1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:17:09.224 ID:zR84V2Dq0.net
首無し女「ずっと前から好きでした……付き合って下さい!」
男「……」
男(どうしろと……)
男「申し訳ないんだけど……首から上がない女の人はちょっと……」
首無し女「!」ガーン
男「それじゃ……」
首無し女「ちょっと待って!」
男「……」
男(どうしろと……)
男「申し訳ないんだけど……首から上がない女の人はちょっと……」
首無し女「!」ガーン
男「それじゃ……」
首無し女「ちょっと待って!」
11: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:21:30.544 ID:zR84V2Dq0.net
首無し女「首から上がないってだけで、告白を断るなんて間違ってるわ!」
男「は?」
首無し女「たとえば……ほら、首から下のボディはこの通りプリプリだし!」プリプリッ
首無し女「高めの身長ながら40kg台をキープして、抜群のプロポーションよ!」
男「……」ゴクッ
首無し女「それに、首がないことによる最大のメリットは――」
男「メリットは?」
首無し女「私の首から上は、あなた好みにカスタマイズできるってことよ!」
男「おおっ!」
男「は?」
首無し女「たとえば……ほら、首から下のボディはこの通りプリプリだし!」プリプリッ
首無し女「高めの身長ながら40kg台をキープして、抜群のプロポーションよ!」
男「……」ゴクッ
首無し女「それに、首がないことによる最大のメリットは――」
男「メリットは?」
首無し女「私の首から上は、あなた好みにカスタマイズできるってことよ!」
男「おおっ!」
14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:25:07.231 ID:zR84V2Dq0.net
男「つまり、もし好みのタイプの女性を見つけたらその首を切り落として、君にくっつければ」
男「簡単に好みの顔の女性と付き合えるってことか!」
男「しかも、飽きたらまた取り換えればいい!」
首無し女「そういうこと!」
男「なるほど、悪くないな」
男「分かった……付き合おう!」
首無し女「イェイ!」
男「簡単に好みの顔の女性と付き合えるってことか!」
男「しかも、飽きたらまた取り換えればいい!」
首無し女「そういうこと!」
男「なるほど、悪くないな」
男「分かった……付き合おう!」
首無し女「イェイ!」
18: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:28:20.978 ID:zR84V2Dq0.net
男「あ、そうそう、聞いておきたいんだけど」
首無し女「なにかしら?」
男「首から上がないのに、どうやってしゃべってるの? どうやって前を見てるの?」
首無し女「それは……気合で」
男「気合ならしょうがない」
首無し女「なにかしら?」
男「首から上がないのに、どうやってしゃべってるの? どうやって前を見てるの?」
首無し女「それは……気合で」
男「気合ならしょうがない」
22: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:33:17.468 ID:zR84V2Dq0.net
男(それから俺はこの首無し女と付き合い始めた)
男(ブスは三日で慣れるというが、俺は早くもこの首無し女に慣れてきてしまった)
男(もう首から上なんかなくてもいいか……。そう思ったのだが――)
男「キス……しよっか」
首無し女「……うん」
男「じゃ、いくよ……」ンッ…
男「!!!」
男(ブスは三日で慣れるというが、俺は早くもこの首無し女に慣れてきてしまった)
男(もう首から上なんかなくてもいいか……。そう思ったのだが――)
男「キス……しよっか」
首無し女「……うん」
男「じゃ、いくよ……」ンッ…
男「!!!」
25: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:36:48.842 ID:zR84V2Dq0.net
男「キスが……できない!」
首無し女「えっ?」
