹部?いたっけ」
女「…」
美少女「え、ブスちゃんだよ」
イケメン「ウソッ!?マジで!?え…ぜんっぜん雰囲気違うじゃん」
男(人って変われるんだなぁ…)
女「ごめんなさい」
イケメン「いやいやごめん…いや俺オーバーリアクションだったわ」
女「…」ガチガチ
イケメン「でもなー俺割と前の雰囲気の方が好みだったな」
女「!?」
0047千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:05:52.994ID:aBNuezZw0NIKU
男「えっ…でも綺麗にはなられたんじゃ」
男「あ、俺なんかが失礼なことを…」
イケメン「いやさ、俺割と鈍臭い感じの子の方が好きなんだよな」
女「鈍臭い…」
イケメン「いやごめんごめん。悪口じゃなくてさ、俺実は彼女とかいないんだ」
男「は?マジで!?」
女「え…本当に?」
イケメン「うん。それなのにこいつはよく彼女と なことしてるんだろーみたいに聞いてくるからウザくてさー」
美少女「告白されたことはないの?」
イケメン「あるよ?あるけどどいつもこいつも『私、付き合う間は頑張るよ!』みたいな雰囲気がなぁ…」
美少女「あーでもその感じ分かる。私もそういうのめんどくさいから男の子と話さないようにしてた」
男「…ほぅほぅ。容姿端麗な方々も悩み多きというわけねぇ」
美少女「あ、その喋り方の感じ!ブサイクでしょ?あなた」
男「えっ!?」ビクッ
イケメン「…やれやれ」
0050千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:12:49.584ID:aBNuezZw0NIKU
美少女「え?でも全然違くない見た目(笑)」
男「…」
イケメン「一応色々頑張ったんだよなー」
美少女「えー私も前の雰囲気の方が好みだったよ」
男「いやいや…喋ってくれなかったじゃないすか」
美少女「いや話題とか違うだろうしと思って。ソーシャルゲーム?とかやってないし」
イケメン「まあこいつはオタクだからな」
男「おい。今の一言、この1週間の努力を吹き飛ばすぞ」
女「…あ、あの…イケメンくん」ガチガチ
イケメン「どうした?」
女「私の前の雰囲気でも…友達になってくれますか…」
美少女「…」
イケメン「んなもん面倒くさいから付き合おうぜ」
0052千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:18:17.633ID:aBNuezZw0NIKU
女「…」
女「え!?えぇっ!!?」
美少女「良かったじゃん!」ナデナデ
女「いやその…勿体ないというか…」
イケメン「いやいやそういうの考えないでくれよ。それよりお前も〇〇ってゲームやってたっけ?」
女「あ、私ランクカンストしてるよ」
男「この学校に俺以上のガチ勢いたのか!?」
イケメン「マジか…とりあえずまずフレンド申請しようぜ?いや俺ランク低めだから枠埋めの邪魔かな?」
女「いやいや!速攻でお気に入り登録させていただきます!!」
イケメン「ならこれからも色々宜しくな…」
女「は、はいっ!」
男(この流れ…)
男「あ、あの…お、俺も美少女さんと付き合わせてください!」
美少女「…」
美少女「ごめんそれは無理」
0055千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:26:49.346ID:aBNuezZw0NIKU
イケメン「…」
女「美少女…」
男「そ、そうですよねぇ…すみませんぅ…ひひっ」
美少女「…うん。ほんとごめんね」
イケメン「もしかして…ほんとは誰かと付き合ってんのか?」
美少女「ううん。男の人とそういう関係はないよ」
男「…」
イケメン「でもダメなのか?」
女「この人いい人そうって言ってたじゃん…」
美少女「…」
男「いやいや…そんな気を使われるとこっちも疲れるし!スパッと無理ってのはむしろ有難い…」
イケメン「無理すんな。泣きそうな顔をしてんぞお前」
男「やめてくれよ…そう言われるとほんとに泣きそうになるじゃねえか」
美少女「いい人そうだと思うのはほんとにそう。だからこそ私なんかよりもっといい人と付き合って…」
