シャミ子「桃、お昼寝ですか？ 珍しい…」

桃「……ん、…ぅ…」

シャミ子「ごはんできましたよ？」

桃「…………」

シャミ子「桃ー？」ﾂﾝﾂﾝ

桃「…………」

シャミ子「もーもー？」ﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝ

桃「…………」

シャミ子「熟睡です…ほんと珍しい…」

シャミ子「桃ー、ご飯食べないんですかー？」ﾂﾝﾂﾝ

桃「…すぅ……」

シャミ子「冷めちゃいますよー？」ﾂﾝﾂﾝ

桃「……ん、んぅ……」

シャミ子「お？」

桃「…………すぅ……ぅ」

シャミ子（……かわいい）

シャミ子「……」ﾂﾝﾂﾝ

桃「…………」

シャミ子「……」ﾂﾝﾂﾝ

桃「………」

シャミ子「ほっぺやわらかい…」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

桃「………ぅ…」

シャミ子「えへへ～ぷにぷに～」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

シャミ子（ところで、寝てる桃ってけっこうレアなのでは？）

シャミ子（見かけたのは風邪の時くらいだし、レアとか言ってられる状況じゃないし…）

桃「……すぅ…」

シャミ子（…かわいい）

シャミ子（寝てる桃、かつてなく隙だらけです）

シャミ子（……普段できないこと…今ならいろいろできちゃうのでは？）

シャミ子（ではさっそくお腹に……いや、流石に布団まくって触るのは厳しそう、お腹出して寝てれば良かったのに）

シャミ子（…風邪ひいちゃうからやっぱりダメ）

桃「…………」

シャミ子（他にできそうなこと…やってみたかったこと…）

桃「……ん………」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

シャミ子（…！）

シャミ子「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「……………」

シャミ子「なでなでー…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「……すぅ……」

シャミ子（桃にナデナデ、一回やってみたかったんです。どちらかというと身長的には桃にされるばっかりだし）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

シャミ子「なでなで～」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「………」

シャミ子「髪サラサラですね～」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「……ん………」

シャミ子（……大人しく撫でられてる桃、かわいい…）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「…………おねぇ、ちゃ……」

シャミ子「！」

シャミ子（お、お姉…！？ ……あ、いや、桜さんのことか）

桃「………すぅ…」

シャミ子（桜さんがいたころは、普段からなでなでしてもらってたのかな？ まだ小さい頃だったわけだし）

シャミ子「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

シャミ子(…そうだ！)

シャミ子「……桃ちゃーん♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「………ん…」

シャミ子「桃ちゃーん、お姉ちゃんですよー♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「…………」

シャミ子「桃ちゃんはかわいいですねー♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「…………ぇへ…」

シャミ子（あら、笑い方までなんか幼い）

シャミ子（……あ、そうだ。寝顔の写真撮っとこうっと）

桃「…………」

シャミ子（シャッターチャンスどころか隙しかない！ 撮り放題！）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

桃「…………すぅ」

シャミ子（良に無音カメラ？ っていうのスマホに入れておいてもらってよかったです）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

桃「…………ぅ…」

シャミ子（大漁大漁！ 大漁すぎて旗が揚がります！）

シャミ子（桃フォルダが潤いました！ 良にやり方教えてもらったし待ち受けにしちゃおっと！）

シャミ子「じーっ……」(寝顔を見つめてる)

