1: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:34:17.34 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「早速実験!」

かすみ「~♪」パタパタ

璃奈(かすみちゃん…今日はなんだかご機嫌だなぁ……)

璃奈「………」

璃奈「テレテレパシー!受信!!」ブンッ!

かすみ『ふっふっふ…今日はしず子の水筒の中身をにっが~いお茶にすり替えちゃった♡まだ気づいてないみたいだし…大丈夫!』

璃奈「うわぁ…」

璃奈(かすみちゃん…相変わらずだね……)

3: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:36:13.95 ID:Xd2ZfTmM
しずく「おはようございま~す。」ガチャ

璃奈「あ!しずくちゃん!」

かすみ「しず子おっはよ~!」

しずく「…かすみさんなんだかご機嫌ですね。」

かすみ「え~?そーお?」ニコニコ

しずく「えぇ、まぁ…」

しずく「えっと私の水筒…あ、ありました。」ガサッ

かすみ「……」ニヤッ

璃奈(ま、まずい!しずくちゃんが苦いお茶を飲んじゃう!)

璃奈「……」

璃奈「テレテレパシー!送信!!」ブンッ!

4: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:37:01.58 ID:Xd2ZfTmM
璃奈『しずくちゃん!その水筒の中身苦いお茶に変わってるよ!』

しずく「へ?璃奈さん?」

璃奈『かすみちゃんが入れ替えたんだって!』

しずく「ほう…」

かすみ「し、しず子?お茶飲まないの?」

しずく「いえ、野暮用を思い出して…」ゴゴゴゴ

かすみ「……」 ッ

しずく「かすみさん、この水筒になにかしましたか?」ニコッ

かすみ「し、しず子?お顔が怖いけど…」

しずく「な に か し ま し た か ?」ニコッ

かすみ「えっと…その………」アセアセ

かすみ「ご、ごめんなさ~い!」ピューン!

しずく「ちょっ!待って!!」ダッ!

ウワッ!シズコアシハヤッ!

コチョコチョサレルカクゴハデキテマスカ!

璃奈「うんうん、無事に解決!」

6: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:38:41.13 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「うん!いざとなったら大事なこともこれで伝えられる!作ってよかったぁ!」

ガチャ

果林「なんかかすみちゃん達がすごい勢いで部室出てったんだけど…」

璃奈「色々あったんだよ。」ニコッ

果林「…概ね理解したわ。」クスッ

果林「……」ストンッ

果林「はぁ…」

璃奈「果林さん…なにかあったの?」

果林「ううん!なんでもないわ!」

7: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:39:17.88 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「そっか…」

果林「……はぁ…」

璃奈(嘘だ…絶対なにかあったはず……)

璃奈「……」

璃奈「テレテレパシー!受信!!」ブンッ!

果林『はぁ、今回のテストの点数最悪だったわね…部活と勉強、そして読モとの両立は厳しいのかしら……』

璃奈(果林さん…そんなこと考えてたんだ…)

8: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:40:02.57 ID:Xd2ZfTmM
果林『でもだからと言って部活に手を抜きたくないわ。先輩として後輩も指導しなきゃだし…』

璃奈(果林さん…そんな澄ました顔でこんなこと考えてたんだ……)

果林「はぁ……」

璃奈(な、なんて伝えよう…読モのことはよくわかんないし、3年生の勉強もわからないし……私にできることは…)

果林『あぁ、エマのふかふか    の上で寝たい。』

璃奈「え。」

10: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:42:22.71 ID:Xd2ZfTmM
果林「ん?どうしたの?」

璃奈「い、いえ…なんでも……」

果林「??」

璃奈(果林さん…そんな澄ました顔でこんなこと考えてたんだ……)ドンビキ

果林『スイスで育った  な の上で溺れて大自然を感じながら寝たい…』

璃奈(ひゃあ…これは大変だぁ……)

ガラッ

エマ「あれ?2人だけ?」

璃奈「エマさん!?」

果林「あぁエマじゃない。おはよ。」ニコッ

11: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:43:17.81 ID:Xd2ZfTmM
エマ「おはよ~♡」ニコニコ

果林「ふふっ…今日も元気ね。」

璃奈(すごい…さっきまでとんでもないこと考えてたのに表情ひとつ変えずに会話できるなんて……)

璃奈(あ、エマさんが来たからこれはチャンスでは!?)

