0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 22:59:45.15ID:EoIkodfvO
妹「いいじゃん別に」
兄「自分の部屋があるだろ」
妹「だってお兄ちゃんの部屋の匂い好きなんだもん」
兄「…」
妹「いや部屋というよりお兄ちゃんの匂いが好きなの」
兄「…」
妹「というかお兄ちゃんが好き」
兄「…」
0007以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:13:07.90ID:UZw2he8b0
兄「なんでいつも、俺の部屋に居るの?」
妹「……チッ」 がちゃ、ばたむ
兄「……はぁ、片付けるの俺なのか……なんでわざわざ、お菓子まで持ってくるんだ……しかも、ベッド汚すし」
がちゃ、ばたむ
妹「……」
兄「おい、掃除したばっかなんだが?」
妹「……チッ」
兄「チーカマ取って来ただけかよ。つか、ベッドの上で食うな。漫画ならもってっていいから、自分の部屋で……あーもう」
妹「うぜぇ……黙れよスネカジリ」
兄「お前ほどじゃねぇよ。いいからでてけ」
妹「……あ、 すんの?」
兄「いや、そういうわけじゃなくてね」
妹「気にしないから、ほっといて。口くせーから、しゃべんな」
兄「……」
続きってこんな感じでいいのか
0008以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:26:53.12ID:UZw2he8b0
兄「……おい」
妹「……」
兄「晩飯なんにする?」
妹「……肉」
兄「アバウトすぎるだろ」
妹「チッ」
兄「仕方ないな……なんか作るか」
妹「……」
兄「あんまり汚すなよ」
妹「……」 がちゃ、ばたむ
兄「……なんで着いてくるわけ?」
妹「喉乾いたんだよ。しゃべんな」
兄「……」
ほすほす
0010以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:33:25.95ID:UZw2he8b0
兄「……野菜煮込むけど、苦手なのあったっけ?」
妹「……チッ」
兄「なんでいちいち、舌打ちもらすわけ? 何か答えるくらいできるだろ?」
妹「……にんじん、嫌い」
兄「美味しく煮込むから、ちゃんと食えよ」
妹「……うぜぇ」
兄「どうでもいいけどさ。なんでキッチンで麦茶飲んでるのさ?」
妹「……」
兄「無視するな」
妹「しゃべんな。キメェんだよ、クズが」
兄「何もしないなら、手伝ってくれないかな……鍋見てるだけでもいいかr」
妹「チッ」
兄「……」
ほすほす
0011以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:37:13.90ID:UZw2he8b0
兄「皿運んでくれ。それくらいできるだろ」
妹「……」 がっちゃがっちゃ
兄「もう少しこう、丁寧にだな……」
妹「チッ」
兄「んもー」
・ ・ ・
兄「いただきまーす」
妹「……」
兄「いただきまーす」
妹「……チッ、いただきます」
兄「うん、これは……ちょっと濃くしすぎたかな」
妹「……」
兄「どうよ?」
妹「……」 はふはふ
ほすほす
0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:42:40.32ID:UZw2he8b0
兄「ごちそうさまー」
妹「……さま」
兄「こんな時だけ、さっさと逃げるな。手伝……おのれ……まあいいか。作ったの俺だし」
・ ・ ・
兄「また、人の部屋に入り浸ってるし」
妹「……」
兄「食ったすぐ後に横になるなよ。消化に悪い。それと腹這いもよくないぞ」
妹「チッ」
兄「……じゃ、先に風呂入ってくる。部屋汚すなよ」
妹「ッ?」
兄「どうした?」
妹「なんでもねぇよ、カス」
兄「あそう、じゃいい子にしててくれ」
妹「……」
ほすほす
0015以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:46:47.48ID:UZw2he8b0
兄「うーい、上がったぞー……やっぱり居るのね」
妹「……」
兄「あれ、おーい、風呂空いたって……」
妹「すぅ、すぅ……」
兄「これは……悪戯フラグ」
妹「……」
兄「なんて、実の妹相手に、アホらしい……おい、寝るなら自分の部屋でだなぁ」
妹「すぅ、すぅ……」
兄「起きないと、 吸うぞー」
妹「……」
兄「駄目か。ええと、タオルケット、確かここにしまったよな……お、あったあった」 ばさっ
妹「すぅ、すぅ……」
兄「……リビングで寝るか……はぁ」
ほすほす
0017以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:51:21.69ID:UZw2he8b0
妹「……チッ、あっちぃ」
妹「……何もしねぇし……暗いし……いくじなし」
・ ・ ・
兄「テレビ、おもしろくねぇ……BSでアニメとかやってないかなぁ……」 がちゃ、ばたむ
妹「……」
兄「お、起きたのか。テレビうるさかった?」
妹「チッ」
兄「舌打ちじゃわからんってば」
妹「面白い?」
兄「いや、あんまり。ちゃんと着替えて、あと風呂もちゃんと入れよ」
