1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 02:36:33.541 ID:JgNObGGq0.net
勇者「やあ、こんなところで会うなんて奇遇だねぇ。運命感じちゃうなぁ、あはは。」

勇者「ンフ……いいねぇ、その顔。腑抜けた顔が一気に不快感で一杯になった…………ボク好みの顔だよ…。」

勇者「それはさておき、こんなところでなにをしてるのかなぁ。ボクに負けたあと、城に逃げ帰ったっきり処刑でもされたのかと思ってたけど。」

勇者「冷たいなぁ……いいじゃないか、ボクだって当事者なんだから。……ボクに負けたキミを、あいつらが許しておくはずがない……ってことは、城には帰らなかったのか。」

勇者「へぇ、ってことはあれから流浪の旅人ってわけ?キハハハッ!!そうかそうかぁ……この数年間大変だったろうねぇ…!」

勇者「あのとき斬り落としたキミの腕の感触……今でもよぉく覚えてるよ…!骨ごとスパッとあれほど綺麗に斬れたのは、後にも先にもキミの右腕だけだからねぇ…。」

勇者「それで……ボクに斬り飛ばされた右腕の調子はどうかな?まだ傷が疼く?痛いのっ?不便だよねぇきっとものすーっごく不便なんだろうなぁ…!!………って…」

勇者「……おや?おやおやおや?んー、どうしてまだ右腕があるのかな?キミの右腕はボクが持ってるはずなのになぁ……待っててね、今見せてあげるから!」

勇者「え………わ、うわっ!すごっ……なにこれ、義手ってやつ!?へぇー……こんな風になってるんだぁ。実物を見たのは生まれて初めてだよぉ!」

勇者「へぇーいいなぁ、すっごいなぁ……かっこいいなぁ…。…………でもさぁ……」

勇者「…………キミ、誰の許可を得て義手なんてつけてるの…?ボク、なんにも聞かされてないよ?なんでボクの許可なく勝手に義手なんてつけてんの?」

15: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 02:46:58.523 ID:JgNObGGq0.net
勇者「キミの腕ってさぁ……もうボクが貰ったんだよ。キミの利き腕、もうボクの宝物なんだよ。それなのにさぁ、なに偽物作って勝手につけてるわけ?意味わかんないけど。」

勇者「だいたいキミが剣を振るってた利き腕がボクのものなら、もうキミ自体ボクのものみたいなものだろ。……ちょっとさぁ……生意気すぎない…?」

勇者「……お前は、ボクに負けたんだよ。ボクに負けて、逃げた雑魚なんだよ。お前みたいな雑魚っちい命はなぁ、ボクが好き勝手していいんだよ。」

勇者「調子乗るなよ?なあ?こんなもん見せつけるためにボクに今日再会したのかよ?あ?お前のそのダッサい腕見せるためにさぁ……ボクの目の前に現れたのかよお…!!」

勇者「…………いいや、じゃあ左腕ももらうよ。今日。……いや、それだけじゃ足りないな。気が収まりそうにないよ。脚ももらうね。両足。ここでダルマになれよお前。」

勇者「……ッキィィイ…♪そしたらさぁ、右腕だけ、機械の右腕だけしかないバケモノになっちゃうねぇ…!この店から出るにも右腕と顎を使って、ズリズリ……ズリズリ……みっともなく這いつくばってさぁ!!出るしかないよねぇ!!」

勇者「血をダラダラ流しながら……往来をズリズリって……みんなからなに言われるんだろうなぁ…。……ッグヒ……石とか投げられちゃったりしてねぇ…!このバケモノーってさぁ!!!木の棒とかで殴られちゃったりしてさぁ!!!アーギャハハハハハ!!!」

勇者「……あーでも……キミがボク以外に好き勝手されるの、ちょっとウザいかもなぁ…………キミが石投げられそうになったら、ボクが守ってあげるよぉ。そいつら殺してさぁ。……ッハァァ……ボクってなんて所有物想い…!!」

勇者「…………好き勝手といえば……その義手、誰が作ったんだろうねぇ……気になるなぁ…。…………ねぇ、教えてよ。どこの誰だよ、それ作ったの?」

勇者「……んー?おさらばするのは……四肢じゃなくって……首の方がよかったかなぁ……?………なあッ!!!」

17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 02:47:57.977 ID:JgNObGGq0.net
みたいなとびきりキュートでスパイシーな勇者ちゃんどうよ

20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 02:49:40.526 ID:JgNObGGq0.net
普段は仮面のような張り付いた笑顔のまま固定された表情なんだけどいざ興奮すると目をギンッと開いてヨダレじゅるじゅるになっちゃうスパイスガール

