0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/29(月) 22:20:41.58ID:8yAXWN4+0
子猫「…にゃー…」
老鼠「…こんな寒空の下で一匹とは…親は何をしているのだろうな…む?」
子猫「…にゃー…」フラフラ
老鼠「…こいつ…目が見えないのか…?」
子猫「…にゃー……」
老鼠「…かなり衰弱しているようだな…仕方ない、ここで会ったのも何かの縁、ついて来い」
子猫「…にゃー」フラフラ
0005以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/29(月) 23:31:03.40ID:uATx8zfh0
町はずれの空き家
老鼠「あばら家じゃが、外よりはましだろう」
子猫「……?」クンクン
老鼠「ほれ、毛布があるから包まりなさい」ファサ
子猫「…にゃー」ゴソゴソクンクン
子猫「……ゴロゴロゴロ」
老鼠「はてさて、どうしたものか……」
0009以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/29(月) 23:54:35.89ID:uATx8zfh0
老鼠「……わしの言葉は解るか?」
子猫「……にゃ?」
老鼠「解らんか……」
老鼠「猫の知り合いなぞいないな……」
子猫「み……」
老鼠「ん……?」
子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」
老鼠「な、なんだ!?」
子猫「みぃーみぃーみぃー!」フミフミチュパチュパ
老鼠「……腹が減ったのか…」
老鼠「……チーズは食えるかのう」
0011以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/29(月) 23:59:08.18ID:uATx8zfh0
老鼠「確かこの棚に」ゴソゴソ
老鼠「あったあった、秘蔵のゴーダチーズ」
老鼠「ほれ、食べなさい」
子猫「みぃーみぃーみぃー!」イヤイヤ
老鼠「食べれないか……」
老鼠「困った」
0013以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:14:23.42ID:RJKXMz6A0
子猫「みぃーみぃーみぃー!」
老鼠「仕方ない、犬の奥さんとこに をもらいに行くか」
野良犬の奥さんの家
老鼠「お邪魔するよ」
犬「あら、鼠の翁じゃない。どうしたの」
老鼠「実はちょっと を分けてもらいたくてな」
犬「あらやだもう物が噛めなくなったのかい」
老鼠「そんなわけがあるか」
老鼠「ちょっと子どもを拾ってな」
犬「そういうことだったのね」
犬「いいわよ、ちょっと待ちなさいな」
老鼠「かたじけない」
0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:21:41.32ID:RJKXMz6A0
老鼠「おっとっと……」 タプン
老鼠「こぼしたら事だな」
子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」
老鼠「はいはいちょっと待ちなさい」
老鼠「ほれ」 カタン
子猫「ゴクゴクゴクゴク」 ビシャビシャビシャ
老鼠「……わしまで まみれか」
0020以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:42:58.37ID:RJKXMz6A0
老鼠「……体が 臭い」
子猫「スピー」
老鼠「……まあいいか」
老鼠「しかしこのままというわけにもいかんし」
老鼠「どうしたもんかね」
子猫「み……」
老鼠「」 ビクッ
子猫「みーみー!」 プリプリ
老鼠「健康的……だな……」
0021以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:46:28.77ID:RJKXMz6A0
老鼠「やれやれ、掃除に時間がかかってしまった」
子猫「スピー」
老鼠「……やれやれ」
トントン
老鼠「おや、客人か……」
老鼠「はいはいどちらさま」
若鼠「やあ、空家の翁」
老鼠「なんだ、下水の若造か」
若鼠「……なんか、下水と同じ匂いがしないかここ」
老鼠「言うんじゃない」
0022以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:50:50.99ID:RJKXMz6A0
若鼠「それに子供の匂いも……」 クンクン
子猫「スピー」
若鼠「」
子猫「……うに?」 パチ
若鼠「おおおおおおきなねこねこねこおおおおおお」
老鼠「騒ぐんじゃないみっともない」
子猫「にゃ……」クンクンクン
若鼠「ひいいいいいい」
