0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/21(火) 23:56:48.71ID:QJPS0+RyP
学生「お、女さん、俺、サッカー部の学生といいます!ずっと貴方のことが好きでした・・・」
女「・・・」
学生「ぼ、僕と付き合ってください!」
女「・・・ごめんなさい」
学生「・・・」ガクッ
トボトボ
?「お・ん・な・っ・!」
女「キャッ!」ビクッ
0003以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/21(火) 23:58:32.89ID:QJPS0+RyP
女友「見てたわよ・・・女、あんたホントもてるわね、今日の文化祭だけで10人は告られたんじゃない?」
女「女友おどろかさないでよ・・・それにみてたって・・・」
女友「今のはしかもサッカー部の主将の学生じゃない?あいつかなりもてるやつだったよね?」
女「し、しらない」
女友「しらないってねぇ~あんた・・・ホントあんたはかわいげないわ・・・」
女「・・・」
女友「私なら、一回は頂いてみるわよw」
女「いただく・・・?」
女友「たべちゃうんだよ!wwwwww」
女「たべちゃう・・・って」カァー
0004以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/21(火) 23:59:25.08ID:QJPS0+RyP
女友「はいはい、うぶなあんたは初恋の人と結婚するって夢があるんだったわよね・・・」
女「・・・」コクリ
女友「今時そんな事考えてる、化石はあんたくらいよ」
女「か、化石って・・・ひどい・・・」
女友「あんたにこれだけ言い寄ってくるいい男がいるのに、それを蹴ってまで大事におもう相手って誰なのかしらね?」
女「・・・か、かっこいい人だよ・・・とっても」
女友「惚気るわね~あんたより先にみつけて・・・私が先に味見を・・・」ジュルリ
0005以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:00:32.83ID:qtfmScnaP
女「だめ!」
女友「じょうだんだってw」
女「ほんと?」
女友「ほんと、ほんと!私があんたを本気でだますことなんかいったことある?」
女「な、ないけど・・・」
女友「私はね、兄貴に似て自分に正直なの、だから・・・嘘をつこうとおもっても行動にでちゃう馬鹿正直者ってやつよ」ケラケラ
女「・・・だからといって、 なことをすぐ・・・その・・・」
女友「 なことがなんだって?」ニヤニヤ
0008以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:02:26.27ID:9bnemu7lP
女「なんでもない!」カァー
女友「まぁいいわ、とりあえず打ち上げいくわよ!」
女「・・・もぉ」
男(・・・サッカー部のあいつまでふられるなんて、クラスでくだらない話をするだけの俺なんか・・・)
男「教室に戻るか・・・」
教室
委員長「みんなぁ!お疲れ様でした!」
クラス一同「おつかれさまでしたぁああああ!」
パチパチパチパチパチッ
0009以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:04:29.42ID:qtfmScnaP
委員長「今回のクラスの出し物の見事!校内1位に選ばれました!」
クラス一同「いよぉおおおおおおおおおおおお」
パチパチパチ
委員長「これはクラス皆の努力で得たものだ・・・だがあえて一人の功労者・・・彼に一番の感謝の気持ちを伝えたい」
クラス一同「・・・・・・」
シーン
委員長「それは、男君、キミだ!」
0011以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:05:45.42ID:qtfmScnaP
クラス一同「男、ありがとぉご苦労さまぁ」
パチパチパチパチ
男「え、俺?なんで?」
男友「ほら、前にいけって」
男「な、なんだよ・・・もう・・・」
委員長「みんなも知っているとおもうが、彼は誰よりも遅くまで残り、誰もが嫌がる仕事をこなしてくれた」
クラス一同「ぱ・し・り・き・ん・ぐ」
0012以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:06:39.25ID:qtfmScnaP
アハハハッハハハハ
男(こ、こいつら・・・あ、女さんにまで笑われてる・・・ち、ちくしょぉおおおおおおお)
委員長「そう、悪く言えばパシリ、人に言われたことをあまり断ることを知らない、典型的な日本人」
クラスの誰か「委員長の方がひどいぞ」
アハハハッハハッハハハ
女「クスクスクスクス」
男「も、もぉ・・・やめてくれよ・・・」(くそぉおおお)
0013以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:07:57.60ID:qtfmScnaP
委員長「だが、よく言えば真面目、人情に厚い」
女(う、うん)コクリ
委員長「そんな彼に感謝しよう」
パチパチパチパチ
クラスの誰か「よ、パシリ日本一!」
男「お、おまえら・・・・?」
アハハッハハッハ
0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:09:26.10ID:qtfmScnaP
男「お、俺を笑いものにしやがって、もう何もやってやんねーからな」
クラスの誰か「いや~ん、断っちゃだめぇえええ」
アハハッハハハハ
アハッハハ
アハッハハハ
・・・
・・
・
半年後
0015以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:10:23.42ID:qtfmScnaP
ピリリリ...
男「ん~?父さん?」
ピッ
父「男か?今日大事な話があるから家に戻る、風呂沸かしておいてくれ」
男「大事な話?」
父「それは戻ってから話す、今は忙しいからきるぞ」
男「ちょっとまてよ」
ツーツーツー
男「わけがわからない・・・」
0016以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:11:48.50ID:qtfmScnaP
父「おぅ、ただいま~」
男「父さんお帰り」
父「やっとあのプランが軌道に休みとれたよ、ふぅ~」
男「お疲れ様、で大事な話ってなんだ?」
父「まてまて、まずは一息つかせろよ、2ヶ月ぶりの我が家なんだから」
男「はいはい、お仕事ご苦労様です」
父「とりあえず茶」
男「あ~お茶・・・ないや・・・」
父「そうか、そうだな・・・男一人じゃお茶はのまんしな・・・まぁいい水いっぱいくれ」
0017以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:13:05.61ID:qtfmScnaP
キュ、ジャババ
男「水道の水でわるいな、ほい、ここおくぜ」 トンッ
父「ありがとうな、ゴクゴクゴクッ・・・ぷはぁ~」
父「・・・・男」
男「なんだよ、急にマジな顔して」
父「父さん、再婚しようとおもう」
0018以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:14:49.24ID:qtfmScnaP
!?
