1: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:28:17 ID:sFQ

佐藤心「暇だぞ☆ 構って☆ 構えよ☆」千川ちひろ「私は暇じゃないです」 

このシリーズです。
投稿ペースがかなり落ちてしまったので、今後はこのスレにまとめていきたいと思います。

2: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:29:19 ID:sFQ

3: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:30:00 ID:sFQ
佐藤心「そのスニーカーって」千川ちひろ「心さんみたいですよね」

4: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:30:15 ID:sFQ
ちひろアパート

ちひろ(ネット通販って便利だな、やっぱり。家に居てもどんな時間でもお買い物できるし)

ちひろ「自分の目で見て買うのとはまた違った良さ、かな」

ちひろ「あれ、このスニーカー……」



5: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:30:36 ID:sFQ


後日 事務所 更衣室

心「おっつスウィーティー☆」

ちひろ「お疲れ様です」

心「あれ、ちひろちゃんじゃん☆」

心「定時あがりなんて珍しいね♪」

ちひろ「はい♪ 実際、久しぶりな気がします」

心「あー、そっか。そろそろ総選挙だったり決算だったりでこの時期って忙しいんだっけ」

ちひろ「えぇ……それはもう本当に……」

心「おおぅ……。さっきまでの晴れやかな表情から打って変わって暗い表情に……」

ちひろ「今日はたまたま暇でしたけど、また明日は忙しいんんだろうなーって思うとつい」

心「笑顔じゃないと幸せが逃げちゃうぞ☆」

ちひろ「……そうですよね! 心さんみたいにお気楽に笑ってないと幸せ逃げちゃいますよね!」

心「おっとー? 相変わらず悪意を感じる物言いだなー?」

ちひろ「いやだなぁ、私と心さんの仲じゃないですか。ジョークですよ、ジョーク」

心「HAHAHAHAHA! こいつは一本取られたぜ!」

ちひろ「なんですか、そのキャラ」

心「最近、ちょっと海外ドラマにハマってまして」

ちひろ「ステレオタイプなアメリカ人って感じですね」

心「まぁ、実際こんな人居ないとは思うけどねー」

ちひろ「ですね」

6: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:31:06 ID:sFQ
ちひろ「さて……。じゃあ私はこれで」

心「えっ!? 着替えるの早くない?」

ちひろ「心さんが遅いんですよ」

心「ちひろちゃんが早いんだろ☆」

心「あ、そのスカート可愛いね!」

ちひろ「ありがとうございます。もう春ですからね」

心「うんうん☆ ちひろちゃんに良く似合っててとってもスウィーティーだぞっ☆」

心「ん?」

ちひろ「? どうしました?」

心「んあ、ちょっと動かないでね」

ちひろ「はい?」

心「えい」

ちひろ「きゃああああああ!?」

ちひろ「なななななな何するんですか!? 何いきなりスカートめくってるんですか!?」

心「何も叩かなくても良くないですか!?」

ちひろ「反射的に手が出ただけです! 私は悪くありません! いきなりスカートめくる心さんが悪いんです!」

心「確かに急にめくったはぁとが悪いかもだけど! いいじゃん! ここ更衣室だし、ロングスカートなんだし! 足元ちょっと見たかっただけだし!」

ちひろ「見たいなら見たいって言ってください! 何急に小学生男子みたいなことするんですか! 心臓に悪い!」

心「うぐっ……。ごめん……」

7: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:31:50 ID:sFQ
ちひろ「いいですか! いくら私と心さんが仲良しだとしてもですね! 親しき中にも礼儀ありです! どんなに親しくても急にスカートめくっちゃいけません!」

心「申し訳ございませんでした……」

心「ここまガチでお説教しなくても良くないですか……?」

ちひろ「セクハラだからですよ!」

心「せ、せくはら……!」

ちひろ「そうです。セクハラですよ、今のは」

心「ごめんなさい……」

ちひろ「はぁ……わかってくれればいいです。仕方がないので今回は不問にします」

ちひろ「で。なんで急に私の足元なんて……あっ!」

ちひろ「違います」

心「はぁと、まだ何も言ってないですけど」

ちひろ「違いますから!」

心「だから何も言ってないって言ってるだろ☆」

ちひろ「じゃあこれから言うんですよね!? 言わないでください! 言っちゃダメです!」

心「そのスニーカーはぁとっぽくない?」

ちひろ「言うなって言っただろ! バカですか!」

心「割とバカよりなのは事実だけど、こんな美味しいネタを見逃すわけにはいかないだろ☆」

8: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:32:13 ID:sFQ
心「改めてもう一度言うけど、そのスニーカーはぁとっぽくない!?」

ちひろ「ぐぬぬ……!」

心「ね! ね! それどしたの? ねぇ!? どしたのそれ!? 買ったの!? 買ったんだよね!? はぁとっぽいから!? やぁん! はぁとってば愛されてるぅ~!」

ちひろ「ええぃ! うるさいですよ!」

ちひろ「……仮にです。仮に私が心さんぽいからって理由でこのスニーカー履いてるとしてもです」

心「うん」

ちひろ「セクハラするような人に向ける愛はないです」

心「またまた~☆」

ちひろ「いや、これは事実です」

心「ごめんなさい」

心「でも、そのスニーカーどしたの? やけにはぁとっぽいけど。作ったの?」

ちひろ「そんなわけないじゃないですか。なんでまたわざわざ作ると思ったんですか」

心「だってあまりにもザ・しゅがーはぁとって感じだし。はぁとが把握してないだけでメーカーさんとコラボしてたのかなーって」

ちひろ「心さんの名前でコラボするなら絶対に話は通します」

9: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:32:37 ID:sFQ
ちひろ「これは本当に偶然です。偶然見つけたんですよ」

心「へ~……。まさかそんなにはぁとっぽいスニーカーが市販されてるとは……」

ちひろ「私もネット通販サイトを見てたらたまたま見つけたんでびっくりして買っちゃったんですよ」

心「なるほど~。じゃあ本当に偶然なんだ。びっくり」

ちひろ「はぁ……。どうせ会わないだろうしって思って履いて来たのが間違いだったか……」

心「でもさ、ちひろちゃん」

ちひろ「はい?」

心「仮にはぁとに会わなくても事務所の誰かには会う可能性高いわけでしょ?」

ちひろ「まぁそうですね。大所帯ですし」

心「じゃあその誰かがはぁとに『しゅがーはぁとっぽいスニーカー履いてたよ』って教えてくれる可能性は考えなかったの?」

ちひろ「……」

心「……」

ちひろ「まぁ細かい事はいいじゃないですか!」

心「考えなかったんだな☆」

ちひろ「言われてみればそうですよね。心さんに見られなくても他の人に見られたら心さんの耳に入りますよね」

心「うんうん☆ みーんな、ちひろちゃんとはぁとが仲良しって知ってるしね☆」

10: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:33:01 ID:sFQ
ちひろ「……仕方ない。捨てるか」

心「何も捨てなくてもよくない!?」

ちひろ「いや、もうダメです。これは私の人生においても最大の弱みになりましたから。捨てるしかない」

心「はぁとに知られたくらいで大袈裟だろ☆」

ちひろ「心さんっぽいものを身にまとう千川ちひろですよ。屈辱以外の何物でもないと言っても過言じゃないです」

心「過言過ぎる☆」

心「それ言ったら、ちひろちゃんにはぁとが服作ってあげたりしたじゃん! それこそまさにはぁとを身にまとってるだろ☆」

ちひろ「あれは、心さんが私に似合うようにちゃんとデザインしてくれてますし。何も心さんっぽいものを着てるわけじゃないですし」

ちひろ「それにさすが心さんだけあってセンス良いですし、市販の服より好きですよ」

心「そ、そぉ? うへへ……照れるな☆」

ちひろ「本当にチョロいなこいつ」

心「おい、なんて言った☆」

ちひろ「心さんってばトップデザイナーって言いました」

心「嘘付け☆」

11: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:33:33 ID:sFQ
心「ねぇ、本当に捨てるの?」

ちひろ「何をですか?」

心「そのスニーカー」

ちひろ「捨てるわけないじゃないですか。私のお金で買ってるんですよ」

心「あ、はい。そうですよね」

ちひろ「私の金が無駄になることは私の美学に反するので絶対にしません」

ちひろ「心さん(仮)が真っ黒でズタボロになって、使い物にならなくなるまで使い潰してあげますよ!」

心「やだ、この娘あいかわらず発想がバイオレンス」

ちひろ「心さん(仮)って思うとこき使ってやろうって気持ちになりますよね!」

心「はぁとの名前つけたんだったら優しくしてあげて☆」

ちひろ「優しく……。難しいですね……。どうすれば……」

心「ほら、はぁとにいつも接するように、はぁと(仮)にも愛を注いであげて☆」

ちひろ「心さんにいつも接するように……」

ちひろ「帰りに泥遊びしていきますね!」

心「なんでそうなる☆」

ちひろ「心さんをいじめる事が私の生きがいだから?」

心「おい☆ いじめてるのか☆」

ちひろ「間違えました。優しくするのが生きがいだからです」

心「言い間違いにも限度があるぞ☆」

ちひろ「細かい事はいいんですよ」

12: 名無しさん@おーぷん 20/03/15(日) 18:33:58 ID:sFQ
ちひろ「それよりそろそろ帰りますよ。せっかく定時なのに時間がもったいないです」

心「あ、はい。お待たせしました」

ちひろ「はい。じゃあさっきのセクハラのお詫びにご飯奢ってくださいね」

心「はぁともノーと言えない日本人だったか……」

ちひろ「いや、単純にセクハラのお詫びはしてくださいよ」

心「すみませんでした」

心「まぁいっか。ちひろちゃんとご飯行くの久しぶりだし」

ちひろ「思う存分高いもの食べましょうね!」

心「人の金だと思って!」

ちひろ「セクハラするのが悪いです」

心「ぐぬぬ……!」

心「じゃあ……どっか行きたいとこありますか……。タクシー呼びますので……」

ちひろ「タクシーはいらないですよ」

ちひろ「せっかく素敵なスニーカー買ったんですから歩いてあげないと可哀想ですし」

ちひろ「歩いて行けるところでどこか探しましょう♪」

心「……うん☆」

End

19: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:30:19 ID:L8J
岡崎泰葉「その服素敵ですね」千川ちひろ「心さんの手作りなんですよ」

20: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:30:50 ID:L8J
事務所

泰葉「お疲れ様です」

ちひろ「あ、お疲れ様です。泰葉ちゃん」

泰葉「お疲れ様です、ちひろさん」

泰葉「ちひろさんももうあがりですか?」

ちひろ「はい♪」

泰葉「じゃあまた今度にします」

ちひろ「私に何か用事でしたか?」

泰葉「大したことじゃないので、また明日で大丈夫ですよ」

ちひろ「大したことじゃないならなおさら今でも大丈夫ですよ」

泰葉「……じゃあ申し訳ないですけど、来週のスケジュール貰ってもいいですか?」

ちひろ「はい。それくらいならすぐに」

ちひろ「パソコンつけるから少しだけ待っていてくださいね」

泰葉「ありがとうございます」

21: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:31:34 ID:L8J
泰葉「でもお仕事終わってるのに良かったんですか?」

ちひろ「はい。どうせ心さん待ってなきゃいけませんし」

泰葉「心さんとお出かけなんですね」

ちひろ「心さんとご飯行くんですよ」

泰葉「ちひろさんと心さんって本当に仲良しですね」

ちひろ「……まぁ歳も近いから、なんだかんだ気兼ねしなくてよくて楽なんです」

泰葉「気兼ねしなくていいって大事ですよね」

ちひろ「そういう事です。お仕事の人間関係はどうしても気を遣っちゃいますから」

ちひろ「はい。これが泰葉ちゃんの来週のスケジュールになります♪」

泰葉「ありがとうございます、ちひろさん」

22: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:31:54 ID:L8J
心「うぇーい! ごめん! お待たせ!」

ちひろ「お疲れ様です」

泰葉「お疲れ様です、心さん」

心「あれ、泰葉ちゃんじゃん☆ お疲れ様☆」

心「って言うか『はぁと』って呼んでね☆ 呼べよ☆」

泰葉「いえ……、年上ですし失礼は……」

心「んもぅ☆ 本当に泰葉ちゃんってば堅いんだから☆」

心「はぁとと泰葉ちゃんの仲なんだし細かい事気にすんな~☆」

泰葉「えっと……」

ちひろ「どうしました?」

泰葉「私と心さんってそんなに接点ないようなって……」

心「!?」

ちひろ「言われてみればそうかも」

23: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:32:38 ID:L8J
心「え……? だってはぁとはこんなに泰葉ちゃんの事知ってるのに……?」

泰葉「? そうなんですか?」

心「うん☆ 千鶴ちゃんと遊んでるとしょっちゅうGIRLS BE NEXT STEPのみんなの話になるからね♪」

泰葉「そっか。千鶴ちゃんが……」

心「本当にGIRLS BE NEXT STEPのみんなって仲良しだよねー☆」

泰葉「そう……なのかな……」

ちひろ「仲良しだと思いますよ?」

泰葉「そうなら嬉しい、な……♪」

心「泰葉ちゃんが笑顔だとなんかはぁとまで嬉しくなってくるな☆ これは姉心ってやつか☆」

ちひろ「あんた姉じゃないでしょうが」

心「泰葉ちゃんの姉じゃないかもですけど、リアル姉ですー!」

心「それに泰葉ちゃんの事は昔から知ってたし? どうしても親目線と言うか姉目線になっちゃうよね」

ちひろ「あー、なるほど。ちょっと納得です」

24: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:33:07 ID:L8J
泰葉「ちひろさん達、私の事知ってたんですか?」

心「おいおい☆ 当然っしょ☆ 泰葉ちゃんが子役やってた時に出てたドラマの視聴率とんでもないんだぞ☆」

ちひろ「私も一家で見てましたから」

泰葉「うぅ……。ちょっと照れちゃいますね」

心「照れんな照れんな☆」

心「実家でテレビ越しに見てた人とこうして今はおしゃべりしてる。いやぁ、人生ってわかんないなぁ」

ちひろ「そうですねぇ……。私も泰葉ちゃんが所属した時はさすがにびっくりしましたし」

泰葉「私は……アイドルになれて良かったですから……」

心「うんうん☆ わかってるわかってる☆」

ちひろ「はい♪」

25: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:33:35 ID:L8J
心「ところで話変わっちゃうんだけど、それはぁとが作った奴でしょ? どうよ?」

ちひろ「さすが心さんです。すごく良い感じです」

泰葉「えっ!? それ心さんが作ったんですか!?」

心「おうよ☆」

泰葉「えっ……すごい……。プロが作ったのと遜色ない……」

心「ふふん♪ メイドインはぁとの服、すごいっしょ?」

泰葉「ちひろさんにすごく似合ってるので、どこのブランドなのかって気になってたんですけど心さんの服だったなんて……」

ちひろ「まぁ……心さん、服作りに関しては本当にすごいですから」

心「おい☆ 他もすごいだろ☆」

ちひろ「あー、はいはい。すごいすごい」

心「投げやりだなオイ☆」

心「んでもこれがちひろちゃんに似合ってるのは当然☆ なんてったってちひろちゃんが着る用にちひろちゃんの体系に合わせてデザインしてるしね☆」

泰葉「オーダーメイドって事ですね。なるほど……」

26: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:33:56 ID:L8J
泰葉「あの、心さん」

心「ん? どったの?」

泰葉「服ってどうやって作るんですか?」

心「お? 泰葉ちゃん、服作りに興味ある感じ?」

泰葉「自分で着る用ではないんですけど」

心「プレゼントとか?」

泰葉「この子たちに着せてあげたくて」

心「おー! この写真って噂のドールハウスだよね☆ ドールも買ったん……だ……?」

ちひろ「どれどれ?」

心、ちひろ「「GIRLS BE NEXT STEPのみんなが居る!?」」

27: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:34:42 ID:L8J
泰葉「……みんなにそっくりな子たちをアヤさんが見つけてくれて、その……」

