1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:17:16.269 ID:rp19wPN+0.net
村娘「へえ・・・」
街娘「な、何よ」
村娘「久しぶりかもなー、って」
街娘「そう・・・かも、しれないわね」
村娘「私の名前覚えてる?」
街娘「当たり前じゃない」
村娘「自分の名前はちゃんと覚えてる?」
街娘「馬鹿にしてるの?私は街娘、父と母から貰った大事な名前よ、忘れるわけないわ」
村娘「私の名前もちゃんとフルネームで覚えてる?」
街娘「私を猿か何かだと思ってるの?」
村娘「そういうんじゃないんだけど」
街娘「・・・村娘よ」
村娘「え?」
街娘「覚えてるわよっ、あんたは村娘よ!」
村娘「へえ、さすが親友を自称するだけはあるね」
街娘「いや普通は覚えてるってか忘れないわよ」
村娘「そうだよね。・・・なんか安心した」
街娘「な、何よ」
村娘「久しぶりかもなー、って」
街娘「そう・・・かも、しれないわね」
村娘「私の名前覚えてる?」
街娘「当たり前じゃない」
村娘「自分の名前はちゃんと覚えてる?」
街娘「馬鹿にしてるの?私は街娘、父と母から貰った大事な名前よ、忘れるわけないわ」
村娘「私の名前もちゃんとフルネームで覚えてる?」
街娘「私を猿か何かだと思ってるの?」
村娘「そういうんじゃないんだけど」
街娘「・・・村娘よ」
村娘「え?」
街娘「覚えてるわよっ、あんたは村娘よ!」
村娘「へえ、さすが親友を自称するだけはあるね」
街娘「いや普通は覚えてるってか忘れないわよ」
村娘「そうだよね。・・・なんか安心した」
2: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:17:36.456 ID:rp19wPN+0.net
街娘「なんていうか、本当にあんた、空っぽなのね」
村娘「それは馬鹿にしていると受け取っていいの?」
街娘「そうよ、あんたの頭の中はスッカスカよ」
村娘「へー、街娘ちゃんは私にそういう事言うんだ」
街娘「なによ、悪い?」
村娘「ううん、悪い気はしない」
街娘「それより、体調はどうなのよ?」
村娘「え?急に私の家に来た理由ってそれ?」
街娘「そうよ」
村娘「ふーん、意外だね。そんなキャラには見えないのに」
街娘「余計なお世話よ」
村娘「それは馬鹿にしていると受け取っていいの?」
街娘「そうよ、あんたの頭の中はスッカスカよ」
村娘「へー、街娘ちゃんは私にそういう事言うんだ」
街娘「なによ、悪い?」
村娘「ううん、悪い気はしない」
街娘「それより、体調はどうなのよ?」
村娘「え?急に私の家に来た理由ってそれ?」
街娘「そうよ」
村娘「ふーん、意外だね。そんなキャラには見えないのに」
街娘「余計なお世話よ」
3: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:17:53.299 ID:rp19wPN+0.net
村娘「で、体調ね、うん、なんか良い感じ、はっぴーはっぴー」
街娘「ちょっと頭やられてるんじゃない?」
村娘「それは元からじゃない?」
街娘「あら、わかってるじゃない」
村娘「まぁね!」
街娘「それよりそろそろ家に入れてくれるない?」
村娘「あっ、ごめん。寒かった?」
街娘「ええ、とっても」
村娘「ごめんごめん、ささ入ってどうぞ」
街娘「お邪魔します、っと。相変わらずボロくさい家ね」
村娘「文句があるなら出て行ってください」
街娘「ちょっと頭やられてるんじゃない?」
村娘「それは元からじゃない?」
街娘「あら、わかってるじゃない」
村娘「まぁね!」
街娘「それよりそろそろ家に入れてくれるない?」
村娘「あっ、ごめん。寒かった?」
街娘「ええ、とっても」
村娘「ごめんごめん、ささ入ってどうぞ」
街娘「お邪魔します、っと。相変わらずボロくさい家ね」
村娘「文句があるなら出て行ってください」
4: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:18:06.904 ID:rp19wPN+0.net
街娘「7年前からずっと変わらないわよね」
村娘「ん?街娘ちゃんが最後に私の家に来たのって7年前?」
街娘「そうね、大体そのくらいになるわ」
