0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:22:57.48ID:FYxkSC3DO
妹「まぁ兄貴のだけど勝手に飲んじゃえ!・・ゴクゴク・・・ふむ、まぁまぁイケるな。」
0009以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:28:44.76ID:FYxkSC3DO
兄「ただいま~」
妹「おかえり兄ぃ、ゴクゴク・・ぷはぁ」
兄「・・・おまっ!そっ!ソレ!?」
妹「あ、ごめんね~、勝手に飲んじゃってま~す」
兄「あああああああああああああ」
妹「な、何よ・・?そんなジュース飲まれたぐらいでこの世の終わりみたいな顔されても・・」
0011以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:33:40.86ID:FYxkSC3DO
兄「全部・・・飲んだのか・・・?」
妹「あ、うん。いやごめんね、後で買ってくるし・・・」
兄「いや、いいんだ・・」
妹「何よ、ホントにヘコミ過ぎだってばぁ~」
兄「お前は・・・もう妹では無い・・」
妹「はぁ?」
兄「くり・・じゅう・・」
妹「はぁ?何て言ってるか聞こえな・・」
兄「くりまんじゅうだよぉおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
0016以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:39:11.63ID:FYxkSC3DO
妹「ぅわっ!ビックリしたぁ~・・・ちょっといきなり大声で意味わかんない事言わないでよ・・」
兄「お前が飲んだのはなぁ!秘密道具のバイバインなんだよぉ!」
妹「だから何なのよっ!」
兄「それをかけたら何でも5分で倍になる・・1が2、2が4、4が8だ・・」
妹「はぁ~?」
0018以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:46:38.67ID:FYxkSC3DO
兄「わかるか?お前は倍で増え続ける・・」
妹「・・・う~ん、とねぇ、まぁ暑い日が続いているからねぇ・・」
兄「8は16に、16は32、32は64で64は128・・」
妹「わーった、わーった。勝手に兄のジュース飲んで私が悪かったからもうヤメ・・!!」
兄「!!!!!」
0019以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:50:32.80ID:FYxkSC3DO
妹「?」
妹「?」
兄「・・・・・お・・・あぁ・・」
妹「何・・」
妹「コレ・・?」
兄「はじま・・・た・・・・」
妹「ちょっと・・!」
妹「こんな事って・・・!?」
0021以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 20:56:18.78ID:FYxkSC3DO
兄「ヒィヒヒヒ~倍の倍のバァ~イ、チンチロリ~ン。ふひ、ふひゃひゃひゃ!」
妹「ちょ!兄!壊れてる場合じゃないわよ!!」
妹「マジでシャレになんないって!」
兄「2時間15分後に僕には一億人の妹が出来ま~す。ふひゃひゃひゃ!ふひー!」
妹「笑えないっつーの!」
妹「ちょっと何とかしなさいよ!」
0022以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:01:01.42ID:FYxkSC3DO
妹「ちょっとバケツに水汲んできて」
妹「はいよ」
兄「うヒィ~ヒッヒ!宇宙に飛ばせ~宇宙に飛ばせ~」
妹「せーっの!」
妹「おりゃあ!」
バシャアアア
兄「・・・ハッ・・ハァ」
妹「さて頭冷えたかしら?」
妹「なんとかこの状況を止める方法を考えるのよ!」
0023以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:06:40.37ID:FYxkSC3DO
兄「ハァ・・なんとかって言ってもなぁ、漫画ですら宇宙に飛ばして丸投げたんだぞ・・」
妹「じゃあ宇宙に飛ばす以外で何か考えてよ!」
妹「現実的かつ素早く解決する方法を!」
兄「う、うん・・・・・実は・・いや・・」
妹「何よ?」
妹「何かあるの?」
兄「ある・・事は・・・ある・・・」
0026以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:13:06.58ID:FYxkSC3DO
妹「なんだぁ!あるなら最初から言ってよぉ~」
妹「良かったぁ、じゃあ早く戻して!どうするの?」
兄「・・・・・・いや、うん・・俺がやらなきゃ・・な・・・」
妹「何よ、もったいぶらずに早く教えなさいよ」
妹「急がなきゃまた増えちゃう・・」
兄「さよなら」
0029以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:18:03.64ID:FYxkSC3DO
妹「は?何がさよならなの?」
妹「意味わかんな・・って何で泣いてるワケェ~?」
兄「わかってくれ・・俺も辛いんだ・・・本当にすまない・・でも俺がやらなきゃ・・」
妹「俺が・・ヤる?」
妹「ねぇ・・?まさか兄貴・・・!?」
兄「あぁ・・お前を殺す」
0034以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:26:49.85ID:FYxkSC3DO
妹「ちょっ・・!」
妹「本気で言ってん・・」
兄「動くな。」
妹「・・・ッ!!」
妹「・・ッ!」
兄「少しでも動いたらこの包丁で刺し殺す!!」
妹「兄貴・・・」
妹「ウゥ・・兄貴・・・」
兄「くっ・・・安心しろ・・お前が逝ったら・・俺も逝・・・・あぅあ!?」
妹「え?」
妹「あ?」
妹「キター(・∀・)ー!」
妹「やぁ」
0036以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:30:26.57ID:FYxkSC3DO
兄貴「しまったぁあああ!!!」
妹「バカー!」
妹「何やってんのよ!」
妹「(>_<)」
妹「ふむ」
兄貴「こうなりゃヤケだ!死ねやぁあああ!!」
妹「キャー!」
妹「危ない!」
妹「w(゚o゚)w」
妹「ほぅ」
0041以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:40:43.44ID:FYxkSC3DO
兄貴「くっ!避けやがった!おとなしくしやがれ!」
妹「おとなしくするワケないでしょ!」
妹「いやよ!殺されるなんて!」
妹「(-.-)」
妹「だな」
兄「ここで止めなきゃもう取り返しがつかねぇぞ!?わかってんのか!?あー!?」
妹「だからってさぁ!私だって殺されたくないわよ!」
妹「く・・こうなったら殺られる前に」
妹「(゚-゚)」
妹「殺れ」
0043以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:44:48.47ID:FYxkSC3DO
兄「なんだとぉ!?」
妹「それぇ!!」バッ!
