0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 17:55:27.81ID:GkeDMym+0
男「ばあちゃん!!かぶと虫!!」
ばあちゃん「大きいねぇニコニコ 大切に育てるんだよ?」
男「うん!!やったぁ!!学校で友達に自慢しよ!!」
ばあちゃん「ニコニコ ほら、夜ご飯できたよ?」
男「うん!いっただきまーす!ねぇ、ばあちゃん!かぶと虫って何食べるの?」
ばあちゃん「ん~ばあちゃんもよくわからないけど、胡瓜とかあげてみたらどうだい?」
男「うん!ほら、胡瓜だぞ!!」
ムシャムシャ
男「食べたー!!ばあちゃん!!食べたよ!!」
ばあちゃん「ニコニコ よく食べてるねぇ!ほら、男、毎日ちゃんと餌あげるんだよ?」
男「うわぁ…胡瓜とか茄子とかいっぱいだ!ありがとう、ばあちゃん!!」
0007以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:01:01.82ID:GkeDMym+0
ばあちゃん「もうお風呂入って寝なさい、明日はもっとたくさんのかぶと虫捕まえに行くんだろ?ニコニコ」
男「うん!!」
男「ばあちゃん、おやすみなさい!」
ばあちゃん「はい、おやすみなさいニコニコ」
男の部屋
メリメリメリメリ…
かぶと虫「んんー!ん?だ、誰これ!あれ、私どうして喋ってるの?ええ!!なにこれ!!手も足も人間みたいじゃん!!」
男「スースー」
かぶと虫「この男の子誰?私よりもだいぶ年下だよね…まだ小学生かな?いやいや!それより私は何になったの?!」
男「スースー ウハハハ」
かぶと虫「笑ってるよ…アハハハハ 私も寝よう、きっと夢だよ…でも、せっかく喋れるんだから、これだけ…男くん、胡瓜ありがとう…おやすみなさい…」
0009以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:06:09.14ID:GkeDMym+0
男「よーし!!今日はツノのあるでっかいかぶと虫捕まえるぞー!!お!?誰だよ、お姉ちゃん…」
かぶと虫「スースー」
男「お、おい!!誰だよ!!なんで俺の部屋にいるんだよ!!起きろって!」
かぶと虫「んん~ん!?」
男「だれ…?」
かぶと虫「えっと…夢じゃなかったのね…えっとね!男くんのお姉ちゃんだよ!」
男「俺は妹しかいないよ!!姉ちゃん誰だよ!ばぁちゃ…ンン!!」
かぶと虫「待って待って!!信じれないかもしれないけど、私はかぶと虫なの…おばあちゃんはまだ呼ばないで?」
男「かぶと虫が人間になるわけないだろ!?姉ちゃん、ほんとに誰だよ…」
0010以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:10:44.47ID:GkeDMym+0
かぶと虫「私もわからないよ…でも、人間になったのは事実だよ…今追い出されたら行く所ないし、暑いし…死んじゃうかも…」
男「し、死なないよ!!それならここにいればいいだろ!ばあちゃん!!!」
ばあちゃん「ん?なんだい?ニコニコ あれ、友達かい?」
男「うん!!中学生の友達だよ!!ヘヘ!」
ばあちゃん「そうかい、そうかいニコニコ ご飯できてるよ?ほら、友達の、何ちゃんだい?」
かぶと虫「え!?夏です!!」
ばあちゃん「夏ちゃんかいニコニコ 一緒にご飯、食べるかい?」
夏「は、はい!!」
0011以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:14:58.98ID:GkeDMym+0
男「お前、夏って名前なのか?」
夏「いや、かぶと虫って言えないでしょ?だから、かぶと虫がいっぱいいる夏にちなんで夏!」
男「ん~よくわからんけど、夏姉ちゃんだな!!ご飯食ったら虫取り、一緒に行こうぜ!!」
夏「はいはいアハハ 元気だね!何年生?」
男「俺、6年だよ!夏姉ちゃんは何歳だよ!」
夏「私はね…んっと…何歳だろアハハハハ」
