みたいなのどうよ

スマブラが死ぬほどうまい後輩ちゃんにボコボコにされてひどいこと言われたい

>>10
後輩「はーい乙でしたー。いやーセンパイ弱っちいッスねー！フォックスとか別に持ちキャラじゃないのに余裕とかどんだけなんスかセンパイぃ～？」

後輩「だいたいリヒターの使い方下手くそじゃありませーん？このキャラは斧を投げて相手との距離感を一定に保ちながらペースを作ってくタイプなのにムチばっか振っててもしゃーないッスよぉ。」

後輩「は？ムチじゃなくてヴァンパイアキラー？……なんスかそれ？ともかくセンパイ他のキャラ使った方がいいんじゃないッスか？向いてないッスよリヒター使うの。」

後輩「え？……リヒターが動いてるのを見るだけで嬉しい？」

後輩「…………なんスかそれ？キモくないッスか？」

リヒターのグルグルタックルが見れたときは嬉しかったけどシモンも同じ動きしてたときは「そうじゃないだろ」って思ったよね
ほとんど動きが月下リヒターのものなんだからいっそのことリヒターのダッシュファイターとしてシモンを出せば良かったのに
なんなら一人用モードのボスのドラキュラも月下仕様じゃねーか

それはともかく女の子に「ヘタクソ」って言われるのすごく興奮するよね

後輩ちゃんは対戦ゲーは強いけど一人用のアクションとかRPGとかは下手くそだと萌えると思うの
漫画読んでる隣で「んぐぁああああもおおおおこんなの勝てっこねぇじゃぁぁぁん！！！」って言ってるところを慰めてあげたくなる

後輩「センパイ、醤油取って。」

後輩「……ん、ども。」

後輩「……………………。」

後輩「…………いや、なんか……」

後輩「……やっぱいいッス。」


夫婦みたいなやりとりじゃありませんでした？って言おうとしたけど恥ずかしいのでやめた後輩ちゃん

後輩「……は……はは……やだな、なーに言ってんスか、もう…。」

とか言って以降黙々とごはんもぐもぐしそう

外で暴力的な後輩ちゃんの癪に触ることしちゃって、

「センパイって腹が弱いッスよねー」

って言われて思いっきりお腹殴られたい。もちろん他の人たちがちょうど見てないときにね

「これでセンパイは社会的に人生終了ッス……♡」
「終わらせちゃったっ。終わらせちゃったっ」

後輩ちゃんは小声でそうささやいたり、独り言を言いながら喜んだりするんだけど、こっちはもう彼女を置いて急いでトイレを探すんだけど、そんな猶予を与えるような腹パンはしてくれてなくて、その予言通り、下痢を公衆の面前で漏らしちゃいたい
こっちから離れていったから、後輩ちゃんは遠巻きにこちらを見る形。もちろんこっちは本当のことなんて言わないから完全犯罪

ネットに晒され会社も逃げるようにやめて今後どうしようか死のうかってときに、家のチャイムが鳴る音

「お弁当作ってきましたよーっ」

それ以降、後輩が加工した食べ物以外は口に含まなくなるような生活送りたい

　センパイ、センパイ。ウチ以外はみーんな敵ッスからね。
　信じてくださいよぉ。
　ウチって結構勘がいいでしょ？　だからセンパイが気付かないこともわかっちゃうんです。
　最近のセンパイの成績不振だって、おかしいと思いません？　センパイは今まで通り仕事してきただけなのに、どうしていきなり評価が下がることがあるんスか。
　ここんところ経済は落ち着いていますし、外部に原因が認められないとすれば、怪しいのはあとは内部だけじゃないッスか。
　きっとセンパイの活躍を妬んだ誰かが、シャナイセージとかいうきな臭いモノ利用してセンパイの足場を崩そうとしてんスよ。
　センパイ、その顔、心当たりがあるって表情ッスよ。わかりますよ。勘がいいッスからね。
　だからもう一つわかってることがあるんス。
　センパイは最後にはウチを信じてくれるって。
　大丈夫ッス。センパイの好意を裏切るような真似はたとえ首が一万回跳ぼうとしませんッスから、信じてください、ウチだけを。

if

　センパイ、センパイ。もうわかってるんスよね？
　そうですよ。みんなはセンパイの味方ッス。
　で、ウチがセンパイの敵ッス。センパイをメチャクチャにするのが生き甲斐の敵なんスよ。
　多分……ウチがセンパイの人生の中で一番悪い奴ッスね。ってこれは自画自賛、ならぬ自画自虐が過ぎるッスかね。
　親切心で教えると、ウチから言わせてもらえれば、センパイはまだ十分やり直せますよ。だってセンパイにはセンパイを決して見捨てようとはしない仲間たちがいるんですから。
　そういった人たちは、人生においてとっても大切な宝物です。ほんといい友達を持ちましたよね、センパイって……。
　だからこそウチは言いたいんス。

