1: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:30:37 ID:???00
小鈴「泉さん!ちょっと相談があるんだけど」
吟子「今度の文化祭で私たち1年生3人のステージを披露する予定なんだけど、泉さんも一緒にどう?」
姫芽「ほら、アタシたち一応同じ学年でしょ?」
泉「なるほどね、いいよ、乗ろうじゃないか」
小鈴「やった~!」
泉「でも大丈夫かい?既に完成されたパフォーマンスに1人分足すのはかなり大変だと思うけど」
吟子「それなら大丈夫。今回やる曲はスタンドマイクの曲だから」
泉「へぇ、スタンドマイクか。通常のパフォーマンスと違ってステージ上の移動が少ない分、手足のダイナミックな動きが求められる高難易度のパフォーマンスだね」
姫芽「お~さすが泉ちゃんわかってる~」
吟子「今度の文化祭で私たち1年生3人のステージを披露する予定なんだけど、泉さんも一緒にどう?」
姫芽「ほら、アタシたち一応同じ学年でしょ?」
泉「なるほどね、いいよ、乗ろうじゃないか」
小鈴「やった~!」
泉「でも大丈夫かい?既に完成されたパフォーマンスに1人分足すのはかなり大変だと思うけど」
吟子「それなら大丈夫。今回やる曲はスタンドマイクの曲だから」
泉「へぇ、スタンドマイクか。通常のパフォーマンスと違ってステージ上の移動が少ない分、手足のダイナミックな動きが求められる高難易度のパフォーマンスだね」
姫芽「お~さすが泉ちゃんわかってる~」
2: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:34:20 ID:???00
徒町「振り付けもほとんど一緒だから大丈夫だと思うよ!何なら徒町だけセンターで違う振り付けだから、泉さんが左右反対に踊ってくれればちょうどいいかも!」
泉「随分と無茶ぶりをするじゃないか。でも、期待されたからにはやってみせるよ」
姫芽「お~~~」
吟子「くっ、泉さんならできるだろうと思っちゃうあたり、私は精神的に負けてるのかも…」
泉「そんなことないさ。実を言うと私はステージの上に誰かと一緒に立ったことは無いんだ。この間は偉そうなことを言ってしまったけど、実際は君たちから学ぶことが沢山あると思うよ」
泉「随分と無茶ぶりをするじゃないか。でも、期待されたからにはやってみせるよ」
姫芽「お~~~」
吟子「くっ、泉さんならできるだろうと思っちゃうあたり、私は精神的に負けてるのかも…」
泉「そんなことないさ。実を言うと私はステージの上に誰かと一緒に立ったことは無いんだ。この間は偉そうなことを言ってしまったけど、実際は君たちから学ぶことが沢山あると思うよ」
3: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:36:31 ID:???00
泉「それで、どんな曲をやるんだい?」
徒町「『恥は人生のかきすて』って曲だよ!」
泉「へぇ、恥は人生のかき──なんて?」
吟子「『恥は人生のかきすて』。とりあえず私たちでやってみせるから泉さんは見てて」
恥は~~~~~~~~~~~~~
人生の~かきすて~~え~~~~~⤴︎
徒町「『恥は人生のかきすて』って曲だよ!」
泉「へぇ、恥は人生のかき──なんて?」
吟子「『恥は人生のかきすて』。とりあえず私たちでやってみせるから泉さんは見てて」
恥は~~~~~~~~~~~~~
人生の~かきすて~~え~~~~~⤴︎
4: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:38:15 ID:???00
泉「……なるほど、流石は伝統ある蓮ノ空のスクールアイドルクラブだ。昭和歌謡が流行っていた時期に作られた曲が、こうして今も歌い継がれ──」
小鈴「徒町たちで作ったんだ!」
泉「まじで?」
吟子 (泉さんまじてとか言うんだ…)
姫芽 (泉ちゃんまじでとか言うんだ~)
泉「いや、すまない。正直驚いたよ。君たちが作るならもう少し可愛い系かカッコイイ系の曲だと思っていたから」
小鈴「徒町たちで作ったんだ!」
泉「まじで?」
吟子 (泉さんまじてとか言うんだ…)
姫芽 (泉ちゃんまじでとか言うんだ~)
泉「いや、すまない。正直驚いたよ。君たちが作るならもう少し可愛い系かカッコイイ系の曲だと思っていたから」
5: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:40:38 ID:???00
小鈴「泉さんのおかげで作れた曲なんだ!」
泉「私のおかげ?」
姫芽「泉ちゃんがアタシたちの弱点をズバッと指摘してくれたでしょ?それで弱みを隠したまま取り繕ってちゃ真の強さは手に入らないって気がついてさ~」
吟子「恥を忍んで足踏みするより、恥を上等で前へ進みたい!そんな決意を込めて3人で作った曲なの」
小鈴「だからある意味泉さんも共同制作者だよ!」
泉「私が原因かあ…」
泉「私のおかげ?」
姫芽「泉ちゃんがアタシたちの弱点をズバッと指摘してくれたでしょ?それで弱みを隠したまま取り繕ってちゃ真の強さは手に入らないって気がついてさ~」
吟子「恥を忍んで足踏みするより、恥を上等で前へ進みたい!そんな決意を込めて3人で作った曲なの」
小鈴「だからある意味泉さんも共同制作者だよ!」
泉「私が原因かあ…」
6: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:43:01 ID:???00
泉(この曲を私がやるのか?あのドヤ顔を?正直かなり恥ずかしい…これを堂々と歌えるなんて、精神的に負けてるのは私の方なんじゃないか…いや、桂城泉に"敗北"の二文字はない!)