男「自分の歳もわかんないとか、バカだ!!ゲラゲラ」
夏「し、仕方ないでしょ!?かぶと虫だったんだから…」
男「もういいって、その嘘!ゲラゲラ」
夏「嘘じゃないもん!!昨日の夜、胡瓜くれたでしょ?」
男「え…」
0012以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:17:25.89ID:GkeDMym+0
夏「ほら、小さく千切ってくれて、食べさせてくれたでしょ?」
男「ま、待てよ!なんで夏姉ちゃんが知ってるの?ほんとにかぶと虫なの?」
夏「だからそうだって朝から言ってるじゃん!!」
男「ま、まじかよ…いや!!俺は信じないぞ!!」
夏「も、もう…どっちでもいいよ…アハハハハ」
男「アハハハハ じゃ!虫取り!行こうぜ!!」
夏「はいはいニコニコ」
0013以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:22:59.40ID:GkeDMym+0
男「おおお!かぶと虫だらけだ!!夏姉ちゃん!!肩車してよ!!」
夏「ええ!?ほ、ほら、股がった?ちゃんと捕まった?」
男「大丈夫だよ!!早く立ってよ!!」
夏「そんなに急かさないでよ!!んしょ!!あれ!?」
ズサッ
男「い、いってぇ…何やってんだよぉ…かぶと虫逃げたし、落ちるし…」
夏「ゴメン、ゴメン!てかさ、男くん、私の胸、揉んでるよ?///」
男「夏姉ちゃん、 小さいよね…本で読んだ姉ちゃんはもっと…」
ゴツン
男「いてえ!!!!」
夏「小さくて悪かったね!! な本のお姉さんみたいじゃなくてゴメンね!!フン!」
0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:26:11.89ID:GkeDMym+0
男「もう怒るなよぉ…ゴメンって…あ!そうだ!夜の夏祭りでかき氷奢ってやるから、許して!お願い!!」
夏「か、かき氷…って何よ…」
男「はぁ!?かき氷はかき氷だよ!!ほら、氷にいちご味とかのシロップかかってるやつ!」
夏「あ、あぁ!!あ、あれね!(かき氷ってなんだ…)それで許してあげるよ!」
男「ほんとだな!よし!仲直りの握手!!」
夏「アハハハハ 純粋だなぁ…」
男「?アハハハハ」
0015以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:33:26.84ID:GkeDMym+0
男「夏姉ちゃん!かき氷!!俺の奢り!ヘヘヘ」
夏「あ、ありがと!(これがかき氷か…)んんー!つめたーい!」
男「アハハハハ 一気に食べると頭…」
夏「頭痛い!!!痛い痛い!!」
男「ゲラゲラゲラゲラ すぐ治るよ!」
夏「ん、治った!かき氷って頭痛くなるんだね…美味しいのに、痛くなる…複雑な食べ物だね…」
男「なにいってんの?ハハハ あ!あれやろうぜ!金魚すくい!」
0016以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:33:39.18ID:GkeDMym+0
夏「う、うわぁ…金魚だらけ…これ手で捕まえるの?」
男「なに言ってんだよ!ゲラゲラ ほら、これですくうんだよ!」
夏「だ、だよね!!よーし!」
ビリッ…ポチャン…ビリッ…ビリッ…
夏「紙なくなったんだけど…」
男「ゲラゲラ 下手くそだな!!ゲラゲラ 俺のよく見とけよ!!」
夏「おお!おおお!おおおお!」
男「うまいだろ!!アハハハハ」
夏「すごい、すごい!!これ持って帰れるんだね!!」
男「そうだよ!あんまり長生きしないんだよな…でも、今年こそは長生きさせるぞ!!」
夏「一緒に育てようね!」
男「おう!!」
0018以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:40:11.53ID:GkeDMym+0
夏「虫取りに夏祭り…楽しいね!!」
ドーンドーンドドーン!
