4: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:06:31 ID:Qyb68m4sSr
~??~
「ほら、冷えるからちゃんと着込んでいけな?」
「大丈夫ですよ、私強いので」
「冷蔵庫でかくれんぼして凍ってたのはどこのどいつだよ」
「マフラーおしゃーおしゃー。んん、おひげ邪魔ですねこれ」
「プレゼント忘れずにな」
「はーい、いってきますノシ」
「ほら、冷えるからちゃんと着込んでいけな?」
「大丈夫ですよ、私強いので」
「冷蔵庫でかくれんぼして凍ってたのはどこのどいつだよ」
「マフラーおしゃーおしゃー。んん、おひげ邪魔ですねこれ」
「プレゼント忘れずにな」
「はーい、いってきますノシ」
3: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:05:01 ID:Qyb68m4sSr
>>1
代行ありがとうございます
代行ありがとうございます
5: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:07:21 ID:Qyb68m4sSr
~pg宅~
大きなお皿に所狭しと盛り付けられた、エビやコロッケ、イカリング、ポテトフライ、唐揚げ、ミートボール、サラダ……。
シャンメリーやペットボトルに入ったお茶やコーラ。
そしてホールサイズのケーキが2つ、こたつの天板を占領している。
pg「いやー、並べると圧巻ですねぇこれは……」
mek「pgちゃんがいてくれて助かったよ。さすがにキャンセル料払うのはもったいないからさ」
今日はわたしのアパートでハモリサークルのクリスマスパーティー、の予定が……。
pg「まさか直前になってみんなインフルエンザにかかるとは……」
幸い、mek先輩とわたしはピンピンしていた。(なんで?)
パーティーは中止にしようか迷ったけれど、せめて予約していた分だけでも消化しようという話になった。
mek先輩と2人きりになれたから、わたしとしては棚ぼたなんだけど、へへへ。
大きなお皿に所狭しと盛り付けられた、エビやコロッケ、イカリング、ポテトフライ、唐揚げ、ミートボール、サラダ……。
シャンメリーやペットボトルに入ったお茶やコーラ。
そしてホールサイズのケーキが2つ、こたつの天板を占領している。
pg「いやー、並べると圧巻ですねぇこれは……」
mek「pgちゃんがいてくれて助かったよ。さすがにキャンセル料払うのはもったいないからさ」
今日はわたしのアパートでハモリサークルのクリスマスパーティー、の予定が……。
pg「まさか直前になってみんなインフルエンザにかかるとは……」
幸い、mek先輩とわたしはピンピンしていた。(なんで?)
パーティーは中止にしようか迷ったけれど、せめて予約していた分だけでも消化しようという話になった。
mek先輩と2人きりになれたから、わたしとしては棚ぼたなんだけど、へへへ。
6: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:08:30 ID:Qyb68m4sSr
「「カンパーイ🥂」」
mek「ぷはー」
pg「ふふふ、お酒みたいな飲み方しますね」
mek「気分だけはね」
pg「別にお酒飲んでもらってもよかったんですよ?先輩強いから」
mek「いいのよ、一人で飲んでも面白くないもん。pgちゃん飲めないんでしょ?」
pg「はい……。いやもう、その節はお世話になりました」
今年の誕生日、初めてお酒を飲んだのもここだった。
4%のチューハイを一口飲んだだけで顔が真っ赤になってしまった。
mek「また言ってくれないかなー」
pg「もう忘れてください」
mek「mek先輩好きです~って抱きついてさ」
pg「意地が悪いです先輩」
記憶にはないのだけれど、酔ったわたしはmek先輩に猛烈アプローチしたらしい。うう、恥ずかしい。
pg「」ムシャムシャ🍖
mek「あのさ」
