1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 02:54:24.276 ID:5bg+Debv0.net
姉「……。」
姉「……姉ちゃんのこと、好きか。」
姉「いきなりなんだじゃない。どうなんだ。好きなのか、嫌いなのか。ハッキリ答えなさい。」
姉「……。」
姉「……どんなところが好きなんだ。」
姉「好きなんだろう。だったらその理由もひとつやふたつくらい簡単に挙げられるだろう。」
姉「……ふむ……それで。残りは。…………うん……うん…。……へぇ…。」
姉「……それだけか。」
姉「はぁ……そうか。もういい、戻っていいぞ。」
姉「……なんだと?」
姉「理由など、特にない。ただお前が姉ちゃんのことをどう思ってるか気になっただけだ。」
姉「……言っておくがな。」
姉「姉ちゃんはお前の好きなところ、もっと挙げられるぞ。聞きたいか。」
姉「……ふん、まあいい。もう夜も遅いから、部屋に戻ってはやく寝なさい。」
姉「風邪をひかないように、ちゃんと暖かくして寝るんだぞ。おやすみ。」
姉「……姉ちゃんのこと、好きか。」
姉「いきなりなんだじゃない。どうなんだ。好きなのか、嫌いなのか。ハッキリ答えなさい。」
姉「……。」
姉「……どんなところが好きなんだ。」
姉「好きなんだろう。だったらその理由もひとつやふたつくらい簡単に挙げられるだろう。」
姉「……ふむ……それで。残りは。…………うん……うん…。……へぇ…。」
姉「……それだけか。」
姉「はぁ……そうか。もういい、戻っていいぞ。」
姉「……なんだと?」
姉「理由など、特にない。ただお前が姉ちゃんのことをどう思ってるか気になっただけだ。」
姉「……言っておくがな。」
姉「姉ちゃんはお前の好きなところ、もっと挙げられるぞ。聞きたいか。」
姉「……ふん、まあいい。もう夜も遅いから、部屋に戻ってはやく寝なさい。」
姉「風邪をひかないように、ちゃんと暖かくして寝るんだぞ。おやすみ。」
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 03:03:34.532 ID:5bg+Debv0.net
姉「……おい。」
姉「いつまで寝ているつもりだ。とっとと起きろ。」
姉「休みだからといって朝寝坊はよくない。さあ、起きるんだ。」
姉「…………。」
姉「……おはよう。」
姉「……なんだ。なにか文句でもあるのか。姉ちゃんに楯突こうとはいい度胸だ。」
姉「……こら、布団に潜るな。そういうことをしていると、よくないぞ。」
姉「ほら、今日はこんなにいい天気だぞ。こういう日には朝から散歩でもしてみろ。きっと気分がいいぞ。」
姉「……それなら、姉ちゃんと行けばいいだろう。」
姉「そうすれば、退屈じゃなくなる。分かったな。それじゃあはやく着替えるんだ。」
姉「…………なに?姉ちゃんひとりで行けだと?」
姉「…………。」
姉「……駄目だ。お前も一緒に連れていく。……嫌だじゃない。ほら、はやく支度をしろ。」
姉「晴れているとはいえまだ冷えるからちゃんと着込むんだぞ。」
姉「なんなら、姉ちゃんが着ていく服を見繕ってやってもいいが…?」
姉「…………ふん。ああそうか。」
姉「いつまで寝ているつもりだ。とっとと起きろ。」
姉「休みだからといって朝寝坊はよくない。さあ、起きるんだ。」
姉「…………。」
姉「……おはよう。」
姉「……なんだ。なにか文句でもあるのか。姉ちゃんに楯突こうとはいい度胸だ。」
姉「……こら、布団に潜るな。そういうことをしていると、よくないぞ。」
姉「ほら、今日はこんなにいい天気だぞ。こういう日には朝から散歩でもしてみろ。きっと気分がいいぞ。」
姉「……それなら、姉ちゃんと行けばいいだろう。」
姉「そうすれば、退屈じゃなくなる。分かったな。それじゃあはやく着替えるんだ。」
姉「…………なに?姉ちゃんひとりで行けだと?」
姉「…………。」
姉「……駄目だ。お前も一緒に連れていく。……嫌だじゃない。ほら、はやく支度をしろ。」
姉「晴れているとはいえまだ冷えるからちゃんと着込むんだぞ。」
姉「なんなら、姉ちゃんが着ていく服を見繕ってやってもいいが…?」
姉「…………ふん。ああそうか。」
7: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 03:10:34.104 ID:5bg+Debv0.net
姉「おい。お前の好きな食べ物はなんだ。」
姉「急にもなにもない。いいから答えなさい。一番好きな食べ物だぞ。」
姉「……焼肉…?」
姉「……………。」
姉「……そういうの以外だ。もっとこう、あるだろう。簡単なのが。」
姉「……カレー…。」
