0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:38:20.01ID:EMLReRs30
男「……」

貞子「アナタ、呪いのビデオ見てから一週間すごしましたねぇ?」

男「……」

貞子「というわけで、死んでもらいまーす♪」

男「……あの」

貞子「命乞いとか見苦しいことはやめてくださいよぉ、もう♪」

男「俺、見てないけど?呪いのビデオなんて」

貞子「え?あれ?ここ三丁目の山田さんの家、ですよね?」

男「いや、ここ二丁目だし」

貞子「……すいません。間違えました」

0004以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:41:41.82ID:EMLReRs30
男「……」

貞子「はあ……今月で三回目の間違い訪問……確実に怒られて……あ、これクビだ……たぶん」

男「あの……」

貞子「なんでしょうか……?」

男「こわっ!!そんな目を下に向けながら泣くな!!」

貞子「だって……」

男「……」

貞子「クビですよ?私、クビになるんでしょぉぉぉ???」

男「知るかよ!」

貞子「はあ……もういいや。死の……あ、私死んでた」

0005以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:44:50.03ID:EMLReRs30
男「落ち着けよ」

貞子「落ち着けって……・というかアナタ、怖くないんですか?」

男「なんで?」

貞子「いや、いきなりテレビから出てきたんですよ?普通、うわーーーとかぬわーーーとか言いません?」

男「……その……あの……」

貞子「なんですか……?……げっ」

テレビ『あん!あん!!だめぇ!!もう  ちゃうよぉ!!!』

男「xxから出てきたから……」

貞子「ぬわーーーーー!!!」

0007以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:48:01.33ID:EMLReRs30
男「まあ、ちょっとビビったけど、そのテンションも軽いし。怖くないな」

貞子「あれですか!お前なんか貞子に向いてないとか思ってるんですね!!!」

男「いや、そこまでは」

テレビ『中で出して!中にぃぃ!!』

貞子「こっちもうっさいなぁ!!!」

バキ

貞子「―――――小指、いたいよぉ」

男「お前……」

0008以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:50:14.50ID:EMLReRs30
男「……はい、応急処置はできた」

貞子「すいません。テレビを蹴ったばかりか手当てまで」

男「別に」

貞子「……(じー」

男「だからその黒髪の間から見つめるのは怖いからやめろ」

貞子「アナタ、変な人ですね」

男「そうか?」

貞子「ええ」

男「……なんだよ」

貞子「興味、出てきました」

0011以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:53:21.07ID:EMLReRs30
男「興味って……」

貞子「アナタの名前は?」

男「男だけど?」

貞子「生年月日」

男「1986年の5月13日」

貞子「住所」

男「東京都練馬区石神井二丁目」

貞子「最寄りの駅」

男「石神井駅」

貞子「好きな女性のタイプ」

男「手料理が上手い人」

貞子「女性と付き合ったことは?」

男「ない」

貞子「童貞?」

男「……おい」

0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 17:56:40.91ID:EMLReRs30
貞子「なんでしょう?」

男「なんか根掘り葉掘り聞き出そうとしてるけど、何の意味があるんだ?」

貞子「呪い殺すにはそれなりに相手のことを知らないとだめなんで」

男「呪い殺す気かよ!!」

貞子「だって私、貞子ですよ?」

男「いや、だからって俺は呪いのビデオみてねえし」

貞子「じゃあ、今すぐ見ます?ここにあるんですけど」

男「みねーよ」

貞子「そんなぁ……みてください!私を助けると思って!!」

男「俺が死んだろ!!」

貞子「別にいいじゃないですか!童貞として死ぬより、カッコイイと思います!!」

男「よくねえよ!!」

0015以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:00:22.45ID:EMLReRs30
貞子「死ねよ!!」