村娘「あれー、じゃあ久しぶりってレベルじゃなかったかな」
街娘「頭弱いんだから無理して考えない方がいいわよ」
村娘「うーんモヤモヤする」
街娘「一応言っておくと、最後に会ったのは2ヶ月前よ」
村娘「おぉ、じゃあまぁまぁな久しぶりだね」
街娘「ええまぁ、そうなるわね」
村娘「それより前に会ったのはいつだったっけ?」
街娘「あんた本当に頭が弱いわね。2ヶ月と2日前よ」
村娘「むしろよくそんな正確に覚えてるね!?」
村娘「ん?街娘ちゃんが最後に私の家に来たのって7年前?」
街娘「そうね、大体そのくらいになるわ」
村娘「あれー、じゃあ久しぶりってレベルじゃなかったかな」
街娘「頭弱いんだから無理して考えない方がいいわよ」
村娘「うーんモヤモヤする」
街娘「一応言っておくと、最後に会ったのは2ヶ月前よ」
村娘「おぉ、じゃあまぁまぁな久しぶりだね」
街娘「ええまぁ、そうなるわね」
村娘「それより前に会ったのはいつだったっけ?」
街娘「あんた本当に頭が弱いわね。2ヶ月と2日前よ」
村娘「むしろよくそんな正確に覚えてるね!?」
5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:18:21.169 ID:rp19wPN+0.net
街娘「・・・親友、だから」
村娘「わ、なんだ可愛いな急に」
街娘「あんたが私を褒めるなんてね」
村娘「おかしかった?」
街娘「かなり、おかしいわね。頭のネジが外れてるとしか思えないわ」
村娘「じゃあ頑張ってネジを探さないとねー!」
街娘「どっちかというと1本長いのがぶっ刺さってそうね」
村娘「えー、そうかなぁ?えへへ」
街娘「褒めてないわよ、別に」
村娘「あっ、そう?」
村娘「わ、なんだ可愛いな急に」
街娘「あんたが私を褒めるなんてね」
村娘「おかしかった?」
街娘「かなり、おかしいわね。頭のネジが外れてるとしか思えないわ」
村娘「じゃあ頑張ってネジを探さないとねー!」
街娘「どっちかというと1本長いのがぶっ刺さってそうね」
村娘「えー、そうかなぁ?えへへ」
街娘「褒めてないわよ、別に」
村娘「あっ、そう?」
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:18:34.396 ID:rp19wPN+0.net
街娘「2ヵ月ぶり会いに来たんだけど、最近変わったこと、あった?」
村娘「最近変わったこと?そうだなぁ・・・、思いつかないや」
街娘「私以外に誰も来なかったの?」
村娘「あ、来た来た。すんげーのが来たよ」
街娘「すんげーの?」
村娘「うん、魔法使いを名乗る頭のおかしい女の子」
街娘「それは、頭おかしいわね」
村娘「うん、私は魔法使いだ!ってとんがり帽子被ってる痛い子だった」
街娘「それもしかしてだけどハロウィンじゃないの?」
村娘「・・・あ、本当だ。時期的にあれはハロウィンだったかも!」
村娘「最近変わったこと?そうだなぁ・・・、思いつかないや」
街娘「私以外に誰も来なかったの?」
村娘「あ、来た来た。すんげーのが来たよ」
街娘「すんげーの?」
村娘「うん、魔法使いを名乗る頭のおかしい女の子」
街娘「それは、頭おかしいわね」
村娘「うん、私は魔法使いだ!ってとんがり帽子被ってる痛い子だった」
街娘「それもしかしてだけどハロウィンじゃないの?」
村娘「・・・あ、本当だ。時期的にあれはハロウィンだったかも!」
7: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:18:50.677 ID:rp19wPN+0.net
街娘「うん、きっとそれはハロウィンよ」
村娘「良かった。自分を魔法使いだと思い込んでる痛い子なんて居なかったんだ」
街娘「そうね、その他には誰か来た?」
村娘「魔法使いの子と一緒に、凄い強そうなおじさんもいたよ」
街娘「それはきっとヤクザね。孫娘に仮装させてお菓子をかつあげしてるのよ」
村娘「私の住んでる村ってそんなに治安悪かったの?」
街娘「少し前までは悪かったわねぇ、忘れちゃったの?」
村娘「うん、私世間には疎いから」
街娘「まぁ田舎者ですものね」
村娘「なんだぁー?まるで自分は都会っ子みたいな言い方をして」
街娘「事実私は都会産まれですもの」
村娘「ですよね。もう服が違うもんね。おしゃれで可愛い」
