「「「「かんぱーい!」」」」
曜「久しぶりだねー、このメンバーで集まるの」
千歌「そうだねー、半年ぶりくらいかな?」
善子「時間が経つのは早いわね」
梨子「うん。なんだかあっという間だよね」
千歌「曜ちゃんと梨子ちゃんは同棲してるんだっけ?」
梨子「っ///」
曜「うんしてるよー。梨子ちゃんは朝が弱いんだよねー」
梨子「もー、言わないで///」
曜「久しぶりだねー、このメンバーで集まるの」
千歌「そうだねー、半年ぶりくらいかな?」
善子「時間が経つのは早いわね」
梨子「うん。なんだかあっという間だよね」
千歌「曜ちゃんと梨子ちゃんは同棲してるんだっけ?」
梨子「っ///」
曜「うんしてるよー。梨子ちゃんは朝が弱いんだよねー」
梨子「もー、言わないで///」
493: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/16(火) 23:41:51.27 ID:S8fUYc1+
曜「おやおやー?何恥ずかしがってるのー?」
曜「梨子ちゃんの甘えん坊な話とかもあるんだよー?」
善子「え、なにそれ」
梨子「曜ちゃん!」
曜「梨子ちゃんね、夜に寂しくなると布団に入ってくるんだよ」
曜「『曜ちゃん、入れて?』って言いながらぎゅって抱きついてくるんだよねー」
梨子「う~~///」ポカポカポカ
千歌「梨子ちゃんも意外な一面があるんだねー」
曜「梨子ちゃんの甘えん坊な話とかもあるんだよー?」
善子「え、なにそれ」
梨子「曜ちゃん!」
曜「梨子ちゃんね、夜に寂しくなると布団に入ってくるんだよ」
曜「『曜ちゃん、入れて?』って言いながらぎゅって抱きついてくるんだよねー」
梨子「う~~///」ポカポカポカ
千歌「梨子ちゃんも意外な一面があるんだねー」
494: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/16(火) 23:42:24.57 ID:S8fUYc1+
善子「そういう曜さんはどうなのよ?」
梨子「よ、曜ちゃんだって甘えん坊なんだよ」
梨子「大会の時は毎回応援に来てってお願いしてくるもん」
曜「梨子ちゃんに応援に来てもらえると力が湧いてくるからね」
梨子「っ///お、お弁当作ってってよく抱きついてくるし///」
曜「梨子ちゃんのお弁当美味しいんだよ!」
曜「たまに『I love you♡』って書いてあるもんね」
梨子「も、も~///ばかぁ///」
梨子「よ、曜ちゃんだって甘えん坊なんだよ」
梨子「大会の時は毎回応援に来てってお願いしてくるもん」
曜「梨子ちゃんに応援に来てもらえると力が湧いてくるからね」
梨子「っ///お、お弁当作ってってよく抱きついてくるし///」
曜「梨子ちゃんのお弁当美味しいんだよ!」
曜「たまに『I love you♡』って書いてあるもんね」
梨子「も、も~///ばかぁ///」
495: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/16(火) 23:42:55.22 ID:S8fUYc1+
善子「なんていうか……バカップル?」
千歌「やっぱり曜ちゃんは強いんだねー」
梨子「そ、そんなことないもん」
曜「へー?もっといろいろ話しちゃっていいんだ?」
梨子「ま、まだあった?」
曜「梨子ちゃんがヤキモチ妬いてるところとか」
梨子「や、妬いてないもん///」
曜「他の子に告白された日はずっと機嫌悪くて大変だったなぁ」
梨子「ぅぅぅ///」グビグビ
千歌「おお!いい飲みっぷり!」
善子「リリーってお酒強かったっけ?」
千歌「やっぱり曜ちゃんは強いんだねー」
梨子「そ、そんなことないもん」
曜「へー?もっといろいろ話しちゃっていいんだ?」
梨子「ま、まだあった?」
曜「梨子ちゃんがヤキモチ妬いてるところとか」
梨子「や、妬いてないもん///」
曜「他の子に告白された日はずっと機嫌悪くて大変だったなぁ」
梨子「ぅぅぅ///」グビグビ
千歌「おお!いい飲みっぷり!」
善子「リリーってお酒強かったっけ?」
496: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/16(火) 23:43:24.87 ID:S8fUYc1+
~一時間後~
梨子「はぁ、曜ちゃんってほんとヘタレよね」
梨子「誘っても毎回手を出してこないし、なにやってるんだか」グビグビ
曜「あ、あの、梨子ちゃん、お酒はそのくらいに……」
梨子「正座」
曜「え?」
梨子「正座して」
曜「いや、でも」
梨子「曜ちゃん?」
曜「……はい」ペタン
梨子「はぁ、曜ちゃんってほんとヘタレよね」
梨子「誘っても毎回手を出してこないし、なにやってるんだか」グビグビ
曜「あ、あの、梨子ちゃん、お酒はそのくらいに……」
梨子「正座」
曜「え?」
梨子「正座して」
曜「いや、でも」
梨子「曜ちゃん?」
曜「……はい」ペタン
497: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/16(火) 23:44:12.53 ID:S8fUYc1+
梨子「付き合い始めて何年だっけ?」
曜「一年と半年くらい……」
梨子「それなのになんでしないの?」
曜「いや、それは……」
梨子「私がどれだけ恥ずかしい思いしてるか知ってる?」
梨子「何回も誘ってるでしょ?なんでそんなにヘタレなの?」
曜「……ごめんなさい」
梨子「お酒飲んだ時にたくさん挑発したよね?」
梨子「押し倒したのに真っ赤になって逃げ出したの誰だっけ?」
曜「……私です」
梨子「はぁ、ほんと情けない」
梨子「今日は帰ったらするの?」
曜「ま、まだ早い……ような」
梨子「は?」
曜「ひっ……」
梨子「するから。決定ね」
梨子「今度は逃げないでよ?」
千歌「……梨子ちゃん、お酒飲むと変わるんだね」
善子「曜さん負けてるじゃない」
曜「一年と半年くらい……」
梨子「それなのになんでしないの?」
曜「いや、それは……」
梨子「私がどれだけ恥ずかしい思いしてるか知ってる?」
梨子「何回も誘ってるでしょ?なんでそんなにヘタレなの?」
曜「……ごめんなさい」
梨子「お酒飲んだ時にたくさん挑発したよね?」
梨子「押し倒したのに真っ赤になって逃げ出したの誰だっけ?」
曜「……私です」
梨子「はぁ、ほんと情けない」
梨子「今日は帰ったらするの?」
曜「ま、まだ早い……ような」
梨子「は?」
曜「ひっ……」
梨子「するから。決定ね」
梨子「今度は逃げないでよ?」
千歌「……梨子ちゃん、お酒飲むと変わるんだね」
善子「曜さん負けてるじゃない」
500: Ep33:†愛にトドメを刺す†(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:52:25.05 ID:QRsp9XWf
曜「うーん、何か足りない」
千歌「そう?この衣装凄くいいと思うけど」
千歌「次のユニット曲は楽しい感じだし、流石曜ちゃんだよね!」
曜「確かにいいんだけど……あ、帽子とかどうかな?」
曜「うん!絶対似合う!よーし、それじゃあ千歌ちゃんは帽子を追加……と」メモメモ
千歌「ちょっとー?よーちゃん聞いてますー?」
梨子「…………」
千歌「そう?この衣装凄くいいと思うけど」
千歌「次のユニット曲は楽しい感じだし、流石曜ちゃんだよね!」
曜「確かにいいんだけど……あ、帽子とかどうかな?」
曜「うん!絶対似合う!よーし、それじゃあ千歌ちゃんは帽子を追加……と」メモメモ
千歌「ちょっとー?よーちゃん聞いてますー?」
梨子「…………」
501: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:53:00.57 ID:QRsp9XWf
曜「梨子ちゃん?」
梨子「ん?」
千歌「どうしたの?ぼーっとして」
梨子「なんでもないよ」
梨子「それよりどうかしたの?」
千歌「うん、私の衣装合わせ終わったから次は梨子ちゃんだよ!」
梨子「ああ、そうだったね」
梨子「?なんで千歌ちゃん帰る用意してるの?」
千歌「今日は旅館のお手伝いしなくちゃいけないからだよー」
梨子「そうなんだ、頑張ってね」
千歌「うん!じゃあまた明日ー!」
曜「じゃあねー!」
ガラガラピシャン
曜「よーし、それじゃあ梨子ちゃん!この衣装に着替えて!」
梨子「ん?」
千歌「どうしたの?ぼーっとして」
梨子「なんでもないよ」
梨子「それよりどうかしたの?」
千歌「うん、私の衣装合わせ終わったから次は梨子ちゃんだよ!」
梨子「ああ、そうだったね」
梨子「?なんで千歌ちゃん帰る用意してるの?」
千歌「今日は旅館のお手伝いしなくちゃいけないからだよー」
梨子「そうなんだ、頑張ってね」
千歌「うん!じゃあまた明日ー!」
曜「じゃあねー!」
ガラガラピシャン
曜「よーし、それじゃあ梨子ちゃん!この衣装に着替えて!」
502: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:53:24.06 ID:QRsp9XWf
曜「おお!梨子ちゃん凄く似合ってる!」
梨子「そうかな?」
曜「おとなしい梨子ちゃんがカッコいい服着るとギャップがあっていいよね!」
梨子「ありがとう。でも、そんなに褒めても何もでないわよ」
曜「明日のお昼ご飯でもいいよ?」
梨子「それは難しいわね」
曜「あらら、残念」
梨子「そうかな?」
曜「おとなしい梨子ちゃんがカッコいい服着るとギャップがあっていいよね!」
梨子「ありがとう。でも、そんなに褒めても何もでないわよ」
曜「明日のお昼ご飯でもいいよ?」
梨子「それは難しいわね」
曜「あらら、残念」
503: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:53:59.05 ID:QRsp9XWf
曜「よーし、せっかくだしギルキスについて聞いちゃおうかな!」
曜「歌詞って誰が書いてるの?」
梨子「私よ」
曜「そうなんだ!どういうこと考えながら書いてるの?」
梨子「……どうしよう、かなぁ」ボソッ
曜「梨子ちゃーん?どうしましたー?」
梨子「……ふふ、もういいかな」ボソッ
曜「梨子ちゃーん?」
曜「あ、分かった!もしかして曜ちゃんこと考えて書いてるんでしょー」ニシシ
梨子「そうだよ、って言ったらどうする?」
曜「歌詞って誰が書いてるの?」
梨子「私よ」
曜「そうなんだ!どういうこと考えながら書いてるの?」
梨子「……どうしよう、かなぁ」ボソッ
曜「梨子ちゃーん?どうしましたー?」
梨子「……ふふ、もういいかな」ボソッ
曜「梨子ちゃーん?」
曜「あ、分かった!もしかして曜ちゃんこと考えて書いてるんでしょー」ニシシ
梨子「そうだよ、って言ったらどうする?」
504: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:54:26.34 ID:QRsp9XWf
曜「え?」
梨子「歌詞はね、いつも曜ちゃんのことを考えて書いてるの」
梨子「みんなの人気者の曜ちゃんを……私だけのものにしてあげたいってね」クスッ
曜「お、おお……!」
曜「凄いよ梨子ちゃん!今の演技凄い上手だよ!」
曜「もしかしたら役者になれるんじゃないのかな!」
梨子「役者になんてなれないわよ」
梨子「だって、本当に曜ちゃんを狙ってるんだもの」
梨子「歌詞はね、いつも曜ちゃんのことを考えて書いてるの」
梨子「みんなの人気者の曜ちゃんを……私だけのものにしてあげたいってね」クスッ
曜「お、おお……!」
曜「凄いよ梨子ちゃん!今の演技凄い上手だよ!」
曜「もしかしたら役者になれるんじゃないのかな!」
梨子「役者になんてなれないわよ」
梨子「だって、本当に曜ちゃんを狙ってるんだもの」
505: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:55:05.81 ID:QRsp9XWf
曜「いやー、そんなこと言われると照れちゃうでありますな」
曜「それでそれで、梨子ちゃんに狙われちゃった曜ちゃんはどうなっちゃうの?」
梨子「そうね……身も心も私のものになっちゃうの」
曜「おー、それはそれは困ったことになっちゃうね」
曜「でも、曜ちゃんをゲットするのは中々難しいですよー?」ニシシ
梨子「……ふふ、それじゃあ試してみる?」
曜「え?」
ドン!
曜「それでそれで、梨子ちゃんに狙われちゃった曜ちゃんはどうなっちゃうの?」
梨子「そうね……身も心も私のものになっちゃうの」
曜「おー、それはそれは困ったことになっちゃうね」
曜「でも、曜ちゃんをゲットするのは中々難しいですよー?」ニシシ
梨子「……ふふ、それじゃあ試してみる?」
曜「え?」
ドン!
506: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:55:43.19 ID:QRsp9XWf
曜「っ!?」
梨子「どう、壁ドンされる気持ちは?」
曜「えっ!?///」
曜「い、いや、べ、別になんでもなっ!?///」
梨子「どうかした?曜ちゃん」アゴクイ
曜「っ……あ、あはは、今日の梨子ちゃんは積極的だね」
梨子「ええ。そろそろ待つのにも飽きたから……本気で曜ちゃんの心を奪っちゃおうかと思ってね」
曜「ふ、ふーん……ま、まあ頑張ってね///」
梨子「曜ちゃん、何処を向いてるの?」
梨子「私の目を見なさい」ズイッ
曜「ぅぁ///」
梨子「どう、壁ドンされる気持ちは?」
曜「えっ!?///」
曜「い、いや、べ、別になんでもなっ!?///」
梨子「どうかした?曜ちゃん」アゴクイ
曜「っ……あ、あはは、今日の梨子ちゃんは積極的だね」
梨子「ええ。そろそろ待つのにも飽きたから……本気で曜ちゃんの心を奪っちゃおうかと思ってね」
曜「ふ、ふーん……ま、まあ頑張ってね///」
梨子「曜ちゃん、何処を向いてるの?」
梨子「私の目を見なさい」ズイッ
曜「ぅぁ///」
507: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:56:20.16 ID:QRsp9XWf
梨子「ずっと狙ってたの……曜ちゃんのこと」
梨子「いつも元気で笑顔なのに……本当は寂しがりやなところとか」
曜「っ///」
梨子「ふふっ」ジッ
曜「……っ///」メソラシ
梨子「あらあら、また目を逸らしちゃった」クスッ
梨子「曜ちゃん、顔赤くなってるよ」ミミモトボソッ
曜「ぅ///」カァァァ
梨子「可愛いわね」クスクス
曜「ぅぅぅ///」
梨子「いつも元気で笑顔なのに……本当は寂しがりやなところとか」
曜「っ///」
梨子「ふふっ」ジッ
曜「……っ///」メソラシ
梨子「あらあら、また目を逸らしちゃった」クスッ
梨子「曜ちゃん、顔赤くなってるよ」ミミモトボソッ
曜「ぅ///」カァァァ
梨子「可愛いわね」クスクス
曜「ぅぅぅ///」
508: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:57:00.43 ID:QRsp9XWf
梨子「今から曜ちゃんに呪文を掛けてあげる」
梨子「私のことを好きになる呪文をね」
曜「そ、そんな簡単に、好きになんて……」
梨子「ふふ、なるわよ」
梨子「今まで何人堕として来たと思ってるの?」
梨子「欲しいものは……絶対に手に入れるのよ」
チュッ……チュ
曜「んっ……っ♡」
曜「ぁ……、っ、ぃ、♡」
曜「っ、ぷはっ、ぁ、ぁ、」ガクガク
梨子「私のことを好きになる呪文をね」
曜「そ、そんな簡単に、好きになんて……」
梨子「ふふ、なるわよ」
梨子「今まで何人堕として来たと思ってるの?」
梨子「欲しいものは……絶対に手に入れるのよ」
チュッ……チュ
曜「んっ……っ♡」
曜「ぁ……、っ、ぃ、♡」
曜「っ、ぷはっ、ぁ、ぁ、」ガクガク
509: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:57:31.40 ID:QRsp9XWf
梨子「いい顔になったわね、曜ちゃん」
曜「……ぁ」ヘタリ
梨子「ゆっくりゆっくり、私に堕としてあげるから」
梨子「大丈夫。そのうち自分から私を求めるようになるわ」
梨子「その時は、いっぱい可愛がってあげる」
曜「……ない」
梨子「ん?」
曜「ならない。絶対に、そんなことに」
梨子「ふふ、強情なところも好きよ」
梨子「それがいつまで続くのか、楽しみにてるわ」
梨子「それじゃあまた明日ね、曜ちゃん」
曜「……ぁ」ヘタリ
梨子「ゆっくりゆっくり、私に堕としてあげるから」
梨子「大丈夫。そのうち自分から私を求めるようになるわ」
梨子「その時は、いっぱい可愛がってあげる」
曜「……ない」
梨子「ん?」
曜「ならない。絶対に、そんなことに」
梨子「ふふ、強情なところも好きよ」
梨子「それがいつまで続くのか、楽しみにてるわ」
梨子「それじゃあまた明日ね、曜ちゃん」
510: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:58:00.71 ID:QRsp9XWf
~次の日~
鞠莉「ストーップ!」
鞠莉「曜、どうしたの?」
曜「え?」
鞠莉「さっきから集中できてないわよ」
曜「ごめんなさい……」
梨子「大丈夫?体調悪いの?」ギュッ
梨子「保健室……行く?」
曜「っ、誰のせーー」
梨子「みんなの前だよ?」ボソッ
曜「…………っ」
鞠莉「ストーップ!」
鞠莉「曜、どうしたの?」
曜「え?」
鞠莉「さっきから集中できてないわよ」
曜「ごめんなさい……」
梨子「大丈夫?体調悪いの?」ギュッ
梨子「保健室……行く?」
曜「っ、誰のせーー」
梨子「みんなの前だよ?」ボソッ
曜「…………っ」
511: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:58:26.32 ID:QRsp9XWf
曜「ありがとう、梨子ちゃん」
曜「でも大丈夫だよ。ちょっと衣装で考え事してただけだから」
鞠莉「そう。いつもありがとね」
鞠莉「でも、練習は手を抜かないわよ」
曜「うん。もちろんであります!」
鞠莉「それじゃあもう一度やるわよ」
曜「……」キッ
梨子「ふふふ」クスクス
曜「でも大丈夫だよ。ちょっと衣装で考え事してただけだから」
鞠莉「そう。いつもありがとね」
鞠莉「でも、練習は手を抜かないわよ」
曜「うん。もちろんであります!」
鞠莉「それじゃあもう一度やるわよ」
曜「……」キッ
梨子「ふふふ」クスクス
512: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:58:57.35 ID:QRsp9XWf
曜「はぁ……疲れた」
曜「梨子ちゃんのせいで集中できなかった」
曜「昨日……あんなことするから」
曜「……唇、柔らかかった」
曜「そのせいで昨日は全然眠れなかったし」
曜「っ~~~~」ブンブン
曜「だめだめ!これじゃあ梨子ちゃんの思う壺だよ!」
曜「衣装の続きを考えないと……ん?」
曜「忘れ物?練習着……これ、梨子ちゃんのやつ?」
曜「…………っ」ゴクリ
曜「梨子ちゃんのせいで集中できなかった」
曜「昨日……あんなことするから」
曜「……唇、柔らかかった」
曜「そのせいで昨日は全然眠れなかったし」
曜「っ~~~~」ブンブン
曜「だめだめ!これじゃあ梨子ちゃんの思う壺だよ!」
曜「衣装の続きを考えないと……ん?」
曜「忘れ物?練習着……これ、梨子ちゃんのやつ?」
曜「…………っ」ゴクリ
513: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 21:59:28.19 ID:QRsp9XWf
スンスン
曜「ん……♡」
曜(梨子ちゃんの匂いがいっぱい……頭くらくらする)
曜(だめ、こんなの、やめないといけないのに)
曜(でも梨子ちゃんが悪いんだよ。私にあんなことするから)
曜(っ、梨子ちゃん、梨子ちゃん、梨子ちゃん)
パシャッ
曜「っ!?」
梨子「ふふ、そんなに私の練習着が気に入ったの、曜ちゃん?」
曜「り、梨子ちゃん……」
曜「ん……♡」
曜(梨子ちゃんの匂いがいっぱい……頭くらくらする)
曜(だめ、こんなの、やめないといけないのに)
曜(でも梨子ちゃんが悪いんだよ。私にあんなことするから)
曜(っ、梨子ちゃん、梨子ちゃん、梨子ちゃん)
パシャッ
曜「っ!?」
梨子「ふふ、そんなに私の練習着が気に入ったの、曜ちゃん?」
曜「り、梨子ちゃん……」
514: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 22:00:01.18 ID:QRsp9XWf
梨子「こんな簡単に罠に引っかかるなんて……もう私に堕ちちゃった?」
曜「罠……?」
梨子「そう。練習着を忘れたのはわざと」
梨子「私の匂い、どうだった?」
梨子「頭が痺れちゃったでしょ」クスクス
曜「っ、そ、そんなこと、ない」
梨子「そう。それじゃあ、もっと私の匂いを好きにさせてあげる」
梨子「曜ちゃん、今日のおかずはそれでやってね、貸してあげるから」
曜「な、何言ってるの、そんなのやだよ」
梨子「ふーん、じゃあこの写真が学校中にばら撒かれてもいいんだ」
曜「っ……!」
梨子「決まり……ね♡」
曜「罠……?」
梨子「そう。練習着を忘れたのはわざと」
梨子「私の匂い、どうだった?」
梨子「頭が痺れちゃったでしょ」クスクス
曜「っ、そ、そんなこと、ない」
梨子「そう。それじゃあ、もっと私の匂いを好きにさせてあげる」
梨子「曜ちゃん、今日のおかずはそれでやってね、貸してあげるから」
曜「な、何言ってるの、そんなのやだよ」
梨子「ふーん、じゃあこの写真が学校中にばら撒かれてもいいんだ」
曜「っ……!」
梨子「決まり……ね♡」
515: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 22:00:31.49 ID:QRsp9XWf
~一ヶ月後~
梨子「どうしたの、曜ちゃん?」
曜「……手、繋ぎたい、です」
梨子「いいわよ。ほら、早く来なさい」グイッ
曜「きゃっ///」
梨子「ふふ、あの曜ちゃんが随分しおらしくなったわね」
梨子「ちゃんと私好みになってくれて嬉しいわ」ナデナデ
曜「ぁ……///」
梨子「みんなの前では普通に振る舞うのよ」
梨子「そうしたらちゃーんとご褒美あげるから」
曜「はい///」ギュゥゥ
梨子「どうしたの、曜ちゃん?」
曜「……手、繋ぎたい、です」
梨子「いいわよ。ほら、早く来なさい」グイッ
曜「きゃっ///」
梨子「ふふ、あの曜ちゃんが随分しおらしくなったわね」
梨子「ちゃんと私好みになってくれて嬉しいわ」ナデナデ
曜「ぁ……///」
梨子「みんなの前では普通に振る舞うのよ」
梨子「そうしたらちゃーんとご褒美あげるから」
曜「はい///」ギュゥゥ
516: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/17(水) 22:01:27.09 ID:QRsp9XWf
梨子「そうだ、いいこと思いついた」
チュゥゥゥッ
曜「ん……ぁっ♡」
梨子「明日はそれをつけて登校しなさい」
梨子「曜ちゃんが私のものだって証、みんなに見せないとね」
曜「っ///」
梨子「ふふ、曜ちゃんはこれで私のもの」
梨子「ずーっと可愛がってあげるわ」
善子「ルビィ、最近リリーと仲よさそうに話してるけどどうしたの?」
ルビィ「えへへ、いろいろ教わってるの。楽しみにしててね」
チュゥゥゥッ
曜「ん……ぁっ♡」
梨子「明日はそれをつけて登校しなさい」
梨子「曜ちゃんが私のものだって証、みんなに見せないとね」
曜「っ///」
梨子「ふふ、曜ちゃんはこれで私のもの」
梨子「ずーっと可愛がってあげるわ」
善子「ルビィ、最近リリーと仲よさそうに話してるけどどうしたの?」
ルビィ「えへへ、いろいろ教わってるの。楽しみにしててね」
522: Ep34:ナンパ(やわらか銀行) 2018/10/18(木) 22:01:51.93 ID:AOdhVhKa
曜「あの子可愛くない?」
善子「可愛いわね」
曜「反応悪いぞよーしこー」ツンツン
善子「ヨハネよ!暇だから遊ぼうって言われてきたけどこれはなんの遊びよ!」
曜「何ってナンパだよ」
曜「暇つぶしにはこれが一番だよね~」
善子「いやいや、そんなことしないわよ」
曜「え?ナンパせずにどうやって生きてきたの?」
善子「そんな驚かれても」
善子「可愛いわね」
曜「反応悪いぞよーしこー」ツンツン
善子「ヨハネよ!暇だから遊ぼうって言われてきたけどこれはなんの遊びよ!」
曜「何ってナンパだよ」
曜「暇つぶしにはこれが一番だよね~」
善子「いやいや、そんなことしないわよ」
曜「え?ナンパせずにどうやって生きてきたの?」
善子「そんな驚かれても」
523: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/18(木) 22:02:25.16 ID:AOdhVhKa
善子「というか、いつになったら行くのよ」
曜「うーん、これって子が見つからなくって」
曜「今日は不作だなー……お!」
曜「見て見て!あそこの子!後ろ姿だけだけど絶対可愛いよ!」
善子「ああ、あそこの」
曜「どうしよ、ちょっとときめいちゃってる」
善子「いや、あれって……」
曜「声掛けて連れてくるね!絶対可愛いって!」
曜「もー付き合っちゃおうかなー」
善子「……あー」
善子「逃げよう」
曜「うーん、これって子が見つからなくって」
曜「今日は不作だなー……お!」
曜「見て見て!あそこの子!後ろ姿だけだけど絶対可愛いよ!」
善子「ああ、あそこの」
曜「どうしよ、ちょっとときめいちゃってる」
善子「いや、あれって……」
曜「声掛けて連れてくるね!絶対可愛いって!」
曜「もー付き合っちゃおうかなー」
善子「……あー」
善子「逃げよう」
524: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/18(木) 22:02:52.03 ID:AOdhVhKa
曜「そこのかーのじょ!」
曜「今暇かな?良かったら遊びに行かない?」
曜「後ろ姿見ただけで恋しちゃったみたいなの」
曜「損はさせないからさー」
曜「もう付き合っちゃおう!それくらい好きだよ!」
曜「ね?とりあえず振り向いてくれない?」
曜「可愛い顔見せてよー」
「……曜ちゃん?」
曜「え?」
梨子「えーと……私、でいいんだよね?」
曜「」
曜「今暇かな?良かったら遊びに行かない?」
曜「後ろ姿見ただけで恋しちゃったみたいなの」
曜「損はさせないからさー」
曜「もう付き合っちゃおう!それくらい好きだよ!」
曜「ね?とりあえず振り向いてくれない?」
曜「可愛い顔見せてよー」
「……曜ちゃん?」
曜「え?」
梨子「えーと……私、でいいんだよね?」
曜「」
525: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/18(木) 22:03:21.52 ID:AOdhVhKa
梨子「曜ちゃん、こういうことしてるんだ」
曜「あ、いや、えっと、ち、違くて!」
曜「善子ちゃんと遊びにきてるんだよ!あはは!あははは!」
梨子「へー、どこにいるの?」
曜「どこって……あれ!?いない!?」
梨子「……ナンパしにきたんだ」
曜「いや、これはなんといいますか……」
梨子「……私、曜ちゃんにナンパされたんだよね?」
曜「そ、そうです……」
曜「あ、いや、えっと、ち、違くて!」
曜「善子ちゃんと遊びにきてるんだよ!あはは!あははは!」
梨子「へー、どこにいるの?」
曜「どこって……あれ!?いない!?」
梨子「……ナンパしにきたんだ」
曜「いや、これはなんといいますか……」
梨子「……私、曜ちゃんにナンパされたんだよね?」
曜「そ、そうです……」
526: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/18(木) 22:03:47.43 ID:AOdhVhKa
梨子「私のこと、好きなの?」
曜「す、好きかどうかで聞かれたら好きかな」
梨子「付き合いたいくらい?」
曜「あの、それは誘い文句といいますか……」
梨子「ふーん、好きじゃないのに付き合おうって言葉かけるんだ」
曜「それは違くて……あの時は一目惚れしちゃった感じではい……」
梨子「私ってわかったら付き合いたくなくなるの?」
曜「そうじゃなくて……その、付き合えたら嬉しいけど知り合いだとやっぱり恥ずかしいといいますか……」
梨子「ふーん」
曜「す、好きかどうかで聞かれたら好きかな」
梨子「付き合いたいくらい?」
曜「あの、それは誘い文句といいますか……」
梨子「ふーん、好きじゃないのに付き合おうって言葉かけるんだ」
曜「それは違くて……あの時は一目惚れしちゃった感じではい……」
梨子「私ってわかったら付き合いたくなくなるの?」
曜「そうじゃなくて……その、付き合えたら嬉しいけど知り合いだとやっぱり恥ずかしいといいますか……」
梨子「ふーん」
527: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/18(木) 22:04:37.49 ID:AOdhVhKa
梨子「なんでこんなことしてるの?」
曜「暇だったから……」
梨子「はぁ。もうしょうがないなぁ、曜ちゃんは」
梨子「他の人に迷惑かけるといけないから、今から遊んであげる」
曜「え、いいの!?」
梨子「ちゃんとエスコートしてよ?」
曜「う、うん!任せて!」
曜「えへへ~梨子ちゃんとデートだ~!」
梨子「もうナンパしたらだめだからね」
曜「うん!わかった!」
梨子「……全く。人の気も知らないで」ボソッ
曜「ん?何か言った?」
梨子「なんでもないわ」
果南「あれ?曜と遊びに行ったんじゃないの?」
善子「まあいろいろあってね」
曜「暇だったから……」
梨子「はぁ。もうしょうがないなぁ、曜ちゃんは」
梨子「他の人に迷惑かけるといけないから、今から遊んであげる」
曜「え、いいの!?」
梨子「ちゃんとエスコートしてよ?」
曜「う、うん!任せて!」
曜「えへへ~梨子ちゃんとデートだ~!」
梨子「もうナンパしたらだめだからね」
曜「うん!わかった!」
梨子「……全く。人の気も知らないで」ボソッ
曜「ん?何か言った?」
梨子「なんでもないわ」
果南「あれ?曜と遊びに行ったんじゃないの?」
善子「まあいろいろあってね」
532: Ep35:世話焼き梨子ちゃん(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:18:29.51 ID:4z3dV4Gw
曜「善子ちゃんいらっしゃいー」
善子「お邪魔しまーす」
善子「って結構散らかってるわね」
善子「やっぱり一人暮らしって大変なの?」
曜「うーん、どうなんだろう」
曜「今はそんなに苦労してないかなー」
善子「ふーん、やっぱり曜さんはなんでもできるのね」
曜「いや、私というか」
善子「?」
梨子「あー!曜ちゃん、また部屋散らかしてる!」
善子「お邪魔しまーす」
善子「って結構散らかってるわね」
善子「やっぱり一人暮らしって大変なの?」
曜「うーん、どうなんだろう」
曜「今はそんなに苦労してないかなー」
善子「ふーん、やっぱり曜さんはなんでもできるのね」
曜「いや、私というか」
善子「?」
梨子「あー!曜ちゃん、また部屋散らかしてる!」
533: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:19:04.70 ID:4z3dV4Gw
曜「あ、梨子ちゃーん」
梨子「もー!昨日片付けたばっかりでしょ!」
曜「ごめんねー」
曜「善子ちゃん来てるから飲み物出してあげてー」
梨子「はいはい。あ、久しぶり、よっちゃん」
善子「うん……久しぶり」
善子「なんか、曜さん変わったわね」
曜「そう?」
善子「うん。なんというか……」
梨子「はい、オレンジジュース」
曜「ありがとー」
梨子「もー!昨日片付けたばっかりでしょ!」
曜「ごめんねー」
曜「善子ちゃん来てるから飲み物出してあげてー」
梨子「はいはい。あ、久しぶり、よっちゃん」
善子「うん……久しぶり」
善子「なんか、曜さん変わったわね」
曜「そう?」
善子「うん。なんというか……」
梨子「はい、オレンジジュース」
曜「ありがとー」
534: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:19:31.17 ID:4z3dV4Gw
曜「善子ちゃん泊まらなかったね」
梨子「宿取ってるらしいから仕方ないよ」
曜「そっかー。今日のご飯はー?」
梨子「肉じゃが作ってるから待ってて」
曜「えへへー、楽しみー」ゴロゴロ
梨子「お風呂入れたから先に入ってくれる?」
曜「はーい」
曜「あ、梨子ちゃんも一緒に入るー?」
梨子「ご飯作ってるから無理だよ」
曜「そっかー」
梨子「宿取ってるらしいから仕方ないよ」
曜「そっかー。今日のご飯はー?」
梨子「肉じゃが作ってるから待ってて」
曜「えへへー、楽しみー」ゴロゴロ
梨子「お風呂入れたから先に入ってくれる?」
曜「はーい」
曜「あ、梨子ちゃんも一緒に入るー?」
梨子「ご飯作ってるから無理だよ」
曜「そっかー」
535: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:20:02.15 ID:4z3dV4Gw
曜「ほぇー」ダラダラ
梨子「曜ちゃん、片付け終わったよ」
曜「ありがとう梨子ちゃーん」ギュー
梨子「はいはい、分かったから///」
曜「膝枕してー」
梨子「全く……」
曜「えへへ~梨子ちゃんのお膝~」ゴロゴロ
梨子「もー、暴れないで」
曜「耳かきしてー」
梨子「はいはい」
梨子「曜ちゃん、片付け終わったよ」
曜「ありがとう梨子ちゃーん」ギュー
梨子「はいはい、分かったから///」
曜「膝枕してー」
梨子「全く……」
曜「えへへ~梨子ちゃんのお膝~」ゴロゴロ
梨子「もー、暴れないで」
曜「耳かきしてー」
梨子「はいはい」
536: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:20:37.06 ID:4z3dV4Gw
曜「泊まっていかないの?」
梨子「明日の用意、家に置いてあるから」
曜「なら仕方ないねー」
梨子「明日の服はこれね。ちゃんと遅れずに大学来るんだよ?」
曜「はーい」
梨子「お弁当作ってくから、朝渡すね?」
曜「わーい、梨子ちゃんのお弁当ー」
梨子「明日の用意、家に置いてあるから」
曜「なら仕方ないねー」
梨子「明日の服はこれね。ちゃんと遅れずに大学来るんだよ?」
曜「はーい」
梨子「お弁当作ってくから、朝渡すね?」
曜「わーい、梨子ちゃんのお弁当ー」
537: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:21:56.91 ID:4z3dV4Gw
~大学~
善子「なんていうか、大学って簡単に入れるのね」
曜「授業も入れるよー」
曜「受けてく?」
善子「流石にそれはやめとくわ」
梨子「おはよう、曜ちゃん、よっちゃん」
梨子「はい、お弁当」
曜「やったー!梨子ちゃんのお弁当ー!」
曜「ありがとー」ギュー
梨子「わ、分かったから離して///」
善子「なんていうか、大学って簡単に入れるのね」
曜「授業も入れるよー」
曜「受けてく?」
善子「流石にそれはやめとくわ」
梨子「おはよう、曜ちゃん、よっちゃん」
梨子「はい、お弁当」
曜「やったー!梨子ちゃんのお弁当ー!」
曜「ありがとー」ギュー
梨子「わ、分かったから離して///」
538: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:22:29.12 ID:4z3dV4Gw
善子「毎日作ってるの?」
梨子「うん。曜ちゃんが美味しいって言ってくれるから」
善子「ふーん」
「あ、曜せんぱーい!」
曜「おはよー」
「きゃー!」
善子「相変わらず凄い人気ね」
梨子「うん。大学でも大会でも凄い人気なんだよ」
梨子「うん。曜ちゃんが美味しいって言ってくれるから」
善子「ふーん」
「あ、曜せんぱーい!」
曜「おはよー」
「きゃー!」
善子「相変わらず凄い人気ね」
梨子「うん。大学でも大会でも凄い人気なんだよ」
539: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:23:19.47 ID:4z3dV4Gw
善子「はぁ、それにしてもリリーも大変ね」
梨子「何が?」
善子「毎日曜さんの世話焼いてるんでしょ?」
善子「ご飯に掃除に洗濯、全部やってるように見えたわ」
梨子「うん。してるけど……何が大変なの?」
善子「……え?」
梨子「曜ちゃんのお世話するのね、凄く楽しいの」
梨子「曜ちゃんが甘えてくれるだけで嬉しいし」
梨子「何も大変じゃないよ」
善子「……ねえ、もしかしてなんたけど」
梨子「うん」
善子「曜さんがああなったのって、リリーのせいなの?」
曜「なんの話ししてるのー?」
梨子「何が?」
善子「毎日曜さんの世話焼いてるんでしょ?」
善子「ご飯に掃除に洗濯、全部やってるように見えたわ」
梨子「うん。してるけど……何が大変なの?」
善子「……え?」
梨子「曜ちゃんのお世話するのね、凄く楽しいの」
梨子「曜ちゃんが甘えてくれるだけで嬉しいし」
梨子「何も大変じゃないよ」
善子「……ねえ、もしかしてなんたけど」
梨子「うん」
善子「曜さんがああなったのって、リリーのせいなの?」
曜「なんの話ししてるのー?」
540: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/19(金) 22:23:57.37 ID:4z3dV4Gw
梨子「よっちゃんがね、曜ちゃんが甘えん坊さんになったのはなんでなのかって」
曜「あー、梨子ちゃんのせいかもー」
曜「梨子ちゃんが私からすることどんどん取り上げるんだもーん」
梨子「曜ちゃんは頑張りすぎだからいいの」
曜「最初のうちは手伝おうとしてたのに、今じゃもう面倒くさくて何もできないよー」
曜「もう梨子ちゃん無しじゃ生きられないー、お嫁に来てー」ギュー
梨子「もー、しょうがないんだから曜ちゃんは///」
梨子「今日はお泊りに行くね///」
曜「わーい!」
善子「……誰か世話焼いてくれる人いないかな」
千歌「善子ちゃんは甘やかされたいの?」
曜「あー、梨子ちゃんのせいかもー」
曜「梨子ちゃんが私からすることどんどん取り上げるんだもーん」
梨子「曜ちゃんは頑張りすぎだからいいの」
曜「最初のうちは手伝おうとしてたのに、今じゃもう面倒くさくて何もできないよー」
曜「もう梨子ちゃん無しじゃ生きられないー、お嫁に来てー」ギュー
梨子「もー、しょうがないんだから曜ちゃんは///」
梨子「今日はお泊りに行くね///」
曜「わーい!」
善子「……誰か世話焼いてくれる人いないかな」
千歌「善子ちゃんは甘やかされたいの?」
548: Ep36:性知識を知らない曜ちゃん(SB-iPhone) 2018/10/20(土) 22:19:04.14 ID:LEV1xOKV
果南「曜、どうしたの?」
果南「なんだか体調悪そうだけど」
曜「うーん、わかんない」
曜「なんだか頭がぼーっとしてるの」
曜「なんていうんだろう、なんかこう、体が何かしたいって訴えてるみたいな感じ」
鞠莉「風邪……じゃないわよね」
曜「うん。多分違うと思う」
ガラッ
梨子「すいません、遅れました」
曜「!」
果南「なんだか体調悪そうだけど」
曜「うーん、わかんない」
曜「なんだか頭がぼーっとしてるの」
曜「なんていうんだろう、なんかこう、体が何かしたいって訴えてるみたいな感じ」
鞠莉「風邪……じゃないわよね」
曜「うん。多分違うと思う」
ガラッ
梨子「すいません、遅れました」
曜「!」
549: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/20(土) 22:20:17.52 ID:LEV1xOKV
曜「梨子ちゃん!」ギュッ
梨子「きゃっ!?」
曜「梨子ちゃん、梨子ちゃん!」スンスン
梨子「よ、曜ちゃん、急にどうしたの!?///」
梨子「恥ずかしいから離して///」
曜「ん~///この匂い好き~///」スンスン
果南「あー……」
梨子「か、果南さん、これはどういう状況なんですか?」
果南「曜のことは梨子ちゃんに任せようって状況だね」
鞠莉「保健室にレッツゴーデェス!」
梨子「えぇ~!?///」
梨子「きゃっ!?」
曜「梨子ちゃん、梨子ちゃん!」スンスン
梨子「よ、曜ちゃん、急にどうしたの!?///」
梨子「恥ずかしいから離して///」
曜「ん~///この匂い好き~///」スンスン
果南「あー……」
梨子「か、果南さん、これはどういう状況なんですか?」
果南「曜のことは梨子ちゃんに任せようって状況だね」
鞠莉「保健室にレッツゴーデェス!」
梨子「えぇ~!?///」
550: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/20(土) 22:21:14.29 ID:LEV1xOKV
~保健室~
梨子「ね、ねぇ、曜ちゃん少し離れてくれる?///」
曜「やだっ」
曜「梨子ちゃんの香りがいっぱい~」ギュゥゥ
梨子「ど、どうしちゃったの本当に///」
曜「ちゅー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
曜「梨子ちゃん可愛いっ」
梨子「い、一度落ち着いてぇ///」
梨子「ね、ねぇ、曜ちゃん少し離れてくれる?///」
曜「やだっ」
曜「梨子ちゃんの香りがいっぱい~」ギュゥゥ
梨子「ど、どうしちゃったの本当に///」
曜「ちゅー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
曜「梨子ちゃん可愛いっ」
梨子「い、一度落ち着いてぇ///」
551: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/20(土) 22:26:29.49 ID:LEV1xOKV
梨子「どうしちゃったの、曜ちゃん///」
曜「わかんない!」
曜「なんかね、梨子ちゃんを見ると我慢ができなくなるの!」
曜「梨子ちゃんにいっぱい触りたくなってね、でもなんだかもどかしいの」
曜「なんでだろう」サワサワ
梨子「ぅぅぅ///」
曜「直接触っていい?」
梨子「だ、だめぇ///」
曜「わかんない!」
曜「なんかね、梨子ちゃんを見ると我慢ができなくなるの!」
曜「梨子ちゃんにいっぱい触りたくなってね、でもなんだかもどかしいの」
曜「なんでだろう」サワサワ
梨子「ぅぅぅ///」
曜「直接触っていい?」
梨子「だ、だめぇ///」
552: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/20(土) 22:30:05.33 ID:LEV1xOKV
梨子(も、もしかしてだけど)
梨子(よ、曜ちゃん、は、発情しちゃってるの!?///)
梨子(し、しかもその対象が私……!?///)
梨子(し、死んじゃう///嬉しいけど死んじゃう///)
曜「梨子ちゃん……んー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
梨子「お願いだから、やめてぇ///」
曜「だめ、我慢できない」
曜「もっと近くで梨子ちゃんを感じたい」
梨子「ぬ、脱がないで!まってぇ!!」
梨子(よ、曜ちゃん、は、発情しちゃってるの!?///)
梨子(し、しかもその対象が私……!?///)
梨子(し、死んじゃう///嬉しいけど死んじゃう///)
曜「梨子ちゃん……んー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
梨子「お願いだから、やめてぇ///」
曜「だめ、我慢できない」
曜「もっと近くで梨子ちゃんを感じたい」
梨子「ぬ、脱がないで!まってぇ!!」
553: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/20(土) 22:33:08.61 ID:LEV1xOKV
曜「梨子ちゃんは、嫌なの?」
梨子「い、嫌じゃない……けどぉ///」
梨子「こういうのには順序があってね、まだ早いと思うの///」
曜「梨子ちゃんの言ってることわかんない」
曜「こうすればもっと感じられる……」プチプチ
梨子「ふ、服脱がさないで///」
曜「ん……梨子ちゃん、肌柔らかい」
梨子「だ、だめぇ///」
梨子「そ、そこはだめなの、本当にぃ///」
梨子「お、お嫁に行けなくなっちゃう~///」
ダイヤ「鞠莉さん、保健室は破廉恥な行為をする場所ではありません!」
鞠莉「んー、じゃあ私たちは理事長室でする?」
梨子「い、嫌じゃない……けどぉ///」
梨子「こういうのには順序があってね、まだ早いと思うの///」
曜「梨子ちゃんの言ってることわかんない」
曜「こうすればもっと感じられる……」プチプチ
梨子「ふ、服脱がさないで///」
曜「ん……梨子ちゃん、肌柔らかい」
梨子「だ、だめぇ///」
梨子「そ、そこはだめなの、本当にぃ///」
梨子「お、お嫁に行けなくなっちゃう~///」
ダイヤ「鞠莉さん、保健室は破廉恥な行為をする場所ではありません!」
鞠莉「んー、じゃあ私たちは理事長室でする?」
560: Ep37:あなたと一緒なら怖くない(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:32:32.13 ID:2yr2sUox
曜「ふー、疲れたー」
曜「これで最後かな?」
梨子「うん。そうみたい」
曜「それにしても先生も人使い荒いよねー」
曜「倉庫への荷物運び手伝ってなんてさ」
梨子「ふふ、それより頼りにされてるってことだよ」
曜「それならいいけどさー」
梨子「荷物たくさん運んだけど大丈夫?」
曜「大丈夫だよ、鍛えてるからね」
梨子「凄いなぁ。私はもうバテバテなのに」
曜「大丈夫?ちょっと教室で休んでから帰ろうか」
梨子「ごめんね」
曜「いいって!それじゃあーー」
ガシャン
曜「これで最後かな?」
梨子「うん。そうみたい」
曜「それにしても先生も人使い荒いよねー」
曜「倉庫への荷物運び手伝ってなんてさ」
梨子「ふふ、それより頼りにされてるってことだよ」
曜「それならいいけどさー」
梨子「荷物たくさん運んだけど大丈夫?」
曜「大丈夫だよ、鍛えてるからね」
梨子「凄いなぁ。私はもうバテバテなのに」
曜「大丈夫?ちょっと教室で休んでから帰ろうか」
梨子「ごめんね」
曜「いいって!それじゃあーー」
ガシャン
561: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:33:00.22 ID:2yr2sUox
曜「え?」
梨子「今のって……」
曜「ちょっとー!待ってー!」ドンドン
シーン
曜「だめだ……返事がない」
梨子「もしかして……」
曜「うん」
曜「閉じ込められちゃった、かな」
梨子「今のって……」
曜「ちょっとー!待ってー!」ドンドン
シーン
曜「だめだ……返事がない」
梨子「もしかして……」
曜「うん」
曜「閉じ込められちゃった、かな」
562: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:33:29.44 ID:2yr2sUox
梨子「この時間って誰か残ってたっけ」
曜「うーん、わかんない」
曜「とりあえず鞠莉ちゃんに連絡を……」
曜「あ……スマホがない」
曜「カバンに入れっぱなしだった……梨子ちゃんは?」
梨子「私も、カバンの中」
梨子「どうしよう……」
曜「多分、すぐに気付いて助けに来てくれるよ」
曜「それまでちょっと待ってようか」
曜「うーん、わかんない」
曜「とりあえず鞠莉ちゃんに連絡を……」
曜「あ……スマホがない」
曜「カバンに入れっぱなしだった……梨子ちゃんは?」
梨子「私も、カバンの中」
梨子「どうしよう……」
曜「多分、すぐに気付いて助けに来てくれるよ」
曜「それまでちょっと待ってようか」
563: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:34:27.51 ID:2yr2sUox
梨子「……」
曜「……」
梨子「来ないね」
曜「そうだね……よっと」
梨子「どうしたの?」
曜「何処かから脱出できないかなって」
曜「窓はあるけど小さいなぁ」
梨子「無理だった?」
曜「うん。やっぱり待ってるしかないね」
曜「……」
梨子「来ないね」
曜「そうだね……よっと」
梨子「どうしたの?」
曜「何処かから脱出できないかなって」
曜「窓はあるけど小さいなぁ」
梨子「無理だった?」
曜「うん。やっぱり待ってるしかないね」
564: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:35:01.10 ID:2yr2sUox
梨子「……」ブルッ
曜「風邪ひいちゃうよ」ファサ
梨子「!だめだよ、そしたら曜ちゃんが」
曜「大丈夫!なんとかは風邪ひかないっていうし」
曜「それに、風邪ひいたら梨子ちゃんに看病してもらえばいいからさ」
梨子「……ばか」ギュッ
曜「わっ」
梨子「こうすれば、暖かいよね」
曜「……ふふ、名案だね」ギュッ
曜「風邪ひいちゃうよ」ファサ
梨子「!だめだよ、そしたら曜ちゃんが」
曜「大丈夫!なんとかは風邪ひかないっていうし」
曜「それに、風邪ひいたら梨子ちゃんに看病してもらえばいいからさ」
梨子「……ばか」ギュッ
曜「わっ」
梨子「こうすれば、暖かいよね」
曜「……ふふ、名案だね」ギュッ
565: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:35:30.71 ID:2yr2sUox
梨子「このまま助けが来なかったら、死んじゃうのかな」
曜「かもしれないね」
梨子「否定してくれないんだ」
曜「いやー、最悪のパターンはそうかなって」
梨子「明日って、学校休みだっけ」
曜「うん。明後日もね」
梨子「なんで休みなんてあるんだろう」
曜「休みがないと生きていけないからだよ」
曜「かもしれないね」
梨子「否定してくれないんだ」
曜「いやー、最悪のパターンはそうかなって」
梨子「明日って、学校休みだっけ」
曜「うん。明後日もね」
梨子「なんで休みなんてあるんだろう」
曜「休みがないと生きていけないからだよ」
566: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:36:33.11 ID:2yr2sUox
梨子「ごめんね、曜ちゃん」
梨子「なんだか不思議なの」
曜「何が?」
梨子「こんな状況なのに、全然怖くないの」
梨子「なんでか分かる?」
曜「……なんで?」
梨子「多分、曜ちゃんが一緒だから」
梨子「曜ちゃんが隣にいてくれるから、なんだか安心するの」
梨子「一人だったら、多分泣いてた」
梨子「なんだか不思議なの」
曜「何が?」
梨子「こんな状況なのに、全然怖くないの」
梨子「なんでか分かる?」
曜「……なんで?」
梨子「多分、曜ちゃんが一緒だから」
梨子「曜ちゃんが隣にいてくれるから、なんだか安心するの」
梨子「一人だったら、多分泣いてた」
567: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:37:01.34 ID:2yr2sUox
曜「……そっか」
梨子「うん」
曜「そうだね、私も、今はすごく落ち着いてる」
梨子「なんで?」
曜「きっと、梨子ちゃんにカッコ悪いところ見せたくないから」
梨子「いいんだよ、少しくらい見せても」
曜「やだ。梨子ちゃんにだけは見せない」
梨子「もー、強情なんだから」
梨子「うん」
曜「そうだね、私も、今はすごく落ち着いてる」
梨子「なんで?」
曜「きっと、梨子ちゃんにカッコ悪いところ見せたくないから」
梨子「いいんだよ、少しくらい見せても」
曜「やだ。梨子ちゃんにだけは見せない」
梨子「もー、強情なんだから」
568: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:37:35.84 ID:2yr2sUox
曜「……梨子ちゃんは、キス、したことある?」
梨子「ううん、ないよ」
梨子「いきなりどうしたの?」
曜「いや、私もないからさ」
曜「なんだか、勿体無いかなって」
梨子「……もしかして、口説かれてる?」
曜「口説く……うん、そうかもしれない」
梨子「ふふ、正直なんだから」
梨子「ロマンチックにしてよね」
梨子「ううん、ないよ」
梨子「いきなりどうしたの?」
曜「いや、私もないからさ」
曜「なんだか、勿体無いかなって」
梨子「……もしかして、口説かれてる?」
曜「口説く……うん、そうかもしれない」
梨子「ふふ、正直なんだから」
梨子「ロマンチックにしてよね」
569: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:38:10.82 ID:2yr2sUox
曜「自信ないかも」
梨子「そこは嘘でも頷いてくれないと」クスッ
曜「手、繋いでいい?」
梨子「うん。もちろんだよ」
曜「やり方、あってるのかな」
梨子「分かんない。でも、ちょっとドキドキしてる」
曜「私も」
曜「梨子ちゃんの目、綺麗」
梨子「……曜ちゃんも。なんだか吸い込まれちゃいそう」
曜「……目、閉じてくれる?」
梨子「うん……」
スッ
ダンダンダン!
