1: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:52:45.43 ID:C3Vc+d6r
■Scene01
サァー…
カランコロン
希「いらっしゃいませー♪」
2: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:53:27.12 ID:C3Vc+d6r
コト
希「急な雨で大変やったねぇー、何にするー?」
希「ふんふん…アイスコーヒー? それだけでええ?」
希「はーい、ちょっと待っててなー」
3: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:53:54.16 ID:C3Vc+d6r
コポポ…
希「最近暑いから大変やんね、どう調子はー?」
希「夏バテはアカンよー。ご飯美味しく食べられへんもんー」
希「ちゃんと食べてるー?」
希「あーアカン、朝抜くのが一番アカンやん~」
希「忙しいからって、倒れたら全部台無しになるんやからね?」
4: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:54:47.61 ID:C3Vc+d6r
コト
希「はいアイスコーヒー♪」
希「あと、このサンドイッチとおかしも食べてき」
希「頼んでない? まぁまぁ、ええやん~ウチからのサービスと思っとき♪」
希「あはは、確かに名古屋のモーニングみたいやね♪」
希「でも名古屋はもっといろいろつけてくれるんちゃうん?」
希「ええなぁ~ウチも行ってみたいわぁ~」
5: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:55:15.61 ID:C3Vc+d6r
希「仕事で行く機会あるん? ウチも連れてってー♪」
希「えへへ、さすがに無理かぁー」
希「浮気とか思われるー? うーん、ウチにそんな魅力あるかなぁ」
希「そっかー、ありがとー♪ じゃあこれはおまけでー」
希「ウチが漬けたお漬物やで。あっつい日はこういうのが元気になるんよ」
希「うんうん♪ たくさん食べてなー♪」
希「えへへ、さすがに無理かぁー」
希「浮気とか思われるー? うーん、ウチにそんな魅力あるかなぁ」
希「そっかー、ありがとー♪ じゃあこれはおまけでー」
希「ウチが漬けたお漬物やで。あっつい日はこういうのが元気になるんよ」
希「うんうん♪ たくさん食べてなー♪」
6: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:55:42.53 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
希「雨、つよなってきたかもなぁ」
希「時間大丈夫?」
希「あ、サボりやん? サボりはアカンよー?」
7: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:56:10.38 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
希「…まぁでも、この雨じゃ出るに出られないやんね」
希「んー? ウチは全然♪ いつまでもいてくれて構わんよー♪」
希「こんな雨の日は一人だと寂しくなるからね。誰かいてくれた方が楽しいやん?」
希「あ、ひどいなぁ。そんないつも客がいない訳やないからねー?」
8: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:56:52.35 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
希「…」
希「コーヒー、おかわりいるー?」
希「ええよー♪」
9: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:57:33.09 ID:C3Vc+d6r
コポポ…
希「はい、どーぞ♪」
希「なにもー。美味しいって特別なことなんもしとらんでー?」
希「…はいはい、そんなこと言ってると恋人にまた怒られるんちゃうん?」
希「ふふふ、仲良くて羨ましいなぁー♪」
10: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:58:12.02 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
コポポ…
コト
希「隣、失礼するでー♪」スト
希「仕事中に何してるかって? 休憩やん?」
希「サボるなって…キミに言われたないわー」
11: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:58:59.74 ID:C3Vc+d6r
希「本来やったら休憩の時間なんやけど、こんな状況やん? 一緒にコーヒーのもー♪」
希「お客さん? こないやろー」
希「…自分で言ってて悲しくなったわ」
希「まぁ、一人やないし♪」
希「お仕事サボりもの同士、仲良くしよー♪」
希「お客さん? こないやろー」
希「…自分で言ってて悲しくなったわ」
希「まぁ、一人やないし♪」
希「お仕事サボりもの同士、仲良くしよー♪」
12: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 21:59:29.43 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
希「…」
希「雨やまないねー…」
希「…」
希「お仕事、本当に大丈夫ー…?」
希「…」
希「そか」
希「…」
13: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:00:19.69 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
希「…」スースー
希「んぅ…」
希「…」スースー
14: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:00:57.41 ID:C3Vc+d6r
ガタ…
ファサ
15: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:01:33.21 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
…カランコロン
16: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:02:06.23 ID:C3Vc+d6r
ザァー…
希「…ん」
希「あれ…?」パサ
希「…」
希「ウチ、寝てしもたん…?」
希「あはは…これは怒られてもしゃーないやん…?」
希「さすがにもう帰っちゃったかぁ」
希「あ、メモ書き…」
17: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:02:42.56 ID:C3Vc+d6r
希「…」
希「…」クス
希「言われんでも仕事に戻るよー、お節介さん…♪」チュ
ザァー…
18: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:03:30.32 ID:C3Vc+d6r
■Scene02
カランコロン
希「いらっしゃいませー♪」
穂乃果「こんにちわーっ♪」
希「あ、穂乃果ちゃんやん♪」
穂乃果「きたよー♪」フリフリ
希「いらっしゃい、ゆっくりしていきー♪」
穂乃果「うん♪」
19: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:04:13.28 ID:C3Vc+d6r
コト
希「はい、どうぞ♪」
穂乃果「ありがとー♪」
ゴクゴク
穂乃果「はぁー、お水おいしーっ!!」
希「あはは、ただのお冷やん?」
20: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:05:15.30 ID:C3Vc+d6r
穂乃果「今日は走ってきたから喉カラカラなんだよぉー…」
希「全く穂乃果ちゃんは…こんな暑い日に無理したらアカンよー?」
穂乃果「ごめんなさーい」ペロ
希「そしたら、オレンジジュースとかでええかなぁ?」
穂乃果「うんうん、大丈夫!」
希「はーい、ちょっとまっててなー♪」
希「全く穂乃果ちゃんは…こんな暑い日に無理したらアカンよー?」
穂乃果「ごめんなさーい」ペロ
希「そしたら、オレンジジュースとかでええかなぁ?」
穂乃果「うんうん、大丈夫!」
希「はーい、ちょっとまっててなー♪」
21: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:05:53.60 ID:C3Vc+d6r
トクトク…
希「ところで今日はどしたんー?」
穂乃果「希ちゃんに会いにきたんだよ!」
希「えー本当ー? 嬉しいこと言ってくれるやん?」
22: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:06:41.61 ID:C3Vc+d6r
コト
希「はい、オレンジジュース♪」
穂乃果「おぉー!」
希「喉乾いてるゆーたから、ちょっと多めにしといたでー」
穂乃果「本当!? ありがとー♪」
希「あとハンカチ。これでちゃんと汗拭いときー」
穂乃果「えぇ!? でも希ちゃんのだし、悪いよ…」
希「気にせんでもええよー」フキフキ
穂乃果「んっ…」
希「って、ウチが拭いてしもた…」
穂乃果「んー」
希「もう、穂乃果ちゃんは可愛えなぁ♪」フキフキ
23: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:07:10.75 ID:C3Vc+d6r
希「…はい、こんなもんでええやろー」
穂乃果「ありがとー」
希「ちゃんとお化粧直しするんやでー?」
穂乃果「はーい」
希「穂乃果ちゃん、これからデートなんやろー?」ニシシ
穂乃果「う…な、なんで分かるの…?」
希「いつもよりお化粧が濃いからなぁ。すーぐわかるよ」
穂乃果「そ、そうかなぁ…?」
希「ふふふ、恋する乙女はいつだってそんなもんや♪」クスクス
穂乃果「ありがとー」
希「ちゃんとお化粧直しするんやでー?」
穂乃果「はーい」
希「穂乃果ちゃん、これからデートなんやろー?」ニシシ
穂乃果「う…な、なんで分かるの…?」
希「いつもよりお化粧が濃いからなぁ。すーぐわかるよ」
穂乃果「そ、そうかなぁ…?」
希「ふふふ、恋する乙女はいつだってそんなもんや♪」クスクス
24: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:07:44.68 ID:C3Vc+d6r
希「それで、こんなとこに寄り道してて大丈夫なん?」
穂乃果「うんとね、希ちゃんとお話してからデートに行くとリラックスするんだー♪」
希「えーそうなんー?」
穂乃果「うんうん、希ちゃんなんでもお話聞いてくれるから楽しいし♪」
希「あはは、穂乃果ちゃんは上手いんだからー。はい、お菓子♪」
穂乃果「わーい、希ちゃん大好きー!」
希「まったく現金なんやから…」
穂乃果「うんとね、希ちゃんとお話してからデートに行くとリラックスするんだー♪」
希「えーそうなんー?」
穂乃果「うんうん、希ちゃんなんでもお話聞いてくれるから楽しいし♪」
希「あはは、穂乃果ちゃんは上手いんだからー。はい、お菓子♪」
穂乃果「わーい、希ちゃん大好きー!」
希「まったく現金なんやから…」
25: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:08:24.31 ID:C3Vc+d6r
穂乃果「でも、リラックスするのは本当だよ!」
穂乃果「告白する前の日だって、眠れなくてどうしよう~!! ってなってたんだけど…」
穂乃果「デートの前にこのお店見つけて、希ちゃんに話しかけてもらって、いろいろお話してたら気が楽になって…」
穂乃果「それで、そのまま相手の人と会って…すぐに告白しちゃった!」
希「出会い頭に告白したん? すごい勇気やなぁ…」
穂乃果「あはは…相手の人もすごいびっくりしてた」
希「そりゃびっくりするよー。普通はデートのあと、いい雰囲気になってからーとかやん?」
穂乃果「あはは、おんなじこと言ってたよ」クスクス
穂乃果「告白する前の日だって、眠れなくてどうしよう~!! ってなってたんだけど…」
穂乃果「デートの前にこのお店見つけて、希ちゃんに話しかけてもらって、いろいろお話してたら気が楽になって…」
穂乃果「それで、そのまま相手の人と会って…すぐに告白しちゃった!」
希「出会い頭に告白したん? すごい勇気やなぁ…」
穂乃果「あはは…相手の人もすごいびっくりしてた」
希「そりゃびっくりするよー。普通はデートのあと、いい雰囲気になってからーとかやん?」
穂乃果「あはは、おんなじこと言ってたよ」クスクス
26: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:09:00.72 ID:C3Vc+d6r
穂乃果「でも、なんだかそれがおかしくて、可愛くて、付き合おうと思ったって言ってくれたんだぁ」
希「へぇ…なんだかすごい話やなぁ」
穂乃果「でもひどいんだよ、最初は断ろうかすごい悩んでたって言うんだもん!」
希「それはひどいなぁ、穂乃果ちゃんこんな可愛ええのに…」
穂乃果「えへへ…♪ そんなに可愛いって言ってくれるの希ちゃんだけだよ…///」
希「そんなことないと思うけど…。でもま、とりあえずおめでとな♪」
穂乃果「うん、ありがとー♪」
希「へぇ…なんだかすごい話やなぁ」
穂乃果「でもひどいんだよ、最初は断ろうかすごい悩んでたって言うんだもん!」
希「それはひどいなぁ、穂乃果ちゃんこんな可愛ええのに…」
穂乃果「えへへ…♪ そんなに可愛いって言ってくれるの希ちゃんだけだよ…///」
希「そんなことないと思うけど…。でもま、とりあえずおめでとな♪」
穂乃果「うん、ありがとー♪」
27: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:09:40.83 ID:C3Vc+d6r
ジャー
カシャカシャ
穂乃果「希ちゃんって一人でお店やってるの?」
希「そうやよー」
穂乃果「全部一人でやらないといけないから大変そうだね…」
希「んー、そうでもないかなぁ。お客さんそんなおらへんし」
穂乃果「あー…」チラ
希「あーって、穂乃果ちゃんひどいなぁー」
穂乃果「あ、ううん、ごめん、そういう意味じゃないよ…!」アセアセ
希「あはは、わかっとるよー♪」クスクス
28: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:10:13.28 ID:C3Vc+d6r
穂乃果「でも、希ちゃん可愛いし、お話楽しいし、もっと人気あってもよさそうなんだけどなぁ」
希「えー、ウチなんてそんな可愛くないよー」
穂乃果「そんなことないよぉ!」
希「ありがと♪ でも可愛いっていうならこの制服おかげかもなー」
穂乃果「あ、確かにこの喫茶店の制服可愛いよね! フリフリすごいし!」
希「なー♪ 知り合いにこういうの得意な子がいるんやよー。すごいよなぁー」
穂乃果「え、オリジナルなの!? ほぇーすごーい…」
希「えー、ウチなんてそんな可愛くないよー」
穂乃果「そんなことないよぉ!」
希「ありがと♪ でも可愛いっていうならこの制服おかげかもなー」
穂乃果「あ、確かにこの喫茶店の制服可愛いよね! フリフリすごいし!」
希「なー♪ 知り合いにこういうの得意な子がいるんやよー。すごいよなぁー」
穂乃果「え、オリジナルなの!? ほぇーすごーい…」
29: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:10:50.62 ID:C3Vc+d6r
希「この店の内装とか装飾とかも知り合いにやってもらってるんやけど、みんな才能あってすごいやねぇ」
穂乃果「すごい…っていうか、希ちゃんの人脈もすごい気がするんだけど…」
希「うーん、たまたまだと思うよー? まぁそんな偶然に感謝はしとるけどなー♪」
穂乃果「えっと…それで希ちゃんはなんで…」
ピピピ
希「? なんか鳴っとるでー?」
穂乃果「あ、ヤバ! 遅刻しちゃう!!」
穂乃果「すごい…っていうか、希ちゃんの人脈もすごい気がするんだけど…」
希「うーん、たまたまだと思うよー? まぁそんな偶然に感謝はしとるけどなー♪」
穂乃果「えっと…それで希ちゃんはなんで…」
ピピピ
希「? なんか鳴っとるでー?」
穂乃果「あ、ヤバ! 遅刻しちゃう!!」
30: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:11:23.89 ID:C3Vc+d6r
希「そんなギリギリに設定しとるん…?」
穂乃果「あわわ…早くしないと…! あ、穂乃果行くね!」
希「あー、穂乃果ちゃん待ち、これ持っていき」
穂乃果「へ?」
希「恋愛成就のお守り♪」
穂乃果「え…これ、もらっていいの…?」
希「ええよー。穂乃果ちゃんの恋が上手くいくように応援しとるで♪」
穂乃果「…希ちゃん、ありがとう!」
穂乃果「あわわ…早くしないと…! あ、穂乃果行くね!」
希「あー、穂乃果ちゃん待ち、これ持っていき」
穂乃果「へ?」
希「恋愛成就のお守り♪」
穂乃果「え…これ、もらっていいの…?」
希「ええよー。穂乃果ちゃんの恋が上手くいくように応援しとるで♪」
穂乃果「…希ちゃん、ありがとう!」
31: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/18(土) 22:12:16.26 ID:C3Vc+d6r
穂乃果「それじゃ行ってくるねーーーっ!!」ブンブン
希「転ばないようになー」フリフリ
カランコロン
希「…ふぅ」
希「まったく、ああいう積極的な子が最後に勝つんやろなぁ…」クス
40: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:10:18.91 ID:wd9pRPXH
■Scene03
カランコロン
希「いらっしゃいませー♪」
真姫「…」
41: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:10:50.26 ID:wd9pRPXH
コト
希「はい、どうぞ♪ これメニューやんね」
真姫「…?」
希「ん? どしたん?」
真姫「あ、いえ…」
希「何にするー?」
42: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:11:24.34 ID:wd9pRPXH
真姫「…えっと」
希「♪」
真姫「…」チラ
真姫「…ブレンド、お願いするわ」
希「はーい、ちょっと待っててなー♪」
希「♪」
真姫「…」チラ
真姫「…ブレンド、お願いするわ」
希「はーい、ちょっと待っててなー♪」
43: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:11:55.34 ID:wd9pRPXH
カチャカチャ
希「お姉さん、ウチの店にきたん初めてやね? どこからきたん?」
真姫「…」
希「こんな寂れた喫茶店にお姉さんみたいなキレイな人が来てくれたら、ウチびっくりしてまうわー♪」
真姫「…」
希「お姉さんみたいな人はお仕事もすっごいできるんやろーなぁ。ウチとは大違いやね」
真姫「…」
44: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:12:35.69 ID:wd9pRPXH
コポポ…
希「もし疲れてるんやったら、ウチのコーヒーを飲めば元気になるでー♪」
真姫「…」
希「希パワー、たっぷり注入ー! …なーんてな♪」
真姫「…」
45: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:13:35.33 ID:wd9pRPXH
コト
希「はい、どーぞ」
真姫「…」
希「じっくり味わってなー♪」
46: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:14:19.34 ID:wd9pRPXH
ズズ…
希「どーう? 美味しい?」
真姫「…あの」
希「んー? なにー?」
真姫「さっきから、近くありません…?」
47: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:15:00.32 ID:wd9pRPXH
希「近い…? あ、ちょっと乗り出しすぎたかな…」ペロ
真姫「そうじゃなくて…!」
希「?」
真姫「その、店員さんとお客さんの距離が近すぎるっていうか…」
希「そーう…? あはは、あんまり気にしたこと無いからわかんないなー」
真姫「普通、店員はそんなに話しかけたりしてこないわ…」
希「そっかぁ、そういうもんなんや…ウチ、あんまり他の店のこと知らんしなぁ」
真姫「なんなのこの喫茶店…」
真姫「そうじゃなくて…!」
希「?」
真姫「その、店員さんとお客さんの距離が近すぎるっていうか…」
希「そーう…? あはは、あんまり気にしたこと無いからわかんないなー」
真姫「普通、店員はそんなに話しかけたりしてこないわ…」
希「そっかぁ、そういうもんなんや…ウチ、あんまり他の店のこと知らんしなぁ」
真姫「なんなのこの喫茶店…」
48: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:15:29.09 ID:wd9pRPXH
希「まぁまぁ、ええやん?」
真姫「良くないわよ…!」
希「だって――お姉さん話したがってたやん?」
真姫「…!」
希「そう思ったから話しかけたんやけど、ダメやったん?」
真姫「…」
真姫「良くないわよ…!」
希「だって――お姉さん話したがってたやん?」
真姫「…!」
希「そう思ったから話しかけたんやけど、ダメやったん?」
真姫「…」
49: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:16:14.32 ID:wd9pRPXH
希「ウチ、静かな空気が好きっていう人にはあんま話しかけたりしないんよ」
希「そういう雰囲気の人もおるからなー」
希「…でも、お姉さんは違う気がする」
真姫「…そんな…こと…」
希「ない?」
真姫「…」
希「…ふふ♪」
希「まぁとりあえずコーヒー飲も? 冷めてまうよー」
真姫「誰のせいよ…」
希「そういう雰囲気の人もおるからなー」
希「…でも、お姉さんは違う気がする」
真姫「…そんな…こと…」
希「ない?」
真姫「…」
希「…ふふ♪」
希「まぁとりあえずコーヒー飲も? 冷めてまうよー」
真姫「誰のせいよ…」
50: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:16:44.14 ID:wd9pRPXH
ズズ…
真姫「ん…」
希「どう? 美味しい?」
真姫「…」
51: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:17:11.78 ID:wd9pRPXH
ズズ…
真姫「…暖かいわ」
希「えー、なにそれ、ボケ? つまらんくない?」
真姫「はぁ!?」
52: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:17:59.83 ID:wd9pRPXH
希「だってホットなんやから暖かいの当たり前やろー? 何言ってるんー?」
真姫「そ、そういう意味じゃないわよ…! 私が言ってるのはそういうことじゃなくて…!」
希「…」
真姫「えっと、だから、その…///」
希「…ぷ、あはは、あははははは!!」
真姫「なによ!?///」
真姫「そ、そういう意味じゃないわよ…! 私が言ってるのはそういうことじゃなくて…!」
希「…」
真姫「えっと、だから、その…///」
希「…ぷ、あはは、あははははは!!」
真姫「なによ!?///」
53: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:19:04.79 ID:wd9pRPXH
希「ごめん、冗談やよ、冗談! あはは、もーお姉さん可愛いわぁ…!」クスクス
真姫「~~!!///」
希「ありがとー♪ そういう感想が一番うれしいんよ」
真姫「…ふん! イミワカンナイ!」
希「ふふ…でも、元気出たんやない?」
真姫「ぁ…」
真姫「~~!!///」
希「ありがとー♪ そういう感想が一番うれしいんよ」
真姫「…ふん! イミワカンナイ!」
希「ふふ…でも、元気出たんやない?」
真姫「ぁ…」
54: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:19:52.12 ID:wd9pRPXH
希「まぁ、こんなことで根本的な辛さが拭えるなんて思いはしないけど、ちょっとでもほっと一息つけたんなら幸いやよ♪」
真姫「…」
希「さすがにこれ以上はお姉さんの邪魔になりそうやから、ウチは引っ込んどる」
真姫「…」
希「なんかあったら呼んでな、お姉さん♪」
真姫「…」
真姫「…」
希「さすがにこれ以上はお姉さんの邪魔になりそうやから、ウチは引っ込んどる」
真姫「…」
希「なんかあったら呼んでな、お姉さん♪」
真姫「…」
55: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:20:31.06 ID:wd9pRPXH
カランコロン
穂乃果「希ちゃーん!!」
56: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:21:09.68 ID:wd9pRPXH
希「ありゃ、穂乃果ちゃんいらっしゃーい♪」
穂乃果「希ちゃん希ちゃん! 聞いて聞いて! 大ニュース!!」
希「穂乃果ちゃん、しー…」ツンツン
穂乃果「ふぇ…?」チラ
真姫「…」
穂乃果「わ、穂乃果以外のお客さんてめずらしー…」
希「穂乃果ちゃん、両手あげてもらってええ?」
穂乃果「へ、こう?」
穂乃果「希ちゃん希ちゃん! 聞いて聞いて! 大ニュース!!」
希「穂乃果ちゃん、しー…」ツンツン
穂乃果「ふぇ…?」チラ
真姫「…」
穂乃果「わ、穂乃果以外のお客さんてめずらしー…」
希「穂乃果ちゃん、両手あげてもらってええ?」
穂乃果「へ、こう?」
57: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:21:41.47 ID:wd9pRPXH
ワシワシスルヨー!!
キャーーー!!!
