0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:18:40.28ID:IF8QJ4SM0
男「よっ」

友「や」

男「宿題やってきた?」

友「やってないの、お前だけだろ」

男「うーるせ、急に良い子ちゃん振りやがって」

友「わりーかよ」

男「後で見せて」

友「あー、どうしよっかな」

男「まじで、頼むって」

0004以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:20:16.08ID:IF8QJ4SM0
友「ん、しゃーねーな」

男「やり、ありがと」

友「やっぱ止めるわ」

男「勘弁してくれよ意味解からん」

友「だってなんか、感謝してねえんだもん」

男「いやもうホント、ホントに頼むって。感謝してる、する」

友「冗談ぴょんだ、引っかかった」

男「なろ、てめー」

0007以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:21:49.95ID:IF8QJ4SM0
友「……なあ、男」

男「んー?」

友「お前、好きなやつとかいる?」

男「ぶはっ」

友「うわ、きったね」

男「お前なにいきなり言ってんだよ。青春かっ」

友「なんだよ、いいじゃん別に」

男「なに、惚れた子とかいんの? あ、告白された」

友「ん、まあ、惚れたヤツっつーか、好きなやつ」

0010以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:23:21.03ID:IF8QJ4SM0
男「まじかー、友に好きなやつかー」

友「なんだよ、なんだよー」

男「意外だなって。うわ、顔赤っ」

友「うそっ」

男「いや、違うかも」

友「でも、なんか熱い」

男「じゃあ赤くなってんだ」

友「やっぱ言わなきゃよかった」

男「いや、でも俺手伝うぜ。うん、手伝う」

友「いやいいって。いいって、恥ずいって」

0012以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:26:10.01ID:IF8QJ4SM0
友「なあ」

男「ん」

友「男さ、可愛い系と美人系、どっちがいい?」

男「あー、可愛い系、かな。つーか女の人の話だよな」

友「うん。この流れで犬の話とか無いから」

男「犬の美人系とか分からんなー、グレートデンとか」

友「そっか、可愛い系か」

男「ゴールデンは両方。ドーベルマンはかっこいい系。あ、かっこいい系の女の人とかいるじゃん」

友「じゃあかっこいい系?」

男「可愛い系しかありえない」

0013以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:29:04.14ID:IF8QJ4SM0
男「でさ、お前の好きな人って誰? 杉本? 大竹?」

友「ううん全然違う」

男「えー、じゃあ大木」

友「はずれ」

男「んー? 三組の椚田か二組の佐伯」

友「大はずれ。あと一回」

男「えっ、じゃあ、えっと。んー金田かな、うーん……鈴木」

友「ぶぶー」

男「くっそー当てたかった。でもそいつらじゃなかったら誰?」

友「その内分かるよ、たぶん」

0017以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:31:18.65ID:IF8QJ4SM0
男「じゃあな、後でノート貸してな」

友「あいあい。じゃな」

男「うーす」

友2「よす」

友3「はよ」

友2「男、宿題やってきた?」

男「残念、それさっきに俺が友に言った言葉」

友2「役立たず」

男「うるせ、ばーか」

0018以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:33:17.82ID:IF8QJ4SM0
友3「なんかさ、さっきの友なんか変じゃなかった?」

男「どこが」

友3「どこがって、なんか、どっか。変だった、つーかいつもと違かった」

友2「んー……そうかもしれないし、違うかも知れない」

男「そうかな。いつもと変わんないと思うけどな」

友3「見間違いかなー……? 分かんなくなってきちゃった」

友2「あ、お前友の事好きなんだ。だからそう言うの分かるんだ」

友3「はあ? お前馬鹿じゃないの?」

男「あーでも、変だったかもしれない」

0020以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:35:20.51ID:IF8QJ4SM0
男「…………」セカセカ

友2「後でそれ俺にも貸して」

男「だめ。ムリ」セカセカ

友2「…………」

友2「…………」カキカキ

男「…………くそ、間違えた」

友2「案外、気付かんもんだ」

男「なに?」

友2「なんでも」

0023以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:39:23.21ID:IF8QJ4SM0
男「友、これ」

友「ん。変な落書きとかしてないよな」

男「するかよ。まじでありがとな」

友「次はないからな、ちゃんと自分でやれよ」

男「分かってるって、じゃ」

友「ん」

0024以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:41:27.11ID:IF8QJ4SM0
友「……ほんとに落書きしてねえだろうな」