男「へ、へぇ~そんな相手がいたんだ~、俺はかまわないぜ?父さんもまだ人生は先がながいだろ?」
男「これで、お母さん?になる人がきてくれるなら、親父の数週間分のたまった臭いパンツとか洗わないで済むしなw」
父「・・・そ、そんなに臭かったか?父さんそんなに感じなかったが?」
男(これだから研究オタは・・・)
男「で、相手は?美人?式はあげんの?」
父「相手は、うちの会社の方だ、黒い髪の長いきれいな方だ」
男「へ~親父もやることやってんだw」
父「ゴホンッ」
男「てれんなよw」
父「ただ、お前のお母さんになる人は」
0021以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:16:19.32ID:qtfmScnaP
男「ん?なにか問題でもあんの?」
父「問題っていうか・・・そのな・・・」
男「なんだよはっきりいえよ」
男「前の旦那さんとの間に子供がいて・・・その」
男「へ~バツイチか・・・」
父「ああ・・やっぱりダメか?」
男「ん?別に俺が口を出すことじゃないだろ?」
父「そうか・・・そういってもらえると気が楽になった」
男「もう俺も18だぜ?いちいちそんなこと気にするなって、だから父さんは自分の人生楽しめよってw」
父「・・・ありがとうな」
0022以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:17:24.05ID:qtfmScnaP
男「照れるから面と向かってそんなマジ顔で頭さげるなってwそ、そうだお母さんになる人の子供っていくつくらいの人?俺弟か妹ほしかったんだよな」
父「ああ、そうだな・・・確か・・・」ペラペラペラ
男「手帳かよ、結婚する人の子供くらい覚えろってw」
父「すまんすまん、えっとこれだ・・・年は・・・お前と同じか19xx年○月△日」
男「タメか・・・でも俺の方が誕生日早いから兄貴かな?俺が」
父「そうなるな・・・県立○△高校に通う・・・女ちゃんって子だ・・・」
男「・・・・え?」
父「あ、お前と同じ学校か・・・すまんな、ほんと忘れっぽくて」
男「・・・・女?え・・・?」
0025以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:19:39.73ID:qtfmScnaP
父「なんだ?知り合いか?かわいい子だったな・・・」
男(あいつと・・・俺が兄妹・・・・?うそだろ・・・)
父「どうした?」
男「なんでもねぇ・・・」
父「それでだな、一度挨拶にきたいというんで今日・・あと1時間もしたらうちに来ることになってる」
男「・・・・うん」
父「だから、そのなんだ・・・よろしく頼むな、これからも・・・」
男「い、いいって気にすんなよ」
0026以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:21:18.17ID:qtfmScnaP
父「じゃ、私は来るまでの間に風呂にでも入ってくるわ」
男「お、おう、着替えだしておく」
父「すまんな」
男「きにすんなよ」
トトトトット、ガラガラ
男「これで・・・兄妹ってとになれば・・・俺の恋も終わりかな・・・」
0029以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:23:03.59ID:qtfmScnaP
ピンポーン
父「お、来たか」
ダタッタタ
女母「失礼します」
父「いらっしゃい、息子には理解してもらえたよ」
女母「よかった~」ホッ
父「とりあえず中にはいって、ほら・・・女ちゃんも」
女「は、はい・・・お邪魔します・・・」
0030以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:24:22.31ID:qtfmScnaP
男「お茶がないのでジュースで申し訳ありませんが、よろしければ・・・」
コトッ、コトッ
女母「おかまいなく」ニコッ
女「い、いただきます・・・」モジモジ
父「ほら、家族になるんだからそんな緊張しないで」ニコッ
女「は、はい・・・」ゴクゴク
男(やっぱりかわいいよな・・・女ちゃん・・・)
0031以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:25:57.52ID:qtfmScnaP
父「では簡単に自己紹介を・・・これが、私の息子の・・・」
男「男です、よろしくお願いします」ペコッ
女母「よろしくね、男さん」
女「よ、よろしくお願いします」
父「それで、男・・・こちらが先ほど伝えた」
女母「女母です、急なことでびっくりしたかもしれませんが・・・これからはよろしくお願いします」ペコッ
父「そして娘さんの」
女「お、女です」ペコッ
0033以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:28:11.02ID:qtfmScnaP
男「よ、よろしくお願いします」
父「簡単な自己紹介もすんだところで、お前に伝えることがもう1つある」
男「まだなにかあるのか?」
父「その、今すぐ結婚というか、婚姻届出すわけじゃないんだ」
女母「男さんと女は同じ学校でしょ?そこで急に女が苗字が、変わると・・・ほらいろいろあるでしょ?」
男「は、はぁ・・・」
女母「ですから」
父「お前たちが卒業するまで婚姻届は出さないことにした」
0034以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:29:54.69ID:qtfmScnaP
男「そ、そうなんだ・・・」
父「まぁ・・・事実上、これから家族にはなるんだが」
女母「ですので、結婚は先になりますから、戸籍上は男さんの母ではありません」
女母「ですけど、私は今日から男さんを、家族、子供として接していくつもりです」
父「俺も女ちゃんを、大事な娘として育てていくことを約束する」
女「は、はい」
女母「これからは娘共々よろしくお願いしますね。男さん」
女「よ、よろしくお願いします」
父「よろしくお願いします」
男「よろしくお願いします」
0037以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:31:34.59ID:qtfmScnaP
男(事実婚・・・だとしても、俺にはもう・・・チャンスはないだろうし・・・・)
男(女ちゃん・・・はぁ・・・去年の文化祭の時・・・告白しておけば・・・よかった・・・)
男(まぁ・・・どうせふられるか・・・普段学校でしかあったことがないし)
父「・・・・・ですから・・・では、また後日・・・」
女母「はい、また会社でお会いしましょう」
父「おい、男きいてるのか?」
男「あ、うん・・・きいているよ」(やべ、ぼーっとしてた)
父「しっかりしろよ・・・お前は一応同い年でもお兄さんになるんだし、女ちゃんを守ってやる立場なんだぞ・・・?」
男「わかってるよ・・・」
0039以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:33:14.99ID:qtfmScnaP
女母「では、今日はこれで」ぺこっ
女「失礼します」ぺこっ
父「じゃあまた」ぺこっ
男「・・・・・」ぺこっ
がたん
男「あれ?何でかえったの?」
父「お前・・・本当に話きいてたか?」
男「え、いや・・・」
0041以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:34:57.53ID:qtfmScnaP
父「あちらにも荷物がたくさんあるんだから、週末引越し屋頼んで、荷物をこっちに移すって教えたろ」
男「そ、そうだっけか」
父「ったく・・・そうだお前の隣の洋間、女ちゃんの部屋にするから掃除しておけ」
男「大丈夫だって、掃除は週1くらいでやってるから」
父「お前ってそんな掃除してたっけ?」
男「・・・そりゃ・・・1年に父さんがかえってくるのは一週間程度だし・・わかんないだろうけど」
父「そりゃな」
男「結局は俺がこの家の家事全部やってんだから、それくらいちゃんとしてるって」
父「家事っていっても炊事洗濯は一人分だろ?威張ることじゃないだろ・・・」
男「高校生がやること自体めずらしつーのw」
父「そりゃそうか・・・あははっははは」
0043以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:38:05.03ID:qtfmScnaP
男「ったく、あははっははじゃないっての」
ピタッ、し~ん
父「・・・これから急に同い年の女の子と暮らすことになって戸惑うこともあるとおもうが」
男「お。おう・・・」
父「仲良くやっていこうな・・・」
男「わかってる」
父「で、お前、女母さんどうおもう・・・・?美人だろ?」
男「ああ、父さん好みの清楚な女性って感じだったな・・」
0044以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:40:32.50ID:qtfmScnaP
