0001 ◆2NzEzomrKA
2018/06/16(土) 22:24:54.826ID:Mpq3Y2Rm0
士郎「なあ、セイバー……今ご飯を食べたばかりな気がするんだが?」
セイバー「お腹が! 減りました!」
士郎「いや、ご飯を食べて30分も経たずに空腹アピールされても、困るっていうか」
士郎「食材だって有限なんだし……もう少し我慢というものをだな……」
セイバー「お腹が!! 減りました!!」
士郎「…………」ハァ
士郎「じゃあ……>>2でも食べてたらどうだ?」
0002以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2018/06/16(土) 22:25:18.397ID:RmJtlYTr0
虫
0014 ◆2NzEzomrKA
2018/06/16(土) 22:28:13.296ID:Mpq3Y2Rm0
士郎「虫でも食べたらどうだ?」
セイバー「は?」
士郎「虫ならいくらでも食べていいぞ……そうだな……例えば……」
G「……」カサカサカサカサ
士郎「おっ、ちょうどいいところに……」ヒョイ
セイバー「!?!?」
士郎「ほらっ、セイバー! 新鮮取れ立てのゴキブリだぞ!」
セイバー「いえ……その……大変言いにくいのですが……それは食べ物では……」
0016 ◆2NzEzomrKA
2018/06/16(土) 22:32:11.499ID:Mpq3Y2Rm0
士郎「何だと!? セイバーは俺が出した料理が食べられないのか!? 悪いがお残しは許さないぞ!!」ガタッ
士郎「令呪を持って命ずる!! セイバー!! このゴキブリを! 生で!! よく噛んで!! 味わって食べろ!」ピカー
セイバー「ぐぅぅぅ……!? し、士郎……止めてください……! そんなもの……食べたくないです……」グググググ
士郎「重ねて令呪を持って命ずる!! セイバー!! このゴキブリを! 生で!! よく噛んで!! 味わって食べろおおおおおおおお!!!!」ピカー
セイバー「うっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」ガリゴリゴリモグモグモグ
士郎「そうだ!! よく噛んで食え!! 食材への感謝を忘れるなよ!!」
0025 ◆2NzEzomrKA
2018/06/16(土) 22:38:48.301ID:Mpq3Y2Rm0
―――
――
―
士郎「セイバー? 散歩でも行かないか?」
セイバー「…………」
士郎「おーい、セイバー! 聞こえてるかー?」
セイバー「…………」
あの日以来、セイバーは目から光を無くし……人形のようにぴくりとも動かなくなってしまった……
表情を変えず……言葉を発さず……食事をせず……動きもしない……
美しく、何処までも誠実だったかつてのセイバーは……まるで最初からいなかったかのように消えてしまった
いったい何故……? 人形になってしまったセイバーに訪ねても答えはない……でも……俺はセイバーを見捨てない、今度は俺がセイバーを守るんだ
士郎「セイバー……安心しろ、俺は……ずっとお前のそばにいるからな……」
セイバー「………………」
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