1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 00:36:09.908 ID:ic0NsxBP0.net
俺「ファアア……昨日はほぼ徹夜で届いたゲームやっちまったわ」
女「おい俺ェ、昨日、なんか忘れたよなぁ!?」
俺「ひっ!」ビクッ
俺「あ、ああ、急ぎの用事があって……その」
女「一言私にいえばよかったんじゃねぇかなあ? なあ?」
女「メール返したのも三時間後だったよなあ? お前私の事舐めてるだろ、オイ!」
俺「ごめんなさい……本当に急ぎで」
女「何があったんだよ?」
俺「いや、ごめん、急ぎで」
女「要件聞いてんだろうがさぁ! お前いつもそれだよなぁ?」
俺「……ごめんなさい」
女「そういうとこがお前……チッ」
女「おい俺ェ、昨日、なんか忘れたよなぁ!?」
俺「ひっ!」ビクッ
俺「あ、ああ、急ぎの用事があって……その」
女「一言私にいえばよかったんじゃねぇかなあ? なあ?」
女「メール返したのも三時間後だったよなあ? お前私の事舐めてるだろ、オイ!」
俺「ごめんなさい……本当に急ぎで」
女「何があったんだよ?」
俺「いや、ごめん、急ぎで」
女「要件聞いてんだろうがさぁ! お前いつもそれだよなぁ?」
俺「……ごめんなさい」
女「そういうとこがお前……チッ」
2: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 00:40:08.062 ID:ic0NsxBP0.net
女「答えたらいいだけだよなぁ? なんで言えないんだ? ああ?」
俺「……」
女「聞いてんのかよっ! ウッゼェなぁマジで」バンッ
俺「つっ!」
イケメン「お、女さん……な、何があったか知らないけど、殴るのは……」バッ
女「……」イライラ
イケメン「は、はは、デートでもすっぽかされたのかな」
女「そんなわけないでしょ」イライラ
イケメン「そ、そうだよな、ははは……」
俺「……」ソロソロ
女「おい逃げんなやァ!」ガッ
俺「ひいごめんなさい!」
俺「……」
女「聞いてんのかよっ! ウッゼェなぁマジで」バンッ
俺「つっ!」
イケメン「お、女さん……な、何があったか知らないけど、殴るのは……」バッ
女「……」イライラ
イケメン「は、はは、デートでもすっぽかされたのかな」
女「そんなわけないでしょ」イライラ
イケメン「そ、そうだよな、ははは……」
俺「……」ソロソロ
女「おい逃げんなやァ!」ガッ
俺「ひいごめんなさい!」
3: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 00:42:29.346 ID:ic0NsxBP0.net
女「こっちは三時間待ってたんだぞ、オイ!」
俺「ええ、それは帰ったらよかったんじゃ……フツー三十分で気づくし……」ボソボソ
女「……は?」
俺「な、なんでもない……」
女「とにかく……!」
クラスメイト「……」ヒソヒソ
女「ちっ、目立ち過ぎたか。今は見逃してやる。今日すっぽかすんじゃねえぞ……」
俺「はい……」
俺「ええ、それは帰ったらよかったんじゃ……フツー三十分で気づくし……」ボソボソ
女「……は?」
俺「な、なんでもない……」
女「とにかく……!」
クラスメイト「……」ヒソヒソ
女「ちっ、目立ち過ぎたか。今は見逃してやる。今日すっぽかすんじゃねえぞ……」
俺「はい……」
4: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 00:45:43.084 ID:ic0NsxBP0.net
―放課後・裏庭―
女「おせーぞ……」イライラ
女「クッソ、ここ変な虫に噛まれるしよ……場所もっと考えろよなあ」
俺「ああ、悪い」
女「口ばっかで何もしねぇんだろ?」
女「お前死ぬほど要領悪いんだもんなあ、いっそ死ねよもう」
俺「そこまで言わなくても……」
女「おせーぞ……」イライラ
女「クッソ、ここ変な虫に噛まれるしよ……場所もっと考えろよなあ」
俺「ああ、悪い」
女「口ばっかで何もしねぇんだろ?」
女「お前死ぬほど要領悪いんだもんなあ、いっそ死ねよもう」