友「あ……相合傘。俺と男の名前……」

友「でもこれ、男の字じゃない」

友「……ま、いっか」

友「あ、だめだ。これ、提出するから」

友「消そ……」

0028以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:44:02.28ID:IF8QJ4SM0
友「男ー、帰ろーぜー」

男「おー、ちょっと待ってなー」

友3「お前らってほんとに仲いーよなー」

男「羨ましいか?」

友3「ちょっとね」

友「男、はやくぅ」

男「待ってろって。じゃ、また明日」

友3「ん、じゃね」

友2「……あれ」

友3「どしたの」

友2「なんも言わないんだ、あいつ。ありゃたしかに変だわ」

0031以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:46:43.53ID:IF8QJ4SM0
男「お前、今日の体育でヘマこいてたろ」

友「あ、何で知ってんだよお前」

男「いや、外見てたらお前が」

友「言うなって、その先言うなって」

男「ボール顔面で受けてすっころんで後頭部打ってたよな」

友「言うなってもー。痛かったんだからな」

男「前も後ろも痛くて何でかこめかみ押さえてうずくまってたよな」

友「どうしたらいいのか分かんなかったの」

男「いいじゃん、みんな笑ってたじゃん」

友「あの場にいてみろお前。痛いし恥ずいしで泣きそうになったんだからな」

男「だせー」

友「うるせーよ」

0033以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:49:26.89ID:IF8QJ4SM0
男「じゃーなー。ノートありがとなー」

友「ホントに自分でやってこいよー」

男「やなこったー」

友「なんだとー」

男「ばーい」

友「ばーい」

友「……ばい」

0034以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:51:47.27ID:IF8QJ4SM0
友「ただいま」

友「……えへへ」

友「可愛い系か、よし」

友「がんばろ。可愛い系」

0036以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:53:35.26ID:IF8QJ4SM0
友3「だってしかたないじゃん。男も友も来ないってんだから」

友2「つったってよ、二人きりっつーのもないって」

友3「珍しいよね、せっかくの休日なのに男が来ないとか。友とどっかで遊んでんのかなー」

友2「だったら俺らと合流すんだろ、だから二人でってのは無しだなー」

友3「どーするー、これから。ゲーセンとか……ん?」

友「…………」

友2「どした?」

友3「面白い物が見られるかも」

友2「はぁ?」

友3「ついてきな」

0039以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:56:32.41ID:IF8QJ4SM0
友「こ、これかな」


友2「……なあ、あれって」

友3「友でしょ、たぶん」

友2「人違いじゃないんか?」

友3「さあ……似てるよね、人違いだとしても。似すぎだよね」

友2「えー。でもアレが友だとしたらさぁ」

友3「友が女装してるってわけだよ」

友2「めっちゃオメカシしてんじゃん」

友3「普通に可愛いよ」

0040以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 01:59:25.75ID:IF8QJ4SM0
友「でも、こっちの方が」


友2「めちゃくちゃノリノリで服選んでるぞ」

友3「やっぱ別人かー? 声もそっくりなんだけどな」

友2「あ、そうだ。携帯かけてみりゃいいんだ」

友3「正直恐くない? 真実を知るっつーかさぁ」

友2「知らぬが仏ってのはな、無知なやつが作り出した戯れ言なんだよ、とう」


友「あれ、友2? はーい、どしたー」

友2「お、おおう。今どこよ?」

友3「アウトー!」

0048以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:02:55.52ID:IF8QJ4SM0
友「今? 家だけど」

友2「いや、やっぱり俺らと遊ばねーかなって。家にいるくらいだったらさ」

友3「ダウトー!」

友「あー、ごめん。今日はちょっとそーゆー気分じゃねーや」

友2「あ、あーそー。なら仕方ねーナ、ん、ばーい」

友「おう、ばい」

友2「……つーこっちゃ」

友3「……どうしよ」

0050以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:05:08.01ID:IF8QJ4SM0
友2「どうしよったって、なあ」

友3「これ、男に言う?」

友2「言えるわきゃねーだろ。隠してるっつーことは、知られたくないわけだし」

友3「そうだけどさ……でも男だけハブってのは」

友2「知らぬが仏なんだよ」

友3「お前さっきそれ戯れ言とか言ってたろ」

友2「男だって二言するし前言撤回するんだよ」

友3「汚ぇ」

0051以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:07:12.76ID:IF8QJ4SM0
友「んー……着てみないと分かんないかなぁ」

