曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」 その1
曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」 その2
曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」その3
1: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:30:26.94 ID:oMcc4SEV.net
【前回のラブライブ!】
*おね正月編
お父さんに会うため実家に行っていた曜ちゃん。戻ってきて早々、善子ちゃんは男装をさせられて初詣に行きます。
一日彼氏。巫女さんをナンパする曜ちゃん。ランチデート。おばさんごめんなさい。
ショッピングモールで千歌ちゃん梨子ちゃんに会った善子ちゃんは、梨子ちゃんが男装善子ちゃんにドキドキしているのを知り、曜ちゃんを嫉妬させようと試します。
付き合ってわずか二週間で訪れた別れの危機でしたが、Aqoursメンバーの協力もあって何とか仲直りできた二人。しかし善子ちゃんは何だか熱っぽいようで……。
*
前スレに少し書きましたが、落ちてしまったので再放送します。
(所々手直ししてありますがほぼ同じです)
3: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:32:04.05 ID:oMcc4SEV.net
【不治の病編】
……
保健室
曜「降ろすよ」スッ
善子「ええ」
曜「よいしょっと……」ギシ
善子「……その、ありがと」
曜「え? こっちがありがとうって感じだよ」アハハ
善子「そうでしょうね」
曜「善子ちゃんさえよければ、毎日でもしてあげたいな」
善子「やめてよ。私、お姫様なんかじゃないもの」
曜「じゃあ私をお姫様抱っこする?」
善子「しない」
曜「昨日してもらっとくんだった……」ハァ
善子「で、飲むの?」
曜「え?」
善子「飲みたいって言ってたじゃない」
曜「何を?」
善子「は?」
曜「私に何を飲ませたいのかな? 言ってくれなきゃ分かんないよ」
善子「私は飲ませたいわけじゃないんだけど」
曜「そっか。無理にとは言わない」
善子「曜さんが素直に聞き入れるなんて珍しいわね」
曜「善子ちゃんの嫌がることはしないって決めたから」
善子「そう」
曜「もしこの先善子ちゃんが二度とおしっこを飲ませてくれないとしても……」
曜「私は大好きだからね」
善子「ありがと」
曜「善子ちゃんのおしっこのこと」
善子「私のことは?」
……
保健室
曜「降ろすよ」スッ
善子「ええ」
曜「よいしょっと……」ギシ
善子「……その、ありがと」
曜「え? こっちがありがとうって感じだよ」アハハ
善子「そうでしょうね」
曜「善子ちゃんさえよければ、毎日でもしてあげたいな」
善子「やめてよ。私、お姫様なんかじゃないもの」
曜「じゃあ私をお姫様抱っこする?」
善子「しない」
曜「昨日してもらっとくんだった……」ハァ
善子「で、飲むの?」
曜「え?」
善子「飲みたいって言ってたじゃない」
曜「何を?」
善子「は?」
曜「私に何を飲ませたいのかな? 言ってくれなきゃ分かんないよ」
善子「私は飲ませたいわけじゃないんだけど」
曜「そっか。無理にとは言わない」
善子「曜さんが素直に聞き入れるなんて珍しいわね」
曜「善子ちゃんの嫌がることはしないって決めたから」
善子「そう」
曜「もしこの先善子ちゃんが二度とおしっこを飲ませてくれないとしても……」
曜「私は大好きだからね」
善子「ありがと」
曜「善子ちゃんのおしっこのこと」
善子「私のことは?」
4: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:32:42.14 ID:oMcc4SEV.net
曜「善子ちゃんのことももちろん好きだよ」
善子「何で私がおしっこのついでなのよ」
曜「あー、そうじゃなくて。善子ちゃんのことなんて言うまでもないでしょ?」
善子「言ってくれないの?」
曜「言われたい?」
善子「当たり前でしょ」
曜「えへへ……大好き♡」ギュ
善子「私も」
曜「うん。私のはいつでも飲ませてあげるからね」
善子「おしっこじゃなくて曜さんのことがよ」
曜「おしっこは?」
善子「そんなに好きじゃない」
曜「がーん……」
善子「そんな高望みされても困るんだけど」
曜「まあ、少しずつ好きになってもらえればいいよ」
善子「ならないと思う」
曜「私のことは、会った瞬間から好きだった?」
善子「は? 何よ急に」
曜「私はほとんど一目惚れだったけど善子ちゃんはどうかなーって」
善子「ごめんなさい。全く何とも思ってなかったわ」
曜「えー」
善子「だって私と曜さんじゃキャラが違いすぎるっていうか……接点なんてないじゃない」
曜「同じバスだよね?」
善子「同じバスってだけでしょ」
曜「私はずっと後ろの席から『あの子可愛いな』って見てたよ」
善子「それ、私に限ったことじゃないでしょう?」
曜「うっ……善子ちゃんの可愛いは特別だもん」
善子「嘘つかなくてもいいわよ。私のことなんて眼中になかったでしょうが」
曜「……」
善子「曜さんの目にはもっとキラキラした子しか映ってなかったわよね」
善子「何で私がおしっこのついでなのよ」
曜「あー、そうじゃなくて。善子ちゃんのことなんて言うまでもないでしょ?」
善子「言ってくれないの?」
曜「言われたい?」
善子「当たり前でしょ」
曜「えへへ……大好き♡」ギュ
善子「私も」
曜「うん。私のはいつでも飲ませてあげるからね」
善子「おしっこじゃなくて曜さんのことがよ」
曜「おしっこは?」
善子「そんなに好きじゃない」
曜「がーん……」
善子「そんな高望みされても困るんだけど」
曜「まあ、少しずつ好きになってもらえればいいよ」
善子「ならないと思う」
曜「私のことは、会った瞬間から好きだった?」
善子「は? 何よ急に」
曜「私はほとんど一目惚れだったけど善子ちゃんはどうかなーって」
善子「ごめんなさい。全く何とも思ってなかったわ」
曜「えー」
善子「だって私と曜さんじゃキャラが違いすぎるっていうか……接点なんてないじゃない」
曜「同じバスだよね?」
善子「同じバスってだけでしょ」
曜「私はずっと後ろの席から『あの子可愛いな』って見てたよ」
善子「それ、私に限ったことじゃないでしょう?」
曜「うっ……善子ちゃんの可愛いは特別だもん」
善子「嘘つかなくてもいいわよ。私のことなんて眼中になかったでしょうが」
曜「……」
善子「曜さんの目にはもっとキラキラした子しか映ってなかったわよね」
5: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:33:21.22 ID:oMcc4SEV.net
曜「何で私、善子ちゃんのこと見えてなかったんだろう? 幽霊かな?」
善子「そもそも私、不登校だったじゃない」
曜「あ、そっか」
善子「曜さんがいかに適当なこと言ってるかよく分かるわね……」
曜「善子ちゃんの不登校解除とAqoursに入るのはほとんど同時だったんだよね」
善子「そうよ。だからAqoursに入る前の私なんて、曜さんが知っているわけないの」
曜「私の知らない善子ちゃんか……見てみたかったな」
善子「酷いもんだったわ」
曜「そんなことないんじゃない? 事故紹介、もとい自己紹介で事故ったくらいで大げさだよ」
善子「毎日カップめんばっかり食べてたし……今よりげっそりしてたわね」
曜「そんな姿見たら毎日ご飯作ってあげないと気がすまなくなっちゃう」
善子「はいはい」
曜「もし私と会ってたら不登校にならなかった?」
善子「え? 関係ないと思うわよ」
曜「私に会いたくて学校に来るんじゃない?」
善子「……」
曜「あれ? 私何か変なこと言った?」
善子「別に」
曜「もしかして今も? 私に会うために学校来てるの?」
善子「今は学校に来るの嫌じゃないもの」
曜「私は毎日楽しくて仕方がないよ」
善子「まあ、そうでしょうね。学校行くのが嫌っていう気持ちが理解できなかったりして」
曜「善子ちゃんがいなかったら嫌だな」
善子「私がいなくても曜さんなら楽しいでしょ。明るい性格してるし」
曜「あっ、さては私がいつもこんな風に明るいと思ってるね?」
善子「学校で沈んでるところ、滅多に見ないわよ」
曜「それは明るい曜ちゃんを演じてるだけだよ」
善子「そうなの?」
曜「いつも明るい私が急に暗くなってたら、みんなも暗くなっちゃうでしょ?」
善子「さすがに自意識過剰じゃないかしら」
善子「そもそも私、不登校だったじゃない」
曜「あ、そっか」
善子「曜さんがいかに適当なこと言ってるかよく分かるわね……」
曜「善子ちゃんの不登校解除とAqoursに入るのはほとんど同時だったんだよね」
善子「そうよ。だからAqoursに入る前の私なんて、曜さんが知っているわけないの」
曜「私の知らない善子ちゃんか……見てみたかったな」
善子「酷いもんだったわ」
曜「そんなことないんじゃない? 事故紹介、もとい自己紹介で事故ったくらいで大げさだよ」
善子「毎日カップめんばっかり食べてたし……今よりげっそりしてたわね」
曜「そんな姿見たら毎日ご飯作ってあげないと気がすまなくなっちゃう」
善子「はいはい」
曜「もし私と会ってたら不登校にならなかった?」
善子「え? 関係ないと思うわよ」
曜「私に会いたくて学校に来るんじゃない?」
善子「……」
曜「あれ? 私何か変なこと言った?」
善子「別に」
曜「もしかして今も? 私に会うために学校来てるの?」
善子「今は学校に来るの嫌じゃないもの」
曜「私は毎日楽しくて仕方がないよ」
善子「まあ、そうでしょうね。学校行くのが嫌っていう気持ちが理解できなかったりして」
曜「善子ちゃんがいなかったら嫌だな」
善子「私がいなくても曜さんなら楽しいでしょ。明るい性格してるし」
曜「あっ、さては私がいつもこんな風に明るいと思ってるね?」
善子「学校で沈んでるところ、滅多に見ないわよ」
曜「それは明るい曜ちゃんを演じてるだけだよ」
善子「そうなの?」
曜「いつも明るい私が急に暗くなってたら、みんなも暗くなっちゃうでしょ?」
善子「さすがに自意識過剰じゃないかしら」
6: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:33:58.52 ID:oMcc4SEV.net
曜「善子ちゃんだって、周りからこう見られたい、ってのあるんじゃない?」
善子「え……まあ、なくはないけど」
曜「私だって思うよ。インテリ系美少女キャラで通ってる私としては……」
善子「能天気おバカキャラが何ですって?」
曜「善子ちゃん辛辣だね……」
善子「私だって、自己紹介のときは失敗しちゃったけど、今ではちゃんと『天界を追放されたヒトならざるモノ』として通ってるわよ」
曜「本当かな?」
善子「本当よ」
曜「でも私の前では『ヨハネよ!』って言わないよね」
善子「曜さんが好きなのは私でしょ?」
曜「あ、うん」
善子「何その『別にどっちでもいいけど』みたいな反応」
曜「いや、だってどっちも善子ちゃんだし……」
善子「ヨハネと私は別人なんだからね。いくら曜さんでも浮気はダメ」
曜「えぇ……」
善子「あっ、ほら面倒くさそうな顔した」
曜「し、してないよ!」
善子「心配しなくても曜さんの前では私でいるから……」
曜「みんなの前でも善子ちゃんでいればいいのに」
善子「何よそれ。ヨハネ全否定?」
曜「あ、そうじゃなくてさ。私には善子ちゃんのままでいてくれるんだから、善子ちゃんって自分のこと嫌いなわけじゃないんだよね?」
善子「……今はそんなに嫌いじゃない」
曜「前は嫌いだった?」
善子「そうよ。こんな人間みたいな体捨てて天使の姿に戻りたかったもの」
曜「人間の姿だからできることもあるよね」
善子「例えば?」
曜「え? 私と付き合うとか」
善子「天使の姿だったら嫌なの?」
曜「人間なんかと恋したらそれこそ羽を折られちゃうんじゃないの」
善子「まあ、確かに」
善子「え……まあ、なくはないけど」
曜「私だって思うよ。インテリ系美少女キャラで通ってる私としては……」
善子「能天気おバカキャラが何ですって?」
曜「善子ちゃん辛辣だね……」
善子「私だって、自己紹介のときは失敗しちゃったけど、今ではちゃんと『天界を追放されたヒトならざるモノ』として通ってるわよ」
曜「本当かな?」
善子「本当よ」
曜「でも私の前では『ヨハネよ!』って言わないよね」
善子「曜さんが好きなのは私でしょ?」
曜「あ、うん」
善子「何その『別にどっちでもいいけど』みたいな反応」
曜「いや、だってどっちも善子ちゃんだし……」
善子「ヨハネと私は別人なんだからね。いくら曜さんでも浮気はダメ」
曜「えぇ……」
善子「あっ、ほら面倒くさそうな顔した」
曜「し、してないよ!」
善子「心配しなくても曜さんの前では私でいるから……」
曜「みんなの前でも善子ちゃんでいればいいのに」
善子「何よそれ。ヨハネ全否定?」
曜「あ、そうじゃなくてさ。私には善子ちゃんのままでいてくれるんだから、善子ちゃんって自分のこと嫌いなわけじゃないんだよね?」
善子「……今はそんなに嫌いじゃない」
曜「前は嫌いだった?」
善子「そうよ。こんな人間みたいな体捨てて天使の姿に戻りたかったもの」
曜「人間の姿だからできることもあるよね」
善子「例えば?」
曜「え? 私と付き合うとか」
善子「天使の姿だったら嫌なの?」
曜「人間なんかと恋したらそれこそ羽を折られちゃうんじゃないの」
善子「まあ、確かに」
7: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:34:32.03 ID:oMcc4SEV.net
曜「でも善子ちゃんは今も天使だもんね」
善子「曜さんにとって?」
曜「そうだよ。天使と恋なんてしたら地獄行きかな?」アハハ
善子「そのときは私も一緒に行ってあげるわ」
曜「それじゃ天国だね」フフッ
善子「曜さんって地獄に落ちても笑ってそうね」
曜「善子ちゃんと一緒ならどこだって天国だよ」
善子「私と一緒じゃなかったら?」
曜「一人で地獄は嫌だなぁ」
善子「私も嫌ね」
曜「まあ、でもそんな先の話しても仕方ないよね。今こうして善子ちゃんといられるだけで十分かな」
善子「ん、まあね」
曜「今のうちにたくさん聖水を浴びておくことにするよ」
善子「聞こえはいいのに、やってることは地獄行き待ったなしよね」
曜「かなり罪深いね。特に学校でするなんて」
善子「そう思ってるならやめなさいよ」
曜「やめないよ」
善子「地獄に落ちても知らないわよ」
曜「死んだ後のことなんて死んでから考えればいいんじゃないかな?」
善子「その前向きさはどこから出てくるのかしら」
曜「もちろん、善子ちゃんからだよ」
善子「私?」
曜「善子ちゃんと話してると、何でもできそうな気がしてきちゃう」
善子「曜さんは本当に何でもできちゃいそうだから怖いわね」
曜「大抵のことならね。いくら私でもできないことはあるし……」
善子「そう? 自分で分かるようになっただけでもよかったわ」
曜「誰かさんが激辛生姜を食べさせたおかげでね」
善子「まだ根に持ってるの?」
曜「そりゃ持つよ。それだけショックだったもん」
善子「ふーん……」
善子「曜さんにとって?」
曜「そうだよ。天使と恋なんてしたら地獄行きかな?」アハハ
善子「そのときは私も一緒に行ってあげるわ」
曜「それじゃ天国だね」フフッ
善子「曜さんって地獄に落ちても笑ってそうね」
曜「善子ちゃんと一緒ならどこだって天国だよ」
善子「私と一緒じゃなかったら?」
曜「一人で地獄は嫌だなぁ」
善子「私も嫌ね」
曜「まあ、でもそんな先の話しても仕方ないよね。今こうして善子ちゃんといられるだけで十分かな」
善子「ん、まあね」
曜「今のうちにたくさん聖水を浴びておくことにするよ」
善子「聞こえはいいのに、やってることは地獄行き待ったなしよね」
曜「かなり罪深いね。特に学校でするなんて」
善子「そう思ってるならやめなさいよ」
曜「やめないよ」
善子「地獄に落ちても知らないわよ」
曜「死んだ後のことなんて死んでから考えればいいんじゃないかな?」
善子「その前向きさはどこから出てくるのかしら」
曜「もちろん、善子ちゃんからだよ」
善子「私?」
曜「善子ちゃんと話してると、何でもできそうな気がしてきちゃう」
善子「曜さんは本当に何でもできちゃいそうだから怖いわね」
曜「大抵のことならね。いくら私でもできないことはあるし……」
善子「そう? 自分で分かるようになっただけでもよかったわ」
曜「誰かさんが激辛生姜を食べさせたおかげでね」
善子「まだ根に持ってるの?」
曜「そりゃ持つよ。それだけショックだったもん」
善子「ふーん……」
8: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:35:03.66 ID:oMcc4SEV.net
曜「あ、根っこだけに、とかいうツッコミはないんだね」
善子「ないわね」
曜「善子ちゃんと話してると、どうも調子狂っちゃうんだよねぇ」アハハ
善子「私も曜さんと話してると疲れるわ」
曜「分かった、今から喋るの禁止にしよっか」
善子「え?」
曜「私と話すの疲れるんでしょ? ならお互い黙ってようよ」
善子「いや、別にそこまでじゃ」
曜「声出した方が負けね」
善子「いいけど……」
曜「それじゃゲームスタート!」
善子「……」
曜「……」
善子「……」
曜「あ、そうだ」
善子「はい、曜さんの負け」
曜「ルール説明してなかったから説明するね」
善子「何よ、勝手に始めておいて勝手に負けたんじゃない」
曜「何されても声出しちゃダメだよ」
善子「ええ」
曜「声出した瞬間恐ろしい罰ゲームが待ってるからね」
善子「何よ」
曜「えーと、それはあとのお楽しみで」
善子「思いつかなかっただけじゃない」
曜「それでは改めて、ゲームスタート!」
善子「……」
曜「……」ニヤニヤ
善子「……」ビクッ
曜「……」スッ
善子「っ!?」ガタッ
善子「ないわね」
曜「善子ちゃんと話してると、どうも調子狂っちゃうんだよねぇ」アハハ
善子「私も曜さんと話してると疲れるわ」
曜「分かった、今から喋るの禁止にしよっか」
善子「え?」
曜「私と話すの疲れるんでしょ? ならお互い黙ってようよ」
善子「いや、別にそこまでじゃ」
曜「声出した方が負けね」
善子「いいけど……」
曜「それじゃゲームスタート!」
善子「……」
曜「……」
善子「……」
曜「あ、そうだ」
善子「はい、曜さんの負け」
曜「ルール説明してなかったから説明するね」
善子「何よ、勝手に始めておいて勝手に負けたんじゃない」
曜「何されても声出しちゃダメだよ」
善子「ええ」
曜「声出した瞬間恐ろしい罰ゲームが待ってるからね」
善子「何よ」
曜「えーと、それはあとのお楽しみで」
善子「思いつかなかっただけじゃない」
曜「それでは改めて、ゲームスタート!」
善子「……」
曜「……」ニヤニヤ
善子「……」ビクッ
曜「……」スッ
善子「っ!?」ガタッ
9: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:35:41.86 ID:oMcc4SEV.net
曜「……」パクパク
善子「??」
曜「…………」パクパク
善子「???」
曜(おしっこ飲ませて)
善子(は!? ダメに決まってるじゃない)
曜(何で? さっきは飲ませてくれるって言ったじゃん)
善子(ベッド汚したくないし……)
曜(私を誰だと思ってるの? 善子ちゃんのおしっこなんてこぼすわけないじゃん)
善子(……)
曜(さ、体調悪いんでしょ? 横になった方がいいよ)
善子(そう思うなら寝かせてよ)
曜(トイレ行くのも大変だもんね。私に任せて)
善子(トイレくらい行けるわよ)
曜(まあまあ、遠慮せずに)スッ
善子(下着脱がそうとしないで!)バッ
曜(そのままするの? さすがにこぼさない自信ないなぁ)
善子(分かったわよ、そこの紙コップにするから……)
曜(直飲みは?)
善子(絶対にダメ)
曜(何で? 確実じゃん)
善子(絶対変なことしてくるでしょ? びっくりして溢れるのが目に見えてるわよ)
曜(じゃあ見てるよ)
善子(別に見なくてもいいんだけど……)スッ
曜(下着、脱げる?)
善子(脱げるわよ)スルッ
曜(おぉ……)ドキドキ
善子(あ、あんまり見ないで……)カァアア
曜(なかなか大胆な下着だね)
善子「??」
曜「…………」パクパク
善子「???」
曜(おしっこ飲ませて)
善子(は!? ダメに決まってるじゃない)
曜(何で? さっきは飲ませてくれるって言ったじゃん)
善子(ベッド汚したくないし……)
曜(私を誰だと思ってるの? 善子ちゃんのおしっこなんてこぼすわけないじゃん)
善子(……)
曜(さ、体調悪いんでしょ? 横になった方がいいよ)
善子(そう思うなら寝かせてよ)
曜(トイレ行くのも大変だもんね。私に任せて)
善子(トイレくらい行けるわよ)
曜(まあまあ、遠慮せずに)スッ
善子(下着脱がそうとしないで!)バッ
曜(そのままするの? さすがにこぼさない自信ないなぁ)
善子(分かったわよ、そこの紙コップにするから……)
曜(直飲みは?)
善子(絶対にダメ)
曜(何で? 確実じゃん)
善子(絶対変なことしてくるでしょ? びっくりして溢れるのが目に見えてるわよ)
曜(じゃあ見てるよ)
善子(別に見なくてもいいんだけど……)スッ
曜(下着、脱げる?)
善子(脱げるわよ)スルッ
曜(おぉ……)ドキドキ
善子(あ、あんまり見ないで……)カァアア
曜(なかなか大胆な下着だね)
10: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:36:53.34 ID:oMcc4SEV.net
.
11: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:38:01.87 ID:oMcc4SEV.net
.
12: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:38:30.59 ID:oMcc4SEV.net
善子(勝負下着だから)
曜(何の勝負?)
善子(曜さんと仲直りするためのよ!)
曜(なるほどね。こんな可愛いの見たら許しちゃうよ)
善子(見せるつもりで履いてきたわけじゃないわよ)
曜(またまたー、こうなることを期待してたんじゃないの?)
善子(してないわよ)
曜(いいから早くして)
善子(えぇ……)スッ
曜(……)
善子(ん……)チョロロ
曜(すー……はー……)
善子(うわっ、気持ち悪いわね……)チョロロ
曜(んんー! いい匂い!)クンクン
善子(そんな至近距離にいたら顔にかかるかも)チョロロ
曜(え!? 本当?)ワクワク
善子(かけないわよ! こぼしたら嫌だって何度も言わせないで)チョロロ
曜(……)シュン
善子(もう少し……)チョロ
ポタッ ポタッ
曜(コップ一杯ぴったりで溢れないなんて、いつの間にこんな技術を……?)ジッ
善子(いや、もう出ないから)
曜(私、教えてないのに……。ってことは善子ちゃんのママかな?)ジー
善子(だからもう出ないって)
曜(私のいない間に親子で何してたの……!? とんでもない変態じゃん)ヒキ
善子(え……何かごめんなさいこれしか出なくて)シュン
曜(まあ、とりあえず頂くとしますか……)スッ
ゴクッ
曜(うへぇ……♡)ウットリ
ゴクッゴクッ
曜(何の勝負?)
善子(曜さんと仲直りするためのよ!)
曜(なるほどね。こんな可愛いの見たら許しちゃうよ)
善子(見せるつもりで履いてきたわけじゃないわよ)
曜(またまたー、こうなることを期待してたんじゃないの?)
善子(してないわよ)
曜(いいから早くして)
善子(えぇ……)スッ
曜(……)
善子(ん……)チョロロ
曜(すー……はー……)
善子(うわっ、気持ち悪いわね……)チョロロ
曜(んんー! いい匂い!)クンクン
善子(そんな至近距離にいたら顔にかかるかも)チョロロ
曜(え!? 本当?)ワクワク
善子(かけないわよ! こぼしたら嫌だって何度も言わせないで)チョロロ
曜(……)シュン
善子(もう少し……)チョロ
ポタッ ポタッ
曜(コップ一杯ぴったりで溢れないなんて、いつの間にこんな技術を……?)ジッ
善子(いや、もう出ないから)
曜(私、教えてないのに……。ってことは善子ちゃんのママかな?)ジー
善子(だからもう出ないって)
曜(私のいない間に親子で何してたの……!? とんでもない変態じゃん)ヒキ
善子(え……何かごめんなさいこれしか出なくて)シュン
曜(まあ、とりあえず頂くとしますか……)スッ
ゴクッ
曜(うへぇ……♡)ウットリ
ゴクッゴクッ
13: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:39:03.37 ID:oMcc4SEV.net
善子(幸せそうな顔して………)
ゴクッゴクッ
曜(ぷはー! やっぱり善子ちゃんのおしっこは最高だよ)ニコニコ
善子(よかったわね……)ハァ
曜(お代わり!)スッ
善子(ん? ごちそうさま?)スッ
曜(お代わりくれるの!? やった!)
善子(このコップどうしよう……)
曜(お代わり♡ お代わり♡♡)ウキウキ
善子(いや、飲んだんだから自分で片付けなさいよ)スッ
曜(……?)
善子(ほら! 自分で飲んだんでしょ!?)スッ
曜(あっ!!)スッ
曜(私のも飲みたいってことだね!? いいよ!)スルッ
善子「え!!?」ガタッ
曜(でも出せるかなぁ? うーん……)
善子「ちょ、ちょっと曜さん? 出さなくていいから……」
曜(しまった、今日はあんまり水分補給してないから出そうにないぞ……)
善子「って言うか私もう喋っちゃったわ。私の負けよ」
曜(いや、善子ちゃんが飲みたいって言ってるのに出せないなんて恋人失格だ……)
善子「曜さん? 聞いてる?」
曜(善子ちゃんのこと好きなんだよね? なら出せるよ私!)モゾモゾ
善子「だめだ、自分の世界に入っちゃってる……」ハァ
曜(善子ちゃんへの気持ちをおしっこに込めればきっと……!)モゾモゾ
善子「あ、あの……出ないなら無理に出さなくても」
曜(……)モゾモゾ
善子「……」
曜「私の負けです」
善子「ん?」
曜「参りました」ペコッ
ゴクッゴクッ
曜(ぷはー! やっぱり善子ちゃんのおしっこは最高だよ)ニコニコ
善子(よかったわね……)ハァ
曜(お代わり!)スッ
善子(ん? ごちそうさま?)スッ
曜(お代わりくれるの!? やった!)
善子(このコップどうしよう……)
曜(お代わり♡ お代わり♡♡)ウキウキ
善子(いや、飲んだんだから自分で片付けなさいよ)スッ
曜(……?)