58: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:22:16.27 ID:wd9pRPXH
希「失礼な発言ばっかり続ける子はおしおきやん?」クスクス
穂乃果「あぅ~~…」
真姫「…」
希「あ、お姉さんごめんな、騒がしくしちゃって…。穂乃果ちゃんのせいやよ?」
穂乃果「そんなぁ…」
希「で、なにしに来たん? なんか飲む?」
穂乃果「あ、ううん! そう! 大ニュースなんだよ! 穂乃果、結婚するかかもしれないんだ!」
希「え、本当? すごいやん!」
穂乃果「うんうん! そうなの! すごいんだよ!!」
穂乃果「あぅ~~…」
真姫「…」
希「あ、お姉さんごめんな、騒がしくしちゃって…。穂乃果ちゃんのせいやよ?」
穂乃果「そんなぁ…」
希「で、なにしに来たん? なんか飲む?」
穂乃果「あ、ううん! そう! 大ニュースなんだよ! 穂乃果、結婚するかかもしれないんだ!」
希「え、本当? すごいやん!」
穂乃果「うんうん! そうなの! すごいんだよ!!」
59: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:22:49.56 ID:wd9pRPXH
希「こないだ付き合い始めたばっかやったのに、すごいスピード結婚やねぇ」
穂乃果「えへへ、なんかつい勢いで言っちゃったんだ…」ペロ
希「穂乃果ちゃんは相変わらずやねぇ」
穂乃果「それもこれも、希ちゃんが話聞いてくれたからだよ!」
希「えー、ウチはなんもしてへんよー」
穂乃果「ううん! 希ちゃんのおかげ! だからこれからもよろしくおねがいします!」
希「あはは、なにそれー? こちらこそ、これからもウチの店を贔屓にしたってなー」
穂乃果「うん! あ、ごめんね、穂乃果これからデートだから今日はもう行くね!」
希「相変わらず忙しいなー穂乃果ちゃんは」
穂乃果「えへへ、なんかつい勢いで言っちゃったんだ…」ペロ
希「穂乃果ちゃんは相変わらずやねぇ」
穂乃果「それもこれも、希ちゃんが話聞いてくれたからだよ!」
希「えー、ウチはなんもしてへんよー」
穂乃果「ううん! 希ちゃんのおかげ! だからこれからもよろしくおねがいします!」
希「あはは、なにそれー? こちらこそ、これからもウチの店を贔屓にしたってなー」
穂乃果「うん! あ、ごめんね、穂乃果これからデートだから今日はもう行くね!」
希「相変わらず忙しいなー穂乃果ちゃんは」
60: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:23:24.84 ID:wd9pRPXH
穂乃果「今度はちゃんと時間取ってお店にくるからね!」
希「うん♪」
穂乃果「あ、それとそこのお姉さんも!」
真姫「…っ」ビク
穂乃果「騒がしくしてごめんなさい! 希ちゃんはいい人だし、この喫茶店もいいお店だから嫌いにならないでね! それじゃあねー!!」ブンブン
希「転ばないでなー」フリフリ
カランコロン
希「うん♪」
穂乃果「あ、それとそこのお姉さんも!」
真姫「…っ」ビク
穂乃果「騒がしくしてごめんなさい! 希ちゃんはいい人だし、この喫茶店もいいお店だから嫌いにならないでね! それじゃあねー!!」ブンブン
希「転ばないでなー」フリフリ
カランコロン
61: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:24:01.17 ID:wd9pRPXH
希「…ふぅ。あはは、本当にごめんなーお姉さん」
真姫「別に…」
希「あの子、数少ない常連さんの一人なんよ」
希「可愛いくていい子なんやけど、騒がしすぎるのが玉に瑕やんね」
真姫「…」
希「あ、さすがにコーヒー冷めちゃったから、淹れ直そか?」
真姫「別に…」
希「あの子、数少ない常連さんの一人なんよ」
希「可愛いくていい子なんやけど、騒がしすぎるのが玉に瑕やんね」
真姫「…」
希「あ、さすがにコーヒー冷めちゃったから、淹れ直そか?」
62: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:24:28.98 ID:wd9pRPXH
コポポ…
コト
希「はい、どうぞお姉さん」
真姫「…真姫」
希「へ?」
63: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:24:59.14 ID:wd9pRPXH
真姫「その…私の名前…」
希「名前…?」
真姫「お、お姉さんじゃなくて…わ、私も名前で…」
希「…」
真姫「…///」
希「…」クス
希「ええよ、真姫ちゃん♪」
……。
希「名前…?」
真姫「お、お姉さんじゃなくて…わ、私も名前で…」
希「…」
真姫「…///」
希「…」クス
希「ええよ、真姫ちゃん♪」
……。
64: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:25:40.68 ID:wd9pRPXH
希「今日は来てくれてありがとう、真姫ちゃん♪」
真姫「あ…その…こちらこそ…///」
希「ふふ♪」
真姫「…///」
希「また来てな、いつでも待ってるよー♪」
真姫「…ええ、また来るわ」
真姫「あ…その…こちらこそ…///」
希「ふふ♪」
真姫「…///」
希「また来てな、いつでも待ってるよー♪」
真姫「…ええ、また来るわ」
65: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/19(日) 13:26:24.08 ID:wd9pRPXH
真姫「えっと…」
希「?」
真姫「その…///」
真姫「な、なんでもないわ!」プイ
カランコロン
希「あー…」フリフリ
希「もうちょっとで名前呼んでもらえたのに、惜しかったなー」クス
希「?」
真姫「その…///」
真姫「な、なんでもないわ!」プイ
カランコロン
希「あー…」フリフリ
希「もうちょっとで名前呼んでもらえたのに、惜しかったなー」クス
70: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:09:33.67 ID:ToDDo8Hm
■Scene04
ジジジ…
希「…」
ジャッ!ジャッ!ジャッ!
希「…」
71: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:10:10.57 ID:ToDDo8Hm
希「…ふぅ」
希「まぁこんなもんやろかー?」
希「真姫ちゃん、また来るとは言ってくれたけど…コーヒーは美味しくないってバッサリやったもんなぁ」
希「もっと豆を炒るところから頑張らななー…」
希「よーし」
希「まぁこんなもんやろかー?」
希「真姫ちゃん、また来るとは言ってくれたけど…コーヒーは美味しくないってバッサリやったもんなぁ」
希「もっと豆を炒るところから頑張らななー…」
希「よーし」
72: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:10:45.72 ID:ToDDo8Hm
カランコロン
希「あ、いらっしゃいませー♪」
絵里「希」
希「えりち…」
73: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:11:27.84 ID:ToDDo8Hm
コト…
希「はい、お冷」
絵里「ありがと」
希「…今日はどうしたの?」
絵里「わかってるでしょ」
希「…」
絵里「ブレンドをお願いするわ」
希「うん」
74: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:11:56.04 ID:ToDDo8Hm
カチャカチャ
絵里「…相変わらず、お客がいないわね」
希「あはは…今日のはじめてのお客はえりちだよ」
絵里「そう」
希「うん…」
75: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:12:37.87 ID:ToDDo8Hm
コポポ…
コト
希「お待たせ」
絵里「ありがとう」
76: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:13:22.21 ID:ToDDo8Hm
ズズ…
希「どう?」
絵里「…イマイチね」
希「そっか…」
希「あ、あはは…色々とそういう意見もあったから、今、豆を炒るところからちゃんと勉強してるんだ」
希「やっぱりコーヒーって難しいよね! 喫茶店なんだから、コーヒーが美味しくないと…」
絵里「希」
77: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:14:14.57 ID:ToDDo8Hm
希「な、なに…?」
絵里「…そろそろ、やめにしない?」
希「…」
78: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:14:40.65 ID:ToDDo8Hm
絵里「あなたもいい歳なんだから、いつまでもこんなことやってる場合じゃないのはわかるでしょう?」
絵里「いい加減、無駄な時間を過ごすのは――…」
希「無駄なんかじゃないっ!!」
絵里「…」
希「ウチがここで使う時間は…無駄な時間なんかじゃない…!」
絵里「希…これは幼馴染として心配するから言ってあげているの」
希「そんなこと、言われなくてもわかってるよ…」
絵里「ううん、希はわかってない」
希「…」
絵里「私がなんでここまで希のためにしてあげるか、わかる…?」
希「それは…」
絵里「いい加減、無駄な時間を過ごすのは――…」
希「無駄なんかじゃないっ!!」
絵里「…」
希「ウチがここで使う時間は…無駄な時間なんかじゃない…!」
絵里「希…これは幼馴染として心配するから言ってあげているの」
希「そんなこと、言われなくてもわかってるよ…」
絵里「ううん、希はわかってない」
希「…」
絵里「私がなんでここまで希のためにしてあげるか、わかる…?」
希「それは…」
79: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:15:37.73 ID:ToDDo8Hm
カランコロン
真姫「…こんにちわ」
希「ぁ…」グイ
希「ぃ、いらっしゃいませー♪」
絵里「…」
希「ちょっとまってて…」ボソ
真姫「…?」
80: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:16:03.38 ID:ToDDo8Hm
希「真姫ちゃん、また来てくれたんやー♪」
真姫「え、ええ…///」
希「今日は何にするー?」
真姫「えっと、ブレンドをいただくわ…」
希「うん、待っててなー♪」
絵里「…」
真姫「え、ええ…///」
希「今日は何にするー?」
真姫「えっと、ブレンドをいただくわ…」
希「うん、待っててなー♪」
絵里「…」
81: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:16:29.70 ID:ToDDo8Hm
コポポ…
希「…」
真姫「…?」
82: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:17:02.48 ID:ToDDo8Hm
コト
希「はい、お待たせー♪」
真姫「ねぇ」
希「? なぁに真姫ちゃん」
真姫「あの人、お客さん?」
希「へ? あ、ああ…うん、お客さんやよ♪」
真姫「へぇ…」
絵里「…」
希「そ、それよりほら! 今日のブレンドはいつもと違うんよ? 豆の炒り方も変えたんやから! 味わってみてー」
真姫「え、ええ…頂くわ」
83: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:18:01.78 ID:ToDDo8Hm
ズズ…
希「…どーう?」
絵里「…」
真姫「…前よりは美味しくなってるかも」
希「そ、そう…? よかったぁ…」
真姫「でも、まだまだね」
希「あはは、真姫ちゃんは厳しいなぁ…」
真姫「ちょっと焦がしすぎじゃないかしら? 風味が強すぎる気がするのよね…」
希「なるほどなるほど…」
84: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:18:27.33 ID:ToDDo8Hm
真姫「あんまりクドすぎると、二口、三口と続き辛いわ。コクを出そうとするのは分かるんだけど」
希「真姫ちゃん、なんか専門家みたいやね…」
真姫「べ、別に…ただちょっと好きで調べてるだけだし…///」ズズ…
希「そうなん?」クス
真姫「――でも」
真姫「やっぱり希の淹れてくれるコーヒーは、暖かいわ…」
希「…!」
希「真姫ちゃん、なんか専門家みたいやね…」
真姫「べ、別に…ただちょっと好きで調べてるだけだし…///」ズズ…
希「そうなん?」クス
真姫「――でも」
真姫「やっぱり希の淹れてくれるコーヒーは、暖かいわ…」
希「…!」
85: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:18:52.90 ID:ToDDo8Hm
絵里「…」
希「真姫ちゃん…ありがとう…」
真姫「な、なによ…! 本当のこと言っただけなんだからね!///」
希「ううん、そうじゃなくて…名前…」
真姫「名前…? あっ!」
希「希って言ってくれて、ウチ嬉しいわぁ…♪」
真姫「///」カァー
希「真姫ちゃん、ありがとう♪」ホロリ
真姫「ち、違うんだから! 希の為じゃ無いんだから!!///」
希「真姫ちゃん…ありがとう…」
真姫「な、なによ…! 本当のこと言っただけなんだからね!///」
希「ううん、そうじゃなくて…名前…」
真姫「名前…? あっ!」
希「希って言ってくれて、ウチ嬉しいわぁ…♪」
真姫「///」カァー
希「真姫ちゃん、ありがとう♪」ホロリ
真姫「ち、違うんだから! 希の為じゃ無いんだから!!///」
86: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:19:21.40 ID:ToDDo8Hm
カタ
ズズ…
絵里「…」
87: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:19:47.09 ID:ToDDo8Hm
真姫「…また来るわ、希」
希「うん、ありがとー真姫ちゃん♪」
真姫「…」チラ
絵里「…」
希「うん、ありがとー真姫ちゃん♪」
真姫「…」チラ
絵里「…」
88: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:20:34.03 ID:ToDDo8Hm
真姫「…希」
希「どしたん?」
真姫「気のせいかもしれないけど、何か希が泣かなきゃいけないようなことがあるなら…」
真姫「今度は私が話、聞いてあげるから///」
希「ぁ…」
真姫「そ、それじゃあね///」
希「うん、また来てな…♪」
カランコロン
希「どしたん?」
真姫「気のせいかもしれないけど、何か希が泣かなきゃいけないようなことがあるなら…」
真姫「今度は私が話、聞いてあげるから///」
希「ぁ…」
真姫「そ、それじゃあね///」
希「うん、また来てな…♪」
カランコロン
89: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:21:00.27 ID:ToDDo8Hm
希「…」フリフリ
希「ふぅ…」
絵里「希」
希「あ、ごめん、えりち…ずっと放ったらかしにしてて…」
絵里「大丈夫よ」
希「コーヒー、淹れなおそっか?」
絵里「遠慮するわ」
希「そっか…」
希「ふぅ…」
絵里「希」
希「あ、ごめん、えりち…ずっと放ったらかしにしてて…」
絵里「大丈夫よ」
希「コーヒー、淹れなおそっか?」
絵里「遠慮するわ」
希「そっか…」
90: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:21:30.00 ID:ToDDo8Hm
カチャカチャ
絵里「希…変わったわね」
希「ぇ…?」
絵里「コーヒー、ごちそうさま」ガタ
希「ぁ、えりち…」
91: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:22:28.10 ID:ToDDo8Hm
カツカツ
絵里「…私はそのコーヒー、暖かいなんて思わないから」
カランコロン
希「えりち…」
92: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/20(月) 23:22:59.74 ID:ToDDo8Hm
カタ
ズズ…
希「…あはは、本当に美味しくないや」
95: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:22:35.18 ID:gvwpBBaG
■Scene05
キュッキュッキュ…
希「…」
カタン
希「…」
ジジジ…
希「…」
96: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:23:02.15 ID:gvwpBBaG
カランコロン
希「…」
海未「…あの」
希「ぁ…いらっしゃいませー…♪」
97: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:23:35.90 ID:gvwpBBaG
コト
希「飲み物は何にするー?」
海未「あ、ええと…コーヒーを…」
希「ホットでええ?」
海未「はい、それでお願いします」
希「うん、ちょっと待っててなー」
海未「…」
98: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:24:01.99 ID:gvwpBBaG
カチャカチャ
希「…」
海未「…」
99: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:24:31.54 ID:gvwpBBaG
コポポ…
コト
希「はい、お待たせー」
海未「ありがとうございます」
希「ゆっくりしていきー♪」
海未「はい…」
100: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:25:00.42 ID:gvwpBBaG
ズズ…
海未「…」
カチャカチャ
希「…」
101: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:25:27.10 ID:gvwpBBaG
ペラ
海未「…」
ジャー
希「…」
102: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:26:03.60 ID:gvwpBBaG
ペラ…ペラ…
海未「…」
キュ…キュ…
希「…」
103: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:26:29.85 ID:gvwpBBaG
ズズ…
海未「…」
カラン…
希「…」
104: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:26:56.43 ID:gvwpBBaG
海未「あの…」
希「…あ、はーい、どしたん?」
海未「コーヒーのお代わりって、大丈夫でしょうか…?」
希「大丈夫やよ♪ 今持って来たるー」
海未「お願いします」
105: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:27:22.56 ID:gvwpBBaG
コポポ…
海未「…ここは良い喫茶店ですね」
希「へ…? そーう?」
海未「雰囲気がとてもいいです」
希「あはは、お客さんぜーんぜんおらんけどなー」
海未「それが私にとっては非常に心地いいんです」
希「そっか」
海未「あ、いえ、別に繁盛してないからとか、そういう意味ではないのですが…」
希「わかっとるよー♪」
海未「はい…」
106: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:27:48.02 ID:gvwpBBaG
コト
希「はい、どうぞ」
海未「ありがとうございます」
海未「…」ズズ…
希「…ていうかお姉さん、キレイやねぇ」
海未「ぶっ!」
107: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:28:14.57 ID:gvwpBBaG
希「わっ! あぁ…急にごめんな」フキフキ
海未「ごほっごほっ…い、いえこちらこそ、すみません…」
希「もしかして、モデルさんか何かだったりするん?」
海未「そ、そんなモデルだなんて…私なんかでは…///」
希「えーそうー? あんまそういうのわからんけど、お姉さんならいい線行ってそうやと思うけどなぁ」
海未「…ぁ…その…///」
希「どしたん?」
海未「じ、実は…お恥ずかしい話ではあるんですが、知人から声をかけられてはいるんです…///」
希「モデルの?」
海未「…///」コク
希「やっぱりー! すごいやん!」
海未「///」カァー
海未「ごほっごほっ…い、いえこちらこそ、すみません…」
希「もしかして、モデルさんか何かだったりするん?」
海未「そ、そんなモデルだなんて…私なんかでは…///」
希「えーそうー? あんまそういうのわからんけど、お姉さんならいい線行ってそうやと思うけどなぁ」
海未「…ぁ…その…///」
希「どしたん?」
海未「じ、実は…お恥ずかしい話ではあるんですが、知人から声をかけられてはいるんです…///」
希「モデルの?」
海未「…///」コク
希「やっぱりー! すごいやん!」
海未「///」カァー
108: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:28:49.63 ID:gvwpBBaG
希「へぇ~、モデルな~…」ジー
海未「じ、じっと見ないでください…///」
希「ああ、ごめんごめん、本場のモデルさん見るなんて初めてやったから…」
海未「その、本場ではないんです…」
希「へ?」
海未「…いえ…断ろうかと、思ってまして…」
希「あ、そーなん?」
海未「はい…」
希「そっかぁ…それは残念やなぁ」
海未「うぅ…///」
海未「じ、じっと見ないでください…///」
希「ああ、ごめんごめん、本場のモデルさん見るなんて初めてやったから…」
海未「その、本場ではないんです…」
希「へ?」
海未「…いえ…断ろうかと、思ってまして…」
希「あ、そーなん?」
海未「はい…」
希「そっかぁ…それは残念やなぁ」
海未「うぅ…///」
109: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:29:16.51 ID:gvwpBBaG
コポポ…
希「ま、人それぞれいろいろあるわなー。ウチの淹れたコーヒー飲んで、気分転換しとき♪」
海未「ぁ…」
希「またお代わりしたくなったらいつでも呼んでな♪」
海未「はい…」
110: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:29:49.11 ID:gvwpBBaG
カタ
ズズ…
海未「…」
海未「…」アリガトウゴザイマス
……。
111: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/22(水) 00:30:43.25 ID:gvwpBBaG
海未「そろそろお暇させて頂きますね。ご馳走様でした」
希「あ、今日はありがとうー。大した接客もできないで、ごめんなー」
海未「いえ…そんなことは…」
海未「…コーヒー、とても優しい味がして美味しかったですよ」
海未「それでは」ペコリ
カランコロン
希「…」クス
希「こちらこそ、ありがとう…♪」
希「あ、今日はありがとうー。大した接客もできないで、ごめんなー」
海未「いえ…そんなことは…」
海未「…コーヒー、とても優しい味がして美味しかったですよ」
海未「それでは」ペコリ
カランコロン
希「…」クス
希「こちらこそ、ありがとう…♪」
113: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:26:13.24 ID:0JMusbQP
■Scene06
カランコロン
カタカタ…
「本日・臨時休業(ごめんなー♡)」
114: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:26:51.66 ID:0JMusbQP
タッタッタッタ…
穂乃果「のっぞっ!」ガコ
穂乃果「…あれ?」
穂乃果「んー…?」チラ
穂乃果「希ちゃーん…?」ジー
穂乃果「いない…」
穂乃果「はっ…まさか遂につぶれ…!」ハラハラ
115: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:27:29.90 ID:0JMusbQP
穂乃果「穂乃果…最近来てなかったからな…」アセアセ
穂乃果「希ちゃん、早まっちゃダメだよ…!」ドキドキ
穂乃果「って、あ」
穂乃果「…」
穂乃果「ごめんなー♡ じゃないよーっ! 心配して損したーっ!!」
穂乃果「もう希ちゃんなんて知らないーっ!!」
タッタッタッタッタ…
穂乃果「希ちゃん、早まっちゃダメだよ…!」ドキドキ
穂乃果「って、あ」
穂乃果「…」
穂乃果「ごめんなー♡ じゃないよーっ! 心配して損したーっ!!」
穂乃果「もう希ちゃんなんて知らないーっ!!」
タッタッタッタッタ…
116: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:27:55.57 ID:0JMusbQP
スタスタ…
真姫「…ん」ガコ
真姫「あら…開いてないのかしら…」
真姫「…」
真姫「まさか、遂につぶれ…!」ハラハラ
117: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:28:24.54 ID:0JMusbQP
真姫「そんな…確かにコーヒーは美味しくないけど…」アセアセ
真姫「希…早まったらダメなんだから…!」ドキドキ
真姫「って、あ」
真姫「…」
真姫「ふ、ふん! 気がついてなかった訳じゃないんだから!///」
真姫「っていうか、休むなら一言ぐらい言いなさいよね! せ、折角来てあげてるのに…!///」
真姫「別に希の為じゃないんだから…っ!!///」
スタスタ…!
真姫「希…早まったらダメなんだから…!」ドキドキ
真姫「って、あ」
真姫「…」
真姫「ふ、ふん! 気がついてなかった訳じゃないんだから!///」
真姫「っていうか、休むなら一言ぐらい言いなさいよね! せ、折角来てあげてるのに…!///」
真姫「別に希の為じゃないんだから…っ!!///」
スタスタ…!
