1: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:46:22.98 ID:2b5D4DMp
イタリアのホテル

鞠莉「と~ちゃく~」

ダイヤ「ひとまずこれで鞠莉さんのお家の問題は解決ですわね」

鞠莉「二人とも本当にありがとね」

果南「お礼なんて必要ないよ」

ダイヤ「ええ、全部3人で決めたことですもの」

鞠莉「ダイヤ…果南…」

果南「これからも困ったときはお互い様だよ」

4: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:48:19.65 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「ところで、もう結構な時間ですし、今日はもう就床にしますか?」

鞠莉「折角だからこの部屋でちょっとしたパーティーをしない?」

鞠莉「実はお菓子と飲み物はもう用意してあるの」

果南「お、いいね~」

ダイヤ「明日は決まった予定もありませんし私も構いませんわ」

鞠莉「それじゃあ飲み物をとってくるね」

5: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:50:32.83 ID:2b5D4DMp
鞠莉「じゃ~ん」

果南「これってもしかして…お酒?」

鞠莉「イエース!」

ダイヤ「鞠莉さん、私たちまだ未成年、飲酒は犯罪ですわよ」

鞠莉「と・こ・ろ・が~、今ならギルティではないのデース」

果南「どういうこと?」

鞠莉「日本の法律では20歳未満の飲酒は禁止されてるけど、イタリアではお酒に関しては18歳から認められているの」

鞠莉「そしてステイ中は旅行者でもその国の法律が適用されるから」

鞠莉「私たちは今、合法的にお酒が飲めるのデース」

果南「そうなの?」

鞠莉「これでもグローバルなホテルチェーンの娘だからそれぐらいのことは知ってるわ」

鞠莉「ち・な・み・に~、16歳から飲酒できる国もあるから現地に行けばルビィや花丸でももうお酒が飲めるよ」

ダイヤ「ル、ルビィにお酒なんてまだ早すぎます!」

鞠莉「ダイヤ落ち着いて。できるって話で実際飲むわけじゃないから」

6: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:53:54.74 ID:2b5D4DMp
鞠莉「それで二人は…どうする?」

果南「わ、私は遠慮しておこうかな」

鞠莉「まぁ、果南は意外とお子ちゃまなところあるしね~」クスッ

果南「煽って飲ませようって魂胆だろうけどその手には乗らないよ」ムッ

鞠莉「そっか残念~ダイヤはどうする?」

ダイヤ「私も遠慮しておきますわ」

鞠莉「そうだよね~、ダイヤはお酒飲むと人が変わっちゃいそうなタイプだもんね~」

ダイヤ「…」ピクッ

鞠莉「頑固親父みたいに「俺の酒が飲めんのかー」とか言っちゃいそうな感じ?」

鞠莉「そんな姿を見られるのは誰だって恥ずかしいもんね~」

果南「ちょっと鞠莉!」

9: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:55:35.89 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「聞き捨てなりませんわね」

果南「ダイヤ!?」

ダイヤ「私がお酒を飲んだ程度で人が変わるなんて決してありえませんわ!」

ダイヤ「いいでしょう。受けて立ちますわ」

鞠莉「さっすがダイヤ」

鞠莉「ダイヤはこう言ってるけど果南はどうする」

果南「だから私はいいって…」

ダイヤ「鞠莉さん、嫌がっている人に無理に勧めるものじゃありません」

果南「ダイヤ…」

ダイヤ「果南さんの分も私が飲んでやりますわ」

果南「えっ?」

鞠莉「じゃあ、お菓子も用意してくるね~」

果南(心配だなぁ)

11: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:57:36.53 ID:2b5D4DMp
鞠莉「じゃあ乾杯しよっか」

ダイヤ「何に乾杯にしますか?」

果南「高校卒業?ライブの成功?鞠莉のお母さんとの和解?」

鞠莉「せっかくこの3人なんだから…」

鞠莉「3人の変わらない友情にでどう?」

果南「じゃあそれで」

ダイヤ「異論ありませんわ」

鞠莉「じゃあ行くよ」

ダイヤ「3人の」

果南「ずっと変わらない」

鞠莉「友情に」

3人「かんぱーい」

15: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 00:59:34.06 ID:2b5D4DMp
鞠莉「…」ゴクゴク

果南「…」ゴクゴク

ダイヤ「…」チラッ

ダイヤ(鞠莉さんは普通に飲んでいますわね)

鞠莉「…」チラッ

果南「…」チラッ

ダイヤ(お二人ともこちらを見ている…)

ダイヤ(大見得を切ってしまった以上飲まないわけには…)

ダイヤ(ええい、ままよ!)

