後輩「来てんの○○さんだけっすか。……あー、そ。…………よかった…。」

後輩「別に……○○さん以外の人に別に用ないんで。余計な気を使わずにすんだなーって、それだけっすけど。」

後輩「朝練とかあんま来る気ないんすけど……毎日こんな感じなら、明日から早起きしてもいいかも……なーんてね。」

後輩「ま……二人だけしかいないんならまともな練習なんて出来ないし、だべってましょうよ。朝から動くのとか、ダルいし。」

後輩「……○○さん、この前の日曜どっか行ってませんでした？……や、別にいいじゃないっすか。で、どこ行ってたの？」

後輩「あー……新譜出たばっかだったんでしたっけ。でも、CD買いに行くなら言ってくださいよ。付き合ったのに。」

後輩「……はは……寂しいこと言わないでくださいよ。うち、○○さん絡みで面倒なこととかないんで。○○さんがいるなら、どこにでもいたいし。」

後輩「今日だって○○さんがいるって知らなきゃまだ寝てましたよ。……ま、○○さんしかいないってのは想定外でしたけど。結果オーライってやつで。」

後輩「ま、そーいうわけなんで。どっか行くときは誘ってくださいよ。じゃないと…………呪いますよー。」

後輩「あ、知らなかったんすか？うちの実家寺なんですよ。じーちゃんもばーちゃんもそっちの人で、見えるっつーか聞こえるっつーからしくて。」

後輩「そんなのをガキの頃から見てたせいか、そっちの方面にいつの間にか明るくなっちゃって。……呪われたくなきゃ、誘ってください。ね、○○さん。」

後輩「………………。」

後輩「…………あ、バレました？……うそ、実家が農家なんてうち言ったことあったっけ…。」