118: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:28:55.11 ID:0JMusbQP
トコトコ…
海未「…」ガコ
海未「ぁ…」
海未「…」
海未「~」ハラハラ
119: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:29:23.00 ID:0JMusbQP
海未「~~」アセアセ
海未「~~っ」ドキドキ
海未「…?」チラ
海未「…」ホッ
海未「…」キョロキョロ
海未「…」ペコリ
トコトコ…
海未「~~っ」ドキドキ
海未「…?」チラ
海未「…」ホッ
海未「…」キョロキョロ
海未「…」ペコリ
トコトコ…
120: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:29:50.79 ID:0JMusbQP
カツカツ
絵里「…?」
絵里「臨時休業…」
絵里「…」カタカタ
絵里「…」~♪
絵里「繋がらないわね…」
121: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:30:26.15 ID:0JMusbQP
絵里「まぁ、私なんかからの電話、取らないか…」
絵里「希…」
絵里「…」
絵里「早く、私のところに戻ってきて…」ギュ
絵里「…」ゴシ…
絵里「…」クル
絵里「希…」
絵里「…」
絵里「早く、私のところに戻ってきて…」ギュ
絵里「…」ゴシ…
絵里「…」クル
122: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:31:02.55 ID:0JMusbQP
ドン
絵里「あっ、すみません…」
絵里「ああいえ、こちらこそ不注意でした…」
絵里「では…」
カツカツ
絵里「…?」クル
123: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:31:33.84 ID:0JMusbQP
絵里「あの…この店は臨時休業中みたいですよ」
絵里「ええ、私も今日ここに来て知ったので…」
絵里「はい、おそらく潰れたとか、そういうことではないかと…」
絵里「希、ですか? はい、知ってますよ」
絵里「元気、だと思いますけど…」
絵里「ああ…辛くて自殺を考えてるなんていうのはさすがにないとは思いますよ」クス
絵里「ええ、私も今日ここに来て知ったので…」
絵里「はい、おそらく潰れたとか、そういうことではないかと…」
絵里「希、ですか? はい、知ってますよ」
絵里「元気、だと思いますけど…」
絵里「ああ…辛くて自殺を考えてるなんていうのはさすがにないとは思いますよ」クス
124: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/23(木) 01:32:01.43 ID:0JMusbQP
絵里「はい…ああ、いえ」
絵里「希が…そんな風に心配してもらえてるのが分かっただけでも、良かったです」
絵里「ふふ…また来てあげてくださいね」
絵里「希も…喜ぶと思いますから」
絵里「それでは」ペコリ
カツカツ…
絵里「希が…そんな風に心配してもらえてるのが分かっただけでも、良かったです」
絵里「ふふ…また来てあげてくださいね」
絵里「希も…喜ぶと思いますから」
絵里「それでは」ペコリ
カツカツ…
126: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:52:41.53 ID:lix80tTG
■Scene07
シュンシュンシュン…
希「…」
カタン
コポポ…
希「…♪」
127: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:53:17.29 ID:lix80tTG
ズズ…
希「うん、だいぶいけるんやないかなぁ?」
希「店休んでまで勉強に出向いた甲斐あったわー」
希「さすがに休むんは初めてだから不安やったけど…」
希「まぁー、こんな店に来るお客なんてそんなおらんから大丈夫やったやろー」
希「自分で言ってて悲しいわ…」
128: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:53:42.68 ID:lix80tTG
カランコロン
にこ「あら? いい匂いね…」
希「あ、いらっしゃいませー♪」
にこ「こっちの席でいいかしら?」
希「好きなところでええよー」
129: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:54:08.97 ID:lix80tTG
コト
希「はい、どうぞー」
にこ「…関西系?」
希「あーウチ? 違うよー。けど、気にせんといてー♪」
にこ「あっそ…」
希「でー、何にするー?」
にこ「…オススメは?」
希「よく聞いてくれたわお嬢ちゃん!」ズイ
にこ「は?」イラ
130: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:54:34.68 ID:lix80tTG
希「ウチの喫茶店の自慢はコーヒー! 今さっき、正に、コーヒーになったん!」
にこ「今さっき…?」
希「豆の炒り方やドリップの仕方だって勉強してきたんやよ! マズイなんて言わせないんやからね!」
にこ「マズイの?」
希「あぁーでも、せっかくのコーヒーもお嬢ちゃんのような若い子の口にはあわんかもしれへんなー…」
にこ「…」イライラ
希「残念やなぁー、美味しいのになぁー、でも飲めないんじゃアカンわなぁー」
にこ「…っ」ピキピキ
希「ごめんなー、オレンジジュースにしとく?」
にこ「だぁぁれがお嬢ちゃんよぉぉぉーーーーっっ!!!」ガシャーン
にこ「今さっき…?」
希「豆の炒り方やドリップの仕方だって勉強してきたんやよ! マズイなんて言わせないんやからね!」
にこ「マズイの?」
希「あぁーでも、せっかくのコーヒーもお嬢ちゃんのような若い子の口にはあわんかもしれへんなー…」
にこ「…」イライラ
希「残念やなぁー、美味しいのになぁー、でも飲めないんじゃアカンわなぁー」
にこ「…っ」ピキピキ
希「ごめんなー、オレンジジュースにしとく?」
にこ「だぁぁれがお嬢ちゃんよぉぉぉーーーーっっ!!!」ガシャーン
131: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:55:06.08 ID:lix80tTG
フキフキ…
希「…いやぁ、まさかおじょ…やない、お姉さんウチと同い年やなんて…。人は見かけによらんもんやなぁ」
にこ「悪い?」イラ
希「あ、ごめんごめん、これは完全にウチが悪いやんね。本当にごめんなさい」ペコリ
にこ「…ちゃんと謝ってくれるならいいけど」プイ
希「ありがとうな♪」
132: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:55:32.13 ID:lix80tTG
コポポ…
コト
希「お詫びにウチの特製ブレンド、サービスや♪」
にこ「ふぅん…入ってきた時の匂いはこれね」
希「あぁ、ちょうど練習で淹れてたからなー」
にこ「練習ねぇ…」
133: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:56:02.11 ID:lix80tTG
ズズ…
にこ「…ん、美味しいわ」
希「ホント? よかったぁ~」ホッ
にこ「今までそんなにマズかった訳…?」
希「お恥ずかしい話…常連さん? にはエライ不評で…」
にこ「なんでそんなマズイ店の常連になるのかしら…そいつらの気がしれないわね」
希「むっ、それでも好きってみんな言ってくれてたんやよー」ムー
にこ「へぇ…」ズズ
134: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:56:29.28 ID:lix80tTG
にこ「でも、確かに…」カタ
希「?」
にこ「あ、いや…なんでもないわ」ズズ
希「…」
135: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:56:54.89 ID:lix80tTG
カチャカチャ
にこ「しかし、雰囲気のいい店ね」キョロキョロ
希「ありがとー♪」
にこ「これだけ内装しっかりして、味もしっかりしてるんだったら…もうちょっと繁盛してても良さそうなもんだけど」
希「それは言わんといてー」
にこ「あー、ごめん」
希「あはは、本当のことだからええんやけどねー。でも一人でやっていくにはこれぐらいで調度ええんよ」
にこ「そっか」
希「うん」
にこ「あ、お代わりお願い」
希「はーい♪」
136: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:57:24.80 ID:lix80tTG
コポポ…
希「そーいうお姉さんは、なんでこの店にー?」
にこ「にこでいいわ」
希「にこ?」
にこ「名前よ名前よ。お姉さんなんて呼び方、固っ苦しくて嫌よ」
希「そう? じゃあ…にこっち! あはは、可愛い名前やね♪」
にこ「バカにしてる…?」
希「そーんなことないよ♪」
にこ「アンタは?」
希「ウチは希♪」
にこ「…希ね」
希「えー、折角愛称で呼んでるんだから、にこっちものぞみん♪とか言ってみてよー」
にこ「ゼッタイにイヤ」
137: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:57:52.95 ID:lix80tTG
コト
希「どうぞ♪」
にこ「ありがとう」
ズズ…
にこ「…美味しい」
138: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:58:21.83 ID:lix80tTG
にこ「…ここのことは、えっと、知り合いから聞いてね」
希「知り合い?」
にこ「何でも…”なんでもお話を聞いてくれる面白いお姉さんがやってる喫茶店”ってさ」
希「へぇ…」
にこ「まぁそんな話聞いたから…興味もあったし、ちょっと寄ってみたってわけよ」
希「なーるほどな♪」
希「知り合い?」
にこ「何でも…”なんでもお話を聞いてくれる面白いお姉さんがやってる喫茶店”ってさ」
希「へぇ…」
にこ「まぁそんな話聞いたから…興味もあったし、ちょっと寄ってみたってわけよ」
希「なーるほどな♪」
139: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:58:47.54 ID:lix80tTG
希「で、何かあったんー?」
にこ「はぁ…?」
希「何か話したいことがあったから、ここに来てくれたんやろー?」
にこ「…」
希「…まぁ、別に無理に話せとは言わんけどな」
希「話したくなったら話してくれて、ええんやよ」
希「ウチのコーヒーはいくらでもお代わりしてもええからな♪」
にこ「うん…」
にこ「はぁ…?」
希「何か話したいことがあったから、ここに来てくれたんやろー?」
にこ「…」
希「…まぁ、別に無理に話せとは言わんけどな」
希「話したくなったら話してくれて、ええんやよ」
希「ウチのコーヒーはいくらでもお代わりしてもええからな♪」
にこ「うん…」
140: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:59:13.47 ID:lix80tTG
カチャカチャ
にこ「…」ズズ
にこ「…」カタ
にこ「…」
141: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 01:59:43.98 ID:lix80tTG
コポポ…
コト
希「はい♪」
にこ「希はさ…」
希「うん?」
にこ「…もし本命じゃない後輩に告白されたら、どうする?」
142: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:00:13.39 ID:lix80tTG
希「えー、にこっち後輩に告白されたん? やるー♪」
にこ「例えばの話よ、例えば」
希「あー、例えばかぁ♪」クス
にこ「同い年なんでしょ? 同世代としての貴重な意見を聞かせてよ」
希「うーん、そうやなぁ…」
にこ「…」
希「ウチやったら、断るかなぁ」
にこ「例えばの話よ、例えば」
希「あー、例えばかぁ♪」クス
にこ「同い年なんでしょ? 同世代としての貴重な意見を聞かせてよ」
希「うーん、そうやなぁ…」
にこ「…」
希「ウチやったら、断るかなぁ」
143: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:00:40.36 ID:lix80tTG
にこ「…断るの?」
希「だって、本命やないんやろ? しょうがないやん?」
にこ「それは、そうなんだけど…。でも、相手だって本気なのよ?」
希「そうやろ? 本気やろ? だったら、いい加減な気持ちで返事したらアカンのとちゃう?」
にこ「それは…」
希「そんな中途半端な気持ちで付き合い続けて、ヘンに気持ち燻らせ続けて、お互いの心がすれ違ったら…それこそ悲劇になるんやない?」
にこ「…」
希「まぁあくまでウチの意見やけどな。にこっちとは違った?」
にこ「…そうね」
にこ「…正直、私もそう思ってた」
希「だって、本命やないんやろ? しょうがないやん?」
にこ「それは、そうなんだけど…。でも、相手だって本気なのよ?」
希「そうやろ? 本気やろ? だったら、いい加減な気持ちで返事したらアカンのとちゃう?」
にこ「それは…」
希「そんな中途半端な気持ちで付き合い続けて、ヘンに気持ち燻らせ続けて、お互いの心がすれ違ったら…それこそ悲劇になるんやない?」
にこ「…」
希「まぁあくまでウチの意見やけどな。にこっちとは違った?」
にこ「…そうね」
にこ「…正直、私もそう思ってた」
144: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:01:08.27 ID:lix80tTG
希「あ、やっぱり? さすが同世代。考え方が近いんかなー?」
にこ「そんなに特別好きでもないのに、好意を寄せられて、告白されて…ヘンに浮き足立って」
にこ「最初は断ろうと思ってたんだけど、勢いに負けて、返事をしちゃって…」
にこ「それでも、こんなにも想ってくれているならその子を好きになれるかもしれない」
にこ「そう思ってたんだけど…」
希「怖なった?」
にこ「…うん」
にこ「そんなに特別好きでもないのに、好意を寄せられて、告白されて…ヘンに浮き足立って」
にこ「最初は断ろうと思ってたんだけど、勢いに負けて、返事をしちゃって…」
にこ「それでも、こんなにも想ってくれているならその子を好きになれるかもしれない」
にこ「そう思ってたんだけど…」
希「怖なった?」
にこ「…うん」
145: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:01:34.50 ID:lix80tTG
にこ「結婚、なんていう明確な答えを突き付けられたら…急に怖くなって」
希「せやね…結婚なんかしたら逃げ場なくなるやろしなぁ」
にこ「そう、よね…」
にこ「やっぱり私は、あの子から逃げた方がいいのかしら…」
にこ「それがあの子の為にもなるんじゃないかって」
にこ「そう思うのよ…」
希「でも、”穂乃果ちゃん”の想いはそれぐらいで離れるもんとちゃうんやない?」
にこ「希…」
希「せやね…結婚なんかしたら逃げ場なくなるやろしなぁ」
にこ「そう、よね…」
にこ「やっぱり私は、あの子から逃げた方がいいのかしら…」
にこ「それがあの子の為にもなるんじゃないかって」
にこ「そう思うのよ…」
希「でも、”穂乃果ちゃん”の想いはそれぐらいで離れるもんとちゃうんやない?」
にこ「希…」
146: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:02:00.57 ID:lix80tTG
希「穂乃果ちゃんは純粋で、真っ直ぐな想いを持った子やで」
希「きっと、にこっちの想いだって気がついてる筈」
希「その上で、どうしたら振り向いてもらえるのか、必死に、真剣に考えて…走ってるんやと思うよ」
にこ「…」
希「”ウチだったら”、断ろうと思う」
希「でも、”にこっちだったら”」
希「きっと、にこっちの想いだって気がついてる筈」
希「その上で、どうしたら振り向いてもらえるのか、必死に、真剣に考えて…走ってるんやと思うよ」
にこ「…」
希「”ウチだったら”、断ろうと思う」
希「でも、”にこっちだったら”」
147: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:02:28.27 ID:lix80tTG
にこ「私だったら…」
希「まだ会って間もないけど、なんとなく分かるわ」
希「にこっちやったら、断らないって」
にこ「…」
148: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:02:54.41 ID:lix80tTG
コポポ…
希「だって、こんな真剣に考えてくれるんやもん」
コト
希「コーヒーを飲んだ数は、それだけ考えた証…」
希「もう7杯も飲んでるんよ?」
にこ「ぁ…」
希「こんなにウチのコーヒー気に入ってくれた人は初めてや♪」
にこ「…」クス
149: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:03:20.24 ID:lix80tTG
ズズ…
にこ「はぁ…っ」
にこ「本当に美味しいわね…」
希「ありがと♪」
150: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:03:46.10 ID:lix80tTG
にこ「こっちこそ、こんなどうしようもない話聞いてくれてありがと」
希「いーえ。だって、例え話やろ?」ニシシ
にこ「そうね、例え話よ。…穂乃果とのね」
希「ふふ…♪」
……。
希「いーえ。だって、例え話やろ?」ニシシ
にこ「そうね、例え話よ。…穂乃果とのね」
希「ふふ…♪」
……。
151: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:04:12.24 ID:lix80tTG
にこ「そろそろ帰るわ。コーヒーご馳走様」ガタ
希「うん、ありがとー♪」
にこ「…まぁ、なんとなくこの店の需要がわかった気がするわ」
希「そう?」
にこ「私も常連になろうかしらね」
希「えー、そんなこと言ってくれるなんて嬉しいやんー♪」
にこ「ふふ」
にこ「でも、穂乃果と結婚したらもう来ないわよ」
希「…うん」
希「うん、ありがとー♪」
にこ「…まぁ、なんとなくこの店の需要がわかった気がするわ」
希「そう?」
にこ「私も常連になろうかしらね」
希「えー、そんなこと言ってくれるなんて嬉しいやんー♪」
にこ「ふふ」
にこ「でも、穂乃果と結婚したらもう来ないわよ」
希「…うん」
152: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/24(金) 02:04:40.68 ID:lix80tTG
にこ「まだしばらくはかかりそうだけど、それまでは…」
希「ええよ、頑張ってにこっち♪」
にこ「…それじゃね」
希「待ってるよー♪」フリフリ
カロンコロン
希「…」
希「ウチなら断る…かぁ」
希「ええよ、頑張ってにこっち♪」
にこ「…それじゃね」
希「待ってるよー♪」フリフリ
カロンコロン
希「…」
希「ウチなら断る…かぁ」
154: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:02:13.96 ID:/LOLOmWz
■Scene08
カランコロン
真姫「…」
希「あ、いらっしゃい真姫ちゃんー♪」
真姫「…」ホッ
希「うん? 人の顔見るなりホッとした顔してどないしたん?」
真姫「~~///」
真姫「なんでもないわよバカ!///」
希「えぇ…なんで怒られなあかんの…?」
155: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:02:55.44 ID:/LOLOmWz
コト
希「今日はどないするー?」
真姫「いつものを頂くわ」
希「あー…真姫ちゃんアカン」
真姫「どうしたのよ?」
希「いつものはもうないんよ…」
真姫「えっ…」
156: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:03:23.83 ID:/LOLOmWz
希「ゴメンな…」
真姫「えっと、その…わ、私がマズいって言ってたから…?」オロオロ
希「うん…」
真姫「あ、そ、べ、別に…そんなイヤって訳じゃなかったし、なにもそこまでしなくたって…」アセアセ
希「…ふっふっふっふ」
真姫「え…?」
希「いつもの美味しくないコーヒーはないけど、生まれ変わったのぞみんオリジナルブレンド(今決めた)ならあるんよー!!」バーン
真姫「えっと、その…わ、私がマズいって言ってたから…?」オロオロ
希「うん…」
真姫「あ、そ、べ、別に…そんなイヤって訳じゃなかったし、なにもそこまでしなくたって…」アセアセ
希「…ふっふっふっふ」
真姫「え…?」
希「いつもの美味しくないコーヒーはないけど、生まれ変わったのぞみんオリジナルブレンド(今決めた)ならあるんよー!!」バーン
157: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:03:51.95 ID:/LOLOmWz
真姫「は?」
希「だからぁー、真姫ちゃんらに散々マズイマズイ言われてたから改良したんやってー!」
真姫「はぁ」
希「だからウチの成果、飲んで飲んでー♪」
真姫「…心配して損した」ハァ
希「だからぁー、真姫ちゃんらに散々マズイマズイ言われてたから改良したんやってー!」
真姫「はぁ」
希「だからウチの成果、飲んで飲んでー♪」
真姫「…心配して損した」ハァ
158: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:04:18.75 ID:/LOLOmWz
コポポ…
希「~♪」
真姫「…」
159: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:04:44.25 ID:/LOLOmWz
コト
希「どうぞ♪」
真姫「あら、ホントにいい香りね…」
希「そうやろー? 味もちゃーんと自信あるんよ♪」
真姫「ふぅん…」
160: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:05:09.72 ID:/LOLOmWz
ズズ…
真姫「ぁ…」
希「どうやー?」ワクワク
真姫「…美味しいわ」
希「ホント? あー良かったぁ~…。真姫ちゃんにそう言ってもらえるとありがたいわ♪」
真姫「ん、でも…」ズズ
希「…でも?」
真姫「…いえ、なんでもないわ」
161: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:05:36.22 ID:/LOLOmWz
希「そこまで言っておいて言わないん…? 思ったことは全部伝えてくれてええんよ?」
真姫「えっと…」
真姫「その、なんというか…」
真姫「物足りない…って感じがして…」
真姫「えっと…」
真姫「その、なんというか…」
真姫「物足りない…って感じがして…」
162: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:06:01.72 ID:/LOLOmWz
希「物足りない…?」
真姫「か、勘違いしないで? 別に…マズイ訳じゃないのよ?」
希「マズくないのに、物足りないん…?」
真姫「…自分でも、言っててよくわからないわ」
希「…」
真姫「なんか、ごめんなさい…」
希「あ、いやいや、別に真姫ちゃんが悪いわけちゃうし! 別に気にせんでもー…」
真姫「か、勘違いしないで? 別に…マズイ訳じゃないのよ?」
希「マズくないのに、物足りないん…?」
真姫「…自分でも、言っててよくわからないわ」
希「…」
真姫「なんか、ごめんなさい…」
希「あ、いやいや、別に真姫ちゃんが悪いわけちゃうし! 別に気にせんでもー…」
163: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:06:30.93 ID:/LOLOmWz
カランコロン
海未「こんにちわ」ペコリ
希「…ぁ、いらっしゃいませー♪」
希「真姫ちゃん、ちょっとの間ごめんな…っ」
真姫「いいわよ、私に構わないで接客してあげて」
海未「あ…」
164: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:07:00.62 ID:/LOLOmWz
コト
希「お姉さん、久しぶりやね。また来てくれたんや」
海未「は、はい…覚えててくれたんですね」
希「あはは、お客さん少ない店やからねー」
海未「ぁ、でも…」チラ
希「んー? あー、今日は珍しく先客おるけどな」
海未「はぁ…」ソワソワ
165: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:07:26.51 ID:/LOLOmWz
希「ちょっと怖いお姉さんやけど、別に取って食われる訳じゃないから安心しー♪」
真姫「ちょっと、聞こえてるわよ希!」
希「おーこわ! ごめんなー真姫ちゃん」ペロ
海未「…」クス
希「ブレンドで良かった?」
海未「はい、頂きます…」
希「ちょっと待っててなー♪」
真姫「ちょっと、聞こえてるわよ希!」
希「おーこわ! ごめんなー真姫ちゃん」ペロ
海未「…」クス
希「ブレンドで良かった?」
海未「はい、頂きます…」
希「ちょっと待っててなー♪」
166: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:07:53.81 ID:/LOLOmWz
カチャカチャ
海未「…」チラ
真姫「…?」チラ
海未「…///」サッ
真姫「…っ」サッ
海未「…?」チラ
真姫「…」チラ
海未「///」ペコリ
真姫「///」ペコリ
167: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:08:19.38 ID:/LOLOmWz
コト
希「…なに二人でお見合いみたいことしてるんー?」
海未「い、いえ…」アセアセ
希「真姫ちゃんのこと、気になるー?」クスクス
海未「あ、その、とてもキレイな方だなと思いまして…」
希「あー、確かになー、真姫ちゃんってキレイやよねぇ」
海未「なにかそういう仕事をされているんでしょうか…?」
希「さぁ、あんまりそのへんは詳しくないから分からんけどなぁ」
海未「あ、そ、そうですよね…すいません」
希「別に気にせんでええよ-」
希「さ、それじゃウチのぞみんオリジナルブレンド…海未ちゃんも味わってみて?」
海未「は、はい…。のぞみんブレンド…?」
168: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:08:45.42 ID:/LOLOmWz
ズズ…
海未「…ぁ」
希「…」ドキドキ
海未「あの…」
希「…気がついた?」
海未「あ、はい…味が、違います」
希「…えっと、率直に聞いてええ? 美味しい?」
海未「はい、美味しいと思います…」ズズ
希「そっかぁ…」ホッ
海未「…?」
169: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:09:11.25 ID:/LOLOmWz
希「他には、なんかある…?」ドキドキ
海未「あ…いえ、特には…」
希「ホントに…?」
海未「え、えっと…何か、あるのでしょうか…?」
希「あ、ああいやいや、別にそんな何があるとか言うんちゃうんよ。うんうん」
海未「はぁ…」
希「そ、それじゃゆっくりしていきー、なんかあったら呼んでなー♪」
海未「はい…?」
海未「あ…いえ、特には…」
希「ホントに…?」
海未「え、えっと…何か、あるのでしょうか…?」
希「あ、ああいやいや、別にそんな何があるとか言うんちゃうんよ。うんうん」
海未「はぁ…」
希「そ、それじゃゆっくりしていきー、なんかあったら呼んでなー♪」
海未「はい…?」
170: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:09:36.45 ID:/LOLOmWz
カチャカチャ
真姫「希、お代わり頂けるかしら?」
希「あー、はいはい待っててなー」
171: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:10:02.49 ID:/LOLOmWz
コポポ…
コト
希「はい、どうぞ♪」
真姫「…あの子、キレイね」
希「あはは、二人しておんなじこと言っとるで?」クスクス
希「なんかあのお姉さんはモデルにならないかって、知り合いから声かけられてるんやって」
真姫「なるほどね…」
希「本人は断るつもりらしいけどな」
真姫「なんで? 勿体無いじゃない」
希「人それぞれ、色々あるってことやん?」
真姫「…そうね」
172: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:10:28.04 ID:/LOLOmWz
ガタ
希「あれ、真姫ちゃんもう帰るん?」
真姫「ええ、今日はもともとそんなにいるつもりはなかったから…」
希「そっかぁ」
真姫「の、希の顔も見れて、安心したし…///」ボソ
希「へ?」
真姫「な、なんでもないわよ…!///」
希「な、なんかよーわからんけど…ありがとな?」
173: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:10:54.75 ID:/LOLOmWz
真姫「その、さっきはヘンなこと言ってごめんなさい」
希「あ、ううん、別に平気やで♪」
真姫「だったらいいけど…決して、希のコーヒーを悪く言うつもりはないのよ?」
希「うん…わかっとるよ」
希「真姫ちゃんの優しい心は、ちゃーんと感じとる」
真姫「…///」
希「あ、ううん、別に平気やで♪」
真姫「だったらいいけど…決して、希のコーヒーを悪く言うつもりはないのよ?」
希「うん…わかっとるよ」
希「真姫ちゃんの優しい心は、ちゃーんと感じとる」
真姫「…///」
174: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:11:20.77 ID:/LOLOmWz
真姫「…」チラ
海未「…っ///」ペコリ
真姫「…それじゃあね」
希「またいつでもおいでな♪」
カランコロン
希「…真姫ちゃんは本当、優しいなぁ」
175: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:11:46.13 ID:/LOLOmWz
海未「あの…?」
希「あ、ああ…どーしたんお姉さん?」
海未「そろそろ帰ろうかと思いまして…」
希「ありゃ、二人共はやいなぁ…もっとゆっくりしていけばいいのに」
海未「私も、今日はそんなに長居するつもりはなくて…」
希「そっかぁ、残念やなぁ」
176: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:12:12.06 ID:/LOLOmWz
海未「えっと、希さん…でいいんですよね?」
希「あ、うん、希で大丈夫やよ♪」
海未「挨拶が遅くなりましたが、私は海未と言います」ペコリ
希「あはは、そんなお辞儀までして丁寧やなぁ…えっと、海未ちゃんでええかな?」
海未「はい。今日は希さんの顔が見れて安心しましたので…」
希「二人ともさっきからおんなじ様なことばかり言うなー」クスクス
海未「…///」
希「ありがとな、海未ちゃん♪」
海未「はい…」
海未「あの…なにか、あったのですか…?」
希「ぇ…?」
希「あ、うん、希で大丈夫やよ♪」
海未「挨拶が遅くなりましたが、私は海未と言います」ペコリ
希「あはは、そんなお辞儀までして丁寧やなぁ…えっと、海未ちゃんでええかな?」
海未「はい。今日は希さんの顔が見れて安心しましたので…」
希「二人ともさっきからおんなじ様なことばかり言うなー」クスクス
海未「…///」
希「ありがとな、海未ちゃん♪」
海未「はい…」
海未「あの…なにか、あったのですか…?」
希「ぇ…?」