父「だろ~あれだけの美人放っておいたらバチがあたるよな・・・だからな」
男「はいはい、それだけまめにアプローチするくらいうちにこまめにかってきてくれたら」
父「う”・・・」
男「母さんも、あきれて出て行かなかっただろうよ・・・w」
父「そ、それはいうなよ・・・俺だって仕事で・・・必死に・・・」
男「冗談だよwあんな尻軽な女・・・もう母親とはおもってないよ」
父「・・・」
男「まぁ今度の女母さんのほうが、だんぜん美人だしね!」
父「だろ?だろ?あはははは、それに娘の女ちゃんも・・・親に負けずかわいいしな・・・ありゃもてるだろ・・・w」
男「だろ~な」
父「だろ~なって・・・お前同じ学校だろ?」
男「あぁ・・・」
男(そんなの、痛いほど分かってるよ・・・)
0046以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:43:03.73ID:qtfmScnaP
父「お前、まもってやるんだぞ?」
男「え?なにで?」
父「お前は兄になるんだし、それにあんないいこ、変なヤツに取られてもいいのか?」ニヤッ
男「・・・」
父(はは~んやっぱり・・・こいつは・・・)
父「まぁいい、週末の引越しが終わって、片付いたら俺また会社の方に暫く泊まりこみになるから」
男「え?またかよ・・・」
父「大丈夫だ女母さんはちゃんと定時に帰すから、家事はある程度やってもらえるから」
0048以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:45:47.18ID:qtfmScnaP
男「いや、ちがくてさ」
父「俺はいいんだよ、どうせ会社で同じ部署だからさ」
男「あ、ぁそうか・・・」
父「毎日、一緒に仕事できるんだし十分だ」ニタァ
男「父さん、笑顔やらしいぞ・・・」
父「すまんすまん」
男「どっちにしても・・・これから家族が4人になるのか・・・」
父「そうだな・・・・」
男「暫くずっと一人の夕飯だったけど、今度から家族みんなで・・・」
父「お、おれは・・・?」
男「あ、わすれてた」
父「・・・」
0052以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:51:18.77ID:qtfmScnaP
引越しの日
父「ふぅーこれで荷物は全部かな?」
男「このダンボールが最後だな」
女母「お二人ともお疲れ様です!お風呂も沸かしてありますから、二人とも入ってきたらどうですか?」ニコッ
父「それじゃ、入るとするか・・・男たまには親子仲良く風呂に入るか?」
男「・・・俺にそんな趣味はないよ」
父「残念だな、たまには男同士裸の付き合いをとおもったんだが」ニヤッ
男「父さん、あなたがそんな顔するとマジやばいんで、やめてくれ・・・」
ドドトトト
父「こんなナイスミドルな俺の笑顔がきかんとは・・・」
女母「クスクスクス、アナタ、男さんをいじめてないで早くお風呂に入ってください」ニコッ
父「久しぶりに息子がどれだけ育ったか見てやろうとおもったんだがな・・・」ボソッ
0054以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:57:35.68ID:qtfmScnaP
男「・・・ふぅ、父さんも女母さんがきてから、なんか変わったな」
男「昔はあんな冗談で和ませるような人じゃなかったのに・・・」
男「守るべき女性ができると男は変われるものかな・・・」
男(俺も・・・守るべき女性・・・女さん・・・)
コンコン
女「男くん、お話が・・・はいっていいですか?」
男「は、はい、どうぞ」
ガチャ
0055以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 00:59:09.49ID:qtfmScnaP
女「さ、先ほどのお礼を・・・」
男「いいのに、そんなの俺たち家族なんだから」
女「そんなわけにはいきません」ニコッ
男「そんな他人行儀な・・・」
女「今日は本当におつかれさまでした」ペコッ
男「いや、家族だし当然でしょ」
女(家族だからかぁ・・・)
男「ん?俺何か変な事いった?」
女「いえ、なんでもありません」
0057以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:05:09.53ID:qtfmScnaP
女(良く考えたら・・・はじめて男くんの部屋入っちゃった・・・)キョロキョロ
女(あ、あのポスター!あのバンドがすきなんだぁ・・・あ、あれは・・・)ジー
女(文化祭の時の準備の時の写真かな・・?あのときの男くんかっこよかったなぁ~)ホワァ~ン
男「女さん・・・?女さん?」
女「は、はい、男くんなんですか?」ドキッ
男「女さんて、結構おっとりした人なんですねw」
女「え、えっっと・・・」カァー
男「学校ではあんまり話してなかったですし、良く分からなかったんですけど・・・」
女「そ、そうですね・・・」
男「想像より、ずっとかわいい人なんだなぁって・・・」
女「!?え、ええ?」
男「お、俺なにいってるんだ・・・」
0058以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:07:26.26ID:qtfmScnaP
カァー
・・・・・・
・・・
・
台所の女母「女~、ちょっと下にきて手伝ってくれる?」
ドキッ
女「は、はい、おかあさん今行きます」
カチャ、タタタッタタタ
男「はぁ・・・俺なに口走ってるんだろ・・・変に思われたかな」
女(かわいい、って言われちゃった・・・)ニコリ
0062以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:10:38.83ID:qtfmScnaP
トントントン
女母「なに?なに?ニコニコしちゃって・・・はは~ん、さては・・・」
女「な、なんでもないです!」カァー
女母「だってアナタの大事な初恋の男くんの部屋にはいったんだもんのね」ニコニコ
トントントンピタッ
女「お、お母さんなんでそれを・・・」
女母「分かるわよ、アナタがいつも机の中にしまってた写真立て、男くんの写真がはいってたし」ニコニコ
女「な、なんでそれを・・・!」
女母「引越しの荷物詰め込むときに、みちゃったわ」ニコッ
女「・・・もぉ~」カァー
カチャカチャ
0064以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:13:20.28ID:qtfmScnaP
風呂場の父「女母さん、ちょっと着替えとってくれませんか?」
女母「あ、着替えだすの忘れてたわ・・・ごめんなさ~い、少々お待ちをー」
父「りょーかい、待ってます」
女母「女ちゃん、話はまたあとで・・・ねっ」パチリッ
女「おかあさんったら・・・もう・・・」
女母「アナタ今もっていきます~」
女「さて、これ終わらせちゃいましょ」
カタッガチャン、カパッ
カチッ、ボッ
女「弱火にして、これでよしっと」
女「あとはこれは・・・サラダかな?」
トントントントン
0067以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:21:15.34ID:qtfmScnaP
父「ふ~さっぱりした」ほかほか
父「風呂上りの楽しみは・・・っと」
カチャ
父「あったあった」
カチ、プシュ
父「ごく・・・・・ごくごくごく、ぷはぁあ~」
女母「アナタ、それ飲み終わったら、男くんにお風呂はいるようにいってきていただけますか?」
父「おうそうだった、ご、ごごごごく、ぷはぁあ~」
ゲプッ
0069以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:28:20.76ID:qtfmScnaP
父「女母さん、この空き缶はどこにおいたらいいかな?」
女母「はいはい、それは私が片付けておきますね」
トットトトトッ
父「・・・奥さんがいるっていいな」ニンマリ
父「ん?あのダンボールは・・・?」
ガサゴソ
父「これは、ははぁ~ん女ちゃんの荷物だな」ニヤニヤ
父「よっと」
ガシッ
タンッタタッタタッタ
0077以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:44:32.93ID:qtfmScnaP
ドンドンドンドン
父「ちょっと男、扉あけてくれ」
男「なんだよ、もっと丁寧にノックしろよ」
父「仕方ないだろ、両手がふさがっているんだから」
ガチャ
男「なにかよう?」
父「なにかとはなんだ・・・風呂あいたから入れ」
父「それと・・・これ、女ちゃんの荷物が下に残ってたみたいだから」
男「ん?」
0079以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:51:29.59ID:qtfmScnaP
父「両手ふさがってるから、女ちゃんの扉あけてくれ」