店員♀「いらっしゃいませー。何をお探しですかぁ?」

友「あ、あの。可愛い服を……可愛く見える服」

店員♀「くすっ。でしたら、こちらなど如何でしょう?」

友「あ、いい……。でもちょっと派手」

店員♀「派手ですか。なら、こちらは?」

友「あ……これ。これ、着てみても良いですか?」

店員♀「はい、どうぞ。試着室はあちらになっております」

友「えへへ……似合ってくれよ」

0054以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:09:52.48ID:IF8QJ4SM0
友2「うっわがっつり楽しんでんじゃん」

友3「店員も普通に接してる……たしかに見た目女の子だけども。だけども!」

友2「バレねえモンだなー女装って」

友3「友って、いつもどんな声だった?」

友2「どんな声って、そりゃなんかちょっと高くて、やたら引っかかりの少ない」

友3「そりゃバレねーわ」

友2「髪の毛はいつも通りだけど、別に自然だしな」

友3「上手く隠しやがって、羨ましい」

0055以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:12:42.31ID:IF8QJ4SM0
友「うん……ちょっと思ったより可愛すぎるかな?」

友「でも、男が好きなの、こんくらいかもしれないし」

友「すみません、あのー」

店員♀「はい、なんでしょう?」

友「あの、見てもらってもいいですか……?」

店員♀「はい、構いませんよ」

友「じゃあ、あの」シャー

友「どうですか?」

店員♀「…………あ」

店員♀「と、とってもお似合いですよ、お客様!」


0057以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:14:37.44ID:IF8QJ4SM0
友2「あ、出てきたってブッフー!?」

友3「どれどれってブッハー!?」

友「どうですか?」

友2「な、はぁ!? 完璧に女じゃねーか」

友3「ずるい。ずるい、女のあたしより可愛いとかっ」

友2「こりゃあ、引き返せねえなぁ……どっぷりハマるわけだ」

友3「もうあいつ女でいいじゃん。化粧とかしちゃってさ、女物の服とか買っちゃってさ、理不尽に似合っててさ」

友2「僻むなよ、女」

0059以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:17:25.60ID:IF8QJ4SM0
友「そうですか? ……じゃあ、これ買います」

店員♀「はい。ありがとうございます」

友「……見惚れる程、かな。期待して良いかも」

友「えへへ」


友2「あ、分かった」

友3「なにが」

友2「あいつ元から女だったんだよ」

友3「お前馬鹿じゃないの」

0061以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:20:06.90ID:IF8QJ4SM0
友「さ、早く帰ろ。誰かに見つかる前に」

友「……えへへ、えへへ。買っちゃったぁ」

友「たぶん可愛いよね。男、気に入ってくれるよな」

友「これ着るんだったらスカートはあれで大丈夫かな……わっ」ドンッ

イケメン「わっ……と。ごめんよ、お嬢さん……」

イケメン「……美人だ」

友「へ? うわっ」

イケメン「お嬢さん、今から僕とお茶でもしませんか?」

友「あの、その、困ります」

0062以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:23:05.02ID:IF8QJ4SM0
友3「あ、なんか絡まれてる」

友2「なに? うわ、マジだよ」

友3「結構イケメンじゃん。誘われちゃえばいいのに」

友2「ふざけろタコ。男が男に誘われてって堪るかよ」

友3「手こずってるけど」

友2「そりゃあナンパなんかされた事ねぇだろうからな」

友3「っていうかナンパされるレベルなんだ」

友2「冷静に考えたら意味分かんねえな」

0064以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:26:06.42ID:IF8QJ4SM0
イケメン「貴女の事を知りたい。今日一日、二時間だけでいい」

友「あの、本当に困るんです……!」

イケメン「お願いだ、僕に、貴女を」

友3「あー友、こんなとこにいたんだ」

友「へ? へ!?」

友2「探したぜまったくよ。いい加減その迷子癖、治せって」

友「あ……あ……」サー

イケメン「お連れの友人がいたのか。食い下がって悪かったね」

0068以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:29:01.18ID:IF8QJ4SM0
友3「ほら、行くよ。とゆーわけで、返してくださいね」

イケメン「ああ。お嬢さん、恐がらせてしまって、申し訳無い」

友「い、いえ。もういいですから」

友2「よしじゃあ行こうぜー」


イケメン「俺の目に狂いが無ければ、彼女は恋について悩んでいたようだが……」

イケメン「二時間あれば手伝えたであろうだけに、実に惜しい。しかし頑張れよ乙女、恋する道に正義はある!」

イケメン「……そこのお嬢さん、今から僕とお茶でもしませんか?」

0069以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:31:41.49ID:IF8QJ4SM0
友「…………」