善子(ほら! 自分で飲んだんでしょ!?)スッ
曜(あっ!!)スッ
曜(私のも飲みたいってことだね!? いいよ!)スルッ
善子「え!!?」ガタッ
曜(でも出せるかなぁ? うーん……)
善子「ちょ、ちょっと曜さん? 出さなくていいから……」
曜(しまった、今日はあんまり水分補給してないから出そうにないぞ……)
善子「って言うか私もう喋っちゃったわ。私の負けよ」
曜(いや、善子ちゃんが飲みたいって言ってるのに出せないなんて恋人失格だ……)
善子「曜さん? 聞いてる?」
曜(善子ちゃんのこと好きなんだよね? なら出せるよ私!)モゾモゾ
善子「だめだ、自分の世界に入っちゃってる……」ハァ
曜(善子ちゃんへの気持ちをおしっこに込めればきっと……!)モゾモゾ
善子「あ、あの……出ないなら無理に出さなくても」
曜(……)モゾモゾ
善子「……」
曜「私の負けです」
善子「ん?」
曜「参りました」ペコッ
14: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:39:40.24 ID:oMcc4SEV.net
善子「いや、私とっくに喋っちゃってるから……」
曜「そういえば昨日から飲まず食わずだったの忘れてたよ。これじゃ出ないわけだ」
善子「よく今まで平気だったわね」
曜「善子ちゃんに嫌われたと思ってたから……もうおしっこする意味もないしね」
善子「おしっこって好きな人のためにするものじゃないんだけど」
曜「ちょっと飲み物買ってきてもいいかな? 少し飲めば出せると思うから……」スタッ
善子「飲み物買うのはいいけど、出さなくていいからね」
曜「ごめんね、体調悪いのに待たせちゃって……。すぐ行ってくるから」
ガラッ
善子「私の話聞こえてる?」
曜「……」
ストンッ
善子「……」
善子「何なのよ……」ハァ
善子「やっぱり曜さんといると疲れるわ」
善子「自分勝手で私のことなんてお構いなし」
善子「……」
善子「おっと……急に眠気が」
善子「あっ、そういえばまだ拭いて……」フラッ
善子「なかったような……」
ポスッ
善子「……」スー
……
ガラッ
曜「お待たせ。自販機だと二リットルのペットボトル売ってなかったからコンビニまで行ってきたんだ」
ストンッ
曜「善子ちゃんの分も買ってきたからね」ゴトッ
曜「あれ? もしかして寝たふりしてる?」
曜「まあいいや、ちょっと水分補給させてね」キュッキュッ
ゴクッゴクッ
曜「そういえば昨日から飲まず食わずだったの忘れてたよ。これじゃ出ないわけだ」
善子「よく今まで平気だったわね」
曜「善子ちゃんに嫌われたと思ってたから……もうおしっこする意味もないしね」
善子「おしっこって好きな人のためにするものじゃないんだけど」
曜「ちょっと飲み物買ってきてもいいかな? 少し飲めば出せると思うから……」スタッ
善子「飲み物買うのはいいけど、出さなくていいからね」
曜「ごめんね、体調悪いのに待たせちゃって……。すぐ行ってくるから」
ガラッ
善子「私の話聞こえてる?」
曜「……」
ストンッ
善子「……」
善子「何なのよ……」ハァ
善子「やっぱり曜さんといると疲れるわ」
善子「自分勝手で私のことなんてお構いなし」
善子「……」
善子「おっと……急に眠気が」
善子「あっ、そういえばまだ拭いて……」フラッ
善子「なかったような……」
ポスッ
善子「……」スー
……
ガラッ
曜「お待たせ。自販機だと二リットルのペットボトル売ってなかったからコンビニまで行ってきたんだ」
ストンッ
曜「善子ちゃんの分も買ってきたからね」ゴトッ
曜「あれ? もしかして寝たふりしてる?」
曜「まあいいや、ちょっと水分補給させてね」キュッキュッ
ゴクッゴクッ
15: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:40:14.63 ID:oMcc4SEV.net
曜「ぷはー! これでよしと」キュッ
曜「善子ちゃんも飲む?」
善子「……」スー
曜「え? 口移し? なかなか甘えん坊さんだねぇ」
曜「って言ってもまだおしっこは出せそうにないから普通の飲み物で我慢してね」キュッ
ゴクッ
曜(いくよ……)チュッ
チュル……
善子「げほっ!!?」ビクッ
曜「あ、むせちゃった?」
善子「げほっ、こ、げほっ、殺す気!!?」
曜「もしかして本当に寝てた!?」ガシッ
善子「最悪だわ……げほっ、おしっこが変なところに入っちゃったじゃない」ゲホッ
曜「安心して! 普通のお茶だよ!!」
善子「え? よかった……」ホッ
曜「ごめん……。まさかこんな短時間で寝ちゃうと思わなくて」
善子「寝不足なのよ。言わなかったかしら?」
曜「言ってたね」
善子「曜さんとだからつい楽しくお喋りしちゃったけど、こう見えてけっこう熱もあるみたいだし……」
曜「さっきより顔が赤いような? 何かあった?」
善子「どう考えても今のでしょ!?」
曜「熱、測ってみたほうがいいんじゃない?」
善子「そうね……」
曜「普通の体温計と曜ちゃん体温計、どっちがいい?」
善子「普通ので」
曜「はい」ピトッ
善子「普通のって言ったんだけど」
曜「んー、これはかなりある感じかな」
善子「朝から寒気が止まらなくて……。ただの寝不足かと思っていたけれど、本当に風邪かもしれないわ」
曜「これは……インフルエンザかもしれないね」
曜「善子ちゃんも飲む?」
善子「……」スー
曜「え? 口移し? なかなか甘えん坊さんだねぇ」
曜「って言ってもまだおしっこは出せそうにないから普通の飲み物で我慢してね」キュッ
ゴクッ
曜(いくよ……)チュッ
チュル……
善子「げほっ!!?」ビクッ
曜「あ、むせちゃった?」
善子「げほっ、こ、げほっ、殺す気!!?」
曜「もしかして本当に寝てた!?」ガシッ
善子「最悪だわ……げほっ、おしっこが変なところに入っちゃったじゃない」ゲホッ
曜「安心して! 普通のお茶だよ!!」
善子「え? よかった……」ホッ
曜「ごめん……。まさかこんな短時間で寝ちゃうと思わなくて」
善子「寝不足なのよ。言わなかったかしら?」
曜「言ってたね」
善子「曜さんとだからつい楽しくお喋りしちゃったけど、こう見えてけっこう熱もあるみたいだし……」
曜「さっきより顔が赤いような? 何かあった?」
善子「どう考えても今のでしょ!?」
曜「熱、測ってみたほうがいいんじゃない?」
善子「そうね……」
曜「普通の体温計と曜ちゃん体温計、どっちがいい?」
善子「普通ので」
曜「はい」ピトッ
善子「普通のって言ったんだけど」
曜「んー、これはかなりある感じかな」
善子「朝から寒気が止まらなくて……。ただの寝不足かと思っていたけれど、本当に風邪かもしれないわ」
曜「これは……インフルエンザかもしれないね」
16: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:40:50.15 ID:oMcc4SEV.net
善子「え? そうかしら……」
曜「ちゃんと検査してもらわないとだよ」
善子「そうね、放課後になったら行くから連れて行ってくれる?」
曜「何言ってるの!? 今行かなきゃダメだよ!」
善子「そんなこと言われても……曜さんだって講習全部サボるのはマズいでしょ」
曜「大丈夫。私、今日は出席してないから」
善子「何も大丈夫じゃないし」
曜「いいから、病院行こう」
善子「気持ちは嬉しいけど……。曜さん、勉強の方はいいの?」
曜「後で一緒にやればいいよ。ね?」
善子「学年違うわよ」
曜「私が留年すれば同じ学年か」
善子「えっ……やめてよ?」
曜「善子ちゃんと同じクラスで同じ勉強ができる……」ゴクリ
善子「私は嫌よそんなの」
曜「何で? 私と一緒なのに?」
善子「少しは自分のことも考えなさいよ」
曜「……」
善子「留年なんて絶対しないでよね」
曜「そっか。うん、そうだね。さすがに留年するような恋人は嫌だよね」
善子「だから自分のことを考えなさいって」
曜「善子ちゃんも」
善子「私? 私はそこまで成績悪くないし……」
曜「自分のこと考えてさ、病院行っとこうよ」
善子「……ずるくない?」
曜「え?」
善子「曜さんって人を丸め込むの上手よね」
曜「そうかな? えへへ」
善子「褒めてないわよ」
曜「ちゃんと検査してもらわないとだよ」
善子「そうね、放課後になったら行くから連れて行ってくれる?」
曜「何言ってるの!? 今行かなきゃダメだよ!」
善子「そんなこと言われても……曜さんだって講習全部サボるのはマズいでしょ」
曜「大丈夫。私、今日は出席してないから」
善子「何も大丈夫じゃないし」
曜「いいから、病院行こう」
善子「気持ちは嬉しいけど……。曜さん、勉強の方はいいの?」
曜「後で一緒にやればいいよ。ね?」
善子「学年違うわよ」
曜「私が留年すれば同じ学年か」
善子「えっ……やめてよ?」
曜「善子ちゃんと同じクラスで同じ勉強ができる……」ゴクリ
善子「私は嫌よそんなの」
曜「何で? 私と一緒なのに?」
善子「少しは自分のことも考えなさいよ」
曜「……」
善子「留年なんて絶対しないでよね」
曜「そっか。うん、そうだね。さすがに留年するような恋人は嫌だよね」
善子「だから自分のことを考えなさいって」
曜「善子ちゃんも」
善子「私? 私はそこまで成績悪くないし……」
曜「自分のこと考えてさ、病院行っとこうよ」
善子「……ずるくない?」
曜「え?」
善子「曜さんって人を丸め込むの上手よね」
曜「そうかな? えへへ」
善子「褒めてないわよ」
17: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:41:27.88 ID:oMcc4SEV.net
曜「まあいいや、行こうか」スタッ
善子「そうね」スタッ
フラッ
曜「おっと……」ガシッ
善子「ごめんなさい」
曜「本当に大丈夫? さっきよりフラフラしてない?」
善子「あれ……何か床、斜めってない?」
曜「平らだよ」
善子「壁も何だか曲がってるような……」
曜「平らだよ?」
善子「……」
曜「大丈夫、善子ちゃんの胸はちょっとあるから」
善子「は?」
曜「嘘! 平らだよ」
善子「何ですって!?」ガタッ
曜「あっ、今のは素で間違えた! 平らじゃないよ!」
善子「視界が歪むってのは……それなりに重症ってことなのかしら……」
ピピッ
曜「えーと、三十九度? だいぶ熱もあるみたい」スッ
善子「え、いつ測ったのよ」
曜「さっき体温計の話したじゃん。覚えてないの?」
善子「あ……あれ、ちゃんと普通の体温計で測ってくれてたのね」
曜「善子ちゃんが普通のでって言ったんだよ?」
善子「ちなみに……曜さん体温計だとどんな測り方をするのかしら」
曜「それはね……ふふ♡」ニヤリ
善子「何よ」
曜「そんなこと聞いちゃうんだ? 善子ちゃんてば変態さん」カァアア
善子「え!? せめてキスとかじゃないの!?」
曜「仕方ない、そこまで言うなら測ってあげるよ。脱いで」
善子「嫌よ!! 病院連れて行ってくれるんでしょ? 早く行きましょう」スタッ
善子「そうね」スタッ
フラッ
曜「おっと……」ガシッ
善子「ごめんなさい」
曜「本当に大丈夫? さっきよりフラフラしてない?」
善子「あれ……何か床、斜めってない?」
曜「平らだよ」
善子「壁も何だか曲がってるような……」
曜「平らだよ?」
善子「……」
曜「大丈夫、善子ちゃんの胸はちょっとあるから」
善子「は?」
曜「嘘! 平らだよ」
善子「何ですって!?」ガタッ
曜「あっ、今のは素で間違えた! 平らじゃないよ!」
善子「視界が歪むってのは……それなりに重症ってことなのかしら……」
ピピッ
曜「えーと、三十九度? だいぶ熱もあるみたい」スッ
善子「え、いつ測ったのよ」
曜「さっき体温計の話したじゃん。覚えてないの?」
善子「あ……あれ、ちゃんと普通の体温計で測ってくれてたのね」
曜「善子ちゃんが普通のでって言ったんだよ?」
善子「ちなみに……曜さん体温計だとどんな測り方をするのかしら」
曜「それはね……ふふ♡」ニヤリ
善子「何よ」
曜「そんなこと聞いちゃうんだ? 善子ちゃんてば変態さん」カァアア
善子「え!? せめてキスとかじゃないの!?」
曜「仕方ない、そこまで言うなら測ってあげるよ。脱いで」
善子「嫌よ!! 病院連れて行ってくれるんでしょ? 早く行きましょう」スタッ
18: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:42:01.22 ID:oMcc4SEV.net
曜「ちぇ……」
善子「肩、貸してくれる?」
曜「もちろん。というかお姫様抱っこは?」
善子「恥ずかしいからいいわよ」
曜「んー、病人なんだから遠慮しないでいいのに」
善子「特に遠慮はしてないわ」
曜「じゃあ肩で」スッ
善子「ええ」
曜「近所の診療所でいいよね? 内科ならすぐ診てくれるはずだよ」
善子「私、そこ行ったことない」
曜「いつもどこ行ってるの?」
善子「えーと、堕天使は風邪なんて引かないから……」
曜「真面目に答えて。かかりつけの病院があるならそっち行ったほうがいいから」
善子「ないわよ。病院なんてもう何年も行ってないわ」
曜「なら近くのところにしよう。大丈夫、ちゃんと女の先生だよ」
善子「あ、そういうの気にしてくれてるんだ……」
曜「当たり前でしょ」
善子「優しいのね」
曜「私がおじさん先生の前で裸になってたらどう思う?」
善子「命の保証はしかねるわ」
曜「怖っ……」
善子「冗談……。先生は仕事なんだから裸なんて見たって何とも思わないでしょう」
曜「そうだよ。一日にたくさんの人を診てるんだから」
善子「それでも、あんまりいい気はしないわね」
曜「私ですらちょっと抵抗あるんだもの、善子ちゃんはもっと抵抗あるかなと思って」
善子「何よもう……。普段からこのくらい優しくしてくれればいいのに」ボソッ
曜「やっぱりお姫様抱っこでいい? 歩きにくいや」ヒョイ
善子「わっ、降ろして! 恥ずかしいから!」
曜「病人なんだから大人しくして」
善子「う……」
善子「肩、貸してくれる?」
曜「もちろん。というかお姫様抱っこは?」
善子「恥ずかしいからいいわよ」
曜「んー、病人なんだから遠慮しないでいいのに」
善子「特に遠慮はしてないわ」
曜「じゃあ肩で」スッ
善子「ええ」
曜「近所の診療所でいいよね? 内科ならすぐ診てくれるはずだよ」
善子「私、そこ行ったことない」
曜「いつもどこ行ってるの?」
善子「えーと、堕天使は風邪なんて引かないから……」
曜「真面目に答えて。かかりつけの病院があるならそっち行ったほうがいいから」
善子「ないわよ。病院なんてもう何年も行ってないわ」
曜「なら近くのところにしよう。大丈夫、ちゃんと女の先生だよ」
善子「あ、そういうの気にしてくれてるんだ……」
曜「当たり前でしょ」
善子「優しいのね」
曜「私がおじさん先生の前で裸になってたらどう思う?」
善子「命の保証はしかねるわ」
曜「怖っ……」
善子「冗談……。先生は仕事なんだから裸なんて見たって何とも思わないでしょう」
曜「そうだよ。一日にたくさんの人を診てるんだから」
善子「それでも、あんまりいい気はしないわね」
曜「私ですらちょっと抵抗あるんだもの、善子ちゃんはもっと抵抗あるかなと思って」
善子「何よもう……。普段からこのくらい優しくしてくれればいいのに」ボソッ
曜「やっぱりお姫様抱っこでいい? 歩きにくいや」ヒョイ
善子「わっ、降ろして! 恥ずかしいから!」
曜「病人なんだから大人しくして」
善子「う……」
19: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:43:03.53 ID:oMcc4SEV.net
.
20: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:43:31.85 ID:oMcc4SEV.net
曜「大丈夫、パンツは見えてないよ」
善子「あっ、そういえば拭いてなかった!」
曜「え? じゃあ舐めるから待ってて」
善子「普通に拭いて! ううん、自分で拭くわ」
曜「もう乾いちゃってるでしょ。舐めたほうが綺麗になるって」
善子「ウェットティッシュあるから大丈夫よ」
曜「善子ちゃんの?」
善子「は? 他に誰のがあるのよ」
曜「そっか……うん」ドキドキ
善子「??」
曜「あ、何でもないよ。拭いてあげたいのは山々だけど、早いところ病院へ行かないとだからごめんね」
善子「待って? まさか歩きながら拭くわけ?」
曜「その方が早く着くでしょ?」
善子「お願いだから先に拭かせて」
曜「じゃあ私が拭くよ」スッ
善子「え、いいわよ。自分で拭けるから……」
曜「遠慮しないで」スッ
善子「あっ……」ビクッ
曜「ちゃんと拭かないとカブれちゃうからね」フキフキ
善子「っ……」
曜「ん? また顔が赤くなってきたかな。熱上がった?」
善子「だ、誰のせいだと……」カァアア
曜「……っと、こんなものでしょう」クンクン
善子「何嗅いでるのよ!」
曜「うん、善子ちゃんの匂いだ」
善子「それ拭けてないってことじゃ」
曜「まだしてほしいの? 我慢できなくなりそうだから遠慮しとくよ」
善子「どうしておしっこを拭くだけなのに我慢できなくなるのかしら? ねぇ?」
曜「いいから行くよ」ヒョイ
善子「わっ……」
善子「あっ、そういえば拭いてなかった!」
曜「え? じゃあ舐めるから待ってて」
善子「普通に拭いて! ううん、自分で拭くわ」
曜「もう乾いちゃってるでしょ。舐めたほうが綺麗になるって」
善子「ウェットティッシュあるから大丈夫よ」
曜「善子ちゃんの?」
善子「は? 他に誰のがあるのよ」
曜「そっか……うん」ドキドキ
善子「??」
曜「あ、何でもないよ。拭いてあげたいのは山々だけど、早いところ病院へ行かないとだからごめんね」
善子「待って? まさか歩きながら拭くわけ?」
曜「その方が早く着くでしょ?」
善子「お願いだから先に拭かせて」
曜「じゃあ私が拭くよ」スッ
善子「え、いいわよ。自分で拭けるから……」
曜「遠慮しないで」スッ
善子「あっ……」ビクッ
曜「ちゃんと拭かないとカブれちゃうからね」フキフキ
善子「っ……」
曜「ん? また顔が赤くなってきたかな。熱上がった?」
善子「だ、誰のせいだと……」カァアア
曜「……っと、こんなものでしょう」クンクン
善子「何嗅いでるのよ!」
曜「うん、善子ちゃんの匂いだ」
善子「それ拭けてないってことじゃ」
曜「まだしてほしいの? 我慢できなくなりそうだから遠慮しとくよ」
善子「どうしておしっこを拭くだけなのに我慢できなくなるのかしら? ねぇ?」
曜「いいから行くよ」ヒョイ
善子「わっ……」
21: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:44:44.15 ID:oMcc4SEV.net
.
22: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:45:14.72 ID:oMcc4SEV.net
曜「歩いてそんなにかからないから寝ててもいいよ」
善子「……」
……
診療所
曜「インフルエンザかもしれないので検査してほしいんですが」
看護師「熱はありますか?」
曜「さっき測ったら三十九度ありました」
看護師「寒気や体の痛みは?」
曜「私に抱きついてないと凍え死んじゃうそうです」
善子「ちょっと! 変なこと言わないでよ」
看護師「えっと……」
曜「あ、診てもらいたいのは私じゃなくてこっちの子です」
看護師「それではこちらの問診票を書いてください。インフルエンザの疑いがあるのであちらの隔離スペースでお願いします」
善子「はい……」
曜「行こっか」
善子「え? いいわよ、一人で行くから。曜さんが行ってもウイルスを貰ってくるだけじゃない」
曜「一人で寂しくない?」
善子「別に」
曜「私は寂しいよ」
善子「せめてマスクくらいしなさいよ?」
曜「入り口にあったね。善子ちゃんの分も貰ってきてあげる」
善子「ありがと」
曜「それとも私がマスクになろうか?」
善子「え?」
曜「私が鼻と口を塞げば……」
善子「死ぬわよ」
曜「確かに」
善子「問診票書いてるから、その間に行ってきて」
曜「うん」スタッ
スタスタ
善子「……」
……
診療所
曜「インフルエンザかもしれないので検査してほしいんですが」
看護師「熱はありますか?」
曜「さっき測ったら三十九度ありました」
看護師「寒気や体の痛みは?」
曜「私に抱きついてないと凍え死んじゃうそうです」
善子「ちょっと! 変なこと言わないでよ」
看護師「えっと……」
曜「あ、診てもらいたいのは私じゃなくてこっちの子です」
看護師「それではこちらの問診票を書いてください。インフルエンザの疑いがあるのであちらの隔離スペースでお願いします」
善子「はい……」
曜「行こっか」
善子「え? いいわよ、一人で行くから。曜さんが行ってもウイルスを貰ってくるだけじゃない」
曜「一人で寂しくない?」
善子「別に」
曜「私は寂しいよ」
善子「せめてマスクくらいしなさいよ?」
曜「入り口にあったね。善子ちゃんの分も貰ってきてあげる」
善子「ありがと」
曜「それとも私がマスクになろうか?」
善子「え?」
曜「私が鼻と口を塞げば……」
善子「死ぬわよ」
曜「確かに」
善子「問診票書いてるから、その間に行ってきて」
曜「うん」スタッ
スタスタ
23: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:46:09.18 ID:oMcc4SEV.net
善子「……」
善子「ふぅ……」
善子「思ったより視界がグニャグニャで気持ち悪いわね……」
善子「一人じゃ真っ直ぐ歩くのすら難しいかも」
善子「曜さんがいてくれて助かったわ」
善子「……」ブルッ
善子「うぅ……寒い」ガタガタ
善子「曜さん早く戻ってきて……」
善子「……」
善子「意識が……」
善子「」バタンッ
……
……
「善子ちゃん」ユサユサ
「善子ちゃん大丈夫?」ユサユサ
善子「うぅ……」
「すごい汗……」フキフキ
善子「曜さん……?」
「ん?」
善子「診察まだ……?」
「もう終わったよ」
善子「そう……私寝ちゃってたのね」
「先生には私が説明しといたから」
善子「何から何まで悪いわね」
「目、開けられる?」
善子「眩しいから嫌……」
「部屋の中なのに?」
善子「すごく眩しく感じるの……目がチカチカして頭が痛くなるから」
「そっか……。熱出てるとね、あるよねそういうの」
善子「こんなに出たのいつぶりかしら?」
善子「ふぅ……」
善子「思ったより視界がグニャグニャで気持ち悪いわね……」
善子「一人じゃ真っ直ぐ歩くのすら難しいかも」
善子「曜さんがいてくれて助かったわ」
善子「……」ブルッ
善子「うぅ……寒い」ガタガタ
善子「曜さん早く戻ってきて……」
善子「……」
善子「意識が……」
善子「」バタンッ
……
……
「善子ちゃん」ユサユサ
「善子ちゃん大丈夫?」ユサユサ
善子「うぅ……」
「すごい汗……」フキフキ
善子「曜さん……?」
「ん?」
善子「診察まだ……?」
「もう終わったよ」
善子「そう……私寝ちゃってたのね」
「先生には私が説明しといたから」
善子「何から何まで悪いわね」
「目、開けられる?」
善子「眩しいから嫌……」
「部屋の中なのに?」
善子「すごく眩しく感じるの……目がチカチカして頭が痛くなるから」
「そっか……。熱出てるとね、あるよねそういうの」
善子「こんなに出たのいつぶりかしら?」
24: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:46:52.20 ID:oMcc4SEV.net
「代わってあげられなくてごめんね」
善子「ママみたいなこと言わないでよ」
「善子ちゃんが辛い思いしてるのに、何もできない自分が嫌になるよ……」
善子「十分してくれてるじゃない」
「そうかな……」
善子「私のそばにいてくれて……病院にも連れてきてくれて」
「恋人だもん」
善子「きっと恋人じゃなくてもしてくれたでしょうね」
「善子ちゃんだからしてるんだよ?」
善子「曜さんは優しいから……誰にでもしてあげるでしょ」
「こんなときまでヤキモチ? 調子が悪いときくらい休もうよ」
善子「……そうね」
「……」
善子「……」
「こんなときに言うのは変かもしれないけどさ……」
善子「私も好きよ」
「おしっこしたくなったらいつでも言ってね」
善子「……は?」
曜「あっ、その、変な意味じゃなくてね!? トイレ行くの大変でしょ。遠慮なく私を使っていいから」
善子「……」ハァ
「それとも私が連れて行こうか」
善子「できればそっちでお願いするわ」
「うん……」
善子「こんなときくらい我慢できないの? 私、これでも体調悪いんだけど」
「善子ちゃんはそのまま寝てればいいよ。私が飲みに行くから」
善子「……」
「自分でトイレ行くより楽だよね!? 私だけかな!?」
善子「ママみたいなこと言わないでよ」
「善子ちゃんが辛い思いしてるのに、何もできない自分が嫌になるよ……」
善子「十分してくれてるじゃない」
「そうかな……」
善子「私のそばにいてくれて……病院にも連れてきてくれて」
「恋人だもん」
善子「きっと恋人じゃなくてもしてくれたでしょうね」
「善子ちゃんだからしてるんだよ?」
善子「曜さんは優しいから……誰にでもしてあげるでしょ」
「こんなときまでヤキモチ? 調子が悪いときくらい休もうよ」
善子「……そうね」
「……」
善子「……」
「こんなときに言うのは変かもしれないけどさ……」
善子「私も好きよ」
「おしっこしたくなったらいつでも言ってね」
善子「……は?」
曜「あっ、その、変な意味じゃなくてね!? トイレ行くの大変でしょ。遠慮なく私を使っていいから」
善子「……」ハァ
「それとも私が連れて行こうか」
善子「できればそっちでお願いするわ」
「うん……」
善子「こんなときくらい我慢できないの? 私、これでも体調悪いんだけど」
「善子ちゃんはそのまま寝てればいいよ。私が飲みに行くから」
善子「……」
「自分でトイレ行くより楽だよね!? 私だけかな!?」
25: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:47:26.21 ID:oMcc4SEV.net
善子「分かったから大きな声出さないで」
「やった!」グッ
善子「飲ませるとは言ってないんだけど……まあいいわ」
「……」
善子「……」
「私、うるさいかな?」
善子「え?」
「ゆっくり寝たいかと思って」
善子「ううん。そこにいてくれてるって分かるから……」
「そっか、目を瞑ったままだから見えてないんだ」
善子「……」
「善子ちゃんってまつげ長いよね。羨ましいな」
善子「何よ急に」
「見てると吸い込まれそうだよ……」
善子「吸い込まれるの?」
「自分をこう、抑えてないとね」
善子「……」
「キスはダメだって言われちゃったからなぁ」
善子「は?」バサッ
曜「キス。先生に止められちゃった」
善子「あっ……頭が」フラッ
「無理しちゃダメだよ」
善子「先生に何言ったのよ」
「え? 診察のとき善子ちゃんが寝てたから、起こさないように診察してもらっただけだよ」
善子「それで、どうしてキスの話が出てくるの」
「どこまでならしてもいいですか? って聞いたの」
善子「えぇ……」
「過度な身体接触は控えるように言われちゃった」
善子「ならこんな近くにいたらダメじゃないの」
「特に粘膜の接触がダメらしいよ」
「やった!」グッ
善子「飲ませるとは言ってないんだけど……まあいいわ」
「……」
善子「……」
「私、うるさいかな?」
善子「え?」
「ゆっくり寝たいかと思って」
善子「ううん。そこにいてくれてるって分かるから……」
「そっか、目を瞑ったままだから見えてないんだ」
善子「……」
「善子ちゃんってまつげ長いよね。羨ましいな」
善子「何よ急に」
「見てると吸い込まれそうだよ……」
善子「吸い込まれるの?」
「自分をこう、抑えてないとね」
善子「……」
「キスはダメだって言われちゃったからなぁ」
善子「は?」バサッ
曜「キス。先生に止められちゃった」
善子「あっ……頭が」フラッ
「無理しちゃダメだよ」
善子「先生に何言ったのよ」
「え? 診察のとき善子ちゃんが寝てたから、起こさないように診察してもらっただけだよ」
善子「それで、どうしてキスの話が出てくるの」
「どこまでならしてもいいですか? って聞いたの」
善子「えぇ……」
「過度な身体接触は控えるように言われちゃった」
善子「ならこんな近くにいたらダメじゃないの」
「特に粘膜の接触がダメらしいよ」
26: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:48:01.41 ID:oMcc4SEV.net
善子「つまり……キス?」
「それと、善子ちゃんが想像したようなこと」
善子「べ、別に想像なんてしてないし!」
「おしっこ飲むのはセーフなのかなぁ? 聞きそびれちゃった」
善子「ダメだと思うわよ……」
「そっか……そうだよね」シュン
善子「そんなに落ち込むようなことなのかしら……」
「そういえば、インフルエンザじゃなかったみたいだよ」
善子「えっ、そうなの!?」バサッ
曜「よかったじゃん」
善子「う……また頭が」フラッ
曜「急に飛び起きるから……」
善子「ただの風邪じゃ公休にならないじゃない……」
「冬季講習は欠席にならないから大丈夫だよ」
善子「ただでさえ短い冬休みがほとんど残らないわね」
「始業式の後はテストだからね、勉強もしておかないと」
善子「確か……講習でやった内容が出てくるんだっけ」
「そうだよ。講習を真面目に受けてればほとんど満点取れる簡単なテストらしいけどね」
善子「『らしい』って何よ」
「梨子ちゃんが言ってた」
善子「それは曜さんとは別の意味で信用ならないわね……」
「梨子ちゃんは私と頭の作りが違うんだよきっと」
善子「でも梨子さん、毎日欠かさず勉強してるって聞いたわよ」
「絶対嘘だよ。あれだけ頭よかったら勉強なんてする必要ないでしょ」
善子「逆よ。勉強してるから頭がいいの」
「うーん」
善子「曜さんだって真面目に勉強したら絶対いい成績取れるわよ」
「勉強しないと頭がよくなれないでしょ? でも頭がよくないと勉強はできないよね」
善子「だから?」
「勉強が先か、頭が先か……」
「それと、善子ちゃんが想像したようなこと」
善子「べ、別に想像なんてしてないし!」
「おしっこ飲むのはセーフなのかなぁ? 聞きそびれちゃった」
善子「ダメだと思うわよ……」
「そっか……そうだよね」シュン
善子「そんなに落ち込むようなことなのかしら……」
「そういえば、インフルエンザじゃなかったみたいだよ」
善子「えっ、そうなの!?」バサッ
曜「よかったじゃん」
善子「う……また頭が」フラッ
曜「急に飛び起きるから……」
善子「ただの風邪じゃ公休にならないじゃない……」
「冬季講習は欠席にならないから大丈夫だよ」
善子「ただでさえ短い冬休みがほとんど残らないわね」
「始業式の後はテストだからね、勉強もしておかないと」
善子「確か……講習でやった内容が出てくるんだっけ」
「そうだよ。講習を真面目に受けてればほとんど満点取れる簡単なテストらしいけどね」
善子「『らしい』って何よ」
「梨子ちゃんが言ってた」
善子「それは曜さんとは別の意味で信用ならないわね……」
「梨子ちゃんは私と頭の作りが違うんだよきっと」
善子「でも梨子さん、毎日欠かさず勉強してるって聞いたわよ」
「絶対嘘だよ。あれだけ頭よかったら勉強なんてする必要ないでしょ」
善子「逆よ。勉強してるから頭がいいの」
「うーん」
善子「曜さんだって真面目に勉強したら絶対いい成績取れるわよ」
「勉強しないと頭がよくなれないでしょ? でも頭がよくないと勉強はできないよね」
善子「だから?」
「勉強が先か、頭が先か……」
27: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:48:40.64 ID:oMcc4SEV.net
善子「やる気が先よ」
「なるほど。天才かな?」
善子「私はやる気がないからできない。曜さんもそんな感じするわね」
「私はやる気はあるんだよ? でもいざ机に向かうとさぁ」
善子「関係ないことばかり気になってきちゃうのね。あるあるだわ」
「善子ちゃんのこととかね」
善子「わ、私も曜さんのこと……思い出しちゃったりして」
「善子ちゃんも? だったら一緒に勉強すれば解決だ」
善子「そうかしら……」
「あっ、もちろん勉強中は変なこと禁止だからね? 分かってるとは思うけど」
善子「曜さんこそ変なこと言ってこないでよ。おしっこ飲まないとやる気が出ないとか」
「私はやるときはやるタイプだからね。そういうところはしっかりしてるよ」
善子「やらないときはやらないタイプなのね」
「どうしてそんなに後ろ向きなの」
善子「さあ? 風邪のせいかしら」
「私もそれなりに面倒くさいけど、善子ちゃんもけっこう面倒くさいね」
善子「何よ、急に悪口?」
「善子ちゃんが家庭教師雇っても、みんなやめちゃいそうだなぁ」
善子「曜さんが頭よかったらお願いしたのに」
「私が頭よかったら……?」
……
…………
善子の部屋
コンコンッ
曜『こんにちは善子ちゃん』
善子『あ、先生来たんだ?』
曜『今日はね、ちょっとお話があるの』
善子『いつもの授業じゃないの?』
曜『善子ちゃん、もう少し真面目に勉強してくれると嬉しいな』
善子『勉強なんてやめて私と遊びましょ?』ギュッ
「なるほど。天才かな?」
善子「私はやる気がないからできない。曜さんもそんな感じするわね」
「私はやる気はあるんだよ? でもいざ机に向かうとさぁ」
善子「関係ないことばかり気になってきちゃうのね。あるあるだわ」
「善子ちゃんのこととかね」
善子「わ、私も曜さんのこと……思い出しちゃったりして」
「善子ちゃんも? だったら一緒に勉強すれば解決だ」
善子「そうかしら……」
「あっ、もちろん勉強中は変なこと禁止だからね? 分かってるとは思うけど」
善子「曜さんこそ変なこと言ってこないでよ。おしっこ飲まないとやる気が出ないとか」
「私はやるときはやるタイプだからね。そういうところはしっかりしてるよ」
善子「やらないときはやらないタイプなのね」
「どうしてそんなに後ろ向きなの」
善子「さあ? 風邪のせいかしら」
「私もそれなりに面倒くさいけど、善子ちゃんもけっこう面倒くさいね」
善子「何よ、急に悪口?」
「善子ちゃんが家庭教師雇っても、みんなやめちゃいそうだなぁ」
善子「曜さんが頭よかったらお願いしたのに」
「私が頭よかったら……?」
……
…………
善子の部屋
コンコンッ
曜『こんにちは善子ちゃん』
善子『あ、先生来たんだ?』
曜『今日はね、ちょっとお話があるの』
善子『いつもの授業じゃないの?』
曜『善子ちゃん、もう少し真面目に勉強してくれると嬉しいな』
善子『勉強なんてやめて私と遊びましょ?』ギュッ
28: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:49:18.37 ID:oMcc4SEV.net
曜『そういうわけにはいかないよ。私は家庭教師として雇われてるんだから』
善子『家庭教師なんてやめちゃえば?』
曜『うっ……どうしてそんなこと言うの? 私のこと嫌い?』
善子『家庭教師じゃなくて……普通に遊びに来てくれたら……』ボソボソ
曜『善子ちゃん、授業が分からないから学校行くの嫌なんでしょ。一緒に勉強して、早く学校行けるようになろうよ』
善子『私が学校へ行けるようになったら……嬉しい?』
曜『もちろんだよ! そのために私は来てるんだからね』
善子『なら勉強なんてできないままでいいわ』
曜『そんなぁ』
善子『先生が毎日来てくれるなら……学校なんて行かなくても寂しくないもの』
曜『……』
…………
……
「善子ちゃんとは一緒にいたいけど、一緒にいると善子ちゃんのためにならないなぁ」
善子「どんな想像したのよ」
「ううん、不登校の善子ちゃんの元に私が家庭教師に行ったらって話」
善子「来なくていいわ」
「善子ちゃんは私のことに夢中になりすぎて勉強をしなくなっちゃって」
「私もいけないとは思いつつも善子ちゃんを好きになっちゃって……」
「そのうち、いつまで経っても不登校が直らないのは私のせいだってバレちゃうんだ」
善子「学校に行かなかったのは私の意思なんだから、誰のせいでもないわよ」
「まあでも、今はもう不登校じゃないんだし。私が家庭教師でもいいのかな?」
善子「真面目に教えてくれるならありがたいわね」
「教えるよ! 私に教えられればだけど……」
善子「ところで曜さんって成績どの位?」
「え?」
善子「聞いたことなかったから」
「千歌ちゃんよりは上で梨子ちゃんよりは下かな」
善子「千歌さん、今の聞いたら怒るわよ」
「具体的には、赤点ギリギリ回避するくらいの成績かな」
善子『家庭教師なんてやめちゃえば?』
曜『うっ……どうしてそんなこと言うの? 私のこと嫌い?』
善子『家庭教師じゃなくて……普通に遊びに来てくれたら……』ボソボソ
曜『善子ちゃん、授業が分からないから学校行くの嫌なんでしょ。一緒に勉強して、早く学校行けるようになろうよ』
善子『私が学校へ行けるようになったら……嬉しい?』
曜『もちろんだよ! そのために私は来てるんだからね』
善子『なら勉強なんてできないままでいいわ』
曜『そんなぁ』
善子『先生が毎日来てくれるなら……学校なんて行かなくても寂しくないもの』
曜『……』
…………
……
「善子ちゃんとは一緒にいたいけど、一緒にいると善子ちゃんのためにならないなぁ」
善子「どんな想像したのよ」
「ううん、不登校の善子ちゃんの元に私が家庭教師に行ったらって話」
善子「来なくていいわ」
「善子ちゃんは私のことに夢中になりすぎて勉強をしなくなっちゃって」
「私もいけないとは思いつつも善子ちゃんを好きになっちゃって……」
「そのうち、いつまで経っても不登校が直らないのは私のせいだってバレちゃうんだ」
善子「学校に行かなかったのは私の意思なんだから、誰のせいでもないわよ」
「まあでも、今はもう不登校じゃないんだし。私が家庭教師でもいいのかな?」
善子「真面目に教えてくれるならありがたいわね」
「教えるよ! 私に教えられればだけど……」
善子「ところで曜さんって成績どの位?」
「え?」
善子「聞いたことなかったから」
「千歌ちゃんよりは上で梨子ちゃんよりは下かな」
善子「千歌さん、今の聞いたら怒るわよ」
「具体的には、赤点ギリギリ回避するくらいの成績かな」
29: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:50:26.41 ID:oMcc4SEV.net
.