心「なるほど……。それでこの子たちに着せてあげる服を作りたいのね」

ちひろ「うわー……見れば見るほどそっくり……。生き写しと言っても過言ではない……。すごいクオリティ……」

泰葉「実は今私が着てる服、みんなで色違いのお揃いにしたんです」

泰葉「それでこの子たちにもお揃いのもの着せてあげたいなって思って。どうせならこの服を着せてあげられないかなって」

心「なるほどなぁ。本当にみんな仲良しなんだね☆」

泰葉「はいっ!」

心「そういう事ならはぁとお姉さんに任せとけ☆ 採寸させてくれたらはぁとが作ってあげるぞ☆」

泰葉「本当ですか!?」

心「うん☆ ちょっと時間はもらっちゃうかもだけど☆」

泰葉「でもなんか悪いですよ……」

心「気にしない気にしない☆」

28: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:35:17 ID:L8J
泰葉「でも……」

心「んー……。あ。じゃあ握手して?」

泰葉「? はい」

心「ありがと☆」

泰葉「これでいいですか? これに何の意味が……?」

心「元大人気子役で現大人気アイドルの岡崎泰葉と握手ってそれだけで価値があるから☆」

泰葉「……心さん……!」

ちひろ「あぁ、そういや泰葉ちゃんを初めて見かけた頃に握手して欲しいって言ってましたね」

心「ちょっ!? シーッ! 言うなよ☆」

泰葉「そうなんですか? 握手ならいつでもしたんですけど」

心「いやぁ……。だって、さ……。芸能人見かけて握手してくださいって言うのなんか田舎者っぽくて……」

ちひろ「実際田舎者じゃないですか」

心「やかましい☆」

29: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:35:54 ID:L8J
泰葉「そんな気にしなくてよかったのに」

心「ま、まぁ! でもこれではぁとの夢は叶ったからいーのっ!」

心「んじゃ、そういうわけだし。この子たちの採寸させてもらいたいんだけど、事務所に連れてきてもらっても大丈夫?」

泰葉「はい! 大丈夫です!」

心「んじゃ泰葉ちゃんとはぁとのスケジュールが合う時に連れて来てもらおうかな。来週のスケジュールどんな感じ?」

泰葉「それならさっきちひろさんにスケジュールもらってばっかりなんでどうぞ」

心「お☆ ありがと☆」

心「んー……。この日の14時ごろって大丈夫?」

泰葉「はい。大丈夫ですよ」

心「んじゃこの日で☆」

心「あとパターン取りたいからこの日は泰葉ちゃんの服も貸してね。あとはみんながこの服着てるとこの写真とかあると助かる☆」

泰葉「わかりました。服と写真も準備しておきます」

心「お願い☆」

30: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:36:29 ID:L8J
泰葉「写真って、いろんな角度のがあった方がいいですよね?」

心「色違いってだけなら大丈夫かもだけど、資料になるしたくさんあった方がはぁと的には助かる☆」

泰葉「じゃあみんなでたくさん撮ってきます」

泰葉「私もこれからみんなとご飯に行きますから!」

ちひろ「ふふっ♪ だから心なしかウキウキしてたんですね」

泰葉「わかっちゃいますか?」

心「うん☆ 幸せ~ってオーラ出てたし☆」

ちひろ「素敵な笑顔でしたから♪」

泰葉「ふふっ……」

心「よし! んじゃ、そんな楽しみがあるならこれ以上引き留めるのは悪いな☆ 楽しんできてね☆」

泰葉「はい! ありがとうございます! 心さん達も楽しんできてください!」

泰葉「お疲れ様でした!」

心「お疲れ様~」

ちひろ「お疲れ様です♪」

心「さて……。ちひろちゃん」

ちひろ「はいはい。わかってますよ。ご飯の前に布見に行くんでしょう?」

心「さっすが☆ 以心伝心☆」

ちひろ「私も手伝える事があれば手伝いますから」

心「んじゃ、手伝ってもらおっかな☆」

心「泰葉ちゃん達の喜ぶ顔がみたいしね☆」



31: 名無しさん@おーぷん 20/03/29(日) 23:37:03 ID:L8J


後日

泰葉「~♪」

アヤ「ご機嫌だな」

泰葉「あ、アヤさん」

泰葉「見てくださいよ、これ」

アヤ「んー? あ、これって……」

泰葉「はい! 前にアヤさんが見つけてくれた子たちです!」

アヤ「この着てる服って今泰葉が着てるやつだよな? どうしたんだ?」

泰葉「心さんに作ってもらいました!」

アヤ「へ~……。心さんが。可愛いなぁ」

アヤ「……アタシも今度お願いしてみようかな」

End

35: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:46:53 ID:9hm
【佐藤心「お金が絡めば最強☆」千川ちひろ「しばきますよ」】

次から本編です。短いですよ

36: sage 20/05/04(月) 21:47:11 ID:9hm
事務所

心「おっつスウィーティー☆」

早苗「もう遅いわよ~、はぁとちゃん!」

レナ「これで今日のメンツは揃ったのかしら」

美優「そうですね。今のところ約束してる人は揃いましたね」

心「今日はみんな予定が合わないもんね☆」

レナ「じゃあ始めましょうか」

早苗「えぇ、腕が鳴るわ!」

美優「ほどほどにしてください……ね?」

心「美優ちゃん、勝負に手加減はないんだぞ☆」

早苗「いざ尋常に!」

レナ「今日の飲み会代賭け大富豪の始まりよ!」



37: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:47:53 ID:9hm


ちひろ「ただいま戻りました~」

心「うぎゃー!!! レナちゃん強すぎ! あと美優ちゃん何気にエゲつない!」

早苗「もしかしてレナちゃんイカサマしてる? してるなら……おねーさん容赦しないわよ」

レナ「してないですって! 私はイカサマは絶対にしないです!」

美優「あ、ごめんなさい。心さん。8きりで。あと革命で上がりです」

心「エゲつねぇな!」

心「くそぅ……。まさかの革命……」

ちひろ「大盛り上がりですね」

早苗「あら、お疲れ様。ちひろちゃん」

レナ「お疲れ様、ちひろさんもどう?」

ちひろ「大富豪ですか」

心「チッチッチ。ただの大富豪じゃないんだぞ☆」

ちひろ「?」

38: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:48:55 ID:9hm
美優「その……。今晩の飲み会のお金を賭けてて……」

ちひろ「えぇ……。事務所で賭博って……。子供達に悪影響なんでやめてくださいよ」

早苗「まぁまぁ。たまにはいいじゃない? それにちゃんと子供組居ない時間を見計らってるんだし」

レナ「それにちゃんとルールは決めてあるから大丈夫よ」

ちひろ「まぁレナさんが居るなら大丈夫だとは思いますけど」

心「元ディーラーだしね☆ その辺はさすがレナちゃんは厳しい☆」

美優「修学旅行の夜みたいで結構楽しいんですよ」

ちひろ「確かに。トランプってやってると結構楽しいんですよね」

心「よし……。美優ちゃんの革命食らったけどなんとか持ち直した……!」

早苗「あーもう、こうなるんだったらもうちょっと弱い手札残しておくべきだったわ! 6!」

レナ「ごめんなさい、早苗さん。3で場を流させてもらうわね」

心「レナちゃんまだそんな強い手札持ってたのか☆」

早苗「ま、全然手札減ってなかったもの」

レナ「そうね。……でも、それはこのためだったりするのよ! 革命!」

心、早苗「「はぁ!!??」」

39: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:49:26 ID:9hm
心「ちょっ☆ マジか☆ もう大きい数字使い果たしたぞ☆」

早苗「うっそでしょ、なんでこのタイミングでまた革命なのよ……」

ちひろ「レナさんが強いというより、心さんと早苗さんが弱いのでは?」

心、早苗「「やかましい!」」

美優「あはは……」

ちひろ「戦績どうなってるんですか?」

美優「こんな感じです」

ちひろ「うわ……。レナさんダントツですね。美優さんが続いて、早苗さんと心さんがビリ争い」

ちひろ「10回勝負なんですね」

レナ「そ。回数少ないと私が一人勝ちしちゃうから♪」

美優「でもさすがレナさんはお強いですね」

レナ「まぁこれでも本場で鍛えてるから」

ちひろ「駆け引きとカードの扱いはプロですもんね、レナさん」

レナ「そゆこと♪」

40: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:50:26 ID:9hm
早苗「よっしゃー!!! 勝ったわ! 勝ったわよ! これではぁとちゃんに勝ち越し!」

心「……くそぅ!」

ちひろ「早苗さん、3位っと……」

ちひろ「あ、心さん次1位じゃないとビリ確定ですよ」

心「なんですと!?」

美優「あ、本当ですね」

レナ「って事は、私達の誰かが1位抜けすれば今日ははぁとちゃんの奢りって事ね」

早苗「ふふっ! じゃあ今日は普段なら手が出ない高い奴いっちゃいましょうか!」

心「まだ負けたわけじゃないし……。ぐぬぬ……。いやしかしレナちゃんは強敵……」

心「ん?」

ちひろ「どうしました?」

心「閃いた」

41: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:50:59 ID:9hm
心「はいはいはーい! このままじゃはぁとがあまりにもフリなんでハンデ要求しまーす!」

レナ「ダメ」

早苗「嫌よ」

美優「……ごめんなさい!」

心「心が狭い!」

ちひろ「何言ってるんですか。勝負なら当然でしょう」

心「はぁとが負けたらどんな高いお店でも全額出すから! お願いします!」

美優「し、心さん! 頭上げてください!」

早苗「ふむ。どうする? レナちゃん」

レナ「そうねぇ……。じゃあ情けをかけてあげますか」

心「本当ですか!?」

42: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:52:02 ID:9hm
レナ「ただし! ハンデの内容を聞いてからね。あまりにも私達がフリになるようなのは却下」

心「大丈夫! ただちひろちゃんとタッグ組ませてってだけだし!」

ちひろ「は?」

早苗「なんだ、それくらいなら良いわよ」

美優「はい。じゃあちひろさんも一緒に飲みに行けるんですね」

レナ「はぁとちゃんとちひろさんがセットで良いの? ちひろさんも参加?」

心「はぁととセットで♪」

ちひろ「待って待って。え? 何急に巻き込んでるんですか?」

心「なんとか力を貸していただけませんか千川様」

ちひろ「嫌ですよ。なんで私が……」

心「だってこのままだとはぁとが全額奢りになっちゃうもん!」

ちひろ「自業自得ですよ」

43: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:52:38 ID:9hm
ちひろ「ていうか、心さん次で1位とっても早苗さんと同点になるだけですよ」

レナ「その場合は会計を二人で割るのよ」

ちひろ「なるほど。どっちみち心さんがお金出すのはほぼ確定なんですね」

ちひろ「なんか哀れに思えてきた」

心「じゃあ慈悲を……」

ちひろ「はぁ……仕方ないですね。条件があります」

心「なんでしょうか!」

ちひろ「心さんが一人負けしてもしなくても、私の分は心さんが出してください」

ちひろ「私の分を他の人に出させるのは、心さんだけハンデ貰ったわりにフェアじゃないので」

ちひろ「早苗さんもこれでどうでしょう?」

早苗「オッケーよ!」

早苗「それに、例えちひろちゃんが味方についても1位抜け出来なきゃはぁとちゃんがダントツでビリなのは変わらないしね♪」

心「ふっふっふ……。お金が絡んだちひろちゃんは……強いですよ」

レナ「ま、いいわ。それじゃラスト10回戦、始めましょうか!」



44: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:53:16 ID:9hm


レナ「……」

早苗「……」

美優「……」

心「っしゃオルァ! どうだ! ちひろちゃんの力思い知ったか!」

ちひろ「はいはい。ていうか今回は運がよかっただけですよ」

レナ「そんな……嘘でしょ……。まさかちひろさんがこんなに上手なんて……」

美優「圧倒的……でしたね……」

早苗「嘘よ……。だってこれまではどうあってもレナちゃんが圧勝してて……」

心「ありがとね☆ ちひろちゃんのおかげで全額奢りは免れた☆」

ちひろ「早苗さんと折半になりましたね。でも私の分は心さん持ちですよ」

心「んふふ☆ それでも4人分支払うより全然マシ☆ はぁととちひろちゃんとレナちゃんか美優ちゃんの3人分だし♪」

ちひろ「私だけしこたま高い酒飲んでやろ」

心「なんで!?」

45: 名無しさん@おーぷん 20/05/04(月) 21:53:36 ID:9hm
レナ「……ちひろさん!」

ちひろ「はい!?」

レナ「……私と一緒に」

ちひろ「は、はい?」

レナ「私と一緒に世界を目指さない!? 私達ならラスベガスでも通用するわよ! 一流すら超えるディーラーになれるわ!」

ちひろ「いやいやいやいや! 無理ですって! 無理です無理!」

レナ「大丈夫! 私の目に狂いはないわ!」

早苗「あー、なんかレナちゃんに火が点いちゃったわね」

心「ですね☆」

美優「ふふっ、レナさんとっても楽しそうですね」

早苗「うんうん。仲良き事は美しき事かな」

早苗「あ、今日ここなんてどう? 旬のお魚と日本酒が有名みたいよ」

心「いいですね♪ じゃあそこで☆」

美優「じゃあタクシー呼んできますね」

レナ「ちひろさん! あなたの才能はこんなとこで埋もれさせるのはもったいないの!」

ちひろ「結構です! 結構ですから!」

心「いやぁ、やっぱちひろちゃんはお金絡むと最強だなぁ」

End

50: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 21:58:42 ID:cI1
【佐藤心「はぁとのドライビングテクに酔いしれな☆」千川ちひろ「安全運転でお願いします」】


お久しぶりです。次から本文です

51: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 21:59:22 ID:cI1
事務所

モバP(以下P)「じゃあちひろさん、俺そろそろ営業に出るんで後お願いします」

ちひろ「はい♪ 頑張ってくださいね」

P「はい。行ってきます」

心「おっつスウィーティー☆」

P「お疲れ様です、心さん」

心「お疲れ様☆ 営業だっけ? 頑張れよ☆」

P「もちろんですよ」

心「行ってらっしゃい♪」

P「行ってきます!」

心「……うひっ」

ちひろ「なんですか、気持ち悪い……」

52: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 21:59:50 ID:cI1
心「今のやり取りさ……新婚さんっぽくなかった!? やぁ~ん☆ はぁとってば、に・い・づ・ま♪ なんちゃってー☆」

ちひろ「うわぁ」

心「うわぁってなんだうわぁって」

ちひろ「いや、あまりにも憐れで」

心「ん? 憐れって言った?」

ちひろ「気のせいです」

心「気のせいじゃないだろ☆」

ちひろ「はぁ……。早く結婚すればいいのに」

心「アイドルだもーん☆」

ちひろ「はいはい。そうやって婚期を逃すんですよ」

心「……うん。それはちょっと真面目に考えつつあるから……」

ちひろ「おや、意外ですね。……あぁ、妹さんから何か言われました?」

心「え? なんでわかるの?」

ちひろ「だって私と妹さん、LINEしてますし」

心「!?」

心「は? え? え……!? 嘘でしょ!? なんで!? いつ!? どうやって!?」

ちひろ「近い近い近い!」

53: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:00:32 ID:cI1
ちひろ「まぁ、なんでって言われたら私も妹さんも心さんに振り回されてますし」

ちひろ「いつってそりゃ最近ですし」

ちひろ「どうやってって普通に連絡先交換してですし」

心「……おぅ」

ちひろ「どうして天を仰ぐんですか」

心「よっちゃんに絶対に近づけちゃいけないって心に誓っていたのに……」

ちひろ「心さんの中で私はどういう位置づけなんですか?」

心「そりゃまぁ親友だけど……。それでもよっちゃんに悪影響与えそうだし……」

ちひろ「あんた親友をそんな風に思ってたんですか」

心「だってちひろちゃんには頭上がらないし……。ちひろちゃんとよっちゃんが手を組んだらはぁと絶対勝てないし?」

ちひろ「まぁ確かに」

ちひろ「やはり早めに妹さんと連絡を取っておくべきですね」

心「? とってるんでしょ?」

ちひろ「取ってませんよ?」

心「え? でもさっきLINEしてるって」

ちひろ「あぁ、嘘です」

心「は?」

ちひろ「嘘ですよ、うーそ」

心「お、おまっ!? お前ー!」

ちひろ「千夜ちゃんの真似ですか?」

心「ちがわい!」

54: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:01:14 ID:cI1
心「もう本当になんなのお前……」

