カバディ部

部長「カバディ部です♪」ﾆｺｯ

俺「……」ｽｯ

部長「ちょっと！どこへ行くつもりですか！？カバディ楽しいですよ！カバディ！カバディ！」

俺「す、すみません。俺カバディってよく知らなくて…」

部長「そ、そうですよね。マイナーなスポーツですし知らなくて当然です」

部長「でも私が手取り足取り教えてあげますから！まずカバディというのは>>13」

俺「！？」

カバディは哲学

部長「……わかんないや」

俺「ルールも知らないのに部長なんですか！？」

部長「いや、ついさっき作ったばかりの部活ですし…」

部長「そもそも本気でカバディやるつもりなくて適当に活動して部費でお菓子でも買ってダベろうと思ってるんですよねー」

俺「>>20！！！」

スポーツを舐めてる

俺「スポーツを舐めてる」

部長「っ…！」

俺「そんな生半可な気持ちで作った部活に無理やり引き込もうなんて最低ですよ。絶対にそんな部活に入りませんからね」ｽﾀｽﾀ

部長「あ…ちょっと待ってくださ…」

部長「……>>30！！」

俺「！」

俺「……ふ、いいでしょう。そこまで言うなら入ってあげますよ！」

部長「やった！」

まて

部長「まて！！！」

俺「……！(あの目…本気で何かをする目だ)」

部長「……」

俺「いいでしょう。その目に免じて入ってあげてもいいですよ。ただし、俺が入るからには生半可なことは許しません！」

部長「はい！」

部室

部長「何とか部員を一人勧誘できたし、まずは>>39ですね」

俺「えぇ！」

体力づくり

部長「体力づくりからです！」

俺「そうですね、詳しいルールを覚えるのはそれからでも遅くありません。まずは走り込みでもしましゃうか」

部長「はい！」ﾆｺｯ

………………

部長「ハァハァ…」

俺「ゼェゼェ…部長結構速いですね。ここまで走れるんなら体力づくりはもういいんじゃありませんか…？」

部長「昔から体力には自信がありましたからね。それでは次は本格的に>>45していくとしましょうか！」

俺「はい！」

休憩

部長「疲れましたし、ここら辺で休憩しましょうか」

俺「そうですね…俺向こうの自販機でジュース買ってきます！」

部長「私スプライトでお願いします～♪」

………………

俺「……」ﾌﾟｼｭ-

部長「……」ﾓｼｬﾓｼｬ

俺「ポテチ一人占めズルイです。こっちにも分けてくださいよー」ﾓｼｬｯ

部長「あっ、私のお小遣いで買ったのに！」

俺「部長なんですからケチくさいこと言わないでくださいよ。それよりこれ食べたら>>52しますよ」

部長「えーもうちょっと休憩しましょうよー」ﾌﾟｸ-ｯ

ルール学び

俺「ルール学びますよ」

部長「え…？もしかして俺さんもルール知らないんですか？」

俺「そうですよ？最初に言ったじゃないですか。ほら、手の油落としたら図書室でカバディの本借りに行きますからね！」

部長「(偉そうなこと言ってる割に俺さんも素人だったんですね)」

図書室

俺「ありましたよ部長！>>60です！」

部長「でかした！さっそく部室に帰って読みましょう！」

罪と罰

俺「罪と罰です」

部長「いいですね。今日の授業の課題はその本にしましょう」

俺「古典的名作ですからね。ほら、カバディのルール本も探しますよ！」

部長「はーい」

部室

部長「ちゃんと図書館にあってよかったですね。さあ俺さん呼んでください」

俺「えぇ…ふむふむ、この本によるとカバディのルールは>>66みたいですね」

部長「へー」

・試合は7対7で行います。
・時間は男性は20分ハーフ、女性は15分ハーフで行います。
・先攻後攻を決めたら、攻撃側のチームは、自分チームから攻撃者を1名選びその人が守備側のコートに入ります。
・攻撃者が「カバディ、カバディ……」と連呼しながら守備側のチームの人にタッチして自分のコートに 戻ってこられればタッチした人数分の点数が入ります。
ちなみに攻撃者は一息分で「カバディ、カバディ……」と言っている間しか攻撃できません。
・守備側は、点数が入るのを阻止するために攻撃側の四肢・胴体をつかまえたりして攻撃側が自陣に戻るのを防げれば1点が 守備側に入ります。
・守備側のタッチされた選手、捕まった攻撃側の選手はアウトとなり味方が得点するまでコート外で待機しなくてはならない。
・守備 と攻撃を順番に繰り返し、試合終了時の点数の多い方が勝利となる。

