1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:30:24 ID:tat
彡(゚)(゚)「ここがあの世か…薄暗いし辛気臭いし嫌な場所やな」

彡(-)(-)「みんなテンプレ通りに死装束、額に三角の布、首には頭陀袋下げて麻幹の杖…ワイもその格好や…本当に死んだんやな」

彡(゚)(゚)「みんなゾロゾロと歩いて何処へ向かうんやろか…ん?」

彡(゚)(゚)「あそこにおるのは原ちゃんやん!おーい!原ちゃーん!」

5: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:32:51 ID:tat
(´・ω・`)「あ、おにいちゃん!こんなとこで会うなんて」

彡(゚)(゚)「ほんまやで…死んでもまた会うとはなぁ、ホンマ腐れ縁や」

彡(゚)(゚)「ワイはお前の葬式の手伝いさせてもろうたで」

(´・ω・`)「知ってるよー!棺桶の隙間から覗いてたからね」

彡(゚)(゚)「変なとこから覗くなや」

16: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:36:39 ID:tat
(´・ω・`)「それはそうと、おにいちゃんさ、お香典の中から1万円パクったでしょ」

彡()()「な、なんでそれを…」

(´・ω・`)「棺桶の隙間から覗いてたから何でもお見通しだよ」

彡(゚)(゚)「またそれかいな…いやな、帳簿預かってたのがネガシマやったろ?香典数えて帳簿調べてて、どうしても1万円余るなーどうすればいいんだーって半泣きになってたんや」

彡(^)(^)「だからワイが1万円取ったら、香典と帳簿の数がピッタリになった!って、えらい喜んどったわ」

21: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:37:51 ID:tat
彡(^)(^)「まぁ、一種の人助けや!」

(´・ω・`)「違う気がするけど」

(´・ω・`)「それで、なんで僕の葬式にきてくれたおにいちゃんがここにいるの?」

彡(゚)(゚)「ワイか?先日マッマからサバが送られてきてな、こう見えても包丁扱えるから半分だけ捌いて骨つきの方は閉まって捌いたサバを食うたんや」

彡(゚)(゚)「そしたらそのサバにあたってしもうて、そのままスーッとコッチに来てもうたんや」

(´・ω・`)「計画通りなんだろうね(それは災難だったね)」

彡(゚)(゚)「いざあの世に見ると心残りってのがあるもんやな」

22: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:39:38 ID:tat
(´・ω・`)「あの世にきた人達は、みんな何かしらの心残りがあるもんだよ」

(´・ω・`)「おにいちゃんの事だから、どうせHDDの中に入れてるイヤラしい画像消し忘れたとかでしょ」

彡(゚)(゚)「アホか、んなもんもう関係ないわ!もう死んでるしな」

(´・ω・`)「素人参加型のAV企画の審査通ったのに行けれなかったから?」

彡(゚)(゚)「それも違うな、今になって考えてみるとブッサイクな女優だったし」

23: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:41:15 ID:tat
(´・ω・`)「じゃぁなんなのさ」

彡(゚)(゚)「半分残しといたサバがあるやろ?同じサバ食って死ぬんやったら全部食えばよかったなーって」

(´・ω・`)「しょーもな」

彡(゚)(゚)「それはそうと原ちゃんはなんで死んだんや?葬式行ったけど死因知らんねん」

(´・ω・`)「僕って死ぬ少し前に風邪を引いてたでしょ?」

彡(゚)(゚)「確かに、鼻ズルズルいわせて咳もゴホゴホうるさかったわ」

24: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:43:14 ID:tat
(´・ω・`)「でしょ?だから行きつけの小笠原病院に行って診てもらおうってことにしたの」

彡(゚)(゚)「あそこの医者は名医やからな、風邪なんて5秒で治してくれるやろ」

(´・ω・`)「でもね?その日は異常に混んでてね…病院で待ち時間長いって嫌でしょ?他の人の病気が感染りそうで」

彡(゚)(゚)「まぁ、わからんでもないな」

(´・ω・`)「別の病院に行こうって思ってたら小笠原病院の裏の方に診療所があるの思い出してね」

彡(゚)(゚)「あの薮田診療所にいったんか!?あそこはヤブ医者と名高いとこやで!!薮田だけに!」

26: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:45:36 ID:tat
(´・ω・`)「薮田診療所の上を飛んでいく鳥はバタバタ急死していく逸話もあったね」