千歌「よーちゃーん!梨子ちゃーん!ここにいるの!?」
梨子「そこは嘘でも頷いてくれないと」クスッ
曜「手、繋いでいい?」
梨子「うん。もちろんだよ」
曜「やり方、あってるのかな」
梨子「分かんない。でも、ちょっとドキドキしてる」
曜「私も」
曜「梨子ちゃんの目、綺麗」
梨子「……曜ちゃんも。なんだか吸い込まれちゃいそう」
曜「……目、閉じてくれる?」
梨子「うん……」
スッ
ダンダンダン!
千歌「よーちゃーん!梨子ちゃーん!ここにいるの!?」
570: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/21(日) 22:38:45.14 ID:2yr2sUox
曜「……ふふ」
梨子「また今度、かな」
曜「今度……あるかな」
梨子「それは、曜ちゃん次第でしょ?」
曜「頑張るね」
梨子「うん。待ってるからね」
曜「じゃあ、行こうか」
梨子「うん」
ギュッ
果南「二人とも平気来そうでよかったー」
千歌「果南ちゃんだったら泣いてたよねー」
果南「……泣かされたい?」
梨子「また今度、かな」
曜「今度……あるかな」
梨子「それは、曜ちゃん次第でしょ?」
曜「頑張るね」
梨子「うん。待ってるからね」
曜「じゃあ、行こうか」
梨子「うん」
ギュッ
果南「二人とも平気来そうでよかったー」
千歌「果南ちゃんだったら泣いてたよねー」
果南「……泣かされたい?」
575: Ep38:百合営業 その4(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:37:40.62 ID:IXUsRF/J
梨子「あーん」
曜「あーん」パクッ
梨子「美味しい?」
曜「うん。美味しいよ」
曜「美味しすぎて毎日食べたくなっちゃうくらい」
梨子「えへへ、ありがとう///」
曜「ううん、私こそありがとう」
曜「梨子ちゃんと出会えて本当に幸せだよ」
梨子「///」
曜「あーん」パクッ
梨子「美味しい?」
曜「うん。美味しいよ」
曜「美味しすぎて毎日食べたくなっちゃうくらい」
梨子「えへへ、ありがとう///」
曜「ううん、私こそありがとう」
曜「梨子ちゃんと出会えて本当に幸せだよ」
梨子「///」
576: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:38:13.15 ID:IXUsRF/J
ダイヤ「こほん」
曜「ダイヤさん、どうしたんですか?」
ダイヤ「お二人とも、少々距離が近すぎるのではありませんか?」
曜「そうですか?」
果南「いいじゃん、お弁当くらい」
鞠莉「そうそう、ダイヤは硬すぎるのよ」
ダイヤ「そうはいいますが、高校生としてはやはり節度を持ったーー」
鞠莉「ねぇねぇ、次はどうするの?お泊まりとか?」
梨子「そ、それは……その……」
梨子「今度、しよって///」
鞠莉「ワーオ!楽しみね!」
ダイヤ「鞠莉さん!ちゃんと話しは聞いてください!」
曜「ダイヤさん、どうしたんですか?」
ダイヤ「お二人とも、少々距離が近すぎるのではありませんか?」
曜「そうですか?」
果南「いいじゃん、お弁当くらい」
鞠莉「そうそう、ダイヤは硬すぎるのよ」
ダイヤ「そうはいいますが、高校生としてはやはり節度を持ったーー」
鞠莉「ねぇねぇ、次はどうするの?お泊まりとか?」
梨子「そ、それは……その……」
梨子「今度、しよって///」
鞠莉「ワーオ!楽しみね!」
ダイヤ「鞠莉さん!ちゃんと話しは聞いてください!」
577: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:38:38.18 ID:IXUsRF/J
曜「急にお弁当作ってこないでくれる?」
曜「私がご飯持ってきてたらどうするつもりだったの?」
梨子「曜ちゃんのお母さんには確認済みよ」
曜「は?」
梨子「そこまで気が回らなかった?」
梨子「まあ田舎者だから仕方ないよね」
曜「いや、人の親に勝手に連絡してる非常識な都会人に驚いただけだよ」
曜「私がご飯持ってきてたらどうするつもりだったの?」
梨子「曜ちゃんのお母さんには確認済みよ」
曜「は?」
梨子「そこまで気が回らなかった?」
梨子「まあ田舎者だから仕方ないよね」
曜「いや、人の親に勝手に連絡してる非常識な都会人に驚いただけだよ」
578: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:39:09.76 ID:IXUsRF/J
曜「ていうか、また予定入れてなんのつもり?」
曜「泊まり?梨子ちゃんと?最悪なんだけど」
梨子「奇遇ね。私も曜ちゃんとの泊まりなんてお断りだわ」
梨子「でも、だからこそする価値があるのよ」
曜「……はぁ。いつやるの?」
梨子「あら、素直ね。てっきり逃げると思ったんだけど」
曜「そうやって煽られるのが面倒だからね」
曜「都会人は性格悪いから悪口がすぐ飛ぶから扱いに困るよ」
梨子「……うざっ」
曜「こっちのセリフ」
曜「泊まり?梨子ちゃんと?最悪なんだけど」
梨子「奇遇ね。私も曜ちゃんとの泊まりなんてお断りだわ」
梨子「でも、だからこそする価値があるのよ」
曜「……はぁ。いつやるの?」
梨子「あら、素直ね。てっきり逃げると思ったんだけど」
曜「そうやって煽られるのが面倒だからね」
曜「都会人は性格悪いから悪口がすぐ飛ぶから扱いに困るよ」
梨子「……うざっ」
曜「こっちのセリフ」
579: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:39:38.54 ID:IXUsRF/J
~梨子の家~
曜「お邪魔しまーす!」
梨子「いらっしゃい、曜ちゃん」
梨子ママ「こんにちは」
梨子ママ「貴女が曜ちゃんね。梨子から話しは聞いてるわ」
曜「え、そうなんですか?」
梨子ママ「ええ。梨子ったら、いつも曜ちゃんの話ばかりするからね」
梨子「も、もー、お母さんたら!///」
梨子「曜ちゃん、行こ///」
梨子ママ「あらあら」クスクス
曜「お邪魔しまーす!」
梨子「いらっしゃい、曜ちゃん」
梨子ママ「こんにちは」
梨子ママ「貴女が曜ちゃんね。梨子から話しは聞いてるわ」
曜「え、そうなんですか?」
梨子ママ「ええ。梨子ったら、いつも曜ちゃんの話ばかりするからね」
梨子「も、もー、お母さんたら!///」
梨子「曜ちゃん、行こ///」
梨子ママ「あらあら」クスクス
580: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:40:06.83 ID:IXUsRF/J
曜「私の話してるんだ」
梨子「当たり前でしょ」
梨子「お母さん同士が会った時にバレる可能性があるもの」
曜「はいはい、良くそこまで気が回るね梨子ちゃんは」
梨子「嫌味を言ってる暇があるならお風呂入ってきて」
曜「あれ、お風呂は一緒に入らないんだ」
梨子「一人ずつでいいでしょ」
曜「あらら、じゃあここは私の勝ちっと」
梨子「は?何いきなり勝ちとか言ってるの?」
梨子「いいわよ、一緒に入りましょう」
梨子「当たり前でしょ」
梨子「お母さん同士が会った時にバレる可能性があるもの」
曜「はいはい、良くそこまで気が回るね梨子ちゃんは」
梨子「嫌味を言ってる暇があるならお風呂入ってきて」
曜「あれ、お風呂は一緒に入らないんだ」
梨子「一人ずつでいいでしょ」
曜「あらら、じゃあここは私の勝ちっと」
梨子「は?何いきなり勝ちとか言ってるの?」
梨子「いいわよ、一緒に入りましょう」
581: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:40:35.37 ID:IXUsRF/J
~お風呂~
梨子「洗うわよ」
曜「……うん」
サワッ
曜「っ!?」
曜「ちょっと!何手で触ってんの!」
曜「気色悪いんだけど!」
梨子「あら、ごめんなさい」
梨子「恋愛経験が子供レベルの曜ちゃんは素手で恋人の体を洗うってことが分からないのね」
曜「はぁ?それくらいで何勝ち誇ってんの?」
曜「それが最高レベルと思ってるんなら梨子ちゃんの頭は幸せだね」
梨子「洗うわよ」
曜「……うん」
サワッ
曜「っ!?」
曜「ちょっと!何手で触ってんの!」
曜「気色悪いんだけど!」
梨子「あら、ごめんなさい」
梨子「恋愛経験が子供レベルの曜ちゃんは素手で恋人の体を洗うってことが分からないのね」
曜「はぁ?それくらいで何勝ち誇ってんの?」
曜「それが最高レベルと思ってるんなら梨子ちゃんの頭は幸せだね」
582: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:41:05.51 ID:IXUsRF/J
梨子「これじゃあ足りないって言うの?」
曜「うん。恋人ならもっと凄い洗い方があるからね」
梨子「何よ」
曜「胸でするんだよ」
梨子「っ!?」
曜「ま、無理しなくてもいいよ」
曜「梨子ちゃんの覚悟なんてそんなもんだろうし」
梨子「…………」
梨子「覚えて、なさいよ」
曜「なんだ、するんだ」
梨子「絶対後悔させてあげる」
曜「うん。恋人ならもっと凄い洗い方があるからね」
梨子「何よ」
曜「胸でするんだよ」
梨子「っ!?」
曜「ま、無理しなくてもいいよ」
曜「梨子ちゃんの覚悟なんてそんなもんだろうし」
梨子「…………」
梨子「覚えて、なさいよ」
曜「なんだ、するんだ」
梨子「絶対後悔させてあげる」
583: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:41:38.66 ID:IXUsRF/J
梨子
今日はお泊まり会♡
もちろん曜ちゃんと一緒です♡
さっき曜ちゃんに恥ずかしいことしちゃって、ドキドキが止まらないよぉメイ*,> _ <,リ
♡1万2千 →1万
曜
私も凄くドキドキしちゃった!
梨子ちゃんにあんなことしてもらえるのは私だけなんだよね、えへへ。
♡8636 →7111
曜「あはは、さっきのは傑作だったよね」
曜「梨子ちゃんの悔しそうな顔すっごい楽しかったよ」
梨子「うるさい、この猿」
今日はお泊まり会♡
もちろん曜ちゃんと一緒です♡
さっき曜ちゃんに恥ずかしいことしちゃって、ドキドキが止まらないよぉメイ*,> _ <,リ
♡1万2千 →1万
曜
私も凄くドキドキしちゃった!
梨子ちゃんにあんなことしてもらえるのは私だけなんだよね、えへへ。
♡8636 →7111
曜「あはは、さっきのは傑作だったよね」
曜「梨子ちゃんの悔しそうな顔すっごい楽しかったよ」
梨子「うるさい、この猿」
584: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:42:09.39 ID:IXUsRF/J
梨子「いいわ、とりあえずこっちに来なさい」
曜「なんで梨子ちゃんのベッドに行かないといけないの」
曜「私は床で寝るからいいよ」
梨子「逃げないでくれる?」
曜「逃げるわけないじゃん」
曜「で、その服装は何?」
梨子「童貞を殺す服よ、知らないの?」
梨子「曜ちゃんなんか瞬殺しちゃうわね」
曜「されるわけないじゃん」
曜「自分に自信持ちすぎ。そういうの本当気持ち悪いからやめたほうがいいよ」
曜「なんで梨子ちゃんのベッドに行かないといけないの」
曜「私は床で寝るからいいよ」
梨子「逃げないでくれる?」
曜「逃げるわけないじゃん」
曜「で、その服装は何?」
梨子「童貞を殺す服よ、知らないの?」
梨子「曜ちゃんなんか瞬殺しちゃうわね」
曜「されるわけないじゃん」
曜「自分に自信持ちすぎ。そういうの本当気持ち悪いからやめたほうがいいよ」
585: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:42:55.40 ID:IXUsRF/J
曜「で、どうすんの?」
梨子「そんなの決まってるでしょ」
パシャッ
梨子
曜ちゃんと一緒のベッドで、寝ちゃいます♡
どうしよう、緊張して眠れないよぉ。
はわわ……
♡3万4千 →3万3千
梨子「じゃあ寝るわ」
曜「梨子ちゃんと同じベッドとか寝られないんだけど」
梨子「じゃあずっと起きてれば」
曜「うざ。先に寝るね」
梨子「そう」
梨子「そんなの決まってるでしょ」
パシャッ
梨子
曜ちゃんと一緒のベッドで、寝ちゃいます♡
どうしよう、緊張して眠れないよぉ。
はわわ……
♡3万4千 →3万3千
梨子「じゃあ寝るわ」
曜「梨子ちゃんと同じベッドとか寝られないんだけど」
梨子「じゃあずっと起きてれば」
曜「うざ。先に寝るね」
梨子「そう」
586: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:43:29.86 ID:IXUsRF/J
曜(無理無理無理っ!こんなの絶対眠れない!)
曜(こ、こんなに梨子ちゃんが近くにいるんだよ!?凄くいい匂いがする!)
曜(と、というか、お風呂ではあんなこと梨子ちゃんにさせちゃった)
曜(どうしよう、今日死んじゃうかもしれない)
曜(て、ていうか、梨子ちゃんの服ヤバすぎるって!)
曜(何あの露出!目をそらすのに必死だったんだから!)
曜(こんなので迫られたら本当に瞬殺されちゃうよ!)
曜(明日起きれないよこんなの……)
曜(こ、こんなに梨子ちゃんが近くにいるんだよ!?凄くいい匂いがする!)
曜(と、というか、お風呂ではあんなこと梨子ちゃんにさせちゃった)
曜(どうしよう、今日死んじゃうかもしれない)
曜(て、ていうか、梨子ちゃんの服ヤバすぎるって!)
曜(何あの露出!目をそらすのに必死だったんだから!)
曜(こんなので迫られたら本当に瞬殺されちゃうよ!)
曜(明日起きれないよこんなの……)
587: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/22(月) 23:44:01.89 ID:IXUsRF/J
梨子(曜ちゃんが近すぎるよぉ///)
梨子(今日はずっと胸がドキドキしてて死んじゃいそう///)
梨子(お風呂……曜ちゃんは満足してくれたのかな?///)
梨子(この服だって恥ずかしいけど頑張ったんだから///)
梨子(ぅぅ、それにしてもお母さんに口止め忘れちゃってたな///)
梨子(なんとか誤魔化せたから良かったけど……)
梨子(こんなの絶対眠れない……よね///)
梨子(だから……それまで曜ちゃんを感じちゃうんだもん///)
花丸「ルビィちゃん家にお泊りずら~」
ルビィ「えへへ、今日はお姉ちゃんに内緒で夜更かししようね」
梨子(今日はずっと胸がドキドキしてて死んじゃいそう///)
梨子(お風呂……曜ちゃんは満足してくれたのかな?///)
梨子(この服だって恥ずかしいけど頑張ったんだから///)
梨子(ぅぅ、それにしてもお母さんに口止め忘れちゃってたな///)
梨子(なんとか誤魔化せたから良かったけど……)
梨子(こんなの絶対眠れない……よね///)
梨子(だから……それまで曜ちゃんを感じちゃうんだもん///)
花丸「ルビィちゃん家にお泊りずら~」
ルビィ「えへへ、今日はお姉ちゃんに内緒で夜更かししようね」
599: Ep39:記憶喪失(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:23:03.41 ID:TZUnv0Rj
「……ちゃん!……ちゃん!」
曜「ん……?」
梨子「曜ちゃん!良かった、気が付いたのね」
善子「大丈夫?いきなり倒れたみたいだけど」
曜「えーと……どなた、でしたっけ?」
梨子「え?」
千歌「よーちゃん、冗談、だよね?」
果南「記憶喪失……」
梨子「そんな……!」
曜「ん……?」
梨子「曜ちゃん!良かった、気が付いたのね」
善子「大丈夫?いきなり倒れたみたいだけど」
曜「えーと……どなた、でしたっけ?」
梨子「え?」
千歌「よーちゃん、冗談、だよね?」
果南「記憶喪失……」
梨子「そんな……!」
600: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:23:31.98 ID:TZUnv0Rj
~曜の部屋~
曜「ここが私の部屋なの?」
梨子「うん。何か思い出さない?」
曜「うーん、なんにも」
梨子「そっか……」
曜「あー、そういえば聞きたかったんだけど」
梨子「どうしたの?」
曜「梨子ちゃんって私の彼女なの?」
梨子「ふぇっ!?///」
曜「ここが私の部屋なの?」
梨子「うん。何か思い出さない?」
曜「うーん、なんにも」
梨子「そっか……」
曜「あー、そういえば聞きたかったんだけど」
梨子「どうしたの?」
曜「梨子ちゃんって私の彼女なの?」
梨子「ふぇっ!?///」
601: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:24:00.23 ID:TZUnv0Rj
梨子「ち、違うよ!」
梨子「わ、私なんかが……曜ちゃんの彼女なわけないもん」
曜「そうなんだ。てっきり付き合ってたのかなって」
梨子「どうして?」
曜「家まで送ってくれたり、病院でもずっと付き添っててくれたから」
梨子「それは……ただ心配で」
曜「そっか。残念だー」
梨子「え?」
曜「何か面白いものないかなー」ガサガサ
梨子「ま、待って、今のってどういう……あ、そんなに漁ったらダメだよ」
曜「私の部屋だからいいじゃん」
梨子「そうだけど……」
梨子「わ、私なんかが……曜ちゃんの彼女なわけないもん」
曜「そうなんだ。てっきり付き合ってたのかなって」
梨子「どうして?」
曜「家まで送ってくれたり、病院でもずっと付き添っててくれたから」
梨子「それは……ただ心配で」
曜「そっか。残念だー」
梨子「え?」
曜「何か面白いものないかなー」ガサガサ
梨子「ま、待って、今のってどういう……あ、そんなに漁ったらダメだよ」
曜「私の部屋だからいいじゃん」
梨子「そうだけど……」
602: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:24:34.13 ID:TZUnv0Rj
曜「お、面白いもの発見!」
梨子「え、何?」
曜「ラブレターだ!」
梨子「…………」
曜「どうしたの?」
梨子「あ、ううん、なんでもないよ」
梨子「曜ちゃん、凄くモテてたから、いっぱいラブレター貰ってたんだよ」
梨子「本当に、毎日のように」
曜「梨子ちゃんからのラブレターは?」
梨子「あはは、ないよ」
曜「うーん、残念」
梨子「……私は、渡せなかったんだよね」ボソッ
曜「あれ、でもこれ梨子ちゃんの名前が書いてあるよ」
梨子「ええっ!?」
梨子「え、何?」
曜「ラブレターだ!」
梨子「…………」
曜「どうしたの?」
梨子「あ、ううん、なんでもないよ」
梨子「曜ちゃん、凄くモテてたから、いっぱいラブレター貰ってたんだよ」
梨子「本当に、毎日のように」
曜「梨子ちゃんからのラブレターは?」
梨子「あはは、ないよ」
曜「うーん、残念」
梨子「……私は、渡せなかったんだよね」ボソッ
曜「あれ、でもこれ梨子ちゃんの名前が書いてあるよ」
梨子「ええっ!?」
603: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:25:11.39 ID:TZUnv0Rj
梨子「そ、そんなはずないよ!」
梨子「だ、だって私のは渡してないんだもん!」
曜「『梨子ちゃんへ』……ああ、梨子ちゃんへのラブレターか」
梨子「ふぇ?」
梨子「なんで曜ちゃんが私宛のラブレターを持ってるの?」
曜「混ざっちゃったのかな」カサカサ
梨子「ってなに開けてるの!?」
曜「いやー、気になって」
曜「なんかここにあるラブレター全部梨子ちゃん宛てだし」
梨子「うそ!?」
梨子「だ、だって私のは渡してないんだもん!」
曜「『梨子ちゃんへ』……ああ、梨子ちゃんへのラブレターか」
梨子「ふぇ?」
梨子「なんで曜ちゃんが私宛のラブレターを持ってるの?」
曜「混ざっちゃったのかな」カサカサ
梨子「ってなに開けてるの!?」
曜「いやー、気になって」
曜「なんかここにあるラブレター全部梨子ちゃん宛てだし」
梨子「うそ!?」
604: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:25:41.95 ID:TZUnv0Rj
曜「『梨子ちゃんへ、初めて貴女を見た時に恋におちてしまいました』」
曜「『私とは全然違う、女の子らしくて、清楚で、控えめなところに惹かれて、どんどん好きが大きくなっていきました』」
曜「『この好きは、きっと本物だと思っています』」
曜「『良かったら、私と付き合ってください』」
曜「おおー、梨子ちゃんモテモテだねー」
梨子「は、恥ずかしいから読むのやめて///」
曜「これ一体誰の手紙なんだろう」
梨子「確かに気になるかもーー」
曜「『渡辺曜より』」
梨子「…………え?」
曜「『私とは全然違う、女の子らしくて、清楚で、控えめなところに惹かれて、どんどん好きが大きくなっていきました』」
曜「『この好きは、きっと本物だと思っています』」
曜「『良かったら、私と付き合ってください』」
曜「おおー、梨子ちゃんモテモテだねー」
梨子「は、恥ずかしいから読むのやめて///」
曜「これ一体誰の手紙なんだろう」
梨子「確かに気になるかもーー」
曜「『渡辺曜より』」
梨子「…………え?」
605: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:26:12.25 ID:TZUnv0Rj
曜「あー、これ書いたので私だったのかー」
梨子「え、いや、えっ///ええぇっ!?///」
曜「これもこれも……うわ、何通書いてるんだろう」
梨子「よ、曜ちゃんが……私に……///」
曜「前の私ってよっぽどヘタレだったんだね」
梨子「そんなこと、ないよ」
梨子「曜ちゃんは……いつもカッコよくて、頼りになるもん」
曜「そうは見えないんだけどなぁ」
曜「まあいいか。これで疑問も解けたし」
梨子「疑問?」
梨子「え、いや、えっ///ええぇっ!?///」
曜「これもこれも……うわ、何通書いてるんだろう」
梨子「よ、曜ちゃんが……私に……///」
曜「前の私ってよっぽどヘタレだったんだね」
梨子「そんなこと、ないよ」
梨子「曜ちゃんは……いつもカッコよくて、頼りになるもん」
曜「そうは見えないんだけどなぁ」
曜「まあいいか。これで疑問も解けたし」
梨子「疑問?」
606: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:27:10.90 ID:TZUnv0Rj
曜「うん」
曜「梨子ちゃんを見るとね、なんだかドキドキするんだよね」
梨子「え?」
曜「だから彼女かなーと思ったんだけど、違ったんだね」
梨子「……うん」
曜「ねぇ、さっき『私のは渡してない』って言ってたよね?」
梨子「えっ!?」
曜「あれ、どういう意味?」
梨子「それは……」
曜「多分、同じ気持ち、だよね」
梨子「っ///」
曜「答えるまで逃がさないよ」
曜「ここが私の部屋だってこと、ちゃんと覚えてる?」スッ
梨子「ぁ……///」
曜「梨子ちゃんの気持ち、確かめてあげーー」ズルッ
ゴッ!
曜「梨子ちゃんを見るとね、なんだかドキドキするんだよね」
梨子「え?」
曜「だから彼女かなーと思ったんだけど、違ったんだね」
梨子「……うん」
曜「ねぇ、さっき『私のは渡してない』って言ってたよね?」
梨子「えっ!?」
曜「あれ、どういう意味?」
梨子「それは……」
曜「多分、同じ気持ち、だよね」
梨子「っ///」
曜「答えるまで逃がさないよ」
曜「ここが私の部屋だってこと、ちゃんと覚えてる?」スッ
梨子「ぁ……///」
曜「梨子ちゃんの気持ち、確かめてあげーー」ズルッ
ゴッ!
607: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/23(火) 23:27:50.82 ID:TZUnv0Rj
曜「いった~!」
梨子「大丈夫!?」
曜「ん?あれ、梨子ちゃん?」
曜「え、な、なんで私の部屋に!?」
曜「あ……そっか、記憶喪失で……ラブレター見られて……」
曜「ぁ……ぁぁぁぁ……///」カァァァァァ
曜「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ///」
ダダダダダダダダ
梨子「よ、曜ちゃん!?」
梨子「待ってよー!ちょっとー!」
梨子「置いてかないでー!」
千歌「きおくそーしつでべんきょーのやり方忘れたのだー」ベター
ダイヤ「補習授業が必要なようですね?」
千歌「うぇっ!?」
梨子「大丈夫!?」
曜「ん?あれ、梨子ちゃん?」
曜「え、な、なんで私の部屋に!?」
曜「あ……そっか、記憶喪失で……ラブレター見られて……」
曜「ぁ……ぁぁぁぁ……///」カァァァァァ
曜「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ///」
ダダダダダダダダ
梨子「よ、曜ちゃん!?」
梨子「待ってよー!ちょっとー!」
梨子「置いてかないでー!」
千歌「きおくそーしつでべんきょーのやり方忘れたのだー」ベター
ダイヤ「補習授業が必要なようですね?」
千歌「うぇっ!?」
612: Ep40:平民桜内さんと貴族様?(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:54:23.73 ID:kpK+GOpv
梨子「おばあちゃん、荷物ここに置いておくね」
「おお、毎回ありがとうね」
梨子「いいんですよ。私だっていっぱいお世話になっていますから」
「こんないい子に育っちゃって……早く結婚相手を見つけないとね」
梨子「あはは……頑張ります」
「この後何処か行くのかい?」
梨子「いえ、今日は帰ります」
梨子「明日はパン屋さんでお仕事があるので」
「そうかい、頑張っておくれ」
「おお、毎回ありがとうね」
梨子「いいんですよ。私だっていっぱいお世話になっていますから」
「こんないい子に育っちゃって……早く結婚相手を見つけないとね」
梨子「あはは……頑張ります」
「この後何処か行くのかい?」
梨子「いえ、今日は帰ります」
梨子「明日はパン屋さんでお仕事があるので」
「そうかい、頑張っておくれ」
613: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:54:52.59 ID:kpK+GOpv
梨子「道が暗いと怖いなぁ」
梨子「早く家に帰らないと」
梨子「……ん?」
梨子「人……?倒れてる……!?」
梨子「あの、大丈夫ですか!」ユサユサ
曜「……ぅ」
梨子「生きてる……!」
梨子「しっかりしてください!」
梨子「外傷はない……何が原因なんだろう」
グゥゥゥゥゥ
梨子「…………」
梨子「早く家に帰らないと」
梨子「……ん?」
梨子「人……?倒れてる……!?」
梨子「あの、大丈夫ですか!」ユサユサ
曜「……ぅ」
梨子「生きてる……!」
梨子「しっかりしてください!」
梨子「外傷はない……何が原因なんだろう」
グゥゥゥゥゥ
梨子「…………」
614: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:55:19.06 ID:kpK+GOpv
ガツガツモグモグ
曜「美味しい!」
梨子「たくさんあるから、ゆっくり食べても大丈夫だよ」
曜「本当!?ありがとう!」ガツガツ
梨子「……ふふっ」
曜「もー、梨子ちゃん料理上手すぎ!」
曜「お嫁さんに欲しいくらいだよー」
梨子「///」
曜「美味しい!」
梨子「たくさんあるから、ゆっくり食べても大丈夫だよ」
曜「本当!?ありがとう!」ガツガツ
梨子「……ふふっ」
曜「もー、梨子ちゃん料理上手すぎ!」
曜「お嫁さんに欲しいくらいだよー」
梨子「///」
615: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:55:52.30 ID:kpK+GOpv
梨子「それで、曜ちゃんはどうして倒れてたの?」
曜「えーと……それには深い事情があるというかなんというか」
梨子(……身だしなみは整ってるし、高そうな服を着てる)
梨子(多分、貴族の人なんだろうなぁ)
曜「家出してきたらお金持ってくるの忘れちゃって……」
梨子「……ふふっ」クスクス
曜「もー!笑わないでよ!」
梨子「ご、ごめんね……でも、なんだかぽいなって思っちゃって」クスクス
曜「あー、よく言われる」
梨子「行くあてはあるの?」
曜「……ないです」
梨子「……じゃあ、良かったら、ここに住む?」
曜「いいの?」
梨子「うん。一人で住むには、大きすぎるから」
曜「えーと……それには深い事情があるというかなんというか」
梨子(……身だしなみは整ってるし、高そうな服を着てる)
梨子(多分、貴族の人なんだろうなぁ)
曜「家出してきたらお金持ってくるの忘れちゃって……」
梨子「……ふふっ」クスクス
曜「もー!笑わないでよ!」
梨子「ご、ごめんね……でも、なんだかぽいなって思っちゃって」クスクス
曜「あー、よく言われる」
梨子「行くあてはあるの?」
曜「……ないです」
梨子「……じゃあ、良かったら、ここに住む?」
曜「いいの?」
梨子「うん。一人で住むには、大きすぎるから」
616: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:56:22.32 ID:kpK+GOpv
~パン屋さん~
梨子「いらっしゃいませー」
梨子「あ、おばあちゃん、もう歩いても平気なんですか?」
「ああ、すっかり良くなったよ」
「それよりも、あの子はどうしたんだい?」
曜「いらっしゃいませ、できたてのパンはいかがですか?」
「ひ、一つください!」
「私もー!」
梨子「えっと、行くあてがないみたいで、一緒に住んでもらってるんです」
「ほー、そうだったのかい」
「いい表情をするようになったのは、あの子の影響ってことかな」
梨子「……///」
梨子「いらっしゃいませー」
梨子「あ、おばあちゃん、もう歩いても平気なんですか?」
「ああ、すっかり良くなったよ」
「それよりも、あの子はどうしたんだい?」
曜「いらっしゃいませ、できたてのパンはいかがですか?」
「ひ、一つください!」
「私もー!」
梨子「えっと、行くあてがないみたいで、一緒に住んでもらってるんです」
「ほー、そうだったのかい」
「いい表情をするようになったのは、あの子の影響ってことかな」
梨子「……///」
617: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:57:21.72 ID:kpK+GOpv
曜「なになにー?なんの話してるのー?」
「梨子ちゃんとあんたが付き合ってないのか聞いておったんだよ」
梨子「お、おばあちゃん///」
曜「あー、聞いてよ、おばあちゃん!」
曜「私、毎日梨子ちゃんに好きって言ってるのに全然答えてくれないの!」
梨子「だ、だって恥ずかしいし……何言ったらいいかわかんないもん……」ボソボソ
「そうかいそうかい、それじゃあ梨子ちゃんに魔法の道具を渡してあげようかな」
梨子「お、おばあちゃん……これ……」
「ほっほっほ、お酒の力は偉大だよ」
「他っておくと、誰かにとられちゃうよ」コソッ
梨子「……はい///」
「ああ、それと最近物騒だから気をつけなさいよ」
梨子「物騒?」
「なんでも、王様が死んで王子たちが争ってるとか」
「近々戦争が起こるんじゃないかって噂だよ」
梨子「戦争……」
曜「……」
「梨子ちゃんとあんたが付き合ってないのか聞いておったんだよ」
梨子「お、おばあちゃん///」
曜「あー、聞いてよ、おばあちゃん!」
曜「私、毎日梨子ちゃんに好きって言ってるのに全然答えてくれないの!」
梨子「だ、だって恥ずかしいし……何言ったらいいかわかんないもん……」ボソボソ
「そうかいそうかい、それじゃあ梨子ちゃんに魔法の道具を渡してあげようかな」
梨子「お、おばあちゃん……これ……」
「ほっほっほ、お酒の力は偉大だよ」
「他っておくと、誰かにとられちゃうよ」コソッ
梨子「……はい///」
「ああ、それと最近物騒だから気をつけなさいよ」
梨子「物騒?」
「なんでも、王様が死んで王子たちが争ってるとか」
「近々戦争が起こるんじゃないかって噂だよ」
梨子「戦争……」
曜「……」
618: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:57:56.17 ID:kpK+GOpv
~夜~
グビグビ
曜「梨子ちゃん、飲みすぎだよ」
梨子「そんなにのんれないもん」
曜「いや、十分飲んでるって」
曜「そろそろやめよう?」
梨子「ふん!飲まなきゃやってられないもん!」
曜「何か嫌なことでもあったの?」
梨子「……まだ、ない」
梨子「でも、絶対あるもん」
曜「何があるの?」
梨子「…………」グビグビ
グビグビ
曜「梨子ちゃん、飲みすぎだよ」
梨子「そんなにのんれないもん」
曜「いや、十分飲んでるって」
曜「そろそろやめよう?」
梨子「ふん!飲まなきゃやってられないもん!」
曜「何か嫌なことでもあったの?」
梨子「……まだ、ない」
梨子「でも、絶対あるもん」
曜「何があるの?」
梨子「…………」グビグビ
619: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:58:45.88 ID:kpK+GOpv
梨子「曜ちゃんは、なんでここにいるの?」
曜「え!?それって早くでてけってこと!?」
梨子「違うわよ!なんでそうなるのよ!」
曜「良かったぁ」ホッ
梨子「ただ、なんで私なんかといてくれるのか、わかんないの」
梨子「曜ちゃん、私と一緒にいて楽しいの?」
梨子「前の暮らしの方が本当は良かったんじゃないの?」
梨子「いつ帰っちゃうの?」
梨子「迎えが来るの?何処に行っちゃうの?私を置いていっちゃうの?」グスッ
梨子「そんな不安が……ぐすっ……いっぱいで……」
曜「梨子ちゃん……」
曜「え!?それって早くでてけってこと!?」
梨子「違うわよ!なんでそうなるのよ!」
曜「良かったぁ」ホッ
梨子「ただ、なんで私なんかといてくれるのか、わかんないの」
梨子「曜ちゃん、私と一緒にいて楽しいの?」
梨子「前の暮らしの方が本当は良かったんじゃないの?」
梨子「いつ帰っちゃうの?」
梨子「迎えが来るの?何処に行っちゃうの?私を置いていっちゃうの?」グスッ
梨子「そんな不安が……ぐすっ……いっぱいで……」
曜「梨子ちゃん……」
620: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:59:15.53 ID:kpK+GOpv
ギュッ
曜「私は、絶対梨子ちゃんから離れない」
曜「約束する」
梨子「……本当?」
曜「うん、本当だよ」
曜「梨子ちゃんのこと、絶対お嫁に貰うから」
曜「いいね?」
梨子「……うん。嬉しい」
曜「約束したからね。もう絶対逃がさないよ」
梨子「……じゃあ、曜ちゃんの本気、見せて?」
曜「え?」
梨子「ベッド……いこ?」
曜「私は、絶対梨子ちゃんから離れない」
曜「約束する」
梨子「……本当?」
曜「うん、本当だよ」
曜「梨子ちゃんのこと、絶対お嫁に貰うから」
曜「いいね?」
梨子「……うん。嬉しい」
曜「約束したからね。もう絶対逃がさないよ」
梨子「……じゃあ、曜ちゃんの本気、見せて?」
曜「え?」
梨子「ベッド……いこ?」
621: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/24(水) 23:59:48.69 ID:kpK+GOpv
~街~
「お、梨子ちゃんデートかい?」
梨子「え、えっと///」
曜「そうでーす!えへへー!」ギュッ
梨子「よ、曜ちゃん///」
「うんうん、梨子ちゃんにお似合いの人だね」
「良かった良かった」
梨子「ありがとうございます///」
曜「梨子ちゃん人気者だねー」
梨子「そんなことないよ。ただ、みんなに優しくしてもらってるだけ」
曜「そうかな?」
梨子「そうだよ」
「お、梨子ちゃんデートかい?」
梨子「え、えっと///」
曜「そうでーす!えへへー!」ギュッ
梨子「よ、曜ちゃん///」
「うんうん、梨子ちゃんにお似合いの人だね」
「良かった良かった」
梨子「ありがとうございます///」
曜「梨子ちゃん人気者だねー」
梨子「そんなことないよ。ただ、みんなに優しくしてもらってるだけ」
曜「そうかな?」
梨子「そうだよ」
622: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:00:16.34 ID:WsXJipL2
梨子「私ね、今とっても幸せ」
曜「私もだよ、梨子ちゃん」
梨子「でもね、だから怖いの」
曜「なんで?」
梨子「この幸せが、いつか壊れちゃうんじゃないかって」
曜「そんなことさせないよ」
曜「私が、絶対守ってみせるから」
梨子「……ありがとう、曜ちゃん」
曜「ねぇ、今日はしていいの?」
梨子「っ、き、昨日もしたでしょ///」
曜「そう?じゃあ梨子ちゃんの体に聞いてもいい?」
梨子「もー///」
曜「私もだよ、梨子ちゃん」
梨子「でもね、だから怖いの」
曜「なんで?」
梨子「この幸せが、いつか壊れちゃうんじゃないかって」
曜「そんなことさせないよ」
曜「私が、絶対守ってみせるから」
梨子「……ありがとう、曜ちゃん」
曜「ねぇ、今日はしていいの?」
梨子「っ、き、昨日もしたでしょ///」
曜「そう?じゃあ梨子ちゃんの体に聞いてもいい?」
梨子「もー///」
623: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:00:43.62 ID:WsXJipL2
梨子「……あれ、兵士さん?」
曜「なんで梨子ちゃんの家に?」
「桜内……だな?」
梨子「はい、そうですけど」
「三日後に戦争が起こる。君も救護班として同行したまえ」
曜「なっ!?」
「これは命令だ。逆らえば罪に問われるぞ」
梨子「……わかり、ました」
曜「なんで梨子ちゃんの家に?」
「桜内……だな?」
梨子「はい、そうですけど」
「三日後に戦争が起こる。君も救護班として同行したまえ」
曜「なっ!?」
「これは命令だ。逆らえば罪に問われるぞ」
梨子「……わかり、ました」
624: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:01:41.15 ID:WsXJipL2
梨子「……」
曜「なんで、梨子ちゃんが」
梨子「曜、ちゃん」
曜「どうしたの?」
梨子「私の両親、戦争で、死んだの」
曜「……」
梨子「私も、死んじゃうのかな?」
梨子「嫌だよ……せっかく、曜ちゃんと、恋人になれたのに」
曜「……大丈夫」
梨子「え……?」
曜「私も戦争に行くよ」
曜「絶対梨子ちゃんを守るから」
曜「なんで、梨子ちゃんが」
梨子「曜、ちゃん」
曜「どうしたの?」
梨子「私の両親、戦争で、死んだの」
曜「……」
梨子「私も、死んじゃうのかな?」
梨子「嫌だよ……せっかく、曜ちゃんと、恋人になれたのに」
曜「……大丈夫」
梨子「え……?」
曜「私も戦争に行くよ」
曜「絶対梨子ちゃんを守るから」
625: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:02:09.03 ID:WsXJipL2
~戦場~
梨子「しっかりしてください!」
「ぅ……ぁ……」
梨子「酷い傷……こんなの……」
「いてぇ……いてぇよ……たすけて、くれ」
梨子「っ……!」
「おい!早く治療しろ!」
梨子「は、はいっ!」
梨子「しっかりしてください!」
「ぅ……ぁ……」
梨子「酷い傷……こんなの……」
「いてぇ……いてぇよ……たすけて、くれ」
梨子「っ……!」
「おい!早く治療しろ!」
梨子「は、はいっ!」
626: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:02:46.40 ID:WsXJipL2
梨子(もう何日目だろう……)
梨子(何人私の前で死んだんだろう……)
梨子(いつまで、ここにいるんだろう……)
「お、いい女いるじゃんか」
「今日はあいつとやっちまおうぜ」
梨子「え?」
「おい、こっちこいよ」
「お前らは戦場に出てねーんだからせめて俺らを楽しませろや」
梨子「ゃ、いゃっ!」
梨子「助けて、曜ちゃん!」
ガシッ
曜「梨子ちゃんから離れろ」
梨子(何人私の前で死んだんだろう……)
梨子(いつまで、ここにいるんだろう……)
「お、いい女いるじゃんか」
「今日はあいつとやっちまおうぜ」
梨子「え?」
「おい、こっちこいよ」
「お前らは戦場に出てねーんだからせめて俺らを楽しませろや」
梨子「ゃ、いゃっ!」
梨子「助けて、曜ちゃん!」
ガシッ
曜「梨子ちゃんから離れろ」
627: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:03:19.24 ID:WsXJipL2
「なんだてめーは!」
「こいつもいい女じゃねーか!一緒に まおうぜ!」
曜「……」バンッ
「うわぁっ!?」
「こいつっ!」
曜「失せろ」
「ひっ!?」
「い、いくぞっ!」
ダダダダ
「こいつもいい女じゃねーか!一緒に まおうぜ!」
曜「……」バンッ
「うわぁっ!?」
「こいつっ!」
曜「失せろ」
「ひっ!?」
「い、いくぞっ!」
ダダダダ
628: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:03:57.51 ID:WsXJipL2
曜「大丈夫?」
梨子「曜……ちゃん……」ジワッ
梨子「曜ちゃん……曜ちゃん……!」ギュッ
曜「大丈夫、ここにいるよ」ギュッ
梨子「いやだよ、もう、いや、だよ、」
梨子「目の前で、いっぱい、人が、ぐすっ、しんで、」
梨子「手が、まっかになって、たすけ、られなくて、なんで、こんな、」
梨子「ひぐっ、ぐすっ、ぅっ、うっ、」
梨子「なんで、みんな、たたかう、のっ、」
梨子「せんそうなんて、きらいっ、きらいっっ、」
曜「……」
梨子「曜……ちゃん……」ジワッ
梨子「曜ちゃん……曜ちゃん……!」ギュッ
曜「大丈夫、ここにいるよ」ギュッ
梨子「いやだよ、もう、いや、だよ、」
梨子「目の前で、いっぱい、人が、ぐすっ、しんで、」
梨子「手が、まっかになって、たすけ、られなくて、なんで、こんな、」
梨子「ひぐっ、ぐすっ、ぅっ、うっ、」
梨子「なんで、みんな、たたかう、のっ、」
梨子「せんそうなんて、きらいっ、きらいっっ、」
曜「……」
629: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:04:32.32 ID:WsXJipL2
梨子「ごめんね、ごめんね、ようちゃん」
梨子「ないてばっかりで、めいわく、かけて、」
梨子「いやだよね、こんな、わたし、」
曜「ううん、ごめんね、梨子ちゃん」
梨子「なんで、ようちゃんが、あやまるの」
曜「……全部、私のせいだから」
曜「私がちゃんとしてれば、こんなことにはならなかった」
梨子「え……?」
曜「梨子ちゃん、少しだけ約束破るね」
曜「でも、ちゃんと戻ってくるから」
梨子「ないてばっかりで、めいわく、かけて、」
梨子「いやだよね、こんな、わたし、」
曜「ううん、ごめんね、梨子ちゃん」
梨子「なんで、ようちゃんが、あやまるの」
曜「……全部、私のせいだから」
曜「私がちゃんとしてれば、こんなことにはならなかった」
梨子「え……?」
曜「梨子ちゃん、少しだけ約束破るね」
曜「でも、ちゃんと戻ってくるから」
630: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:04:58.98 ID:WsXJipL2
~一ヶ月後~
梨子「……」
「梨子ちゃん、大丈夫かい?」
梨子「……はい、大丈夫ですよ」
「あの子は何処にいったんだい?」
梨子「……わかりません」
梨子「多分、愛想をつかされたんだと思います」
「え?」
梨子「すいません、今日はそろそろ閉めますね」
梨子「……」
「梨子ちゃん、大丈夫かい?」
梨子「……はい、大丈夫ですよ」
「あの子は何処にいったんだい?」
梨子「……わかりません」
梨子「多分、愛想をつかされたんだと思います」
「え?」
梨子「すいません、今日はそろそろ閉めますね」
631: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:05:30.74 ID:WsXJipL2
梨子「曜ちゃんがいなくなってから、一ヶ月」
梨子「何の連絡も来ない……」
梨子「やっぱり、愛想、つかされちゃったのかな」
梨子「当然だよね……私、曜ちゃんに迷惑かけてばっかりだもん」
梨子「曜ちゃんに……何にもしてあげられてないもん」
梨子「……幸せ、だったな」
梨子「本当に……私……わたしっ、」
梨子「っ……ぅ……ぐすっ、」
梨子「何の連絡も来ない……」
梨子「やっぱり、愛想、つかされちゃったのかな」
梨子「当然だよね……私、曜ちゃんに迷惑かけてばっかりだもん」
梨子「曜ちゃんに……何にもしてあげられてないもん」
梨子「……幸せ、だったな」
梨子「本当に……私……わたしっ、」
梨子「っ……ぅ……ぐすっ、」
632: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:06:04.30 ID:WsXJipL2
曜「泣いてるの、梨子ちゃん」
梨子「……曜、ちゃん?」
曜「うん。ごめんね、待たせちゃって」
梨子「っ……何処、いってたのよ!」
梨子「私、捨てられたんじゃないかって、寂しくて、」
曜「……ごめん」
曜「でも、私にとっては必要だったんだ」
曜「梨子ちゃんと、幸せに暮らすためには」
梨子「……今度は、ずっと一緒にいてくれるの?」
曜「うん。一緒に来てくれる?」
梨子「……うん」
梨子「……曜、ちゃん?」
曜「うん。ごめんね、待たせちゃって」
梨子「っ……何処、いってたのよ!」
梨子「私、捨てられたんじゃないかって、寂しくて、」
曜「……ごめん」
曜「でも、私にとっては必要だったんだ」
曜「梨子ちゃんと、幸せに暮らすためには」
梨子「……今度は、ずっと一緒にいてくれるの?」
曜「うん。一緒に来てくれる?」
梨子「……うん」
633: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:07:13.97 ID:WsXJipL2
梨子「大きな馬車……」
梨子「これに乗るの?」
曜「うん」
梨子「何処に行くの?」
曜「それは着いてからのお楽しみだよ」
曜「ほら、来て」
梨子「うん」
ギュッ
梨子「これに乗るの?」
曜「うん」
梨子「何処に行くの?」
曜「それは着いてからのお楽しみだよ」
曜「ほら、来て」
梨子「うん」
ギュッ
634: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:07:49.82 ID:WsXJipL2
パカパカ
梨子「すごいお屋敷がたくさん……この辺なの?」
曜「もう少し先だよ」
梨子「え、でも」
梨子(この先って、お城しかない気が)
曜「あ、見えてきた」
梨子「……お城」
梨子「あそこの中?」
曜「うん、そうだよ」
梨子(もしかしてお城勤めなのかな?)