妹「……寝んの?」
兄「ああ、ベッド空いたしな」
妹「……チッ」
ほすほす
0019以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/07(水) 23:56:24.59ID:UZw2he8b0
兄「ふー……なんか、疲れた……」
兄「明日もバイトかー……ん、なんか甘い匂いするな……あいつがお菓子食ってたからかね?」
兄「……寝てるときは……可愛かったのに……すぅ」
・ ・ ・
かちゃ、ぱたむ
妹「……」
兄「すぅ、すぅ……」
妹「……チッ、寝てやんの……」
兄「すぅ、すぅ……」
妹「にぃ、ずれて」
兄「ん、んん……」
妹「……チッ、せめぇ」
ほすほす
0024以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 00:02:44.89ID:aNSIEwpG0
兄「暑い……せまい……誰だ?」
妹「……すぅ、すぅ」
兄「……なにこれ」
妹「すぅ、すぅ……」
兄「うーむ、俺と血が繋がってるとは思えないな。お、ほっぺたやらかいなー」
妹「ん、やぁ……」
兄「なんだと?」
妹「やだ……にぃ……」
兄「……起きるか。アホらしい」
妹「ん、んん……」
兄「起きそうにないな、こっちは……顔洗ってこよう」
妹「すぅ、すぅ……」
兄「朝飯作って……バイトかぁ……」 かちゃ、ぱたむ
ほすほす
0031以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 00:10:08.06ID:aNSIEwpG0
妹「……ん、あれ……あー……ッ!?」 身だしなみを確認中
妹「……チッ、クソが……」 下着確認
妹「すぅ……はぁ……起きようかな」
・ ・ ・
兄「洗剤やべぇ……コインランドリー行くかな……つか、下着何着あるんだよ」
妹「……チッ」
兄「お、おはよう。洗濯物は、ちゃんと狙えよ」
妹「っ……死ね!」
兄「ん、ああ、悪かったよ。朝から元気だなぁ……じゃ、朝飯は用意してあるから、ちゃんと食っとくように。食器は洗ってくれると助かるけど、水につけとくだけでも別に」
妹「チッ」
兄「はいはい、さっさと出てくよ。行って来ます」
妹「……らっしゃい」
兄「やべ、単車のカギ忘れた」
妹「っ、早く行け!」
ほすほす
0033以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 00:20:11.11ID:aNSIEwpG0
妹「……遊び? 行かない、と」 ぽちぽち
妹「暇だけど……今日はやめとく……調子悪い」 ぽちぽち
妹「はぁ……だる……やる事ない……」
ぴちゃん、ぴちゃん
妹「……洗い物、するか。褒めてくれるかな」
・ ・ ・
妹「……疲れた。やめときゃよかった……クソ」
妹「にぃンとこ行くか……」 がちゃ、ばたむ
妹「すぅ……はぁ……探し物、探し物……チッ、ねぇの」
妹「引き出しの一番下……裏は、あった……」
妹「眼鏡? これも、眼鏡……キメェ、フェチかよ……」
妹「こんなの、いいの?」
ほすほす
0041以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:07:15.16ID:aNSIEwpG0
兄「ただいまー」
妹「……」
兄「昼飯は何食った?」
妹「……」
兄「ああ、カップ麺か何か……あれ、キッチン片付いてるな。インスタントの残骸も見当たらない……」
妹「っ……!」
兄「昼飯食ってないのか? ちゃんと三食食わないとだめだぞ」
妹「……チッ」
兄「なんだよもー、こっちは心配して言ってるのに……じゃあ、晩飯多めに作っとくか。あ、いつも通りでいいな」
妹「……そこじゃねぇよ、カス」
兄「? 俺、この後、出かけなきゃなんないから、晩飯一人になっちゃうけど……まぁ、平気だよな」
妹「……あ?」
ほすほす
0043以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:14:41.15ID:aNSIEwpG0
兄「だから、バイトの付き合いでさ……世話になってる人から誘われちゃって、断れないんだ。準備だけしてくから……」
妹「……なんで?」
兄「明日、日曜だからって……まぁ酒に付き合わなきゃならんから、さすがに連れてけないだろ?」
妹「……いかねぇし」
兄「だよな。まぁ、夕飯は奮発して、チンジャオロースー作っておくから。お腹減ったら、食っといてくれ。食器は……」
妹「チッ!」 がちゃ、ばたむ
兄「……一人は、やっぱ寂しいかな……ごめんな」
まずぅ~しさにぃ~まけたぁ~♪
兄「もしもし、あ、今家です……すぐ出ますから……。いや、女の子はいらないっす。いや、二人きりもマズイでしょ? わかりました。えーと……」
ぷつっ
兄「はぁ……んじゃ、晩飯の準備するかな……」
ほすほす
0046以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:20:22.05ID:aNSIEwpG0
妹「……」 ぐぅぅ
兄「お、機嫌はなおった?」
妹「チッ……さっさと行けよ」
兄「ラップかけとかなくていいかな?」
妹「すぐ食べる」