彡(゚)(゚)「なんでそんなとこに行ったんや…」

(´・ω・`)「ヤブ医者の名前の由来って沢山あるけど、その中の一つで『風で藪が揺れる』風邪でヤブが動く、風邪っていう小さなことしか診させてくれないからヤブ医者って」

彡(゚)(゚)「そんなんもあるんやな」

(´・ω・`)「だから、風邪くらいなら大丈夫だろうと思って薮田診療所に行ってね、とんぷく薬貰ってきたの」

彡(゚)(゚)「ほうほう」

27: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:46:37 ID:tat
(´・ω・`)「いくらヤブ医者って言ってもとんぷく薬なら大丈夫でしょって家に帰って思って飲んだのね」

彡(゚)(゚)「それで、効いたんか?」

(´・ω・`)「効いたかどうかはわからないよ?だって、そのままスーッとコッチに来たからね」

彡()()「」

28: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:48:02 ID:tat
彡(゚)(゚)「とんぷく薬で死んどるやんけ!!」

(´・ω・`)「だからあのヤブ医者のとこに化けて出てやろうって思ってたんだど、どうやって化けて出ていけばいいのかわからなくてね…諦めてここで歩いてるわけだよ」

彡(゚)(゚)「お前の方が災難やんけ…」

(´・ω・`)「まぁ死んでるから時間にも縛られないし、ゆっくり歩いていこうよ」

彡(゚)(゚)「せやな、これこそ急かん旅や」

30: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:50:12 ID:tat
ワイワイガヤガヤキャーキャー

彡(゚)(゚)「なんか騒がしい連中が来たな、あいつらもワイらと同じ亡者か?」

(´・ω・`)「多分そうじゃないかな?いっぱい女の人連れてて華やかだね」

彡(゚)(゚)「なんで女連れて楽しくしとんねん……なんか腹立って来たわ」

彡(゚)(゚)「おうおう!騒がしいねんお前ら!何者や!」

(;´・ω・`)「絡みに行っちゃった…」

31: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:52:13 ID:tat
一八「へい!何者かとおっしゃいますか!こちらのお方は大家の若旦那でございますよ!」

一八「生前は生ける遊びの神と言われるほどの遊び人でございまして、世界中を飛び回ったもんですよ!」

一八「もう行きたいとこも行き尽くしたし、遊びたいことも遊び尽くした、やりたい事もやり尽くした!なら、『今度はあの世でも行ってみようか』って事になったんですが、どうやって死のうか悩みましたところ!」

一八「そちらに居ます女将さんが『どうせなら美味しい物を食べて死にましょう。河豚の肝は大変美味しいそうですよ』って言いましてね?」

一八「皆んなで、それがええって言って河豚に河豚を用意させて河豚に料理して河豚にあたってこっちに来たんでございます!」

一八「申し遅れましたがワタクシ、太鼓持ちの一八と申します!どうぞよろしく!」

35: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:54:50 ID:tat
(´・ω・`)「うるさい人だね…一人で喋ってるよ」

彡(゚)(゚)「しかし、河豚なんて高価なもの食べてコッチに来たんやな…ワイなんてサバにあたって死んでんねんで」

(´・ω・`)「美味しい食べ物ならまだいいよ?僕なんてヤブにあたったんだよ」

彡(゚)(゚)「んで、そんな大人数連れてどこいくんや?」

一八「へい!この先にある三途川の屋形船で宴会でもしようかと思ってます!さぁ若旦那、皆さん行きましょうか!」

(´・ω・`)「行っちゃったね」

彡(゚)(゚)「うるさい奴だったな…ま、ワイらも行こうか」

36: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:56:25 ID:tat
彡(゚)(゚)「しかし、三途の川か…ホンマにあったんやな」

(´・ω・`)「しかも屋形船って…世界観どうなってんのさ」

彡(゚)(゚)「生前は暗いイメージしかなかったけど実際はそうでもないのかもしれんな」

(´・ω・`)「とか言ってたら看板が見えてきたよ?」

彡(゚)(゚)「三途の川…この先500m….か」

(´・ω・`)「三途の川までもうちょっとだね」

彡(゚)(゚)「ちょっと疲れたわ、そこのお茶屋で休憩するで」

37: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)22:58:12 ID:tat
彡(゚)(゚)「お邪魔するで」