梨子「すごいお屋敷がたくさん……この辺なの?」
曜「もう少し先だよ」
梨子「え、でも」
梨子(この先って、お城しかない気が)
曜「あ、見えてきた」
梨子「……お城」
梨子「あそこの中?」
曜「うん、そうだよ」
梨子(もしかしてお城勤めなのかな?)
635: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:08:18.66 ID:WsXJipL2
梨子「ね、ねぇ、」
曜「ん?」
梨子「ここ、玉座じゃない?」
曜「そうだけど」
梨子「王様に会うの?」
曜「うーん、ちょっと違うかな?」テクテク
梨子「あ、待って!」
梨子「王様がいたら失礼に……」
「おかえりなさいませ、陛下」
曜「うん、ただいま」
梨子「え?」
曜「ん?」
梨子「ここ、玉座じゃない?」
曜「そうだけど」
梨子「王様に会うの?」
曜「うーん、ちょっと違うかな?」テクテク
梨子「あ、待って!」
梨子「王様がいたら失礼に……」
「おかえりなさいませ、陛下」
曜「うん、ただいま」
梨子「え?」
636: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:08:52.96 ID:WsXJipL2
梨子「王様……?」
曜「うん」
梨子「曜ちゃんが?」
曜「うん」
曜「権力争いが嫌で、逃げ出したんだよね、私」
曜「だけど、そのせいでこの前梨子ちゃんに迷惑をかけちゃった」
曜「だから争いを鎮めて私が王様になったの」
曜「これでもう戦争も起きないし、平和な世の中になるよ」
曜「うん」
梨子「曜ちゃんが?」
曜「うん」
曜「権力争いが嫌で、逃げ出したんだよね、私」
曜「だけど、そのせいでこの前梨子ちゃんに迷惑をかけちゃった」
曜「だから争いを鎮めて私が王様になったの」
曜「これでもう戦争も起きないし、平和な世の中になるよ」
637: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 00:09:39.81 ID:WsXJipL2
梨子「ま、まって、曜ちゃんが王様ってことは……」
曜「梨子ちゃんは、王妃様、だね」
梨子「っ///」
梨子「ま、まって///そ、そんな///」
曜「ちゃんと約束したよね、結婚するって」
梨子「で、でも、そ、それは///」
曜「私のこと、嫌いになっちゃった?」
梨子「な、なってない……けど……///」
曜「じゃあいいよね」
曜「どっちにしろ、逃がさないけど」ギュッ
梨子「っ///」
曜「これからみんなの前で紹介するね」
曜「国民に結婚の報告も、ちゃんとするから」
梨子「……は、はい///」
曜「会えなかった分、これからはずっと側にいるよ」
曜「大好きだよ、梨子ちゃん」
花丸「やっと戦争が終わったずら」
千歌「あんまり関係なかったけどねー」
曜「梨子ちゃんは、王妃様、だね」
梨子「っ///」
梨子「ま、まって///そ、そんな///」
曜「ちゃんと約束したよね、結婚するって」
梨子「で、でも、そ、それは///」
曜「私のこと、嫌いになっちゃった?」
梨子「な、なってない……けど……///」
曜「じゃあいいよね」
曜「どっちにしろ、逃がさないけど」ギュッ
梨子「っ///」
曜「これからみんなの前で紹介するね」
曜「国民に結婚の報告も、ちゃんとするから」
梨子「……は、はい///」
曜「会えなかった分、これからはずっと側にいるよ」
曜「大好きだよ、梨子ちゃん」
花丸「やっと戦争が終わったずら」
千歌「あんまり関係なかったけどねー」
643: Ep41:寒がり曜ちゃん(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 22:10:51.69 ID:WsXJipL2
曜「ぅぅ……寒い……」
千歌「曜ちゃん大丈夫?」
曜「あんまり大丈夫じゃない……」
千歌「曜ちゃん寒がりだもんねー」
曜「体が凍りそう……」
千歌「流石にそれはないから安心して」
曜「帰りたい……」
千歌「うーん、困ったねー」
千歌「あ、梨子ちゃんだ」
梨子「おはよう、二人とも」
梨子「曜ちゃん、どうかしたの?」
千歌「曜ちゃん大丈夫?」
曜「あんまり大丈夫じゃない……」
千歌「曜ちゃん寒がりだもんねー」
曜「体が凍りそう……」
千歌「流石にそれはないから安心して」
曜「帰りたい……」
千歌「うーん、困ったねー」
千歌「あ、梨子ちゃんだ」
梨子「おはよう、二人とも」
梨子「曜ちゃん、どうかしたの?」
644: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 22:11:21.04 ID:WsXJipL2
曜「……」ボー
千歌「曜ちゃん、寒いのが苦手でね」
千歌「帰りたいって言っててどうしうかなって」
梨子「そうなんだ、ちょっと意外かも」
梨子「曜ちゃんだったら、冬の寒さも跳ね飛ばしちゃうくらい元気いっぱいだと思ったんだけど」
曜「……あー」
梨子「本当に大丈夫?」
曜「あったかそう……」
梨子「え?」
ギュー
千歌「曜ちゃん、寒いのが苦手でね」
千歌「帰りたいって言っててどうしうかなって」
梨子「そうなんだ、ちょっと意外かも」
梨子「曜ちゃんだったら、冬の寒さも跳ね飛ばしちゃうくらい元気いっぱいだと思ったんだけど」
曜「……あー」
梨子「本当に大丈夫?」
曜「あったかそう……」
梨子「え?」
ギュー
645: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 22:11:47.62 ID:WsXJipL2
梨子「よ、曜ちゃん!?///」
曜「あったかい……」ポー
曜「ん……」ギュゥゥ
梨子「ちょ、ちょっとぉ///」
梨子「一回離れて///」
曜「やだ……」
梨子「千歌ちゃん、どうしよう」
千歌「とりあえず学校行こうかー」
千歌「このままならついて来そうだし」
梨子「そんなー///」
曜「あったかい……」ポー
曜「ん……」ギュゥゥ
梨子「ちょ、ちょっとぉ///」
梨子「一回離れて///」
曜「やだ……」
梨子「千歌ちゃん、どうしよう」
千歌「とりあえず学校行こうかー」
千歌「このままならついて来そうだし」
梨子「そんなー///」
646: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 22:12:16.87 ID:WsXJipL2
「桜内、これはどういうことだ」
梨子「分かりません///」
曜「梨子ちゃん……」ギュゥゥ
梨子「曜ちゃん、お願いだから席に戻って?」
曜「無理……梨子ちゃんから離れたら(寒くて)死んじゃう」
「お前、渡辺に何したんだ」
梨子「何もしてませんっ///」
曜「梨子ちゃんは……私に温もりを教えてくれた人だよ」
キャーキャーワーワー!!!!
「桜内、後で職員室な」
梨子「そんなぁ……」
梨子「分かりません///」
曜「梨子ちゃん……」ギュゥゥ
梨子「曜ちゃん、お願いだから席に戻って?」
曜「無理……梨子ちゃんから離れたら(寒くて)死んじゃう」
「お前、渡辺に何したんだ」
梨子「何もしてませんっ///」
曜「梨子ちゃんは……私に温もりを教えてくれた人だよ」
キャーキャーワーワー!!!!
「桜内、後で職員室な」
梨子「そんなぁ……」
647: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 22:12:46.08 ID:WsXJipL2
果南「梨子ちゃん、今日はもう帰っていいよ」
梨子「え、どうしてですか?」
梨子「まだ練習は始まったばかりなのに」
果南「いや、それじゃあ練習にならないでしょ」
曜「ふみゃ~」ギュゥ
梨子「……そうですね」
果南「いつもはなんだかんだでちゃんとするのに、よっぽど梨子ちゃんの側が居心地いいんだね」
梨子「ふぇっ!?///」
曜「ぬくぬく……」サワサワ
梨子「ちょ、ちょっと///服の中に手を入れないで///」
梨子「え、どうしてですか?」
梨子「まだ練習は始まったばかりなのに」
果南「いや、それじゃあ練習にならないでしょ」
曜「ふみゃ~」ギュゥ
梨子「……そうですね」
果南「いつもはなんだかんだでちゃんとするのに、よっぽど梨子ちゃんの側が居心地いいんだね」
梨子「ふぇっ!?///」
曜「ぬくぬく……」サワサワ
梨子「ちょ、ちょっと///服の中に手を入れないで///」
648: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/25(木) 22:13:33.46 ID:WsXJipL2
~お布団~
曜「ふぁ……梨子ちゃんあったかい」ギュー
梨子「もう、ずっと抱きついてるじゃない」
梨子「こら、曜ちゃん、聞いてるの?」ホッペツンツン
曜「にゃぁ……」グデー
梨子「全く……いつもの元気は何処行っちゃったのよ」
曜「ぐー……」
梨子「って抱きしめたいまま寝ないでよもー///」
曜「むにゃ……梨子ちゃん……すき……」
梨子「ふぇっ!?」
曜「やきが食べたい……よぉ……」
梨子「っ~~~~///」
梨子「もー!曜ちゃんのばかー!」
ルビィ「お姉ちゃんの背中あったかーい」ピトッ
ダイヤ「ピギャッ!?こらルビィ!いきなり抱きついてきたら危ないでしょう!」
ルビィ「えへへ~ごめんなさい~」ギュー
ダイヤ「全く……」ギュゥゥ
曜「ふぁ……梨子ちゃんあったかい」ギュー
梨子「もう、ずっと抱きついてるじゃない」
梨子「こら、曜ちゃん、聞いてるの?」ホッペツンツン
曜「にゃぁ……」グデー
梨子「全く……いつもの元気は何処行っちゃったのよ」
曜「ぐー……」
梨子「って抱きしめたいまま寝ないでよもー///」
曜「むにゃ……梨子ちゃん……すき……」
梨子「ふぇっ!?」
曜「やきが食べたい……よぉ……」
梨子「っ~~~~///」
梨子「もー!曜ちゃんのばかー!」
ルビィ「お姉ちゃんの背中あったかーい」ピトッ
ダイヤ「ピギャッ!?こらルビィ!いきなり抱きついてきたら危ないでしょう!」
ルビィ「えへへ~ごめんなさい~」ギュー
ダイヤ「全く……」ギュゥゥ
656: Ep42:商社マン渡辺と桜内(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:45:39.21 ID:DaDUPvhH
「渡辺先輩!この書類ってどうすればいいんですか?」
曜「これは精算に必要だから保管しておいて」
「渡辺さん、今朝頼んだ書類ってどうなってる?」
曜「今部長に確認してもらってるから、終わり次第連絡します」
「渡辺、この案件なんだけど」
曜「先方の社長と話した時は好感触だったから、ほぼ決まりだよ」
曜「共有フォルダに折衝経緯が纏めてあるから確認してね」
曜「これは精算に必要だから保管しておいて」
「渡辺さん、今朝頼んだ書類ってどうなってる?」
曜「今部長に確認してもらってるから、終わり次第連絡します」
「渡辺、この案件なんだけど」
曜「先方の社長と話した時は好感触だったから、ほぼ決まりだよ」
曜「共有フォルダに折衝経緯が纏めてあるから確認してね」
657: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:46:09.61 ID:DaDUPvhH
~喫茶店~
「渡辺先輩って凄いですね!」
曜「そうかな?」
「バリバリに仕事できるし、誰とでも仲がいいし、本当尊敬しちゃいます!」
「ちょっと、何先輩に色目使ってるのよ!」
「曜先輩、お弁当作ってきたんですけど……」
「抜け駆け禁止!」
曜「あはは、みんな元気だね」
「渡辺先輩のおかげですよ!」
「そうそう、失敗した時に庇ってくれるし、困った時は頼りになるし」
「誰にでも優しいですしね」
曜「褒めても何にもでないよー」
梨子「あら、渡辺さんじゃない」
「渡辺先輩って凄いですね!」
曜「そうかな?」
「バリバリに仕事できるし、誰とでも仲がいいし、本当尊敬しちゃいます!」
「ちょっと、何先輩に色目使ってるのよ!」
「曜先輩、お弁当作ってきたんですけど……」
「抜け駆け禁止!」
曜「あはは、みんな元気だね」
「渡辺先輩のおかげですよ!」
「そうそう、失敗した時に庇ってくれるし、困った時は頼りになるし」
「誰にでも優しいですしね」
曜「褒めても何にもでないよー」
梨子「あら、渡辺さんじゃない」
658: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:46:32.17 ID:DaDUPvhH
曜「……ああ、桜内さんじゃん、こんなところで何してるの?サボり?」
梨子「貴女と一緒にしないでくれる?貴女の会社と違って私の会社は忙しいの」
曜「そうなの?この前うちが仕事取っちゃったからてっきり暇だと思ってたよ」
梨子「その前にでかい案件取られたこと忘れてない?ちゃんとトータルで物事を考えたら?」
曜「威勢のいいのは営業中だけにして?」
梨子「こっちの台詞だけど」
梨子「貴女と一緒にしないでくれる?貴女の会社と違って私の会社は忙しいの」
曜「そうなの?この前うちが仕事取っちゃったからてっきり暇だと思ってたよ」
梨子「その前にでかい案件取られたこと忘れてない?ちゃんとトータルで物事を考えたら?」
曜「威勢のいいのは営業中だけにして?」
梨子「こっちの台詞だけど」
659: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:46:59.00 ID:DaDUPvhH
「ね、ねぇ、あの人誰なの?」
「あの人はライバル会社の桜内さんだよ。よく曜先輩に絡んでくるの」
「そうなんだ。先輩があんな言葉遣いするなんて珍しいよね」
「それだけ仕事に真剣ってことでしょ。やっぱり渡辺先輩かっこいい!」
曜「その桜内って苗字さっさとやめたら?」
曜「なに、チェリーガールなの?恥ずかしいったらありゃしないよ」
梨子「はぁ?渡辺なんてありきたりな苗字の分際で何言ってんの?」
梨子「そっちこそ早くそんな苗字やめなさいよね」
「渡辺先輩があそこまで敵意剥き出しにするなんて……」
「よっぽど仲が悪いんだね」
「あの人はライバル会社の桜内さんだよ。よく曜先輩に絡んでくるの」
「そうなんだ。先輩があんな言葉遣いするなんて珍しいよね」
「それだけ仕事に真剣ってことでしょ。やっぱり渡辺先輩かっこいい!」
曜「その桜内って苗字さっさとやめたら?」
曜「なに、チェリーガールなの?恥ずかしいったらありゃしないよ」
梨子「はぁ?渡辺なんてありきたりな苗字の分際で何言ってんの?」
梨子「そっちこそ早くそんな苗字やめなさいよね」
「渡辺先輩があそこまで敵意剥き出しにするなんて……」
「よっぽど仲が悪いんだね」
660: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:47:30.23 ID:DaDUPvhH
~夜~
梨子「ただいまー」
曜「おかえりー」
曜「ご飯できてるよー」
梨子「本当?ありがとう」
梨子「ていうか待っててくれたの?」
梨子「先に食べてればいいのに」
曜「そう言う梨子ちゃんだって、いつも私を待ってくれてるじゃん」
梨子「そうだったっけ?」
曜「とぼけても無駄だよ」
梨子「あら残念」
梨子「ただいまー」
曜「おかえりー」
曜「ご飯できてるよー」
梨子「本当?ありがとう」
梨子「ていうか待っててくれたの?」
梨子「先に食べてればいいのに」
曜「そう言う梨子ちゃんだって、いつも私を待ってくれてるじゃん」
梨子「そうだったっけ?」
曜「とぼけても無駄だよ」
梨子「あら残念」
661: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:48:01.16 ID:DaDUPvhH
梨子「それで、苗字変える気になった?」
曜「いやいや、それは梨子ちゃんでしょ?」
曜「『渡辺梨子』……いい響きだね」
梨子「『桜内曜』の方がいいわ」
曜「全く、強情なんだから」
梨子「それは曜ちゃんでしょ」
梨子「まあでも、今は私の方が一歩リードだからね」
曜「次の案件で逆転するから平気だよ」
梨子「ふふ、やってみなさい」
曜「いやいや、それは梨子ちゃんでしょ?」
曜「『渡辺梨子』……いい響きだね」
梨子「『桜内曜』の方がいいわ」
曜「全く、強情なんだから」
梨子「それは曜ちゃんでしょ」
梨子「まあでも、今は私の方が一歩リードだからね」
曜「次の案件で逆転するから平気だよ」
梨子「ふふ、やってみなさい」
662: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/26(金) 23:48:38.20 ID:DaDUPvhH
曜「それにしても、よく思いついたよね」
曜「一年のトータル売上で勝った方の苗字にするなんて」
梨子「仕方ないでしょ、こうしないと二人とも譲らないんだから」
曜「だって、苗字まで変えた方が『私のものだー!』って気がするでしょ?」
梨子「同感ね。身も心も全部奪って、私の物にしたいもの」
曜「二人とも攻めっ気があると苦労するねー」
梨子「そのせいで初めてもできないもんね」
曜「じゃあ、次の案件で勝った方が上だね」
梨子「あら、そんなこと言っていいの?泣くことになるわよ?」
曜「ふふ、泣いてる梨子ちゃんを無理やりしてあげるは楽しそうだね」
梨子「うふふ、曜ちゃんの冗談、面白いわ」
ようりこ「「あははははっ!!」」
善子「ルビィ~仕事もうやだ~疲れた~」
ルビィ「ぅゅ……善子ちゃん頑張って」ナデナデ
曜「一年のトータル売上で勝った方の苗字にするなんて」
梨子「仕方ないでしょ、こうしないと二人とも譲らないんだから」
曜「だって、苗字まで変えた方が『私のものだー!』って気がするでしょ?」
梨子「同感ね。身も心も全部奪って、私の物にしたいもの」
曜「二人とも攻めっ気があると苦労するねー」
梨子「そのせいで初めてもできないもんね」
曜「じゃあ、次の案件で勝った方が上だね」
梨子「あら、そんなこと言っていいの?泣くことになるわよ?」
曜「ふふ、泣いてる梨子ちゃんを無理やりしてあげるは楽しそうだね」
梨子「うふふ、曜ちゃんの冗談、面白いわ」
ようりこ「「あははははっ!!」」
善子「ルビィ~仕事もうやだ~疲れた~」
ルビィ「ぅゅ……善子ちゃん頑張って」ナデナデ
669: Ep43:惚れ薬……?(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 22:53:12.11 ID:iauZyzBU
鞠莉「はい、これが『飲んだ人を自分にメロメロにさせる薬』よ」
曜「おおお!こ、これが噂の惚れ薬!」
曜「もらってもいいの!?」
鞠莉「ええ。ちゃーんと後で結果の報告をしてね」
曜「もちろんであります!」
曜「これがあれば梨子ちゃんも私にメロメロヨーソローなんだよね!」
鞠莉「当たり前よ。曜のしたいことならなんでもしてくれるわ」
曜「なんでも……」ゴクリ
曜「鞠莉ちゃん!梨子ちゃんを探してくるね!」
鞠莉「ええ、頑張ってね」
曜「おおお!こ、これが噂の惚れ薬!」
曜「もらってもいいの!?」
鞠莉「ええ。ちゃーんと後で結果の報告をしてね」
曜「もちろんであります!」
曜「これがあれば梨子ちゃんも私にメロメロヨーソローなんだよね!」
鞠莉「当たり前よ。曜のしたいことならなんでもしてくれるわ」
曜「なんでも……」ゴクリ
曜「鞠莉ちゃん!梨子ちゃんを探してくるね!」
鞠莉「ええ、頑張ってね」
670: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 22:54:08.08 ID:iauZyzBU
曜「梨子ちゃんここにいたんだ!」
梨子「曜ちゃん?どうしたの?」
曜「差し入れもってきたの。はい」
梨子「私に?ありがとう」ゴクゴク
曜(ふふふ、惚れ薬だとも知らずに)
曜(敗北を知りたいなぁ)
梨子「ん……」ピクッ
曜「どうしたの?」
梨子「……曜ちゃん」ポー
梨子「んっ」スリスリ
曜(きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)
梨子「曜ちゃん?どうしたの?」
曜「差し入れもってきたの。はい」
梨子「私に?ありがとう」ゴクゴク
曜(ふふふ、惚れ薬だとも知らずに)
曜(敗北を知りたいなぁ)
梨子「ん……」ピクッ
曜「どうしたの?」
梨子「……曜ちゃん」ポー
梨子「んっ」スリスリ
曜(きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)
671: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 22:58:03.70 ID:iauZyzBU
曜「梨子ちゃん、いきなりどうしたの?」
梨子「曜ちゃん、好き」スリスリ
曜「へ、へー、そうなんだ///困っちゃうなぁ///」
曜「あー、でも私は梨子ちゃんのことなんとも思ってないかも?」
梨子「やだぁ」ギュゥゥ
梨子「曜ちゃんに捨てられたら……生きていけないよぉ」グスッ
曜(~~~~っっっっっっ///)
曜(最っっっ高ぉぉぉぉぉぉぉぉーーー!!!)
梨子「曜ちゃん、好き」スリスリ
曜「へ、へー、そうなんだ///困っちゃうなぁ///」
曜「あー、でも私は梨子ちゃんのことなんとも思ってないかも?」
梨子「やだぁ」ギュゥゥ
梨子「曜ちゃんに捨てられたら……生きていけないよぉ」グスッ
曜(~~~~っっっっっっ///)
曜(最っっっ高ぉぉぉぉぉぉぉぉーーー!!!)
672: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 22:58:58.99 ID:iauZyzBU
曜「冗談だよ、梨子ちゃん」
曜「私も梨子ちゃんが好きだよ」
梨子「本当?」パァァァ
曜「うん、本当だよ」
曜「だから、梨子ちゃんがどうしてもって言うなら付き合ってあげてもいいよ」
梨子「曜ちゃんと付き合いたいっ!」
梨子「なんでもするから!」ギュッ
曜「えー?どうしようかなー?」
梨子「ようちゃぁん」ギュゥゥ
曜「はぁ、やれやれ、仕方ないなぁ」
曜「梨子ちゃんが可哀想だから付き合ってあげるよ」
梨子「やったぁ!」ギュゥゥ
曜「困ったなー、でへへへへ」
曜(やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁうひょぉぉぉぉぉっっっっ!!!)
曜「私も梨子ちゃんが好きだよ」
梨子「本当?」パァァァ
曜「うん、本当だよ」
曜「だから、梨子ちゃんがどうしてもって言うなら付き合ってあげてもいいよ」
梨子「曜ちゃんと付き合いたいっ!」
梨子「なんでもするから!」ギュッ
曜「えー?どうしようかなー?」
梨子「ようちゃぁん」ギュゥゥ
曜「はぁ、やれやれ、仕方ないなぁ」
曜「梨子ちゃんが可哀想だから付き合ってあげるよ」
梨子「やったぁ!」ギュゥゥ
曜「困ったなー、でへへへへ」
曜(やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁうひょぉぉぉぉぉっっっっ!!!)
673: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:00:01.67 ID:iauZyzBU
~次の日~
梨子「曜ちゃん、好きっ」ギュッ
曜「そんなに引っ付かれると歩きにくいんだよねー」
曜「まあ梨子ちゃんがどうしてもって言うから恋人繋ぎしてあげてるんだけどね」
梨子「ごめんね、でも曜ちゃんが好きなの」
曜「いいよ、許してあげる」
梨子「ありがとう」
梨子「えへへ、曜ちゃん優しいなぁ」
梨子「曜ちゃんの彼女になれて嬉しいっ」
曜(ああああああ梨子ちゃん可愛いすぎるぅぅぅぅ)
梨子「曜ちゃん、好きっ」ギュッ
曜「そんなに引っ付かれると歩きにくいんだよねー」
曜「まあ梨子ちゃんがどうしてもって言うから恋人繋ぎしてあげてるんだけどね」
梨子「ごめんね、でも曜ちゃんが好きなの」
曜「いいよ、許してあげる」
梨子「ありがとう」
梨子「えへへ、曜ちゃん優しいなぁ」
梨子「曜ちゃんの彼女になれて嬉しいっ」
曜(ああああああ梨子ちゃん可愛いすぎるぅぅぅぅ)
674: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:05:52.54 ID:iauZyzBU
千歌「おはよう……えっと、どうしたの二人とも」
曜「おはよう千歌ちゃん」
曜「実は梨子ちゃんと付き合うことになってね」
千歌「え、そうなの?」
梨子「うん。曜ちゃん、ありがとうっ」ギュー
曜「いやー、梨子ちゃんが離してくれなくて困るなー」デレデレ
梨子「曜ちゃん……ちゅっ」
曜「っっっっっ!!!」
曜(生きててよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
曜「おはよう千歌ちゃん」
曜「実は梨子ちゃんと付き合うことになってね」
千歌「え、そうなの?」
梨子「うん。曜ちゃん、ありがとうっ」ギュー
曜「いやー、梨子ちゃんが離してくれなくて困るなー」デレデレ
梨子「曜ちゃん……ちゅっ」
曜「っっっっっ!!!」
曜(生きててよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
675: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:08:45.09 ID:iauZyzBU
梨子「あーん」
曜「あーん」パクッ
梨子「美味しい?」
曜「うん、美味しいよ」
梨子「えへへ、よかったぁ」
梨子「曜ちゃんに喜んでもらうためにね、頑張ったの」
梨子「それとね……隠し味もあるんだよ」モジモジ
曜「ん?何を入れたの?」
梨子「なんだと思う?」
曜「うーん、わかんない。教えて」
梨子「えっとね……曜ちゃんへのね……」モジモジ
梨子「あ、愛情……だよ」テレッ
曜(可愛いすぎっっっっ!!私の彼女可愛すぎかっっっっ!!!)
曜「あーん」パクッ
梨子「美味しい?」
曜「うん、美味しいよ」
梨子「えへへ、よかったぁ」
梨子「曜ちゃんに喜んでもらうためにね、頑張ったの」
梨子「それとね……隠し味もあるんだよ」モジモジ
曜「ん?何を入れたの?」
梨子「なんだと思う?」
曜「うーん、わかんない。教えて」
梨子「えっとね……曜ちゃんへのね……」モジモジ
梨子「あ、愛情……だよ」テレッ
曜(可愛いすぎっっっっ!!私の彼女可愛すぎかっっっっ!!!)
676: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:09:42.40 ID:iauZyzBU
~梨子の部屋~
梨子「曜ちゃん、この服装どうかな?」
曜「うん、結構似合ってるね、可愛いよ」
曜(露出高すぎだよその服!!最高!!!)
梨子「好きな服があったら言ってね」
梨子「曜ちゃんが好きならなんでも着るよ」
曜「本当!?」
梨子「うん。何がいい?」
曜「とりあえずその服で、明日別の服着てもらうね」
梨子「うん」
曜「ふへへへ、その服を着せたら……」
梨子「……曜ちゃん」
梨子「曜ちゃん、この服装どうかな?」
曜「うん、結構似合ってるね、可愛いよ」
曜(露出高すぎだよその服!!最高!!!)
梨子「好きな服があったら言ってね」
梨子「曜ちゃんが好きならなんでも着るよ」
曜「本当!?」
梨子「うん。何がいい?」
曜「とりあえずその服で、明日別の服着てもらうね」
梨子「うん」
曜「ふへへへ、その服を着せたら……」
梨子「……曜ちゃん」
677: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:11:22.31 ID:iauZyzBU
曜「ん?」
梨子「……したい」
曜「え?」
梨子「曜ちゃんと、 したい」
曜「!?」
曜「え、えええええ!?」
曜「 って、えっ!?いや、ま、ままままままあ梨子ちゃんがしたいんなら?別に?」
『駄目だよそんなこと!』
『早く押し倒しちまえ!』
曜(えっ!?)
梨子「……したい」
曜「え?」
梨子「曜ちゃんと、 したい」
曜「!?」
曜「え、えええええ!?」
曜「 って、えっ!?いや、ま、ままままままあ梨子ちゃんがしたいんなら?別に?」
『駄目だよそんなこと!』
『早く押し倒しちまえ!』
曜(えっ!?)
678: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:13:32.85 ID:iauZyzBU
天使曜『梨子ちゃんは薬でおかしくなってるだけなんだよ?』
天使曜『それなのに体の関係まで結ぶなんて駄目だよ!』
悪魔曜『いやいや梨子ちゃんがしたいって言ってるんだよ?』
悪魔曜『このままやっちまって手篭めにしちゃうしかないでしょ』
曜(ど、どうしたらいいんだろう)
曜(梨子ちゃんとしたいけど恥ずかしいしでもーー)
梨子「曜、ちゃん」
梨子「曜ちゃんのしたいこと……なんでもするからぁ」トロン
梨子「私のこと……めちゃめちゃに……して?」
天使曜『それなのに体の関係まで結ぶなんて駄目だよ!』
悪魔曜『いやいや梨子ちゃんがしたいって言ってるんだよ?』
悪魔曜『このままやっちまって手篭めにしちゃうしかないでしょ』
曜(ど、どうしたらいいんだろう)
曜(梨子ちゃんとしたいけど恥ずかしいしでもーー)
梨子「曜、ちゃん」
梨子「曜ちゃんのしたいこと……なんでもするからぁ」トロン
梨子「私のこと……めちゃめちゃに……して?」
679: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:15:53.98 ID:iauZyzBU
天使曜『うっひょぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!』
悪魔『きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!』
天使曜『なんでもなんてこれは楽しみでありますなぁ!!』
悪魔曜『手のひら返すの早すぎて引くけど言ってることは同意だよ!!』
曜「……あ、あはははは、そ、そそそそそんなにしたいならしょうがないでありますなぁ」
梨子「曜ちゃん……んっ♡」
曜「ふ、ふひひ、ひへっ、」
曜(もう……死んでもいいかも……)
悪魔『きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!』
天使曜『なんでもなんてこれは楽しみでありますなぁ!!』
悪魔曜『手のひら返すの早すぎて引くけど言ってることは同意だよ!!』
曜「……あ、あはははは、そ、そそそそそんなにしたいならしょうがないでありますなぁ」
梨子「曜ちゃん……んっ♡」
曜「ふ、ふひひ、ひへっ、」
曜(もう……死んでもいいかも……)
680: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:17:07.32 ID:iauZyzBU
~数日後・部室~
ガチャ
鞠莉「曜、いる?」
曜「鞠莉ちゃんだ、どうしたの?」
梨子「んっ……曜ちゃん……」スリスリ
梨子「好き……キスしたい……」
曜「さっきもしたでしょ?」
曜「それに、鞠莉ちゃん来ちゃったよ」
梨子「やだ……したいもん」
曜「じゃあ、分かるよね?」
梨子「欲しがりな梨子に……キスさせてください」ウルウル
曜「仕方ないなぁ」ニヤニヤ
チュッ
梨子「えへへ」
ガチャ
鞠莉「曜、いる?」
曜「鞠莉ちゃんだ、どうしたの?」
梨子「んっ……曜ちゃん……」スリスリ
梨子「好き……キスしたい……」
曜「さっきもしたでしょ?」
曜「それに、鞠莉ちゃん来ちゃったよ」
梨子「やだ……したいもん」
曜「じゃあ、分かるよね?」
梨子「欲しがりな梨子に……キスさせてください」ウルウル
曜「仕方ないなぁ」ニヤニヤ
チュッ
梨子「えへへ」
681: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:17:58.78 ID:iauZyzBU
曜「そうだ、ちゃんと鞠莉ちゃんに挨拶して」
梨子「うん」
梨子「曜ちゃんの彼女の、桜内梨子です」
梨子「曜ちゃんに身も心も捧げてます」
梨子「曜ちゃんが大好きで、曜ちゃんにご奉仕するのが大好きです♡」
曜「はい、よくできました」ナデナデ
梨子「はふぅ……///」
曜「それで、どうしたの、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ああ、曜に謝らないといけないことがあって」
曜「謝ること?何かわかんないけど別にいいよ」
曜「こうして梨子ちゃんが彼女になってくれたし」
梨子「曜ちゃん……///」ギュッ
梨子「うん」
梨子「曜ちゃんの彼女の、桜内梨子です」
梨子「曜ちゃんに身も心も捧げてます」
梨子「曜ちゃんが大好きで、曜ちゃんにご奉仕するのが大好きです♡」
曜「はい、よくできました」ナデナデ
梨子「はふぅ……///」
曜「それで、どうしたの、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ああ、曜に謝らないといけないことがあって」
曜「謝ること?何かわかんないけど別にいいよ」
曜「こうして梨子ちゃんが彼女になってくれたし」
梨子「曜ちゃん……///」ギュッ
682: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:22:42.85 ID:iauZyzBU
鞠莉「いえ、実はね」
曜「うん」
鞠莉「あの薬なんだけど、間違えてただの栄養剤渡しちゃったみたいなの」
曜「うん?」
梨子「え?」
曜「でも、梨子ちゃんは……」
鞠莉「ほんとごめんね、じゃあ私はもういくわ」
鞠莉「ああそれと」
鞠莉「扉の前で盗み聞きするのはいい趣味じゃないわよ、梨子」
鞠莉「シ~ユ~」
パタン
曜「うん」
鞠莉「あの薬なんだけど、間違えてただの栄養剤渡しちゃったみたいなの」
曜「うん?」
梨子「え?」
曜「でも、梨子ちゃんは……」
鞠莉「ほんとごめんね、じゃあ私はもういくわ」
鞠莉「ああそれと」
鞠莉「扉の前で盗み聞きするのはいい趣味じゃないわよ、梨子」
鞠莉「シ~ユ~」
パタン
694: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:38:59.67 ID:jmpzNv4+
曜「栄養剤?」
曜「そんなはずないよね、だって梨子ちゃんはこうして私にメロメロになってるんだし」
梨子「」
曜「もらった薬を確認すれば……あれ、栄養剤って書いてある……」
梨子「」
曜「……梨子ちゃん?」
曜「もしかして、薬飲んだフリしてたの?」
梨子「……して」
曜「え?」
梨子「ころしてぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!」
曜「そんなはずないよね、だって梨子ちゃんはこうして私にメロメロになってるんだし」
梨子「」
曜「もらった薬を確認すれば……あれ、栄養剤って書いてある……」
梨子「」
曜「……梨子ちゃん?」
曜「もしかして、薬飲んだフリしてたの?」
梨子「……して」
曜「え?」
梨子「ころしてぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!」
683: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:23:43.33 ID:iauZyzBU
梨子「いやぁぁぁぁぁっっっむりっっっむりぃぃぃっっっっ///」
梨子「おねがいっっっっころしてぇぇっっっわたしをころしてぇぇぇぇぇっっっ///」
曜「ちょ、ちょっと、落ち着いて梨子ちゃん!」
梨子「あああああはずかしいぃぃぃよぉぉぁぉっだっ///」
曜「大丈夫!大丈夫だから!可愛かったから!」
梨子「そういうもんだいじゃないのぉぉぉっっっっっ///」
曜「積極的に してくるのも私は全然良かったから!」
梨子「わすれてぇぇぇぇぇぇっっっっ///」
梨子「おねがいっっっっころしてぇぇっっっわたしをころしてぇぇぇぇぇっっっ///」
曜「ちょ、ちょっと、落ち着いて梨子ちゃん!」
梨子「あああああはずかしいぃぃぃよぉぉぁぉっだっ///」
曜「大丈夫!大丈夫だから!可愛かったから!」
梨子「そういうもんだいじゃないのぉぉぉっっっっっ///」
曜「積極的に してくるのも私は全然良かったから!」
梨子「わすれてぇぇぇぇぇぇっっっっ///」
684: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:27:40.72 ID:iauZyzBU
梨子「ぅ……ぅぅ……やだぁ……もうやだぁ……」
曜「やっぱり飲んだフリしてたんだね」
梨子「っ……元はと言えば曜ちゃんのせいでしょ!」
曜「え?」
梨子「曜ちゃんがヘタレで告白してくれないから!」
梨子「メロメロにしたら調子に乗って強気で出てくるくせにぃ///」
曜「ごめんなさい……」
梨子「ぅぅぅ///もうお嫁にいけないぃ///ころしてぇ///」
曜「やっぱり飲んだフリしてたんだね」
梨子「っ……元はと言えば曜ちゃんのせいでしょ!」
曜「え?」
梨子「曜ちゃんがヘタレで告白してくれないから!」
梨子「メロメロにしたら調子に乗って強気で出てくるくせにぃ///」
曜「ごめんなさい……」
梨子「ぅぅぅ///もうお嫁にいけないぃ///ころしてぇ///」
685: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:29:24.56 ID:iauZyzBU
曜「いや、でもさ」
梨子「……なによぉ」
曜「梨子ちゃんは私のこと好きなんだよね?」
梨子「確認しないで///」
曜「じゃあ問題なくない?」
梨子「え?」
曜「私と梨子ちゃんが付き合えばいいだけだもん」
曜「今の関係を続ければいいだけでしょ?」
梨子「そ、そうだけど……でも……」
曜「じゃあこうしよう」
曜「あれは本当は惚れ薬だった」
曜「それなら問題ないよね?」
梨子「…………」
曜「はい、スタート!」
梨子「……なによぉ」
曜「梨子ちゃんは私のこと好きなんだよね?」
梨子「確認しないで///」
曜「じゃあ問題なくない?」
梨子「え?」
曜「私と梨子ちゃんが付き合えばいいだけだもん」
曜「今の関係を続ければいいだけでしょ?」
梨子「そ、そうだけど……でも……」
曜「じゃあこうしよう」
曜「あれは本当は惚れ薬だった」
曜「それなら問題ないよね?」
梨子「…………」
曜「はい、スタート!」
686: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/10/27(土) 23:30:56.18 ID:iauZyzBU
梨子「曜ちゃんっ」
曜「どうしたの、梨子ちゃん?」
梨子「私ね、取り乱して恥ずかしいこと言っちゃった」
梨子「だから、いっぱいお仕置きしてくでださい///」
曜「自分からお仕置きしてほしいなんて梨子ちゃんはダメな子だねぇ」
梨子「ごめんなさい……曜ちゃん……」ギュゥ
曜「じゃあ今日は衣装着てしようね」
曜「家では私の作った衣装を着てほしいな」
梨子「うんっ」
梨子「曜ちゃん、だーいすき♡」
鞠莉「なんであれでああなるのよ……」
果南「梨子ちゃんも結構やばいんだね」
曜「どうしたの、梨子ちゃん?」
梨子「私ね、取り乱して恥ずかしいこと言っちゃった」
梨子「だから、いっぱいお仕置きしてくでださい///」
曜「自分からお仕置きしてほしいなんて梨子ちゃんはダメな子だねぇ」
梨子「ごめんなさい……曜ちゃん……」ギュゥ
曜「じゃあ今日は衣装着てしようね」
曜「家では私の作った衣装を着てほしいな」
梨子「うんっ」
梨子「曜ちゃん、だーいすき♡」
鞠莉「なんであれでああなるのよ……」
果南「梨子ちゃんも結構やばいんだね」
695: Ep44:合宿の就寝(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:39:51.06 ID:jmpzNv4+
果南「曜、起きて」
曜「あと5分……」ムニャ
鞠莉「だめよ、起きなさい」
果南「そうだよ、梨子ちゃんに迷惑かけたらだだめだって」
曜「……んー?」ムニャ
曜「あれ、凄いいい匂いする……なんでだろう……」
曜「腕の中あったかい……」パチッ
梨子「///」
曜「……あれ?」
曜「あと5分……」ムニャ
鞠莉「だめよ、起きなさい」
果南「そうだよ、梨子ちゃんに迷惑かけたらだだめだって」
曜「……んー?」ムニャ
曜「あれ、凄いいい匂いする……なんでだろう……」
曜「腕の中あったかい……」パチッ
梨子「///」
曜「……あれ?」
696: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:40:48.87 ID:jmpzNv4+
曜「梨子ちゃん?」
梨子「……はい」
曜「えーと、おはよう」
梨子「お、おはよう……///」
曜「なんで梨子ちゃんが私の布団にいるの?」
鞠莉「そこは梨子の布団よ」
曜「え?」
果南「曜が抱きついてるせいで、梨子ちゃんが起き上がれなかったんだよ」
曜「うえっ!?」ガバッ
曜「ごめんね、梨子ちゃん!」
梨子「べ、別にいいよ///」
梨子「……はい」
曜「えーと、おはよう」
梨子「お、おはよう……///」
曜「なんで梨子ちゃんが私の布団にいるの?」
鞠莉「そこは梨子の布団よ」
曜「え?」
果南「曜が抱きついてるせいで、梨子ちゃんが起き上がれなかったんだよ」
曜「うえっ!?」ガバッ
曜「ごめんね、梨子ちゃん!」
梨子「べ、別にいいよ///」
697: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:41:14.44 ID:jmpzNv4+
果南「それで、なんで梨子の布団に入ってるの?」
曜「わかんないよ」
曜「寝相悪かったのかな、私」
曜「梨子ちゃん、寝苦しくなかった?」
梨子「うん。むしろ、その、凄くぐっすりできたかも……」
梨子「起きてからはドギドキしたけど……」ボソッ
善子「曜さんってこんなに朝弱かったっけ?」
曜「そんなはずないんだけどなー」
曜「わかんないよ」
曜「寝相悪かったのかな、私」
曜「梨子ちゃん、寝苦しくなかった?」
梨子「うん。むしろ、その、凄くぐっすりできたかも……」
梨子「起きてからはドギドキしたけど……」ボソッ
善子「曜さんってこんなに朝弱かったっけ?」
曜「そんなはずないんだけどなー」
698: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:41:40.50 ID:jmpzNv4+
曜「多分、梨子ちゃんの抱き心地が良くてぐっすりしちゃったんだ」
梨子「そ、そうなんだ///」
曜「うーん、本当にごめんね」
曜「次は気をつけるから!」
果南「そうだよ、ちゃんと気をつけてね」
果南「梨子ちゃんが寝不足になったら困るから」
梨子「大丈夫ですよ」
梨子「それに、う、嬉しい……ですし……///」ボソボソ
曜「ん?何?」
梨子「ううん、なんでもないの!」
梨子「そ、そうなんだ///」
曜「うーん、本当にごめんね」
曜「次は気をつけるから!」
果南「そうだよ、ちゃんと気をつけてね」
果南「梨子ちゃんが寝不足になったら困るから」
梨子「大丈夫ですよ」
梨子「それに、う、嬉しい……ですし……///」ボソボソ
曜「ん?何?」
梨子「ううん、なんでもないの!」
699: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:42:17.23 ID:jmpzNv4+
~夜~
梨子「ん……」
梨子「まだ夜……もう一度寝ないと……」
梨子「……」ボー
曜「うーん……」
梨子(曜ちゃんトイレ行ってたんだ)
梨子(今日は寝相大丈夫そうだよね)
梨子(ちょっと残念かも)
曜「……梨子ちゃんだぁ」
梨子(え?)
