1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 03:24:09.355 ID:alWsJ7gP0.net
黒「実はひとを探しているんだが……このあたりで○○という人を知っているだろうか。男性なのだが……」

黒「……ほう、まさかと思ったら大当たりだったとは。そうか、キミが○○くんか。……フフフ。」

黒「ずいぶん立派になったね。……といっても、私のことなどもう覚えていないか。」

黒「……ああ、ずっと前に会ったことがあるんだよ。キミには親切にしてもらった。そのツテを探って、ここまで来たのだがね。」

黒「ここで立ち話もなんだ。どこか喫茶店にでも入ろうか。……といっても、この辺りの土地勘はないのだが。さて、どうしたものか……」

黒「……ん?どうしたんだい?行かないのか?…………なるほど。まあ、それもそうだ。見も知らぬ相手といきなりお茶など心穏やかではあるまい。」

黒「すまないね。どうしてもこういう人間行儀には疎くて……普段から勉強させられるよ。やれやれ……これでも考えた方ではあるんだが。…………ああ、なんでもない。こちらの話さ。」

2: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 03:30:25.733 ID:alWsJ7gP0.net
黒「しかし、そうだな。まずはキミに信用してもらうところから始めなければいけなかったか。だが、もうすでに話しかけてしまった以上は、なにをするにも悪手な気も……ふむ…。」

黒「……名前?……ああ、名前か。そうだな、名を名乗ればいい。……………。…………私のことは、キミはかつてクロちゃんと呼んでいた。それでどうだろう?」

黒「……思い出せない、か。ハハハ、無理もない。当時の私の姿は、今とは少し変わっていたから。」

黒「でも、いくら姿は変われどキミに対する感謝や恩情の気持ちは変わらない。それを表すために、今日ここに来たのだからね。」

黒「ええと、それでなんだったか。……ああ、そう。クロちゃん。私のことは、キミさえよければまたクロちゃんと呼んでくれると……嬉しいな。」

黒「試しに呼んでみてくれ。さあ、クロちゃんっ。…………フフフ。クーロちゃんっ。ほらほら、さんはいっ。」

黒「ハハハ、楽しいな。ハハハハハ。」

5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 03:33:27.493 ID:alWsJ7gP0.net
>>3
俺が読めればそれでいいんだよ

8: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 03:52:14.534 ID:alWsJ7gP0.net
黒「……ふむ、この喫茶店はなかなか雰囲気がいい。後でひとりでまた来てみようかな……ありがとう、いい店を知れたよ。」

黒「ああ、失礼。ブラックのホットを。それと……キミはなににする?…………あと、ミルクティー。以上だ。」

黒「……ミルクティーとはなかなか、洒落たものを飲むね。私には愛飲する飲み物にこそ人柄が出るという持論があるが……たしかに、キミはそんな雰囲気があるかもしれない。」

黒「私?……ああ、私はいつもこれさ。フフ、イメージ通りだろう?特にこだわりがあるというわけでもないが……まあ、なにかと飲む機会が多かった、とだけ。」

黒「周囲にコーヒーを飲む人たちが多くてね。私はそのおこぼれ……というか、すっかり影響を受けてしまった。悪い気分ではないがね。」

黒「……それで、どこまで話したかな。……ああ、キミと私の関係だね。うむ、まあ気になるのは当然のことだ。」

黒「だが…………なんと言えばいいか……。真実を語ったところで、きっと信じてはもらえないだろうという、自信があるんだ。……すまない。」

黒「だが、ひとつだけ言えるとしたら…………私はね、かつてキミに命を救われたんだよ、○○くん。」

黒「それこそ九死に一生を得るといったような……本当に、あと少しで命が危ないというところだった。そこをキミに見つけもらってね……。」

黒「嬉しかった……いや、嬉しいというより…………キミを、なにか絶対的なもののように感じた。キミは、光だったんだ。」

黒「忘れているかもしれないが、それがキミなんだよ。○○くん。」

12: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 04:05:12.487 ID:alWsJ7gP0.net
黒「おいしかったね、○○くん。よければまたふたりで来よう。……また、があれば、ね。」

黒「分かっているよ。あんな抽象的で、訳の分からない説明でキミが納得していないことくらい。その目を見れば、分かる。ずっと見てきた目だから。」

黒「…………はあ。私は、本当にダメだな。どうしても私の気持ちが先行していく。理路整然としない。私の嫌いな、混沌としたネオンサインと同じことをしてしまっている。」

黒「私はキミに感謝を伝えに来たというのに、結局今まで私がキミに与えたものはミルクティーの味と無駄な時間と莫大な不安と不審だけだ。」

黒「……私は、ここに来るべきではなかったのかもしれないな。こんな姿にも、なるべきではなかったのかもしれない。私は、間違えたんだ。」

黒「ハハハ、そうか。そういってもらえると、幾分か救われるよ。でも、私はキミからそんな言葉をかけられたくて……いや、キミの今の言葉は、嬉しくて………でも……………はぁぁ……。」

黒「…………今日は、すまなかった。出来れば、今日あったこと、私が話したこと、その一切を忘れてほしい。そして、私が話した意味ありげな過去の話も……キミにとっては、もう不要なものだ。」

黒「私は、もうキミの前に姿を現すことはない。だから、安心してくれていい。帰ってゆっくり、休んでくれ。……ではね。」

14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 04:12:53.785 ID:alWsJ7gP0.net
彼女は誰だったんだろう

暇な休日の午後に黒い妙な女が現れた

俺のことを知っているとかなんとか言ってはいるが

ひとつも身に覚えがない

名前は合ってはいるが……同姓同名?