街娘「あんたに褒められるの、すごく気持ちが悪いわ」
村娘「なんで?」
街娘「慣れないのよ、どうしても」
村娘「そっかぁ、気を付ける」
街娘「そうね」
村娘「良かった。自分を魔法使いだと思い込んでる痛い子なんて居なかったんだ」
街娘「そうね、その他には誰か来た?」
村娘「魔法使いの子と一緒に、凄い強そうなおじさんもいたよ」
街娘「それはきっとヤクザね。孫娘に仮装させてお菓子をかつあげしてるのよ」
村娘「私の住んでる村ってそんなに治安悪かったの?」
街娘「少し前までは悪かったわねぇ、忘れちゃったの?」
村娘「うん、私世間には疎いから」
街娘「まぁ田舎者ですものね」
村娘「なんだぁー?まるで自分は都会っ子みたいな言い方をして」
街娘「事実私は都会産まれですもの」
村娘「ですよね。もう服が違うもんね。おしゃれで可愛い」
街娘「あんたに褒められるの、すごく気持ちが悪いわ」
村娘「なんで?」
街娘「慣れないのよ、どうしても」
村娘「そっかぁ、気を付ける」
街娘「そうね」
8: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:19:03.079 ID:rp19wPN+0.net
村娘「ねえ街娘ちゃん」
街娘「なによ」
村娘「今日、泊まっていってくれない?」
街娘「・・・正気?」
村娘「だめ、かな?」
街娘「だめでは、ないのだけど、急すぎない?」
村娘「なんか街娘ちゃんと居ると、こう、気分が良いから」
街娘「そ、そう・・・」
村娘「照れてるの?」
街娘「そう見える?」
村娘「うん」
街娘「じゃあそういうことにしとくわ」
村娘「てことは今日は泊まっていってくれるってことで?」
街娘「いいわよ」
村娘「やったぜー!ふおお!」
街娘「はしゃぎすぎよ、落ち着きなさいな」
街娘「なによ」
村娘「今日、泊まっていってくれない?」
街娘「・・・正気?」
村娘「だめ、かな?」
街娘「だめでは、ないのだけど、急すぎない?」
村娘「なんか街娘ちゃんと居ると、こう、気分が良いから」
街娘「そ、そう・・・」
村娘「照れてるの?」
街娘「そう見える?」
村娘「うん」
街娘「じゃあそういうことにしとくわ」
村娘「てことは今日は泊まっていってくれるってことで?」
街娘「いいわよ」
村娘「やったぜー!ふおお!」
街娘「はしゃぎすぎよ、落ち着きなさいな」
9: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:19:17.516 ID:rp19wPN+0.net
村娘「じゃあとりあえずお風呂入ろう!」
街娘「ええ、どうぞ?」
村娘「入ろう!」
街娘「どうぞ?」
村娘「入ろう?」
街娘「・・・もしかして一緒にって意味かしら」
村娘「うん、そうだけど、親友ならアリかなって」
街娘「・・・・・・入りたいの?一緒に」
村娘「うん!」
街娘「わかったわよ、いいわ。入りましょう」
村娘「じゃあさっそくお風呂の準備するね!」
街娘「ええ。行ってらっしゃい」
村娘「うん、すぐ戻るよー、行ってくるー!」
街娘「ええ、どうぞ?」
村娘「入ろう!」
街娘「どうぞ?」
村娘「入ろう?」
街娘「・・・もしかして一緒にって意味かしら」
村娘「うん、そうだけど、親友ならアリかなって」
街娘「・・・・・・入りたいの?一緒に」
村娘「うん!」
街娘「わかったわよ、いいわ。入りましょう」
村娘「じゃあさっそくお風呂の準備するね!」
街娘「ええ。行ってらっしゃい」
村娘「うん、すぐ戻るよー、行ってくるー!」
10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:19:34.737 ID:rp19wPN+0.net
街娘「・・・・・・」
街娘「・・・・・・一緒に、お風呂か」
街娘「随分と、変わったわね」
街娘「・・・・・・・・・・・・・・・・」
街娘「・・・あ、おかえり。って」
村娘「さぁっ!準備が出来たよ!入ろう!」
街娘「・・・無防備すぎない?」
村娘「どうせ見られるんだから遅いか早いかだよ」
街娘「だからって全裸で再登場するとは思わなかったわ」
村娘「あんま見られると、恥ずかしい・・・」
街娘「・・・気持ち悪いわね」
村娘「おい乙女の純情を踏みにじるな」
街娘「乙女はマッパで歩き回らないわよ」
