1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 02:51:52.569 ID:PgEtcAiI0.net
友「ははは……冗談なんかじゃないよ。ここにある小瓶……どこかで見覚えない?」

友「うん……そう、この前ふたりで忍び込んだ、保健所の……安楽死用の薬物。盗んできたの。」

友「これさ……飲もうよ、一緒に。そしたら私たち……死ねるよ、きっと。」

友「私さ、考えたんだ…………どうせ、生きていてもつまらないだけなら……こんな世界、いない方がいい。」

友「それならいっそ……天国へ……それか、地獄……そっちの方がきっと楽しいよ…………きっと。」

友「キミだって、いつも気だるそうにしててさ……いつもボーッとしてて…………ひとつも面白くないって、そう思ってるでしょ?」

友「……はじめは…………なにかを盗んで、スリルを味わえれば、少しは楽しいかなって……そう思ったんだけど…………ふふ……駄目だった…。面白くなかったんだよ、これっぽっちも。」

友「それで、試しに安楽死を待つ犬を、殺した…………それでも、やっぱり満たされなかった……ははは……全然心が、震えなかったよ…。」

友「そのとき、この小瓶が目に入ってね…………それなら……いっそのこと死ねば、少しは面白いのかなって……ねえ…。」

友「だから…………一緒に、一緒に死のうよ…。私、キミとなら……天国でも地獄でも、きっと大丈夫……キミがいてくれたら、どこだって……寂しくないよ。」

友「でも……キミが死ぬのが嫌だって言うなら、私は…………死ぬよ…。ちょっと、寂しいけど…。」

友「…………お願い……一緒に、私と死のうよ……!ここで、私が死ぬとこ、見ててよ……っ!…………それなら、独りで死ぬことになっても……寂しくないから…。」

友「………………お願い…………。死なせて…っ……!」

8: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 02:59:56.095 ID:PgEtcAiI0.net
友「…………。」

友「…………………。」

友「…………はあ……。」

友「……やっぱり、引っかかってくれないんだね…。私、結構がんばって、演技したんだけどな…。」

友「…………ふふ、冗談だよ。ぜーんぶ嘘。死にたいっていうのも、盗んだっていうのも、ワンちゃん殺したっていうのも…………それが毒だってことも、全部でたらめ。驚いた?」

友「ふふふっ、ホッとした顔してくれるんだね…。……そんなに私が死ぬこと、嫌だった?………………いいよ、答えなくても。」

友「でもさ、私の演技、結構迫真だったでしょ?あははっ、騙されちゃってバカだなー。あーあ、私女優にでもなろっかな。どう思う?」

友「…………うん、帰ろっか。付き合わせちゃってごめんね。ちょっと、楽しかったよ。またやろうね。……だめ?」

友「あ…………そうだ。この小瓶、片付けなきゃね。……ああ、これ?ふふふ、駄菓子のラムネを水に溶かしただけの、ただの砂糖水だよ。ちょっと白みがかっててそれっぽいでしょ?」

友「捨てちゃうのもなんだか勿体ないし、飲んじゃおっか。…………はい、どうぞ。」

友「…………飲まないの?」

友「……………………。」

友「……そっか。それじゃあ、勿体ないけど捨てちゃおっか。あーあ、私の50円無駄になっちゃったなー。」

友「それならさ、キミが弁償してよ。今から一緒に駄菓子屋さん行って、お菓子買って?いいでしょ?」

友「ふふふ……ありがと。やっぱりキミ、いい人だ。」

友「それじゃあ行こう。……今日もまた、ふたりだね。」

17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 03:05:26.830 ID:HeBGfz5z0.net
こういう系の子は拳銃渡して自殺薦めたら本気で手ブルブルして「……あはは、ごめんね、私には無理っぽい」「ねぇ、君に撃ってもらえないかな?」とか言い出しそうで

21: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 03:08:28.290 ID:PgEtcAiI0.net
>>17
友「キミに殺されるなら……きっと、平気……だからさ…。」