奪衣婆「いらっしゃい!何になさいます?」

彡(゚)(゚)「えーっと、メニュー表はこれか」

(´・ω・`)「まぁ、お茶屋なんて置いてあるものは大体同じだと思うけど…ん?」

彡(゚)(゚)「らくがん、ハクセンコウ?」

(´・ω・`)「粟おこしに…葬式饅頭?」

彡(゚)(゚)「お供え物ばかりやんけ」

奪衣婆「あの世ですからね、仕入先は皆様のお供え物からですので」

彡(゚)(゚)(´・ω・`)「………」

38: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:00:18 ID:tat
彡(゚)(゚)「まぁ、団子でええやろ」

(´・ω・`)「僕はハクセンコウで」

奪衣婆「かしこまりました」

奪衣婆「はい、お待ちどうさま」

彡(゚)(゚)「早いな」

(´・ω・`)「持ってくるだけだから作る必要ないもんね」

彡(゚)(゚)「三途の川におばちゃんか…もしかして」

奪衣婆「はい、わたしが奪衣婆ですよ」

39: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:02:46 ID:tat
(´・ω・`)「じゃぁ僕たち服を脱がされちゃうの?」

奪衣婆「いいえ、そんなことはしません」

彡(゚)(゚)「でも、奪衣婆と言ったら亡者の服を剥ぎ取るやつやろ?」

奪衣婆「昔はそうしてたんですけどね、ある時に亡者達からのストライキがおきましてね…」

奪衣婆「閻魔様から「もう亡者の服を取るのは辞めにしよう」と言われましてね?戦後あたりから服を取るのはやめたんですよ」

彡(゚)(゚)「はえー…あの世も大変なんやな」

奪衣婆「でも、私の姉がやってるスナック 定塚では、お勘定が足らなくなった人が服を取られたりしてますね」

(´・ω・`)「あー…別の意味でね」

41: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:04:47 ID:tat
>>40
落語やで
この噺はかなり長いやつなんや
ちなみに今回はアレンジしまくってるから知ってる人からみたら違和感しかないかもしれん

42: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:05:21 ID:tat
彡(゚)(゚)「ごちそうさん!ほな行こうか」

(´・ω・`)「うん」

奪衣婆「またのお越しを~」

彡(゚)(゚)「三途の川渡ったらもう来ることないやんけ」

(´・ω・`)「臨死体験とかで三途の川の向こうに亡くなったお爺さんが手招きしてたとか聞くけど」

(´・ω・`)「その人達はここのお茶屋でゆっくりしてたりするのかな?」

彡(゚)(゚)「知らんわ…」

43: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:07:16 ID:tat
彡(゚)(゚)「三途の川に着いたで」

(´・ω・`)「どうやって渡るんだろう?」

鬼の船頭「おう、お前らこっちだ」

彡(゚)(゚)「渡し船で渡るんか」

(´・ω・`)「お茶屋の奪衣婆の話だと、昔の風習とかが変わってるみたいだけど…渡し船は変わらないんだね」

鬼の船頭「そう言うな…確かに戦後からいろいろと変わったりしたんだがな」

鬼の船頭「渡し船からモーターボートに変わったり亡者にカヌーを貸し出して自分で渡らせたり…最近まではコンピューターで設定して無人船でやってたりしてたんだがな…」

45: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:09:21 ID:tat
彡(゚)(゚)「そんな便利なモノがまたなんで」

鬼の船頭「ある時に、そのコンピューターがハッキングされる大事件が起きてな…船が動かなくなって亡者が三途の川を渡れなくて溢れかえる…ということが起きたんだ」

鬼の船頭「俺たち船頭達と閻魔様でどうしようか会議した結果、渡し船に戻すことになったんだ」

(´・ω・`)「まぁ、でもこれはこれで風情があっていいね」

鬼の船頭「そうだろ?他の亡者達や鬼の連中からも評判でな!若い鬼達の間では『鬼スタ映えする!』と人気なんだとさ」

46: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:11:17 ID:tat
>>44
そうやで

47: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:11:55 ID:tat
彡(゚)(゚)「なんや…その鬼スタ映えって」