璃奈「……」

璃奈「テレテレパシー!送信!!」ブンッ!

璃奈『エマさん!果林さんは今すっごい疲れてるそうです!!』

エマ「へ?」

13: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:44:33.65 ID:Xd2ZfTmM
璃奈『彼方ちゃんみたいな感じで寝かせてあげてください!』

エマ「OK!」

果林「……エマ?」

エマ「果林ちゃ~んハグ~!」ギュッ

果林「エ、エマ!?どうしたの急に!?」

エマ「え?だって疲れてるんでしょ?」

果林「そう…だけど!!」

エマ「私が癒してあげるね~♡」ギュー

果林「もう…///」

璃奈(さて、果林さんは…)

果林『はああああああ♡♡♡♡♡癒されるぅぅぅぅぅ♡♡♡エマったらなんで急にぃぃぃぃでも幸せぇぇぇぇぇ♡♡♡♡♡♡』

璃奈(うんうん…ハッピーエンド…かな?)

彼方「果林ちゃんいいなぁ~」

エマ「あ、彼方ちゃん!」

14: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:45:30.55 ID:Xd2ZfTmM
果林「えっ!?」バッ!

果林「あ、いや…これは違うのよ!!エマが勝手に…!」

彼方「璃奈ちゃんも見てるのに大胆だねぇ~」

果林「え、いや…その……///」

彼方「仕方ないから彼方ちゃんもおやすみなのだぁ~」ムギュ

果林「ちょっ…抱きつかないでよ!」

エマ「このまま3人で寝ちゃう?」

彼方「おぉ~いいねぇ~」

璃奈(その頃、果林さんの心の声は。)

果林『えぇ!?彼方の    の板挟み!?どうしよう…幸せすぎるわ!』

璃奈(うん…まぁわかってたような……)

璃奈「ち、ちょっとお手洗いに…」スクッ

16: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:46:37.36 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「意外だった…果林さんがこんなこと考えてたなんて……」テクテク

アッハッハッハッハッハ!!!

璃奈「ん?ここの教室から笑い声が…?」


かすみ「し…ごめんってあっははは!!!」

しずく「は~いあと3分~」コチョコチョ

かすみ「だ、誰か助け…あっははははははは!」

璃奈「あ、捕まっちゃってた…」

せつ菜「璃奈さん?窓なんか見てどうかしましたか?」

璃奈「あ、せつ菜さん!」

せつ菜「ん?かすみさんがくすぐられてますね…」

璃奈「実は…イタズラがバレて…」

せつ菜「あはは…なるほど……」

17: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:47:14.50 ID:Xd2ZfTmM
三分後…

かすみ「はーっ…はーっ……」 ン ン

しずく「はい、もうこんなことしないでくださいね。」

ガラッ

せつ菜「しずくさん…これはさすがにやりすぎでは…」

しずく「お灸を据えたほうがいいと思いまして♡」

せつ菜「あぁ…はい……」

かすみ「……」 ン ン

しずく「……」ジーッ

せつ菜「……」ジーッ

18: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:47:43.47 ID:Xd2ZfTmM
璃奈(ん?2人とも静かにかすみちゃんを見つめて…どうしたんだろう……)

璃奈「……」

璃奈「テレテレパシー!受信!!」

せつ菜『あ~…どうしましょう……大変です…』

しずく『少しやりすぎましたかね…』

しずせつ『かすみさんをぶち  たくなりました…』

璃奈「」

19: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:49:11.00 ID:Xd2ZfTmM
せつ菜『くすぐられすぎて少し服が乱れている…素敵ですよ……かすみさん…♡』

しずく『あぁ~♡頑張ってくすぐった甲斐がありました~!』

璃奈(こ、こわい…)  

せつ菜『まずはかすみさんの  を  してそのあと私の   を     させまくってしっかり  して私の   にしたい…!』

璃奈(な、何考えるの!?)

しずく『いや、それよりまず私の   を  して    が  になっていって最終的に   にするのがベストかもしれませんよ!せつ菜さん!』

せつ菜『なるほど!でもかすみさんの  が無くなってしまうのでは…?』

しずく『それがいいんですよ…』ニヤッ

璃奈(なんでテレパシーで会話が成立してるの!?)