曜「おじゃましまーす……」
梨子(よ、曜ちゃん!?///)
梨子「ん……」
梨子「まだ夜……もう一度寝ないと……」
梨子「……」ボー
曜「うーん……」
梨子(曜ちゃんトイレ行ってたんだ)
梨子(今日は寝相大丈夫そうだよね)
梨子(ちょっと残念かも)
曜「……梨子ちゃんだぁ」
梨子(え?)
曜「おじゃましまーす……」
梨子(よ、曜ちゃん!?///)
700: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/28(日) 22:42:44.20 ID:jmpzNv4+
曜「んー……梨子ちゃん……」
梨子(こ、これダメだって///)
梨子(というか、もしかして昨日のもこれが原因なの!?///)
曜「くぅ……」
梨子(起きてー!お願い!)
曜「……」スヤスヤ
梨子(こ、これじゃあ眠れないよ)
梨子(寝不足になっちゃう……///)
梨子(ぅぅ///幸せなのに困っちゃうよぉ///)
梨子(どうしよう~///)
ルビィ「んー……」ゲシゲシ
鞠莉「ルビィも寝相悪いわね……」
梨子(こ、これダメだって///)
梨子(というか、もしかして昨日のもこれが原因なの!?///)
曜「くぅ……」
梨子(起きてー!お願い!)
曜「……」スヤスヤ
梨子(こ、これじゃあ眠れないよ)
梨子(寝不足になっちゃう……///)
梨子(ぅぅ///幸せなのに困っちゃうよぉ///)
梨子(どうしよう~///)
ルビィ「んー……」ゲシゲシ
鞠莉「ルビィも寝相悪いわね……」
706: Ep45:愛妻弁当(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:41:27.21 ID:/GUkbomg
曜「会社行ってくるね、梨子ちゃん」
梨子「あ、待って、お弁当忘れてるよ」
曜「おお、危ないところだった」
曜「梨子ちゃんのお弁当忘れたら午後のお仕事できなくなっちゃうよ」
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「あ、それともう一つ忘れ物があるよ」
曜「え?なんだっけ?」
チュッ
梨子「……行ってきますの、キス、だよ///」
曜「っ~~行ってきます///」
梨子「あ、待って、お弁当忘れてるよ」
曜「おお、危ないところだった」
曜「梨子ちゃんのお弁当忘れたら午後のお仕事できなくなっちゃうよ」
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「あ、それともう一つ忘れ物があるよ」
曜「え?なんだっけ?」
チュッ
梨子「……行ってきますの、キス、だよ///」
曜「っ~~行ってきます///」
707: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:42:02.29 ID:/GUkbomg
~お昼~
「渡辺さん、ご飯行きましょう」
曜「あー、ごめんね、私、お弁当だから」
「自分で作ってきてるの?」
曜「ううん、お嫁さんに作ってもらってるの」
「そうなんだ、羨ましー」
「はやくいこーよー」
「あ、うん。また今度一緒に食べようね、渡辺さん」
曜「うん、またね!」
曜「さーてと」
カパッ
曜「んっ……美味しい」
曜「料理上手なお嫁さんを持って幸せだなぁ」
「渡辺さん、ご飯行きましょう」
曜「あー、ごめんね、私、お弁当だから」
「自分で作ってきてるの?」
曜「ううん、お嫁さんに作ってもらってるの」
「そうなんだ、羨ましー」
「はやくいこーよー」
「あ、うん。また今度一緒に食べようね、渡辺さん」
曜「うん、またね!」
曜「さーてと」
カパッ
曜「んっ……美味しい」
曜「料理上手なお嫁さんを持って幸せだなぁ」
708: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:42:27.58 ID:/GUkbomg
~夜~
「仕事終わったー」
「渡辺、飲みに行くぞ」
曜「家にご飯あるからパスで!」
「付き合い悪いぞ渡辺ー」
「今まで全然来たことないんだし、たまにはいこうよー」
曜「うーん……じゃあ連絡してみるね」
曜<ごめん!今日飲み会行くからご飯いいや!
曜<もう作っちゃってたらごめんね!
梨子<ううん、いいんだよ。楽しんで来てね。
「仕事終わったー」
「渡辺、飲みに行くぞ」
曜「家にご飯あるからパスで!」
「付き合い悪いぞ渡辺ー」
「今まで全然来たことないんだし、たまにはいこうよー」
曜「うーん……じゃあ連絡してみるね」
曜<ごめん!今日飲み会行くからご飯いいや!
曜<もう作っちゃってたらごめんね!
梨子<ううん、いいんだよ。楽しんで来てね。
709: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:42:58.55 ID:/GUkbomg
~ようりこ宅~
曜「ただい、ま、」
梨子「お帰り……!?どうしたの、曜ちゃん!?」
曜「っ……はぁ、はぁ、」
梨子「大丈夫!?何があったの!?」
曜「大丈夫だよ……」
曜「ちょっと、飲みすぎちゃった……」
曜「んぐっ!」
曜(頭が痛い……気持ち悪い……なにこれ……)
曜(お酒そんなに飲んでないのに……なんで……)
梨子「曜ちゃん、お薬飲もう?」
梨子「ちょっとは良くなると思うから」
曜「うん……ありがとう……」ゴクッ
梨子「明日はお休みだから、ぐっすり寝てね?」
曜「ただい、ま、」
梨子「お帰り……!?どうしたの、曜ちゃん!?」
曜「っ……はぁ、はぁ、」
梨子「大丈夫!?何があったの!?」
曜「大丈夫だよ……」
曜「ちょっと、飲みすぎちゃった……」
曜「んぐっ!」
曜(頭が痛い……気持ち悪い……なにこれ……)
曜(お酒そんなに飲んでないのに……なんで……)
梨子「曜ちゃん、お薬飲もう?」
梨子「ちょっとは良くなると思うから」
曜「うん……ありがとう……」ゴクッ
梨子「明日はお休みだから、ぐっすり寝てね?」
710: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:43:27.91 ID:/GUkbomg
~次の日~
曜「ぅっ……ぁ……」
梨子「曜ちゃん、大丈夫?」
曜「はぁ、っ、きもち、わるい……」
曜「なんで、熱は、ないのに……」
梨子「多分風邪だよ」
梨子「お粥作ったから、食べて?」
梨子「はい、あーん」
曜「あーん……」パクッ
曜「……美味しい」
梨子「食欲ないかもしれないけど、これぐらいは食べよう?」
曜「うん……」
曜「ぅっ……ぁ……」
梨子「曜ちゃん、大丈夫?」
曜「はぁ、っ、きもち、わるい……」
曜「なんで、熱は、ないのに……」
梨子「多分風邪だよ」
梨子「お粥作ったから、食べて?」
梨子「はい、あーん」
曜「あーん……」パクッ
曜「……美味しい」
梨子「食欲ないかもしれないけど、これぐらいは食べよう?」
曜「うん……」
711: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:43:59.63 ID:/GUkbomg
曜「ごめんね、梨子ちゃん」
梨子「ん?どうしたの、突然」
曜「きっと、バチが当たったんだ」
曜「梨子ちゃんと夕飯を一緒に食べなかったから……」
梨子「そんなことないよ」
梨子「曜ちゃんは毎日お仕事頑張ってるんだもん」
梨子「たまには息抜きくらい必要だよ」
曜「梨子ちゃんと一緒にいるのが、一番の息抜きなんだけどね」
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「少し横になろっか」
梨子「寝るまで、となりにいるね」
曜「……うん」
曜(本当に……梨子ちゃんと結婚できて幸せ)
梨子「ん?どうしたの、突然」
曜「きっと、バチが当たったんだ」
曜「梨子ちゃんと夕飯を一緒に食べなかったから……」
梨子「そんなことないよ」
梨子「曜ちゃんは毎日お仕事頑張ってるんだもん」
梨子「たまには息抜きくらい必要だよ」
曜「梨子ちゃんと一緒にいるのが、一番の息抜きなんだけどね」
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「少し横になろっか」
梨子「寝るまで、となりにいるね」
曜「……うん」
曜(本当に……梨子ちゃんと結婚できて幸せ)
712: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:44:27.21 ID:/GUkbomg
~一ヶ月後・お昼~
曜「さーて、お昼お昼」
「渡辺、すまん、すぐに来てくれ」
曜「え?」
「実はお得意先がこの辺に来てて、一緒にお昼って言ってるんだよ」
「お前も是非来て欲しいって」
曜「あー……」
曜(お弁当あるけど、断れないよね)
曜(後で食べようっと)
曜「分かりました」
曜「さーて、お昼お昼」
「渡辺、すまん、すぐに来てくれ」
曜「え?」
「実はお得意先がこの辺に来てて、一緒にお昼って言ってるんだよ」
「お前も是非来て欲しいって」
曜「あー……」
曜(お弁当あるけど、断れないよね)
曜(後で食べようっと)
曜「分かりました」
713: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:44:53.77 ID:/GUkbomg
~夜~
曜(お得意先と話してたと思えば、別の会社と飲み会なんて聞いてないよ)
曜(梨子ちゃんに連絡だけ入れておかないと)
曜<ごめん、また飲み会入っちゃった
曜<接待だから断れなかったんだ、一次会だけでなんとか帰るから
梨子<うん。気を付けてね。
曜「梨子ちゃん、本当優しいなぁ」
「渡辺、こっちだ早く!」
曜「はーい」
曜(お得意先と話してたと思えば、別の会社と飲み会なんて聞いてないよ)
曜(梨子ちゃんに連絡だけ入れておかないと)
曜<ごめん、また飲み会入っちゃった
曜<接待だから断れなかったんだ、一次会だけでなんとか帰るから
梨子<うん。気を付けてね。
曜「梨子ちゃん、本当優しいなぁ」
「渡辺、こっちだ早く!」
曜「はーい」
714: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:45:27.75 ID:/GUkbomg
~ようりこ宅~
曜「ただいま~」
梨子「お帰り、曜ちゃん」
梨子「……?」
曜「どうしたの?」
梨子「あ、うん。今日は体調悪かったりしない?」
曜「あー、前みたいに気持ち悪くはなってないね」
曜「お酒の量控えたからかな」
梨子「そっか、良かった」
梨子「前みたいになったら大変だもんね」
曜「その節は面倒をかけました」
梨子「いいんだよ」
梨子「それより、本当に気分悪くないの?」
梨子「吐き気がしたりは?」
曜「本当に大丈夫だって」
梨子「ならいいんだけど」
梨子「…………」
梨子「ねぇ、今日、ちゃんとお弁当食べた?」
曜「ただいま~」
梨子「お帰り、曜ちゃん」
梨子「……?」
曜「どうしたの?」
梨子「あ、うん。今日は体調悪かったりしない?」
曜「あー、前みたいに気持ち悪くはなってないね」
曜「お酒の量控えたからかな」
梨子「そっか、良かった」
梨子「前みたいになったら大変だもんね」
曜「その節は面倒をかけました」
梨子「いいんだよ」
梨子「それより、本当に気分悪くないの?」
梨子「吐き気がしたりは?」
曜「本当に大丈夫だって」
梨子「ならいいんだけど」
梨子「…………」
梨子「ねぇ、今日、ちゃんとお弁当食べた?」
715: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:46:04.51 ID:/GUkbomg
曜「あー!」
曜「完全に忘れてた!仕事関係のせいでお弁当食べてなかったんだ!」
曜「ごめん、今から食べるね」
梨子「だめだよ、曜ちゃんお腹いっぱいでしょ?」
梨子「それに、腐っちゃってるかもしれないし」ヒョイッ
曜「ぁ……」
曜「本当にごめんね、梨子ちゃん」
梨子「いいって。たまには、そういうこともあるよ」
梨子「これ、捨てちゃうね」
曜「うん……」
梨子「……これからは朝食に混ぜないと」ボソッ
曜「え?」
梨子「ううん、なんでもないよ」ニコッ
曜「完全に忘れてた!仕事関係のせいでお弁当食べてなかったんだ!」
曜「ごめん、今から食べるね」
梨子「だめだよ、曜ちゃんお腹いっぱいでしょ?」
梨子「それに、腐っちゃってるかもしれないし」ヒョイッ
曜「ぁ……」
曜「本当にごめんね、梨子ちゃん」
梨子「いいって。たまには、そういうこともあるよ」
梨子「これ、捨てちゃうね」
曜「うん……」
梨子「……これからは朝食に混ぜないと」ボソッ
曜「え?」
梨子「ううん、なんでもないよ」ニコッ
716: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/29(月) 22:46:35.10 ID:/GUkbomg
梨子「曜ちゃん、ちゃんと夜は帰って来てね」
梨子「そうじゃないと、死んじゃうから」ギュッ
曜「もー、大袈裟すぎだよ梨子ちゃん」
曜「でも、寂しがり屋な梨子ちゃんが死んじゃわないように、毎日ちゃんと帰ってくるからね」ギュッ
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「私ね、曜ちゃんと結婚できて本当に嬉しいの」
曜「私もだよ」
梨子「……ふふっ」
梨子「曜ちゃん、大好き」
梨子「絶対誰にも渡さないからね」ボソッ
果南「はい、ダイヤ、スペシャルワカメ弁当だよ!」
ダイヤ「ワカメを詰め込んだ物をお弁当と呼ばないでください」
梨子「そうじゃないと、死んじゃうから」ギュッ
曜「もー、大袈裟すぎだよ梨子ちゃん」
曜「でも、寂しがり屋な梨子ちゃんが死んじゃわないように、毎日ちゃんと帰ってくるからね」ギュッ
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「私ね、曜ちゃんと結婚できて本当に嬉しいの」
曜「私もだよ」
梨子「……ふふっ」
梨子「曜ちゃん、大好き」
梨子「絶対誰にも渡さないからね」ボソッ
果南「はい、ダイヤ、スペシャルワカメ弁当だよ!」
ダイヤ「ワカメを詰め込んだ物をお弁当と呼ばないでください」
725: Ep46:引き分け、だよ(やわらか銀行) 2018/10/30(火) 22:28:57.22 ID:OjRakl2U
千歌「あー!もー!よーちゃん卓球強すぎー!」
曜「ちょっとだけやってたからねー」
千歌「私もやってたのに!」
千歌「よーし、もう一回!」
曜「よしきたー!」
コンコンコン
曜「よーし!」
千歌「あー!また負けたー!」
曜「ちょっとだけやってたからねー」
千歌「私もやってたのに!」
千歌「よーし、もう一回!」
曜「よしきたー!」
コンコンコン
曜「よーし!」
千歌「あー!また負けたー!」
726: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/30(火) 22:29:25.57 ID:OjRakl2U
梨子「曜ちゃん、卓球強いんだね」
千歌「卓球だけじゃないよ」
千歌「何やらせても強いんだから」
千歌「そのせいでよく助っ人頼まれるし」
曜「体動かすの好きだから楽しいよ」
千歌「それで毎回勝っちゃうから凄いよね」
千歌「よーちゃんが負けてるところ見たことないや」
梨子「ふーん。やっぱり、曜ちゃんって凄いんだ」
曜「そんなことないって」
曜「千歌ちゃん、持ち上げすぎだよ」
千歌「まあ、そんな幼馴染を持って千歌も鼻が高いわけですが」エッヘン
千歌「っていけない!早く帰らないと!」
千歌「またね、二人とも!」
千歌「卓球だけじゃないよ」
千歌「何やらせても強いんだから」
千歌「そのせいでよく助っ人頼まれるし」
曜「体動かすの好きだから楽しいよ」
千歌「それで毎回勝っちゃうから凄いよね」
千歌「よーちゃんが負けてるところ見たことないや」
梨子「ふーん。やっぱり、曜ちゃんって凄いんだ」
曜「そんなことないって」
曜「千歌ちゃん、持ち上げすぎだよ」
千歌「まあ、そんな幼馴染を持って千歌も鼻が高いわけですが」エッヘン
千歌「っていけない!早く帰らないと!」
千歌「またね、二人とも!」
727: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/30(火) 22:29:54.32 ID:OjRakl2U
梨子「曜ちゃんはなんでもできるんだね」
曜「できることしかできないよ」
梨子「そっか。でも、なんでもできるように見えちゃうな」
梨子「負けたことってあるの?」
曜「……うん、まあね」
梨子「へー、そういうのもちょっと聞いてみたいかも」
梨子「誰に負けたの?強豪校の人?」
曜「……ちゃんだよ」ボソッ
梨子「え?」
曜「ううん、なんでもないよ」
曜「秘密」
曜「できることしかできないよ」
梨子「そっか。でも、なんでもできるように見えちゃうな」
梨子「負けたことってあるの?」
曜「……うん、まあね」
梨子「へー、そういうのもちょっと聞いてみたいかも」
梨子「誰に負けたの?強豪校の人?」
曜「……ちゃんだよ」ボソッ
梨子「え?」
曜「ううん、なんでもないよ」
曜「秘密」
728: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/30(火) 22:30:24.02 ID:OjRakl2U
梨子「えー、意地悪」
曜「と言われても」
梨子「うーん、じゃあ勝てる見込みはあるの?」
曜「いや、勝てないよ、絶対」
梨子「え、そうなの?」
梨子「曜ちゃんにそこまで言わせるなんて、凄い人なんだね」
曜「うん……そうだね」
梨子「ライバルなの?」
曜「ううん」
曜「多分、私はなんとも思われてないと思う」
梨子「その人のこと、結構考えたりするの?」
曜「うん。まあね」
梨子「そっか……」
曜「と言われても」
梨子「うーん、じゃあ勝てる見込みはあるの?」
曜「いや、勝てないよ、絶対」
梨子「え、そうなの?」
梨子「曜ちゃんにそこまで言わせるなんて、凄い人なんだね」
曜「うん……そうだね」
梨子「ライバルなの?」
曜「ううん」
曜「多分、私はなんとも思われてないと思う」
梨子「その人のこと、結構考えたりするの?」
曜「うん。まあね」
梨子「そっか……」
729: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/30(火) 22:30:50.24 ID:OjRakl2U
曜「梨子ちゃんはどうなの?」
曜「負けたりする?」
梨子「当たり前だよ。私なんて、いつも負けてるもん」
梨子「こっちの学校に来てからも、負けっぱなしだし」
曜「え、誰かと勝負してるの?」
梨子「うーん、まあそうなのかな?」
曜「誰?」
梨子「秘密」
曜「梨子ちゃんも意地悪じゃん」
梨子「えへへ、お揃いだね」
曜「ふふ、そうだね」
曜「負けたりする?」
梨子「当たり前だよ。私なんて、いつも負けてるもん」
梨子「こっちの学校に来てからも、負けっぱなしだし」
曜「え、誰かと勝負してるの?」
梨子「うーん、まあそうなのかな?」
曜「誰?」
梨子「秘密」
曜「梨子ちゃんも意地悪じゃん」
梨子「えへへ、お揃いだね」
曜「ふふ、そうだね」
730: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/30(火) 22:31:20.89 ID:OjRakl2U
曜(梨子ちゃんは気付いてないんだろうな)
曜(私が梨子ちゃんを好きだってこと)
曜(『好きになった方の負け』)
曜(これからどれだけ頑張っても、私が勝つことなんてできない)
曜(はぁ、一番勝ちたいところで、負けちゃったなぁ)
曜(本当、上手くいかないよね)
曜(大変だろうな、この先も)
曜(でも、この勝負だけは諦めたくない)
梨子「ん?どうかした?」
曜「ううん、なんでもないよ」
曜(絶対に、引き分けにしてみせるから)
曜(覚悟しててね、梨子ちゃん)
善子「くらいなさい!《堕天使奥義・覇王流劇波!》」
花丸「お願いだからラケットを投げないでほしいずら」
曜(私が梨子ちゃんを好きだってこと)
曜(『好きになった方の負け』)
曜(これからどれだけ頑張っても、私が勝つことなんてできない)
曜(はぁ、一番勝ちたいところで、負けちゃったなぁ)
曜(本当、上手くいかないよね)
曜(大変だろうな、この先も)
曜(でも、この勝負だけは諦めたくない)
梨子「ん?どうかした?」
曜「ううん、なんでもないよ」
曜(絶対に、引き分けにしてみせるから)
曜(覚悟しててね、梨子ちゃん)
善子「くらいなさい!《堕天使奥義・覇王流劇波!》」
花丸「お願いだからラケットを投げないでほしいずら」
736: Ep47:ハロウィン(やわらか銀行) 2018/10/31(水) 22:43:36.03 ID:jujZwxeu
曜「トリックオアトリート!」
曜「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞー!」
千歌「しちゃうぞー!」
果南「はいはい、ちゃんと用意してあるよ」
曜「やったー!」
千歌「みかんだー!」
梨子「ふふ、二人とも子供みたい」
果南「梨子ちゃん、気をつけてね」
果南「渡さないと本当に悪戯されるから」
梨子「そうなんですか?」
果南「うん」
曜「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞー!」
千歌「しちゃうぞー!」
果南「はいはい、ちゃんと用意してあるよ」
曜「やったー!」
千歌「みかんだー!」
梨子「ふふ、二人とも子供みたい」
果南「梨子ちゃん、気をつけてね」
果南「渡さないと本当に悪戯されるから」
梨子「そうなんですか?」
果南「うん」
737: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/31(水) 22:44:04.46 ID:jujZwxeu
千歌「善子ちゃん!トリックオアトリート!」
曜「お菓子ちょうだいー!」
善子「持ってきてないわよ!後ヨハネ!」
曜「じゃあ悪戯ターイム!」
千歌「いえーい!」
千歌「冷たい手攻撃ー!」
曜「こちょこちょ~!」
善子「ちょ、や、やめっ、ひゃっ!」
果南「……ね?」
梨子「あはは……大変ですね」
曜「お菓子ちょうだいー!」
善子「持ってきてないわよ!後ヨハネ!」
曜「じゃあ悪戯ターイム!」
千歌「いえーい!」
千歌「冷たい手攻撃ー!」
曜「こちょこちょ~!」
善子「ちょ、や、やめっ、ひゃっ!」
果南「……ね?」
梨子「あはは……大変ですね」
738: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/31(水) 22:44:32.62 ID:jujZwxeu
千歌「梨子ちゃん、お菓子ー!」
梨子「はい、千歌ちゃんの分」
千歌「やったー!」
鞠莉「あら、ちかっちにだけ?」
梨子「いえ、みんなの分も作ってあります」
曜「おおー、流石梨子ちゃん!」
曜「じゃあわたしにも頂戴!」
梨子「……あ、曜ちゃんの分、家に忘れちゃった」
曜「がーん……」
梨子「はい、千歌ちゃんの分」
千歌「やったー!」
鞠莉「あら、ちかっちにだけ?」
梨子「いえ、みんなの分も作ってあります」
曜「おおー、流石梨子ちゃん!」
曜「じゃあわたしにも頂戴!」
梨子「……あ、曜ちゃんの分、家に忘れちゃった」
曜「がーん……」
739: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/31(水) 22:44:59.44 ID:jujZwxeu
~梨子の部屋~
梨子「曜ちゃん、凄いお菓子の数だよね」
曜「うん。学校のみんなにやってるからね」
曜「梨子ちゃんはやらないの?」
梨子「私は……いいよ」
曜「せっかくのイベントなのに勿体ない」
曜「こういう時は楽しまないと」
梨子「……じゃあ」
梨子「トリックオアトリート、曜ちゃん」
梨子「お菓子をくれないと、悪戯しちゃうよ」
梨子「曜ちゃん、凄いお菓子の数だよね」
曜「うん。学校のみんなにやってるからね」
曜「梨子ちゃんはやらないの?」
梨子「私は……いいよ」
曜「せっかくのイベントなのに勿体ない」
曜「こういう時は楽しまないと」
梨子「……じゃあ」
梨子「トリックオアトリート、曜ちゃん」
梨子「お菓子をくれないと、悪戯しちゃうよ」
740: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/31(水) 22:45:25.74 ID:jujZwxeu
曜「うーん、持ってない」
梨子「こんなにいっぱいあるのに?」
曜「全部私が食べるからね」
梨子「ふふ、それじゃあ曜ちゃんに悪戯しちゃうおうかな」
曜「なにされるんだろう」
曜「ちょっとだけ楽しみかも」
梨子「じゃあ目を瞑って?」
曜「うん」
梨子「…………」
チュッ
梨子「こんなにいっぱいあるのに?」
曜「全部私が食べるからね」
梨子「ふふ、それじゃあ曜ちゃんに悪戯しちゃうおうかな」
曜「なにされるんだろう」
曜「ちょっとだけ楽しみかも」
梨子「じゃあ目を瞑って?」
曜「うん」
梨子「…………」
チュッ
741: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/31(水) 22:46:12.14 ID:jujZwxeu
曜「梨子ちゃん……?」
梨子「たまには、私から……ね///」
曜「……そういうのされると、我慢できなくなるんだよね」
梨子「え?」
曜「トリックオアトリート」
曜「確か、家に私に渡すお菓子があるんだよね?」
曜「ねぇ、どうする?」
梨子「…………っ///」
梨子「……ない、です///」
曜「ふふ、じゃあ梨子ちゃんにはたくさん悪戯してあげないと」
曜「お菓子よりも甘い時間を過ごそうね、梨子ちゃん」
ルビィ「トリックオアトリート!」モグモグ
ダイヤ「私のプリンが……」ガクッ
梨子「たまには、私から……ね///」
曜「……そういうのされると、我慢できなくなるんだよね」
梨子「え?」
曜「トリックオアトリート」
曜「確か、家に私に渡すお菓子があるんだよね?」
曜「ねぇ、どうする?」
梨子「…………っ///」
梨子「……ない、です///」
曜「ふふ、じゃあ梨子ちゃんにはたくさん悪戯してあげないと」
曜「お菓子よりも甘い時間を過ごそうね、梨子ちゃん」
ルビィ「トリックオアトリート!」モグモグ
ダイヤ「私のプリンが……」ガクッ
749: Ep48:百合営業 その5(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:14:10.35 ID:FTl6XtI1
善子「部室に忘れ物しちゃった!」
善子「早く取って帰らないと」
善子「ん……?声?言い争ってる?」
善子「曜さんとリリーよね、この声」
善子「喧嘩?あの二人が?珍しいわね」
梨子『またラブレターもらったの?ちゃんと自分の立場分かってる?』
曜『分かってるよ。梨子ちゃんだって、この前告白されてたでしょ?』
梨子『ちゃんと断ったんだじゃない』
曜『私だって全部断ってるし。梨子ちゃんが好きだから無理だって』
梨子『ふん、やればできるじゃない』
善子「……ああ、いちゃついてるだけか」
善子「早く取って帰らないと」
善子「ん……?声?言い争ってる?」
善子「曜さんとリリーよね、この声」
善子「喧嘩?あの二人が?珍しいわね」
梨子『またラブレターもらったの?ちゃんと自分の立場分かってる?』
曜『分かってるよ。梨子ちゃんだって、この前告白されてたでしょ?』
梨子『ちゃんと断ったんだじゃない』
曜『私だって全部断ってるし。梨子ちゃんが好きだから無理だって』
梨子『ふん、やればできるじゃない』
善子「……ああ、いちゃついてるだけか」
750: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:14:57.12 ID:FTl6XtI1
ガチャ
善子「ギランッ!悠久に置き去られし天界の宝具を取りに来たわ」
曜「おかえり、何か忘れ物したの?」
善子「ええ、まあね」
梨子「この筆箱?」
善子「ああそれよ、ありがとう」
善子「にしても貴女たち仲良いわよね」
曜「そうかな?」
善子「さっきも喧嘩してるフリしてイチャイチャしてたし、羨ましいわ」
梨子「聞かれてたんだ……恥ずかしい///」
善子「じゃ、帰るからまたね」
曜「またねー」
梨子「お疲れ様」
パタン
善子「ギランッ!悠久に置き去られし天界の宝具を取りに来たわ」
曜「おかえり、何か忘れ物したの?」
善子「ええ、まあね」
梨子「この筆箱?」
善子「ああそれよ、ありがとう」
善子「にしても貴女たち仲良いわよね」
曜「そうかな?」
善子「さっきも喧嘩してるフリしてイチャイチャしてたし、羨ましいわ」
梨子「聞かれてたんだ……恥ずかしい///」
善子「じゃ、帰るからまたね」
曜「またねー」
梨子「お疲れ様」
パタン
751: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:15:23.89 ID:FTl6XtI1
曜「善子ちゃん来てたんだ、危なかった」
梨子「曜ちゃんの頭が悪いせいでバレそうになったんだけどどうしてくれるの?」
曜「はぁ?突っかかってきたのはそっちでしょ?」
梨子「曜ちゃんの意気地が無いからでしょ」
梨子「恋人になればラブレターや告白して来る人もいなくなるだろうし、早くしたら?」
曜「梨子ちゃんに告白なんて考えただけで虫唾が走る」
梨子「そう。私も同感だわ」
梨子「猿にしては今までよく頑張ったわね」
梨子「褒めてあげるわ」
梨子「曜ちゃんの頭が悪いせいでバレそうになったんだけどどうしてくれるの?」
曜「はぁ?突っかかってきたのはそっちでしょ?」
梨子「曜ちゃんの意気地が無いからでしょ」
梨子「恋人になればラブレターや告白して来る人もいなくなるだろうし、早くしたら?」
曜「梨子ちゃんに告白なんて考えただけで虫唾が走る」
梨子「そう。私も同感だわ」
梨子「猿にしては今までよく頑張ったわね」
梨子「褒めてあげるわ」
752: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:16:24.76 ID:FTl6XtI1
曜「喧嘩売ってんの?」
梨子「本当のことを言っただけだけど?」
曜「前に言ったこと覚えてる?」
曜「ライブ、今週だよ」
梨子「ふーん、それで?」
曜「今から逃げる準備しておいた方がいいんじゃない?」
曜「もう後戻りできなくなるよ」
曜「意気地無し梨子ちゃん」
梨子「ちっ……調子に乗ってんじゃないわよ」
梨子「二度と偉そうな口叩けなくしてあげるから覚悟してなさいよ」
曜「あはは、楽しみー」
梨子「本当のことを言っただけだけど?」
曜「前に言ったこと覚えてる?」
曜「ライブ、今週だよ」
梨子「ふーん、それで?」
曜「今から逃げる準備しておいた方がいいんじゃない?」
曜「もう後戻りできなくなるよ」
曜「意気地無し梨子ちゃん」
梨子「ちっ……調子に乗ってんじゃないわよ」
梨子「二度と偉そうな口叩けなくしてあげるから覚悟してなさいよ」
曜「あはは、楽しみー」
753: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:17:02.67 ID:FTl6XtI1
~ライブ~
千歌「本日は本当にありがとうございました!」
バチパチパチパチパチ!!!
千歌「メンバーのみんなから、最後に挨拶をしたいと思います!」
千歌「まずは善子ちゃんから!」
善子「ヨハネよ!」
キャーキャーワーワー!!!
千歌「次はりこーー」
曜「はい!」
千歌「え?よーちゃん先にやるの?」
曜「うん。ごめんね、遮っちゃって」
千歌「本日は本当にありがとうございました!」
バチパチパチパチパチ!!!
千歌「メンバーのみんなから、最後に挨拶をしたいと思います!」
千歌「まずは善子ちゃんから!」
善子「ヨハネよ!」
キャーキャーワーワー!!!
千歌「次はりこーー」
曜「はい!」
千歌「え?よーちゃん先にやるの?」
曜「うん。ごめんね、遮っちゃって」
754: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:17:48.69 ID:FTl6XtI1
曜「みんなー、元気ー?」
イェェェェェェェェェェィィィ!!!
曜「舞台でも分かるくらい、みんなの熱気が伝わってきて、こっちも熱くなっちゃってたよ」
ウォォォォォォォォッッッ!!!
曜「っと、そうだ。実は、言いたいことがあって順番を変えてもらったの」
曜「私、渡部曜には、好きな人がいます」
ザワザワザワザワ!!!
曜「多分、もうバレてるよね」
曜「梨子ちゃん、こっちに来てもらっていい?」
梨子「えっ……?」
ワァァァァァァァァァァ!!!
キタァァァァァァァァァ!!!
イェェェェェェェェェェィィィ!!!
曜「舞台でも分かるくらい、みんなの熱気が伝わってきて、こっちも熱くなっちゃってたよ」
ウォォォォォォォォッッッ!!!
曜「っと、そうだ。実は、言いたいことがあって順番を変えてもらったの」
曜「私、渡部曜には、好きな人がいます」
ザワザワザワザワ!!!
曜「多分、もうバレてるよね」
曜「梨子ちゃん、こっちに来てもらっていい?」
梨子「えっ……?」
ワァァァァァァァァァァ!!!
キタァァァァァァァァァ!!!
755: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:18:14.54 ID:FTl6XtI1
曜「私はね、本当は結構臆病なんだ」
曜「だから素直になれなかったり、先に進めなかったりしてた」
曜「でも、それも今日で終わり」
曜「ずっと曖昧なままにしててごめんね」
曜「私は梨子ちゃんのことが、だーいすき」
曜「だから、私と付き合ってください」
ワァァァァァァァァァァァ!!!
曜「だから素直になれなかったり、先に進めなかったりしてた」
曜「でも、それも今日で終わり」
曜「ずっと曖昧なままにしててごめんね」
曜「私は梨子ちゃんのことが、だーいすき」
曜「だから、私と付き合ってください」
ワァァァァァァァァァァァ!!!
756: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:19:12.06 ID:FTl6XtI1
梨子「っ……」ウルッ
曜「嫌、だった?」
梨子「ちが、ちがくて、ちがうのっ、嬉しいのにっ、なんで、涙が出てっ、」
梨子「私も、素直になれなくて、だから、曜ちゃんに、嫌われてるんじゃないかって、思ってて、」
曜「私が梨子ちゃんを嫌うなんてありえない」
曜「約束する。私はずっと梨子ちゃんのことが好きだよ」
曜「お婆ちゃんになっても、ずっと」
梨子「っ……、」
梨子「こちらこそ、よろしく、お願いします、」
曜「……ありがとう、梨子ちゃん」
曜「一生大切にするね」
梨子「……はいっ」
チュッ
キタァァァァァァァァァァァ!!!
ヨウリコケッコンシタァァァァァァァァァ!!!
エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
曜「嫌、だった?」
梨子「ちが、ちがくて、ちがうのっ、嬉しいのにっ、なんで、涙が出てっ、」
梨子「私も、素直になれなくて、だから、曜ちゃんに、嫌われてるんじゃないかって、思ってて、」
曜「私が梨子ちゃんを嫌うなんてありえない」
曜「約束する。私はずっと梨子ちゃんのことが好きだよ」
曜「お婆ちゃんになっても、ずっと」
梨子「っ……、」
梨子「こちらこそ、よろしく、お願いします、」
曜「……ありがとう、梨子ちゃん」
曜「一生大切にするね」
梨子「……はいっ」
チュッ
キタァァァァァァァァァァァ!!!
ヨウリコケッコンシタァァァァァァァァァ!!!
エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
757: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:19:50.84 ID:FTl6XtI1
~楽屋~
曜「まさかあそこで泣くなんて、演技が上手だね」
梨子「曜ちゃんには真似できないでしょ?」
曜「誰かさんと違って泣き虫じゃないからできないね」
梨子「野生で生きてる馬鹿には難しいもんね」
曜「……うざっ」
梨子「そっちがね」
曜
梨子ちゃんと、正式にお付き合いすることになりました!
記念にツーショット!えへへ、なんだか恥ずかしいかも!
今日は本当に最高のライブでした!みんなありがとう!
えへへ、梨子ちゃんだーいすき♡
♡14万 →13万5千
曜「まさかあそこで泣くなんて、演技が上手だね」
梨子「曜ちゃんには真似できないでしょ?」
曜「誰かさんと違って泣き虫じゃないからできないね」
梨子「野生で生きてる馬鹿には難しいもんね」
曜「……うざっ」
梨子「そっちがね」
曜
梨子ちゃんと、正式にお付き合いすることになりました!
記念にツーショット!えへへ、なんだか恥ずかしいかも!
今日は本当に最高のライブでした!みんなありがとう!