pg「はい?」
mek「お肉は食べてもいいけど私のことは食べないでね……///」
pg「ゴフッ///」
mek「ぷはー」
pg「ふふふ、お酒みたいな飲み方しますね」
mek「気分だけはね」
pg「別にお酒飲んでもらってもよかったんですよ?先輩強いから」
mek「いいのよ、一人で飲んでも面白くないもん。pgちゃん飲めないんでしょ?」
pg「はい……。いやもう、その節はお世話になりました」
今年の誕生日、初めてお酒を飲んだのもここだった。
4%のチューハイを一口飲んだだけで顔が真っ赤になってしまった。
mek「また言ってくれないかなー」
pg「もう忘れてください」
mek「mek先輩好きです~って抱きついてさ」
pg「意地が悪いです先輩」
記憶にはないのだけれど、酔ったわたしはmek先輩に猛烈アプローチしたらしい。うう、恥ずかしい。
pg「」ムシャムシャ🍖
mek「あのさ」
pg「はい?」
mek「お肉は食べてもいいけど私のことは食べないでね……///」
pg「ゴフッ///」
7: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:09:39 ID:Qyb68m4sSr
mek先輩と一緒にいるのは心地が良かった。
それは先輩がコミュニケーション能力に長けているからというのはあると思う。
会話が空中分解しそうになると先輩は、それを繋ぎ止めるように新たな話題を提供してくれた。
それはもしかしたら人と離れることへの恐怖の裏返しなのかもしれないけれど、理由がなんであれ先輩が人から好かれる要因となっていたはずだ。
mek「もしサンタさんにどんなプレゼントでもいいから頼めるとしたら何がいい?どんなものでもいいよ」
童心をくすぐるような質問を先輩から提供される。
私はそれに甘えるように自由に妄想を繰り広げる。
pg「そうだなー……。うーん、あ、宇宙旅行とかどうですかね」
mek「夢がでかくていいね」
pg「せっかくサンタさんが何でも叶えてくれるならこのくらいでもいいかなと。mek先輩は何がいいですか?」
mek先輩は少し寂しそうに目を伏せて答えた。
mek「私はね、宇宙じゃないけど旅行がしたいかな」
pg「普通の旅行ですか、どこに?」
mek「場所はどこでもいいんだ。来年サークル抜けなきゃでしょ、だからハモリサークルメンバーと旅行にでも行っておきたいなって思ってるんだ」
mek「なんか現実的な願いで悪いね」
pg「行きましょう行きましょう。ぜひその願い叶えましょうよ!」
なんだったらこれまでの感謝を込めて下級生たちで計画するのもいいかもしれない。
人と連携をとるのは苦手だけど、先輩のためならその辛さも請け負ってもいいと、ピリ辛のチキンを食べて思ったのだった。
それは先輩がコミュニケーション能力に長けているからというのはあると思う。
会話が空中分解しそうになると先輩は、それを繋ぎ止めるように新たな話題を提供してくれた。
それはもしかしたら人と離れることへの恐怖の裏返しなのかもしれないけれど、理由がなんであれ先輩が人から好かれる要因となっていたはずだ。
mek「もしサンタさんにどんなプレゼントでもいいから頼めるとしたら何がいい?どんなものでもいいよ」
童心をくすぐるような質問を先輩から提供される。
私はそれに甘えるように自由に妄想を繰り広げる。
pg「そうだなー……。うーん、あ、宇宙旅行とかどうですかね」
mek「夢がでかくていいね」
pg「せっかくサンタさんが何でも叶えてくれるならこのくらいでもいいかなと。mek先輩は何がいいですか?」
mek先輩は少し寂しそうに目を伏せて答えた。
mek「私はね、宇宙じゃないけど旅行がしたいかな」
pg「普通の旅行ですか、どこに?」
mek「場所はどこでもいいんだ。来年サークル抜けなきゃでしょ、だからハモリサークルメンバーと旅行にでも行っておきたいなって思ってるんだ」
mek「なんか現実的な願いで悪いね」
pg「行きましょう行きましょう。ぜひその願い叶えましょうよ!」