18: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:01:26.39 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「…」ゴクゴク

鞠莉果南(おぉ~)

ダイヤ(っ…!?このお酒…)

鞠莉「どう?初めてのお酒の味は」

ダイヤ「…おいしい!」

ダイヤ「お酒ってもっと苦くて飲みにくいものかと思っていましたわ」

鞠莉「だから~、私が飲みやすいものを用意したっていったじゃない」

鞠莉「これでダイヤも大人のレディの仲間入りね」

ダイヤ「これならいくらでも飲むことができそうですわ」

果南「無理しちゃだめだよ~」

20: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:03:21.77 ID:2b5D4DMp
鞠莉「それにしても「ずっと変わらない」か…」

果南「何かおかしかった?」

ダイヤ「「ずっと」は付いていませんでしたわよ」

果南「そうだっけ?」

鞠莉「果南はこう見えてロマンチストだからね~」

果南「こう見えては余計だよ」ムッ

21: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:05:56.17 ID:2b5D4DMp
その作者でもないし展開も多分全然違うんだけど…
タイトルまずかった?シリーズ物かなんかみたいな

22: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:07:46.18 ID:2b5D4DMp
10分後

鞠莉「ダイヤ、調子はどう?」

ダイヤ「今のところ全く問題ありませんわ♪」

鞠莉「ダイヤはお酒に強い体質なのかもね~」

ダイヤ「どのお酒もおいしくて…私お酒にはまってしまうかも♪」

鞠莉「日本に帰ったら20歳になるまで飲めないけどね」

24: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:09:28.69 ID:2b5D4DMp
さらに10分後

鞠莉「ダイヤ~、ちょっとペース早すぎない?」

ダイヤ「何を言ってるんですか鞠莉さん、こんな機会は滅多にないんですよ」

ダイヤ「今のうちに飲めるだけ飲んでおかないと♪」

ダイヤ「幸い体調は全く問題ありませんし♪」

ダイヤ「鞠莉さんもちょっとお酒が足りなくなってきたんじゃありませんか?」

果南(テンション高いなぁ…)

鞠莉「私はフラフラしてきたからしばらくパスで」

ダイヤ「鞠莉さんは思ったよりお酒に弱いのですわね」クスッ

鞠莉「ア、アハハ、き、きっとダイヤがお酒に強すぎるんだよ」

果南(鞠莉?)

25: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:11:17.51 ID:2b5D4DMp
>>23
了解です

26: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:11:52.63 ID:2b5D4DMp
さらに10分後

ダイヤ「大体鞠莉さんはいつもいつも…」クドクド

鞠莉「はい、申し訳ありません」シュン

果南(お説教始まっちゃった…)

果南(ダイヤは完全に酔っぱらっちゃってるのかな)

果南(鞠莉の顔色も大分悪そうだし)

果南(一旦止めないとまずいか…)

27: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:14:01.86 ID:2b5D4DMp
果南「ダイヤ、ちょっと話止めてもらっていい?」

ダイヤ「…?構いませんが」

果南「ちょっと鞠莉、調子悪そうだけど大丈夫?」

鞠莉「果南、トイレに行きたいからちょっと肩貸してくれる?」

果南「ダイヤは大丈夫?」

ダイヤ「私は絶好調ですわ♪まだまだ何杯でも行けますわよ~♪」

果南(こりゃ別の意味でだめそう…)

果南「明日以降もあるんだからほどほどにね」

ダイヤ「でも、どうしても止まらなくって♪」

ダイヤ「あぁ、ダイヤは悪い子になってしまったのかしら♪」

果南(何?今の芝居がかったセリフ…)

28: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:15:29.16 ID:2b5D4DMp
果南「ほら、鞠莉、肩貸すから掴まって」

鞠莉「ソ、ソーリー…」

果南「謝らなくていいって」

ダイヤ「いってらしゃ~い♪」

果南(なんで嬉しそうなの…)

30: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:18:06.63 ID:2b5D4DMp
トイレ内

果南「ほら、着いたよ」

果南「どうする?背中さすろうか?」

鞠莉「大丈夫…」

鞠莉「実はそんなに気分は悪くないの」

鞠莉「何とかしてあの場を抜け出したかっただけ…」

果南「実は私もちょっと抜け出したかったんだ」

果南「ダイヤがあんなに変わるなんて」

果南「やっぱり私は飲まなくて正解だったみたいだね」

鞠莉「まさかこんな事になるなんて…」

31: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:22:35.58 ID:2b5D4DMp
果南「でも元はと言えば鞠莉がお酒飲もうなんて言うのが悪いんだからね」