美少女「その代わり友達のような関係は築きたいと思ってる…いい?」
男「ごめん…なんかちょっと分からないや…」
イケメン「まっ!とりあえずファミレスだしなんか食おうや」
女(美少女…)
0056千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:32:37.258ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
~後日~
ブス「美少女さ…あの人ならいいんじゃないの」
美少女「ダメ。友達ならいいけど…付き合うのだけは」
ブス「…」
美少女「あっちも辛いでしょ」
ブス「やっぱり『体』のこと?」
美少女「…」
美少女「男の子は なこと好きでしょ?そういうの出来ない人と付き合えないって…」
ブス「…」
美少女「私ね年々男の子の友達は減っていったの。やっぱり付き合いたいとか したいとか言われるから」
ブス「…」
美少女「…ぐすっ…でも私は…それが出来ないの…絶対…!」ウルウル
ブス「美少女…」
0057千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:38:36.137ID:aBNuezZw0NIKU
--------------
イケメン「なぁ…ある『事件』を知ってるか?」
ブサイク「ブサイク男、美少女に告るが案の定フラれる事件の話?」
イケメン「ちげえよ…3年前に隣町の中学で起きた事件だよ」
ブサイク「知らねえな」
イケメン「そこで1人の女の子が周りの子からいじめられてたらしくてな。
とびっきり可愛い子だったらしいぜ?それを妬んだ他の女の子たちがよ
その子の靴を隠したり体操服を破ったり…ってよくあるイジメをしててさ」
ブサイク「うん」
イケメン「段々、その子は学校に来なくなって…ある日、そのいじめっ子たちが女の子を
ある場所に呼んだんだよ。そこで『あること』をしてもらっていじめを最後にするってさ」
ブサイク「何されたの?」
イケメン「…」
イケメン「はぁ…」
イケメン「股から電球を詰め込んで子宮を破壊されたんだってさ…」
ブサイク「っ…!」ゾッ
0058千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:43:22.461ID:aBNuezZw0NIKU
イケメン「それ以降…その子は妊娠不可能な身体になってしまった
いじめてたやつらは少年院かどっかに連れてかれたらしいが…」
ブサイク「何で…そんな話を急に」
イケメン「お前…頭は良いし察しもいいほうだろ?」
ブサイク「…」
イケメン「疑問だったんだよ…男と喋ってんのも全然見たことねえしさ
俺みたいな特殊な趣味なやつが何人もいるとも思えねえし
だからあいつと同じ中学の知り合いにどんなやつか聞いたんだよ」
ブサイク「全然知らなかった…」
イケメン「タブーだからな。あいつもよく俺に話してくれたもんだよ」
ブサイク「…」
イケメン「なあお前… ができない女と付き合えるか?」
ブサイク「…俺たちブサイク野郎の中では1つの名言があるの知ってるか?イケメンくん」
イケメン「?」
ブサイク「童貞も守れねえ奴に何が守れるっていうんだよ」
イケメン「よしっ…流石クソブサイク野郎だ」
0060千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:47:24.838ID:aBNuezZw0NIKU
~電車~
イケメンとブサイクは美少女とブスがいる放課後の部室へと向かっていた
ブサイク「ところで同じ中学の知り合いって誰?」
イケメン「ん?ああ、ブスの奴だよ」
ブサイク「あの人ら中学からの知り合いだったんだ」
イケメン「まあ俺らと似たようなもんよ」
ブサイク「ふーん…」
イケメン「ところで…お前、行ってどうするんだ?」
ブサイク「もう一回…彼女と話したい」
イケメン「…なんかカッコよくなったな」
2018/03/29(木) 17:51:51.139ID:aBNuezZw0NIKU
~放課後の部室~
ブス「練習終わりだね」
美少女「帰ろうか?あ、そういえば新しく出来たパン屋さん行く?」
ダッダッダッダッダッ!!!