なんだったらこれまでの感謝を込めて下級生たちで計画するのもいいかもしれない。
人と連携をとるのは苦手だけど、先輩のためならその辛さも請け負ってもいいと、ピリ辛のチキンを食べて思ったのだった。
8: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:10:42 ID:Qyb68m4sSr
mek「あ、旅行といえばなんだけど今日泊まってってもいい?」
pg「いいですよ。ちょっとお風呂溜めてきますね」
そう言ってコタツから立ち上がろうとすると、先輩に引き止められた。
mek「それならちょうど渡したいものがあるんだよね」
先輩はカバンからプレゼント用の包装紙に包まれたものを取り出した。
mek「はい、クリスマスプレゼント。交換会用に勝ったんだけど、多分pgちゃんにぴったりだと思うよ」
pg「え、なんですかこれ!開けていいですか!?」
mek「どうぞ」
期待に焦る気持ちを抑えながら包装紙を破らないよう、丁寧に開いていく。
mek「どう?」
pg「バスボム!」
mek「そう。しかも宇宙をイメージした天然素材のバスボムセットだよ」
pg「……はい」
空気が漏れるように返答した。
感激の波に襲われ、潮が引いて少し冷静になって、ああ、私の悪い癖だと思った。
気持ちは、少しオーバーなくらいに表現しないと伝わらない。
息を吸って、声を出す。
pg「mek先輩、ありがとうございます!あの、本当に嬉しいです!私にぴったりというのはこういう意味だったんですね!」
mek「まあpgちゃんの手に渡るのがベストだな~と思いながら選んだよ」
pg「先輩!」
わたしは思わず先輩を抱きしめた。
mek「ちょ、大げさじゃね……?」
調節は難しい。
pg「いいですよ。ちょっとお風呂溜めてきますね」
そう言ってコタツから立ち上がろうとすると、先輩に引き止められた。
mek「それならちょうど渡したいものがあるんだよね」
先輩はカバンからプレゼント用の包装紙に包まれたものを取り出した。
mek「はい、クリスマスプレゼント。交換会用に勝ったんだけど、多分pgちゃんにぴったりだと思うよ」
pg「え、なんですかこれ!開けていいですか!?」
mek「どうぞ」
期待に焦る気持ちを抑えながら包装紙を破らないよう、丁寧に開いていく。
mek「どう?」
pg「バスボム!」
mek「そう。しかも宇宙をイメージした天然素材のバスボムセットだよ」
pg「……はい」
空気が漏れるように返答した。
感激の波に襲われ、潮が引いて少し冷静になって、ああ、私の悪い癖だと思った。
気持ちは、少しオーバーなくらいに表現しないと伝わらない。
息を吸って、声を出す。
pg「mek先輩、ありがとうございます!あの、本当に嬉しいです!私にぴったりというのはこういう意味だったんですね!」
mek「まあpgちゃんの手に渡るのがベストだな~と思いながら選んだよ」
pg「先輩!」
わたしは思わず先輩を抱きしめた。
mek「ちょ、大げさじゃね……?」
調節は難しい。
9: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:11:45 ID:Qyb68m4sSr
pg「す、すみません。それじゃわたしからもプレゼントを渡しますね」
mek先輩の目に触れないように引き出しに入れていた手のひらサイズの箱を取り出し、先輩の目の前に突き出す。
pg「どうぞ、開けてください」
先輩はその箱をゆっくり開封していく。
喜んでくれるだろうか。
わたしが一日かけて選んだプレゼント。
mek「これ……指輪?」
pg「はい、作家さん手作りのカエルを模したリングです」
mek先輩は目を輝かせて指輪を見つめる。
その反応を見るに、どうやら気に入ってくれたらしい。胸を撫でおろす。
mek「可愛い~、指につかまるみたいになるんだね!これつけていい!?」
pg「はい、多分サイズ的にどこかの指に入ると思いますよ」