ちひろ「心さんおちょくって遊んでるだけですけど」

心「さも『当然でしょう?』みたいな顔して言うな☆」

ちひろ「そうなるとこういう時どういう顔をすればいいのか……」

心「あー、なんだっけ。えっと……『笑えばいいと思うよ』だっけ?」

ちひろ「……?」

心「……?」

ちひろ「はい? なんです? それ」

心「え? エヴァじゃないの?」

ちひろ「……あぁ!」

ちひろ「違いますよ。たまたまです。たまたま」

ちひろ「ていうか心さん、エヴァなんて知ってるんですね」

心「菜々先輩に誘われて比奈ちゃんとこの鑑賞会に参加させられたから☆」

ちひろ「なるほど。虹色ドリーマーのみんなが絡んでるなら納得です」

心「てっきりちひろちゃんがそのネタ振って来たのかと思った☆」

ちひろ「さすがに私は咄嗟にネタを振れるほど精通はしてないので」

55: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:01:48 ID:cI1
心「だよね☆ ちひろちゃんならアニメよりも日経平均とかだもんね☆」

ちひろ「お前、私をなんだと思ってる」

心「違うの?」

ちひろ「……えへっ☆」

心「ほら見た事か☆」

心「って、こんなコントをしに寄ったわけじゃなかったんだった☆」

心「ちょっと相談なんだけど」

ちひろ「はい? プロデューサーさんとの事なら嫌ですよ」

心「お仕事の事ですー!」

ちひろ「じゃあ聞きますが」

心「ん☆ サンキュ☆」

心「えっと、来月なんだけどこの日ってお休みにできない?」

ちひろ「どれどれ……」

心「レッスンが二つ入ってるだけなんだけど、どっかにズラせない?」

ちひろ「んー……。そうですね、その次の週に分けてでよければ大丈夫そうですね」

心「じゃあ頼んだ☆」

ちひろ「はい。一応聞きますけど、何か用事ですか?」

ちひろ「……まさかデートとか言いませんよね?」

心「……てへっ☆」

ちひろ「はい却下~。心さんの要求は受け入れられませ~ん」

心「冗談! 冗談だから!」

56: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:02:22 ID:cI1
ちひろ「そんなに言いたくないんですか?」

心「いや、はぁともちひろちゃんおちょくってみようかと」

ちひろ「グーでいきますよ」

心「はぁとは笑って許してやったと言うのに!」

心「まぁ、本当はね。ちょっと実家に顔出しに行きたいなって☆」

ちひろ「……今年は忙しかったり色々あったりですもんね」

心「そゆこと☆」

心「やっぱりさ、家族って一番はぁとの事を応援してくれてるじゃん?」

ちひろ「私達だって応援してますよ」

心「うん☆ 知ってる☆ ありがとね♪」

心「こうやってさ。ちひろちゃん達みたいにすぐに『ありがとう』って言える距離じゃないじゃん? はぁとの実家長野だし」

心「だから年1でくらいはなんとか実家に帰ろうと思ってたんだけどね。今年はここ逃すと帰れそうにないなーって思って☆」

ちひろ「最初からそう言えばいいのに」

心「ちひろちゃんとはぁとの仲だろ☆ 多少のおふざけくらいは許して☆ 許せよ☆」

ちひろ「はいはい」

57: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:02:53 ID:cI1
ちひろ「じゃあ、ここ1日と次の日の午前休みにしときますね」

心「え? 良いの? 1日だけでも大丈夫だけど」

ちひろ「行って帰ってだと疲れちゃいますよ。だからせめて半日くらいは休んでください」

心「ちひろちゃん……!」

ちひろ「お土産はほうとうがいいです」

心「それは山梨!」

ちひろ「あら。そうでしたか」

心「まったくもー、ちひろちゃんは」

ちひろ「ふふっ。お土産話、期待してますね」

心「おう☆」

ちひろ「あ、出来ればで良いので妹さんの連絡先聞いてきてくれます?」

心「それは出来ません」

ちひろ「は?」

心「出来ればで良いって言ったので。出来ません」

ちひろ「貴様……! ん?」

心「どした?」

58: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:03:12 ID:cI1
ちひろ「あれ……。これまさか……!」

心「ん? 企画書? どれどれ……。へー、野外ステージやるんだ」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさんにでんわ……! はやくしなきゃ……!」

心「そんな慌ててどした☆ あ、もしかしてぇ~、これって今日使う資料とか? ってそんなわけないよねー☆」

ちひろ「……」

心「マジか」

心「えっ!? ちょっ、ヤバくない!? 早く届けなきゃ!?」

ちひろ「駄目ですね……繋がらない……」

心「プロデューサー、今日車だっけ?」

ちひろ「はい……。多分今頃は高速の上かと……」

心「あー……」

ちひろ「どうしましょう……。データは持ってるはずだし大丈夫なのかな……」

心「でもこれ結構書き込みしてあるけど」

ちひろ「……」

心「……」

心「ちひろちゃん、これ無いとまずい?」

ちひろ「おそらく」

心「……追うぞ」

ちひろ「へ?」

心「プロデューサー追うぞ☆」



59: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:04:00 ID:cI1


ちひろ「……神よ……!」

心「クラリスちゃんみたいなこと言ってどうした☆」

ちひろ「心さんの運転で追いかけるなんて神に祈るしかないじゃないですか!」

心「お前かなり失礼だな☆」

心「こう見えてはぁと運転はちゃんと出来るんだぞ☆」

心「『Spin-off!』でも運転してたでしょ☆」

ちひろ「それはそうですけど……」

心「結構うまいって評判だったんだぞ☆ スタント一切なしで全部はぁとの運転だし♪」

ちひろ「わかっていても普段の心さん見てると恐怖しか感じない」

心「まぁまぁ☆」

心「はぁとのドライビングテクに……酔いしれな☆」

ちひろ「安全運転でお願いします」

心「はい」

心「よっと……。社用車運転するの初めてだからイマイチ車両感覚が掴めないな……」

ちひろ「怖い事言わないでもらえますか!?」

心「まぁまぁ☆ そのうち慣れるから☆」

心「んじゃ、いっくぞー!」



60: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:04:26 ID:cI1


心「~~♪」

ちひろ「かみさまほとけさまよしのちゃんかこちゃんこずえちゃんかりんちゃんクラリスちゃん……」

心「まだ信用できないのか☆」

ちひろ「悔いだけは残したくない……」

心「安全運転するから大丈夫だって☆」

心「それよりプロデューサーから連絡は無い?」

ちひろ「さっきから電話かけてるんですけど反応ないです」

心「ちひろちゃんってさ」

ちひろ「はい?」

心「はぁととプロデューサーが二人きりだと鬼電してくるよね」

ちひろ「間が悪いだけです」

心「わざと?」

ちひろ「違います」

心「……」

61: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:04:54 ID:cI1
ちひろ「あ、次のサービスエリアってメロンパンが有名なんですっけ」

心「露骨に話逸らしたな☆」

ちひろ「気のせいです」

ちひろ「あ」

ちひろ「もしもし? プロデューサーさんですか!?」

P『はい、俺です。どうしました? なんかすごい数着信あったんですけど』

ちひろ「プロデューサーさん、今日の企画書忘れてます!」

P『え? 先方から何か連絡きました?』

ちひろ「机の上に企画書置きっぱなしだったんです!」

P『……もしかして印刷してあるやつですか?』

ちひろ「はい!」

P『あー……。すっごい言い辛いんですが……』

ちひろ「はい?」

P『それ、使わないです』

ちひろ「……はい?」

心「ん? どした?」

62: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:05:23 ID:cI1
P『企画書はデータで先方に送ってありますし、俺の方もデータで持ってます』

P『遠方だったんで、データでやり取りしてたんですよ。紙の方は社内で使う用です』

ちひろ「……へ? 使わない……?」

心「おい、ちょっと待て☆ 今なんて言った☆」

P『アイドル達に説明するのはデータよりも紙の方がやりやすいから印刷しておいたんですけど……。もしかして持って来てくれようとしてたりします……?』

ちひろ「や、やだなぁ~。そんなわけないじゃないですか☆ もうプロデューサーさんってば~♪」

ちひろ「じゃあ全然違うんでそろそろ切りますね! 頑張ってください!」

P『えっ!? ちひろさ――』

ちひろ「……」

心「説明」

ちひろ「……メロンパン奢るんで」

心「ソフトクリームも食べよ☆」

ちひろ「うぃ……」



63: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:06:09 ID:cI1


サービスエリア

心「ん~……! これ美味しいね☆」

ちひろ「……あ、ほんとだ」

心「まぁ、誰にでも早とちりする事はあるし☆」

ちひろ「あい……」

心「本当に必要だったらヤバかったし。まぁちひろちゃんは最善の行動をとったとはぁとは思う☆」

ちひろ「うい……」

心「だからそんな凹むなって☆ はぁとのメロンパンも一口あげるから☆」

ちひろ「それ同じ奴ですし、私のお金ですし」

心「貰ったもんははぁとのもん☆」

ちひろ「ジャイニズムめ……」

心「運転してきてやっただろ☆」

ちひろ「くぅ……!」

心「ま、たまにはいいじゃん? お仕事サボってメロンパン食べるのもさ☆」

ちひろ「帰ったら残業が待ってるんであんまりいいとは思えないです」

64: 名無しさん@おーぷん 20/07/04(土) 22:06:47 ID:cI1
心「気の持ちようだって☆ 今日ははぁととメロンパンを食べに来た! はい! 復唱!」

ちひろ「心さんとメロンパンを食べに来た」

心「はい、もっと大きな声で!」

ちひろ「心さんとメロンパンを食べに来ました!」

心「よし♪ そういうことそういうこと☆」

心「美味しいメロンパン奢ってもらったし、帰ったら手伝ってあげるから☆」

ちひろ「……本当ですか?」

心「もち☆ 女に二言はない!」

ちひろ「じゃあお願いしますね」

心「うん☆」

心「だから今はのんびりメロンパン食べてゆっくり休憩しとこ☆ な?」

ちひろ「……はい♪」

心「ふふふ……。今度の飲み会の良い土産話になりそう☆」

ちひろ「何か言いました?」

心「なーんも☆」

End

74: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:30:52 ID:9Rq
【千川ちひろ「心さんがお姉さんみたい?」西園寺琴歌「はい♪」】

お久しぶりです。次から本文です

75: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:31:20 ID:9Rq
事務所

ちひろ「またまた……。どうしたんですか、琴歌ちゃん」

琴歌「? ちひろさんはそうお思いになりませんの?」

ちひろ「まぁ……確かに心さんは面倒見の良い人ですけど、姉かと言われるとちょっと悩みます」

琴歌「そうですか? 私にはとっても素敵なお姉さまに見えますけど」

ちひろ「うーん。どうしてまた琴歌ちゃんはそんなふうに思ったんですか?」

琴歌「それはですね……」



76: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:31:48 ID:9Rq


数日前 事務所

琴歌「はい♪ 出来上がりですわ!」

千佳「わー……! すごーい……きれー……!」

みりあ「ねぇねぇ、琴歌ちゃん。これってなんていうの?」

琴歌「これはハーバリウムって言いますわ」

千佳「はーばりうむ……!」

みりあ「ハーバリウムかぁ……すごいなぁ……きれいだなぁ……!」

琴歌「ふふっ♪ 気に入っていただけました?」

千佳「うん! なんかとってもきれいでかわいい!」

みりあ「こんなにきれいなのを作れるなんて琴歌ちゃんってすごいんだね!」

琴歌「いえいえ♪ それほどでも。私もうまくできるようになるには何度も練習しましたから」

琴歌「それに千佳ちゃんとみりあちゃんが思っているよりもずっと簡単ですわ♪」

77: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:32:11 ID:9Rq
心「おっつスウィーティー☆」

心「お? なんか可愛いもの作ってるね♪」

琴歌「お疲れ様ですわ、心さん」

千佳「はぁとちゃんだ! ねぇねぇはぁとちゃん!」

みりあ「はぁとちゃん見て見て! これ! 琴歌ちゃんすごいんだよ!」

心「おおぅ……! ちびっこは元気だなぁ☆」

心「ハーバリウムだっけ? これ。すごい丁寧に作ってあんね」

琴歌「まぁ! 心さんはハーバリウムをご存知なんですね!」

心「前に情報番組の体験コーナーで一度作った事あるからね☆」

みりあ「はぁとちゃんも作れるの!?」

千佳「すごーい……! さすがはぁとちゃんだ! なんでもできるんだね!」

心「はっはっは☆ もっと褒めて☆ 褒めろよ☆」

78: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:33:25 ID:9Rq
心「ってもはぁともこんなには上手に作れなかったから☆」

心「琴歌ちゃんが作ったの?」

琴歌「え? はい! そうですの!」

心「いやぁ、さすがはお嬢様って感じだね☆ 良い趣味だと思うぞ☆」

琴歌「ありがとうございます♪」

千佳「ねぇねぇ! はぁとちゃん! 千佳もこれ作ってみたい!」

みりあ「みりあも! みりあもやりたーい!」

琴歌「……!」

心「いやいや。はぁとはこんなにうまく作れないし、何より作ったの結構前だから☆」

千佳「えー……。千佳も作りたかったのになー……」

79: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:33:53 ID:9Rq
心「だ・か・ら♪」

みりあ「?」

心「琴歌先生に一緒に教えてもらおうな☆」

琴歌「え!? わ、私ですか!?」

千佳「琴歌先生! お願いします!」

みりあ「お願いします! 琴歌先生!」

心「ってわけだから、はぁとにも教えてね♪ 琴歌せんせ☆」

琴歌「……はい! 任せてください!」



80: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:34:19 ID:9Rq


琴歌「って事がありましたの♪」

ちひろ「あー、なるほど」

琴歌「きっと心さんはご自分でも教えるくらいならできたのでしょうが、私の顔を立ててくださいました」

琴歌「千佳ちゃんとみりあちゃんに教えている時も、心さんはお二人にもわかりやすくするために難しい所や要所要所で質問をくださいましたし」

琴歌「心さんほど広く心配りが出来るお方はそうそう居りませんわ!」

ちひろ「いやそれ琴歌ちゃんの考えすぎだと思いますよ」

琴歌「そんな事はありません!」

琴歌「心さんは年下の面倒見が良くて、とても素敵なお姉さまですわ!」

81: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:35:39 ID:9Rq
ちひろ「確かに心さんは姉としての適性は高いかもしれませんけど、やっぱり琴歌ちゃんの考えすぎですよ」

ちひろ「心さんは面倒見が良いのは事実ですから年少組にもよく懐かれてますし、千佳ちゃんとみりあちゃんの相手をしてあげたのはその通りだと思いますけど」

ちひろ「ハーバリウム作りもです。確かに心さんは手先が器用でセンスも良いですから大抵の事はなんでもうまくこなしますけど。
それでもやはり慣れない作業では難しい部分では詰まったりしますし、琴歌ちゃんって言う先生がすぐ近くに居たなら教えを乞うのも頷けます」

ちひろ「まぁ……仮にですよ。仮にです。仮にですが、確かに心さんが姉だったら楽しいだろうなとは思いますが、琴歌ちゃんが言うほど素敵な姉かと言われたらそこは首を傾げちゃいます。
まともにしてれば確かに素敵な人ではありますけど、でも私に絡んでくるときはただただうざい人ですし」

心「うんうん♪」

ちひろ「それに心さんは実際に妹さんいらっしゃいますし、繰り返しますけど年下の面倒見が良いのは事実なので、琴歌ちゃんがたまたまそこを見てちょっと勘違いしちゃっただけですよ。あの人は琴歌ちゃんの言う素敵なお姉さまではないと思います」

琴歌「お疲れ様ですわ、心お姉さま!」

心「琴歌ちゃん。それは止めない? むずかゆい☆」

ちひろ「……は?」

82: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:36:18 ID:9Rq
琴歌「ですがちひろさんもこのように言っていることですし、やはり心お姉さまは素敵な方だと思いますわ!」

心「そう言ってもらえるのは嬉しいけど、やっぱはぁとは『お姉さま』ってガラじゃないから☆」

ちひろ「え? は?」

琴歌「そう……ですの……。じゃあなんとお呼びすれば……」

心「そこはほら『はぁと』って呼んでね☆ 呼べよ☆」

琴歌「はぁと……お姉さま、ですか?」

心「んー、惜しい☆ お姉さまの部分を止めて欲しかったんだけどなー」

琴歌「私なりの精一杯の敬意を込めてみたのですがご迷惑でしたでしょうか?」

心「おおぅ……そういう顔されるとはぁとの中のお姉ちゃん心がくすぐられて……」

83: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:36:53 ID:9Rq
心「って、どした? 固まっちゃって」