えへへ、梨子ちゃんだーいすき♡
♡14万 →13万5千
758: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:20:29.48 ID:FTl6XtI1
曜「もう逃げ場はないよ」
曜「ずっとずーっと側にいてあげるから」
曜「まあどうしても我慢できなくなったら土下座して謝ってね」
曜「そうしたら許してあげるから」
梨子「はぁ?土下座するのはそっちでしょ?」
梨子「だいたい、先にリタイアするのは曜ちゃんだし」
梨子「あー、そうだ。曜ちゃんから言ってきたらいっぱい虐めてあげる」
梨子「私の気がすんだら捨ててあげるわ。楽しみね」
曜「あはは、そんなに後悔したいんだ」
曜「本当、楽しみだね」ガタッ
梨子「帰るの?」
曜「着替えだよ。このタイミングで一緒に帰らないのはおかしいでしょ?」
梨子「ああ、そこまで頭が回るようになったんだ」
曜「……やっぱりうざい」
梨子「お互い様でしょ?」
曜「はいはい」
バタン
曜「ずっとずーっと側にいてあげるから」
曜「まあどうしても我慢できなくなったら土下座して謝ってね」
曜「そうしたら許してあげるから」
梨子「はぁ?土下座するのはそっちでしょ?」
梨子「だいたい、先にリタイアするのは曜ちゃんだし」
梨子「あー、そうだ。曜ちゃんから言ってきたらいっぱい虐めてあげる」
梨子「私の気がすんだら捨ててあげるわ。楽しみね」
曜「あはは、そんなに後悔したいんだ」
曜「本当、楽しみだね」ガタッ
梨子「帰るの?」
曜「着替えだよ。このタイミングで一緒に帰らないのはおかしいでしょ?」
梨子「ああ、そこまで頭が回るようになったんだ」
曜「……やっぱりうざい」
梨子「お互い様でしょ?」
曜「はいはい」
バタン
759: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:20:55.68 ID:FTl6XtI1
曜「っ、はぁ、はぁっ、」
曜「やっちゃった、みんなの前で、こ、告白しちゃった///」
曜「し、しかも、お婆ちゃんまでって、それって、つまり……っ///」
曜「今になって恥ずかしくなってきた///」
曜「恋人ってことは、これからは手を繋いだほうがいいんだよね」
曜「朝は迎えにいって、一緒に学校行って、ご飯食べて、お、お泊り……///」
曜「このまま、続いたら……け、結婚……しちゃえるのかな///」
曜「えへへ///」
曜「やっちゃった、みんなの前で、こ、告白しちゃった///」
曜「し、しかも、お婆ちゃんまでって、それって、つまり……っ///」
曜「今になって恥ずかしくなってきた///」
曜「恋人ってことは、これからは手を繋いだほうがいいんだよね」
曜「朝は迎えにいって、一緒に学校行って、ご飯食べて、お、お泊り……///」
曜「このまま、続いたら……け、結婚……しちゃえるのかな///」
曜「えへへ///」
760: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/01(木) 23:22:27.59 ID:FTl6XtI1
梨子
曜ちゃんと恋人になっちゃいました♡
嬉しくてみんなの前で泣いちゃって恥ずかしかったんだから。
今もまだ涙が止まりません。本当に、嬉しい。
私も、ずっと大好きだよ、曜ちゃん。
♡12万9千 →12万
梨子「本当、涙、止まんないよ、」グスッ
梨子「わ、私、とうとう曜ちゃんの恋人になっちゃったんだ……///」
梨子「夢、だよね。だって、あの曜ちゃんが、だもん///」
梨子「でも、夢でも、嬉しい」
梨子「明日はお弁当作って行かないと」
梨子「だって、恋人ならそのくらい当たり前だもんね///」
梨子「……///」
梨子「お婆ちゃんになっても、一緒にいれたらなぁ///」
ダイヤ「ら、ライブ中に何をしてるんですかあの二人は!」
果南「まあでも、幸せそうでなによりだよね」
曜ちゃんと恋人になっちゃいました♡
嬉しくてみんなの前で泣いちゃって恥ずかしかったんだから。
今もまだ涙が止まりません。本当に、嬉しい。
私も、ずっと大好きだよ、曜ちゃん。
♡12万9千 →12万
梨子「本当、涙、止まんないよ、」グスッ
梨子「わ、私、とうとう曜ちゃんの恋人になっちゃったんだ……///」
梨子「夢、だよね。だって、あの曜ちゃんが、だもん///」
梨子「でも、夢でも、嬉しい」
梨子「明日はお弁当作って行かないと」
梨子「だって、恋人ならそのくらい当たり前だもんね///」
梨子「……///」
梨子「お婆ちゃんになっても、一緒にいれたらなぁ///」
ダイヤ「ら、ライブ中に何をしてるんですかあの二人は!」
果南「まあでも、幸せそうでなによりだよね」
769: Ep49:無意識だと思った?(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:39:46.21 ID:76SNFl96
梨子「……ちゃん、曜ちゃん」
曜「ん……あれ、梨子ちゃん?」
曜「ここ何処?」
梨子「私の部屋だよ」
曜「梨子ちゃんの部屋……っ!?」
曜「私、また寝ちゃったの!?」
梨子「うん。ちょっとだけね」
曜「ちょっとって、二時間も経ってるよ」
曜「本当ごめん、梨子ちゃん」
曜「これで一週間、毎回だよね……」
曜「ん……あれ、梨子ちゃん?」
曜「ここ何処?」
梨子「私の部屋だよ」
曜「梨子ちゃんの部屋……っ!?」
曜「私、また寝ちゃったの!?」
梨子「うん。ちょっとだけね」
曜「ちょっとって、二時間も経ってるよ」
曜「本当ごめん、梨子ちゃん」
曜「これで一週間、毎回だよね……」
770: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:40:47.59 ID:76SNFl96
梨子「いいんだよ。それだけ疲れてるってことだもん」
梨子「毎日本当にお疲れ様」
曜「……ありがとう」
梨子「そろそろ帰らないと、だよね?」
曜「うん」
曜「作曲の打ち合わせに来てるはずなのに、なんにもできなくてごめんね」
梨子「気にしなくていいよ」
梨子「曜ちゃんの寝顔が見れて、ちょっとだけ嬉しいから」
曜「恥ずかしいからあんまり見ないでね」
梨子「毎日本当にお疲れ様」
曜「……ありがとう」
梨子「そろそろ帰らないと、だよね?」
曜「うん」
曜「作曲の打ち合わせに来てるはずなのに、なんにもできなくてごめんね」
梨子「気にしなくていいよ」
梨子「曜ちゃんの寝顔が見れて、ちょっとだけ嬉しいから」
曜「恥ずかしいからあんまり見ないでね」
771: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:41:19.09 ID:76SNFl96
~次の日・登校~
千歌「おーい、よーちゃーん!」
梨子「おはよう、曜ちゃん」
曜「うん。おはよう、二人とも」ギュッ
梨子「えっ?」
千歌「おお?」
曜「いつものことだけど、やっぱりこの坂登るの大変だよねー」
梨子「う、うん///」
千歌「そう、だね」
曜「どうしたの?何かあった?」
千歌「それはこっちの台詞だよ」
千歌「どうしてよーちゃんは、梨子ちゃんの手を握ってるの?」
曜「え?」
千歌「おーい、よーちゃーん!」
梨子「おはよう、曜ちゃん」
曜「うん。おはよう、二人とも」ギュッ
梨子「えっ?」
千歌「おお?」
曜「いつものことだけど、やっぱりこの坂登るの大変だよねー」
梨子「う、うん///」
千歌「そう、だね」
曜「どうしたの?何かあった?」
千歌「それはこっちの台詞だよ」
千歌「どうしてよーちゃんは、梨子ちゃんの手を握ってるの?」
曜「え?」
772: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:42:01.82 ID:76SNFl96
曜「あ、あれ?」
曜「なんで手を繋いでるの?」
千歌「よーちゃんから繋いだんでしょ」
曜「私から?」
梨子「う、うん……///」
曜「なんでだろう」
千歌「よーちゃんしか知らないでしょ」
曜「分かった!」
曜「きっと梨子ちゃんがあったかそうだったからだ!」
曜「だから無意識のうちに手を繋いじゃったんだ」
梨子「そうなんだ……///」
曜「うんうん、だってこんなに暖かいもんね」ギュッ
梨子「///」
曜「なんで手を繋いでるの?」
千歌「よーちゃんから繋いだんでしょ」
曜「私から?」
梨子「う、うん……///」
曜「なんでだろう」
千歌「よーちゃんしか知らないでしょ」
曜「分かった!」
曜「きっと梨子ちゃんがあったかそうだったからだ!」
曜「だから無意識のうちに手を繋いじゃったんだ」
梨子「そうなんだ……///」
曜「うんうん、だってこんなに暖かいもんね」ギュッ
梨子「///」
773: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:42:38.76 ID:76SNFl96
~教室~
曜「うー、なんだか眠い……」
梨子「お昼食べたばっかりだもんね」
曜「梨子ちゃん、起こさないでね」
梨子「もー、寝たらだめだよ」
千歌「私も起こさないでね」
梨子「千歌ちゃんまで!」
曜「いやでも仕方ないんだよね」ギュッ
曜「眠い時は寝たほうがいいってテレビでも言ってた気がするし」
曜「その辺り梨子ちゃんにも分かって欲しいなぁ」
曜「……あれ?」
曜「梨子ちゃんは?」
千歌「…………」
曜「千歌ちゃん?どうしたの?」
千歌「いや、下向いてみたらいいんじゃないかな」
曜「え?下?」
梨子「ぅぅ///」
曜「うー、なんだか眠い……」
梨子「お昼食べたばっかりだもんね」
曜「梨子ちゃん、起こさないでね」
梨子「もー、寝たらだめだよ」
千歌「私も起こさないでね」
梨子「千歌ちゃんまで!」
曜「いやでも仕方ないんだよね」ギュッ
曜「眠い時は寝たほうがいいってテレビでも言ってた気がするし」
曜「その辺り梨子ちゃんにも分かって欲しいなぁ」
曜「……あれ?」
曜「梨子ちゃんは?」
千歌「…………」
曜「千歌ちゃん?どうしたの?」
千歌「いや、下向いてみたらいいんじゃないかな」
曜「え?下?」
梨子「ぅぅ///」
774: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:43:11.36 ID:76SNFl96
曜「あれ?なんで梨子ちゃんがここに?」
曜「……うーん」ギュー
梨子「ぁぅぅぅ///」
曜「うん、柔らかい」
千歌「柔らかい、じゃないでしょ!」
千歌「梨子ちゃん困っちゃってるじゃん!」
曜「そうだった、ごめんね、梨子ちゃん」
梨子「う、ううん、びっくりしただけだからいいよ///」
曜「多分抱き枕にいいんだよねー」
曜「抱き心地いいし」
梨子「恥ずかしいから言わないで///」
曜「……うーん」ギュー
梨子「ぁぅぅぅ///」
曜「うん、柔らかい」
千歌「柔らかい、じゃないでしょ!」
千歌「梨子ちゃん困っちゃってるじゃん!」
曜「そうだった、ごめんね、梨子ちゃん」
梨子「う、ううん、びっくりしただけだからいいよ///」
曜「多分抱き枕にいいんだよねー」
曜「抱き心地いいし」
梨子「恥ずかしいから言わないで///」
775: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:43:49.77 ID:76SNFl96
~部室~
鞠莉「じゃあ次の曲はーー」
曜(それにしても、変だな)
曜(なんで梨子ちゃんのこと抱きしめてたんだろう)
曜(しかも知らない間に)
ダイヤ「何か意見のある方はいますか?」
曜(うーん、やっぱり柔らかいから?)
曜(暖かそうだもんねー、梨子ちゃん)
曜(それとも何か見えない力に惹かれちゃったとか?)
曜(なーんて、善子ちゃんじゃあるまいし)
曜(…………)
果南「……!曜!」
曜「あ、え?」
曜「どうしたの?」
果南「それは、こっちのセリフだよ」
曜「……?どういうこと?」
果南「なんで、突然、梨子ちゃんにキスしたの?」
曜「え?」
鞠莉「じゃあ次の曲はーー」
曜(それにしても、変だな)
曜(なんで梨子ちゃんのこと抱きしめてたんだろう)
曜(しかも知らない間に)
ダイヤ「何か意見のある方はいますか?」
曜(うーん、やっぱり柔らかいから?)
曜(暖かそうだもんねー、梨子ちゃん)
曜(それとも何か見えない力に惹かれちゃったとか?)
曜(なーんて、善子ちゃんじゃあるまいし)
曜(…………)
果南「……!曜!」
曜「あ、え?」
曜「どうしたの?」
果南「それは、こっちのセリフだよ」
曜「……?どういうこと?」
果南「なんで、突然、梨子ちゃんにキスしたの?」
曜「え?」
776: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:44:22.97 ID:76SNFl96
梨子「っ……」
曜「え、なんで梨子ちゃんが私の前に?」
果南「曜が歩いて行ったんでしょ」
果南「会議中に立ち上がったと思ったら、いきなり梨子ちゃんにキスをして」
果南「何考えてるの?」
曜「ま、待ってよ、私はそんなこと……」
ダイヤ「全員が、その場を目撃しているんですよ」
曜「……嘘」
鞠莉「曜、ちゃんと説明しなさい」
梨子「待って、ください」
曜「え、なんで梨子ちゃんが私の前に?」
果南「曜が歩いて行ったんでしょ」
果南「会議中に立ち上がったと思ったら、いきなり梨子ちゃんにキスをして」
果南「何考えてるの?」
曜「ま、待ってよ、私はそんなこと……」
ダイヤ「全員が、その場を目撃しているんですよ」
曜「……嘘」
鞠莉「曜、ちゃんと説明しなさい」
梨子「待って、ください」
777: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:44:54.27 ID:76SNFl96
梨子「私は全然気にしてないですから、大丈夫です」
鞠莉「気にしてないわけないでしょ」
鞠莉「曜、黙ってないで何か言いなさい」
曜「わ、私はーー」
梨子「嫌じゃ、ありませんでした!」
梨子「だから、曜ちゃんを、ぐすっ、責めないで、ください、」
鞠莉「……分かったわ」
鞠莉「曜、少し頭を冷やしてきなさい」
曜「……うん」
鞠莉「気にしてないわけないでしょ」
鞠莉「曜、黙ってないで何か言いなさい」
曜「わ、私はーー」
梨子「嫌じゃ、ありませんでした!」
梨子「だから、曜ちゃんを、ぐすっ、責めないで、ください、」
鞠莉「……分かったわ」
鞠莉「曜、少し頭を冷やしてきなさい」
曜「……うん」
778: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:45:27.41 ID:76SNFl96
~梨子の部屋~
曜「本当にごめんね、梨子ちゃん」
梨子「いいんだよ、もう謝らなくても」
梨子「なんでしたのか、分かんないんだよね?」
曜「うん……」
曜「手を繋いだのも、抱きしめたのも、キスしちゃったのも、なんでか分かんないんだ」
梨子「無意識に、ってこと?」
曜「うん」
曜「でも、信じられないよね」
梨子「ううん、信じるよ」
梨子「だって、曜ちゃんがわざとそんなことするずないもん」
曜「梨子ちゃん……」
曜「本当にごめんね、梨子ちゃん」
梨子「いいんだよ、もう謝らなくても」
梨子「なんでしたのか、分かんないんだよね?」
曜「うん……」
曜「手を繋いだのも、抱きしめたのも、キスしちゃったのも、なんでか分かんないんだ」
梨子「無意識に、ってこと?」
曜「うん」
曜「でも、信じられないよね」
梨子「ううん、信じるよ」
梨子「だって、曜ちゃんがわざとそんなことするずないもん」
曜「梨子ちゃん……」
779: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:46:01.72 ID:76SNFl96
曜「ありがとう、信じてくれて」
曜「梨子ちゃんと友達になれて本当に良かった」
梨子「私も、良かった」
梨子「でも、本当不思議だよね」
曜「そうだね……病院で診てもらった方がいいかも」
梨子「もし入院になったら、ちゃんとお見舞いに行くね」
曜「もー、変なこと言わないでってば」
梨子「えへへ」
曜(本当、梨子ちゃんが友達で良かった)
曜(同じ立場だったら、私は信じられないかもしれないのに)
曜(なんとかして梨子ちゃんに恩返ししたいな)
曜(梨子ちゃん、何が喜んでくれるんだろう)
曜(二人でお出かけなんかもいいかも)
曜(大切に、しないとね)
曜(…………)
曜「梨子ちゃんと友達になれて本当に良かった」
梨子「私も、良かった」
梨子「でも、本当不思議だよね」
曜「そうだね……病院で診てもらった方がいいかも」
梨子「もし入院になったら、ちゃんとお見舞いに行くね」
曜「もー、変なこと言わないでってば」
梨子「えへへ」
曜(本当、梨子ちゃんが友達で良かった)
曜(同じ立場だったら、私は信じられないかもしれないのに)
曜(なんとかして梨子ちゃんに恩返ししたいな)
曜(梨子ちゃん、何が喜んでくれるんだろう)
曜(二人でお出かけなんかもいいかも)
曜(大切に、しないとね)
曜(…………)
780: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:46:42.26 ID:76SNFl96
梨子「……ぃ、……さい」
曜「ん?どうしたの、梨子ちゃん?」
梨子「ごめんなさい……ごめんなさい……!」
曜「え?ど、どうしたのいきなり」
曜「っ!?梨子ちゃんなんで下着に!?」
曜「なんで脱いでるの!?早くこれを着てーー」スッ
梨子「ひっ!?」ビクッ
曜「え?」
梨子「ぁ、ぁ……ごめんなさい、もう逆らわないから、殴らないで!」
梨子「ぅ、ひぐっ、っ、」
曜「嘘……」
曜「も、もしかして、私、また……!」
曜「ん?どうしたの、梨子ちゃん?」
梨子「ごめんなさい……ごめんなさい……!」
曜「え?ど、どうしたのいきなり」
曜「っ!?梨子ちゃんなんで下着に!?」
曜「なんで脱いでるの!?早くこれを着てーー」スッ
梨子「ひっ!?」ビクッ
曜「え?」
梨子「ぁ、ぁ……ごめんなさい、もう逆らわないから、殴らないで!」
梨子「ぅ、ひぐっ、っ、」
曜「嘘……」
曜「も、もしかして、私、また……!」
781: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:47:20.34 ID:76SNFl96
~曜の部屋~
曜「嘘だ……」
曜「絶対、嘘だ」
曜「私がそんなことするはずない」
曜「だって、梨子ちゃんに、酷いことなんて……!」
曜「……スマホ」
曜「もしかして、何か情報があるかも」
曜「写真とか……っ!?」
曜「なに、これ」
曜「梨子ちゃんの、写真がいっぱい」
曜「服を剥ぎ取られて、怯えてる写真が……!」
曜「これ、私が、やったの……?」
曜「嘘だ……」
曜「絶対、嘘だ」
曜「私がそんなことするはずない」
曜「だって、梨子ちゃんに、酷いことなんて……!」
曜「……スマホ」
曜「もしかして、何か情報があるかも」
曜「写真とか……っ!?」
曜「なに、これ」
曜「梨子ちゃんの、写真がいっぱい」
曜「服を剥ぎ取られて、怯えてる写真が……!」
曜「これ、私が、やったの……?」
782: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:48:06.56 ID:76SNFl96
曜「動画……」
曜「見たくない……見たくない……!」
曜「でも、確かめないと……!」
梨子『え、脱げって?いきなりどうしたの?』
梨子『きゃっ!え、な、なんで、よ、曜ちゃん?』
梨子『ひっ!ごめんなさい!脱ぐから!もう殴らないで!』
スルッ
梨子『え、撮ってる……?』
梨子『や、やめっ、きゃっ!?』
梨子『い、いやっ、いたっ!やだっ!やめっ!ひっ!』
梨子『ぁ、ぁ、ゆるし、きゃっ!?』
梨子『ごめんなさい、もう、逆らわないから、』
曜「見たくない……見たくない……!」
曜「でも、確かめないと……!」
梨子『え、脱げって?いきなりどうしたの?』
梨子『きゃっ!え、な、なんで、よ、曜ちゃん?』
梨子『ひっ!ごめんなさい!脱ぐから!もう殴らないで!』
スルッ
梨子『え、撮ってる……?』
梨子『や、やめっ、きゃっ!?』
梨子『い、いやっ、いたっ!やだっ!やめっ!ひっ!』
梨子『ぁ、ぁ、ゆるし、きゃっ!?』
梨子『ごめんなさい、もう、逆らわないから、』
783: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:48:40.57 ID:76SNFl96
曜「私だ……」
曜「私が、梨子ちゃんに乱暴したんだ……!」
曜「その様子を撮って、楽しんでたの……?」
曜「っ……」ギリッ
曜「なんで、なんで、こんなこと!」
曜「おかしい、絶対おかしいよ!」
曜「それとも、これは私がしたいこなの?」
曜「本当は、梨子ちゃんにこういうのとしたいの?」
曜「分かんない……分かんないよ……!」
曜「……明日、謝ろう」
曜「許してもらえなくても、いいから」
曜「私が、梨子ちゃんに乱暴したんだ……!」
曜「その様子を撮って、楽しんでたの……?」
曜「っ……」ギリッ
曜「なんで、なんで、こんなこと!」
曜「おかしい、絶対おかしいよ!」
曜「それとも、これは私がしたいこなの?」
曜「本当は、梨子ちゃんにこういうのとしたいの?」
曜「分かんない……分かんないよ……!」
曜「……明日、謝ろう」
曜「許してもらえなくても、いいから」
784: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:49:08.20 ID:76SNFl96
~次の日~
曜「梨子ちゃん……見つけた」トクン
曜「え?」
曜(なんだろう、今の)
曜(梨子ちゃんを見つけた途端、胸が跳ね上がったような)
曜「ううん、それよりも早く声を掛けないと」
曜「おーい、梨子ちゃん!」
梨子「……ひっ!?」
曜「っ、待って!」ガシッ
曜「梨子ちゃん……見つけた」トクン
曜「え?」
曜(なんだろう、今の)
曜(梨子ちゃんを見つけた途端、胸が跳ね上がったような)
曜「ううん、それよりも早く声を掛けないと」
曜「おーい、梨子ちゃん!」
梨子「……ひっ!?」
曜「っ、待って!」ガシッ
785: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:49:53.87 ID:76SNFl96
梨子「あ、いやっ!ごめんなさいっ!ごめんなさい!」
曜(梨子ちゃんの手、柔らかい)
曜(なんだろう、もっと触りたい……)サワッ
梨子「ゃ、やだ、ぁ、」
曜(いい匂い……頭がクラクラする……)
曜(心臓の音が煩い……なんだろう、これ)
梨子「ゆる、して……逃げない、から、」
曜「え、あ、そうだった」
曜「ごめん、梨子ちゃん」
曜「今から、二人で話せないかな」
曜「昨日のことで、話したいことがあるの」
梨子「っ、」ビクッ
曜「お願い……私を、信じて」
梨子「……」コクン
曜(梨子ちゃんの手、柔らかい)
曜(なんだろう、もっと触りたい……)サワッ
梨子「ゃ、やだ、ぁ、」
曜(いい匂い……頭がクラクラする……)
曜(心臓の音が煩い……なんだろう、これ)
梨子「ゆる、して……逃げない、から、」
曜「え、あ、そうだった」
曜「ごめん、梨子ちゃん」
曜「今から、二人で話せないかな」
曜「昨日のことで、話したいことがあるの」
梨子「っ、」ビクッ
曜「お願い……私を、信じて」
梨子「……」コクン
786: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:50:28.32 ID:76SNFl96
~部室~
曜「ごめん、梨子ちゃん」
曜「私、昨日、梨子ちゃんに酷いことしたんだよね?」
梨子「…………」
曜「その時の記憶がないんだ」
梨子「…………」
曜「梨子ちゃんが、私に怯える理由も分かる」
曜「私が最低なことを言ってるのもわかる」
曜「でも、だから、教えて欲しいの」
曜「もう、こんなことしないために」
曜「あの時、何があったの?」
梨子「……分かった」
曜「ごめん、梨子ちゃん」
曜「私、昨日、梨子ちゃんに酷いことしたんだよね?」
梨子「…………」
曜「その時の記憶がないんだ」
梨子「…………」
曜「梨子ちゃんが、私に怯える理由も分かる」
曜「私が最低なことを言ってるのもわかる」
曜「でも、だから、教えて欲しいの」
曜「もう、こんなことしないために」
曜「あの時、何があったの?」
梨子「……分かった」
787: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:51:10.64 ID:76SNFl96
梨子「曜ちゃんが、急に服を脱げって言ってきたの」
梨子「口答えしたら、殴られた」
梨子「服を脱いだら、写真を撮られた」
梨子「隠そうとしたら、殴られた」
梨子「いっぱい、いっぱい、何度も、何度も」
梨子「泣いてる私を見て、曜ちゃんは笑ってた」
梨子「……怖かった」
梨子「何回謝っても、ずっと、殴られて」
梨子「っ、ぅ、ぁ、」
梨子「口答えしたら、殴られた」
梨子「服を脱いだら、写真を撮られた」
梨子「隠そうとしたら、殴られた」
梨子「いっぱい、いっぱい、何度も、何度も」
梨子「泣いてる私を見て、曜ちゃんは笑ってた」
梨子「……怖かった」
梨子「何回謝っても、ずっと、殴られて」
梨子「っ、ぅ、ぁ、」
788: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:51:47.08 ID:76SNFl96
曜「……ごめん」
梨子「……私も、ごめんなさい」
曜「なんで梨子ちゃんが、謝るの?」
梨子「私、曜ちゃんを信じられなかった」
梨子「昨日、無意識に変なことをするって、相談されたばかりなのに」
梨子「朝会った時、また殴られるって思って……!」
曜「それは、当たり前の反応だよ」
曜「私がおかしいんだ」
曜「それなのに、梨子ちゃんは、まだ私を見捨てないでいてくれる」
梨子「……曜ちゃん」
曜「もう絶対、梨子ちゃんを傷付けない」
曜「約束する。自分を見失ったりしない」
梨子「……うん」
曜(そうだ、もう二度とこんなことはしない)
曜(だって多分だけど、私、梨子ちゃんのことがーー)
曜(…………)
梨子「……私も、ごめんなさい」
曜「なんで梨子ちゃんが、謝るの?」
梨子「私、曜ちゃんを信じられなかった」
梨子「昨日、無意識に変なことをするって、相談されたばかりなのに」
梨子「朝会った時、また殴られるって思って……!」
曜「それは、当たり前の反応だよ」
曜「私がおかしいんだ」
曜「それなのに、梨子ちゃんは、まだ私を見捨てないでいてくれる」
梨子「……曜ちゃん」
曜「もう絶対、梨子ちゃんを傷付けない」
曜「約束する。自分を見失ったりしない」
梨子「……うん」
曜(そうだ、もう二度とこんなことはしない)
曜(だって多分だけど、私、梨子ちゃんのことがーー)
曜(…………)
789: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:52:22.61 ID:76SNFl96
曜「あれ、暗い?」
曜「部室……じゃない?」
曜「ここ、物置……なんで……!」
曜「梨子ちゃん!?梨子ちゃんどこ!?」
曜「っ、いた!梨子、ちゃ、」
梨子「ぁ……ゃ……もぅ、ゃ、」
曜「っ!?」
曜「なんで、縄で縛られて……」
曜「肌、赤い傷が……」
曜「え、縄跳び、なんで、こんなの、私、持って、」
曜「ぁ、ぁ、ぁぁ……いや、なの、に」
曜「また……!」
曜「部室……じゃない?」
曜「ここ、物置……なんで……!」
曜「梨子ちゃん!?梨子ちゃんどこ!?」
曜「っ、いた!梨子、ちゃ、」
梨子「ぁ……ゃ……もぅ、ゃ、」
曜「っ!?」
曜「なんで、縄で縛られて……」
曜「肌、赤い傷が……」
曜「え、縄跳び、なんで、こんなの、私、持って、」
曜「ぁ、ぁ、ぁぁ……いや、なの、に」
曜「また……!」
790: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:53:08.99 ID:76SNFl96
~梨子の部屋~
梨子「…………」
曜「ごめん」
梨子「謝らなくても、いいよ」
梨子「曜ちゃんは、何も覚えてないんでしょ?」
曜「っ……ごめん」
梨子「落ち着いて、曜ちゃん」
梨子「私は、分かってるから」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「目を瞑って、リラックスしてみて」
曜「……うん」
梨子「怖がらなくていいから」
梨子「ゆっくり、ゆっくり、沈み込んで」
曜「…………」
梨子「ほら、もうすこし堕ちて」
梨子「……とぽん」
曜「…………」
梨子「いらっしゃい、曜ちゃん」
梨子「…………」
曜「ごめん」
梨子「謝らなくても、いいよ」
梨子「曜ちゃんは、何も覚えてないんでしょ?」
曜「っ……ごめん」
梨子「落ち着いて、曜ちゃん」
梨子「私は、分かってるから」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「目を瞑って、リラックスしてみて」
曜「……うん」
梨子「怖がらなくていいから」
梨子「ゆっくり、ゆっくり、沈み込んで」
曜「…………」
梨子「ほら、もうすこし堕ちて」
梨子「……とぽん」
曜「…………」
梨子「いらっしゃい、曜ちゃん」
791: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:54:02.61 ID:76SNFl96
梨子「ふふ、最近は入るのに時間が掛からなくなってきたね」
梨子「どうだった、私に酷いことした時の気分は?」
曜「……やだ。梨子ちゃんに、酷いこと、やだ」
梨子「そっか。曜ちゃん、優しいのね」
梨子「でも必要なことなんだよ、分かる?」
曜「……はい」
梨子「全部曜ちゃんが悪いんだよ」
梨子「私の気持ちを知らないで、みんなにちやほやされて喜んでるんだもん」
梨子「だから、曜ちゃんにたくさん罪悪感を植え付けてあげる」
梨子「どうだった、私に酷いことした時の気分は?」
曜「……やだ。梨子ちゃんに、酷いこと、やだ」
梨子「そっか。曜ちゃん、優しいのね」
梨子「でも必要なことなんだよ、分かる?」
曜「……はい」
梨子「全部曜ちゃんが悪いんだよ」
梨子「私の気持ちを知らないで、みんなにちやほやされて喜んでるんだもん」
梨子「だから、曜ちゃんにたくさん罪悪感を植え付けてあげる」
792: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/02(金) 22:54:49.33 ID:76SNFl96
梨子「催眠だけだと、いつ解けるか分かんないからね」
梨子「だから、罪悪感で縛っておかないと」
梨子「次は何がいい?」
梨子「私を無理やり犯してみる?」
梨子「その動画、撮らせてあげようか?」
曜「……やだ。梨子ちゃん、大切」
梨子「ふふ、そっかそっか。嫌なんだ」
梨子「じゃあ、いっぱいさせてあげるね」
曜「…………」
梨子「今日、私にすっごくドキドキしたでしょ?」
梨子「それも全部、私が植え付けたことなんだよ」
梨子「大丈夫。最後にはちゃーんと、曜ちゃんの大好きなハッピーエンドにしてあげるから」
梨子「心も体も……全部私が支配してあげる」
梨子「だから心配しなくていいよ」
梨子「……ふふ、大好きだよ、曜ちゃん」
梨子「一生、私に縛り付けてあげるから……ね」
果南「お香を焚くなんて、珍しいね」
ルビィ「うん。梨子さんに貰ったんです」
果南「へぇ、何か効能とかあるの?」
ルビィ「……そのうち分かりますよ」
梨子「だから、罪悪感で縛っておかないと」
梨子「次は何がいい?」
梨子「私を無理やり犯してみる?」
梨子「その動画、撮らせてあげようか?」
曜「……やだ。梨子ちゃん、大切」
梨子「ふふ、そっかそっか。嫌なんだ」
梨子「じゃあ、いっぱいさせてあげるね」
曜「…………」
梨子「今日、私にすっごくドキドキしたでしょ?」
梨子「それも全部、私が植え付けたことなんだよ」
梨子「大丈夫。最後にはちゃーんと、曜ちゃんの大好きなハッピーエンドにしてあげるから」
梨子「心も体も……全部私が支配してあげる」
梨子「だから心配しなくていいよ」
梨子「……ふふ、大好きだよ、曜ちゃん」
梨子「一生、私に縛り付けてあげるから……ね」
果南「お香を焚くなんて、珍しいね」
ルビィ「うん。梨子さんに貰ったんです」
果南「へぇ、何か効能とかあるの?」
ルビィ「……そのうち分かりますよ」
799: Ep50:心が読めるようになった桜内さん(やわらか銀行) 2018/11/03(土) 23:05:50.79 ID:3eXlBmox
梨子「おはよう、曜ちゃん」
曜「おはよう、梨子ちゃん!」
曜「今日もいい天気だね!」
梨子「そうだね」
曜『えへへ、今日も梨子ちゃんと会えて嬉しいなぁ』
梨子「え?」
曜「ん?どうしたの?」
梨子「今何か言った?」
曜「天気がいいねって」
梨子「その後は?」
曜「特になにも言ってないけど」
梨子「そう……」
曜『梨子ちゃんどうしたんだろう?』
曜『疲れてるのかな?』
梨子「!」
曜「おはよう、梨子ちゃん!」
曜「今日もいい天気だね!」
梨子「そうだね」
曜『えへへ、今日も梨子ちゃんと会えて嬉しいなぁ』
梨子「え?」
曜「ん?どうしたの?」
梨子「今何か言った?」
曜「天気がいいねって」
梨子「その後は?」
曜「特になにも言ってないけど」
梨子「そう……」
曜『梨子ちゃんどうしたんだろう?』
曜『疲れてるのかな?』
梨子「!」
800: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/03(土) 23:06:21.64 ID:3eXlBmox
梨子(曜ちゃんの口は動いてない……)
梨子(ということはもしかして、曜ちゃんの考えてることが分かるようになったのね)
梨子(それなら……)
梨子「ねえ、曜ちゃん」
曜「どうしたの?」
梨子「曜ちゃんって、好きな人いる?」
曜「うん、いるよ」
梨子「誰なの?」
曜「梨子ちゃんだよ」
曜『梨子ちゃんだよ』
梨子「…………」
梨子(ということはもしかして、曜ちゃんの考えてることが分かるようになったのね)
梨子(それなら……)
梨子「ねえ、曜ちゃん」
曜「どうしたの?」
梨子「曜ちゃんって、好きな人いる?」
曜「うん、いるよ」
梨子「誰なの?」
曜「梨子ちゃんだよ」
曜『梨子ちゃんだよ』
梨子「…………」
801: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/03(土) 23:06:47.51 ID:3eXlBmox
梨子「曜ちゃん、今はそういうのじゃないの」
曜「何が?」
梨子「友達の好きじゃなくて、もっとこう、恋人になりたいって人」
梨子「誰なの?」
曜「だから梨子ちゃんだって」
曜『だから梨子ちゃんだって』
梨子「…………」
梨子(分からない……)
梨子(せっかく心が読めるようになったのに)
梨子(曜ちゃんにはまだ恋愛は早かったかしら)
曜「何が?」
梨子「友達の好きじゃなくて、もっとこう、恋人になりたいって人」
梨子「誰なの?」
曜「だから梨子ちゃんだって」
曜『だから梨子ちゃんだって』
梨子「…………」
梨子(分からない……)
梨子(せっかく心が読めるようになったのに)
梨子(曜ちゃんにはまだ恋愛は早かったかしら)
802: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/03(土) 23:07:15.56 ID:3eXlBmox
曜『梨子ちゃん、どうして好きな人なんて聞いてきたんだろう』
曜『もしかして梨子ちゃん、好きな人ができたのかな?』
梨子(……この鈍感唐変木)
梨子(誰を好きだと思ってるのよ)
梨子「そうだ、じゃあ私が誰のことが好きかわかる?」
曜「んー、私だったらいいなー」
曜『んー、私だったらいいなー」
梨子「……はいはい。そうね、曜ちゃんのこと好きよ」
曜「あー!投げやりに答えてる!」
梨子「……人の気も知らないで」ボソッ
曜「ん?どうしたの?」
梨子「なんでもないわ」
曜『もしかして梨子ちゃん、好きな人ができたのかな?』
梨子(……この鈍感唐変木)
梨子(誰を好きだと思ってるのよ)
梨子「そうだ、じゃあ私が誰のことが好きかわかる?」
曜「んー、私だったらいいなー」
曜『んー、私だったらいいなー」
梨子「……はいはい。そうね、曜ちゃんのこと好きよ」
曜「あー!投げやりに答えてる!」
梨子「……人の気も知らないで」ボソッ
曜「ん?どうしたの?」
梨子「なんでもないわ」
803: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/03(土) 23:07:47.14 ID:3eXlBmox
梨子(というかこれ、心読めても意味ないじゃない)
梨子(曜ちゃん、頭と口が繋がってるから思ったこと口に出しちゃうし)
梨子(せっかく曜ちゃんの気持ちが分かると思ったのに……はぁ)
曜「どうしたの、落ち込んで」
梨子「ううん、なんでもないわ」
梨子「ちょっとがっかりしただけ」
曜「そうなんだ」
梨子「はー、曜ちゃんが私を好きになってくれたらいいのに」
曜「もー、さっきから好きって言ってるでしょ」
梨子「うん、そうだね。私も好きだよ」
曜「また投げやり……」
曜『……ばか』
梨子(曜ちゃん、頭と口が繋がってるから思ったこと口に出しちゃうし)
梨子(せっかく曜ちゃんの気持ちが分かると思ったのに……はぁ)
曜「どうしたの、落ち込んで」
梨子「ううん、なんでもないわ」
梨子「ちょっとがっかりしただけ」
曜「そうなんだ」
梨子「はー、曜ちゃんが私を好きになってくれたらいいのに」
曜「もー、さっきから好きって言ってるでしょ」
梨子「うん、そうだね。私も好きだよ」
曜「また投げやり……」
曜『……ばか』
804: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/03(土) 23:08:26.36 ID:3eXlBmox
鞠莉「どうだった、曜?」
曜「全然だめだった」
鞠莉「あら、そうなの?」
曜「というか、梨子ちゃんに何したの?」
鞠莉「心が読めるようになる薬を飲ませたの」
鞠莉「これなら、曜がいつも本気で言ってるってことが伝わると思って」
曜「……全然相手にしてもらえなかって」
鞠莉「うーん、なんでだろうね」
曜「はぁ……」
曜「梨子ちゃんのばか」
曜「いつになったら、私の気持ちを受け止めてくれるんだろう」
善子「あー!また負けたー!ちょっとずら丸!トランプで心を読むなんて反則よ!」
花丸「善子ちゃんが表情に出やすいだけずら」
曜「全然だめだった」
鞠莉「あら、そうなの?」
曜「というか、梨子ちゃんに何したの?」
鞠莉「心が読めるようになる薬を飲ませたの」
鞠莉「これなら、曜がいつも本気で言ってるってことが伝わると思って」
曜「……全然相手にしてもらえなかって」
鞠莉「うーん、なんでだろうね」
曜「はぁ……」
曜「梨子ちゃんのばか」
曜「いつになったら、私の気持ちを受け止めてくれるんだろう」
善子「あー!また負けたー!ちょっとずら丸!トランプで心を読むなんて反則よ!」
花丸「善子ちゃんが表情に出やすいだけずら」
812: Ep51:桜内さんは幽霊?(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:30:19.03 ID:aWHbNmKo
曜「練習しててすっかり遅くなっちゃったなー」
曜「誰も学校いないし、早く帰らないと」
ポロン
曜「……ん?」
曜「今、何か聞こえた?」
ポロン
曜「……ピアノ、かな」
曜「音楽室だよね」
曜「行ってみよう」
曜「誰も学校いないし、早く帰らないと」
ポロン
曜「……ん?」
曜「今、何か聞こえた?」
ポロン
曜「……ピアノ、かな」
曜「音楽室だよね」
曜「行ってみよう」
813: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:31:04.97 ID:aWHbNmKo
~~~~♪
曜「やっぱり聞こえる」
曜「誰が弾いてるんだろう」
ガラ……
曜「失礼しまーす」コゴエ
曜「……っ!」
梨子「…………」ポロン
曜(綺麗……)
曜(幻想的、っていうのかな)
曜(月明かりに、ピアノ演奏)
曜(まるでコンクールみたい)
曜「やっぱり聞こえる」
曜「誰が弾いてるんだろう」
ガラ……
曜「失礼しまーす」コゴエ
曜「……っ!」
梨子「…………」ポロン
曜(綺麗……)
曜(幻想的、っていうのかな)
曜(月明かりに、ピアノ演奏)
曜(まるでコンクールみたい)
814: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:31:53.89 ID:aWHbNmKo
梨子「……誰?」
曜「あっ」
曜「いきなりごめんね」
曜「私は渡辺曜、二年生だよ」
曜「ピアノの音に惹かれてやってきたの」
曜「えーと、二年生だよね?」
曜「見たことないけど、なんて名前なの?」
曜「それに、なんでこんな時間にピアノを弾いてるの?」
曜「もうみんな帰ってるはずだし、ピアノを弾ける人なんていなかったはず」
曜「そもそも、生徒だったら私はみんな知ってるはずだし」
曜「……もしかして、幽霊だったりする?」アハハ
梨子「……貴方、私が見えるの?」
曜「あっ」
曜「いきなりごめんね」
曜「私は渡辺曜、二年生だよ」
曜「ピアノの音に惹かれてやってきたの」
曜「えーと、二年生だよね?」
曜「見たことないけど、なんて名前なの?」
曜「それに、なんでこんな時間にピアノを弾いてるの?」
曜「もうみんな帰ってるはずだし、ピアノを弾ける人なんていなかったはず」
曜「そもそも、生徒だったら私はみんな知ってるはずだし」
曜「……もしかして、幽霊だったりする?」アハハ
梨子「……貴方、私が見えるの?」
815: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:32:25.61 ID:aWHbNmKo
曜「え?」
梨子「初めて、かな」
梨子「私を見つけてくれた人は」
曜「じゃあ、やっぱり……」
梨子「うん。多分、貴女の認識で合ってると思う」
曜「そっか」
梨子「あんまり驚かないんだね」
曜「いや、これでも結構びっくりしてるよ」
曜「でも、さっきの演奏を見てたら納得しちゃった」
梨子「どうして?」
曜「だって、凄く綺麗で、幻想的だったもん」
梨子「それは、ありがとう、でいいのかな」
曜「うん」
梨子「初めて、かな」
梨子「私を見つけてくれた人は」
曜「じゃあ、やっぱり……」
梨子「うん。多分、貴女の認識で合ってると思う」
曜「そっか」
梨子「あんまり驚かないんだね」
曜「いや、これでも結構びっくりしてるよ」
曜「でも、さっきの演奏を見てたら納得しちゃった」
梨子「どうして?」
曜「だって、凄く綺麗で、幻想的だったもん」
梨子「それは、ありがとう、でいいのかな」
曜「うん」
816: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:33:01.25 ID:aWHbNmKo
曜「ねぇ、いろいろ弾いてみてくれる?」
梨子「別にいいけど、多分退屈よ?」
曜「ううん、そんなことない」
曜「だって、さっきの演奏もすっごく引き込まれたもん」
梨子「……そう」
曜「あ、そうだ、名前聞いてなかった」
曜「なんていうの?」
梨子「……りこ」
梨子「桜内梨子よ」
曜「梨子ちゃん……」
曜「よろしくね、梨子ちゃん」
梨子「別にいいけど、多分退屈よ?」
曜「ううん、そんなことない」
曜「だって、さっきの演奏もすっごく引き込まれたもん」
梨子「……そう」
曜「あ、そうだ、名前聞いてなかった」
曜「なんていうの?」
梨子「……りこ」
梨子「桜内梨子よ」
曜「梨子ちゃん……」
曜「よろしくね、梨子ちゃん」
817: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:33:37.39 ID:aWHbNmKo
~数日後~
曜「お邪魔しまーす」
梨子「こんばんは、曜ちゃん」
梨子「毎日来て平気なの?」
曜「大丈夫。練習って言えば許してもらえるから」
梨子「そっか」
ポロン
~~~~♪
曜「…………」
梨子「…………」
曜「お邪魔しまーす」
梨子「こんばんは、曜ちゃん」
梨子「毎日来て平気なの?」
曜「大丈夫。練習って言えば許してもらえるから」
梨子「そっか」
ポロン
~~~~♪
曜「…………」
梨子「…………」
818: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:34:14.09 ID:aWHbNmKo
パチパチパチパチ!