姉「…………面白くないな。だが、まあいい。それで、何カレーがいいんだ。」
姉「察しの悪いやつだ。カレーといっても色々あるだろう。チキンカレーとか、ポークカレーとか、シーフードとか、色々。」
姉「……ふぅん。」
姉「……分かった。じゃあ、お前はポークカレーが一番好きで、それさえ食べられればいいんだな。」
姉「いいだろう。今日の晩御飯を楽しみにしておけ。……なに?」
姉「…………悪いか。たまには姉ちゃんが作ったっていいだろう。たまには母さんを労ってやらなくては。」
姉「…………。」
姉「……確かに経験は少ないが、ふん、カレー程度、誰だって作れるだろう。あまり私を見くびるな。」
姉「……結構。いらぬ世話だ。お前は普段通りにしていればいい。そして、私のカレーに舌鼓を打っていればいいんだ。」
姉「分かったな。」
姉「……うん……よし。それだけだ。買い物に行ってくる。」
姉「急にもなにもない。いいから答えなさい。一番好きな食べ物だぞ。」
姉「……焼肉…?」
姉「……………。」
姉「……そういうの以外だ。もっとこう、あるだろう。簡単なのが。」
姉「……カレー…。」
姉「…………面白くないな。だが、まあいい。それで、何カレーがいいんだ。」
姉「察しの悪いやつだ。カレーといっても色々あるだろう。チキンカレーとか、ポークカレーとか、シーフードとか、色々。」
姉「……ふぅん。」
姉「……分かった。じゃあ、お前はポークカレーが一番好きで、それさえ食べられればいいんだな。」
姉「いいだろう。今日の晩御飯を楽しみにしておけ。……なに?」
姉「…………悪いか。たまには姉ちゃんが作ったっていいだろう。たまには母さんを労ってやらなくては。」
姉「…………。」
姉「……確かに経験は少ないが、ふん、カレー程度、誰だって作れるだろう。あまり私を見くびるな。」
姉「……結構。いらぬ世話だ。お前は普段通りにしていればいい。そして、私のカレーに舌鼓を打っていればいいんだ。」
姉「分かったな。」
姉「……うん……よし。それだけだ。買い物に行ってくる。」
10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 03:19:54.799 ID:5bg+Debv0.net
姉「おかえり。」
姉「今日は体育があったそうだな。………。」
姉「……怪我とか、しなかったか。」
姉「そうか……それならいい。」
姉「…………。」
姉「……なんだ。帰ってきたらすぐに手洗いうがいをしなさい。」
姉「…………。」
姉「……洗濯物は、このバッグに入っているんだな…。」
姉「……な……なんだ。洗濯物をお前に代わって持っていってやろうと思っただけだ。その厚意が分からんか。」
姉「……なんだっ、その目はっ。」
姉「まったく……ひとのことを変態でも見るかのように……まったく……けしからん……まったく…。」
姉「今日は体育があったそうだな。………。」
姉「……怪我とか、しなかったか。」
姉「そうか……それならいい。」
姉「…………。」
姉「……なんだ。帰ってきたらすぐに手洗いうがいをしなさい。」
姉「…………。」
姉「……洗濯物は、このバッグに入っているんだな…。」
姉「……な……なんだ。洗濯物をお前に代わって持っていってやろうと思っただけだ。その厚意が分からんか。」
姉「……なんだっ、その目はっ。」
姉「まったく……ひとのことを変態でも見るかのように……まったく……けしからん……まったく…。」
13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 04:00:46.939 ID:5bg+Debv0.net
>>11
姉友「あら、もしかして弟くん?」
姉友「うふふ、やっぱりそうだわ。私のこと、覚えてるかしら?」
姉友「ええ、こんにちは。学校で会うのは珍しいわね。わざわざ上級生の教室までどうしたの?」
姉友「そう……でも残念ね。お姉さんは生徒会の仕事で今はいないのよ。用事があるなら、私が伝えておくけれど?」
姉友「この辞書を渡しておけばいいのね。任せて、私が責任を持って預かっておくから。……あら……うふふっ。」
姉友「この辞書、お姉さんと弟くんの名前がどっちも書いてあるのね。ほんと、貴方たちはとっても仲良しよねぇ。」
姉友「私は一人っ子だから、兄弟がいるってすごく羨ましいわ。私も、弟くんみたいな弟、欲しかったなー。」
姉友「……ねえ、この辞書を頼まれてあげる代わりに、ひとつだけ私の頼みごと、聞いてくれない?」
姉友「うふふっ、そんなに身構えなくても大丈夫よ。ただ……一度だけ、私のことを……お姉ちゃんって、呼んでほしいの。」
姉友「……ここじゃあなんですし、もう少し人気のないところへ行きましょうか。ついてきて。」