男「嫌に決まってるだろ!!」

貞子「中々、強情な人ですね……」

男「あのなぁ……」

貞子「……あー手が滑って、呪いのビデオが、ビデオデッキ……あれ?」

男「俺の家にビデオデッキなんかない」

貞子「な、なんですか……これは……?」

男「ブルーレイプレイヤーだ」

貞子「なんと……」

ピッ

男「あ、おい!」

テレビ『あん!あん!!」

貞子「……わぁ!!!」

男「再生すんなよ」

0016以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:03:55.79ID:EMLReRs30
貞子「なるほど……最近お姉さま方の業績が上がらないのはVHSが廃れてきていたからなんですね……」

男「よくわからんが貞子って何人いるんだ?」

貞子「私は第19期生なんですけど、同期だけでも46人ぐらいはいますね」

男「五百人異常は貞子いるんだな」

貞子「はぁ……もういいです。帰ります」

男「そうか。達者でな」

貞子「はい。色々、すいませんでした」

男「まあ、別にいいけど」

貞子「……あれ?」

男「どうした?」

貞子「テレビの中に入れません」

0019以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:06:46.85ID:EMLReRs30
貞子「どうして?」

ザ……ザザ……

男「なんだ?勝手にテレビが……」

貞子「これは……!!」

先輩貞子「貞子ぉぉぉ?」

貞子「ぎゃああああ!!!」

男「こええええええ!!!!」

先輩「また間違えたみたいね」

貞子「すいません……」

先輩「というわけで、もうクビになってもらうから」

貞子「そんなぁ!!!」

0020以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:09:56.53ID:EMLReRs30
先輩「当たり前でしょ。アナタ、もう何回関係ない人を心臓麻痺させてるか知ってる?」

貞子「それは……」

先輩「34人よ?34人!もうフォローできないって」

貞子「でも、あのオーディションを勝ち抜いて……」

先輩「でももう決定したから」

貞子「えええ!?」

先輩「社長もマジギレだし」

貞子「うぅぅ……」

先輩「じゃあね」

貞子「あ、せんぱーい!!」

貞子「そ、そんなぁ……」

貞子「男さん、これから私……あ」

男「」

貞子「男さん!?男さーん!!!!」

0022以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:12:29.31ID:EMLReRs30
貞子「ま、まずい……」

貞子「こ、こういうときは……」

貞子「じ、じんこう……こきゅう……(ごくり」

男「」

貞子「もう私は貞子じゃない……人を救う貞子になります!!」

貞子「で、では……いきます……」

男「」

貞子「……(ドキドキ」

貞子「……んー……」

男「……」

貞子「……」

0023以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:15:33.05ID:EMLReRs30
貞子「って、できなーい!!!」

貞子「し、心臓マッサージだけでもしときますか」

グッ……グッ…

男「……う……」

貞子「あ、男さん!?大丈夫ですか?!」

男「あ、ああ……あ、れ……どうしたんだっけ?」

貞子「私が解雇されました」

男「え?ああ、そんな話だっけ?」

貞子「行くあてもありません」

男「そうか」

貞子「……」

男「……何を期待してやがる」

0025以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:17:46.80ID:EMLReRs30
翌日

貞子「結局、追い出されてしまいました……」

貞子「どうしましょう……はぁ……」

小学生「はやくしろよー!」

小学生「まってよー」

小学生「一番にプール入るぜー!」

貞子「そういえば今は夏でしたね……」

貞子「プールかぁ……」

貞子「私もいってみようかなぁ」

貞子「……暑いし」

0027以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:21:44.26ID:EMLReRs30
小学校 夏休みのプール開放日

男「おらー、ちゃんと準備体操しろー」

生徒「はーい」

男(昨日、無理矢理追い出したけど、アイツ大丈夫かな?)