兄「そうか。じゃ、着替えていってくるよ」
妹「……誰と?」
兄「だから、バイト先の先輩だよ」
妹「……一人?」
兄「さぁ、二人きりはまずいと思うんだけど、よくわからねぇや」
妹「……女?」
兄「女っつーか、男らしい人だな。かっこいいとか言われてるよ」
妹「……女?」
兄「何で二回訊くんだ?」
ほすほす
0047以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:25:42.32ID:aNSIEwpG0
妹「……女と会うのに、そのカッコ?」
兄「ん、駄目なの?」
妹「チッ……しらね」
兄「うーん、駄目なのかなぁ」
妹「ソースくせぇし」
兄「そりゃ、飯作った後だからだろ。いいんだよ。オイスターソース臭くても。王将だし」
妹「……貧乏くせ」
兄「あの人もアルバイトだからなぁ……先輩に誘われてバイト始めたんだよ」
妹「チッ、きいてねぇよクズが」
兄「あれ、なんで怒るんだ」
妹「……早く行けよ」
兄「お、こんな時間か。はぁ、じゃ行ってくる。大人しく留守番してるんだぞ」
妹「……チッ」
ほすほす
0049以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:31:50.57ID:aNSIEwpG0
妹「……お腹減った……」 ぐぅぅ
妹「……食うか……」
妹「……美味くない……クソ」
妹「誰だよ、先輩って……」
・ ・ ・
じゃー、きゅっきゅっ、からん
妹「……ふぅ、残りは冷蔵庫いれとこ」
妹「暇だ……にぃンとこ行こ」
がちゃ、ばたむ
妹「……ソース臭い。ファブれよ、カス」
妹「にぃの匂い……どこ……」
妹「……ん、にぃ……ばか」
ほすほす
0052以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:40:00.81ID:aNSIEwpG0
がっ、がちゃがちゃ……ばたむ
兄「……先輩、人の肩で寝ないでください」
先輩「ん、あー……やー、酔っちゃって、ごめんねー」
兄「もうちょい静かにお願いしますよ。妹が寝てるかもしれないんで」
先輩「おほ、実家ですか? お父様、ふしだらな娘ですが、どーか」
兄「取り敢えず実家じゃないんで、アパートの玄関で三つ指つくのはやめてください」
先輩「んえ? なんで、君んちいんだっけ? お持ち帰り? やだぁ、見かけによらず、狼少年なんだからぁ」
兄「細々と突っ込みたいですが、水を用意しますから、黙っててください」
先輩「突っ込みたいだなんて、イヤン、情熱的」
兄「……頼む、寝ててくれ、妹……」
妹「……チッ、なんだよ、それ」
兄「……取り敢えず、申し訳ない」
妹「死ね、クソが」
兄「お怒りはご尤もだが……手心とかほしいなぁ」
ほすほす
0054以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:46:53.74ID:aNSIEwpG0
先輩「ん~、なんだ、可愛い生き物が発見されたし」
兄「日本語をしゃべってください。それは妹です」
妹「……チッ」
兄「ちょっと相手しててくれ。水と、あと……風呂までは要らないか。すこし落ち着いたら、家まで送っていこう……ぶつぶつ」
先輩「うはぁ、ほっぺたがぷにぷにして、きもちぃぞ~」
妹「っ、離れろ、気持ちわりぃ! くせっ、なにこれ、ちょっと、にぃ!」
兄「ああもうっ、鼻フックはマニアックすぎるからやめたげて! とにかく、引き剥がすから、ええと……」
先輩「ん~、これ抱き枕にしていい?」
妹「殺す、こいつっ……」
兄「暴力は駄目だってば、抑えて抑えて……くぬっ、何この怪力……」
先輩「んふ、むにゃむにゃ……」
妹「……」
兄「……寝た?」
妹「チッ……」
ほすほす
0056以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:54:20.45ID:aNSIEwpG0
兄「はぁ……酷い目にあった……一人で食うわ飲むわで、忙しい人だよ、まったく」
妹「……うっぜぇ」
兄「酒癖はよくないな、たしかに。でもまぁ、いい人だから」
妹「……酒癖悪いと、男の部屋転がり込んでも、いいんだ?」
兄「いやまぁ、一度、ここに連れてこないと……ほら、終電終わってるから、単車で送ってかなきゃいけないだろ」
妹「そうじゃねぇよ、馬鹿」
兄「……そんな風には、見られてないよ。それに、俺のほうも、妹が居る隣で、そんな不謹慎な事はできない」
妹「……チッ」
兄「まぁ、無防備ではあるかもね。普段が、男らしいだけに」
妹「……アホ臭、寝る」
兄「ああ、ごめんな」
妹「……」
ほすほす
0058以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 01:58:51.05ID:aNSIEwpG0
妹「……にぃ? 寝てんの?」
兄「ん、んん……」
妹「チッ、飲酒運転するつもりかよ。アホか」
がさがさ
妹「? ……酒乱か?」
じゃあー……ぱたむ
先輩「うう~、すっきりした……ん? 妹ちゃんかな、噂の?」
妹「……下痢ピーか」
先輩「いや、リバースかな」
妹「きったねー」
先輩「ごめんよ、人ん家でさ……あー、出したらお腹減った……なんかない?」