mek先輩は右手左手とぴったりハマる指を探していく。
何度か試し、一番フィットしそうな指を見つけたらしい。
mek「へへへ……可愛いカエルさん///」
mek先輩はうっとりとした表情でその指輪を見つめているけれど、その指輪がはまっているのは、左手の薬指だった。
頬が熱い。
さすがに左手の薬指に指輪をはめていると誤解を招く可能性があるので、先輩はプチプラのネックレスを買ってリングを通して使うことにするらしい。
よかったよかった。
mek先輩の目に触れないように引き出しに入れていた手のひらサイズの箱を取り出し、先輩の目の前に突き出す。
pg「どうぞ、開けてください」
先輩はその箱をゆっくり開封していく。
喜んでくれるだろうか。
わたしが一日かけて選んだプレゼント。
mek「これ……指輪?」
pg「はい、作家さん手作りのカエルを模したリングです」
mek先輩は目を輝かせて指輪を見つめる。
その反応を見るに、どうやら気に入ってくれたらしい。胸を撫でおろす。
mek「可愛い~、指につかまるみたいになるんだね!これつけていい!?」
pg「はい、多分サイズ的にどこかの指に入ると思いますよ」
mek先輩は右手左手とぴったりハマる指を探していく。
何度か試し、一番フィットしそうな指を見つけたらしい。
mek「へへへ……可愛いカエルさん///」
mek先輩はうっとりとした表情でその指輪を見つめているけれど、その指輪がはまっているのは、左手の薬指だった。
頬が熱い。
さすがに左手の薬指に指輪をはめていると誤解を招く可能性があるので、先輩はプチプラのネックレスを買ってリングを通して使うことにするらしい。
よかったよかった。
10: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:12:58 ID:Qyb68m4sSr
宴もたけなわ、わたしたちは王様ゲームをやることになった。
部屋の隅においてあった王様ゲームのカードを先輩が見つけてそのまま押し切られてしまったのだ(なぜそんなものを持っていたのかはしておき)。
まあ二人だけなので大したイベントは起きないだろう、と思ったら。
mek「なになに、1番が、王様の首にキス。だって」
pg「ってことは、先輩が、わたしに???」
まじか。まじか?
mek「よし、しよう」
pg「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!心の準備が」
mek「そんなの何分待っても出来ないでしょ。ぱぱっとやっちゃったほうが楽だよ」
pg「うう~……」
先輩が私の肩を掴み、ゆっくりと顔を近づける。
目が合いそうになって、つい恥ずかしくて目を逸らしてしまう。
心臓が早鐘を打つ。
まぶたを閉じてその時を待つ。
目を瞑っていても近づいてくるのが分かる。
首筋に温かい息がかかり、数秒。
肌に柔らかい唇が触れた。
その瞬間、体がビクッと震え、足をこたつに強く打ってしまった。
ガシャン。
シャンメリーがわたしたちの方へと倒れ、胸のあたりに冷たい感触が広がる。
mek「ごめん、pgちゃん大丈夫?」
pg「はい、服にかかっただけなので。床に溢れなくてよかったです。先輩も大丈夫ですか?」
mek「うん。まさかあんなに驚くとは」
もったいないことをした。
せっかくの先輩のキスを堪能するチャンスを無駄にしてしまった。
mek「どうせだからお風呂入っちゃおっか」
pg「はい。お先にどうぞ」
お風呂も溜まっていることだし、長時間待つことにはならないはずだ。
mek「いやいや、pgちゃんも一緒だよ」
pg「え?」
部屋の隅においてあった王様ゲームのカードを先輩が見つけてそのまま押し切られてしまったのだ(なぜそんなものを持っていたのかはしておき)。
まあ二人だけなので大したイベントは起きないだろう、と思ったら。
mek「なになに、1番が、王様の首にキス。だって」
pg「ってことは、先輩が、わたしに???」
まじか。まじか?
