同期「ったく、次はないからな(怒)」

後輩「……はい」



同期「あー、すっきりした(笑)」

僕「いやいや、怒鳴りすぎだろ……空気ヤバいことになってんぞ」

同期「俺も過去に同じことで怒られたからいいんだよ(笑)後輩の成長のためだから」

僕「」

僕（あれから後輩は、資料を共有のレターボックスに保管するようになった）

同期「ん？あの資料どこだ？」

僕「それなら、共有のレターボックスに入ってるぞ」

同期「お！サンキュー」




同期「おい！(怒)」

後輩「は、はい」

同期「何で資料を分かりにくいところに保管してるんだ？」

後輩「……なくなったら大変ですので」

同期「なら、ここにこの資料置いてるって報告しろよ！！！探す手間がかかるだろ！！」

後輩「……すみません」

同期「報告と探す手間、どっちが時間かからるのかも分からないのかよ」ﾎﾞｿｯ

後輩「……」

同期「もういい！！！どっかに行けよ」

僕「共有のレターボックスはまず見るだろ」

同期「そうだな(笑)探すの面倒だったから、つい」

僕「後輩、めっちゃ落ち込んでんぞ」

同期「こっちもむしゃくしゃてたから、しょうがないよ(笑)」

同期「なーんか、後輩見てるとムカつくんだよねー」

僕「もうそれやめろよ……指導の範疇越えてるぞ」

同期「こっちも言いたくて言ってるわけじゃないんだよ。後輩が失敗するから、言わざるえないんだよ」

僕「せめて、治ったところは褒めてやれよ」

同期「治って普通レベルなのに、何言ってんの？(笑)しかも、褒めたら絶対に調子のるって、あいつ」

僕「」

同期「お！後輩のやつ、こんなことやってやがる(笑)また怒らなきゃいかんな」

部長「ん？どうかしたのか？」

同期「聞いてくださいよ、部長。後輩のやつ、こんなことしてるんですよー。常識的に考えられんでしょ？（呆れ」

部長「……ふむ」

同期「しかも、この前はこんなことしてましたし、さらにあんなこともしてたんですよー」

部長「……指導せんといかんな」

同期「いやいや、部長の手を煩わせるわけに行きませんよ！ここは俺が言っておきます」

部長「そうか。なら、頼む」

同期「はい！！！」ﾆｺﾆｺ

呑み会


同期「みんな、聞いてくださいよ。また、後輩のやつがねー」

周り「それは困ったやつだなー(笑)」

同期「でしょー。こっちも通常業務に加えて指導が大変なんですよ」

後輩「……」

同期「後輩！聞こえてるだろ？俺、何か間違ったこと言ってるか？」

後輩「……いえ」

同期「俺に迷惑かけんなよー(笑)」

後輩「……」

同期「あれ？後輩は？あいつ、遅刻してんの？」

僕「後輩は今日体調不良で休むってさ」

同期「ざっこ(笑)それでも社会人かよ」

僕「後輩の仕事は僕がやるから」

同期「ふーん……まあ、いいけどね。後輩にはLINEで社会人のいろは教えてやらんとな」

部長「同期くん、少しいいかな」

同期「はい。何でしょうか？」

部長「ここじゃなくて、会議室に来てくれ」

同期「？」

僕（後輩くん、あれからずっと休んでるからなぁ……）

同期「あいつ……」ﾎﾞｿｯ

僕「……」

同期「適当なことをチクリやがって」ﾎﾞｿｯ

僕「……」

同期「こっちは親切心で言ってやってんのに……ｸｿｯｸｿｯ」ｸﾞﾁｸﾞﾁ

後輩「みなさん、しばらく休みをとってしまい迷惑をおかけしました。今日からまた頑張ります」

僕「体調不良なんだから、無理すんなよー」

周り「何かあったらすぐに言ってね」

同期「……」ﾁｯ

後輩「あの、先輩ここってこれで良かったですか？」

僕「うん、そうだよー。その手順で進めてね」

後輩「はい、ありがとうございます」

同期「……まずは俺に聞きにこいよ、恩知らず」ﾎﾞｿｯ

同期「なあ」

僕「ん？」

同期「最近、後輩と仲良いよな、お前」

僕「休み明けてから垢抜けたように明るくなったからな、弟みたいなもんだよ」

同期「ふーん……にしても、甘やかしすぎじゃね？後輩、こんな失敗してたぞ？」

僕「！？」

同期「ヤバいだろ？(笑)」

僕（これって、後輩が休んでるときに同期がやった仕事じゃねぇか）

僕（自分のやった仕事を同期は覚えてないのかよ……）

僕「わかった、わかった。その件は、僕から伝えておくから」

同期「ぷぷぷ、よろしく(笑)」

僕「実は……それで……こうなんだよ」

後輩「はい……はい……そうですか」

同期「お！さっきのこと言ってんのかな？後輩のやつ、落ち込んでやがるぞ(笑)」



同期「よ！お疲れ様」

僕「……お疲れ」

同期「後輩のこと、もっと怒鳴れよなー(笑)また失敗したらお前のせいになんだぞ」

僕「よく言ったから大丈夫だよ。仮に失敗しても僕がカバーするから」

同期「へー……甘ちゃんブラザーズだな(笑)頑張れよ、お兄ちゃん」

同期「おい！！(怒)」

後輩「……はい」

同期「ここの補充は？」

後輩「すみません。すぐにします」

同期「はぁ……言われないと動けないのかよ。いままで何回も俺が補充してるだぞ？」

後輩「すみません」

同期「もういい！！席に戻れよ！」


僕（今度は些細なことで後輩に突っかかるようになりやがった）

後輩「先輩……ぼく、今月で仕事辞めます」

僕「……そうか。助けてやれなくてごめんな」

後輩「いえ、先輩には身近い期間ですけど助けていただきました。ありがとうございます」

僕「やめてくれ。ここまで放置してた僕にも責任はあるんだから」

後輩「なに言ってるんですか(笑)また呑みにでもいきましょうよ」

僕「ははは、そうだな。仕事抜きで呑みに行こう」

後輩「はい！！！」

同期「え？後輩やめんの？(笑)うわー根性ねぇな、あいつ」

僕「……」

同期「で、俺に対する謝礼と挨拶はいつくんの？もう日にちなくね？」

僕「……」

同期「最後はビシッと言ってやるかな」

僕（こうして後輩は仕事を辞め、僕も来月末で仕事を辞める予定になっている）

僕（同期は別のおもちゃを見つけたと言って後輩ことはもう気にしていない）

僕（もっと何か出来たんじゃないかと思うが、もう後の祭りだ）


僕「よし！！今日は後輩と呑みに行くか」

ちなみに気づいている人も多いけど、後輩は>>1です
僕なんて人は心の中の人です
同期の証言は周りの人から教えてもらいました
さようなら