0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 03:54:56.40ID:iyo7aw2C0
アリさん「ふー・・・やっと巣作り完了だな」
アリA「ここまで長かったっすねえ。」
アリB「ああ、でもこれからはいっぱいおいしい思いできるぞー」
アリさん「うん。みんなよく頑張ってくれたからな。ただ、羽目を外し過ぎるなよ」
アリB「わかってるって」
アリさん「さ、今日は少し休もう」
0002以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 03:55:41.99ID:iyo7aw2C0
---僕たちには女王様がいない。そういう種族なんだそうだ。
君たちの呼び方で言うならアミメアリ、と呼ばれるのが僕ら。
僕たちは半永続的な巣をもたず、食料がありつけそうなところに移動しては巣作りする。
他の種族からは「アリらしくない」なんて言われてるけど・・・
僕は、ちょっぴり誇りを持っていた。だって海賊みたいでかっこいいじゃない?
きっと他のみんなもそう思ってる。
アリさん「(・・・ま、そんなことみんなの前では口には出さないけどね)」
アリA「アリさんどうしたんすか?」
アリさん「ああ、悪い。ちょっと考え事をしてたんだ」
アリB「お前も大変だよな。みんなから慕われるってのも楽じゃねーぜ」
アリさん「そうかな。自分の力量を試せてるみたいで嫌いじゃないが」
アリB「相変わらずかわってんなー」
0007以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 03:58:32.89ID:iyo7aw2C0
アリの巣
アリさん「さ、皆揃ったところで明日からの行動予定だ。
各自準備が出来次第食料調達に出向。先発隊は現地情報を優先的に調べること。
それと妊娠中の女、子供連れの奴はあまり無理はするな。遠出も控えるように。以上!」
アリの衆「うおおおおーす」
僕はこのコロニーの中でリーダー的な役割をやらせてもらってる。
と言ってもそんなにたいしたことはしていない。
最低限の事項を伝えて、食料調達の士気を上げる。
本当にそれだけ。
食料を探すことは、生きるっていうこと。
だから、誰かに教わらなくても皆知ってる。
それが、女王を持たない僕らの生き方。
0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:02:51.93ID:iyo7aw2C0
アリさんの部屋
アリス「・・・」
アリさん「なんだ、アリス。僕の部屋に何か用か?」
アリス「・・・本当に、大丈夫・・・?」
この娘はアリス。
他のアリとは雰囲気がちょっと違う。
なんでも、第6感ってのがみんなより利いてるらしい。
でもちょっと小心者の女の子だ。
アリさん「大丈夫。巣の周辺には外敵はいない。僕も確認した」
アリス「・・・そう。でも・・何か・・不吉な予感がする・・・」
アリさん「またいつもの考えすぎさ。明日は早いからもう寝よう」
アリス「・・また、明日・・・」
新しい巣に移って最初の夜が明ける。
0022以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:06:55.52ID:iyo7aw2C0
アリさん「・・・」
アリさん「・・・・・ん・・・」
アリさん「朝だ・・・」
アリさん「そろそろ先発隊が報告に、、、」
バタバタ
アリB「アリさん!まずいことになった!」
アリさん「どうした?」
アリB「先発隊と共に食料調達ポイントまでいったんだ。そしたら・・・」
アリさん「そしたら・・・?」
アリB「そこらじゅうに食料が散らかってあった!」
0024以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:11:51.05ID:iyo7aw2C0
アリさん「・・・お前もアリが悪いな。てっきり僕は悪い知らせでもあったのかと・・・」
アリB「いや、まだ話は続くんだ。その食料、調べたんだがどうやらチョコレートみたいなんだ。」
アリさん「チョコレート・・・っ、まさか・・・」
アリB「ああ、おそらくここは『ニンゲンの家』だ」
アリさん「・・・馬鹿な」
アリさん「・・・」
ニンゲンが僕たちを害虫扱いして煙たがるように、僕らもニンゲンは嫌いだ。
ニンゲンは僕らを造作もなく殺す。
僕たちはただ、生きるために這いつくばって食べ物を探しているだけなのに。
・・・でも、この世界は強さが正義。弱者の言い訳なんてまかり通らない。
0026以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:16:44.46ID:iyo7aw2C0
アリさん「・・・アリB。残念だが」