村娘「それもそうだ!寒いし早く入ろう!」
街娘「そうね、バカは風邪をひかないらしいけど、さすがに真冬に全裸はやばいわね」
村娘「うん、実はめっちゃ寒い!」
街娘「先行って入ってなさい」
村娘「そうする!」
街娘「走ると危ないわよー、って言うだけ無駄ね」
街娘「さて私も行こっと」
街娘「・・・・・・一緒に、お風呂か」
街娘「随分と、変わったわね」
街娘「・・・・・・・・・・・・・・・・」
街娘「・・・あ、おかえり。って」
村娘「さぁっ!準備が出来たよ!入ろう!」
街娘「・・・無防備すぎない?」
村娘「どうせ見られるんだから遅いか早いかだよ」
街娘「だからって全裸で再登場するとは思わなかったわ」
村娘「あんま見られると、恥ずかしい・・・」
街娘「・・・気持ち悪いわね」
村娘「おい乙女の純情を踏みにじるな」
街娘「乙女はマッパで歩き回らないわよ」
村娘「それもそうだ!寒いし早く入ろう!」
街娘「そうね、バカは風邪をひかないらしいけど、さすがに真冬に全裸はやばいわね」
村娘「うん、実はめっちゃ寒い!」
街娘「先行って入ってなさい」
村娘「そうする!」
街娘「走ると危ないわよー、って言うだけ無駄ね」
街娘「さて私も行こっと」
14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:23:20.873 ID:rp19wPN+0.net
村娘「わ、なんかいい匂いがする」
街娘「あんたが上がってくるの遅すぎるから、晩御飯作ってたのよ」
村娘「へー、街娘ちゃん料理得意なんだ」
街娘「ええまぁ」
村娘「これはなんて料理?」
街娘「・・・それは、クラムチャウダーよ」
村娘「なんか強そうな名前だね」
街娘「そうね。ビーフストロガノフに通ずる何かがあるわよね」
村娘「食べていいの?」
街娘「ええ、召し上がれ、と言いたいけど」
村娘「いただきまー、え?」
街娘「先に服を着なさい」
村娘「風呂上りは、暑いじゃないの」
街娘「いいから着なさい」
村娘「はーい」
街娘「こら、ちゃんと下着もつけなさいよ」
街娘「あんたが上がってくるの遅すぎるから、晩御飯作ってたのよ」
村娘「へー、街娘ちゃん料理得意なんだ」
街娘「ええまぁ」
村娘「これはなんて料理?」
街娘「・・・それは、クラムチャウダーよ」
村娘「なんか強そうな名前だね」
街娘「そうね。ビーフストロガノフに通ずる何かがあるわよね」
村娘「食べていいの?」
街娘「ええ、召し上がれ、と言いたいけど」
村娘「いただきまー、え?」
街娘「先に服を着なさい」
村娘「風呂上りは、暑いじゃないの」
街娘「いいから着なさい」
村娘「はーい」
街娘「こら、ちゃんと下着もつけなさいよ」
15: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:23:42.946 ID:rp19wPN+0.net
村娘「えーいいよ別にそれよりくらむちゃうだーが食べたい」
街娘「・・・そんなに美味しそうに見える?」
村娘「うん、食べたこと無いけど、なんとなく、好き」
街娘「そう、ならきっと気に入ると思うわ」
村娘「自信満々だね?」
街娘「そりゃそうよ、だって、あんたの親友ですもの」
村娘「そっかそっか、親友だもんね」
街娘「そうよ、親友よ」
街娘「・・・そんなに美味しそうに見える?」
村娘「うん、食べたこと無いけど、なんとなく、好き」
街娘「そう、ならきっと気に入ると思うわ」
村娘「自信満々だね?」
街娘「そりゃそうよ、だって、あんたの親友ですもの」
村娘「そっかそっか、親友だもんね」
街娘「そうよ、親友よ」
16: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:24:10.661 ID:rp19wPN+0.net
村娘「はい、下着もつけたよちゃんと」
街娘「見せなくていいから。はい早く座りなさい」
村娘「座りました!いただいても!?」
街娘「ええ、召し上がれ」
村娘「いただきます!」
街娘「熱いから気をつけなさいね」
村娘「ふー、ふー、んっ・・・」
街娘「・・・・・・」
村娘「ぁ・・・。なんだろう、懐かしい感じが、する」
街娘「そりゃそうよ」
村娘「・・・なんか、私変だな」
街娘「・・・そうね」
村娘「なんで涙が出て来るのかな」
