1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/21(水) 22:51:13.729 ID:qKjDyeLFx.net
俺「たった1ヶ月かよ・・・。もう1ヶ月伸ばすってことはできねえのかい?」

ブラックジャック「本当ならばとっくに死んでたものを私の延命処置のおかげで1ヶ月は伸ばすことができたんだ。親孝行するなり旅行するなり最後の時間を好きに過ごすがいいぜ」

俺「ああ、そうだよな・・・。ありがとうよ先生・・・」

公園のベンチ

俺「後1ヶ月つったってよお・・・何すりゃあいいのか見当もつかねえよ。ん・・・?」

女の子「はあ・・・私死にたい・・・」

俺「おいおい、若い子が穏やかじゃねえなあ。何か悩みでもあるのかい?」

女の子「私、病気なの。それもどの病院でもお手上げの重病よ。けどね、難しい手術が成功すれば後50年は生きられるんですって。けどそれには大変なお金がかかるのよ」

女の子「パパとママが頑張ってくれてるけど私の病気のために迷惑かけたくないの。どうせなら早く死んでしまいたいわ」

俺「なあ、それってどれくらいのお金が必要なんだい?」

女の子「そうね、ざっとこんなものかしら」

俺(・・・俺の生命保険金で払える額じゃねえか)

俺「なあ、もしその病気を治せる先生がいてさ。お金もタダでやってくれるとしたら手術受けてみる気になるかい?」

女の子「まあ夢みたいな話ね。そうね、もしそんな天使みたいな人がいるのなら是非やって欲しいわ」

俺「じゃあよ。1つ約束してくれよ。もう死にたいだなんて言うのはやめな。アンタの両親はアンタに目いっぱい生きてて欲しいんだからよ」

女の子「分かったわ。約束する」

俺「へへ、いい返事だ。じゃあな」

女の子「変なお兄さんね。あんな夢物語を話すなんて」

4: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/21(水) 22:52:31.500 ID:qKjDyeLFx.net
俺「どうだい?先生ならあの子を治せるんだろう?」

ブラックジャック「たまたま主治医が私の知り合いだからカルテも借りたが、確かに私なら手術を成功させられる。だが、本当にアンタの金をもらってもいいのかい?」

俺「いいのさ。俺の親はギャンブル狂いだからな。大金を与えてもロクなことには使いやしねえ。ならあの子のために使いてえ」

ブラックジャック「そうかい。だが前準備に時間がかかるからな。手術は2ヶ月後になるぞ」

俺「に、2ヶ月後だって・・・!?そ、その時俺はもう・・・」

俺「先生・・・。さっき冗談で話した後1ヶ月俺の命を伸ばすって話さ・・・あれ・・・」

俺「い、いやなんでもねえ!手術きっと成功させてくれよな!!頼んだぜ先生!!」

2ヶ月後

女の子「信じられない!!私の病気が治るなんて!ああ夢みたいだわ!一体どこの親切な方がお金を肩代わりしてくれたの?」

ブラックジャック「それは本人から秘密にしてくれって約束でね。話すわけにはいかないんだ」

女の子「そうなの・・・残念ね。もしいつか会うことがあったら是非お礼が言いたいわ。後50年も時間があるならきっと会えるわよね」

ブラックジャック「後50年だって?ふふ、そいつは間違いだぜ。あんたの命は後50年と1ヶ月さ」

33: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/21(水) 23:10:31.890 ID:qKjDyeLFx.net
【俺「彼女に猫耳と尻尾をつけてくれよ」 ブラックジャック「お前さん正気かい?」】

俺「彼女はそのままでももちろん可愛いさ。でも、猫の可愛さを足したらもっと可愛くなると思うんだ」

彼女「私も彼にもっと好きになってもらいたいからお願いします」

ブラックジャック「まあ、本人が了承してるのならば別に構わんがね。ちょいと大がかりな手術になるぜ?」

俺「ただ耳と尻尾をつけるだけじゃダメなのかい?」

ブラックジャック「それじゃすぐに壊死してしまう。本物の猫のパーツと感覚神経を移植して動かせるようにする」クチュクチュ

彼女「どうかしら・・・?私可愛い?」

俺「すげえ!本物の猫耳人間だ!先生はやっぱり名医だぜ!」

ブラックジャック「ひとつ言っておく。彼女は半分猫のようなものだ。猫の飼い方の本くらい読んでおくんだな」

俺「何言ってんだ!彼女は人間だ!ペットみたいに言いやがって!」


俺「特製シチューを作ったぜ。召し上がれ」

彼女「熱っ!これじゃ食べられないよ」

俺「ありゃ、すっかり猫舌になっちまって」


俺「なあ、今晩いいだろう?」

彼女「触らないで!!もう寝るんだからあっち行って!」フギャー

俺「な、なんだよ・・・ベタベタしたり急に冷たくなったり・・・」

39: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/21(水) 23:11:34.113 ID:qKjDyeLFx.net
翌月

俺「先生!!先生!!」ドンドンドン

ブラックジャック「なんだ朝っぱらからうるさいな」

俺「か、彼女を元に戻してくれ!発情期になっちまってあちこちの男ととっかえひっかえヤりまくってるんだ!!」

ブラックジャック「そうかい、じゃあ去勢でもするんだな。私は獣医ではないから管轄外だがね」

俺「そんな!?あ、あんなの彼女じゃない!あんな  とは付き合えないよ!」

ブラックジャック「だったら保健所にでも連絡して引き取ってもらうんだな。私は眠いんだ」ガチャリ


彼女「ニャア・・・」

俺「なんだよ・・・。またどっかの男と してきたのか?お前なんかもう俺の彼女じゃない!」

彼女「ゴロゴロ・・・スリスリ・・・フミャァ」

俺「言葉も忘れちまったのかよ・・・追い出しても夜には家に必ず帰ってくる・・・」

俺「ほら、ちゅーる好きだろ?お前のために買ってきたんだ。どうしてもお前のことが気にかかってな」

彼女「ペロペロ・・・ペロペロ・・・」

俺「はは、うまいか?そうだ、今度の休みにはどこかドライブにでも行こうか。海は苦手だから山の方がいいだろ?・・・」

ブラックジャック「なんだ案外うまくやっているじゃないか。引っ張るだけ引っ張って手術費をふんだくろうと思っていたが。やれやれ残念だ」

引用元: ブラックジャック「お前さんは持って後1ヶ月の命だよ」 俺「ほ、ほんとかい・・・?」