夏「うわぁ…空が綺麗だよ!!男くん!!」
男「花火!去年はばあちゃんと二人で見たんだよ!今年は夏姉ちゃんと二人!」
夏「そうだね!アハハ 」
男「俺、かぶと虫でもなんでも夏姉ちゃんといると楽しいよ!学校はあんまり楽しくないし、母ちゃんと父ちゃんは妹の世話で忙しいし…」
夏「寂しい…?」
男「さ、寂しくないよ!!でも、こうやって遊んでるのが一番楽しいってこと!」
夏「私もだよ?今までで一番楽しいよ!明日も虫取り行くの?」
男「明日は川!!泳ぎに行こうよ!!ばあちゃんと行ってもばあちゃん泳げないからあんまり楽しくなかったけど、夏姉ちゃん、泳げるでしょ?」
夏「ま、まぁね!(泳いだことないなぁ…川に落ちたことならあるけど…)」
0020以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:43:19.24ID:GkeDMym+0
男「ばあちゃん!!しばらく夏姉ちゃんも泊めていい?」
ばあちゃん「いいよニコニコ 夏ちゃんの親御さんはいいって言ってるのかい?」
夏「は、はい!!お世話になります!」
ばあちゃん「そうかい、そうかいニコニコ なんにもない田舎だけど、ゆっくりしていってね!」
夏「は、はい!!」
男「やったぁ!!毎日夏姉ちゃんと一緒だー!!」
ばあちゃん&夏「ハハハハ 」
0023以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:49:22.84ID:GkeDMym+0
男「川だー!!夏姉ちゃん、水着持ってねえの?」
夏「え!?な、ないよ…このまま泳ぐ!!」
男「泳げんならなんでもいいや!!早く行こうぜ!!」
夏「う、うん!!」
夏「んん!!冷たーい!!でも、気持ちいいね!!」
男「やっぱ海もいいけど、川も最高だよ!!あれ、夏姉ちゃん、 透けてる!!!ゲラゲラ」
夏「え!?ちょ、ちょっと見ないで!!!」
男「別にいいだろー!!もっと見せろよー!!」
夏「(恥ずかしいけど、男くんだし、小学生だし、いいか…)ま、いっか!ハハハハ」
0024以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 18:55:24.97ID:GkeDMym+0
男「夏姉ちゃんの ほんと小さいなゲラゲラ」
バシャッ
男「んお!!鼻に入った!!いてえ!!お返しだ!!」
バシャッバシャッ
夏「きゃ!つ、冷たいなぁ!アハハハ ほら、こっちも負けないよー!!」
男「うわぁ!!やめろって!!ごめんごめん!!」
夏「参ったか!!あぁ…おばあちゃんの家にあった服、びしょびしょだ…」
男「それ、母ちゃんのだよ!ばあちゃんの家に来たらそんな服着てたもん!」
夏「そうなんだ…お母さん、胸大きいんだね…」
男「ん?母ちゃんの は垂れてて本のお姉さんみたいな じゃないよ?」
夏「 小僧だな…ハハハハ」
男「おお!!魚!魚だよ!!」
夏「ほんとに純粋だよね…私、ほんとのお姉ちゃんになりたいよ…」
男「え!?なんか言った?!早く来て手伝ってよ!!」
夏「なんにもないよー!!すぐいくよー!」
0025以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:03:22.73ID:GkeDMym+0
男「つ、疲れた…」
夏「疲れたね…」
ばあちゃん「ほら、夜ご飯だよ!ニコニコ」
男「う、うなぎだー!!!やったぁ!!いただきます!!」
夏「い、いただきます!」
夏「んん、美味しい!!!」
男「当たり前だろ!!うなぎだもん!!」
ばあちゃん「ここはそれなりにうなぎが有名だから、美味しいよ!ニコニコ」
夏「(初めて食べたけど、本当に美味しい…おばあちゃん、すごく優しくて暖かくて、それだけでご飯が美味しく感じるよ。)おばあちゃん、ありがとう…グスッ」
男「な、なんで泣いてんだよ!!」
ばあちゃん「ニコニコ ゆっくり食べなよニコニコ いつまでもここに居ていいんだからね?ニコニコ」
夏「あ、ありがとう…グスッ 美味しい…美味しいね、男くん!」
男「泣くなよ!!泣くほど旨いのかな…旨いのは旨いけど、ま、いいや!!夏姉ちゃん、ご飯食べたら花火しようぜ!!」
夏「うん!!」
0033以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:29:09.50ID:GkeDMym+0
男「夏姉ちゃん、線香花火!どっちが長く持つか勝負しようぜ!!」
夏「負けないよー?ハハハ(やり方わからないけど、なんとかなるでしょ!)」
男「よし…よしよしいいぞ!あっ!!!」
夏「……あっ!」
夏「私の勝ちだね!!ハハハハ」
男「くっそぉ!!もっかい!!!」
夏「ハハハハいいよー!」