男「・・・って本人いないのにあけられるかよ・・・:
父「この家の家長は誰だ?」
男「・・・それを理由にするか?」
父「ここは私の家、家長は私、なら女の部屋も私の権限であけてもOKだろ?」
男「ったく・・・年頃の女の子が父親なんか絶対部屋なんかいれないだろうに・・・」
父「手が痺れてきた、早くしろ」
男「ったく、一度おろせよ」
父「早く!」
0082以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 01:57:02.64ID:qtfmScnaP
男「・・・本当にあけていいんだな?」
父「私が許す」
ゴクリ・・・
カチャ
男「こ、これが・・・」
父「手が痺れた、お前これ女ちゃんに渡しておけ」
ポイッ
男「おっととと・・・」
父「後は任せた」ニコッ
ダタタタッタタタ
男「・・・・なんだったんだ・・」
0083以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:02:03.55ID:qtfmScnaP
男(それにしても・・・なんだか、うちじゃないような・・・女の子っぽい・・・そう甘い香りのする・・・)
男「そういえばこの荷物ってなんなんだ?」
男「見たところ、家具も荷物も揃ってるようにみえるけど・・・やけに軽いし・・・・」
カパッ
男「写真・・・立て?だけ?」
男「こんなので重いはずがないだろう・・・あの、クソオヤジ・・・・」
男「何の写真だろ・・・」
カチャ、クルッ
男「!?」
男「え、これって・・・俺か・・・?」
男(おちつけ、おちつけ)
男(これは・・・どういうことだ・・・まさか、女ちゃん・・・俺のこと・・・)
男(そんな都合のいい理由があるはずが・・・でも・・・それしか・・・)
0086以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:09:21.46ID:qtfmScnaP
ドタドタドタドタ
ビクッ
男(誰か来る?や、やばい・・・)
カチャ、ポコッ
カチャン
女「はぁはぁ・・・お、男くん?」
男「ご、ごめんね勝手に部屋はいっちゃって、父が、これ渡すから中はいれって」
女「そ、それはいいんですが・・・あの、その・・・箱の」ドキドキ
男「はい、ここにおくね」
トン
0088以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:11:32.49ID:qtfmScnaP
女「ありがとうございます、えっと・・・中身みました・・・?」モジモジ
男「い、いやみてないけど・・・?」
男(ごめんなさい)
女「そうですか」ほっ
男「じゃ、渡したし、俺お風呂入ってくるね」
女「はい・・」
カチャ、パタン
女「よ、よかった・・・見られたら気まずくなっちゃうところだった・・・私が男くんの写真を飾ってるなんて・・・」
男(いま、中から聞こえた・・・男くんの写真をかざってるなんてって・・・気のせいじゃないよな・・・)
男(って・・・ことは、やっぱり・・・)カァー
父「計画通りだ」ニヤリ
0089以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:16:14.63ID:qtfmScnaP
ガラッ
ザバッ、ごしごしごし・・・
男(やっぱり、女さんの初恋の人・・・って・・・そういうことなのかな・・・・)
男(もしかして・・・両思い・・・なのかな・・・でも兄と妹・・・でも・・・)
男(・・・どうにかして・・・確かめたい・・・けれど・・)
ザバッ
男「告白・・・してみるかな・・・」ポツリ
チャプン・・・
男「・・・でも、もしも・・・断られたら・・・ぁああああああもおお」
女母「ど、どうしたの?男くん?何かあった?」
男「な、なんでもありません」
男(・・・自信がない)
0092以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:21:04.30ID:qtfmScnaP
父「女母さん、ちょっと」
女母「なんです?」
父「どうやら、子供たちが・・・お互い好いてるようなんだ」ボソッ
女母「まぁ~ということは男くんも?」
父「たぶん・・・・いや間違いなく、女ちゃんを好いてる」
女母「・・・女ちゃん、聞いたら泣いちゃいそうね」ニコッ
父「で、でな・・・そうだんなんだが・・・」ボソボソ
女母「そうですね・・・・私たちだけ幸せになるってだけじゃ・・・ほんとの・・・」ボソボソ
0094以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:24:55.57ID:qtfmScnaP
夕飯
父「お~この煮物・・・いい味でてるな・・・女母さん、これはアナタが作ったんですか?」
女母「ぶー、はずれです」ニコッ
父「ざ、残念だな・・・ということは女ちゃんか」
女「は、はい・・・気に入ってもらえてなによりです・・・」テレッ
父「女ちゃんは、きっといいお嫁さんになるな・・・私が保証する」
女母「ちょっと、早速浮気ですか・・・?」ニコニコ
父「そ、そんわけないだろ!わ、私は残りの人生をアナタにささげると、ち誓ったばかりだろ・・・」
0097以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:30:51.57ID:qtfmScnaP
ニヤリ
男「ほぉ~それがプロポーズの言葉か」
女母「!?」
父「・・・な、なにをいってるんだ・・・わが息子よ・・・」
男「声がうらがえってるぜwずぼしかよ」
女母「・・・・」カァー
父「お、おまえなぁ・・・」
0099以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:33:33.04ID:qtfmScnaP
父「と、ところで」
男「ん?」
父「こうやって、家族初めて揃ったんだ、明日皆でどこかにでかけないか?」
女母「いいですわね!」ニコッ
女「わ、わたしもいいです」
男「・・・ここで断ったら俺が悪者だろ?」
父「・・・・」ニヤニヤ
男「選択権はないんだな・・・わかったどこでもいくよ」
父「よろしい」ニヤッ
0101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:38:50.69ID:qtfmScnaP
父「ということで、明日の日曜日、東京○○○らんどいきます!」
女母「賛成」パチパチパチ
女「さ、さんせい」パチパチパチ
男「・・・って親子であの場所かよ!」
父「家長の決定事項には従いなさい」ニヤニヤ
女母「そうですよ、男さん」ニコッ
男「わかったよ」シブシブ
女(男くんと・・・で、デートじゃないけど・・東京○○○らんどにいける・・・)
0102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:48:35.49ID:qtfmScnaP
父「じゃそういうことでよろしく、そう明日の朝そうだな・・・○時までにもってきてよ」
父「わるいな、面倒頼んで、じゃお願いします」
ピッ
父「とりあえず明日の朝までに会社の知り合いからフリーパス譲ってもらえる約束とりつけたから・・・」
男「なんか異常にスムーズだな・・・」
ギクッ
父「な、な~に私くらいの役職になると、チケットの1枚や2枚・・・簡単なんだよ」
女母「そうですわね・・・ただ職権乱用は・・・あれですけどね」ニコッ
0103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:50:47.57ID:qtfmScnaP
父「では明日の朝9出発するから、各自それまでに準備をしておくように!」
男「準備っていってもアトラクション巡るだけだし、せいぜいデジカメくらいだろ・・」
男「わざわざ準備しろっていうものでも・・・」
父「家長の決定事項」
女母「ですわね」ニコニコ
男「し、職権乱用だ・・・」
0106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:54:34.17ID:qtfmScnaP
その晩、夫婦の寝室
父「これで明日、私たちがチケットをおいて・・・会社にいくと・・・」
女母「はい、そして家長権限で二人で遊んで来いと書置きする」
父「表はしぶしぶ、心は喜び、二人はデートと・・・はぁ・・・親の私たちがお膳立てしないといけないとは・・・」
女母「女ちゃんは・・・奥手な子ですから・・」
父「・・・それは男の方もそうだ、私とは違ってなんたる根性なし・・・」
女母「お互い・・・」
父「好いているのにな・・・」
女母「私たちの様にですね・・・」ニコッ
父「そうだな・・・」チュッ、・・・・ス~ モミッ
女母「そんな・・・もう・・・ なんですから・・・あぁん・・・」
父「とりあえず・・・夫婦なんだから・・・ね・・・」
0108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 02:58:38.49ID:qtfmScnaP