mek「よし、しよう」
pg「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!心の準備が」
mek「そんなの何分待っても出来ないでしょ。ぱぱっとやっちゃったほうが楽だよ」
pg「うう~……」
先輩が私の肩を掴み、ゆっくりと顔を近づける。
目が合いそうになって、つい恥ずかしくて目を逸らしてしまう。
心臓が早鐘を打つ。
まぶたを閉じてその時を待つ。
目を瞑っていても近づいてくるのが分かる。
首筋に温かい息がかかり、数秒。
肌に柔らかい唇が触れた。
その瞬間、体がビクッと震え、足をこたつに強く打ってしまった。
ガシャン。
シャンメリーがわたしたちの方へと倒れ、胸のあたりに冷たい感触が広がる。
mek「ごめん、pgちゃん大丈夫?」
pg「はい、服にかかっただけなので。床に溢れなくてよかったです。先輩も大丈夫ですか?」
mek「うん。まさかあんなに驚くとは」
もったいないことをした。
せっかくの先輩のキスを堪能するチャンスを無駄にしてしまった。
mek「どうせだからお風呂入っちゃおっか」
pg「はい。お先にどうぞ」
お風呂も溜まっていることだし、長時間待つことにはならないはずだ。
mek「いやいや、pgちゃんも一緒だよ」
pg「え?」
11: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:14:01 ID:Qyb68m4sSr
~浴室~
mek「すごーい、ほんとに宇宙みたい」
mek先輩は水面に浮かぶバスボムをつっつきながら呟いた。
mek先輩からのプレゼントだったけれど、わたしとしてはそれどころではない。
この一人用の湯船に、一糸まとわぬ姿のmek先輩と二人で入っているのだから。
先輩を直視しないように、でも視界の端で必死に捉えようとしていた。
幸か不幸か、バスボムが溶け出して水面から下ははっきりとは見えないけれど、それでも胸のあたりはどうしても、ね。
それにーー。
mek「pgちゃんのふともも柔らかい」
絡まった脚を、mek先輩が揉んでくる。
いけない所が当たりそうになる。
pg「これが先輩のやりたかったことであってますか?」
mek「うん!」
pg「そんなに力強く頷かれると何も言えなくなってしまいますが」
mek先輩としては残り少ないサークル生活の思い出として、少しでも旅行っぽいことをしておきたかったらしい。
それで半ば強引に一緒にお風呂に入ることになったのだ。
mek「あ、あともう一個やりたいことあるかも」
pg「なんです?」
mek「それ」
mek先輩はわたしの胸元を指さした。
pg「それって…………。これ?」
mek「うんうん」
pg「これが、どうかしたんですか?」
mek「触らせて♪」
mek「すごーい、ほんとに宇宙みたい」
mek先輩は水面に浮かぶバスボムをつっつきながら呟いた。
mek先輩からのプレゼントだったけれど、わたしとしてはそれどころではない。
この一人用の湯船に、一糸まとわぬ姿のmek先輩と二人で入っているのだから。
先輩を直視しないように、でも視界の端で必死に捉えようとしていた。
幸か不幸か、バスボムが溶け出して水面から下ははっきりとは見えないけれど、それでも胸のあたりはどうしても、ね。
それにーー。
mek「pgちゃんのふともも柔らかい」
絡まった脚を、mek先輩が揉んでくる。
いけない所が当たりそうになる。
pg「これが先輩のやりたかったことであってますか?」
mek「うん!」
pg「そんなに力強く頷かれると何も言えなくなってしまいますが」
mek先輩としては残り少ないサークル生活の思い出として、少しでも旅行っぽいことをしておきたかったらしい。
それで半ば強引に一緒にお風呂に入ることになったのだ。
mek「あ、あともう一個やりたいことあるかも」
pg「なんです?」
mek「それ」
mek先輩はわたしの胸元を指さした。
pg「それって…………。これ?」
mek「うんうん」
pg「これが、どうかしたんですか?」
mek「触らせて♪」
12: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:15:09 ID:Qyb68m4sSr
わたしの胸はmek先輩の繊細で細い指に包まれていた。
ふにふに。
mek「うわー、やっぱり大きい」
ふにふに。
pg「直接言われたのは初めてです」
ふにふに。
mek「直接ってことは間接的には言われたことあるんだ」
ふにふに。
pg「まあ、自然と耳に入るというか」
ふにふに。
pg「………………あの」