男「君には首から上、つまり顔がない。当然、唇もない……だからキスできない!」
首無し女「ああああああああっ!」
男「彼女ができたら チューするのは俺の長年の夢だった……」
男「やはり、誰かから首をいただいて君にくっつけなきゃならないようだな……」
首無し女「うん……!」
首無し女「えっ?」
男「君には首から上、つまり顔がない。当然、唇もない……だからキスできない!」
首無し女「ああああああああっ!」
男「彼女ができたら チューするのは俺の長年の夢だった……」
男「やはり、誰かから首をいただいて君にくっつけなきゃならないようだな……」
首無し女「うん……!」
26: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:41:11.254 ID:zR84V2Dq0.net
男「だけど、なかなか君に相応しい美人な首が見当たらないな」
首無し女「ホントねえ……」
男「――おや」
テレビ『アイドルになったきっかけはなんなの?』
テレビ『えぇ~とぉ、友達が勝手に応募しちゃったんですぅ~』
男「この女の子……可愛いね」
首無し女「この子が所属してる事務所で断トツで人気らしいわよ」
男「よし決めた! この子の首をはねて、君の顔にしちゃおう!」
首無し女「私としても、この子のなら文句ないわ!」
首無し女「ホントねえ……」
男「――おや」
テレビ『アイドルになったきっかけはなんなの?』
テレビ『えぇ~とぉ、友達が勝手に応募しちゃったんですぅ~』
男「この女の子……可愛いね」
首無し女「この子が所属してる事務所で断トツで人気らしいわよ」
男「よし決めた! この子の首をはねて、君の顔にしちゃおう!」
首無し女「私としても、この子のなら文句ないわ!」
34: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:45:32.883 ID:zR84V2Dq0.net
―ライブ会場―
男「ここで待ち伏せてれば、あの子がやってくるはずだ」
首無し女「楽しみ~」
男「お、来たぞ」
マネージャー「今日のライブもよかったよ」
アイドル「ありがとうございますぅ~、また頑張りますぅ~」
男「ここで待ち伏せてれば、あの子がやってくるはずだ」
首無し女「楽しみ~」
男「お、来たぞ」
マネージャー「今日のライブもよかったよ」
アイドル「ありがとうございますぅ~、また頑張りますぅ~」
38: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:49:54.645 ID:zR84V2Dq0.net
男「ちょっと待った」ザッ
首無し女「あなたに用があるの」ザッ
アイドル「きゃっ!」
マネージャー「なんだ君たちは!? ここは関係者以外入れないんだぞ! 警備員を――」
首無し女「ふんっ!」
ドゴォッ!
マネージャー「ぐぼっ!」ドサッ
アイドル「マネージャーさん!」
男「ナイスキック!」
首無し女「弟がサッカーやってて、私も蹴りには自信あるのよね~」
首無し女「あなたに用があるの」ザッ
アイドル「きゃっ!」
マネージャー「なんだ君たちは!? ここは関係者以外入れないんだぞ! 警備員を――」
首無し女「ふんっ!」
ドゴォッ!
マネージャー「ぐぼっ!」ドサッ
アイドル「マネージャーさん!」
男「ナイスキック!」
首無し女「弟がサッカーやってて、私も蹴りには自信あるのよね~」
39: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:52:54.034 ID:zR84V2Dq0.net
アイドル「なんの用ですかぁ~? もしかしてサイン?」
男「いいや……サインじゃない。君の美しい首をいただきたい」ジャキッ
アイドル「日本刀!?」
男「せぇやぁぁぁっ!」ブンッ
アイドル「きゃっ!」ヒョイッ
男「む」
男「でぇやぁぁぁっ!」シュバッ
アイドル「ひっ!」ヒョイッ
男(この女、避けるのがうまい!)
男「いいや……サインじゃない。君の美しい首をいただきたい」ジャキッ
アイドル「日本刀!?」
男「せぇやぁぁぁっ!」ブンッ
アイドル「きゃっ!」ヒョイッ
男「む」
男「でぇやぁぁぁっ!」シュバッ
アイドル「ひっ!」ヒョイッ
男(この女、避けるのがうまい!)