男(まあ、幽霊だし行き倒れることはないだろうけど)

生徒「おわりましたー」

男「じゃあ、まずはバタ足からな」

生徒「はーい」

生徒「きゃぁ!つめたーい!」

生徒「わーい」

生徒「ちょっと!水かけないでよぉ!」

貞子「あはは、油断きんもつぅー」

生徒「やったなぁ!えい!」

男「お前ら、遊ぶなって」

生徒「すいませーん」

0028以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:25:13.39ID:EMLReRs30
男「ビート板はもったな?」

生徒「はーい」

男「じゃあ25メートルバタ足な」

生徒「分かりましたー」

男「四人並べー。いくぞー」

ピッ!

バシャバシャバシャ……

男「間隔あけて次いくぞー」

ピッ!

バシャバシャバシャ……

貞子「うー……緊張する……」

女子生徒「大丈夫だって」

貞子「でも私、泳いだことなくて……」

女子生徒「そなの?っていうか、えっと何組の人かな?」

貞子「19期生です」

0030以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:28:12.54ID:EMLReRs30
女子生徒「19期生?」

貞子「はい」

女子生徒(どういうことかな?)

男「おーい、次だ」

ピッ!

バシャバシャバシャ……

貞子「おぶ!おっぷ!!」

男「なんだ、あいつ。古いタイプのスクール水着を着てるし……」

貞子「うっぷ!あぶ!!」

男「全然、前に進んでないし」

貞子「あ……ぶくぶくぶく……」

女子生徒「せんせー。足付くのに溺れてるー」

男「なんで!?」

0031以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:31:37.16ID:EMLReRs30
男「おい!大丈夫―――って、貞子!?」

貞子「あ、男さん……。先生だったんですか」

男「何やってんだ!?」

女子「先生の知り合い?」

男「ま、まぁ」

貞子「うぷ……」

男「どうした?」

貞子「う、うんどう……したから……うぷ……きぶんが……」

男「おいおい、大丈夫か?」

貞子「うっ……だ、め……みた、い……」

男「まて!我慢しろ!!」

貞子「―――おぇぇぇ」

女子「うわ!吐いた!!」

0032以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:34:19.23ID:EMLReRs30
保健室

男「……」

貞子「あー……ずいまぜん……」

男「もういいから、休んでろ」

貞子「はい……」

男「何やってんだ、小学生に混じって」

貞子「暑かったので」

男「それだけ?」

貞子「はい」

男「バカ野郎か、お前」

女子「せんせー、あのー貞子さん大丈夫ですか?」

男「ん、ああ。こいつは死なないからな」

貞子「死んでますからね」

0033以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:37:32.12ID:EMLReRs30
男「じゃあ、俺はプールに戻るからなんかあったら知らせてくれ」

女子「はーい」

男「悪いな、こんなこと頼んで」

女子「い、いえ……せんせーの言われたことならなんでもやります……///」

男「え?」

女子「な、なんでもありません!」

男「そうか。じゃあな」

貞子「はーい……」

女子「……大丈夫?」

貞子「少し楽になりました」

女子「そっか。じゃあ、少しお話しよ?」

貞子「え、はい」

女子「―――先生とはどんな関係なの?」

貞子「うぇ?」

0035以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:41:21.14ID:EMLReRs30
女子「……」

貞子(なんか怖い……)

女子「ねえってば」

貞子「あ、いえ、家を間違えて訪れて出逢っただけで」

女子「は?」

貞子「いえ、ホントは別の人の家にお邪魔するはずが、何故か男さんの家に着いてしまって」

女子「なんで先生の家に?」

貞子「だから、間違えて―――」

女子「間違えた先が先生の家なんて都合が良すぎない?」

貞子(この子、怖い)

0037以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:44:30.10ID:EMLReRs30
女子「というか、アナタ誰なの?」

貞子「貞子です」

女子「名前じゃなくて」

貞子「貞子って名前じゃないですよ?」

女子「え?」

貞子「貞子はまあ、その通り名というかリングネームというか」

女子「はあ?」

貞子「まあ、つまるところ生前の名前なんて忘れたわけでして」

女子「暑さで頭でもやられたの?」

貞子「え?」

女子「意味分かんない」

貞子(そっか。今時の小学生って呪いのビデオも知らないですよね……)

