1: 名無しで叶える物語◆24OZIRjP★ 2025/06/16(月) 18:35:51 ID:???00
小鈴「おおおおおおーー」

小鈴「あああっ」

小鈴「おぼぼぼぼぼぼぼぼ・・・・・」

慈「あ、沈んだ...え、やばくない?」

瑠璃乃「え゛ええぇぇ!?だ、大丈夫ぅぅぅぅぅぅぅ!!!??!」タタタタタタタタタッッ

慈「るりちゃん!?」

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小鈴「あれ、こ、こは.....?」

瑠璃乃&慈「!」

慈「いきてた」

瑠璃乃「生きてなきゃ困るよ!」

瑠璃乃「大丈夫?意識とかはっきりしてる?」

小鈴「は、はっきりです。覚えてます!
徒町は確かおうちでお母さんに大人しくしてろって言われて.....ん?」

瑠璃乃「あはは...、だいぶ前の記憶みたいだね...」

慈「大人しくもなかったね」

小鈴「はい!大人しくはないかも....って....先輩めっちゃ濡れてるじゃないですか!」

小鈴「それにタオルまでかけていただいて、
もしかしてお二人とも無謀なことをした徒町を助けるために.....?」

慈「直接助けたのはるりちゃんだけだけどね」

瑠璃乃「あはは...流石にあれは放っておけないよねぇ.....タオルはめぐちゃんが持ってきてくれたよ」

小鈴「その、お助けいただいてありがとうございました。徒町にできることならなんでもして返しますので。宿題の代行から就寝点呼の代返、外出届の捏造まで、なんでも。」

慈「おお、これはこれは使える後輩ちゃんだねぇ~
じゃあ早速春休みの宿題をやってもらおうかなぁ」

瑠璃乃「めぐちゃん...」

小鈴「はい!勉強には自信がありませんが、お任せください!」

8: 名無しで叶える物語◆24OZIRjP★ 2025/06/16(月) 19:08:13 ID:???00
瑠璃乃「ところで、湖の向こうに何かあるの?すごく頑張ってたけど」

小鈴「それはその....湖を渡ることそのものが目的と言いますか、目的はないと言いますか。お恥ずかしい話ですが」

瑠璃乃「えっと」

慈「にしては頑張ってたね」

小鈴「それは....その」

小鈴「ひとつすごいことぶち上げたくて!」

瑠璃乃「湖を渡ることがすごいこと?」

小鈴「湖じゃなきゃいけないってこともないんですけどぉ」

小鈴「生まれてこのかた、徒町ってば、すごいこと一回もできたことないんで」

慈「なるほどねぇ、湖を渡りたいってよりは、すごいことをしたっていう実績が欲しいんだね、ふっふっふ...」

瑠璃乃「めぐちゃん?」

慈「徒町ちゃん!みらくらぱーく!に入らない!?湖を渡ることよりももっとすごいことが出来ちゃうよ!!!」

瑠璃乃「やっぱり!」

小鈴「.......みらくら...ぱーく...?」

慈「そう!みらくらぱーく!今ならこーんなに可愛いるりちゃんとめぐちゃんと、一緒に活動できちゃうよ!」

小鈴「ええっと...その....」

瑠璃乃「いきなりすぎるよめぐちゃん!
えっと...徒町ちゃん...?」

小鈴「はい?」

瑠璃乃「何度びしょぬれになっても、頑張りたいんだよね?」

小鈴「はい!徒町は今、笑われなくてびっくりしてます!」

瑠璃乃「笑わないよ、人が夢中で頑張ってることは」

小鈴「おおおう.....」

瑠璃乃「徒町ちゃん、良かったらルリが手伝おうか?」

小鈴「え、助けてもらったあげくそんな、
恥は人生のかき捨て、プライド0の徒町とて申し訳なさというものはあり。
しかし善意をふいにするのも果たして.....」

瑠璃乃「徒町ちゃんが、一人でがんばりたいって言うならここで見とくだけにするけどさ
どうかな?ルリに手伝わせてくれないかな?」

慈「....」

小鈴「.....ここで断る理由、徒町にはないはずで」

小鈴「えと.....よろしくお願いします!」

12: 名無しで叶える物語◆3oNnxSDM★ 2025/06/16(月) 19:24:43 ID:???00
姫芽「…なかったんです。おばあちゃんが好きだった、アタシの大好きだったゲーム」

