侑「歩夢、エアコン付けてきてよ」

歩夢「えー、侑ちゃんが付けてよ」

侑「ここ歩夢の部屋だし」

歩夢「自分の部屋みたいに寝ておいて、それ言う？」

侑「あと、リモコンの場所知らないし」

歩夢「勉強机の上だよ。って、昨日の夜自分で動かしてたよね？」

侑「まあ……この部屋のことで知らないことって、あんまりないよね」

歩夢「やっぱり知ってた。じゃあ侑ちゃんが行ってよ」

侑「やだ。歩夢が行って」

歩夢「侑ちゃんが」

侑「歩夢が」

ゆうぽむ「むむむ……」

ゆうぽむ「じゃーんけーん」

ﾋﾟｯ


歩夢「ほら、つけてきたよ」

侑「おかえり。エアコンありがとう」

歩夢「ただいま。お布団入れて？」

侑「あんまり布団開けないで入ってね」

歩夢「せっかく付けてきてあげたのに、その言い方」

侑「だって寒いし」



ごそごそ…

歩夢「ふぅ……さむさむ」

侑「ちょっと出ただけなのに、どれだけ寒かったの」

歩夢「もう、すごいよ」

侑「行かなくてよかった～」

歩夢「エアコン効くまで時間あるから、もうちょっと待っててね」

侑「はーい」

歩夢「えいっ」

ぴとっ

侑「つめたっ！何？足！？」

歩夢「侑ちゃんの足、あったかいね」

侑「もう、びっくりした……お返し！」

すりすり…

歩夢「ひゃっ！」

侑「ほらほら～」

歩夢「やっ、くすぐったいよ～！」

侑「歩夢の足、すべすべで気持ちいいよ」

歩夢「なんか、言い方がやらしい」

侑「それに、あったまってきたんじゃない？」

歩夢「それは、そうだけど」

侑「こっちはどう？」

むぎゅ

歩夢「ひゃっ！ほっぺ……」

侑「ん～あったか」

歩夢「ゆ、ゆうひゃ……」

むにゅむにゅ

侑「もちもちだね」

歩夢「も、もう～！」

侑「あはは」

歩夢「侑ちゃんだって！」

むぎゅ

侑「んぐっ」

むにゅむにゅ

歩夢「ほら、こーんなに柔らかい」

侑「はずはひいよ、あゆむ……」

歩夢「これでおあいこだね」

侑「あったかくなってきたね」

歩夢「そろそろエアコン、効いてきたかな？」

侑「そしたら、布団から出られるね」

歩夢「今日は、何か予定あった？」

侑「特に何も」

歩夢「…………」

侑「…………」

歩夢「ねえ、侑ちゃん」

侑「うん」

歩夢「もう少し……こうしてたいな」

侑「私も」




ﾋﾟｰｯ

さむいね。


でも、あったかいよ。

おわり。短くてごめんなさい。
朝寒くて起きられないから書きました。