2: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:17:34 ID:oMF
3: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:18:26 ID:oMF
事務所にて
P「おう。みんなおはよう。…って美優さんの子供じゃないですよっ!?」
森久保乃々「えっ…。じゃあ…も、もりくぼ…いつの間にか一児の母に…」
P「なってないなってない」
三船美優「ふふ…よく眠ってる…。パパの腕の中で安心してるのかな…」
P「いやあの…」
美優「眠ってる時の目元はあなたによく似てると思いませんか? お口の形は私似…かしら?」
P「いや…誤解の上にとんでもない既成事実を上乗せするのはやめ」
浅利七海「Pの子れすか~?」
P「直球! いやしかし冷静な七海が今はありがたい。違うぞ。俺の子じゃない」
4: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:18:59 ID:oMF
美優「ほら、ママの腕においで」
P「目を覚ましてください美優さん! 急に職場に赤ん坊連れ込んだ俺も悪かったですから!」
乃々「も、もりくぼ何だか少し胸が張ってきたんですけど」
P「くるわけないだろもりくぼォ! お前も落ち着け!」
七海「抱っこ! 抱っこしたいれす~!」
P「お、おう。普通の反応は普通の反応で困るな。ちょっと待て。
慣れないうちは危ないから、どこかソファにでも座って、腕をこう下から抱える形に…」
七海「こうれすか~?」スッ
美優「優介おいで」スッ
乃々「煮々おいで」スッ
P「勝手に名付けんな! 乃々のセンスひどいな!?」
七海「オホーツク海かわいいれす~」
P「なに人っ!? それ、オホーツクミって読むん?」
5: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:19:34 ID:oMF
七海「ちっちゃいれすね~。まだ1歳にもなってないれすか?」
P「お、おう。0歳で半年も経ってないないらしい」
七海「あったかいれす~」
P「って、すごく自然に受け取るな~。俺、最初は怯えて腰引けまくりだったぞ」
七海「大物を抱える要領で~」
P「なるほど」
美優「ああ優介…優介…」
乃々「煮々…煮々…」
P「それはもうええっちゅーねん! 二人にもあとで抱かせてあげますからとりあえず正気に戻っててください」
七海「この子どうしたんれすか~。誘拐~?」
P「ちゃうわっ!」
七海「またスカウトれすか~?」
P「さすがの俺も乳児はな~」
七海「と、すると~。誰かにお守りを頼まれたとか~?」
P「まぁ、そうだな。古い知り合いというか遠い親戚というか…。
とにかくその子の両親が急に体調崩したみたいでな、インフルエンザが流行ってるから検査に行く間俺に預けていったんだ。
子どもの扱いは慣れてるだろう、って…」
6: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:20:03 ID:oMF
七海「え~? 慣れてるれすか~?」
P「小学生くらいならともかく、赤ん坊はまだ慣れないな~」
七海「れすよね~」
美優「なるほど…。それは責任重大ですね。何か困ったことがあったら私にも頼ってくださいね」
乃々「本当によく寝てるんですけど…。かわいい…」
P「やっと正気に戻ったか」
七海「あっ…顔がくしゃくしゃって…むずがって…」
P「お。やばいな。起きちゃいそうか?」
七海「子守歌うたうれすか~? やさえんえんや~ぁさぁあのどっこいしょっ!はぁ~どっこいしょどっこいしょ!」
P「ソーラン節はなしだろう…あ」
パチ
七海「あ」
美優「目を」
乃々「覚ましたんですk…」
ッッッッッッッ アーーッッッッッッッッ!!!!!!!
7: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:20:29 ID:oMF
※ ※ ※ ※
赤ん坊「…ヒックヒック」
乃々「や、やっと…泣き止んだんですけど…」
美優「私が抱いても…」
七海「一巡してもう一回七海が抱いても泣き止まなかったれすね~」
乃々「結局Pさんの腕に落ち着きましたね…」
P「おーう。よしよし。高い高―い! 低―い! 時々高い高―い! 低―い!」
七海「Pが抱いて不思議な踊りを踊ってる時だけ大人しくなるのれすね~」
乃々「…結構激しいんですけど…」
美優「Pさん頑張って…」
P「これきっつい。太ももにクるんだけどっ!」
8: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:20:50 ID:oMF
七海「方法はともかく、Pに一番懐いてるっぽいれすね~。本当にPの子じゃないれすか~?」
P「違うよっ!?」
七海「まぁ、冗談れすけど」
P「心臓に悪い冗談はやめて」
七海「Pは嘘つくとき目が激しく泳ぐのれ、最初に聞いた時からちゃんと嘘をついていないことは分かっていたのれす~」
P「その分かられ方は分かられ方で怖いっ! えっ? マジでっ!? 目泳ぐ?」
七海「赤ちゃんが落ち着いた後、次誰が抱っこするかはジャンケンでいいれすか~?」
乃々「…負けないんですけど」
美優「……!」
P「気楽だねぇ!君たちっ!」
赤ん坊「…!」
P「げ」
七海・乃々・美優「あっ」
ッッッッッッッ アーーッッッッッッッッ!!!!!!!