友3「まあ、さ。落ち込むなよ、友」

友2「誰だって趣味ってモンがあるからな。似合ってるっつーか、可愛いからいいじゃん」

友「……お前ら、なんとも思わねえの?」

友2「だから、可愛いって」

友「違えよ。キモイとか、そんなんだよ」

友3「驚きはしたけど、なんとも思わなかったよ、あたしらは」

友2「むしろ楽しかったよな。後ろついてって、こそこそ」

友「いつから見てんだよ馬鹿野郎」

友2「電話でウソこかれたのはびっくりした」

0070以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:34:09.83ID:IF8QJ4SM0
友3「それ、いつからやってんの?」

友「女装?」

友3「そうそれ」

友2「あ、気になる」

友「……去年の夏前くらいから」

友3「随分最近だね」

友2「結構手慣れてる感じだけどな」

友「パソコンとかで調べてるから」

友3「そんな事まで調べられるんだ」

0071以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:36:27.79ID:IF8QJ4SM0
友2「質問。男はこの事知ってんの?」

友「男は……知らない。秘密にしてる」

友3「んーまあそうだろうとは思ったけどね」

友2「正直言って、他人に言えたもんじゃねえからな」

友「…………」

友3「で、でも不自然じゃない分マシじゃない?」

友「そうか……?」

友2「うん。バッチぐー」

友「そうか……」

0073以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:39:00.18ID:IF8QJ4SM0
友2「あ、分かった」

友3「何も分かってないんだね」

友2「いいから聞け。友はな、男が好きなんだ」

友3「お前ってそればっかりだよな」

友2「いやいや、今回はちゃんとした憶測があってなってどうした友?」

友「あう、あう」ポロポロ

友3「な、泣いた」

友2「あわわわわ嘘だって嘘ウソ。ジョークだよ冗談、な? な!?」

友「あうー」ポロポロ

友2「ホントは俺なにも気付いてないから、分かってないから!」

0076以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:41:49.90ID:IF8QJ4SM0
友「言わないでくれー」ポロポロ

友3「なにを!」

友「男に言わないでー。ぐす。まだ、まだだめなんだー」ポロポロ

友2「言わねえよ! 誰が言うかよなア!?」

友3「ええ!? そう、そうだよ当たり前じゃん! なに言ってんだよ友はもー!」

友「俺から言うんだー。男には俺からいうんだー」ポロポロ

友2「そうか、言おうな! それまで誰にも言わんから、よし泣きやもう!」

友3「つーか言うの? あの男に告るの?」

友「うん、いう……あ」

0078以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:43:25.56ID:IF8QJ4SM0
友2「…………」

友3「…………」

友「……そうだよ、俺、告るよ。男の事、好きだもん」

友2「……開き直んなよ」

友「……ごめん」

友2「……ごめん、ちょっときつく言い過ぎた」

友3「……人それぞれだしね」

友「…………」

0080以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:46:01.78ID:IF8QJ4SM0
友「帰る」

友2「そうか、じゃあ俺らもこの辺で」

友3「そうだね。今日の事は無かったと言う事で」

友「じゃな」

友2「おう、また明日」

友3「ばい」

友「…………」

友「……ばれちゃった」

0081以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:48:41.53ID:IF8QJ4SM0
男「よう」

友「よ」

男「お前昨日どこ行ってた」

友「べつにー。どっか適当なとこ」

男「またぶらぶらしてんのか。ここ最近多いよな」

友「あれだな、夢遊病ってやつだな」

男「それぜってー違えし」

友「なんつったけそーゆーの。徘徊?」

男「それじゃあ耄碌してんじゃねーか」

0082以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:51:07.99ID:IF8QJ4SM0
男「あー。お前最近どうなのよ、好きな人っつーの」

友「えー、まあぼちぼち」

男「ぼちぼちか」

友「ぼちぼちっつーか、そろそろ」

男「おっ、告りますか」

友「まあ、そうしようかなとは」

男「そーかー。成功を祈らせてもらうわ。ナンマンダブナンマンダブ」

友「死んじゃってんじゃねーかよ殺すな。失敗を願う呪詛だろそれ」

0083以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:53:42.32ID:IF8QJ4SM0
男「でも友に彼女か。なんか感慨深い」

友「なんだそりゃ」

男「曲がりなりも幼馴染がだよ? 誰かと付き合うってのはなんか、こう」

友「あー、分かる。分かるよそれ」

男「だろ。だから幸せになれよ、俺祈るから」

友「あったりまえだろお前。そうならなきゃ、嘘だよ……」

男「緊張すんなって」

友「してねーよ」

0084以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:56:15.43ID:IF8QJ4SM0
男「あ」