女「デジカメおk」ビシッ
女「ガイドブックおk」ビシッ
女「お気に入りの服おk」ビシッ
女(この服・・・子供っぽくないかな・・・男くん・・・気に入ってくれるかな・・・)
女「わ、私はなにを・・・か、彼は・・・男くんは・・・お兄さんになる人なのに・・」
女(でも・・・兄妹じゃ・・・いやだな・・・)
女(私の初恋・・・これで終わりかな・・・)グスン
0110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:01:23.09ID:qtfmScnaP
男「準備っていってもな・・・」
男「特になんにもないし・・・」
男「男の俺が・・・はしゃいでもな・・・」
男(・・・女さん・・・明日、楽しんでくれるかな・・・)
男(父さんが、はじめ言い出したときは・・・かとおもったけど・・・)
男(明日・・・女さんの笑顔みられるとおもえれば・・・)
男(少しは・・・明日が楽しみになってきた・・・)
0111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:07:16.72ID:qtfmScnaP
翌日早朝
父「このチケットと・・・」
女母「この書置きを・・・」
父、女母「・・・二人が・・・もうちょっと素直になれますように・・・」
ガチャン、バタン、カチャ
キュルル、ブォン
ブーン
・・・
・・
・
0113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:13:53.26ID:qtfmScnaP
男「ふわぁ~、朝か・・・せ、洗濯・・・」ボォー
ガチャ、バタン
トテトテトテ
男「・・・そうか、今日から女母さんが・・・ふわぁ~」
男「まだ・・・6時か・・・・やけに・・・しずかだな・・・」
トテトテ
男「あれ?この時間におきてるはずの父さんがいない・・まだ寝てるのか?」
男「ったく・・・休日だからって・・・」
男「テーブルの上に何かある・・・?」
0114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:15:52.05ID:qtfmScnaP
男「チケット?え、えーと2枚、あとこれは・・・」
ピラッ
男「なんか書いてあるな」
書置き
父さんと母さんは急な仕事が入りいくことになりました
帰りは明日になるとおもいます
チケット2枚と今日の交通費をおいていきます
チケットがもったいないので(とても高いんだぞ)
「必ず」二人でつかってください
これは家長命令です
なお、証拠に必ずアトラクション入り口前で二人が並んで手をつないだ写真をとってくること
0116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:17:51.44ID:qtfmScnaP
男「はぁ・・・?なんだって・・・・?」
バタン、トテトテトテトテ
女「おはようございます、男さん」むにゃむにゃ
男「お、おはよう、女さん」
女「男さん、朝早いですね、朝ごはん急いでつくりますね」
男「ち、ちょっとまって!」
女「ふぇ?なんですか?」
男「これを読んでください」
0117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:19:52.41ID:qtfmScnaP
男「・・・どうする?」
女「ど、どうしましょ・・・」
男「や、約束すっぽかしたのは父さんたちだし、こっちも行かないでもいいとおもうんだけど」
男(い、いきたいけど・・・)
女「いいきましょうか・・・」
!?
男「か、家長命令だから・・・し、仕方ないよね、あははっはは」
女「そ、そうですよね あははっはは」
男女(こ、これはチャンスなの・・・?)
0118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:22:01.94ID:qtfmScnaP
男「じ、じゃ準備し、してくる・・・!」
女「わ、私も男くんに見せたかった服準備してくる・・・」
女(あっ・・・・・あぁぁぁぁぁぁ)
男「え?えっと・・」どきどき
女「え、えっと・・・」どきどき
男(がんばれ、俺)
男「そ、その服早くみたいなぁ」
女(え、え・ええええええ)
男「俺にみせたいって服なんでしょ?」どきどき
女「う、うん、きがえてくるね」カァー
男(良くやった俺)バックンバックン
0128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 03:29:25.51ID:qtfmScnaP
ドタドタドタドタ
カチャ、バタン
女「お、男くん本気かな・・・」
女「男くん、この服きにいってくれるといいな・・・」
ピリリリッ...
女「お母さん・・」
0129>>126は破棄
2009/04/22(水) 03:30:47.20ID:qtfmScnaP
ピッ
女母「女ちゃんおきたわね」
女「おかあさん!なんであんな書置きしていくのよ!」
女母「あ~もうよんだのね、それなら話は早いわぁ」
女「はやいって・・・?」
女母「女ちゃん、単刀直入にいうわ」
女「・・・・はい」
女母「あの人が確証をもって男ちゃんは、あなたの事が好きっていってるのよ」
女「え、え・・・」
女母「つまり女ちゃん、おめでとうアナタは両想いってことよ」
女「ほ、本当に?」カァー
0148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 07:49:53.16ID:qtfmScnaP
女母「でも、これを伝えたからってアナタは男くんに告白したりしないでしょ?」ニコッ
女「う、うん」
女母「男くんから、告白されるの待ってるんでしょ?」
女「はい・・」
女母「伊達に1年から片思いで、告白されても全部断ってないわね」ニコッ
女「それは・・・」
0152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 07:57:26.88ID:qtfmScnaP
女母「私あなたのそういう頑固なところ好きよ」
女「お、おかあさん」
女母「本当はね、あの人に言っちゃダメって口止めされていたんだけど」
女「うん」
女母「あなたのその覚悟、昔から告白されては断ってるって事、女友ちゃんからきいていたから・・・」
女「あ、女友ちゃん・・・たら・・・」
女母「モテル娘を持つ母ってのも鼻が高いのよ」
女「・・・」
0154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:03:27.53ID:qtfmScnaP
女母「意地悪が過ぎたわね、でも・・・アナタにとって男くん以外は皆同じなんだもの、仕方ないわね」
女母「そこまで想っているなら、とことん行きなさい」
女「うん、ありがとう」
女母「なんなら、子供だって作ってもいいわよ、そんなのお母さんの稼ぎでなんとかするから・・・ネッ」
女「お、お母さん・・・・」アセアセ
女母「ただし・・・」
0155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:07:42.07ID:qtfmScnaP
女「・・・・」
女母「男くんから告白される立場でいなさい!それが絶対条件よ」
女「うん・・・私男くんに告白してほしい、何年でもまってる」
女母「その覚悟はうれしいんだけど・・・・私がおばあちゃんになるまでに、孫の一人や二人つくってくれると・・・うれしいな」ニコッ
女「・・・もぉ~」ボッ
女母「つまりはそういうことだから、今日はがんばるんだよ」
女「うん」
女母「じゃ、また今度ね、ばいばい」
ピッ
0156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:11:20.48ID:qtfmScnaP
女母「女ちゃん、あなたならきっと・・・」
同僚A(子供に電話か・・・それにしても見た目とは違い、子供つくれだの・・・何だのとか・・)
同僚B(この人は、社内でなんつー会話を・・・)
同僚C(・・・こんな綺麗な大人の女性が、子供つくっていいとか・・・あぁ・・おれもいわれてみたい・・・)
同僚D(娘もモテもて、本人も美人・・・あぁ・・・その美人の娘さんと、女母さんまとめてだいてみてぇ・・・ちくしょぉお)
悶々、悶々
ガチャ
ビクッ
父「おはよう!」
0157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:14:01.49ID:qtfmScnaP
スタッフ一同「おはようございます、チーフ」ペコッ
父「挨拶はいいから、仕事続けて」
スタッフ一同「はいっ!」
同僚D(・・・チーフ、いやこいつが・・・俺たちの憧れの女母さんを・・・そして血のつながらない女子高生の娘を・・・)ジロッ
父「D君、なにか質問でも?」
同僚D「い、いぇ・・・なんでも・・・・」
父「そう」