果南「二人とも二日酔いで動けないとか勘弁だよ」

鞠莉「果南…l

鞠莉「それだけは絶対にないと言い切れるわ…」

果南「なんで?」

果南「そりゃ次の日に持ち越さない人もいるんだろうけど」

果南「ダイヤと鞠莉がそうとは限らないよね?」

鞠莉「違うの…」

鞠莉「だって飲んでないもの」

果南「何を?」

鞠莉「お酒」

果南「飲んでたじゃん」

鞠莉「実はあれ、全部お酒じゃないの」

32: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:24:41.55 ID:2b5D4DMp
果南「えっ?」

鞠莉「私が用意したドリンク類は全て…」

鞠莉「アルコール度数…」

鞠莉「0」

果南「そんな忌まわしき0みたいに言わなくても…」

果南「で、でも鞠莉はフラフラだしダイヤも酔っぱらってるし…」

鞠莉「私はあの場を抜け出すための演技」

鞠莉「本当は肩なんて借りなくてもまっすぐ歩けるわ」スクッ

果南「じゃ、じゃあダイヤは?」

果南「あれは完全に酔っぱらってるよね?」

鞠莉「…」

鞠莉「ナンデダロ?」

果南「鞠莉~」

33: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:25:41.86 ID:2b5D4DMp
途中の文章抜けてたわ…
修正の仕方がわからない

34: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:27:02.72 ID:2b5D4DMp
鞠莉「考えらえるのはプラセボ効果とか自己暗示に近い状態とか…」

果南「プラセボ?」

鞠莉「つまりダイヤは自分が酔ってると思い込んでるだけで全くの素面ってこと」

果南「素面で…アレってこと?」

鞠莉「そう、アレ」

果南「…」

鞠莉「…」

37: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:31:56.05 ID:2b5D4DMp
>>35そうします

>>9の後に追加

鞠莉「準備完了~♪」

鞠莉「テーブルのこっち側がお酒で、向こう側がジュース類ね」

鞠莉「果南もお酒が飲みたくなったらいつでもいいよ」

ダイヤ「鞠莉さん、だから飲まない方に無理に勧めるのは良くないと…」

果南「もう意地でも飲まない」ムスッ

ダイヤ「それにしてもいろんなお酒がありますわね」

ダイヤ「ラベルも外国語で…それも英語でもないから全然意味がわかりませんわ」

鞠莉「女の子にも飲みやすいものを揃えたつもりだから、どれもマリーのオススメだよ♡」

ダイヤ「ずいぶんとお詳しいのですわね」

鞠莉「さっきも言ったように16歳から飲める国もあるから、そういった国に滞在してる時にたしなみ程度に…ね」

果南「これだから金持ちは…」

鞠莉「これなんかオレンジを使った甘口なお酒だし一杯目にいいかも」

ダイヤ「ではそれでお願いしますわ」

39: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:35:09.75 ID:2b5D4DMp
>>34の続き

果南「ど、どーすんの!?キャラ崩壊で済まされるレベルじゃないんだけど」

鞠莉「ちょっとしたイタズラのつもりが、親友の醜態を延々と見せられる羽目になるなんて…」

鞠莉「さすがにもう耐えられない…」

鞠莉「どうしたらいいの…」

果南(うわぁ…本気で困ってる顔だ…)

果南「正直に全部話すしかないんじゃない?」

鞠莉「ダメよ!きっとダイヤのことだもの…」

~~~

40: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:37:46.54 ID:2b5D4DMp
果南「ダイヤ、実は…」

ダイヤ「え?で、では私はお酒の影響ではなく素面であのような発言を?」

果南「そ、そういうことかな?」

ダイヤ「…」

果南「…」

ダイヤ「~~~ッ///」カァァ

ダイヤ「…」ダッ

果南「ダイヤ!待って」

ダイヤ「こんな大恥をさらしては、日本には帰れませんわ~」

~~~

鞠莉「ってなことになるかも」

果南「なんで今の話に鞠莉が出てこないの?」

果南「まぁ、そこまではいかないと思うけど怒ってしばらく口はきいてくれないかもね」

鞠莉「海外にいる状況でそれは困るのよね~」

41: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:39:08.70 ID:2b5D4DMp
果南「じゃあ黙ってる?」