40: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 21:56:16.811 ID:zR84V2Dq0.net
男「だあああああっ!」ブンブンブンッ
アイドル「きゃあああああっ!」ヒョイヒョイヒョイッ
男「くっ! なぜだ、なぜ当たらない!?」
アイドル「こちとら毎日ヘド吐くくらい歌とダンスのレッスンしてんのよ!」
アイドル「あんたのナマクラ刀なんかに斬らせるほど、安い首は持ち合わせちゃいないんだから!」
男「おのれぇ……! だが!」
アイドル「?」
男「こっちは二人がかりってことを忘れてないか?」ニヤ…
アイドル「!」ハッ
首無し女「もらったァ!」ガシッ
アイドル「しまったァ!」
アイドル「きゃあああああっ!」ヒョイヒョイヒョイッ
男「くっ! なぜだ、なぜ当たらない!?」
アイドル「こちとら毎日ヘド吐くくらい歌とダンスのレッスンしてんのよ!」
アイドル「あんたのナマクラ刀なんかに斬らせるほど、安い首は持ち合わせちゃいないんだから!」
男「おのれぇ……! だが!」
アイドル「?」
男「こっちは二人がかりってことを忘れてないか?」ニヤ…
アイドル「!」ハッ
首無し女「もらったァ!」ガシッ
アイドル「しまったァ!」
42: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:00:01.467 ID:zR84V2Dq0.net
アイドル「くっ……不覚!」
首無し女「完全に羽交い締めにしたわ……もう逃げられないわよ!」
男「よくやった!」
男「これでその女の首は君のものだ!」ジャキッ
首無し女「ええ!」
アイドル(ここまで……ね。こんなことなら、ちゃんと首を洗っておけばよかった……)
男「はぁっ!!!」シュバッ
アイドル(さよなら……あたしの首……!)
首無し女「完全に羽交い締めにしたわ……もう逃げられないわよ!」
男「よくやった!」
男「これでその女の首は君のものだ!」ジャキッ
首無し女「ええ!」
アイドル(ここまで……ね。こんなことなら、ちゃんと首を洗っておけばよかった……)
男「はぁっ!!!」シュバッ
アイドル(さよなら……あたしの首……!)
46: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:06:01.796 ID:zR84V2Dq0.net
ピタッ…
アイドル「……?」
男「……」
アイドル「なぜ止めたの?」
アイドル「なぜ情けをかけたの!? あたしをバカにしてるの!?」
男「そうじゃない……」チャキッ
男「やはり、こんな形で愛する人の首から上を手に入れるのはよくない、と思っただけさ……」
男「行こう……」
首無し女「……うん」
アイドル(あたしの……完全敗北ね)
彼女は後に、この時の経験をもとに『斬首されちゃうっ』という新曲を発表し、
空前の大ヒットを飛ばすことになるが、それはまた別の話――
アイドル「……?」
男「……」
アイドル「なぜ止めたの?」
アイドル「なぜ情けをかけたの!? あたしをバカにしてるの!?」
男「そうじゃない……」チャキッ
男「やはり、こんな形で愛する人の首から上を手に入れるのはよくない、と思っただけさ……」
男「行こう……」
首無し女「……うん」
アイドル(あたしの……完全敗北ね)
彼女は後に、この時の経験をもとに『斬首されちゃうっ』という新曲を発表し、
空前の大ヒットを飛ばすことになるが、それはまた別の話――
51: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:09:25.318 ID:zR84V2Dq0.net
男「冷静に考えると、人の首を斬ってそれを君のにしちゃうってのはやっぱりよくないよ」
首無し女「そりゃそうよね」
男「ところで、君って……生まれた時からずっとそうだったの? 首から上はないの?」
首無し女「あるわよ」
男「え、あるの!? どこに!?」
首無し女「多分、弟が持ってると思う」
男「弟さんが!? だったら返してもらおうよ!」
首無し女「ところが、そう簡単にはいかないのよ」
首無し女「そりゃそうよね」
男「ところで、君って……生まれた時からずっとそうだったの? 首から上はないの?」
首無し女「あるわよ」
男「え、あるの!? どこに!?」
首無し女「多分、弟が持ってると思う」
男「弟さんが!? だったら返してもらおうよ!」
首無し女「ところが、そう簡単にはいかないのよ」
52: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:13:24.235 ID:zR84V2Dq0.net
首無し女「弟はサッカー少年だったんだけど、うちは貧しくてボールが買えなかったの」
首無し女「だから私は“だったら私の首で練習しなさい”って自分の首を切り落として」
首無し女「弟にあげちゃったの」
首無し女「弟は私の首で思う存分サッカーの練習をして、みごとプロ選手になったわ」
男「いい話だなぁ……」
首無し女「ちなみに弟の名前は――」ボソッ
男「な……!」
男(年俸10億円ともいわれる、日本で知らない人はいない超一流サッカー選手じゃないか……!)