姫芽「夢工場ドキドキパニックが」

14: 名無しで叶える物語◆24OZIRjP★ 2025/06/16(月) 19:41:31 ID:???00
小鈴&瑠璃乃「ちぇすとーーーーー!!!」バシャァ

小鈴&瑠璃乃「ぷはっ」

小鈴「だ、大丈夫ですか~~!?」

瑠璃乃「うん、徒町ちゃんも大丈夫?」

小鈴「はい!....あの先輩、何で徒町にそこまで付き合ってくれるんですか?」

瑠璃乃「うーん、頑張ってる人を助けたいっていうルリのわがままかなぁ、
それに何かを成し遂げるっていうのは結構楽しいもんとルリ思う!ゆえにルリあり!✌��」

小鈴「たの、しい?」

瑠璃乃「距離、伸びてきたよ!」

小鈴「距離....あ」

瑠璃乃「次はもっとーー徒町ちゃん?」

小鈴「.......あの!!先輩!!」

瑠璃乃「?」

小鈴「あの、本当に本当に、感謝してます。先輩のおかげではじめて目指したものに手が届きそうで、でも!ごめんなさい、それじゃダメなんです!」

小鈴「このままだと、『湖横断できました、先輩にやってもらったからです!』としか、今の徒町は言えないから.....」

瑠璃乃「そっか...自分の力でやらないと意味がないんだね」

小鈴「ごめんなさい!」

瑠璃乃「ううん、ルリの方こそ徒町ちゃん自身の頑張りをないがしろにしてたよ。
じゃあ、ルリは徒町ちゃんのそばで応援するから!それくらいは、許してくれるかな?」

小鈴「ぁ.......。はい!」

瑠璃乃「ちょっとやり過ぎちゃった」 

慈「優しすぎるんだよ、るりちゃんは」

慈「私はそんなるりちゃんのこと大好きだけどね!」

瑠璃乃「それは知ってるけどさぁ」

慈「ほら、どうせ応援くらいはするって言ったんでしょ?頑張って」 

瑠璃乃「う゛んっ」

17: 名無しで叶える物語◆24OZIRjP★ 2025/06/16(月) 20:04:29 ID:???00
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慈「ゴール!」

瑠璃乃「やったね!!徒町ちゃん!!」

小鈴「はぁ.....はぁ....」

小鈴「渡り、きったんだ。すごいことが....できたんだ。はじめて.....」

小鈴「あの!!!」

小鈴「ありがとう、ございました!!」

小鈴「最初、助けてくれたことも!徒町のやってることを笑わないでいてくれたことも!頑張りたいと思ったことを、初めて成し遂げられたことも!」

慈「振り子みたいだけど大丈夫?」

瑠璃乃「まぁ、ここなら溺れる心配もないからね。何かを成し遂げたときの気持ちは抑えられないよ!」

小鈴「っ.....それと」

小鈴「徒町は今日、大事なことを教えて貰えたような気がします。自分で成し遂げるから意味があること.....そして支えてくれる人に報いたい気持ちは、すごく強い力になるってこと」

慈「うんうん」

瑠璃乃「助けになれたなら良かったよ」

小鈴「はい!!」

瑠璃乃「っと、今日は花帆ちゃんと配信するんだった」

慈「準備?」

瑠璃乃「うん、めぐちゃん、徒町ちゃんお願いね。無理矢理誘ったりしたら駄目だからね」

慈「んもーわかったって」

瑠璃乃「ほんとかなぁ...」テクテクテク

小鈴「ありがとうございました!!!」

瑠璃乃「ルリも、良い気分で行けそうだよ」

慈「っ!」

小鈴「あの、人は....」

慈「...........」

小鈴「あ゛ぁ゛!!!名前も聞いてない!!徒町はおろか!!」

慈「スクールアイドルの、大沢瑠璃乃!
るりちゃん!かわいいかわいいるりちゃん!」

小鈴「スクール....アイドル....」




これは後にみらくらぱーくの大問題児と恐れられる徒町小鈴が、みらくらぱーくに入る少し前の物語


            おしまい

引用元: 小鈴「ちぇすとおおおおおおおお!」瑠璃乃「・・・えぇ?」