0038以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:47:55.66ID:EMLReRs30
女子「とにかく、もう先生には近付かないで」

貞子「まあ、もう家を追い出されたので近づきようがないですが」

女子「追い出されたって……家に入ったの?」

貞子「まあ、はい」

女子「……」

貞子「あ、あれ?急に立ちあがってどうしました?」

女子「……(ごそごそ」

貞子「あのー?その戸棚になにかあるんですか?」

女子「……」

貞子「……なんですか?この錠剤?」

女子「飲んでみるといいよ」

貞子「はい?」

女子「はい、お水」

貞子「はあ、では……(ごくごく」

女子「……」

0040以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:50:12.41ID:EMLReRs30
女子「……どう?」

貞子「どうっていわれましても……あれ……?」

女子「……眠い?」

貞子「は、はい……」

女子「風邪薬っていっぱいのむと眠くなるんだよ?知ってた?」

貞子「しりません・・・・・・あ……」

女子「……」

貞子「……ぐー」

女子「……ふふ」

0041以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:53:06.22ID:EMLReRs30
男「おーい、女子」

女子「あ、せんせー♪」

男「貞子はどうした?」

女子「帰りましたー」

男「そうか。ってアイツに帰るとことかあったのか?」

女子「そんなことよりせんせー、補習授業してほしいですぅ」

男「え?補習授業?お前の成績ならいらないだろ」

女子「夏休みの宿題で困ってるのー」

男「そうか、じゃあ着替えてから職員室にこい」

女子「はーい」

0042以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:56:03.85ID:EMLReRs30
貞子「ん……」

貞子「んー?」

貞子(う、うごけない!?)

貞子(真っ暗だし!!)

貞子(え?!なに?!これなんです!?)


女子「せんせー」

男「おう来たか」

女子「お願いしまーす」

男「分かった。で、何を聞きたいんだ?」

女子「自由工作のことなんですけど」

男「おお。得意分野だ」

女子(先生が工作得意なのは知ってたからね♪)

0043以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 18:59:18.54ID:EMLReRs30
男「……まあ、ここをこうすればいいんじゃないか?」

女子「なるほど。流石、せんせー」

男「そ、そうか?」

女子「そういえば、せんせーって今日は宿直でしたよね?」

男「ああ、ってなんで知ってんだ」

女子「えへへ」

男「えへへじゃなくて」

女子「今日こそ一緒にお泊りしてもいいですか?」

男「ダメに決まってるだろ」

女子「なんで?」

男「俺の人生が終わる」

0045以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:02:38.15ID:EMLReRs30
貞子「んー!!んー!!」

貞子(ダメだ……)

貞子(手足はガムテープでぐるぐるまきにされてるし)

貞子(そもそも、狭い……)

貞子(でも、こんなことができるのは……)


女子「秘密にするから」

男「ダメ」

女子「せんせーのいくじなし」

男「アホか。ほら、これで終わりだ。早く帰れ」

女子「はーい」

男「ったく」

0047以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:07:18.08ID:EMLReRs30
夜 宿直室

男「はぁ……暇だなぁ……見回り以外やることあんまりねえしな」

トントン

男「え?」

女子「せんせっ♪きちゃった♪」

男「おまえ!?何時だと思ってんだ!!」

女子「うわ、ここ地デジ対応してないんだぁ……ていうか、これなんてテレビですか?

男「それは昔ながらのテレビデオ……・ってそうじゃなくて帰れ!!」

女子「えー?でももう来ちゃったし」

男「あのなぁ……」

女子「せんせーの迷惑はかけないから」

男「もう迷惑だ」

0049以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:11:05.25ID:EMLReRs30
貞子(……はぁ)

貞子(いつまでこうしていればいいのでしょう……)

貞子(よし!一か八か……)

貞子(関節を外して……!!)