七海・乃々・美優「また泣いた…っ!」
P「ああもう…っ。高いたか…あれ? この感触は…」
9: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:21:14 ID:oMF
※ ※ ※ ※
P「ここをこうして…こうっ」
七海「お~」
乃々「おしめだったんですね…」
美優「おむつ交換…手際いいですね…」
P「最近のは簡単ですからね~。
ちなみに抱いてる時の感触でもおしっこした!とか分かりますが、おむつの色の変化でも分かるようになってるんですよ。
俺みたいな素人でもすぐ気づけて便利っすよね~」
七海「それはテレビで見たことある気がするれす~」
P「おしっこしても少し待てば吸収するから、節約のため1回ぶん我慢させるのも手なんですが…。
まぁ、大抵それ以前に気持ち悪がって泣きまくるから、とっとと替えちゃう方が無難ですね~」
美優「なるほど…」
10: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:22:23 ID:oMF
七海「次は七海が替えてみたいれす!」
P「そんなにしょっちゅうはしないけどな。もしまた機会があったらその時は頼むよ」
七海「らじゃ~れす~!」
乃々「も、もりくぼも…」
P「たまにおむつを開いたところで、追加で顔に引っ掛けてくることもあるらしいから要注意な」
乃々「あ。や、やっぱり先に、美優さんに…」
美優「えっ!?」
七海「赤ちゃん、男の子れしたね~。貝柱みたいな小っちゃいのがついてたれす~」
P「その例えはどうなん?」
七海「裏っかわを引っ掻いたらポロリと取れたりしませんかね~?」
P「怖い怖い。貝柱の簡単取り外し方は応用しなくていいから」
美優「Pさんは…将来男の子と女の子、何人ずつ欲しいですか?」
P「いきなり危険球は勘弁してください」
乃々「もりくぼはカバディチームが組めるくらいの人数、欲しいんですけど」
P「何人兄弟よ、それ」
11: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:23:08 ID:oMF
七海「七海はその時の貯蓄とPの収入に合わせて考えたいれすね~」
P「現実的! ていうかさりげなく俺の収入って」
七海「えへ~」
P「かわいい」
乃々・美優「ぐぬぬ…」
七海「あれ? 赤ちゃんがまた、もぞもぞしてるれすよ?」
P「えっ?」
乃々「あっ…本当です…。何かを探して…泣きそう…?」
P「あー。やっばいなこれ。預かって2時間は経ってるし…もしかしてお腹すいてるんじゃないか?」
七海「? やばいれすか~?」
P「ああ。急なことだったから…おむつは受け取ったけどミルクの用意がないんだよ」
美優「えっ…」
乃々「そ…それは…」
赤ん坊「…ふぇ」
七海「やばいれすね~」
ッッッッッッッ アーーッッッッッッッッ!!!!!!!
