1: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:18:53 ID:???00
世一~は出ません

2: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:19:36 ID:???00
~黒澤家~

ルビィ「お腹空いたな~」

ルビィ「ふふ、お姉ちゃん高いプリン買ってたよね。冷蔵庫開けて…」ガチャ

ルビィ「わぁ!!美味しそう。いただきます!」パクパク

ルビィ「美味しかった~ご馳走様!」ペロリン

~その夜~

ダダダダ!!!

ルビィ「ん?」

ダダダダ!!!!!!

ルビィ「何だろうこの足音?」

「ビィィィィィィィィ!!!」

ルビィ「ウユ?」

ダイヤ「ルビィィィィ!!!!!!!!!!!!!」

https://postimg.cc/LJQsQgDG

3: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:20:05 ID:???00
ルビィ「ピギャアアアアアアア!!!!」

ダイヤ「アナタまた私のプリンを食べましたわねぇ!?もう今度という今度は許しませんわぁ………」

ルビィ「ご、ごめんなさい!プッチンプリン買うから許して」

ダイヤ「新鮮館横の深海プリンですのよ!?全く代わりにはなりませんわ!!」

ルビィ「でもルビィお金ないし」

ダイヤ「分かっています。ルビィ、アナタには少しキツイお灸が必要な様ですわね」

ルビィ「ごくり……私に何させるの?」

ダイヤ「アナタをブルーロックに送ります」

ルビィ「ピギィ!?」

4: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:20:44 ID:???00
ルビィ「ブルーロックって……あのサッカー世界一のストライカーを育てるイカれた施設の事!?」

ダイヤ「知っているじゃないですか。その通りです」

ルビィ「私女だしサッカーした事ないよ!?」

ダイヤ「内浦の女なんですから筋力は通常の男性と変わらないはずです」

ルビィ「んな訳あるかい!!しかもあそこって世界一のストライカーになれないと施設から追い出されるんだよね?私なんかすぐに落とされちゃうよ!」

ダイヤ「もし落ちた場合は………」

ルビィ「ごきゅり」

ダイヤ「一年プリン禁止の刑です」

ルビィ「そ……そんなぁ~~~~!!!!!」

8: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:31:08 ID:???00
~ブルーロック~

ザワザワ……。

ルビィ「当たり前だけど周り男の子ばっかじゃん。絶対ウユは場違いだよ……」

ルビィ「はぁ~サッカーボールなんて蹴ったの小学生の時だよ。心配だな」

ルビィ「あ!あんな所にμ'sの真姫さんがいる!」

ルビィ「真姫さん!!真姫さん!!」トテトテ

千切「(何だアイツ。こっちに来るぞ)」

ルビィ「真姫さん!……にしては大きい様な」

千切「俺は真姫さんじゃなくて千切だ」

ルビィ「えっ男の子なの!?」

千切「いや、むしろ何で女がここにいるんだ。誰かの付き添いか?」

9: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:31:43 ID:???00
ルビィ「違うよ!私は(プリンのために)世界一のストライカーになりに来たの!」

千切「ツッコミどころが多すぎるが……まぁ多様性の時代だもんな」

ルビィ「(それだけで片付けられる問題じゃないよ)」

ルビィ「アナタはあまり元気がないね。緊張しているの?」

千切「………」

ルビィ「千切さん?」

バン!