22: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:52:13.01 ID:Xd2ZfTmM
かすみ「う、うぅ…酷い目にあった……」ムクッ

璃奈(いや…もっと酷い目にあうかもよ……)

せつ菜「かすみさん…大丈夫ですか?」

かすみ「うぅ…せつ菜先輩ぃ……」ウルウル

かすみ「うわ~ん!怖かったですぅ~!」ギュー

せつ菜「よしよし…」ニコッ

せつ菜『あぁあぁぁあ!!泣き顔かすみさん最高です!!』

璃奈(と、とんでもない…)

せつ菜「……」ニヤッ

しずく「……」ギリッ!

23: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:52:57.23 ID:Xd2ZfTmM
しずく「かすみさん…さっきは酷いことしてごめんなさい……」

かすみ「うん…かすみんもごめんね……」ウルウル

しずく『あぁ!やばいやばいやばい!!上目遣いが素敵ですよかすみさん!!』

璃奈(こちらも負けじと…)

璃奈(って!感心してる場合じゃない!この状況を打破しないと!!)

璃奈(うぅ…どうすれば……!)

璃奈(私1人の力だとどうしようもできない…誰か…誰か助けを呼ばないと…!)

かすみ「あ~、そろそろ起こしてくれますか?」

せつ菜「……」ニッコリ

しずく「……」ニッコリ

かすみ「な、なんか笑顔が怖いですよ…?」

璃奈(ど、ど、ど、どうしよう!かすみちゃんの貞操の危機…!)マドチラッ

璃奈「あっ!あんな所に!!」

24: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:53:32.35 ID:Xd2ZfTmM
歩夢「それでね~…」ニコニコ

あなた「歩夢ちゃんは面白いな~」ニコニコ


璃奈「で、でも遠い…テレパシーステッキの力で届くかな……」

璃奈「や、やってみなくちゃわからない…!」

璃奈「……」

璃奈「テレテレパシー!送信!!」ブンッ!

璃奈「届け~!!!」

25: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:54:12.11 ID:Xd2ZfTmM
あなた「あ、そろそろ部室に戻らないと!」

歩夢「え~まだお話しようよ~!」

あなた「え~でも…」

璃奈『助けて!かすみちゃんが!!』

あなた「…ん?なんの声?」

歩夢(あ、璃奈ちゃんの声だ……)

歩夢「え?声なんて聞こえた?」

あなた「うん、でも空耳かも…」

歩夢「そうかもね!」

璃奈『かすみちゃんが危険な目にあってるの!助けて!!』

あなた「ううん…空耳なんかじゃない!!行かないと!」ダッ!

歩夢「あ、ちょっと!」

歩夢「……………ちっ」

26: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:55:18.92 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「と、届いたかな…」

かすみ「ちょっ!なに脱がそうとしてるんですか!」ジタバタ

せつ菜「もしかしたらどこか怪我してるかもしれないので♡」ヌガセヌガセ

しずく「そうですよ♡私たちの粋な計らいですよ♡」ヌガセヌガセ

かすみ「い、いや…誰か…誰か……!」

ガラッ!

あなた「ストーーーップ!!」

しずせつかす「!?」 ッ

かすみ「せ、せんぱぁい♡」

28: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:56:38.59 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「ふぅ…なんとかなった……」

歩夢「…璃奈ちゃん?どうかしたの?」

璃奈「あ、歩夢さん。実はかすみちゃんが大変な目にあってて…でも先輩が来てくれてよかったぁ…」

歩夢「ふ~ん…じゃあ璃奈ちゃんが助けを呼んだんだね。」ニコッ

璃奈「ん?そうだけど…?」

歩夢「…そっか!」ニコッ

29: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:58:00.64 ID:Xd2ZfTmM
あなた「かすみちゃん!イタズラも程々にね!その分悪いことが帰ってくるから!」