男「……よし…」
夏「男くん、このままずっと一緒がいいね…私、このまま男くんと一緒にいたいな…ダメかな…胸小さいけど、男くんが大きくなるころには胸も大きくなってると思うし…」
男「あっ!!!夏姉ちゃんが余計なこと言うから落ちたじゃん!!」
夏「余計なことって…」
男「ずっと一緒!!当たり前だろ!!」
夏「う、うん…グスッ…ありがと…」
男「また泣いた!!アハハハハ」
0034以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:34:12.05ID:GkeDMym+0
次の日、夏は夏の終わりと共にいなくなった。
あれから何年だろ…
俺も成人式を終えて社会人になった。
夏がいなくなった年、ばあちゃんが死んだ。
それ以来ばあちゃんが住んでた所に行っていない。
夏のこともなるべく思い出さないようにしてた。
男「盆休みかぁ…なんも予定ないな…久しぶりにばあちゃんの墓参りに行こう。」
男「うわぁ…懐かしいな…なんも変わってないなハハハ」
男「確かこの辺で捕まえたかぶと虫が夏だったんだよな…今思えばほんと馬鹿みたいな話だよな…夏…馬鹿みたいな話だけど、俺はお前が好きだったんだよ…夏…」
0036以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:42:43.94ID:GkeDMym+0
男「ばあちゃんが住んでた家、まだ残ってたんだな…誰も住んでないのか?」
?「男くん!」
男「え…な、夏か…?」
夏「久しぶりだね!ニコニコ」
男「ハハハ、相変わらず 小さいな…」
夏「う、うるさいなぁ!!元気だった…?」
男「ああ、まぁな。」
夏「そっか…じゃあまた…」
男「おい!!待てよ!!なんで急にいなくなったんだよ!!!」
0037以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:43:00.99ID:GkeDMym+0
夏「かぶと虫だよ?色々な研究者の人が来てね…男くんとおばあちゃんに迷惑がかかると思って、何も告げずに出ていったの…」
男「なんだよそれ!!どんなけ心配した思ってんだよ!!!もっと遊びたかったんだぜ!?研究者とか知らねえよ!!俺がお前を守ってやるよ!!あの時も、今もお前がいないと楽しくないんだよ!!頼むよ…もういなくならないでくれよ…」
夏「男くん…ごめん、ごめんなさい…うわーん!!」
男「泣きたいのは俺だよ!!!もうお前を逃がさないからな!!アハハハハ 今日、夏祭りなんだよ…あの時みたいに…」
研究者「夏さん、時間です。あなたのお願い聞くのはこれが最後です。」
夏「待って!お願い、せめて今日だけでも自由にさせて!」
研究者「だめです。おい、連れていけ。」
男「お、おい!!!!夏から離れろよ!!!なんだよ、誰だよ!!」
0038以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:47:49.15ID:GkeDMym+0
研究者「部外者は黙ってろ!!」
男「オラァアア!!」
ボゴォ
男「う…な、夏…」
男「なんだよ…夢かよ…夏はもういない…朝からなんでこんな寂しい気持ちにならなきゃならんのだ…」
男「まぁでも、墓参りにはいこう…あぁ暑いな…」
男「やっぱり夢と違ってだいぶ変わったな…ばあちゃんの家とかまだ残ってんのかな…」
男「ああ!?どこだよここ!!墓すら見当たらねえよ!!」
男「あの、すんません…墓ってこっちですか?」
人「そうですよー!この山の上です!バスがもうすぐ出るから、それに乗ればすぐですよ!」
男「あ、ありがとう!!」
0039以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:51:58.87ID:GkeDMym+0
男「ばあちゃん、一回も墓参りに来なくてゴメンな…俺はなんとか元気でやってるよ!慣れない仕事と嫌な上司で苦労してるけど、頑張るよ!また、来るよ…」
男「なーんか色々思い出しちゃったな…ばあちゃんが住んでた家に行ってみよう…」
男「あの、すんません!ここに行きたいんですけど…」
人「あぁ…ここね…あの山を越えてすぐだよ!」
男「お!案外近いですね!ありがとう!!」
0040以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 19:57:08.82ID:GkeDMym+0
男「つ、ついた…この辺はなんも変わらんな…夢の通り夏がいたりして…なんつってハハハハ…はぁ…」
?「男くん!!」
男「おいおい…まじかよ…夏…か?」
夏「はい!!!ずっと待ってたんですよ?ニコニコ」
