1: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:42:04 ID:???00
生徒『先生、質問いいですか?』

綴理『うん。あ、待って。今ボク教頭先生に呼ばれてるから』

生徒『あーすぐ終わるんで!』

綴理『わかった』

生徒『ここの問題、何度計算しても解答と合わないんです』

綴理『うーん、ボクもわかんないや』

生徒『えーっ!?』

綴理『あ、ここiの二乗だからマイナスが抜けてるよ』

生徒『本当だ、ありがとうございます!』

綴理『……そろそろ行かないと。また何かあったらボクに聞いてね』

生徒『はい』

2: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:42:38 ID:???00
綴理『おはよー。あれ、誰かいない……』

ガラッ

生徒『セーフッ!』

キーンコーンカーンコーン

綴理『私より後に来たら遅刻だよ』

生徒『チャイムより前に入ったのに?』

綴理『私がチャイムより後に来るかもしれないから』

生徒『……ということは先生が遅れてくる分遅刻できると』

綴理『私は毎朝同じ時間に職員室を出てるから、あんまり期待しないで』

生徒『くっ』

3: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:43:00 ID:???00
綴理「んー……」

4: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:47:06 ID:???00
生徒『せーんせい!』

綴理『なに?』

生徒『何見てるんですか?』

綴理『この木、おっきいなって』

生徒『? それは、木ですから』

綴理『ボクが入学したときはまだ小さかったんだ』

生徒『ああそういうことですか! 感慨深いですねー』

綴理『うん。あ、それじゃあ』

生徒『?』

綴理『キミがボクと同じくらいの歳になったら、あの木も大きくなってると思うよ』

生徒『あの先生、私がここの教師になるとは限らないのですが』

綴理『じゃあボクが見てる』

5: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:48:31 ID:???00
生徒『先生は高校の時どんな学生だったんですか?』

綴理『……私はスクールアイドルをしてたよ』

生徒『そうなんですか!? 三年間ずっと?』

綴理『うーん、わからない』

生徒『わからないってどういうことですか!』

生徒2『知らなかったの? 先生はあの蓮ノ空の大三角なんだよ』

生徒『大三角?』

綴理『私と、同じ102期生の二人で大三角だって』

生徒『すごーい!』

綴理『私たち三人とも手のかかる問題児だったから』

生徒『うそ、想像つかない……』

綴理『私にもわからないけど、理事長はそう言ってるよ』

6: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:49:12 ID:???00
綴理「うーん……」

梢「綴理?」

7: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:52:43 ID:???00
綴理『門限を守らないとダメだって、前にもボク言ったよね?』

生徒『……』

綴理『あんまり酷いようだと、ボクが毎日監視しなくちゃいけないよ』

生徒『別に好きにすれば。何も悪いことしてないし』

綴理『じゃあ何してるの?』

生徒『……ゲームだよ』

綴理『別の子の部屋で?』

生徒『うん……』

綴理『じゃあいいや』

生徒『えっ?』

綴理『何か危ないことをしてないかボクは心配だったんだ』

生徒『……』

綴理『でも毎日はやめようね』

生徒『わかりました……』

8: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:55:39 ID:???00
綴理『最近かなり成績が悪いね』

生徒『うぅ……』

綴理『私もあんまり言いたくないけど、部活ばっかりじゃなくて勉強もね?』

生徒『いやーまあ卒業出来ればいいかなって』

綴理『私の同級生もそんなこと言ってた』

生徒『先生の同級生、って蓮ノ空の先輩ってことですか?』

綴理『うん。毎回補習だから部活に出られなくなっちゃうの』

生徒『うっ、それは……』

綴理『私も高校時代、得意科目以外そんなにちゃんと勉強してたわけじゃないけど、補習はならない方がいい』

生徒『わかりました……』

9: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:55:58 ID:???00
綴理「うーん…………」

慈「綴理どうした?」

10: 名無しで叶える物語◆7mGVDNG4★ 2026/01/29(木) 19:59:24 ID:???00
生徒「すみません、職員室に鍵返し忘れちゃって……」

綴理「先生が返しておくよ」

生徒2「赤点回避! やったー!」

綴理「ふふっ、先生も嬉しいよ」

生徒3「先生、あの、お弁当を作ってきました」

綴理「いつも先生のためにありがとう」

生徒4「先生は蓮ノ空出身って本当なんですか?」

綴理「うん。先生は蓮ノ空でね、大切な人たちに出会ったんだ」


おわり

引用元: 【ss】綴理「ボク、私」