1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 21:54:10.555 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「いらっしゃいませー」
営業マン「ご自宅でおいしいお水はいかがですか~」
男「よくショッピングモールで、ああやってウォーターサーバー売ってる人見かけるけど……」
男「ウォーターサーバーの営業マンにだけは絶対なりたくねーなー」
女「どうして?」
男「だって、あんなもん売れるわけねーもん。誰かが買ってるとこ見たことねーよ!」ケラケラ…
女「……」
営業マン「ご自宅でおいしいお水はいかがですか~」
男「よくショッピングモールで、ああやってウォーターサーバー売ってる人見かけるけど……」
男「ウォーターサーバーの営業マンにだけは絶対なりたくねーなー」
女「どうして?」
男「だって、あんなもん売れるわけねーもん。誰かが買ってるとこ見たことねーよ!」ケラケラ…
女「……」
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 21:57:28.515 ID:UO6EbC6z0.net
男「きっとノルマとかもキツイだろうしさー」
男「ま、勉強をおろそかにしたから、ああいう仕事につくはめになったんだろうから、ざまあねえな!」
男「いやー、俺はウォーターサーバーの営業マンじゃなくてよかった……」
女「最っ低!」バシッ
男「!」
男「何すんだよ!」
女「人のお仕事をそんな風にいうもんじゃないわ! あなたがそんな人とは思わなかった!」
女「あなたなんて大嫌い! もう別れましょ!」スタスタ…
男「あ、ちょっと……」
男「ま、勉強をおろそかにしたから、ああいう仕事につくはめになったんだろうから、ざまあねえな!」
男「いやー、俺はウォーターサーバーの営業マンじゃなくてよかった……」
女「最っ低!」バシッ
男「!」
男「何すんだよ!」
女「人のお仕事をそんな風にいうもんじゃないわ! あなたがそんな人とは思わなかった!」
女「あなたなんて大嫌い! もう別れましょ!」スタスタ…
男「あ、ちょっと……」
10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:00:09.600 ID:UO6EbC6z0.net
男「う、ううう……」
男「なんでこんなことに……」
男「うわぁ~~~~~~~~~~ん!!!」ドバァァァァァ
営業マン「どうなさいました?」
男「うるせえ! ほっといてくれよ!」
男「えぐっ、えぐっ……!」
男「なんでこんなことに……」
男「うわぁ~~~~~~~~~~ん!!!」ドバァァァァァ
営業マン「どうなさいました?」
男「うるせえ! ほっといてくれよ!」
男「えぐっ、えぐっ……!」
13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:02:16.895 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「そんなに泣いていると、脱水症状になりますよ」
営業マン「さ、どうぞ。一杯お飲み下さい」
男「飲むけど、ウォーターサーバーなんて買わねえぞ。話も聞かねえ」
営業マン「かまいませんよ、サービスです」
男「じゃあ……」ゴクゴク
男「!」
営業マン「さ、どうぞ。一杯お飲み下さい」
男「飲むけど、ウォーターサーバーなんて買わねえぞ。話も聞かねえ」
営業マン「かまいませんよ、サービスです」
男「じゃあ……」ゴクゴク
男「!」
16: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:05:13.331 ID:UO6EbC6z0.net
男「う、うまい……!」
男「ウォーターサーバーの水ってこんなにうまかったのか!?」
営業マン「ええ、そうでなきゃ商売になりませんよ」
男「でも、こんなにうまいのなら、もっと売れてもいいんじゃないか?」
営業マン「なんだったら、ちょっと売ってみますか?」
男「へ? 俺が?」
男「ウォーターサーバーの水ってこんなにうまかったのか!?」
営業マン「ええ、そうでなきゃ商売になりませんよ」
男「でも、こんなにうまいのなら、もっと売れてもいいんじゃないか?」
営業マン「なんだったら、ちょっと売ってみますか?」
男「へ? 俺が?」
17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:08:32.983 ID:UO6EbC6z0.net
男「いいけど……全然売れなくても文句いうなよ」
営業マン「できるものならどうぞ」
男「?」
営業マン「私は向こうにいるので、何かあったら声をかけて下さい」スタスタ
男「はぁ……」
男(妙なことになっちまったな……)
男「いらっしゃいませー! ウォーターサーバーいかがっすかー!」
営業マン「できるものならどうぞ」
男「?」
営業マン「私は向こうにいるので、何かあったら声をかけて下さい」スタスタ
男「はぁ……」
男(妙なことになっちまったな……)
男「いらっしゃいませー! ウォーターサーバーいかがっすかー!」
18: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:10:14.556 ID:UO6EbC6z0.net
ワァァ… ワァァァ…
ドドドドドドドドド…
男「ん?」
ドドドドドドドドド…
男「ん?」
20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:13:17.390 ID:UO6EbC6z0.net
「ウォーターサーバー売ってくれ!」 「頼む!」 「大至急だ!」
「一つくれ!」 「ちょうど一台欲しかったのよ!」 「早くよこせぇ!」
「うまい水が飲みてえ!」 「やったぜ、ウォーターサーバーだぁ!」 「俺に売れッ!」
男「な、なんだこりゃ!?」
男(とんでもない数の客が押し寄せてきやがった! まるで津波ッ!)