ちひろ「いつから居たんですか」

心「いつからってちひろちゃんが早口で捲し立て始めたあたり☆」

ちひろ「っ!」

心「ストップ! ストップ! キーボードを振りかざすな! 何する気だお前!」

ちひろ「あんなの聞かれちゃこの世の終わりでしょう!? 記憶が消えるまで殴るだけです!」

心「やめれ!!!」

琴歌「ふふふっ」

心「ほら! 琴歌ちゃんに笑われてんぞ! 落ち着け!」

ちひろ「ああもうダメだ……もうおしまいだ……」

心「安心しろ☆ 世界はそう簡単に終わらない☆」

心「てか、そんなに面白かった?」

琴歌「いえ。ただとても仲良しだなぁって思いまして」

84: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:37:28 ID:9Rq
琴歌「そういう事なら心さんを『お姉さま』とお呼びするのは諦めますわ」

心「ん? おう?」

琴歌「でも親しみを込めてはぁとさんとお呼びするのは構いませんか?」

心「もちろん♪ むしろそう呼んでくれた方がはぁとも嬉しいし☆」

琴歌「はい♪ ではこれからははぁとさんとお呼びしますわ♪」

琴歌「ちひろさん」

ちひろ「……はい?」

琴歌「ちひろさんのお姉さまのこと、取らないので安心してくださいまし♪」

ちひろ「こ、琴歌ちゃん!?」

琴歌「では、今日はお先に失礼させていただきますね。せっかくはぁとさんが来てくれたのにお話する時間が取れずに申し訳ないのですが……」

心「いやいや☆ はぁともちょっと寄っただけだから☆ おしゃべりはまた今度ゆっくりしようね♪」

琴歌「はい!」

琴歌(お二人はとっても素敵な関係なのですね♪ 今日はとても良い事を知れた日ですわ)

琴歌「~♪」

心「鼻歌歌いながらってそんなに良い事あったのかな? ちひろちゃん何か知ってる?」

ちひろ「知りませんよ……。それに琴歌ちゃんはご機嫌かもですが私はご機嫌ななめです」

心「またまた~☆ ちひろちゃんの大好きなはぁとが来てやったんだぞ☆ 照れんなって☆」

ちひろ「あぁ……もうこうしてまた誤解が増えていく……」


85: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:38:26 ID:9Rq
【佐藤心「うーん……」千川ちひろ「さっきから唸ってますけど」】

もう一本、お付き合いください
本文次からです

86: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:38:50 ID:9Rq
事務所

ちひろ「調子悪いんですか? それとも頭ですか?」

心「おい☆ 二番目喧嘩売ってんのか☆」

ちひろ「すみません、つい本音が」

心「てめぇ☆」

ちひろ「ま、冗談はさておき。どうしたんです? これ見よがしに悩んでますアピールして」

心「アピール言うな☆ ……まぁアピールしてたけどさ」

ちひろ「ほら見た事か」

ちひろ「で?」

87: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:39:38 ID:9Rq
心「来月のテレビさ」

ちひろ「来月? 来月って言うと……。あぁ、765さんとこの」

心「そ。765さんとこのロコちゃんの番組」

ちひろ「ゲストと一緒にアートを作るんでしたっけ」

心「うん☆ 『ロコナイズ・アートクリエイティブ』って言うロコちゃんの番組☆」

心「その番組のさー……宿題がね……」

ちひろ「宿題って……。なんか自由なテーマで絵を描いてきてくれってだけでしょうに」

心「そのなんかが難しい☆」

ちひろ「心さん、絵上手いじゃないですか。服のデザインとかできるんですし」

心「んー。はぁともデザイン画みたいなのは描けるんだけど……こんな感じにサラサラ~っと♪」

ちひろ「あ、これ結構好きです」

心「マジ? んじゃ今度はこれ作ろっかな~♪」

88: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:40:04 ID:9Rq
心「じゃなくて!!!」

ちひろ「チッ……。話をそらせなかったか」

心「おい☆」

ちひろ「これじゃダメなんですか?」

心「ダメって事はないと思うけど、でも多分、求めらているものとは違う気がして」

ちひろ「具体的な指示とかはきてないんですか?」

心「うん。なーんにも。心の赴くままに『ロコナイズ』してきてくださいだって」

心「そのロコナイズがイマイチわかんねぇ……」

ちひろ「あはは……、まぁ確かに」

心「ちひろさんや」

ちひろ「わかりませんよ」

心「まだ何も言ってないだろ☆」

ちひろ「言わずともわかりますー。どうせロコナイズって何って聞くつもりなんでしょう?」

89: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:40:28 ID:9Rq
心「やだ……ちひろちゃんってばはぁとと以心伝心♪ はぁとの心の中まで見透かされちゃう~☆」

ちひろ「そんなバカ言ってる時間あるんですか」

心「すみません」

心「いやでも、マジな話にロコナイズって何よ」

ちひろ「そればっかりはロコちゃんか765さんに聞かなきゃわかりませんよ」

心「聞けたら苦労しないだろ☆」

ちひろ「プロデューサーさんには?」

心「ロコちゃんが今まで作ったアートの写真をくれました。難しい顔しながら」

ちひろ「どれどれ……」

ちひろ「……」

心「まさにその顔してたぞ」

90: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:40:55 ID:9Rq
ちひろ「現代美術……? って言えばいいのかなんと言えばいいのか」

ちひろ「なんていうか……」

ちひろ、心「「なんかすごい」」

心「やっぱそれ以外に言葉出てこないよな☆」

ちひろ「心さんとまったく一緒ってのはなんかイラッとしますが、そうですね」

心「イラッとするってなんだイラッとするって☆」

心「でもこれ見せられたらはぁとの絵はなんか違うってならない?」

ちひろ「そうですね。心さんのは具体的って言うか、現実的? それに対してロコちゃんのは抽象的で革新的と言うか」

心「はぁとの絵は服のデザインの延長にあるから具体的になっちゃう感じなんだよねー」

心「これとかすでにパターンも作れたりするし」

ちひろ「さすが服作りだけは優秀ですね、心さん」

心「だろ☆」

心「……ん? だけって言った?」

ちひろ「気のせいです」

91: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:42:38 ID:9Rq
響子「お疲れ様でーす♪」

ちひろ「お疲れ様です」

心「お疲れ☆」

響子「あ、ちひろさんにはぁとさん。お疲れ様です♪」

心「あ、散らかしててごめんね☆」

響子「いえいえ♪ なんなら私、片付けましょうか?」

ちひろ「大丈夫ですよ、響子ちゃん。心さんは大人なのでちゃんと後片付けもできます」

心「なんかバカにされてない? 気のせい?」

ちひろ「気のせいです」

響子「あはは……」

92: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:43:04 ID:9Rq
響子「でもこんなにたくさん紙が……絵……ですか?」

心「うーん。絵と言うかデザインと言うかなんというか……」

ちひろ「あ、そうだ。響子ちゃんも何か描いてみませんか?」

響子「え? 私がですか?」

ちひろ「はい♪ 沙紀ちゃん達が響子ちゃんの描く絵には魅力があるって言ってましたから」

響子「えへへ……♪ そうかな……」

心「お、ならはぁとを助けると思って何か描いて☆」

響子「何かってなんでもいいんですか?」

93: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:43:32 ID:9Rq
心「ひとつだけ注文をつけるなら……」

響子「つけるなら?」

心「『ロコナイズ』……!」

響子「ろ、ろこないず……?」

心「ロコナイズじゃ……ロコナイズするのじゃ……!」

響子「は、はいっ!」

ちひろ「通じませんってそれ。絶対に」

心「はぁともよくわかんないからハートで押し切ろうかと」

ちひろ「はぁとだけにですか?」

心「何事も気合と根性だろ☆」

響子「ロコナイズ……ロコナイズ……」

心「あ、難しかったら大丈夫だぞ☆」

響子「大丈夫です! ロコナイズ、ですよね! いけます!」

心「えっ!? いけんの!?」

響子「? はい! 大丈夫です!」

94: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:44:07 ID:9Rq
ちひろ「響子ちゃんはロコナイズって何かわかるんですか?」

響子「えっと……。ちゃんとわかるわけじゃないんですけど、こう……なんとなく?」

心「なんとなくでもわかるのか☆ すげぇな☆」

響子「そうですか? はぁとさんの『スウィーティー』と同じ感じだと思ったんですけど」

心「!」

ちひろ「あー」

心「それだ! 響子ちゃん! ありがとう!」

響子「えっ!? ど、どういたしまして?」

心「そうか……! ロコナイズはスウィーティー……! わかる……わかるぞ……!」

響子「ち、ちひろさん。はぁとさんがなんか……」

ちひろ「大丈夫です。ほっといてあげましょう」

心「ふはははは! わかる! わかるぞ!!」

ちひろ「それより何か描けましたか?」

響子「はい♪」

ちひろ「……これは……馬……キリン……カバ……?」

響子「アルパカです♪」



95: 名無しさん@おーぷん 21/02/16(火) 02:45:32 ID:9Rq


ロコ「『ロコナイズ・アートクリエイティブ』! 今日のスペシャルゲストは佐藤心さんことしゅがーはぁとさんです!」

心「はぁい♪ アナタのハートをしゅがしゅがスウィート☆ 佐藤心ことしゅがーはぁとだぞ☆ はぁとって呼んでね♪」

ロコ「今日はよろしくお願いしますね! ハート!」

ロコ「このプログラムではゲストにホームワークとしてスペシャルな『ロコナイズ』アートをクリエイティブしてもらってます!」

ロコ「ハートがクリエイトしたアートは……これです!」

心「事務所のみんなで描いた落書きをパッチワーク風にしてみました☆」

ロコ「これはベリーナイスなモザイクアートです! ハートが事務所のみんなとエンジョイしているのが伝わってきます!」

ロコ「特にこの右下の……」

心「あ、それは響子ちゃんが描いた――」

ロコ「アルパカがベリーキュートですね!」

心「わかんの!?」



101: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:11:25 ID:zATM
【ライラ「ハートさんは器用でございますねー」心「まぁね~♪」】

お久しぶりです。今回はライラさんが出てきます

102: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:12:07 ID:zATM
事務所

心「ねー、ちひろちゃーん」

ちひろ「忙しいー」

心「話くらい聞いて☆ 聞けよ☆」

ちひろ「えぇ……嫌だ……」

心「次のライブで出すグッズのデザインなんだけど」

ちひろ「なんでも聞いてください!」

心「身代わり早いな☆」

ちひろ「金が絡むなら話は別です。心さんの与太話に付き合う暇はありませんが、お仕事なら別です」

心「相変わらずわかりやすい」

心「ま、いいや。んで、デザインなんだけど、こんな感じでいきたいんだどどう?」

ちひろ「良い感じだと思いますよ? あ、でも……」

心「そうなんだよねぇ……。平面だとこれで良いんだけど、立体にすると歪むんだよね、これ」

ちひろ「単価上げちゃえばできなくはないですけど」

心「それは絶対にいや☆」

103: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:12:40 ID:zATM
心「はぁとのファンにはお金のない学生さんも居るんだぞ☆ そういう学生さんが無理して買うなんて事にならないギリギリの値段設定がこれなんだし」

ちひろ「わかってますよ」

ちひろ「じゃあデザイン自体の見直しが必要ですね」

心「だよねぇ~、あー、結構気に入ってたんだけどなー……」

ちひろ「ま、仕方ないです。これはまた後日って事で」

心「せっかく試作品も作ったのに☆」

ちひろ「相変わらず手が早いというか、なんと言うか」

心「はぁと、仕事に妥協はしないんで☆」

ちひろ「はいはい、カッコいいカッコいい」

心「おい☆ 投げやりだぞ☆」

104: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:13:14 ID:zATM
心「んで。はい、試作品」

ちひろ「布地はこれでいくんですか?」

心「んにゃ。家にあった奴でとりあえず作っただけ」

ちひろ「んー……。生地をもっと安く抑えればいけるかな……」

心「あんまり安っぽくなるのはそれはそれで嫌なんだよね」

ちひろ「メイドインはぁとはこだわりが強いですね」

心「おう☆ だってはぁとのやりたいことを詰め込んでるし? 妥協はしないぞ☆」

ちひろ「ホント、カッコいいですよ。そーいうとこ」

心「だろう☆」

ちひろ「でも、これは予算オーバーです」

心「だよね~……! わかってた!」

ちひろ「別の機会で出せないかプロデューサーさんと相談してみるので、それまで待っていてください」

心「うん、任せた♪」

心「ありがとね、ちひろちゃん☆」

ちひろ「アイドルの希望を叶えるのが私達スタッフの仕事であり、プライドなので」

心「んもぉ~☆ ちひろちゃんも相変わらずカッコいい~☆」

105: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:14:17 ID:zATM
ちひろ「そして心さん達に仕事が増えれば私達の給料もガッポガッポ……。ふふふ……」

心「おーい、マジなのか冗談なのか微妙にわからんぞ☆」

ちひろ「五分五分ってとこですね」

ちひろ「はい、これお返ししますね」

心「ん☆」

ライラ「おー……」

心「んぬぁ!?」

ライラ「これはすごいでございますねー」

ちひろ「お疲れ様です、ライラちゃん」

ライラ「あ、はい。チヒロさんもお疲れ様でございます」

ライラ「ハートさんもお疲れ様でございます」

心「お疲れ様☆ 急にぬっと現れたからびっくりしちゃったぞ☆」

ライラ「あー……それは申し訳ないことをしましたです」

ライラ「ごめんなさいです」

心「いい! いいから! 頭なんか下げないで!」

ライラ「? ですが悪い事をしたらごめんなさいするものでございますよ?」

106: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:14:59 ID:zATM
ちひろ「心さんが勝手にびっくりしただけなんで、ライラちゃんは謝らなくていいんですよ」

心「そうそう☆ むしろはぁとの方がなんかごめんね☆」

ライラ「いえいえ、だいじょうぶでございます」

ライラ「ところでハートさんは器用ですねー」

心「まぁね~♪」

ライラ「……」

心「その手に持っているものはなぁに?」

ライラ「ライラさんお裁縫が苦手です」

ライラ「これはライラさんの学校の宿題ですねー。エプロンです」

心「エプロン……? あー、家庭科の授業かぁ」

ちひろ「確かに形はエプロンですね」

107: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:15:36 ID:zATM
ライラ「ライラさん、先生からもう少し頑張りましょうと言われましたです」

ライラ「でもライラさんお裁縫が苦手です」

ライラ「このエプロンもライラさん頑張って作ったので気に入ってるのでございます」

ライラ「なのでもう少し綺麗にしてあげたいのですねー」

心「なるほど☆ んじゃ、はぁとと一緒に一度作ってみる?」

ライラ「よいのでございますかー?」

心「もち☆ てか、ライラちゃんのエプロン見るにだけど、結構授業スピード早かったんじゃない?」

ライラ「そうでございますねー。先生は時間がないのでとか回数が限られているのでとかを言っていましたです」

ちひろ「カリキュラムとかそういう問題でしょうね」

心「だねー」

108: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:16:07 ID:zATM
ライラ「……ライラさん、お裁縫苦手でございます」

ちひろ「集団授業である以上、一定の速度で進むの仕方ないですが……」

心「だから先生も宿題って形にしたんだと思う」

ライラ「ライラさん、メイドさんに作り方を教わろうと思いましたです」

ライラ「でもライラさんもメイドさんもお仕事があって難しいです」

心「ライラちゃんも学生とアイドルの二足の草鞋だもんね、仕方ない☆」

ライラ「わらじ?」

ちひろ「昔の靴の事です。『二足の草鞋を履く』っていうのはことわざで、二つのことを同時にやるみたいな意味で使われるんですよ」

ライラ「ほー、そうなのですねー。ライラさん、お勉強になりましたです」

心「ま、そういうわけで、学校の方も学生である以上はおろそかにはできないし☆ 教えられることならはぁとがなんでも教えてあげちゃうぞ☆」

ライラ「ありがとうございますです、ハートさん」

心「と言うわけで、ちひろちゃん。ちょっと衣装室借りるね☆」

ちひろ「はーい、了解です」

心「んじゃ、一緒に作ろっか☆」

ライラ「お願いしますです」



109: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:16:50 ID:zATM


衣装室

心「んで、ここはこうして」

ライラ「なるほどです」

仁奈「ふんふん!」

心「下糸はこうやってかけて……。あ、この時に糸を出す方向に気を付けてね☆」

仁奈「んー……、えーっと……えーっと……!」

ライラ「ニナさん、こうするとよいですよー」

仁奈「おー! すげー! ほんとだー! ライラおねーさん、ありがとうごぜーます!」

ライラ「どういたしましてです」

心「超ほほえましい☆」

ライラ「ハートさん?」

心「なんでもない☆ んで、次は上糸のセットの仕方ね☆」

ライラ「ライラさん、ここはできますです」

心「そっか☆ んじゃやってみよっか☆」

ライラ「はいです」

心「あー! 逆! 逆! はずみ車の回す方逆!」

ライラ「あ……ごめんなさいです……」

心「大丈夫大丈夫☆ でも故障の原因になるから回す方向は覚えといてね☆」

ライラ「はいです」

110: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:17:19 ID:zATM
仁奈「はぁとおねーさん……」