首無し女「一度あげちゃったものだし、弟が素直に返すとは思えないわ……」
男「だけど実の弟なんだろう? 話せばきっと分かってくれるさ!」
首無し女「だから私は“だったら私の首で練習しなさい”って自分の首を切り落として」
首無し女「弟にあげちゃったの」
首無し女「弟は私の首で思う存分サッカーの練習をして、みごとプロ選手になったわ」
男「いい話だなぁ……」
首無し女「ちなみに弟の名前は――」ボソッ
男「な……!」
男(年俸10億円ともいわれる、日本で知らない人はいない超一流サッカー選手じゃないか……!)
首無し女「一度あげちゃったものだし、弟が素直に返すとは思えないわ……」
男「だけど実の弟なんだろう? 話せばきっと分かってくれるさ!」
53: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:18:08.996 ID:zR84V2Dq0.net
―スタジアム―
弟「試合が終わったばかりだってのに、なんだい話って」
男「君は……お姉さんの生首を持ってるそうだね?」
弟「ああ、今も持ってるよ。ほら」スッ
男「おおっ! これが……彼女の生首!」
男(この前会ったアイドルとタイプこそ違うが、美人じゃないか!)
首無し女「それを……返して欲しいのよ」
首無し女「そうしないと、私、この人とキスもできないし……」
弟「……嫌だね」
弟「試合が終わったばかりだってのに、なんだい話って」
男「君は……お姉さんの生首を持ってるそうだね?」
弟「ああ、今も持ってるよ。ほら」スッ
男「おおっ! これが……彼女の生首!」
男(この前会ったアイドルとタイプこそ違うが、美人じゃないか!)
首無し女「それを……返して欲しいのよ」
首無し女「そうしないと、私、この人とキスもできないし……」
弟「……嫌だね」
56: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:21:31.970 ID:zR84V2Dq0.net
首無し女「どうしてよ!?」
弟「だって、姉さんの首で練習すると、すっげえ調子いいんだもん」ポーンポーン
弟「今日だってハットトリック決めちゃったしさ」ポーンポーン
男(こいつ……! 自分の姉の首でリフティングを……! なんて奴だ!)
弟「だけど……どうしてもっていうんならチャンスをあげよう」ポーンポーン
弟「そっちのあんた、あんたが俺に勝ったら……姉さんの首を返してやるよ」ポーンポーン
男「勝負? いったいどんな?」
弟「もちろんサッカーさ」ストンッ
弟「だって、姉さんの首で練習すると、すっげえ調子いいんだもん」ポーンポーン
弟「今日だってハットトリック決めちゃったしさ」ポーンポーン
男(こいつ……! 自分の姉の首でリフティングを……! なんて奴だ!)
