1: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 10:47:29 ID:???Sa
マルガレ「かのん……かのん、起きなさい……!!」ユッサユッサ

かのん「うえぇ……?何、マルガレーテちゃん、こんな早くに。ライブは夕方からだよ?リハだってまだ……」

マルガレ「モーニングに行くわよ!」

かのん「えぇ……私はコンビニでパンでも食べるからいいよぉ。マルガレーテちゃん一人で行ってきなよ。あ、ついでにパン買ってきてよ。」つ500円

2: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 10:48:43 ID:???Sa
マルガレ「ハァ……かのん、あんたそれでも喫茶店の娘なの?」

かのん「どういうこと?喫茶店の娘だってコンビニのパンくらい食べるよ。笑いすぎて昨日で顔筋肉痛になったからもうちょっと寝かせてよ。」ダラー

マルガレ「まったく、情けないわね。せっかく愛知に来たのよ?愛知、名古屋と言えば喫茶店のモーニングでしょう?行ってみればきっとうちのお店でも参考にできることがあるに違いないわ!」

かのん(下宿のお礼とかなんとかいいながらも今や私より仕事熱心なんだよなあ、マルガレーテちゃん。いや、嬉しいんだけど。)

4: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 10:51:56 ID:???Sa
かのん「……仕方ないなあ。じゃあ、行こっか。準備するからちょっと待ってて。」

マルガレ「早くしなさいよ?」




かのん「それで、どこのお店行くの?あ、コメダがあるよ。」

マルガレ「もう、コメダは東京にもあるでしょ?私がちゃんと人気のお店を調べてあるわ。」

かのん「お、さっすがマルガレーテちゃん。」

マルガレ「当たり前よ。さ、ここから地下鉄に乗って移動するわよ。」

5: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 10:53:19 ID:???Sa
~移動中~

『名城線左回り、次は八事日赤です。』ガタンゴトン……

マルガレ「降りるわよ、かのん。」

かのん「うん、着いたの?」

6: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 10:56:48 ID:???Sa
マルガレ「さあ、ここが名古屋の名店、マウンテンよ。」

かのん「へぇ、何だか味のある看板だね。外観も何だかおしゃれでかわいい感じ。」

マルガレ「名古屋だけじゃなくて全国からファンが押し寄せているそうよ。」

かのん「本当だ、いろんな地方のナンバーの車が停まってる……」

マルガレ「これは期待できそうね。入りましょ。」

7: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 10:58:08 ID:???Sa
かのん「さて、何にしよっかな~、メニューメニュー……って、ええぇ~!?」ヒキッ

マルガレ「なに驚いてるのよ、私にも見せなさいよ。」

かのん「あはは、私は普通にコーヒーにしよっかな~……パンと玉子も付くみたいだし……」

♪どうせならタイヘンな方を選ぼう~(DAISUKI FULL POWER by.Liella!!)

マルガレ「何よ、それだけだと勉強にならないじゃない。……!これにしましょう。すみませーん!コーヒー2つに、甘口抹茶小倉スパを2つ……」

♪だってその経験 君となら~(DAISUKI FULL POWER by.Liella!!)

かのん「笑い話じゃなぁい!!ああぁ、マルガレーテちゃん勝手に……!しかも私の分まで……」アタマカカエ

8: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 11:00:02 ID:???Sa
店員「おまたせしました。」コトッ

かのマル(で、でかい……)

かのん「マルガレーテちゃん、食べ切れそう?」

マルガレ「あ、当たり前でしょ!?それに最近じゃデザートピザだってあるんだしこれだって……」パクッ

マルガレ(嘘でしょ、これ温かいの……?)

かのん「ど、どうしたの、マルガレーテちゃん。黙っちゃって。まあ、これだけたくさんのお客さんが食べてるんだから、きっと何か計算された美味しさがあるはず……」クルクルパクッ

かのん(うっ、歯が溶けそうなくらい甘い……)

9: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 11:01:19 ID:???Sa
~10分後~

かのん「えぇ、マルガレーテちゃん、生クリーム混ぜちゃったの?溶けて重くなるから絶対避けるか先食べちゃったほうがいいのに。」モグモグ……

マルガレ「先に……言いなさいよ……」モグモグ

かのマル「……」モグモグ

10: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 11:02:41 ID:???Sa
~20分後~

かのん「ゴクッ……コーヒーおいしい……って!!何やってんの、マルガレーテちゃん!?」

マルガレ「……」パクッ←ゆで卵の塩を食べてる

かのん「ちょっ!?やめなよ、みっともないから!!」

マルガレ「仕方ないじゃない!甘すぎてもはや味わからなくなってるんだから!」

11: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 11:04:31 ID:???Sa
かのん「あぁ~~!!!食べ切った!!!」

マルガレ「なんか、悪かったわね。かのん。」

かのん「いいって。それよりコーヒー、もう一杯飲まない?口直しに。」

マルガレ「えぇ、いただくわ。」

こうして、名古屋の寄食を見事完食したした二人。あとに飲んだコーヒーはまさしく険しい山を登り切った山頂で飲むもののような美味しさがあったという。尚この経験がかのんの喫茶店で活かされることはなかった。

12: 名無しで叶える物語◆0KSUXuaS★ 2025/03/23(日) 11:05:46 ID:???Sa
おまけ

~楽屋にて~

きな子「かのん先輩、差し入れでういろう貰ったっすよ?」

かのん「あはは、ごめん、今はいいや……」

冬毬「マルガレーテ、ライブでのパフォーマンスを最大化するためには開演前に血糖値を上げることが重要です。冷蔵庫にあんバターサンドがあるので食べて下さい。」

マルガレ「いらないったら、いらない!!」

すみれ「だから、それ私の!って、別にいいけど、どうしたのよ二人とも。甘いもの食べないなんて珍しいわね。」

おしまい

引用元: マルガレーテ「モーニングに行くわよ!」