それにどこで今の住所を

ストーカー?遠い親戚?宗教?

今となっては分からないけど

なんだかその黒には懐かしさを覚えて

それで────

17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 04:21:05.721 ID:alWsJ7gP0.net
?「…………間に合って、よかったよ。」

?「……早速、また嘘つきになってしまった。怪我はないかい?」

黒「……うん、無事でなによりだ。キミの身になにかあったら……私は、死んでも死にきれないから。」

黒「ああ……まあ、嫌な予感がしてね。昔から私は、嫌な予感だけはよく当たるんだ……どういうをけか、ね。」

黒「ともあれ、キミの身になにもなくてよかった。これで少しは、キミへの恩返しも出来たのかな。……なんてね。」

黒「……ん?…………ああ…。」

黒「咄嗟に、ね。キミをどうにか助けないとと思ったら、隠しきれなくて…………。」

黒「……醜い、姿だろう。不幸や凶事を司る、忌まわしい翼。…………悲鳴をあげても、構わないよ。罵ってくれても、いい。すまない、今離すから……」

黒「……え……。」

黒「…………思い出して、くれたのか…。」

19: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 04:29:25.756 ID:alWsJ7gP0.net
黒「……ああ…!…………ああ、そうだよ!クロちゃんだよ!思い出してくれたんだねっ!」

黒「ずっと……ああっ、ずっと会いたかったよ…っ。キミに会いたくて、会いたくて……何年もの長い間を、ただ……キミのために……!」

黒「キミと、一度でいいから……話したかった。こうして、キミと同じ言葉で、話して……キミに“ありがとう”って、伝えられたらと……ずっと思っていたんだっ。」

黒「…………本当に、ひさしぶりだね……っ。私の、大切な○○くん…。」





みたいなの思いついた

23: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 04:36:18.990 ID:alWsJ7gP0.net
>>7
黒「ふむ……たしかにキミのことだ。解体直前のクロマグロを助けて海に逃がすといった、そんな過去があっても私は信じられる。キミはそんなことが出来る子だからね。」

黒「しかし……私はそんなに、魚っぽいだろうか。別に魚類を軽んじているわけではないが……なんだか複雑な気分、だな。」

黒「…………ピチピチしているという意味では、私もそうかもしれんがね。フフフフ。」

27: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 04:50:32.003 ID:alWsJ7gP0.net
>>25
ママ「○○は将来どんなひとと結婚したい?」

ショタ○○「んーとね……かっこいいひと!」

ママ「あら、かっこいい女の人が好きなの?」

ショタ○○「うん!!(ヒーロー戦隊のピンクのひと強くてかっこいい!ピンクのひとと結婚したい!)」

クロちゃん「カァ-(そうか、○○くんはかっこいい女の人が好きなんだ……かっこいい……?……王子様とかかな?)」



黒「フフ……おはよう、○○くん。いい朝だね。コーヒーを淹れてあるよ。」

黒「おっと。……○○くん、寝癖がついているよ。ああ、動かないで。私がやってあげよう。これでも毛繕いは得意なんだ。」

黒「……これでよし。フフ、いつものかわいい○○くんだよ。今日も素敵だ…。」




かんちがい

32: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 05:15:12.578 ID:alWsJ7gP0.net
>>28
黒「……ああ、○○くん。いや、待ってないよ。私もちょうど今来たばかりさ。」

黒「…………普段はいつも一緒に出かけているが、こうして外で待ち合わせているとなんだか不思議な気持ちだね。まるで、付き合いたての恋人同士のような甘酸っぱさを感じる。悪くない、フフフフ。」

黒「さて、今日はどこへ行こうか。キミに任せるよ。キミの行きたいところが、私の行きたいところになる。お気の向くままに。」

黒「……服屋さん?…………ふむ。いよいよ私もイメージカラーのこだわりを捨て、他色に染まるときが来たのかな。カラーヒヨコは聞いた事があるが、カラーカラスはなかなか斬新だね。」

黒「とはいえ、私もキミの好みはとても気になる。ぜひご一緒させてくれ、○○くん。」



黒「…………○○くん、私は嬉しいよ。」

黒「今日購入したコートも、インナーも、パンツも、全部真っ黒だ。」

黒「フフフ、結局キミは黒に染まった私が好きということか。そのままの私が好き……これらにはそんなメッセージが込められているんだね?」

黒「ああ何も言わずとも分かっているさ。私はキミの理解者だよ。だからキミが口を開かずとも、分かるんだ。」

黒「大丈夫。私は何者にも染められはしないよ。私は私の……キミの好きな、黒に染まって生きていく。安心してくれ。」

黒「私は、キミに染められて…………ああっ……心も、キミの色が……匂いが……フフ、ウフフフフ……。」

33: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/23(月) 05:22:02.597 ID:alWsJ7gP0.net
しかし読み返してみると酷い出来だな
がんばろう

引用元: 黒いひと(♀)「やあ、少しいいだろうか。」