男「はぁ!?いきなりいなくなったと思ったらいきなり出てきて、ずっと待ってたってなんだよ!!相変わらず ちいせえし!!!」
夏「 は関係ないでしょ!?私も大人になってそれなりに色っぽくなったでしょ?ニヤニヤ」
男「んなことどうでもいいんだよ!!夏…」
ギュッ
夏「男くん…ごめんね…ずっと一緒って言ってくれたこと位までも忘れてないよ?ずっと男くんをここで待ってた。」
男「ならどうして急にいなくなったんだよ…俺、ほんとに寂しくて悲しくて…どうしていいかわかんなくて…」
0041以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 20:04:00.71ID:GkeDMym+0
夏「い、今こうして会えたんだから、それは一旦置いておこうよ!おばあちゃんの家、綺麗なままでしょ?」
男「後でゆっくり聞くからな!!誰か住んでんのか?」
夏「誰も。毎年夏になると私が綺麗にしにきてるの!」
男「そうか…もっと早く来てればお前に会えたってことだよな…」
夏「そうだよ!!ほんとに来るの遅すぎるよ!んっ!?ンン!」
夏「ど、どうしたの?急にキスって…」
男「ゴメン…どうしていいかわかんなくて…俺、ずっと好きだった…いや、ずっと好きなんだよ!夏…」
夏「私もだよ?あんなに純粋な男くんも、すぐいたずらする男くんも、素直じゃないところも…全部大好きだよ…」
男「夏…もういなくならないでくれ…」
夏「当たり前だろ!!ずっと一緒!!」
男「逆だ。アハハハハ」
夏「あれ?アハハハハハ」
0042以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 20:05:21.93ID:GkeDMym+0
夏「かぶと虫と なことしちゃったね!アハハハハ」
男「う、うるせえよ!!好きな人と して何が悪い!!!」
夏「開き直ったアハハハハハ」
男「夏祭り、行くか!」
夏「うん!」
0043以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 20:11:56.26ID:GkeDMym+0
それから毎日夏と一緒だった。
夏の終わり、何故夏が急にいなくなったのかわかった。
男「スースー」
夏「男くん、ゴメンね…ずっと一緒だよ…また昔と同じことになっちゃったね…今年はもう会えないよ…ゴメンね…さよな…」
男「離さないよ…俺はお前と離れない…ずっと一緒だよな!?」
夏「当たり前だろ!!ハハハハ でもね…ダメなの…」
男「何がだよ!?」
夏「ダメ…見ないで…」
男「お、おい…体透けてんぞ…なんでだよ!?おい!!待てよ!!」
夏「男くん、愛してるよ。」
男「お、おい!!おい…夏…夏!!!」
男「ん…?かぶと虫…お前、夏か?」
かぶと虫「?」
男「な、わけねえかハハハ また来年、会えるよな…夏…」
おわり
0065以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:25:41.91ID:GkeDMym+0
最初かぶと虫を捕まえてばあちゃんの家で騒いでたまで一緒な
朝目が覚めると本当に見知らぬ女の子が寝てたんだよ
そりゃ騒ぐよな
まぁ騒いだ
ばあちゃん「久しぶりやねぇニコニコ」
俺「え!?ばあちゃん知ってんの!?誰なん、こいつ!?」
ばあちゃん「男のくせに小さいこと気にすんな!夏の終わりまで仲良くしいや!泣かしたりしたら知らんで!!」
俺「なんやねん…わかったよ…」
女「あの…初めまして…夏って言います…よろし…」
ばあちゃん「細かいことはええねん!夏ちゃん!お前も自己紹介せんか!」
俺「俺は○○って言います!よろしく…」
最初はこんな感じだった
0067以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:28:10.30ID:GkeDMym+0
ばあちゃんに夏祭りに行ってこいって言うから行ってきたんだ
夏は初めてらしくてすごく楽しんでた
俺も楽しかった
それから一緒に虫取り行ったり、川行ったり釣り行ったりほんとに色々遊んだ
当然好きになるよな
んで夏休みの宿題が終わらずに嘆きまくって眠ってしまった俺
0068以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:33:46.11ID:GkeDMym+0
夏「○○くん、私、もうすぐバイバイだよ…私ね、○○くんのこと大好きだよ?ずっと、ずっとずっとこの場所で待ってるからね…」
何故か目が覚めるんだよな
俺「ん、どうしたん?寝れんの?」
夏「ううん…○○くんを忘れないように、今の○○くんの顔とか仕草とか言葉とかを忘れないために…」
俺「何言うてんの?明日から学校やろ?中学校は俺らより夏休み短いんやったっけ?」