心「んー? どした?」

仁奈「糸がこんがらがっちゃったでごぜーます……」

心「んっと、これは通すとこ間違えた感じかな? えっと、こうしてっと……。よし、とれた☆ ほい、もっかいやってみ☆」

仁奈「うん!」

ライラ「ニナさんはミシンの扱いが上手でございますねー」

仁奈「えへへ!」

心「ライラちゃんも上手だぞ☆」

ライラ「ふふ、ありがとうございますです」

心「んじゃ、実際に縫ってみますか!」

ライラ・仁奈「「はいでございます(ごぜーます!)」」


111: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:18:00 ID:zATM


仁奈「ちひろおねーさん! 見てくだせー!」

ちひろ「仁奈ちゃん? どうしたんですか?」

ライラ「ライラさんのもー」

ちひろ「わぁ、上手に出来てるじゃないですか!」

仁奈「はぁとおねーさんがね! シュバババってすごかったんでごぜーます!」

ライラ「ハートさんのミシンにライラさん目がぐるぐるしてしまいましたねー」

ちひろ「まぁ心さん、あれでもすごい人なんですよ」

心「あれでもってなんだ☆ あれでもって☆」

ちひろ「言葉通りですが?」

心「あん?」

ちひろ「おう?」

112: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:18:33 ID:zATM
ちひろ「そんなことより。ライラちゃんも上手に作れてますね」

心「ライラちゃんも仁奈ちゃんもゆっくりやればふつーに上手だったぞ☆」

心「学校だと時間なかったり、教えるのが不十分だったんじゃないかなって」

ちひろ「あー、なるほど」

心「あと、学校備品のミシンが壊れてる可能性が高い」

ちひろ「あー……」

ライラ「ニナさんも上手に作れてニコニコですねー」

仁奈「ふふん! ライラおねーさんとお揃いでごぜーますよ! これでママのお手伝いいっぱいするんだー!」

ライラ「ふふ。それはママも大喜びでございますね」

仁奈「うん!」

ライラ「ライラさんも、ニナさんとハートさんと一緒に作ったエプロンでメイドさんのお手伝いいっぱいしますです」

心「うんうん☆ 超ほほえましい☆」

113: 名無しさん@おーぷん 21/04/11(日) 20:19:04 ID:zATM
ちひろ「心お母さんもご満悦ですね」

心「うん♪ ……うん?」

ちひろ「気のせいです」

心「今『お母さん』って言った? 言ったよな? ん~?」

ちひろ「気のせいですよ」

ライラ「ハートさんはママみたいにとっても優しいでございますねー」

仁奈「うん! はぁとおねーさんはママみてーですよ!」

心「ライラちゃん、仁奈ちゃんに褒めてもらってるのはわかるけどめっちゃ複雑☆」

心「はぁとはまだ26歳だっつーの!」

ちひろ「ヤンママですね」

心「ママじゃねーし!!!」

ライラ「ふふふ。ライラさん、アイドルになって家族がいっぱいでとても嬉しいでございますよ」

仁奈「仁奈もー!」

End

117: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:24:05 ID:FUFv
【佐藤心「いつものウサミン星です☆」安部菜々「いつものってなんですか」】

次から本編です

118: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:24:25 ID:FUFv
ウサミン星

心「菜々せんぱーい」

菜々「はぁーい?」

心「ちょっと手を貸してください♪」

菜々「? こうですか?」

心「そそ☆ あ、できればピースしてくれます?」

菜々「あ! そういうことですね! SNS用に写真を撮るんですね!」

心「です☆」

菜々「キャハっ☆」

心「あ、顔は大丈夫です。手だけください」

菜々「なんなんですか! なんなんですか!」

心「いや、写っちゃいますよ。ウサミン星」

菜々「手だけにしときましょう!」

119: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:24:53 ID:FUFv
菜々「えっと、こんな感じですか?」

心「うん☆ そこにはぁともこうやって……」

菜々「わぁ! こういうのよく見ますよ! カップルとかがよくやってますよね!」

心「菜々先輩とはぁとはカップルじゃないですけどね☆」

菜々「細かい事はいいんです!」

心「えっと……『女子会☆』っと……」

菜々「皆さんの反応が楽しみですねぇ~」

菜々「ところではぁとちゃん、今日どうします? 泊まっていきますか?」

心「お願いします☆ 女子一人での夜道は危険なんで☆」

菜々「じゃあお布団出してっと……」

心「菜々おかあさん、いつもありがとー!」

菜々「小学生ですか。あとナナはお母さんじゃありません。17歳」

心「うす」

120: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:25:26 ID:FUFv
心「おおぅ……。あっと言う間にすげぇリツイート数☆」

菜々「みんなどんな反応ですか?」

心「……聞きたいですか?」

菜々「え、なにその反応」

心「そんなに聞きたいなら読み上げますけど……」

菜々「まってまって!? なんかそんなヤバい事になってるんですか!?」

菜々「はっ!? もしかして炎上したとかですか!?」

心「りあむちゃんじゃあるまいし手の写真撮ったくらいじゃ炎上なんてしませんて☆」

菜々「じゃあなんなんですか? もったいぶらずに教えてください」

心「『いつものウサミン星』『親の顔より見たちゃぶ台』『女子会(笑)』『母ちゃん! 今録音中だって言っただろ!』などなど」

菜々「もっと親御さんの顔を見てあげてください。あとお母さんの声が入ったテープは宝物になりますよ」

菜々「って! なんですか、この反応!」

心「まぁ菜々先輩とはぁとっすからねぇ。おしゃれ女子会にはならんでしょう」

心「現にこうしてすすってるのは緑茶ですし。うめぇ☆」

菜々「おかわりいりますか?」

心「お願いします☆」

121: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:26:08 ID:FUFv
菜々「でもぐうの音も出ないですね……」

菜々「ナナも他のみんなのSNSとか見たりしますけど、本当にみんなキラキラした写真ばっかりですよね」

心「映えるってやつですよ☆」

菜々「ナナにはむずかしい……」

心「まぁまぁ☆ 実家のような安心感が菜々先輩の魅力ですから☆」

菜々「褒められてるんですよね? それ」

心「もち☆ はぁとはパイセンを超リスペクトですから♪」

菜々「じゃあ良いですけど……」

心「でもさー」

菜々「はい?」

心「菜々先輩は本当にお母さんって言うか、身内って感じします☆」

心「はぁとにお姉ちゃんが居るなら菜々先輩がいいですもん」

菜々「はぁとちゃん……!」

122: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:26:44 ID:FUFv
心「そしたら菜々先輩、はぁと、よっちゃんの美人三姉妹ですよ!」

菜々「わぁ! それいいですね! 地元で有名な美人三姉妹!」

心「地元で有名からスカウトとか来ちゃうんですよ☆」

菜々「それでそれでユニット組んでアイドルデビュー! ですね!」

心「ですね☆」

菜々、心「「今とあまり変わらない」」

心「……私達って」

菜々「はい?」

心「こうやって思い描く理想と言うか、妄想みたいなことをしてるんですよね」

菜々「そうですねー……。ナナも時々夢の中に居るのかなって思っちゃいます」

心「つねりましょうか?」

菜々「ノウッ! これが現実ってちゃんとわかってますから」

心「……はい☆」

123: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:27:29 ID:FUFv
菜々「はぁとちゃんは考えた事ありませんか?」

心「何をですか?」

菜々「もしも、アイドルになれていなかったらって」

心「……考えないわけないですよ」

心「菜々先輩もでしょ?」

菜々「……はい」

菜々「やっぱりナナ達はいい歳ですからね」

菜々「現実を見なきゃいけない歳ですし、嫌でも現実が見えてしまう歳でもありました」

心「崖っぷち☆ とか茶化して言って、なんとか自分を鼓舞してましたけど」

心「やっぱ見えちゃうんですよね、現実」

菜々「……ナナ達は本当に幸せですね」

心「うん……☆」

心「って! しんみりははぁと達に似合いませんて☆ なので楽しく考えましょう☆」

菜々「じゃあはぁとちゃんはアイドルじゃなかったらどんなお仕事したかったですか?」

心「んー、やっぱ服とかそっち方面ですかね?」

菜々「はぁとちゃん、器用ですもんね!」

心「服飾関係のスキルに関してはちひろちゃんのお墨付きです☆」

124: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:28:00 ID:FUFv
心「だから……、きっと多分、自分でブランド持ってアイドルに提供したりとか、アイドルの衣装作ったりしたいです」

菜々「はぁとちゃん……」

心「やっぱりはぁとにとってはアイドルが一番なんで☆ 『しゅがーはぁと』が一番なんです☆」

心「それはやっぱり菜々先輩もでしょ?」

菜々「……はい」

菜々「ナナも……。アイドルじゃなかったら、アイドルになれなかったらって何度も考えました」

菜々「アイドルにならなかったら、きっと普通に就職して、普通に暮らして、でもずっと心のどこかでアイドルに恋焦がれていると思います」

菜々「それこそ、はぁとちゃんと同じようにアイドルや声優になれるってチャンスが少しでもあれば、いくつになっても飛びつくと思います」

心「結局、私達はアイドルから離れられないんですね☆」

菜々「ですねぇ……」

125: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:28:36 ID:FUFv
心「だから……やっぱり今が一番良いんですよ」

心「地元の友達がどんどん結婚して、女の子として幸せになっても」

心「私にとっての一番の幸せはこうして『しゅがーはぁと』としてアイドルやってることですから☆」

菜々「ナナもです! ナナもアイドルとしてステージに立てる今が一番幸せです!」

菜々「あ、でもはぁとちゃん、プロデューサーさんとはどうなってるんですか?」

心「……さて、そろそろ遅い時間ですし、はぁとは帰ろうかな」

菜々「露骨に話を反らさないでください。それにもう遅いですよ」

心「……菜々パイセンがイジワルな顔してるぅー!」

菜々「ふっふっふ。いつもはイジられっぱなしのナナですけど、主導権を握れる時はちゃんと握りますよ!」

心「くっ……!」

菜々「で、プロデューサーさんとはどうなんですか?」

心「アイドルだしぃー……」

菜々「……あぁ、だいたいわかりました」

心「え? マジ?」

菜々「ナナだってちひろさんと遊びに行ったりするんですよ」

心「なんかすんません」

126: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:29:18 ID:FUFv
菜々「『心さんが心さんが』って。はぁとちゃんのお話ばっかりですよ、ちひろさん」

心「やぁん♪ はぁとってば人気者☆」

菜々「愚痴ですからね!?」

心「わかってます。ごめんなさい」

菜々「はぁ……。でも、本当になんにもないんですか?」

心「んー……。まぁ何にも?」

心「やっぱりアイドルとプロデューサーですし、なんかあってもそれはそれでどうなんだーって感じだし」

心「今は一緒に居られるだけで充分かなって♪」

菜々「うわぁ、甘酸っぱいといっていいのかなんなのか……」

心「それにまったく何にもないわけじゃないんですよ!」

菜々「え!? そうなんですか!?」

心「はい♪ 最近は出来るだけプロデューサーと一緒に帰ってます☆」

菜々「……はいはい、そーですかそーですか」

心「ちょっ☆ ちひろちゃんみたいな反応やめてください☆」

菜々「ちひろさんが『くだらねぇ』って言う気持ちがよーくわかりました」

心「ちひろちゃんそんな事言ってるんですか☆」

菜々「えぇ、まぁそれはもう頻繁に」

心「しかも頻繁なのか☆」

127: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:30:19 ID:FUFv
菜々「ま、ナナははぁとちゃんらしくて良いと思いますけどね」

心「菜々お母さん……!」

菜々「お母さんじゃないです」

心「はい」

菜々「はぁとちゃんもナナも……」

心「はい?」

菜々「夢を叶えたばかりですもんね」

心「……はい」

心「だから、今はこの叶えたばかりの夢を見ていたいです。新しい夢はもうちょっと先で見ます☆」

菜々「はい」

心「さて。んじゃそろそろご飯の用意でもしませんか? あんまり遅く食べると太っちゃいますし☆」

菜々「そうしましょうか」

菜々「あ」

心「どうしました? 冷蔵庫開けて固まってますけど」

菜々「はぁとちゃん、大問題です。食材がなんにもありませんでした」

心「マジすか☆」

心「んじゃ、今からスーパー行きましょうか☆」

菜々「はい!」



128: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:30:57 ID:FUFv


翌日 事務所

ちひろ「……」

心「おっはよー☆」

菜々「おはようございまーす」

心「ん? どしたの? 頭抱えて」

ちひろ「お二人共。この写真に見覚えは?」

心「?」

菜々「どれですか? ……あっ!」

『地元のスーパーにウサミンとしゅがは居るんだけどw なんで二人ともジャージw 撮影かこれw』

心、菜々「「……」」

ちひろ「買い物行くなとは言いませんよ。言いませんけど!」

ちひろ「行くならもっと変装とか周囲を気にしてください! あなたたちこれでもアイドルですよ!? 住所とかバレたらどうするんですか!?」

ちひろ「しかも菜々さん! 手に持ってるのビールですよね!? 6本パック!」

ちひろ「あなた自分の設定わかってます!?」

心「ごめんなさい」

菜々「はぁとちゃんと一緒だからつい気が抜けちゃって……」

129: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日) 23:31:26 ID:FUFv
ちひろ「まぁ菜々さんがお酒持ってるのは『いつもの』とかってスルーされてるからいいですけど……」

菜々「『いつもの』!?」

ちひろ「お二人とも適当な格好してても美人なんだから目を引くのいい加減理解してくださいよ……。こうやって勝手に写真撮る方も撮る方ですけど……」

ちひろ「いいですか、お二人ともアイドルですからね!」

ちひろ「……なにニヤニヤしてるんですか、心さん」

心「ん~? ちひろちゃんが『美人』って褒めてくれたから嬉しくて☆」

ちひろ「あぁ!?」

心「ごめんってば☆」

菜々「あはは……」

ちひろ「ちょっとは反省してください! まったく……」

心「まぁまぁ☆ いーじゃんいーじゃん、別に炎上してるわけじゃないんでしょう?」

ちひろ「心さんに甘い態度取ると調子に乗るんでダメです」

菜々「ふふっ」

ちひろ「急に笑ってなんですか」

菜々「あ、いや。昨日はぁとちゃんと話してた事を思い出して」

心「なんでしたっけ?」

菜々「ナナにとってははぁとちゃんもちひろさんも可愛い妹みたいだなって事ですよ♪」

End

132: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:41:00 ID:FVDF
【千川ちひろ「お疲れ様です」佐藤心「かんぱーい♪」】

次から本編です

133: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:41:41 ID:FVDF
居酒屋

ちひろ「はい、乾杯」

心「おい☆ もうちょっとノれよ☆」

ちひろ「これが一仕事終えた大人の飲み方ですよ」

心「大人とか☆ ウケる☆」

ちひろ「いつまでも精神が子供の心さんにはわかりませんかね~」

心「あ?」

ちひろ「お?」

ちひろ「ま、置いといて。あんまり騒がないでくださいよ。バレたら面倒なんで」

心「大丈夫っしょ☆ みんなお酒飲むのに忙しいんだし☆」

ちひろ「それでも念のためです。心さん、一応有名人なんですよ」

心「やぁん♪ 有名人なんて、照・れ・る☆」

ちひろ「はぁ……」

心「ため息やめて☆」

134: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:42:22 ID:FVDF
ちひろ「心さんだし仕方ないか……」

