0002 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 11:29:33.57ID:F1Y5DaCD0
ほむら(まどかと美樹さやかは、巴マミと共にお菓子の魔女に殺されてしまった)
ほむら(あの時、私は別の魔女空間に閉じ込められてしまった……)
ほむら(さっさと時を戻そうと思ったけれど、まだやれることはありそうね)
ほむら(そう。例えば、佐倉杏子と効率よく親しくなるための方法を模索するとか)
ほむら「佐倉杏子、少し時間はあるかしら?」
杏子「お前がキュゥべえの言ってた妙な魔法少女か。さっそく一戦交えようってか」
杏子「いいねぇ、そういうの嫌いじゃないよ」
ほむら「武器を納めなさい。私はあなたとお話しに来たのよ」
0006以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 11:36:38.62ID:F1Y5DaCD0
杏子「武器を納めろ? そりゃできねぇな」
杏子「アンタを殺して、この街のグリーフシードは全部アタシがいただく!」
ほむら「まぁ、予想通りの反応ね……」
杏子「はッ! 言ってくれるじゃねぇか――死ね!」
ほむら「時間停止」
杏子「な、後ろ!? 何しやがったテメェ!」
ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。あなたはどちらかしら?」
杏子「妙な技を使うねぇ。わーったよ、話ぐらい聞いてやる」
0007以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 11:41:04.71ID:F1Y5DaCD0
ほむら(あっさり上手くいったわね)
ほむら(よく考えてみたら、佐倉杏子は毎回話し合いに応じてくれてるじゃない)
ほむら(もう時を戻そうかしら……)
杏子「おい、聞いてるか?」
ほむら「!」
杏子「そっちが話をしたいって言ったくせに、なーにボサッとしてんのさ」
ほむら「あら、ごめんなさい……ってちょっと。あなたいくらなんでも食べ過ぎよ」
杏子「いやぁ、ファミレスなんて久しぶりでさぁ。好きなもの頼めっていうから遠慮無く頼んだぜ」
ほむら(佐倉杏子にご飯を奢ってはいけない……新たな情報が入手できたわね)
0009以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 11:53:47.61ID:F1Y5DaCD0
杏子「なぁ、アンタはなんでアタシの名前を知ってるんだ?」
ほむら(迂闊だったわね。まどかもいないのだし時を戻すことは決まっている――ならいっそすべて話してしまいましょう)
ほむら「今から話すことは、きっと信じてもらえないと思う」
杏子「へぇ、何だか面白そうな話じゃねーか。聞かせな」
ほむら「私は――」
0010以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:00:00.03ID:F1Y5DaCD0
杏子「何度も過去に戻ってる、か」
杏子「それもたった一人の女のために……馬鹿だねぇ、アンタも」
杏子「他人の都合を知りもせずに勝手な願い事をしたって、結局不幸になるだけさ」
杏子「って、もうこの話も聞いてたりする?」
ほむら「……えぇ。あなたの家族のことでしょう」
杏子「そうかい。これを話したってことは、それなりにアンタを信頼してたんだろうね。今までのアタシも」
0014以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:04:38.24ID:F1Y5DaCD0
杏子「もう十分だろ? アタシと仲良くするための方法なんて分かりきってるみたいだし」
杏子「正直こういうのはかなりムカつくけどねー」
杏子「アンタはさっさと時間を戻して、そいつを救ってやりな」
ほむら「…………」
ほむら「いいえ、まだ不十分よ」
0017以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:09:30.27ID:F1Y5DaCD0
杏子「何が」
ほむら「あなたについての情報よ。私、あなたのことをもっと知りたい」
ほむら「勘違いしないで頂戴。これもまどかを救う確率をあげるために……」
杏子「黙れ」
ほむら「!」
杏子「これ以上フザけたことを抜かそうってんなら、その口に風穴開けんぞ」
0019以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:13:45.92ID:F1Y5DaCD0
杏子「ちょっとアタシが仲よさそうにしてやったから、心がクラッときちまったか?」
杏子「情けないね、ガッカリしたよ」
ほむら「あなたには分からないわ。時間を何度もやり直してる私の気持ちなんて」
ほむら「ずっと孤独で、誰にも理解もされず……それを何度も繰り返しているのよ」
杏子「バーカ、お前が願ったんだろう。甘ったれんな」
ほむら「分かってる、分かってるけど……少しぐらい誰かと親しくなろうとしたっていいじゃない!」
0020以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:18:10.15ID:F1Y5DaCD0
杏子「そうだね……って言ってもいいけどよ、違うだろ」
杏子「あんたは魔法少女だ。魔法少女の身体ってのは魔力がねーと生きていけない」
杏子「時を操るなんて並大抵のことじゃねぇ。相当魔力を食うんだろ?」
ほむら「それは、そうだけれど」
杏子「身体を動かしてるだけでわずかに魔力を食っちまう不便な身体だ」
杏子「それにきっと、巻き戻す時間が長ければ長いほど、魔力がたくさんいるんだろ?」
杏子「こんなくだらねーことで貴重な魔力を無駄にすんな」
ほむら「佐倉、杏子……」
杏子「もう一度言う。さっさと時間を巻き戻しな」
0021以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:22:17.55ID:F1Y5DaCD0
ほむら「分かった、わ……」
杏子「そうだ、それでいい」
杏子「あんたは冷静な人の味方で、無駄なことをする馬鹿の敵だろ」
ほむら「ふふ、そんな事も言ったわね」
杏子「おいおい、テメェの発言には責任もてっての!」
0022以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:25:34.39ID:F1Y5DaCD0
杏子「もしまたアタシにあって、まどかも救えたなら……まぁ、親しくしてやってもいいぜ」
ほむら「えぇ。お友達になりましょう」
杏子「友達か……おう、期待してるぜ」
ほむら「ご飯は絶対に奢らないわよ」
杏子「え! 友達なら奢ってやれよな」
ほむら「それは友達って言わない」
杏子「そういうもんかい? 残念だ」
ほむら「あなたって本当に食べ物のことしか頭にないわよね」
杏子「褒め言葉として受け取っておく」
ほむら「……そろそろ発動しそう」
杏子「そうか……じゃあな。また会おうぜ、ほむら」
ほむら「えぇ。また会いましょう。佐倉杏子」
ほむら「ありがとう」
0027以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:34:18.02ID:F1Y5DaCD0
ほむら(今回は、巴マミが殺される瞬間に時を止めてソウルジェムを奪い、あたかも巴マミのソウルジェムが食われたように見せた)
ほむら(巴マミはソウルジェムをつけて、盾に収納してある)
ほむら(巴マミが死んだと判断したキュゥべえは佐倉杏子を呼びに行くはず)
ほむら(そして今日は、佐倉杏子がこの街に来る日……)
ほむら(居た!)
0030以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2011/05/22(日) 12:36:59.69ID:F1Y5DaCD0
杏子「あんた、魔法少女だね。キュゥべえが言っていた妙な奴か……。なかなか楽しめそうじゃん」
ほむら「佐倉、杏子……」
杏子「ちょ、いきなり何で泣いてんのさ、気持ち悪い」
ほむら「ご、ごめ……んなさい」
杏子「調子狂うなぁ、クールそうに見えて泣き虫かよ……ほむらには困ったもんだぜ」
ほむら「え!?」
杏子「あれ、なんでアタシこいつの名前なんか知ってんだ?」
杏子「っておい! 何ニヤニヤしてんだよテメェ! ブッ殺すぞ!」
ほむら「ふふ……ニヤニヤなんてしてないわ」
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