177: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/25(土) 01:12:37.85 ID:/LOLOmWz
海未「その…さっき、希さんが聞いてきた理由が分かったというか…」
希「理由…?」
海未「なんというかその…最初に来たときと"表情"が、違う気がして…」
海未「コーヒーの…表情といいますか…変な話かもしれませんが…」
希「表情…」
海未「あ、いえ、決して悪いわけではないのですが――…!」アセアセ
希「…」
カランコロン…
……。
183: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:06:11.28 ID:QtAcrm++
■Scene09
サァー…
カランコロン
希「あ、いらっしゃいませー♪」
184: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:06:39.56 ID:QtAcrm++
コト
希「久しぶりやねぇー、元気?」
希「雨の日に来るのがお約束になってるんちゃうー? どーせサボってきてるんやろー?」
希「図星かぁ…まぁウチはええけど♪」
希「コーヒーでええ?」
希「うん、待っててな♪」
185: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:07:05.17 ID:QtAcrm++
サァー…
カチャカチャ
希「最近キミがこない間に、ちょっとコーヒーの味改良したんよー」
希「飲んだらびっくりするでー?」
希「えー? だってみんなマズい言うんやもん。ウチかてショックなんよー?」
希「…ありがと♪ そう言ってくれるのはキミだけやで」
186: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:07:31.83 ID:QtAcrm++
コポポ…
希「いい匂いやろー? お腹空いてきた?」
希「うーん、ちょっと今すぐに出せるのが…あ、ウチのこの食べかけのサンドイッチやったらあるけど」
希「汚いって、ひどいなぁ…。ウチ、女の子やでー?」
希「それに食べかけって、別にかじってるわけちゃうから大丈夫やよ♪」
187: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:07:59.52 ID:QtAcrm++
コト
希「はい、どうぞ♪」
希「ふふ…いい顔しとる。努力した甲斐あるやん?」
希「…」
希「美味しい?」
希「そか♪」
188: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:08:26.39 ID:QtAcrm++
サァー…
希「…なぁ、なんでキミはこの店に来てくれんの?」
希「んー…」
希「もしかして、ウチに会うため?」
希「わ、汚いなぁ…急に吹き出さんといてよ…」フキフキ
189: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:08:52.02 ID:QtAcrm++
サァー…
希「でもそれって、図星ってことなん?」
希「そっかぁ…」
希「そう言ってもらえるのはありがたいけどな♪」
希「ふふ…」
190: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:09:25.20 ID:QtAcrm++
サァー…
希「なぁ、何度も聞いてごめんな?」
希「この店の魅力って、どこやと思う…?」
希「ウチが作ったコーヒーなんかなぁ? それとも、ウチ自身なんかなぁ…?」
希「…」
希「そか…」
希「キミは優しいな…♪」
191: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:09:50.87 ID:QtAcrm++
サァー…
希「ウチ、ちょっと自身なくなってきてん」
希「元々、ウチ自身が弱い子ってのもあると思うけど…」
希「こうやってお店やることが、怖くなってきてん…」
希「一人だからかなぁ…」
192: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:10:18.57 ID:QtAcrm++
サァー…
希「…」
希「…」クス
希「分かっとるよ。キミを始め、色んな人に助けてもらってることは」
希「それじゃなきゃ、えりちの反対を振り切ってまでできないもん…」
希「あっ…なんでもない///」
193: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:10:44.85 ID:QtAcrm++
サァー…
希「ウチに足りないものって、なんなんやろ…」
希「なぁ、キミに分かる?」
希「…」
希「あはは、困らしてごめんな…分かるわけないよな」
希「そんなこと、他人に分かるはずがないんよ…」
194: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:11:39.98 ID:QtAcrm++
サァー…
希「って、ごめんなこんな感傷的な話しちゃって」
希「折角休憩する為に来てるんやもん、もっと楽しい話しないとアカンわ」
希「今日もまだまだ頑張らなー!」
希「ふふ…」
希「…うん、ありがとな♪」
……。
195: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/26(日) 01:12:05.62 ID:QtAcrm++
希「また来てな♪」
希「でも、あんまりサボるとお仕事クビになっちゃうから、程々に♪」
希「ふふ、行ってらっしゃい♪」
カランコロン
希「…」
サァー…
希「でも、あんまりサボるとお仕事クビになっちゃうから、程々に♪」
希「ふふ、行ってらっしゃい♪」
カランコロン
希「…」
サァー…
199: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:16:44.45 ID:OQ1VlSKG
■Scene10
カランコロン
希「いらっしゃいませー♪」
ことり「のぞみちゃ~ん☆」フリフリ
希「ぁ…」
200: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:17:42.30 ID:OQ1VlSKG
コト
希「ことりちゃん、いらっしゃい」
ことり「あーダメだよぉ、希ちゃん~」
希「へ…な、なにが…?」
ことり「スマイルスマイル~☆ 折角の可愛い衣装が台無しだよぉ~?」
希「あ…そんな仏頂面になってたウチ…?」
ことり「なってるよ~、まるでことりが嫌なお客さんみたいだよ~?」
希「あ、あはは…」
201: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:18:08.68 ID:OQ1VlSKG
ことり「…なんて、別に意地悪しに来た訳じゃ無いんだけどね~?」クスクス
希「…えりちに言われてきたんやろ?」
ことり「うーん、半分正解かなぁ?」
希「半分…?」
ことり「私も希ちゃんのコーヒー、飲みたいもーん♪」
希「ぁ…」
ことり「ことりの為にぃ、淹れてほしいなぁー?」
希「…ええよ」クス
希「…えりちに言われてきたんやろ?」
ことり「うーん、半分正解かなぁ?」
希「半分…?」
ことり「私も希ちゃんのコーヒー、飲みたいもーん♪」
希「ぁ…」
ことり「ことりの為にぃ、淹れてほしいなぁー?」
希「…ええよ」クス
202: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:18:35.26 ID:OQ1VlSKG
コポポ…
ことり「あ、良いにお~い☆」
希「ことりちゃんはコーヒーはよく飲むん?」
ことり「うーん、あんまりかなぁ。いつもは紅茶の方が多いかも」
希「あれ、じゃあ紅茶にするー? できるでー」
ことり「あ、ううん大丈夫、コーヒーが飲みたいー♪」
希「そか」
203: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:19:25.09 ID:OQ1VlSKG
コト
希「どうぞ♪」
ことり「…わぁ♪ これが希ちゃんのコーヒーかぁ…」
希「うん…?」
204: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:19:52.07 ID:OQ1VlSKG
ズズ…
ことり「…」
希「どーう?」
ことり「…美味しい」
希「良かった♪」
ことり「…あれぇ?」
希「なにー…?」
ことり「美味しくないって聞いてたんだけどなぁ…?」
希「えりち…?」
ことり「あ、あはは、な、ナンデモナイノヨナンデモー☆」
205: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:20:17.61 ID:OQ1VlSKG
希「ことりちゃん、ことりちゃんには悪いけど…ウチ、この店辞める気ないからな」
ことり「…」
希「どんな風にえりちに言われて来たのか知らんけど、そう簡単にウチの想いは変わらへん」
希「ウチだけの大切な想いがある…」
希「それに、ウチかていつまでもえりちに甘えてる訳にはいかないんや。だから…」
ことり「――絵里ちゃんは寂しがってるよ?」
ことり「…」
希「どんな風にえりちに言われて来たのか知らんけど、そう簡単にウチの想いは変わらへん」
希「ウチだけの大切な想いがある…」
希「それに、ウチかていつまでもえりちに甘えてる訳にはいかないんや。だから…」
ことり「――絵里ちゃんは寂しがってるよ?」
206: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:20:52.47 ID:OQ1VlSKG
希「…」
ことり「…」
希「…そんなこと」
希「分かってるけど…」
ことり「…」
207: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:21:18.51 ID:OQ1VlSKG
シュル…
ことり「ここ、ほつれてる」
希「ぁ…」
ことり「ここも、ここも…」
ことり「随分あらっぽい使われ方してるんだぁ…」
希「ご、ごめん…折角ことりちゃんに作って貰ったのに…」
ことり「ううん。ふふ、それだけ沢山使って貰えた証拠だもん、ことりは嬉しいよ…♪」
希「…」
208: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:21:43.95 ID:OQ1VlSKG
ことり「ふふ…」ジリ
希「…?///」
ことり「希ちゃん…」
ことり「――脱いで?」
希「…?///」
ことり「希ちゃん…」
ことり「――脱いで?」
209: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:22:22.37 ID:OQ1VlSKG
希「は、はぁ!?///」
ことり「ほぉら、脱ご…?」
希「ちょ…急に何言っとるん…!?///」
ことり「いいからぁー…♪」
希「こ、こんな店の中で脱げるわけないやろ!?///」
ことり「えー、なんでー? どうせお客なんてこないでしょー…?」
希「だ、だからって…///」
ことり「ことり、折角いいもの持ってきたのになぁ…♡」ジリ
希「いいものって…ことりちゃん、気でも狂ってしまったんとちゃう…?///」
ことり「ふふふ…♡」
ことり「ほぉら、脱ご…?」
希「ちょ…急に何言っとるん…!?///」
ことり「いいからぁー…♪」
希「こ、こんな店の中で脱げるわけないやろ!?///」
ことり「えー、なんでー? どうせお客なんてこないでしょー…?」
希「だ、だからって…///」
ことり「ことり、折角いいもの持ってきたのになぁ…♡」ジリ
希「いいものって…ことりちゃん、気でも狂ってしまったんとちゃう…?///」
ことり「ふふふ…♡」
210: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:22:49.36 ID:OQ1VlSKG
ファサ
ことり「じゃーん、新しい制服でーす☆」
希「…へ?」
ことり「そろそろ痛んでる頃だなーと思って、勝手に作ってきましたぁ♪」
希「衣装…」ヘタ
ことり「もーう、希ちゃんったら何考えてたのぉ~?」クスクス
希「~~///」
ことり「おっきなお胸と一緒で、 なんだぁー♡」
希「む、胸は関係ないやろ!!///」
ことり「もうー、このおっきなお胸を武器にすれば、いっぱいお客さんだって増えそうなのにぃ~」
希「そんなことばかり言うんやったら帰ってもらうでー…!///」
ことり「ああ、うそうそぉ、ごめん希ちゃん~!」
希「全く…!///」
211: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:23:15.24 ID:OQ1VlSKG
パサ…
希(…それにしても、まさか新しい制服作ってくれるなんて)
希(今までの制服も可愛くて好きだったから、ちょっと寂しい…)
希(…でも、さすがことりちゃん。新しい制服も可愛いなぁ)
希(そりゃお仕事にしてるだけあるよね…)
212: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:23:41.38 ID:OQ1VlSKG
ゴソゴソ…
希(…)
希(なんか、身体のラインがやたらくっきりと…///)
希(それに、やっぱり胸…///)ピト
希(ことりちゃんってばもう…///)
213: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:24:07.68 ID:OQ1VlSKG
カシャア
希「ど、どうや…?///」
ことり「わぁ…! やっぱり希ちゃん似合う~☆」
希「///」
ことり「希ちゃんってスタイルいいから、身体のラインが出る衣装が映えるんだよねぇ~…♪」
希「ことりちゃん…胸のとこ露骨に強調してるの、ぜっっっっったいわざとやろ?」ジト
ことり「え~そんなことないよぉ~☆」クスクス
希「やっぱり確信犯や…///」
ことり「ふふ…♪」
214: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:24:34.14 ID:OQ1VlSKG
サワ…
ことり「これ来て、もっとお仕事頑張ってね…♪」
希「ことりちゃん…」
ことり「…本当は希ちゃんが察してるように、絵里ちゃんに頼まれて説得するようにお願いされて来たんだけどね」
希「やっぱり…」
ことり「でもね、私は絵里ちゃんのお仕事仲間であっても、味方ではないの」
ことり「はいはい言うこと聞いてそれをやってあげると思ったら大間違い。私はそんなに、優しい女じゃない」
希「…」
215: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:25:00.86 ID:OQ1VlSKG
ことり「とは言っても、絵里ちゃんとは若い頃から仲良しだし、できれば絵里ちゃんの意思も尊重してあげたい」
希「うん…」
ことり「だから…希ちゃんがどんなお仕事をしているか、それを自分の目で確認してから決めようと思ったの」
希「…」
ことり「私が作ってあげた制服…」ファサ
ことり「…すごい大事に使ってくれていたのが、痛みを見れば分かるから」
ことり「ありがとう…♪」
希「そんな…///」
希「うん…」
ことり「だから…希ちゃんがどんなお仕事をしているか、それを自分の目で確認してから決めようと思ったの」
希「…」
ことり「私が作ってあげた制服…」ファサ
ことり「…すごい大事に使ってくれていたのが、痛みを見れば分かるから」
ことり「ありがとう…♪」
希「そんな…///」
216: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:25:27.19 ID:OQ1VlSKG
カチャ
ことり「このコーヒーもとても美味しい。この喫茶店の雰囲気に恥じない位には、ね」ズズ…
希「…」
ことり「きっと…希ちゃんの気持ちが沢山こもってるんだろうなって思うよ」
ことり「――まだほんの少し、足りてないけど」
希「…っ」
ことり「でも、ことりの気持ちは充分に満たされた。だからその制服をあげるよ♪」
希「…」クル
ことり「うん、可愛い♪」
217: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:25:53.37 ID:OQ1VlSKG
希「…ことりちゃん」
ことり「なぁに?」
希「…ウチに足りないものって、なんなん?」
ことり「…」
ことり「…その答えは自分で見つけよ?」
ことり「じゃなきゃ、また元通りだから――」
希「…」
ことり「なぁに?」
希「…ウチに足りないものって、なんなん?」
ことり「…」
ことり「…その答えは自分で見つけよ?」
ことり「じゃなきゃ、また元通りだから――」
希「…」
218: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:26:19.16 ID:OQ1VlSKG
ガタ
ことり「それじゃ、そろそろ帰ろっかなぁ。あーあ、絵里ちゃんに怒られちゃう~」
希「ぁ…ご、ごめんな、ことりちゃん…」
ことり「ううん、これは希ちゃんのせいじゃないから~。それに私は私で、可愛い希ちゃん見れたから満足だし~☆」
希「…///」
ことり「はぁ~私も恋人欲しいなぁ――…」
カランコロン
穂乃果「のっぞみちゃーん!! 今日はいるーっ!!?」
ことり「――っ!!?///」ドッキーン
219: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:26:44.70 ID:OQ1VlSKG
希「あ、ほ、穂乃果ちゃんやん…いらっしゃいー♪」
穂乃果「もーっ、こないだは何でいなかったのー!? 臨時休業なんてー!」プンプン
希「ご、ごめんな、ちょっと色々あって…」
穂乃果「そういうのは事前に言っておいてよねー…!って、あれー!? 制服新しくなってるー!!」キラキラ
希「う、うん、急遽新調することになって…」チラ
ことり「――っっっ///」フンフン!
希「あー…えっと、そこのことりちゃんって言う子が作ってくれたんよ」
穂乃果「え!? もしかしてこの人が喫茶店の制服作ってくれた人なの!?」
ことり「は、はいぃ~~そうですぅ~~…♡」
希「どんな顔しとんねん…」
穂乃果「もーっ、こないだは何でいなかったのー!? 臨時休業なんてー!」プンプン
希「ご、ごめんな、ちょっと色々あって…」
穂乃果「そういうのは事前に言っておいてよねー…!って、あれー!? 制服新しくなってるー!!」キラキラ
希「う、うん、急遽新調することになって…」チラ
ことり「――っっっ///」フンフン!
希「あー…えっと、そこのことりちゃんって言う子が作ってくれたんよ」
穂乃果「え!? もしかしてこの人が喫茶店の制服作ってくれた人なの!?」
ことり「は、はいぃ~~そうですぅ~~…♡」
希「どんな顔しとんねん…」
220: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:27:13.01 ID:OQ1VlSKG
穂乃果「すごーい…! えっと、ことりちゃんさん!」
ことり「はいっ! あ…えっと、ことりちゃんで大丈夫だよっ!///」
穂乃果「じゃあことりちゃん! 本当に可愛いですよ! すっごく希ちゃんに似合ってます!」
ことり「う、うんうん、穂乃果ちゃんさん? にもきっと似合うよぉ~…♡」
穂乃果「あはは、穂乃果も穂乃果でいいよ~♪」
ことり「あぁ…穂乃果ちゃん…♡」
希「キモ…」
ことり「はいっ! あ…えっと、ことりちゃんで大丈夫だよっ!///」
穂乃果「じゃあことりちゃん! 本当に可愛いですよ! すっごく希ちゃんに似合ってます!」
ことり「う、うんうん、穂乃果ちゃんさん? にもきっと似合うよぉ~…♡」
穂乃果「あはは、穂乃果も穂乃果でいいよ~♪」
ことり「あぁ…穂乃果ちゃん…♡」
希「キモ…」
221: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:27:39.16 ID:OQ1VlSKG
穂乃果「あ、そうだ、っていうか時間ないんだった!」
希「あはは、また時間ギリギリできたん?」
穂乃果「もぉー、こないだいなかったから心配したんだからねー!? だからちょっとでも顔見れないかと思って、合間を見計らって来たんだけど…」
希「…ありがと♪」
穂乃果「今度こそまたゆっくりくるからね! 希ちゃん、ことりちゃんも、またね~!!」
ことり「またね~~っ!!♡」
カランコロン
希「あはは、また時間ギリギリできたん?」
穂乃果「もぉー、こないだいなかったから心配したんだからねー!? だからちょっとでも顔見れないかと思って、合間を見計らって来たんだけど…」
希「…ありがと♪」
穂乃果「今度こそまたゆっくりくるからね! 希ちゃん、ことりちゃんも、またね~!!」
ことり「またね~~っ!!♡」
カランコロン
222: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/27(月) 01:28:04.95 ID:OQ1VlSKG
希「…ことりちゃん」ジト
ことり「希ちゃん! ことりを雇ってぇ~~!!」ガシ
希「はぁ!?」
ことり「もしくは常連になるぅ~~!!」
希「なにバカなこと言っとるん…」
ことり「だってだって! なにあの子!? 可愛いぃぃん~~~!!☆」
希「…恋人おるで、穂乃果ちゃん」
……。
ことり「希ちゃん! ことりを雇ってぇ~~!!」ガシ
希「はぁ!?」
ことり「もしくは常連になるぅ~~!!」
希「なにバカなこと言っとるん…」
ことり「だってだって! なにあの子!? 可愛いぃぃん~~~!!☆」
希「…恋人おるで、穂乃果ちゃん」
……。
228: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:56:53.94 ID:MJyOIAyg
■Scene11
カランコロン
「いらっしゃいませー♪」
希「…」
229: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:57:19.69 ID:MJyOIAyg
「んー?」
希「…」フルフル
「あらあら、可愛いお客さんやねぇ♪」
希「…ぅぅ」
「お嬢ちゃん、どこから来たんー?」
希「…」
「いくつかなぁー?」
希「~」
「お父さんとお母さんはー?」
希「~~」
希「…」フルフル
「あらあら、可愛いお客さんやねぇ♪」
希「…ぅぅ」
「お嬢ちゃん、どこから来たんー?」
希「…」
「いくつかなぁー?」
希「~」
「お父さんとお母さんはー?」
希「~~」
230: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:57:52.21 ID:MJyOIAyg
「うーん、だんまりかぁ~。困ったなぁー」
希「~~」ウルウル
「あー、泣くんやない~よしよしー♪」ナデナデ
希「…」グシュグシュ
「とりあえず、ジュースでも飲もっか?」
希「…」コク
希「~~」ウルウル
「あー、泣くんやない~よしよしー♪」ナデナデ
希「…」グシュグシュ
「とりあえず、ジュースでも飲もっか?」
希「…」コク
231: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:58:18.16 ID:MJyOIAyg
コト
「はい、どうぞー。ウチの店自慢の特製ミックスジュースやでー♪」
希「…」チラ
「飲んでええよー? 勿論、タダ! おねーさんのおごりやん?」
希「…」
232: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:58:43.50 ID:MJyOIAyg
ゴク…
「どーう?」
希「おいしい…」
「そら良かったわぁ♪」
希「…」ゴクゴク
「おお、ぐいぐい行きよるなぁ」
希「…おかわり」
「あらあら、そんなに気に入ったー? ええよー♪」
233: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:59:17.59 ID:MJyOIAyg
カランコロン
絵里「ただいまー」
「おかえりー♪」
絵里「…あいかわらずお客さんいないね」
「あらー絵里ちゃんこそ相変わらず手厳しいなぁー。でも残念、今日は一人いるんやでー?」
絵里「え…?」チラ
希「…っ」ビク
234: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 00:59:53.75 ID:MJyOIAyg
絵里「…だれ、その子?」
「誰って、ウチの店のお客さんやん? な♪」パチ
希「…っ」ドキ
絵里「おきゃくさんって、私とあんまりねんれい変わらない気がするんだけど」ジロ
希「…」フルフル
「ちょっとー、あんまりお客さんのこと睨むのやめたってくれるー?」
絵里「お母さん、そのエセ関西弁やめてってなんどもいってるでしょ?」
「なんでー? 別にええやん可愛ええし。 なー?」
希「…?」
「誰って、ウチの店のお客さんやん? な♪」パチ
希「…っ」ドキ
絵里「おきゃくさんって、私とあんまりねんれい変わらない気がするんだけど」ジロ
希「…」フルフル
「ちょっとー、あんまりお客さんのこと睨むのやめたってくれるー?」
絵里「お母さん、そのエセ関西弁やめてってなんどもいってるでしょ?」
「なんでー? 別にええやん可愛ええし。 なー?」
希「…?」
235: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:00:20.98 ID:MJyOIAyg
絵里「…」イライラ
希「…」ドキドキ
「絵里ちゃんはいっつもイライラやんなぁ」
絵里「だれのせいよ…」
「あんまりストレス溜めすぎたらアカンでー? いつもの飲むー?」
絵里「…のむ」
「…ふふ、素直な絵里ちゃんは可愛ええよー?」クス
絵里「っ」イラ
「おーこわ♪ それじゃあコーヒー出来上がるまで、その子の面倒みたってなー」スタスタ
絵里「え…面倒って…?」
希「…」アセアセ
絵里「やっぱりおきゃくじゃないの…?」チラ
希「~~」アワアワ
236: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:00:56.78 ID:MJyOIAyg
絵里「…」ジー
希「…」ソワソワ
絵里「あなた、何年生?」
希「…あぅあぅ」
絵里「どこの小学校?」
希「えぅ…」
絵里「どこに住んでるの?」
希「はぅ…」
237: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:01:22.90 ID:MJyOIAyg
バン!
絵里「もう、答えなさいよ! あぅあぅだとか、はぅ…だとかじゃ分からないわ!」
希「~~っ!!」ガタ
絵里「ぁ…」
「おー?」
希「~~」ダキ
「よーしよし、大丈夫やでー♪ 絵里ちゃーん、あんまり怒鳴ったらアカンよー?」
希「~~」フルフル
絵里「…」ムー
238: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:01:52.40 ID:MJyOIAyg
「あんなにぷりぷり怒っとるけど、絵里ちゃんホンマはいい子やからな? 怖がらんで大丈夫やよ?」
希「…?」チラ
「うんうん、心配せんでもええ。ゆっくり思ってることを伝えればええんよ?」
希「~~」ギュ
「あーそれと、一応今コーヒーもっとるからあんまり抱きつかんといてなー、危ないわぁ」アハハ
希「…?」チラ
「うんうん、心配せんでもええ。ゆっくり思ってることを伝えればええんよ?」
希「~~」ギュ
「あーそれと、一応今コーヒーもっとるからあんまり抱きつかんといてなー、危ないわぁ」アハハ
239: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:02:18.16 ID:MJyOIAyg
スト
絵里「…」
希「…」ドキドキ
絵里「…さっきはどなってごめんなさい」
希「あぅ…!」フルフル
絵里「えっと…その…」
希「…」
絵里「とりあえず…あなたの名前を教えてくれないかしら?」
240: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:02:47.58 ID:MJyOIAyg
希「~~」
希「…の…ぞみ…」
絵里「のぞみ…」
241: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:03:34.83 ID:MJyOIAyg
絵里「のぞみ――…」
絵里「希――…」
絵里「希…!」
242: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:04:01.48 ID:MJyOIAyg
ガタ
絵里「ちょっと希、こんなところで寝てないでよ…!」ユサユサ
希「ぅ…」
希「えり…ち…?」ムク
243: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:04:30.03 ID:MJyOIAyg
希「あれ…? ここは…店…?」キョロキョロ
絵里「店? じゃないわよ…椅子に座ったまま寝るなんて何考えてるの…?」
希「あー…」ポケー
絵里「希? 本当に起きてるの? 希ー?」
希「えりち、可愛かったなぁ~…」ボソ
絵里「はぁ…?」
244: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:04:58.17 ID:MJyOIAyg
コト
絵里「はい、これで目覚ましなさい」
希「ありがとー」
絵里「全く、なんで客の私がコーヒー淹れなきゃならないのよ…」
希「あはは、えりちのコーヒーなんて久しぶりだね」
245: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:05:27.91 ID:MJyOIAyg
ズズ…
希「…美味しい」
絵里「そう。それは良かったわ」
希「…」
絵里「希…?」
希「そりゃ、美味しいよね…娘だもん」
絵里「別に、私は何も継いだつもりはないわよ」
希「うん…」
246: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:05:55.98 ID:MJyOIAyg
ズズ…
希「でもやっぱり、えりちには勝てない気がする」
絵里「何言ってるのよ」
希「…」
絵里「勝つも負けるもないでしょ。希が引き継ぎたいって言ったんだから、この店を任せてるんだから」
希「そう、だね」
絵里「だったら、自分のやりたいようにやりなさい」
希「…それでいいの?」
絵里「良くはないわよ」
絵里「私は貴方に、今すぐにでも辞めて戻ってきて欲しいと思ってる」
希「そっか…」
247: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:06:23.57 ID:MJyOIAyg
ズズ…
希「ウチ…あ、私ね、少し自信無くしてるんだ」
絵里「そう」
希「私がこの店でやりかったことって、なんなのかなぁ…って」
希「…最近、凄く思うんだ」
絵里「…」
希「えりちのお母さんがしたかったこと、私、できてるのかなぁ…」
……。
248: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/28(火) 01:06:50.37 ID:MJyOIAyg
希「…今日はごめんね、全然接客できないで」
絵里「いいえ。私も突然押しかけてきたようなもんだし、大丈夫よ」
希「…また、待ってるよ」
絵里「本当に?」
希「…」
絵里「…それじゃあね」
カランコロン
希「えりち…」
希「ごめんな…」
絵里「いいえ。私も突然押しかけてきたようなもんだし、大丈夫よ」
希「…また、待ってるよ」
絵里「本当に?」
希「…」
絵里「…それじゃあね」
カランコロン
希「えりち…」
希「ごめんな…」
253: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:44:40.83 ID:w/XA6X2Q
■Scene12
シュンシュン…
希「…」
シュンシュンシュン…
希「…」
254: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:46:01.60 ID:w/XA6X2Q
ピー!!