　ねえ、センパイ。
　その大切な仲間たちを、センパイの敵であるウチのために裏切ってほしいッス。
　つまりですよ、ウチが言いたいのは……。

　……センパイのことが好きッス。
　大好きです。
　だからセンパイ、ウチと。
　ウチと結婚前提でお付き合いしてほしいッス。

ウチ以外みんな敵タイプは、センパイの愛情に確信を持てず、なんとかセンパイを自分だけに振り向かせようとするけど、
絶えず不安を抱えていて、洗脳が進むと今度はセンパイの本心と自分が植え付けた偽りの感情との境い目を見極められなくなってきて、不信に陥っちゃう後輩ちゃん

抱きしめてあげたくなるよね
でも抱きしめたところで後輩ちゃんは不安なままだから、その疑心を振り払ってあげるためにも、めちゃくちゃ後輩ちゃんに暴行振るって、マウント取って、上下関係をわからせて、そうして真心のこもった言葉で優しく彼女を包み込んであげたいよね


ウチはセンパイの敵ッスタイプは、あるいは疑心を払うために、自分から洗脳を解きにいく後輩ちゃんなんだよね

圧倒的に自分を不利な立場に立たせて、その上で愛を勝ち取ろうとする意思というか信念というか、いや恋慕を持っていて、要はめちゃくちゃセンパイ好き好き大好きなんだ
ここで振ったら多分一時間以内に自殺します

たとえばセンパイもたまには料理したらどうッスかー？　って言われて、じゃあ試してみようかなと

手伝ってあげますから、何作りましょうか
それでちょっと背伸びして、彼女が作ったことがないような料理を作ろうってなるんだよね

当然そのレシピなんか二人とも知らないから、携帯と立て掛ける台とを一緒にキッチンに持っていって、お料理サイトを出して机の上に置いておく

そしてお互いに作業して、やっぱり初めて作る料理だからレシピをその都度その都度確認することになるんだけど、結構な頻度で二人の肩が当たる

その瞬間に、言葉には出さないけど、
お互いのぬくもり
お互いの愛情
それをお互いに、共有するのっていいよねえって思う

　ねえ、センパイ。
　なんで虎とかライオンとかって、檻に入れられるか知ってますか？

　……ええ。その通りッス。野放しにしたら人に危害をくわえますもんね。

　だからセンパイもウチを檻の中に入れてるんですもんね。
　いや、檻っていうのは大袈裟だったッスかね。言ってもしょせん部屋ッスからね。外から鍵はかかってますけれど。でもわざわざ退職までさせるとは思っていなかったッスよ。
　それはともかくとして、ウチみたいなか弱い女の子をじぶん家に囲うなんて、思いきりのいいことをしましたねぇ。
　でもセンパイ、日に日にやつれてるように見えるのは気のせいッスか？
　ま、百獣の王を飼うのは骨が折れて当然ッスよね～。

　……怒鳴り散らしたって、怖くないッスよ？
　殴りたいなら殴ればいいじゃないッスか。殴ったところでセンパイがウチを監禁してる事実は変わらないんスから。
　ウチを監禁した時点で、ウチらの上下関係は決まったようなものなんスよ？

　というよりもセンパイはまるで猛獣使いを気取っているようッスけど、本当に縛るべき場所があるでしょう。
　口ですよ。
　センパイさっきからわなわなしっぱなしじゃないですか。ウチの口を縛らないからッスよ。移動の自由なんかよりもまず第一に口を封じなきゃ。

　……いいえ。わかってますってば。その「わなわな」、本当は「好き好き」ですもんね。こうやって下の立場の相手に言いくるめられたかったんスよね？
　そんな顔しないでくださいって。センパイのことは後輩にかかればなんでもお見通しなんスよ？
　そうやって、浅い視点ではあらかじめ強力な上下関係を設定した上で、それを覆されることによって、本当はどっちが上か、本当はどっちが下か、を、わからせられたかったんでしょう？

　……痛いッスねぇ。「弱い者」をぶつときの気分ってどんなんかんすか。
　ウチには一生わかりそうにないんで、教えてくださいよ。