30: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:51:39.74 ID:oMcc4SEV.net
.
31: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:52:09.83 ID:oMcc4SEV.net
善子「そんなので私に教えられるのかしら……」
「いい成績が取りたいなら、私じゃない人に教わったほうがいいかもね」
善子「梨子さんとか?」
「それかダイヤさん。厳しそうだけど」
善子「そうね……」
「二人が暇ならだけどね? たぶん忙しいからやめた方がいいよ」
善子「……」
「でも二人とも優しいから、善子ちゃんがお願いすれば教えてくれるかな」
善子「それは何だか申し訳ないわね」
「私でよければいつでも暇だからね?」
善子「どこがよ。次の衣装、まだできてないんでしょ?」
「あ……うん」
善子「いいわよ、自分で頑張るから」
「……」
善子「そもそも、講習だって半分出てるから50点は取れると思うわ。赤点レベルの曜さんに教わることなんてないわよ」
「うっ……」
善子「だけど曜さんがどうしてもって言うなら……教えてあげてもいい」
「善子ちゃんが?」
善子「曜さんが赤点取って補習漬けになったら、練習に出られなくなるでしょ?」
「そうだけど……」
善子「それに、周りが満点近く取ってるのに私だけ50点なんて……」
「素直に『元気になったら一緒に勉強しましょ』って言ってくれればいいのに」
善子「言わない」
「私とじゃ嫌?」
善子「『善子ちゃんがしたいって言ったんだよ……?』とか言って変なことしてくるから」
「むぅ」
善子「だから私からは言わない」
「じゃあ……私から言うよ」
「一緒に勉強しよう」
「いい成績が取りたいなら、私じゃない人に教わったほうがいいかもね」
善子「梨子さんとか?」
「それかダイヤさん。厳しそうだけど」
善子「そうね……」
「二人が暇ならだけどね? たぶん忙しいからやめた方がいいよ」
善子「……」
「でも二人とも優しいから、善子ちゃんがお願いすれば教えてくれるかな」
善子「それは何だか申し訳ないわね」
「私でよければいつでも暇だからね?」
善子「どこがよ。次の衣装、まだできてないんでしょ?」
「あ……うん」
善子「いいわよ、自分で頑張るから」
「……」
善子「そもそも、講習だって半分出てるから50点は取れると思うわ。赤点レベルの曜さんに教わることなんてないわよ」
「うっ……」
善子「だけど曜さんがどうしてもって言うなら……教えてあげてもいい」
「善子ちゃんが?」
善子「曜さんが赤点取って補習漬けになったら、練習に出られなくなるでしょ?」
「そうだけど……」
善子「それに、周りが満点近く取ってるのに私だけ50点なんて……」
「素直に『元気になったら一緒に勉強しましょ』って言ってくれればいいのに」
善子「言わない」
「私とじゃ嫌?」
善子「『善子ちゃんがしたいって言ったんだよ……?』とか言って変なことしてくるから」
「むぅ」
善子「だから私からは言わない」
「じゃあ……私から言うよ」
「一緒に勉強しよう」
32: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:52:48.77 ID:oMcc4SEV.net
善子「ええ」
「いいの?」
善子「私としたいんでしょ? いいわよ」
「善子ちゃんとしたい! 勉強だけじゃなくて色んなことしたいよ!」
善子「そういうのはダメ」
「えー? お菓子作ったり食べたりしようよ……」
善子「あ、そういうの? ならいいけど」
「期待させちゃったかな? ごめんね」
善子「してないから」
コンコンッ
ガラッ
「失礼します」
曜「あ、看護師さん」
看護師「点滴、終わりましたか?」
曜「えっと……はい! 確か三十分くらい前に」
善子「あっ……いつの間にか空っぽだわ」
点滴「」カラーン
看護師「終わったら声かけてくださいねって言いましたよね」
曜「忘れてたのそっちじゃないですか」アハハ
善子「ちょっと、やめなさいよ」
看護師「体調悪そうだから少し休ませてあげようと思ったら、楽しそうにお喋りしてるし……」
看護師「学校サボりたいだけなら帰ってもらえるかしら」
曜「は? 善子ちゃんは本当に体調悪いんですけど!? こんなに汗びっしょりだし! いい匂いするし!!」
善子「本当にやめなさいって」ガシッ
看護師「まあいいわ。次の患者さんが待ってるから、荷物まとめて」
ガラッ
ストンッ
曜「……」
善子「よほど話し声がうるさかったのね」
曜「酷くない? あれでも看護師??」
「いいの?」
善子「私としたいんでしょ? いいわよ」
「善子ちゃんとしたい! 勉強だけじゃなくて色んなことしたいよ!」
善子「そういうのはダメ」
「えー? お菓子作ったり食べたりしようよ……」
善子「あ、そういうの? ならいいけど」
「期待させちゃったかな? ごめんね」
善子「してないから」
コンコンッ
ガラッ
「失礼します」
曜「あ、看護師さん」
看護師「点滴、終わりましたか?」
曜「えっと……はい! 確か三十分くらい前に」
善子「あっ……いつの間にか空っぽだわ」
点滴「」カラーン
看護師「終わったら声かけてくださいねって言いましたよね」
曜「忘れてたのそっちじゃないですか」アハハ
善子「ちょっと、やめなさいよ」
看護師「体調悪そうだから少し休ませてあげようと思ったら、楽しそうにお喋りしてるし……」
看護師「学校サボりたいだけなら帰ってもらえるかしら」
曜「は? 善子ちゃんは本当に体調悪いんですけど!? こんなに汗びっしょりだし! いい匂いするし!!」
善子「本当にやめなさいって」ガシッ
看護師「まあいいわ。次の患者さんが待ってるから、荷物まとめて」
ガラッ
ストンッ
曜「……」
善子「よほど話し声がうるさかったのね」
曜「酷くない? あれでも看護師??」
33: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:53:30.94 ID:oMcc4SEV.net
善子「向こうも仕事なんだから仕方ないわよ」
曜「ちょっと美人でナース服が似合ってるからって何言っても許されると思ったら大間違いだよ」
善子「べた褒めじゃない」
曜「善子ちゃんが注射されてるの見て」
曜「『いいなぁ……私もこのお姉さんに注射(意味深)されたいなぁ』」ニヤニヤ
曜「なーんて思った私がバカだったよ」
善子「それは本当にバカね」
曜「くっ……どうせ彼氏持ちのくせに!」
善子「関係ないでしょ」
曜「こうなったらナース服善子ちゃんを見せてギャフンと言わせてやる」
善子「私を巻き込まないで」
曜「あー、ムカついたら喉乾いた! おしっこ!!」
善子「あのねぇ……」ハァ
曜「早くしないと『まだですか?(イライラ』って来ちゃうよ」
善子「ここでするの!? 次の患者さん来てるって言ってたし、とりあえず出ないと……」
曜「じゃあトイレで飲む!」
善子「いいから、早く荷物持って。できれば私の分も持ってくれるといいんだけど」
曜「はい」スッ
善子「何?」
曜「お姫様抱っこ」
善子「大丈夫よ。点滴打ってもらったら少し楽になったわ」スタッ
善子「……っと」フラッ
曜「ほら! 無理しないで」
善子「じゃあ、肩だけ……」
曜「背中貸そうか」
善子「……」
曜「病院だもん、恥ずかしくないよ」
善子「そうよね……」グイッ
曜「よっと……」ヒョイ
善子「曜さん温かいわね」
曜「ちょっと美人でナース服が似合ってるからって何言っても許されると思ったら大間違いだよ」
善子「べた褒めじゃない」
曜「善子ちゃんが注射されてるの見て」
曜「『いいなぁ……私もこのお姉さんに注射(意味深)されたいなぁ』」ニヤニヤ
曜「なーんて思った私がバカだったよ」
善子「それは本当にバカね」
曜「くっ……どうせ彼氏持ちのくせに!」
善子「関係ないでしょ」
曜「こうなったらナース服善子ちゃんを見せてギャフンと言わせてやる」
善子「私を巻き込まないで」
曜「あー、ムカついたら喉乾いた! おしっこ!!」
善子「あのねぇ……」ハァ
曜「早くしないと『まだですか?(イライラ』って来ちゃうよ」
善子「ここでするの!? 次の患者さん来てるって言ってたし、とりあえず出ないと……」
曜「じゃあトイレで飲む!」
善子「いいから、早く荷物持って。できれば私の分も持ってくれるといいんだけど」
曜「はい」スッ
善子「何?」
曜「お姫様抱っこ」
善子「大丈夫よ。点滴打ってもらったら少し楽になったわ」スタッ
善子「……っと」フラッ
曜「ほら! 無理しないで」
善子「じゃあ、肩だけ……」
曜「背中貸そうか」
善子「……」
曜「病院だもん、恥ずかしくないよ」
善子「そうよね……」グイッ
曜「よっと……」ヒョイ
善子「曜さん温かいわね」
34: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:54:08.17 ID:oMcc4SEV.net
曜「え? 善子ちゃんすっごく熱いけど」
善子「まだ熱あるのかしら? 自分だと分からないわね」
曜「このまま家まで帰れる? バスの中で大丈夫かな」
善子「……」
曜「分かった、一旦保健室に戻って休もう。落ち着いてから帰ればいいよ」
善子「曜さんは講習出てきなさいよ。帰りに迎えに来てくれればいいから」
曜「そんなこと言わないで。側にいさせてよ」
善子「赤点取っても知らないわよ」
曜「善子ちゃんに教わるから大丈夫」
善子「それでも先輩? プライドとかないわけ?」
ガラッ
看護師「……」
曜「あっ、今から出るところなんで大丈夫です」
看護師「さっきはごめんなさい。患者さんにクレームつけられて八つ当たりしちゃった」
曜「え?」
看護師「本当に大丈夫? お家まで帰れる? 何なら保護者の方に連絡して……」
曜「私、この子の恋人なので」
善子「……」カァアア
曜「このまま家までは心配なので、とりあえず学校の保健室に戻ります。どうしても帰れなそうなら電話して迎えに来てもらうつもりです」
看護師「そう……」
曜「あ、あの……私もごめんなさい。病院なのにうるさくして、迷惑かけたのはこっちなのに……」
看護師「ううん。ちょっとうるさかったのは事実だけど……」
善子「ごめんなさい……」
曜「ナース服、とっても似合ってますね」
看護師「え?」
曜「私にも注射してくれますか?」
善子「曜さん?」
曜「あ……えっと、変な意味じゃなくて。私が調子悪くなったら、そのときはお姉さんに注射してほしいんです」
看護師「私に……?」
善子「まだ熱あるのかしら? 自分だと分からないわね」
曜「このまま家まで帰れる? バスの中で大丈夫かな」
善子「……」
曜「分かった、一旦保健室に戻って休もう。落ち着いてから帰ればいいよ」
善子「曜さんは講習出てきなさいよ。帰りに迎えに来てくれればいいから」
曜「そんなこと言わないで。側にいさせてよ」
善子「赤点取っても知らないわよ」
曜「善子ちゃんに教わるから大丈夫」
善子「それでも先輩? プライドとかないわけ?」
ガラッ
看護師「……」
曜「あっ、今から出るところなんで大丈夫です」
看護師「さっきはごめんなさい。患者さんにクレームつけられて八つ当たりしちゃった」
曜「え?」
看護師「本当に大丈夫? お家まで帰れる? 何なら保護者の方に連絡して……」
曜「私、この子の恋人なので」
善子「……」カァアア
曜「このまま家までは心配なので、とりあえず学校の保健室に戻ります。どうしても帰れなそうなら電話して迎えに来てもらうつもりです」
看護師「そう……」
曜「あ、あの……私もごめんなさい。病院なのにうるさくして、迷惑かけたのはこっちなのに……」
看護師「ううん。ちょっとうるさかったのは事実だけど……」
善子「ごめんなさい……」
曜「ナース服、とっても似合ってますね」
看護師「え?」
曜「私にも注射してくれますか?」
善子「曜さん?」
曜「あ……えっと、変な意味じゃなくて。私が調子悪くなったら、そのときはお姉さんに注射してほしいんです」
看護師「私に……?」
35: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:54:44.78 ID:oMcc4SEV.net
曜「注射するときのお姉さん、すっごく楽しそうな顔してたので……」
善子「えっ」
看護師「そ、そんなことないと思うわよ?」
曜「人に針刺すの好きなんですよね? 私も刺されたいなぁ」アハハ
善子「」
看護師「……」
曜「えぇ……割りと真面目にドン引きされてる……」
善子「私も正直引いたわよ」
看護師「針を刺すときにね……いつも思うのよ」
看護師「ここで血管じゃないところに刺したらどうなるんだろう……って」
善子「そんなこと思ってたの!? 怖っ……」
看護師「患者さんの苦痛に歪む顔を想像して……それから刺すの」
看護師「もちろん現実ではちゃんと、血管の真ん中にそっと刺すわよ」
看護師「痛くないように、そっと……」
曜「優しいんですね」
善子(そうかしら!?)
看護師「どんなに丁寧にやっても、針を刺すってことは患者さんを傷つけること」
看護師「体は傷つけちゃうけど……心までは傷つけたくないって、そう思ってるの」
看護師「そう思っていたいの……」
曜「私なら好きに刺してくれてもいいですよ」
善子「えっ」
曜「もちろん顔とかは嫌ですけど……目立たないところなら」
看護師「ほ、本当!? あ……ううん! そんなこと全く思ってないから!」
善子「……」ヒキ
看護師「診察室出たら会計窓口までお願いします! それじゃお大事に!!」ガラッ
ピシャッ!
曜「……」
善子「何なの」
曜「本気にされちゃったかな?」アハハ
善子「冗談だったの!?」
善子「えっ」
看護師「そ、そんなことないと思うわよ?」
曜「人に針刺すの好きなんですよね? 私も刺されたいなぁ」アハハ
善子「」
看護師「……」
曜「えぇ……割りと真面目にドン引きされてる……」
善子「私も正直引いたわよ」
看護師「針を刺すときにね……いつも思うのよ」
看護師「ここで血管じゃないところに刺したらどうなるんだろう……って」
善子「そんなこと思ってたの!? 怖っ……」
看護師「患者さんの苦痛に歪む顔を想像して……それから刺すの」
看護師「もちろん現実ではちゃんと、血管の真ん中にそっと刺すわよ」
看護師「痛くないように、そっと……」
曜「優しいんですね」
善子(そうかしら!?)
看護師「どんなに丁寧にやっても、針を刺すってことは患者さんを傷つけること」
看護師「体は傷つけちゃうけど……心までは傷つけたくないって、そう思ってるの」
看護師「そう思っていたいの……」
曜「私なら好きに刺してくれてもいいですよ」
善子「えっ」
曜「もちろん顔とかは嫌ですけど……目立たないところなら」
看護師「ほ、本当!? あ……ううん! そんなこと全く思ってないから!」
善子「……」ヒキ
看護師「診察室出たら会計窓口までお願いします! それじゃお大事に!!」ガラッ
ピシャッ!
曜「……」
善子「何なの」
曜「本気にされちゃったかな?」アハハ
善子「冗談だったの!?」
36: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:55:23.07 ID:oMcc4SEV.net
曜「さすがの私も針で刺されるのは嫌だよ……」
善子「たぶん本気にされてるわね」
曜「えぇ……」
善子「曜さん、いつか痛い目に遭うわよ……」ハァ
曜「私が針まみれになっても好きでいてくれる……?」
善子「黙って刺されるつもり? 誤解を解く努力はしないの?」
曜「今さら『さっきのは冗談だったんです、刺さないでください』なんて言ったらそれこそ刺されるよ」
善子「それはしないでしょ。もう殺人未遂じゃない」
曜「でも、実際私が風邪とか引いて病院へ行くことなんてないし、ましてや注射されることなんてないから大丈夫だね」
善子「どうかしら」
曜「さ、次の患者さんも待ってるみたいだし出ようか」
善子「ええ」
曜「今さらなんだけどさ……善子ちゃんパンツ見えてない?」
善子「え?」
曜「ほら、今は私に抱きついてる状態でしょ。足を開いてるわけだから……もしかすると後ろからだと丸見えなのかな……と」
善子「そ、そういうことは早く言いなさいよ!! さっきの看護師さんに丸見えだったじゃない!!」バシッ
曜「いてっ! 私が悪いの? 善子ちゃんも女の子なんだから気にしようよ」
善子「熱出てて頭も痛いのにそこまで気が回らないわよ!」
曜「じゃあ……やっぱりお姫様抱っこかなぁ。それなら私がうまく隠せるし」
善子「う……」
曜「善子ちゃんがみんなに下着を見てもらいたい変態さんなら話は別だけどね?」ニヤニヤ
善子「もう! 本当にいじわるなんだから!」
曜「はいはい。それじゃ一旦下ろすね」ヒョイ
善子「……」ムスッ
曜「それではお姫様、お城までお連れしましょう」ヒョイ
善子「え……」
曜「目覚めのキスは必要ですか?」
善子「い、いらない!」カァアア
曜「あれ、また熱出てきた? 困ったなぁ……」
善子「もう嫌……早く帰りたい」カァアア
善子「たぶん本気にされてるわね」
曜「えぇ……」
善子「曜さん、いつか痛い目に遭うわよ……」ハァ
曜「私が針まみれになっても好きでいてくれる……?」
善子「黙って刺されるつもり? 誤解を解く努力はしないの?」
曜「今さら『さっきのは冗談だったんです、刺さないでください』なんて言ったらそれこそ刺されるよ」
善子「それはしないでしょ。もう殺人未遂じゃない」
曜「でも、実際私が風邪とか引いて病院へ行くことなんてないし、ましてや注射されることなんてないから大丈夫だね」
善子「どうかしら」
曜「さ、次の患者さんも待ってるみたいだし出ようか」
善子「ええ」
曜「今さらなんだけどさ……善子ちゃんパンツ見えてない?」
善子「え?」
曜「ほら、今は私に抱きついてる状態でしょ。足を開いてるわけだから……もしかすると後ろからだと丸見えなのかな……と」
善子「そ、そういうことは早く言いなさいよ!! さっきの看護師さんに丸見えだったじゃない!!」バシッ
曜「いてっ! 私が悪いの? 善子ちゃんも女の子なんだから気にしようよ」
善子「熱出てて頭も痛いのにそこまで気が回らないわよ!」
曜「じゃあ……やっぱりお姫様抱っこかなぁ。それなら私がうまく隠せるし」
善子「う……」
曜「善子ちゃんがみんなに下着を見てもらいたい変態さんなら話は別だけどね?」ニヤニヤ
善子「もう! 本当にいじわるなんだから!」
曜「はいはい。それじゃ一旦下ろすね」ヒョイ
善子「……」ムスッ
曜「それではお姫様、お城までお連れしましょう」ヒョイ
善子「え……」
曜「目覚めのキスは必要ですか?」
善子「い、いらない!」カァアア
曜「あれ、また熱出てきた? 困ったなぁ……」
善子「もう嫌……早く帰りたい」カァアア
37: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:55:59.78 ID:oMcc4SEV.net
……
学校 保健室
曜「ふぅ……」ストンッ
善子「お疲れ様。薬局が微妙に遠かったわね」
曜「大きい病院なら出てすぐのところに薬局があるんだけどね」
善子「確かこの薬、食後なんだっけ」
曜「あ、そうだったね。何か食べないとだ」
善子「お弁当忘れちゃった」
曜「え? 善子ちゃんのお弁当分けてもらえばいいやって思ってたのに」
善子「ママが作ってはくれてたんだけど……それどころじゃなかったから」
曜「そんなに私に会いたかった?」
善子「違うわよ。会いたくなさすぎて忘れてたの」
曜「……」シュン
善子「曜さんだってそうでしょうが! 私に会いたくないから朝練サボったくせに」
曜「そのまま学校も来なくていいやって思ったよ」
善子「何で来たのよ」
曜「赤点取りたくないし……」
善子「は?」
曜「休み明けのテストだよ。ほら、私こう見えて大学はスポーツ推薦で行くつもりだからさ。あんまり内申下げたくないんだよね」アハハ
善子「そう……」
曜「やっぱり善子ちゃんに会いたくなったから、とかの方がよかった?」
善子「別に。嘘つかれるよりは本当のこと言ってくれた方がいいわね」
曜「本当は会いたかったよ」ギュッ
善子「だからそういうのいいってば」
曜「本当に……会いたかったよ?」ギュ
善子「なら朝練来ればよかったじゃない」
曜「そのときは会いたくなかったもん。でも、忘れようとするほど善子ちゃんの顔ばっかり浮かんできてさ」
曜「これはもう一度会って謝らなきゃダメだって……許してもらえないのは分かってたけど……」
善子「髪型がボサボサだったのもそう?」
曜「謝ってそれで帰ればいいやって思ってた」
学校 保健室
曜「ふぅ……」ストンッ
善子「お疲れ様。薬局が微妙に遠かったわね」
曜「大きい病院なら出てすぐのところに薬局があるんだけどね」
善子「確かこの薬、食後なんだっけ」
曜「あ、そうだったね。何か食べないとだ」
善子「お弁当忘れちゃった」
曜「え? 善子ちゃんのお弁当分けてもらえばいいやって思ってたのに」
善子「ママが作ってはくれてたんだけど……それどころじゃなかったから」
曜「そんなに私に会いたかった?」
善子「違うわよ。会いたくなさすぎて忘れてたの」
曜「……」シュン
善子「曜さんだってそうでしょうが! 私に会いたくないから朝練サボったくせに」
曜「そのまま学校も来なくていいやって思ったよ」
善子「何で来たのよ」
曜「赤点取りたくないし……」
善子「は?」
曜「休み明けのテストだよ。ほら、私こう見えて大学はスポーツ推薦で行くつもりだからさ。あんまり内申下げたくないんだよね」アハハ
善子「そう……」
曜「やっぱり善子ちゃんに会いたくなったから、とかの方がよかった?」
善子「別に。嘘つかれるよりは本当のこと言ってくれた方がいいわね」
曜「本当は会いたかったよ」ギュッ
善子「だからそういうのいいってば」
曜「本当に……会いたかったよ?」ギュ
善子「なら朝練来ればよかったじゃない」
曜「そのときは会いたくなかったもん。でも、忘れようとするほど善子ちゃんの顔ばっかり浮かんできてさ」
曜「これはもう一度会って謝らなきゃダメだって……許してもらえないのは分かってたけど……」
善子「髪型がボサボサだったのもそう?」
曜「謝ってそれで帰ればいいやって思ってた」
38: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:57:17.93 ID:oMcc4SEV.net
.