心「諦めるのもやめて☆」

心「でもさ、これでも結構気をつけてると思うわけですよ、はぁと的には」

ちひろ「確かに。心さんにしてはまぁまぁ変装してますもんね」

心「だろう☆」

ちひろ「こうやって年相応な格好してる人が珍妙な格好でアイドルしてるしゅがーはぁとだとは思いませんよ」

心「ん? バカにされてる?」

ちひろ「褒めてるんです」

ちひろ「夢に向かってバカみたいに突っ走る人はカッコいいんですよ」

心「え、マジで褒めてた!?」

ちひろ「おっと、つい口からでまかせが……」

心「おい☆」

心「てかマジでお疲れだね、ちひろちゃん」

ちひろ「そうですか?」

135: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:42:58 ID:FVDF
心「うん。なんか覇気?がない感じ」

ちひろ「んー。まぁ、疲労はあるかなと。あと心さんと外で飲むの久しぶりなんで加減がわからないってのもあります」

心「そんな久しぶりだっけ?」

ちひろ「二人きり、だとですけど」

心「あー。そっか。最近はみんなでってのが多かったもんね」

ちひろ「みんなで騒ぐのが好きな人達ばかりですからね、うちの事務所」

心「そこが魅力、だろ☆」

ちひろ「否定はしない」

ちひろ「なのでたまにはこうやって落ち着いて飲むのも良いもんですよ」

ちひろ「心さんも私と二人きりだとテンション抑え目になりますし」

心「爆上げ期待してる?」

ちひろ「そんな事したら殴りますよ」

心「相変わらずバイオレンス☆」

心「ま、はぁとも大人なのでちゃんと節度は守りますとも」

ちひろ「菜々さんとの買い出しをSNSに挙げられた人とは思えない発言」

心「学習してんだよ☆」

ちひろ「はいはい」

136: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:43:28 ID:FVDF
ちひろ「……ふぅ」

心「おかわりする?」

ちひろ「んー、そうですね。どうしようかな」

ナンパA「ねぇねぇお姉さん達!」

ナンパB「二人だけなら俺らと飲まない?」

ちひろ「飲みません」

心「友達と飲んでるから☆ お呼びじゃないぞ☆」

ナンパB「まぁまぁ、そう言わずに。ね?」

ナンパA「そうそう。みんなで飲んだ方が楽しいって」

ちひろ(めんどくさくなりそうだな……)

ちひろ「そろそろ行きましょうか」

心「ん。だね☆」

ナンパA「えー! いーじゃん! 奢るし!」

心「しつこい男はモテないぞ☆」

ナンパB「おねえさんきびしーなぁ」

137: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:43:57 ID:FVDF
ちひろ(……『迎えに、来て、もらえません、か』)

ナンパA「こっちのおねえさんもスマホなんて触ってないでさ。俺らとお話しようよ」

ナンパB「おねえさん達めっちゃ美人って良く言われない? ……ん!?」

心「褒めても一緒には飲まないからな☆」

ナンパA「ん? どした?」

ナンパB「えっ……!? あっ、あっ……!? えっ……? いや、そんなまさか……。えっ?」

ちひろ「ん?」

ちひろ(この反応……)

ナンパB「あ、あのっ! 人違いだったら本当に申し訳ないんですけど……」

ナンパB「しゅがーはぁとさん、ですか……?」

ナンパA「は? なに? しゅがー?」

心「んー? どう思う~?」

ナンパB「えっ、うそ……マジで……? えっ……。あ、あの! ファンです! めっちゃファンです! 家族みんな大ファンです! マジです! ライブ! 行ってます!」

ナンパA「え、なに……? お前そういうキャラだっけ?」

138: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:44:25 ID:FVDF
ナンパB「あ、握手とか……お願いできませんか!」

心「ごめんね☆ プライベートだから☆」

ナンパB「ですよね! ごめんなさい! すみません!」

心「だ・か・ら☆ 特別、だぞ♪」

ナンパB「マジですか!? あ、ありがとうございます! うわ、すみません! 俺、手汗やべーっす! すみません!」

心「大丈夫大丈夫☆ はい、どーぞ☆」

ナンパB「……もう死んでもいいかも」

心「死ぬなって☆ またライブとか来てね☆ 来いよ☆」

ナンパB「はい! めっちゃ応援します! 頑張ってチケット当てます!」

心「そっちのおにいさんはどうする?」

ナンパA「え!?」

139: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:45:19 ID:FVDF
ちひろ「心さん。あんまり目立つような事しないでください」

心「わかってるわかってる☆」

ナンパB「お前! しゅがーはぁとさんと握手できるなんて貴重だぞ! 握手しとけって!」

ナンパA「お、おぅ?」

ナンパA「じゃ、じゃあお願いします……」

心「ん☆」

ナンパA「あ……柔らかい……」

心「さて! それじゃあはぁと達はそろそろ行くぞ☆」

ナンパB「はい! ありがとうございました!」

心「それと……」

ナンパB「はい!?」

心「あんまり他人に迷惑になるような事はするなよ☆ わかった?」

ナンパA、B「「はい!!!」」

心「よろしい☆」

心「んじゃ、行こっか」

ちひろ「はい。すみませーん、お会計お願いしまーす」

140: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:47:18 ID:FVDF
ナンパB「……」

ナンパA「……」

ナンパB「今日は良い日だ……」

ナンパA「あのさ。今のって誰なの?」

ナンパB「……アイドルのしゅがーはぁとさん」

ナンパA「お前、アイドルとか好きなの?」

ナンパB「……おう」

ナンパA「ふーん……」

ナンパA「……めっちゃ可愛かったな」

ナンパB「だな……」

ナンパB「俺んち、しゅがーはぁとさんのライブのBDあるけど……、見る?」

ナンパA「……頼むわ」



141: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:47:42 ID:FVDF


居酒屋外

ちひろ「心さん」

心「あーあーあー。わかってるってば~……」

心「でもあの場で騒がれるよりは良いかなって思ったの☆」

ちひろ「まぁ、確かにそうかもですが」

心「ちひろちゃん、どうにかする算段でもあったの?」

ちひろ「たぶんそろそろ来ますよ」

P「心さん! ちひろさん! 大丈夫ですか!?」

心「あれ? プロデューサーじゃん☆ どしたの?」

P「ちひろさんから連絡もらって飛んで来たんです! 何があったんですか!?」

ちひろ「ちょっとしつこそうなナンパに遭ってまして」

P「え、大丈夫なんですか? てかそのナンパはどこに?」

心「ナンパしてきた子、はぁとのファンだった☆」

P「……はい?」

142: 名無しさん@おーぷん 21/05/24(月) 21:48:22 ID:FVDF
ちひろ「なので、心さんがファンサービスして丸く収まったってわけです」

P「……なるほど?」

P「ん?」

心「まぁ混乱するのもわかる☆」

ちひろ「心さんがうまくやってくれたので」

P「えーっと……。トラブルにならなかったのなら、良かった……のか?」

心「そういう事よ☆」

ちひろ「この状態の心さんで気付いたって事は相当なファンだったんでしょうね、彼」

心「ありがたいよね☆」

ちひろ「でも今後は外で飲むなら個室とかにしないとダメっぽいですね」

心「だねー」

P「……まぁ、無事ならいっか」

心「よし! せっかくプロデューサーも来たことだし!」

心「もう一軒行くぞ☆」

ちひろ「いや、懲りてくださいよ」

心「え~! じゃあちひろちゃんちで飲むぅ~☆」

ちひろ「今、うちなんもないんで」

心「よし☆ 買い出しだな☆ ほら、プロデューサーも行くぞ☆」

P「えっ!? 俺もですか!?」

ちひろ「はぁ……仕方ない……」

ちひろ「私の前でいちゃつきだしたら追い出しますからね」

心「しねーし!」

P「しませんから!」

ちひろ「ほら、息ぴったり」

ちひろ「……はぁ、まったく。この二人はいつまで経っても変わらないなぁ」

End

147: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:20:05 ID:LHB8
【佐藤心「暑いじゃなくて熱いだと思う」千川ちひろ「確かに……」】

次から本文です

148: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:20:41 ID:LHB8
事務所

ちひろ(暑そうだなぁ……)

ちひろ「今日も猛暑日とか言ってたっけ。プロデューサーさんもこんな日に営業なんて大変そう……」

心「暑い! 涼しい! 生き返る!」

ちひろ「……」

心「ちひろちゃん、お疲れ様☆」

ちひろ「はぁ……」

心「おい☆ 人の顔見てため息吐くな☆」

ちひろ「平和だったのになぁって思うとため息も出るもんですよ」

心「はぁとが来たくらいで壊れる平和なんて大したもんじゃないだろ☆」

心「そ・れ・に♪」

ちひろ「それに?」

心「はぁとに会えたんだからもっとハッピーだろ☆」

149: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:21:12 ID:LHB8
ちひろ「心さん」

心「ん? なになに?」

ちひろ「へっ……」

心「おい待て☆ なんで人を注目させてから鼻で笑うんだよ☆」

心「しかも憎たらしい表情もしやがってこのやろう☆」

ちひろ「だって心さん暑苦しくてめんどくさいんだもーん」

心「めんどくさいはわかるけど、暑苦しいは酷くない?」

ちひろ「暑いんですよね?」

心「暑い。見ての通りまだ汗が止まらないし」

ちひろ「ほら、それが暑苦しい」

心「暑苦しいってそういう意味で使う言葉だっけ?」

ちひろ「ニュアンスですよ、ニュアンス」

ちひろ「まぁいいや」

150: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:22:02 ID:LHB8
ちひろ「日焼け止めちゃんと塗ってます?」

心「もち☆ これでもはぁとはアイドルですから♪」

ちひろ「アイドルじゃなくても女子としては塗っていて欲しいとこです」

ちひろ「ま、普通の人よりも気を付けて欲しいのは事実ですけども」

心「そこら辺は抜かりないぞ☆」

心「……何より、日焼けするとシミがね?」

ちひろ「やめて……」

心「いやもう本当にここ最近の夏暑すぎない?」

ちひろ「そうですねぇ。夏は暑いものとは思いますけど、ここまで暑いと辛いです」

心「もう暑いじゃなくて熱いと言っても過言ではない」

ちひろ「確かに……」

ちひろ「てか、漢字の違いなんて通じませんよ」

心「ちひろちゃんなら拾ってくれるって信じてた」

ちひろ「はいはい。ありがとうございまーす」

心「マリナルに言ったら『そうね! 燃えるような暑さって事はサーフィンのシーズンよ!』って返されたもん」

ちひろ「麻理菜さん……」

心「危うくまた海に拉致されるとこだった。仕事あるっつーの!」

ちひろ「麻理菜さんも時々頭悪くなりますよね」

心「夏になると頻度上がるよねー」

心「……ん? 『も?』」

ちひろ「気のせいです」

151: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:22:40 ID:LHB8
心「そういやプロデューサーは? まだ戻ってないの?」

ちひろ「プロデューサーさんのスケジュールなら心さんの方が詳しいでしょうに」

心「やぁん♪ 照れる☆」

ちひろ「はーい、うざーい」

心「はーい、うざくなーい!」

ちひろ「事前に伺ってた予定だともう帰ってきてるはずですけど、帰って来てないですし」

心「どっか飛び込みで営業でもしてるのかな?」

ちひろ「もしくはこの暑さで倒れたとかですね」

心「あははー。まっさかー」

ちひろ「あははー。ですよねー」

心、ちひろ「「……いや、ありえるな」」

心「プロデューサー、今日もスーツだよね。たぶん」

ちひろ「ジャケットまでフル装備で出て行きましたよ」

心「あいつはクールビズを知らんのか……」

152: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:23:05 ID:LHB8
ちひろ「クールビズとは言え、やぱり偉い人に会うのにはネクタイとジャケット要るって言ってましたから」

心「ジャケットとネクタイを別で持ち歩けばいいんじゃないかな」

ちひろ「手に持ちっぱなしってのはそれはそれで邪魔なんだと思いますよ」

ちひろ「手に持ってたら忘れかけたって前に言ってましたし」

心「あー、あの時かー。はぁとが気付いたから良かったけどねぇ」

ちひろ「あー、はいはい。そうね。そうですね」

心「ん?」

ちひろ「なんもー」

ちひろ「さて。心さん、お昼食べました?」

心「まだだぞ☆ 社食?」

ちひろ「気分転換に外に食べに行こうかと」

心「ん。おっけー」

ちひろ「ちょっと準備してくるんで待っててくださいね」

心「あいあーい」



153: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:23:27 ID:LHB8


ランチ後 街中

心「暑いんですけど」

ちひろ「ですねぇ」

心「暑いじゃん?」

ちひろ「暑いですねぇ」

心「ね?」

ちひろ「ですねぇ」

心「……ちひろちゃんだけ日傘はズルくないですかね」

ちひろ「日傘あるとだいぶ変わりますよ」

心「知ってるし……」

ちひろ「心さん、日傘持ってないんでしたっけ?」

心「持ってるけど、家に忘れてきた」

ちひろ「うわ、意味がない……」

心「日焼け止め塗ると日傘を忘れ。日傘を持ってくると日焼け止めを忘れる。そんな日々をはぁとは生きております」

ちひろ「気をつけてくださいよ」

154: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:24:12 ID:LHB8
心「わかってるんだけど、慌ててたりするとついねー☆」

ちひろ「バッグに入れておいたらどうです? 折り畳みのやつ」

心「結構かさばるからなぁ。日傘……」

心「日焼け止めは入れてるんだけどね」

ちひろ「最近の日傘はずいぶんコンパクトになったなぁとは思いますけど」

心「んー。確かに……」

心「おろ?」

ちひろ「どうしました?」

心「こんなとこに日傘の専門店あったんだ。知らなかった」

ちひろ「あら、本当ですね」

心「これも何かの縁だし買うか」

ちひろ「えっ!? 今ですか?」

心「ん☆」

心「すいませーん!」

ちひろ「さすがの行動力……」

155: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:24:55 ID:LHB8
店員「いらっしゃいませ」

心「少し見させてもらってもいいですか?」

店員「はい。ごゆっくりどうぞ」

心「ありがとうございます」

ちひろ「……ほー」

心「さすが専門店だけあって種類が豊富☆」

ちひろ「ですね。あ、これ可愛い」

心「ホントだ☆ やっぱ折り畳みじゃない方がデザインが良い奴多いなぁ」

ちひろ「折り畳みにすると傘自体のシルエットが変わりますしね」

心「だねぇ」

心「でも昔よりオシャレなやつ増えたよね。折り畳みも」

ちひろ「機能も昔より良いですしね。これなんてUVカット100%らしいですよ」

心「おー、しかもあんまり折り畳みには見えない良いデザイン☆」

心「その分、お値段もなかなかのもの……」

ちひろ「心さんならその分稼げるでしょ」

心「まぁね♪」

156: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:25:40 ID:LHB8
心「これにしよっかな」

ちひろ「そんな適当でいいんですか?」

心「んー。はぁとの好きなデザインだし、機能も申し分ないし。お値段は可愛くないけど、このくらいなら許容範囲だし」

ちひろ「なるほど」

心「そゆこと☆」

心「あ!」

ちひろ「どうしました? 財布忘れたんですか?」

心「違うし☆ さっきご飯食べた時に財布出してただろ☆」

ちひろ「そうでしたっけ?」

心「じゃなくて、これ。プロデューサーにどうかなって」

ちひろ「そーね。いいんじゃないですかぁー」

心「おい☆ 投げやりだぞ☆」

ちひろ「んなもん急にノロケられたらこんな反応になりますよ」

ちひろ「どうせ乳繰り合いながらプレゼント渡してイチャイチャするんでしょ。けっ!」

心「ちひろちゃんって結構想像力豊かだよね」

ちひろ「褒め言葉として受け取っておきます」

157: 名無しさん@おーぷん 21/08/17(火) 18:26:15 ID:LHB8
ちひろ「ま、それはともかくとして。良いんじゃないですか? 最近は男性でも日傘使うらしいですし」