ガラッ!!!
イケメン「失礼させてもらうよ…お時間いいかな?」
ブス「…」チラッ
イケメン(大丈夫だ…多分な)
ブサイク「お久しぶりです」
美少女「あ、どうも…この前はその…」
ブサイク「あの、我々ブサイクが守らなければならないものって何か知ってますか!?」
イケメン「!?」
美少女「…え?」
ブサイク「それは童貞です!!!童貞も守れねえ奴に何が守れるってんだ!!!」
イケメン「…」
ブス「…」
美少女「…」
0066千夜 ◆Chiya..8o.
2018/03/29(木) 17:56:25.465ID:aBNuezZw0NIKU
美少女「ブサイクくん…童貞なの…」
ブサイク「ええ!過去、現在、未来において! に逃げてるクソ野郎にはなりません!!」
イケメン「おーい男ーここ部室ー」
ブサイク「だから俺は美少女さんとは が出来なくても構いません!!」
イケメン「聞こえてねえや」
美少女「…」
ブサイク「だからお願いします!!!こんな顔で良ければ付き合ってください!!!」
美少女「…くすっ」ウルウル
美少女「こんなブサイクな顔…初めて見た」ウルウル
イケメン「んまぁブサイクの泣き顔は軽いホラーだからな」
美少女「はぁ…でもね、こんなにカッコいい男の人も初めて見ました…」ポロポロ
ブサイク「…」
美少女「私で良ければ付き合ってください」
2018/03/29(木) 18:04:33.757ID:aBNuezZw0NIKU
ブサイク「…」
イケメン「おーい大丈夫か?」
ブサイク「きゅ…急に…恥ずかしくなってきた…」
イケメン「まあそりゃあんなどデカイ声で僕は童貞でーす!って言っちゃったもんな」
ブス「でもなんか勇気もらえた」
イケメン「あ、私は処女でーすとか叫ばなくていいぞ」
美少女「色々…私の事情を知った感じだよね?」
イケメン「まあ…勝手で悪いとは思ってる」
美少女「全然…私ね、嬉しいよ。男の人とは一生付き合えないと思ってたし…こんなカッコいいブサイクなんて」
ブス「その顔で付き合えないって勿体なさすぎる!」
イケメン「お前は化粧も知らねえ鈍臭いやつでいいんだぞ」
ブサイク「…俺さ、今から医学部目指すわ」
イケメン「は?」
ブサイク「再生医療?かなんかの…それで美少女の体も治したい」
イケメン「おいおい…ちょっと興奮が覚めてねえ感じだな…まあいいけど」
美少女「じゃあ私の主治医さんね!宜しく!」
イケメン「…ふぅ。ま、これでいいか」
2018/03/29(木) 18:18:01.618ID:aBNuezZw0NIKU
--------------数年後
~高層ビルのレストラン~
ブサイク「あの頃は子宮の再生って意外と簡単だと思ってたんだが最先端技術でも1/3程度が限度らしいな」
イケメン「まあ人工子宮での外出産とかもあるけどな」
美女「ま、いいよ。私の彼氏は生涯 だし」
ブス「そういえばこの人も全然 してくれないけどね」
イケメン「うん。なんかこう娘か妹みたいな感じがいいんだよな」
ブサイク「『鈍臭い』感じの?」フフッ
イケメン「そうそう」
美女「でもだいぶ化粧っ気あるよね最近」
ブス「そりゃあね。高校卒業したあたりから私も女だし興味は湧くよ」
イケメン「スッピンでいいのにな…」
ブサイク「とりあえず…側から見りゃ俺ら全員変わり者なのかな」
美女「でもいいじゃん。別にそんなの」
イケメン「そういえば俺も秘密にしてたことあんだけどさ」
ブス「何?」
イケメン「実は俺…バイセクシャルなんだ」
冷たい夜風の吹く高層ビル…だがその一部では妙に生暖かい風が吹いているような気がした
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