39: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:57:45.40 ID:oMcc4SEV.net
善子「会いたくなかったんじゃない」
曜「正直に言えば、私の気持ちがスッキリしないからって理由だけで来たのは事実」
善子「自分勝手ね」
曜「そうだよ。本当は私、自分のことしか考えてないもん」
曜「みんなに優しくするのは、『みんなに優しい私』が好きなだけ……」
曜「善子ちゃんといたときも『善子ちゃんに優しい私』が好きなだけだったんじゃないかなって」
曜「でも昨日でそれも終わっちゃった」
曜「だからちゃんと、もう恋人じゃないんだってはっきりさせたかったの」
曜「善子ちゃんの口から言ってほしかったの……」
曜「『大嫌い』って」
善子「……」
曜「私って嫌な子だよね……」
善子「……」
曜「善子ちゃんの恋人じゃなくなれば、こんな思いしなくてよくなるんだって……それで来たの」
曜「善子ちゃんのことなんて本当は一ミリも考えてなかったよ」
曜「最低だよね」フフッ
善子「今もそうなの?」
曜「え?」
善子「こうして私といるのも、『病人に優しい自分』が好きだから?」
曜「そんなわけないじゃん」
善子「本当のことを言って」
曜「……」
曜「来る途中のバスでね、夢を見たの」
曜「善子ちゃんと出会ってから昨日までの夢」
曜「あぁ、こんな子と付き合ってたんだなって思いながら見てたんだけど……」
曜「目が覚めたらね……私、泣いてたんだ」
曜「ブラウスの襟が濡れるくらいに……」
曜「これも『善子ちゃんに好かれてる私』が好きなだけだったのかな……?」
善子「……」
曜「でも今はね……はっきり言えるよ」
曜「正直に言えば、私の気持ちがスッキリしないからって理由だけで来たのは事実」
善子「自分勝手ね」
曜「そうだよ。本当は私、自分のことしか考えてないもん」
曜「みんなに優しくするのは、『みんなに優しい私』が好きなだけ……」
曜「善子ちゃんといたときも『善子ちゃんに優しい私』が好きなだけだったんじゃないかなって」
曜「でも昨日でそれも終わっちゃった」
曜「だからちゃんと、もう恋人じゃないんだってはっきりさせたかったの」
曜「善子ちゃんの口から言ってほしかったの……」
曜「『大嫌い』って」
善子「……」
曜「私って嫌な子だよね……」
善子「……」
曜「善子ちゃんの恋人じゃなくなれば、こんな思いしなくてよくなるんだって……それで来たの」
曜「善子ちゃんのことなんて本当は一ミリも考えてなかったよ」
曜「最低だよね」フフッ
善子「今もそうなの?」
曜「え?」
善子「こうして私といるのも、『病人に優しい自分』が好きだから?」
曜「そんなわけないじゃん」
善子「本当のことを言って」
曜「……」
曜「来る途中のバスでね、夢を見たの」
曜「善子ちゃんと出会ってから昨日までの夢」
曜「あぁ、こんな子と付き合ってたんだなって思いながら見てたんだけど……」
曜「目が覚めたらね……私、泣いてたんだ」
曜「ブラウスの襟が濡れるくらいに……」
曜「これも『善子ちゃんに好かれてる私』が好きなだけだったのかな……?」
善子「……」
曜「でも今はね……はっきり言えるよ」
40: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:58:33.27 ID:oMcc4SEV.net
曜「善子ちゃんのことが好き。善子ちゃんが私を嫌いでも……」
曜「『善子ちゃんに嫌われてる私』でもいいから……」
曜「私は善子ちゃんを好きでいたい」グスッ
曜「嫌いになんてなれないよ」
善子「……」
曜「ごめんね? やっぱり自分勝手な理由だった」フキフキ
善子「はぁ……」
曜「だからね、善子ちゃんも本当の気持ちを聞かせてほしいな」
善子「私の?」
曜「どうして私に会いたくなったのか、とか」
善子「そんなの……」
曜「私に遠慮なんてしないで、本当に思ったことを言ってくれたら嬉しい」
善子「曜さんに会うつもりなんてなかったわよ」
曜「……」
善子「朝練に来たときも鞠莉さんに『曜は?』って聞かれたんだけど……」
善子「私、何て答えたと思う?」
曜「え? うーん、『あんなバカ知らないわよ』とか?」
善子「言いそうね」フフッ
曜「何て言ったの?」
善子「『誰?』って言った」
曜「『誰?』」
善子「完全に無視することにした、ってこと」
曜「……」
善子「だから朝練に曜さんが来てようが来てまいがどうでもよかったの」
善子「もし話しかけられたって、空耳か何かだと思って気にしなければいい」
善子「そんな人、私は知らなかった」
曜「……」
善子「まあ、いなくてホッとしたのは確かね」
曜「そうなんだ……」
曜「『善子ちゃんに嫌われてる私』でもいいから……」
曜「私は善子ちゃんを好きでいたい」グスッ
曜「嫌いになんてなれないよ」
善子「……」
曜「ごめんね? やっぱり自分勝手な理由だった」フキフキ
善子「はぁ……」
曜「だからね、善子ちゃんも本当の気持ちを聞かせてほしいな」
善子「私の?」
曜「どうして私に会いたくなったのか、とか」
善子「そんなの……」
曜「私に遠慮なんてしないで、本当に思ったことを言ってくれたら嬉しい」
善子「曜さんに会うつもりなんてなかったわよ」
曜「……」
善子「朝練に来たときも鞠莉さんに『曜は?』って聞かれたんだけど……」
善子「私、何て答えたと思う?」
曜「え? うーん、『あんなバカ知らないわよ』とか?」
善子「言いそうね」フフッ
曜「何て言ったの?」
善子「『誰?』って言った」
曜「『誰?』」
善子「完全に無視することにした、ってこと」
曜「……」
善子「だから朝練に曜さんが来てようが来てまいがどうでもよかったの」
善子「もし話しかけられたって、空耳か何かだと思って気にしなければいい」
善子「そんな人、私は知らなかった」
曜「……」
善子「まあ、いなくてホッとしたのは確かね」
曜「そうなんだ……」
41: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:59:07.02 ID:oMcc4SEV.net
善子「それともう一つ……私も最低なことをしたわ」
曜「……」
善子「梨子さんにね、私と付き合わないか聞いたのよ」
曜「えっ……」
善子「今思えば、梨子さんが私を引っ叩かなかったのが不思議なくらいね」フフッ
善子「みんなの前だから抑えたのかしら?」
曜「……」
善子「昨日、男の子になった私を見てドキドキしてくれてるの分かってたし……」
善子「手を繋いたときもこっちまでドキドキしちゃうくらい熱かったし」
善子「キスしたときなんて……本当に」カァアア
曜「……」シュン
善子「と、とにかく! 私は曜さんのいなくなった穴を埋めようと梨子さんに声かけたの!!」
曜「それは……何て言うか、私が言えることじゃないけど……」
曜「かなり最低だね」
善子「うっ……。いいのよ、はっきり言ってもらえて嬉しいから」
曜「でも……私ももしかしたらそうしたのかな」
善子「梨子さんに?」
曜「ううん」
善子「じゃあ誰によ」
曜「誰だろう? よく分かんないや」アハハ
善子「何それ」フフッ
曜「たぶん誰でもいいんだと思う」
曜「私のことを好きでいてくれる人なら、誰でも……」
善子「私もその一人?」
曜「まさか。善子ちゃん以外なら、誰でも同じってこと」
善子「バスの中で夢を見なかったらそうしてた?」
曜「かもね」
善子「……」
曜「後で梨子ちゃんに謝りに行こうか」
善子「ええ。千歌さんにも」
曜「……」
善子「梨子さんにね、私と付き合わないか聞いたのよ」
曜「えっ……」
善子「今思えば、梨子さんが私を引っ叩かなかったのが不思議なくらいね」フフッ
善子「みんなの前だから抑えたのかしら?」
曜「……」
善子「昨日、男の子になった私を見てドキドキしてくれてるの分かってたし……」
善子「手を繋いたときもこっちまでドキドキしちゃうくらい熱かったし」
善子「キスしたときなんて……本当に」カァアア
曜「……」シュン
善子「と、とにかく! 私は曜さんのいなくなった穴を埋めようと梨子さんに声かけたの!!」
曜「それは……何て言うか、私が言えることじゃないけど……」
曜「かなり最低だね」
善子「うっ……。いいのよ、はっきり言ってもらえて嬉しいから」
曜「でも……私ももしかしたらそうしたのかな」
善子「梨子さんに?」
曜「ううん」
善子「じゃあ誰によ」
曜「誰だろう? よく分かんないや」アハハ
善子「何それ」フフッ
曜「たぶん誰でもいいんだと思う」
曜「私のことを好きでいてくれる人なら、誰でも……」
善子「私もその一人?」
曜「まさか。善子ちゃん以外なら、誰でも同じってこと」
善子「バスの中で夢を見なかったらそうしてた?」
曜「かもね」
善子「……」
曜「後で梨子ちゃんに謝りに行こうか」
善子「ええ。千歌さんにも」
42: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 11:59:45.67 ID:oMcc4SEV.net
曜「千歌ちゃんに?」
善子「昨日、あんなに強くぶたれたのに忘れたの?」
曜「あ……」
善子「曜さんは何もしてないかもしれないけど……千歌さんは私のためにああしてくれたんだもの」
善子「私は二人に謝らなくちゃ」
曜「私もだね」
曜「あそこまで千歌ちゃんが怒るなんて、滅多にないんだよ」
善子「私は初めて見たわ」
曜「私も久しぶりかな。前に怒らせたときは何だったっけ……」
善子「あ、前も曜さんが原因だったのね」
曜「って言ってもずいぶん昔の話だよ? 小学生とか、そのくらいの」
善子「何となく理由は想像つくわ」
曜「もう忘れちゃったけどね」
善子「……」
曜「少し楽になった?」
善子「え? ま、まあね。曜さんと話すと疲れるけど、溜まった気持ちがすーっと消えてく感じがする」
曜「あ、そうじゃなくて体調の方」
善子「あ……うん、点滴が効いてるからかしらね。今は目を開けててもそこまで眩しくない」
曜「それはよかった」
善子「曜さんが病院連れて行ってくれてなかったら、私倒れてたかも」
曜「今にも倒れそうなくらいフラフラしてたし赤い顔してたよ」
善子「そんな状態の私をよく止めなかったわね……あの二人は」
曜「花丸ちゃんとルビィちゃんのこと? あんまり心配かけちゃダメだよ」
善子「二人にも謝らなきゃか……」
曜「何だかみんなに迷惑かけて申し訳ないね」
善子「元気になったら何かお返ししましょ」
曜「そうだねぇ」
善子「……」グゥ
曜「ん?」
善子「よ、曜さん? 全く食いしん坊なんだから」フフッ
善子「昨日、あんなに強くぶたれたのに忘れたの?」
曜「あ……」
善子「曜さんは何もしてないかもしれないけど……千歌さんは私のためにああしてくれたんだもの」
善子「私は二人に謝らなくちゃ」
曜「私もだね」
曜「あそこまで千歌ちゃんが怒るなんて、滅多にないんだよ」
善子「私は初めて見たわ」
曜「私も久しぶりかな。前に怒らせたときは何だったっけ……」
善子「あ、前も曜さんが原因だったのね」
曜「って言ってもずいぶん昔の話だよ? 小学生とか、そのくらいの」
善子「何となく理由は想像つくわ」
曜「もう忘れちゃったけどね」
善子「……」
曜「少し楽になった?」
善子「え? ま、まあね。曜さんと話すと疲れるけど、溜まった気持ちがすーっと消えてく感じがする」
曜「あ、そうじゃなくて体調の方」
善子「あ……うん、点滴が効いてるからかしらね。今は目を開けててもそこまで眩しくない」
曜「それはよかった」
善子「曜さんが病院連れて行ってくれてなかったら、私倒れてたかも」
曜「今にも倒れそうなくらいフラフラしてたし赤い顔してたよ」
善子「そんな状態の私をよく止めなかったわね……あの二人は」
曜「花丸ちゃんとルビィちゃんのこと? あんまり心配かけちゃダメだよ」
善子「二人にも謝らなきゃか……」
曜「何だかみんなに迷惑かけて申し訳ないね」
善子「元気になったら何かお返ししましょ」
曜「そうだねぇ」
善子「……」グゥ
曜「ん?」
善子「よ、曜さん? 全く食いしん坊なんだから」フフッ
43: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:00:49.95 ID:oMcc4SEV.net
.
44: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:01:18.47 ID:oMcc4SEV.net
曜「……」ジー
善子「悪かったわね! 昨日から何も食べてないのよ!」
曜「私もだよ」
善子「よくそんなに元気でいられるわね」
曜「善子ちゃんに会えたからかな」アハハ
善子「私、そんなにカロリー高そうな顔してる?」
曜「豆腐ハンバーグみたいな顔してる」
善子「えぇ……」
曜「カロリーの話ね」
善子「曜さんはプリンみたいな顔してるわよ」
曜「それは『今すぐにでも食べちゃいたい』って意味かな?」
善子「カロリーの話じゃなかったの?」
曜「豆腐ハンバーグ食べたくなってきた」
善子「普通のハンバーグじゃなくて?」
曜「体調悪いのに普通のハンバーグは胃に悪そうだよね」
善子「私、別にハンバーグ食べたいなんて言ってないわよ」
曜「でもプリンじゃあまり栄養にならないよ」
善子「プリンも……いや、食べたいけど」
曜「仕方ない、曜ちゃんが買ってきてあげよう」スタッ
善子「え?」
曜「お昼。食べないと治らないよ」
善子「いいわよ、そこまでしてくれなくても」
曜「何言ってるの? 早く元気になってもらわないと困るんだけど」
善子「……」
曜「講習出ないと本気でテストがヤバそう」
善子「私のことなんて放っといて出てくればいいじゃない」
曜「そうはいかないよ。善子ちゃんと一緒に勉強する約束したもん」
善子「私のことはいいから……」
曜「プリンだけじゃ足りないだろうから、他にも買ってくるよ。何がいい?」
善子「……」グイ
善子「悪かったわね! 昨日から何も食べてないのよ!」
曜「私もだよ」
善子「よくそんなに元気でいられるわね」
曜「善子ちゃんに会えたからかな」アハハ
善子「私、そんなにカロリー高そうな顔してる?」
曜「豆腐ハンバーグみたいな顔してる」
善子「えぇ……」
曜「カロリーの話ね」
善子「曜さんはプリンみたいな顔してるわよ」
曜「それは『今すぐにでも食べちゃいたい』って意味かな?」
善子「カロリーの話じゃなかったの?」
曜「豆腐ハンバーグ食べたくなってきた」
善子「普通のハンバーグじゃなくて?」
曜「体調悪いのに普通のハンバーグは胃に悪そうだよね」
善子「私、別にハンバーグ食べたいなんて言ってないわよ」
曜「でもプリンじゃあまり栄養にならないよ」
善子「プリンも……いや、食べたいけど」
曜「仕方ない、曜ちゃんが買ってきてあげよう」スタッ
善子「え?」
曜「お昼。食べないと治らないよ」
善子「いいわよ、そこまでしてくれなくても」
曜「何言ってるの? 早く元気になってもらわないと困るんだけど」
善子「……」
曜「講習出ないと本気でテストがヤバそう」
善子「私のことなんて放っといて出てくればいいじゃない」
曜「そうはいかないよ。善子ちゃんと一緒に勉強する約束したもん」
善子「私のことはいいから……」
曜「プリンだけじゃ足りないだろうから、他にも買ってくるよ。何がいい?」
善子「……」グイ
45: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:02:26.04 ID:oMcc4SEV.net
曜「ん?」
善子「ここにいて」
曜「え、でもお昼が……」
善子「お願い」ギュ
曜「……」
善子「お昼食べたいのは分かるけど……今は我慢して」
曜「何で?」
善子「『何で?』」
曜「うん」
善子「曜さんにいてほしいからよ。ダメ?」
曜「ダメじゃないよ」
善子「ならもう少し、ここにいて」
曜「じゃあお昼は……私でもいい?」
善子「……」コクッ
曜「えへへ」
善子「ってやっぱりダメ! 風邪がうつるから」
曜「キスしなければいいんでしょ」
善子「そういう問題じゃないわよ」
曜「おしっこはもう飲んじゃったけど」
善子「……」
曜「いいよ。善子ちゃんがどうしても私に側にいてほしいって言うなら」
曜「いつまでもここにいてあげる」ギュッ
善子「……」ギュ
曜「少し熱、下がったかな?」
善子「曜さんのせいで……また上がってきそう」
曜「じゃあ離れる?」
善子「……」
曜「離れ……」
善子「離れない」ギュ
曜「だよね」フフッ
善子「ここにいて」
曜「え、でもお昼が……」
善子「お願い」ギュ
曜「……」
善子「お昼食べたいのは分かるけど……今は我慢して」
曜「何で?」
善子「『何で?』」
曜「うん」
善子「曜さんにいてほしいからよ。ダメ?」
曜「ダメじゃないよ」
善子「ならもう少し、ここにいて」
曜「じゃあお昼は……私でもいい?」
善子「……」コクッ
曜「えへへ」
善子「ってやっぱりダメ! 風邪がうつるから」
曜「キスしなければいいんでしょ」
善子「そういう問題じゃないわよ」
曜「おしっこはもう飲んじゃったけど」
善子「……」
曜「いいよ。善子ちゃんがどうしても私に側にいてほしいって言うなら」
曜「いつまでもここにいてあげる」ギュッ
善子「……」ギュ
曜「少し熱、下がったかな?」
善子「曜さんのせいで……また上がってきそう」
曜「じゃあ離れる?」
善子「……」
曜「離れ……」
善子「離れない」ギュ
曜「だよね」フフッ
46: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:03:01.22 ID:oMcc4SEV.net
善子「うつしたらごめんなさい」
曜「私、こう見えて免疫は丈夫だから」
善子「バカは風邪引かないって言うものね」
ガラ……
曜「ん?」
ルビィ「あ、あの……」
花丸「あっ……!」
ススッ ストンッ
善子「え? 今誰か来たの?」
曜「ルビィちゃんと花丸ちゃんがね、一瞬だけ来て帰ってったよ」
善子「あっ! 私と曜さんが抱き合ってるの見られたんじゃないの!?」
曜「見られたね」
善子「早く追いかけて連れ戻しなさい!」
曜「でも私と離れたくないんだよね?」
善子「一分以内に戻ってくること! いいわね!?」
曜「おっけー。待ってて!」ダッ
ガラッ ピシャッ!
善子(ふぅ……)
善子「まだ視界がグニャグニャするわね……」
善子(熱は下がったのかしら……? よく分からないけど)
善子(曜さんの暖かさがもう……)
善子(……)ブルッ
善子(寒い……)ガタガタ
善子(……)
善子(早く戻ってきて……)
善子(私のこと好きなんでしょ? だったら今すぐ……)
善子(そこのドアを開けて、私に『お待たせ』って言いなさいよ……)
善子(……)
善子(ねぇ、これって……本当に風邪?)
善子(病院の先生、何て言ってたのかしら……)
曜「私、こう見えて免疫は丈夫だから」
善子「バカは風邪引かないって言うものね」
ガラ……
曜「ん?」
ルビィ「あ、あの……」
花丸「あっ……!」
ススッ ストンッ
善子「え? 今誰か来たの?」
曜「ルビィちゃんと花丸ちゃんがね、一瞬だけ来て帰ってったよ」
善子「あっ! 私と曜さんが抱き合ってるの見られたんじゃないの!?」
曜「見られたね」
善子「早く追いかけて連れ戻しなさい!」
曜「でも私と離れたくないんだよね?」
善子「一分以内に戻ってくること! いいわね!?」
曜「おっけー。待ってて!」ダッ
ガラッ ピシャッ!
善子(ふぅ……)
善子「まだ視界がグニャグニャするわね……」
善子(熱は下がったのかしら……? よく分からないけど)
善子(曜さんの暖かさがもう……)
善子(……)ブルッ
善子(寒い……)ガタガタ
善子(……)
善子(早く戻ってきて……)
善子(私のこと好きなんでしょ? だったら今すぐ……)
善子(そこのドアを開けて、私に『お待たせ』って言いなさいよ……)
善子(……)
善子(ねぇ、これって……本当に風邪?)
善子(病院の先生、何て言ってたのかしら……)
47: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:03:37.84 ID:oMcc4SEV.net
善子(インフルエンザじゃないとは聞いたけど……)
善子(……)
善子(私、死んじゃうのかな)
善子(このまま誰にも気づかれずにここで……)
善子(最後に曜さんの顔が見たい……)
善子(大好きって言ってほしい……)
善子(もう一度だけ……キスしてほしい)
善子(うつったらごめんなさい)
善子(曜さん……)
善子(……)
ガクッ
……
……
ガラガラ
曜「お待たせー! もう、二人ともあんなに足速かったっけ? なかなか捕まえられなかったよー」アハハ
花丸「見つかって十秒もなかったような……」ハァハァ
ルビィ「曜さん足速すぎだよ……」ハァハァ
曜「うん、一分以内だね。善子ちゃん、約束は守ったよ」
ルビィ「お弁当忘れたって聞いたから……ルビィたちのでよければ分けて食べようよ」
花丸「曜さんも一緒に食べる?」
曜「いいの!? 二人とも大好き」ギュッ
ルビィ「わわっ!? 善子ちゃんの前ではダメだよー!」カァアア
花丸「曜さんちっとも反省してないずら……」カァアア
曜「今のはわざと。ごめんね善子ちゃん」
シーン
曜「善子ちゃん?」
善子「」
曜「何だ、寝ちゃったのかぁ」
ルビィ「善子ちゃん、すごい辛そうだったから……」
花丸「お昼食べて、薬を飲んでから寝ないとよくならないよ?」
善子(……)
善子(私、死んじゃうのかな)
善子(このまま誰にも気づかれずにここで……)
善子(最後に曜さんの顔が見たい……)
善子(大好きって言ってほしい……)
善子(もう一度だけ……キスしてほしい)
善子(うつったらごめんなさい)
善子(曜さん……)
善子(……)
ガクッ
……
……
ガラガラ
曜「お待たせー! もう、二人ともあんなに足速かったっけ? なかなか捕まえられなかったよー」アハハ
花丸「見つかって十秒もなかったような……」ハァハァ
ルビィ「曜さん足速すぎだよ……」ハァハァ
曜「うん、一分以内だね。善子ちゃん、約束は守ったよ」
ルビィ「お弁当忘れたって聞いたから……ルビィたちのでよければ分けて食べようよ」
花丸「曜さんも一緒に食べる?」
曜「いいの!? 二人とも大好き」ギュッ
ルビィ「わわっ!? 善子ちゃんの前ではダメだよー!」カァアア
花丸「曜さんちっとも反省してないずら……」カァアア
曜「今のはわざと。ごめんね善子ちゃん」
シーン
曜「善子ちゃん?」
善子「」
曜「何だ、寝ちゃったのかぁ」
ルビィ「善子ちゃん、すごい辛そうだったから……」
花丸「お昼食べて、薬を飲んでから寝ないとよくならないよ?」
48: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:04:14.56 ID:oMcc4SEV.net
曜「そうだよね。善子ちゃんには悪いけど一旦起こそう」
曜「起きて」ユサユサ
曜「お昼、分けてくれるって」ユサユサ
ルビィ「一緒に食べようよ」
花丸「ちょっと様子が変じゃないかな」
曜「起きないとキスしちゃうよー?」
ルビィ「キス……」ドキドキ
花丸「善子ちゃん、息してる?」
曜「え」
花丸「……」
善子「」
ルビィ「ど、どうしたの花丸ちゃん」
花丸「わっ……すごい熱! 呼吸も弱くなってるし……」スッ
曜「……嘘でしょ?」
ルビィ「ええと……救急車、救急車はいくつだっけ……」
花丸「119だよ! 曜さんは善子ちゃんを呼んで! 起こして!!」
曜「息してるよね……? 大丈夫だよね……??」
プルル
『もしもし、ルビィ? 何の用ですの?』
ルビィ「あっ、間違えてお姉ちゃんにかけちゃった」
花丸「ちょっとルビィちゃん! 貸して!」パッ
ルビィ「あ……」
花丸「鞠莉さんいますか!?」
『いますけど……』
花丸「今すぐヘリコプター貸してください! 沼津総合病院まで!!」
『ちょ、ちょっと何ですのいきなり……』
花丸「善子ちゃんが大変なんです! お願いします!」
『鞠莉さん、今の聞こえましたか?』
『ええ、ええ……。救急車より早いでしょう。お願いします』
曜「そ、そこまでしなくても大丈夫だと思うよ? ほら、心臓だって普通に動いてるし……」
曜「起きて」ユサユサ
曜「お昼、分けてくれるって」ユサユサ
ルビィ「一緒に食べようよ」
花丸「ちょっと様子が変じゃないかな」
曜「起きないとキスしちゃうよー?」
ルビィ「キス……」ドキドキ
花丸「善子ちゃん、息してる?」
曜「え」
花丸「……」
善子「」
ルビィ「ど、どうしたの花丸ちゃん」
花丸「わっ……すごい熱! 呼吸も弱くなってるし……」スッ
曜「……嘘でしょ?」
ルビィ「ええと……救急車、救急車はいくつだっけ……」
花丸「119だよ! 曜さんは善子ちゃんを呼んで! 起こして!!」
曜「息してるよね……? 大丈夫だよね……??」
プルル
『もしもし、ルビィ? 何の用ですの?』
ルビィ「あっ、間違えてお姉ちゃんにかけちゃった」
花丸「ちょっとルビィちゃん! 貸して!」パッ
ルビィ「あ……」
花丸「鞠莉さんいますか!?」
『いますけど……』
花丸「今すぐヘリコプター貸してください! 沼津総合病院まで!!」
『ちょ、ちょっと何ですのいきなり……』
花丸「善子ちゃんが大変なんです! お願いします!」
『鞠莉さん、今の聞こえましたか?』
『ええ、ええ……。救急車より早いでしょう。お願いします』
曜「そ、そこまでしなくても大丈夫だと思うよ? ほら、心臓だって普通に動いてるし……」
49: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:05:14.24 ID:oMcc4SEV.net
.