妹「……チッ」
先輩「お、舌打ちは、よくないよ若者」
妹「うっせぇ、ババア」
ほすほす
0059以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 02:05:11.62ID:aNSIEwpG0
先輩「ば、……そういう君は、初潮くらいは迎えたのかなァ?」
妹「あ? 蜘蛛の巣張ってる奴に言われたくねーし」
先輩「……可愛い顔して、言うじゃないの……まあいいけどさ。カレは?」
妹「……寝てる。誰かさんに飲まされたお陰で」
先輩「付き合いのいい奴だよ。あたしのお気に入り」
妹「……チッ」
先輩「で、なんか無い? 吐いちゃうと、酔いが回っちゃってさー、そんで養分も足りなくなるワケよ。子猫ちゃんには饐えた話題かなぁ?」
妹「……水でも飲んでろ」
先輩「んぁ、つれないなぁ、兄くんとは大違いだねぇ……お、冷蔵庫はっけーん」
妹「おいコラ」
先輩「ん、ちーんじゃーおろーすー!」
妹「それは、あたしんだ!」 どかっ
先輩「あたっ」
ほすほす
0065以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 02:13:27.22ID:aNSIEwpG0
兄「……ん、やべ、寝てた……」
先輩「いったぁ……ちょいと、おイタが過ぎんじゃないの?」
妹「っせぇ、人ン家にズカズカあがり込んで、好き勝手に冷蔵庫漁ってんじゃねぇよ、この阿婆擦れ」
先輩「おっとぉ? これは、少しばかり、目上の人間に対する口の利き方を、矯正して差し上げる必要がありそうですなぁ?」
妹「グダグダ言う間に冷蔵庫閉めろや。温度上がって、電気代かかんだろうが、クズが」
兄「……寝てようかな。いや、駄目だな……おい、二人とも。ちょっと落ち着こうか」
先輩「お、騒ぎの原因」
妹「チッ……」
兄「いつの間に原因になったんですか。取り敢えず、冷蔵庫閉めてください。温度が上がって電気代かかっちゃうんで」
先輩「おっと、はいはい……さぁて、これから、あたしと兄くんとのコンビネーション説教タイムが」
兄「始まりません。先輩、それだけ呂律が回れば、もう平気ですね」
先輩「……う、酔った振りしたほうがいいかな?」
妹「……うぜぇ」
兄「送りますよ。さ、上着ちゃんと着て」
ほすほす
0068以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 02:20:08.38ID:aNSIEwpG0
妹「……おい」
先輩「んん?」
妹「にぃ、兄貴に手を出したら……本気で殴るからな」
先輩「その呼び方、可愛いね。あたしも『にぃ』って呼んでいい?」
妹「っ、てめぇ」
先輩「血が繋がってるって、お得ね。いつも傍にいても、何も言われないし……」
妹「……」
先輩「でも、それ以上は、無理だけど?」
妹「ッ……」
兄「先輩、何してんすか?」
先輩「はいはーい、今行く、今行く~……『にぃ』って可愛い呼び方ね。でも、あたしには必要ないわ。年下だし、血が繋がってるわけでもないもの」
妹「……どっか、行け。お前なんか、どっか行け!」
先輩「バイバイ、またね、妹ちゃん」
妹「……チッ!」
ほすほす
0075以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 02:30:30.17ID:aNSIEwpG0
兄「先輩、妹と何か話してたんですか?」
先輩「……妹ちゃん、高校生だっけ?」
兄「まぁ……事情があって、家族が離れ離れなんで、通う場所が近いから、二人で暮らしてるんですよ。二人で部屋借りたほうが、効率的ですし」
先輩「ふーん、ちょっと口悪いけど、可愛い妹さんね」
兄「友達とかとは、普通みたいですけど……先輩にまであんな風に喋るなんて思ってなかったですよ」
先輩「女の子なんて、ああいう感じじゃない? けっこう、口悪くなったりするんだよ、日常だと」
兄「そうなんですかねぇ。てっきり、あんまり好かれてないのかと……ほら、俺ちょっとオタクっぽいって言うか、あんまり今っぽくないから」
先輩「清潔にしてりゃ、少なくとも嫌われはしないでしょ。その点で言えば、君は合格」
兄「そうですか……でも、清潔かぁ……あいつはそんなの、あんまり考えてないかも……だって、たまに俺のベッドで寝てたりしますし」
先輩「……へぇ」
兄「たまに、ですけどね。ほかにも……」
先輩「? なに?」
兄「いや、なんでもないです」
先輩「……ふぅん」
ほすほす
0081以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 02:38:32.34ID:aNSIEwpG0
先輩「ふぅ、やっと着いた……けっこうゆっくり運転だったね」
兄「自分も、酔っ払いなんで、人を乗せてるからには、安全に運転しないと。それに、この時間は、裏道通れば、ほとんど車通り無いし」
先輩「あらあら、帰りも酔っ払い運転しちゃうの? 危ないんじゃない?」
兄「はは、行き以上に危なくなる事は無いと思いますよ」
先輩「どうせなら、もっと危ないトコに来てくれればいいのに」
兄「……先輩、まだ酔ってますね。部屋までは、送らなくて平気ですか?」