曜「うんうん、やっぱり凄く上手だよ!」
梨子「ありがとう」
曜「いつからピアノを始めたの?」
梨子「子供の頃からよ」
梨子「弾くのが楽しくて、毎日のように弾いてた」
曜「幽霊になってからは、ずっと一人で?」
梨子「うん。誰も聞いてくれないけどね」
梨子「だから、曜ちゃんが来てくれてちょっと嬉しいかな」
曜「…………」
曜「ねぇ」
曜「なんで、梨子ちゃんは幽霊になったの?」
曜「うんうん、やっぱり凄く上手だよ!」
梨子「ありがとう」
曜「いつからピアノを始めたの?」
梨子「子供の頃からよ」
梨子「弾くのが楽しくて、毎日のように弾いてた」
曜「幽霊になってからは、ずっと一人で?」
梨子「うん。誰も聞いてくれないけどね」
梨子「だから、曜ちゃんが来てくれてちょっと嬉しいかな」
曜「…………」
曜「ねぇ」
曜「なんで、梨子ちゃんは幽霊になったの?」
819: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:35:00.54 ID:aWHbNmKo
梨子「……分かんない」
梨子「気づいたらここにいたの」
梨子「でも、多分、未練があったんだと思う」
曜「未練?何があったの?」
梨子「……ピアノのコンクール、でられなかったの」
梨子「一生懸命練習して、みんなに応援してもらって」
梨子「でも、私はコンクールに出られなかった」
梨子「病気だったの、それで死んじゃうくらい」
曜「っ……!」
梨子「手術の成功率は20%……だったかな」
梨子「私は、20%にはなれなかった」
梨子「気づいたらここにいたの」
梨子「でも、多分、未練があったんだと思う」
曜「未練?何があったの?」
梨子「……ピアノのコンクール、でられなかったの」
梨子「一生懸命練習して、みんなに応援してもらって」
梨子「でも、私はコンクールに出られなかった」
梨子「病気だったの、それで死んじゃうくらい」
曜「っ……!」
梨子「手術の成功率は20%……だったかな」
梨子「私は、20%にはなれなかった」
820: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:35:43.65 ID:aWHbNmKo
梨子「ごめんね、つまらない話をして」
曜「ううん、話してくれてありがとう」
曜「そっか……そんなことがあったんだね」
梨子「うん。だから、あんまり私に関わらないほうがいいよ」
梨子「もしかすると、悪霊かもしれないから」
曜「そんなことない!梨子ちゃんはこんなにいい子なんだもん!」
梨子「ふふ、ありがとう」
曜「ねぇ」
梨子「なに?」
曜「私、梨子ちゃんが成仏できるように手伝うよ!」
梨子「え?」
曜「だって、梨子ちゃんは悲しいから幽霊になったんでしょ?」
曜「じゃあ、楽しいことをして、それを打ち消せばいいんだよ!」
梨子「……曜ちゃん」
曜「これからよろしくね、梨子ちゃん」ニコッ
曜「ううん、話してくれてありがとう」
曜「そっか……そんなことがあったんだね」
梨子「うん。だから、あんまり私に関わらないほうがいいよ」
梨子「もしかすると、悪霊かもしれないから」
曜「そんなことない!梨子ちゃんはこんなにいい子なんだもん!」
梨子「ふふ、ありがとう」
曜「ねぇ」
梨子「なに?」
曜「私、梨子ちゃんが成仏できるように手伝うよ!」
梨子「え?」
曜「だって、梨子ちゃんは悲しいから幽霊になったんでしょ?」
曜「じゃあ、楽しいことをして、それを打ち消せばいいんだよ!」
梨子「……曜ちゃん」
曜「これからよろしくね、梨子ちゃん」ニコッ
821: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:36:17.74 ID:aWHbNmKo
~次の日~
曜「うーん、でないなー」
「渡辺、どうかしたのか?」
曜「先生!ちょうどよかった!」
曜「聞きたかったことがあるんです」
「ん?なんだ?」
曜「この学校で、昔ピアノが上手だった生徒っていませんか?」
曜「コンクールにはでられなかったらしいんですけど」
「うーん……知らないな。そういう話も聞いたことがないし」
曜「そうですか……」
曜「ありがとうございます」ペコリ
曜「うーん、でないなー」
「渡辺、どうかしたのか?」
曜「先生!ちょうどよかった!」
曜「聞きたかったことがあるんです」
「ん?なんだ?」
曜「この学校で、昔ピアノが上手だった生徒っていませんか?」
曜「コンクールにはでられなかったらしいんですけど」
「うーん……知らないな。そういう話も聞いたことがないし」
曜「そうですか……」
曜「ありがとうございます」ペコリ
822: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:36:47.63 ID:aWHbNmKo
スッスッ
曜「こういう時は検索してみてっと」
曜「うーん、昔の記事が出てこないなー」
曜「少し前の記事はあるのに」
曜「というか、梨子ちゃんって何歳なんだろう」
曜「見た目は私と同じだけど、幽霊だった時間を考えると凄い年齢になるんじゃ……」
曜「聞いたら怒られそうだからやめておこう」
曜「はー、なんの情報も無しかー」
曜「ま、仕方ないよね」
曜「こういう時は検索してみてっと」
曜「うーん、昔の記事が出てこないなー」
曜「少し前の記事はあるのに」
曜「というか、梨子ちゃんって何歳なんだろう」
曜「見た目は私と同じだけど、幽霊だった時間を考えると凄い年齢になるんじゃ……」
曜「聞いたら怒られそうだからやめておこう」
曜「はー、なんの情報も無しかー」
曜「ま、仕方ないよね」
823: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:37:48.37 ID:aWHbNmKo
~一週間後~
曜「クッキー焼いてみたから、食べてみて」
梨子「……うん、美味しい」
曜「えへへ、良かった」
梨子「曜ちゃんはなんでもできるんだね」
曜「ううん、なんでもはできないよ」
梨子「ふふ、嘘ばっかり」
梨子「曜ちゃんみたいな子がいたら、多分凄い人気が出ると思うよ」
梨子「告白とかされてるの?」
曜「あはは、たまにね」
曜「でも、それを言うなら梨子ちゃんもだよ」
曜「生きてる頃は、凄くモテたんじゃない?」
曜「だってこんなに可愛いんだもん」
梨子「もしかして、口説かれてる?」
曜「あ、いや、そういう意味じゃ……」
梨子「ふふ、冗談よ」
曜「もー、すぐにからかって」
曜「クッキー焼いてみたから、食べてみて」
梨子「……うん、美味しい」
曜「えへへ、良かった」
梨子「曜ちゃんはなんでもできるんだね」
曜「ううん、なんでもはできないよ」
梨子「ふふ、嘘ばっかり」
梨子「曜ちゃんみたいな子がいたら、多分凄い人気が出ると思うよ」
梨子「告白とかされてるの?」
曜「あはは、たまにね」
曜「でも、それを言うなら梨子ちゃんもだよ」
曜「生きてる頃は、凄くモテたんじゃない?」
曜「だってこんなに可愛いんだもん」
梨子「もしかして、口説かれてる?」
曜「あ、いや、そういう意味じゃ……」
梨子「ふふ、冗談よ」
曜「もー、すぐにからかって」
824: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:38:30.62 ID:aWHbNmKo
曜「……あれ」
梨子「どうしたの?」
曜「いや、なんで梨子ちゃんはお菓子食べられるのかなって」
曜「ピアノも触れるし」
曜「もしかして、私も梨子ちゃんに触れたりするのかな」スッ
プニッ
曜「……え?」
曜「あれ、触れる……?」サワサワ
梨子「…… 」
曜「わ、ご、ごごごごめん!」
曜「まさか触れると思ってなくて!」
梨子「だからって、いきなり胸を触ろうとするんだ」
曜「ほんとごめんって!」
梨子「どうしたの?」
曜「いや、なんで梨子ちゃんはお菓子食べられるのかなって」
曜「ピアノも触れるし」
曜「もしかして、私も梨子ちゃんに触れたりするのかな」スッ
プニッ
曜「……え?」
曜「あれ、触れる……?」サワサワ
梨子「…… 」
曜「わ、ご、ごごごごめん!」
曜「まさか触れると思ってなくて!」
梨子「だからって、いきなり胸を触ろうとするんだ」
曜「ほんとごめんって!」
825: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:39:04.81 ID:aWHbNmKo
梨子「はぁ……別にいいわよ」
梨子「言わなかった私も悪いんだし」
曜「体がある霊もいるんだね」
梨子「うん。まあ、私を触れるのは曜ちゃんだけだと思うけど」
曜「見えてない人には触れないの?」
梨子「そういうこと」
曜「そっか。わたしだけ、なんだ」
曜(それにしても、梨子ちゃんの肌、凄い綺麗)
曜(なんでこんなに真っ白なんだろう……)ギュッ
梨子「曜ちゃん……?」
曜「……すべすべしてて、暖かい」
曜「ねぇ、抱きしめても、いい?」
梨子「……いいよ」
梨子「言わなかった私も悪いんだし」
曜「体がある霊もいるんだね」
梨子「うん。まあ、私を触れるのは曜ちゃんだけだと思うけど」
曜「見えてない人には触れないの?」
梨子「そういうこと」
曜「そっか。わたしだけ、なんだ」
曜(それにしても、梨子ちゃんの肌、凄い綺麗)
曜(なんでこんなに真っ白なんだろう……)ギュッ
梨子「曜ちゃん……?」
曜「……すべすべしてて、暖かい」
曜「ねぇ、抱きしめても、いい?」
梨子「……いいよ」
826: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:39:32.76 ID:aWHbNmKo
曜「…………」
梨子「…………」
曜「なんでだろう、凄く落ち着くんだ」
梨子「そう?」
曜「うん。でも、それとは別に、凄く落ち着かないかも」
梨子「矛盾してるわよ」
曜「ごめんね」
梨子「私もだから、別にいいわ」
曜「……ねぇ」
梨子「なに?」
曜「後、どれくらい一緒にいられるの?」
梨子「……わかんない」
曜「……そっか」
梨子「…………」
曜「なんでだろう、凄く落ち着くんだ」
梨子「そう?」
曜「うん。でも、それとは別に、凄く落ち着かないかも」
梨子「矛盾してるわよ」
曜「ごめんね」
梨子「私もだから、別にいいわ」
曜「……ねぇ」
梨子「なに?」
曜「後、どれくらい一緒にいられるの?」
梨子「……わかんない」
曜「……そっか」
827: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:40:04.86 ID:aWHbNmKo
~一週間後~
曜「えへへー、特等席ー」
梨子「もう、普通は一人で座るんだからね」
曜「分かってるよー」
曜「でも、ここなら梨子ちゃんの隣にいられるもん」
梨子「……全く」
曜「そうだ、この前千歌ちゃんと一緒に果南ちゃんの家に遊びに行ったの」
曜「たまたまお店が休みだからって、三人でダイビングさせてもらってさ」
梨子「…………」
曜「梨子ちゃん?どうしたの?」
梨子「あ、ううん」
梨子「千歌ちゃんと果南ちゃん……だよね」
梨子「二人とも、曜ちゃんがよく話すなって」
曜「えへへー、特等席ー」
梨子「もう、普通は一人で座るんだからね」
曜「分かってるよー」
曜「でも、ここなら梨子ちゃんの隣にいられるもん」
梨子「……全く」
曜「そうだ、この前千歌ちゃんと一緒に果南ちゃんの家に遊びに行ったの」
曜「たまたまお店が休みだからって、三人でダイビングさせてもらってさ」
梨子「…………」
曜「梨子ちゃん?どうしたの?」
梨子「あ、ううん」
梨子「千歌ちゃんと果南ちゃん……だよね」
梨子「二人とも、曜ちゃんがよく話すなって」
828: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:40:36.19 ID:aWHbNmKo
曜「まあ、二人とも幼馴染だからね」
曜「だから一緒に遊ぶことが多いんだよ」
梨子「そうなんだ」
梨子「好きなんだね、二人のこと」
曜「うん」
梨子「私と、どっちが好き?」
曜「え?」
曜「いや、それは……なんというか」
梨子「……くすっ」
梨子「本気にしなくてもいいよ、ちょっとからかっただけだから」
曜「もー、梨子ちゃんの意地悪」
梨子「ふふ、ごめんって」
曜「だから一緒に遊ぶことが多いんだよ」
梨子「そうなんだ」
梨子「好きなんだね、二人のこと」
曜「うん」
梨子「私と、どっちが好き?」
曜「え?」
曜「いや、それは……なんというか」
梨子「……くすっ」
梨子「本気にしなくてもいいよ、ちょっとからかっただけだから」
曜「もー、梨子ちゃんの意地悪」
梨子「ふふ、ごめんって」
829: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:41:26.80 ID:aWHbNmKo
曜「梨子ちゃんは好きな人、いたの?」
梨子「ううん、いなかったよ」
曜「そうなんだ」
曜「じゃあ、恋もしたことないんだ」
梨子「そうね、無かったわ」
梨子「毎日練習だったし、恋してる時間なんてなかったもの」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「あの時は、ちょっと辛かったかな」
梨子「でも、今は気にしてないから大丈夫よ」
曜「どうして?」
梨子「だって、曜ちゃんが教えてくれるんでしょ?」
梨子「悲しい思い出を楽しい思い出に変えてくれるんだから」クスッ
曜「…………」
梨子「……曜ちゃん?」
ギュッ
梨子「どうしたの、いきなーー」
曜「……好きだよ、梨子ちゃん」
チュ……
梨子「え……んっ、っ、」
梨子「ううん、いなかったよ」
曜「そうなんだ」
曜「じゃあ、恋もしたことないんだ」
梨子「そうね、無かったわ」
梨子「毎日練習だったし、恋してる時間なんてなかったもの」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「あの時は、ちょっと辛かったかな」
梨子「でも、今は気にしてないから大丈夫よ」
曜「どうして?」
梨子「だって、曜ちゃんが教えてくれるんでしょ?」
梨子「悲しい思い出を楽しい思い出に変えてくれるんだから」クスッ
曜「…………」
梨子「……曜ちゃん?」
ギュッ
梨子「どうしたの、いきなーー」
曜「……好きだよ、梨子ちゃん」
チュ……
梨子「え……んっ、っ、」
830: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:42:09.74 ID:aWHbNmKo
ドンッ
曜「っ!?」ドサッ
梨子「……っ、はぁ、ぁ」
梨子「自分が、何したか、分かってるの?」
曜「ごめん……突然、無理やり」
曜「梨子ちゃんの気持ちも考えずに……」
梨子「そういうことを言ってるんじゃない!」
梨子「私なんかに、恋をしないで!」
曜「なんでダメなの?」
梨子「私が幽霊だって知ってるでしょ」
梨子「私はいつか消える」
梨子「ずっと曜ちゃんの側にいられないの」
曜「それがなんなの?」
梨子「え?」
曜「っ!?」ドサッ
梨子「……っ、はぁ、ぁ」
梨子「自分が、何したか、分かってるの?」
曜「ごめん……突然、無理やり」
曜「梨子ちゃんの気持ちも考えずに……」
梨子「そういうことを言ってるんじゃない!」
梨子「私なんかに、恋をしないで!」
曜「なんでダメなの?」
梨子「私が幽霊だって知ってるでしょ」
梨子「私はいつか消える」
梨子「ずっと曜ちゃんの側にいられないの」
曜「それがなんなの?」
梨子「え?」
831: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:42:58.21 ID:aWHbNmKo
曜「確かに、梨子ちゃんはいつか成仏していなくなるかもしれない」
曜「でも、そんなの関係ない」
曜「私は梨子ちゃんが好き」
曜「梨子ちゃんとこうして話せるだけで嬉しい」
曜「梨子ちゃんの側にいるだけで楽しい」
曜「梨子ちゃんと、恋人になりたい」
曜「それが、今の私の気持ち」
梨子「っ……」
曜「梨子ちゃんは、私のことが嫌い?」
梨子「私は……!」
曜「私は、本気だよ」
曜「だから、梨子ちゃんにも本気で答えてほしい」
梨子「……あーあ」
梨子「なんで、会っちゃったんだろうな、曜ちゃんに」
梨子「こんなの……辛くなるだけ……なのに」
ギュッ
曜「大丈夫。それも全部、楽しくしよう」
梨子「……ばか」
梨子「少しの間だけど、大切に、してよ」
曜「……うん」
曜「でも、そんなの関係ない」
曜「私は梨子ちゃんが好き」
曜「梨子ちゃんとこうして話せるだけで嬉しい」
曜「梨子ちゃんの側にいるだけで楽しい」
曜「梨子ちゃんと、恋人になりたい」
曜「それが、今の私の気持ち」
梨子「っ……」
曜「梨子ちゃんは、私のことが嫌い?」
梨子「私は……!」
曜「私は、本気だよ」
曜「だから、梨子ちゃんにも本気で答えてほしい」
梨子「……あーあ」
梨子「なんで、会っちゃったんだろうな、曜ちゃんに」
梨子「こんなの……辛くなるだけ……なのに」
ギュッ
曜「大丈夫。それも全部、楽しくしよう」
梨子「……ばか」
梨子「少しの間だけど、大切に、してよ」
曜「……うん」
832: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:43:33.17 ID:aWHbNmKo
~一週間後~
曜「ピアノってやっぱり難しいねー」ポロン
梨子「そう言ってちゃんと弾けてるじゃない」
梨子「ところどころミスはあるけどね」
曜「よーし、これはもうすこし練習が必要かな」
梨子「だめ。曜ちゃんはこっち」ギュッ
曜「わっ!」
梨子「ピアノよりも私を触ってよ」
曜「ピアノにヤキモチ妬いてるの?」
梨子「妬いてない」
曜「ピアノってやっぱり難しいねー」ポロン
梨子「そう言ってちゃんと弾けてるじゃない」
梨子「ところどころミスはあるけどね」
曜「よーし、これはもうすこし練習が必要かな」
梨子「だめ。曜ちゃんはこっち」ギュッ
曜「わっ!」
梨子「ピアノよりも私を触ってよ」
曜「ピアノにヤキモチ妬いてるの?」
梨子「妬いてない」
833: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:44:09.19 ID:aWHbNmKo
曜「もー、ごめんって梨子ちゃん」ギュー
梨子「ふん」
曜「……好き」
梨子「そんなこと言っても許さないから」
曜「じゃあどうしたら許してくれる?」
梨子「……キス、して」
曜「……しないとダメかな?」
梨子「いやなの?」
曜「いやじゃないんだけど、その」
曜「梨子ちゃんへの愛しさが大変なことになっててさ」
曜「今キスしたら、何するかわかんないかも」
梨子「ふふ、奇遇ね」
梨子「私も、止まれそうにないかも」
曜「……好き」
梨子「……いいよ。来て」
ーーー
ーー
ー
梨子「ふん」
曜「……好き」
梨子「そんなこと言っても許さないから」
曜「じゃあどうしたら許してくれる?」
梨子「……キス、して」
曜「……しないとダメかな?」
梨子「いやなの?」
曜「いやじゃないんだけど、その」
曜「梨子ちゃんへの愛しさが大変なことになっててさ」
曜「今キスしたら、何するかわかんないかも」
梨子「ふふ、奇遇ね」
梨子「私も、止まれそうにないかも」
曜「……好き」
梨子「……いいよ。来て」
ーーー
ーー
ー
834: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:44:45.74 ID:aWHbNmKo
曜「あはは、なんだか恥ずかしいね」
梨子「そうね……」
曜「背中痛くない?」
梨子「大丈夫よ。曜ちゃんが優しくしてくれたから」
梨子「それにしても、用意がいいわね」
梨子「タオルや下着も持って来てるなんて」
曜「え、ま、まあね」
梨子「……もしかして、しようと思ってたの?」
曜「そ、そんなことないよ!」
曜「た、ただその、えっと、何が起こるかわからないし……」
梨子「……変態」
曜「うっ……」
梨子「全く、どうしようもないんだから、曜ちゃんは」ギュッ
梨子「そうね……」
曜「背中痛くない?」
梨子「大丈夫よ。曜ちゃんが優しくしてくれたから」
梨子「それにしても、用意がいいわね」
梨子「タオルや下着も持って来てるなんて」
曜「え、ま、まあね」
梨子「……もしかして、しようと思ってたの?」
曜「そ、そんなことないよ!」
曜「た、ただその、えっと、何が起こるかわからないし……」
梨子「……変態」
曜「うっ……」
梨子「全く、どうしようもないんだから、曜ちゃんは」ギュッ
835: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:45:23.53 ID:aWHbNmKo
曜「怒ってる?」
梨子「怒ってないよ」
梨子「だって、今、物凄く幸せなんだから」
梨子「こんなに楽しいの、初めてかもしれない」
曜「本当?」
梨子「うん」
梨子「生きてる時は、ずっと練習だったから」
梨子「恋って、本当に素敵なものなんだね」
梨子「私、曜ちゃんに会えて本当にーーッ」ビクッ
曜「梨子ちゃん?どうかしたの?」
梨子「怒ってないよ」
梨子「だって、今、物凄く幸せなんだから」
梨子「こんなに楽しいの、初めてかもしれない」
曜「本当?」
梨子「うん」
梨子「生きてる時は、ずっと練習だったから」
梨子「恋って、本当に素敵なものなんだね」
梨子「私、曜ちゃんに会えて本当にーーッ」ビクッ
曜「梨子ちゃん?どうかしたの?」
836: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:45:58.45 ID:aWHbNmKo
梨子「……そっか、もう」
曜「え?」
梨子「ごめん、曜ちゃん」
梨子「多分、私に残された時間は、もう少ししかないみたい」
曜「そんな!?」
梨子「……一つだけ、わがまま言ってもいいかな?」
曜「なに?」
梨子「明日、夜に会いに来てくれない?」
梨子「学校はお休みだけど、最後に演奏会がしたいの」
梨子「私が弾けなかった曲を、曜ちゃんに聞いてほしい」
曜「……っ!」
梨子「いい、かな?」
曜「……うん」
梨子「……ありがとう、曜ちゃん」
曜「え?」
梨子「ごめん、曜ちゃん」
梨子「多分、私に残された時間は、もう少ししかないみたい」
曜「そんな!?」
梨子「……一つだけ、わがまま言ってもいいかな?」
曜「なに?」
梨子「明日、夜に会いに来てくれない?」
梨子「学校はお休みだけど、最後に演奏会がしたいの」
梨子「私が弾けなかった曲を、曜ちゃんに聞いてほしい」
曜「……っ!」
梨子「いい、かな?」
曜「……うん」
梨子「……ありがとう、曜ちゃん」
837: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:46:26.60 ID:aWHbNmKo
梨子「そんな悲しい顔しないで」
梨子「最初から分かってたことでしょう?」
梨子「曜ちゃんには、笑顔が似合うよ」
曜「それは、梨子ちゃんもでしょ」
梨子「……そう、かな」
曜「……ねぇ」
梨子「ん?」
曜「左手、触ってもいい?」
梨子「別にいいけど、どうして?」
曜「……触りたいの」
梨子「……そっか」
梨子「最初から分かってたことでしょう?」
梨子「曜ちゃんには、笑顔が似合うよ」
曜「それは、梨子ちゃんもでしょ」
梨子「……そう、かな」
曜「……ねぇ」
梨子「ん?」
曜「左手、触ってもいい?」
梨子「別にいいけど、どうして?」
曜「……触りたいの」
梨子「……そっか」
838: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:46:59.05 ID:aWHbNmKo
~次の日~
曜「はぁっ、はぁっ、」
曜「良かった、間に合った」
梨子「汗びっしょりじゃない、大丈夫?」
曜「うん。ごめんね」
梨子「別にいいよ」
梨子「はい、飲み物」スッ
曜「え、これペットボトル……何処から持って来たの?」
梨子「自販機があるでしょ?」
曜「いや、あるけど……まあいいか。ありがとう」ゴクッ
曜「はぁっ、はぁっ、」
曜「良かった、間に合った」
梨子「汗びっしょりじゃない、大丈夫?」
曜「うん。ごめんね」
梨子「別にいいよ」
梨子「はい、飲み物」スッ
曜「え、これペットボトル……何処から持って来たの?」
梨子「自販機があるでしょ?」
曜「いや、あるけど……まあいいか。ありがとう」ゴクッ
839: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:47:35.51 ID:aWHbNmKo
梨子「それじゃあ、始めるね」
曜「…………」
梨子「…………」ペコリ
ポロン
~~~~♪
曜(綺麗な音……)
曜(聞いてるだけで、心に楽しさが伝わってくる)
曜(まるで、梨子ちゃんの気持ちがそのまま伝わってくるみたいに)
~~~~♪
曜(真剣だけど、楽しそう)
曜(梨子ちゃん、あんな風に演奏するんだ)
曜(……綺麗)
~~~~♪
……ポロン
曜「…………」
梨子「…………」ペコリ
ポロン
~~~~♪
曜(綺麗な音……)
曜(聞いてるだけで、心に楽しさが伝わってくる)
曜(まるで、梨子ちゃんの気持ちがそのまま伝わってくるみたいに)
~~~~♪
曜(真剣だけど、楽しそう)
曜(梨子ちゃん、あんな風に演奏するんだ)
曜(……綺麗)
~~~~♪
……ポロン
840: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:48:13.43 ID:aWHbNmKo
梨子「ありがとうございました」ペコリ
パチパチパチパチ!!!
曜「凄いよ梨子ちゃん!」
曜「これなら、コンクールも優勝間違いなしだよ!」
梨子「ふふ、ありがとう」
梨子「最後に、曜ちゃんに聞いてもらえて良かった」
梨子「これで、心置きなくーー」
曜「待って」
曜「優勝した梨子ちゃんに、私からお祝いがあるの」
梨子「お祝い?」
曜「うん。これを、受け取って欲しいな」スッ
パカッ
梨子「……っ!?こ、これ!」
曜「婚約指輪、だよ」
パチパチパチパチ!!!
曜「凄いよ梨子ちゃん!」
曜「これなら、コンクールも優勝間違いなしだよ!」
梨子「ふふ、ありがとう」
梨子「最後に、曜ちゃんに聞いてもらえて良かった」
梨子「これで、心置きなくーー」
曜「待って」
曜「優勝した梨子ちゃんに、私からお祝いがあるの」
梨子「お祝い?」
曜「うん。これを、受け取って欲しいな」スッ
パカッ
梨子「……っ!?こ、これ!」
曜「婚約指輪、だよ」
841: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:48:50.37 ID:aWHbNmKo
曜「お小遣いと貯めてたお年玉で、なんとか買えたんだ」
曜「梨子ちゃんの指にちょうどハマるのを探してたら、結構時間かかっちゃってさ」
梨子「……っ、ばか」
梨子「ばか、ばかっ……ばかばかばかっ!」
梨子「なんで、なんでこんなもの!」
梨子「曜ちゃんのばかっ!」
梨子「私、消えるって、言ったよね」
梨子「こんなの、無駄じゃない」
曜「無駄なんかじゃない」
曜「これは、私の気持ちだよ」
曜「付けさせてもらうね」スッ
梨子「……っ」
キュッ
曜「梨子ちゃんの指にちょうどハマるのを探してたら、結構時間かかっちゃってさ」
梨子「……っ、ばか」
梨子「ばか、ばかっ……ばかばかばかっ!」
梨子「なんで、なんでこんなもの!」
梨子「曜ちゃんのばかっ!」
梨子「私、消えるって、言ったよね」
梨子「こんなの、無駄じゃない」
曜「無駄なんかじゃない」
曜「これは、私の気持ちだよ」
曜「付けさせてもらうね」スッ
梨子「……っ」
キュッ
842: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:49:36.75 ID:aWHbNmKo
梨子「なんで、こんなことするのよ」
梨子「泣かないって、決めてたのに」
梨子「笑顔で、お別れだって、思って、たのに、」
梨子「っ、こんな、こと、ぐすっ、されたら、未練が、できちゃう、じゃない、」
梨子「きらい……曜ちゃんなんて、だいきらいっ、」
曜「ごめんね」ギュッ
梨子「うっ、っ、意地悪、」
梨子「恋人を泣かせて、何が、楽しいのよ、」
曜「……ごめん」
梨子「許さない、絶対、ぐすっ、許さない、から、」
梨子「絶対、また会って、文句、言うん、だから、」
梨子「泣かないって、決めてたのに」
梨子「笑顔で、お別れだって、思って、たのに、」
梨子「っ、こんな、こと、ぐすっ、されたら、未練が、できちゃう、じゃない、」
梨子「きらい……曜ちゃんなんて、だいきらいっ、」
曜「ごめんね」ギュッ
梨子「うっ、っ、意地悪、」
梨子「恋人を泣かせて、何が、楽しいのよ、」
曜「……ごめん」
梨子「許さない、絶対、ぐすっ、許さない、から、」
梨子「絶対、また会って、文句、言うん、だから、」
843: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:50:25.98 ID:aWHbNmKo
梨子「……ぐすっ」
曜「…………」
梨子「浮気、したらだめだよ」
曜「うん」
梨子「他の子を好きになったらだめだよ」
曜「うん」
梨子「私のこと、忘れたら、だめだよ」
曜「約束するよ」
曜「私はずっと梨子ちゃんのことが好き」
梨子「……ばか」
梨子「ありがとう……嬉しかった」
梨子「曜ちゃんとの思い出、絶対に忘れないから」
曜「うん」
梨子「私も、ずっと大好きだよ、曜ちゃん」
グニャッ
曜「っ……!?」
曜(意識が、なんで、いきなり……)
曜(だめ……まだ、梨子ちゃんが、前に、)
グラッ
梨子「……さようなら、曜ちゃん」
曜「…………」
梨子「浮気、したらだめだよ」
曜「うん」
梨子「他の子を好きになったらだめだよ」
曜「うん」
梨子「私のこと、忘れたら、だめだよ」
曜「約束するよ」
曜「私はずっと梨子ちゃんのことが好き」
梨子「……ばか」
梨子「ありがとう……嬉しかった」
梨子「曜ちゃんとの思い出、絶対に忘れないから」
曜「うん」
梨子「私も、ずっと大好きだよ、曜ちゃん」
グニャッ
曜「っ……!?」
曜(意識が、なんで、いきなり……)
曜(だめ……まだ、梨子ちゃんが、前に、)
グラッ
梨子「……さようなら、曜ちゃん」
844: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:50:55.52 ID:aWHbNmKo
~二ヶ月後~
千歌「よーちゃん、最近元気が出てきたね」
曜「え?どうしたの突然?」
千歌「いや、二ヶ月くらい前ってずっと落ち込んでたじゃん」
千歌「毎日目を真っ赤にして学校に来るし」
曜「あれ、そうだった?」
曜「いやー、寝不足だったのかなー」
千歌「ふーん、あの時は映画見て感動したとか言ってたけどね」
曜「そ、そう?あはは、忘れちゃったなー」
千歌「よーちゃん、最近元気が出てきたね」
曜「え?どうしたの突然?」
千歌「いや、二ヶ月くらい前ってずっと落ち込んでたじゃん」
千歌「毎日目を真っ赤にして学校に来るし」
曜「あれ、そうだった?」
曜「いやー、寝不足だったのかなー」
千歌「ふーん、あの時は映画見て感動したとか言ってたけどね」
曜「そ、そう?あはは、忘れちゃったなー」
845: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:51:29.08 ID:aWHbNmKo
曜(あの日から、私は梨子ちゃんを見ていない)
曜(ピアノの音も、もう聞こえてこない)
曜(多分、もうこの世界にいないんだと思う)
曜(最初の内は未練たらしく、通っては毎日泣いていた)
曜(もう会えないんだって思うと、涙が出てくるの)
曜(でも、いつまでも泣いてなんかいられない)
曜(多分、今の私を梨子ちゃんに見られたら、怒られちゃうもん)
曜(だから、私も前を向いて歩こう)
曜(いっぱい頑張って、凄い人間になって)
曜(あの世で言ってやるんだ)
曜(梨子ちゃんの恋人は、こんなにも凄いんだって)
曜(ピアノの音も、もう聞こえてこない)
曜(多分、もうこの世界にいないんだと思う)
曜(最初の内は未練たらしく、通っては毎日泣いていた)
曜(もう会えないんだって思うと、涙が出てくるの)
曜(でも、いつまでも泣いてなんかいられない)
曜(多分、今の私を梨子ちゃんに見られたら、怒られちゃうもん)
曜(だから、私も前を向いて歩こう)
曜(いっぱい頑張って、凄い人間になって)
曜(あの世で言ってやるんだ)
曜(梨子ちゃんの恋人は、こんなにも凄いんだって)
846: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:52:28.96 ID:aWHbNmKo
「今日は転校生を紹介するぞー」
千歌「転校生だって、珍しいね」
曜「うん、そうだね」
「よし、入ってきてくれ」
「はい」
ガラッ
千歌「おお、美少女だ!」
曜「え、本当?どれどれ……」
「じゃあ自己紹介を頼む」
梨子「桜内梨子って言います。皆さん、よろしくお願いします」
曜「ええっ!?」ガタッ
千歌「転校生だって、珍しいね」
曜「うん、そうだね」
「よし、入ってきてくれ」
「はい」
ガラッ
千歌「おお、美少女だ!」
曜「え、本当?どれどれ……」
「じゃあ自己紹介を頼む」
梨子「桜内梨子って言います。皆さん、よろしくお願いします」
曜「ええっ!?」ガタッ
847: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:53:52.36 ID:aWHbNmKo
曜「な、なんで梨子ちゃんがここに……」
「なんだ渡辺、知り合いが?」
「彼女は本当はもっと前に転校するはずだったんだか、引っ越してきた時に病気が酷くなったみたいでな」
「一時休学にして、入院していたんだよ」
「二ヶ月程前に手術をして、ようやく学校に来れるようになったんだ」
曜「……本当なの?」
梨子「うん」
曜「でも、幽霊なんじゃ」
梨子「幽霊なんているわけないでしょ」クスッ
梨子「病院、抜け出して来てたの」
梨子「毎日不安で眠れなかったから」
曜「……そう、だったんだ」
「なんだ渡辺、知り合いが?」
「彼女は本当はもっと前に転校するはずだったんだか、引っ越してきた時に病気が酷くなったみたいでな」
「一時休学にして、入院していたんだよ」
「二ヶ月程前に手術をして、ようやく学校に来れるようになったんだ」
曜「……本当なの?」
梨子「うん」
曜「でも、幽霊なんじゃ」
梨子「幽霊なんているわけないでしょ」クスッ
梨子「病院、抜け出して来てたの」
梨子「毎日不安で眠れなかったから」
曜「……そう、だったんだ」
848: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:54:23.81 ID:aWHbNmKo
「二人はどういう関係なんだ?」
梨子「んー、将来を誓い合った仲……です」
「え?」
梨子「えへへ、この指輪を見てください」
梨子「曜ちゃんがくれたんですよ」
曜「っ///」カァァァ
梨子「それに、曜ちゃんは私の命を救ってくれたんです」
梨子「怖くて手術が受けられなかった私に、生きる勇気をくれた」
梨子「そのおかげで、私は今、ここにこうしていられるんです」
梨子「んー、将来を誓い合った仲……です」
「え?」
梨子「えへへ、この指輪を見てください」
梨子「曜ちゃんがくれたんですよ」
曜「っ///」カァァァ
梨子「それに、曜ちゃんは私の命を救ってくれたんです」
梨子「怖くて手術が受けられなかった私に、生きる勇気をくれた」
梨子「そのおかげで、私は今、ここにこうしていられるんです」
849: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/04(日) 23:55:03.69 ID:aWHbNmKo
梨子「曜ちゃん、ちゃーんと責任取ってもらうからね」
曜「責任?」
梨子「うん。私の一生、貰ってもらうから」
梨子「もう取り消し出来ないわよ」
曜「……うん///」
梨子「指輪、本当に嬉しかった」
梨子「いっぱい、曜ちゃんに貰っちゃった」
梨子「だから、今度は私がたくさん、いろんなものを曜ちゃんにあげるね」
梨子「曜ちゃん、大好きだよ」
梨子「一生大切にしてくれないと、許さないんだからね」チュッ
千歌「曜ちゃんの好きな人幽霊なんだってさー」
果南「え……?」ブルッ
曜「責任?」
梨子「うん。私の一生、貰ってもらうから」
梨子「もう取り消し出来ないわよ」
曜「……うん///」
梨子「指輪、本当に嬉しかった」
梨子「いっぱい、曜ちゃんに貰っちゃった」
梨子「だから、今度は私がたくさん、いろんなものを曜ちゃんにあげるね」
梨子「曜ちゃん、大好きだよ」
梨子「一生大切にしてくれないと、許さないんだからね」チュッ
千歌「曜ちゃんの好きな人幽霊なんだってさー」
果南「え……?」ブルッ
864: Ep52:入れ替わっちゃった!(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:11:06.69 ID:E7/GTjFO
梨子(曜)「……あれ?」
梨子「ここ何処だろう?さっきまで自分の部屋にいたはずなのに」
梨子「って梨子ちゃんの部屋じゃんここ!」
梨子「いつの間に来ちゃったんだろう」チラッ
梨子「ん?」
梨子「あれ?」
梨子「梨子ちゃん?」
梨子「私、梨子ちゃんになってる!?」
梨子「ここ何処だろう?さっきまで自分の部屋にいたはずなのに」
梨子「って梨子ちゃんの部屋じゃんここ!」
梨子「いつの間に来ちゃったんだろう」チラッ
梨子「ん?」
梨子「あれ?」
梨子「梨子ちゃん?」
梨子「私、梨子ちゃんになってる!?」
865: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:11:42.04 ID:E7/GTjFO
梨子「……ごくっ」フニッ
梨子「柔らかい……」フニフニ
梨子「なるほど、これは夢だね。ということは何してもいいんだよね」
梨子「ん……こほん」
梨子「曜ちゃん、私ね、曜ちゃんのことが大好きなの」
梨子「だからね、えへへ、曜ちゃんがしたいこと……なんでもしてあげる」
梨子「っ~~~~なーんて言っちゃったりっっっ!!」
梨子「せっかくだから録音しておこっと」
梨子「あ、スマホロックされてる」
梨子「0419……と」ポチポチ
梨子「おおー、開いた」
梨子「やっぱり夢の中だねー」
梨子「柔らかい……」フニフニ
梨子「なるほど、これは夢だね。ということは何してもいいんだよね」
梨子「ん……こほん」
梨子「曜ちゃん、私ね、曜ちゃんのことが大好きなの」
梨子「だからね、えへへ、曜ちゃんがしたいこと……なんでもしてあげる」
梨子「っ~~~~なーんて言っちゃったりっっっ!!」
梨子「せっかくだから録音しておこっと」
梨子「あ、スマホロックされてる」
梨子「0419……と」ポチポチ
梨子「おおー、開いた」
梨子「やっぱり夢の中だねー」
866: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:12:55.95 ID:E7/GTjFO
prrr
梨子「ん?電話?」
梨子「曜ちゃんから……って私?」
梨子「もしもしー?」
曜(梨子)『もしもし、曜ちゃん!?』
梨子「そうだけど、もしかして梨子ちゃん?」
曜『うん!なんでか分かんないけど、私たち入れ替わっちゃったみたいなの!』
梨子「なるほどねー」
曜『とりあえずお互いにバレないように振る舞おう』
曜『怪しまれないように、私は今日はすぐ寝ちゃうから!』
梨子「うん、分かった」
曜『それと、机の上の日記帳は絶対見ないでね!絶対だよ!』
梨子「了解ー、日記帳ってこの水色のやつだよね?」
曜『うん、それだよ』
梨子「◯月×日、今日は曜ちゃんと手を繋いだ。胸の音が凄くうるさかった。顔が赤いのバレてなかったよね?」
曜『読まないで!曜ちゃん、分かった!?』
梨子「はいはーい」
梨子「ん?電話?」
梨子「曜ちゃんから……って私?」
梨子「もしもしー?」
曜(梨子)『もしもし、曜ちゃん!?』
梨子「そうだけど、もしかして梨子ちゃん?」
曜『うん!なんでか分かんないけど、私たち入れ替わっちゃったみたいなの!』
梨子「なるほどねー」
曜『とりあえずお互いにバレないように振る舞おう』
曜『怪しまれないように、私は今日はすぐ寝ちゃうから!』
梨子「うん、分かった」
曜『それと、机の上の日記帳は絶対見ないでね!絶対だよ!』
梨子「了解ー、日記帳ってこの水色のやつだよね?」
曜『うん、それだよ』
梨子「◯月×日、今日は曜ちゃんと手を繋いだ。胸の音が凄くうるさかった。顔が赤いのバレてなかったよね?」
曜『読まないで!曜ちゃん、分かった!?』
梨子「はいはーい」
867: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:13:32.03 ID:E7/GTjFO
梨子「どれどれー」ペラペラ
◯月△日
飛び込みで疲れてた曜ちゃんに膝枕しちゃった。
みんなのヒーローの曜ちゃんも、その時だけは私だけの曜ちゃんだった。
えへへ、曜ちゃんの寝顔たくさん堪能しちゃった。
曜ちゃん、大好き。ちゅっ♡。
梨子「おおー、流石私の夢」
梨子「梨子ちゃんメロメロじゃないですか」
梨子「よーし、お返事書いておこうっと」
梨子「『私も好きだよ。ちゅっ♡』と」カキカキ
梨子「他のページも全部私のことだしなー」
梨子「全部お返事書こうかな」カキカキ
◯月△日
飛び込みで疲れてた曜ちゃんに膝枕しちゃった。
みんなのヒーローの曜ちゃんも、その時だけは私だけの曜ちゃんだった。
えへへ、曜ちゃんの寝顔たくさん堪能しちゃった。
曜ちゃん、大好き。ちゅっ♡。
梨子「おおー、流石私の夢」
梨子「梨子ちゃんメロメロじゃないですか」
梨子「よーし、お返事書いておこうっと」
梨子「『私も好きだよ。ちゅっ♡』と」カキカキ
梨子「他のページも全部私のことだしなー」
梨子「全部お返事書こうかな」カキカキ
868: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:14:15.52 ID:E7/GTjFO
梨子「ん、このノートは?自作の小説?」
梨子「『堕ちていく天才ピアニスト~逃げ場のない船上~』……どんな内容なんだろう」
梨子「ふむふむ……おおー」
梨子「梨子ちゃんが私に無理やり襲われてる」
梨子「夢の中の梨子ちゃんはマゾなんだねー」
梨子「いやー、本物の梨子ちゃんがこれ書いてたら興奮しちゃうなー」
梨子「あー、せっかくだし夢の中でしかできない何かをしたい」
梨子「そうだ、梨子ちゃんの姿でしよっと」
梨子「何か道具も……お!押入れの中に発見!」
梨子「後はスマホで動画とりながらっと」
梨子「ん……こほん」
ポチッ
梨子「はじめまして、曜ちゃんのことが大好きな桜内梨子です」
梨子「今日は、曜ちゃんのことを想いながらしちゃいたいと思います」
ーーー
ーー
ー
梨子「『堕ちていく天才ピアニスト~逃げ場のない船上~』……どんな内容なんだろう」
梨子「ふむふむ……おおー」
梨子「梨子ちゃんが私に無理やり襲われてる」
梨子「夢の中の梨子ちゃんはマゾなんだねー」
梨子「いやー、本物の梨子ちゃんがこれ書いてたら興奮しちゃうなー」
梨子「あー、せっかくだし夢の中でしかできない何かをしたい」
梨子「そうだ、梨子ちゃんの姿でしよっと」
梨子「何か道具も……お!押入れの中に発見!」
梨子「後はスマホで動画とりながらっと」
梨子「ん……こほん」
ポチッ
梨子「はじめまして、曜ちゃんのことが大好きな桜内梨子です」
梨子「今日は、曜ちゃんのことを想いながらしちゃいたいと思います」
ーーー
ーー
ー
869: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:14:41.99 ID:E7/GTjFO
曜「ん……?」
曜「もう朝?」
曜「あ、元に戻ってる!」
曜「当たり前か。夢だし」
曜「はー、楽しかったなーまた見たいなー」
「曜ー!起きなさいー!朝ごはんできてるわよー!」
曜「はーい!」
曜「よーし、今日も一日頑張りますか!」
曜「もう朝?」
曜「あ、元に戻ってる!」
曜「当たり前か。夢だし」
曜「はー、楽しかったなーまた見たいなー」
「曜ー!起きなさいー!朝ごはんできてるわよー!」
曜「はーい!」
曜「よーし、今日も一日頑張りますか!」
870: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:15:16.21 ID:E7/GTjFO
~教室~
曜「お、梨子ちゃん発見!」
曜「梨子ちゃん、おはヨーソロー!」
梨子「おはヨーソロー、じゃないわよ!」
曜「え?」
梨子「曜ちゃんのばかっ!あほっ!変態! !すけこましっ!」
梨子「私のスマホで何撮ってるのよ!」
曜「え……?」
梨子「あ、あんな……あんな、へ、変態な動画!」
梨子「し、しかも曜ちゃんのこと好きっていいながらっ!」
梨子「信じられない!この変態!」パシーン
曜「お、梨子ちゃん発見!」
曜「梨子ちゃん、おはヨーソロー!」
梨子「おはヨーソロー、じゃないわよ!」
曜「え?」
梨子「曜ちゃんのばかっ!あほっ!変態! !すけこましっ!」
梨子「私のスマホで何撮ってるのよ!」
曜「え……?」
梨子「あ、あんな……あんな、へ、変態な動画!」
梨子「し、しかも曜ちゃんのこと好きっていいながらっ!」
梨子「信じられない!この変態!」パシーン
871: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/05(月) 22:16:26.21 ID:E7/GTjFO
曜「え、あ、嘘、あれ夢じゃないの?」
梨子「夢じゃないわよ!昨日電話したでしょ!」
曜「う、嘘……」サァァァァ
曜「で、でも、おかしいよ!だって梨子ちゃんのスマホの暗証番号、私の誕生日だったよ!?」
梨子「っ///」
曜「日記も全部私のことばっかりだったし!」
曜「しかも私と梨子ちゃんを題材にした なしょうせーー」
梨子「ば、ばかー!」パシーン
梨子「もー!曜ちゃんのばかばかばかー!」
梨子「こんなのもうお嫁にいけないじゃないー!」
梨子「責任取って貰いなさいよ!ばかー!」パシーン
曜「え、つまり、梨子ちゃんって私のこと好きなの?」ヒリヒリ
梨子「っ~~~///」
梨子「曜ちゃんのばかーーーー!」パシーン
ルビィ(善子)「ルビィの部屋……私の写真ばっかりじゃない……」ガタガタ
善子(ルビィ)「……この姿なら、ルビィの方が力が強いよね?」
ルビィ(善子)「ひっ!?」
梨子「夢じゃないわよ!昨日電話したでしょ!」
曜「う、嘘……」サァァァァ
曜「で、でも、おかしいよ!だって梨子ちゃんのスマホの暗証番号、私の誕生日だったよ!?」
梨子「っ///」
曜「日記も全部私のことばっかりだったし!」
曜「しかも私と梨子ちゃんを題材にした なしょうせーー」
梨子「ば、ばかー!」パシーン
梨子「もー!曜ちゃんのばかばかばかー!」
梨子「こんなのもうお嫁にいけないじゃないー!」
梨子「責任取って貰いなさいよ!ばかー!」パシーン
曜「え、つまり、梨子ちゃんって私のこと好きなの?」ヒリヒリ
梨子「っ~~~///」
梨子「曜ちゃんのばかーーーー!」パシーン
ルビィ(善子)「ルビィの部屋……私の写真ばっかりじゃない……」ガタガタ
善子(ルビィ)「……この姿なら、ルビィの方が力が強いよね?」
ルビィ(善子)「ひっ!?」
880: Ep53:好きになったら、だめなんですか?(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:36:21.40 ID:M51wfI9E
「渡辺先輩のことが好きです!付き合ってください!」
曜「ありがとう、嬉しいよ」
曜「でもごめんね、私は君のこと、友達としか思えないの」
「っ……そんな」
曜「これからも、友達でいようね」
「……はい」
曜「ありがとう、嬉しいよ」
曜「でもごめんね、私は君のこと、友達としか思えないの」
「っ……そんな」
曜「これからも、友達でいようね」
「……はい」
881: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:37:18.73 ID:M51wfI9E
曜(少し優しくしたりするだけで惚れちゃうんだから、人間って単純だよね)
曜(やっぱり楽しいな、人を好きにさせるのは)
曜(次はどの子にしようかなー)
「転校生を紹介するぞー」
梨子「東京から転校してきた、桜内梨子です。よろしくお願いします」ペコリ
曜「……へぇ」
曜(東京の子かぁ、結構可愛いね)
曜(大人しそうで全然恋愛も知らなさそう)
曜(よし決めた、次はあの子に決定)
曜(やっぱり楽しいな、人を好きにさせるのは)
曜(次はどの子にしようかなー)
「転校生を紹介するぞー」
梨子「東京から転校してきた、桜内梨子です。よろしくお願いします」ペコリ
曜「……へぇ」
曜(東京の子かぁ、結構可愛いね)
曜(大人しそうで全然恋愛も知らなさそう)
曜(よし決めた、次はあの子に決定)
882: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:37:52.05 ID:M51wfI9E
曜「初めまして、梨子ちゃん」
梨子「は、初めまして」
曜「私は渡辺曜。曜ちゃんって呼んでね」
梨子「え、えっと……曜、ちゃん」
曜「うん!」
曜「まだ来たばっかりで慣れてないよね」
曜「私が学校を案内するよ」ギュッ
梨子「あ……っ///」
曜(手を繋いだくらいで赤くなるんだ)
曜(これは簡単に堕とせそうだなー)
梨子「は、初めまして」
曜「私は渡辺曜。曜ちゃんって呼んでね」
梨子「え、えっと……曜、ちゃん」
曜「うん!」
曜「まだ来たばっかりで慣れてないよね」
曜「私が学校を案内するよ」ギュッ
梨子「あ……っ///」
曜(手を繋いだくらいで赤くなるんだ)
曜(これは簡単に堕とせそうだなー)
883: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:38:32.06 ID:M51wfI9E
曜「梨子ちゃんは何か好きなものあるの?」
梨子「ピアノ、かな」
曜「弾けるんだ?」
梨子「ちょっとだけだよ」
曜「そうなの?聞いてみたいな」ギュッ
梨子「きゃっ!?」
曜「ねえ、梨子ちゃん」
梨子「か、かお、ちかっ……///」
曜「ん?」
梨子「わ、分かった!分かったから///」
曜「ありがとう、梨子ちゃん」
曜「じゃあ音楽室に行こうか」ギュッ
梨子「っ///」
曜(やっぱり近い距離間に慣れてないんだね)
曜(顔真っ赤にしちゃって、可愛いなぁ)
梨子「ピアノ、かな」
曜「弾けるんだ?」
梨子「ちょっとだけだよ」
曜「そうなの?聞いてみたいな」ギュッ
梨子「きゃっ!?」
曜「ねえ、梨子ちゃん」
梨子「か、かお、ちかっ……///」
曜「ん?」
梨子「わ、分かった!分かったから///」
曜「ありがとう、梨子ちゃん」
曜「じゃあ音楽室に行こうか」ギュッ
梨子「っ///」
曜(やっぱり近い距離間に慣れてないんだね)
曜(顔真っ赤にしちゃって、可愛いなぁ)
884: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:39:08.39 ID:M51wfI9E
~~~~♪
梨子「どう、だった?」
曜「上手だったよ」
曜「感動しちゃった」
曜「梨子ちゃんは凄いんだね」
梨子「そんなことないよ」
曜「ううん、そんなことあるよ」
曜「私、梨子ちゃんのこともっと知りたくなっちゃった」
梨子「え?」
曜「今週デートしよっか」
曜「土曜日と日曜日どっちがいい?」
梨子「いや、えっと……」
曜「私は土曜日がいいんだけどいいよね?」
梨子「あ、うん……」
曜「よし、決まり」
曜「じゃあ、駅に10時に集合ね」
梨子「どう、だった?」
曜「上手だったよ」
曜「感動しちゃった」
曜「梨子ちゃんは凄いんだね」
梨子「そんなことないよ」
曜「ううん、そんなことあるよ」
曜「私、梨子ちゃんのこともっと知りたくなっちゃった」
梨子「え?」
曜「今週デートしよっか」
曜「土曜日と日曜日どっちがいい?」
梨子「いや、えっと……」
曜「私は土曜日がいいんだけどいいよね?」
梨子「あ、うん……」
曜「よし、決まり」
曜「じゃあ、駅に10時に集合ね」
885: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:39:51.03 ID:M51wfI9E
~土曜日~
曜「あーん」
梨子「あ、あーん///」パクッ
曜「ここのケーキ美味しいでしょ?」
梨子「うん……///」
~
曜「この服似合うんじゃない?」
曜「着てみてよ」
梨子「え、でも」
曜「大丈夫、梨子ちゃんなら何着ても絶対可愛いから!」
曜「ほらほら、早く」
梨子「///」
~
曜「梨子ちゃんは恋愛映画好き?」
梨子「好き……だよ」
曜「私も好きだよ」
曜「それに、参考にもなるしね」
曜「これから梨子ちゃんと一緒にいる時のさ」
梨子「え、えっと……っ///」
曜「ふふ、半分くらい冗談だよ」
曜「でも、もう半分は……分かんないよ?」ギュッ
梨子「///」
曜「あーん」
梨子「あ、あーん///」パクッ
曜「ここのケーキ美味しいでしょ?」
梨子「うん……///」
~
曜「この服似合うんじゃない?」
曜「着てみてよ」
梨子「え、でも」
曜「大丈夫、梨子ちゃんなら何着ても絶対可愛いから!」
曜「ほらほら、早く」
梨子「///」
~
曜「梨子ちゃんは恋愛映画好き?」
梨子「好き……だよ」
曜「私も好きだよ」
曜「それに、参考にもなるしね」
曜「これから梨子ちゃんと一緒にいる時のさ」
梨子「え、えっと……っ///」
曜「ふふ、半分くらい冗談だよ」
曜「でも、もう半分は……分かんないよ?」ギュッ
梨子「///」
886: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:40:49.60 ID:M51wfI9E
曜「あー、楽しかった」
曜「梨子ちゃんといると時間があっという間だよ」
曜「梨子ちゃんはどうだった?」
梨子「楽しかった……です」
曜「そっか、良かった」
曜「それじゃあさ、最後にもっと楽しいところいく?」
梨子「え、それって……」
曜「ホテルだよ。沼津だと仲のいい子がホテルに行くのは普通なんだ」
曜「来てくれるよね、梨子ちゃん?」ギュッ
曜(はい、堕ちた)
曜(簡単すぎるなー、やっぱり)
梨子「ごめんなさい……!今日は、もう帰らないと」
曜「え?」
梨子「じゃ、じゃあまた明日ね、曜ちゃん!」ダッ
曜「……嘘」
曜「タイミングが早すぎた?いや、そんなわけ……」
曜「……ふふ、ちょっと面白くなってきたね」
曜「絶対私に惚れさせてあげるよ、梨子ちゃん」
曜「梨子ちゃんといると時間があっという間だよ」
曜「梨子ちゃんはどうだった?」
梨子「楽しかった……です」
曜「そっか、良かった」
曜「それじゃあさ、最後にもっと楽しいところいく?」
梨子「え、それって……」
曜「ホテルだよ。沼津だと仲のいい子がホテルに行くのは普通なんだ」
曜「来てくれるよね、梨子ちゃん?」ギュッ
曜(はい、堕ちた)
曜(簡単すぎるなー、やっぱり)
梨子「ごめんなさい……!今日は、もう帰らないと」
曜「え?」
梨子「じゃ、じゃあまた明日ね、曜ちゃん!」ダッ
曜「……嘘」
曜「タイミングが早すぎた?いや、そんなわけ……」
曜「……ふふ、ちょっと面白くなってきたね」
曜「絶対私に惚れさせてあげるよ、梨子ちゃん」
887: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:41:19.12 ID:M51wfI9E
~一ヶ月後~
曜「……なんで?」
曜「なんで梨子ちゃんは私に靡かないの?」
曜「あんなに顔真っ赤にしてるのに」
曜「しかも、最近はなんだか私といると辛そうにしてる」
曜「直接聞いてみようかな」
曜「うん、そうしよう」
曜「……なんで?」
曜「なんで梨子ちゃんは私に靡かないの?」
曜「あんなに顔真っ赤にしてるのに」
曜「しかも、最近はなんだか私といると辛そうにしてる」
曜「直接聞いてみようかな」
曜「うん、そうしよう」
888: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:42:06.14 ID:M51wfI9E
曜「ねえ、梨子ちゃん」
梨子「なに?」
曜「なんで最近、そんなに辛そうな表情してるの?」
梨子「っ……別に、そんな表情……」
曜「元気出してよ」ギュッ
梨子「…………」
曜「ほら、やっぱり」
曜「辛いことがあるなら教えてよ」
曜「力になるからさ」
梨子「……ない、よ」
曜「ふーん、そっか」
曜「それとね、もう一つ聞きたいことがあるんだ」
曜「梨子ちゃん、どうして私のことを好きになってくれないの?」
曜「私は、こんなに梨子ちゃんのこと好きなのに」ギュッ
梨子「なに?」
曜「なんで最近、そんなに辛そうな表情してるの?」
梨子「っ……別に、そんな表情……」
曜「元気出してよ」ギュッ
梨子「…………」
曜「ほら、やっぱり」
曜「辛いことがあるなら教えてよ」
曜「力になるからさ」
梨子「……ない、よ」
曜「ふーん、そっか」
曜「それとね、もう一つ聞きたいことがあるんだ」
曜「梨子ちゃん、どうして私のことを好きになってくれないの?」
曜「私は、こんなに梨子ちゃんのこと好きなのに」ギュッ
889: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:42:45.91 ID:M51wfI9E
梨子「……てよ」
曜「え?」
梨子「やめてよ」
曜「……?」
梨子「心にも思ってないこと、簡単に、言わないでよ」
曜「梨子、ちゃん?」
梨子「好きにならない理由なんて、なんで聞くの?」
梨子「そんなの、簡単じゃない」
梨子「だって、曜ちゃん、私が、ぐすっ、好きに、なったら、離れ、ちゃうんでしょ?」
曜「!」
梨子「酷いよ、こんなの、酷い、よ」
梨子「好きなのに、言えないなんて、こんな、の、」
梨子「っ!」ダッ
曜「まっーー」
タタタタタ
曜「え?」
梨子「やめてよ」
曜「……?」
梨子「心にも思ってないこと、簡単に、言わないでよ」
曜「梨子、ちゃん?」
梨子「好きにならない理由なんて、なんで聞くの?」
梨子「そんなの、簡単じゃない」
梨子「だって、曜ちゃん、私が、ぐすっ、好きに、なったら、離れ、ちゃうんでしょ?」
曜「!」
梨子「酷いよ、こんなの、酷い、よ」
梨子「好きなのに、言えないなんて、こんな、の、」
梨子「っ!」ダッ
曜「まっーー」
タタタタタ
890: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:43:18.79 ID:M51wfI9E
曜「……梨子ちゃん、泣いてた」
曜「私のせい、だよね」
曜「そっか、バレてたんだ」
曜「それじゃあ仕方ないよね、堕とせなくても」
曜「……あれ、なんでだろう、心が、痛い」
曜「なんで、涙が、出て、」
曜「……ばか」
曜「私は、本当、ばかだ」
曜「梨子ちゃんを傷付けて、やっと分かった」
曜「私のしてきたことが、最低だったことに」
曜「梨子ちゃんのことが、好きだってことに」
曜「……謝らないと」
曜「それで、許してもらえるなら、私から……」
曜「私のせい、だよね」
曜「そっか、バレてたんだ」
曜「それじゃあ仕方ないよね、堕とせなくても」
曜「……あれ、なんでだろう、心が、痛い」
曜「なんで、涙が、出て、」
曜「……ばか」
曜「私は、本当、ばかだ」
曜「梨子ちゃんを傷付けて、やっと分かった」
曜「私のしてきたことが、最低だったことに」
曜「梨子ちゃんのことが、好きだってことに」
曜「……謝らないと」
曜「それで、許してもらえるなら、私から……」
891: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:43:58.69 ID:M51wfI9E
曜「ここにいたんだ、梨子ちゃん」
梨子「……さっきはごめんね」
梨子「いきなり泣いちゃって」
曜「ううん、むしろ、私の方が謝らないと」
曜「ごめん、梨子ちゃん」
曜「私、最初は梨子ちゃんを惚れさせて遊ぼうとしてた」
曜「最低だった。梨子ちゃんを傷付けて、初めてそれに気付いたんだ」
曜「本当に、ごめん」
梨子「曜ちゃん……」
曜「虫のいい話かもしれないけど、聞いてほしい」
曜「私、梨子ちゃんのことがーー」
梨子「……さっきはごめんね」
梨子「いきなり泣いちゃって」
曜「ううん、むしろ、私の方が謝らないと」
曜「ごめん、梨子ちゃん」
曜「私、最初は梨子ちゃんを惚れさせて遊ぼうとしてた」
曜「最低だった。梨子ちゃんを傷付けて、初めてそれに気付いたんだ」
曜「本当に、ごめん」
梨子「曜ちゃん……」
曜「虫のいい話かもしれないけど、聞いてほしい」
曜「私、梨子ちゃんのことがーー」
892: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:44:44.73 ID:M51wfI9E
曜「…………っ!」
曜(あれ、言えない?)