同僚D(・・・女母さんを取り戻すには・・・まずは・・・この仕事で上に・・・本社に認められて、チーフを追い抜くことだ)
同僚D「うぉおおおおおおおおおお」
父「お、おおぅ、気合入ってるね」ニコッ
0158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:16:31.76ID:qtfmScnaP
ピッ
女「お母さん・・・」
女(よぉ~し、今日はがんばるぞぉ~)
シュル、、シュル、スルスル
キュッ
女(この服、男くんきにいってくれると・・・いいな・・・)
コンコンッ
0159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:19:00.90ID:qtfmScnaP
女「は、は~い?」ドキッ
男「あ、朝ごはん、簡単なのしかできないけど、作っておいたから・・・その、よかったらどうぞ」
女「は、はい」ドキドキ
男「じゃ、下にいってるね・・・」
ドタッタタッタタ
女(男くんも、私のことを・・・思ってくれてるって・・・)
女(意識しちゃって・・・声をきくだけでも・・・ドキドキする・・・)
0160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:23:18.00ID:qtfmScnaP
男(はぁはぁ・・今日は二人で・・・でーと・・・?なのかな・・・ドキドキ
男(き、緊張してきた・・・)
男(で、でも・・・今日は・・・)
ピラッ
なお、証拠に必ずアトラクション入り口前で二人が並んで手をつないだ写真をとってくること
男(手・・・手をつなぐ・・・んだよな・・・)
男(俺の手、汚くないかな・・・)
クンクンッ
男(大丈夫だとおもうけど・・・良く洗っておこう・・・)
0161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:31:09.80ID:qtfmScnaP
女「わぁ~おいしそぉ~」
ドキドキ
男「か、簡単なものしかできないけどね」テレッ
ドキドキ
女「い、いただきま~す」
男「め、召し上がれ」
男、女(ふたりっきりで食事なんて、緊張する・・・・)
0162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:34:18.56ID:qtfmScnaP
カチャ、パクッ
女(おいしい・・・男くんの手料理・・・うれしいな、えへへへへ)ニコリ
男「ど、どう?口に合うかな・・・」
女「はい、おいしいです、とっても」ニコッ
ドキンッ
男「か、かわいい・・・」ボソッ
女「え?えと・・・・」(///)
男「ご、ごめん・・・」(二人きりだと・・・意識しすぎて・・・つい声が・・・)
0164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 08:39:28.58ID:qtfmScnaP
モジモジ
モジモジ
男「あ、あの」
ビクッ
女「は、はい」(あぁん、声が裏返っちゃう)
男「今日の予定なんだけど・・・ほらその・・・父さんたちいないでしょ・・・?」ドキドキ
女「はい・・・」ドキドキ
男「そうなると、足が・・・その車がないわけだから・・・」ドキドキ
女「あっ、電車で移動になるんですね」ドキドキ
男「そ、そう、少し早くでて・・・」ドキドキ
女「そうですね、ここからだとちょっと電車は遠回りですから・・・」ドキドキ
0247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 19:44:20.85ID:qtfmScnaP
男「食べ終わったら、出発しよっか・・・」
女「は、はい」
男「じゃあ、早く食べちゃおう」
女「そうですね」ニコッ
男「いただきます」
・・・
・・
0249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 19:49:23.10ID:qtfmScnaP
女「後片付けは私がやりますね~」
シュルシュル
男(女さんのエプロン姿・・・)
キュッキュッキュ
男(・・・か、かわいい・・・)
ジャバババッバ、パパッ
ムクッ
男(・・・やばい!!)
0250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 19:50:43.69ID:qtfmScnaP
カチャカチャ
男(し、鎮まれって・・・)アセアセ
カチャカチャ
女「ん?」
男「なんでもないよ」ニコリ(こ、こないで・・・)
0251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 19:59:08.61ID:qtfmScnaP
女「?」
男「あ、あははっはは」(鎮まれ、鎮まれ・・・)
・・・
・・
・
女「男くん、二階の戸締り確認したよ」
男「こっちも下の戸締り、ガス栓締めた」
女「それじゃ」
男「いこっか!」ニコッ
女「はい」
カチャ、バタン、カチッ
男「玄関の鍵もおkっと」
0254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:04:13.93ID:qtfmScnaP
コツコツコツコツッ
男(わ、話題がねぇ・・・)
女「・・・」
男(・・・何か話題を探さないと・・)
女「・・・」
男(学校のこと?それとも・・・きょ、共通のことが少なすぎる・・・)
男(・・・かんがえてみれば今まで教室で会うだけだったし)
男「・・・・」
女「あ、あの・・?」
0256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:06:20.17ID:qtfmScnaP
男「は、はい?」
女「えっと・・・」もじもじ
男「・・・?」
女「こ、この服、さっき話したやつなんですが・・・似合いますか?」
男「あ!あぁ・・」
女「ど、どうでしょうか」
クルクル、タッ
男「に、似合うよ・・・とっても・・・とってもかわいい」
女「ホントですか~?」パァー
男「うん、ホント、似合う、似合う」
女「えへへへへ」
0257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:13:30.58ID:qtfmScnaP
男(せっかく女ちゃんが話題をふってくれたのに・・・黙っていたら・・・)
グッ
男「女ちゃんは、今日行くところいったことあるの?」
女「実は・・・一回も行ったことがないんです」
男「へ、へぇ~女友さんと、仲がいいから良く、色んなところに出かけてるのかなって」
女「あ、なるほど~」
女「実はあんまり女友ちゃんとは、お出掛けしたことないんですよ」
男「それは意外だね」
女「はい、よくいわれます」
男「学校じゃいっつも一緒だからね」
0258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:15:02.07ID:qtfmScnaP
女「女友ちゃんは、えっとですね・・・自称自分に正直な女らしいので・・・その・・」
男「・・・ん?」
女「だ、だいたいいつも・・・男の人と・・・その・・・」
男「男の人と?」
女「デートとか・・・そんな感じなんです」
男「あ~そうなのね」
女「たまに遊びにきたと思えば、宿題写させてとかそんなので」
男「あははっはは」
女「ホント、ずるいですよね、クスクス」
男「そりゃ、女さん頭いいし、ね」ニコッ
女「そ、そんなことありません・・・」カァー
0261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:21:10.58ID:qtfmScnaP
女「だから、あんまりこうやって誰かと出かけるって事も・・・」
男「そうなんだ~女さんもてそうなイメージあるから・・」
男(お、俺なにいってるんだ・・・)
女「男の人とこうやって二人っきりでかけるなんてはじめてなんですよ」ニコッ
男(ドキッ)
女「わ、私・・・あんまり、そういうこと興味ありませんから・・・その・・・」
女(・・・男くんしか興味ないから)
男「そ、そうなんだ~?まじめだね~」
女「ま、まじめというか・・・あんまり縁がないというか・・・」
男「じゃ俺が記念すべき・・・だ、第一号だね」ニコッ
女「そ、そうですね・・・」カァー
0263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:24:11.12ID:qtfmScnaP
ガタンゴトン、ガタンゴトン
女「休日なのに混んでますね~」
男「そ、そうだね、ここはほら~」
スッ
男「周りみてもらえばわかるとおもうけど、目的地一緒の人ばかりだから、その」
女「なるほどっ!同じ目的地なら、考えることは・・」
男「そっ!同じって事、みんなだいたいこの時間に移動する人が多いんじゃないかな?」
女「1日中楽しみたいですものね」ニコッ