先輩「平気じゃないって言ったら?」
兄「訊いてきた時点で、頭がちゃんと働いてる、と判断します」
先輩「……つまんないなぁ。もっと積極的になっても、損はしないよ」
兄「……酒の勢いに任せてってのは、どうも……じゃ、俺は帰ります」
先輩「妹ちゃんが、待ってるから?」
兄「? 妹は関係ないと思いますが、まぁ……帰らないと、ちょっとは心配されると思うんで。おやすみなさい、先輩」
先輩「おやすみ……お馬鹿ねぇ。こっちもいっぱいいっぱいだっての」
ほすほす
0085以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 02:44:53.70ID:aNSIEwpG0
がっ、がちゃがちゃ……ばたむ
兄「……ふぅ、忙しい一日だった」
兄「……妹、寝てるかな……迷惑かけたし、一言謝っとくべきだったなぁ」
兄「風呂入って、洗い物して……それから、寝よう」
妹「おい」
兄「んぁ? まだ起きてたのか?」
妹「……」
兄「なに?」
妹「酒と化粧臭い」
兄「あ、ああ、ごめん。風呂入ってくる……いや、寝ろよ」
妹「……」 こぽこぽ
兄「いや、コーヒーはいいから、ってお前のかよ」
妹「風呂入ってこい。くせぇんだよ」
兄「……はい」
ほすほす
0096以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:01:52.37ID:aNSIEwpG0
兄「あー、いい湯だった。シャワーだけど」
妹「……チッ」
兄「なんだ、いきなり舌打ちか」
妹「……上を着ろ。変態」
兄「ん、そうか。勝手に添い寝してくる奴に、変態呼ばわりか」
妹「チッ」
兄「その癖、やめたほうがいいぞ。将来、絶対後悔するからさ」
妹「……あたしの勝手だし」
兄「親父にはそうそう会えないんだから、あれこれ言う奴がいないと駄目だろ」
妹「……あの女は?」
兄「ちょっとは会話をしようぜ」
妹「……」
兄「ちゃんと送ってきたよ。部屋に誘われたような気もしたけど……そんな時間でもなかったから断ってきた」
妹「……ふん」
ほすほす
0099以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:07:46.35ID:aNSIEwpG0
兄「で、どうかな?」
妹「は? ……っ!?」 がたたっ
兄「あれ、驚かせたか? もう酒臭くないかと……いやまぁ、明日出かける用事とか無いんだけどさ」
妹「……いきなり近づくな」
兄「ごめん、そんな驚くとは思わなくて」
妹「チッ……」 すんすん
兄「……やっぱりあの女のニオイがする、とか怖いこといわないでくれよ」
妹「……」 すんすん
兄「あの、流石にちょっと恥ずかしくなってきたんですが」
妹「……あ、うん」
兄「あれ……お前、もう寝たほうがいいんじゃない? 顔色悪いぞ」
妹「うるさい……ばか」
兄「ええと、調子狂うんだけど」
妹「……」
ほすほす
0100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:12:00.65ID:aNSIEwpG0
兄「まあいいや……今日は疲れた。今日っていっても、もう日曜になっちゃってるけど」
妹「……ん、あたしも」
兄「というわけで、俺は寝るよ。おやすみ」
妹「……おやすみ」
兄「……」
妹「……」 がちゃ、ぱたむ
兄「普通に、俺の部屋に来るのね」
妹「チッ……」
兄「何コイツ、みたいな顔で睨むなよ。まるで俺の部屋じゃないみたいじゃないか」
妹「さっさと寝ろよ」
兄「何プレイだ、これは」
妹「……」 くいっ
兄「顎でベッド行きを促すな。何様だ、お前は」
妹「……チッ」
ほすほす
0102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りbオます
2009/10/08(木) 03:16:53.89ID:aNSIEwpG0
兄「……はぁ、やっぱり、自分の寝床が落ち着くなぁ」
妹「詰めろ」
兄「なんで我が物顔なんだよ、いちいち」 ずりずり
妹「向こう向け」
兄「……はぁ」 もそもそ……ぎっ
妹「よ、と……布団」
兄「あいよ。おとこくせぇ寝床へようこそ」
妹「……おやすみ」
兄「はいはい、おやすみ……何処で突っ込めばいいんだ」
妹「……」
兄「聞く耳無しかよ……まあいいや、ホント疲れた……ふぁあ……」
妹「……おやすみ、にぃ」
兄「すぅ、すぅ……」
ほすほす
0104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:21:55.66ID:aNSIEwpG0
妹「……にぃ」
兄「すぅ、すぅ……」
妹「大学、卒業したら……にぃ、どうすんの?」
兄「すぅ、すぅ……」
妹「あたしたち……また、離れ離れかな?」
兄「ん、んん……」
妹「……」
兄「すぅ、すぅ……」
妹「にぃ、独り立ちしたら……もう……」
兄「すぅ、すぅ……」
妹「にぃ……いやだ、行かないで……」
兄「すぅ、すぅ……すぅ……」
妹「……」
兄「……」
ほすほす
0111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:30:26.34ID:aNSIEwpG0