ふにふに。
mek「ん?」
ふにふに。
pg「長くないですか?」
mek「ああ、つい気持ちよくて」
ふにふに。
pg「いや離してくださいよ!」
ふにふに。
mek「ごめんごめん、あと5秒ね。1…2…3…4…5。ありがと」
pg「恥ずかしくて顔から火が噴き出そうです」
mek「あーおもちみたいで気持ちよかった。自分についてたら毎日触っちゃいそう」
pg「そんなに良かったですか?」
mek「うん!」
屈託のない笑顔で無邪気に答えた。
まあ喜んでもらえたならよかった、うん。そう思うことにしよう。
mek「pgちゃん一人で触ったりするの?」
pg「それはライン越えてます!」
その後、お返しとしてmek先輩の胸も触るか尋ねられたけど、のぼせてしまいそうだったので遠慮した。
ふにふに。
mek「うわー、やっぱり大きい」
ふにふに。
pg「直接言われたのは初めてです」
ふにふに。
mek「直接ってことは間接的には言われたことあるんだ」
ふにふに。
pg「まあ、自然と耳に入るというか」
ふにふに。
pg「………………あの」
ふにふに。
mek「ん?」
ふにふに。
pg「長くないですか?」
mek「ああ、つい気持ちよくて」
ふにふに。
pg「いや離してくださいよ!」
ふにふに。
mek「ごめんごめん、あと5秒ね。1…2…3…4…5。ありがと」
pg「恥ずかしくて顔から火が噴き出そうです」
mek「あーおもちみたいで気持ちよかった。自分についてたら毎日触っちゃいそう」
pg「そんなに良かったですか?」
mek「うん!」
屈託のない笑顔で無邪気に答えた。
まあ喜んでもらえたならよかった、うん。そう思うことにしよう。
mek「pgちゃん一人で触ったりするの?」
pg「それはライン越えてます!」
その後、お返しとしてmek先輩の胸も触るか尋ねられたけど、のぼせてしまいそうだったので遠慮した。
13: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:16:17 ID:Qyb68m4sSr
~居間~
pg「お風呂に入ったら、なんだか落ち着いちゃいましたね」
mek「はー気持ちよかったー」
その主語はあくまでお風呂のことだろう。
pg「バスボムよかったですね」
mek「胸が」
この先輩、思った以上にだめ人間かも知れない。
pg「オードブルとかケーキとかまだ残ってますけど、どうします?」
mek「ああ、これくらいならまあ大丈夫だと思うよ。もう一人、ひとり??? 強力な助っ人が来るはずだから」
pg「助っ人?」
mek「まあゆっくり無理せず食べようや」
pg「お風呂に入ったら、なんだか落ち着いちゃいましたね」
mek「はー気持ちよかったー」
その主語はあくまでお風呂のことだろう。
pg「バスボムよかったですね」
mek「胸が」
この先輩、思った以上にだめ人間かも知れない。
pg「オードブルとかケーキとかまだ残ってますけど、どうします?」
mek「ああ、これくらいならまあ大丈夫だと思うよ。もう一人、ひとり??? 強力な助っ人が来るはずだから」
pg「助っ人?」
mek「まあゆっくり無理せず食べようや」
14: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:17:27 ID:Qyb68m4sSr
~~~~
トイレから戻ると、mek先輩が寝転がっていた。
近づくと、すーすーと呼吸の音が聞こえる。
さっきからウトウト気味だったけれど、ついに寝てしまったみたいだ。
わたしはベッドから毛布を運んできてmek先輩の胸にかける。
今日はmek先輩に攻められっぱなしだった。
首筋にキスをされて、お風呂では触られて。
少し強気に出てみようと思ったのは、そのせいかもしれない。
mek先輩の隣に足を滑らせ、体を密着させる。
足先から胸にわたってじんわりと熱が広がり、その熱を捕まえる。
子犬を愛でるように、強く優しくその熱を抱きしめる。
少しずつ鼓動が速くなるけれど、緊張と呼ぶほどではなく、ジョギングを終えたときのような心地良さがあった。
空っぽだった先輩の右手を取り、無防備な先輩の顔を覗きこんでみる。
やっぱりわたしはこの顔が好きだ。
どこが好きかと問われたら難しいけれど、とりわけ唇には強く惹きつけられるものがあった。
薄く、立体感のある唇。
ここから紡がれる言葉がいつもわたしを喜ばせる。
先輩の呼吸をゼロ距離で受け取ることができたらと思う。
だけどそれは今じゃない。
今はできないけど、いつかはきっと、自分の手で。