友「どした」

男「宿題忘れた」

友「見せないからな」

男「いいよ別に」

友「あ、珍しい」

男「いつまでもお前に頼ってらんねえしな」

友「いざとなったらちょっとさみしいな」

男「じゃあ見せて」

友「ふざけろ」

0085以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 02:58:23.01ID:IF8QJ4SM0
男「結局教えてもらえないまんまだな」

友「なにが」

男「お前の好きなやつ」

友「まあそれは……後のお楽しみと言う事で」

男「告白成功しなかったら一生分かんないままだよな」

友「結果の成否に関わらず終わったら言うよ」

男「あー、そう?」

友「たぶん」

男「信用ならんなー。じゃ」

友「おー」

0086以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:00:21.37ID:IF8QJ4SM0
男「よーす」

友2「よ」

友3「おはよ」

友2「お前らホント仲良いよな」

男「ん? 俺と友?」

友3「毎朝一緒に登校してきてさ、帰る時も一緒じゃん」

男「そりゃー幼馴染だからな」

友2「傍から見たらヒモみてえ」

友3「困ったら友に宿題たかるとこが特に」

男「そいつは仲が良いって言わねえんじゃねーか?」

0087以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:02:56.25ID:IF8QJ4SM0
男「……あふ」

男「……あ。友発見」

男「…………」

男「なにボーっとしてんだよ馬鹿。……あーあ」

男「うわ、痛そ」

男「……また意地張ってる」

男「あーあ、茶化されてる茶化されてる」

男「あいつ、ホント泣き虫だな」

0089以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:05:37.21ID:IF8QJ4SM0
友「男ー帰ろー」

男「おー、ちょっと待ってなー」

友3「お前ら毎日それしか言わねえな」

男「べつにいーだろ」

友2「どっちかが女になれば問題ない会話なんだけどな」

男「なに言ってんのお前」

友「男ー」

男「おーう。じゃな、お前ら」

友2「ばい」

友3「ばい」

0090以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:07:17.60ID:IF8QJ4SM0
友2「友のやつ、まだ頑張ってんのかな」

友3「さあね。あいつらの様子を見る限りでは、あんまり動いてないみたいだけどね」

友2「どうする? 男が友と付き合ったら」

友3「さあ……どうしようか」

友2「俺も作ろっかな、彼女」

友3「作れるもんならやってみなよ」

友2「言いやがる」

友3「それで、どうすんの」

友2「……どうすっかな」

0091以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:09:22.08ID:IF8QJ4SM0
男「友ー。お前また体育でやらかしたろ」

友「また見てんのかよお前。暇だな」

男「なにが。ぼけっとつっ立って、とんできたボールに顔面ぶつけてたじゃん」

友「うるせーなーもう。そんなとこばっか見てんじゃねえよ」

男「まあその後俺も先生に見つかって怒られたけどな」

友「ばっかでー」

0092以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:11:43.49ID:IF8QJ4SM0
友「……なあ、男」

男「ん」

友「後でさ、家に来てくれよ」

男「ん、分かった。でもさ、このまま直に行った方が早くね」

友「それじゃだめなんだよ」

男「なにが」

友「それは言えない」

男「……まあ良いけどさ」

友「三〇分くらいしたら家に来て。玄関は開けとくから」

男「なんでお前が出ないの」

友「いいから」

0094以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:13:19.97ID:IF8QJ4SM0
友「……言っちゃった」

友「早くしないと……こいつと、こいつ」

友「化粧は薄めでいいよな……? あ、髪留めとか、付けようかな」

友「雑誌とかも隠さないと。こういう化粧品も隠さなきゃダメだよな」

友「……緊張してきた。止めよっかな」

友「だめだ。どちらにせよ、今言わなきゃダメなんだ」

友「…………男」

0097以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:16:31.92ID:IF8QJ4SM0
男「三〇分経ったかな。そろそろ行っても良い頃合い」

男「しかし珍しい、友から誘ってくるなんて」

男「珍しいなんてもんじゃねーや。二年近く行ってないな、アイツの部屋」

男「なんか行かせてくれなかったんだよな」

男「もしかしたら  本見付かるの嫌だったのかとも考えたけど、友に限ってそれはない」

男「あったとしたら、それをカミングアウトする気になったか」

男「まあ、何かしら隠しているのは間違いないな」

男「最近特に様子が変だしな。カミングアウト期待」

0099以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:18:43.23ID:IF8QJ4SM0
男「玄関開いてるっつってたな。おじゃましまーす」