貞子(ふぬぬぬ……)

貞子(って、外し方知らないや)


男「帰れって。親御さんが心配してるぞ?」

女子「お父さんは出張中。お母さんはお友達と旅行でいないもーん」

男「な……!?」

女子「だから、せんせっ?」

男「なんだよ」

女子「泊めて?」

男「ダメ」

0050以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:15:09.64ID:EMLReRs30
女子「ぶー」

男「はあ……あ、これから見回りだから、とりあえずここにいろ」

女子「はーい」

男(バレたら終わりだぞ、これ……)

女子「ふふん」

女子(先生、困ってる困ってる♪)

女子(かわいいなぁ)


貞子(体を思いっきり揺らせば……!!)

貞子「んんんん!!!!」

ガッコンガッコン!!

貞子(お……!揺れてる!!これはいけるかも……!?)

貞子「んんんん!!!」

ガッコン……グラァ……

貞子(おや……?)

ドッターン!!

0051以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:19:17.96ID:EMLReRs30
男「なんだ!?今の音!!?」

男「上の階から聞こえてきたな……」


貞子「んー!……ぷはぁ!口のガムテープとけた!」

貞子「よし。このまま尺取り虫の要領で移動していけば……!」

貞子「んーしょ、んーしょ」

貞子「……疲れた」

貞子「でも、ここは学校みたいですねぇ」


男「ここは空き教室だよな……」

男「……よし!」

ガラ!

シーン

男「……なんだ、本が棚から落ちただけか」

男「ふう、びっくりした」

0052以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:23:34.19ID:EMLReRs30
貞子「やっと、扉まで辿り着いた……」

貞子「んーしょ、頭で扉を……あけ、て……!」

ガラ

貞子「おー、開いた」

貞子「んーしょ、んーしょ」

貞子「ここは……トイレ…?」

貞子「そっか。私は掃除用具のロッカーに閉じ込められてたんですね」

カサカサ……

貞子「!?」

ゴキブリ(……よ!元気?)

貞子「きゃぁぁぁぁ!!!!」

0054以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:26:55.21ID:EMLReRs30
男「!?」

男「今の悲鳴は……!?」

男「アイツ!?」


貞子「ひぃぃぃ」

ゴキブリ(アイツ、あんな体勢でよく動けるなぁ)

貞子「はひぃぃ!!これは不味いです……!」

貞子「早急に手足のガムテープを剥がさないと……」


男「おい!!」

女子「あ。先生」

男「なに悲鳴あげてんだ!!」

女子「すいません。ちょうど、怖い番組やってて」

男「はぁ……」

0055以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:30:52.41ID:EMLReRs30
貞子「んーしょ……んーしょ……」

貞子「ってこれ、私はどこに向かえば……」

貞子「んー……とりあえずこっちに行ってみよう」

貞子「んーしょ」


男「はあ……なんで見回りにまで付いてくるんだよ」

女子「そっちのほうがせんせー的にもいいかなって?」

男「まあ、勝手に悲鳴あげられるよりはな」

女子「えへへ」

男「えへへじゃない」


貞子「おや?あそこの部屋に灯りが……」

貞子「んーしょ、んーしょ」

貞子「ふぬぬぬ……」

ガラ

貞子「開いた♪」

0056以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:34:10.99ID:EMLReRs30
貞子「ここは?」

テレビデオ『』

貞子「おー♪テレビデオだ♪」

貞子「おお?!更にハサミまである♪」

貞子「よし、これで……んー……」

ザク

貞子「ふう……半日ぶりの自由です……」

貞子「さてと、このテレビデオに呪いのビデオを仕掛けときますか」

貞子「くふふ。これが成功すれば、貞子に返り咲けるかも」

貞子「よしよしセットセット」

0057以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:37:41.31ID:EMLReRs30
貞子「これでよし」

貞子「さてと、折角ですし探検でもしましょうか」

貞子「夜の学校も趣がありますね」


男「ここも異常はないか」

女子「あとはどこを見るんですか?」

男「向こうのトイレで終わりだな」

女子(……大丈夫かな?)