ちひろ「プロデューサーさんは日焼けはあんまり気にしないかもですけど、暑さ対策としては有効ですし」

心「だよね! よっし! これも買ってこっと♪」

心「すいませーん!」

ちひろ「……嬉しそうにしちゃって、まったく」

ちひろ「さっさとくっつけばいいのに」

En

166: 1 22/05/21(土) 10:34:22 ID:figp
事務所

P「黄色と黒は勇気のしるし……♪」

P「24時間働けますか……♪」

ちひろ「あのプロデューサーさん」

P「はい?」

ちひろ「その歌、やめてくれませんか? 気が滅入ります」

P「すみません。でも歌いながらでもないと気が狂いそうで」

ちひろ「気持ちはわかりますがもっと楽しいくて明るい歌にしましょうよ」

ちひろ「それこそうちのアイドルの歌とかあるじゃないですか」

P「ちひろさんは俺がアイドル達の可愛い歌を全力で歌うところが見たいんですか?」

ちひろ「ごめんなさい。やめましょう」

P「アタシポンコツアンドロイドとか歌いますよ!」

ちひろ「やめてくださいって!!!」

170: 1 22/05/22(日) 15:22:50 ID:FW35
ちひろ「カラオケとかならともかく、業務中に歌われたらたまったもんじゃないです」

P「じゃあ勇気のしるしを歌うしか……」

ちひろ「他の選択肢は無いんですか……」

P「今の心境を端的に表した良い曲だと思ってますので」

ちひろ「まぁ……確かに」

P、ちひろ「「はぁ……」」

P「いつまでこの忙しいの続くんでしょうね……」

ちひろ「忙しいのはありがたいじゃないですか。閑古鳥が鳴くよりよっぽど」

P「確かにそうですけど、このままじゃ身体壊しそうです」

ちひろ「ワーカーホリックなプロデューサーさんが珍しく泣き言を」

171: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:25:02 ID:FW35
P「ワーカーホリック気味なのは認めますけど、俺だって自分自身は大切なんで」

P「好きでやってる仕事ですけど、こう……たまには弱音を吐きたくなる時があるんですよ」

ちひろ「そういうのは心さんに言ってくださいよ。なんで私なんですか」

P「同じ境遇ですし、理解してもらえるかなと」

ちひろ「……まぁわかりますけど」

ちひろ「ちょっと疑問に思ったから聞くんですけど」

P「なんです?」

ちひろ「プロデューサーさんは転職とかは考えた事ないんですか?」

172: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:26:01 ID:FW35
P「ないですね。……って言いきれたらカッコいいですけど、実はあります」

ちひろ「あ、やっぱり」

P「この仕事好きですし、楽しいですけど。やっぱり激務じゃないですか」

P「家に帰って風呂入ってる時とかにふと思ったりするんです。『このままだと俺死ぬな?』って」

ちひろ「あー……」

P「仕事に見合った分の給料も貰ってますし、もちろん待遇も良いですし、何よりこの仕事好きなんで辞める気はないですけど」

P「それでもたまに思うんですよ。働きたくないなって」

ちひろ「杏ちゃんみたいな事言ってますね」

P「実際、杏の考え方は合理的だと思ってますから」

173: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:27:25 ID:FW35
P「そりゃ人間誰しも働かずに食っていけるならそうしたいと思うんです。好きな事だけをして生きたいって思いませんか?」

ちひろ「まぁ、はい」

P「でも生きるのには金が要りますし、何より俺の好きな事はやっぱこの仕事ですし。それならここでプロデューサーやってる今が幸せなんだろうなって思います」

P「ちひろさんも似たようなもんじゃないですか?」

ちひろ「恥ずかしいので黙秘で」

P「それだと俺だけ恥かいたみたいな感じになりませんか?」

ちひろ「気のせいだと思いますよ」

174: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:28:17 ID:FW35
ちひろ「と、あれこれ話してるうちに私の方は終わったので確認お願いします」

P「えぇー……、マジですかー……」

ちひろ「マジでーす」

P「でも終わったと言う事は次が控えてるんですよ」

P「というわけで次はこれをお願いします」

ちひろ「ちくしょう!!!」

P「あはは……」

P、ちひろ「「はぁ……。仕事辞めてぇ……」」



175: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:29:48 ID:FW35


廊下

心(今日は久しぶりにプロデューサーに会えるぞ♪)

心(最近、私もプロデューサーも忙しくて顔合わせる暇もなかったし☆)

心「ま、お仕事いっぱいなのはありがいけど☆」

心「お疲れさまでー……」

P、ちひろ『『はぁ……。仕事辞めてぇ……』』

心(えっ……?)

心(え? プロデューサーとちひろちゃん、辞めたいとか思う事あるの? あのワーカーホリックが???)

心「……ちょっと盗み聞きしてみようかな。面白そうだし」


176: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:32:16 ID:FW35


ちひろ「もしですよ」

P「はい?」

ちひろ「仕事辞めたらどうします?」

P「んー。そうですね……。山奥に家でも建ててひっそりと穏やかに余生を過ごしたいです」

ちひろ「余生って。随分長そうな余生ですね」

P「最近はネットがより進化してますし、やろうと思えば山奥でも働けると思うんですよ」

ちひろ「結局働いてません?」

P「あ、ホントだ」

P「そういうちひろさんはどうですか?」

177: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:33:11 ID:FW35
ちひろ「んー。私はそうですね。投資とか資産運用すれば働かずにすみそうですけど、東京を離れる気はあんまりないですね」

P「そうなんですか?」

ちひろ「この仕事辞めてもうちのアイドル達の応援はしてると思いますし、それこそライブとかイベントとか気軽に行こうと思ったら東京……せめて関東圏に居た方が何かと便利でして」

P「なるほど。それは確かに。その辺まったく考慮してませんでした」

ちひろ「プロデューサーさんはこの仕事辞めたらうちのアイドル達とは関わらないつもりだったんですか?」

P「そこまで考えてませんでしたね。ただ単純に山奥で隠遁生活ってのも面白そうだなって思っただけで」

178: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:34:31 ID:FW35
ちひろ「なるほど。てっきり心さん連れていくから心さんさえ居れば充分って考え方なのかと」

心『!?』

P「ん? 誰か来ました?」

ちひろ「……あ、ふーん」

ちひろ「気のせいじゃないですか?」

P「まぁ誰か来たら入ってきますよね」

ちひろ「はい。んで、そこんとこどうなんですか?」

P「何がです?」

ちひろ「心さん連れていくつもりだったのかってとこです」

P「それは俺の一存ではお答えしかねます」

179: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:36:26 ID:FW35
ちひろ「でもプロデューサーさんがプロデューサーじゃなくなれば問題は一つ減りますよ?」

P「……転職、ありかもしれないですね」

ちひろ「今も黙認状態みたいなもんですけど」

P「……耳が痛いですけど、一応ちゃんと線引きはしてるんで」

ちひろ「そんなんだから心さん共々へたれって言われるんですよ」

P「夢を見せる仕事ですから。現実は見せないってのが暗黙のルールですよ」

ちひろ「まったく。真面目だなぁ」

180: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:37:49 ID:FW35
P「……しかし」

ちひろ「はい?」

P「これはあくまで俺個人の意見です。プロデューサーって立場からの意見ではないですって事を理解してください」

ちひろ「なんですか。そんなに予防線張って」

P「バレなきゃいいかなぁって」

ちひろ「……」

P「その顔、やめてくれません?」

ちひろ「あー、はいはい。そうですねそうですね。バレなきゃいいですもんね。たとえば盗み聞きとか」

P「へ?」

181: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:38:33 ID:FW35
ちひろ「というわけで、バレてるんで入ってきたらどうですかー」

心「こんな空気の中に呼ぶな!」

P「……」

心「あー……えっと……、お疲れ様……?」

P「お疲れ様です……」

ちひろ「お疲れ様でーす♪」

P「どこから聞いてました……?」

心「な、なんのこと? はぁと、今来たとこだし☆」

ちひろ「へたれめ……」

心「や、やかましい!」

ちひろ「ま、それでこそ心さんです」

182: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:39:20 ID:FW35
ちひろ「さて。じゃあ心さんも来たことですし。私はどっか行ってましょうか?」

心「まって。いっしょにいて」

ちひろ「あらあら顔真っ赤にして可愛いですね」

心「てめぇ☆」

ちひろ「でもお邪魔ならどっか行ってますよ? 私は優しいので気を利かせてあげますとも!!!」

P「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「まさかとは思いますが、逃げようとしてますか」

ちひろ「……てへ☆」

183: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:40:34 ID:FW35
心「あー、そういう事か☆」

ちひろ「心さん、腕離してくれますか」

心「い・や・だ・ぞ☆」

P「あー! さっき新しく振った分なんにもできてないじゃないですか!」

P「さっきまで何してたんですか!? キーボードめっちゃ叩いてましたよね!?」

ちひろ「え、えへへへ」

心「可愛く笑ってごまかそうたってそうはいかない☆」

ちひろ「もうやだこの夫婦! こういう時だけ息ぴったりで私を攻撃してくるぅ!!!」

P「ほら! 馬鹿言ってないで手を動かす! 早く! 終わらないでしょ!?」

184: 1■忍【LV1,バラモス,OM】 22/05/22(日) 15:42:14 ID:FW35
心「差し入れあげるから頑張れ☆」

心「はい。リ〇イン」

P、ちひろ「「……」」

心「ちょ、なんで無言!?」

P、ちひろ「「黄色と黒は勇気のしるし♪ 24時間働けますか♪」」

心「!?」

P「ビジネスマーン! ビジネスマーン!」

ちひろ「ジャパニーズビジネスマン!!!!!」

End

191: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:39:54 ID:osM5
【千川ちひろ「安心感あるじゃないですか」佐藤心「なんかわかる」】

次から本文です

192: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:40:17 ID:osM5
心(ふー……今日も暑いなぁ)

心「お日様もたまにはサボっていいんだぞ☆」

心「お疲れ様でーっす☆」

P「しーっ! 心さん静かに……!」

心「? なんで?」

P「あれです」

心「あぁ、なるほど☆」

ちひろ「……んぅ」

心「ちひろちゃん、寝ちゃったんだ」

P「ちょっと休憩するって言ってソファーに座ったらあっという間に」

心「だいぶお疲れみたいだね☆」

P「この気温差で余計にしんどかったみたいです。仕事忙しいのも事実ですが」

心「確かに……。はぁともこの暑さにはまいっちゃいそう」

193: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:40:53 ID:osM5
心「日傘、使ってる?」

P「使ってますよ。一緒の時も差してたじゃないですか」

心「はぁとの前だけかと思って☆」

P「心さんからのプレゼントですから。それはもう大切に使わせてもらってますとも」

心「えへへ☆」

ちひろ「……あぁん!?」

心、P「「!?」」

P「ね、寝言……?」

心「……かな?」

心「はぁと達、うるさかったのかな?」

P「それか夏の暑さと戦ってるのかもですね」

心「夢の中で?」

P「夢の中で、です」

心「ふふっ、じゃあちひろちゃんには頑張って夏の暑さをやっつけてもらわないと☆」

P「連日、異常な暑さですもんね。ちひろさんに頑張ってもらってもう少し過ごしやすい夏を取り戻してもらいましょう」

心「うんうん☆」

194: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:41:24 ID:osM5
心「さて……、じゃあはぁとはどっか行ってようかな」

P「何か用事があったんじゃないんですか?」

心「ううん☆ 全然☆」

心「今日は午前中のロケだけだったし、お昼も番組側が用意してくれてたから♪」

心「だからちょーっと事務所に顔出して暇つぶしでもしようかなって☆」

P「なるほど。そしたらちひろさんが寝ちゃってたと」

心「そゆこと♪」

心「せっかく半休なんだし、このまま家帰るのももったいないじゃん? でも事務所に来れば誰かしら居るかなって☆」

心「でも、ものの見事に誰も居ないんだね」

P「ありがたいことにみんなお仕事入ってますからね。オフの子はこの暑さですし、そもそも事務所に来ないと思います」

心「あはは、確かに☆」

P「あと学生組はみんな学校です」

心「学生さんは大変だねぇ」

P「学業も仕事も頑張ってくれてて俺としてはありがたい限りです」

195: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:42:02 ID:osM5
ちひろ「……ぷしっ」

心「あら、かわいいくしゃみ☆」

P「冷房効きすぎてて寒いんですかね。ちょっと温度上げますね」

心「外から来るとこのくらい効いてる方がありがたいんだけどね☆」

心「あ、そだ」

P「どうしました?」

心「ひざ掛け、貸してあげよっかなって☆」

P「……どこから取り出したんですか。魔法のカバンか何かですか、それ」

心「前にちひろちゃんにも同じこと言われた気がする☆」

心「……ちひろちゃんさ」

P「はい?」

心「最近、なんか疲れてる?」

P「どうしてですか?」

心「んー。いやね、ちひろちゃんが事務所でうたたねしてるとこを見る機会が増えたなって思って」

心「はぁとの記憶の中のちひろちゃんって、ずっとお仕事してるんだよね。そりゃたまにはみんなでお茶したりで休憩はしてたけどさ☆」

心「こんな風に寝ちゃってるとこ、昔は見たことなかったなって」

196: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:43:07 ID:osM5
P「まぁ……忙しいですからね。最近はずっと」

P「仕事がたくさんあるって事はそれだけ心さん達アイドルが売れてるってことですし。ありがたいことなんですけど」

P「それでもちひろさんには負担をかけっぱなしだなって思ってます」

心「負担かかってるのはプロデューサーもでしょ? 労基法大丈夫なの?」

P「……バレなきゃセーフだと思いません?」

心「アウトだろ☆」

P「冗談ですよ」

P「冗談は置いといて。俺は負担だと思ったことはないですよ。それだけ心さん達が売れてる証拠なんで」

心「ちひろちゃんも同じこと言いそうだ☆」

P「言うでしょうね」

P「なので、こうやって少し気が抜ける時に休憩して貰ってるのもあります。本当は家に帰らせてあげられるのが一番なんですが」

心「駄目なの?」

P「俺たちは会社員なんで。就業時間というものがあるのです」

心「就業時間に寝るのはいいのか☆」

P「そこは臨機応変というやつですよ」

心「じゃあ仕方ない☆」

197: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:43:33 ID:osM5
心「改めてだけど、ありがとね☆」

P「仕事ですから。お礼を言われるようなことじゃないですよ」

心「言うのははぁとの勝手だろ☆」

P「そうですね。じゃあありがたく受け取っておきます」

心「うむ☆ よろしい♪」

P「っと……そろそろ時間か。心苦しいけど、ちひろさん起こすかな」

心「なんかあるの?」

P「俺がそろそろ営業に出る時間なんです。さすがに眠ったまんまのちひろさん放ってはいけないんで」

心「んー。じゃあはぁとが見てようか?」

P「ちひろさんを?」

心「ちひろちゃんを」

P「いいんですか? せっかくの半休なのに」

心「まぁね☆ 帰るだけだったし、帰っても特になにか予定もないし」

心「それならここでちひろちゃん見つつプロデューサーの仕事終わるの待ってようかなって」

198: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:44:12 ID:osM5
P「……ありがたい申し出ですけど、いつ戻れるかわかりませんよ、俺」

心「ありゃ。そうなの?」

心「んじゃ、ちひろちゃん起きるの待ってごはんでも行こっかな」

P「良いですね。きっとちひろさん喜びますよ」

心「ちひろちゃんの仕事は?」

P「とりあえず急ぎはないです。キリいいとこまでやってから休憩してるんで」

心「ん☆ 了解☆」

P「じゃあ後のことは心さんに任せて俺は営業に行きますかな」

心「いってらっしゃい☆ 吉報、待ってるぞ♪」

P「心さんに期待されたのならば頑張らないわけにはいきませんね」

心「またまた☆ いつも頑張ってるくせに」

P「心さん達に比べたら俺なんてまだまだですよ」

心「いや、プロデューサーでまだまだだったら世の中の人間は大体アウトになる」

P「? そうですかね?」

心「自覚がない……。これだからワーカーホリックは……」

199: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:44:54 ID:osM5
P「職業病みたいなもんかもです。っと、マジでやばいんで行きますね。あとよろしくお願いします」

心「はーい、いってらっしゃーい」

P「いってきます」

心「……」

心「ねぇ、今のめっちゃ奥さんっぽくなかった?」

ちひろ「私、寝てるんですけど」

心「はぁとが入ってきた辺りから起きてただろ☆」

ちひろ「気づいてたならそういえば良いのに」

ちひろ「よっこいっしょっと……」

心「おばさんくさいぞー」

ちひろ「よっこいしょういちじゃないんでセーフです」

ちひろ「ひざ掛けありがとうございます。お返ししますね」

心「良いって。使ってなよ。寒いんでしょ?」

心「くしゃみはガチっぽかったし」

ちひろ「ほんとによく見てますね」

200: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:45:43 ID:osM5
心「こういう細かい気配りと観察力がこの業界で生きてくコツ☆」