友「…………死ぬ瞬間に、キミの顔が見られるなんて……この世界で……こんな、つまらない世界で見た、最期の……私の見る光景が……。」

友「……ふふ……うふふっ…………そんな顔してくれるキミの姿だなんて…………はあぁぁ……っ………私は……本当に、幸せ者だなあっ……!」



って泣きそう

20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 03:06:23.628 ID:mQKKpynv0.net
「わかった、一緒に死のう」ルートも見たいなあ~~~

29: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 03:17:26.328 ID:mQKKpynv0.net
一日中、友達の髪をすいてあげたい
時々髪の毛を少量の束にしてつまみ、はむって口に含みたい
「そんなに食べたいなら、切って食べてもいいんだよ?」って言われたい
いただきます

32: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 03:23:30.674 ID:PgEtcAiI0.net
>>20
友「……………!」

友「キミは…………あは、あはははっ……やっぱり、そうだったんだね……!」

友「うんっ……うんっ……!ふたりで、一緒に死のう…?こんなところから、ふたりで脱出するの…………私とキミで、ふたりだけで…!」

友「きっと……絶対楽しいよ…!私たちを縛り付けるルールも、薄い膜を張ったようなこんな気色悪い感覚も……なにもない!私たちの、本当の居場所に行ける…………ううん……帰れるんだ…!」

友「……キミが私のことを、信じてくれた…。それだけのことが、なにより嬉しい…………うふふっ……こんな場所に生まれ落ちた意味は、きっとこれだったんだね…。」

友「さあ…………それじゃあ、これを持って…。……せーので、一緒に飲もう…。…………すうぅぅ………はぁ……はぁぁ……!」

友「……はは………大丈夫……大丈夫だよ…。そんなに、怖がらなくても……苦しいのは、一瞬だけ………今まで生きてきた、この苦しみに比べたら……ほんの…………ほんの少しのあいだだけだから…。」

友「苦しいのが、終わって……もう一度目を覚ましたら、そのときは…………うふふ…………きっと、楽しいところだよ……。」

友「………あれ………あははっ。キミ、なんで泣いてるの……?おかしいなぁ……へへ…………あ……あれ…?」

友「な……なんで私も、泣いてるんだろ……。やだな、へんなのっ…………あはっ……な、涙が…………止まらないよぉ……っ。」

友「…………うんっ…………もう、大丈夫……。…………死ぬ前に、キミの泣き顔が見られるなんて………へへ…………最期にちょっと、いい経験したな…。」

友「…………………うん……もう、大丈夫だよ……。」

友「…………また……うん…………あっちでね…。…………ばいばい…。」

友「………すうぅぅううっ……………はぁぁぁぁぁぁ………すぅうううぅっ…………はあぁあぁぁぁ…………………………………行くよ……っ。」

友「…………………っ…!!」

友「…………ッヴ!!っ、ぐ……があッ……!かはッ……げはあッ!!……ぶごっ、ごほっ………ぐ、が………ァ……あ……ッ!!」

友「……○○……ッ、ぐが……ァ…………○○………ッ………!」

友「…………………。」

友「…………………………。」

…………………………………………………。

33: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/22(月) 03:27:45.488 ID:PgEtcAiI0.net
>>29
友「…………おいしい?」

友「……ふーん…。」

友「…………それじゃ、私はキミのを食べてみよっかなー。」

友「おいしいんでしょ?私にも食べさせてよ。それにキミの、食べ応えありそうじゃん。」

友「いっただっきまーす。……はむ。」

友「………………。」

友「…………ぷは。…………うーん…。」

友「………正直、おいしいとはこれぅぽっちも思わないなぁ。…………あ、でも……」

友「……気分は、いいかもね。へへへ。」

引用元: 友達(♀)「私と一緒に死ぬか、私が死ぬのをそこで見届けるか……どちらかを選んで。」