その時部屋中の照明が落ち、皆の前のモニターが付いた。
モニターにはマッシュヘアのメガネの細身の男が映し出される。

ルビィ「わ!誰!?」

10: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:32:24 ID:???00
絵心『俺は絵心甚八。ワールドカップを優勝させるために雇われた人間だ』

ザワザワ……

ルビィ「ワールドカップってサッカーの世界大会だよね?優勝なんて……すごい!」

絵心『(何だアイツ……)俺はここにいる300人の中から世界1のストライカーを生み出す実験をする』

絵心『ん?301名になってるぞ』

アンリ『急遽1人増えました』

絵心『ごほん。お前らには今日からここで共同生活をしてもらい俺の考えた練習メニューをこなしてもらう。勿論家には帰れない』

ルビィ「ピギィ!?1日だけじゃないの!?』

絵心『1日で世界1のストライカーが生まれると思うか?けど断言する。他の300人を蹴散らし……残った1人は世界一のストライカーになれると!』



絵心『世界一のエゴイストになれなければ世界一のストライカーにはなれない』

ルビィ「(お話長いな~……お腹空いてきちゃった)」グゥ~

ルビィ「プリン食べたいなぁ」

千切「(呑気すぎるだろコイツ)」

11: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:33:14 ID:???00



絵心「『そんなイカれたエゴイストだけこの先へ進め』

ガガガガガ

ルビィ「あ、門が開いた!行こう千切さん」

千切「お前本当に行くのか?」

ルビィ「お前じゃなくてルビィだよ!黒澤ルビィ!」

ルビィ「私はプリンのためにここまで来たんだから!絶対負けないよー!!!」ダダダダ

千切「………俺も行くか」

12: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:34:00 ID:???00
ルビィ「日本がワールドカップを優勝するためには世界一のストライカーを誕生させなければならない……ってことでルビィ達は今車で山奥まで護送されています!」

千切「誰に言ってんだ?」

ルビィ「見えてきたよ……うわぁ、何あの施設」

千切「イオンモール並みにデカいな。いくらかけてんだ……?」



バスから降りるとケータイや財布を没収され、一人一人にボディスーツが配られた。

ルビィ「ボディスーツにアルファベットがついてる!」

千切「本当だ。何ですかこれ?」

アンリ「自分と同じアルファベットの書いてある部屋に向かってください」

ルビィ「私はZだったよ」

千切「俺もZだ……」

13: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 18:34:41 ID:???00
部屋に入るとルビィ、千切を合わせて合計で12人が揃った。

今村「うわ、女の子じゃん!何でこんな所いんの?」

ルビィ「うひゃあ!」ビクッ

國神「ん?………あの子はまさか」

イガグリ「おいおい、ここはストライカーを作る場所だぜ?お子様はお呼びじゃねぇよw」

ルビィ「う、うるさい!私はこのイカれたテストを乗り越えてプリンを手にするんだ!」

國神「おいイガグリやめておけ。色々事情があるんだろう」

ルビィ「デカっ!!」

千切「お前が小さすぎるのもあるけどな。ルビィは何センチなんだ?」

ルビィ「154だよ!」

イガグリ「ギャハハハハ!!!これは楽勝だぜ」

ルビィ「むきーーー!!」

國神「イガグリィ!!ルビィさんを馬鹿にするな!!」

イガグリ「な、なんでそんな怒るんだよ」

吉良「まぁ女の子には優しくしないとね。一緒に頑張ろう!」

17: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 19:14:44 ID:???Sd
絵心『やぁやぁ着替えは終わりましたかな才能の原石共よ』

ルビィ「あ、さっきの人だ!」

絵心『今同じ部屋にいる人間はルームメイトであり高め合うメンバーだ』

絵心『お前らの能力は俺の独断と偏見でランキング化されている。そしてランキング上位5名は6ヶ月後のU-20ワールドカップのFW(フォワード)登録要因とする』

ルビィ「頑張るビィするよ~!」

絵心『ここで勝ち上がるために必要なのはエゴだ。だから今から入寮テストを行う』

絵心『鬼ごっこの時間だ。制限時間は136秒。ボールに当たったやつが鬼となりタイムアップの時点で鬼のやつは失格だ。あ、ハンドは禁止ね』

ポーンポーン………

吉良「(ボールが上から降って来た……!)」

18: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 19:15:16 ID:???Sd
『鬼:ルビィ』