かすみ「ご、ごめんなさい…」

あなた「しずくちゃん!せつ菜ちゃん!2人も程々にね!」

しずく「は、はい…」

せつ菜「わかりました…」

かすみ「うぅせんぱ~い!怖かったですぅ~!」ギュッ

あなた「よしよし、大丈夫だった?」

かすみ「はいぃ…なんとか……」ウルウル

かすみ「慰めてくださ~い♡」

あなた「あははは…よしよし……」ナデナデ

かすみ「えへっ♡先輩だ~い好き♡」

璃奈「うん!よかったね!歩夢さん!」

歩夢「……っ…っ…」

璃奈「…歩夢さん?」

32: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 20:59:40.98 ID:Xd2ZfTmM
歩夢「なんで抱きついてるのさ、そこは私が長年キープしてる場所なのになんで奪ってるの。かすみちゃんはもう少しあなたに離れた方がいいと思うよ。」

璃奈「!?」

璃奈(あ、あれ?故障かな…)

歩夢「かすみちゃんはくっつき過ぎなの。もっと離れてよ30kmぐらいさ。本当に鬱陶しい…」ブツブツ

璃奈(ち、違う!故障なんかじゃない!歩夢さんがブツブツ喋ってるんだ!!)

璃奈「目にハイライトが無い……」

歩夢「どうして……私はあの子よりも長い年月を過ごしたの。そんなチンケなスキンシップで塗り替えられるとでも思ってるの?ふざけないで。だいたいそれに鼻の下伸ばしてるのもあれだよ。ほんとに笑っちゃうくらいおかしいよね。許せない許せない許せない許せない…」ブツブツ

璃奈「ひ、ひぇぇ…!」  

歩夢「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない…」ブツブツ

璃奈「た、たいさ~ん!」ダッ!

33: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 21:02:34.84 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「はぁ…大変だった……」トボトボ

璃奈(テレパシーステッキ…受信はしない方がいいかも……その人を助けることはできるけど…傷つけちゃう……)

璃奈「はぁ…」トボトボ

ドンッ

愛「おわっ!」

璃奈「いたっ!」ドタッ

璃奈「あ、愛さん…ご、ごめんなさい!」

34: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 21:03:58.26 ID:Xd2ZfTmM
愛「いいっていいって!こっちそこごめんね。立てる?」スッ

璃奈「あ、ありがとう…」ブンッ

璃奈(あ!間違えてテレパシーステッキ振っちゃった!)

璃奈(ま、まぁでも愛さんだからどうせダジャレとかだと思うけど…)

愛『あ~りなりーマジ可愛すぎ。その小さい身体に小さな手。あぁ~食べちゃいたい~!』

璃奈(あ、これ終わった…)

35: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 21:04:41.74 ID:Xd2ZfTmM
愛『りなりー…ボートの向こう側の顔ほんっとキュートなのに…でもシャイな所が好きなんだよ…あぁ~りなりー好き~!!!』

璃奈(あ、愛さんそんなこと考えてたんだ…///)

璃奈(素直な人だと思ってたけど…やっぱり人には隠したいことがあるんだね……)

愛「うん、まぁ愛さんにも隠したいことはあるよ!」ニコッ

璃奈「うん、そっか………………え?」

璃奈(な、なんで…テレテレパシー使ってないのに…)

愛「いやいや!りなりーのことならなんでもわかるよ!たとえなにも言わなくてもね!」ニコッ

璃奈「あ、愛さん…///」

愛「つか、りなりーも私の気持ちわかってるんだよね?」

璃奈「え、あ、うん…」

愛「じゃあ言葉にしなくてもわかる…よね?」サワッ

璃奈「あっ♡」 ッ

愛「今からテレパシーとか言葉とかじゃなくて…体で会話しよっか…♡」

璃奈「は、はひぃ…///」

37: 名無しで叶える物語(しうまい) 2019/12/17(火) 21:06:29.04 ID:Xd2ZfTmM
璃奈「あ、愛さんそこは…あっ♡らめっ…♡気持ちぃ…♡あっ……///」

璃奈「~~~~っ!!」 ン ン!!


こうしてテレパシーステッキの役目は終わり、璃奈ちゃんは愛ちゃんの恋人に、あなたちゃんは歩夢ちゃんに監禁され果林ちゃんは甘えすぎて幼児退行し、かすみちゃんの貞操は奪われたとさ。


めでたし、めでたし。

引用元: 璃奈「テレパシーステッキ!自分の気持ちを伝えたり相手の気持ちがわかったりできるよ!」