P「あー! すまんっ! 近くの店で粉ミルク買ってきてくれっ!」
美優・乃々・七海「は、はいっ(れすっ)!」
12: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:23:34 ID:oMF
※ ※ ※ ※
乃々「…で」
美優「はぁはぁ…」
七海「せっかく急いで買ってきたのに…」
赤ん坊「キャッキャッ」
P「……」
乃々・美優「なんで普通に泣き止んでるんですかっ?」
七海「しかもイヴお姉さんに抱っこされてご機嫌れす~」
イヴ「えへへ~。サンタパワーですよ~」
14: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:24:40 ID:oMF
P「あー。…すまん。たまたま寄ったイヴに任せたら、意外と何とかなったわ」
乃々「なんとかって…」
美優「お腹が空いてたわけではなかったんですね…」
乃々「近くのコンビニになかったから結構遠くまで走ったんですけど…」
P「ほんとすまん! ちゃんと後で使わせてもらうから!」
イヴ「これでも子どもの扱いのスペシャリストですから~」ドヤ
七海「まるで本物のサンタさんみたいれす~」
イヴ「本物のサンタクロースですよ~?」
七海「普段冬にしか事務所に来ないのもサンタっぽいれす~。お久しぶり!」
イヴ「だからサンタですって~。お久しぶりっ!」
15: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:25:07 ID:oMF
美優「…イヴちゃんの方が年下なのに…ちょっと悔しい…」
P「ま、まぁ、慣れやら得手不得手は誰にでもありますから…」
イヴ「べろべろば~! ってまだあんまりお目々見えないかな~?」
赤ん坊「キャッキャッ」
イヴ「いい子でちゅね~?」
赤ん坊「アー! ダー!」
乃々「すっごい懐いてます…」
七海「これがプロなんれすかね~?」
美優「……」
16: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:25:27 ID:oMF
イヴ「あっ」
乃々「?」
赤ん坊「けぷ」
七海「赤ちゃんのお口から! 何か垂れてきたれす!」
P「ああ…。慌てなくても大丈夫だ。乳吐き…いわゆる吐き戻しってやつだな。
口から少しミルクを戻しちゃっただけだ。拭き取ってやろう」
七海「へぇ~」
乃々「大丈夫ですか? 赤ちゃん苦しくないですか…?」
イヴ「へいきへいき~。ほらきれいになりました~」
美優「…………」
七海「本当れす~。赤ちゃん、キョトンとしてます~」
乃々「ほっ…」
17: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:25:56 ID:oMF
P「落ち着いたら眠くなってきたみたいだな。目がトロンとしてきた」
イヴ「じんぐるべ~じんぐるべ~♪」
P「いや、その子守歌もおかしいやろ」
乃々「まっくらくらいくらい~♪」
P「不用意な先輩リスペクトもやめなさい」
乃々「森つながり…」
七海「あ。でも眠っちゃったれす~」
P「…まぁこの時期の子らは眠い時は何をしても寝るからなぁ…」
イヴ「ご両親はその分、夜泣きが大変かもしれませんね~」
P「だな~」
美優「あ…あの…」
P「え? なんですか美優さん?」
18: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:26:38 ID:oMF
美優「その…いくらサンタさんだとはいえ、イヴちゃん…赤ん坊の扱い方…上手すぎませんか?」
P「あー。…まぁ、もともと面倒見のいいやつですし」
美優「それに乳吐きって…。
Pさん、さっき赤ちゃん預かって2時間以上経ってるって言ってたような…。
今更…戻すものでしょうか…」
P「あ」
乃々・七海「?」
美優「…Pさん?」
P「はい」
美優「何か…隠していませんか?」
P「な、ななな何かって何でせうか」
19: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:27:11 ID:oMF
美優「赤ちゃん…ミルクを飲まなくても泣き止んだんですよね…?」
P「せ、せせせ、せやな!」
七海「泳いでる! すっごく目が泳いでるれす~!」
イヴ「あ。じゃあ私は仮眠室の方でこの子の面倒みてますね~」
P「ちょま…逃げる気かっ!?」
イヴ「このままじゃあこの子の教育上よろしくないような~。
それにほら、いい機会ですし~?」
P「いやそれは…っ!」
イヴ「あと、この子のご両親が迎えに来る時間次第では今日のノエルのお迎えはPさんにお願いしますね~」
P「ちょ…!」
乃々「のえる?」
七海「なんれすか。そのリアムみたいなキラキラした感じのお名前は~?」
美優「…………」
P「いや、あの、そのね…」
20: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:27:50 ID:oMF
千川ちひろ「Pさん…そろそろ年貢の納め時ですよ。イヴちゃんのためにも」
P「いつからいたっ!?」
ちひろ「ここは事務所ですから、もちろん最初から♪ ちなみに私はすべてを把握しています」サムズアップ
P「それはそうでしょうけど!」
21: 名無しさん@おーぷん 2019/02/09(土)04:28:26 ID:oMF
乃々「あの…」
七海「P~~?」
美優「…………」
P「ぐ………!」
ちひろ「これで晴れて式も挙げられますね♪ どっちの式になるかは微妙ですが♪」
P「そのどっちは和か洋かのどっちですよねぇ!?」
ちひろ「あ。それもありますか」
P「それもってなんだよ畜生っ!」
ちひろ「冠婚葬祭~♪」
P「歌いながらスマホをいじるななぁ!」
ちひろ「どうせならみんなの前で発表した方が! 招集~♪」
P「めっちゃ楽しそうですね!?」
イヴ「これにてハッピーエンド~!」
P「そうかなぁっ!?」
ハッピーエンド
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