夏「そうだよー!○○くんも来年中学だね!楽しみに待ってるね…」
俺「そうやでな!一緒の中学やねんでな?」
夏「えっと、違うよ…残念、ハハハ ○○くん、大好きだよ…」
俺「なんやねん急にハハハ はよ寝れよ!おやすみ!」
夏「バイバイ…」
0069以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:36:22.40ID:GkeDMym+0
翌朝、いなくなってた
ばあちゃんに聞いたら、
ばあちゃん「昔からや。あの子はずっとこの場所におる。だから、また来年の夏、ここに来たらいい。不思議やな、ほんまに。」
幽霊にしちゃご飯も食べるし、かき氷食べたら頭も痛くなるし、泳げるし…
なんなのかわからないまま歳月が流れに流れて去年会いに行った
0070以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:40:24.58ID:GkeDMym+0
俺「夏ー!!俺やー!!おるんか?」
夏「○○くん!!!待ってた!ずっと会いたかったんだよ?」
俺「ババアの言う通りやんけ…」
来年の夏に来いと言われたが、去年まで一回も行かずだった俺は激しく後悔した
ばあちゃん「ババアはないやろ?ハハハ」
俺「久しぶりやなぁ!元気しとったんか?」
ばあちゃん「先月(7月)からこの子と一緒や!」
夏「そうだよぉ?来るの遅すぎるよ!!ハハハ」
俺「連絡ぐらいせえよ!!夏、可愛くなったな… …小さいな…」
夏「う、うるさいよ!!!!」
0072以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:46:10.81ID:GkeDMym+0
俺と夏はまた夏祭りに行き花火をしたり散々遊んだ
いっぱい もした
夏「○○くん、今年もそろそろさよならだよ…」
俺「なんとなくわかってた…でも、なんでや?なんで9月になったらおらへんくなるねん!」
夏「秘密だよ?おばあちゃんが色々知ってるよ?」
俺「秘密ってなんやねん…でも、来年も会えるんやろ?」
夏「はい、もちろん!毎年、夏になれば会えます。私もそれが楽しみなんです。○○くんと結婚して、一緒になりたい気持ちはとても強い。」
俺「なんやねん、逆プロポーズか?ハハハハ」
夏「そうですよ!!悪いですか?でも、私、この土地でしか、この夏でしかこの場所にいれないんです。だから、○○くんは私と別の…」
俺「お断りや!俺は毎年毎年ここに来て、死ぬまでここに来て、お前といっぱい遊んで、いっぱい思い出作る。あれや、遠距離恋愛みたいなもんやないか!」
0073以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:49:43.44ID:GkeDMym+0
夏「そうですよね!そう考えれば、今まで落ち込んでたのがバカらしくなってきましたハハハハ 私は○○くんを忘れません。○○くんより先に死ぬこともありません。だから、○○くんの気が済むまで、ここで遊びましょう!」
俺「当たり前やんけ!!来年は海行こ!海!な?」
夏「はい!」
9月1日
夏「また来年…愛してるよ、○○くん…」
俺「俺も愛してるよ、夏。またな!!ハハハハ」
俺の目の前から消えました
というより、一瞬意識を失いました
その間に消えたみたいです
0074以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:55:19.12ID:GkeDMym+0
俺「ばあちゃん、夏ってなんなん?」
ばあちゃん「この土地の神様みたいなもんや。お前にはわからんかも知れんけど、ずっとこの土地におる。何百年も前から。」
俺「俺、神様と付き合ってんのかよハハハハ」
ばあちゃん「あんたが好きなら何も言わん。でもな、あの子はお前の死を目の当たりにすることになる。」
俺「なんでなん?夏、ちゃんと成長してたやんけ!同じように成長して死ぬんちゃうんか!?なあ!?」
ばあちゃん「来年会ったらわかる。」
そして今年なわけだ
8月の盆休みに夏に会いに行ってくる。
あ、名前は夏のほうがわかりやすいと思って夏にしました
ちゃんと名前はあります
ばあちゃんの言ってた話しも正しいんだろうけど、なんでもいい
俺の気持ちは変わらん
今年、無理矢理にでも籍を入れるつもりだ
0076以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/18(月) 21:56:09.79ID:GkeDMym+0
非現実なのはわかってるけど、事実なんだ
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