33: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:04:57.388 ID:JgNObGGq0.net
>>31
ポイ捨てされるけどまた必ず戻ってくる子と思えばそんなに寂しくもないのではないだろうか
放置されてるあいだ彼女のことを恨めしく思いつつも待ちわびているようなそんな不思議な感覚

38: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:08:26.046 ID:JgNObGGq0.net
>>34
これめっちゃいいじゃん!
悪堕ちしたってことにすれば仲間としても敵としても時間を共にしたことにできるね
仲間だったころには名前すら覚えられてなかったのに悪堕ちして強大な力を手に入れて初めて存在を認識してもらえたとかなら悔しくてシコシコできそう

40: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:09:07.983 ID:JgNObGGq0.net
ここはwebじゃないのか

43: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:16:32.917 ID:JgNObGGq0.net
職人「……ん、おかえり。」

職人「買い出しご苦労だったね。それで、特に問題はなさそうかい?反応しないとか、上手く動かないとか。」

職人「ふむ……まあ、こればかりは慣れだね。言ってしまえば義手なんてものは人体にとっては異物でしかないんだ。痛いのは当たり前さ。」

職人「でも、ヒトの身体ってのはよく出来ていてね。しばらく慣らしておけば、そのうちなんともなくなるもんさ。……例えば…………ふぅぅ…。」

職人「“こいつ”だって、初めは頭がクラついたり喉が受け付けなかったりするが……今じゃあすっかり、こいつ無しじゃあ生きられない。依存しちまうのさ。」

職人「だから、あんたもさっさとそいつに“依存”しちまうことだね。依存ってのはなにも、悪い意味ばかりで使う言葉じゃあない。胸張んな。」

職人「……さて、それじゃあまず手始めに、ここの片付けをしてもらおうか。もちろん、右腕だけでね。……んん?」

職人「心外だねぇ。こっちは親切で慣らしてやる機会を与えてるってのに、私がサボりたいだけなんて、そんな……ははは。」



みたいなハッスルお姉さん感出たけどどうか

49: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:23:49.550 ID:JgNObGGq0.net
一緒にお願いしよう

56: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:43:28.052 ID:JgNObGGq0.net
勇者「ここのパンは美味しいよねぇ。ボクも好きでね、よくここに来るんだよ。」

勇者「ふふ……やあ、この前ぶり。いやぁ、この前は失礼したねぇ。感動の再会でついテンション上がっちゃってさぁ。」

勇者「だからそんなに怖い顔しないでよ。ねっ、スマイルスマーイル!にこっ♪ンフフッ…。」

勇者「……それにしても、思ったよりしっかり動いてるんだねぇ、それ。痛かったりしないの?」

勇者「ふぅん、そう。……どういう仕組みかは知らないけど、動かせてよかったねぇ。これでまた剣を振れるわけだ。よかったねぇ!」

勇者「キミにはそれしか取り柄ないもんねぇ…?こんなところでパンなんか買って……お使いなんてするために偽物生やしたわけじゃあないだろ…?んん…?」

勇者「ボクのこと……殺したがってるくせに…!本当は心の底で……今すぐにでもボクの首を絞めて……骨を折りたいんだろ…!?」

勇者「今までボクに怯えながら生きてきてさぁ…!いつ殺されるかも分からない恐怖で打ち震えて…っ、その恨みをボクにぶつけたい……っ!首を折ってもまだ足りないよねぇ…!!」

勇者「…………はぁ?なに、それ?……もう殺さないって……は、はは………いや、いやいやいや……なぁに言ってるのさ?」

勇者「刺して、砕いて、踏んでさぁ……それでも、それでもまだ足りなぁい…っ!!叩いて!壊して!!潰してさぁ!!!ボクのことグッッチャグチャにしたいんだろぉお!!?雑魚のくせにさぁああ!!!」

勇者「ッヒ…ッヒ…………いいよ……やろうよ…。今ここで…………こんな店、別にどうだっていい……誰かがまた作り直すよ……でもボクらの殺し合いは今この場所でこの瞬間じゃないとできないっ!!ほらぁああ!!!」

勇者「さーぁあ殺しに来いよぉお!!!殺してやるからさぁ!!生意気なんだよお前ッ!!!ボクのこと怖がりやがって!!所有物のくせに!!雑魚のくせに!!ボクのこと拒むなよッ!!ウッゼぇええーーんだよぉお!!!!」

勇者「機械の腕なんか生やしたところでっ、ボクに勝てっこないってこと!!教えてやるからさぁあ!!!」

57: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/16(火) 03:46:06.384 ID:JgNObGGq0.net
勇者ちゃん相手に「右腕を義手にしたけどこれは日常生活を送るためであってこれからさき剣を握るつもりはないよ」って言ったら発狂惨殺してきそう

引用元: 勇者(♀)「ボクに斬り飛ばされた右腕の調子はどうかな?」