友「……きた」


男「あれ、ちょっと変えたか?」


友「どきどきしてきた。……恐いな」


男「友ー、いるー?」

友「……うん。入ってきて良いよ」

0101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:20:21.88ID:IF8QJ4SM0
男「…………」

友「…………」

男「……どういうこったよ、そいつは」

友「説明する必要もねえだろ。こういう事だよ」

男「いや、分からねえ。分かって堪るか。しっかり説明しろ、友」

友「……俺は女装をしている」

男「なんでそんな事してんだ」

友「男が好きだから」

0102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:22:25.10ID:IF8QJ4SM0
男「は、あ?」

友「俺は、一人の女としてお前が好きだ」

男「馬鹿な」

友「マジだよ」

男「おフザケかよ」

友「本気だよ」

男「……なんだよそりゃ」

友「……全部、嘘じゃないよ」

友「男、好き」

0105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:24:53.13ID:IF8QJ4SM0
友「男の為に、少しでも女の子に近づけるよう頑張った」

友「化粧だってちょっと覚えた。おしゃれだってちょっと覚えた」

友「男が可愛い系の女の子が好きだって言うから、そういう服を探した」

男「……お前の部屋に入れてくんなかったの、これが原因かよ」

友「……うん」

男「お前が度々どっか出かけてたの、そういう事かよ」

友「うん」
0107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:26:29.67ID:IF8QJ4SM0


男「きもちわる」

0108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:27:58.57ID:IF8QJ4SM0
友「え……?」

男「……帰るわ」

友「待って、待って……!」

男「くんなよ、クソが」

友「男。男! 待って!」

男「俺を巻き込むな」

友「男……男。いかないで」

男「くんなっつってんだろ、気色悪い!」

友「男」

0112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:30:06.20ID:IF8QJ4SM0
友「…………男」

友「そっか、そうだよな」

友「お前、女の子が好きだもんな」

友「俺、ただの男だもんな」

友「気持ち悪いって言われちった……」

友「嫌われちゃった……」ポロポロ

友「ごめんね、ごめん。謝るから」ポロポロ

友「帰らないで」ポロポロ

0116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:33:22.52ID:IF8QJ4SM0
友「……朝、なっちゃった」

友「……男」

友「学校、行きたくない」

友「サボろう……」

0118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:35:12.16ID:IF8QJ4SM0
男「…………」

男「……いねえ、か」

男「…………クソが」

男「俺の所為だってのかよ」

男「俺が悪いってのかよ」

男「……クソが」

男「隣が寒いぜ」

0120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:37:22.79ID:IF8QJ4SM0
友2「んなわけねーだろメチャクチャ頑張ってるっちゅーに」

友3「でもさ、一発屋としての勢いにそっくりじゃん……あれ?」

友2「どした? ……あら」

男「…………」

友3「おはよ」

男「…………」ギロリ

友2「おいおい、友はどうした」

男「……知ってたろ、お前ら」

0122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:39:42.61ID:IF8QJ4SM0
友3「順序に沿って話せよ。意味分かんね」

男「しらばっくれるなよ、友の事だよ」

友2「……そうか、とうとうやっちまったのか」

男「なんで俺に言わなかった」

友3「知らぬが仏って言うじゃない」

男「知ってたら昨日みてぇな事になんねえよ!」

――――シーン

友2「落ち着けよ、男」

男「ふざけやがってよ……」

0123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:42:02.90ID:IF8QJ4SM0
男「なんで言わなかった……説明してみろよ、なあ」

友3「友に、口止めされてたから」

男「それでもせめて俺には言うだろうがよぉ……」

友2「言えるわけねえだろ」

男「あ?」

友2「お前が、友の好きなやつだって知ってんだから言えるわけねえだろ」

男「だからこそだろうが」

友3「お前、その時の友の顔を見てないからそう言えるんだよ」

友2「あいつ、泣いて頼んだんだぞ。男にだけは言うな、俺から言うんだ、って」

0124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:44:18.92ID:IF8QJ4SM0
男「……馬鹿が。そんな事したって、好き合えるわけがねえだろうが」

友2「だからって、止めさせる事もできねえしな」

男「つーかお前ら止めろよ、知ってんならよ」

友3「止められるわけないでしょあんなの。見たんでしょ、友のアレ」

男「……俺は止めたよ」

友2「お前には止められても俺らには無理だった」

男「……クソが」

0125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:46:14.47ID:IF8QJ4SM0
男「…………友の席、空いてる」