男「えっと……んな!?」

女子「え?!」

男「ひでえ、ロッカーが倒れてる」

女子(いなくなってる!?)

男「とりあえず起こすか、手伝ってくれ」

女子「は、はい……」

0058以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:40:48.03ID:EMLReRs30
貞子「……これは……?」

貞子「おーい、生きてます?」

人体模型「」

貞子「……死んでる」

貞子「次、行きましょう♪」


男「ったく、誰があんなことを」

女子「……」

男「どうした?」

女子「い、いえ」

男「……?」

女子(どこにいったんだろ……)

男「さてと、帰ってこれたな」

女子「あの……私、帰ります」

男「え?そうか。それは助かる」

0060以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:45:20.35ID:EMLReRs30
男「じゃあ、ちょっと待ってろ」

女子「え?」

男「車、用意するから」

女子「送ってくれるんですか?!」

男「流石にな」

女子「わーい」

男「じゃあ、ここに居ろよ?」

女子「はい」


貞子「ここは、職員室?」

貞子「お邪魔しまーす♪」

貞子「……ふんふん」

貞子「ん?この席は男さんのだ」

貞子「おや、机の上にカギがありますね」

貞子「全く、男さんもうっかりさんですね。これじゃあ、家に入れないんじゃ……」

貞子「よし!私が届けましょう!」

0061以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:48:50.86ID:EMLReRs30
男「あれ?ないぞ……」

男「おかしいなぁ……机の上に置いてたはずなのに……」

男「あっれー?」


女子(家まで送ってもらえるなんて、うれしいなぁ♪)

女子(……そういえば、このテレビ……なんかビデオとか入ってるのかな?)

女子「……よし、覗いちゃえ♪」

ピッ

ザザ……ザザー……


貞子「……むむ!誰かが呪いのビデオを見てる!!」

貞子「チャーンス」

貞子「汚名挽回といきますよ!!」

0064以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:52:23.98ID:EMLReRs30
女子「なにこれ?変なビデオ……」

女子「もういいや」

ピッ

男「はあ……」

女子「あ、先生」

男「悪い、車のカギがない」

女子「え?失くしたんですか?」

男「わからん。とりあえず、自転車で送ってく」

女子「分かりました」

男「じゃあ、帰るか」

女子「はい!」

0065以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 19:56:04.19ID:EMLReRs30
男「じゃあな。もうこんなことするなよ?あと二人乗りも本当はダメだからな?」

女子「はーい」

男「ったく」

女子「せんせーあいしてるー」

男「はいはい」

女子「はぁー自転車の二人乗りも悪くなかったかも……」

女子「さてと、ブログ更新してねよっかな」

トゥルルルル

女子「電話だ。お母さんかな?」

女子「はい、もしもし?」

貞子「……見ましたね?」

女子「え?」

0068以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:02:02.80ID:EMLReRs30
貞子「見ちゃいましたよね?」

女子「な、なにを……?」

貞子「……では、一週間後に……」

ブツ……ツーツー……

女子「……な、なに……いまの……!?」


男「ふいー、酷い目にあった」

貞子「あ、男さん」

男「おわ!!貞子!?お前、まだ学校にいたのか!?」

貞子「聞いてくださいよ!誰かに閉じ込めれれて、大変だったんですから!」

男「はあ?」

貞子「あ、ビデオ回収しとこ」

男「おい、なんだそれ?」

貞子「呪いのビデオですけど?」

男「俺を殺そうとしたのか!?」

貞子「いえ。無差別なので男さんを狙ったわけではないですよ?」

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2011/07/27(水) 20:05:40.93ID:EMLReRs30
男「性質わりいな、おい!」