「一つくれ!」 「ちょうど一台欲しかったのよ!」 「早くよこせぇ!」
「うまい水が飲みてえ!」 「やったぜ、ウォーターサーバーだぁ!」 「俺に売れッ!」
男「な、なんだこりゃ!?」
男(とんでもない数の客が押し寄せてきやがった! まるで津波ッ!)
22: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:16:11.494 ID:UO6EbC6z0.net
「売れーっ!」 「金ならいくらでも出す!」 「物売るってレベルじゃねーぞ!」
ギュウギュウ… ギュウギュウ…
男「皆さん落ち着いて! ちょっと待って……!」
男「助けっ……! 押し潰され……!」
ギュウウウウ…
男「ぐえええっ……!」
男(し、死ぬぅ……)
ギュウギュウ… ギュウギュウ…
男「皆さん落ち着いて! ちょっと待って……!」
男「助けっ……! 押し潰され……!」
ギュウウウウ…
男「ぐえええっ……!」
男(し、死ぬぅ……)
28: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:19:46.780 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「散りなさい」バッ
「やっぱ買うのやめるか」 「そこまで欲しくねーや」 「悪かったな!」
ザッザッザッ…
男「こ、これは……?」
男(あれだけウォーターサーバーを欲しがってた客どもが、散っていく……)
「やっぱ買うのやめるか」 「そこまで欲しくねーや」 「悪かったな!」
ザッザッザッ…
男「こ、これは……?」
男(あれだけウォーターサーバーを欲しがってた客どもが、散っていく……)
30: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:22:49.000 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「お分かりになりましたか?」
男「!」ハッ
営業マン「今の時代……≪水の時代≫ともいわれる現代、ウォーターサーバーは需要があるのです」
営業マン「ありすぎるのです」
営業マン「なので、私のようにウォーターサーバーを極めた営業マンが」
営業マン「ウォーターサーバーからほとばしるオーラを制御しなければ」
営業マン「皆がウォーターサーバーを買い求め、大混乱を招いてしまうのです」
男「そういうことだったのか……」
男「!」ハッ
営業マン「今の時代……≪水の時代≫ともいわれる現代、ウォーターサーバーは需要があるのです」
営業マン「ありすぎるのです」
営業マン「なので、私のようにウォーターサーバーを極めた営業マンが」
営業マン「ウォーターサーバーからほとばしるオーラを制御しなければ」
営業マン「皆がウォーターサーバーを買い求め、大混乱を招いてしまうのです」
男「そういうことだったのか……」
35: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:27:20.197 ID:UO6EbC6z0.net
男「さっきは売れるわけないなんて、バカにしてすみませんでした!」
営業マン「いえいえ」
男「こうなったらぜひ、俺にもウォーターサーバーについて学ばせていただけませんか!?」
営業マン「いいでしょう……」
営業マン「あなたにウォーターサーバーの極意をお教えしましょう!」
男「ありがとうございます!」
営業マン「いえいえ」
男「こうなったらぜひ、俺にもウォーターサーバーについて学ばせていただけませんか!?」
営業マン「いいでしょう……」
営業マン「あなたにウォーターサーバーの極意をお教えしましょう!」
男「ありがとうございます!」
37: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:30:42.673 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「では、最初の修行です」
営業マン「ウォーターサーバーを自在に操るには、水との対話が基本となります」
営業マン「このコップの水と対話するのです」コトッ
男「対話って、どうやって……」
営業マン「ヒントは、水の気持ちを知ろうとすることです」
男「分かりました……やってみます!」
男(水の気持ち、水の気持ち、水の気持ち……)ジーッ
営業マン「ウォーターサーバーを自在に操るには、水との対話が基本となります」
営業マン「このコップの水と対話するのです」コトッ
男「対話って、どうやって……」
営業マン「ヒントは、水の気持ちを知ろうとすることです」
男「分かりました……やってみます!」
男(水の気持ち、水の気持ち、水の気持ち……)ジーッ
39: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:32:19.927 ID:UO6EbC6z0.net
24時間経過――
男「……」ジーッ
ハヤクノメヨ…
男「!?」
ハヤクノメッタラ!