カランコロン!!
穂乃果「希ちゃぁーーん!! 穂乃果を雇ってぇーーっ!!」バン
ピー…
希「…はい?」
255: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:46:30.01 ID:w/XA6X2Q
コポポ…
コト
穂乃果「…ひっく…ひっく…」
希「…ほらほら穂乃果ちゃん、いつまでも泣いとらんでー」
穂乃果「うぅ…ひっく…」
希「ウチが淹れたコーヒーでも飲み?」
穂乃果「ひっく…苦いからいらないぃ…」グシュ
希「あはは…穂乃果ちゃんは素直やなぁ」
穂乃果「うぅ~~…っ!!」メソメソ
希「あーもう、泣くんやないってー」ナデナデ
穂乃果「~~っ…」
256: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:47:18.96 ID:w/XA6X2Q
希「…落ち着いたー?」ギュ
穂乃果「うん…」
希「そか」
穂乃果「希ちゃんに抱きしめられてると落ち着く…」
希「…///」
穂乃果「お母さんみたい」
257: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:47:46.22 ID:w/XA6X2Q
ワシワシスペシャルMAXーーー!!!
キャーーーーーー!!!
258: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:48:21.96 ID:w/XA6X2Q
希「まったく、全然元気やんな?」
穂乃果「えぅ~~」ピヨピヨ
希「…それで、本当にどーしたん? 雇ってーって、何があったんや?」
穂乃果「…」
穂乃果「にこちゃんの…」
希「にこちゃん?」
穂乃果「にこちゃんのバカぁぁぁぁ――――っ!!!」
希「わぁー! 泣かない泣かない! よしよーし!!」ナデナデナデ
穂乃果「うわぁぁぁぁぁ―――――ん!!!」ボロボロ
……。
穂乃果「えぅ~~」ピヨピヨ
希「…それで、本当にどーしたん? 雇ってーって、何があったんや?」
穂乃果「…」
穂乃果「にこちゃんの…」
希「にこちゃん?」
穂乃果「にこちゃんのバカぁぁぁぁ――――っ!!!」
希「わぁー! 泣かない泣かない! よしよーし!!」ナデナデナデ
穂乃果「うわぁぁぁぁぁ―――――ん!!!」ボロボロ
……。
259: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:48:55.30 ID:w/XA6X2Q
希「まぁ、大体わかったわ」
穂乃果「~~」グシュグシュ
希「要は穂乃果ちゃんが恋人相手に婚約を強引に迫ったんやけど、相手はその強すぎる圧に引いて突っぱねたと…そういうことやろ?」
穂乃果「強引じゃないもん! 圧が強くないもん! 穂乃果は結婚したいって言っただけだもん!!」バン!
希「それがもう圧が強いんやけどなぁ…」
穂乃果「そんなぁ~…! 穂乃果のこと好きって言ってくれたのにぃ~!! なんでぇ~~!!」ボロボロ
希「…っていうか、にこっち断ったんやなぁ」ボソ
穂乃果「え…?」チラ
希「あ、ああ、こっちの話やでー♪」
穂乃果「ぅぅ~~」メソメソ
穂乃果「~~」グシュグシュ
希「要は穂乃果ちゃんが恋人相手に婚約を強引に迫ったんやけど、相手はその強すぎる圧に引いて突っぱねたと…そういうことやろ?」
穂乃果「強引じゃないもん! 圧が強くないもん! 穂乃果は結婚したいって言っただけだもん!!」バン!
希「それがもう圧が強いんやけどなぁ…」
穂乃果「そんなぁ~…! 穂乃果のこと好きって言ってくれたのにぃ~!! なんでぇ~~!!」ボロボロ
希「…っていうか、にこっち断ったんやなぁ」ボソ
穂乃果「え…?」チラ
希「あ、ああ、こっちの話やでー♪」
穂乃果「ぅぅ~~」メソメソ
260: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:49:28.44 ID:w/XA6X2Q
希「…で、なんでウチの店で働くなんて話になるん?」
穂乃果「家出してきたんだよっ!!」
希「家出って…そもそも穂乃果ちゃん同棲してたんやね」
穂乃果「勢いで転がりこむみたいな形だったんだけど…」
希「え、っていうか待って、まさか住み込みで働くとかいう気?」
穂乃果「そのまさかだよっっ!!」
希「えぇ…」
穂乃果「家出してきたんだよっ!!」
希「家出って…そもそも穂乃果ちゃん同棲してたんやね」
穂乃果「勢いで転がりこむみたいな形だったんだけど…」
希「え、っていうか待って、まさか住み込みで働くとかいう気?」
穂乃果「そのまさかだよっっ!!」
希「えぇ…」
261: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:49:56.58 ID:w/XA6X2Q
穂乃果「えーっと、食器類はここでー…コーヒーの豆はここ…」トコトコ
希「あ、ちょ…」
穂乃果「お掃除類はここで、こっちが希ちゃんの自室に繋がってるのかー」
希「なに勝手に店の構造把握しようとしてるん…」
穂乃果「だって、働くならまずはお店のことを知らなくちゃっ!」
希「…働く気マンマンなんやね」
穂乃果「大丈夫だよ! 穂乃果、高校生の時ファミレスでバイトしてたから! 接客は慣れてるもん! …お皿ブレイカーって店長に呼ばれてたけど」ペロ
希「全然大丈夫ちゃうー!?」
希「あ、ちょ…」
穂乃果「お掃除類はここで、こっちが希ちゃんの自室に繋がってるのかー」
希「なに勝手に店の構造把握しようとしてるん…」
穂乃果「だって、働くならまずはお店のことを知らなくちゃっ!」
希「…働く気マンマンなんやね」
穂乃果「大丈夫だよ! 穂乃果、高校生の時ファミレスでバイトしてたから! 接客は慣れてるもん! …お皿ブレイカーって店長に呼ばれてたけど」ペロ
希「全然大丈夫ちゃうー!?」
262: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:50:23.85 ID:w/XA6X2Q
希「…とにかく座って、もうちょっと話聞かせてやー?」
穂乃果「…うん」スト
希「具体的に、にこっ…やない、相手の人になんて言われたん?」
穂乃果「~~」ウルウル
希「あー…ごめん。思い出すのも辛いんかな…?」
穂乃果「…」フルフル
穂乃果「えっと…今は結婚の返事はできない。私がもう少し、穂乃果のことを好きになれるまで待ってほしい」
穂乃果「…って」
穂乃果「…うん」スト
希「具体的に、にこっ…やない、相手の人になんて言われたん?」
穂乃果「~~」ウルウル
希「あー…ごめん。思い出すのも辛いんかな…?」
穂乃果「…」フルフル
穂乃果「えっと…今は結婚の返事はできない。私がもう少し、穂乃果のことを好きになれるまで待ってほしい」
穂乃果「…って」
263: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:50:50.18 ID:w/XA6X2Q
希「…なるほど、なぁ」
穂乃果「うぅ~~…にこちゃん、穂乃果のこと好きじゃなかったんだぁ~~…」
希「…」フゥ
希「穂乃果ちゃん」
穂乃果「…?」グシュ
希「穂乃果ちゃんがにこっちのこと信頼してあげな、誰が信頼してあげるん?」
穂乃果「希ちゃん…」
穂乃果「うぅ~~…にこちゃん、穂乃果のこと好きじゃなかったんだぁ~~…」
希「…」フゥ
希「穂乃果ちゃん」
穂乃果「…?」グシュ
希「穂乃果ちゃんがにこっちのこと信頼してあげな、誰が信頼してあげるん?」
穂乃果「希ちゃん…」
264: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:51:18.04 ID:w/XA6X2Q
希「もしかしたら最初は、穂乃果ちゃんになんて全く興味がなかったかもしれん」
希「穂乃果ちゃんのことなんて、全然好きじゃなかったかもしれん」
穂乃果「…っ」ウル
希「でもな」
希「穂乃果ちゃんのひたむきで純粋で、真っ直ぐな想いが…そんなにこっちの心を動かしたんやない?」
穂乃果「…」
希「人を好きになるって、そんな簡単なことちゃうんよ?」
希「誰だって、最初は他人と他人」
希「どれだけの想いがあったって、それを受け取るにはそれなりの時間と、準備が必要なんよ」
希「穂乃果ちゃんのことなんて、全然好きじゃなかったかもしれん」
穂乃果「…っ」ウル
希「でもな」
希「穂乃果ちゃんのひたむきで純粋で、真っ直ぐな想いが…そんなにこっちの心を動かしたんやない?」
穂乃果「…」
希「人を好きになるって、そんな簡単なことちゃうんよ?」
希「誰だって、最初は他人と他人」
希「どれだけの想いがあったって、それを受け取るにはそれなりの時間と、準備が必要なんよ」
265: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:51:45.60 ID:w/XA6X2Q
『誰だって、最初は他人と他人なんよ? 希ちゃん』
『だから、怖がることあらへん…?』
希『~~っ』
希「…」
266: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:52:12.19 ID:w/XA6X2Q
希「穂乃果ちゃんのその勢いは人が真似できるものやないし、すごいものやと思う」
希「合わない人も沢山いると思う。離れてしまう人も沢山いると思う」
希「にこっちは、穂乃果ちゃんの想いを受け取ろうと…頑張ってるんや」
希「別にそれは、イヤイヤとかでもなければ、無理矢理とかそういうんちゃうよ?」
希「穂乃果ちゃんのその勢いが好きになれそうだから…にこっちは頑張ってるんよ」
希「だから…もう少しにこっちの返事、待ってあげてくれへんかなぁ…?」
穂乃果「…」
希「合わない人も沢山いると思う。離れてしまう人も沢山いると思う」
希「にこっちは、穂乃果ちゃんの想いを受け取ろうと…頑張ってるんや」
希「別にそれは、イヤイヤとかでもなければ、無理矢理とかそういうんちゃうよ?」
希「穂乃果ちゃんのその勢いが好きになれそうだから…にこっちは頑張ってるんよ」
希「だから…もう少しにこっちの返事、待ってあげてくれへんかなぁ…?」
穂乃果「…」
267: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:52:39.07 ID:w/XA6X2Q
穂乃果「にこちゃん…」グシュ
希「…♪」ポンポン
268: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:53:05.75 ID:w/XA6X2Q
穂乃果「…希ちゃん」
希「なんや?」
穂乃果「にこっちって?」
希「へ?」
269: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:53:34.33 ID:w/XA6X2Q
穂乃果「にこっちってなに? 穂乃果、にこちゃんのこと話してないよね?」
希「え、えー…? それはその…い、言っていいんかなこれ…」
穂乃果「なにそれ? にこちゃんここに来たの?」
希「あ、うん、せやね…」
穂乃果「どうしてにこっちなんて呼んでるの? なんでそんなに仲良くなってるの?」ジリ
希「ど、同世代だったからそれぐらいの距離感でもええかなぁおもて…」タジ…
穂乃果「~~っ」
希「~~」アセアセ
希「え、えー…? それはその…い、言っていいんかなこれ…」
穂乃果「なにそれ? にこちゃんここに来たの?」
希「あ、うん、せやね…」
穂乃果「どうしてにこっちなんて呼んでるの? なんでそんなに仲良くなってるの?」ジリ
希「ど、同世代だったからそれぐらいの距離感でもええかなぁおもて…」タジ…
穂乃果「~~っ」
希「~~」アセアセ
270: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/29(水) 00:54:11.81 ID:w/XA6X2Q
穂乃果「にこちゃんの浮気者ぉ~~~~!!! バカぁ~~~~~~!!!!」
穂乃果「やっぱり家出する~~!! この店で働く~~~~~っ!!!」
希「えぇぇえぇぇぇ~~~~~!!?」
アカンアカンー!イエカエリー!!
ヤダー!イエデスルー!!
カランコロン…
275: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:05:20.61 ID:lOGiraOy
■Scene13
タッタッタッタッタ…
希「…」キュッキュッ
ゴシゴシ…
希「…」カチャカチャ
276: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:05:45.84 ID:lOGiraOy
バタバタバタ
カッシャーン!!
希「…」チラ
穂乃果「あ、あはは…」
希「…」ハァ
277: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:06:25.03 ID:lOGiraOy
コト
穂乃果「希ちゃん、ごめんなさい~~…」
希「まーったく、危ないから慌てずゆっくりってゆーてるのに、穂乃果ちゃん聞かないんやもん…」
穂乃果「だってぇ~…」
希「だってやない。言うこと聞けないなら出てってもらうでー?」
穂乃果「あぅ…」シュン
希「…はぁ。そんな意地悪なこと、本当にしたりはせーへんけど…」
穂乃果「わぁ、希ちゃんだーいすきっ!!」ギュー
希「あーはいはい///」ナデナデ
278: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:06:52.85 ID:lOGiraOy
ズズ…
穂乃果「うぅ…苦いぃぃ~~…」ベー
希「苦手なんやったらそんな無理に飲まへんでも…」
穂乃果「で、でも、喫茶店で働くからにはコーヒーの味くらい分からないとだよ…!?」
希「そうー?」
穂乃果「そうだよっ!」
希「そ、そっかぁ」
穂乃果「あぅぅ…」ズズ
希「…可愛ええなぁ」
279: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:07:21.03 ID:lOGiraOy
穂乃果「…でも、これが希ちゃんの味、なんだね…」
希「へ?」
穂乃果「穂乃果、今までお店に来てもジュースばっかりだったから…本当の意味で、希ちゃんのお店の味知らなかったなぁ」
希「あー…確かにー…」
穂乃果「…」クス
穂乃果「コーヒーは穂乃果にはちょっぴり苦いけど…」
穂乃果「――すっごく優しい味がする」
希「…///」
280: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:07:51.61 ID:lOGiraOy
穂乃果「でもやっぱり苦いぃ~~…」ベー
希「…別に、ミルクと砂糖入れてもええんやで?」クス
穂乃果「あ、そっか、その手があるんだ」ポン
希「気付いてなかったん…?」
希「…」
希「なぁ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「なぁにー?」ザー
希「…なにか、物足りないって感じること――ある?」
希「…別に、ミルクと砂糖入れてもええんやで?」クス
穂乃果「あ、そっか、その手があるんだ」ポン
希「気付いてなかったん…?」
希「…」
希「なぁ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「なぁにー?」ザー
希「…なにか、物足りないって感じること――ある?」
281: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:08:21.60 ID:lOGiraOy
穂乃果「えー…どういうことー?」カチャカチャ
希「あ、いや…」
穂乃果「…」ズズ
穂乃果「うーん、あまーい☆」
希「…」クス
希「ま、ええか…♪」
希「あ、いや…」
穂乃果「…」ズズ
穂乃果「うーん、あまーい☆」
希「…」クス
希「ま、ええか…♪」
282: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:08:50.03 ID:lOGiraOy
カチャカチャ
希「それにしても穂乃果ちゃん、その制服似合ってるなぁー」
穂乃果「…イヤミ?」ジトー
希「え、そんなことあらへんよー可愛いって♪」
穂乃果「お胸のサイズが全然あわなくって必死に調整したんだからね! 希ちゃんのバカっ!!///」
希「えぇ…///」
穂乃果「もう…本当に希ちゃんのバストのサイズっていくつなのー…?///」ジー
希「ちょ、そ、そんな見んといてよ…///」
穂乃果「穂乃果にちょーっとだけ分けて欲しいよぉ…」サワサワ
希「穂乃果ちゃんやって、別にそんな小さい訳ないやん…?」ニギニギ
穂乃果「ちょっとー! 頭の中でサイズ確認しないでよーっ!!///」
希「いやー、割と穂乃果ちゃんの胸の弾力は程よくて、良いもんやと思うけどなぁ…♪」
穂乃果「うぅ…希ちゃんなんか知らないもん///」カァー
希「あはは、ごめんごめん♪ まぁ、胸のサイズはともかく、バッチリ制服は似合ってるで?」
穂乃果「そう…? そう言ってくれると嬉しいけど…♪」ヒラ
283: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:09:17.61 ID:lOGiraOy
希「ことりちゃんが制服新調してくれたばかりやったから、調度良かったわ」
穂乃果「ことりちゃんって、この間お店に来てた人だよね?」
希「そうそう、ウチの知り合いなんやけど、割と有名なブランドのデザイナーとかやってるんやで?」
穂乃果「ほぇ~~…そんなにすごい人なんだぁ…。確かに、この制服も希ちゃんの制服も可愛いし…」
希「ホンマになぁ、ウチの店なんかには勿体ないデザインやで…」
穂乃果「でも、そんな人と知り合いな希ちゃんもすごいよぉ…!」
希「あーそれは…ウチというよりはえりちなんやけど…」
穂乃果「えりち?」
希「…うん、ウチの幼なじみ」
穂乃果「へぇ~…」
希「…」
穂乃果「…」
穂乃果「ことりちゃんって、この間お店に来てた人だよね?」
希「そうそう、ウチの知り合いなんやけど、割と有名なブランドのデザイナーとかやってるんやで?」
穂乃果「ほぇ~~…そんなにすごい人なんだぁ…。確かに、この制服も希ちゃんの制服も可愛いし…」
希「ホンマになぁ、ウチの店なんかには勿体ないデザインやで…」
穂乃果「でも、そんな人と知り合いな希ちゃんもすごいよぉ…!」
希「あーそれは…ウチというよりはえりちなんやけど…」
穂乃果「えりち?」
希「…うん、ウチの幼なじみ」
穂乃果「へぇ~…」
希「…」
穂乃果「…」
284: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:09:52.13 ID:lOGiraOy
穂乃果「…」ピト
希「…? 急にそんな近寄ってきて、どないしたん?」
穂乃果「えっと…なんか、希ちゃん寂しそうな顔してたから…」
希「えっ…そんな顔してた…?」
穂乃果「うん」
希「あちゃ…。アカンなぁー…」
穂乃果「…」ギュ
希「あはは、大丈夫やよ♪」ナデナデ
285: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:10:21.13 ID:lOGiraOy
穂乃果「…そういえば、希ちゃんのプライベートな話ってあんまり聞いたこと無かったなぁ」
希「せやね…あんまり、人に言わないかも」
穂乃果「希ちゃんにとって、えりちって人は…すごく大切な人なんだね」
希「…」
希「…うん」
希「すっごく、大切な存在だよ――」
穂乃果「…」ギュ…
希「…」クス
希「せやね…あんまり、人に言わないかも」
穂乃果「希ちゃんにとって、えりちって人は…すごく大切な人なんだね」
希「…」
希「…うん」
希「すっごく、大切な存在だよ――」
穂乃果「…」ギュ…
希「…」クス
287: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:10:53.68 ID:lOGiraOy
希「そうやね…穂乃果ちゃんには、いずれ聞いて欲しいかもなぁ」
希「ウチの昔話…」
穂乃果「うん…」
穂乃果「穂乃果、いつでも聴いたげる…」
穂乃果「希ちゃんが話してくれるまで、ずっと待ってる」
希「ふふ…」
穂乃果「だから追い出さないでね…?」ギュ
希「…」ハァ
希「ウチの昔話…」
穂乃果「うん…」
穂乃果「穂乃果、いつでも聴いたげる…」
穂乃果「希ちゃんが話してくれるまで、ずっと待ってる」
希「ふふ…」
穂乃果「だから追い出さないでね…?」ギュ
希「…」ハァ
288: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/30(木) 01:11:48.93 ID:lOGiraOy
希「っていうか、本当に帰らなくて大丈夫なん? にこっち心配して気絶するでー?」
穂乃果「あはは、大丈夫だよー。きっとあほのか! って怒ってるくらいだよー」
希「それはええの…?」
カランコロン
花陽「…」
花陽「…」ハァ
花陽「~~」
トボトボ…
……。
穂乃果「あはは、大丈夫だよー。きっとあほのか! って怒ってるくらいだよー」
希「それはええの…?」
カランコロン
花陽「…」
花陽「…」ハァ
花陽「~~」
トボトボ…
……。
293: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 00:57:20.06 ID:MggQ6DS+
■Scene14
カチャカチャ
穂乃果「…」
ジャー
穂乃果「…」ポケー
294: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 00:57:50.79 ID:MggQ6DS+
キュッキュッ
穂乃果「…ねぇー」
希「なんやー?」
穂乃果「お客さん来ないねぇー…」
希「だから言ったやろー、あんまお客さんおらんって」
穂乃果「いやそれにしたって…」チラ
295: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 00:58:17.09 ID:MggQ6DS+
ポッポー!ポッポー!
穂乃果「お客さん一人もこないままおやつの時間だよぉ~…」
希「しっかりおやつは食べる気やんね」
穂乃果「暇だからそんなにお腹空いてな…」グー
穂乃果「あ…///」
希「全く、しょうがないなぁ」クス
穂乃果「えへへ…」ペロ
296: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 00:59:08.94 ID:MggQ6DS+
カランコロン
穂乃果「ぁ、いらっしゃいませーっ!!」ピョン
希「あ、ちょ、そんな勢いよく飛んでったら転――…」
ビターン!!
穂乃果「いたーいっ!!」
希「あちゃあ…言わんこっちゃない…」
海未「あ、あの…」オロオロ
297: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 00:59:36.67 ID:MggQ6DS+
コト
穂乃果「お冷やですっ! どうぞっ!!」
海未「は、はぃ…」アセアセ
穂乃果「これ、メニューです!」パッ
海未「どどど、どうも…」アワアワ
穂乃果「…」ワクワク
海未「…」ドキドキ
穂乃果「…」ウキウキ
海未「…」ソワソワ
穂乃果「…ぅ何にしますかっ!?」グイ
海未「ひぃ!?」ビク
298: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:00:02.31 ID:MggQ6DS+
希「ちょっと穂乃果ちゃん、お客さん脅さんといてー」
穂乃果「えぇ!? 脅してなんかいないよぉ!?」
希「あははー、ゴメンなー海未ちゃん? 折角来て貰ったのに」
海未「ああ…いえ…」ホッ
穂乃果「海未ちゃん? 希ちゃんのお友達?」
海未「お、お友達だなんて、そんな…///」アワアワ
希「ウチの店のお客さんはみーんな、大切なお友達やんな♪ せやろ、海未ちゃん?」
海未「…///」
穂乃果「そっかぁ♪ それじゃあ穂乃果もお友達だね? 海未ちゃん!」ギュ
海未「はい!?///」アワアワ
穂乃果「ふふ♪」
海未「///」カァー
穂乃果「えぇ!? 脅してなんかいないよぉ!?」
希「あははー、ゴメンなー海未ちゃん? 折角来て貰ったのに」
海未「ああ…いえ…」ホッ
穂乃果「海未ちゃん? 希ちゃんのお友達?」
海未「お、お友達だなんて、そんな…///」アワアワ
希「ウチの店のお客さんはみーんな、大切なお友達やんな♪ せやろ、海未ちゃん?」
海未「…///」
穂乃果「そっかぁ♪ それじゃあ穂乃果もお友達だね? 海未ちゃん!」ギュ
海未「はい!?///」アワアワ
穂乃果「ふふ♪」
海未「///」カァー
299: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:00:35.12 ID:MggQ6DS+
希「はいはい、海未ちゃんを困らせないんよ?」グイ
穂乃果「えぇー、希ちゃんが振ったのにぃー…」
希「いや、まぁそうなんやけど…」
海未「///」
希「穂乃果ちゃんは誰とでも仲良うなれるからアレやけど、適度なお客さんとの距離感も大事なんやからね?」
穂乃果「はぁーい」
希「よろしい」
海未「///」
希「…で、何にするー? 海未ちゃん」
海未「///」
希「あれー? 海未ちゃーん?」フリフリ
穂乃果「もしかして、気絶してるー…?」
海未「///」ピヨピヨ
穂乃果「えぇー、希ちゃんが振ったのにぃー…」
希「いや、まぁそうなんやけど…」
海未「///」
希「穂乃果ちゃんは誰とでも仲良うなれるからアレやけど、適度なお客さんとの距離感も大事なんやからね?」
穂乃果「はぁーい」
希「よろしい」
海未「///」
希「…で、何にするー? 海未ちゃん」
海未「///」
希「あれー? 海未ちゃーん?」フリフリ
穂乃果「もしかして、気絶してるー…?」
海未「///」ピヨピヨ
300: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:01:03.64 ID:MggQ6DS+
コポポ…
穂乃果「ごめんね海未ちゃん…穂乃果が無神経にちょっかい出したりして…」ションボリ
海未「あ、ああ、いえいえ…。そ、その穂乃果さんが悪いという訳では…///」
穂乃果「だって、穂乃果のことキライなんでしょ…?」
海未「そそそそ、そんなことは…!」ブンブン
穂乃果「じゃあなんでそんな遠いところにいるの?」
↑
間
↓
海未「い、いや、これには海よりも深い事情がありまして…!!」
301: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:01:43.24 ID:MggQ6DS+
コト
希「海未だけに?」
穂乃果「希ちゃん、寒い」
希「ひっど!」
海未「~~」アセアセ
穂乃果「はぁ…この距離感に穂乃果は自信を無くしそうだよ…」ズーン
海未「あわあわあわ…」
希「まぁまぁ、とりあえずこれ飲んで落ち着きー?」
海未「は、はぃ…」
302: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:02:10.22 ID:MggQ6DS+
ズズ…
海未「…」ホッ
希「美味しい?」
海未「はい…」
希「良かった♪」
穂乃果「…」ジー
303: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:02:36.92 ID:MggQ6DS+
海未「ぅ…あ、え、えっと…穂乃果さん? …はどうして…?」アセアセ
希「あー…それはまぁ、海よりも深い事情があってな…。海未ちゃんだけに♪」
穂乃果「希ちゃん、寒いよ」ジー
希「…遠くからしっかりツッコんでくれるんやなぁ」クス
海未「…///」
希「まぁ冗談は置いといて…穂乃果ちゃんはちょっとした事情があって、ウチで住み込みで働いてもらうことになったんよ」
海未「はぁ…」チラ
穂乃果「…」ジー
海未「っ///」パッ
希「あー…それはまぁ、海よりも深い事情があってな…。海未ちゃんだけに♪」
穂乃果「希ちゃん、寒いよ」ジー
希「…遠くからしっかりツッコんでくれるんやなぁ」クス
海未「…///」
希「まぁ冗談は置いといて…穂乃果ちゃんはちょっとした事情があって、ウチで住み込みで働いてもらうことになったんよ」
海未「はぁ…」チラ
穂乃果「…」ジー
海未「っ///」パッ
304: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:03:03.79 ID:MggQ6DS+
希「…穂乃果ちゃんみたいんは苦手?」クス
海未「あ、に、苦手…というわけでは、ないのですが…」チラ
穂乃果「…」ニッコリ
海未「っ///」サッ
希「まぁ、海未ちゃんみたいな子に穂乃果ちゃんのクセはキッツイわなぁ…」
穂乃果「クセってなーにっ!?」バン!