兄「……疲れて眠たかった筈なんだけどな……まあ、聞かないほうがよかったんだろうなぁ……」
兄「夢、コレは夢ってことで……お前も、それでいいよな?」
妹「すぅ、すぅ……」
・ ・ ・
妹「……おい」
兄「ん、んん……?」
妹「朝だ。起きろ、クソ虫」
兄「……朝っぱらから、マンモスつめてぇ」
妹「マンモス? 何世代だてめぇ」
兄「青いうさぎを知らないのか……いや、今はあんまりいい話題じゃなかったな……ふぁ、眠い」
妹「……寝てろ」
兄「いやまぁ、別に二日酔いとかじゃないんだけど……なんか、寝不足で」
妹「飯、作ってくる」
兄「……なんだと?」
ほすほす
0113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:36:18.98ID:aNSIEwpG0
妹「……チッ、寝てろつったんだけど?」
兄「い、いや、新手の目覚ましかと思って……」
妹「ンだよ、うぜぇ」
兄「なんか、いつにも増して、不機嫌な感じだな。ホントに寝てたほうがいいの?」
妹「……好きにすれば」
兄「ああ……ええと、目玉焼きならフタをちゃんと……あと、火が強い」
妹「チッ……」
兄「味噌汁はダシが、そこの戸棚に……あと、味噌入れてから煮詰めるのもNGだぞ」
妹「……おい」
兄「はい?」
妹「……指切った」
兄「……取り敢えず水道でちゃんと洗ってな。絆創膏は……と」
ほすほす
0114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:42:37.75ID:aNSIEwpG0
兄「ふぅ、こんなモンかな……あれ、なんで俺、寝間着で朝食作ってんだ?」
妹「……チッ」
兄「まぁ、休日だしいいか」
妹「……こっちでいい」
兄「そっちはちっこいだろ。お前が作ったんだから、俺が食うよ」
妹「言ってる事がおかしい」
兄「妹の手料理。兄としちゃ、割と夢だったんだな、これ」
妹「……チッ」
兄「じゃ、いただきまーす」
妹「……ます」
兄「……ん、どうした?」
妹「別に」
兄「そんなに、すぐに巧くはならないよ。俺も最初のうちはひどかったろ。お前がやらないから、こうなったんだよ。たまにはこれでもいいけど」
妹「……チッ」
ほすほす
0119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:47:59.59ID:aNSIEwpG0
ふたりはぁ~かぁれすすきぃ~♪
兄「ん、メールか。食事中だってのに……」
妹「……」
兄「……」 こと
妹「なに?」
兄「いや、一緒にご飯食ってるとこかって、先輩が。今、頭痛で目が醒めたってさ」
妹「……チッ」
兄「酔ってたんだよ、許してやってくれ」
妹「……許さね」
兄「お前に、ごめんねって」
妹「嘘くせぇ」
兄「……なんでそんな嫌いなんだ」
妹「別に……」
兄「はぁ、女同士はわかんないなぁ……」
ほすほす
0121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 03:53:20.94ID:aNSIEwpG0
ふたりはぁ~ピッ
兄「うは、またお誘い来てるよ……」
妹「断れ」
兄「でも、先輩の誘いだし」
妹「……断れ」
兄「……そうだな。あの人も二日酔いだろうし、無理させちゃ悪いし」
妹「……」
兄「ええと、妹が心配するのでやめときましょう、と」 ぽちぽち
妹「ふっ……」
兄「あれ、なんで笑うんだよ?」
妹「……別に。食器片す」
兄「お、今日はやけに頑張るな。食後のお茶でも淹れるか」
妹「……ん」
ほすほす
0126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:01:24.47ID:aNSIEwpG0
兄「今日、天気いいなぁ……」
妹「……」
兄「お前、友達と遊びに行ったりしないわけ?」
妹「……携帯の電池切れてた」
兄「充電しとけよ」
妹「……今日は、予定無し」
兄「天気いいのに、若い娘が、勿体無い」
妹「……チッ」
兄「どっか、出かけるか?」
妹「……はぁ?」
兄「ゲーセン行こうぜ。KOFやろうぜ」
妹「……うぜぇ」
兄「KOFは冗談だけど、どっかでかけよう。どうせ暇だし」
妹「うぜぇ……着替えてくる」
ほすほす
0129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:07:34.98ID:aNSIEwpG0
兄「……歩いていけるトコがいいよな。単車で2ケツするの、嫌だし」
妹「あの女、乗せてたじゃん」
兄「非常時だったからなぁ……一人で乗るもんなのさ」
妹「ケチくせぇ」
兄「でっかいの買えるくらいになったらな。大学生に無茶言っちゃイカンよ」
妹「……」
兄「先のことなんて、わかんないけどな」
妹「……何処行くの?」
兄「まだ決めてない……」
妹「……」
兄「……いや、今日の行き先な」
妹「……チッ」
ほすほす
0130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:12:20.88ID:aNSIEwpG0