50: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:05:46.23 ID:oMcc4SEV.net
花丸「善子ちゃん、どんな症状か言ってなかった?」
曜「熱っぽいのと、寒気がするのと、フラフラして歩けないのと……」
曜「でも、お医者さんもインフルエンザじゃないって言ってたしさ」
花丸「他には? 他には何か言ってなかった!?」
曜「え……? あっ、そういえば……視界がグニャグニャするとか何とか」
花丸「!!?」
曜「で、でもそんなの、熱が出ればよくあることだよね?」
花丸「……」ガサゴソ
花丸「あった」スッ
ルビィ「体温計? 病院で測ったんじゃ……」
曜「うん。三十九度で変わらずだよ」
花丸「三十九度……」
曜「ね、ねぇ本当にヘリ出すの? 病院に怒られないかなぁ……」
ピピッ
花丸「えっと……四十二度」
ルビィ「ピギッ!?」
曜「え!? そんなに出てた!?」
花丸「解熱剤は? 飲んだ?」
曜「ううん、お昼食べてないから……」
花丸「今すぐ飲ませなきゃ」
曜「お昼食べてないよ?」
花丸「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」
ルビィ「あ……これだ。はい」つ
花丸「寝ててうまく飲めるかは分からないけど……」プチッ
曜「わ、分かった。私が飲ませる」
キュッ ゴクッ
ルビィ「え!? 曜さんが飲むの!?」
曜「口移しならいけるでしょ」グイ
善子「」グッタリ
曜「ちょっと苦しいかもだけど……我慢してね」チュッ
曜「熱っぽいのと、寒気がするのと、フラフラして歩けないのと……」
曜「でも、お医者さんもインフルエンザじゃないって言ってたしさ」
花丸「他には? 他には何か言ってなかった!?」
曜「え……? あっ、そういえば……視界がグニャグニャするとか何とか」
花丸「!!?」
曜「で、でもそんなの、熱が出ればよくあることだよね?」
花丸「……」ガサゴソ
花丸「あった」スッ
ルビィ「体温計? 病院で測ったんじゃ……」
曜「うん。三十九度で変わらずだよ」
花丸「三十九度……」
曜「ね、ねぇ本当にヘリ出すの? 病院に怒られないかなぁ……」
ピピッ
花丸「えっと……四十二度」
ルビィ「ピギッ!?」
曜「え!? そんなに出てた!?」
花丸「解熱剤は? 飲んだ?」
曜「ううん、お昼食べてないから……」
花丸「今すぐ飲ませなきゃ」
曜「お昼食べてないよ?」
花丸「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」
ルビィ「あ……これだ。はい」つ
花丸「寝ててうまく飲めるかは分からないけど……」プチッ
曜「わ、分かった。私が飲ませる」
キュッ ゴクッ
ルビィ「え!? 曜さんが飲むの!?」
曜「口移しならいけるでしょ」グイ
善子「」グッタリ
曜「ちょっと苦しいかもだけど……我慢してね」チュッ
51: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:06:22.35 ID:oMcc4SEV.net
ルビィ「……」カァアア
花丸「善子ちゃん……」
曜「飲んで!」グッ
善子「」ゴクッ
花丸「やった!」
曜「ええと……後は熱冷ましかな? どこにあるんだろ……」
ルビィ「あ、熱冷ましなら……」ガサゴソ
ルビィ「はい! でもおでこの汗拭いてからじゃないとくっつかないかも……」
曜「ありがと!」フキフキ
曜「……」ペタッ
『もしもし!? ヘリの準備はできたわ! 今果南がそっちに向かってるから……』
ガラガラッ!
果南「大丈夫!? すぐ屋上まで運ぶよ!」
曜「うん!」
ガシッ
タッタッ
ルビィ「ね、ねぇ先生たちには連絡しなくていいのかな?」
『それは私に任せてください。善子さんの保護者にも連絡しておきます』
ルビィ「お姉ちゃん大好き!」
『わ、わたっ……私もですわ』
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ「ごめん」
果南「こんなに熱いのに何してたの?」
曜「ええと……四十度いってないから休んでいれば大丈夫かなって」
果南「バカ! あんたは大丈夫でも善子は大丈夫じゃないの!!」
曜「うぅ……」
花丸「善子ちゃん……」スッ
善子「」
ルビィ「すごい汗だね……」
果南「やっと屋上だ……!」キィッ
花丸「善子ちゃん……」
曜「飲んで!」グッ
善子「」ゴクッ
花丸「やった!」
曜「ええと……後は熱冷ましかな? どこにあるんだろ……」
ルビィ「あ、熱冷ましなら……」ガサゴソ
ルビィ「はい! でもおでこの汗拭いてからじゃないとくっつかないかも……」
曜「ありがと!」フキフキ
曜「……」ペタッ
『もしもし!? ヘリの準備はできたわ! 今果南がそっちに向かってるから……』
ガラガラッ!
果南「大丈夫!? すぐ屋上まで運ぶよ!」
曜「うん!」
ガシッ
タッタッ
ルビィ「ね、ねぇ先生たちには連絡しなくていいのかな?」
『それは私に任せてください。善子さんの保護者にも連絡しておきます』
ルビィ「お姉ちゃん大好き!」
『わ、わたっ……私もですわ』
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ「ごめん」
果南「こんなに熱いのに何してたの?」
曜「ええと……四十度いってないから休んでいれば大丈夫かなって」
果南「バカ! あんたは大丈夫でも善子は大丈夫じゃないの!!」
曜「うぅ……」
花丸「善子ちゃん……」スッ
善子「」
ルビィ「すごい汗だね……」
果南「やっと屋上だ……!」キィッ
52: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:07:05.13 ID:oMcc4SEV.net
バババ
曜「わっ……すごい風圧」
鞠莉「早く乗って! すぐ出るわよ!」
ルビィ「えぇ!!? 鞠莉さんが操縦するの!? パイロットさんは!!?」
鞠莉「今日は休みよ。大丈夫、私も何度も飛ばしてるから」
花丸「アウトローずら……」
果南「えーと、ヘリには全員は乗れないから……」
ルビィ「ルビィたちはお留守番してるね。果南さんは一緒に行ってあげて」
果南「え?」
花丸「善子ちゃんを運ぶのに、曜さんだけじゃ大変だよね?」
鞠莉「果南! アシスタントお願い!」
果南「えぇ……私ヘリの操縦なんて全く知らないんだけど」
曜「よいしょっと……」グイッ
善子「」
曜「シートベルトしてね……あ、変なところ触ってごめん」カチャカチャ
ダイヤ「い、今、善子さんのお母様には連絡しましたわ……。病院にも今から連絡します」ハァハァ
ルビィ「お姉ちゃん!」
花丸「曜さん、善子ちゃんをお願い」
曜「うん!」
鞠莉「それじゃ、みんな離れて! 離陸するわよー!」
バババ
果南「えっ、嘘、浮いてる!? 降ろして! 私じゃなくて他の人にしてよ!!」
鞠莉「何言ってるの。ダイヤにこんなことさせられないわよ」
果南「私はいいの!? 高いところダメなんだってばー!!」
バババ
ルビィ「気をつけてねー!」ブンブンッ
花丸「鞠莉さんー!」フリフリ
ダイヤ「そ、そういえば鞠莉さん、操縦免許なんて持っていましたのね」
ルビィ「高校生なのにすごいよねぇ」
花丸「一応、十七歳以上で取れるみたいだよ」
曜「わっ……すごい風圧」
鞠莉「早く乗って! すぐ出るわよ!」
ルビィ「えぇ!!? 鞠莉さんが操縦するの!? パイロットさんは!!?」
鞠莉「今日は休みよ。大丈夫、私も何度も飛ばしてるから」
花丸「アウトローずら……」
果南「えーと、ヘリには全員は乗れないから……」
ルビィ「ルビィたちはお留守番してるね。果南さんは一緒に行ってあげて」
果南「え?」
花丸「善子ちゃんを運ぶのに、曜さんだけじゃ大変だよね?」
鞠莉「果南! アシスタントお願い!」
果南「えぇ……私ヘリの操縦なんて全く知らないんだけど」
曜「よいしょっと……」グイッ
善子「」
曜「シートベルトしてね……あ、変なところ触ってごめん」カチャカチャ
ダイヤ「い、今、善子さんのお母様には連絡しましたわ……。病院にも今から連絡します」ハァハァ
ルビィ「お姉ちゃん!」
花丸「曜さん、善子ちゃんをお願い」
曜「うん!」
鞠莉「それじゃ、みんな離れて! 離陸するわよー!」
バババ
果南「えっ、嘘、浮いてる!? 降ろして! 私じゃなくて他の人にしてよ!!」
鞠莉「何言ってるの。ダイヤにこんなことさせられないわよ」
果南「私はいいの!? 高いところダメなんだってばー!!」
バババ
ルビィ「気をつけてねー!」ブンブンッ
花丸「鞠莉さんー!」フリフリ
ダイヤ「そ、そういえば鞠莉さん、操縦免許なんて持っていましたのね」
ルビィ「高校生なのにすごいよねぇ」
花丸「一応、十七歳以上で取れるみたいだよ」
53: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:08:21.88 ID:oMcc4SEV.net
.
54: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:08:49.63 ID:oMcc4SEV.net
ダイヤ「しかし鞠莉さんが持っているかは……」
ルビィ「ま、まあ緊急だからね! 仕方ないよ!」
花丸「お留守番で心底よかったずら……」ホッ
……
上空
バババ
果南「もう嫌だよ……降ろしてよ……」メソメソ
鞠莉「うーん! 気持ちのいい空ねぇ」
曜「善子ちゃん見える? あれが富士山……」
善子「」
果南「何でヘリって床が透明なの!? 考えた人バカじゃないの!?」
鞠莉「下が見えないと着陸のとき困るでしょ?」
果南「そうだけどさ……」ガタガタ
曜「少し薬が効いてきたかな? 熱冷ましのおかげかな?」スッ
鞠莉「大丈夫そう? できるだけ飛ばすけど……」
果南「お願いだからゆっくり行こう!? 危ないよ!」
鞠莉「早く着けばその分早く降りられるわよ」
果南「そ、そうだけど……」
鞠莉「じゃあ百五十ノットまで行きましょうか」
曜「大丈夫なの?」
果南「時速三百キロ……あああ落ちたら死ぬ」ガクガク
曜「善子ちゃん見える? 今新幹線と同じスピードで飛んでるんだよ?」
善子「」
鞠莉「百四十……百五十……」
果南「百五十超えてる! やめよう!」
鞠莉「ねぇ知ってる? このヘリ、ただのヘリだと思ったら大間違いよ」
曜「そういえば……普通のとちょっと違うね」
鞠莉「ふふ……」グイッ
バババ
ルビィ「ま、まあ緊急だからね! 仕方ないよ!」
花丸「お留守番で心底よかったずら……」ホッ
……
上空
バババ
果南「もう嫌だよ……降ろしてよ……」メソメソ
鞠莉「うーん! 気持ちのいい空ねぇ」
曜「善子ちゃん見える? あれが富士山……」
善子「」
果南「何でヘリって床が透明なの!? 考えた人バカじゃないの!?」
鞠莉「下が見えないと着陸のとき困るでしょ?」
果南「そうだけどさ……」ガタガタ
曜「少し薬が効いてきたかな? 熱冷ましのおかげかな?」スッ
鞠莉「大丈夫そう? できるだけ飛ばすけど……」
果南「お願いだからゆっくり行こう!? 危ないよ!」
鞠莉「早く着けばその分早く降りられるわよ」
果南「そ、そうだけど……」
鞠莉「じゃあ百五十ノットまで行きましょうか」
曜「大丈夫なの?」
果南「時速三百キロ……あああ落ちたら死ぬ」ガクガク
曜「善子ちゃん見える? 今新幹線と同じスピードで飛んでるんだよ?」
善子「」
鞠莉「百四十……百五十……」
果南「百五十超えてる! やめよう!」
鞠莉「ねぇ知ってる? このヘリ、ただのヘリだと思ったら大間違いよ」
曜「そういえば……普通のとちょっと違うね」
鞠莉「ふふ……」グイッ
バババ
55: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:09:35.03 ID:oMcc4SEV.net
果南「嫌ぁぁあ!!!(悲鳴)」
曜「ひゃああ!!(興奮)」
善子「うるさい!!!」
曜「あ、ごめんね寝てたのに」
鞠莉「まあ……私もこんなに出すのは初めてだしやめておきましょうか」スッ
果南「初めてだったの!!?」
善子「え……何なのこの状況……」キョトン
曜「熱は? ちょっと測ってみようか」スッ
善子「え、ええ」スッ
鞠莉「善子の意識も戻ったことだし、少しスピード落として行くわね。通り過ぎちゃわないようにしないとだし」
果南「こ、怖かった……」
曜「果南ちゃんだって水上バイクで百キロとか出してるよね」
果南「あれは海じゃん! 波さえ読めれば安全だよ!」
鞠莉「空だって風さえ読めれば安全よ?」
果南「無免許のくせに!!」
曜「無免許なの!!?」
善子「えっと……もしかして、今って無免許運転の現行犯なの?」
鞠莉「飛行禁止区域さえ気をつければ捕まらないわよ」
曜「果南ちゃんは水上バイクの免許持ってるの?」
果南「当たり前だよ! ウチは商売でやってるんだから!!」
ピピッ
善子「あ、鳴ったわ……」スッ
曜「ん……? 三十九度、最初と同じかぁ」
鞠莉「でもさっきは四十二度あったんでしょう? 少し下がったじゃない」
善子「え、私そんなに出てないわよ。病院で測ったときから三十九度で……」
曜「花丸ちゃんがすごく頑張ってくれたからね」
果南「曜がついていながら全く役に立たなかったからね!」
曜「わ、私だって薬飲ませたし!」
善子「薬? そういえば早く何か食べて飲まないと……」
曜「口移しで飲ませたから大丈夫!」
曜「ひゃああ!!(興奮)」
善子「うるさい!!!」
曜「あ、ごめんね寝てたのに」
鞠莉「まあ……私もこんなに出すのは初めてだしやめておきましょうか」スッ
果南「初めてだったの!!?」
善子「え……何なのこの状況……」キョトン
曜「熱は? ちょっと測ってみようか」スッ
善子「え、ええ」スッ
鞠莉「善子の意識も戻ったことだし、少しスピード落として行くわね。通り過ぎちゃわないようにしないとだし」
果南「こ、怖かった……」
曜「果南ちゃんだって水上バイクで百キロとか出してるよね」
果南「あれは海じゃん! 波さえ読めれば安全だよ!」
鞠莉「空だって風さえ読めれば安全よ?」
果南「無免許のくせに!!」
曜「無免許なの!!?」
善子「えっと……もしかして、今って無免許運転の現行犯なの?」
鞠莉「飛行禁止区域さえ気をつければ捕まらないわよ」
曜「果南ちゃんは水上バイクの免許持ってるの?」
果南「当たり前だよ! ウチは商売でやってるんだから!!」
ピピッ
善子「あ、鳴ったわ……」スッ
曜「ん……? 三十九度、最初と同じかぁ」
鞠莉「でもさっきは四十二度あったんでしょう? 少し下がったじゃない」
善子「え、私そんなに出てないわよ。病院で測ったときから三十九度で……」
曜「花丸ちゃんがすごく頑張ってくれたからね」
果南「曜がついていながら全く役に立たなかったからね!」
曜「わ、私だって薬飲ませたし!」
善子「薬? そういえば早く何か食べて飲まないと……」
曜「口移しで飲ませたから大丈夫!」
56: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:10:18.39 ID:oMcc4SEV.net
鞠莉「マウス・トゥ・マウス? やるじゃない♡」
果南「曜はみんなの体も自分と同じだと思わない方がいいよ……」
鞠莉「あら、果南は思ってるんじゃない?」
果南「思ってないよ! 鞠莉にだって優しく……って何言わせるの!」カァアア
善子「もしかして二人って付き合ってたりする?」
鞠莉「ええ♡」
果南「ないから」
曜「どっち?」
果南「ない。本当にないよ」
鞠莉「果南ってノリ悪いよね? ここはキスの一つくらいしてくれても……」スッ
果南「前見て! 前!!」
鞠莉「あら、もう着いちゃったの。もう少しゆっくり飛べばよかった……」ハァ
善子「えっと……私が寝てる間に熱が上がったから、鞠莉さんのヘリで病院まで連れてきてくれたってことでいいのかしら」
曜「そうだよ。救急車より全然速いからね」
鞠莉「ざっと三倍以上ね。救急車はマックス八十キロだから」
果南「病院が海の上だったらなぁ……」
善子「いや、悪いけど水上バイクで百キロの方が遥かに危険よ。一般的には」
曜「善子ちゃん、いつものキレが戻ってきた感じかな?」
鞠莉「ツッコミ不在だったものね。果南はいい歳してメソメソ泣いてたし」
果南「高いところは本当にダメなんだって……」
鞠莉「着陸するわよ。首の骨やらないように気をつけて」
果南「え」
曜「善子ちゃんの首は私が守るよ!」ギュッ
善子「いいからシートに体くっつけときなさいってば!!」
バババ
果南「地面が! 死ぬ!! 死んじゃう!!」
鞠莉「よっと……」
スッ
バババ……
果南「曜はみんなの体も自分と同じだと思わない方がいいよ……」
鞠莉「あら、果南は思ってるんじゃない?」
果南「思ってないよ! 鞠莉にだって優しく……って何言わせるの!」カァアア
善子「もしかして二人って付き合ってたりする?」
鞠莉「ええ♡」
果南「ないから」
曜「どっち?」
果南「ない。本当にないよ」
鞠莉「果南ってノリ悪いよね? ここはキスの一つくらいしてくれても……」スッ
果南「前見て! 前!!」
鞠莉「あら、もう着いちゃったの。もう少しゆっくり飛べばよかった……」ハァ
善子「えっと……私が寝てる間に熱が上がったから、鞠莉さんのヘリで病院まで連れてきてくれたってことでいいのかしら」
曜「そうだよ。救急車より全然速いからね」
鞠莉「ざっと三倍以上ね。救急車はマックス八十キロだから」
果南「病院が海の上だったらなぁ……」
善子「いや、悪いけど水上バイクで百キロの方が遥かに危険よ。一般的には」
曜「善子ちゃん、いつものキレが戻ってきた感じかな?」
鞠莉「ツッコミ不在だったものね。果南はいい歳してメソメソ泣いてたし」
果南「高いところは本当にダメなんだって……」
鞠莉「着陸するわよ。首の骨やらないように気をつけて」
果南「え」
曜「善子ちゃんの首は私が守るよ!」ギュッ
善子「いいからシートに体くっつけときなさいってば!!」
バババ
果南「地面が! 死ぬ!! 死んじゃう!!」
鞠莉「よっと……」
スッ
バババ……
57: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:10:52.48 ID:oMcc4SEV.net
曜「おお……」
善子「本当に無免許?」
鞠莉「風がなくてラッキーだったわね」
果南「」
鞠莉「さっ、曜は善子を連れて行ってあげなさい。病院にはダイヤが連絡してくれたから」
曜「ありがと!」
善子「えっと……果南さん、大丈夫?」
鞠莉「軽く死んでるけどノープロブレム☆ 人工呼吸すればすぐに……」
果南「死ぬ!! 降ろして!!!」
曜「あ、起きたよ」
果南「あれ……?」
善子「果南さん大丈夫?」
果南「だ、大丈夫……善子こそ大丈夫?」
善子「さっきよりは」
鞠莉「よかった。果南も起きたことだし行きましょうか」スタッ
果南「あっ、待って……」フラッ
ズテッ
曜「果南ちゃん!!」
果南「やばい……ヘリ酔いした」
善子「初めて聞いたわ」
鞠莉「まったくもう……だらしないんだから」スッ
果南「うぅ……気持ち悪い……」
曜「果南ちゃんもついでに診てもらおうよ」
鞠莉「ヘリ酔いですって言えば吐き気止めくらいなら貰えるかしら?」
善子「無免許バレたくなかったらバス酔いにしときなさい」
曜「そういえば酔い止めの薬って、電車と車と飛行機と……船は書いてあった気がするけど、ヘリでも効くのかな?」
鞠莉「ん?」
善子「バカなこと言ってないで行くわよ。ほら早く」
曜「帰り、飲んでみてくれる?」
果南「バスで帰るからいい……」
善子「本当に無免許?」
鞠莉「風がなくてラッキーだったわね」
果南「」
鞠莉「さっ、曜は善子を連れて行ってあげなさい。病院にはダイヤが連絡してくれたから」
曜「ありがと!」
善子「えっと……果南さん、大丈夫?」
鞠莉「軽く死んでるけどノープロブレム☆ 人工呼吸すればすぐに……」
果南「死ぬ!! 降ろして!!!」
曜「あ、起きたよ」
果南「あれ……?」
善子「果南さん大丈夫?」
果南「だ、大丈夫……善子こそ大丈夫?」
善子「さっきよりは」
鞠莉「よかった。果南も起きたことだし行きましょうか」スタッ
果南「あっ、待って……」フラッ
ズテッ
曜「果南ちゃん!!」
果南「やばい……ヘリ酔いした」
善子「初めて聞いたわ」
鞠莉「まったくもう……だらしないんだから」スッ
果南「うぅ……気持ち悪い……」
曜「果南ちゃんもついでに診てもらおうよ」
鞠莉「ヘリ酔いですって言えば吐き気止めくらいなら貰えるかしら?」
善子「無免許バレたくなかったらバス酔いにしときなさい」
曜「そういえば酔い止めの薬って、電車と車と飛行機と……船は書いてあった気がするけど、ヘリでも効くのかな?」
鞠莉「ん?」
善子「バカなこと言ってないで行くわよ。ほら早く」
曜「帰り、飲んでみてくれる?」
果南「バスで帰るからいい……」
58: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:11:30.27 ID:oMcc4SEV.net
……
診察室
先生「一旦は別の病院で診てもらって、インフルエンザじゃないと言われたのね?」
曜「はい。その時も熱は三十九度だったんですけど……」
善子「私が寝ている間に……四十二度まで上がったみたいです」
先生「そんなに出て大丈夫だった?」
曜「大丈夫じゃないから来てるんですよ」
先生「ま、まあそうよね」
善子「あんまり覚えてないんです……どうやって病院へ行って帰ってきたのかとか」
曜「視界がグニャグニャするって言うから私がお姫様抱っこして……」
先生「え?」
曜「お姫様抱っこです」
先生「そっちじゃなくて。視界がグニャグニャするって?」
善子「今も……何だか部屋が黄色く見えるし」
曜「やばいね! それはおしっこだ!」
善子「絶対違うわよ」
先生「えっと……」
曜「こんな感じに今は落ち着いてツッコミ入れてくれます」
善子「疲れるわ……」ハァ
先生「ちょっといいかな……目を開けてもらって」
善子「え? はい……」パチ
先生「……」スッ
善子「きゃっ!? 眩しいわよ!」ブンッ
曜「おっと、危ない」ガシッ
善子「あ……曜さんありがと」
曜「先生にビンタ食らわせたら大変だからね」
先生「瞳孔が少し開いちゃってるわね……これじゃまともに見えないでしょ」
善子「さっきは少し落ち着いてたんですけど……今は眩しくて」
曜「そういえばフラッシュも苦手だったね」
先生「それはたぶん関係ないかな」
診察室
先生「一旦は別の病院で診てもらって、インフルエンザじゃないと言われたのね?」
曜「はい。その時も熱は三十九度だったんですけど……」
善子「私が寝ている間に……四十二度まで上がったみたいです」
先生「そんなに出て大丈夫だった?」
曜「大丈夫じゃないから来てるんですよ」
先生「ま、まあそうよね」
善子「あんまり覚えてないんです……どうやって病院へ行って帰ってきたのかとか」
曜「視界がグニャグニャするって言うから私がお姫様抱っこして……」
先生「え?」
曜「お姫様抱っこです」
先生「そっちじゃなくて。視界がグニャグニャするって?」
善子「今も……何だか部屋が黄色く見えるし」
曜「やばいね! それはおしっこだ!」
善子「絶対違うわよ」
先生「えっと……」
曜「こんな感じに今は落ち着いてツッコミ入れてくれます」
善子「疲れるわ……」ハァ
先生「ちょっといいかな……目を開けてもらって」
善子「え? はい……」パチ
先生「……」スッ
善子「きゃっ!? 眩しいわよ!」ブンッ
曜「おっと、危ない」ガシッ
善子「あ……曜さんありがと」
曜「先生にビンタ食らわせたら大変だからね」
先生「瞳孔が少し開いちゃってるわね……これじゃまともに見えないでしょ」
善子「さっきは少し落ち着いてたんですけど……今は眩しくて」
曜「そういえばフラッシュも苦手だったね」
先生「それはたぶん関係ないかな」
59: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:12:49.14 ID:oMcc4SEV.net
.
60: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:13:17.89 ID:oMcc4SEV.net
善子「私もそう思います」
曜「そういえば花丸ちゃん、善子ちゃんの症状を聞いた途端びっくりしてたけど……あれ何だったんだろう?」
先生「?」
曜「あ、ええと、実は私が善子ちゃんの側にいて看病してたんですが」
曜「花丸ちゃんっていう可愛い子がいて……私の後輩なんですけど、その子が善子ちゃんの症状を聞いてきたんです」
善子「可愛いは言わなくていい」
曜「熱っぽいのと、寒気がするのと、フラフラするのと、視界がグニャグニャするって言ったんです」
曜「でも、どれも熱が出るとよくあることですよね?」
先生「……」
善子「先生?」
曜「一通り風邪の薬は貰ったし、食べて飲んで寝るしかないかなって……思ったんですけど」
先生「ちょっと詳しい検査をしてみましょうか」
善子「えっと……私、どこか悪いんですか?」
曜「頭かなぁ」
善子「失礼ね! 曜さんほど悪くないわよ!」
曜「ううん。そうじゃなくて、熱が出ると頭が痛くなるでしょ。検査するとしたら頭しかないじゃん」
先生「一応、血液の検査と、そうね……MRIかな」
曜「あのうるさいやつ!? ダメです! 善子ちゃんは頭が痛いんですよ!? あんなの聞いてたらそれこそおかしくなっちゃうよ!!」
善子「え……そんなにヤバい検査なの? やったことないんだけど……」
先生「昔のMRIは動作音がうるさくて大変だったけど、今のはだいぶ静かになって時間もそれほどかからなくなったのよ」
曜「そうなんですか? でもなぁ……」
善子「私のこと気にしてくれるのは嬉しいけど、検査しないことには悪いのか悪くないのか分からないじゃない」
曜「入れ墨してると受けられないんですよね?」
先生「えっ」
善子「してません!!」
曜「すみません、お金がないので後で払うのでもいいですか?」
先生「え、ええもちろん。そういえば親御さんは? まだいらしてない?」
曜「私が親です」
先生「えーと、まだいらしてない?」
曜「そういえば花丸ちゃん、善子ちゃんの症状を聞いた途端びっくりしてたけど……あれ何だったんだろう?」
先生「?」
曜「あ、ええと、実は私が善子ちゃんの側にいて看病してたんですが」
曜「花丸ちゃんっていう可愛い子がいて……私の後輩なんですけど、その子が善子ちゃんの症状を聞いてきたんです」
善子「可愛いは言わなくていい」
曜「熱っぽいのと、寒気がするのと、フラフラするのと、視界がグニャグニャするって言ったんです」
曜「でも、どれも熱が出るとよくあることですよね?」
先生「……」
善子「先生?」
曜「一通り風邪の薬は貰ったし、食べて飲んで寝るしかないかなって……思ったんですけど」
先生「ちょっと詳しい検査をしてみましょうか」
善子「えっと……私、どこか悪いんですか?」
曜「頭かなぁ」
善子「失礼ね! 曜さんほど悪くないわよ!」
曜「ううん。そうじゃなくて、熱が出ると頭が痛くなるでしょ。検査するとしたら頭しかないじゃん」
先生「一応、血液の検査と、そうね……MRIかな」
曜「あのうるさいやつ!? ダメです! 善子ちゃんは頭が痛いんですよ!? あんなの聞いてたらそれこそおかしくなっちゃうよ!!」
善子「え……そんなにヤバい検査なの? やったことないんだけど……」
先生「昔のMRIは動作音がうるさくて大変だったけど、今のはだいぶ静かになって時間もそれほどかからなくなったのよ」
曜「そうなんですか? でもなぁ……」
善子「私のこと気にしてくれるのは嬉しいけど、検査しないことには悪いのか悪くないのか分からないじゃない」
曜「入れ墨してると受けられないんですよね?」
先生「えっ」
善子「してません!!」
曜「すみません、お金がないので後で払うのでもいいですか?」
先生「え、ええもちろん。そういえば親御さんは? まだいらしてない?」
曜「私が親です」
先生「えーと、まだいらしてない?」
61: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:14:08.31 ID:oMcc4SEV.net
善子「はい。何かすみません……」
曜「今は私が親です! え、 が飲みたい? ごめん無理」
善子「ちょっと黙ってられないの?」
曜「……」シュン
先生「そ、それでは血液検査お願いします」
「はーい、今行きます」スタスタ
曜「おっ、こっちのお姉さんもナース服似合ってるなぁ……」
看護師「それでは腕を出してもらって」
曜「はい」スッ
善子「私よ」
曜「だ、だよね」
看護師「あら? こっちは……」
善子「点滴打ってもらったので」
看護師「じゃあ仕方ないわね。同じところに刺すわけにはいかないし」スッ
曜「一つ聞いてもいいですか?」
看護師「え、私?」
曜「人に針を刺すのって楽しいですか?」
看護師「……」
善子「やめなさいよ」
曜「心配じゃん」
看護師「楽しくはないけど……」
曜「もし刺したくなったら私にしてください。善子ちゃんにはしないで」
善子「変な心配してくれてありがとう」
看護師「えっと、いいかな?」
善子「お願いします」
スッ プス
善子「っ……」ビクッ
曜「いい顔してるね」
善子「気持ち悪いわよ」
曜「今は私が親です! え、 が飲みたい? ごめん無理」
善子「ちょっと黙ってられないの?」
曜「……」シュン
先生「そ、それでは血液検査お願いします」
「はーい、今行きます」スタスタ
曜「おっ、こっちのお姉さんもナース服似合ってるなぁ……」
看護師「それでは腕を出してもらって」
曜「はい」スッ
善子「私よ」
曜「だ、だよね」
看護師「あら? こっちは……」
善子「点滴打ってもらったので」
看護師「じゃあ仕方ないわね。同じところに刺すわけにはいかないし」スッ
曜「一つ聞いてもいいですか?」
看護師「え、私?」
曜「人に針を刺すのって楽しいですか?」
看護師「……」
善子「やめなさいよ」
曜「心配じゃん」
看護師「楽しくはないけど……」
曜「もし刺したくなったら私にしてください。善子ちゃんにはしないで」
善子「変な心配してくれてありがとう」
看護師「えっと、いいかな?」
善子「お願いします」
スッ プス
善子「っ……」ビクッ
曜「いい顔してるね」
善子「気持ち悪いわよ」
62: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:15:21.66 ID:oMcc4SEV.net
.