男「あのバカ、サボりやがったな」

男「……そこまで、かよ」

男「なんで俺なんだよ」

0127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:48:19.82ID:IF8QJ4SM0
友2「どうすんだよ、これから」

男「どうしようもねえよ」

友3「そんなワケないっしょ。お前ら幼馴染なんだから」

男「そういう次元じゃなくなった」

友2「このまま放っておくつもりかよ」

男「俺が行ったところでどうにかなるってのかよ」

友2「とりあえず友を引っ張り出してこいよ」

0130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:50:23.27ID:IF8QJ4SM0
友3「つーかさ、どういうフり方したわけ?」

男「……関係ねえだろ」

友2「……おい、本気で訊くぞ。お前、なんて言いやがったんだ?」

男「部外者は黙ってろよ」

友2「喧嘩売ってんのか、当事者が情けねえから突っ込んでんだろ」

男「誰も頼んでねえよ」

友3「頼まれた憶えも無いよ。あたしらは友の為にお前に訊いてんだ」

0131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:52:14.90ID:IF8QJ4SM0
男「……言ってやったよ、気持ち悪いって」

友3「男、お前なんて事」

男「仕方ねえだろ。考えるまでもねえ、あいつは男なんだぞ」

男「それが同じ男を好きになって、女装までしちまってよ。道踏み外してるってレベルじゃねーんだよ」

男「無理矢理にでも戻さなきゃなんねえだろうが。嫌でも現実見せなきゃよ」

友2「お前なら言葉を選んでくれると思ってたのに」

男「言葉なんて選んでたら……何も言えなくなっちまうよ」

友3「だからって、辛く当たるなよ」

男「どうしたらいいか分かんなかったんだよ……」

0133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:54:02.48ID:IF8QJ4SM0
友2「男」

男「あ?」

友2「お前学校抜けろ」

男「はぁ?」

友3「お前なに言ってんの」

友2「今すぐ友んとこ行け。それがお前と友の為だ」

男「理解できねえ、説明しろ」

友2「理解すんな、行きたくなくなるだけだから」

友3「……あ、なるほど」

0135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:56:03.36ID:IF8QJ4SM0
男「おい、俺だけ分からんぞ」

友2「男、お前にとって友はただのダチかよ。ご近所付き合いの幼馴染か?」

男「だから意味が分かんねえ」

友2「答えろッ!」

男「……まあ、違ぇ」

友2「だったらよ、学校なんか行ってる暇じゃねえだろ。こんなとこで油売ってる場合じゃねえだろうよ」

友3「友は待ってるよ。男からの真っ当な返事を、たぶん今も。一分一秒でも早く、友を楽にしてやれよ」

男「……ちょっと便所行ってくる」

友2「おう、行ってこい」

友3「今日はそのまま帰ってこなくていいよ」

0136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 03:58:05.31ID:IF8QJ4SM0
友3「……恥ずかし」

友2「だな」

友3「ガラにもなく変な事言っちゃった」

友2「いや、悪くなかったんじゃねえか? 偶の真面目にしちゃあ」

友3「……あたしら、なに言ってんだろうね」

友2「さてな。どんな結果にになっても俺ら悪者だよ」

友3「ハッピーエンドなんか見えやしないのにな」

友2「男が正し過ぎて反吐が出る。……でもなあ」

友3「やっぱりねえ。友のあの顔見せられたらね」

友2「どうにも否定的になれねえんだよな」

0138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:00:12.20ID:IF8QJ4SM0
男「なんだって俺がこんな事しなきゃなんねーんだよ」

男「学校フケてまでする事かよっ」

男「あったり前だろうがよ、馬鹿が!」

男「友に比べたら学校の価値なんてミジンコ以下だっ」

男「今あいつほっぽらかすくらいだったら学校を捨てる」

男「謝って、ちゃんとあいつを見てやる」

男「一体俺は何を言っているんだろうなア!」

0140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:02:36.40ID:IF8QJ4SM0
友「男……男……」

友「ごめんね。俺が女だったら良かったのにね」

友「好きになっちゃってごめん」

友「ちゃんと元に戻るから怒るなよ」

友「ちゃんと元に……うう」

友「男……許して」

男「友」

0142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:04:04.52ID:IF8QJ4SM0
友「男……男!?」

男「うん、俺」

友「ま、待って、入ってくんな! 顔、汚いから……」

男「……じゃあ入る」

友「おいっ! うわああ」

男「……布団に隠れんなよ」

友「なんでここにいるんだよっ、学校は?」

男「逃げてきた、お前と同じにな」

0144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:06:07.15ID:IF8QJ4SM0
友「……男、昨日は」