アリB「ここを去ろうってか?冗談じゃねえ!目の前に食料がわんさかあるんだぞ?」
アリさん「残念だが・・・皆の安全を優先したい」
アリB「ここを移動して次が安全な保障なんてねーよ!俺は絶対に嫌だからな!」
アリさん「・・・なら一時間後、皆で話し合おう。皆の意見も聞きたい。」
アリB「・・・ちっ」
アリBのいうことも一理ある。
次だって安全な保障なんてない。
移動の際にも危険は伴う。
ならリーダーとしての僕の判断は・・・
0029以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:22:28.63ID:iyo7aw2C0
アリの巣
アリさん「皆聞いてくれ。知ってる奴らもいるだろうがここはニンゲンのテリトリーらしい」
周囲がまさか・・・噂には聞いていたが・・・などとざわめき立つ。
アリさん「そこで皆に問おう。僕たちはここにいるべきか、あるいはここを発ち新たな狩場を見つけるか」
アリさん「皆はどう思う?」
衆のあちらこちらで議論が行われる。熱弁をふるう者、それに同調するもの、異を唱えるもの・・・
やはりというか、大方はここにとどまることを望んでいるようだった。
僕は意を決した。
アリさん「皆の意見はだいたいわかった。しばらくの間ここで様子を見る」
ワッと歓声が沸く。
アリさん「ただ、絶対に無理をしないというのを約束してほしい。やばいと思ったらすぐ逃げること。いいな」
同士たちは一様に勇ましい声を挙げる。
ニンゲンごときに邪魔されてたまるか、という怒号にも似た歓声のなかで、僕は一人うつむく。
0032以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:28:34.02ID:iyo7aw2C0
そんな僕に気づいてくれたのはアリスだった。
アリス「・・・」
アリさん「・・・心配はいらないよ、アリス。僕たちならきっと大丈夫だ。」
アリス「・・・あなたは・・・った・・・」
アリさん「・・・なんだって?」
アリス「あなたは、見誤った」
第一部 完
0043以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:36:26.50ID:iyo7aw2C0
昼からまた調達が始まった。
どうやらここの住人は結構ずぼらな奴らしく、あちこちにお菓子のカスが落ちていた。
僕はアリAと分担して周辺整理をしていく。
行動派のアリBは先発隊と共にさらに探索を続けているらしい。
うーん、心配だ。
アリさん「あいつら・・無事だろうか」
アリA「とりあえずアリBさんは殺しても死にませんよ。大丈夫ですって」
アリエッタ「もーそんな失礼なこと言っちゃだめじゃないの。A君、めっ!」
アリさん「アリエッタちゃんもすまんな。新婚でしかも妊娠中なのに仕事手伝わせちゃって」
アリエッタ「いえいえ。主人がいつもお世話になってますから」
アリA「俺には一言も言ってくれないのに・・・」
アリさん「馬鹿言え。お前が頑張らないで誰がこのべっぴんさんを守るんだよ」
アリエッタ「そーだぞA君。はたらけはたらけーい」
アリA「ちぇ、取り付く島もないっすよ」
0047以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:42:56.73ID:iyo7aw2C0
そのころ・・・
アリオス「・・・ん?アリB、あれは何だ?」
アリB「お・・・こりゃ大量だ!ご丁寧にかご一杯に積まれちゃって・・・宝の山だぜ!」
アリオス「すっげえいいにおい・・・ちょっとだけここで食っていかね?」
アリB「ばーか、ごちそうは後にとっておくからうまいんだよ。なら俺先行っとくぞー」スタスタ
アリオス「つれねーなー。ま、んじゃいただきまーす」
アリオス「これ・・・めちゃくちゃうめえな・・・」ガツガツ
アリオス「・・・もう一個だけ・・・」ガツガツ
アリオス「・・・そろそろ行くかー」
くらっ
アリオス「あれ?」
アリオス「・・・?」
0053以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:49:07.61ID:iyo7aw2C0
アリの巣
アリさん「よかったアリB、無事で」
アリA「だから言ったじゃないですか。Bさんは殺しても(ry」
アリB「なーんか言ったかあ?」
アリさん「何か変わったことはなかったか?」
アリB「ああ、予想通り大量のおたからがあったぜ!」
アリさん「大量?一箇所に?」
アリB「ああ。あれがありゃしばらくは食に困ることはねーぞ!やっぱりここにいて正解だったんだ」
アリさん「・・・」
どうも引っかかる。
ニンゲンは予想以上に好戦的だと聞いたことがある。
そんな生物がおいそれと地べたに大量の食物を置くだろうか。
それとも・・・ただの考えすぎか?
