1: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:10:45 ID:???00
※えいがさき2章のネタバレを一応含みます。

果林「私のコート貸してあげるから」スッ

璃奈『あ、果林さ』

果林「熱っつ!?」

栞子「果林さん!? 大丈夫ですか?」

果林「い、いや急に熱気が来てびっくりしただけよ。火傷とかじゃないわ」

愛「熱気?」

ミア「そういえば気になってたんだけど、璃奈の周りなんか暖かいんだよ」

せつ菜「あ、お腹の周りから暖かい風が出てますよ!」

璃奈『……』ハァハァ

ミア「璃奈?」

璃奈『限界……』

カポッ

愛「ちょっ、りなりー顔真っ赤じゃん!」

璃奈「水……」

栞子「とりあえずこれを! 暖かいお茶ですが」

3: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:16:36 ID:???00
パタパタ

璃奈「落ち着いた」

果林「それにしても驚いたわ。やけに寒そうな格好だと思ったら」

栞子「暖房機能まで付いていたんですね」

璃奈「ちょっと違う」

栞子「え?」

璃奈「これを説明するにはまず、オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードの設計思想から話す必要がある」

クロエ「Auto Emotion Convert RINA-CHAN Bord⁉」

ミア(言いたいだけだろ姉さん)

4: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:22:06 ID:???00
璃奈「私はライブ中に感情を表現するためにこの璃奈ちゃんボードを考えた。ライブ中、手を使わずに、リアルタイムで私の感情を表情として出力する」

栞子「リアルタイム、ですか?」

璃奈「だから璃奈ちゃんボードは私の脳波と表情筋に流れる微弱な電流を検知して表情を出力している」

ミア「そんなことしてたの!?」

璃奈「そして私は考えた。脳波や表情筋のセンサーをもっと他に活かすことが出来ると」

果林「それだけでも十分凄いと思うけど」

璃奈「例えるならゲーミングPCを買ったのにマインスイーパーしか遊んでないような状態」

せつ菜「それだけの性能があればもっと他のことが出来るというわけですね」

5: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:28:12 ID:???00
璃奈「それで考えたのはライブ中にPCの操作と同じことが出来るようになった『オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードMk-II』」

クロエ「Auto Emotion Convert RINA-CHAN Bord Mk-II⁉」

ミア「うるさい」

栞子「ライブの最中にPCの操作をしてどうするんですか?」

璃奈「PCを動かせるということは音楽、照明、カメラの操作ができるということ」

愛「凄! 一人でライブ出来ちゃうじゃん」

せつ菜「アドリブにも自分で対応できますね!」

璃奈「うん、予定外にステージから降りても照明やカメラを追従させたりできる」

ミア「Cool……」

璃奈「脳波をより検知するためにフルフェイス型にした。これで踊りながらでも脳波で細かい操作が可能になる」

果林「ヘルメットになってたのも意味があったのね」

6: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:33:21 ID:???00
璃奈「そして図面を描いて試作品が出来たのが十月」

ミア「あれ、昨日作ったんじゃないの?」

璃奈「ううん、十月に作って上手くいかなかった」

愛「もしかして上手くいかなかったのって」

果林「ああなるほどね」

璃奈「信じられないくらい排熱性能が低かった」

愛(カリン本当にわかってたの?)

果林(全然違った……何よ排熱って?)

栞子「排熱……PCの排熱のようなものでしょうか?」

璃奈「そう。ヘルメットの中にかなり色々詰め込んだから発熱が凄くて」

せつ菜「まるで頭だけサウナ状態ですね」

璃奈「試作のはそんなもんじゃない。5分も被ってたら顔が焼け爛れる」

ミア「ヒィッ!」

璃奈「笑えなくなっちゃう」

愛(その冗談は愛さん笑えないなー)

7: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:37:46 ID:???00
璃奈「それで今回急遽オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードMk-IIを作ることになって」

クロエ「Auto Emotion Convert RINA-CHAN――」

ミア「Shut up!」

璃奈「少し改良したし外も寒いから行けると思って作った」

~回想~

璃奈「出来た。オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードMk-II」

副会長「これでライブしながらドローンの操作まで出来ちゃうのね。びっくりだわ……」

璃奈「そして衣装」

副会長「内側にファンが付いてる……?」

璃奈「この璃奈ちゃんボードは発熱が凄い。排熱ファンをヘルメットの中には仕込めなかった」

副会長「なるほど、それにファンの音がマイクに乗っちゃうかもしれないわね」

璃奈「空調服の逆の原理で服からヘルメット内の空気を吸い込むようになってる。ついでに暖房にもなる」

副会長「画期的!」

8: 名無しで叶える物語◆PhNlxVxG★ 2025/11/07(金) 20:42:50 ID:???00
ナーヴギアとオーグマーの中間みてえな位置に来てるな……

9: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:46:45 ID:???00
璃奈「早速試運転」

カポッ

ブーン

副会長「ふむふむ、ちょっと衣装の膨らみが気にな……璃奈さん?」

璃奈『ちょっと外出る』

ガララ

副会長「寒くないのかしら……」

璃奈「……」

副会長「ん?」

璃奈「!」ジタバタ

副会長「んん!?」

ガララ

璃奈『外せない!!! 側面のボタン!!!!』

副会長「えっこれ!?」ポチ

プシュー

璃奈「しっしぬ……!」

副会長「璃奈さん!? 大丈夫!?」

10: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:55:34 ID:???00
璃奈「火傷の心配はないけどこれじゃ全身サウナ」

副会長「落ち着いて璃奈さん、サウナは元々全身で入るものよ」

璃奈「冬の寒さなら大丈夫だと思った」

副会長「うーん、衣装に見えないようにスリットを入れるとか」

璃奈「……そんなんじゃ足りない」

副会長「?」

璃奈「お腹の布全部取る」

副会長「!? 流石に風邪引いちゃう」

璃奈「ちょうど排熱がお腹に当たるから冷えすぎることはないはず」

副会長「そんなに暑いの……?」

璃奈「……衣装の改造を」

副会長「私がやっておくから! 璃奈さんは休んで」

11: 名無しで叶える物語◆kigRYWVf★ 2025/11/07(金) 20:59:08 ID:???00
璃奈「というわけで胸の部分にあるファンで熱気を吸い込んで下から放出する形になった」

果林「それがさっきの熱風の正体ね」

愛「それでも寒いどころか暑かったんだ」

璃奈「踊ってないときはちょうどよかった」

栞子「なるほど、服のある部分に放熱すると衣装が不自然に靡いてしまいそうですね」

璃奈「うん、だから胸の部分に一旦空気を溜めて出す形になった」

せつ菜「あ! だから璃奈さんの胸がやたら膨らんでいたんですね! 最初別人かと思いました!」

一同「」

せつ菜「……あれ?」

果林(信じられない物を見る目)

愛(信じられない物を見る目)

栞子(信じられない物を見る目)

ミア(信じられない物を見る目)

璃奈(信じられない物を見る目)

クロエ「ミア、やっぱりアメリカに帰りましょう」

ミア「……考えさせてくれ」


おわり

引用元: 【SS】果林「璃奈ちゃんそんな恰好で風邪ひくわよ」🆓