貞子「貞子ですし」

男「お前、解雇されたんだろ?」

貞子「え?でも、呪いのビデオはありますし」

男「お前、テレビの中に帰れなくなってたじゃねーか」

貞子「あれま」

男「あれまじゃねえ」

貞子「でもでも、呪いのビデオを誰かが見たのは感知できましたしぃ」

男「ふーん。まあ、能力の残りカスみたいなもんか?」

貞子「ひどっ」

男「今日はもうここに泊ってけ。夜道は暗いからな」

貞子「心配してくれるんですか?!」

男「歩いてる人がお前見て卒倒するかもしれないだろ?」

貞子「なるほど」

0070以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:09:19.20ID:EMLReRs30
男「ほら、ねるぞ」

貞子「はーい」

男「なんでこっちの布団に入ってくるんだ?」

貞子「え?ダメなんですか?」

男「いや、別にいいけど」

貞子「ではでは、遠慮なく♪」

男「何がしたいんだ……?」

貞子「まあまあ」

男「まあいいか。電気消すぞ」

貞子「はい」

男「……」

貞子「……」

男「……(こいつ、本当は寂しいのか?)」

貞子「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪……(ブツブツ」

男「違ったか」

0071以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:12:53.48ID:EMLReRs30
翌日

貞子「ふあぁぁ……」

男「起きたか」

貞子「あれ?なんか目の下にくまができてますよ?」

男「てめえの念仏のせいだよ」

貞子「ああ。すいません、歯ぎしりが酷くて……」

男「あれ歯ぎしりなのか!?」

貞子「お恥ずかしいです」

男「お前、才能あるよ」

貞子「え?そうですかぁ?」

男(こいつをこのまま外に放置するのもダメだな。無差別に呪いのビデオ見せまくりそうだ)

貞子「きっとくる~♪」

男「なあ」

貞子「はい?」

男「……一緒に住むか?」

0072以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:15:15.72ID:EMLReRs30
貞子「いいんですか?!」

男「……お前は危険だからな」

貞子「わーい!ごはん代うくー」

男「お前なぁ……まあ、いいか」

貞子「わーい♪」


女子「はあ……昨日のなんだったんだろう……」

女子「先生に聞いてみようかなぁ」

女子「悪戯だと思うけど……」

女子「よし。学校にいこう。まだ、先生居るよね」

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2011/07/27(水) 20:19:06.81ID:EMLReRs30
女子「まだ、宿直室かなぁ」

女子「……あれ、声が聞こえる。よかった、まだいるみたい」

女子「せん―――」


貞子「じゃあ、今から私用の歯ブラシとかぁ、お皿とか買いにいきましょう」

男「そうだなぁ。そういうのも必要……必要なのか?」

貞子「歯磨きぐらいしますよ」

男「マジか」


女子(う、そ……)

女子(貞子さん……と、せん、せい……)

女子(ゆ、ゆるさない……!)

女子(そ、そうだ……携帯のカメラでこの現場を……!!)

……カシャ

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2011/07/27(水) 20:22:11.16ID:EMLReRs30
一週間後

校長「これは問題だよ。生徒のブログにこんな写真が載っていてはね」

男「はい……」

校長「この子は?」

男「……」

校長「学校の生徒ではない女児を連れ込んで、何をしていたのかね?」

男「……」

校長「黙ってても分からないよ?」

男「……すいません」


貞子「今日はオムライスに挑戦しますよー♪」

貞子「男さんもきっとよろこんでくれる……!」

貞子「おりゃぁぁぁ!!!」

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2011/07/27(水) 20:24:51.84ID:EMLReRs30
男「ただいま」

貞子「おかえりまさい……どうかしました?」

男「……」

貞子「あの……」

男「やっぱり、お前をつっぱねるべきだった」

貞子「え?」

男「……もう出ていってくれないか?」

貞子「あ、え?」

男「悪い……一人に……してくれぇ……」

貞子「……オムライス……つくったんですけど……」

男「……」

貞子「……冷めないうちに、食べてください。では、これで失礼します……」

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2011/07/27(水) 20:28:31.30ID:EMLReRs30
女子「ふふ、これでいい。これでいいの」