老鼠「安心せい、その子は目が見えとらん」
若鼠「え……」
子猫「にゃ、にゃあ・・・」クンクン
若鼠「ほ、ほんとみたいだね」
0025以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:56:22.53ID:RJKXMz6A0
若鼠「それにしたってどうして猫なんか……」
老鼠「まあ、成り行きでな……」
老鼠「ほれ、寝ていなさい」
子猫「にゃ……」
子猫「ゴロゴロスピー」
老鼠「ところで、何の用だ、下水の」
若鼠「あ、そうだった」
若鼠「実は、最近ここらの猫たちが活発でさ」
若鼠「下手に出歩かないほうがいいよって回覧で回ってきてね」
老鼠「ほう……物騒だな」
若鼠「あいつらは僕らを餌と思ってるからね……」チラ
老鼠「こっちを見るな」
0026以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 00:59:22.39ID:RJKXMz6A0
若鼠「ここにはあまり入ってこないだろうけど、用心しなよ」
老鼠「ああ、そうするさ」
若鼠「じゃあ…」ビクビク
パタン
老鼠「……ふぅ」
老鼠「こいつの親も、混じっておるのかもしれんな」
子猫「ゴロゴロゴロゴロ」
老鼠「…… の予備でも貰ってくるか」
0027以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 01:08:01.46ID:RJKXMz6A0
チリンチリン ニャーニャー
老鼠「さっきは気付かなかったが」
老鼠「本当に、うろうろしとるな」
老鼠「犬の奥さんのとこに行くのも一苦労だわい」
犬「あら翁。どう、ミルクは飲んだ?」
老鼠「ああ、がっついたおかげでわしまで まみれになった」
犬「よっぽどお腹がすいてたのねえ」
犬「で、今度は次のをもらいに来たのかしら」
老鼠「察しがよくて助かるよ」
犬「もういっそのこと、その子ここに連れてきたらどう?」
犬「最近猫がたくさんうろついてるし、あそこより安全よ」
老鼠「いや……まあ、好意だけ受け取っておくよ」
0075以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 22:30:36.13ID:RJKXMz6A0
老鼠「やれやれ、焦ったわい」 タプンタプン
老鼠「鼠が猫の子を育てているなんぞ、滑稽だからな」 タプンタプン
老鼠「……」 タプンタプン
老鼠「牛 瓶というものは重いものだな」 タプンタプン
子猫「……にゃ!」
老鼠「ただいま」
子猫「ゴロゴロゴロゴロ」
老鼠「少し静かにせんかい」
子猫「にゃ、にゃ」 スリスリ
老鼠「わかったわかった」
老鼠「よい、せっと」 カタン
0078以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 22:34:50.55ID:RJKXMz6A0
子猫「にゃ・・・?」 クンクン
老鼠「お前さんの食いもんだよ」
老鼠「しばらくはもつだろう」
子猫「にゃ!」
老鼠「……少し聞き分けが良くなったか……」
老鼠「赤ん坊というのはどの種族も物覚えがいいものだな」
子猫「ゴロゴロ……」
老鼠「……」ジー
老鼠「それに、どの種族も可愛いものだ」
老鼠「不思議なもんだのう」
トントン
老鼠「客か」
老鼠「今日は千客万来だの……」
ガチャ
若鼠「やあ、翁」
0081以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 22:38:38.38ID:RJKXMz6A0
老鼠「なんだまたお前か、下水の」
若鼠「まあまあ」
若鼠「ちょっと中に入れてくれよ、猫がうろうろしてるんだ」
老鼠「ああ、入れ」
パタン
子猫「スピースピー」
若鼠「……猫は寝てるみたいだな」
老鼠「ああ、腹いっぱいのようだしな」
若鼠「実は、翁……」ソワソワ
老鼠「……なんだ」
若鼠「さっき、下水のみんなにこの猫のことを話したんだ」
老鼠「……それで?」
0083以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 22:45:14.93ID:RJKXMz6A0
若鼠「言いにくいんだけど……」
若鼠「その猫、処分するって言う話になってさ」
老鼠「……」ピクッ
若鼠「ほら、虫も三日飼えば情が移るって言うじゃないか」
若鼠「でも、そいつは僕らの天敵なんだ」
若鼠「大きくなれば僕らを食ってしまうかもしれない」
若鼠「だから今のうちに……」
老鼠「……」
若鼠「わかるだろ、翁?」
老鼠「……わからん」
若鼠「翁!」
老鼠「出て行け!」
0084以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 22:48:25.45ID:RJKXMz6A0