希「穂乃果ちゃん、面白いなぁ♪」クスクス
海未「な、なんかすみません…」ペコリ
希「いやいや、急にあんなん雇ったこっちも悪かったもんな」アンナンッテナニー!?
海未「そ、そんな…」ノゾミチャーン!?
希「穂乃果ちゃんは近付かせんようにするから、ゆっくりしたってなー♪」チョットー!!
海未「はぁ…」チラ
海未「あ、に、苦手…というわけでは、ないのですが…」チラ
穂乃果「…」ニッコリ
海未「っ///」サッ
希「まぁ、海未ちゃんみたいな子に穂乃果ちゃんのクセはキッツイわなぁ…」
穂乃果「クセってなーにっ!?」バン!
希「穂乃果ちゃん、面白いなぁ♪」クスクス
海未「な、なんかすみません…」ペコリ
希「いやいや、急にあんなん雇ったこっちも悪かったもんな」アンナンッテナニー!?
海未「そ、そんな…」ノゾミチャーン!?
希「穂乃果ちゃんは近付かせんようにするから、ゆっくりしたってなー♪」チョットー!!
海未「はぁ…」チラ
305: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:03:31.82 ID:MggQ6DS+
ポン
希「…そういうわけやから、あんまり海未ちゃんにはちょっかい出したらアカンよー?」
穂乃果「むー…そんなに穂乃果のことキライなのー…?」
希「キライ…ってことはないんやろうけど、合わないんやと思うで?」
穂乃果「ぅー…」
希「人それぞれ、色んな空気があるんやで? 無理矢理踏み込んだら相手に失礼な場合だってあるんよ」
穂乃果「…それじゃあ穂乃果、何のためにいるのー…?」
希「なんでやろねぇ…?」クス
306: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:04:41.79 ID:MggQ6DS+
カチャカチャ
海未「…」ペラ
穂乃果「…」ジー
希「穂乃果ちゃーん、こっち手伝ってー」
307: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:05:07.27 ID:MggQ6DS+
ジャー
海未「…」ズズ…
穂乃果「…」ジー
希「穂乃果ちゃーん、これ片付けるよー」
308: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:05:33.92 ID:MggQ6DS+
シュンシュンシュン
海未「…」カタ
穂乃果「…」ジー
希「穂乃果ちゃーん、掃除するよー」
309: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:06:00.79 ID:MggQ6DS+
海未「…」
穂乃果「…」ジー
希「穂乃果ちゃん」コツン
穂乃果「いたっ」
希「あんまりジロジロ見てたらアカンよー?」
穂乃果「うんー…」サスサス
希「…そんなに海未ちゃんのこと、気になるん?」
穂乃果「気になるというか…キレイな人だよねぇ」
希「みんな言うなぁ…。まぁ、確かにキレイなんやけど」
穂乃果「顔とかパッと見た部分もそうなんだけど、何より仕草がキレイなんだよね…」
希「へぇ…穂乃果ちゃん、よく見とるなぁ」
310: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:07:14.02 ID:MggQ6DS+
穂乃果「…」ジー
海未「…」ハァ
穂乃果「…ねぇ、希ちゃん?」
希「んー?」
穂乃果「海未ちゃん、なんでこの店に来てるんだろ?」
希「それは遠回しにバカにしとるん…?」
穂乃果「あ、い、いやいや、そういうことじゃないんだけど…」アセアセ
希「んー…単純に、落ち着ける店を求めていただけなんやない…?」
穂乃果「――本当に、それだけかなぁ?」
希「…?」
311: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:07:40.32 ID:MggQ6DS+
ズズ…
海未「…」カタ
穂乃果「…希ちゃん、穂乃果にお代わり持ってかせて?」
希「さっきダメって言ったばかりやん…」
穂乃果「お願いっ!」
希「んー…」
穂乃果「…っ」ギュ…
312: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:08:08.65 ID:MggQ6DS+
希「…」チラ
海未「…」
希「…ま、ええか」
穂乃果「ホント!?」パァ
希「でもこれだけは約束。海未ちゃんが嫌がったらすぐにやめること。ええ?」
穂乃果「分かったよっ!」
313: 名無しで叶える物語(家) 2018/08/31(金) 01:10:34.39 ID:MggQ6DS+
海未「あ、あの――…」
穂乃果「はい! お代わりお待たせ致しましたーっ♪」
海未「は、はぃ…」ビク
カランコロン…
……。
318: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:37:35.93 ID:DbojZZms
■Scene14.5
コポポ…
穂乃果「どうぞ♪」
海未「あ、ありがとうございます…」
穂乃果「よいしょっと…」コト
海未「ぇ…」
穂乃果「一緒に飲みましょう? コーヒー♪」
海未「え…? え…?」チラ
希「…」ゴメンナー
海未「え…え…///」アセアセ
319: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:38:16.08 ID:DbojZZms
穂乃果「…」カチャカチャ
海未「…///」カチャカチャ
穂乃果「…」ズズ…
海未「…///」ズズ…
穂乃果「…」カタ
海未「…///」カタ
320: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:38:44.54 ID:DbojZZms
穂乃果「希ちゃんのコーヒーって美味しいですよねぇ…♪」
海未「そう…ですね」
穂乃果「と言っても、穂乃果は砂糖とミルク入れないと飲めないんですけど」ペロ
海未「…苦いのが苦手な方は、それでいいと思います」
穂乃果「ですよね!?」ズイ
海未「あ、う…!」ドキ
穂乃果「ぁ…ごめんなさい…///」
海未「いえ…///」
希「…」ジー
穂乃果「後から圧を感じる…警告かなぁ…」アハハ
海未「…?」
海未「そう…ですね」
穂乃果「と言っても、穂乃果は砂糖とミルク入れないと飲めないんですけど」ペロ
海未「…苦いのが苦手な方は、それでいいと思います」
穂乃果「ですよね!?」ズイ
海未「あ、う…!」ドキ
穂乃果「ぁ…ごめんなさい…///」
海未「いえ…///」
希「…」ジー
穂乃果「後から圧を感じる…警告かなぁ…」アハハ
海未「…?」
321: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:39:32.17 ID:DbojZZms
穂乃果「海未さんはどうして、この店に通っているんですか?」
海未「…私も、ここのコーヒーが好きだから、だと思います…」
穂乃果「やっぱりそうなんだぁ…♪」
海未「希さんが淹れてくれるコーヒーは、暖かくて…優しい味がしますから…」
穂乃果「うんうん♪」
海未「…」ズズ…
海未「…」カタ
海未「…私も、ここのコーヒーが好きだから、だと思います…」
穂乃果「やっぱりそうなんだぁ…♪」
海未「希さんが淹れてくれるコーヒーは、暖かくて…優しい味がしますから…」
穂乃果「うんうん♪」
海未「…」ズズ…
海未「…」カタ
322: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:39:59.07 ID:DbojZZms
穂乃果「海未さんって、キレイですよね?」
海未「ぶふっ!」
穂乃果「わっ! あ、ごご、ごめんなさい…」フキフキ
海未「あ、い、いえ…こちらこそすみません…///」フキフキ
穂乃果「…何かそういう仕事やってるんですか?」
海未「あ、その…何かやっていると言うわけではないのですが…。ですが、知人からモデルをやってくれないかと声をかけられていたりは…///」
穂乃果「え、モデル!?」
海未「はい…///」
穂乃果「はぇ~~…モデルかぁ…すごいなぁ…」ジー
海未「あ、で、でも、別にまだやってる訳でもないですし、それにその、断ろうと思ってますし…///」
海未「ぶふっ!」
穂乃果「わっ! あ、ごご、ごめんなさい…」フキフキ
海未「あ、い、いえ…こちらこそすみません…///」フキフキ
穂乃果「…何かそういう仕事やってるんですか?」
海未「あ、その…何かやっていると言うわけではないのですが…。ですが、知人からモデルをやってくれないかと声をかけられていたりは…///」
穂乃果「え、モデル!?」
海未「はい…///」
穂乃果「はぇ~~…モデルかぁ…すごいなぁ…」ジー
海未「あ、で、でも、別にまだやってる訳でもないですし、それにその、断ろうと思ってますし…///」
323: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:41:17.35 ID:DbojZZms
穂乃果「えー、なんでー!? 勿体ないよーっ!」
海未「しかし…私なんかでは…///」
穂乃果「海未さんが私なんかーなんて言ったら、穂乃果なんてどうなるの…」
海未「え、そんな…穂乃果さんだって充分に可愛いと…」
穂乃果「あ、えへへ、そうかなぁ…♪」クル
海未「はい…その制服、以前の希さんのものですよね…? とても似合ってますよ」
穂乃果「ありがとうー♪ …でも胸だけは全然サイズ合わないんだよねぇ」
海未「あ、そ、それは…仕方ないかと…。私も似たようなものですから…///」
穂乃果「だよねぇー…羨ましいよねぇ…」ジー
海未「えぇ…///」ジー
希「へ…? 二人して急に、なんなん…?」アセアセ
海未「しかし…私なんかでは…///」
穂乃果「海未さんが私なんかーなんて言ったら、穂乃果なんてどうなるの…」
海未「え、そんな…穂乃果さんだって充分に可愛いと…」
穂乃果「あ、えへへ、そうかなぁ…♪」クル
海未「はい…その制服、以前の希さんのものですよね…? とても似合ってますよ」
穂乃果「ありがとうー♪ …でも胸だけは全然サイズ合わないんだよねぇ」
海未「あ、そ、それは…仕方ないかと…。私も似たようなものですから…///」
穂乃果「だよねぇー…羨ましいよねぇ…」ジー
海未「えぇ…///」ジー
希「へ…? 二人して急に、なんなん…?」アセアセ
324: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:42:03.06 ID:DbojZZms
穂乃果「あはは…♪」クスクス
海未「ふふ…」
穂乃果「あ、やっと笑った♪」
海未「え…?」
穂乃果「クールな感じの海未さんも好きだけど、笑った顔の方が穂乃果好きだなぁ♪」
海未「///」
穂乃果「ねぇ、なんでモデルのお仕事やらないの?」
海未「ぁ…それは…」
穂乃果「海未さんなら全然いけそうだと思うし、結構人気出そう! 穂乃果だってファンになっちゃいそうだよ♪」
海未「そ…その…」
海未「人に見られるのが…恥ずかしくて…///」
325: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:43:08.98 ID:DbojZZms
穂乃果「恥ずかしい?」
海未「ひ、人から注目を浴びてしまうと…緊張して言葉が出なくなってしまうんです…」
穂乃果「へぇ…」
海未「ですから、普段も必要以上に目立たないようにしていたり…」
海未「街中でもなるべく、人が少ないところを選んでは落ち着けるところを探していました」
海未「そしていつしか辿り着いたのが…希さんのいるこのお店でした」
穂乃果「…」
海未「ここはとても居心地がいいです…」
海未「希さんの淹れてくれるコーヒーは、全てを受け入れてくれる気がして…」
海未「すごく、落ち着くんです…」
海未「私には、これぐらいの影がある場所がちょうど良い…」
海未「だから、モデルなんていう陽の光を浴びるお仕事なんて…私には…」
海未「ひ、人から注目を浴びてしまうと…緊張して言葉が出なくなってしまうんです…」
穂乃果「へぇ…」
海未「ですから、普段も必要以上に目立たないようにしていたり…」
海未「街中でもなるべく、人が少ないところを選んでは落ち着けるところを探していました」
海未「そしていつしか辿り着いたのが…希さんのいるこのお店でした」
穂乃果「…」
海未「ここはとても居心地がいいです…」
海未「希さんの淹れてくれるコーヒーは、全てを受け入れてくれる気がして…」
海未「すごく、落ち着くんです…」
海未「私には、これぐらいの影がある場所がちょうど良い…」
海未「だから、モデルなんていう陽の光を浴びるお仕事なんて…私には…」
326: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:43:40.02 ID:DbojZZms
穂乃果「そっかぁ…」
海未「…」
穂乃果「――でも」
穂乃果「海未さんは何かに求められたがっている気がする」
327: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:44:51.57 ID:DbojZZms
海未「私が――ですか…?」
穂乃果「海未さん、穂乃果の目見て?」ジー
海未「め、目を…?///」
穂乃果「…」ジー
海未「…///」ドキドキ
328: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:45:23.27 ID:DbojZZms
穂乃果「…うん」
穂乃果「やっぱり海未さん、本当は誰かに求めてもらいたがってるんだ」
海未「な、何故、そう思うんですか…?」
穂乃果「だって、穂乃果の視線から逃げなかったもん」
海未「え…?」
穂乃果「本当に人からの想いを拒絶しようとする人の目ってね、見つめられてもすぐに逸らしちゃうんだ」
穂乃果「…でも、海未さんは一切逸らすことなく、穂乃果の目を捉えてくれた」
海未「あぅ…///」
穂乃果「誰にでもできることじゃないんだよ?」
穂乃果「穂乃果、色んな人にストレートに想いをぶつけてきたから分かることなのかもしれないけど…ほとんどの人は、人の想いから逃げようとして視線を逸らすんだ」
海未「…」
穂乃果「だから、一切逃げようとしなかったにこちゃんのことが好きなんだけど――…」
海未「にこちゃん…?」
穂乃果「あ、ううん、それは関係なかったね…///」エヘヘ
329: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:45:50.74 ID:DbojZZms
穂乃果「だからね、逃げなかった海未さんはきっと――他人を求めているんだと思うんだ」
海未「…そう…なのでしょうか…///」
穂乃果「だって、モデルのお仕事――断ろうかと思ってるってことは、まだ断ってないってことでしょ?」
海未「は、はい…」
穂乃果「本当に嫌だったらその時に断ってるよ。絶対。…穂乃果だったらそうするし」
海未「…」
穂乃果「もしかしたらその知人さんからのお願いを断り切れない、っていうのもあるかもしれないけどさ」
海未「ぁ…それは…」
穂乃果「それだって、誰かに背中を押して貰いたくて…ここまでやってきたりして?」
海未「…///」
穂乃果「あ、図星だったかな…? ごめんなさい。なんか会って間もないのにこんなにズケズケと…」
海未「あ、い、いえ…それは全然、構わないのですが…」
海未「…」
海未「…そう…なのでしょうか…///」
穂乃果「だって、モデルのお仕事――断ろうかと思ってるってことは、まだ断ってないってことでしょ?」
海未「は、はい…」
穂乃果「本当に嫌だったらその時に断ってるよ。絶対。…穂乃果だったらそうするし」
海未「…」
穂乃果「もしかしたらその知人さんからのお願いを断り切れない、っていうのもあるかもしれないけどさ」
海未「ぁ…それは…」
穂乃果「それだって、誰かに背中を押して貰いたくて…ここまでやってきたりして?」
海未「…///」
穂乃果「あ、図星だったかな…? ごめんなさい。なんか会って間もないのにこんなにズケズケと…」
海未「あ、い、いえ…それは全然、構わないのですが…」
海未「…」
330: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:46:21.12 ID:DbojZZms
ズズ…
海未「…」ハァ
穂乃果「…美味しいね?」クス
海未「…はい」
海未「…穂乃果さんの言うとおりかもしれません」
331: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:47:00.28 ID:DbojZZms
海未「私は、モデルのお仕事をどうしようか…迷っていました」
海未「…表向きは恥ずかしくてできないと、自分の心を納得させて逃げていたのですが…」
海未「心の何処かで…もっと深いところで、やってみたいという葛藤があった…」
海未「それはなんとなく、私自身気が付いていました」
海未「でもその想いが本当なのか、ただの気の迷いなのか…それすらも分からなかった」
海未「だからその答えが欲しくて、私は居場所を探していました――」
海未「そして見つけたこのお店…」
海未「希さんの喫茶店なら、何かが見つかるんじゃないかと…思いました」
332: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:47:27.89 ID:DbojZZms
ズズ…
海未「希さんの淹れてくれるコーヒーは本当に暖かい…」
海未「理由はよく分かりませんが…私を受け入れてくれるような、そんな優しさがあります」
穂乃果「…うん」
海未「…そして穂乃果さんにも、別の何かが…あるのかもしれません」
穂乃果「そ、そうかな…?///」
海未「はい…」
海未「希さん同様、不思議な人ですね…貴方は」
穂乃果「…えへへ♪」
333: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:47:59.60 ID:DbojZZms
コト
海未「…私は、モデルのお仕事…受けてみようかと思います」
穂乃果「ホント!?」
海未「はい…」
穂乃果「うんうん…! 海未ちゃんだったらきっと成功する…。ううん。絶対成功するよ!」
海未「絶対だなんて、そんな…」クス
穂乃果「そうやって笑っている海未ちゃんだったら大丈夫だよーっ♪」
海未「…ありがとうございます」
海未「あなた達二人が、私を突き動かしてくれました――」
……。
334: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:48:27.00 ID:DbojZZms
海未「それでは今日のところはこのへんで失礼しますね」
希「海未ちゃんごめんなー、穂乃果ちゃんが色々と失礼なことしてー…」
穂乃果「ちょっと希ちゃん! 失礼なんてしてないよーっ!」
希「ほんとー?」ジト
海未「はい、大丈夫ですよ…」クス
希「ふふ…♪ 海未ちゃん、ええ顔で笑うようになったなぁ」
海未「ぁ…///」
穂乃果「これも穂乃果のおかげだよね! 海未ちゃん♪」
海未「はい…」ニコ
希「海未ちゃんごめんなー、穂乃果ちゃんが色々と失礼なことしてー…」
穂乃果「ちょっと希ちゃん! 失礼なんてしてないよーっ!」
希「ほんとー?」ジト
海未「はい、大丈夫ですよ…」クス
希「ふふ…♪ 海未ちゃん、ええ顔で笑うようになったなぁ」
海未「ぁ…///」
穂乃果「これも穂乃果のおかげだよね! 海未ちゃん♪」
海未「はい…」ニコ
335: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:49:04.11 ID:DbojZZms
希「あれ? いつの間に海未ちゃんって呼ぶようになってん?」
穂乃果「あ、あれ? そう言えば…ご、ごめんなさい気付かなかった…海未さん…」
海未「全然構いませんよ、むしろそう呼んでもらえた方が私も嬉しいですし…」
穂乃果「じゃ、じゃあ改めて…海未ちゃん! よろしくね♪」
海未「はい…穂乃果さん」クス
穂乃果「えー、穂乃果はさん付けなのー!?」
海未「あ、こ、これは、私の性格的なものなので、その…///」
カランコロン…
穂乃果「あ、あれ? そう言えば…ご、ごめんなさい気付かなかった…海未さん…」
海未「全然構いませんよ、むしろそう呼んでもらえた方が私も嬉しいですし…」
穂乃果「じゃ、じゃあ改めて…海未ちゃん! よろしくね♪」
海未「はい…穂乃果さん」クス
穂乃果「えー、穂乃果はさん付けなのー!?」
海未「あ、こ、これは、私の性格的なものなので、その…///」
カランコロン…
336: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:49:31.16 ID:DbojZZms
穂乃果「…ふーっ、今日のお仕事終わったぁー…」
希「穂乃果ちゃん、お疲れ様♪」
穂乃果「お疲れ様ー…♪」
希「いやぁ、最初はどうなるか思うとったけど…万事丸く収まって良かったわ」
穂乃果「あはは、希ちゃんに何度止められるんじゃ無いかとヒヤヒヤしたよぉ…」
希「…」クス
希「…なんていうか、穂乃果ちゃんはすごいなぁ」
穂乃果「へ?」
希「正直…」
希「ウチやったら――海未ちゃんの背中を押してあげることはできんかったかもしれへん」
穂乃果「…」
希「穂乃果ちゃん、お疲れ様♪」
穂乃果「お疲れ様ー…♪」
希「いやぁ、最初はどうなるか思うとったけど…万事丸く収まって良かったわ」
穂乃果「あはは、希ちゃんに何度止められるんじゃ無いかとヒヤヒヤしたよぉ…」
希「…」クス
希「…なんていうか、穂乃果ちゃんはすごいなぁ」
穂乃果「へ?」
希「正直…」
希「ウチやったら――海未ちゃんの背中を押してあげることはできんかったかもしれへん」
穂乃果「…」
337: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:49:58.76 ID:DbojZZms
希「ウチも後ろで一部始終見とったけど、穂乃果ちゃんようにガツガツ踏み込んでいくその強さは、ウチにはない」
希「きっと、ウチに足りない物ってそういうところなんやろなぁって…なんとなく思ったわ」
希「ウチには、相手を包み込んであげる優しさはあるかもしれんが、突き動かしてあげる強さはない…」
希「あはは、ウチ自身にその強さがないんやから、当たり前のことかもしれへんがなぁ」
希「ウチは本当は、もっと弱い人間やから――…」
穂乃果「希ちゃん!」ギュ
希「っ」
希「きっと、ウチに足りない物ってそういうところなんやろなぁって…なんとなく思ったわ」
希「ウチには、相手を包み込んであげる優しさはあるかもしれんが、突き動かしてあげる強さはない…」
希「あはは、ウチ自身にその強さがないんやから、当たり前のことかもしれへんがなぁ」
希「ウチは本当は、もっと弱い人間やから――…」
穂乃果「希ちゃん!」ギュ
希「っ」
338: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:50:29.80 ID:DbojZZms
穂乃果「…」ジー
希「な、なんや…?」アセアセ
穂乃果「…」ジー
希「…///」ドキドキ
穂乃果「…ふふ♪」
希「…?///」
希「な、なんや…?」アセアセ
穂乃果「…」ジー
希「…///」ドキドキ
穂乃果「…ふふ♪」
希「…?///」
339: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 00:50:57.50 ID:DbojZZms
穂乃果「希ちゃんには希ちゃんの強さがあるから、大丈夫だよ…♪」ギュ
希「へ…?///」
穂乃果「穂乃果には誰かを突き動かす力があるかもしれないけど、希ちゃんのような包みこむ優しさは持ってないもん」
穂乃果「穂乃果には、希ちゃんの淹れるコーヒーは絶対に真似できないよ」
穂乃果「だから、大丈夫…」ギュー
希「…穂乃果ちゃん///」
穂乃果「明日もお仕事、一緒にがんばろっ♪」パッ
希「…う、うん///」
タタタ…!