鞠莉「それもダメよ」

鞠莉「もしダイヤが「自分はお酒に強い」って思いこんだまま20歳になったら大変なことになるかも」

果南「大変なことって?」

鞠莉「例えば…」

~~~

42: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:40:55.94 ID:2b5D4DMp
テレビ「5!4!3!2!1!」

テレビ「新年、あけましておめでとうございま~す」

ダイヤ「明けましておめでとう、ルビィ」

ルビィ「明けましておめでとう、後、誕生日おめでとうお姉ちゃん」

ダイヤ「ありがとう、ルビィ」

ルビィ「今日から20歳だね、お姉ちゃん」

ダイヤ「そう!つまり今日からお酒が飲めるのですわ」

ルビィ「あ、お酒」

ダイヤ「早速いただきますわ」

ルビィ「いきなりそんなに飲んで大丈夫なの?」

ダイヤ「安心なさいルビィ」

ダイヤ「私はお酒に強い体質なのですわよ」

ダイヤ「…」ゴケゴクゴケ

43: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:43:21.24 ID:2b5D4DMp
ダイヤ(あら…?)

ルビィ「お姉ちゃん?、なんか目が変だよ…」

ダイヤ(急に意識が…遠く…?)

ダイヤ「…」フラッ

ルビィ「お姉ちゃん!?」

ダイヤ「…」バタン

ルビィ「お姉ちゃん!」

ダイヤ(どうして?…体が…動かな…い?)

ルビィ「お姉ちゃん!大丈夫?お姉ちゃん!返事して!」

ダイヤ(…ル…ビィ…何?…聞こえ…な…)

ルビィ「お父さん!お母さん!お姉ちゃんが!お姉ちゃんが!」

ダイヤ( 待……って………、ル…ビィ…………怖…………い………)

ダイヤ(………………ル……………ビ……………………た…………す…………け…)

ダイヤ「ス-……ス-……………ス-………………………ス-」

ダイヤ「ス-……………………ス-……………」

ダイヤ「」

~~~

44: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:44:54.02 ID:2b5D4DMp
果南「想像なのに妙に怖いよ!」

鞠莉「誇張じゃなくてお酒の量を間違えると最悪命に関わるの」

鞠莉「お酒を甘く見ちゃダメよ、果南」

果南(なんだろう鞠莉に対するこのモヤモヤ感)

果南「じゃあ、今日のところは黙っておいて、日本に帰ってから話すってのは?」

鞠莉「…」

鞠莉「多分それがベターね」

鞠莉「ありがとう果南、あなたに話して正解だったわ」

果南「殆ど鞠莉のせいなんだから反省しなよ」

鞠莉「はい…」シュン

45: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:48:15.46 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「お二人とも遅すぎますわ♪」

ダイヤ「あんまり遅いものですからお二人がいない間に5杯も飲んでしまいましたわ♪」

鞠莉果南(あ、悪化してる…)

果南「さ、さすがに飲みすぎじゃない?」

ダイヤ「私思ったのです」

果南「な、何を?」

ダイヤ「私はお酒と出会うために生まれてきたのではないか、と」

果南(ホントに何言ってんの!?)

46: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:50:18.90 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「これだけ飲んでも体調を崩さないどころかとっても幸せな気分になれるなんて」

ダイヤ「これはきっとお酒の神様に愛されているからに違いありませんわ♪」

ダイヤ「そして私もお酒を愛してる…」

果南(語り始めちゃったよ…)

ダイヤ「やはりこれは運命、いえ宿命でしょうか…」

ダイヤ「出会わせてくれた鞠莉さんには感謝の言葉もありませんわ♪」

鞠莉(実は出会ってないんだけどね…}

果南(悪い男や変な宗教にはまっていくみたいな感じなのかな?)

果南(正直めちゃくちゃ心が苦しい)

果南(鞠莉の調子が悪くなるのも納得だよ…)

ダイヤ「お酒が飲めるのがイタリアにいる間だけなんて…」

ダイヤ「あぁ…20歳になるのが待ち遠しいですわ♪」

果南(帰りたくないとか言い出さないかな…)

47: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:53:13.31 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「そうですわ!」

果南「こ、今度は何?」

ダイヤ「語学留学をすればいいんですわ♪」

果南(人生設計にまで影響与えちゃったよ…)

ダイヤ「語学を学べてお酒も飲めるなんて一石二鳥ですわ♪」

ダイヤ「語学を学ぶならやっぱり英語ですわね」

ダイヤ「英語といえばアメリカ!ニューヨークはあのμ’sも招待された場所ですし…」

48: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:55:00.80 ID:2b5D4DMp
鞠莉「ダイヤ」

ダイヤ「何ですか?」

鞠莉「アメリカの飲酒できる年齢は21さ…

ダイヤ「却下ですわ」

果南(早っ!)