若鼠「」ビクッ
老鼠「天敵であろうとなかろうと、赤ん坊に手を上げるなんぞ」
老鼠「誇り高い鼠族のすることではないわ!」
若鼠「だけど翁……」
老鼠「お前たちと話すことはない」
0085以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 22:51:07.36ID:RJKXMz6A0
老鼠「金輪際ここに近づくでない!」
若鼠「……知らないよ」
若鼠「食われても、さ」
パタン
老鼠「……」 ゼイゼイゼイ
子猫「にゃ……?」 プルプルプル
老鼠「ああ、なんでもない……なんでもないんだ……」
0091>>90 犬と猫も仲は良くない
2010/03/30(火) 22:59:33.03ID:RJKXMz6A0
数ヵ月後
子猫「じーちゃんじーちゃん!」
老鼠「なんだ」
子猫「犬のおばちゃんのとこ遊びに行っていい?」
老鼠「ああ、構わんとも」
老鼠「だが、猫や怖い鼠に気をつけるんだぞ」
老鼠「後あんまり長居はするなよ」
老鼠「それから」
子猫「わかってるー!」タタタタ
老鼠「……まったく」
0096以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:08:14.52ID:RJKXMz6A0
子猫「今日はあんまりいないなあ」タタタタタ
子猫「なんでだろ」タタタタ
子猫「よしついた!」
子猫「おばちゃーん」
犬「あらまあ、いらっしゃい子猫ちゃん」
犬「ここのところ毎日だねえ」
子猫「だってほかに遊び場所知らないし」
子猫「家にいるとじーちゃん口うるさいんだもん」
犬「育ててくれた人に向かってそういうこと言うもんじゃないよ」
子猫「……」プクー
犬「まあ、そういう時期かね」
犬「さ、何して遊ぼうか」
子猫「!」パアア
子猫「えっとね、えっとね…!」
0097>>95 鼠に育てられたので鼠語をしゃべってるということで
2010/03/30(火) 23:13:33.88ID:RJKXMz6A0
数時間後
子猫「たのしかったー!」
犬「そうかいそうかい」
犬「さ、もう日が暮れるよ」
子猫「あ、ほんとだ! 帰らなきゃじーちゃんに叱られちゃう!」
犬「気をつけて帰るんだよー」
子猫「はーい! またねー、おばちゃん!」
犬「またね」
タタタタタタ
犬「……初めて聞いた時は驚いたけど」
犬「いい子に育ってるねえ……」
0100>>99 鼠語も犬語も堪能なバイリンガル
2010/03/30(火) 23:21:39.44ID:RJKXMz6A0
子猫「……早く帰らなきゃ」 タタタタ
子猫「……あれ」
子猫「暗いときのほうがよく見える気がする」
子猫「なんでかなあ……」 タタタタ
子猫「すっかり暗くなっちゃった……」
子猫「……ただいまー」 ソローリ
老鼠「こら!」
子猫「!」ビクゥ
老鼠「こんな時間まで何をしておったんだ!」
子猫「ご、ごめんなさい……」
老鼠「あれほど長居してはいかんと言っただろう!」
老鼠「外は危ないんだぞ!」
老鼠「これからは外に出るときはわしが一緒n」
子猫「じーちゃん!」
0101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:25:49.43ID:RJKXMz6A0
子猫「じーちゃんいっつもあれはだめこれはだめって」
子猫「もう子供じゃないんだから言われなくたって解ってるよ!」
子猫「じーちゃんなんて……じーちゃんなんて……」
子猫「だいっきらいだあああ!」
バタン タタタタタ
老鼠「こ、子猫!!」
老鼠「待たんか!」
タッタッタッタッ
0102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:32:24.14ID:RJKXMz6A0
老鼠「……どこに、いったんだ」 ゼイゼイゼイ
老鼠「……」
老鼠「過保護すぎたんだろうか……」
老鼠「……子育てなんぞ、任せきりだったからな……」
老鼠「……とにかく今は子猫を探さんと」
ナアーーーオ
老鼠「」ビクッ
老鼠「今の時間は危ないし……」
タッタッタッ
??「……」ニヤァ
0104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:37:30.51ID:RJKXMz6A0
とある路地裏
子猫「ふんだ」
子猫「じーちゃんなんかもう知らない」
子猫「僕だってもう子供じゃないんだから、一人で出歩いたって怖くないやい」
ナアーーーーオ
ナアーオ
ナアーーーーーオ
ギャフベロハギャベバブジョハバ
子猫「……」 ビクビクッ
子猫「こ、怖くなんかないぞ……」
??「何やってんだ、小さいの」