女子「先生は私の気持ちを踏みにじったんだから……」

女子「ふふふ……」

女子「痛い目をみればいい……」

トゥルルル

女子「ん?電話だ……」

トゥルルル

女子「おかーさん!でんわー!」

トゥルルル

女子「あ、そっか買い物にいってるんだ……はぁ……」

トゥルルル

女子「はいはい。……もしもし?」

貞子「……殺す」

女子「っひ!!」

ガチャン!!……ツーツー……

0082以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:31:24.81ID:EMLReRs30
女子「え?な、なに……?」

女子「なんなの……!?」

トゥルルル

女子「……!!」

トゥルルル

女子「い、いたずらもいい加減にして!!」

母「なにが?」

女子「あ、お母さん……なに?」

母「いやね、お昼は何がいいかなぁって」

女子「じゃあ―――」

貞子「……」

女子「……」

母「もしもし?どうしたの?もしもし!?」

0085以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:35:02.87ID:EMLReRs30
女子「な、なによ……どこから入ってきたの……!?」

貞子「……」

女子「な、なに?もしかして先生と破局でもしたの?」

貞子「……」

女子「い、いいきみよ!」

貞子「……」

女子「な、なんとか言いなさいよ!!」

貞子「―――知ってる?」

女子「な、なにを……?」

貞子「……」

女子「なによ!!」

貞子「腕、千切られたら痛いって、知ってた?」

女子「え?」

ガシッ!!

女子「ひ!さ、さわらないでよ!!」

0088以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:38:21.89ID:EMLReRs30
女子「は、はなして!!」

ギリギリ……

女子「いた……!い、いい加減にし、て!」

ギチギチ……

女子「痛い!!いたい!!!!はなして!!!!」

ブチブチ……!

女子「ひぎぃいい!!!!!ちぎれる!!!!ちぎれる!!!いだい!!いだいいい!!!!」

貞子「……いい気味」

女子「……!?」

―――ブシュウゥゥゥゥ!!!

女子「ぎゃぁぁあああああぁああああうで!!!うでがぁあああ!!!!!」

0090以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:42:59.71ID:EMLReRs30
貞子「……」

女子「きゃぁああ!!!!うで!!!うでぇぇ!!!!!かえじで!!!うで!!」

貞子「うるさいなぁ……」

女子「しぬ!!しぬ!!!!ちがちがぁぁぁ!!!」

貞子「……」

女子「あぁぁ……ごめんなさい!!ごめんなさい!!!」

貞子「……」

女子「お、おね、がいい!!!ゆるして!!!なんでもいうこと!!きくから!!!」

貞子「……なんでも?」

女子「うん!!うん!!!!だからぁぁ!!!」

貞子「じゃあ……」

ガシッ

女子「え?何……?」

貞子「頭を一度360度回したかったの。ありがとう、私の望みを聞いてくれて」

女子「あ……ああああ……あぁぁああぁああああ!!!!!」

0092以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/07/27(水) 20:47:33.85ID:EMLReRs30
貞子「90度……180度……」

女子「やめでぇぇ……!!!!」

貞子「181度……182度……」

ギリ……ギリ……

女子「あがぁあああ!!!それ以上はだめぇぇ!!!だめぇぇ!!!!」

貞子「ダメ?」

女子「だ、だめ……はぁ……はぁ……」

貞子「じゃあ、一気にまわそ」

女子「あ?」

―――ゴリギリボギゴキ!!

女子「ひゃぐぅ!!!」

貞子「……死んじゃった」

貞子「呪いじゃなくても、人は死ぬんだ……」

貞子「そっか……じゃあ、これからはこうやって殺していけばいいんですね……ふふ……あははははは!!!」


END