兄「もうすっかり秋って感じだけど、日が照ってるとまだまだポカポカしてるな」
妹「……」
兄「そんで、くっ付いて歩くと、けっこう暑い」
妹「……」
兄「今更だけど、なんで腕組むのさ?」
妹「チッ」
兄「舌打ちのタイミングじゃないよね」
妹「末端冷え性なんだよ」
兄「お前、布団の中で、手ェすごく熱かったぞ」
妹「……」
兄「だんまりかよ。せめてこっち向けよ」
妹「……うっせぇ」
兄「はぁ、何処行くかなぁ……座れるとこじゃないと、ちょっとこのまま歩くのは疲れそうだ」
ほすほす
0133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:19:19.13ID:aNSIEwpG0
兄「無難に、駅前のショッピングモールにでも行くか。けっこう近いし……」
妹「服を買おう」
兄「小遣いの範囲で、買える服があるのか?」
妹「……財布ならもう一つある」
兄「はは、こいつは傑作だ。いつも以上にベタベタしてるのは、そういうわけか」
妹「……ふっ」
兄「……ほどほどにしてくれよ。そんなに稼いでるわけじゃないんだから……っと」
まぁずぅしさにぃ~♪
兄「……もしもし、先輩ですか? ……そりゃ、暇でしょうけど……いや、今は妹と買い物に──」
妹「切れ」
兄「え、あ、いや……ちょっと音の調子が──」
妹「デート中だ、切れ」
兄「……すいません。ちょっと立て込んでまして……また、お電話します。では」
妹「……チッ」
ほすほす
0135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:26:27.50ID:aNSIEwpG0
兄「先輩も大概、おちょくるのが好きだな……」
妹「デリカシー」
兄「え、何の話?」
妹「……チッ、女と出かけてる最中に、別の女の話をする。アホか」
兄「いや、先輩はただの……それにお前、妹だし」
妹「今は……デート中」 ぎゅむ
兄「……妹とデートってのもなぁ……いたいいたい、あんまり腕を引っ張るな」
妹「……」
兄「何処に行く気だよ」
妹「何処か入る。疲れた」
兄「疲れたって足取りか! ったく……」
妹「……グズグズすんな」
兄「はいはい、んもー」
ほすほす
0143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:36:44.75ID:aNSIEwpG0
兄「……あんみつなんて、好きだったっけ?」
妹「……パパが好きだった」
兄「だっけ。俺はあんまり覚えてないな。別居したりくっ付いたりで、忙しかったし……とにかくお前が寂しくないかって、心配だったし」
妹「……チッ」
兄「親父ンとこにいたなら、もう少し礼儀正しい女の子になってたと思うんだけどなぁ」
妹「……パパとあんみつ食べた事くらいしか、覚えてない。他は、無茶苦茶」
兄「そういや、二人暮らし始めた頃、お互い何も知らなかったよな。親の事も含めて、ばらばらでさぁ」
妹「……にぃ、兄貴の事は覚えてた」
兄「ホントに子供頃は、いっつもいっしょだったしな。その頃は、もっと頻繁に『にぃ』って呼んだっけ」
妹「……」
兄「なつかしいよな。実を言うと、もううろ覚えだけど……大事な事だってことは、覚えてるよ」
妹「……家族だから?」
兄「ああ。一番のんびり、家族を実感してたかも」
妹「……そう」
ほすほす
0147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:45:16.31ID:aNSIEwpG0
兄「ふぅ……割といい店だったな」
妹「……」
兄「もう、腕はいいのか?」
妹「……腹ごなしだよ」
兄「昼飯まで奢らせる気かよ……まぁ、安いトコならいいけど」
妹「……行くか」
兄「そんな、戦場に赴くみたいに、服屋を目指さなくても、いいと思うぞ。まずは、古着とか、リーズナブルなものをだな」
妹「……来いよ兄貴、怖いのか?」
兄「おめぇなんか、こわかねぇ……しかし、出費は恐ろしいんだ。解れ」
妹「ふっ……ふふ」
兄「別に笑えることじゃないだろ」
妹「……た、楽しいだけ……ふふ……」
兄「まあ、いいけどな。金が減らない分には」
ほすほす
0153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:51:23.07ID:aNSIEwpG0
兄「おーい、あんまり遠くに行くなよ」
妹「……遅い」
兄「そんなに急いで見て回らんでも、服は逃げないだろうに……」
妹「これ」
兄「? それが?」
妹「どう?」
兄「どう、とは?」
妹「……チッ」
兄「舌打ち顔には、似合わないな。もっとほら、こう……笑ってみるとか」 うにゅ
妹「……」
兄「いや、抵抗するとか振り払うとか、しようよ。やり損じゃん」
妹「……うん」
兄「個人的には、もうちょっと落ち着いた色のほうが好きだけど……俺、ちょっと地味なの好きだからなぁ……すまん、わかんねぇや」
妹「……わかった」
ほすほす
0158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 04:58:59.64ID:aNSIEwpG0
妹「これは、どう?」
兄「いや、どうって……俺の好みに合わせても意味無いと思うんだけどな。可愛いけどさ」