0105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:38:26.51ID:RJKXMz6A0
訂正
子猫「……」 ビクビクッ
子猫「こ、怖くなんかないぞ……」
??『何やってんだ、小さいの』
0106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:42:53.25ID:RJKXMz6A0
子猫「えっ……」
若猫『そんなとこにいると縄張り争いに巻き込まれちまうぞ』
子猫「ね、ね、ねこだああああああああ」 ブワワッ
若猫『お、脅かすなよ……ほれ、毛並み元に戻せ』
若猫『俺は餌取りに来ただけで、おまえさんと喧嘩なんてするつもりはないぞ』
子猫「え……」
子猫「っていうか、なんで猫の言葉が解るんだろう僕」
若猫『何言ってんだお前』
若猫『猫だからに決まってんだろ』
子猫「……え?」
0107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:51:01.75ID:RJKXMz6A0
子猫「ぼ、僕は鼠で……」
若猫『はぁ? どっかで頭でもぶつけたのか?』
若猫『確かに鼠語は喋ってるけど、そんなもん』
若猫「鼠捕る時の必須技能だろ?」
若猫「親に教えてもらったんじゃないのか?」
子猫「あ、鼠の言葉……」
若猫『まあ、親に会えば正気に返るだろ』
若猫『おまえどこに住んでるんだ?』
子猫「……町はずれ」
若猫『んじゃそこまで送ってやるよ』
若猫『ここんとこ、鼠どもが猫襲ってるって話もあるし』
若猫『子ども一人じゃ危ないしな』
0109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/30(火) 23:57:41.60ID:RJKXMz6A0
子猫「…………」テクテク
若猫『……なんか喋れよ』テクテク
子猫「………………」
若猫『やれやれ……』
若猫『ん……?』 クンクン
若猫『……血の匂い』
子猫「……!?」
若猫『こりゃあ、鼠の血だな』 クンクン
若猫『年寄りっぽいな』
子猫「……!?」
子猫「まさか……」
タタタッ
若猫『あ、おいどうしたんだよ』
0110手がかじかんできた
2010/03/31(水) 00:01:20.21ID:mb3VRxsG0
子猫「どこ、だ……」キョロキョロ
子猫「!!!!」
老鼠「」グッタリ
子猫「じ……」
子猫「じーちゃん!!!」
老鼠「」グッタリ
子猫「じーちゃん、じーちゃん!」ユサユサ
老鼠「」 ユラユラ
子猫「なんで血だらけなんだよおおお……」
子猫「なんで」
子猫「なんで動かないんだよおおおお……!」ボロボロボロ
0111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:05:34.19ID:mb3VRxsG0
若猫『おい、あんまり離れるなって……あらら』
子猫「……」エグエグエグエグ
若猫『こりゃあ・・・・・・どういうこった』
老鼠「」グッタリ
若猫『さっきの血の匂いのもとはいいとして』
若猫『なんでまた食いもんが死んだくらいで泣いてんだか』
子猫「じーちゃんは食いもんじゃない!」 シャー
若猫『おっと……』
若猫『何やらさっぱり』
子猫「じーちゃんは俺の親だ!」
子猫「食いもんじゃない……!」ボロボロボロ
若猫『はぁ、ん……』 ピン
0112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:11:06.58ID:mb3VRxsG0
若猫『しばらく前に鼠が猫を育ててるとかいう噂が立ってたが……』
若猫『なるほど、お前らのことだったのか』
若猫『自分が鼠だとか言ってたのもそのせいか』 ウンウン
子猫「……じーちゃん……」グスグス
子猫「猫のせいで、猫のせいで……」
若猫『……なんか猫聞きの悪いこと言ってんなあ』
若猫『そのじーさん鼠は猫が殺したわけじゃないぜ』
子猫「え……」
0115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:16:24.59ID:mb3VRxsG0
若猫『猫がネズミを取る時ぁ、食う時だけだ』
若猫『そんなふうに一口も食わないで放りだしとくなんざ、勿体なくて出来ねえよ』
子猫「……」
若猫『それにほれ、なんかで殴られてるだろ』
若猫『猫なら爪痕か噛み跡が残るからな』
子猫「じゃあ……誰が……」
若猫『そこまでは知らないさ』
子猫「……」
子猫「僕が出歩かなきゃ、じーちゃんは……」
若猫『……とりあえず、そいつも一緒に家まで運んでやるよ』
トコトコトコ
0116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:20:41.89ID:mb3VRxsG0