曜(なんで?)
曜(好きっていうだけなんだよ?いつも言ってたでしょ?)
曜(ほら、早く言わないと)
曜(でも、断られたらどうしよう)
曜(今までの関係が壊れたら)
曜(……怖い)
曜(告白するのが、怖い)
曜(みんな、こんなことしてたんだ)
曜(っ、言わないと)
曜(言え、言えっ!言えっ!!)
曜「っ、す、好き、です」
曜「だ、だから、わ、わたし、と、その、つ、付き合って、く、くだ、」
梨子「……っ、ふふっ」クスッ
曜「え?」
曜(あれ、言えない?)
曜(なんで?)
曜(好きっていうだけなんだよ?いつも言ってたでしょ?)
曜(ほら、早く言わないと)
曜(でも、断られたらどうしよう)
曜(今までの関係が壊れたら)
曜(……怖い)
曜(告白するのが、怖い)
曜(みんな、こんなことしてたんだ)
曜(っ、言わないと)
曜(言え、言えっ!言えっ!!)
曜「っ、す、好き、です」
曜「だ、だから、わ、わたし、と、その、つ、付き合って、く、くだ、」
梨子「……っ、ふふっ」クスッ
曜「え?」
893: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/06(火) 22:45:23.68 ID:M51wfI9E
梨子「ごめんね、でも、なんだか凄く新鮮だったから」
曜「新鮮?」
梨子「うん。曜ちゃんっていつも余裕の表情だったけど、今は恋する普通の女の子なんだもん」
曜「い、言わないで///」
梨子「……私と、同じだね」
曜「え?」
梨子「私も、曜ちゃんのことが好き」
曜「!」
梨子「えへへ、やっと言えた」
梨子「ずっと、言いたかったんだもん」
曜「……ごめんね、待たせちゃって」
梨子「いいよ、その分、これからたくさん言うんだから」
梨子「大好きだよ、曜ちゃん」
曜「えへへ、私も梨子ちゃんのこと、だーいすき」
鞠莉「後輩は素直になったけど、果南はいつ素直になるんでしょうねー?」
果南「……うっさい」
曜「新鮮?」
梨子「うん。曜ちゃんっていつも余裕の表情だったけど、今は恋する普通の女の子なんだもん」
曜「い、言わないで///」
梨子「……私と、同じだね」
曜「え?」
梨子「私も、曜ちゃんのことが好き」
曜「!」
梨子「えへへ、やっと言えた」
梨子「ずっと、言いたかったんだもん」
曜「……ごめんね、待たせちゃって」
梨子「いいよ、その分、これからたくさん言うんだから」
梨子「大好きだよ、曜ちゃん」
曜「えへへ、私も梨子ちゃんのこと、だーいすき」
鞠莉「後輩は素直になったけど、果南はいつ素直になるんでしょうねー?」
果南「……うっさい」
905: Ep54:勇者と魔法使い(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:48:52.35 ID:KWjPqIQP
「えーん、えーん!」
「こんにちは。どうして泣いてるの?」
「え……?な、なんでここに人が?」
「うーん、たまに遊びに来る森だし、なんでと言われても」
「……ごめんなさい。すぐに出て行くね」
「いや、いいよ。ここはみんなの森だし」
「……うん」
「私は曜。曜ちゃん、って呼んでね」
「曜ちゃん……」
「それで、どうして泣いてたの?」
「お父さんに、酷いことされるの。もうあんなところ帰りたくない」
「そうなんだ……じゃあ私の家に来る?」
「……だめ。絶対に、帰らないといけないから」
「そんなの倒しちゃえばいいんだよ」
「無理だよ。お父さん、世界で一番強いから」
「それじゃあ、私がいっぱい修行して、世界で一番強くなって、助けに行くね!」
「え?本当に?本当に、助けてくれるの?」
「本当だよ。そうしたら、私の家に来られるもんね」
「……約束だよ、待ってるから」
「うん!」
「こんにちは。どうして泣いてるの?」
「え……?な、なんでここに人が?」
「うーん、たまに遊びに来る森だし、なんでと言われても」
「……ごめんなさい。すぐに出て行くね」
「いや、いいよ。ここはみんなの森だし」
「……うん」
「私は曜。曜ちゃん、って呼んでね」
「曜ちゃん……」
「それで、どうして泣いてたの?」
「お父さんに、酷いことされるの。もうあんなところ帰りたくない」
「そうなんだ……じゃあ私の家に来る?」
「……だめ。絶対に、帰らないといけないから」
「そんなの倒しちゃえばいいんだよ」
「無理だよ。お父さん、世界で一番強いから」
「それじゃあ、私がいっぱい修行して、世界で一番強くなって、助けに行くね!」
「え?本当に?本当に、助けてくれるの?」
「本当だよ。そうしたら、私の家に来られるもんね」
「……約束だよ、待ってるから」
「うん!」
906: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:49:32.99 ID:KWjPqIQP
~10年後~
曜「今日から勇者として旅立つぞー!」
曜「まずは仲間を集めないとね!」
梨子「あの、勇者様ですよね?」
曜「ん?君は?」
梨子「私は梨子っていいます。もしよければ、勇者様のパーティーに加えてもらえないでしょうか?」
梨子「こう見えても魔法に自信があります」
曜「いいよ!」
梨子「え、いいんですか?」
梨子「こんなに簡単に?」
曜「うん!こういうのは直感が大切だからね」
曜「よろしくね、梨子ちゃん」
梨子「よろしくお願いします」
梨子「……曜ちゃん」
曜(あれ、私名乗ったっけ?)
曜(まあいいか)
曜「今日から勇者として旅立つぞー!」
曜「まずは仲間を集めないとね!」
梨子「あの、勇者様ですよね?」
曜「ん?君は?」
梨子「私は梨子っていいます。もしよければ、勇者様のパーティーに加えてもらえないでしょうか?」
梨子「こう見えても魔法に自信があります」
曜「いいよ!」
梨子「え、いいんですか?」
梨子「こんなに簡単に?」
曜「うん!こういうのは直感が大切だからね」
曜「よろしくね、梨子ちゃん」
梨子「よろしくお願いします」
梨子「……曜ちゃん」
曜(あれ、私名乗ったっけ?)
曜(まあいいか)
907: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:50:20.94 ID:KWjPqIQP
~とある洞窟~
梨子「ファイヤーボール!」
ドーン!
曜「おお!梨子ちゃん凄い!」
曜「敵が一気に消し炭になった!」
梨子「こんなの、大したことじゃないよ」
曜「ううん、凄いよ!」
曜「この力で、世界のみんなを救おう!」
曜「魔王を倒すんだ!」
梨子「……うん」
梨子「ファイヤーボール!」
ドーン!
曜「おお!梨子ちゃん凄い!」
曜「敵が一気に消し炭になった!」
梨子「こんなの、大したことじゃないよ」
曜「ううん、凄いよ!」
曜「この力で、世界のみんなを救おう!」
曜「魔王を倒すんだ!」
梨子「……うん」
908: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:51:23.71 ID:KWjPqIQP
~野宿~
パチパチパチパチ
曜「こうやって火をたくのも、『冒険に出たー!』って気分になって楽しいね」
梨子「途中から嫌になると思うよ」
曜「なるわけないよ。だって梨子ちゃんが一緒だと楽しいんだもん!」
梨子「……///」
曜「そうだ、梨子ちゃんはなんで私についてきたの?」
曜「梨子ちゃんぐらいの強さがあれば、お城で宮廷魔術師にもなれるんじゃない?」
梨子「冒険に、出たかったの」
曜「冒険に?」
梨子「うん。いつも家の中にいたから、外の世界を見たかった」
梨子「だから、かな」
曜「そうなんだ。じゃあ、いっぱいいろんな世界を見ないとね」
梨子「うん」
パチパチパチパチ
曜「こうやって火をたくのも、『冒険に出たー!』って気分になって楽しいね」
梨子「途中から嫌になると思うよ」
曜「なるわけないよ。だって梨子ちゃんが一緒だと楽しいんだもん!」
梨子「……///」
曜「そうだ、梨子ちゃんはなんで私についてきたの?」
曜「梨子ちゃんぐらいの強さがあれば、お城で宮廷魔術師にもなれるんじゃない?」
梨子「冒険に、出たかったの」
曜「冒険に?」
梨子「うん。いつも家の中にいたから、外の世界を見たかった」
梨子「だから、かな」
曜「そうなんだ。じゃあ、いっぱいいろんな世界を見ないとね」
梨子「うん」
909: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:52:05.57 ID:KWjPqIQP
~vs四天王~
曜「せやぁっ!」ズバッ
「グァァァァァァッッッ!」ドターン
曜「ふぅ、結構苦戦したね」
梨子「曜ちゃん、凄い」
曜「え?何が?」
梨子「だって、魔王軍の四天王を倒したんだよ?」
曜「梨子ちゃんが手伝ってくれたからだよ」
梨子「そんなことない。私の魔法は全然効いてなかったから」
曜「そんなことないと思うけどなー」
梨子「曜ちゃんなら、もしかしたら……」
曜「ん?何?」
梨子「ううん、なんでもないよ」
曜「せやぁっ!」ズバッ
「グァァァァァァッッッ!」ドターン
曜「ふぅ、結構苦戦したね」
梨子「曜ちゃん、凄い」
曜「え?何が?」
梨子「だって、魔王軍の四天王を倒したんだよ?」
曜「梨子ちゃんが手伝ってくれたからだよ」
梨子「そんなことない。私の魔法は全然効いてなかったから」
曜「そんなことないと思うけどなー」
梨子「曜ちゃんなら、もしかしたら……」
曜「ん?何?」
梨子「ううん、なんでもないよ」
910: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:52:38.10 ID:KWjPqIQP
~ダンジョン~
曜「こっちも行き止まりかー」
曜「どうしよう、このままだと食料が尽きちゃうね」
梨子「……ごめん、なさい」
梨子「私が、私が罠にかかったせいで……」グスッ
曜「梨子ちゃんのせいじゃないよ」
曜「私が前にいても変わらなかったからさ」
梨子「で、でも、このままじゃ……」
曜「大丈夫だって、なんとかなるから」
曜「梨子ちゃんと一緒なら、なんだってできる気がするもん」
曜「こんなの余裕だよ、余裕」
梨子「……曜ちゃん」
梨子「……ありがとう」ギュッ
曜「こっちも行き止まりかー」
曜「どうしよう、このままだと食料が尽きちゃうね」
梨子「……ごめん、なさい」
梨子「私が、私が罠にかかったせいで……」グスッ
曜「梨子ちゃんのせいじゃないよ」
曜「私が前にいても変わらなかったからさ」
梨子「で、でも、このままじゃ……」
曜「大丈夫だって、なんとかなるから」
曜「梨子ちゃんと一緒なら、なんだってできる気がするもん」
曜「こんなの余裕だよ、余裕」
梨子「……曜ちゃん」
梨子「……ありがとう」ギュッ
911: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:53:08.23 ID:KWjPqIQP
~宿屋~
曜「あー、久しぶりに疲れた」
曜「回復魔法、ありがとうね、梨子ちゃん」
梨子「ううん、私の方こそありがとうだよ」
梨子「動けなくなった私を背負ってくれて……」
梨子「……なんで、置いて行かなかったの?」
曜「そんなの、私が梨子ちゃんといたいからに決まってるじゃん」
梨子「っ……ずるい。そんなこと言われたら、なんにも言えないよ」
曜「えへへ、勇者ってずるいんだよ」
曜「だから梨子ちゃんよりも先に寝ちゃうんだよね、おやすみー」
梨子「……ばか」
梨子「おやすみ、曜ちゃん」
梨子「……さて、と」
曜「あー、久しぶりに疲れた」
曜「回復魔法、ありがとうね、梨子ちゃん」
梨子「ううん、私の方こそありがとうだよ」
梨子「動けなくなった私を背負ってくれて……」
梨子「……なんで、置いて行かなかったの?」
曜「そんなの、私が梨子ちゃんといたいからに決まってるじゃん」
梨子「っ……ずるい。そんなこと言われたら、なんにも言えないよ」
曜「えへへ、勇者ってずるいんだよ」
曜「だから梨子ちゃんよりも先に寝ちゃうんだよね、おやすみー」
梨子「……ばか」
梨子「おやすみ、曜ちゃん」
梨子「……さて、と」
912: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:53:40.71 ID:KWjPqIQP
「いかに勇者様が強くても、寝てる間は無防備よね」
「ふふ、骨抜きにしてあげる」
梨子「《メガフレア》」
「イヤァァァァァァァッッ!!!」
梨子「全く、曜ちゃんに変なことをしようだなんて許さないんだから」
梨子「曜ちゃんはこういうのに弱そうだから、私が守ってあげないとね」
梨子「……そう、私が守るの」
梨子「曜ちゃんを、あいつから」
梨子「そのために私は強くなった」
梨子「誰にも負けないくらい、強く」
「ふふ、骨抜きにしてあげる」
梨子「《メガフレア》」
「イヤァァァァァァァッッ!!!」
梨子「全く、曜ちゃんに変なことをしようだなんて許さないんだから」
梨子「曜ちゃんはこういうのに弱そうだから、私が守ってあげないとね」
梨子「……そう、私が守るの」
梨子「曜ちゃんを、あいつから」
梨子「そのために私は強くなった」
梨子「誰にも負けないくらい、強く」
913: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:54:15.57 ID:KWjPqIQP
~vs四天王~
曜「これで最後、かな」
曜「後は魔王を倒して、世界を救うだけ」
梨子「……そうだね」
梨子「ねぇ、曜ちゃんはどうしてこんなに強くなったの?」
曜「うーん、分かんない」
曜「でも、昔約束した気がするんだ」
曜「強くなって、助けるって」
梨子「!」
曜「だから、いっぱい修行したんだと思う」
曜「ってこれじゃあ意味わかんないよね、ごめん」
梨子「……ちゃんと消したはずなのに、覚えててくれたんだ」ボソッ
曜「ん?何か言った?」
梨子「ううん、なんでもないよ」
梨子「最後の戦いも、頑張ろうね」
曜「これで最後、かな」
曜「後は魔王を倒して、世界を救うだけ」
梨子「……そうだね」
梨子「ねぇ、曜ちゃんはどうしてこんなに強くなったの?」
曜「うーん、分かんない」
曜「でも、昔約束した気がするんだ」
曜「強くなって、助けるって」
梨子「!」
曜「だから、いっぱい修行したんだと思う」
曜「ってこれじゃあ意味わかんないよね、ごめん」
梨子「……ちゃんと消したはずなのに、覚えててくれたんだ」ボソッ
曜「ん?何か言った?」
梨子「ううん、なんでもないよ」
梨子「最後の戦いも、頑張ろうね」
914: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:55:10.98 ID:KWjPqIQP
~玉座~
曜「魔王、観念しろ!」
曜「お前を倒して、世界を救う!」
「脆弱な人間風情がよく吠えるな」
「梨子!遊びは終わりだ!こちらに戻ってこい!」
梨子「……いやよ」
梨子「私はこの場であなたを倒す」
曜「どういうこと?」
梨子「私は、魔王の娘なの」
梨子「でも、考え方に付いていけなかった」
梨子「嫌なことも、たくさんされた」
梨子「だから、あいつを倒すために曜ちゃんと一緒に旅をしてた」
梨子「騙してて、ごめん」
曜「いいんだよ。梨子ちゃんは梨子ちゃんだもん」
梨子「……ありがとう」
曜「背中は預けたよ!」
梨子「うん!」
「……友情ごっこか、ははは、面白いな」
「やれ、梨子」
グチャッ!
曜「か、はっ、」ドサッ
梨子「……え?」ピチャ
曜「魔王、観念しろ!」
曜「お前を倒して、世界を救う!」
「脆弱な人間風情がよく吠えるな」
「梨子!遊びは終わりだ!こちらに戻ってこい!」
梨子「……いやよ」
梨子「私はこの場であなたを倒す」
曜「どういうこと?」
梨子「私は、魔王の娘なの」
梨子「でも、考え方に付いていけなかった」
梨子「嫌なことも、たくさんされた」
梨子「だから、あいつを倒すために曜ちゃんと一緒に旅をしてた」
梨子「騙してて、ごめん」
曜「いいんだよ。梨子ちゃんは梨子ちゃんだもん」
梨子「……ありがとう」
曜「背中は預けたよ!」
梨子「うん!」
「……友情ごっこか、ははは、面白いな」
「やれ、梨子」
グチャッ!
曜「か、はっ、」ドサッ
梨子「……え?」ピチャ
915: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:55:53.63 ID:KWjPqIQP
梨子「な、なんで、私、」
「ははは、幼い頃から魔術でお前を操っていたのだ」
梨子「うそ……いや、いやぁ!」
梨子「しっかりして、曜ちゃん!」
「無駄だ。人間は脆いからな」
「やはり楽しいな、他人が泣き叫ぶ姿を見るのは」
梨子「っ、ぅ、ぁ、ぁぁっ、」
梨子「守るって、決めたのに、」
梨子「なんで、なん、でぇ、」
曜「……梨子ちゃんを、泣かせたな」ググッ
「なんだと……!?その傷で、何故!」
「怒りか……?友情ごときのために……」
曜「友情じゃ、ない!」
曜「私のは……愛情だっ!」
曜「やぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」ズバッ
「ぐぁぁぁぁっっっ!!!」
「ばかな……この私が……人間に……!」
「ははは、幼い頃から魔術でお前を操っていたのだ」
梨子「うそ……いや、いやぁ!」
梨子「しっかりして、曜ちゃん!」
「無駄だ。人間は脆いからな」
「やはり楽しいな、他人が泣き叫ぶ姿を見るのは」
梨子「っ、ぅ、ぁ、ぁぁっ、」
梨子「守るって、決めたのに、」
梨子「なんで、なん、でぇ、」
曜「……梨子ちゃんを、泣かせたな」ググッ
「なんだと……!?その傷で、何故!」
「怒りか……?友情ごときのために……」
曜「友情じゃ、ない!」
曜「私のは……愛情だっ!」
曜「やぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」ズバッ
「ぐぁぁぁぁっっっ!!!」
「ばかな……この私が……人間に……!」
916: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:56:28.62 ID:KWjPqIQP
曜「えへへ、やったよ、梨子ちゃん」
梨子「っ、ばかっ!なんで、こんなにボロボロになってまで、戦うの!」
梨子「なんで、私なんかのために……!」
曜「……昔、約束したでしょ」
梨子「え?」
曜「私が一番強くなって、梨子ちゃんを助けるって」
梨子「っ!覚えて、たんだ」
曜「当たり前だよ」
曜「でも、ちゃんと思い出したのは魔王と戦ってから、かな」
曜「約束、果たせて良かったな」
梨子「……ありがとう。曜ちゃん」
梨子「っ、ばかっ!なんで、こんなにボロボロになってまで、戦うの!」
梨子「なんで、私なんかのために……!」
曜「……昔、約束したでしょ」
梨子「え?」
曜「私が一番強くなって、梨子ちゃんを助けるって」
梨子「っ!覚えて、たんだ」
曜「当たり前だよ」
曜「でも、ちゃんと思い出したのは魔王と戦ってから、かな」
曜「約束、果たせて良かったな」
梨子「……ありがとう。曜ちゃん」
917: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/07(水) 22:57:16.98 ID:KWjPqIQP
曜「よし、完全回復」
曜「やっぱり梨子ちゃんの魔法は凄いね」
梨子「そう、かな?」
曜「うん!」
曜「それじゃあ、魔王も倒したし、私の家に行こうか」
梨子「え?」
梨子「みんなに報告はしなくていいの?」
曜「うーん、まずは私の両親に報告がいるかなって」
梨子「え?魔王を倒したって?」
曜「ううん、梨子ちゃんがお嫁に来るって」
梨子「え?///」
曜「お家に来るって約束したもんね」
梨子「ま、待って、それってそういう意味で///」
曜「いやまあ、梨子ちゃんのこと好きだし……ほら、私勇者じゃん?」
曜「だったら、少しくらい我儘言ってもいいかなって」ギュッ
梨子「っ……///」
曜「梨子ちゃん、来てくれるよね?」
梨子「ふ、不束者ですが、よろしく、お願いします///」
花丸「魔王様が死んだずら」
千歌「人間の街に移住しようか」
曜「やっぱり梨子ちゃんの魔法は凄いね」
梨子「そう、かな?」
曜「うん!」
曜「それじゃあ、魔王も倒したし、私の家に行こうか」
梨子「え?」
梨子「みんなに報告はしなくていいの?」
曜「うーん、まずは私の両親に報告がいるかなって」
梨子「え?魔王を倒したって?」
曜「ううん、梨子ちゃんがお嫁に来るって」
梨子「え?///」
曜「お家に来るって約束したもんね」
梨子「ま、待って、それってそういう意味で///」
曜「いやまあ、梨子ちゃんのこと好きだし……ほら、私勇者じゃん?」
曜「だったら、少しくらい我儘言ってもいいかなって」ギュッ
梨子「っ……///」
曜「梨子ちゃん、来てくれるよね?」
梨子「ふ、不束者ですが、よろしく、お願いします///」
花丸「魔王様が死んだずら」
千歌「人間の街に移住しようか」
924: Ep55:喧嘩(やわらか銀行) 2018/11/08(木) 23:34:38.75 ID:FNUqYjWb
パシーン!
梨子「曜ちゃんのバカ!浮気者!」
曜「いきなり叩かないでよ!」
曜「別にいいじゃんこれくらい!」
梨子「っ、私はいやだもん!」
梨子「もう曜ちゃんなんて知らない!」
曜「あ、ちょっと!どこ行くの!」
梨子「もう出てく!ばか!」
曜「まっーー!」
バタン!
梨子「曜ちゃんのバカ!浮気者!」
曜「いきなり叩かないでよ!」
曜「別にいいじゃんこれくらい!」
梨子「っ、私はいやだもん!」
梨子「もう曜ちゃんなんて知らない!」
曜「あ、ちょっと!どこ行くの!」
梨子「もう出てく!ばか!」
曜「まっーー!」
バタン!
925: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/08(木) 23:35:15.46 ID:FNUqYjWb
~数日後・居酒屋~
曜「うっ、うううっ、ぅっ、がなんぢゃぁぁぁぁん!」
果南「いきなりこんなところに呼び出してどうしたの?」
果南「いやまあなんとなく分かるけど……」
曜「梨子ちゃんがぁっ、梨子ちゃんがいえでじじゃっだのぉっ!」
曜「ぜんぜんっ、がえっで、ごなぐでっ、ひぐっ、でんわもっ、でて、くれないっ、」
曜「うっ、ぐずっ、わたじっ、ぎらわれじゃっだっ、」
曜「ぅ、ひぐっ、えっ、ぇぐっ、」
果南「そっか」
曜「うっ、うううっ、ぅっ、がなんぢゃぁぁぁぁん!」
果南「いきなりこんなところに呼び出してどうしたの?」
果南「いやまあなんとなく分かるけど……」
曜「梨子ちゃんがぁっ、梨子ちゃんがいえでじじゃっだのぉっ!」
曜「ぜんぜんっ、がえっで、ごなぐでっ、ひぐっ、でんわもっ、でて、くれないっ、」
曜「うっ、ぐずっ、わたじっ、ぎらわれじゃっだっ、」
曜「ぅ、ひぐっ、えっ、ぇぐっ、」
果南「そっか」
926: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/08(木) 23:35:44.68 ID:FNUqYjWb
果南「なんで梨子ちゃんは出て行ったの?」
曜「わだじがっ、りこじゃんに、ひどいごと、ぐすっ、したからっ、」
果南「何したの?」
曜「こうはいのこにっ、おちゃに、さそわれで、それで、いっちゃったの、」
曜「うっ、ううぅっ、ぇぐっ、」
果南「うーん、まあ、確かにそれくらいならって思うかもだけどさ」
果南「曜は梨子ちゃんと付き合ってるわけだし」
果南「他の子と軽率に遊びに行くのはーー」
曜「うぇぇぇぇぇぇぇんんんりごちゃんごめんなざぃぃぃぃぃぃっっっ」
果南「…………」
曜「わだじがっ、りこじゃんに、ひどいごと、ぐすっ、したからっ、」
果南「何したの?」
曜「こうはいのこにっ、おちゃに、さそわれで、それで、いっちゃったの、」
曜「うっ、ううぅっ、ぇぐっ、」
果南「うーん、まあ、確かにそれくらいならって思うかもだけどさ」
果南「曜は梨子ちゃんと付き合ってるわけだし」
果南「他の子と軽率に遊びに行くのはーー」
曜「うぇぇぇぇぇぇぇんんんりごちゃんごめんなざぃぃぃぃぃぃっっっ」
果南「…………」
927: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/08(木) 23:36:10.12 ID:FNUqYjWb
曜「やだぁ、やだよぉ、」
曜「りこちゃんが、ぐずっ、いないとっ、なんにも、できないよぉ、」
果南「曜はモテるんでしょ?」
果南「他の子じゃいけないの?」
曜「やだぁっ、りごちゃんじゃないと、だめなのっ、」
曜「ぅぅぅ、もどってきてぇ、りこじゃぁん、ぐすっ、」
果南「はぁ……そろそろ許してあげたら、梨子ちゃん」
曜「え……?」
梨子「……///」
曜「りこちゃんが、ぐずっ、いないとっ、なんにも、できないよぉ、」
果南「曜はモテるんでしょ?」
果南「他の子じゃいけないの?」
曜「やだぁっ、りごちゃんじゃないと、だめなのっ、」
曜「ぅぅぅ、もどってきてぇ、りこじゃぁん、ぐすっ、」
果南「はぁ……そろそろ許してあげたら、梨子ちゃん」
曜「え……?」
梨子「……///」
928: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/08(木) 23:37:01.78 ID:FNUqYjWb
曜「り、梨子ちゃん……?」
梨子「曜ちゃん……その、ごめん、ね」
梨子「私も良くなかったと思う……ヤキモチ妬いて、すぐ感情的になっちゃった」
梨子「でも、曜ちゃんが他の子と二人で遊びに行くのは、いや、だもん……」
曜「うぇぇぇぇぇぇんんんんっっっ」ギュッ
曜「りごじゃぁん、ごめんなざいっ、」
曜「すてないでぇっ、」
梨子「っ///も、もぅ///曜ちゃんは、し、しょうがないんだから///」
梨子「……今回は許してあげる///」ギュー
曜「ぅっ、ぐすっ、っ、りこじゃあん」ギュー
梨子「全く///曜ちゃんは私がいないとダメダメなんだから///」
梨子「えへへ///」
果南「疲れたー。あの二人もいろいろ大変だねー」
花丸「なんで毎日マルの家にくるずら……」
梨子「曜ちゃん……その、ごめん、ね」
梨子「私も良くなかったと思う……ヤキモチ妬いて、すぐ感情的になっちゃった」
梨子「でも、曜ちゃんが他の子と二人で遊びに行くのは、いや、だもん……」
曜「うぇぇぇぇぇぇんんんんっっっ」ギュッ
曜「りごじゃぁん、ごめんなざいっ、」
曜「すてないでぇっ、」
梨子「っ///も、もぅ///曜ちゃんは、し、しょうがないんだから///」
梨子「……今回は許してあげる///」ギュー
曜「ぅっ、ぐすっ、っ、りこじゃあん」ギュー
梨子「全く///曜ちゃんは私がいないとダメダメなんだから///」
梨子「えへへ///」
果南「疲れたー。あの二人もいろいろ大変だねー」
花丸「なんで毎日マルの家にくるずら……」
935: Ep56:文通と恋(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:35:11.19 ID:2F03rAn6
リリちゃんへ
文通を始めてからそろそろ2年ぐらい経つのかな?
少しずつ温かくなってきたけど、まだまだ寒くてベッドから出るのが大変だよー。
この前そのせいでバスに乗り遅れちゃったし。
リリちゃんが毎日起こしに来てくれれば寝坊もしないんだけどなー。
東京は寒いの?この前大雪でニュースになってたけど大丈夫だった?
風邪ひかないように注意してね。
それと、私が風邪ひいたら看病に来てね!
文通を始めてからそろそろ2年ぐらい経つのかな?
少しずつ温かくなってきたけど、まだまだ寒くてベッドから出るのが大変だよー。
この前そのせいでバスに乗り遅れちゃったし。
リリちゃんが毎日起こしに来てくれれば寝坊もしないんだけどなー。
東京は寒いの?この前大雪でニュースになってたけど大丈夫だった?
風邪ひかないように注意してね。
それと、私が風邪ひいたら看病に来てね!
936: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:35:40.06 ID:2F03rAn6
千歌「よーちゃん、また文通?」
曜「うん!リリちゃんに出すんだ!」
曜「はー、返事が来るのが楽しみだなー」
千歌「そんなにすぐ来ないでしょ」
曜「まあそうだけど……でも楽しみだもん!」
曜「いつか会いたいなー」
千歌「何処に住んでるんだっけ?」
曜「東京だよ!」
曜「凄くお洒落で、綺麗な子なんだろうなー」
千歌「曜ちゃんそればっかりだよねー」
千歌「もしかして、好きなの?」
曜「……そ、そんなんじゃないって///」
曜「うん!リリちゃんに出すんだ!」
曜「はー、返事が来るのが楽しみだなー」
千歌「そんなにすぐ来ないでしょ」
曜「まあそうだけど……でも楽しみだもん!」
曜「いつか会いたいなー」
千歌「何処に住んでるんだっけ?」
曜「東京だよ!」
曜「凄くお洒落で、綺麗な子なんだろうなー」
千歌「曜ちゃんそればっかりだよねー」
千歌「もしかして、好きなの?」
曜「……そ、そんなんじゃないって///」
937: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:37:28.00 ID:2F03rAn6
~数日後~
曜「ただいまー」
曜「手紙来てる!リリちゃんからだ!」
ユウちゃんへ
こっちもまだ寒いよ。ユウちゃんは寒がりだから、大変だよね。
寒い時はね、手を繋ぐと温かくなるよ。
一緒の学校に通えたら、手を繋いで登校ができるのに。
ふふ、なーんて、このやり取りも何回目だろうね。
風邪はひいたらだめだよ。私が心配して、眠れなくなっちゃうから。
それとね、実は私、引っ越すことになったの。
何処へ行くと思う?
それはね、なんと、ユウちゃんと同じ沼津です。
向こうで落ち着いたら、ユウちゃんに会いたいな。
えへへ、ユウちゃんってどんな人なんだろう。
会うのが楽しみだな。
曜「リリちゃん、沼津に来るの!?」
曜「どうしよう、凄く嬉しい!」
曜「……私も、会いたいな」
曜「ただいまー」
曜「手紙来てる!リリちゃんからだ!」
ユウちゃんへ
こっちもまだ寒いよ。ユウちゃんは寒がりだから、大変だよね。
寒い時はね、手を繋ぐと温かくなるよ。
一緒の学校に通えたら、手を繋いで登校ができるのに。
ふふ、なーんて、このやり取りも何回目だろうね。
風邪はひいたらだめだよ。私が心配して、眠れなくなっちゃうから。
それとね、実は私、引っ越すことになったの。
何処へ行くと思う?
それはね、なんと、ユウちゃんと同じ沼津です。
向こうで落ち着いたら、ユウちゃんに会いたいな。
えへへ、ユウちゃんってどんな人なんだろう。
会うのが楽しみだな。
曜「リリちゃん、沼津に来るの!?」
曜「どうしよう、凄く嬉しい!」
曜「……私も、会いたいな」
938: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:38:08.32 ID:2F03rAn6
「転校生を紹介するぞー」
千歌「転校生だって!曜ちゃん!」
曜「楽しみだねー」
曜(リリちゃんもそのうち転校してくるのかな)
曜(うーん、でも多分内浦には来ないよね)
梨子「東京から転校してきました、桜内梨子です」
曜「……綺麗」
曜(東京の子って、あんなに綺麗なんだ)
曜(……って何見惚れてるの私!)
曜(私はリリちゃん一筋なんだから)
「席は渡辺の隣な」
曜「よろしくね、梨子ちゃん」
梨子「よろしくお願いします……えっと、」
曜「渡辺曜だよ。曜ちゃんって呼んでね」
梨子「よ、曜……ちゃん///」
千歌「転校生だって!曜ちゃん!」
曜「楽しみだねー」
曜(リリちゃんもそのうち転校してくるのかな)
曜(うーん、でも多分内浦には来ないよね)
梨子「東京から転校してきました、桜内梨子です」
曜「……綺麗」
曜(東京の子って、あんなに綺麗なんだ)
曜(……って何見惚れてるの私!)