63: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:15:49.61 ID:oMcc4SEV.net
看護師「本当に仲がいいのね」フフッ
曜「はい! 恋人なので!」
看護師「ん?」
善子「あ、えっと! 部活の先輩と後輩です!」
看護師「そ、そうなの。何部?」
曜「そんなこと聞いちゃうんだ……?」カァアア
善子「スクールアイドル部です」
看護師「アイドル! すごいわね。歌って踊るあのアイドルでしょ?」
曜「曲や衣装も自分たちで作るんだよ」
看護師「はぁ……。今の子たちってすごいのねぇ」
曜「やだな、看護師さんも若いじゃないですか」アハハ
善子「ちょっと曜さん?」
曜「私の制服着てみます?」
看護師「……遠慮しておくわ」
曜「ところでご結婚は?」
看護師「一応ね。子どもも二人いるわ」
曜「」
善子「曜さん」ツンツン
曜「」
看護師「これで終わり。しばらく押さえておいてね」
善子「はい」
看護師「ええと、次はMRIだっけ? ここを出て左に進むと放射線科があるから、そっちの方へ行ってもらえば分かると思うわ」
善子「ありがとうございます」
曜「」
善子「行くわよ」
看護師「大丈夫? 生きてる?」
善子「軽く死ん……いえ、大丈夫です」
看護師「そう……」
ガラッ
曜「はい! 恋人なので!」
看護師「ん?」
善子「あ、えっと! 部活の先輩と後輩です!」
看護師「そ、そうなの。何部?」
曜「そんなこと聞いちゃうんだ……?」カァアア
善子「スクールアイドル部です」
看護師「アイドル! すごいわね。歌って踊るあのアイドルでしょ?」
曜「曲や衣装も自分たちで作るんだよ」
看護師「はぁ……。今の子たちってすごいのねぇ」
曜「やだな、看護師さんも若いじゃないですか」アハハ
善子「ちょっと曜さん?」
曜「私の制服着てみます?」
看護師「……遠慮しておくわ」
曜「ところでご結婚は?」
看護師「一応ね。子どもも二人いるわ」
曜「」
善子「曜さん」ツンツン
曜「」
看護師「これで終わり。しばらく押さえておいてね」
善子「はい」
看護師「ええと、次はMRIだっけ? ここを出て左に進むと放射線科があるから、そっちの方へ行ってもらえば分かると思うわ」
善子「ありがとうございます」
曜「」
善子「行くわよ」
看護師「大丈夫? 生きてる?」
善子「軽く死ん……いえ、大丈夫です」
看護師「そう……」
ガラッ
64: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:16:25.48 ID:oMcc4SEV.net
ストンッ
善子「危うく言っちゃいけない冗談を飛ばすところだったわ……」
曜「まだ二十代前半だよね? なのに子ども二人もいるのかぁ……」
善子「あのねぇ」
曜「あ、心配しなくてもそういう目では見てないよ」
善子「見てたでしょ。見てなかったらあんなこと言わない」
曜「いや、さすがに結婚してて子持ちの人にこの制服を着せるのはまずいかなって思っただけだよ」
善子「何で着させる前提なの」
曜「たぶんあの人、浦女の出身だからね」
善子「え?」
曜「私たちの制服見て、懐かしそうな目で見てたから」
善子「よく観察してるわね」
曜「むしろ観察されてたんだけどね」
善子「いいから、早くMRIだか何だかの部屋まで行きましょ」
曜「はい」スッ
善子「よっと……」
曜「私が最後に受けたときは酷い音と振動で吐きそうになったよ」
善子「そんなに?」
曜「んーとね、例えるなら耳元でファクスが百台くらい動いてる感じ」
善子「……イマイチ分かりにくい例えね」
曜「受けてみれば分かるよ。そうとしか表現しようがないもん」
善子「そもそもファクスってどんな音だったか忘れちゃったわ。今の時代使わないじゃない」
曜「『ぴーー』『がーー』」
曜「みたいな音だよ」
善子「全く分からなかったわ」
曜「今度学校の職員室で聞いてみるといいよ」
善子「別に聞きたくないけど」
曜「そう……」
善子「とにかく、嫌な音だってのは伝わってきたわ」
曜「精神衛生上よくないねアレは」
善子「危うく言っちゃいけない冗談を飛ばすところだったわ……」
曜「まだ二十代前半だよね? なのに子ども二人もいるのかぁ……」
善子「あのねぇ」
曜「あ、心配しなくてもそういう目では見てないよ」
善子「見てたでしょ。見てなかったらあんなこと言わない」
曜「いや、さすがに結婚してて子持ちの人にこの制服を着せるのはまずいかなって思っただけだよ」
善子「何で着させる前提なの」
曜「たぶんあの人、浦女の出身だからね」
善子「え?」
曜「私たちの制服見て、懐かしそうな目で見てたから」
善子「よく観察してるわね」
曜「むしろ観察されてたんだけどね」
善子「いいから、早くMRIだか何だかの部屋まで行きましょ」
曜「はい」スッ
善子「よっと……」
曜「私が最後に受けたときは酷い音と振動で吐きそうになったよ」
善子「そんなに?」
曜「んーとね、例えるなら耳元でファクスが百台くらい動いてる感じ」
善子「……イマイチ分かりにくい例えね」
曜「受けてみれば分かるよ。そうとしか表現しようがないもん」
善子「そもそもファクスってどんな音だったか忘れちゃったわ。今の時代使わないじゃない」
曜「『ぴーー』『がーー』」
曜「みたいな音だよ」
善子「全く分からなかったわ」
曜「今度学校の職員室で聞いてみるといいよ」
善子「別に聞きたくないけど」
曜「そう……」
善子「とにかく、嫌な音だってのは伝わってきたわ」
曜「精神衛生上よくないねアレは」
65: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:17:33.15 ID:oMcc4SEV.net
.
66: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:18:01.43 ID:oMcc4SEV.net
善子「……」
曜「おっと、もう着いちゃった。部屋の中には私は入れないからここでお別れだね」
善子「えっ……側にいてくれないの?」
曜「うっ……そんな可愛いこと言われたらいてあげたくなっちゃうよ」
曜「でもダメなの。動いてる途中は検査技師の人ですら部屋に入れない」
善子「……」
曜「怖い?」
善子「怖くない……わけない」
曜「そうだ、今のうちにトイレ行っておこうよ。始まったら最後、終わるまでトイレなんて言い出せる雰囲気じゃないからね」
善子「分かったわ」
……
トイレ
キィ バタン
ガチャ
曜「さて、私が見ててあげるからしていいよ」
善子「見なくていいわよ。そこにいてくれればそれで」
曜「本当は私が飲んであげたいくらいなんだけど……ダメって言われちゃったからなぁ」
善子「それなら仕方ないわね。潔く諦めなさい」
曜「煮沸したら飲めると思う?」
善子「臭そうね」
曜「いい匂いすぎて頭おかしくなっちゃいそう」
善子「変なこと言ってないで、あっち向いててよ」
曜「はいはい。あんまりいじわるしたら可哀想だし……」クルッ
善子「……」スッ
ショワァ……
曜「あー、いい音」
善子「気持ち悪いわね……」
ジョボボ
善子「ふぅ……」
ジョボボ
曜「おっと、もう着いちゃった。部屋の中には私は入れないからここでお別れだね」
善子「えっ……側にいてくれないの?」
曜「うっ……そんな可愛いこと言われたらいてあげたくなっちゃうよ」
曜「でもダメなの。動いてる途中は検査技師の人ですら部屋に入れない」
善子「……」
曜「怖い?」
善子「怖くない……わけない」
曜「そうだ、今のうちにトイレ行っておこうよ。始まったら最後、終わるまでトイレなんて言い出せる雰囲気じゃないからね」
善子「分かったわ」
……
トイレ
キィ バタン
ガチャ
曜「さて、私が見ててあげるからしていいよ」
善子「見なくていいわよ。そこにいてくれればそれで」
曜「本当は私が飲んであげたいくらいなんだけど……ダメって言われちゃったからなぁ」
善子「それなら仕方ないわね。潔く諦めなさい」
曜「煮沸したら飲めると思う?」
善子「臭そうね」
曜「いい匂いすぎて頭おかしくなっちゃいそう」
善子「変なこと言ってないで、あっち向いててよ」
曜「はいはい。あんまりいじわるしたら可哀想だし……」クルッ
善子「……」スッ
ショワァ……
曜「あー、いい音」
善子「気持ち悪いわね……」
ジョボボ
善子「ふぅ……」
ジョボボ
67: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:18:40.51 ID:oMcc4SEV.net
曜「ごめん、やっぱり私もする」クルッ
善子「え? こっち向かないでって言ったじゃない」
曜「善子ちゃんの上からしてもいい?」スッ
善子「は?」
曜「大丈夫、善子ちゃんにはかけないから」
善子「ちょ、ちょっと何私の上に座ろうとしてるわけ?」
曜「重かったらごめんね」ズシッ
善子「うっ……」
曜「そんなに重い?」
善子「重い」
曜「すぐ終わるから」
ジョボボ
善子「う……曜さんの匂いがする」
曜「やっぱりそっち向いてしてもいいかな」
善子「もう出てるんだから無理よ」
曜「そっか……こぼしたら嫌だしなぁ」
ジョボボ
善子「……」
曜「何かさ、これって二人羽織りみたいだよね」
善子「何?」
曜「二人羽織り。蕎麦を二人で食べるやつ」
善子「あぁ……」
曜「というわけだから、拭くのは善子ちゃんがやってね」
善子「何でよ」
曜「私は善子ちゃんの目隠しを」スッ
善子「あっ、こら見えないでしょ!」
曜「そんなに私の見たい?」
善子「そうは言ってない」
曜「見たくない?」
善子「見たくないわよ」
善子「え? こっち向かないでって言ったじゃない」
曜「善子ちゃんの上からしてもいい?」スッ
善子「は?」
曜「大丈夫、善子ちゃんにはかけないから」
善子「ちょ、ちょっと何私の上に座ろうとしてるわけ?」
曜「重かったらごめんね」ズシッ
善子「うっ……」
曜「そんなに重い?」
善子「重い」
曜「すぐ終わるから」
ジョボボ
善子「う……曜さんの匂いがする」
曜「やっぱりそっち向いてしてもいいかな」
善子「もう出てるんだから無理よ」
曜「そっか……こぼしたら嫌だしなぁ」
ジョボボ
善子「……」
曜「何かさ、これって二人羽織りみたいだよね」
善子「何?」
曜「二人羽織り。蕎麦を二人で食べるやつ」
善子「あぁ……」
曜「というわけだから、拭くのは善子ちゃんがやってね」
善子「何でよ」
曜「私は善子ちゃんの目隠しを」スッ
善子「あっ、こら見えないでしょ!」
曜「そんなに私の見たい?」
善子「そうは言ってない」
曜「見たくない?」
善子「見たくないわよ」
68: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:19:18.17 ID:oMcc4SEV.net
曜「じゃあどうしてこんなにドキドキしてるのかな」
善子「こ、これは……熱っぽいだけだから」カァアア
曜「私とそういうことしたいんじゃないの」
善子「べ、別にいいでしょ? 今は関係ないし」
曜「見えないと可哀想だからトイレットペーパーは渡してあげる」スッ
善子「……」
曜「さ、早く拭いて」
善子「病人にこんなことさせるなんて、酷い恋人ね」
曜「どうしても嫌ならいいよ」
善子「どうしても嫌」
曜「本当に?」
善子「本当に」
曜「うぅ……」スタッ
善子「あぁ……足がフワフワする」
曜「そんなに重くないよ! 失礼だね!」
善子「……」
曜「嫌なんでしょ?」
善子「嫌よ」
曜「じゃあ自分で拭いて」
善子「……」
曜「私が拭くのはいいのかな」
善子「……」
曜「いいんだね?」スッ
善子「っ……」ビクッ
曜「言っておくけど善子ちゃん、私、そこまでこういうことしたいわけじゃないからね」
善子「……」
曜「おしっこは大好きだけど、セクハラは趣味じゃない」
善子「どの口が言うのよ」
曜「着せ替えだって衣装係の血がそうさせるだけで、決して変な気持ちではないよ」
善子「嫌な血」
善子「こ、これは……熱っぽいだけだから」カァアア
曜「私とそういうことしたいんじゃないの」
善子「べ、別にいいでしょ? 今は関係ないし」
曜「見えないと可哀想だからトイレットペーパーは渡してあげる」スッ
善子「……」
曜「さ、早く拭いて」
善子「病人にこんなことさせるなんて、酷い恋人ね」
曜「どうしても嫌ならいいよ」
善子「どうしても嫌」
曜「本当に?」
善子「本当に」
曜「うぅ……」スタッ
善子「あぁ……足がフワフワする」
曜「そんなに重くないよ! 失礼だね!」
善子「……」
曜「嫌なんでしょ?」
善子「嫌よ」
曜「じゃあ自分で拭いて」
善子「……」
曜「私が拭くのはいいのかな」
善子「……」
曜「いいんだね?」スッ
善子「っ……」ビクッ
曜「言っておくけど善子ちゃん、私、そこまでこういうことしたいわけじゃないからね」
善子「……」
曜「おしっこは大好きだけど、セクハラは趣味じゃない」
善子「どの口が言うのよ」
曜「着せ替えだって衣装係の血がそうさせるだけで、決して変な気持ちではないよ」
善子「嫌な血」
69: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:19:53.90 ID:oMcc4SEV.net
曜「おしっこ拭いてあげるのも善子ちゃんだからしてあげるよ。誰にでもこんなことするわけじゃないから」
善子「他の子にしてたら大変よ」
曜「あんまり強く拭くと粘膜傷つけちゃうからこのくらいで」
善子「……」
曜「善子ちゃん、してほしいのは分かるけどさ、この後検査なんだからね?」
善子「拭いてくれてありがと。早く行きましょ」
曜「まだ私が拭いてない」
善子「早く拭いて」
曜「善子ちゃん拭く?」
善子「……そういうこと、好きじゃないんじゃなかったの?」
曜「善子ちゃんならいいよ」
善子「でも嫌なんでしょ?」
曜「嫌じゃないよ」
善子「ほんの少しでも嫌だと思うなら言って」
曜「……嫌」
善子「そう。なら自分で拭いていいわよ」
曜「ここでは嫌」
善子「は?」
曜「私だって我慢してるんだからね」ボソッ
善子「そ、そう……」カァアア
曜「早く元気になって、またおしっこ飲ませてよ」
善子「元気になっても飲ませない」
曜「じゃあ元気にならなくてもいい? そんなわけないよね」
善子「どうしておしっこを飲ませるイコール元気なのよ。大丈夫?」
曜「それで、私は誰に拭いてもらえばいいのかな」
善子「自分」
曜「分かった」スッ
フキフキ
善子「……」
曜「見すぎ」
善子「他の子にしてたら大変よ」
曜「あんまり強く拭くと粘膜傷つけちゃうからこのくらいで」
善子「……」
曜「善子ちゃん、してほしいのは分かるけどさ、この後検査なんだからね?」
善子「拭いてくれてありがと。早く行きましょ」
曜「まだ私が拭いてない」
善子「早く拭いて」
曜「善子ちゃん拭く?」
善子「……そういうこと、好きじゃないんじゃなかったの?」
曜「善子ちゃんならいいよ」
善子「でも嫌なんでしょ?」
曜「嫌じゃないよ」
善子「ほんの少しでも嫌だと思うなら言って」
曜「……嫌」
善子「そう。なら自分で拭いていいわよ」
曜「ここでは嫌」
善子「は?」
曜「私だって我慢してるんだからね」ボソッ
善子「そ、そう……」カァアア
曜「早く元気になって、またおしっこ飲ませてよ」
善子「元気になっても飲ませない」
曜「じゃあ元気にならなくてもいい? そんなわけないよね」
善子「どうしておしっこを飲ませるイコール元気なのよ。大丈夫?」
曜「それで、私は誰に拭いてもらえばいいのかな」
善子「自分」
曜「分かった」スッ
フキフキ
善子「……」
曜「見すぎ」
70: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:20:30.78 ID:oMcc4SEV.net
善子「えっ、あ……だって目の前でされたら見るしかないじゃない」
曜「そういうのはまた後で」フキフキ
ポイッ ジャー
善子「……」
曜「さ、早く検査行こ」
善子「そうね……」
……
MRI室前
看護師「あっ、どこ行ってたの? もしかして迷っちゃった?」
曜「ちょっとお花を摘みに」
看護師「え? あぁ、お花……」
善子「……」
看護師「準備がよければ中で検査を受けてもらうけど……大丈夫?」
善子「……」
曜「怖い?」
善子「少し」
看護師「残念だけど、付き添いの方は部屋に入れないの。ここで待っててね」
曜「頑張って行ってらっしゃい」
善子「う……」
看護師「大丈夫よ。初めてだと訳が分からないうちに終わるから」
曜「善子ちゃんをお願いします」ペコッ
看護師「ええ。それじゃ入りましょうか」
善子「……」
曜「怖いんだね。分かるよ……」ギュ
善子「ここで待っててよね」
曜「もちろん」
善子「すみません、待たせてしまって」
看護師「大丈夫よ。それにしても、本当に恋人みたいに仲がいいのね……」ガラッ
スタスタ
トスッ
曜「そういうのはまた後で」フキフキ
ポイッ ジャー
善子「……」
曜「さ、早く検査行こ」
善子「そうね……」
……
MRI室前
看護師「あっ、どこ行ってたの? もしかして迷っちゃった?」
曜「ちょっとお花を摘みに」
看護師「え? あぁ、お花……」
善子「……」
看護師「準備がよければ中で検査を受けてもらうけど……大丈夫?」
善子「……」
曜「怖い?」
善子「少し」
看護師「残念だけど、付き添いの方は部屋に入れないの。ここで待っててね」
曜「頑張って行ってらっしゃい」
善子「う……」
看護師「大丈夫よ。初めてだと訳が分からないうちに終わるから」
曜「善子ちゃんをお願いします」ペコッ
看護師「ええ。それじゃ入りましょうか」
善子「……」
曜「怖いんだね。分かるよ……」ギュ
善子「ここで待っててよね」
曜「もちろん」
善子「すみません、待たせてしまって」
看護師「大丈夫よ。それにしても、本当に恋人みたいに仲がいいのね……」ガラッ
スタスタ
トスッ
71: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:21:04.34 ID:oMcc4SEV.net
曜「……」
曜「何ともないといいけど……」
曜(それにしても、頭が痛いときにあの音は本当にキツいよねぇ)
曜(しかも変な機械で頭を固定されちゃうし)
曜(でも……頑張ってね)
……
十分後
ドタンッ ダッダッ ドシーン!
曜「!!?」ガタッ
「あっ、ダメよ津島さん!」
「うるさい! 早くここを開けて!!」
ドンドンッ
「今開けるから……」ガチャ
ガラッ!
善子「曜さん!」ダッ
ギュッ
曜「よ、善子ちゃん……?」
善子「ううっ……」ポロポロ
曜「大丈夫? 何があったの?」
看護師「ふぅ……。何とか検査は終わりました」
曜「すごい音がしましたけど……」
看護師「変な声が聞こえるらしくて……急に泣き出してしまったの」
曜「変な声……?」
善子「死ぬかと思ったわよバカ!!」
看護師「……」
曜「すみません」ペコッ
看護師「いえ……」
善子「もう二度とごめんだわ」グスッ
曜「怖かったね……」ナデナデ
善子「もう嫌……帰りたい」
曜「何ともないといいけど……」
曜(それにしても、頭が痛いときにあの音は本当にキツいよねぇ)
曜(しかも変な機械で頭を固定されちゃうし)
曜(でも……頑張ってね)
……
十分後
ドタンッ ダッダッ ドシーン!
曜「!!?」ガタッ
「あっ、ダメよ津島さん!」
「うるさい! 早くここを開けて!!」
ドンドンッ
「今開けるから……」ガチャ
ガラッ!
善子「曜さん!」ダッ
ギュッ
曜「よ、善子ちゃん……?」
善子「ううっ……」ポロポロ
曜「大丈夫? 何があったの?」
看護師「ふぅ……。何とか検査は終わりました」
曜「すごい音がしましたけど……」
看護師「変な声が聞こえるらしくて……急に泣き出してしまったの」
曜「変な声……?」
善子「死ぬかと思ったわよバカ!!」
看護師「……」
曜「すみません」ペコッ
看護師「いえ……」
善子「もう二度とごめんだわ」グスッ
曜「怖かったね……」ナデナデ
善子「もう嫌……帰りたい」
72: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:22:07.93 ID:oMcc4SEV.net
.