妹「わかった。これでいい」
兄「話半分しか聞いてないだろ」
妹「……うぜぇ、いいつってんだろーがよ」
兄「その野郎口調、なんとかしなさいよ。台無しじゃんよ」
妹「……そんな簡単に人間がかわるもんじゃねぇし」
兄「努力の形跡がまったく無いのも、どうかと思うけど……まあいいや、とにかくそれくらいでいいんだな。なんとか……たかっ」
妹「……兄の甲斐性」
兄「うるせぇ。ったく、そして私は潰される」
妹「ふっ……」
兄「だぁ、もう、商品片手に腕を組むな。邪魔になんだろうよ」
妹「……」
兄「はぁ……」
ほすほす
0162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 05:05:22.62ID:aNSIEwpG0
兄「散財だな……まぁ、いいけどさ。人の役にたつ金なら、プライスレス」
妹「……しばらくは着ないけど」
兄「使えよ。せっかく買ったんだから」
妹「ちょっと地味だし」
兄「言わんこっちゃない……そう思うんだったら、俺を基準にするなって話だよ」
妹「これは、次のとき着ればいい」
兄「次って……そういう相手いるのか? 俺みたいなやる気無い感じのは駄目だぞ」
妹「……チッ」
兄「なんだよ」
妹「……つぎも、にぃでいい」
兄「はい?」
妹「次は、これを着る。嬉しい?」
兄「……嬉しい、のかなぁ。よく解らんけど」
妹「チッ」
ほすほす
0164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 05:13:26.95ID:aNSIEwpG0
妹「……にぃ、その時、ちゃんと可愛いって言えよ」
兄「自分の妹がほんとに可愛くないと思ってる兄貴は、多分いないと思うぞ」
妹「ちげぇよ、馬鹿だな」
兄「……ちゃんと着てる姿は見てないし、そのときになって見ないとわかんないな」
妹「そん時は、嘘でも言え」
兄「だから、自分の妹をだな」
妹「妹じゃなくても」
兄「妹じゃなかったら、何なんだよ」
妹「あたしだよ。妹じゃなかったら、あたししか残らない。それでも多分、あたしは」
兄「待った。そこまでにしよう。話が変な方向にいってるぞ」
妹「……」
兄「飯にしよう。腹でも膨れれば、落ち着くだろうさ」
妹「……わかった」
ほすほす
0167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 05:20:46.39ID:aNSIEwpG0
兄「ごちそうさまー」
妹「……さま」
兄「……ジョイフルって九州にしかないもんだと思ってたけど、最近は」
妹「にぃ」
兄「……ん?」
妹「次は、ちゃんとあるのかな」
兄「次……さぁな」
妹「あたしが言い出して、にぃが断ったら……もうしない」
兄「……」
妹「この服、着られるかな……その前に、居なくなったりしないかな……」
兄「ずっと先だろ、いずれまた、離れなきゃならない。子供のままじゃいられないし、兄弟がずっと一緒ってのも妙な話だ」
妹「イヤだって言っても?」
兄「昔から、我侭すぎるぞ」
妹「……」
ほすほす
0170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 05:30:18.25ID:aNSIEwpG0
兄「それになぁ、ずっと一緒って嫌だろ。俺は一人でもいいけど、お前はどっか嫁に行くかもしれないだろ。そんなとき、こんなのが一緒に居たら、邪魔にしかならねぇ」
妹「嫁に行かないって言ったら?」
兄「それが、コロッと何処の馬とも知れない坊ちゃんあたりに、ぶつかっちまったりするんだな。それで、人知れずホロッときちゃうわけだ」
妹「にぃ……そうなってほしいわけ?」
兄「そうだな。ずっと一人で居るより、支えてくれる奴が一人は居たほうがいい筈だろ」
妹「なんで?」
兄「ぶきっちょだからな、一人じゃ可愛そうだ」
妹「……にぃのとこがいい」
兄「馬鹿野郎。いつまでも面倒見切れるかよ」
妹「一人で出来るようになるから」
兄「……お前」
妹「まだ、あたしガキだから、何にも出来ないけど、にぃにちゃんと認めてもらえるようになるから……傍に、居させてよ」
兄「おまえな、ホントそういうの……惚れた相手に言ってやれよ」
妹「……言ってるもん」
ほすほす
0176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/10/08(木) 05:37:27.15ID:aNSIEwpG0
がちゃ、ばたむ
兄「……明日も、講義か……今日みたいなのは、ホント勘弁だよ……」
妹「詰めろ」
兄「何、普通に居るんだよ」
妹「詰・め・ろ」
兄「わかったよ、んもー」 ずりずり
妹「よ、と……」 ぎっぎ
兄「……なんだよ、家に帰ってから、一言も口きかねぇくせに……」
妹「……もう言わね。口で言っても知らん」
兄「なんだそれは」
妹「諦めるまで、傍にいる。ずっと……」
兄「……ずっと、俺のベッド、狭いままか」
妹「諦めろ」
兄「……まあ、いいけどな。諦めるまで……チッ、しょうがないな」


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