たまたまこぼれたものを幸運にも見つけただけか?
わからない。
0055以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 04:55:06.59ID:iyo7aw2C0
アリB「まーたそんな難しい顔して。お宝なんだから素直に喜ぼうぜ」
アリさん「・・・そうだな。で、それはどこに?」
アリB「これさ」スッ
アリさん「なるほど・・・さっきから甘いにおいがすると思ったらそれだったのか」
アリさん「よし。とりあえず手分けして倉庫に運ぼう!」
アリB「よしきた!」
それから僕たちは丸一日を使って大量の食料を運んだ。
ほとんどは例の(おたから)だったけどね。
この頃ふと、思う。
よくよく考えてみたら、僕はニンゲンに会ったことはない。
だからニンゲンがどんな生物なのかを、知らない。
もしかしたら、言い伝えや噂が大きくなりすぎてあることないこと伝わったのかも知れない。
うまくいけば、共存できるかも知れない・・・なんて。
0060以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:01:24.99ID:iyo7aw2C0
夜。
収穫の宴を催した。
うちのルールでは収穫の功労者をねぎらい、褒美にその日のご馳走を独り占めすることが許される。
今日はアリBだ。誰も文句は言わない。
共についていったアリオスは疲れ果てたようで、一足先に部屋に戻って休んでいるようだった。
アリBは終始上機嫌で、褒美をみんなにも振舞っていた。
別に珍しいことでもない。
独り占めしたっていいのに、決まってみんなおすそ分けする。
僕たちの前には階級だとか格だとかは存在しない。
僕たちはみんなでひとつの、
「家族」だから。
でも僕は褒美をもらわなかった。
うちのルールで「リーダーは皆が食べたのを確認してから食べる」っていうものがある。
「家族」のルールだ。だから僕は明日までおあずけ。
ちょっぴり残念。
0062以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:07:38.09ID:iyo7aw2C0
さらに夜は更けて
アリさんの部屋の前
アリス「・・・」
アリさん「アリスか。ご馳走は食べたのか?」
アリス「・・・」フルフル
アリさん「それは残念だな。明日も残っているだろうから食べるといい」
アリス「・・・あのご馳走は、ちょっと甘すぎるから・・・」
アリさん「ふむ。まあ口に合わないのを無理に食べることもない。・・・明日も早いからもう寝るぞ。」
バタン
アリス「・・・」
アリス「・・・作られた、におい・・・」
0065以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:13:13.16ID:iyo7aw2C0
朝。
誰も起きてこない。
まあ昨日あれだけどんちゃん騒ぎすればしょうがないか。
ここはちょっとかっこつけて先にお宝を探してびっくりさせてやろうかな。
僕は支度をして静まり返った巣を後にする。
と、僕の背後に何者かの気配。
アリスだった。
0070以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:18:52.10ID:iyo7aw2C0
アリさん「珍しいな。君も一緒についてくるか?」
返事はなかった。ただずっと僕の目を覗き込んではうつむくばかりだった。
アリさん「今日は一段と暗いな」
アリス「・・・あなたは・・・」
アリさん「ん」
アリス「悲しくないの」
アリさん「何が?」
アリス「一人でいること」
アリさん「んー、べつに。というか、一人じゃないしな」
アリス「・・・?」
アリさん「ほら、だって今もアリスと一緒」
アリス「・・・」
アリス「なら・・私も、悲しくない」
その日、彼女は初めて、笑った。
0073以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:24:05.62ID:iyo7aw2C0
昼過ぎ
異変に気づいた。
巣に帰ったが誰一人起きる気配がない。
時間だけは正確なアリAすらいない。
おかしい。なにかが狂ってる。
焦燥感を抱きながら、アリAとアリエッタの部屋をあける。
この時にはもう「夫婦の部屋に勝手に入るのは無粋だ」なんて感情もなくなっていた。
どうか何事も起きないでくれ。
開けたら夫婦の営みの最中で、二人に顔が変形するまで殴られたってかまわない。
ただ、無事でいてくれさえすれば。
0078以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:29:30.54ID:iyo7aw2C0
ただ、現実は甘くなかった。
ただただ目の前につきつけられる事実。
部屋を包む甘い匂いは狂気に似て。
眠ったように息絶えた二人は最期に何を思ったか。
わからない。
僕にはわからない。
すべての部屋が等しく眠ったように時を止めていた。
一体誰が?
