1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:07:43.389 ID:3GdTODGHa.net
西片「はは、また先生に怒られちゃったよ…」

俺「大丈夫か?西片」

西片「ははは…」

俺「なあ、先生に言えよ。オレは悪くないです、高木さんのせいですって」

西片「…でも、オレが悪いのも事実だし…」

俺「いや授業中話しかけたの高木なのに西片だけ怒られるっておかしいじゃん」

西片「…」

2: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:08:21.580 ID:3GdTODGHa.net
西片「あ、ありがと俺くん。でもオレのことは気にしないでよ」

俺「放っておけねえんだよ…」

西片「!?」

俺「俺さ、実は前から西片のこと…」

西片「ご、ごめん!オレもう帰るから!」

俺「あ、おい…」

俺「振られちまった、かな…」

高木さん「…」

高木さん「」ニヤニヤ

5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:08:44.984 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「おはよう俺くん」ニヤニヤ

俺(なんだ…いつもは西片しか目に入ってないような振る舞いするくせに)

高木さん「昨日何話してたの?」ニヤニヤ

俺「は?」

高木さん「西片と一緒に帰ってたよね」ニヤニヤ

俺「…チッ」

6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:09:12.745 ID:3GdTODGHa.net
俺「お前に話す義務なんかねえよ」

高木さん「ふぅん…まあそんなことはどうでもいいけど」

高木さん「西片に迷惑かけるのやめてくれる?」

俺「はぁ?」

7: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:09:34.875 ID:3GdTODGHa.net
俺「俺がいつ西片に迷惑かけたんだよ」

高木さん「俺くん、男だよね?」

俺「…だからなんだよ」

高木さん「気持ち悪いよ」

俺「…」

高木さん「普通じゃないと思う」

俺「っ!俺は…っ!」

高木さん「」ニヤニヤ

9: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:10:32.762 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「別に俺くんが同性を好きになるのは勝手だけど、西片のことまで巻き込まないでくれる?」

俺「俺は西片を巻き込んでるつもりなんて…」

高木さん「もし俺くんの気持ちがみんなにバレたらどうなるの?」

俺「!」

高木さん「俺くんのせいで西片までからかわれたり、気持ち悪いって思われる…そうなっちゃうのはわかるでしょ?」

高木さん「西片は優しいからはっきり言えないだけ。昨日だって告白さりげなく拒否されてたよね」

俺(見てたのか!)

10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:11:08.660 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「私もうっかり口を滑らしちゃうかもしれないし」ニヤニヤ

俺(こいつ…!)

俺「わ、かったよ…西片には近づかない」

高木さん「ふふ、物分かり良くて助かるよ」ニヤニヤ

俺「でもな、一言だけ言わせろ。お前だって西片に迷惑かけてんだよ」

高木さん「な…!」

12: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:12:18.422 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「わ、私は迷惑なんて…」

俺「お前が授業中話しかけて、人のいい西片がそれに答えて、そのせいで西片だけ教師に怒られてるのをニヤニヤ見て、それで迷惑かけてないって言うのかよ!」

高木さん「!」

16: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:13:25.509 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「う、うるさい…!」

俺「ふん、好きなだけ殴ればいいさ。それで西片をいじめるのをやめるんならな」

高木さん「い、いじめてなんかない!私と西片の仲に口出ししないで…!他人のくせに…ホモのくせに!」

俺(殴るつもりか…)

バシッ

俺「…?(え、痛くない…?)」

高木さん「に、西片…!?」

西片「俺くん、大丈夫?」ニコッ

17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:14:16.147 ID:3GdTODGHa.net
俺「に、西片…」キュン

高木さん「ち、違うの西片!これは!」

西片「もういいよ高木さん」

高木さん「待って西片!誤解なの!」

西片「オレ、俺くんが好きだ」

高木さん「え…」

俺「…!」

18: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:14:53.383 ID:3GdTODGHa.net
西片「ずっと悩んでたんだ。オレなんかの彼氏になったって、俺くんには何もいいことなんかないんじゃないかって」

西片「でもそんな考え自体が俺くんを困らせてたんだよね、ごめん」

俺「西片…!」ポロッ

20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:15:46.637 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「ま、待ってよ!なんでそうなるの?西片!目を覚まして!西片は男だよ!?男同士なんだよ!?」

西片「男同士だなら何?俺くんは優しい人だ。オレにいつも優しくしてくれて…だから好きなんだ」

高木さん「っ…!」

俺「西片…」

23: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:16:49.437 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「わ、私、違う…私は西片のこと本気で…」

西片「ごめんね、高木さん」

高木さん「許さない…」

俺・西片「!?」

高木さん「私、絶対許さないから…」

25: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:17:28.932 ID:3GdTODGHa.net
放課後

俺「…許さないって何する気なんだろうな」

西片「不安?」

俺「そりゃ…」

西片「大丈夫、俺くんのことはオレが守るから」

29: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:18:48.539 ID:3GdTODGHa.net
西片「なんて、カッコつけすぎだったかな///」

俺「に、西片///」

高木さん「死ねっ!!」

西片「俺くん危ない!」ドンッ

俺「えっ?」

グサッ

30: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:19:47.999 ID:3GdTODGHa.net
高木さん「な、なんで…西片が?」

西片「お、俺くん…よかった…無事で…」

俺「西片!西片ァ!」

高木さん「やだ、こんなの嘘だよ…!」

高木さん「イヤァァァアアアアアア!!」ダッ

31: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:20:45.639 ID:3GdTODGHa.net
通行人お前ら「なんだなんだ?」「うわっ人が刺されてるぞ!!」

俺「き、救急車お願いします!」

通行人お前ら「あ、ああ!」

俺「おい、西片!死ぬな!嫌だよ!まだ俺たち付き合ったばっかじゃん!」

西片「はは…ごめんね、不甲斐ない彼氏でさ…」

33: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:21:46.424 ID:3GdTODGHa.net
俺「ふざけんなよ!なあ、これから俺たちデートとか、キスとか、恋人同士ですることいっぱいするんだろ!」

西片「……うん、したかった、な…俺くんと…」

俺「過去形なんか使うな!救急車呼んだから!すぐ来るからな!」

西片「俺くん、優しくしてくれてありがとう…愛してるよ…」ニコッ

ガクッ

俺「うそ、だろ?おい西片…西片?」

西片「」

俺「西片ァーーーーーーッ!!」

34: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:23:36.983 ID:3GdTODGHa.net
数年後

俺「よ、西片」

俺「お、たくさん花飾ってあるな…お、メッセージ付きだ…」

俺「なになに…どうやら中学の時のみんなが来てくれたみたいだぜ」

俺「中学、か…」

俺(高木はあの後すぐに首を吊って死んでいたのが発見された)

俺「はは、死に逃げかよ…ずりぃよなぁ。憎ませてもくれないなんてよ、あの女…」

35: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/09/30(月) 03:25:19.677 ID:3GdTODGHa.net
俺(西片を失って一時期廃人のようになっていた俺だが、周囲の支えもあって、今もなんだかんだ生きている…)

俺(…なあ西片、俺思うんだ)

俺(あの時西片を追って自分の命を捨てた高木の愛は本物で今現在ものうのうと生き続けている俺は偽物なんじゃないかって…)

俺(そんな思考は正常じゃないことはわかっている。わかっているが脳から離れてくれないんだ)

俺(私は西片のために死んだよ。あなたはいつ死ぬの?死なないの?死ねないの?って…)

高木さん「」ニヤニヤ

END

引用元: 先生「西片ァ!また授業中騒いで!」西片「す、すみません…」高木さん「」ニヤニヤ