曜(私はリリちゃん一筋なんだから)
「席は渡辺の隣な」
曜「よろしくね、梨子ちゃん」
梨子「よろしくお願いします……えっと、」
曜「渡辺曜だよ。曜ちゃんって呼んでね」
梨子「よ、曜……ちゃん///」
939: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:38:58.12 ID:2F03rAn6
~数日後~
曜「へー、じゃあ梨子ちゃんは千歌ちゃん家のすぐ隣に住んでるんだ」
梨子「うん。曜ちゃんは遠いんだっけ?」
曜「そうなんだよ。だから朝早く起きないといけなくて」
ビュォォォォォォォッ
曜「……さむっ」
曜「春の天気じゃないよこれ……」
梨子「確かに寒いよね」
曜「…………」
ギュッ
梨子「え?」
曜(あれ、私、何やって……)
曜(これ、リリちゃんとしたかったことなのに……)
梨子「曜、ちゃん?」
曜「寒い時は手を繋ぐといいんだって」
曜「どう、温かくなった?」
梨子「……うん///」
梨子「……凄く、あったかい///」ピトッ
曜「っ///」
曜「へー、じゃあ梨子ちゃんは千歌ちゃん家のすぐ隣に住んでるんだ」
梨子「うん。曜ちゃんは遠いんだっけ?」
曜「そうなんだよ。だから朝早く起きないといけなくて」
ビュォォォォォォォッ
曜「……さむっ」
曜「春の天気じゃないよこれ……」
梨子「確かに寒いよね」
曜「…………」
ギュッ
梨子「え?」
曜(あれ、私、何やって……)
曜(これ、リリちゃんとしたかったことなのに……)
梨子「曜、ちゃん?」
曜「寒い時は手を繋ぐといいんだって」
曜「どう、温かくなった?」
梨子「……うん///」
梨子「……凄く、あったかい///」ピトッ
曜「っ///」
940: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:40:40.98 ID:2F03rAn6
~数日後~
曜「……なんて、返せばいいんだろう」
曜「あれだけリリちゃんに会いたかったのに、今はもう合わせる顔がない」
曜「リリちゃんのことが、好きだったはずなのに」
曜「なんで、梨子ちゃんのことが、こんなに気になって……」
曜「……謝ろう、リリちゃんに、ちゃんと」
リリちゃんへ
ごめん。リリちゃんに、言っておかないといけないことがあるの。
私、好きな人ができたんだ。
リリちゃんと同じで、東京から転校して来た子なの。
ずっと、私はリリちゃんのことが好きだった。
でも、今は、多分その子の方が好きになっちゃってる。
もう、リリちゃんに合わせる顔がない。
ごめん。本当にごめん。
曜「……なんて、返せばいいんだろう」
曜「あれだけリリちゃんに会いたかったのに、今はもう合わせる顔がない」
曜「リリちゃんのことが、好きだったはずなのに」
曜「なんで、梨子ちゃんのことが、こんなに気になって……」
曜「……謝ろう、リリちゃんに、ちゃんと」
リリちゃんへ
ごめん。リリちゃんに、言っておかないといけないことがあるの。
私、好きな人ができたんだ。
リリちゃんと同じで、東京から転校して来た子なの。
ずっと、私はリリちゃんのことが好きだった。
でも、今は、多分その子の方が好きになっちゃってる。
もう、リリちゃんに合わせる顔がない。
ごめん。本当にごめん。
941: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:41:27.48 ID:2F03rAn6
ユウちゃんへ
謝らないといけないのは、私の方だよ。
私も、ユウちゃんのことが好きだった。
でも、今は他に好きな人ができたの。
まだ会ってからそんなに日が経ってないけど、臆病で、引っ込み思案な私の手を引いて、いろんな景色を見せてくれる人なの。
みんなの人気者だから、多分私は相手にされないと思う。
でも、好きになっちゃったから、頑張りたいの。
来週、告白しようと思ってる。
ごめんね、ユウちゃん。
会えるの、本当に楽しみにしてたの。
でも、お互いのけじめのために、もう文通も終わりにしよう。
今までありがとう、ユウちゃん。
謝らないといけないのは、私の方だよ。
私も、ユウちゃんのことが好きだった。
でも、今は他に好きな人ができたの。
まだ会ってからそんなに日が経ってないけど、臆病で、引っ込み思案な私の手を引いて、いろんな景色を見せてくれる人なの。
みんなの人気者だから、多分私は相手にされないと思う。
でも、好きになっちゃったから、頑張りたいの。
来週、告白しようと思ってる。
ごめんね、ユウちゃん。
会えるの、本当に楽しみにしてたの。
でも、お互いのけじめのために、もう文通も終わりにしよう。
今までありがとう、ユウちゃん。
942: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:42:10.30 ID:2F03rAn6
~数日後・放課後~
曜「ごめんね、急に呼び出して」
曜「梨子ちゃんに渡したいものがあって」
梨子「ううん、平気だよ」
梨子「私も曜ちゃんに渡したいものがあったから」
曜「それなら丁度良かった」
曜「じゃあ、同時に渡そうか」
梨子「うん」
曜(……リリちゃんと文通してた時の便箋)
曜(これでラブレターを書くことになるなんて、思わなかったな)
曜(今までありがとう、リリちゃん)
曜(……さようなら)
ようりこ「「これ、受け取ってください」」
曜「ごめんね、急に呼び出して」
曜「梨子ちゃんに渡したいものがあって」
梨子「ううん、平気だよ」
梨子「私も曜ちゃんに渡したいものがあったから」
曜「それなら丁度良かった」
曜「じゃあ、同時に渡そうか」
梨子「うん」
曜(……リリちゃんと文通してた時の便箋)
曜(これでラブレターを書くことになるなんて、思わなかったな)
曜(今までありがとう、リリちゃん)
曜(……さようなら)
ようりこ「「これ、受け取ってください」」
943: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:43:13.29 ID:2F03rAn6
曜「……ん?手紙?」
梨子「え?」
曜「あれ、その色……」
梨子「絵柄、見覚えが……」
曜「も、もしかして……リリ、ちゃん?」
梨子「え!?な、なんでその名前……」
梨子「……ユウちゃん、なの?」
曜「え、ほ、本当に!?」
曜「……これは、なんというか、その」
梨子「……普通、気付くんじゃないの?」
曜「え?」
梨子「手紙と同じタイミングで、転校して来たら」
曜「その……なんというか、一目惚れしちゃって頭が回らなかったの」
梨子「///」
曜「それを言うなら、梨子ちゃんだって、私が手を繋いだの……梨子ちゃんからの受け売りだよ」
梨子「……嬉しくて、真っ赤になってたの」
梨子「何にも考えられないわよ」
曜「///」
梨子「え?」
曜「あれ、その色……」
梨子「絵柄、見覚えが……」
曜「も、もしかして……リリ、ちゃん?」
梨子「え!?な、なんでその名前……」
梨子「……ユウちゃん、なの?」
曜「え、ほ、本当に!?」
曜「……これは、なんというか、その」
梨子「……普通、気付くんじゃないの?」
曜「え?」
梨子「手紙と同じタイミングで、転校して来たら」
曜「その……なんというか、一目惚れしちゃって頭が回らなかったの」
梨子「///」
曜「それを言うなら、梨子ちゃんだって、私が手を繋いだの……梨子ちゃんからの受け売りだよ」
梨子「……嬉しくて、真っ赤になってたの」
梨子「何にも考えられないわよ」
曜「///」
944: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2018/11/09(金) 23:43:57.60 ID:2F03rAn6
曜「でも、すごい偶然だよね」
曜「文通で好きだった人に一目惚れなんてさ」
梨子「それもお互いに……ね」
梨子「告白の仕方も同じだし」
曜「ふふ、こういうのもなんだか嬉しいね」
梨子「えへへ、小さな幸せ、だね」
曜「この後どこ行こうか?」
梨子「待って、まだ返事を聞いてないよ」
曜「そうだった。じゃあ、お手紙に書くね」
梨子「もー、すぐに手紙にするんだから」
曜「梨子ちゃんも同じこと考えてたでしょ?」
梨子「……あたり」
曜「じゃあまた明日、放課後に」
梨子「うん。楽しみにしてるね」
曜「さようなら、リリちゃん」
梨子「うん。さようなら、ユウちゃん」
ダイヤ「果南さん、こちら返事になります」
果南「お願いだからメールで送って……」
曜「文通で好きだった人に一目惚れなんてさ」
梨子「それもお互いに……ね」
梨子「告白の仕方も同じだし」
曜「ふふ、こういうのもなんだか嬉しいね」
梨子「えへへ、小さな幸せ、だね」
曜「この後どこ行こうか?」
梨子「待って、まだ返事を聞いてないよ」
曜「そうだった。じゃあ、お手紙に書くね」
梨子「もー、すぐに手紙にするんだから」
曜「梨子ちゃんも同じこと考えてたでしょ?」
梨子「……あたり」
曜「じゃあまた明日、放課後に」
梨子「うん。楽しみにしてるね」
曜「さようなら、リリちゃん」
梨子「うん。さようなら、ユウちゃん」
ダイヤ「果南さん、こちら返事になります」
果南「お願いだからメールで送って……」
951: Ep57:好きって10回言って(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:43:48.91 ID:3Em1HMaJ
曜「梨子ちゃん!梨子ちゃん!」
梨子「どうしたの?」
曜「『好き』って10回言って!」
梨子「好き……」
梨子(これ、引っ掛けのやつだよね)
梨子(うーん、答え知らないやつだ)
梨子(まあ、曜ちゃん楽しそうにしてるし、いいかな)
梨子「うん、いいよ」
梨子「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き」
梨子「好き」
梨子「はい、10回言ったよ」
曜「えへへー、私も好き///」
梨子「っ///もー、ばかぁ///」
ルビィ「……好き、って言ってくれないんですか?」
果南「……まあ」
梨子「どうしたの?」
曜「『好き』って10回言って!」
梨子「好き……」
梨子(これ、引っ掛けのやつだよね)
梨子(うーん、答え知らないやつだ)
梨子(まあ、曜ちゃん楽しそうにしてるし、いいかな)
梨子「うん、いいよ」
梨子「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き」
梨子「好き」
梨子「はい、10回言ったよ」
曜「えへへー、私も好き///」
梨子「っ///もー、ばかぁ///」
ルビィ「……好き、って言ってくれないんですか?」
果南「……まあ」
952: Ep58:百合営業 その6(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:44:29.45 ID:3Em1HMaJ
果南「ねえ」
善子「何よ」
果南「熱いからなんとかしてくれない?」
善子「あの二人にいいなさいよ」
梨子「よ、曜ちゃん……みんな見てるよ///」
曜「そうだね。でももうちょっと充電させて」ギュー
梨子「も、もー///曜ちゃんてば///」
曜「梨子ちゃんは、私に抱きつかれるのはいや?」
梨子「ううん、嬉しい……よ///」
曜「良かったー」
果南「この前のライブからいつもいちゃついてるよね」
善子「人目を気にしなくなってきたわね」
善子「何よ」
果南「熱いからなんとかしてくれない?」
善子「あの二人にいいなさいよ」
梨子「よ、曜ちゃん……みんな見てるよ///」
曜「そうだね。でももうちょっと充電させて」ギュー
梨子「も、もー///曜ちゃんてば///」
曜「梨子ちゃんは、私に抱きつかれるのはいや?」
梨子「ううん、嬉しい……よ///」
曜「良かったー」
果南「この前のライブからいつもいちゃついてるよね」
善子「人目を気にしなくなってきたわね」
953: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:44:57.27 ID:3Em1HMaJ
鞠莉「でも、あれのおかげで私たちの知名度も上がってるのは事実なのよねー」
千歌「一気に再生数増えたよね」
ルビィ「SNSでも、曜さんと梨子さんについて話してる人がいっぱいいるし……」
花丸「この前も写真が回ってきたずら」
ダイヤ「入学希望者も増えていますし……少しくらいなら見逃すしかないでしょう」
曜「よーし、充電完了ー!」
曜「今日もお泊りに来るよね?」
梨子「……うん///」
千歌「一気に再生数増えたよね」
ルビィ「SNSでも、曜さんと梨子さんについて話してる人がいっぱいいるし……」
花丸「この前も写真が回ってきたずら」
ダイヤ「入学希望者も増えていますし……少しくらいなら見逃すしかないでしょう」
曜「よーし、充電完了ー!」
曜「今日もお泊りに来るよね?」
梨子「……うん///」
954: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:45:28.11 ID:3Em1HMaJ
~帰り道~
ギュッ
曜「え?」
梨子「勘違いしないでよね……恋人なら手を繋ぐのが当然なんだから」
梨子「いつ見られてるか分かんないんだから、ちゃんとしてくれる?」
曜「…………」グイッ
梨子「きゃっ!?ちょ、ちょっと、急に抱き寄せてどうするつもり……」
曜「好きだよ、梨子ちゃん」
梨子「っ///」
曜「こっちの方が恋人っぽく見えるでしょ?」
梨子「……猿にしては、やるじゃない」
ギュッ
曜「え?」
梨子「勘違いしないでよね……恋人なら手を繋ぐのが当然なんだから」
梨子「いつ見られてるか分かんないんだから、ちゃんとしてくれる?」
曜「…………」グイッ
梨子「きゃっ!?ちょ、ちょっと、急に抱き寄せてどうするつもり……」
曜「好きだよ、梨子ちゃん」
梨子「っ///」
曜「こっちの方が恋人っぽく見えるでしょ?」
梨子「……猿にしては、やるじゃない」
955: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:46:13.74 ID:3Em1HMaJ
~曜の家~
梨子「料理できたよ、曜ちゃん」
曜「うん、ありがとう」
曜「梨子ちゃんの料理美味しいから嬉しいな」
梨子「毎日作ってあげるね」
曜「えへへ、楽しみ」
カシャッ
曜
今日の晩御飯だよー!
作ってくれたのはもちろん梨子ちゃん!
毎日作ってくれるって。もうお嫁さんにもらうしかないよね!
♡5万9千 →5万5千
チュッ
曜「わっ!?い、いきなり何するの」
梨子「ほっぺにキスしたくらいで怒らないでくれる?」
梨子「これくらい当然でしょ?」クスッ
曜「…………」グイッ
梨子「きゃっ!」
曜「じゃあ、これも当然だよね」
……チュッ
梨子「料理できたよ、曜ちゃん」
曜「うん、ありがとう」
曜「梨子ちゃんの料理美味しいから嬉しいな」
梨子「毎日作ってあげるね」
曜「えへへ、楽しみ」
カシャッ
曜
今日の晩御飯だよー!
作ってくれたのはもちろん梨子ちゃん!
毎日作ってくれるって。もうお嫁さんにもらうしかないよね!
♡5万9千 →5万5千
チュッ
曜「わっ!?い、いきなり何するの」
梨子「ほっぺにキスしたくらいで怒らないでくれる?」
梨子「これくらい当然でしょ?」クスッ
曜「…………」グイッ
梨子「きゃっ!」
曜「じゃあ、これも当然だよね」
……チュッ
956: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:46:42.64 ID:3Em1HMaJ
梨子
キス、されちゃった。
ご飯よりも、私の方が美味しそうなのかな、えへへ。
これ恥ずかしいから曜ちゃんに内緒ね。絶対だよ。
……ご飯食べてる曜ちゃんも、好き。
私、やっぱり曜ちゃんが大好きなんだな。
♡7万2千 →6万8千
梨子「お風呂入れて来るね」
曜「ううん、一緒に食べようよ」
曜「お風呂なんて後で入れればいいんだし」
梨子「……今日も一緒に入る?」
曜「当たり前でしょ?」
梨子「ええ、そうね」
キス、されちゃった。
ご飯よりも、私の方が美味しそうなのかな、えへへ。
これ恥ずかしいから曜ちゃんに内緒ね。絶対だよ。
……ご飯食べてる曜ちゃんも、好き。
私、やっぱり曜ちゃんが大好きなんだな。
♡7万2千 →6万8千
梨子「お風呂入れて来るね」
曜「ううん、一緒に食べようよ」
曜「お風呂なんて後で入れればいいんだし」
梨子「……今日も一緒に入る?」
曜「当たり前でしょ?」
梨子「ええ、そうね」
957: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:47:17.22 ID:3Em1HMaJ
~曜の部屋~
梨子「どう、私の演技は完璧でしょ?」
曜「まだまだ。そうやってたまに勝ち誇るところがダメだよ」
梨子「それは曜ちゃんもでしょ」
梨子「恋人に酷いこと言っていいの?」
曜「今は誰も見てないからね」
梨子「やっぱり田舎者はこういうのに神経使うのね」
梨子「私は全然余裕だけど」
曜「……泣かす」
梨子「どうやって?」
曜「ベッド、来なよ」
梨子「……っ」
曜「どうする?逃げる?」
梨子「ふふ、上等じゃない」
梨子「まあ、どうせ経験無しの田舎者の曜ちゃんなんて下手くそなんだろうけど」
曜「あはは、立派な都会人(笑)でも経験人数無しの負け犬が何言ってるんだか」
梨子「終わった後、楽しみね」
曜「うん。本当にね」
梨子「どう、私の演技は完璧でしょ?」
曜「まだまだ。そうやってたまに勝ち誇るところがダメだよ」
梨子「それは曜ちゃんもでしょ」
梨子「恋人に酷いこと言っていいの?」
曜「今は誰も見てないからね」
梨子「やっぱり田舎者はこういうのに神経使うのね」
梨子「私は全然余裕だけど」
曜「……泣かす」
梨子「どうやって?」
曜「ベッド、来なよ」
梨子「……っ」
曜「どうする?逃げる?」
梨子「ふふ、上等じゃない」
梨子「まあ、どうせ経験無しの田舎者の曜ちゃんなんて下手くそなんだろうけど」
曜「あはは、立派な都会人(笑)でも経験人数無しの負け犬が何言ってるんだか」
梨子「終わった後、楽しみね」
曜「うん。本当にね」
958: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:47:50.98 ID:3Em1HMaJ
~事後~
梨子「……曜ちゃん」
曜「どうしたの?」
梨子「……好き」
曜「私も好きだよ」
梨子「私の方が好きだもん」
曜「ううん、私の方が好き」
梨子「……意地悪」
曜「本当のことだもん」
梨子「……私も、本当だよ」
曜「……本当?」
梨子「本当って言ってるでしょ」
曜「……信じちゃうね」
梨子「……私も」
曜「今日は、このまま寝ちゃおうか」
梨子「風邪ひかないように、ちゃんと温めてね」
曜「もちろんだよ」ギュッ
梨子「///」
梨子「……曜ちゃん」
曜「どうしたの?」
梨子「……好き」
曜「私も好きだよ」
梨子「私の方が好きだもん」
曜「ううん、私の方が好き」
梨子「……意地悪」
曜「本当のことだもん」
梨子「……私も、本当だよ」
曜「……本当?」
梨子「本当って言ってるでしょ」
曜「……信じちゃうね」
梨子「……私も」
曜「今日は、このまま寝ちゃおうか」
梨子「風邪ひかないように、ちゃんと温めてね」
曜「もちろんだよ」ギュッ
梨子「///」
959: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:51:32.20 ID:3Em1HMaJ
曜(つ、ついに、ついにしちゃっぁぁぁぁぁっっ!!)
曜(り、梨子ちゃんと!は、初めて!)
曜(それに最近はなんだか素で話せる時もあって……)
曜(というか、さっきの本当って、そういうこなの?)
曜(梨子ちゃん……もしかして、私のこと、す、好き……なの?)
曜(営業のはず……で、でも、してる最中の梨子ちゃん、途中から甘えてきてたし///)
曜(そうだよ、嫌われてるんなら、これから好きになってもらえばいいんだ)
曜(時間はたくさんあるんだし……さ)
曜(それじゃあ、呟いちゃおっと)
曜(アラームをかけるフリして……あ、梨子ちゃんもかけてる)スッスッ
曜(よしっと)
曜(おやすみ、梨子ちゃん)
曜(大好きだよ)
曜
梨子ちゃんと、はじめて、しちゃった///
♡25万 →25万
曜(り、梨子ちゃんと!は、初めて!)
曜(それに最近はなんだか素で話せる時もあって……)
曜(というか、さっきの本当って、そういうこなの?)
曜(梨子ちゃん……もしかして、私のこと、す、好き……なの?)
曜(営業のはず……で、でも、してる最中の梨子ちゃん、途中から甘えてきてたし///)
曜(そうだよ、嫌われてるんなら、これから好きになってもらえばいいんだ)
曜(時間はたくさんあるんだし……さ)
曜(それじゃあ、呟いちゃおっと)
曜(アラームをかけるフリして……あ、梨子ちゃんもかけてる)スッスッ
曜(よしっと)
曜(おやすみ、梨子ちゃん)
曜(大好きだよ)
曜
梨子ちゃんと、はじめて、しちゃった///
♡25万 →25万
960: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/10(土) 22:52:13.87 ID:3Em1HMaJ
梨子(ゆ、夢、じゃないよね?)
梨子(とうとう、曜ちゃんと、しちゃったんだ///)
梨子(どうしよう、泣いちゃいそう)
梨子(こんなに幸せでいいのかな)
梨子(ねぇ、曜ちゃん)
梨子(私、信じちゃうからね)
梨子(曜ちゃんが、私のこと好きって、信じちゃうからね)
梨子(……だって、私、単純だもん)
梨子(……それに、悪い子だから、みんなに言っちゃうの)
梨子(アラームかけるフリ……あ、曜ちゃんしてる)
梨子(おやすみ、曜ちゃん)
梨子(……大好き)
梨子
曜ちゃんと、その、し、しちゃいました///えへへ///
♡25万 →25万
ダイヤ「あの二人は……な、なんて破廉恥なことをしているんですの!」
善子「落ち着きなさいよ」
梨子(とうとう、曜ちゃんと、しちゃったんだ///)
梨子(どうしよう、泣いちゃいそう)
梨子(こんなに幸せでいいのかな)
梨子(ねぇ、曜ちゃん)
梨子(私、信じちゃうからね)
梨子(曜ちゃんが、私のこと好きって、信じちゃうからね)
梨子(……だって、私、単純だもん)
梨子(……それに、悪い子だから、みんなに言っちゃうの)
梨子(アラームかけるフリ……あ、曜ちゃんしてる)
梨子(おやすみ、曜ちゃん)
梨子(……大好き)
梨子
曜ちゃんと、その、し、しちゃいました///えへへ///
♡25万 →25万
ダイヤ「あの二人は……な、なんて破廉恥なことをしているんですの!」
善子「落ち着きなさいよ」
971: Ep59:小さな勇気と、二人の未来(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:41:31.02 ID:1abL6roV
きっと、一目惚れだったんだと思う。
綺麗で、可愛くて、お淑やかで、照れ屋さんで。
近くにいるだけで心がぽかぽかする、そんな優しい子。
まるで私とは正反対。
だから、惹かれちゃったのかな。
「曜ちゃん、早く行こう」
「うん、梨子ちゃん」
今日、私は、
「遊園地に向かってー!ぜんそくぜんしーん!」
「「ヨーソロー!!」」
梨子ちゃんに、告白する。
綺麗で、可愛くて、お淑やかで、照れ屋さんで。
近くにいるだけで心がぽかぽかする、そんな優しい子。
まるで私とは正反対。
だから、惹かれちゃったのかな。
「曜ちゃん、早く行こう」
「うん、梨子ちゃん」
今日、私は、
「遊園地に向かってー!ぜんそくぜんしーん!」
「「ヨーソロー!!」」
梨子ちゃんに、告白する。
972: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:42:07.22 ID:1abL6roV
梨子「遊園地のチケット?」
曜「うん!お母さんがペアチケットくれたんだ」
曜「せっかくだから、二人でいかない?」
梨子「うーん……」
梨子「私、でいいの?」
曜「え?」
梨子「いやとかじゃなくって、なんで私なのかなって」
梨子「私より楽しい人、いると思うよ」
曜「ううん、そんなことないよ」
曜「梨子ちゃんと一緒だったら、絶対楽しいって!」
曜「それに、私は梨子ちゃんと行きたいの!」
梨子「それなら、お言葉に甘えちゃおうかな」
曜「やったー!また時間は連絡するね!」
梨子「うん、楽しみにしてるね」
曜「うん!お母さんがペアチケットくれたんだ」
曜「せっかくだから、二人でいかない?」
梨子「うーん……」
梨子「私、でいいの?」
曜「え?」
梨子「いやとかじゃなくって、なんで私なのかなって」
梨子「私より楽しい人、いると思うよ」
曜「ううん、そんなことないよ」
曜「梨子ちゃんと一緒だったら、絶対楽しいって!」
曜「それに、私は梨子ちゃんと行きたいの!」
梨子「それなら、お言葉に甘えちゃおうかな」
曜「やったー!また時間は連絡するね!」
梨子「うん、楽しみにしてるね」
973: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:42:34.40 ID:1abL6roV
曜(よし、梨子ちゃんを誘えた!)
曜(大丈夫かな、話し方とか変じゃなかったかな)
曜(まだ心がドキドキしてる……顔、赤くないよね)
曜(いやそうじゃ、なかったよね)
曜(多分、意識されてないんだろうな)
曜(って、弱気になったらだめ)
曜(この遊園地の時だけは、勇気を出すんだ)
曜(大丈夫、絶対、上手くいく)
曜(大丈夫かな、話し方とか変じゃなかったかな)
曜(まだ心がドキドキしてる……顔、赤くないよね)
曜(いやそうじゃ、なかったよね)
曜(多分、意識されてないんだろうな)
曜(って、弱気になったらだめ)
曜(この遊園地の時だけは、勇気を出すんだ)
曜(大丈夫、絶対、上手くいく)
974: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:43:14.41 ID:1abL6roV
~当日~
梨子「曜ちゃん、お待たせ」
曜「おはよう、梨子ちゃん」
梨子「遅れてごめんね」
曜「まだ待ち合わせ時間の前だから大丈夫」
そう言って笑顔で答えるけど、内心はとても落ち着かない。
今日の梨子ちゃんは、いつもよりも凄くお洒落だった。
梨子「……変、かな?」
曜「え?」
見惚れちゃってたからかな、梨子ちゃんはもじもじと恥ずかしそうにしちゃう。
誤魔化したいけど、今日は勇気を出すって決めたから。
曜「ううん、凄く可愛いよ」
梨子「えへへ、ありがとう」
梨子「曜ちゃん、お待たせ」
曜「おはよう、梨子ちゃん」
梨子「遅れてごめんね」
曜「まだ待ち合わせ時間の前だから大丈夫」
そう言って笑顔で答えるけど、内心はとても落ち着かない。
今日の梨子ちゃんは、いつもよりも凄くお洒落だった。
梨子「……変、かな?」
曜「え?」
見惚れちゃってたからかな、梨子ちゃんはもじもじと恥ずかしそうにしちゃう。
誤魔化したいけど、今日は勇気を出すって決めたから。
曜「ううん、凄く可愛いよ」
梨子「えへへ、ありがとう」
975: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:43:40.57 ID:1abL6roV
曜「ここ、来るのは初めて?」
梨子「うん。行くのに時間かかるんだね」
曜「そうだよー。疲れちゃった?」
梨子「ううん、曜ちゃんが一緒だから平気だったよ」
曜「じゃあ大丈夫だね」
曜「疲れるのは今からだから、梨子ちゃん、覚悟しててね!」
梨子「ふふ、疲れたら、帰りは曜ちゃんにおんぶしてもらおうかな」
曜「うんうん、任せて」
梨子「うん。行くのに時間かかるんだね」
曜「そうだよー。疲れちゃった?」
梨子「ううん、曜ちゃんが一緒だから平気だったよ」
曜「じゃあ大丈夫だね」
曜「疲れるのは今からだから、梨子ちゃん、覚悟しててね!」
梨子「ふふ、疲れたら、帰りは曜ちゃんにおんぶしてもらおうかな」
曜「うんうん、任せて」
976: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:44:31.82 ID:1abL6roV
梨子「アトラクションは何があるの?」
曜「凄く高いジェットコースターと、凄く怖いお化け屋敷」
曜「告白スポットの観覧車とか、いろいろあるよ」
梨子「まずは何処に行くの?」
曜「ジェットコースターかなー」
曜「梨子ちゃん、絶叫系は大丈夫?」
梨子「うん。多分……」
曜「よーし、じゃあ行こう!」
梨子「人が結構多いから、はぐれないようにしないとね」
曜「……じゃあ、こうしよっか」ギュッ
梨子「…………っ///」
曜「えへへ、こうすればはぐれないよ」
梨子「そう、だね」
曜「……いこっか」
梨子「……うん」
曜「凄く高いジェットコースターと、凄く怖いお化け屋敷」
曜「告白スポットの観覧車とか、いろいろあるよ」
梨子「まずは何処に行くの?」
曜「ジェットコースターかなー」
曜「梨子ちゃん、絶叫系は大丈夫?」
梨子「うん。多分……」
曜「よーし、じゃあ行こう!」
梨子「人が結構多いから、はぐれないようにしないとね」
曜「……じゃあ、こうしよっか」ギュッ
梨子「…………っ///」
曜「えへへ、こうすればはぐれないよ」
梨子「そう、だね」
曜「……いこっか」
梨子「……うん」
977: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:45:11.37 ID:1abL6roV
~ジェットコースター~
カチカチカチカチ
曜「おー、まだ登るんだ」
梨子「……富士山が見えるね」
カチカチカチカチ
曜「雲が出て来てる……天気、大丈夫かな」
梨子「……どうだろう」
カチカチカチカチ
曜「梨子ちゃん、大丈夫?」
梨子「……あんまり」
カチカチカチカチガタン
曜「……手、握る?」
梨子「……うん」ギュッ
ビュォォォォォッ
キャァァァァァァァァァ!!!
カチカチカチカチ
曜「おー、まだ登るんだ」
梨子「……富士山が見えるね」
カチカチカチカチ
曜「雲が出て来てる……天気、大丈夫かな」
梨子「……どうだろう」
カチカチカチカチ
曜「梨子ちゃん、大丈夫?」
梨子「……あんまり」
カチカチカチカチガタン
曜「……手、握る?」
梨子「……うん」ギュッ
ビュォォォォォッ
キャァァァァァァァァァ!!!
978: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:45:46.75 ID:1abL6roV
曜「大丈夫?」
梨子「うん。ごめんね、最初からこんな感じで」
曜「いいんだよ。あんまり得意じゃなかったんだね」
梨子「普通のは平気なんだけど、思ったより高くって」
梨子「もう大丈夫だから、次のやつにいこ?」
曜「うん。無理だけはしないでね」
曜「じゃあ、次は水のアトラクションに乗ろっか」
梨子「それって、水がかかるやつ?」
曜「そうだよ。カッパ買わないとびしょびしょになっちゃうよ」
梨子「うん。ごめんね、最初からこんな感じで」
曜「いいんだよ。あんまり得意じゃなかったんだね」
梨子「普通のは平気なんだけど、思ったより高くって」
梨子「もう大丈夫だから、次のやつにいこ?」
曜「うん。無理だけはしないでね」
曜「じゃあ、次は水のアトラクションに乗ろっか」
梨子「それって、水がかかるやつ?」
曜「そうだよ。カッパ買わないとびしょびしょになっちゃうよ」
979: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:46:21.36 ID:1abL6roV
ザッパァァァァァァンン!!!
曜「思ってたやつの3倍くらい凄かった」
梨子「カッパ買っておいて良かった……」
ポツ
曜「え?」
ポツポツ
梨子「雨……」
曜「降って来ちゃった……」
曜「傘持ってる?」
梨子「ごめんね、いらないと思って……」
曜「私もないから、謝らないで」
曜「メリーゴーランドのところ、屋根が出てるから雨宿りできるかも」
曜「思ってたやつの3倍くらい凄かった」
梨子「カッパ買っておいて良かった……」
ポツ
曜「え?」
ポツポツ
梨子「雨……」
曜「降って来ちゃった……」
曜「傘持ってる?」
梨子「ごめんね、いらないと思って……」
曜「私もないから、謝らないで」
曜「メリーゴーランドのところ、屋根が出てるから雨宿りできるかも」
980: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:46:55.19 ID:1abL6roV
ザァァァァァァァ
曜「いっぱい降って来ちゃったね」
梨子「うん。でも、これならすぐ止むんじゃないかな」
曜「じゃあ、少しだけこのままでいよう」
梨子「……曜ちゃん、そこだと濡れちゃうよ」
梨子「もうすこし、こっち来て?」
曜「……うん」
肩と肩が触れ合うような距離。
雨のせいで寒いはずなのに、どうしてだろう、温かい。
曜「……ねえ」
曜「梨子ちゃんは、好きな人いるの?」
曜「いっぱい降って来ちゃったね」
梨子「うん。でも、これならすぐ止むんじゃないかな」
曜「じゃあ、少しだけこのままでいよう」
梨子「……曜ちゃん、そこだと濡れちゃうよ」
梨子「もうすこし、こっち来て?」
曜「……うん」
肩と肩が触れ合うような距離。
雨のせいで寒いはずなのに、どうしてだろう、温かい。
曜「……ねえ」
曜「梨子ちゃんは、好きな人いるの?」
981: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:47:33.71 ID:1abL6roV
梨子「……急に、どうしたの?」
曜「あ、ううん、ちょっと気になって」
梨子「いる、って言ったらどうする?」
曜「……誰、かなーって」
梨子「気になるんだ」
曜「ちょっと、ね」
梨子「……そっか」
梨子「じゃあ、教えない」
梨子「好きな人はいるかもしれないし、いないかもしれないよ」
曜「それじゃあ全く分かんないよ」
梨子「そんなことより、雨止んだよ」
梨子「次は何処に連れてってくれるの?」
曜「……よーし、お化け屋敷に行こっか」
梨子「……意地悪」
曜「いや?」
梨子「……曜ちゃんがずっと手を繋いでくれるなら、いいよ」
曜「……うん」ギュッ
曜「あ、ううん、ちょっと気になって」
梨子「いる、って言ったらどうする?」
曜「……誰、かなーって」
梨子「気になるんだ」
曜「ちょっと、ね」
梨子「……そっか」
梨子「じゃあ、教えない」
梨子「好きな人はいるかもしれないし、いないかもしれないよ」
曜「それじゃあ全く分かんないよ」
梨子「そんなことより、雨止んだよ」
梨子「次は何処に連れてってくれるの?」
曜「……よーし、お化け屋敷に行こっか」
梨子「……意地悪」
曜「いや?」
梨子「……曜ちゃんがずっと手を繋いでくれるなら、いいよ」
曜「……うん」ギュッ
982: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:48:07.80 ID:1abL6roV
梨子「いっぱい遊んだね」
曜「うん、こんなに楽しかったの、久しぶりだよ」
梨子「そろそろ帰る?」
曜「……最後に、もう一つだけ乗ってもいいかな?」
梨子「何に乗るの?」
曜「観覧車、だよ」
梨子「そういえば、乗ってなかったね」
曜「……梨子ちゃん」
梨子「なに?」
曜「観覧車に乗ったら、梨子ちゃんに伝えたいことがあるの」
梨子「…………」
曜「一緒に、乗ってくれる?」
梨子「……うん」
曜「うん、こんなに楽しかったの、久しぶりだよ」
梨子「そろそろ帰る?」
曜「……最後に、もう一つだけ乗ってもいいかな?」
梨子「何に乗るの?」
曜「観覧車、だよ」
梨子「そういえば、乗ってなかったね」
曜「……梨子ちゃん」
梨子「なに?」
曜「観覧車に乗ったら、梨子ちゃんに伝えたいことがあるの」
梨子「…………」
曜「一緒に、乗ってくれる?」
梨子「……うん」
983: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:48:40.20 ID:1abL6roV
~観覧車~
曜「綺麗な景色だね」
梨子「……うん」
どうしてだろう、会話が続かない。
いつもならぽんぽんぽんと言葉が浮かんでくるのに。
梨子「…………」
梨子ちゃんはの口数も少ない。
緊張しているような、でも、少しだけ期待しているような、そんな気がする。
私も、そろそろ覚悟を決めないといけない。
曜「梨子ちゃん」
梨子「……うん」
曜「伝えたいこと、話してもいいかな?」
梨子「……うん」
曜「わたしーー」
曜「綺麗な景色だね」
梨子「……うん」
どうしてだろう、会話が続かない。
いつもならぽんぽんぽんと言葉が浮かんでくるのに。
梨子「…………」
梨子ちゃんはの口数も少ない。
緊張しているような、でも、少しだけ期待しているような、そんな気がする。
私も、そろそろ覚悟を決めないといけない。
曜「梨子ちゃん」
梨子「……うん」
曜「伝えたいこと、話してもいいかな?」
梨子「……うん」
曜「わたしーー」
984: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:49:11.01 ID:1abL6roV
言葉が出ない。
口は開いてるのに、喉が言うことを聞いてくれない。
ねぇ、もし断られたらどうするの?
今まで通り、いられないよね。
梨子ちゃんの笑顔をも、優しい声も、温かい感触も、全部無くなっちゃう。
でも、友達のままでいられれば、今日みたいに楽しく遊べるんだよ。
言っていいの?本当に?
絶対に、後悔するよ。
でも、例えフラれても、勇気を出すって決めたから。
梨子ちゃんと、もう一歩先へ、進みたいから。
曜「……今度、大会に出るんだ」
口は開いてるのに、喉が言うことを聞いてくれない。
ねぇ、もし断られたらどうするの?
今まで通り、いられないよね。
梨子ちゃんの笑顔をも、優しい声も、温かい感触も、全部無くなっちゃう。
でも、友達のままでいられれば、今日みたいに楽しく遊べるんだよ。
言っていいの?本当に?
絶対に、後悔するよ。
でも、例えフラれても、勇気を出すって決めたから。
梨子ちゃんと、もう一歩先へ、進みたいから。
曜「……今度、大会に出るんだ」
985: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:50:13.75 ID:1abL6roV
あれ、私は何を言ってるの?
梨子「……大会?」
曜「うん、飛び込みのね」
違う。そんなことが言いたいんじゃない。
梨子「それが、伝えたいことなの?」
曜「そうなの。もし良かったら、応援に来て欲しいなって」
梨子ちゃんに伝えたいのは、私の、本当の気持ちなのに。
梨子「……うん、分かった。また時間教えてね」
曜「ありがとう!梨子ちゃんがいれば、100人力だよ!」
なんで私には、勇気がないの?
梨子「……大会?」
曜「うん、飛び込みのね」
違う。そんなことが言いたいんじゃない。
梨子「それが、伝えたいことなの?」
曜「そうなの。もし良かったら、応援に来て欲しいなって」
梨子ちゃんに伝えたいのは、私の、本当の気持ちなのに。
梨子「……うん、分かった。また時間教えてね」
曜「ありがとう!梨子ちゃんがいれば、100人力だよ!」
なんで私には、勇気がないの?
986: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:51:12.27 ID:1abL6roV
梨子「もう、着いちゃうね」
曜「うん。今日はありがとう、梨子ちゃん」
梨子「私も、誘ってくれてありがとう」
梨子「楽しかったよ」
結局、私には勇気なんてなかった。
でもいいんだ。今の関係がそのまま続いてくれるだけで、私は満足だから。
梨子「……降りようか」
曜「……うん」
観覧車から降りようとする梨子ちゃんは、凄く寂しそうだった。
本当に、これでいいの?
どうして梨子ちゃんは、観覧車に乗ってくれたの?
告白スポットって、言ったよね、私。
伝えたいことがあるって、言ったよね。
だったら、内容なんて分かるでしょ。
梨子ちゃんは、それを知ってて乗ってくれたんだよ。
そんな梨子ちゃんの勇気を、踏みにじっていいの?
そんなの、決まってる。
いいわけ、ない。
曜「うん。今日はありがとう、梨子ちゃん」
梨子「私も、誘ってくれてありがとう」
梨子「楽しかったよ」
結局、私には勇気なんてなかった。
でもいいんだ。今の関係がそのまま続いてくれるだけで、私は満足だから。
梨子「……降りようか」
曜「……うん」
観覧車から降りようとする梨子ちゃんは、凄く寂しそうだった。
本当に、これでいいの?
どうして梨子ちゃんは、観覧車に乗ってくれたの?
告白スポットって、言ったよね、私。
伝えたいことがあるって、言ったよね。
だったら、内容なんて分かるでしょ。
梨子ちゃんは、それを知ってて乗ってくれたんだよ。
そんな梨子ちゃんの勇気を、踏みにじっていいの?
そんなの、決まってる。
いいわけ、ない。
987: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:52:07.01 ID:1abL6roV
梨子「きゃっ!?」
降りようした梨子ちゃんの手を引いて、ぐっと後ろから抱き寄せる。
勘違いでもいい。
嫌われてもいい。
観覧車は出口を通過して、もう一度空へと登り始めた。
もうこれで、逃げ場所なんてない。
曜「……ごめん。本当は、さっきの嘘なんだ」
梨子「……嘘、って?」
曜「梨子ちゃんに、伝えたいこと」
梨子「…………」
曜「今度はちゃんと、勇気を出すから」
曜「聞いてくれる?」
梨子「……うん」
曜「……ありがとう」
降りようした梨子ちゃんの手を引いて、ぐっと後ろから抱き寄せる。
勘違いでもいい。
嫌われてもいい。
観覧車は出口を通過して、もう一度空へと登り始めた。
もうこれで、逃げ場所なんてない。
曜「……ごめん。本当は、さっきの嘘なんだ」
梨子「……嘘、って?」
曜「梨子ちゃんに、伝えたいこと」
梨子「…………」
曜「今度はちゃんと、勇気を出すから」
曜「聞いてくれる?」
梨子「……うん」
曜「……ありがとう」
988: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:52:34.75 ID:1abL6roV
体から伝わる柔らかい温もりも。
鼻をくすぐる優しい匂いも。
ずっと聞いていたくなるような、温かい声も。
全部全部、大好きで。
そしてなにより、梨子ちゃんの笑顔を、一番近くでみたいから。
曜「……私、梨子ちゃんのことが好き」
曜「ずっと、梨子ちゃんの側にいたい」
曜「絶対に幸せにする。だから、私と、付き合ってください」
私にもあったんだ。なけなしの勇気が。
だから、一番言いたいことを、伝えられた。
鼻をくすぐる優しい匂いも。
ずっと聞いていたくなるような、温かい声も。
全部全部、大好きで。
そしてなにより、梨子ちゃんの笑顔を、一番近くでみたいから。
曜「……私、梨子ちゃんのことが好き」
曜「ずっと、梨子ちゃんの側にいたい」
曜「絶対に幸せにする。だから、私と、付き合ってください」
私にもあったんだ。なけなしの勇気が。
だから、一番言いたいことを、伝えられた。
989: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:53:09.68 ID:1abL6roV
梨子「……私で、いいの?」
梨子「本当に、私で、いいの?」
曜「梨子ちゃんが、いいの」
梨子「なんで……なんで?」
梨子「私よりも、いい人、曜ちゃんなら、いる、でしょ」
梨子「それなのに、なんで、私……っ、」
曜「梨子ちゃんが、いいの」
梨子「……信じちゃうよ?」
曜「うん」
梨子「嘘だったら、泣いちゃうからね」
曜「嘘じゃないよ。絶対」
梨子「…………っ」
梨子「私も、大好き、だよ」
梨子「よろしく……お願い、します」
梨子「本当に、私で、いいの?」
曜「梨子ちゃんが、いいの」
梨子「なんで……なんで?」
梨子「私よりも、いい人、曜ちゃんなら、いる、でしょ」
梨子「それなのに、なんで、私……っ、」
曜「梨子ちゃんが、いいの」
梨子「……信じちゃうよ?」
曜「うん」
梨子「嘘だったら、泣いちゃうからね」
曜「嘘じゃないよ。絶対」
梨子「…………っ」
梨子「私も、大好き、だよ」
梨子「よろしく……お願い、します」
990: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:53:48.58 ID:1abL6roV
曜「……ありがとう、梨子ちゃん」
曜「ねぇ、こっち、向いてくれる?」
梨子「……やだ。今、顔、酷いから」
曜「そんなことないよ」グッ
梨子「きゃっ!」
梨子「っ、見ないで、」
梨子「こんな、泣いてるとこ、っ、ぐすっ、」
曜「いや、だったりした?」
梨子「……違うわよ、ばか、」
曜「ごめん。でも、大丈夫だよ」
梨子「え……?」
曜「泣いてる梨子ちゃんも、可愛いから」
少しずつ大きくなる、菜の花色。
お互いの吐息が重なっても、梨子ちゃんからは抵抗がなくて。
曜「……大好き」
初めてのキスは、優しい桜の味がした。
曜「ねぇ、こっち、向いてくれる?」
梨子「……やだ。今、顔、酷いから」
曜「そんなことないよ」グッ
梨子「きゃっ!」
梨子「っ、見ないで、」
梨子「こんな、泣いてるとこ、っ、ぐすっ、」
曜「いや、だったりした?」
梨子「……違うわよ、ばか、」
曜「ごめん。でも、大丈夫だよ」
梨子「え……?」
曜「泣いてる梨子ちゃんも、可愛いから」
少しずつ大きくなる、菜の花色。
お互いの吐息が重なっても、梨子ちゃんからは抵抗がなくて。
曜「……大好き」
初めてのキスは、優しい桜の味がした。
991: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/11/11(日) 22:54:44.38 ID:1abL6roV
勇気を出すのは、凄く大変なこと。
梨子「曜ちゃん、準備できた?忘れ物はない?」
曜「多分大丈夫……あ!筆箱忘れた!」
だって、勇気がいるのは、凄く怖い時なんだから。
曜「準備完了!行こう、梨子ちゃん!」
梨子「うん!」
でも、その時出せなかったら絶対後悔する。
曜「あ、ちょっと待って!」
梨子「どうしたの?」
だから、振り絞るんだ。なけなしでもいいから。
曜「手、繋いでいい?」
梨子「……聞かなくても、いいから」
だって、その先には。
曜「えへへ、梨子ちゃん、だーい好き!」
梨子「私も大好きだよ、曜ちゃん」
絶対に、嬉しいことが待ってるんだから。
~fin~
梨子「曜ちゃん、準備できた?忘れ物はない?」
曜「多分大丈夫……あ!筆箱忘れた!」
だって、勇気がいるのは、凄く怖い時なんだから。
曜「準備完了!行こう、梨子ちゃん!」
梨子「うん!」
でも、その時出せなかったら絶対後悔する。
曜「あ、ちょっと待って!」
梨子「どうしたの?」
だから、振り絞るんだ。なけなしでもいいから。
曜「手、繋いでいい?」
梨子「……聞かなくても、いいから」
だって、その先には。
曜「えへへ、梨子ちゃん、だーい好き!」
梨子「私も大好きだよ、曜ちゃん」
絶対に、嬉しいことが待ってるんだから。
~fin~
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