なぜこんなひどいことを?
わからない。
僕にはわからない。
結局、巣の中の誰一人として生きているものはいなかった。
0088以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:34:43.79ID:iyo7aw2C0
アリス「・・・」
アリさん「こんなのって・・・」
アリス「・・・」
アリさん「こんなのって・・・ないよ・・・」
アリス「・・・」
アリさん「みんな、死んじゃった。僕のせいで。」
アリス「・・・悲しく、ないから」
アリさん「・・・なんで」
アリス「二人、一緒だから。アリさんと、一緒だから」ニコッ
・・・・
ふふふ。あはははは。
ふざけるな。
気づいたときには、僕はアリスを殴ってた。
0103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:40:33.88ID:iyo7aw2C0
アリさん「ねえなんで笑えるの?皆死んだんだよ?みんなみんなみんなみんな!」
アリス「・・・」
アリさん「悪いけどアリスとはここまでだ。家族を失ったのに笑顔でいられる奴なんかと一緒にいたくないから。
反吐がでるよ」
アリス「・・・」
アリさん「きっとニンゲンのせいだ。そうに決まってる。僕は敵をとりにいかなくちゃ。」
アリスはもうこっちを向くことはなかった。踵を返して僕が進む道とは間逆の方向へ向かって走り去っていく。
でももう関係ない。
僕は我が家として愛着ができつつあった巣を捨て、歩き出した。
第二部 完
0113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:48:11.99ID:iyo7aw2C0
アリス「・・・」
アリス「・・・大丈夫・・・」
アリス「・・・独りは・・・慣れてるから・・・」
アリスは自分に言い聞かせるように潤んだ瞳をぬぐった。
しかしここから先、彼女は独りでどう生きていくのであろうか。
ニンゲンの手を逃れ天敵アオオビハエトリへの恐怖におびえながら
たった一人で食料を採り、ねぐらを作らなければならないのだ。
彼女は、巣の中で「安全を保障された孤独」を知っているだけである。
それに彼女が気づくまで、そう時間はかからないだろう。
誰が悪いわけでもない。
強いものが生き、弱いものはただ死を待ち震える。
それが、この世界なのだから。
アリスEND
0118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:53:49.29ID:iyo7aw2C0
僕はただ怒りに身を任せ走り続けていた。
どこに向かっているかなんてわからない。
ただ、大切な家族を消し去ったニンゲンを探して疾走する。
もうろうとする意識の中で、ふと思う。
僕は、本当は自分の罪を認めたくないだけなんじゃないかって。
ニンゲンなんかのせいじゃなくって、僕がちゃんとしてれば。
それによく考えてみろよ。
さっきもアリスは朝に僕が言った事を返しただけだ。
悪気なんてないに決まってる。
そもそも一番この事態を危惧していたのは彼女だ。
謝らなきゃ。一番最初に謝らなきゃ。
僕はくるっと体をターンさせて
ぷちっ
彼女の元へと向かう。
0121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 05:56:10.20ID:iyo7aw2C0
あれ?