ルビィ「うわぁ!最初の鬼は私だ!」

イガグリ「よっしゃ!逃げ切れるぞ」

ルビィ「あわわ……ボールに触るの久しぶりだな~」

ルビィ「よいしょ……よいしょ……」コロコロ

千切「お前……もしかして素人なのか?」

ルビィ「日本代表の試合くらいは見た事あるよ!」

千切「素人なんだな」

ルビィ「けど気合いだけは負けないよ~!」コロコロ

ルビィ「えいっ!!」ボス

素人丸出しのトウキックは壁にぶつかりあらぬ方向へ飛んでいく。

ルビィ「あわわ……」

19: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 19:17:06 ID:???Sd
國神「ルビィちゃん!右親指に近い足の甲で蹴るんだ!!」

ルビィ「へ?」

國神「軸足はぶつけたい相手に向けて蹴るんだ!それである程度自分の蹴りたい所に飛ぶ!!」

イガグリ「何で敵に塩を送るんだよ!?」

千切「間違いない」

ルビィ「分かった!えーと…よいしょ!」ドゴ!

イガグリ「げはっぁっ!!!」

千切「!?」

國神「流石ルビィちゃん」

ルビィは國神の言う通りにボールを蹴ると先ほどとは比べ物にならぬ精度でイガグリの腹に命中させた。

千切「(実力を隠していたのか?いや……流石にさっきの蹴りは演技に見えなかったぞ)」

千切「(ここに来るだけの才能はあるって事か)」

20: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 19:20:41 ID:???Sd
イガグリ「テメっやりやがったな!!おらっ!!」

ルビィ「わっ!」ヒョイ

イガグリ「ちっ、逃げんなよ!」

ルビィ「ひょいっ!!」バッ


吉良「運動神経良いな!!」

國神「当然だ。あのAqoursのメンバーだぞ?」

千切「Aqours?」

22: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 19:27:39 ID:???Sd
イガグリ「全然当たんねぇ…やばい、あと20秒……!」

イガグリ「俺はこんなところで終われねぇんだよ!ここで沈んだら寺継がなきゃならないんだよぉ!!」

ルビィ「えぇ!?花丸ちゃんと一緒だね!けど花丸ちゃんは嫌がって無さそうだけど」

イガグリ「うるせぇ!!」ドンッ

イガグリの蹴ったボールが壁にぶつかりルビィの頭に命中した。

ルビィ「ピギャァッ!!!」

イガグリ「よっしゃあ!!これで俺の勝ちだぜ」

ルビィ「……やってくれたね!」ムク

23: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/22(火) 19:29:41 ID:???Sd
イガグリ「もう諦めろよ!あと10秒だぜ…ぐあっ!!」ドサッ

ルビィ「?」

イガグリ「(し、しまった、足を挫いて動けねぇ……!)」

ルビィ「おやおや……」

イガグリ「くそっ!!」

ルビィ「動けないのぉ?」

イガグリ「や、やめろ……どっか行け!」

ルビィ「うーん、当てちゃおっかな~?どうしよう?」

ルビィはニヤニヤ笑いながら倒れているイガグリの前でボールを足の裏で転がしている。

千切「クソガキだな……」

國神「る、ルビィちゃんもう時間がないぞ!?」

26: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/23(水) 09:09:50 ID:???Sd
6

5

4

カウントダウンが迫る。
ルビィは時計を見ながらコサックダンスダンスを踊っている。

ルビィ「はぁよいしょ~!」


千切「やけにキレがいいな」

國神「あ、Aqoursのダンスを生で見れる日が来るなんて……」

ルビィ「よしっ!断罪の時だよ…ごめんねイガグリさん!」

イガグリ「やめろぉぉぉぉぉ!!!!!」

ルビィ「えいっ!!!」

ルビィはボールを本気で蹴る。
ボールはイガグリの肩にあたり跳ねた。

イガグリ「ちくしょぉぉぉ!!!!」

しかし跳ねたボールは運悪くイガグリの後ろにいた吉良の顔面にぶつかった。

べギィ!!!