街娘「感動するほど美味しかったんじゃない?」
村娘「うん、すっげぇ美味しい。大好物認定しちゃう」
街娘「きっと気に入ると思ってたのよ」
村娘「さすが、親友だね」
街娘「ええ、親友ですもの」
村娘「・・・うん、本当に美味しい。大好きな味だ」
街娘「そうね」
街娘「見せなくていいから。はい早く座りなさい」
村娘「座りました!いただいても!?」
街娘「ええ、召し上がれ」
村娘「いただきます!」
街娘「熱いから気をつけなさいね」
村娘「ふー、ふー、んっ・・・」
街娘「・・・・・・」
村娘「ぁ・・・。なんだろう、懐かしい感じが、する」
街娘「そりゃそうよ」
村娘「・・・なんか、私変だな」
街娘「・・・そうね」
村娘「なんで涙が出て来るのかな」
街娘「感動するほど美味しかったんじゃない?」
村娘「うん、すっげぇ美味しい。大好物認定しちゃう」
街娘「きっと気に入ると思ってたのよ」
村娘「さすが、親友だね」
街娘「ええ、親友ですもの」
村娘「・・・うん、本当に美味しい。大好きな味だ」
街娘「そうね」
17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:24:31.122 ID:rp19wPN+0.net
村娘「ありがとうね、街娘ちゃん」
街娘「どういたしまして?」
村娘「今度は私が、街娘ちゃんが気に入りそうな料理を振る舞うよ」
街娘「へえ、期待してるわ」
村娘「うん、期待しておいて」
街娘「食べ終えたら、どうする?」
村娘「街娘ちゃんはどうしたい?」
街娘「あんたがしたいことに付き合ってあげるわよ」
村娘「そっかー、じゃあ添い寝して」
街娘「私に寝首を搔かれるとは思わないわけ?」
村娘「なんで?掻くつもりなの?」
街娘「やっぱり冗談じゃないのね」
村娘「・・・うん?私は本気で添い寝してほしいと思ってるけど」
街娘「わかったわ、好きにしてちょうだい」
村娘「うん、好きにするー」
街娘「どういたしまして?」
村娘「今度は私が、街娘ちゃんが気に入りそうな料理を振る舞うよ」
街娘「へえ、期待してるわ」
村娘「うん、期待しておいて」
街娘「食べ終えたら、どうする?」
村娘「街娘ちゃんはどうしたい?」
街娘「あんたがしたいことに付き合ってあげるわよ」
村娘「そっかー、じゃあ添い寝して」
街娘「私に寝首を搔かれるとは思わないわけ?」
村娘「なんで?掻くつもりなの?」
街娘「やっぱり冗談じゃないのね」
村娘「・・・うん?私は本気で添い寝してほしいと思ってるけど」
街娘「わかったわ、好きにしてちょうだい」
村娘「うん、好きにするー」
18: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:24:50.771 ID:rp19wPN+0.net
村娘「んー・・・街娘ちゃんの匂い・・・」
街娘「あんたが使ってるシャンプーの匂いよ」
村娘「言われて見ればそうだ。良い匂いだね」
街娘「ちょ、ちょっと」
村娘「なに?」
街娘「添い寝は許可したけど抱く許可はしてないわよ」
村娘「きゅ、急に抱くとか・・・///」
街娘「手を回すな、って言ってんのよ」
村娘「えーケチー」
街娘「うるさいわよ、さっさと寝なさい」
村娘「はーい、おやすみ、街娘ちゃん」
街娘「おやすみ。・・・・・・・・・村娘」
村娘「あ、名前呼んでくれた」
街娘「うるさい、寝なさい」
村娘「うん、おやすみなさい街娘ちゃん」
街娘「おやすみ」
街娘「あんたが使ってるシャンプーの匂いよ」
村娘「言われて見ればそうだ。良い匂いだね」
街娘「ちょ、ちょっと」
村娘「なに?」
街娘「添い寝は許可したけど抱く許可はしてないわよ」
村娘「きゅ、急に抱くとか・・・///」
街娘「手を回すな、って言ってんのよ」
村娘「えーケチー」
街娘「うるさいわよ、さっさと寝なさい」
村娘「はーい、おやすみ、街娘ちゃん」
街娘「おやすみ。・・・・・・・・・村娘」
村娘「あ、名前呼んでくれた」
街娘「うるさい、寝なさい」
村娘「うん、おやすみなさい街娘ちゃん」
街娘「おやすみ」
19: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:25:11.789 ID:rp19wPN+0.net
ドンドンドンドンドンドンドン!