俺「そこまで言わなくても……」
5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 00:50:22.561 ID:ic0NsxBP0.net
女「じゃあ今から……」
俺「あ、ちょっと待って、財布……」
俺「あれ、どこいった? 鞄の奥かな?」
女「お前マジで要領悪いな……」イライラ
女「こんなとこ人に見られたら、言い訳が難しいだろ! ポケットでも突っ込んでろや!」
女「人のことマジで考えられねえんだな……カスかよ」
俺「あ、ちょっと待って、財布……」
俺「あれ、どこいった? 鞄の奥かな?」
女「お前マジで要領悪いな……」イライラ
女「こんなとこ人に見られたら、言い訳が難しいだろ! ポケットでも突っ込んでろや!」
女「人のことマジで考えられねえんだな……カスかよ」
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 00:55:54.983 ID:ic0NsxBP0.net
女「おら、今月分の友達料金の三万円だ。もう適当に鞄入れてろ」
女「……んなとこ誰かに見られたら、私だって恥ずかしいし、お前だって停学レベルだからな。この最低ヤローが」
俺「ん、サイフあったわ。……ありがと、どうも。あ、昨日待たせちゃったから、二千円札おまけで返してあげるよ。これ使い辛いし」
女「あ、ありがとよ……」
俺「どういたしまして……と」
女「……」
女「な、なぁ、これって、その……いつか、タダになったりしないのか?」
女「……んなとこ誰かに見られたら、私だって恥ずかしいし、お前だって停学レベルだからな。この最低ヤローが」
俺「ん、サイフあったわ。……ありがと、どうも。あ、昨日待たせちゃったから、二千円札おまけで返してあげるよ。これ使い辛いし」
女「あ、ありがとよ……」
俺「どういたしまして……と」
女「……」
女「な、なぁ、これって、その……いつか、タダになったりしないのか?」
9: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 01:02:05.649 ID:ic0NsxBP0.net
俺「……ん?」
女「あ……いや、その……私達もう、普通の友達みたいなもんだし、いつか、タダになったり……」
俺「ああ、解約したいっていう話? いいよ」
女「ち、ちが……」
俺「はぁ……」
女「あ……いや、その……私達もう、普通の友達みたいなもんだし、いつか、タダになったり……」
俺「ああ、解約したいっていう話? いいよ」
女「ち、ちが……」
俺「はぁ……」
10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 01:05:44.937 ID:ic0NsxBP0.net
女「あ、い、いや、別に、ダメなら……」
俺「あのさぁ、お前みたいな暴言暴力クソ女、普通に考えて、敢えて友達になろうなんて考えるわけないよな?」
女「お、お前、そこまで……」プルプル
俺「今日肩殴られたときブチ殺してやろうかと思っちゃったわ本当に」
女「っ」
俺「たった三万円で全て引き受けてる俺の身にもなれよ?」
女「……う、うあ」グズッ
俺「え、もしかして泣いてる?」
俺「こっちがもうなんかびっくりだわ」
俺「あのさぁ、お前みたいな暴言暴力クソ女、普通に考えて、敢えて友達になろうなんて考えるわけないよな?」
女「お、お前、そこまで……」プルプル
俺「今日肩殴られたときブチ殺してやろうかと思っちゃったわ本当に」
女「っ」
俺「たった三万円で全て引き受けてる俺の身にもなれよ?」
女「……う、うあ」グズッ
俺「え、もしかして泣いてる?」
俺「こっちがもうなんかびっくりだわ」
12: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 01:11:01.998 ID:ic0NsxBP0.net
女「な、泣いて、な……」
俺「あのさ、立場理解しろよ人格障害野郎」
俺「お前の性格マジで病気だから頭解剖して標本にしてもらえよ?」
