世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「大体、こんな暑い日に教室に籠るだなんて」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「不健康極まりないわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「道路がカンカンに熱くなって」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私はサンダルでその上を歩くの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「刺してくる陽射しは持ってきた帽子で」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「お手々つないで隣にあなたがいれば、私はもう十分」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「少なくとも、教師の発声の調子を見守るよりずっといいわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「今日はどこまでも歩きましょう」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「目的地が無ければ、きっと時間も進まないから」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「ときどき、走っている車の前に飛び出したくなる」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「○○にはそういうことってない？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「そのまま轢かれてもいいし」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「轢かれなくてもいい」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「ただ、飛び出したくなるの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「そういうことってない？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「道端に動物の死骸が転がって」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「誰かが掃除をする」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「死ねばいいのに」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「この世には、理不尽ってたくさんあるわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「言葉にできるだけ、人間は恵まれているのかしら」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「授業中に、あなたを見るけど」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「いつも真剣に前を向いているわね」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「何がそんなにあなたの興味を惹くの？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「黒板に書かれていることが面白い？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「それとも面白くない？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「面白くもないのに前を向くだなんて、拷問だわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「面白かったのなら、いいのだけど」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「○○は、楽しかった？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「例えば、学校生活とか」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「楽しくなかった？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私は、楽しくなかった」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「あなたがいたら、楽しくてもいいのだけど」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「楽しかったら、あなたといてもしょうがないから」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私はただ、楽しくなかったって、不平を言い合いたかったの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「あなたは、言わなかったから、それが不満だった」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「あなたが死んでしまってからは」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「学校に行くのが馬鹿らしくなってしまって」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「今日はとうとうサボってしまったわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「驚いたことにね、○○」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私は、なんと皆勤していたの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「とても馬鹿馬鹿しいわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「自分の汗なら舐められるのは、不思議よね」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「人の汗なんて舐められないのに」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「自分のより綺麗な汗だって、舐められない」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「汗が汚いことをわかっているのに」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「どうして自分の汗は舐められるのかしらね？」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私にはもう耐えられないわ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「今日はどこまでも歩くわよ」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「目的地につかないままずっと歩いているの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「歩く私に陽射しは延々と降り注いできて」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「いつまでもそうしていたら、日は暮れないままで」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「そうしているうちに、いつか世界は滅びてしまうの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私を止める人間はもういない」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「だから私はずっと歩くの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「伸ばした手が引っ張られることもないし」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「横から唐突に話しかけられることもないから」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「私はずっと歩いていくの」

世界を滅ぼすことに決めた同級生ちゃん「ずーっと、歩いているの」

自分が死んだときにこんなことされたら絶対笑う
スッキリしたから寝ます