兄「ブハッ!小麦粉!?」
妹「今の内に散るのよ!!」
妹「(*_*)」
妹「ふっ・・」
兄「ゴホッ、ゴホッ、前が見えな・・クソッ!!逃げやがった!」
0049以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 21:53:35.19ID:FYxkSC3DO
兄「クソッ!悪あがきしやがって・・・こうなったら一匹残らず見つけ出して皆殺しにしてやる!」
ガラッ・・・
兄「・・・(台所から居間、両親の部屋、風呂場、トイレ、二階のそれぞれの部屋・・隠れるにしてもたかが知れてる・・)」
兄「(まずはこの台所から繋がる居間・・には誰もいないようだな・・・)」
妹「・・・」
0051以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 22:01:04.57ID:FYxkSC3DO
グサッ
兄「え・・(背中・・・!?!?)」
妹「台所から出ていったと思ったか・・?」
兄「クッ・・お前は・・4番目の妹・・!!」
妹「あんた・・背中が透けてるぜ・・・」
兄「(果物ナイフか・・?背中が・・熱い!だが・・)しゃらああああああ!」ブンッ!
妹「おぉっ・・と!危ない」
兄「ぶっ殺す!!!」
0059以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 22:42:59.88ID:FYxkSC3DO
妹「威勢の良いことだな。だが私は殺せまいよ。」
兄「あぁ?ちょっと背中引っ掻かれたくらいなんでもねーよ。お前一人殺すくらいワケないぜ」
妹「あぁ、だが残念だ。ちょうど時間となりました。どぉぅぞご覧あれ」
兄「・・あ・・・あああ!」
妹「形勢」
妹「逆転だな。」
0062以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 23:01:45.04ID:FYxkSC3DO
兄「クッ・・!間に合わなかったか・・・!!」
妹「私は左から切りつける」
妹「では私が右からいこう」
兄「クソッ・・(さすがに厳しい!一旦台所からは逃げよう!!)」 バッ!
妹「(^0^)/」
妹「(^0^)/」
兄「な、いつの間に!?」
妹「残念だったな」
妹「チェックメイトだ」
0063以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 23:18:47.23ID:FYxkSC3DO
妹「貴様も私を殺そうとしたんだ、自分が殺されてもよもや恨むまいよ」
妹「安心しろ、せめて苦しまずに死なせてやる」
妹「(・∀・)ニヤニヤ」
妹「(>_<)ゴメンネー」
兄「ち、ちくしょお・・・」
ガラッ
妹「ちょっと待った!」
妹「殺しちゃダメ!」
兄「(本物の)妹!!」
妹「何をいまさら」
妹「怖じけづいたか本体」
妹「違う!やっぱりこんなの間違ってる!・・・私達は兄弟だもん!」
妹「もうヤメよう・・・ね?」
兄「妹・・・」
妹「困ったな。殺す人間が増えた」
妹「なんですって!?」
0065以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 23:28:51.95ID:FYxkSC3DO
妹「兄弟愛はすばらしい事だが、邪魔をするなら死んでもらう」
妹「本体もろともここで死ぬがいい!」
妹「(>_<)」
妹「(*_*)」
妹「何よ!分身のくせに!」
妹「私に逆らうっていうの!?」
妹「やれるもんならやってみなさいよ!」
妹「アンタみたいな性悪女には負けないんだからぁ!」
兄「妹早くしろ・・!もうすぐ20分だぁ!!」
0068以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 23:44:08.16ID:FYxkSC3DO
妹「・・・あ!!」
兄「・・あぁ・・・!!増えやがった・・・ついに16人・・」
妹「争いをやめるのです!」
妹「私達は手を取り合わなければなりません・・・」
妹「ちょっとそっち詰めてよ~」
妹「何か喉渇いたし私」
妹「ウゼェなぁ、もうみんなぶっ殺そうぜ」
妹「賛成~」
妹「え~何?暴力反対~」
妹「これ以上増えてもしょうがねぇし」
妹「ちょっとうるさーい!」
妹「話を聞いてー!」
妹「とにかく話し合おうよ」
妹「もうヤダー」
妹「(^_^;)」
妹「(>_<)」
妹「収集がつかんな」
妹「終わったな」
0070以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/12(木) 23:59:18.90ID:FYxkSC3DO
妹「麦茶飲む人~?」
妹「はーい」
妹「あ、私も」
妹「私牛乳で」
妹「コップそんなにあるかなぁ?」
妹「あ、じゃがりこ発見!」
妹「あ、それ私の!」
妹「つまり私のでもあるわけですね」
妹「みんなで召し上がりましょう」
妹「食べる食べるー」
妹「腹が減っては戦は出来ぬというしな」
妹「ちょっとゆっくりするか」
妹「(^-^)」
妹「(-.-)ゝ」
妹「ちょっとのんびりしてる場合じゃないってばぁ!」
妹「あと5分で32人になるんだよ!?どうするのよ~!?」
兄「うん、そうだね。プロテインだね。」
0074以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/13(金) 00:18:33.07ID:0pPpK4CeO
そして3日後。アメリカ某所─
地球連合軍「来たぞ!撃て!撃てー!」
ドゴーン!ドゴーン!