男(聞こえたッ!)
男「……」ジーッ
ハヤクノメヨ…
男「!?」
ハヤクノメッタラ!
男(聞こえたッ!)
41: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:34:11.321 ID:UO6EbC6z0.net
男「聞こえました!」
男「……」グビグビッ
男「うん、生ぬるい! もっと早く飲んであげればよかった!」
営業マン「お見事です」パチパチ…
営業マン「では次の試練(ステージ)に進みましょう。次からはもっと厳しくなりますよ!」
男「はいっ!」
男「……」グビグビッ
男「うん、生ぬるい! もっと早く飲んであげればよかった!」
営業マン「お見事です」パチパチ…
営業マン「では次の試練(ステージ)に進みましょう。次からはもっと厳しくなりますよ!」
男「はいっ!」
45: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:37:47.475 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「滝浴びです!」
男「うおおおおおおおおっ!」ドドドドド…
~
営業マン「湖の上を歩くのです!」
男「おっとと……」チャプチャプ…
~
営業マン「濁流を泳ぎきるのです!」
男「ガボッ、ゴボッ、ガボッ……!」ジタバタ…
男「うおおおおおおおおっ!」ドドドドド…
~
営業マン「湖の上を歩くのです!」
男「おっとと……」チャプチャプ…
~
営業マン「濁流を泳ぎきるのです!」
男「ガボッ、ゴボッ、ガボッ……!」ジタバタ…
48: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:40:19.783 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「よくここまで耐え抜きました。本当にお疲れ様でした」
営業マン「最終試練は……この何もない砂漠で一ヶ月間生き抜くこと!」
営業マン「幸運を祈っていますよ」スッ…
シーン…
男「……」
男(本当に何もない……どこまでいってもずーっと砂……)
男(いや、あるじゃないか!)
営業マン「最終試練は……この何もない砂漠で一ヶ月間生き抜くこと!」
営業マン「幸運を祈っていますよ」スッ…
シーン…
男「……」
男(本当に何もない……どこまでいってもずーっと砂……)
男(いや、あるじゃないか!)
50: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:43:39.597 ID:UO6EbC6z0.net
ドクン… ココダヨ… ドクン… ココニイルヨ… ドクン… ノンデ…
男(俺には分かる!)
男(この砂漠、至る所水だらけじゃないか! これのどこが砂漠なんだ!)
男(ここを掘っていけば……!)
ザクザクザクザクザク…
ブシュワァァァァ…
男「水だぁ!」
男(俺には分かる!)
男(この砂漠、至る所水だらけじゃないか! これのどこが砂漠なんだ!)
男(ここを掘っていけば……!)