不確かな未来に締めつけられた胸を落ち着けるように、mek先輩の手をぎゅっと握りしめる。
先輩に身体をつけて、横たわる。
伝わらないのをいいことに、自分の気持ちを確かめるように。
pg「先輩、好きです」
わたしは目を閉じてそう呟いた。
トイレから戻ると、mek先輩が寝転がっていた。
近づくと、すーすーと呼吸の音が聞こえる。
さっきからウトウト気味だったけれど、ついに寝てしまったみたいだ。
わたしはベッドから毛布を運んできてmek先輩の胸にかける。
今日はmek先輩に攻められっぱなしだった。
首筋にキスをされて、お風呂では触られて。
少し強気に出てみようと思ったのは、そのせいかもしれない。
mek先輩の隣に足を滑らせ、体を密着させる。
足先から胸にわたってじんわりと熱が広がり、その熱を捕まえる。
子犬を愛でるように、強く優しくその熱を抱きしめる。
少しずつ鼓動が速くなるけれど、緊張と呼ぶほどではなく、ジョギングを終えたときのような心地良さがあった。
空っぽだった先輩の右手を取り、無防備な先輩の顔を覗きこんでみる。
やっぱりわたしはこの顔が好きだ。
どこが好きかと問われたら難しいけれど、とりわけ唇には強く惹きつけられるものがあった。
薄く、立体感のある唇。
ここから紡がれる言葉がいつもわたしを喜ばせる。
先輩の呼吸をゼロ距離で受け取ることができたらと思う。
だけどそれは今じゃない。
今はできないけど、いつかはきっと、自分の手で。
不確かな未来に締めつけられた胸を落ち着けるように、mek先輩の手をぎゅっと握りしめる。
先輩に身体をつけて、横たわる。
伝わらないのをいいことに、自分の気持ちを確かめるように。
pg「先輩、好きです」
わたしは目を閉じてそう呟いた。
15: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:18:33 ID:Qyb68m4sSr
~深夜~
🚪カチャッ
🔺
ᶘイ^෴^ナ川 めりーくりすまー
ᶘイ^⇁^ナ川 おやおや、お二人とも寝ちゃってますねぇ
ᶘイ^⤙^ナ川 しかも食べ物が残っているじゃないですかムシャムシャムシャムシャ
🧆🍤🍕🍰🥤ᶘイ^⤙^ナ川 ムシャムシャゴクゴクムシャムシャゴクゴク
ᶘイ^⤙^ナ川 ピザまであるなんてさすがぴっぴさんのお友達、わかっていますねぇ
ᶘイ^⤙^ナ川 ふーむ、冷えてますが美味しいです!ムフフ
ᶘイ^؎^ナ川 ふぅ、ごちそうさまでした
ᶘイ^⇁^ナ川 それでは帰りますか
🚪 ᶘイ^⇁^ナ川三
🚪ᶘイ^⇁^ナ川 ……おっと忘れるところでした!
🎁🎁⊂ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんから預かったプレゼントを置いておきますね
🚪ᶘイ^⇁^ナ川ノシ それでは良いお年を
🚪バタン
🚪カチャッ
🔺
ᶘイ^෴^ナ川 めりーくりすまー
ᶘイ^⇁^ナ川 おやおや、お二人とも寝ちゃってますねぇ
ᶘイ^⤙^ナ川 しかも食べ物が残っているじゃないですかムシャムシャムシャムシャ
🧆🍤🍕🍰🥤ᶘイ^⤙^ナ川 ムシャムシャゴクゴクムシャムシャゴクゴク
ᶘイ^⤙^ナ川 ピザまであるなんてさすがぴっぴさんのお友達、わかっていますねぇ
ᶘイ^⤙^ナ川 ふーむ、冷えてますが美味しいです!ムフフ
ᶘイ^؎^ナ川 ふぅ、ごちそうさまでした
ᶘイ^⇁^ナ川 それでは帰りますか
🚪 ᶘイ^⇁^ナ川三
🚪ᶘイ^⇁^ナ川 ……おっと忘れるところでした!
🎁🎁⊂ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんから預かったプレゼントを置いておきますね
🚪ᶘイ^⇁^ナ川ノシ それでは良いお年を
🚪バタン
16: 名無しで叶える物語 (オッペケ 3fb2-fc2e) 2024/12/20(金) 18:19:09 ID:Qyb68m4sSr
🚪
🚪
🚪⇁^ナ川ノシ あ、このSSを読んでくれたみなさんも良いお年を~!
おわり
元ネタ
女の子になってmepの後輩になれたら 避難所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1697627119/
🚪
🚪⇁^ナ川ノシ あ、このSSを読んでくれたみなさんも良いお年を~!
おわり
元ネタ
女の子になってmepの後輩になれたら 避難所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1697627119/
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