俺「……というものらしいですね」

部長「ふむふむ、大体わかりました」

俺「え、今の説明で全部把握できたんですか？」

部長「えぇ、わかりましたよ！7対7で行われる以上、部員2人の私たちではカバディの試合できないということがね！」

俺「……」

部長「……」

俺「>>78しましょうか」

部長「そうですねー」

勧誘

部長「では行きましょう！今ならまだ俺さんみたいに部に入り損ねた新入生がいるはずです！」

俺「えぇ、片っ端から声をかけていってとりあえず人数を揃えましょう！」

数時間後

部長「勧誘の結果は…」

俺「>>88です。やりましたね！」

部長「えぇ！」

5人入ります

俺「5人も新部員が見つかりましたよ！」

部長「おぉ、なかなかの成果じゃないですか！これだけいれば正式なルールでなくても一応はカバディやれますね！」

俺「はい！さぁ皆さん入ってきてください！」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

>>101～105「「「「「よろしくお願いします！」」」」」

部長「おぉ…これはやっと部活動らしくなってきましたね！」

ゴレイヌ

高槻やよい

男の娘

ブラコン俺妹

美女のエリザベス

ゴレイヌ「俺は念獣のゴリラを2体出せる。人数合わせなら任せてくれ」

やよい「うっうー！カバディ？って、よくわかんないけど精一杯頑張ります！よろしくお願いしまーすー！」

男の娘「す、スポーツは苦手だけど、頑張りますね！」

妹「お兄ちゃんの頼みなら断れないよ。カバディでもなんでも言ってね！」

エリザベス「お～っほっほ、この私に入ってもらえるなんて幸運な部活ね！それで、一体何をする部なのかしら？」

俺「この5人に俺たち2人を加えた7人が今の部員ですね」

部長「ルールを身体で覚えるためにもまずは練習試合でもしてみましょうか。チーム分けは…」

俺、やよい、男の娘、妹チームvs部長、ゴレイヌ、エリザベス、念獣チーム

俺「負けたチームは罰として>>118することにしましょう！」

部長「面白いですね。乗りました！」

結果>>120

一週間部室掃除

部長の負け

部長「くっ…負けてしまいましたか」

ゴレイヌ「まあルールもろくに知らない初心者だからな。勝ち負けじゃないさ」

エリザベス「むっきー！この高貴な私が部室の掃除など…次は絶対に負けませんわー！！！」

俺「カバディって何か叫びながら走り回る狂ったスポーツってイメージでしたがやってみると意外と楽しいですね！」

部長「えぇ、俺さんを誘って本当に良かった！」

そして部長と俺でカバディ部を立ち上げて1年が経った…

部長「ここまで来れたのは今まで私についてきてくれたみんなのおかげです…！」

ゴレイヌ「ふっ、よせ。好きでやってることだ」

やよい「私もみんなとここまでくれて楽しかったですーっ！」

妹「これに勝てばいよいよ…」

男の娘「足を引っ張らないように頑張ります！」

エリザベス「お～っほっほ、ここまできたからには勝ちますわよ！」

俺「……部長、この7人ならやれます。俺今までカバディやってきてよかった！」

部長「えぇ、それじゃあ行きましょうか！>>128へ！」

ピリオドの向こう

部長「行きますよ…ピリオドの向こうへ！」

俺「この試合に勝てば俺たちが世界一だ！行くぞォ！！」

「「「「「オォ！！！」」」」」

ワァァァァ…！！！！！

数ヶ月後

俺「部長…今日でこの部、卒業なんですね…」

部長「えぇ、後のことは頼みました。今日から貴方が部長です」

俺「ぐっ…うぅ、部長～ッ！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

部長「部長はもう貴方なんですよ。何を泣いているんですか…！そんな風に泣かれたら、私まで…」ｳﾙｯ

ゴレイヌ「俺と部長は来年からいない。新しい部長のことを支えてやってくれ…！」

やよい「はいっ、私ゴレイヌさんのこと忘れませんっ…！」

男の娘「寂しくなりますね…」

妹「言われなくても、お兄ちゃんには私がいなくちゃダメなんだから」

エリザベス「後は私に任せてください。頼りない部長の分までこのチームを引っ張っていきますわよ！」

俺「部長…最後に伝えたいことがあります…！」ｳﾙｳﾙ

部長「何ですか…？」ｸﾞｽｯ

俺「>>135」

愛してる

俺「愛してます…」

部長「お、俺さん…///」

やよい「わぁぁ、愛の告白ですかーっ///！？」

妹「お兄ちゃんったら…私と言うものがありながらっ…！」

男の娘「卒業に合わせて告白なんてロマンチックですね」

エリザベス「まぁまぁ！いったいどうなるのかしら…」

ゴレイヌ「……返事を聞かせてやれ、部長」

部長「わかりました。俺さん…」

俺「は、はい！」

部長「>>144です！」

私も愛してます

部長「私も愛してます！」ﾆｺｯ

俺「ぶ…部長ぉ///！！！」ﾀﾞｷｯ

部長「俺さん…/// 卒業してもずっと一緒にいましょうね！」

「ヒューヒュー！」「よくやったぞ俺ー！」「男らしいですーっ！」

俺「そ、それじゃあ…卒業と、付き合うことになった記念として…」

部長「えぇ、最後にみんなでカバディしますよ！」

「「「「「オォーッ！！！」」」」」

こうして俺と部長はカバディのおかげで一緒になれた。
もしかしたらカバディは、人と人を結びつける幸せのスポーツなのかもしれない…


HAPPY END！！！