町はずれの空き家
若猫『ここでいいか』
子猫「うん……ありがとう」
老鼠「」
子猫「じーちゃん……」
若猫『今すぐは無理かも知れんが』
若猫『元気出せよ』
子猫「……」
子猫「ううっ……」ボロボロ
若猫『泣くなよ……』 ペロペロ
子猫「うう、じーちゃん……」ボロボロ
0119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:34:07.34ID:mb3VRxsG0
若猫『俺は帰るけど……平気か?』
子猫「……」フルフル
若猫『……やれやれ』
ノソノソ ポフ
若猫『ここで寝てるから』
子猫「……」
若猫『……』 ジッ
パタン
子猫「!?」
??「チッ、ほかにも猫がいやがるぞ」
??「いや寝てる、今のうちだ」
子猫「だ、れ……?」
若鼠「チッ気づかれた」
0120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:37:28.63ID:mb3VRxsG0
子猫「おじさんたち……誰……?」
若鼠「……」
若鼠「死ねっ!」 ヒュン
子猫「!?」 ヒラリ
若鼠「ちょこまかと」
子猫「なにするの!?」
若鼠「鼠族の平和のためだ!」
若鼠「死n」
ガブゥ
若鼠「」ダラーン
若猫『ふぁるほほは……』
0123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:44:56.87ID:mb3VRxsG0
若猫『』ペッ
若鼠「」ドサッ
若猫『まっず』
鼠たち「「わ、若鼠いいいいい!」」
子猫「……」ガクガクガク
若猫『要はあれだろ』
若猫「小さいの、お前が怖かったんだろこいつら」
子猫「え……」
若猫「いくら鼠に育てられても、お前は猫だ」
若猫「いつか鼠を捕って食うようになるかもしれん」
若猫「こいつらはそれが怖かったんだ」
若猫「それで、じゃまなじーさんを殺して」
若猫「お前がまだ小さいうちに殺してしまおう、と」
若猫「そういうことだろ、鼠ども」 キラリ
鼠たち「「ひいいいいいい」」
0124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:50:00.98ID:mb3VRxsG0
子猫「ぼ、僕鼠なんて食べない…!」
若猫「だから、あいつらはそうは思わなかったんだろって」
鼠たち「「ざわ・・・ざわ・・・」」
若猫「……お前らさっさと帰れ」
若猫「帰らないと食っちまうぞ」
鼠たち「「しつれいしましたあああああああ」」
ドドドド バタン
若猫『やれやれ』
子猫「……」ジー
若鼠「」グッタリ
子猫「僕……僕がいなければ」
子猫「じーちゃんもこの人も」
子猫「……」
0125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 00:55:36.64ID:mb3VRxsG0
若猫『……ま、そうかもな』
子猫「……」
若猫『でも』チラ
若鼠「」
若猫『こいつの血は不味かったし、もともといやな奴だったのかもしれん』
若猫『じーさんのほうは知らんがな』
子猫「……僕」
子猫「じーちゃんがいなかったら死んでたかもって、犬のおばちゃんが言ってた」
若猫『まあ、捨てられてたんだろうしな』
若猫『……感謝しろよ』
子猫「……」コクン
若猫『……墓でも作るか』
子猫「……」コクン
0127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 01:01:39.89ID:mb3VRxsG0
数年後
犬「翁、あの世で元気してるかい」
犬「もうあれからどれだけ経つのかねえ……」
犬「あたしもすっかりおばあちゃんだよ」
犬「子猫ちゃんもすっかり立派になってるよ」
犬「あんたの育て方の賜物だn」
「「「いぬのおばあたあああああん」」」
犬「……呼ばれてるから行くよ」クスリ
犬「また墓参りに来るよ」
ハイハーイ
オバアタンアソンデエエエエ
ハイハイ
母猫「いつもごめんね、おばちゃん」
犬「子猫ちゃんの子どもたちさ、あたしの子も同然だ」
0129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/03/31(水) 01:06:25.87ID:mb3VRxsG0
父猫「……父ちゃんと遊んでくれない……」
犬「あんたはほれ、食べ物とってきな! 解ってると思うけど」
父猫「はいはい鼠はだめなんだろ」
母猫「うんうん」ニコニコ
父母猫「「じーちゃんのためにもね」」
老鼠(……元気、そうだな)
老鼠(わしの子どもたちよ……)


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