妹「きゃー」
妹「ぐはぁ!」
妹「怯むな!」
妹「進め進めぇ!」
ドドドドドドド・・・・・・・
地球連合軍「なんて数だ・・もう兵器も食料も底をついた・・・」
地球連合軍「仕方ない・・・あの計画を実行せねばならんか・・・プレジデント、さぁ乗ってください」
米大統領「うむ・・地球よ・・さらばだ。」
地球連合軍「全軍に告ぐ!直ちに脱出用ロケットへ集まるのだ・・!繰り返す・・!」
米大統領「間もなく600発を越える核ミサイルが地球に降り注ぐわけだね・・。
永い永い地球の歴史も2012年で幕を閉じるというわけだ・・・」
妹「うぉー!」
妹「待てコラー」
妹「逃げんのかー!?」
妹「(>_<)」
0078以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/13(金) 00:34:22.51ID:0pPpK4CeO
兄「ふぅ・・東京もすっかり変わったな。見渡す限り焼け野原。な~んにもありゃしねぇやっと。」
妹「お腹すいたぁ!何か食べたい~!喉かわいたぁ!」
兄「だからさっきから探してるじゃねぇか・・・っとぉ、コレは冷蔵庫かな?」
ガチャ、
妹「やたあー!ビンゴォ!何か飲み物ちょーだい!」
兄「おう!・・・・ちょっ!!ちょっと待て!・・・これ見ろ!」
妹「何よ?」
兄「新商品だ・・・!」
妹「どゆこと?」
兄「ヘリヘリン・・・!!」
0080以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/13(金) 00:47:52.30ID:0pPpK4CeO
妹「まさか・・・!?」
妹「それって!?」
兄「(また増えた・・)あぁ、おそらく・・これを飲めば・・・」
妹「・・・うん。」
妹「ちょーだい・・・飲んでみる・・」
兄「おぅ・・・」
ゴクッ、ゴクッ
妹「ん・・ぷはぁ~」
妹「おいしー」
兄「頼む・・・」
0081以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/13(金) 00:50:56.10ID:0pPpK4CeO
兄「10秒前・・・・・3・・2・・1・・!」
妹「あ・・!」
妹「
兄「!!」
妹「消え・・た・・・」
兄「・・・はは、やったな。」
妹「良かったぁ~」
兄「あぁ、本当に良かった・・」
妹「これで元通りだね!・・・地球は元通りにはならないけど・・・」
兄「・・いいさ!二人で新しい地球を作っていけば!」
妹「・・・!! そうだね!そしたらいつかまた元通りになるよね!」
兄「あぁ、これから俺達が新しい時代を作っていくんだ!」
妹「うん!」
0087以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/08/13(金) 01:08:15.93ID:0pPpK4CeO
妹「って言っても、まず何したらいいのかな?」
兄「とりあえず川の近くまで歩いて家作ろうか?寝るとこいるし・・それに・・・」
妹「それに?」
兄「あー、なんだ・・その・・アレだ、子作りもしていかなきゃいけないし・・・//」
妹「子作・・・はぁ~!?バッカじゃないの!?///このド変態!何考えてるのよこんな時にぃ!!//」
兄「ちが、チガウぞ!俺は人類の代表としてだなぁ・・・!!///」
妹「うるさい!・・・馬鹿兄貴・・・///」
兄貴「チガウって!ごめん・・」
妹「・・もう・・兄貴が馬鹿なこと言うから疲れた・・・・おんぶして・・!///」
兄「!!・・・あぁ、いいよ、ほら」
妹「ん」
兄「・・しょっと、いつぶりだっけな?こんなの」
妹「ね?昔はいつもしてもらってたよね・・。/// あ!ねぇ見て!流れ星!!」
兄「おわ!スゲェや!大流星群だ!」
妹「綺麗ね・・・」
兄「あぁ綺麗だ・・・」
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