体は動いてるのに
景色が
かわらない
ねえ
みんな
まってよ
0129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 06:00:53.93ID:iyo7aw2C0
エピローグ
「見て見てにーちゃん!」
「どした?」
「アリ潰したんだけど頭と体離れてるのに動いてるよ!」
「ほんとだ。すげーなー。」
「しゅうねん、かな」
「アリに執念とかないだろー」
「ふーん」
「つーかお前がお菓子ばら撒くからアリがたかるんだぞ。もっときれいに食べろよ」
「はーい」
「あ、動かなくなった」
「ティッシュにくるんでゴミ箱へ」
「にーちゃんポケモン勝負しよ」
「よし。今日は虫ポケ使ってそのアリの恨みを晴らしてやる」
「炎ポケ使うもーん」
おわり
0157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 06:16:48.06ID:iyo7aw2C0
とりあえず頑張って書いてみます
ハッピーエンドかあ・・・難しい・・・
0160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 06:23:08.40ID:dVJCjgq9O
アリオスとアリさんが喧嘩する→アリさん「俺は食べない。」と喧嘩別れ→
アリオス、食べる直前まで悩み、結局食べずに他の連中からもとりあげる→目を盗んで食べてた連中が翌日死ぬ→
アリさん「ここからは引っ越そう。でないとまた同じ事が起こる。」→アリオス「そうかも知れないが、被害が出たのは俺のせいだから、俺はここに残って、死んだ連中の墓を作る。」→
アリさんアリスその他移住→その後うんたらかんたら
で、まぁトゥルーになるんでね
0166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 06:33:45.95ID:iyo7aw2C0
アリB「まーたそんな難しい顔して。お宝なんだから素直に喜ぼうぜ」
アリさん「・・・そうだな。で、それはどこに?」
アリB「これさ」スッ
アリさん「なるほど・・・さっきから甘いにおいがすると思ったらそれだったのか」
アリさん「よし。とりあえず手分けして倉庫に運ぼう!」
アリB「よしきた!」
それから僕たちは丸一日を使って大量の食料を運んだ。
ほとんどは例の(おたから)だったけどね。
この頃ふと、思う。
よくよく考えてみたら、僕はニンゲンに会ったことはない。
だからニンゲンがどんな生物なのかを、知らない。
もしかしたら、言い伝えや噂が大きくなりすぎてあることないこと伝わったのかも知れない。
うまくいけば、共存できるかも知れない・・・なんて。
こっからいきます
0171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 06:42:07.07ID:iyo7aw2C0
その夜
「てっ・・・敵襲だーーーー!!!」
誰かの大声に起こされる。
なんだって・・・敵襲?敵ってなんだ?
アリB「おいアリさん起きろ!」
アリさん「随分な起こし方じゃないか。どちらさんがご来客したんだ?」
アリB「はるばるアルゼンチンから同族がごあいさつさ!ご苦労なこった!」
アリさん「アルゼンチンアリ・・・それはニンゲンよりもやっかいだな」
アルゼンチンアリは僕らと同じアリだけどやつらは獰猛、かつ狡猾、そして徹底的だ。
ここにいたら間違いなく全滅するだろう。
0175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 06:49:44.09ID:iyo7aw2C0
アリさん「アリB。女子供を連れて先に逃げてくれ。僕もすぐ追いつく」
アリB「・・・死ぬなよ」
アリさん「独り身じゃあおいそれと死ぬわけにはいかんな」
アリB「フン。・・・よし!女と子供は俺について来い!若いのはアリさんと残って食い止めるんだ!」
アリの衆「うおおおおおーーす」
アリA「僕ら戦闘向きじゃあないんすけどねえ」
アリエッタ「先に行ってるねA君。・・・死なないでね」
アリA「余裕っす!・・・エッタ」
アリエッタ「・・なーに?」
アリA「・・・すぐ行くから」
アリエッタ「・・うん」
0178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 07:00:13.06ID:iyo7aw2C0
アリさん「非難は?」
アリA「女子供全員非難したっす!」
アリさん「間に合ったか・・・さ、敵さんのご到着だ」
アルゼ「あれえーまだ非難してなかったの君たち?すっとろいなあー」
アリさん「あんたらとは体の出来が違うんでね。スピードはせいぜいあんたらの4分の1さ。」
アルゼ「くっくっく・・・脆弱な日本のアリちゃんも口だけはよく回るのねー」
アリさん「あんたらの用件はなんだ?ただの引越しご挨拶ってわけでもないだろう」
アルゼ「あー、なるほど」
アルゼ「君たち勘違いしてんのな」
0181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 07:09:22.47ID:iyo7aw2C0
アリさん「・・・どういうことだ」
アルゼ「いやつまりー、君らは支配される側、捕食される側なの。だからこちらに従いさえすればいいの。」
アリさん「・・・つまりだ。死にたくなかったら言うことを聞けってことかい」
アルゼ「そゆこと」
アリさん「・・・」
どうする?従うべきか?抗うか?
勝ち目はあるのか?従って殺されない保障は?