希「…///」
希「あんなん…惚れてまうやろ…///」
希「へ…?///」
穂乃果「穂乃果には誰かを突き動かす力があるかもしれないけど、希ちゃんのような包みこむ優しさは持ってないもん」
穂乃果「穂乃果には、希ちゃんの淹れるコーヒーは絶対に真似できないよ」
穂乃果「だから、大丈夫…」ギュー
希「…穂乃果ちゃん///」
穂乃果「明日もお仕事、一緒にがんばろっ♪」パッ
希「…う、うん///」
タタタ…!
希「…///」
希「あんなん…惚れてまうやろ…///」
344: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:19:20.89 ID:DbojZZms
■Scene15
カランコロン
穂乃果「いらっしゃいませーっ!」
コポポ…
穂乃果「どうぞーっ! ごゆっくりーっ!」
345: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:19:47.40 ID:DbojZZms
カランコロン
穂乃果「いらっしゃいませーっ♪」
コト
穂乃果「当店自慢ののぞみんブレンド(覚えさせられた)お待ちどうさまーっ!」
346: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:20:15.28 ID:DbojZZms
カランコロン
穂乃果「ありがとうございましたーっ!」
穂乃果「ふーっ…」
希「穂乃果ちゃん、お疲れ様ー♪」
穂乃果「希ちゃんすごいすごい! 午前中で二人! 記録更新だよ!」
希「…そういうんは傷抉るからやめよなー」アハハ
347: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:20:46.41 ID:DbojZZms
コト
希「はい、お昼ご飯」
穂乃果「わぁーありがとー♪ いただきまーす!」
希「沢山食べなー♪」
穂乃果「もふもふ…っ」モグモグ
希「あはは、穂乃果ちゃんうさぎさんみたいで可愛ええなぁ♪」
穂乃果「おいひぃ~!」
希「そか♪」
348: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:21:49.33 ID:DbojZZms
穂乃果「希ちゃんの作るサンドイッチって結構見た目もすごいし、美味しいしで、もっと人気でても良いと思うんだけどなぁ」
希「そーう?」
穂乃果「そうだよー!」
希「まぁ最近は穂乃果ちゃんが率先して接客してくれてるから、ウチが時間かけて作れる言うのもあると思うけど…」
穂乃果「あー…お客さん希ちゃん目当てだったりしたりするかな? 穂乃果迷惑じゃないかな…?」アハハ
希「別に大丈夫やろー? むしろ穂乃果ちゃん目当てだったりするんちゃうー?」クス
穂乃果「そ、そうかなぁ…?///」
希「この間海未ちゃんのこと散々褒め倒してたけど、なんだかんだ穂乃果ちゃんも大概やと思うでー?」
穂乃果「えぇー…そんなことない、と思うけど…///」
希「まぁ、自分のことは分からないってことやろーなぁ…」
穂乃果「それ言ったら希ちゃんだってー…」
希「ウチ? まさかぁー」アハハ
穂乃果「そんな胸しててよく言うよー…」ハァ
希「む、胸は関係ないやろ///」
希「そーう?」
穂乃果「そうだよー!」
希「まぁ最近は穂乃果ちゃんが率先して接客してくれてるから、ウチが時間かけて作れる言うのもあると思うけど…」
穂乃果「あー…お客さん希ちゃん目当てだったりしたりするかな? 穂乃果迷惑じゃないかな…?」アハハ
希「別に大丈夫やろー? むしろ穂乃果ちゃん目当てだったりするんちゃうー?」クス
穂乃果「そ、そうかなぁ…?///」
希「この間海未ちゃんのこと散々褒め倒してたけど、なんだかんだ穂乃果ちゃんも大概やと思うでー?」
穂乃果「えぇー…そんなことない、と思うけど…///」
希「まぁ、自分のことは分からないってことやろーなぁ…」
穂乃果「それ言ったら希ちゃんだってー…」
希「ウチ? まさかぁー」アハハ
穂乃果「そんな胸しててよく言うよー…」ハァ
希「む、胸は関係ないやろ///」
349: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:22:15.78 ID:DbojZZms
カランコロン
穂乃果「ぁ…!」
希「ええで、穂乃果ちゃんは休憩しときー。いらっしゃいませ―♪」
真姫「こんにちわ」
希「あ、真姫ちゃん、いらっしゃーい♪」
350: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:22:42.93 ID:DbojZZms
コポポ…
希「いつもので良かったよね?」
真姫「ええ、お願いするわ」
穂乃果「…」ジー
真姫「…っ」ビク
真姫「…お客…? あれ、でもその制服…?」
穂乃果「あ! お姉さん、前にここで会いましたよね!」
真姫「そ、そうだったかしら…?」
穂乃果「覚えてますよっ! このお店お客さん全然入らないし、珍しいなーって思ってましたから!」
希「…穂乃果ちゃ~ん」クスクス
穂乃果「げ」ゾワ
351: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:23:11.81 ID:DbojZZms
ワシワシスーパースペルシャルMAX――!!
イヤァ―――――!!!!
352: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:23:42.85 ID:DbojZZms
希「懲りひんなぁ、穂乃果ちゃんは」パンパン
穂乃果「あぅぅ~~…」ピヨピヨ
希「んー、っていうか穂乃果ちゃんだんだん弾力よくなってきてない?」ニギニギ
穂乃果「知らないよっ!///」
真姫「…なんなのこの人たち」
穂乃果「あぅぅ~~…」ピヨピヨ
希「んー、っていうか穂乃果ちゃんだんだん弾力よくなってきてない?」ニギニギ
穂乃果「知らないよっ!///」
真姫「…なんなのこの人たち」
353: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:24:12.44 ID:DbojZZms
コト
希「はい、どうぞ♪」
真姫「ありがとう」
穂乃果「…♪」ニコニコ
真姫「えっと…」チラ
希「この子は穂乃果ちゃん。今、とある事情でウチの店で住み込みで働いて貰ってるんよ」
真姫「へぇ…」
穂乃果「えへへ…穂乃果でーす! よろしくね、真姫ちゃん?」
真姫「よ、よろしく…」
354: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:24:48.81 ID:DbojZZms
ズズ…
真姫「ん…」
希「どしたん? また何か物足りない…?」
真姫「あ、いえ…」
真姫「また味が変わった…ような――…」ズズ
希「え、特に何もしとらんけど…」
穂乃果「…」クス
355: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:25:18.03 ID:DbojZZms
真姫「な、なに…?」
穂乃果「真姫ちゃんは、希ちゃんのことよく分かってるんですね♪」
希「へ?」
真姫「な…!///」
穂乃果「ほらー、やっぱり希ちゃん人気あるんだよー♪」
希「人気って…」
真姫「いや、ちが…!///」
穂乃果「希ちゃんのコーヒーの違いをここまで理解してくれる人なんて、そうそういないと思うけどなぁ」
希「あー…確かにウチのコーヒーの味指摘されたん、お客さんじゃ真姫ちゃんが初めてかも…」
真姫「///」
穂乃果「真姫ちゃんは、希ちゃんのことよく分かってるんですね♪」
希「へ?」
真姫「な…!///」
穂乃果「ほらー、やっぱり希ちゃん人気あるんだよー♪」
希「人気って…」
真姫「いや、ちが…!///」
穂乃果「希ちゃんのコーヒーの違いをここまで理解してくれる人なんて、そうそういないと思うけどなぁ」
希「あー…確かにウチのコーヒーの味指摘されたん、お客さんじゃ真姫ちゃんが初めてかも…」
真姫「///」
356: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:25:45.13 ID:DbojZZms
穂乃果「でしょー? 穂乃果もここで働いて見て、ようやく分かるようになったけど…」
穂乃果「っていうか、そもそも穂乃果は今までコーヒー飲めなかったんだけど」テヘ
穂乃果「そんな細かな違いにだって気付いてくれるのは、とってもすごいことだと思うよ」
穂乃果「ね♪」
真姫「…///」プイ
希「うーん、そこまで好きになってくれるのは嬉しいけど、なんでまた…?」
穂乃果「希ちゃん…よく鈍いって言われない?」ハァ
希「え、えぇ…?」
穂乃果「っていうか、そもそも穂乃果は今までコーヒー飲めなかったんだけど」テヘ
穂乃果「そんな細かな違いにだって気付いてくれるのは、とってもすごいことだと思うよ」
穂乃果「ね♪」
真姫「…///」プイ
希「うーん、そこまで好きになってくれるのは嬉しいけど、なんでまた…?」
穂乃果「希ちゃん…よく鈍いって言われない?」ハァ
希「え、えぇ…?」
357: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:26:12.38 ID:DbojZZms
穂乃果「希ちゃん、休憩交代しよ」
希「へ? 交代って…今入ったばっかやろ? ウチはまだ…」
穂乃果「いいからいいからー、はいはいここ座って」グイグイ
真姫「っ!?///」ドキ
希「ちょ、なんなん、穂乃果ちゃん…?」
穂乃果「はい、穂乃果がコーヒー淹れてきてあげるから、二人でゆっくりしててねー♪」スタスタ
希「…えー、ウチ、穂乃果ちゃんにコーヒーの淹れ方なんてまだ教えてへんけどなぁ…」
真姫「…///」
希「ま、ええか…♪」チラ
真姫「っ///」サッ
希「へ? 交代って…今入ったばっかやろ? ウチはまだ…」
穂乃果「いいからいいからー、はいはいここ座って」グイグイ
真姫「っ!?///」ドキ
希「ちょ、なんなん、穂乃果ちゃん…?」
穂乃果「はい、穂乃果がコーヒー淹れてきてあげるから、二人でゆっくりしててねー♪」スタスタ
希「…えー、ウチ、穂乃果ちゃんにコーヒーの淹れ方なんてまだ教えてへんけどなぁ…」
真姫「…///」
希「ま、ええか…♪」チラ
真姫「っ///」サッ
358: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:26:39.70 ID:DbojZZms
希「真姫ちゃん、元気やった?」
真姫「な、何よ急に…元気よ」
希「そか、それなら良かった♪」
真姫「…?」
希「真姫ちゃん、ウチの店に来るときは元気無い時が多いなー思ってたから心配してるんよ?」
真姫「っ…」
希「ウチの店でコーヒーでも飲んで、少しでも元気だして貰えたらな思ってたけど…」
真姫「…」
希「まだ満足はしてもらえへんかな――?」
真姫「それは…」
真姫「な、何よ急に…元気よ」
希「そか、それなら良かった♪」
真姫「…?」
希「真姫ちゃん、ウチの店に来るときは元気無い時が多いなー思ってたから心配してるんよ?」
真姫「っ…」
希「ウチの店でコーヒーでも飲んで、少しでも元気だして貰えたらな思ってたけど…」
真姫「…」
希「まだ満足はしてもらえへんかな――?」
真姫「それは…」
359: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:27:06.75 ID:DbojZZms
コト
穂乃果「――大好きな希ちゃんの淹れてくれるコーヒー、満足してない訳ないよ」
真姫「っ!!?///」ドキ!
希「へ?」
真姫「ッ!!///」キッ
穂乃果「あはは、ごゆっくりー♪」スタスタ
希「もうー、なんなん…?」
360: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:27:33.69 ID:DbojZZms
ズズ…
希「まっず!!」ブー
真姫「わっ、ちょっと、汚いわよ…」
希「あ、真姫ちゃんごめん…いやしかしこれは、相当なモンやで…」フキフキ
真姫「…向こうで文句言ってるわよ」マズイッテナニー!!?
希「いやいやこれは中々酷いでー? 真姫ちゃんも飲んでみー?」
真姫「ん…///」
361: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:28:00.76 ID:DbojZZms
ズズ…
真姫「…~~っ」
希「ほら、マズイやろ?」
真姫「ええ…マズイわね…。希の味とは大違い――」
希「これはちゃんと教えなアカンなぁー…」
真姫「…」クスクス
希「♪」クスクス
362: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:28:30.59 ID:DbojZZms
希「まぁでも、真姫ちゃんが笑ってくれるんなら…ウチのコーヒーも中々のもんやない?」
真姫「…///」
希「っていうか、真姫ちゃんってコーヒー似合うなぁ」
真姫「そ、そうかしら…?」
希「真姫ちゃん自身美人さんやし、足組んでコーヒー飲んでたらバリバリのキャリアウーマンって感じ」
真姫「び、美人って…///」
希「うんと、聞いてもいいかな? 真姫ちゃんってお仕事とか何してるん?」
真姫「ぁ…」
希「あ、言いたくない? 言いたくないんやったら別に――…」
真姫「あ、ううん、そんなことはないわ…。えっと、西木野総合病院って分かるかしら?」
希「ああ、すぐ近くにある大っきな病院やろ? え、真姫ちゃん看護師さん?」
真姫「えっと…看護師じゃなくて、医者の方よ」
希&穂乃果「え!? 真姫ちゃんお医者さん!?」ガタ
真姫「ヴェェェ!?」ビクッ
真姫「…///」
希「っていうか、真姫ちゃんってコーヒー似合うなぁ」
真姫「そ、そうかしら…?」
希「真姫ちゃん自身美人さんやし、足組んでコーヒー飲んでたらバリバリのキャリアウーマンって感じ」
真姫「び、美人って…///」
希「うんと、聞いてもいいかな? 真姫ちゃんってお仕事とか何してるん?」
真姫「ぁ…」
希「あ、言いたくない? 言いたくないんやったら別に――…」
真姫「あ、ううん、そんなことはないわ…。えっと、西木野総合病院って分かるかしら?」
希「ああ、すぐ近くにある大っきな病院やろ? え、真姫ちゃん看護師さん?」
真姫「えっと…看護師じゃなくて、医者の方よ」
希&穂乃果「え!? 真姫ちゃんお医者さん!?」ガタ
真姫「ヴェェェ!?」ビクッ
363: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:29:13.43 ID:DbojZZms
希「…」チラ
穂乃果「…///」サササー
希「いや別に、話に混ざればええやん…」
真姫「そ、そんなに変かしら…?」
希「あ、変とかやなくて普通にびっくりしたわ…病院の先生やったんかぁ。すごいなぁ…」
真姫「…///」
希「そしたら、ケガとか何か困ったことがあったら真姫ちゃんに相談すればええんやなぁ♪」
真姫「ケ、ケガはともかく、そんな人生相談みたいなことはできないわよ…」
希「真姫ちゃん口下手やしなぁ♪」クスクス
真姫「…悪かったわね///」プイ
364: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:29:40.99 ID:DbojZZms
希「ごめんごめん。…まぁしかし、お医者さんなんてやってたら大変そうやねぇ。ウチとは違って忙しそうやし…」
真姫「…さすがにそれはそうね」クス
希「あーひどいわぁ」
真姫「自分で言ったんじゃない…」
希「…」
希「――真姫ちゃんも、何か言いたいことがあったら言ってええんよ?」
真姫「…」
希「ウチやったら、ここにいる限りいくらでも聞いたげるよ」
真姫「…さすがにそれはそうね」クス
希「あーひどいわぁ」
真姫「自分で言ったんじゃない…」
希「…」
希「――真姫ちゃんも、何か言いたいことがあったら言ってええんよ?」
真姫「…」
希「ウチやったら、ここにいる限りいくらでも聞いたげるよ」
365: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:30:07.93 ID:DbojZZms
真姫「…ありがとう」
真姫「…でも私には、希が淹れてくれるコーヒーがあるから…」カタ
ズズ…
真姫「っ~~…」
希「あ、そっちは穂乃果ちゃんの…」
366: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:30:35.76 ID:DbojZZms
真姫「…ヒドイ味ね」
希「ゴメンなぁ…」
真姫「…」クスクス
希「…」クスクス
真姫「…」
真姫「希…好きよ――…」
カッシャーン!!
希「ゴメンなぁ…」
真姫「…」クスクス
希「…」クスクス
真姫「…」
真姫「希…好きよ――…」
カッシャーン!!
367: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:31:03.09 ID:DbojZZms
穂乃果「わぁぁ! あ、あ、ごめんなさいぃ~~!! 余りにもストレートな言葉だったものでうっかり…!!」ペコリペコリ
希「真姫ちゃん…?」
真姫「…ふふ、冗談よ」クス
真姫「私は希の淹れてくれるコーヒーが好き、それだけ」コト
希「…」
希「真姫ちゃん…?」
真姫「…ふふ、冗談よ」クス
真姫「私は希の淹れてくれるコーヒーが好き、それだけ」コト
希「…」
368: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:31:32.11 ID:DbojZZms
カランコロン…
希「…」フリフリ
穂乃果「すごかったね…」
希「うん…」
穂乃果「希ちゃん、あれ冗談じゃないよ」
希「さすがにウチでも分かるわ…」
穂乃果「だよねぇ…」
369: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/01(土) 17:32:01.50 ID:DbojZZms
希「ウチみたいなんが人から好かれるなんてなぁ…」
穂乃果「…希ちゃんはもう少し自信を持っても良いと思うんだ」
希「え…?」
穂乃果「希ちゃんは自分が思ってるよりずっと魅力的! これは間違いないよ♪」
希「そう、かなぁ…」
穂乃果「鈍いところが腹立たしい~…!」
希「ご、ごめん…」
穂乃果「あーあ…羨ましいなぁ~…穂乃果もあんな風に告白されたい~」
希「穂乃果ちゃんはにこっちのとこ、はよ帰り」
希「…でも、ウチには…」
……。
穂乃果「…希ちゃんはもう少し自信を持っても良いと思うんだ」
希「え…?」
穂乃果「希ちゃんは自分が思ってるよりずっと魅力的! これは間違いないよ♪」
希「そう、かなぁ…」
穂乃果「鈍いところが腹立たしい~…!」
希「ご、ごめん…」
穂乃果「あーあ…羨ましいなぁ~…穂乃果もあんな風に告白されたい~」
希「穂乃果ちゃんはにこっちのとこ、はよ帰り」
希「…でも、ウチには…」
……。
374: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:02:28.34 ID:nVrbMJ1b
■Scene16
カランコロン
穂乃果「っいらっしゃいませーっ!」バッ
花陽「っ」ビクッ
タッタッタッタッタ…
穂乃果「って、あー…」
375: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:02:56.01 ID:nVrbMJ1b
希「逃げちゃったなぁ~」
穂乃果「げ」
希「折角のお客さんやったのにー…」ジリ
アッーーー!!
穂乃果「げ」
希「折角のお客さんやったのにー…」ジリ
アッーーー!!
376: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:03:23.06 ID:nVrbMJ1b
穂乃果「あぅぅ…」ピヨピヨ
希「もう少し落ち着きってもんを学ばなきゃアカンよー穂乃果ちゃん?」
穂乃果「希ちゃんに言われたくないー…」
希「…もう一発、行っとこかー?」ニコ
穂乃果「申し訳ございません~!」ドゲザー
希「よろしい♪」
穂乃果「うぅ…にこちゃんに揉まれる前に無くなっちゃうよぉ~」サワサワ
希「なんでやねん///」
希「もう少し落ち着きってもんを学ばなきゃアカンよー穂乃果ちゃん?」
穂乃果「希ちゃんに言われたくないー…」
希「…もう一発、行っとこかー?」ニコ
穂乃果「申し訳ございません~!」ドゲザー
希「よろしい♪」
穂乃果「うぅ…にこちゃんに揉まれる前に無くなっちゃうよぉ~」サワサワ
希「なんでやねん///」
377: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:03:49.84 ID:nVrbMJ1b
カランコロン
穂乃果「っいらっしゃいませー!」バッ
希「あ、ちょ、だから――…」
ビターン!!
穂乃果「あれ…?」キョロキョロ
希「はぁ…また逃がしたん…?」
ことり「目の前に天使が~…☆」ピヨピヨ
希&穂乃果「って、あ…」
378: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:04:17.23 ID:nVrbMJ1b
コト
ことり「希ちゃんどういうことぉ!?」
希「な、何がやねん…」
ことり「何でことりの制服を天使…じゃない、穂乃果ちゃんさんが着てるのぉ!?///」ドバー
穂乃果「あ、鼻血でてる…。はい、ティッシュだよ♪」
ことり「ありがとう~☆」ゴソゴソ
希「何でって、働いてもらってるからやけど…」
穂乃果「あ、勝手に着たらダメだったかな…?」ヒラ
ことり「全然大丈夫だよぉ~っ!///」ドバー
穂乃果「また鼻血…」アセアセ
希「もうどうしようもないヘンタイやん」
379: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:04:43.91 ID:nVrbMJ1b
ことり「だって、冷静に考えてだよぉ!? 希ちゃんのふくよかなバストサイズにあわせてことりがあれやこれやと妄想して作った衣装をだよ! その希ちゃんよりも半分程にも満たない穂乃果ちゃんさんが着るという一大事件なんだよっ!?」」
穂乃果「ぅぅ半分…」サワサワ
ことり「必死に調整して見えるけど、ほとんどこんなの見せられないよだよぉ! ブラチラなんてレベルじゃないよぉ~~!」ドバー
希「もういい加減テーブル汚すんやめてくれへんかなぁ」
穂乃果「…」フキフキ
ことり「はぁ…幸せ~…☆」
穂乃果「ぅぅ半分…」サワサワ
ことり「必死に調整して見えるけど、ほとんどこんなの見せられないよだよぉ! ブラチラなんてレベルじゃないよぉ~~!」ドバー
希「もういい加減テーブル汚すんやめてくれへんかなぁ」
穂乃果「…」フキフキ
ことり「はぁ…幸せ~…☆」
380: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:05:11.93 ID:nVrbMJ1b
ズズ…
ことり「わぁ、また美味しくなったね♪」
希「ありがとうー。けど、みんな言ってくれるけど、あれから何もしてないんやけどなぁ…?」
穂乃果「♪」カチャカチャ
ことり「ふふ…変化ならあった気がするけどなー…♪」チラ
希「?」
穂乃果「ことりちゃん、お代わりいるー?」
ことり「欲しいでーす☆」
穂乃果「はーい♪」
381: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:05:39.17 ID:nVrbMJ1b
コポポ…
希「で、今日は何しにきたん?」
ことり「えー、今日は普通にお客としてだよぉー? いけない?」
希「へぇ…」
ことり「あー信用してない顔だぁ~」
希「そらことりちゃんの性格からしたら、絶対何かしらの意図がないとこないしなぁ…」
ことり「そんな人を性悪みたいにヒドイっ…」
希「事実やろ…」
ことり「まぁ、主に穂乃果ちゃんが目当てだったんだけど…思わぬ収穫があってことりは大満足ですっ☆」
希「うわぁ」
ことり「穂乃果ちゃん用に新しい衣装作ろうかなぁ…♪ 穂乃果ちゃんならもっと露出させた衣装でも…///」
希「前にも言ったけど、恋人おるからな穂乃果ちゃん」
382: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:06:05.66 ID:nVrbMJ1b
コト
穂乃果「はい、どうぞ♪」
ことり「ありがとう~☆」
希「…本当に、何もないん?」
ことり「希ちゃんは疑り深いなぁ~…」
穂乃果「…?」
ことり「本当のことを言うと…仕事が一段落したから、ちょっと息抜きがてらに来たんだ♪」
希「仕事?」
ことり「うん、お仕事でずっとアプローチかけてたモデルの子から、ようやくイエスの返事をもらえたんだぁ」
穂乃果「モデル…?」チラ
383: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:06:33.40 ID:nVrbMJ1b
ことり「そうなのぉ…穂乃果ちゃんとは性格が真逆な感じの控えめな子なんだけどね、すっごく可愛くてキレイで、一目見たときから次のモデルはこの子にしよう! って決めてたの」
希「真逆で控えめ…?」チラ
ことり「最初は断られそうな感じだったんだけど、執拗なアタックのおかげなのかなぁ? ついこの間やりたいって返事をもらえて…すごく嬉しくなっちゃって☆」
穂乃果「それって…」
希「ことりちゃんのアタックは、えげつなかったやろなぁ…」
ことり「見て見てぇー♪ この写真の子なんだけど、すっごいキレイでしょぉ~?」ピラ
穂乃果「あ、やっぱり――…」
希「真逆で控えめ…?」チラ
ことり「最初は断られそうな感じだったんだけど、執拗なアタックのおかげなのかなぁ? ついこの間やりたいって返事をもらえて…すごく嬉しくなっちゃって☆」
穂乃果「それって…」
希「ことりちゃんのアタックは、えげつなかったやろなぁ…」
ことり「見て見てぇー♪ この写真の子なんだけど、すっごいキレイでしょぉ~?」ピラ
穂乃果「あ、やっぱり――…」
384: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:07:01.99 ID:nVrbMJ1b
カランコロン
希「あ、いらっしゃいませー♪」
海未「こんにちわ…」
ことり「あれ!? 海未ちゃん!?」
海未「っ!?」ビク
タタタタ…!