鬼の船頭「お前らの生前にもあっただろ?えーっと…インスタグラムだっけか?それがこっちでは鬼スタグラムなんだ」

(´・ω・`)「………」

彡(゚)(゚)「あの世も現世と変わらんのやな」

鬼の船頭「さぁ!世間話もいいが船に乗れ!そろそろ出発の時間だ」

(´・ω・`)「行こうか、おにいちゃん」

彡(゚)(゚)「せやな」

48: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:13:30 ID:tat
ガヤガヤ…

(´・ω・`)「思ったより人がいるね」

彡(゚)(゚)「しかし、あの鬼の船頭はいい体してるな…渡し船の船頭だけあってムキムキやで」

(´・ω・`)「カブレラみたいな体してるもんね」

彡(゚)(゚)「三途の川を渡ったら…確か十王審査だっけか?」

鬼の船頭「いや、十王審査はもう廃止になった。閻魔様だけでやってる」

彡(゚)(゚)「ふぁっ!?十王クビになったんか?」

鬼の船頭「人件費削減だ…まぁ、退職金で一生遊べる金が入ったから文句言う奴はいなかったがな……さてと」

ガラガラガラ ドボン!

49: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:15:12 ID:tat
彡(゚)(゚)「おい!なんで錨を下ろすねん!まだ川の真ん中やぞ?」

(´・ω・`)「体はカブレラだけど頭はカラカラなの?ねぇ」

ギャーギャー
「早く渡せー!」
「そうだそうだ!」
「早くしろ~!」
ワーワー

鬼の船頭「やかましい!これから渡し銭を貰っていく」

彡(゚)(゚)「金とるんか?」

鬼の船頭「当たり前だ!ボランティアでやってるんじゃないんだぞ」

50: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:17:10 ID:tat
彡(゚)(゚)「さっきまで気さくに話してくれたやん…ワイだけタダにしてや」

(´・ω・`)「じゃぁ僕も」

鬼の船頭「俺だって三途の川を渡るくらいはタダでいいんじゃないかと思ってるよ…だが閻魔様からの指示でな」

彡(゚)(゚)「十王をクビになんかするから金に困っとるんやろ…」

鬼の船頭「だが指示は指示だ…お前らから渡し銭を回収する!心を鬼にして!………もう鬼だけど」

彡(゚)(゚)「…」

(´・ω・`)「…」

51: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:19:15 ID:tat
鬼の船頭「よし、じゃぁ一人づつ死因を言ってくれ」

男「なら私から…私は腎臓を患いまして亡くなりました」

鬼の船頭「腎臓だな、ちょっと待てよ」スィーッ スイーッ

彡(゚)(゚)「何しとるんや?」

(´・ω・`)「まさかそれiPad?」

鬼の船頭「現世では iPad、こっちではBean社のoniPadだ」

(´・ω・`)「oniPad……」

彡(゚)(゚)「んで、何見てるんや」

鬼の船頭「料金表だ」

53: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:21:16 ID:tat
(´・ω・`)「船頭なのに覚えてないの?」

鬼の船頭「これ専門の奴もいたんだがな…さっきも言ったように人件費削減ということで船頭一人で船と料金表をな」

彡(゚)(゚)「はえー…大変やな」

鬼の船頭「えーっと…し…し…子宮ガン、なるほどな……し…じ…じ…あったこれか」

鬼の船頭「えー…腎臓は16円だ」

男「なんで16円なんです?」

鬼の船頭「尿の出にくくなる病だから、シーシー(4×4)の16ということだ」

彡(゚)(゚)「いろんな意味で汚い勘定やな…」

54: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:23:04 ID:tat
男「じゃ、16円ですね…」

鬼の船頭「1万6千円だ」

男「へっ?16円じゃないんですか?」

鬼の船頭「閻魔様から御触れが出て千倍取れってことになったんだ」

鬼の船頭「閻魔様のインフレーション、略してエンフレだ」

男「………」

彡(゚)(゚)「……」

(´・ω・`)「……」

鬼の船頭「はい、じゃぁ次」

55: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:25:12 ID:tat
オッサン「私は肺ガンですね」

鬼の船頭「あー…タバコの吸い過ぎだな?パッケージにも吸い過ぎに注意しましょうって書いてあるが、愛煙家はそんなもの気にしてないよな」

鬼の船頭「隙あらばパッパパッパ吸いまくったんだろ?」

鬼の船頭「これはよく覚えてるぞ、パッパ(8×8)64の6万4千円だ」

鬼の船頭「よし、次はなんだ?」

中年「俺はコレラだ」

56: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:27:04 ID:tat
鬼の船頭「コレラか…腹の下る病気だな…一日中トイレに籠りっぱなしなんだろ?」