弟「だけど……どうしてもっていうんならチャンスをあげよう」ポーンポーン
弟「そっちのあんた、あんたが俺に勝ったら……姉さんの首を返してやるよ」ポーンポーン
男「勝負? いったいどんな?」
弟「もちろんサッカーさ」ストンッ
59: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:25:43.671 ID:zR84V2Dq0.net
弟「姉さんの首を使って、あんたがゴールキーパーでPKをしよう」
弟「もし俺が五本シュートするうち、一本でも止めることができたら……姉さんの首は返す」
弟「ただし、もし俺が全て決めたら……あんたの首をもらう」
男「……!」
首無し女「なにいってんの! なんでこの人の首を賭けなきゃならないのよ!」
弟「ワガママいってるのはそっちなんだからこれくらいの条件は当然だろ? どうする?」
男「いいだろう……! もし負けたらこの首、くれてやる!」
首無し女「ちょっと! 無茶よ! 弟はプロなのよ!?」
男「大丈夫、たった一本止めればいいんだから! 必ず君の首を取り戻してみせる!」
弟「もし俺が五本シュートするうち、一本でも止めることができたら……姉さんの首は返す」
弟「ただし、もし俺が全て決めたら……あんたの首をもらう」
男「……!」
首無し女「なにいってんの! なんでこの人の首を賭けなきゃならないのよ!」
弟「ワガママいってるのはそっちなんだからこれくらいの条件は当然だろ? どうする?」
男「いいだろう……! もし負けたらこの首、くれてやる!」
首無し女「ちょっと! 無茶よ! 弟はプロなのよ!?」
男「大丈夫、たった一本止めればいいんだから! 必ず君の首を取り戻してみせる!」
61: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:28:44.864 ID:zR84V2Dq0.net
弟「じゃ、一本目行くよ……」
男「来い!」
男(ボールが飛んでいく方向に俺も飛べばいいんだ! 楽勝だ! ボールをよおく見て……)
ドシュッ!!!
男「……!」
弟「一本目、成功~」
男(全然……動けなかった……。甘かった……!)
男「来い!」
男(ボールが飛んでいく方向に俺も飛べばいいんだ! 楽勝だ! ボールをよおく見て……)
ドシュッ!!!
男「……!」
弟「一本目、成功~」
男(全然……動けなかった……。甘かった……!)
62: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:31:24.782 ID:zR84V2Dq0.net
弟「じゃ、続いて二本目……」
男(今度こそ……!)
バシュッ!!!
弟「三本目……」
男(ヤマを張って飛ぶしかない!)
ズバッ!!!
弟「四本目……」
男(次こそぉ……!)
フワッ… コロン…
男「あっ」
弟「ハハハ、力みすぎだよ。チャンスボールだったのに」
男(くそぉ~、完全に翻弄されてる!)
男(今度こそ……!)
バシュッ!!!
弟「三本目……」
男(ヤマを張って飛ぶしかない!)
ズバッ!!!
弟「四本目……」
男(次こそぉ……!)
フワッ… コロン…
男「あっ」
弟「ハハハ、力みすぎだよ。チャンスボールだったのに」
男(くそぉ~、完全に翻弄されてる!)
67: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:36:54.905 ID:zR84V2Dq0.net
弟「じゃあ、ラスト五本目……」
男「……くっ!」
弟「これで……終わりだ! 姉さんに続いてあんたの首もいただく!」
ドゴンッ!!!
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!
男「でやぁっ!」バッ
男(ダメだ、届かない……!)
男「……くっ!」
弟「これで……終わりだ! 姉さんに続いてあんたの首もいただく!」
ドゴンッ!!!
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!
男「でやぁっ!」バッ
男(ダメだ、届かない……!)
70: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:39:49.873 ID:zR84V2Dq0.net
弟「俺の勝ちだ!」
首無し女(お願い、私の生首……!)
首無し女(今も私の首だったことを忘れてないなら、あの人を勝たせてぇ!)
ギュルッ!
弟「な……曲がった!?」
弟(バカな、カーブなんてかけてないぞ! なんで!?)
首無し女(お願い、私の生首……!)
首無し女(今も私の首だったことを忘れてないなら、あの人を勝たせてぇ!)
ギュルッ!
弟「な……曲がった!?」
弟(バカな、カーブなんてかけてないぞ! なんで!?)
72: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:43:13.178 ID:zR84V2Dq0.net
ギュイイインッ!
男(彼女の生首がこっちに曲がってきた!)
男(だったらパンチング? キャッチング? いや、どっちも違うだろ!)
男(俺も唇で……受け止める!)
ギュオオオオオッ!