ことり「あ、あれぇ~? 海未ちゃん~!? 待ってぇ~!!」
希「…あの海未ちゃんが脊髄反射で逃げたで」
穂乃果「相当しつこかったんだろうね…」
385: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:07:33.72 ID:nVrbMJ1b
コト
ことり「まさか海未ちゃんが希ちゃんのお店の常連だったなんてぇ~♪」
海未「うぅ…///」
希「よう捕まえてきたな…」
穂乃果「なんか、希ちゃんの言ってることがよく分かった気がするよ…」
希「せやろ…」
ことり「なぁに?」ニコニコ
穂乃果&希「なんでもないー!」
386: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:08:10.01 ID:nVrbMJ1b
穂乃果「それじゃ海未ちゃん、本当にモデルのお仕事引き受けたんだね♪」
海未「あ…はい…。あの後、すぐにこちらの…南さんにお電話しまして…」
ことり「ことりですっ」ズイ
海未「はいっ!?///」
ことり「なんでそんな他人行儀なのー? ことりって呼んでって言ってるでしょぉ~?」
海未「い、いえ、しかし…お仕事を貰う立場の私が名前を呼び捨てになど…」
ことり「むー…別にいいって言ってるのにぃ~…」
海未「そ、そういう訳には…」
ことり「まぁそういう所も好みだからびびっときたんだけど…♡」
希「キモ…」
海未「あ…はい…。あの後、すぐにこちらの…南さんにお電話しまして…」
ことり「ことりですっ」ズイ
海未「はいっ!?///」
ことり「なんでそんな他人行儀なのー? ことりって呼んでって言ってるでしょぉ~?」
海未「い、いえ、しかし…お仕事を貰う立場の私が名前を呼び捨てになど…」
ことり「むー…別にいいって言ってるのにぃ~…」
海未「そ、そういう訳には…」
ことり「まぁそういう所も好みだからびびっときたんだけど…♡」
希「キモ…」
387: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:08:43.53 ID:nVrbMJ1b
穂乃果「でも、本当に良かったね海未ちゃん♪」
海未「…全て、後押ししてくれた穂乃果さんと希さんのおかげです…」
希「ウチらはなーんもしてへんよ。な?」
穂乃果「うんうん、一歩を踏み出したのは海未ちゃん自身だもん♪」
海未「…ありがとうございます」
ことり「なんで二人のことは名前呼びなのにことりだけぇぇぇぇ~~~」メソメソ
海未「で、ですから! 二人と南さんでは立場が…」アセアセ
ことり「いーやぁー! いやだぁ~! ことりもことりって呼んでくれないとお仕事させてあげない~!」
海未「えぇ!?///」
ことり「海未ちゃんのバカぁ~~~!」メソメソ
海未「あぅ…///」オロオロ
穂乃果「面倒くさいね…」
希「面倒やね…」
海未「…全て、後押ししてくれた穂乃果さんと希さんのおかげです…」
希「ウチらはなーんもしてへんよ。な?」
穂乃果「うんうん、一歩を踏み出したのは海未ちゃん自身だもん♪」
海未「…ありがとうございます」
ことり「なんで二人のことは名前呼びなのにことりだけぇぇぇぇ~~~」メソメソ
海未「で、ですから! 二人と南さんでは立場が…」アセアセ
ことり「いーやぁー! いやだぁ~! ことりもことりって呼んでくれないとお仕事させてあげない~!」
海未「えぇ!?///」
ことり「海未ちゃんのバカぁ~~~!」メソメソ
海未「あぅ…///」オロオロ
穂乃果「面倒くさいね…」
希「面倒やね…」
388: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:09:10.87 ID:nVrbMJ1b
カチャカチャ
海未「…それにしても、随分賑やかな場所になりましたね」
希「確かに…海未ちゃんが最初に来てくれた頃から考えると、大分変わったなぁ」
ことり「穂乃果ちゃん~、穂乃果ちゃんもうちで専属モデルやらないぃ~?」
穂乃果「あー、えーっと…穂乃果、ここで働くので満足してるからいいかなぁ…」
ことり「制服似合ってるよぉ~? 可愛いよぉ~? ことりだったら、もっと似合うお洋服着せてあげられるよぉ~…?///」ハァハァ
穂乃果「あ、あはは…ことりちゃん目が怖いからイヤだなぁ」
389: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:09:40.14 ID:nVrbMJ1b
海未「穂乃果さんも働いてくれていますし…」
希「なんだか、常連さんも多くなっている気がするなぁ」
海未「私もその一人、ですかね」
希「…こんなにうるさくなって大丈夫? 前の方がよかったんやない?」
海未「確かに、静かな空間だからこそ好きだった…という部分もありましたが」
希「そうやんなぁ…。別の場所見つけた方がいいかもしれへんよなぁ…」
海未「でもそれ以上に…」
ズズ…
海未「希さんの淹れてくれるコーヒーは、少しずつ美味しくなっていっている気がします」
希「…そか♪」
希「なんだか、常連さんも多くなっている気がするなぁ」
海未「私もその一人、ですかね」
希「…こんなにうるさくなって大丈夫? 前の方がよかったんやない?」
海未「確かに、静かな空間だからこそ好きだった…という部分もありましたが」
希「そうやんなぁ…。別の場所見つけた方がいいかもしれへんよなぁ…」
海未「でもそれ以上に…」
ズズ…
海未「希さんの淹れてくれるコーヒーは、少しずつ美味しくなっていっている気がします」
希「…そか♪」
390: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:10:05.73 ID:nVrbMJ1b
ことり「穂乃果ちゃん、こっちに来て一緒にコーヒー飲も♪」
穂乃果「いいよー♪ あ、でもお触りは禁止だからねっ!」メッ
ことり「そそそそ、そんなことしないよぉ…!」
ことり「って、マズいぃー!!」ベー
穂乃果「あ、それさっき穂乃果が淹れたコーヒー…」テヘ
海未「…きっと、みんな希さんのことが好きなんでしょうね」
希「…///」
希「海未ちゃん…ありがとう♪」
391: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:10:32.36 ID:nVrbMJ1b
カランコロン
穂乃果「あ、いらっしゃいませー♪」
希「なんや、本当に今日はお客さんが多いなぁ…」クス
希「って…」
海未「希さん…?」
ことり「あ、やっほー☆」
穂乃果「あれ? ことりちゃんの知り合い?」
絵里「…あなた、誰?」
392: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/03(月) 01:11:05.92 ID:nVrbMJ1b
穂乃果「あ、えっと…」
希「――ちょっと前に新しく雇った、穂乃果ちゃんだよ」
絵里「希…」
希「いらっしゃい、えりち」
穂乃果「えりち…? この人が…」
……。
希「――ちょっと前に新しく雇った、穂乃果ちゃんだよ」
絵里「希…」
希「いらっしゃい、えりち」
穂乃果「えりち…? この人が…」
……。
395: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:10:29.76 ID:FA59/l6R
■Scene17
カランコロン
絵里「いらっしゃいませ」
コト
絵里「メニューをどうぞ」
サッ
絵里「かしこまりました。少々おまちください」ペコリ
396: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:11:05.03 ID:FA59/l6R
カチャカチャ
絵里「お母さん、ブレンド一つおねがい」
「はーい、了解♪」
希「…」ジー
絵里「…どう、分かった?」
希「…」コク
絵里「店員さんなんて簡単でしょ?」
希「…」フルフル
絵里「もう…希は怖がりすぎよ」
希「ぅぅ…」
絵里「はい、次は希の番」
希「…っ」ブンブン
397: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:11:31.81 ID:FA59/l6R
「あんまり無理させたらアカンよー絵里ちゃん」
絵里「無理なんてさせてないわ。誰でもできる当たり前のことをさせようとしてるだけよ」
「誰でもできるーなんて、誰が決めたん? 人には人のできる範疇みたいなんがそれぞれにあるんよ」
絵里「…」
「今はまだ希ちゃんにそれが備わってないだけ…そーやんな?」ポンポン
希「…っ///」
絵里「…ふん」プイ
「あらー、絵里ちゃん最近ご機嫌ナナメやなぁ」
絵里「いい加減、そのエセ関西弁やめてよね」
「まだ言うのー? ええやんなぁ?」
希「…うん///」
絵里「希に悪影響与えたらどうするのよ…!」
「別に悪影響なんてないと思うけどー?」
希「ない、と思う…///」
絵里「懐いちゃってるのがもう悪影響なのよ…」
「えーウチに懐いてくれてるんー? だとしたら嬉しいわぁ~♪」スリスリ
希「///」
絵里「無理なんてさせてないわ。誰でもできる当たり前のことをさせようとしてるだけよ」
「誰でもできるーなんて、誰が決めたん? 人には人のできる範疇みたいなんがそれぞれにあるんよ」
絵里「…」
「今はまだ希ちゃんにそれが備わってないだけ…そーやんな?」ポンポン
希「…っ///」
絵里「…ふん」プイ
「あらー、絵里ちゃん最近ご機嫌ナナメやなぁ」
絵里「いい加減、そのエセ関西弁やめてよね」
「まだ言うのー? ええやんなぁ?」
希「…うん///」
絵里「希に悪影響与えたらどうするのよ…!」
「別に悪影響なんてないと思うけどー?」
希「ない、と思う…///」
絵里「懐いちゃってるのがもう悪影響なのよ…」
「えーウチに懐いてくれてるんー? だとしたら嬉しいわぁ~♪」スリスリ
希「///」
398: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:11:57.64 ID:FA59/l6R
絵里「希、あなた家に帰らなくていいの?」
希「…」
絵里「あんまり遅くなると、家の人心配するんじゃないのかしら?」
希「…たぶん、大丈夫…」
絵里「本当…?」
「まぁまぁ、あんまり遅くなるようやったらウチが送ってあげるし、ギリギリまでいてええんよ?」
希「…うん♪」
絵里「…」
「そしたら次はコーヒーの淹れ方教えたる。ついてきてー♪」
希「…///」トコトコ
絵里「…はぁ」
……。
希「…」
絵里「あんまり遅くなると、家の人心配するんじゃないのかしら?」
希「…たぶん、大丈夫…」
絵里「本当…?」
「まぁまぁ、あんまり遅くなるようやったらウチが送ってあげるし、ギリギリまでいてええんよ?」
希「…うん♪」
絵里「…」
「そしたら次はコーヒーの淹れ方教えたる。ついてきてー♪」
希「…///」トコトコ
絵里「…はぁ」
……。
399: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:12:24.65 ID:FA59/l6R
カランコロン
希「…っ」ペコリ
ゴト
希「…っ! …っ!」ペコペコ
絵里「…」
400: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:12:51.62 ID:FA59/l6R
カランコロン
「ありがとうー♪ また来てなー」フリフリ
絵里「…あれじゃお客さんもどうしていいかわからないでしょ! なんでいらっしゃいませもロクに言えないの!?」ガミガミ
希「あぅ…」シュン
絵里「メニューを伺うこともできないし…お皿を割ったのだって今日何枚目!? タダじゃないのよ!!」
希「…」
絵里「希、聞いてるの!?」バン!
希「っ」ビク
絵里「あなたがこの店で働いてみたいって言うから教えてるのに、全然できないじゃない!!」
希「~~」フルフル
401: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:13:19.85 ID:FA59/l6R
「絵里ちゃん、そのへんにしとき」ポン
絵里「お母さん…」
「希ちゃんだって頑張ってたやんなー? まだまだ慣れてへんだけやもん」
希「ぅぅ~…」プルプル
絵里「っ! そうやってすぐに泣こうとする…!」
希「ひぅ!」
「絵里ちゃん、怒らないの。よしよし、希ちゃん~♪」ナデナデ
希「~~…」
絵里「…っ」
絵里「お母さんは希に甘すぎるわ…!」
絵里「お母さん…」
「希ちゃんだって頑張ってたやんなー? まだまだ慣れてへんだけやもん」
希「ぅぅ~…」プルプル
絵里「っ! そうやってすぐに泣こうとする…!」
希「ひぅ!」
「絵里ちゃん、怒らないの。よしよし、希ちゃん~♪」ナデナデ
希「~~…」
絵里「…っ」
絵里「お母さんは希に甘すぎるわ…!」
402: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:13:56.93 ID:FA59/l6R
カランコロン
「…あー行ってもうた…しょうがないなぁ」
希「…」
403: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:14:24.42 ID:FA59/l6R
希「…ごめんなさい…私のせいで…」シュン
「あーあー、希ちゃんは気にせんでええよ。絵里ちゃんが癇癪起こすんはいつものことやから」
希「でも…」
「まぁあとでウチがちゃんとフォローしといたるわ。母親としてな♪」
希「お母さん…」
「ん? ウチをお母さんって呼んでみる?」
希「あ…う…///」
「あっはは、冗談やって! 希ちゃんにもちゃんとお母さんいるもんな?」
希「…うん」
「…まだ仲悪いん? お母さんと」
希「…うん」
「そっかぁ…。仲直りはできんもんかなぁ」
希「…お母さんが…私のことキライだから…」ギュ…
「そんなことないー…って言いたいとこやけど、こればっかりはいい加減なこと言えへんなぁ」
希「…」ギュ
「ん? ふふ♪」ナデナデ
希「…///」
「あーあー、希ちゃんは気にせんでええよ。絵里ちゃんが癇癪起こすんはいつものことやから」
希「でも…」
「まぁあとでウチがちゃんとフォローしといたるわ。母親としてな♪」
希「お母さん…」
「ん? ウチをお母さんって呼んでみる?」
希「あ…う…///」
「あっはは、冗談やって! 希ちゃんにもちゃんとお母さんいるもんな?」
希「…うん」
「…まだ仲悪いん? お母さんと」
希「…うん」
「そっかぁ…。仲直りはできんもんかなぁ」
希「…お母さんが…私のことキライだから…」ギュ…
「そんなことないー…って言いたいとこやけど、こればっかりはいい加減なこと言えへんなぁ」
希「…」ギュ
「ん? ふふ♪」ナデナデ
希「…///」
404: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:14:51.42 ID:FA59/l6R
「なぁ希ちゃん、ウチ…なんでこの喫茶店やってる思う?」
希「なん…で…?」
「こうやってウチで手伝い始めてくれてるからなんとなく分かる思うけど、この店、お客さんが少ないと思わん?」
希「あ…えっと…う…うん…///」
「ええよええよ、正直な感想は大事や。本当に少ないんよ。びっくりするぐらい」
希「そうなんだ…」
「立地条件とか、この辺の客層に合わないとか、単純に味が悪いーとか色々理由はあると思うけど…」
希「味は…美味しい…と思う…///」
「お、ありがとなー♪」
「…けどまぁ、何が原因かは全く分からないんよ。こんな収入やったら中々続けることも厳しい」
希「…」
「それでもウチが続ける理由はな…お客さんを少しでも笑顔にさせてあげたいからなんよ」
希「なん…で…?」
「こうやってウチで手伝い始めてくれてるからなんとなく分かる思うけど、この店、お客さんが少ないと思わん?」
希「あ…えっと…う…うん…///」
「ええよええよ、正直な感想は大事や。本当に少ないんよ。びっくりするぐらい」
希「そうなんだ…」
「立地条件とか、この辺の客層に合わないとか、単純に味が悪いーとか色々理由はあると思うけど…」
希「味は…美味しい…と思う…///」
「お、ありがとなー♪」
「…けどまぁ、何が原因かは全く分からないんよ。こんな収入やったら中々続けることも厳しい」
希「…」
「それでもウチが続ける理由はな…お客さんを少しでも笑顔にさせてあげたいからなんよ」
405: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:15:18.49 ID:FA59/l6R
「ウチが淹れるコーヒーを飲んで、みんなが満足してくれる」
「楽しそうに笑って話して、そして最後はそっと――背中を押してあげられるような」
「そんなお店ができたらいいなって、ずっと思ってたんよ」
希「…///」
「今も少なからず来てくれるお客さんは、みんな笑顔でこの店を出ていって――そしてたまに帰ってきてくれる」
「ウチ自身の夢、しっかり叶えられてるんかなぁ――…?」
希「…」ギュ
「ふふ…♪」
「だから希ちゃんも、そんなお客さんの一人なんやで? 笑顔になってもらわな♪」
希「うん…♪」ニコ
「楽しそうに笑って話して、そして最後はそっと――背中を押してあげられるような」
「そんなお店ができたらいいなって、ずっと思ってたんよ」
希「…///」
「今も少なからず来てくれるお客さんは、みんな笑顔でこの店を出ていって――そしてたまに帰ってきてくれる」
「ウチ自身の夢、しっかり叶えられてるんかなぁ――…?」
希「…」ギュ
「ふふ…♪」
「だから希ちゃんも、そんなお客さんの一人なんやで? 笑顔になってもらわな♪」
希「うん…♪」ニコ
406: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:15:51.50 ID:FA59/l6R
「そうそう、その笑顔やで♪ そのスマイルをお客さんにも見せられれば完璧やよ♪」
希「あぅぅ…むずかしい…///」
「ふふ、そんなに焦ることはないー。自分のペースで頑張り♪」
希「うん…」
「まぁ絵里ちゃんは結構強く言ってくるかもしれんけどなぁ…」
希「…」
希「…絵里ちゃんは…私のこと、キライなのかなぁ…」
「んー…」
「希ちゃんは絵里ちゃんのこと、キライ?」
希「う、ううん! キライじゃ…ないよ…」フルフル
希「キライじゃない…けど…」
希「…」
希「絵里ちゃん…いつも怒ってばかり…だから…」
希「…私が…上手くできないせいで…」
希「あぅぅ…むずかしい…///」
「ふふ、そんなに焦ることはないー。自分のペースで頑張り♪」
希「うん…」
「まぁ絵里ちゃんは結構強く言ってくるかもしれんけどなぁ…」
希「…」
希「…絵里ちゃんは…私のこと、キライなのかなぁ…」
「んー…」
「希ちゃんは絵里ちゃんのこと、キライ?」
希「う、ううん! キライじゃ…ないよ…」フルフル
希「キライじゃない…けど…」
希「…」
希「絵里ちゃん…いつも怒ってばかり…だから…」
希「…私が…上手くできないせいで…」
407: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:16:18.29 ID:FA59/l6R
「ふふ…安心してええよー。絵里ちゃんは希ちゃんのこと、嫌ってないから」
希「でも…」
「絵里ちゃんはああいう性格だから、当たりが強くなっちゃうだけなんよ」
希「そう…なの…?」
「そうやー。むしろ絵里ちゃんのあの感じからすると…」
希「…?」
「…ま、これは言わんでええかー。二人の行く末は、ウチも楽しみやからなぁ」
希「行く末…?」
「気にせんでええよー♪ あーウチもあと一人ぐらい産めばよかったわー」
希「妹…」
……。
希「でも…」
「絵里ちゃんはああいう性格だから、当たりが強くなっちゃうだけなんよ」
希「そう…なの…?」
「そうやー。むしろ絵里ちゃんのあの感じからすると…」
希「…?」
「…ま、これは言わんでええかー。二人の行く末は、ウチも楽しみやからなぁ」
希「行く末…?」
「気にせんでええよー♪ あーウチもあと一人ぐらい産めばよかったわー」
希「妹…」
……。
408: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:16:46.15 ID:FA59/l6R
カランコロン
希「あ、あ、ありがとうございました…っ」
希「はぁー…」
「希ちゃーん、お疲れ様ー♪ そっちのテーブルにお昼ご飯用意しといたから、食べてー♪」
希「はーい…♪」
希「サンドイッチ…♪」
コト
絵里「…お疲れ様。隣、いいかしら?」
希「へっ? あ、う、うん…」
絵里「…」
希「…///」アセアセ
409: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:17:13.99 ID:FA59/l6R
絵里「…」モグモグ
希「…っ」モグ…
絵里「…」ズズ…
希「…っ」
絵里「…」カタ
希「…~っ」ゴト
410: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:17:41.02 ID:FA59/l6R
絵里「…希、もう少し落ち着いて食べられないの?」
希「あ、え、えと…ごめんなさい…」アセアセ
絵里「…なんで敬語なのよ」ハァ
希「え…あ…う…」
絵里「同い年でしょ? いいわよ、ため口で」
希「う、うん…」
絵里「うちでの仕事、楽しいの…?」
希「うん…たのしい…♪」
絵里「そう」
希「絵里ちゃんは…楽しいの?」
絵里「…楽しくない」
希「あ、え、えと…ごめんなさい…」アセアセ
絵里「…なんで敬語なのよ」ハァ
希「え…あ…う…」
絵里「同い年でしょ? いいわよ、ため口で」
希「う、うん…」
絵里「うちでの仕事、楽しいの…?」
希「うん…たのしい…♪」
絵里「そう」
希「絵里ちゃんは…楽しいの?」
絵里「…楽しくない」
411: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:18:11.09 ID:FA59/l6R
希「そう、なんだ…」
絵里「私はこんなお客がこないような場所で働いていたくない。もっと、沢山の人が集まるところで誰かの役に立ちたい」
希「…」
絵里「…なに?」
希「…絵里ちゃんはすごいね」
絵里「そうかしら…? それぐらい、誰でも夢を持つ物じゃないかしら」
希「私は…そんな大きな夢持てないよ…」
絵里「何故?」
希「なぜって…私は人とお話するのも苦手だし…誰かと何かをできるなんて思わないよ…」
絵里「…じゃあ希は何でうちに来ているの?」
希「それは…」
絵里「…」
希「…」
絵里「私はこんなお客がこないような場所で働いていたくない。もっと、沢山の人が集まるところで誰かの役に立ちたい」
希「…」
絵里「…なに?」
希「…絵里ちゃんはすごいね」
絵里「そうかしら…? それぐらい、誰でも夢を持つ物じゃないかしら」
希「私は…そんな大きな夢持てないよ…」
絵里「何故?」
希「なぜって…私は人とお話するのも苦手だし…誰かと何かをできるなんて思わないよ…」
絵里「…じゃあ希は何でうちに来ているの?」
希「それは…」
絵里「…」
希「…」
412: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:18:40.97 ID:FA59/l6R
絵里「希…あなたはもっと自信を持ちなさい」
希「自信…」
絵里「弱気でいてはダメ。自信が人を前に突き動かすの。恐怖から逃げちゃ、ダメ」
希「ぅぅ…でも…」フルフル
絵里「――私なら」
絵里「いくらでもその練習台になってあげられるから」
希「絵里ちゃん…」
絵里「だから、困ったことがあればいつでも私に相談しなさい」
希「うん…」
絵里「…それと、絵里ちゃんはやめて。なんか…くすぐったいわ」
希「え…でも…」オロオロ
「…♪」クスクス
413: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:19:08.36 ID:FA59/l6R
カランコロン
ことり「こんにちわー♪」
「おー、ことりちゃんいらっしゃーい♪」
ことり「えへへ、遊びに来ちゃいましたぁ☆」
絵里「ことり…何しに来たの?」
ことり「えー、何しに来たのってあんまりじゃない~?」
絵里「あなたが来るとロクなことがないのよ」ハァ
ことり「ひどいっ! ことりはただ~、新しく作った衣装を絵里ちゃんに来て欲しくて~♪」ファサ
絵里「なんで私なのよ。自分で着なさい」
ことり「だって~、可愛い絵里ちゃんに着て貰いたくて~…って、あれ?」チラ
希「っ」ビク
414: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/04(火) 01:19:45.50 ID:FA59/l6R
ズザー!
ことり「か、可愛い…! なにこの子…!?///」ギュ
希「ふぇ…?」ガタガタ
絵里「ちょ、ことり…希に手出したら怒るわよ」
ことり「手なんか出さないよぉ…! ねぇねぇ、私が作ったこのお洋服、絵里ちゃんの代わりに着なぁい…♡」
希「え…? え…?」アセアセ
絵里「まぁ…荒療治も必要かしらね…」
希「…え!? …え!?」アワアワ
キャーーーー!!!!
……。
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。