歩夢｢泣いたって無駄だよ｣

かすみ｢1回くらい可愛い後輩のために寝たフリくらいしてくれたっていいじゃないですか～！｣

歩夢｢可愛くないよ｣

かすみ｢うえーん！｣

歩夢｢まったくかすみちゃんは｣

かすみ｢むうー｣

歩夢｢毎週毎週泊まりに来ては同じ失敗ばっかしてるけど、そんなにイタズラしたいの？｣

かすみ｢もちろんです！｣

歩夢｢理由は？｣

かすみ｢歩夢先輩が好きだからです！｣

歩夢｢わたしは嫌いだよ｣

かすみ｢うえーん！ひどいですよぉ！｣

歩夢｢どう考えてもひどいのはかすみちゃんだよね｣

かすみ｢こうなったら…｣

歩夢｢こうなったら？｣

かすみ｢無理やりにでもやってやりますよ！へへん！かすみんは鍛えてますから、歩夢先輩より力が強いんですよ！！｣ｶﾞﾊﾞｯ

歩夢｢…｣

かすみ｢どうですか？抵抗できないでしょう！｣

歩夢｢…｣ｸﾞｯ

かすみ｢うわあっ｣ﾄﾞｻｯ

歩夢｢で、なんだっけ？｣

かすみ｢なんでもないです…｣

歩夢｢わたしの方が力強いに決まってるでしょ？｣

かすみ｢…｣

歩夢｢なんで黙ってるの？｣

かすみ｢いやぁ、歩夢先輩って結構大胆なんだなって｣

歩夢｢…｣

かすみ｢やめてえ！かすみんをベランダから落とそうとしないでええ！｣

歩夢｢もう 変な時間に起こすから寝れなくなっちゃったじゃん｣

かすみ｢それはすみません｣

歩夢｢はぁ、ホットミルク入れる？｣

かすみ｢はい！｣

歩夢｢じゃあちょっとまってて｣ｶﾞﾁｬ

かすみ｢ふう…｣

かすみ｢さて、今後の作戦会議を……｣

かすみ｢！｣

かすみ｢かすみんが寝たフリしてたら、歩夢先輩からイタズラしてくれるのではないでしょうか！｣

かすみ｢かすみん天才です！早速作戦を開始します！｣

かすみ｢むにゃ…｣

歩夢｢ホットミルク入れてきたよ～｣

かすみ｢…zZZ｣

歩夢｢はぁ…自分だけ勝手に寝ちゃってる｣

かすみ(…)ﾜｸﾜｸ

歩夢｢もう、そんなとこで寝てたら風邪ひくよ？仕方ないなぁ｣ｶﾞｼｯ

かすみ(！？)

歩夢｢よいしょ｣

かすみ(え？！歩夢先輩にお姫様抱っこされてる！！)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢｢よっと｣ｿｯ

かすみ(歩夢先輩のベッドに下ろされちゃいました…///)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢｢仕方ないから今日はそこで寝てていいよ｣

かすみ(歩夢先輩優しい♡)

歩夢｢わたしはホットミルク飲んでから寝ようかな｣ｽﾄｯ

歩夢｢ん…美味しい｣

かすみ(歩夢先輩可愛いなぁ)

かすみ(って、放置ですか！？放置プレイですか！！？なにかかすみんにしてくださいよ！！)

歩夢(とか思ってるんだろうなぁ…はぁ、仕方ないから今日だけはかすみちゃんに付き合ってあげる)ｽｯ

かすみ(あ、歩夢先輩がこっちに来ます！)

歩夢｢…｣

かすみ(…)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢｢よいしょ｣ﾓｿﾞﾓｿﾞ

かすみ(…！あ、あ、歩夢先輩が布団に入ってきました！！！)

歩夢｢…｣ｷﾞｭ

かすみ(うあぁ/// かすみん、歩夢先輩の抱き枕にされてます/////)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢｢ねえ｣

かすみ(！)

歩夢｢起きてるのバレてるよ？｣

かすみ｢えっ！？｣

かすみ｢気づいてたんですか！？｣

歩夢｢うん かすみちゃん、薄目苦手だよね ガッツリ空いてたよ｣

かすみ｢うう…寝たフリ作戦失敗でしたか…｣

歩夢｢はあ？｣

かすみ｢はい？｣

歩夢｢わたしにここまでさせておいて失敗なの？｣

かすみ｢あ…｣

歩夢｢あーあ わたし拗ねちゃうから｣ﾌﾟｲ

かすみ｢あ、歩夢先輩…｣

歩夢｢許してほしかったら、さっきわたしがかすみちゃんにしたように、わたしのことを抱きしめてよ｣

かすみ｢…え？｣

歩夢｢嫌なの？｣

かすみ｢嫌じゃないですけど！…あれだけかすみんのイタズラを避け続けた歩夢先輩がなんで…｣

歩夢｢かすみちゃんが好きだからだけど｣

かすみ｢っ////｣

歩夢｢寒いよ、はやくして｣

かすみ｢歩夢先輩…！｣ｷﾞｭ

歩夢｢ふふ｣

かすみ｢歩夢先輩…暖かいです…｣ｷﾞｭｳｳ

歩夢｢はい、終わり｣ﾊﾞｯ

かすみ｢え？｣

歩夢｢もう抱きつくのは終わり｣

かすみ｢そんな！早すぎません！？ていうか、この流れは朝までぎゅってしながら寝るところでしょう？！｣

歩夢｢人生そんなに甘くはないよ｣

かすみ｢そんなぁ…｣

歩夢｢でも、手くらいは繋いで寝てあげる｣

かすみ｢ほんとですか？！｣

歩夢｢うん｣

かすみ｢じゃあ失礼します！｣ｶﾞｼ

歩夢｢握り方が違うよ｣

かすみ｢ええ？普通手を繋ぐって言ったらこれでしょう？｣

歩夢｢はぁ…｣ｺﾞｿｺﾞｿ

ｷﾞｭ

かすみ(！ こ、これは恋人繋ぎ！！？)

歩夢｢わたしはこれがいい…………//｣

かすみ｢っ～～～～～～～～～～/////｣

歩夢｢何か言ってよ！｣

かすみ｢無理です…歩夢先輩が可愛すぎて言葉が出てこないです……｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢｢もう…それじゃもう寝るよ？｣

かすみ｢はい…おやすみなさい…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ﾋﾟｯ

歩夢｢…｣

かすみ｢…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かすみ(うう…すっごいドキドキする…)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢｢かすみちゃん｣

かすみ｢…！は、はい！！｣

歩夢｢好きだよ｣

かすみ｢ああう…/////｣

歩夢｢おやすみ♪｣

かすみ｢おやすみなしゃい/////｣

終わり