女「あ、あ、あ……」
俺「お前、金出さずに人と友達になれるような上等な人間だなんて思ってたの?」
女「やめて、やめ……」
俺「もう二度とただで友達になれなんて図々しいことほざくなよ? 次はないと思え」
女「はい……」
俺「あのさ、立場理解しろよ人格障害野郎」
俺「お前の性格マジで病気だから頭解剖して標本にしてもらえよ?」
女「あ、あ、あ……」
俺「お前、金出さずに人と友達になれるような上等な人間だなんて思ってたの?」
女「やめて、やめ……」
俺「もう二度とただで友達になれなんて図々しいことほざくなよ? 次はないと思え」
女「はい……」
13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 01:16:42.176 ID:ic0NsxBP0.net
女「な、殴ってごめんなさい……」ガタガタ
女「酷いこと言ってごめんなさい……」ガタガタ
女「だから、これからも友達でいてください……」
俺「そこじゃねぇよなァ!?」
女「えっ」
俺「お前あれだけ言ってまだ理解してねぇの? ハァ!? マジか? ギャグか?」
女「え、え……」
俺「金払い渋ってごめんなさい、だろうが!」
俺「お前ホストに化粧覚えるからツケをなくしてなんていう馬鹿な客いるか!?」
俺「今更欠点が一つ解消されても別にプラスになってないからな?」
俺「そもそもこれ、ビジネスなんだよ!」バンッ
女「酷いこと言ってごめんなさい……」ガタガタ
女「だから、これからも友達でいてください……」
俺「そこじゃねぇよなァ!?」
女「えっ」
俺「お前あれだけ言ってまだ理解してねぇの? ハァ!? マジか? ギャグか?」
女「え、え……」
俺「金払い渋ってごめんなさい、だろうが!」
俺「お前ホストに化粧覚えるからツケをなくしてなんていう馬鹿な客いるか!?」
俺「今更欠点が一つ解消されても別にプラスになってないからな?」
俺「そもそもこれ、ビジネスなんだよ!」バンッ
14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 01:20:13.099 ID:ic0NsxBP0.net
女「ごめんなさい……ごめんなさい……お金、しっかり払います……」
俺「それだけわかってくれたらいいんだよ」スッ
女「……あ」
俺「今日、一緒に帰る?」
女「……」コクンッ
俺「プラス五千円で」
女「え……」
俺「……」ハァ
女「う、うん……」
俺「それだけわかってくれたらいいんだよ」スッ
女「……あ」
俺「今日、一緒に帰る?」
女「……」コクンッ
俺「プラス五千円で」
女「え……」
俺「……」ハァ
女「う、うん……」
15: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/25(土) 01:27:26.727 ID:ic0NsxBP0.net
~翌日~
俺「あ……おはよう」
女「んだよ、ぼさっとした声だな。聞いてたら頭が悪くなりそう」
俺「は、ははは……。あ、そのストラップ、あのキャラの奴だよね……えっと……」
女「あんま知れねぇくせに無理に話広げようとすんじゃねぇよ、気色悪い」
俺「い、いや、ちょっとド忘れしちゃっただけで……」
――
イケメン「妙に女さんに気を遣うね。なんであそこまでされても、話をしようとするんだい?」
俺「まぁ、友達……だから、かな」
イケメン「向こうもそう思ってたらいいけどね……」
《完》
俺「あ……おはよう」
女「んだよ、ぼさっとした声だな。聞いてたら頭が悪くなりそう」
俺「は、ははは……。あ、そのストラップ、あのキャラの奴だよね……えっと……」
女「あんま知れねぇくせに無理に話広げようとすんじゃねぇよ、気色悪い」
俺「い、いや、ちょっとド忘れしちゃっただけで……」
――
イケメン「妙に女さんに気を遣うね。なんであそこまでされても、話をしようとするんだい?」
俺「まぁ、友達……だから、かな」
イケメン「向こうもそう思ってたらいいけどね……」
《完》
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