0264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:26:02.85ID:qtfmScnaP
キキィーガタガタッ
グラッ
女「キャッ」
ガシッ
男「お、女さん大丈夫・・・?」
女(お、男くんの胸に・・・だ、抱きしめられちゃってる)カァー
男「これだけ人が多いと、つり革もつかめないから大変だよね」
女「はい・・・」
男「・・・」
0268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:28:04.82ID:qtfmScnaP
ガタッ
男「おわぁ」
女「・・あ」
男「今日はやけに揺れるな・・・」
女「そ、そうですね」
男「ん・・・この感触は・・・」ムニャゥ
女「お、男くん・・・て、手が・・・」
男「!”&%$”$@」
バッ
0270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:32:22.62ID:qtfmScnaP
女「・・・・・」ドキドキ
男(や、やっちまった・・・・)ドキドキ
男「ご、ごめん」
女「じ、事故ですから仕方ないですよ・・・」
男、女「・・・・・・・・・」カァー
0273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 20:35:51.65ID:qtfmScnaP
男「・・・・・」
女「・・・・・」
男(気まずい・・・)
女(お、男くんに・・・・抱きしめられて・・・む、胸を・・・)
男「・・・」
女「・・・」キョロ
女(男くんの身体・・・思ったよりも、たくましかったなぁ・・・)
男(・・・でも・・・とても・・・やわかかかった・・・・)
お待たせしました、まもなく○○駅、○○駅に到着します
男、女(ビクッ)
0280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 21:08:18.46ID:qtfmScnaP
男「あ、そろそろみたいね」
女「そうなんですか?」
男「車内アナウンスでもきっとそろそろ・・・」
東京○○○らんどに向かわれる方は、○○駅を降りて△側にお進みください
男「ほら?ね」
女「ほんとですね」ニコッ
尚、現在駅構内は大変混雑しております、ホームでは足元にご注意ください
プシューガガッー
0282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 21:15:58.72ID:qtfmScnaP
ゾロゾロッ
女「キャッ、お、男くん」
ゾロゾロッ
男(女さん、流れに巻き込まれてる!)
男「女さん、手伸ばして」
女「・・・んー」グイッ
男「もうちょっと・・・」ガシッ
グッ
男「はぁはぁ、これで一安心」
0285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 21:20:30.00ID:qtfmScnaP
女「男さん・・・ありがとう」
男「この流れは凄いね・・・」
女「・・・ちょっと怖かったです、どこかに連れて行かれそうで」
男「女性には通勤ラッシュのような混雑はつらいよね」
女「はい、ちょっと苦手です・・・」
男(まぁ、この身体じゃ・・・仕方ないか)
女「お、男くん・・・」もじもじ
男「なに?」
0287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 21:26:57.31ID:qtfmScnaP
女「・・・その、手・・・」もじもじ
男「手?」
女「・・・手をずっと・・・握ったまま・・・」
男「ご、ごめん」
パッ
女「・・・別にこのままでも良かったのに」ポツリ
男「え、えっ?」
女「な、なんでもないです・・・」
ギュッ
0291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 21:38:42.31ID:qtfmScnaP
女「お、男くん?」ドキッ
男「ま、まだ人がいっぱいで危ないから・・・」
女「・・・うん、ありがと」
男「・・・」
女「・・・うれしい」
男「・・・」
0295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 21:49:14.75ID:qtfmScnaP
男「お、景色が変わってきた」
女「わぁ~・・・」
男「あれが入り口だね、ゲートでこのチケットを・・・」
男(それと・・・名残惜しいけど・・・そろそろ)
スッ・・・パッ
・・・ギュッ!
女「男さん」
男「な、なんで女ちゃん」
女「・・・まだ・・・ここも人が多いです・・・」
男「で、でも・・それだと中だってもっと・・・」
女「だったら、ずっと手・・・つないでてください!!!」
0305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:02:34.95ID:qtfmScnaP
男「!?」
女(いっちゃった・・・)
男「わかったから・・・その・・・ここでそんな大きな声を・・・」
ガヤガヤ
通行人A「うわぁ~大胆」
通行人B「俺もいわれてみてぇ~あんなかわいい子に」
ガヤガヤ
女{&%$#-?+!!」
男「あははっははは」てれてれ
0309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:09:45.18ID:qtfmScnaP
男「と、とりあえず・・・このままじゃ見世物になっちゃうしいこっか」
グイッ
女「・・・」
ダッタタタッタタ
・・・・・・
・・・
・
0311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:13:50.94ID:qtfmScnaP
♪~ ♪~ ♯~ ♪~
男「ハァハァ・・・この辺りまで来れば・・・」
女「はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ」
男「あ、ごめん、無理に引っ張って走っちゃって」
女「はぁはぁはぁ・・わた・・はぁはぁ・し・・・が・・・はぁはぁはぁわるい・・・ん」
男「話すならまず行き整えてw」
女「は、はい、はぁはぁはぁ」
すぅ~、はぁ~
すぅ~、はぁ~
男「落ち着いた?」ニコッ
0313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:21:23.53ID:qtfmScnaP
女「・・・はい」
ハァ、ハァ
男「あと、ごめんなさいはいいよ」ニコッ
女「え?」
男「実は俺も、もうちょっと手つないでいたいと思ってたから」
女「え?」カァー
男(俺はこのチャンスを活かす、去年の文化祭の時のように・・公開したくはない)
男「だって、女ちゃんみたいなかわいい子となら、ず、ずっと・・・だって」
女「あ、あの、その・・・」もじもじ
0317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:28:21.77ID:qtfmScnaP
男「いやだったらいつでもいってね?」ニコッ
女「わ、私はいやじゃないです・・・」
男「そう?じゃあれから行こうか!」
女「はいっ!」ニコッ
・・・・・・
・・・
・
カシャッ
男、女「ありがとうございました」ペコッ
客「いえいえ~」ニコッ
0319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:35:03.68ID:qtfmScnaP
男「これでだいたい・・・アトラクションは回ったかな・・・?」
パラパラッ
女「このパンフレットだと、一応終わりみたいですね」
男「もう、大分暗くなってきたね・・・」
女「そうですね・・・」
男、女(この楽しい時間も、もう終わりかな・・・)
ガヤガヤ
♪~ ♯~ ♪~ ♯~
ワーワー
パチパチパチッ
男「ん?」
0321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:44:12.02ID:qtfmScnaP
♪~ ♪~ ♯~ ♪~
女「わぁ~きれい・・・」
男「あ、夜のパレードか・・・」
女「ねぇ・・・男くん・・・?」
男「みてこっか」
女「い、いいの?遅くなっちゃうよ?」
男「大丈夫だって・・・」
女「ありがと・・・」キュッ
男「・・・」ギュゥ
0329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 22:53:54.63ID:qtfmScnaP
女「♪~ ♪~」
女「わぁ~」ブンブン
男(あんなに喜んじゃって・・・)クスッ
女「♪~ ♪~ ♪~」
どんどんどんっ
男「お、花火」
女「わぁ~わぁ~」キャッキャッ
男(ドキッ)
男(・・・周り、カップルだらけかよ・・・)
女「わぁ、わぁー」
男(おいおい、あっちの木の陰でキスまで・・・)
女「きゃっ、わぁ~」
男(・・・・・・)ドクンドクン