街娘「うるさっ」
村娘「んぅぅ~・・・・? もぅ朝?」
街娘「んーん、まだ夜よ寝てなさい」
村娘「ぅぃ~zzZ」
街娘「・・・・・・」
街娘「どちらさま?何時だと思ってるの?」
魔法使い「・・・その声は街娘か?」
街娘「あら、自分を魔法使いだと思い込んでいる痛い子じゃないの」
魔法使い「一体どんな風の吹きまわしだ?」
街娘「私がここに居るのがそんなに不思議?」
魔法使い「当たり前だ。だって貴様と村娘は」
街娘「まぁ、そうね」
魔法使い「水と油、犬と猿のようなものじゃないか」
街娘「なんなら桃太郎と鬼よね」
魔法使い「自覚してるなら尚更、何してるんだそこで」
街娘「猿蟹合戦よ」
街娘「うるさっ」
村娘「んぅぅ~・・・・? もぅ朝?」
街娘「んーん、まだ夜よ寝てなさい」
村娘「ぅぃ~zzZ」
街娘「・・・・・・」
街娘「どちらさま?何時だと思ってるの?」
魔法使い「・・・その声は街娘か?」
街娘「あら、自分を魔法使いだと思い込んでいる痛い子じゃないの」
魔法使い「一体どんな風の吹きまわしだ?」
街娘「私がここに居るのがそんなに不思議?」
魔法使い「当たり前だ。だって貴様と村娘は」
街娘「まぁ、そうね」
魔法使い「水と油、犬と猿のようなものじゃないか」
街娘「なんなら桃太郎と鬼よね」
魔法使い「自覚してるなら尚更、何してるんだそこで」
街娘「猿蟹合戦よ」
20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:25:36.120 ID:rp19wPN+0.net
魔法使い「よし、貴様ちょっと出てこい」
街娘「えっ嫌よ寒いもの」
魔法使い「いいから出てこい」
街娘「なんでよ」
魔法使い「村娘に聞かれたら、困るだろう」
街娘「仕方が無いわね・・・、寒っ・・・」
魔法使い「おぉう、素直に出て来たな」
街娘「うるさいわね、ちょっと歩くわよ。村娘が起きたら聞こえちゃうかもしれないわ」
魔法使い「うむ、そのつもりだ」
街娘「えっ嫌よ寒いもの」
魔法使い「いいから出てこい」
街娘「なんでよ」
魔法使い「村娘に聞かれたら、困るだろう」
街娘「仕方が無いわね・・・、寒っ・・・」
魔法使い「おぉう、素直に出て来たな」
街娘「うるさいわね、ちょっと歩くわよ。村娘が起きたら聞こえちゃうかもしれないわ」
魔法使い「うむ、そのつもりだ」
21: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:26:13.038 ID:rp19wPN+0.net
街娘「・・・ここまで来れば大丈夫ね」
魔法使い「で、どうだった村娘の様子は」
街娘「完全に『記憶喪失』ね」
魔法使い「やはりか」
街娘「親友を自称したら、すっかり信じ込んだわ」
魔法使い「・・・それは、笑えない冗談だな」
街娘「すっかり懐かれちゃったわ」
魔法使い「・・・村娘がもし記憶を取り戻したら」
街娘「とても面白い事になるわね」
魔法使い「親友だと思ってた相手が
『殺したいほど憎い相手』
だったと思い出したら」
街娘「私なら、気持ちを整理しきれずに自殺する自信があるわ」
魔法使い「で、どうだった村娘の様子は」
街娘「完全に『記憶喪失』ね」
魔法使い「やはりか」
街娘「親友を自称したら、すっかり信じ込んだわ」
魔法使い「・・・それは、笑えない冗談だな」
街娘「すっかり懐かれちゃったわ」
魔法使い「・・・村娘がもし記憶を取り戻したら」
街娘「とても面白い事になるわね」
魔法使い「親友だと思ってた相手が
『殺したいほど憎い相手』
だったと思い出したら」
街娘「私なら、気持ちを整理しきれずに自殺する自信があるわ」
22: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:27:19.884 ID:rp19wPN+0.net
魔法使い「貴様は、どうするつもりなんだ?」
街娘「ただの暇つぶしよ。いつも私を殺そうと襲い掛かって来てた人間が記憶喪失になったって聞いたら面白過ぎてつい遊びに来ちゃった。その場のノリよ」