頭の中をぐるぐると思考が駆け巡る。
アリス「・・・」
アリス「ここを明け渡すから自由にしてほしい」
アリさん「アリス?なんでここに・・・」
0184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 07:17:42.05ID:iyo7aw2C0
アルゼ「お譲ちゃん。人に物を頼む時はもっと愛想良くしないとなー」
アリさん「待て。女子供には手を出さないでくれ」
アルゼ「どーしよっかなあ・・・」
アリス「隠し部屋に我が一族の家宝がある」
アリス「それと引き換えて」
アルゼ「ほおー・・・」
・・・いや、家宝ってなんだ?
僕は聞いたこともないぞ。
というか昨日ここに越してきたばかりなのに隠し部屋って・・・
アリさん「アリス、君は・・」
アリス「・・・」パチッ
アリスが・・・ウインク?嘘だろ・・・
0188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 07:28:59.12ID:iyo7aw2C0
アルゼ「ちょーっとまっててね、アリスちゃん、だっけ?うちの姫様に聞いてみるからさー」
アリさん「(っていうかなんでそもそもアリスがここにいるんだよ!)」
アリA「(わかんないっす!僕の監督不行き届きっすかねえ!)」
アリさん「ともかく・・・」
今はアリスにかけるしか、ない。
アルゼ「ねーちなみにアリスちゃん」
アルゼ「その家宝見せてくれない?」
アリス「・・・こちらへ」
大変申し訳ないんですが
はんぱなく眠いので寝落ちします
もし残ってたら続き書きます
こんなことならハッピーエンドもかきためておけばよかった
0216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 14:20:57.08ID:iyo7aw2C0
アリさん「これって・・・今日見つけたおたからじゃん・・・」
アリA「こんなやつら相手にハッタリかますなんてアリスちゃんたいした度胸っすね・・・」
アルゼ「家宝て食料だったのねー」
アリス「・・・これでどうか」
アルゼ「よし!これ皆食っていいぞー」モシャモシャ
アリス「・・!じゃあ・・・」
アルゼ「やっぱり君たちは勘違いしてる」
アルゼ「僕らは君たちを殲滅するのは造作もない」
アルゼ「楽に食料も見つかったしねー」
アルゼ「惜しかったねえ。条件もなしに隠し部屋なんかに通しちゃうからー」
アリス「・・・っ」
アリさん「やはり駄目か・・・」
0218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 14:24:42.98ID:iyo7aw2C0
結局、僕らはやつらの食料として倉庫に保管されることとなった。
もちろん食料なんて与えられない。
昔そこにあった「おたから」のにおいだけが僕らの食欲だけを掻き立て、やりきれない気持ちにさせる。
アリス「・・・」
アリ三「アリス、大丈夫か?」
アリス「・・・・・」
アリさん「アリスは悪くない。今はどうやってこの状況を切り抜けるか考えよう」
アリス「・・・から」
アリさん「え?」
アリス「私が・・・あなたを守るから」
そして夜は明けていく。
0221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 14:29:56.81ID:iyo7aw2C0
朝。
異変に気づいた。
あれだけやかましかったアルゼンチンアリの声が聞こえない。
恐る恐る部屋から出てみる。
そこで目にしたのは、あまりに凄惨な光景。
そこらじゅうにのたうち回るアルゼンチンアリの姿。
一体誰が?なんのために?
わからない。
わからないけど、ただ一つだけ理解できること。
アリさん「・・・今しかない・・・」
僕は部屋に戻り皆に伝える。
僕たちはまだ死ぬのは早い。
きっとまだやらなきゃいけないことだってたくさんある。
家族も待ってる。
無事に合流できたら、また一から皆で巣作りして、食べ物を探して。
絶対戻るって約束したんだ。
0222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/07/09(木) 14:33:41.74ID:iyo7aw2C0
アリさん「・・・今思えばあれは神様がくれたプレゼントだったのかなあ、なんてな」
「ふーん。パパって大変だったんだね」
アリさん「ああ。ママと一緒に力を合わせて頑張ったんだ。
お前も大きくなったら嫁さんと力を合わせてやっていくんだぞ」
「うーん、まだよくわかんないや」
アリス「・・・」
「なーに?ママ」
アリス「実はね・・・」ゴニョゴニョ
アリス「あのプレゼントは神様じゃなくてママが魔法かけたの」
「やっぱり!絶対そうだと思ったよー」
アリス「二人だけのひみつ。ね?」
「うん!」
アリさん「なんだお前らこそこそして」
「パパにはおしえなーい」


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