ダイヤ「自由の国と謳っておきながらこの体たらく…」

ダイヤ「とんだ似非自由国家ですわ」

果南(お酒のことだけで国家批判までしちゃったよ)

ダイヤ「ニューヨークへは観光で行くことにしますわ」

鞠莉(ニューヨークには行くのね…)

49: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:56:45.08 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「鞠莉さん、イギリスでは何歳からお酒が飲めますか?」

鞠莉「確か18歳だったと思うけど…」

ダイヤ「流石は紳士淑女の国イギリス♪」

ダイヤ「私も昔から同じ島国として親近感を抱いておりましたわ♪」

果南(あぁ、私の中のダイヤのイメージが壊れていく)

50: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 01:58:43.51 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「では、私の語学留学を祝ってもう一度乾杯をしましょうか♪」

果南(もう決定したんだ…)

ダイヤ「あら?お二人ともグラスが空いていますわね」

ダイヤ「鞠莉さんはどのお酒にします?」

果南「…」カチン

果南「ちょっとダイヤ」

果南「鞠莉はもう限界だって見ればわかるよね?」

ダイヤ「…」

鞠莉「果南、私は大丈夫だから…」

鞠莉(実際アルコール入ってないし…)

果南(でも…)

ダイヤ「ほ、本人もこう言ってることですし…」

鞠莉(ん…?)

鞠莉(ダイヤ、なんか焦ってる?)

52: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:01:46.80 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「か、果南さんもせっかくですからこの機会にお酒なんて…」

果南「…」ブチッ

果南「ダイヤっ!!」

ダイヤ「」ビクッ

果南「なんでそうなるのっ!?」

果南「ダイヤ最初に言ったよね?無理に勧めるべきじゃないって!」

果南「こんなの全然ダイヤらしくないよ!」

ダイヤ「あの…その…」アセアセ

53: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:04:09.11 ID:2b5D4DMp
果南「ダイヤ私に気を使ってくれたんだよね?」

果南「私あの時ちょっと嬉しかったんだよ」

果南「なのに何でダイヤの方からお酒飲ませようとするの?」

ダイヤ「か、果南さん落ち着いて…」

果南「落ち着いてられないよ!」

果南「ダイヤがこんなこと言うなんて許せない!」

果南「もう、こんなのやだよ」ポロポロ

果南「いつものダイヤに戻ってよ…」

ダイヤ「ご…」

ダイヤ「御免なさい!」

54: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:05:35.99 ID:2b5D4DMp
果南「え…?」ゲスッ

ダイヤ「いくら何でも悪ふざけがすぎましたわ」

ダイヤ「私は大丈夫ですから、どうか泣かないでください」

果南「ダイヤ?」ゴシゴシ

ダイヤ「酔っぱらっているふりの演技ですわよ、え・ん・ぎ」

果南「じゃ、じゃあ、ダイヤはいつものダイヤなんだね?」

ダイヤ「えぇ、もちろんですわ」ニコッ

果南「よかった~」ギュッ

ダイヤ「か、果南さん…」

55: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:08:32.78 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「アルコールは入ってなかったのでしょう?鞠莉さん」

鞠莉「あ~もぅ」

鞠莉「トラップに嵌っていたのは私のほうだったのね」

ダイヤ「鞠莉さんはいつも詰めが甘いのですわ」

ダイヤ「大方、私が上機嫌になったところでネタばらしをするおつもりだったのでしょうが」

ダイヤ「私があまりに豹変してしまったので狼狽してしまった、といったところでしょうか」

鞠莉「いつからお酒じゃないって気づいてたの?」

ダイヤ「最初に飲んだ時にひょっとしたらとは…」

ダイヤ「お酒を飲んだことはなくても洋酒をつかったお菓子などもありますし…」

ダイヤ「アルコールの匂いが全くわからないというわけではありませんから」

ダイヤ「その後は自分の体調から「やはり」…と」

56: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:10:06.42 ID:2b5D4DMp
鞠莉「そこで逆にマリーを嵌めようと思ったのね」