0333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:00:51.86ID:qtfmScnaP
ドクンドクン
女「♪~ ♪~」
ガシッ
グイッ
女「え、男くん?」
チュッ
ンチュッ、チュチュ~
女「!?」
ドンッ
男「・・・」
女「・・・」
0335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:04:41.76ID:qtfmScnaP
男「ご、ごめん・・・」
女「・・・」
クルッ、ダッタタタッタタ
男「ま、まって」
はぁはぁ、はぁはぁ・・・
男「まって!」
ガシッ
男「ご、ごめん」
女「・・・・」
男「女ちゃんの顔みてたら・・・我慢できなくて・・・つい」
女「・・・」
0339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:10:10.17ID:qtfmScnaP
男「あ、ついじゃない!そんな軽い気持ちじゃない・・・本気なんだ・・・」
女「・・・かえろ」ポツリ
男「え?」
女「かえろ・・・」
男「分かった・・・」
女「・・・」
がたんごとん、がたんごとん
男(さすがに・・・嫌われたよな・・・)
男(無理矢理唇・・・うばったら・・・)
女「・・・」
0348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:14:44.33ID:qtfmScnaP
自宅前
男「ふぅ、やっぱり遠いな・・・」
女「・・・」
男(結局一言もしゃべってくれなかった・・・)
男「あれ、明かりがついてる・・・?」
ガチャ
男「やっぱり鍵も開いてる・・・」
カチャ
?「おかえりぃ~」
男「!?」
0349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:16:47.57ID:qtfmScnaP
父、女母「おかえりなさい、どうだった?どうだった?」
女「!?」
バッ、ダッタタタタッタタタタ、バタンッカチッ
父「す、すごい勢いであがっていったな・・・」
女母「ちょっと、ないていたような・・・」
父「お前・・・まさかなにかやらかしたのか?」
男「・・・」
父「正直にいわんか!」
男「き・・」
0353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:19:01.32ID:qtfmScnaP
男「キスを・・・した」
父「!?」
女母「まぁ・・・」
父「お前なぁ・・・よくやった」
男「あ・・・・?」
父「でも・・・女ちゃんないてたよな・・・」
女母「照れてるのかしら・・・」
男「・・・なんのことかわからないんだけど?」
0356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:21:20.84ID:qtfmScnaP
・・・・・・
・・・
・
父「無理矢理キスしただと・・・?」
男「女ちゃんがかわいくって、つい・・・」
女母「だから・・・あの子ショックで・・・」
父「女ちゃんは、お前のことがずっと前から好きだったんだぞ?」
男「え・・・?」
父「お前写真みただろ?」
男「え、えっと・・・」
父「あれで気が付かなかったか?」
男「あ、あの・・・」
父「この甲斐性なしが・・・」ばちんっ
0358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:23:14.66ID:qtfmScnaP
男「だ、だってよ・・・自信がなくて・・・」
父「あれだけ決定的な証拠をみて自信も糞もあるか、バカモノ」
男「・・・」
女母「男くん」
男「はい・・・」
女母「あの子はずっと男くんだけ見てきたの・・・」
女母「どんな人に声をかけられようが、そんなの全部関係ないの」
男「はい・・・」
女母「それを、いくら好きな人とはいえ・・・男の人にもなれてないあの子に・・・」
男「・・・ごめんなさい」
女母「いきなりキスされたら・・・ショックよね・・・?それにあやまるならあの子にちゃんと誠意をもってあやまりなさい」
0359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:25:04.44ID:qtfmScnaP
男「はい・・・」
女母「これは男くん、君の責任!これを果たせなかったら・・・わかってるわね」ニコッ
男「・・・グッ」
父「男、ちょっと耳かせ」
男「・・・?」
父「いいか、連れ子同士はな・・・・」ボソボソッ
男「!?」
父「一度くらい男らしいところ見せてみろ!」
ダタタタッタタッタタタタ
女母「アナタなにをこっそり伝えたんですか・・・?」ニコッ
父「女母さん、ちょっと相談があるんだが・・・」
0364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:28:10.41ID:qtfmScnaP
男「・・・」
こんこん
男「女ちゃん、俺の話を聞いてほしい」
女「・・・」
スゥ~、ハァ~スゥ~~
男「さっきはごめん」
男「あの雰囲気の中、女ちゃんの顔をみてたら・・・つい」
男「・・・ついじゃない・・・俺ずっと・・・女ちゃんことが好きだったんだ・・・」
女「・・・」
男「・・・こんなチャンス二度とないと思った、女ちゃんを放したくないと思った・・・」
男「去年さ、文化祭のとき、サッカー部のやつに告白されてたろ・・・?」
女「・・・」
男「俺さ、その場にいて・・・俺もタイミングをうかがって待ってたら・・・あいつが・・・」
0366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:31:07.11ID:qtfmScnaP
男「サッカー部の学生がさ・・・お前に・・・告白して・・・振られたのみて・・・俺じゃ・・・無理かなって・・」
男「それから、ずっと、ずっといえなくて・・・父さんたちの再婚話だろ・・・?」
男「これで、俺の恋は終わりかって・・・そうおもったら・・・」
男「今日の・・・夢のような・・・あんなチャンスが・・・二度と来ないと思って・・・」
カチッ
男「・・・つい・・・」
女「結局・・・・ついじゃない・・・」
カチャ
男「お、女ちゃん・・・いや・・・これは・・・その・・あの・・」
0370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:35:04.55ID:qtfmScnaP
女「は、はじめてだったんだよ・・・?」
男「ごめん・・・」
女「し、しかも・・・し、舌・・・まで・・・」カァー
男「ご、ごめん」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・告白」
男「告白?」
女「告白からちゃんとやり直してください!」
0371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:36:19.20ID:qtfmScnaP
女「そうしてくれたら・・・今回は許してあげます・・・」
男「・・・女さん」
女「はい」
男「好きです」
女「・・・」
男「1年の時から、ずっと貴方だけを見てきました」
女「・・・」
男「僕とつきあってください!」
女「・・・はい」グズッ
男「それと・・・」
ガシッ
0374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:37:30.51ID:qtfmScnaP
女「・・・」
男「キスもやり直します」
女「ん・・・」
・・・
・
父「・・・若いっていいな・・・」
女母「私たちだってまだまだ若いですよ」ニコッ
父「そうだな・・・」
ンチュ、ジュプ、チュプ チュッ、ンッ
0376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:38:26.73ID:qtfmScnaP
リ~ンゴ~ンッ、リン~ゴ~ン
元クラス、同僚一同「結婚おめでとう!!」
ぱちぱちぱちぱち
女友「まさか、あんたに先にいかれるとはね~」ニコニコ
女「ありがとう」クスクス
男友「まさか・・・お前に裏切られるとはな・・・」
男「ほっとけ」フンッ
女友「それにしてもまさか・・・」
男友「あぁ・・」
0381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/04/22(水) 23:39:38.10ID:qtfmScnaP
同僚A「チーフおめでとうございます」
父「おう、ありがとう、お前もがんばれ」
同僚B「おめでとうございます」
女母「ありがとうね」ニコニコ
同僚C「おめでとうございます!」
女友「親子ダブルで結婚式とはな・・・」
ハーイ花嫁がブーケ投げますよ
そ~れっ
同僚D(母娘セットで略奪愛ってのもいいかな・・・)


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