魔法使い「そうか。・・・まぁ、貴様と一緒に居た方が記憶を取り戻しやすいかもな」
街娘「記憶を取り戻した結果、病んでしまったとしても?」
魔法使い「その時はその時だ。村娘はそこまで弱くない、きっと大丈夫だ」
街娘「そ。貴女が止めないなら私はもうちょっと親友ごっこを続けるわよ」
魔法使い「ああ、あいつの記憶を取り戻させてやってくれ」
街娘「それは手段でしかないわ。目的は、あいつが友情と憎悪の板挟みにあって顔をめちゃくちゃに歪めるのを見たいってだけよ」
魔法使い「本当に、貴様は魔王そのものだな」
街娘「何を言っているのかしら。私はれっきとした人間よ」
魔法使い「わかってるさ」
街娘「ただの暇つぶしよ。いつも私を殺そうと襲い掛かって来てた人間が記憶喪失になったって聞いたら面白過ぎてつい遊びに来ちゃった。その場のノリよ」
魔法使い「そうか。・・・まぁ、貴様と一緒に居た方が記憶を取り戻しやすいかもな」
街娘「記憶を取り戻した結果、病んでしまったとしても?」
魔法使い「その時はその時だ。村娘はそこまで弱くない、きっと大丈夫だ」
街娘「そ。貴女が止めないなら私はもうちょっと親友ごっこを続けるわよ」
魔法使い「ああ、あいつの記憶を取り戻させてやってくれ」
街娘「それは手段でしかないわ。目的は、あいつが友情と憎悪の板挟みにあって顔をめちゃくちゃに歪めるのを見たいってだけよ」
魔法使い「本当に、貴様は魔王そのものだな」
街娘「何を言っているのかしら。私はれっきとした人間よ」
魔法使い「わかってるさ」
23: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:27:56.729 ID:rp19wPN+0.net
街娘「ちなみに貴女も人間よ」
魔法使い「だが魔法使いだ」
街娘「あ、そ」
魔法使い「まぁそれじゃあ村娘のことは宜しく頼んだぞ」
街娘「よろしく頼まれるようなことなんて何もないけど」
魔法使い「まぁいい、さらばだ」
街娘「よーし、記憶を取り戻すまでにめちゃくちゃ依存させてやるわよー」
魔法使い「だが魔法使いだ」
街娘「あ、そ」
魔法使い「まぁそれじゃあ村娘のことは宜しく頼んだぞ」
街娘「よろしく頼まれるようなことなんて何もないけど」
魔法使い「まぁいい、さらばだ」
街娘「よーし、記憶を取り戻すまでにめちゃくちゃ依存させてやるわよー」
24: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:31:04.232 ID:rp19wPN+0.net
少し時は遡る
街娘「うるさいわね、ちょっと歩くわよ。村娘が起きたら聞こえちゃうかもしれないわ」
魔法使い「うむ、そのつもりだ」
村娘「・・・・・・・・行ったか」
村娘(・・・街娘も、馬鹿だなぁ)
村娘(私の罠にまんまとハマっている)
村娘(記憶喪失なんか滅多にないってんだよばーか!!!)
村娘(覚えている。全て。私は何一つ忘れていない)
村娘(この胸に抱いた憎しみ、忘れられるわけがない)
街娘「うるさいわね、ちょっと歩くわよ。村娘が起きたら聞こえちゃうかもしれないわ」
魔法使い「うむ、そのつもりだ」
村娘「・・・・・・・・行ったか」
村娘(・・・街娘も、馬鹿だなぁ)
村娘(私の罠にまんまとハマっている)
村娘(記憶喪失なんか滅多にないってんだよばーか!!!)
村娘(覚えている。全て。私は何一つ忘れていない)
村娘(この胸に抱いた憎しみ、忘れられるわけがない)
25: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/25(日) 02:31:40.797 ID:rp19wPN+0.net
記憶喪失(嘘)vs親友(嘘)
とぅーびーこんてぃにゅー
とぅーびーこんてぃにゅー
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