男「待て、先ず俺に言わせろ」

友「……うん」

男「友。昨日は悪かった、ごめん。ちょっと頭がおかしくなってた」

友「おかしかったのは俺の方だよ。男が男に告白とかありえねえモンな」

男「そらパニクるっつの、察せ」

友「うん、察する」

男「まあでもな、やっぱりごめん。酷ぇ事言っちまったのには変わりねえから」

友「いいよ、許す」

0147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:08:01.96ID:IF8QJ4SM0
友「じゃあ、今度はこっちな」

男「ん」

友「すー……。ごめんな、いきなり変な事言っちゃって」

友「好きになっ、ちゃって、ごめんな」ポロポロ

友「明日からヒグッ、ちゃんと元に戻るからエグッ」ポロポロ

友「だから……せめて友達のままで」

男「本当にそれでいいんか?」

友「いてほし……へ?」

0148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:10:14.61ID:IF8QJ4SM0
男「俺さ、昨日のあの一言ってのは、お前の為を思って言ったつもりだったんだ」

男「だけどお前、逆に閉じこもっちゃったじゃん。失敗じゃん」

男「……って事に気付いたの、さっきなんだけどな」

友「だめじゃん」

男「うるせ。それにさ、お前、泣くほど嫌ならそういう事を言うなよ」

友「うるせ。今日一日ずっと練習してたんだからな」

男「今日一日練習して泣いてんのかよ」

友「うるせえ」

0149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:12:02.55ID:IF8QJ4SM0
男「だからな。我慢させるくらいなら、ちょっとくらい箍が外れても許して良いんじゃないかなって」

友「ちょっとって、どれくらい」

男「……女装、かな」

友「別に女装が好きなわけじゃないんだけど」

男「えっ」

友「お前に好いてもらうために女の子の格好したんだよ、バカっ」

男「あー、そう……じゃあどうしよ」

友「どうしようもできないよ。お前を好きでいられないなら、もうなにも無いもん」

男「じゃあそれでいいよ」

友「なんだよそれ……」

0151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:14:20.81ID:IF8QJ4SM0
男「一晩経って俺も冷静になった。で、ちょっとだけ心も広くなった」

友「……ばかっ」

男「うるせえ。お前、いつまで布団にもぐってんだよ出てこい、このっ」

友「やめろ、この、うわ」

男「……目、赤っ」

友「誰の所為だと思ってんだよ」プイ

男「つーか服、昨日のまんまか」

友「もう着替える気分じゃなかったんだよ」

男「……可愛いじゃない」

0153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:16:01.35ID:IF8QJ4SM0
友「…………」

男「顔赤くしてんじゃねーよ」

友「うるせ、ばーか」

男「いや、違うかも」

友「それ前にもやったろ」

男「とまあ、こんな感じ。だから、いいよ。お前がしたい事しても」

友「……なにそれ」

男「調子のいい事言ってるよ、分かってる。でもこれこそが俺の本当の気持ち。詫びでしかも、たぶん同情込みだけど」

友「……何でもしていいの?」

男「限度は守れよ。譲歩して……あーデートくらいかな」

0154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:18:01.50ID:IF8QJ4SM0
友「……じゃあ、早速いい?」

男「いきなりかよ。ま、いっか。なんだ?」

友「キス」

男「えー……そりゃあねーわ」

友「昨日と今日合わせて丸一日分泣いた俺の身にもなれ。順番違うけど、今はキスしたい」

男「えー、覚悟できてねえよ。まさかそう言うとは思ってねえもんよ」

友「んー」

男「って気が早ぇよ……あ、そうだ」

友「ん?」

0155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:20:01.02ID:IF8QJ4SM0
男「肝心な事を言いそびれるとこだった」

友「それよりキス。お前が良いよって言ったんだからな、俺もう我慢できないからな」

男「待てよってんだろ、ホントに大事な事なんだから」

友「……なにさ」

男「昨日の返事だけどな」

友「…………うん」

男「俺に彼女ができるまでなら、良いぜ」

友「具体的にいつまで」

男「予想外の返しなんですけど」

0156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/12(木) 04:22:06.81ID:IF8QJ4SM0
友「んー」

男「やべえ、ちょっと緊張してきた」

友「んー」

男「友だと思うからいけないのか、男だと思うからいけないのか」

友「…………」

男「友だと思わねえと怒られるだろ、だけどそうすると自然に男だと思いこんじゃうだろ」

友「…………」

男「おい、ちょっとどうしたらいいのか教えろ」

 チュッ


    FIN