吉良「がっっっ!!!!」


ルビィ「あ」

千切「あ」

27: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/23(水) 09:16:51 ID:???Sd
2...

1

ピーーーーーーーー!!!!!!

絵心『終了だ』

吉良「え…は……?」

吉良「え……?何やってんのルビィちゃん」

ルビィ「あちゃー……TIK(たまたまイガグリの肩に当たった)からしょうがないね」

吉良「ふ、ふざけ」

絵心『おつかれ才能の原石どもよ。ここでは結果が全てだ』

絵心『破れたものは出て行け。吉良涼介は今すぐここを去れ!!』

吉良「俺みたいな才能がある奴が潰されなきゃいけないのかよ!?俺は日本サッカーの宝だぞ!?イガグリやルビィちゃんの方が才能あるっていうのかよ!?!

28: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/23(水) 09:48:45 ID:???Sd
ルビィ「うーん….それは無いね」

千切「無いな」


吉良「そもそも鬼ごっこなんかサッカーじゃない!!サッカーと何の関係があるんだよ!!」

絵心『ブルーロックにサッカーの関係ない事ないてねぇよ。周りをよく見ろエリート凡人ども』

絵心『そのエリアはペナルティエリアと同じサイズだ。全てのゴールの75%はこのエリアから生まれる』

吉良「けどたった136秒で何が分かるんだよ!?サッカーは90分だぞ!」

絵心『90分の中で1人の選手がボールを触れる時間は平均して136秒』

吉良「け、けど時間はあと2秒しか…」

絵心『お前は試合でも同じ事言うのか?』

吉良「!」

絵心『時計はまだ動いていた…お前は動けないイガグリにボールを当てれば生き残れる可能性があったんだ』

絵心『それをお前は見逃した……』

絵心『お前の負けだ吉良涼介。帰れ(ファック•オフ)』

吉良「だって…ボールが急に来たから…」

吉良「R(ルビィが)B(ボールを)K(蹴って来た)から……!!」

吉良「間違ってる…こんなの絶対…!」ギリッ

31: 名無しで叶える物語◆vWUgdltR★ 2025/04/23(水) 10:29:33 ID:???00
吉良は退出した。
吉良の夢を壊したルビィであるがその顔は清々しかった。

ルビィ「(何だか悪い気分じゃないね)」

ルビィ「(吉良君の最後に私を見る目……なんだかゾクゾクしたよ)」

絵心『ビビったろ?』

ルビィ「!」

絵心『痺れたろ?これがブルーロックの常識だ』

絵心『そして震えたろ?俺は生き残ったぞ!と』

絵心『それが勝利だ。よーく心に刻んどけ』

ルビィ「~~!」ゾクゾク

ルビィ「プリンみたいに甘~い!」

千切「は?」

ルビィ「決めた!私ここで生き残る!」

ルビィ「生き残って……さっきみたいな瞬間とプリンを獲得するために頑張るんだ!!」

~その頃の内浦~

花丸「えー!?ルビィちゃんをブルーロックに送ったの?」

果南「プリン食べられただけで最愛の妹をあんな所に送るかね……」

ダイヤ「け、けど最近のルビィの行動は目に余りました!それにどうせ第一の試験で落ちて帰って来ますわよ」

千歌「もーう……ライブもあるのに」

Prrrrr

果南「電話なってるよダイヤ」

ダイヤ「ほら見なさい。どうせ入寮すらできずに落ちたに決まってますわ」

ダイヤ「はい……はい………え!?」

千歌「?」

ダイヤ「……一次試験を突破して正式にブルーロックのメンバーになったそうですわ」

千歌「」

第一部:完

引用元: 【SS】ルビィ「ブルーロックには行きたくないよぉ!!」