吟子「それで、どうかな…?」
泉「ふ、ふふふ…いいだろう。私は優勝請負人、どんなオーダーも引き受けたからには完璧にこなしてみせるよ!」
小鈴「よーし!じゃあさっそく練習だ!がんばるぞ~ちぇすとー!」
「「「おー!」」」
吟子「それで、どうかな…?」
泉「ふ、ふふふ…いいだろう。私は優勝請負人、どんなオーダーも引き受けたからには完璧にこなしてみせるよ!」
小鈴「よーし!じゃあさっそく練習だ!がんばるぞ~ちぇすとー!」
「「「おー!」」」
7: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:44:57 ID:???00
文化祭当日
ワーワー!
綴理「みんなーありがとー」
瑠璃乃「お次は蓮ノ空の1年生と桂城泉ちゃんのスペシャルステージです!」
綴理「最後まで楽しんでいってねー」
ワーー!
ワーワー!
綴理「みんなーありがとー」
瑠璃乃「お次は蓮ノ空の1年生と桂城泉ちゃんのスペシャルステージです!」
綴理「最後まで楽しんでいってねー」
ワーー!
8: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:47:00 ID:???00
泉「さあ、行こうか」
泉「最高の──舞台へ」
恥は~~~~~~~~~~~~~
人生の~かきすて~~~~え~~~~~⤴︎
キャーー!パチパチパチ!
花帆「吟子ちゃんたちすごくかっこよかったね!」
さやか「そうですね!それにしても、あの曲を完璧に歌いきるとは…流石は桂城泉、たった一人でラブライブを勝ち抜いて来た実力者」
梢「ええ、瑞河を元気づけるつもりが、こちらの方が鼓舞されてしまったわね。みんな!プレーオフまで気を抜かずに練習するわよ!」
「「「はい!」」」
セラス「……」
泉「最高の──舞台へ」
恥は~~~~~~~~~~~~~
人生の~かきすて~~~~え~~~~~⤴︎
キャーー!パチパチパチ!
花帆「吟子ちゃんたちすごくかっこよかったね!」
さやか「そうですね!それにしても、あの曲を完璧に歌いきるとは…流石は桂城泉、たった一人でラブライブを勝ち抜いて来た実力者」
梢「ええ、瑞河を元気づけるつもりが、こちらの方が鼓舞されてしまったわね。みんな!プレーオフまで気を抜かずに練習するわよ!」
「「「はい!」」」
セラス「……」
9: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:51:38 ID:???00
泉「やあセラス、どうだったかな?私たちのステージは」
セラス「うん…よかったよ?」
泉「あはは…驚くのも無理はないさ。何せ私も、初めて見せられた時は衝撃だったからね」
泉「だか実際に歌ってみると、これがなかなか…味わい深い」
泉「私が特に好きなのはサビでね。『恥』というワードをあえてユニゾンで力強く歌うことで、『周りからどう見られても関係ない、私たちは全力で今を生きているんだ』という熱い情熱を伝えているんだ。私も歌っていて勇気をもらえたよ。恥なんてかいたことないのに不思議だね。これが曲の力というやつなのかな?振り付けも簡単なように見えて静と動を巧みに組み合わせることで、キレのあるダイナミックな動きに仕上げているんだ。そうそう、手を『人』の形にしながら左右に振る動きだけどね、私たちは身長差があるからお互い意識して手の高さを合わせてキレイに横一列になるように工夫しているんだ。私はずっと1人で踊っていたから、身長を考慮してパフォーマンスのバランスを整えるなんて考えがあるとは知らなかったよ。まさかこんなにも学ぶことがあったとはね、プレーオフの前に知れてよかった。蓮ノ空、改めて決勝の相手として相応しい」
セラス「うん…よかったよ?」
泉「あはは…驚くのも無理はないさ。何せ私も、初めて見せられた時は衝撃だったからね」
泉「だか実際に歌ってみると、これがなかなか…味わい深い」
泉「私が特に好きなのはサビでね。『恥』というワードをあえてユニゾンで力強く歌うことで、『周りからどう見られても関係ない、私たちは全力で今を生きているんだ』という熱い情熱を伝えているんだ。私も歌っていて勇気をもらえたよ。恥なんてかいたことないのに不思議だね。これが曲の力というやつなのかな?振り付けも簡単なように見えて静と動を巧みに組み合わせることで、キレのあるダイナミックな動きに仕上げているんだ。そうそう、手を『人』の形にしながら左右に振る動きだけどね、私たちは身長差があるからお互い意識して手の高さを合わせてキレイに横一列になるように工夫しているんだ。私はずっと1人で踊っていたから、身長を考慮してパフォーマンスのバランスを整えるなんて考えがあるとは知らなかったよ。まさかこんなにも学ぶことがあったとはね、プレーオフの前に知れてよかった。蓮ノ空、改めて決勝の相手として相応しい」
11: 名無しで叶える物語◆Nm4W0gub★ 2025/01/21(火) 20:53:47 ID:???00
セラス「い、泉…?」
泉「本当にセラスにも一緒に歌って欲しかったよ。きっといい思い出になったはずだ」
セラス(私の泉がおかしくなっちゃった…おのれ花ちゃん、これが蓮ノ空の攻撃かー!)
おわり
泉「本当にセラスにも一緒に歌って欲しかったよ。きっといい思い出になったはずだ」
セラス(私の泉がおかしくなっちゃった…おのれ花ちゃん、これが蓮ノ空の攻撃かー!)
おわり
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