ブチュッ…
男(決まった……! 彼女とはじめてのキス……!)
男(彼女の生首がこっちに曲がってきた!)
男(だったらパンチング? キャッチング? いや、どっちも違うだろ!)
男(俺も唇で……受け止める!)
ギュオオオオオッ!
ブチュッ…
男(決まった……! 彼女とはじめてのキス……!)
76: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:46:15.063 ID:zR84V2Dq0.net
弟「ぐっ……!」
弟「俺がPKを止められたのは生まれて初めてだよ……」
首無し女「じゃあ、私の首を返してくれるわね?」
弟「うん……もちろん返すよ。約束は守る」
男「……よかったね!」
首無し女「ありがとう……!」
弟「俺がPKを止められたのは生まれて初めてだよ……」
首無し女「じゃあ、私の首を返してくれるわね?」
弟「うん……もちろん返すよ。約束は守る」
男「……よかったね!」
首無し女「ありがとう……!」
80: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:50:27.662 ID:zR84V2Dq0.net
アイドル「それじゃ、そんな二人のためにはりきって歌いま~す!」
男「どうしてここに!?」
アイドル「今思いついた新曲『恋はPK戦』! 聞いてね!」
アイドル「あぁ~、愛しのあの人にファウルしちゃった~♪ 今日もPK始まる~♪」
アイドル「あの人が放つ白い弾丸シュート~♪ あたし受け止めきれるかしら~♪」
弟「いい曲だ……」
男「この新曲も、きっと大ヒット間違いなしだね」
首無し女「私の生首から涙がポロポロ流れてきてるわ」
男「どうしてここに!?」
アイドル「今思いついた新曲『恋はPK戦』! 聞いてね!」
アイドル「あぁ~、愛しのあの人にファウルしちゃった~♪ 今日もPK始まる~♪」
アイドル「あの人が放つ白い弾丸シュート~♪ あたし受け止めきれるかしら~♪」
弟「いい曲だ……」
男「この新曲も、きっと大ヒット間違いなしだね」
首無し女「私の生首から涙がポロポロ流れてきてるわ」
82: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:53:39.833 ID:zR84V2Dq0.net
男「それじゃ……乗せるよ」
首無し女「うん」
男「……」スッ
シャキーン
女「戻った! 私、首無し女じゃなくなったんだわ!」
男「おめでとう……とてもキレイだよ」
女「ありがとう……」
ギュッ…
首無し女「うん」
男「……」スッ
シャキーン
女「戻った! 私、首無し女じゃなくなったんだわ!」
男「おめでとう……とてもキレイだよ」
女「ありがとう……」
ギュッ…
84: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 22:58:33.541 ID:zR84V2Dq0.net
男(こうして、彼女は首無し女から首有り女になり――)
男(俺たちは改めて交際を始めた)
男(だけどその直後、彼女の身に予期せぬ事態が降りかかった)
女「あーっ!!!」
男「ど、どうしたの!?」
女「首から上が復活したせいで、とんでもないことになっちゃったわ!」
男「なんだって……!?」
男(まさか、拒絶反応が起こったとか!?)
男(俺たちは改めて交際を始めた)
男(だけどその直後、彼女の身に予期せぬ事態が降りかかった)
女「あーっ!!!」
男「ど、どうしたの!?」
女「首から上が復活したせいで、とんでもないことになっちゃったわ!」
男「なんだって……!?」
男(まさか、拒絶反応が起こったとか!?)
85: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/31(水) 23:01:11.904 ID:zR84V2Dq0.net
女「見てよこれ!」
男「ん?」
女「今までせっかく40kg台だった体重が……頭の分重くなって50kg台になっちゃった!」
女「あーあ、また首を切り落としちゃおうかな~」
男「あらら……」ガクッ
おわり
男「ん?」
女「今までせっかく40kg台だった体重が……頭の分重くなって50kg台になっちゃった!」
女「あーあ、また首を切り落としちゃおうかな~」
男「あらら……」ガクッ
おわり
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