73: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:22:34.83 ID:oMcc4SEV.net
曜「検査の結果聞いてから帰らないと」
看護師「落ち着いたら、先ほどの診察室の前でお待ちください」
曜「はい。ありがとうございます」
看護師「……」
曜「すみませんでした」ペコッ
看護師「ううん、そうじゃないの」
看護師「……まあ、先生からお話があるでしょう。それでは」
ガラ……
ストンッ
曜「えぇ……」
善子「ううっ……」グスッ
曜「あれ……」クンクン
曜「もしかして善子ちゃん、漏ら……」
善子「……してない!」
曜「トイレ、行こうか」
善子「漏らしてないってば」グスッ
曜「うん……私が行きたくなっちゃったんだよ。善子ちゃんも来るでしょ」
善子「……」グスッ
トイレ
曜「さ、そこ座って」
善子「……」ストッ
曜「スカートでよかったね」スッ
善子「やっ……」
曜「ごめんね」スルッ
善子「や、やめてよこんなところで……」
曜「あー、やっぱり……」
善子「漏らしてないから……トイレもちゃんと行ったし」
曜「そうだね。トイレに行ってなかったら大惨事だった」スッ
フキフキ
曜「検査室に私も入れればよかったんだけどね」
看護師「落ち着いたら、先ほどの診察室の前でお待ちください」
曜「はい。ありがとうございます」
看護師「……」
曜「すみませんでした」ペコッ
看護師「ううん、そうじゃないの」
看護師「……まあ、先生からお話があるでしょう。それでは」
ガラ……
ストンッ
曜「えぇ……」
善子「ううっ……」グスッ
曜「あれ……」クンクン
曜「もしかして善子ちゃん、漏ら……」
善子「……してない!」
曜「トイレ、行こうか」
善子「漏らしてないってば」グスッ
曜「うん……私が行きたくなっちゃったんだよ。善子ちゃんも来るでしょ」
善子「……」グスッ
トイレ
曜「さ、そこ座って」
善子「……」ストッ
曜「スカートでよかったね」スッ
善子「やっ……」
曜「ごめんね」スルッ
善子「や、やめてよこんなところで……」
曜「あー、やっぱり……」
善子「漏らしてないから……トイレもちゃんと行ったし」
曜「そうだね。トイレに行ってなかったら大惨事だった」スッ
フキフキ
曜「検査室に私も入れればよかったんだけどね」
74: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:23:11.13 ID:oMcc4SEV.net
善子「曜さん、あんな検査だって知ってたのよね」
曜「……知ってたよ」
善子「何で言ってくれなかったの」
曜「言ったよ? 耳元でファクスが百台動く音だって」
善子「違うわよ! 変な声がたくさん聞こえて……すごく怖かったんだから!」
曜「変な声……? どんな?」
善子「そ、それは……」
曜「……」
善子「思い出したくない」
曜「そう……。無事に終わってよかったよ」
善子「全然よくないし……」グスッ
曜「診察室行こうか」
善子「……」
曜「よいしょっと」ヒョイ
善子「……」
……
診察室
コンコン
「どうぞー」
曜「失礼します」ガラッ
先生「あら、ラブラブね」
曜「あはは、そうなんです」
善子「……」
先生「えっと……それじゃ津島さんはこちらで寝てもらっていいわよ」
曜「はい」スッ
善子「……」ストンッ
先生「検査、大変だったって聞いたけど……落ち着いた?」
曜「何とか」
善子「……」グスッ
先生「それじゃ、検査の結果ね……」スッ
曜「……知ってたよ」
善子「何で言ってくれなかったの」
曜「言ったよ? 耳元でファクスが百台動く音だって」
善子「違うわよ! 変な声がたくさん聞こえて……すごく怖かったんだから!」
曜「変な声……? どんな?」
善子「そ、それは……」
曜「……」
善子「思い出したくない」
曜「そう……。無事に終わってよかったよ」
善子「全然よくないし……」グスッ
曜「診察室行こうか」
善子「……」
曜「よいしょっと」ヒョイ
善子「……」
……
診察室
コンコン
「どうぞー」
曜「失礼します」ガラッ
先生「あら、ラブラブね」
曜「あはは、そうなんです」
善子「……」
先生「えっと……それじゃ津島さんはこちらで寝てもらっていいわよ」
曜「はい」スッ
善子「……」ストンッ
先生「検査、大変だったって聞いたけど……落ち着いた?」
曜「何とか」
善子「……」グスッ
先生「それじゃ、検査の結果ね……」スッ
75: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:23:44.06 ID:oMcc4SEV.net
カチッ カチッ
先生「これが脳のMRI画像……」
曜「んん!!? これは!!」
善子「えっ!?」バサッ
曜「さっぱりわからん」
先生「……」
善子「何よ……」
先生「特に異状はないわね」
曜「よかった……」ホッ
先生「ただ……ちょっと気になることが」
曜「何ですか?」
先生「検査の途中、変な声がたくさん聞こえたって言う話……」
曜「どんな声なんですかね」
先生「津島さん、何が聞こえたか教えてくれる?」
善子「……嫌」
曜「善子ちゃん。先生が聞いてるんだから答えなきゃ」
先生「言葉かな? そもそも人の声?」
善子「……」コクッ
先生「男の人? 女の人?」
善子「そんなの……分からないわよ」
曜「何て言ってた?」
善子「……」
先生「ごめんね。無理に話さなくてもいいわ」
曜「……」
先生「血液検査の結果も特に異状はなし。白血球の数値は基準より高めだけど……風邪を引くと誰でも上がるから心配しなくても大丈夫」
先生「もちろん、インフルエンザではなかったわ」
曜「そうですか……」
先生「それで……お母様が来てくださると聞いたんだけど」
曜「え? そういえばまだ来てないのかな」
善子「ママは……学校の先生なのよ」ボソッ
先生「これが脳のMRI画像……」
曜「んん!!? これは!!」
善子「えっ!?」バサッ
曜「さっぱりわからん」
先生「……」
善子「何よ……」
先生「特に異状はないわね」
曜「よかった……」ホッ
先生「ただ……ちょっと気になることが」
曜「何ですか?」
先生「検査の途中、変な声がたくさん聞こえたって言う話……」
曜「どんな声なんですかね」
先生「津島さん、何が聞こえたか教えてくれる?」
善子「……嫌」
曜「善子ちゃん。先生が聞いてるんだから答えなきゃ」
先生「言葉かな? そもそも人の声?」
善子「……」コクッ
先生「男の人? 女の人?」
善子「そんなの……分からないわよ」
曜「何て言ってた?」
善子「……」
先生「ごめんね。無理に話さなくてもいいわ」
曜「……」
先生「血液検査の結果も特に異状はなし。白血球の数値は基準より高めだけど……風邪を引くと誰でも上がるから心配しなくても大丈夫」
先生「もちろん、インフルエンザではなかったわ」
曜「そうですか……」
先生「それで……お母様が来てくださると聞いたんだけど」
曜「え? そういえばまだ来てないのかな」
善子「ママは……学校の先生なのよ」ボソッ
76: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:24:21.52 ID:oMcc4SEV.net
先生「あらそう。それじゃあ抜けられないわよね」
曜「娘がこんなに辛い思いしてるのに……」ハァ
善子「無茶言わないで」
曜「私の方から連絡しておきます」
先生「ええ。お願い」
善子「……」
先生「ねぇ、この後時間はある?」
曜「ランチのお誘いですか!? 行きます!」
善子「……」
先生「……」
曜「じょ、冗談ですよ」アハハ
先生「私、こう見えて心療内科医なの。今の段階ではっきりした診断は出せないけど……」
善子「……」
先生「急性ストレス障害の疑い濃厚、ってところかしらね」
曜「何ですかそれ」
先生「心に強いストレスがかかるとね、それが体の症状に出てくるのよ」
先生「最もよくあるのは頭痛や腹痛。大事な会議の前にお腹が痛くなったりしない?」
曜「学生なので会議は……」
先生「あー、そうね。じゃあ何かの発表とか。ものすごく緊張するような場面」
曜「え? じゃあ善子ちゃんは緊張しすぎて?」
善子「ないわよ」
曜「トイレ我慢しすぎて?」
善子「ないわよ!」
先生「緊張とは限らないの。とにかく強いストレスを感じれば、ストレス反応は起こるわ」
曜「……」
先生「何か心当たりでも?」
曜「私とケンカしたことかな」
善子「……」
先生「そう……」
曜「で、でも仲直りしたよね!?」
曜「娘がこんなに辛い思いしてるのに……」ハァ
善子「無茶言わないで」
曜「私の方から連絡しておきます」
先生「ええ。お願い」
善子「……」
先生「ねぇ、この後時間はある?」
曜「ランチのお誘いですか!? 行きます!」
善子「……」
先生「……」
曜「じょ、冗談ですよ」アハハ
先生「私、こう見えて心療内科医なの。今の段階ではっきりした診断は出せないけど……」
善子「……」
先生「急性ストレス障害の疑い濃厚、ってところかしらね」
曜「何ですかそれ」
先生「心に強いストレスがかかるとね、それが体の症状に出てくるのよ」
先生「最もよくあるのは頭痛や腹痛。大事な会議の前にお腹が痛くなったりしない?」
曜「学生なので会議は……」
先生「あー、そうね。じゃあ何かの発表とか。ものすごく緊張するような場面」
曜「え? じゃあ善子ちゃんは緊張しすぎて?」
善子「ないわよ」
曜「トイレ我慢しすぎて?」
善子「ないわよ!」
先生「緊張とは限らないの。とにかく強いストレスを感じれば、ストレス反応は起こるわ」
曜「……」
先生「何か心当たりでも?」
曜「私とケンカしたことかな」
善子「……」
先生「そう……」
曜「で、でも仲直りしたよね!?」
77: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:24:54.41 ID:oMcc4SEV.net
善子「ええ」
先生「……」
曜「でも治ってないどころか酷くなってるってことは」
曜「私以外にあるってこと?」
善子「他に何があるのよ」
曜「私のこと許せないから……それがストレスなの?」
善子「あ、あれはその……。許せないってそういう意味で……本当に許さないつもりで言ったわけじゃないわよ」
曜「じゃあ許してくれてるの?」
善子「許さないわけにはいかないでしょ。曜さんの恋人でいるって決めたんだもの」
先生「え?」
曜「あ、すみません。私たち付き合ってるんです」
先生「そ、そうなの……」
曜「私のために、無理して恋人でいてくれてるのかな」
善子「そんなわけないじゃない!」ガタッ
先生「落ち着いて」
曜「……」
善子「さっき言ったこと……本当に本心だったんだけど!?」
曜「さっきのって?」
善子「曜さんの恋人でいたいからいるの。無理なんてしてないし、曜さんにもしないでほしい……」
曜「……」
先生「キスはした?」
善子「えっ!? な、何ですって? よく聞こえなかったわ」
曜「い、いえ今日はまだ」
先生「ふむ……」カキカキ
善子「それが何の関係があるのよ」
曜「キスしたら治るのかな?」
善子「そんなわけないでしょ」
先生「相手のこと、どのくらい好き?」
曜「善子ちゃんのこと……世界でいちばん好きです」
善子「わ、私も……」カァアア
先生「……」
曜「でも治ってないどころか酷くなってるってことは」
曜「私以外にあるってこと?」
善子「他に何があるのよ」
曜「私のこと許せないから……それがストレスなの?」
善子「あ、あれはその……。許せないってそういう意味で……本当に許さないつもりで言ったわけじゃないわよ」
曜「じゃあ許してくれてるの?」
善子「許さないわけにはいかないでしょ。曜さんの恋人でいるって決めたんだもの」
先生「え?」
曜「あ、すみません。私たち付き合ってるんです」
先生「そ、そうなの……」
曜「私のために、無理して恋人でいてくれてるのかな」
善子「そんなわけないじゃない!」ガタッ
先生「落ち着いて」
曜「……」
善子「さっき言ったこと……本当に本心だったんだけど!?」
曜「さっきのって?」
善子「曜さんの恋人でいたいからいるの。無理なんてしてないし、曜さんにもしないでほしい……」
曜「……」
先生「キスはした?」
善子「えっ!? な、何ですって? よく聞こえなかったわ」
曜「い、いえ今日はまだ」
先生「ふむ……」カキカキ
善子「それが何の関係があるのよ」
曜「キスしたら治るのかな?」
善子「そんなわけないでしょ」
先生「相手のこと、どのくらい好き?」
曜「善子ちゃんのこと……世界でいちばん好きです」
善子「わ、私も……」カァアア
78: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:25:31.78 ID:oMcc4SEV.net
先生「もう少し具体的にお願い」
曜「というと?」
先生「あー、こういうのは相手の目の前じゃ話しにくいわよね。それじゃ次の質問」
先生「もし相手に別れを切り出されたらどうする?」
曜「私は……私のどこが嫌になったのか聞いて、それを直してもう一度好きになってもらえるように努力するかなぁ」
先生「津島さんは?」
善子「え? えっと……。まず曜さんが別れを切り出してくる様子が想像できないわね」
曜「ん? じゃあやってみようか」
善子「いや、やらなくていいでしょ」
先生「そうね、せっかくだからやってみて」
善子「え」
曜「じゃあいくよ……」
曜「ごめん善子ちゃん。私、好きな人ができたんだ」
善子「……は?」
曜「あ、いやそこは乗ってよ。意味が分からなくてもいいからとりあえず話を合わせなきゃ」
善子「えっと……」
曜「善子ちゃんのことも好きだよ? でも二股はよくないと思ってさ」
善子「相手は誰?」
曜「気になる? ふふ……秘密♡」
善子「梨子さんね?」
曜「ち、違うよ」
善子「千歌さん?」
曜「ううん」
善子「じゃあ誰よ」
曜「……男の人だよ」
善子「え……」
曜「すごく優しくてカッコいい人なの……。お金持ちで、欲しいものは何でも買ってくれるんだ」
善子「そ、そんなの騙されてる! ねぇ、まさかお金貰って……!?」
曜「一回デートするだけで十万円もくれるんだよー」アハハ
曜「というと?」
先生「あー、こういうのは相手の目の前じゃ話しにくいわよね。それじゃ次の質問」
先生「もし相手に別れを切り出されたらどうする?」
曜「私は……私のどこが嫌になったのか聞いて、それを直してもう一度好きになってもらえるように努力するかなぁ」
先生「津島さんは?」
善子「え? えっと……。まず曜さんが別れを切り出してくる様子が想像できないわね」
曜「ん? じゃあやってみようか」
善子「いや、やらなくていいでしょ」
先生「そうね、せっかくだからやってみて」
善子「え」
曜「じゃあいくよ……」
曜「ごめん善子ちゃん。私、好きな人ができたんだ」
善子「……は?」
曜「あ、いやそこは乗ってよ。意味が分からなくてもいいからとりあえず話を合わせなきゃ」
善子「えっと……」
曜「善子ちゃんのことも好きだよ? でも二股はよくないと思ってさ」
善子「相手は誰?」
曜「気になる? ふふ……秘密♡」
善子「梨子さんね?」
曜「ち、違うよ」
善子「千歌さん?」
曜「ううん」
善子「じゃあ誰よ」
曜「……男の人だよ」
善子「え……」
曜「すごく優しくてカッコいい人なの……。お金持ちで、欲しいものは何でも買ってくれるんだ」
善子「そ、そんなの騙されてる! ねぇ、まさかお金貰って……!?」
曜「一回デートするだけで十万円もくれるんだよー」アハハ
79: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:26:10.74 ID:oMcc4SEV.net
善子「っ!!」ガタッ
グイッ
曜「あぐっ……」
善子「曜さんがそんなことするなんて……!」ググッ
曜「よ、善子ちゃ……苦しい」
善子「私はお金持ちじゃないから……曜さんの欲しいものなんて買ってあげられないかもしれないけど……!」グッ
曜「……っ」
善子「お金じゃ『好き』は買えないのよ!?」グイッ
曜「……」ピクピク
先生「ストップ。もういいわ」
善子「何とか言いなさいよ! このっ!!」グッ
曜(先生助けて……!)チラッ
先生「津島さん。一旦離れましょう?」
善子「ふふ……」ニヤリ
曜「」ビクッ
善子「曜さんなら私の手なんて簡単に振りほどけるのに」
善子「そうしないってことは……そうなのね?」
善子「私に殺されたいってことね??」ググッ
先生「津島さん!!」ガシッ
善子「……はっ!?」ビクッ
先生「本当に死んじゃうわよ」
曜「」
善子「あぁ!? ごめんなさい!! 私……どうして」パッ
曜「げほっ!! おぇっ!!」ハァハァ
先生「大丈夫?」
曜「本当に……死ぬかと思った……」ゲホッ
善子「わ、私……」
先生「ふぅ……危なかったわね」
善子「ごめんなさい! でも……いくら演技とはいえあんなこと言う?」
曜「せめて別れを切り出させてよ……」ゼェゼェ
グイッ
曜「あぐっ……」
善子「曜さんがそんなことするなんて……!」ググッ
曜「よ、善子ちゃ……苦しい」
善子「私はお金持ちじゃないから……曜さんの欲しいものなんて買ってあげられないかもしれないけど……!」グッ
曜「……っ」
善子「お金じゃ『好き』は買えないのよ!?」グイッ
曜「……」ピクピク
先生「ストップ。もういいわ」
善子「何とか言いなさいよ! このっ!!」グッ
曜(先生助けて……!)チラッ
先生「津島さん。一旦離れましょう?」
善子「ふふ……」ニヤリ
曜「」ビクッ
善子「曜さんなら私の手なんて簡単に振りほどけるのに」
善子「そうしないってことは……そうなのね?」
善子「私に殺されたいってことね??」ググッ
先生「津島さん!!」ガシッ
善子「……はっ!?」ビクッ
先生「本当に死んじゃうわよ」
曜「」
善子「あぁ!? ごめんなさい!! 私……どうして」パッ
曜「げほっ!! おぇっ!!」ハァハァ
先生「大丈夫?」
曜「本当に……死ぬかと思った……」ゲホッ
善子「わ、私……」
先生「ふぅ……危なかったわね」
善子「ごめんなさい! でも……いくら演技とはいえあんなこと言う?」
曜「せめて別れを切り出させてよ……」ゼェゼェ
80: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:27:20.95 ID:oMcc4SEV.net
.
81: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:28:27.08 ID:oMcc4SEV.net
.
82: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:28:54.78 ID:oMcc4SEV.net
善子「……」
先生「二人は、付き合ってどれくらい経つの?」
曜「二週間くらいですかね」
先生「今までにケンカは?」
曜「昨日派手にやらかしました」
先生「派手に、というと?」
善子「殴り合いとか、そういうのはないわよ」
曜「私は思い切り引っ叩かれたけど」
善子「それは私じゃないし」
先生「ケンカの原因……聞いてもいい?」
曜「私です」
善子「はい」
先生「そ、そう……」
先生「いつ仲直りしたの?」
曜「今日の午前中かな。私が会ったときにはもうフラフラでした」
善子「昨日から全く眠れてなくて……」
先生「なるほど」カキカキ
曜「それで、その……ストレス何とかは治るんですよね?」
先生「治るわよ。それに……まだ昨日のできごとなら、むしろ正常とも言えるわね」
曜「正常!? これが!!?」ガタッ
善子「曜さん落ち着いて……」ガシッ
先生「一ヶ月以上続くようだと心的外傷後ストレス障害……つまりPTSDに該当するけれど」
先生「そこまで続くことはほとんどないわ。たいてい一週間もすれば自然に収まる」
曜「一週間も我慢しろと? こんなに辛そうなのに!」
先生「待って。何もしないとは言ってないわ」
曜「ならいいですけど……」
先生「そうね……光に過敏になったり、一晩中寝付けないというのは、神経が異常に興奮しているからで間違いないでしょう」
曜「……」
先生「大切な人との別れや災害などで心に酷いダメージを受けたとき、自我を保つために起こる反応よ」
先生「だから……これは病気ではないわ」
先生「二人は、付き合ってどれくらい経つの?」
曜「二週間くらいですかね」
先生「今までにケンカは?」
曜「昨日派手にやらかしました」
先生「派手に、というと?」
善子「殴り合いとか、そういうのはないわよ」
曜「私は思い切り引っ叩かれたけど」
善子「それは私じゃないし」
先生「ケンカの原因……聞いてもいい?」
曜「私です」
善子「はい」
先生「そ、そう……」
先生「いつ仲直りしたの?」
曜「今日の午前中かな。私が会ったときにはもうフラフラでした」
善子「昨日から全く眠れてなくて……」
先生「なるほど」カキカキ
曜「それで、その……ストレス何とかは治るんですよね?」
先生「治るわよ。それに……まだ昨日のできごとなら、むしろ正常とも言えるわね」
曜「正常!? これが!!?」ガタッ
善子「曜さん落ち着いて……」ガシッ
先生「一ヶ月以上続くようだと心的外傷後ストレス障害……つまりPTSDに該当するけれど」
先生「そこまで続くことはほとんどないわ。たいてい一週間もすれば自然に収まる」
曜「一週間も我慢しろと? こんなに辛そうなのに!」
先生「待って。何もしないとは言ってないわ」
曜「ならいいですけど……」
先生「そうね……光に過敏になったり、一晩中寝付けないというのは、神経が異常に興奮しているからで間違いないでしょう」
曜「……」
先生「大切な人との別れや災害などで心に酷いダメージを受けたとき、自我を保つために起こる反応よ」
先生「だから……これは病気ではないわ」
83: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:29:37.59 ID:oMcc4SEV.net
善子「病気じゃない……?」
先生「熱が出たりフラフラしたり、風邪に似た症状が出ているのもそのせいね」
先生「もし今の津島さんが抗生物質を飲んだところで治るものじゃないのよ」
先生「とりあえず発熱は酷いみたいだから、解熱剤を出しておくわね。それで様子を見てちょうだい」
曜「ちょっと! それだけですか!?」
善子「あの……解熱剤ならさっきの病院で貰いました……」
先生「そう? じゃあ解熱剤はなしで」
曜「もっと他に……何か根本的に治す方法はないんですか?」
先生「ないわ」
曜「そんな……」
先生「時間が経つにつれて落ち着いていくとは思うけれど……」
曜「……」グスッ
善子「まあ……病気じゃないって分かっただけでもよかったわよ……」
善子「ママには高い検査費用を払ってもらわなきゃだけど」
先生「一応言っておくけれど、儲けるために高い検査をしてもらったわけではないのよ」
先生「外科的内科的要因がないとはっきりしたからこそ、急性ストレス障害だって言えるんだから」
先生「中には脳にできた腫瘍のせいだったり、脳梗塞だったりするケースもあるからね」
善子「そうなったら大手術よね……」
先生「症状も、今はだいぶ落ち着いているみたいね? 熱は相変わらずだけど」
善子「はい……。さっき解熱剤を飲んだので」
先生「もし心配なようなら、また三日くらいしたら来てちょうだい」
曜「善子ちゃんが死んじゃったら責任取れるんですか?」
先生「え?」
善子「バカなこと言わないで。病気じゃないんだし、死んだりしないわよ」
曜「風邪なら私が看病してあげるよ? でもまたさっきみたいに呼吸が弱くなったりしたら……」
曜「私、どうしたらいいか分かんないよ……」グスッ
先生「……」
善子「さっきのは熱が上がったせいよ。解熱剤が効いてるうちは大丈夫だから」
曜「私だって二十四時間善子ちゃんを見ててあげられるわけじゃないんです」
曜「もし私がトイレに行ってるとき、お風呂に入ってるとき、善子ちゃんの症状が悪くなったら?」
先生「熱が出たりフラフラしたり、風邪に似た症状が出ているのもそのせいね」
先生「もし今の津島さんが抗生物質を飲んだところで治るものじゃないのよ」
先生「とりあえず発熱は酷いみたいだから、解熱剤を出しておくわね。それで様子を見てちょうだい」
曜「ちょっと! それだけですか!?」
善子「あの……解熱剤ならさっきの病院で貰いました……」
先生「そう? じゃあ解熱剤はなしで」
曜「もっと他に……何か根本的に治す方法はないんですか?」
先生「ないわ」
曜「そんな……」
先生「時間が経つにつれて落ち着いていくとは思うけれど……」
曜「……」グスッ
善子「まあ……病気じゃないって分かっただけでもよかったわよ……」
善子「ママには高い検査費用を払ってもらわなきゃだけど」
先生「一応言っておくけれど、儲けるために高い検査をしてもらったわけではないのよ」
先生「外科的内科的要因がないとはっきりしたからこそ、急性ストレス障害だって言えるんだから」
先生「中には脳にできた腫瘍のせいだったり、脳梗塞だったりするケースもあるからね」
善子「そうなったら大手術よね……」
先生「症状も、今はだいぶ落ち着いているみたいね? 熱は相変わらずだけど」
善子「はい……。さっき解熱剤を飲んだので」
先生「もし心配なようなら、また三日くらいしたら来てちょうだい」
曜「善子ちゃんが死んじゃったら責任取れるんですか?」
先生「え?」
善子「バカなこと言わないで。病気じゃないんだし、死んだりしないわよ」
曜「風邪なら私が看病してあげるよ? でもまたさっきみたいに呼吸が弱くなったりしたら……」
曜「私、どうしたらいいか分かんないよ……」グスッ
先生「……」
善子「さっきのは熱が上がったせいよ。解熱剤が効いてるうちは大丈夫だから」
曜「私だって二十四時間善子ちゃんを見ててあげられるわけじゃないんです」
曜「もし私がトイレに行ってるとき、お風呂に入ってるとき、善子ちゃんの症状が悪くなったら?」
84: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:30:11.43 ID:oMcc4SEV.net
曜「……他に誰もいなかったら??」
曜「善子ちゃんのママだってお仕事だし、学校の先生が休めないのは私だって分かるよ」
曜「だから……」
先生「入院させろって? それは無理」
曜「どうして!?」ガタッ
先生「無茶言わないで。入院は本人や家族の希望でできるわけではないの」
先生「一定の診断基準があって、必要であれば入院してもらうけれど」
先生「今回の例ではその基準は満たさない……」
曜「くっ……」
善子「そもそも私、入院はしたくないわ」
曜「その急性何とかで入院してる人はいないんですか」
先生「いるわよ。普通の病棟ではないけれど」
善子「それって……」
先生「かなり重度で……自分や周りの命が危険な場合ね」
曜「危険じゃん! 善子ちゃんだってさっき……」
曜「私を殺そうとしたよ!!」
善子「っ!?」ビクッ
先生「あれは……」
曜「演技だったように見えますか!? どう見ても本気の目をしてた!」
善子「本気なわけないでしょ!?」
善子「私……よく分からないうちに曜さんの首を絞めてて……」
善子「曜さんを殺そうなんて、一度も思ったこと……」
先生「……」
曜「だからお願いです。善子ちゃんを……」
先生「あんまりこういうことを言いたくないのだけど」
先生「精神病棟の患者さんがどんな待遇か、あなたは知らないのね」
曜「え……」
善子「私は知ってるわ。手足をベッドに縛り付けられて……病室って名前の檻に閉じ込められるのよね」
先生「ええ。あなたが想像しているような、ナースが二十四時間付きっきりで看病してくれるようなところじゃないわ」
曜「そ、そんな……」
曜「善子ちゃんのママだってお仕事だし、学校の先生が休めないのは私だって分かるよ」
曜「だから……」
先生「入院させろって? それは無理」
曜「どうして!?」ガタッ
先生「無茶言わないで。入院は本人や家族の希望でできるわけではないの」
先生「一定の診断基準があって、必要であれば入院してもらうけれど」
先生「今回の例ではその基準は満たさない……」
曜「くっ……」
善子「そもそも私、入院はしたくないわ」
曜「その急性何とかで入院してる人はいないんですか」
先生「いるわよ。普通の病棟ではないけれど」
善子「それって……」
先生「かなり重度で……自分や周りの命が危険な場合ね」
曜「危険じゃん! 善子ちゃんだってさっき……」
曜「私を殺そうとしたよ!!」
善子「っ!?」ビクッ
先生「あれは……」
曜「演技だったように見えますか!? どう見ても本気の目をしてた!」
善子「本気なわけないでしょ!?」
善子「私……よく分からないうちに曜さんの首を絞めてて……」
善子「曜さんを殺そうなんて、一度も思ったこと……」
先生「……」
曜「だからお願いです。善子ちゃんを……」
先生「あんまりこういうことを言いたくないのだけど」
先生「精神病棟の患者さんがどんな待遇か、あなたは知らないのね」
曜「え……」
善子「私は知ってるわ。手足をベッドに縛り付けられて……病室って名前の檻に閉じ込められるのよね」
先生「ええ。あなたが想像しているような、ナースが二十四時間付きっきりで看病してくれるようなところじゃないわ」
曜「そ、そんな……」
85: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:30:47.34 ID:oMcc4SEV.net
善子「曜さん、もういいわ。帰りましょう」
曜「……」
先生「ごめんなさい、キツい言い方をしてしまって」
先生「あなたから見たら今の津島さんは普通じゃなく見えるでしょう」
先生「でも私から見れば……これでも心療内科医として見れば、今の津島さんは至って正常」
先生「発熱は解熱剤で抑えつつ、経過を見るのが正しい判断ね」
先生「どうしても納得が行かないのなら、別の病院で診てもらってもいいけれど……」
先生「たぶん同じことを言われるでしょうね」
曜「……」
善子「曜さん。もういいでしょ」
曜「も、もし……」
先生「分かったわ。ベンゾジアゼピンを出しておくから……どうしてもというときにだけ飲んで」
善子「ベン……何ですって?」
先生「向精神薬。分かってると思うけど……用法用量は必ず守ること。それが条件」
曜「それで善子ちゃんはよくなりますか?」
先生「だから……何度も言うようだけれど」ハァ
善子「時間が経つのを待てってことね」
先生「これは治療薬じゃないのよ。そこのところ勘違いしないでね」
曜「はい……」
善子「何だかごめんなさい」ペコ
先生「ううん。本当は保護者の方に説明をした上で出すべきとは思うのだけれど」
先生「薬剤師の方から薬について説明があるから……保護者の方にも伝えてあげて」
善子「分かりました」
曜「……」
先生「それでは、お大事に」
曜「……」
善子「ほら、行くわよ。一人じゃ歩けないから手伝って」
曜「うん……」
コンコン
「失礼します」
曜「……」
先生「ごめんなさい、キツい言い方をしてしまって」
先生「あなたから見たら今の津島さんは普通じゃなく見えるでしょう」
先生「でも私から見れば……これでも心療内科医として見れば、今の津島さんは至って正常」
先生「発熱は解熱剤で抑えつつ、経過を見るのが正しい判断ね」
先生「どうしても納得が行かないのなら、別の病院で診てもらってもいいけれど……」
先生「たぶん同じことを言われるでしょうね」
曜「……」
善子「曜さん。もういいでしょ」
曜「も、もし……」
先生「分かったわ。ベンゾジアゼピンを出しておくから……どうしてもというときにだけ飲んで」
善子「ベン……何ですって?」
先生「向精神薬。分かってると思うけど……用法用量は必ず守ること。それが条件」
曜「それで善子ちゃんはよくなりますか?」
先生「だから……何度も言うようだけれど」ハァ
善子「時間が経つのを待てってことね」
先生「これは治療薬じゃないのよ。そこのところ勘違いしないでね」
曜「はい……」
善子「何だかごめんなさい」ペコ
先生「ううん。本当は保護者の方に説明をした上で出すべきとは思うのだけれど」
先生「薬剤師の方から薬について説明があるから……保護者の方にも伝えてあげて」
善子「分かりました」
曜「……」
先生「それでは、お大事に」
曜「……」
善子「ほら、行くわよ。一人じゃ歩けないから手伝って」
曜「うん……」
コンコン
「失礼します」
86: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:31:24.31 ID:oMcc4SEV.net
ガラッ
看護師「車椅子を用意したので、そちらを使ってください」
善子「わざわざすみません」
曜「……」
看護師「あら? さっきはあんなに元気だったのに」
先生「……」ジッ
看護師「いえ、何でもありません……」
善子「ありがとうございました……」ペコリ
看護師「お大事にしてください」フリフリ
ストンッ
善子「よっと……」
曜「……」
善子「車椅子、押してくれないの?」
曜「押すよ」
善子「悪いわね、心配かけて」
曜「ううん。先生に失礼なこと言っちゃったかな」
善子「そうね」
曜「一応薬は貰えたから……本当に辛くなったら飲まなきゃだめだよ?」
善子「私より曜さんが飲むべきじゃないかしら」フフッ
曜「え……」
善子「冗談よ」
曜「うん……」
善子「私のほうが病人なのに、何で私が曜さんを元気づけなきゃならないのよ」
曜「そうだよね。ごめん」
善子「熱だけは気をつけましょ」
曜「そうだね」
善子「でも、結局インフルエンザでも風邪でもなかったのよね」
曜「これが正常だって言ってたね」
善子「どう見ても病気よね?」
曜「うん……」
看護師「車椅子を用意したので、そちらを使ってください」
善子「わざわざすみません」
曜「……」
看護師「あら? さっきはあんなに元気だったのに」
先生「……」ジッ
看護師「いえ、何でもありません……」
善子「ありがとうございました……」ペコリ
看護師「お大事にしてください」フリフリ
ストンッ
善子「よっと……」
曜「……」
善子「車椅子、押してくれないの?」
曜「押すよ」
善子「悪いわね、心配かけて」
曜「ううん。先生に失礼なこと言っちゃったかな」
善子「そうね」
曜「一応薬は貰えたから……本当に辛くなったら飲まなきゃだめだよ?」
善子「私より曜さんが飲むべきじゃないかしら」フフッ
曜「え……」
善子「冗談よ」
曜「うん……」
善子「私のほうが病人なのに、何で私が曜さんを元気づけなきゃならないのよ」
曜「そうだよね。ごめん」
善子「熱だけは気をつけましょ」
曜「そうだね」
善子「でも、結局インフルエンザでも風邪でもなかったのよね」
曜「これが正常だって言ってたね」
善子「どう見ても病気よね?」
曜「うん……」
87: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:32:02.91 ID:oMcc4SEV.net
善子「ふふ……そういうこと」
善子「ヒトの体が抱えし不治の病……」
善子「心という欠陥を持った代償ってことね」ニヤリ
曜「……何言ってるの?」
善子「う……いいでしょたまには」
曜「善子ちゃん思ったより元気だね」
善子「本当は曜さんが元気を分けなきゃいけないんだけど?」
曜「そっか。うん」
善子「私は大丈夫だから。安心して側にいてくれていいわよ」
曜「私も病気かな」
善子「え?」
曜「恋って名前の病気」
善子「いや、曜さんの場合は……」
曜「治療薬は、善子ちゃんのキス」
チュッ
善子「んっ……」
曜「好きだよ」
善子「キスはダメなんじゃなかったの」
曜「病気じゃないんだもん。関係ないよ」
善子「……そうね」
曜「安心しておしっこも飲めるね」
善子「曜さんっておしっこが好きすぎる病気……というか精神障害かも」
曜「冗談きっつ……」
善子「割と真面目に」
曜「でも、善子ちゃんはお医者さんじゃないからね」
善子「ええ。それに、たぶん診断はされないでしょうね」
曜「そう?」
善子「診断基準は決まってるわ……『生活に支障をきたしていること』」
曜「きたしてないね」
善子「きたして……ないのかしら?」
善子「ヒトの体が抱えし不治の病……」
善子「心という欠陥を持った代償ってことね」ニヤリ
曜「……何言ってるの?」
善子「う……いいでしょたまには」
曜「善子ちゃん思ったより元気だね」
善子「本当は曜さんが元気を分けなきゃいけないんだけど?」
曜「そっか。うん」
善子「私は大丈夫だから。安心して側にいてくれていいわよ」
曜「私も病気かな」
善子「え?」
曜「恋って名前の病気」
善子「いや、曜さんの場合は……」
曜「治療薬は、善子ちゃんのキス」
チュッ
善子「んっ……」
曜「好きだよ」
善子「キスはダメなんじゃなかったの」
曜「病気じゃないんだもん。関係ないよ」
善子「……そうね」
曜「安心しておしっこも飲めるね」
善子「曜さんっておしっこが好きすぎる病気……というか精神障害かも」
曜「冗談きっつ……」
善子「割と真面目に」
曜「でも、善子ちゃんはお医者さんじゃないからね」
善子「ええ。それに、たぶん診断はされないでしょうね」
曜「そう?」
善子「診断基準は決まってるわ……『生活に支障をきたしていること』」
曜「きたしてないね」
善子「きたして……ないのかしら?」
88: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:33:10.12 ID:oMcc4SEV.net
.
89: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:34:08.36 ID:oMcc4SEV.net
.