ザクザクザクザクザク…
ブシュワァァァァ…
男「水だぁ!」
52: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:47:19.940 ID:UO6EbC6z0.net
営業マン「よくぞ生き抜きました」
営業マン「あなたには≪ウォーターサーバー師≫の資格を与えましょう!」
男「ありがとうございます!」
営業マン「それとこれは、師匠として……あなたへのプレゼントです」ゴトッ
男「これはウォーターサーバー……! よろしいんですか!?」
営業マン「ええ、これからはこのウォーターサーバーとともに人々を潤して下さい」
男「はいっ!」
ウォーターサーバー「よろしくな!」
男「おう!」
営業マン「あなたには≪ウォーターサーバー師≫の資格を与えましょう!」
男「ありがとうございます!」
営業マン「それとこれは、師匠として……あなたへのプレゼントです」ゴトッ
男「これはウォーターサーバー……! よろしいんですか!?」
営業マン「ええ、これからはこのウォーターサーバーとともに人々を潤して下さい」
男「はいっ!」
ウォーターサーバー「よろしくな!」
男「おう!」
54: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:49:13.966 ID:UO6EbC6z0.net
それからというもの――
主婦「あら大変、断水しちゃったわ! お洗濯しなきゃいけないのに……」
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「あいよ!」ブシャァァァァァ…
主婦「まぁっ、ありがとう!」
主婦「あら大変、断水しちゃったわ! お洗濯しなきゃいけないのに……」
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「あいよ!」ブシャァァァァァ…
主婦「まぁっ、ありがとう!」
59: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:51:05.736 ID:UO6EbC6z0.net
幼女「たすけてー!」バシャバシャ
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「水のロープだ! つかまんな!」ニョロニョロニョロ…
幼女「ありがとう!」ガシッ
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「水のロープだ! つかまんな!」ニョロニョロニョロ…
幼女「ありがとう!」ガシッ
61: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:53:45.839 ID:UO6EbC6z0.net
強盗「オラオラァ! 金出さなきゃ撃っちまうぞ!」
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「ウォーターカッターッ!」ザンッ
強盗「あわわ……俺のピストルが真っ二つ……」
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「ウォーターカッターッ!」ザンッ
強盗「あわわ……俺のピストルが真っ二つ……」
62: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 22:57:32.248 ID:UO6EbC6z0.net
男(今日もたくさんの人を潤したぞ……だけど……)
ウォーターサーバー「ご主人さまよぉ」
男「ん?」
ウォーターサーバー「いいにくいことなんだが……」
男「ウォーターサーバーなのに水臭いこというんだな。いってみろよ」
ウォーターサーバー「別れた彼女に未練はねえのかい?」
男「……あるに決まってるだろ。今でも好きだよ」
ウォーターサーバー「このままでいいのか?」
男「……」
ウォーターサーバー「ご主人さまよぉ」
男「ん?」
ウォーターサーバー「いいにくいことなんだが……」
男「ウォーターサーバーなのに水臭いこというんだな。いってみろよ」
ウォーターサーバー「別れた彼女に未練はねえのかい?」
男「……あるに決まってるだろ。今でも好きだよ」
ウォーターサーバー「このままでいいのか?」
男「……」
65: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:00:29.978 ID:UO6EbC6z0.net
ウォーターサーバー「未練があるなら、アタックしろよ!」
男「そうだな……やってみるか」
ウォーターサーバー「死に水は取ってやるから!」
男「あらためてフラれるの前提かよ」
ウォーターサーバー「へへへ……。で、場所はどうする?」
男「ウォーターサーバー師としては、やっぱり海がいいな……」
ウォーターサーバー「今、海は荒れ気味だから気をつけろよ」
男「そうだな……やってみるか」
ウォーターサーバー「死に水は取ってやるから!」
男「あらためてフラれるの前提かよ」
ウォーターサーバー「へへへ……。で、場所はどうする?」
男「ウォーターサーバー師としては、やっぱり海がいいな……」
ウォーターサーバー「今、海は荒れ気味だから気をつけろよ」
66: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:04:32.724 ID:UO6EbC6z0.net
ザザーン… ヒュゥゥゥゥゥ…
女「なんなの? 突然こんなところに呼び出して……」
男「あの時は……全面的に俺が悪かった」
男「あの後、俺はあの営業マンの人に謝罪して、弟子入りして、ウォーターサーバー師になった」
女「!」
男「俺はあの時の俺とは違う。もう一度……やり直さないか」
女「……」
ゴゴゴゴゴ…
男(なんだ、この音は?)
女「なんなの? 突然こんなところに呼び出して……」
男「あの時は……全面的に俺が悪かった」
男「あの後、俺はあの営業マンの人に謝罪して、弟子入りして、ウォーターサーバー師になった」
女「!」
男「俺はあの時の俺とは違う。もう一度……やり直さないか」
女「……」
ゴゴゴゴゴ…
男(なんだ、この音は?)