中年「そうだな…辛かったわ」

鬼の船頭「そうだろ?だからピチピチ(7×7)49で4万9千円だ」

中年「汚い勘定だな…」

鬼の船頭「はい、次は?」

若者「俺はワニに頭食べられて死んだんすわw」

鬼の船頭「ワニにか?なんでまた」

57: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:29:11 ID:tat
若者「いやねwツレ達と動物園に行ってたんすけど、何か伝説残したいなぁーってことで!ワイのいる檻に入ったんですわw」

鬼の船頭「またバカなこを…」

若者「そんでーwwワニが口を開けてるとこに頭を入れてる姿をTwitterにアップしようとしたんですよーw」

若者「そwしwたwらwハイチーズ!のズ!の瞬間にパクっwてw」

鬼の船頭「……」

58: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:31:37 ID:tat
鬼の船頭「アホ過ぎないか…これが現世で流行ってるバカッターてやつなのか…」

鬼の船頭「そんな死因なんて料金表にないぞ?………うーん……まぁ俺が勝手に決めるか」

鬼の船頭「ワニに食われて死んだんだな?だだったら1万6千円だ」

若者「なんでですか?w」

鬼の船頭「ワニワニワニワニ…ニワニワニワニワニハニハニハニハでニハ(2×8)で16」

若者「クッッッソwwニハチじゃないんすかww」

鬼の船頭「なんか腹立つ喋り方だな…まぁいい、はい次」

59: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:33:13 ID:tat
彡(゚)(゚)「ワイはサバにあたったんや」

鬼の船頭「それなら2万4千円だ」

彡(゚)(゚)「なんでや?」

鬼の船頭「サバ(3×8)24」

彡(゚)(゚)「あぁ、なるほどな」

(´・ω・`)「僕はヤブ医者の薬で」

鬼の船頭「それは災難だったな…んー、2万円だな」

(´・ω・`)「なんで?」

鬼の船頭「誤診(5×4)20」

(´・ω・`)「………」

61: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:35:17 ID:tat
鬼の船頭「………………よしっと、これで全員だな」錨アゲー

鬼の船頭「じゃ、出発するぞー」

彡(゚)(゚)「やっと向こうにいけるんか」

(´・ω・`)「なんか、あの世って感じがしないね………あれとかどうなの?」

彡(゚)(゚)「ん?…あ!さっきの大家の若旦那が引き連れてた集団やんけ!」

(´・ω・`)「本当に屋形船で宴会してる…あれでも三途の川を渡ったことになるの?」

62: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:37:16 ID:tat
>>60
ありがとやで
でもこの噺をしたら一旦辞めるんや…

64: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:38:05 ID:tat
彡(゚)(゚)「あの一八とかいうヤツ芸しとるで?」

(´・ω・`)「お盆で股間隠して見えないようにイロイロやるあれだね」

彡(゚)(゚)「おうおうおう!鬼の船頭!あんなんズルやないんか?」

鬼の船頭「金さえ払えば屋形船だろうがクルーザーだろうが何でもいいんだよ」

65: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:40:11 ID:tat
鬼の船頭「言い忘れとったが、これを渡ったら街になってるからな!ショッピングもできるしエステも遊ぶとこもイロイロあるからな」

彡(゚)(゚)「はえー…死んでんのにエステはいらんやろうけど」

(´・ω・`)「あの世で買い物とか遊ぶとことか…なんか楽しそうだね」

鬼の船頭「向こうに着いたら観光案内所があるから、そこでイロイロ聞くといいだろう」

彡(゚)(゚)「わかったで」

(´・ω・`)「お世話になりました」


以上、地獄八景亡者戯 前編でした

次回は後編 六道の筋から閻魔庁です

70: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:45:51 ID:tat
>>67>>68>>69
ありがとやで!

ちなみに先に言うけど本来のサゲである
お通じの薬の大黄と閻魔大王を掛けたのはやらんで
大黄がわからん人も多いやろうから

73: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:49:39 ID:tat
>>71
すまんな
自己満でやっとるだけやから気にせんでくれ

74: 名無しさん@おーぷん 2018/05/25(金)23:50:12 ID:tat
>>72
ありがとうやで

引用元: 彡(゚)(゚)「ついに死んでしもうた」