ダイヤ「計画が順調と思っている人ほど隙だらけなものですわ」

ダイヤ「トイレに抜け出したのも収拾がつかなくなって果南さんに相談したってところでしょう?」

ダイヤ「戻ってきてから明らかに果南さんの様子が変わりましたから」

ダイヤ「私も調子に乗りすぎましたが…」

57: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:11:37.43 ID:2b5D4DMp
果南「私も急に怒鳴っちゃったりしてごめん…」

ダイヤ「謝る必要なんてありませんわ」

ダイヤ「むしろ怒ってくれたことをとても嬉しく思っていますわ」

果南「どうして?」

ダイヤ「果南さんは私が間違った行動をしていると思ってそれを本気で止めようとしてくれた…」

果南「親友がおかしくなっていくところなんてとても見てられないよ」

ダイヤ「将来逆の立場になったら私が必ず果南さんを止めてみせると誓いますわ」

果南「ダイヤ…」ジ-ン

ダイヤ「果南さん」

58: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:12:44.10 ID:2b5D4DMp
鞠莉「む~~」

鞠莉「ねぇ、二人ともマリーのこと忘れてない?」

果南「あ…」

ダイヤ「いらしたのですか…」ニコッ

鞠莉(果南は本気で忘れかけてたわね…)

59: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:15:14.36 ID:2b5D4DMp
鞠莉「もう、悔しい~」バタバタ

鞠莉「絶対うまくいく筈の完璧な作戦だったのに~」

ダイヤ「どこが完璧な作戦なんだか…」

ダイヤ「第一、私も果南さんもお酒を断ってたらどうするつもりだったのですか?」

鞠莉「…」

果南「まさか、考えてなかったとか?」

鞠莉「違う」

果南「じゃあ、どうするつもりだったの?」


鞠莉「……」

ダイヤ「ここで黙るのは無しですわよ」

60: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:16:44.04 ID:2b5D4DMp
鞠莉「甘える…つもりだった…」

ダイヤ果南「え?」

鞠莉「酔ったフリして二人に甘えるつもりだったの!」

ダイヤ果南「」キョトン

ダイヤ「…」

果南「…」

ダイヤ「…フフフ」

果南「…プッ」

ダイヤ「フフフフフ…、た、確かに完ぺきな作戦ですわ…フフッ」

果南「アハハハ、鞠莉は意外と可愛いところがあるからね~」

ダイヤ「果南さん、意外でもなんでもなく鞠莉さんはとっても「プリティー」ですわよ」

果南「そうだった、そうだった」

鞠莉「む~~~」ムスッ

61: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:18:31.26 ID:2b5D4DMp
ダイヤ「鞠莉さん」

鞠莉「何?」

ダイヤ「甘えないんですか?」

鞠莉「……」

鞠莉「甘える~♡」

ダイヤ果南「…」クスクス

鞠莉「ダイヤ~、膝枕して」

ダイヤ「はいはい…」

鞠莉「ダイヤの太もも柔らか~い♡」スリスリ

鞠莉「果南も後でそのビッグな胸に顔を埋めさせてね♡」

果南「普段なら訴えるところだけど…」

果南「今日だけは特別だからね」

ダイヤ「無礼講ですわ」

62: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:21:34.84 ID:2b5D4DMp
鞠莉「果南、ダイヤ…」

ダイヤ果南「?」

鞠莉「ありがとね」

ダイヤ「…」

果南「…」

ダイヤ「今日は湿っぽいのは無しですわ」

果南「喉も乾いてきたし、もう一回乾杯しようか」

鞠莉「賛成~」

63: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:22:29.64 ID:2b5D4DMp
果南「今度は何に乾杯にする?」

鞠莉「ダイヤの語学留学に?」

ダイヤ「その話はもう無しですわ!」

鞠莉「じゃ~あ…」

鞠莉「私たちの輝かしい未来に…で」

果南「うん」

ダイヤ「問題ありませんわ」

鞠莉「では改めまして…」

ダイヤ「私たちの」

果南「輝かしい…」

鞠莉「未来に…」

3人「かんぱ~い」

64: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:24:22.63 ID:2b5D4DMp
おしまい
ネタ被ってないか心配

67: 名無しで叶える物語(笑) 2019/03/03(日) 02:37:29.82 ID:2b5D4DMp
一応補足
イタリアではお酒が購入出来る年齢が18歳以上らしい(以前は16歳だったが法改正で引き上げらた模様)
飲酒に関しては特に年齢制限が無いみたいなので既に購入した物なら16歳でも飲めるかも(詳しいことは知らない)
日本は購入も飲酒も20歳から

引用元: 鞠莉「まさかこんな事になるなんて…」