67: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:07:23.242 ID:UO6EbC6z0.net
ドザァァァァァッ!!!
男「津波だっ!!!」
男(海が荒れているのは分かってたが、まさかこれほどとはッ!)
男(高さ100メートルはある! あんなのが地上に到達したら、とんでもない被害が出る!)
男(かつては客の津波に飲まれた俺だが、今度は逃げるわけにはいかない!)
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「あいよ!」ドバァァァァァッ
男「ぐっ……!」
女(すごい、津波をウォーターサーバーで止めた!)
男「津波だっ!!!」
男(海が荒れているのは分かってたが、まさかこれほどとはッ!)
男(高さ100メートルはある! あんなのが地上に到達したら、とんでもない被害が出る!)
男(かつては客の津波に飲まれた俺だが、今度は逃げるわけにはいかない!)
男「ウォーターサーバー!」
ウォーターサーバー「あいよ!」ドバァァァァァッ
男「ぐっ……!」
女(すごい、津波をウォーターサーバーで止めた!)
69: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:10:15.923 ID:UO6EbC6z0.net
ザバババババババ……!
男「ぐぐぐ……!」
ウォーターサーバー「ぐおおおっ……!」
男(なんて津波だ……押し負ける! このままじゃ俺のWP(ウォーターパワー)が尽きちまう!)
女「津波なんかに負けないで! ――勝ってぇ!!!」
男「!」クワッ
男「ぐぐぐ……!」
ウォーターサーバー「ぐおおおっ……!」
男(なんて津波だ……押し負ける! このままじゃ俺のWP(ウォーターパワー)が尽きちまう!)
女「津波なんかに負けないで! ――勝ってぇ!!!」
男「!」クワッ
75: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:14:31.050 ID:UO6EbC6z0.net
男「だああああああああああーっ!!!」
ウォーターサーバー「どりゃあああああああーっ!!!」
ズオッ!!!
ザバッ!!!
男(……ん!? 今どこかからもう一つウォーターサーバーの一撃がやってきて――)
ウォーターサーバー「なにボケっとしてる! 今だッ!」
男「ああ! 残ってるWPを全部使うッ!」
男「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
ウォーターサーバー「たああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
バッシャーン…
女「波が……消えたわ……」
ウォーターサーバー「どりゃあああああああーっ!!!」
ズオッ!!!
ザバッ!!!
男(……ん!? 今どこかからもう一つウォーターサーバーの一撃がやってきて――)
ウォーターサーバー「なにボケっとしてる! 今だッ!」
男「ああ! 残ってるWPを全部使うッ!」
男「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
ウォーターサーバー「たああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
バッシャーン…
女「波が……消えたわ……」
79: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:18:53.974 ID:UO6EbC6z0.net
男「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
女「大丈夫?」
男「ああ……WPはすっからかんになっちゃったけどね……」
女「無茶するんだから……」
キラキラ…
男「あ、水しぶきが虹を作ったみたいだ……」
女「キレイ……」
女「大丈夫?」
男「ああ……WPはすっからかんになっちゃったけどね……」
女「無茶するんだから……」
キラキラ…
男「あ、水しぶきが虹を作ったみたいだ……」
女「キレイ……」
80: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:22:05.501 ID:UO6EbC6z0.net
女「ところで、さっきの返事だけど……」
男「!」
女「やり直そ」
男「……いいのかい?」
女「いいもなにも、あの時は私もつい怒っちゃって……ごめんね」
男「!」
女「やり直そ」
男「……いいのかい?」
女「いいもなにも、あの時は私もつい怒っちゃって……ごめんね」
81: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/07(水) 23:25:17.859 ID:UO6EbC6z0.net
男「俺の失言を、水に流してくれるのかい?」
女「うん……」
営業マン(あの津波には驚きましたが、成長した彼とかき消すことができてよかった……)コソッ
営業マン「あとは恋人同士水入らずでどうぞごゆっくり……」
おわり
女「うん……」
営業マン(あの津波には驚きましたが、成長した彼とかき消すことができてよかった……)コソッ
営業マン「あとは恋人同士水入らずでどうぞごゆっくり……」
おわり
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