ちひろ「なるほど。じゃあありがたくお借りしておきます」

心「よっこいっせっと……」

ちひろ「おばさんくさいですよ」

心「あら、いやだわ。はぁとったらはしたない☆」

ちひろ「うわぁ、余計めんどくさいキャラ入れてきやがった」

心「めんどくさい言うな☆」

ちひろ「てか私起きたんですし、帰らなくていいんですか? せっかくの半休ですよね」

心「んー。まぁさっきも言ったように特に予定ないし」

ちひろ「寂しいですね」

心「生意気いうのはこの口か?」

ちひろ「いひゃいでふー」

201: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:46:15 ID:osM5
心「てかさちひろちゃん、疲れは大丈夫なの?」

ちひろ「はい? どうしました急に」

心「いや、さっきの話じゃないけど、ちひろちゃんが居眠りしてるの増えたなって」

ちひろ「あー……。疲れてるのは事実ですけど、でも全然大丈夫ですよ」

ちひろ「元々本当に危ない時は仮眠室で寝てましたし。今日のたまたま気を抜いたら寝落ちただけですので」

心「んじゃ良いけど。これでもはぁとはちひろちゃんのこと、心配してるんだぞ?」


ちひろ「わかってますって。でも大丈夫ですよ。本当に」

ちひろ「あと最近気づいたんですけど、このソファー座ってると眠くなるんです」

ちひろ「みんながお昼寝してるのを見てたからかもですけど、このソファーに座ってるとなぜか眠たく……」

心「あんま大丈夫じゃない気がする☆」

心「……ふわぁ」

ちひろ「ね?」

心「ヤバい。ちょっとわかったかも」

202: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:46:56 ID:osM5
ちひろ「杏ちゃんとかよく寝てますし、何か眠くなる秘密があるのかもですね」

心「みんながみんな寝てばっかりじゃないけどね☆」

心「まぁはぁとが思うにだけど」

ちひろ「はい?」

心「安心するんじゃない? このソファーっていうか事務所に居ると」

ちひろ「もう家みたいなものですしね」

心「そうそう☆」

ちひろ「アイドルのみんなは家族みたいなものですし」

心「うんうん☆」

ちひろ「ところで、心さんとプロデューサーさんは家族にいつなるんですか?」

心「はいはい! この話はやめやめ!」

ちひろ「そういうふうだからいつまで経っても進展しないんですよ!」

心「してるし! はぁと達ははぁと達なりのペースで進展してるし!」

ちひろ「はぁ……。まったくそんな亀の歩みみたいなペースで一体何が進展なのやら」

203: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:47:28 ID:osM5
ちひろ「今日日、中学生の方が進んでますよ!」

心「みんなに夢を見せるアイドルが、んな堂々と進展なんかできるか!」

ちひろ「いいじゃないですか、もう……。ファンのみんなもわかってますって」

心「……そこに関しては否定できない」

ちひろ「はぁ……。まぁいいですけどね。心さん達は割れ鍋に綴じ蓋ですし」

心「唯一無二ってこと? やぁん☆ わかってるぅ~☆」

ちひろ「はぁ……」

心「やめて。溜息はやめて」

ちひろ「まぁいいですけどね……」

ちひろ「ん」

心「ん? その手はなに?」

ちひろ「ひざ掛け。貸してください。やっぱ足元冷えるんで」

心「お前図々しいな☆」

ちひろ「勝手に奪い取らないだけいいと思ってください」

204: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:48:00 ID:osM5
心「てか、はぁとも冷えるから半分こね」

ちひろ「えぇ……」

心「露骨に嫌な顔すんな☆ 貸さないぞ」

ちひろ「仕方ないですね」

心「やだもうこの子。ほんと図々しい」

ちひろ「……」

心「……」

ちひろ「誰かが居てくれるって安心感があるからだと思います」

心「急にどした」

ちひろ「このソファーに座ってると眠くなる理由です」

ちひろ「家に帰ると一人ですし、誰かと一緒っていう安心感でリラックスできるんだと思います」

心「あー、なんかわかるかも。人肌って気持ちいもんね」

ちひろ「……」

心「お前、真顔で離れていくんじゃない」

205: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:48:34 ID:osM5
ちひろ「冗談はともかく。実際、人肌っていうか他人の体温って安心するんですよ」

ちひろ「子供とかって不安な時とか体調悪い時って親とかにくっつくじゃないですか」

ちひろ「誰かの体温に触れると安心するってのは子供の頃から変わらないんじゃないかなって私は思います」

心「なんとなくわかる気がする。昔はよっちゃんもはぁとによくくっついてきてくれたし☆」

ちひろ「それと同じような感じです」

ちひろ「実際にはソファーに誰も居なくても、ここにはみんなのぬくもりがありますし、誰かが居るって安心感はあります」

ちひろ「だから、安心して眠くなるんだと思います」

ちひろ「それはきっとここでみんなと過ごした時間が増えれば増えるほど安心できる空間になっていくのかなって」

心「なるほどね☆」

心「……良い事務所だよね」

ちひろ「はい。大好きな素敵な安心できる場所です」

206: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:49:22 ID:osM5
心「ふわぁ……」

心「なんかちひろちゃんの話聞いてたらはぁとも眠くなってきた気がする☆」

ちひろ「単純に疲労では?」

心「良い話風だったのに急に現実を突きつけるな☆」

心「ま……。でもはぁとも疲れてるのは事実だけど」

ちひろ「……ふわぁ」

心「あー……あくびってうつるよねぇ」

ちひろ「心が優しい人ほどよくうつるらしいですよ」

心「なるほど……はぁとのことか……」

ちひろ「何を馬鹿なことを……」

心「なにおう……」



207: 1■忍【LV1,ドルイド,FQ】 22/07/23(土) 17:50:06 ID:osM5


P(思ったより早く終われたな。飛び込みで営業行ってもいいけど、とりあえず一度戻るか)

P(……それか心さん達ごはん行くって言ってたし、いっそ合流させてもらおうかな)

P「なんにせよ、一度事務所に連絡入れるか」

P「スマホスマホっと……」

P「なんかグループLINEすごい通知になってんな。何かあったか?」

P「……」

P「相変わらず仲が良いな。あの二人」

P(こんなに幸せそうに寄り添って寝ちゃってるなんて)

P「起こしに行くのが今日の最後の仕事かな?」

P「……さて。じゃあ俺たちの事務所に帰るとするか!」

End

210: 1■忍【LV0,作成中..】 22/10/24(月) 22:00:43 ID:NTfY
【佐藤心「君のはぁとにレボ☆リューション」千川ちひろ「パワー!」】

お久しぶりです。次から本編です。

212: 1■忍【LV0,作成中..】 22/10/24(月) 22:03:38 ID:NTfY
心の部屋

ちひろ「心さーん、お腹すいたー」

心「おい☆」

ちひろ「はぁ……まったくお客様に対してなんのおもてなしもないとは……」

心「オフの日に急に押しかけてきてなんだこいつ☆ 図々しいな☆」

ちひろ「え? だって暇でしょう?」

心「暇……ではない……よ? うん」

ちひろ「せめて言い切ってください」

心「いや実際、やらなきゃいけないことはある気がする」

ちひろ「気がするだけですか」

心「掃除とか洗濯とかはやらなきゃいけない事じゃん?」

214: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/24(月) 22:06:19 ID:NTfY
ちひろ「私が来た時には掃除してましたもんね」

心「午前中は洗濯で終わっちゃったからね☆」

ちひろ「そんなにため込んでたんですか?」

心「やっと涼しくなってきたじゃん? だから衣替え☆」

ちひろ「なるほど。偉いですね」

心「ちひろちゃんは衣替えしたの?」

ちひろ「……秋って良いですね」

心「やってないのか」

ちひろ「暑いのか寒いのかはっきりしてほしいと思いません?」

心「それには同意」

心「今年は特に暑かったり寒かったりで大変だったよねー」

ちひろ「自律神経おかしくなっちゃいそうでした」

心「寒暖差激しかったから体調崩しちゃった子も居るもんね」

ちひろ「心さんは大丈夫でしたか?」

心「もち☆ って言いたいけど、ちょっと危なかったかも」

216: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/24(月) 22:08:10 ID:NTfY
心「仕事中は気合と根性でなんとかなるんだけど、家帰ったらバタンキューって感じ」

ちひろ「私と似たようなもんですね」

心「ありゃ、やっぱちひろちゃんもか。確かに何日か体調悪そうだったもんね」

ちひろ「バレないようにはしてるつもりでしたけど、やっぱりわかっちゃいましたか」

心「まぁ付き合い長いしね♪」

心「あんま無理すんなよ?」

ちひろ「大丈夫ですって。休める時にはこうやってちゃんと休んでますし」

心「今日は有給?」

ちひろ「はい。労基怖いんで、私が居なくても影響少なそうな時狙って使ってます」

心「労働者の権利なんだから労基とか言わずにガンガン使えばいいのに☆」

ちひろ「忙しいとなかなか取得が難しいのが有給というものです……」

ちひろ「というわけで冒頭に戻りますが、お腹が空きました」

心「え、何、たかりに来たの?」

220: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 21:55:33 ID:UD5j
ちひろ「有給使っても特にやることないんで、心さんで遊ぼうかなって。あとついでに昼ご飯と夜ご飯食べて帰ろうかと」

心「それははぁとが用意する感じですか」

ちひろ「そういう感じですね」

心「アポもなしに急に来てご飯が用意されると?」

ちひろ「おうともさ!」

心「何こいつ図々しい!」

ちひろ「いいじゃないですか。心さんと私の仲じゃないですか」

心「ぐぬぬ……! 仲良しというのは否定し辛い……!」

心「てか! はぁと居なかったらどうするつもりだったのさ!」

ちひろ「え? なんで居ないんですか? オフですよね?」

心「オフだから居ない可能性あるだろ☆」

ちひろ「えぇー……?」

221: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 21:56:53 ID:UD5j
心「ほ、ほら! プロデューサーとデート行ってる……とか……」

ちひろ「言ってて虚しくなりませんか?」

心「ほっとけ!」

ちひろ「ま、その可能性は限りなくゼロだとしても今日はデートじゃないだろうなって確信はあったので」

心「なんで?」

ちひろ「私が有給だからです。今頃プロデューサーさんは事務所で必死にお仕事してますよ」

心「あー……確かに。昨日プロデューサーも明日は忙しくなりそうって言ってたし」

ちひろ「つまり、そういうことです」

心「単純にはぁとがどっか遊びに行ってるとかは考えなかったの?」

ちひろ「その時はその時ですね。心さん居なかったら私もカフェでのんびりとか考えてましたし」

心「んで、はぁとの家に来たらはぁとが居た、と」

ちひろ「です」

222: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 21:58:04 ID:UD5j
ちひろ「んで、居たので私の暇つぶしに付き合ってもらおうかなって」

心「ちひろちゃん」

ちひろ「はい?」

心「一発ビンタしていい?」

ちひろ「駄目です」

心「この野郎……!」

ちひろ「それよりごーはーん! ごーはーんが食べたーい!」

ちひろ「心さんもまだ食べてないんですよね?」

心「まぁそうだけどさ」

ちひろ「じゃあついでに私の分も用意してください。一緒に食べてあげますよ」

心「こいつマジで図々しいな☆」

心「ってもさ、はぁとが一人で食べるだけだったからなんも準備してないし、何作るかなんも考えてないんだけど」

心「てか、なんかあったかな……」

ちひろ「宅配でも頼みます?」

心「んー……。今日全然カロリー消費してないからあんまり高カロリーなものはなぁ……」

223: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 22:01:15 ID:UD5j
心「夜はお酒飲むでしょ?」

ちひろ「明日は仕事なので軽めになら」

心「んじゃ昼ご飯はあっさり目にうどんでも茹でるかな」

心「ちひろちゃーん、お湯沸かしてー」

ちひろ「はーい」

心「テレテンテン♪ テレテンテン♪ テレテンテンテンテテテテテン♪」

ちひろ「小梅太夫さんですか?」

心「なんでだよ☆ この流れなら3分クッキングだろ☆」

心「小梅太夫さんなら、チャンチャカチャンチャン♪ チャカンチャチャンチャン♪ だろ☆」

ちひろ「チクショー! っていつ言い出すかと楽しみにしてたんですけど」

心「君ははぁとをお笑い芸人か何かと勘違いしてる?」

ちひろ「まぁ、はい」

心「はいじゃない」

224: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 22:04:25 ID:UD5j
ちひろ「あ、そっか。心さんの場合はゴー☆ジャスさんの方でしたね!」

心「君のはぁとにレボ☆リューション!」

心「やかましいわ!」

ちひろ「わー、おもしろーい、わー」

心「お願いだから振っておいて一瞬で興味失うのやめて」

ちひろ「そういや心さんってゴー☆ジャスさんとお仕事したことありましたっけ?」

心「ううん☆ ゴー☆ジャスさんの番組からオファー来た事あるけどスケジュールの都合で駄目だったかな」

ちひろ「あー、そうでしたっけ。765プロの百瀬さんと一緒のやつですよね」

心「それそれ☆ 莉緒ちゃん経由ではぁとに出演オファーあったんだけどね☆ スケージュール的に泣く泣く」

ちひろ「また声かけてもらえると良いですね」

心「だね♪ 一度ゴー☆ジャスさんにはご挨拶したいと思ってるし☆」

ちひろ「レボリューション仲間だからですか」

心「その括り新しすぎない? 他にメンバー居る?」

ちひろ「さぁ……?」

225: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 22:05:20 ID:UD5j
心「よっと。そんなこんなで馬鹿話してる間に出汁もできましたよっと」

ちひろ「ちょうど茹で上がりですし完璧ですね」

心「だろ☆」

ちひろ「どんぶりどんぶり……。箸はここだからっと……」

心「ちひろちゃんがはぁとの家の台所事情に詳しくなっていく……」

ちひろ「台所事情だと意味変わってきますよ」

ちひろ「あれ? 七味ありましたっけ?」

心「そこにない? ほれ」

ちひろ「ありがとうございます」

ちひろ「心さんもかけますか?」

心「うん☆ ……ってなんで手を引くんだよ」

ちひろ「心さん」

心「なに? どした?」

226: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 22:07:56 ID:UD5j
ちひろ「七味とうがらし、かけるのかかけないのか、どっちなんだい!」

ちひろ「……」

心「……」

心「ネタをやった後に照れるならやるんじゃない」

ちひろ「……くぅ……!」

ちひろ「……ヤー!!!!!」

心「ギャー!? お前なにしてんの何してんの!? とうがらし!?」

ちひろ「安心してください。開いてませんよ!」

心「心臓に悪いわ!!!」

心「はぁ……もうやだこいつ……疲れた……」

ちひろ「パワー!!!」

心「開き直るな!」

ちひろ「あー恥ずかしかった……」

心「恥ずかしいならやんなよ☆」

ちひろ「つい……」

心「まぁついやっちゃう気持ちもわからなくはない」

227: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 22:08:36 ID:UD5j
ちひろ「真似しやすいですからね」

心「だねー。だからなんだかんだみんなに愛されて生き残ってるんだぞ☆」

心「はぁともお笑い芸人さんのそういうとこ尊敬してるし」

ちひろ「お笑い芸人もアイドルも人気商売ですし通じるところはありますよね」

心「一発屋とか言われても生き残れてるってことは才能あるってことだしね☆」

ちひろ「小梅太夫さんとかもたまに見ると笑っちゃいますよね」

心「そこはいつ見ても笑ってあげて☆」

ちひろ「でもお世辞にも面白くない時も結構……」

心「言っちゃ駄目だから」

ちひろ「はい」

心「ちっちゃいことは気にすんな☆ それワカチコワカチコ☆」

ちひろ「……」

心「……」

ちひろ「恥ずかしがるならやっちゃ駄目って知り合いのアイドルが言ってましたよ」

心「はぁとがさっき言ったやつだろ☆」

228: 1■忍【LV1,けんじゃ,FQ】 22/10/25(火) 22:10:35 ID:UD5j
心「うー……、難しいなぁ、お笑いって」

ちひろ「心さんアイドルですよ? お笑い芸人じゃないですよ?」

心「そうだったわ☆」

心「でも、世界中のみんなを笑顔にするってとこはお笑い芸人さんもアイドルも同じだよね☆」

ちひろ「ですね」

心「はぁともみんなを笑顔にできるようにもっともっと頑張るぞ♪」

心「これからも応援してね☆ しろよ☆」

End

引用元: 佐藤心と千川ちひろ