シャミ子（起きてる時にこんなことしたら、絶対照れるし怒るから今はじっくり見つめてやります、かわいい）

桃「…………」

シャミ子「まじまじ……」

シャミ子（どれだけみてても飽きないかわいさです）

桃「…………」

シャミ子「…じっくり……」

シャミ子（何時間でも見つめてられます、世界一かわいい）

桃「…………」

シャミ子（…かわいい！かわいいかわいい！！）ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

桃「………すぅ……」

シャミ子「……」ｳﾄｳﾄ

シャミ子（……私も眠たくなってきた）

桃「…………」

シャミ子（……寝ちゃおっかな）

桃「…………」

シャミ子（……寝ちゃおっと）ﾓｿﾞﾓｿﾞ

シャミ子（もも…いいにおい……）

シャミ子（……あ、忘れてた、ごはん…）

桃「……しゃ…、こ……」

シャミ子（……後でチンすればいいや…）ﾋﾟﾄｯ

シャミ子「おやすみなさい…」

桃「…すぅ……」

シャミ子「もも……すき………」

桃「ん、ぅ……」

桃（…あれ、寝てた…？）

桃（時間はお昼すぎ…シャミ子、昼ごはん作ってくれただろうし起こしてくれれば…）

桃（……？ なんか温かいものが）

シャミ子「……すゃ……」

桃「！！？」

桃（な…なんで！？ なんでシャミ子が隣で寝てるの！？）

桃「……おーい…？」ﾂﾝﾂﾝ

シャミ子「…………」

桃「しゃ、シャミ子ー…？」ﾕｻﾕｻ

シャミ子「……すぅ………」

桃（起きない、熟睡してる…）

桃（……とりあえず写真撮っとこ）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

シャミ子「…………」

桃（こういう時の為の無音カメラ…………待ち受けにしよう）

桃（あと、とりあえず撫でとこう）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

シャミ子「………ぅ…」

桃（寝顔かわいい、世界一かわいい）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

シャミ子「……」

桃（髪ふわふわ…）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

シャミ子「……………」

桃（…ところで）

桃（シャミ子寝てるし、誰もいないし。 …実はこれけっこうレアな状況では？）

桃（こ、こ、これは…普段できないこと、でで、できてしまうのでは…？）

桃（普段のシャミ子にはできないこと…）

シャミ子「すぅ…すぅ……」

桃（……したいこと…）

シャミ子「…んぅ……」

桃（あ、谷間が見えてる…）

桃（…下着もちょっとみえ……薄めのピンク着けてる…）

桃（………無防備すぎでは？）

シャミ子「…すぴー……」

桃「…ｺﾞｸｯ…」

桃「……」

桃「…」

桃（……いやいや！ ダメだ！ダメ！犯罪！ ダメ絶対！！）

シャミ子「………」

桃（冷静になれ冷静に……おちつけ、おちつけ私…）

シャミ子「……ぅ…」

桃「……！」

桃（シャミ子の唇……）

シャミ子「……ぅ、む…」

桃（唇、唇……）

シャミ子「むにゃら……」

桃（ ……やわらかそう）

シャミ子「………むにゃ…」

桃（……少しだけ、少しだけ、ちょっと触るだけ）

ﾁｮﾝｯ

シャミ子「……ん……」

桃（なにこれ……ぷるぷるしてる……！）

シャミ子「ん……ぅ…」

桃（これやばい…癖になりそう…）

シャミ子「………すゃ……」

桃（この世にこんな気持ちの良い感触を持つものが存在していいのか…？）

シャミ子「……ん、んぅ…？」

桃「！」

桃(やばい、起こしちゃったかも…)ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

シャミ子「………もも…ぉ……」ｷﾞｭｯ

桃「……」

桃（やばいやばいやばいかわいいかわいいかわいい）

桃（唇やばかった…）

シャミ子「………すぴー…」

桃（触っただけでこれとか……もし、その…したら…あわよくば……指じゃなくて……してしまったら）

桃（……したい、キスしたい）

シャミ子「……くかー……」

桃（…今なら、きっとバレずに）

シャミ子「……すぅ…」

桃（……！ 流石に！ダメだ…！）

桃（そうしたら、シャミ子の気持ちも関係ないし、奪っちゃうわけだし……）

桃（……でも）

シャミ子「……すゃ………」

桃（…いつか、したいな）

シャミ子「…………」

桃（今は、せめて…これくらい）

シャミ子「……すぅ………」

桃「……ん…」(おでこにキス)

桃「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

シャミ子「…すゃ………」

桃「…………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

シャミ子「………くぅ…」

シャミ子「……すぅ…」

桃（……何やってるんだろう…）

桃（空しい…こういうのちゃんと起きてる時にできたらいいのに…）

桃（はぁ、なんか疲れた、寝よ…）ﾓｿﾞﾓｿﾞ

シャミ子「……くぅ………」

桃（シャミ子あったかい…今はこのあったかシャミ子を最大限堪能しよう）

桃「おやすみ…」

シャミ子「……ん、んんぅ……」

シャミ子（ありゃ、けっこう寝ちゃってました。もうお昼ごはんじゃなくておやつタイムです）

桃「…………」

シャミ子（桃は、まだ寝てる？）

シャミ子（……これはひょっとしてワンチャン？）

桃「……ん…」

シャミ子（ちょっと寝苦しいのかな？ じゃあ…）

シャミ子「…桃ちゃん♪ お姉ちゃんですよ♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「……んぅぅ…」

シャミ子「よーしよーし♪ かわいいですねー♪」

桃「…………？ ………ん？」

シャミ子「お姉ちゃんはー、桃ちゃんのことが大好きでーす♪」

桃「……んん？……おね！？」

シャミ子「よーしよーし♪ ってあれ？」

桃「…シャミ子！！？」

シャミ子「ももも桃！！起きちゃった！？」

桃「しゃ、しゃみっ、シャミ子！？ どういうことかな！？ 」

シャミ子「ここ、これは違くて…」

桃「私が寝てる間に何してるのかな！？」

桃（私も散々してたけど！ されてることは聞いてない！）

シャミ子「いや、あの、その…」

シャミ子「な、内緒！ 内緒ですー！」ｶｧｧｧ

桃「全部吐くまで帰さない！ ほらさっさと吐いて…」


ｳﾞｰｯ!ｳﾞｰｯ！

シャミ子「あれ、桃のスマホ鳴って…」

（待受になったシャミ子の寝顔）
『今コンビニでアイス買ってるんだけどご所望の品はあるかしら？』

シャミ子「……これは？」

桃「……」

シャミ子「私が寝てる間に何してたんですかぁ！？」

桃「な、内緒！内緒でーす！」ｶｧｧｧ


頑張れ二人とも！ いつか起きてる時にも同じことができるくらいの関係になるんだ！