姉友「あら、もしかして弟くん?」
姉友「うふふ、やっぱりそうだわ。私のこと、覚えてるかしら?」
姉友「ええ、こんにちは。学校で会うのは珍しいわね。わざわざ上級生の教室までどうしたの?」
姉友「そう……でも残念ね。お姉さんは生徒会の仕事で今はいないのよ。用事があるなら、私が伝えておくけれど?」
姉友「この辞書を渡しておけばいいのね。任せて、私が責任を持って預かっておくから。……あら……うふふっ。」
姉友「この辞書、お姉さんと弟くんの名前がどっちも書いてあるのね。ほんと、貴方たちはとっても仲良しよねぇ。」
姉友「私は一人っ子だから、兄弟がいるってすごく羨ましいわ。私も、弟くんみたいな弟、欲しかったなー。」
姉友「……ねえ、この辞書を頼まれてあげる代わりに、ひとつだけ私の頼みごと、聞いてくれない?」
姉友「うふふっ、そんなに身構えなくても大丈夫よ。ただ……一度だけ、私のことを……お姉ちゃんって、呼んでほしいの。」
姉友「……ここじゃあなんですし、もう少し人気のないところへ行きましょうか。ついてきて。」
14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 04:07:11.913 ID:5bg+Debv0.net
姉友「……ここなら誰にも見られないかしら。」
姉友「ふふ……こんな人気のないところでふたりっきりなんて、なんだか少しドキドキしてしまうわね。」
姉友「弟くんはどう?……私とふたりっきりで、ドキドキする…?」
姉友「……はぁぁ……かわいい…。」
姉友「お姉さんがキミのことを可愛がる気持ちがよく分かるわ~。こんなに可愛い弟くんがいたら、それは大事にするわよね。」
姉友「で……さっきの約束のことなんだけど…。」
姉友「そう、ただ一度きり……私のことを、お姉ちゃんって呼んでくれるだけでいいの。出来るだけ、そうね……いつも通り、普段の感じで…ねっ?」
姉友「お願いっ。哀れな一人っ子の頼みを聞くと思って……うふふ、怖がらなくてもいいのよ……さあ、もっと近づいて……もっと……!」
姉「……そこに誰かいるのか。」
姉友「っ!?」
姉友「ふふ……こんな人気のないところでふたりっきりなんて、なんだか少しドキドキしてしまうわね。」
姉友「弟くんはどう?……私とふたりっきりで、ドキドキする…?」
姉友「……はぁぁ……かわいい…。」
姉友「お姉さんがキミのことを可愛がる気持ちがよく分かるわ~。こんなに可愛い弟くんがいたら、それは大事にするわよね。」
姉友「で……さっきの約束のことなんだけど…。」
姉友「そう、ただ一度きり……私のことを、お姉ちゃんって呼んでくれるだけでいいの。出来るだけ、そうね……いつも通り、普段の感じで…ねっ?」
姉友「お願いっ。哀れな一人っ子の頼みを聞くと思って……うふふ、怖がらなくてもいいのよ……さあ、もっと近づいて……もっと……!」
姉「……そこに誰かいるのか。」
姉友「っ!?」
15: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2021/02/04(木) 04:14:45.178 ID:5bg+Debv0.net
姉「……なんだ、お前たちか。こんなところでなにをしている。」
姉友「あ……ああ、いえ……弟くんがあなたのことを探しているようだったから、ふたりで探していたのよ。」
姉「私を?……そうだったのか。弟が迷惑をかけたようだな。」
姉友「い、いいえ、気にしないでちょうだい。これ、弟くんが渡したがってた辞書よ。」
姉「……うん。また必要なときには言いなさい。そのときにはまた貸してやる。」
姉友「……。」
姉「……用が済んだならそろそろ自分の教室へ戻れ。次の授業が始まるぞ。……私たちも行こう。」
姉友「そうね。あ弟くん、またね。」
姉友「…………さっきの続きは、また今度……ねっ。」
姉友「それじゃあばいばい、弟くん。」
姉「…………?」
姉友「あ……ああ、いえ……弟くんがあなたのことを探しているようだったから、ふたりで探していたのよ。」
姉「私を?……そうだったのか。弟が迷惑をかけたようだな。」
姉友「い、いいえ、気にしないでちょうだい。これ、弟くんが渡したがってた辞書よ。」
姉「……うん。また必要なときには言いなさい。そのときにはまた貸してやる。」
姉友「……。」
姉「……用が済んだならそろそろ自分の教室へ戻れ。次の授業が始まるぞ。……私たちも行こう。」
姉友「そうね。あ弟くん、またね。」
姉友「…………さっきの続きは、また今度……ねっ。」
姉友「それじゃあばいばい、弟くん。」
姉「…………?」


コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。