90: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:34:38.35 ID:oMcc4SEV.net
曜「それも含めて私のこと好きでいてくれてるんだよね」
善子「まあね。私は心が広いから」
曜「なら大丈夫。私もどんな善子ちゃんでも好きでいるから」
善子「じゃあさっき何で檻にぶち込もうとしたわけ?」
曜「あれは知らなかっただけだし……。って言うかその言い方は入ってる人に失礼だよ」
善子「私が曜さんを殺そうとしたですって? そんなことあるわけないじゃない」
曜「いや、あれは目が本気だったってば……」
善子「ないわよ。少なくとも、私が私でいるうちはね」
曜「善子ちゃんが善子ちゃんでいるうちは……?」
善子「曜さんが私でいていいって言ってくれるうちは」
曜「それなら心配ないね」
善子「ええ」
曜「善子ちゃんじゃない善子ちゃん、かぁ……」
善子「想像しなくていいから」
曜「見てみたい、気がしないでもないな」
善子「そんなに死にたいの?」
曜「善子ちゃんに殺されるなら恋人冥利に尽きるね」
善子「それこそ檻にぶち込まれちゃうわよ」
曜「あはは。善子ちゃんうまいね」
善子「何もうまくないし、曜さんは少しは反省してよね?」
曜「反省? 何を?」
善子「少しは周りを見て行動して」
曜「してるつもりだけどな」
善子「いつもはね。でも、余裕がなくなると周りが見えなくなるでしょう」
曜「そんなことあったっけ?」
善子「……もういいわ。帰りましょ」
曜「ねぇいつ? 教えてよー」
……
会計後
曜「ひぇー。MRIってあんなに高いんだ……」
善子「まあね。私は心が広いから」
曜「なら大丈夫。私もどんな善子ちゃんでも好きでいるから」
善子「じゃあさっき何で檻にぶち込もうとしたわけ?」
曜「あれは知らなかっただけだし……。って言うかその言い方は入ってる人に失礼だよ」
善子「私が曜さんを殺そうとしたですって? そんなことあるわけないじゃない」
曜「いや、あれは目が本気だったってば……」
善子「ないわよ。少なくとも、私が私でいるうちはね」
曜「善子ちゃんが善子ちゃんでいるうちは……?」
善子「曜さんが私でいていいって言ってくれるうちは」
曜「それなら心配ないね」
善子「ええ」
曜「善子ちゃんじゃない善子ちゃん、かぁ……」
善子「想像しなくていいから」
曜「見てみたい、気がしないでもないな」
善子「そんなに死にたいの?」
曜「善子ちゃんに殺されるなら恋人冥利に尽きるね」
善子「それこそ檻にぶち込まれちゃうわよ」
曜「あはは。善子ちゃんうまいね」
善子「何もうまくないし、曜さんは少しは反省してよね?」
曜「反省? 何を?」
善子「少しは周りを見て行動して」
曜「してるつもりだけどな」
善子「いつもはね。でも、余裕がなくなると周りが見えなくなるでしょう」
曜「そんなことあったっけ?」
善子「……もういいわ。帰りましょ」
曜「ねぇいつ? 教えてよー」
……
会計後
曜「ひぇー。MRIってあんなに高いんだ……」
91: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:35:14.17 ID:oMcc4SEV.net
善子「これはママもびっくりするでしょうね」
曜「今すぐ払えって言われたらどうしようかと思ったよ」
善子「そんなこと言わないでしょう」
曜「『払えないなら体で……♡』とかさ」
善子「いや、意味が分からないわ」
曜「たぶん病院らしく血液を五リットルくらい抜かれるね」
善子「そんなに血液ないから」
曜「それとも臓器提供? さすがに今すぐは嫌だなぁ」
善子「それ闇病院」
曜「現実的な範囲だと……一生ナースさんたちのペットにされるとか?」
善子「うわ……」ヒキ
曜「win-winじゃん」
善子「気持ち悪い」
曜「大丈夫? 洗面器借りてこようか?」
善子「曜さんが気持ち悪いのよ! ってこの流れ前にもやった!」
曜「心配しなくても私は善子ちゃんだけのペットだからね」
善子「はいはい。『おしっこしたくなったら言ってね』でしょう?」
曜「うん」
善子「ペットボトルじゃないの」
曜「喉が乾いたらいつでも……あ、さっきは出せなくてごめん」
善子「え?」
曜「保健室で。善子ちゃんは出してくれたのに、私は出してあげられなくて……」
善子「な、何の話?」
曜「覚えてないの?」
善子「変な事言ってないで帰るわよ」
曜「今すぐ払えって言われたらどうしようかと思ったよ」
善子「そんなこと言わないでしょう」
曜「『払えないなら体で……♡』とかさ」
善子「いや、意味が分からないわ」
曜「たぶん病院らしく血液を五リットルくらい抜かれるね」
善子「そんなに血液ないから」
曜「それとも臓器提供? さすがに今すぐは嫌だなぁ」
善子「それ闇病院」
曜「現実的な範囲だと……一生ナースさんたちのペットにされるとか?」
善子「うわ……」ヒキ
曜「win-winじゃん」
善子「気持ち悪い」
曜「大丈夫? 洗面器借りてこようか?」
善子「曜さんが気持ち悪いのよ! ってこの流れ前にもやった!」
曜「心配しなくても私は善子ちゃんだけのペットだからね」
善子「はいはい。『おしっこしたくなったら言ってね』でしょう?」
曜「うん」
善子「ペットボトルじゃないの」
曜「喉が乾いたらいつでも……あ、さっきは出せなくてごめん」
善子「え?」
曜「保健室で。善子ちゃんは出してくれたのに、私は出してあげられなくて……」
善子「な、何の話?」
曜「覚えてないの?」
善子「変な事言ってないで帰るわよ」
92: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:35:47.45 ID:oMcc4SEV.net
曜「本当に覚えてないの??」
善子「そういえばそんなことをしたような……。ううん、その手には乗らないわ!」
曜「……」
善子「何よ」
曜「ふふっ」ニヤリ
善子「あっ、また変なこと考えてる」
曜「体調悪いときの善子ちゃんは記憶がない……と」メモメモ
善子「いや、本当に体調悪いときは休ませて?」
曜「分かってるよ」
善子「本当かしら……」ハァ
曜「帰ろうか」
善子「そうね」
曜「えっと……次のバスは」
善子「あ」
曜「どうしたの?」
善子「そういえば私たち、ヘリでここまで来たのよね」
曜「鞠莉ちゃんと果南ちゃん!」
善子「すっかり忘れてたわ」
曜「電話……は病院だからやめておくとして、メールしてみようか」スッ
曜♡善子ちゃん:鞠莉さーん
Mari☆:診察終わった? 善子の調子はどう?
曜「おっ、返信が早い。ってことはもう終わってるね」
善子「乗り物酔いくらいでまだ診察終わってなかったら問題よ」
曜♡善子ちゃん:熱も少し下がったし、検査も問題なかったよ
Mari☆:よかった☆ 心配してたのよ?
曜♡善子ちゃん:それはそうと、果南ちゃんは大丈夫?
Mari☆:果南は……ええと
Mari☆:すごく言いにくいんだけどね
Mari☆:果南はもういないの。遠くに行ってしまったわ
曜「え」
善子「そういえばそんなことをしたような……。ううん、その手には乗らないわ!」
曜「……」
善子「何よ」
曜「ふふっ」ニヤリ
善子「あっ、また変なこと考えてる」
曜「体調悪いときの善子ちゃんは記憶がない……と」メモメモ
善子「いや、本当に体調悪いときは休ませて?」
曜「分かってるよ」
善子「本当かしら……」ハァ
曜「帰ろうか」
善子「そうね」
曜「えっと……次のバスは」
善子「あ」
曜「どうしたの?」
善子「そういえば私たち、ヘリでここまで来たのよね」
曜「鞠莉ちゃんと果南ちゃん!」
善子「すっかり忘れてたわ」
曜「電話……は病院だからやめておくとして、メールしてみようか」スッ
曜♡善子ちゃん:鞠莉さーん
Mari☆:診察終わった? 善子の調子はどう?
曜「おっ、返信が早い。ってことはもう終わってるね」
善子「乗り物酔いくらいでまだ診察終わってなかったら問題よ」
曜♡善子ちゃん:熱も少し下がったし、検査も問題なかったよ
Mari☆:よかった☆ 心配してたのよ?
曜♡善子ちゃん:それはそうと、果南ちゃんは大丈夫?
Mari☆:果南は……ええと
Mari☆:すごく言いにくいんだけどね
Mari☆:果南はもういないの。遠くに行ってしまったわ
曜「え」
93: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:36:23.18 ID:oMcc4SEV.net
善子「どうしたの?」
曜「果南ちゃん……死んじゃったって」
善子「」
曜「嘘だよね?」アハハ
スッ
プルル……
鞠莉『もしもし? 曜?』
曜「鞠莉ちゃん? 果南ちゃんが死んじゃったって……」
鞠莉『果南は先にバスで帰ったわ』
曜「そう……バスで……」
曜『んん!!?』
善子「そんなことだろうと思った……」ハァ
鞠莉『最後まで何とか引き留めようとしたのよ。でも……』
鞠莉『手の届かないところに』グスッ
曜「えぇ……」
鞠莉『あ、もう終わったのよね? ヘリポートで待ってるから来て』
曜「う、うん……」
善子「すごく今更なんだけど、ヘリポートってドクターヘリ用なんじゃないの?」
曜「それなら大丈夫。小原家専用のヘリポートが別であるみたいだから」
善子「何のために?」
曜「さぁ?」
鞠莉『酷いわね。せっかく助けてあげたのに』
善子「あっ……まだお礼も言ってなかったわ。本当にありがとう」
鞠莉『いいわよ。その代わりたっぷりお話を聞かせてもらうから♡』
曜「検査のこと? 大変だったよー? 善子ちゃんったらさぁ」
善子「こら! 余計なことは言わなくていいから!」ガシッ
曜「もごもご」
鞠莉『何? 検査がどうしたの?』
曜「善子ちゃんに殺されかけたりね」
善子「誤解されるからやめなさいって!」
曜「果南ちゃん……死んじゃったって」
善子「」
曜「嘘だよね?」アハハ
スッ
プルル……
鞠莉『もしもし? 曜?』
曜「鞠莉ちゃん? 果南ちゃんが死んじゃったって……」
鞠莉『果南は先にバスで帰ったわ』
曜「そう……バスで……」
曜『んん!!?』
善子「そんなことだろうと思った……」ハァ
鞠莉『最後まで何とか引き留めようとしたのよ。でも……』
鞠莉『手の届かないところに』グスッ
曜「えぇ……」
鞠莉『あ、もう終わったのよね? ヘリポートで待ってるから来て』
曜「う、うん……」
善子「すごく今更なんだけど、ヘリポートってドクターヘリ用なんじゃないの?」
曜「それなら大丈夫。小原家専用のヘリポートが別であるみたいだから」
善子「何のために?」
曜「さぁ?」
鞠莉『酷いわね。せっかく助けてあげたのに』
善子「あっ……まだお礼も言ってなかったわ。本当にありがとう」
鞠莉『いいわよ。その代わりたっぷりお話を聞かせてもらうから♡』
曜「検査のこと? 大変だったよー? 善子ちゃんったらさぁ」
善子「こら! 余計なことは言わなくていいから!」ガシッ
曜「もごもご」
鞠莉『何? 検査がどうしたの?』
曜「善子ちゃんに殺されかけたりね」
善子「誤解されるからやめなさいって!」
94: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:36:56.66 ID:oMcc4SEV.net
鞠莉『それならいつものことじゃない』
善子「え?」
鞠莉『曜はいっつも善子のことが好きすぎて死にかけてるわ♡』
曜「そうなんだけどさー」アハハ
善子「待って!? 私の知らないところで何してるの!?」
曜「それは秘密だよ」
鞠莉『シークレット♡』
善子「は?」
曜「さーて行こう行こう。鞠莉さんが一人で寂しそうだし」
善子「ちょっと私車椅子なんだけど!? 押しなさいよ!」
曜「負けた人はジュースおごりだよ!」タッ
善子「こら! 待ちなさいってば!」
タッタッ……
善子「え……嘘でしょ」
善子「あのバカ、私を置いていくなんて」
善子「……」グイッ
キィ キィ
善子「何よこれ、全然進まないじゃない!」
キィ キィ
善子「車椅子って楽そう、なんて思ってごめんなさい……」
キィ……
善子「って曜さん本当に行っちゃったの?」
善子「はぁぁ……」
キィ キィ
「タクシーをお待ちですか?」
善子「え? 待ってないわよ……」
曜「ちょうど空車ですけど」
善子「あっ、曜さん! 酷いじゃないの置いていくなんて!」
曜「車椅子じゃ階段は登れないからね。私が連れて行ってあげるよ」グイッ
善子「ひゃあ!?」
善子「え?」
鞠莉『曜はいっつも善子のことが好きすぎて死にかけてるわ♡』
曜「そうなんだけどさー」アハハ
善子「待って!? 私の知らないところで何してるの!?」
曜「それは秘密だよ」
鞠莉『シークレット♡』
善子「は?」
曜「さーて行こう行こう。鞠莉さんが一人で寂しそうだし」
善子「ちょっと私車椅子なんだけど!? 押しなさいよ!」
曜「負けた人はジュースおごりだよ!」タッ
善子「こら! 待ちなさいってば!」
タッタッ……
善子「え……嘘でしょ」
善子「あのバカ、私を置いていくなんて」
善子「……」グイッ
キィ キィ
善子「何よこれ、全然進まないじゃない!」
キィ キィ
善子「車椅子って楽そう、なんて思ってごめんなさい……」
キィ……
善子「って曜さん本当に行っちゃったの?」
善子「はぁぁ……」
キィ キィ
「タクシーをお待ちですか?」
善子「え? 待ってないわよ……」
曜「ちょうど空車ですけど」
善子「あっ、曜さん! 酷いじゃないの置いていくなんて!」
曜「車椅子じゃ階段は登れないからね。私が連れて行ってあげるよ」グイッ
善子「ひゃあ!?」
95: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:37:31.66 ID:oMcc4SEV.net
曜「行き先はどちらで?」
善子「エレベーター使えば行けるわよね」
曜「車椅子戻しに来るの面倒だし」
善子「それは……確かにね」
曜「で、どちらに?」
善子「もう着いたわ」
曜「え?」
善子「もう着いた」ギュッ
曜「うん」
善子「……温かい」
曜「私も」ギュ
善子「さて、行きましょうか。階段じゃなくてエレベーターでね」
曜「善子ちゃん軽いから階段でも余裕だよ!」ダッ
善子「あっ、ちょっと!」
曜「屋上までヨーソロー!」
善子「私頭痛いんだけど!!?」
曜「あ……そっか」
善子「エレベーターでお願いね」
曜「うん」
善子「それと、車椅子も戻さないと」
曜「忘れてた」キィ
善子「しっかりしてよもう」
曜「うん……」
「あ、終わったんだ?」
善子「え?」
果南「どうだった? 見た感じ元気そうだけど」
曜「バスで帰ったんじゃ……」
果南「乗ろうと思ったらちょうどバスが行っちゃってさ。次のバスが一時間も後なんだもん」
善子「ヘリで帰るの?」
果南「う……そうだね。鞠莉一人の操縦じゃ心配だし」
善子「エレベーター使えば行けるわよね」
曜「車椅子戻しに来るの面倒だし」
善子「それは……確かにね」
曜「で、どちらに?」
善子「もう着いたわ」
曜「え?」
善子「もう着いた」ギュッ
曜「うん」
善子「……温かい」
曜「私も」ギュ
善子「さて、行きましょうか。階段じゃなくてエレベーターでね」
曜「善子ちゃん軽いから階段でも余裕だよ!」ダッ
善子「あっ、ちょっと!」
曜「屋上までヨーソロー!」
善子「私頭痛いんだけど!!?」
曜「あ……そっか」
善子「エレベーターでお願いね」
曜「うん」
善子「それと、車椅子も戻さないと」
曜「忘れてた」キィ
善子「しっかりしてよもう」
曜「うん……」
「あ、終わったんだ?」
善子「え?」
果南「どうだった? 見た感じ元気そうだけど」
曜「バスで帰ったんじゃ……」
果南「乗ろうと思ったらちょうどバスが行っちゃってさ。次のバスが一時間も後なんだもん」
善子「ヘリで帰るの?」
果南「う……そうだね。鞠莉一人の操縦じゃ心配だし」
96: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:38:04.88 ID:oMcc4SEV.net
曜「酔い止めは?」
果南「一応飲んだよ」
善子「準備万端ね」
果南「ねぇ、この薬ヘリには対応してないみたいだけど大丈夫かな?」
善子「えっ」
曜「大きいドラッグストアじゃないと売ってないのかなぁ」
善子「本気で言ってるの? だとしたらつける薬なんてないわよ」
曜「病院なんだからあるんじゃないの?」
善子「何とかにつける薬はないって言うじゃない」
果南「?」
曜「手の施しようがないってことかな?」
果南「そんな……私死んじゃうの?」
善子「……鞠莉さん助けて」ハァ
……
屋上 ヘリポート
鞠莉「遅かったじゃない。あれ……?」
果南「鞠莉一人に可愛い後輩は任せられないからね」
鞠莉「そんなに信用ないかな……」シュン
善子「少なくともヘリの操縦に関してはね。無免許だし」
果南「私もヘリのことはよく分かんないし全くの素人だけど……」
鞠莉「おまけに高所恐怖症だけど?」
果南「それは仕方ないでしょ」
曜「高所恐怖症の治療薬とかあるのかな?」
善子「ないわよ」
曜「そっか。じゃあ私が開発すれば大儲け間違いなしだ」
鞠莉「そんな薬なくても簡単じゃない♡」
果南「あるの!?」
鞠莉「アルコールよ♡」
善子「はぁ……」
曜「ね、ねぇまさか飲酒……」
果南「一応飲んだよ」
善子「準備万端ね」
果南「ねぇ、この薬ヘリには対応してないみたいだけど大丈夫かな?」
善子「えっ」
曜「大きいドラッグストアじゃないと売ってないのかなぁ」
善子「本気で言ってるの? だとしたらつける薬なんてないわよ」
曜「病院なんだからあるんじゃないの?」
善子「何とかにつける薬はないって言うじゃない」
果南「?」
曜「手の施しようがないってことかな?」
果南「そんな……私死んじゃうの?」
善子「……鞠莉さん助けて」ハァ
……
屋上 ヘリポート
鞠莉「遅かったじゃない。あれ……?」
果南「鞠莉一人に可愛い後輩は任せられないからね」
鞠莉「そんなに信用ないかな……」シュン
善子「少なくともヘリの操縦に関してはね。無免許だし」
果南「私もヘリのことはよく分かんないし全くの素人だけど……」
鞠莉「おまけに高所恐怖症だけど?」
果南「それは仕方ないでしょ」
曜「高所恐怖症の治療薬とかあるのかな?」
善子「ないわよ」
曜「そっか。じゃあ私が開発すれば大儲け間違いなしだ」
鞠莉「そんな薬なくても簡単じゃない♡」
果南「あるの!?」
鞠莉「アルコールよ♡」
善子「はぁ……」
曜「ね、ねぇまさか飲酒……」
97: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:39:07.68 ID:oMcc4SEV.net
.
98: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:39:37.36 ID:oMcc4SEV.net
果南「飲んでないから! 何なら確かめて貰ってもいいよ」
鞠莉「あら? 曜と果南がキス? 見たい見たい!」
果南「えっ、そういう意味じゃ……」
曜「……」ドキドキ
善子「おい」
曜「善子ちゃんごめんね? これも安全のためだから……」スッ
果南「え……本当にするの?」
曜「しないの?」
果南「……したいの?」
曜「それはもちろんした……」
善子「え? ヘリの下に乗りたいですって? 途中で落ちないように気をつけてね」
鞠莉「オゥ、嫉妬ファイヤーね」
果南「さすがに善子の前ではやめようよ」
曜「わ、わかった……」ドキドキ
善子「果南さんもよ!」
鞠莉「だいぶ元気になってきたみたいね?」
善子「え? そうね、熱も下がってきたみたいだし……」
曜「やっぱり私のキスが効いたのかな?」
果南「わーお」
鞠莉「キスは禁止されたんじゃなかった?」
曜「あ、それがね。病気じゃないって分かったから遠慮なくしていいって」
善子「遠慮はして」
曜「おしっ……」
善子「遠慮はして!!」バシッ!
曜「うん……」ヒリヒリ
果南「なかなか強烈なビンタだね」アハハ
鞠莉「曜のほっぺ赤くなってる……」
善子「自業自得よ」フンッ
曜「元気な善子ちゃんならこんなものじゃ済まないからね」
果南「そうなの?」
鞠莉「あら? 曜と果南がキス? 見たい見たい!」
果南「えっ、そういう意味じゃ……」
曜「……」ドキドキ
善子「おい」
曜「善子ちゃんごめんね? これも安全のためだから……」スッ
果南「え……本当にするの?」
曜「しないの?」
果南「……したいの?」
曜「それはもちろんした……」
善子「え? ヘリの下に乗りたいですって? 途中で落ちないように気をつけてね」
鞠莉「オゥ、嫉妬ファイヤーね」
果南「さすがに善子の前ではやめようよ」
曜「わ、わかった……」ドキドキ
善子「果南さんもよ!」
鞠莉「だいぶ元気になってきたみたいね?」
善子「え? そうね、熱も下がってきたみたいだし……」
曜「やっぱり私のキスが効いたのかな?」
果南「わーお」
鞠莉「キスは禁止されたんじゃなかった?」
曜「あ、それがね。病気じゃないって分かったから遠慮なくしていいって」
善子「遠慮はして」
曜「おしっ……」
善子「遠慮はして!!」バシッ!
曜「うん……」ヒリヒリ
果南「なかなか強烈なビンタだね」アハハ
鞠莉「曜のほっぺ赤くなってる……」
善子「自業自得よ」フンッ
曜「元気な善子ちゃんならこんなものじゃ済まないからね」
果南「そうなの?」
99: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:40:09.12 ID:oMcc4SEV.net
善子「私がいつも暴力振るってるみたいな言い方しないでよ!」
鞠莉「曜はそういうの好きそうね」
曜「うん!」
善子「本当に気持ち悪いからやめて」
果南「あはは。それじゃあ私はそろそろ……」
鞠莉「あ、どうぞ乗って」スッ
果南「曜、ヘリの操縦は分かるよね?」
曜「分からないよ」
果南「善子は? ゲームと同じだよ(たぶん)」
善子「ゲームでなら……まあ」
果南「それでは良い旅を!」ゞ
曜「ヨーソロー!」ゞ
鞠莉「果南も乗るのよ」
果南「嫌だよ怖いもん」
善子「酔い止め飲んだのよね? 気持ち悪くはならないはずよ」
果南「だからヘリ対応じゃないんだってばー!」
鞠莉「いいから早く乗って!」グイッ
果南「わっ、そんな無理やり……」ズルズル
曜「善子ちゃんもヘリ飛ばせるの?」
善子「なわけないでしょ」
果南「お願いだからバスで帰らせてください……」
鞠莉「もう……仕方ないわね」
果南「本当!? やった!」
鞠莉「後ろの席でいいわ。隣には善子に乗ってもらうから」
善子「えっ」
曜「私、善子ちゃんと隣がいいな」
鞠莉「じゃあ善子がパイロット、曜がアシスタントね」
果南「嫌だ! 本当に死ぬ!!」
鞠莉「なら隣に乗って」
果南「分かった、分かったから……ゆっくり飛んでよね?」
鞠莉「曜はそういうの好きそうね」
曜「うん!」
善子「本当に気持ち悪いからやめて」
果南「あはは。それじゃあ私はそろそろ……」
鞠莉「あ、どうぞ乗って」スッ
果南「曜、ヘリの操縦は分かるよね?」
曜「分からないよ」
果南「善子は? ゲームと同じだよ(たぶん)」
善子「ゲームでなら……まあ」
果南「それでは良い旅を!」ゞ
曜「ヨーソロー!」ゞ
鞠莉「果南も乗るのよ」
果南「嫌だよ怖いもん」
善子「酔い止め飲んだのよね? 気持ち悪くはならないはずよ」
果南「だからヘリ対応じゃないんだってばー!」
鞠莉「いいから早く乗って!」グイッ
果南「わっ、そんな無理やり……」ズルズル
曜「善子ちゃんもヘリ飛ばせるの?」
善子「なわけないでしょ」
果南「お願いだからバスで帰らせてください……」
鞠莉「もう……仕方ないわね」
果南「本当!? やった!」
鞠莉「後ろの席でいいわ。隣には善子に乗ってもらうから」
善子「えっ」
曜「私、善子ちゃんと隣がいいな」
鞠莉「じゃあ善子がパイロット、曜がアシスタントね」
果南「嫌だ! 本当に死ぬ!!」
鞠莉「なら隣に乗って」
果南「分かった、分かったから……ゆっくり飛んでよね?」
100: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:41:16.13 ID:oMcc4SEV.net
.
101: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:41:43.70 ID:oMcc4SEV.net
鞠莉「ええ。帰りは急ぐ理由がないもの」
果南「ほっ……」
善子「何か扱い慣れてるわね」
曜「果南ちゃんもペット属性持ちかな?」
善子「ボトルではないわよ」
曜「え?」
善子「何でもないわ」
鞠莉「それじゃ、シートベルトを締めて」カチャ
果南「このシートベルトも大丈夫なのかなぁ……。もっとジェットコースターみたいなガッチリしたやつがいいよ」カチャカチャ
善子「まあ、墜落したらシートベルトも何もないもの」カチャ
曜「あれ? うまく入らないや……」カチャカチャ
善子「貸して。私がやるわ」スッ
曜「あっ♡」ビクッ
果南「何今の声」
鞠莉「そういうのは飛んでからにしてよね?」
善子「誤解よ」
曜「善子ちゃんの方から触ってくるなんて……♡」ドキドキ
善子「いいから早く」カチャ
曜「ふぅ……まあ私もどさくさに紛れて触ったしお互い様だね」
善子「は?」
鞠莉「出力全開! テイクオフ♡」グイッ
果南「ちょっと鞠莉!? 全開はやめようよ!!」
シーン
曜「あれ?」
鞠莉「おかしいわね……」グイグイ
善子「エンジンかかってないわよ」
果南「大丈夫かな私たち……」
……
果南「ほっ……」
善子「何か扱い慣れてるわね」
曜「果南ちゃんもペット属性持ちかな?」
善子「ボトルではないわよ」
曜「え?」
善子「何でもないわ」
鞠莉「それじゃ、シートベルトを締めて」カチャ
果南「このシートベルトも大丈夫なのかなぁ……。もっとジェットコースターみたいなガッチリしたやつがいいよ」カチャカチャ
善子「まあ、墜落したらシートベルトも何もないもの」カチャ
曜「あれ? うまく入らないや……」カチャカチャ
善子「貸して。私がやるわ」スッ
曜「あっ♡」ビクッ
果南「何今の声」
鞠莉「そういうのは飛んでからにしてよね?」
善子「誤解よ」
曜「善子ちゃんの方から触ってくるなんて……♡」ドキドキ
善子「いいから早く」カチャ
曜「ふぅ……まあ私もどさくさに紛れて触ったしお互い様だね」
善子「は?」
鞠莉「出力全開! テイクオフ♡」グイッ
果南「ちょっと鞠莉!? 全開はやめようよ!!」
シーン
曜「あれ?」
鞠莉「おかしいわね……」グイグイ
善子「エンジンかかってないわよ」
果南「大丈夫かな私たち……」
……
102: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:42:20.22 ID:oMcc4SEV.net
上空
バババ
鞠莉「うーん、綺麗な空! 果南も見たら?」
果南「ここは地上……これはVR……」ブツブツ
曜「善子ちゃん見て! 雲の上だよ!」
善子「わぁ……」
鞠莉「飛行機が飛ぶのはずーっと上だけどね?」
曜「飛行機より現実味があって好きだなー」
善子「分かるわ。飛行機は下も見えないし……」
果南「見えなくていいよ! やっぱりバカだよ透明にした人!」
鞠莉「でも雲の上なら怖くないんじゃない?」
果南「え……?」
曜「そっか! 落ちてもふかふかだから助かる!」
果南「晴れてるじゃん! 助かるほど曇ってないよ!」
善子「……」
鞠莉「善子?」
善子「え、ううん。どこまで冗談なのかしら……」
鞠莉「本気よ。二人ともね」
善子「えぇ……」
曜「あっ、善子ちゃんが落ちたら私がクッションになるからね?」
善子「助からなそうね」
曜「もっと太らないとだめかなぁ」
果南「海に落ちれば大丈夫だよきっと」
鞠莉「ここから落ちたら海面はコンクリートより硬いわよ」
果南「そんなことない! 海は優しいよ。空と違って……」
曜「そういえば私、スカイダイビングしたことないんだよねぇ」
善子「死ぬわよ」
曜「今はやらないよ! パラシュートもないし……ん?」
鞠莉「積んでない?」
曜「ないね」
バババ
鞠莉「うーん、綺麗な空! 果南も見たら?」
果南「ここは地上……これはVR……」ブツブツ
曜「善子ちゃん見て! 雲の上だよ!」
善子「わぁ……」
鞠莉「飛行機が飛ぶのはずーっと上だけどね?」
曜「飛行機より現実味があって好きだなー」
善子「分かるわ。飛行機は下も見えないし……」
果南「見えなくていいよ! やっぱりバカだよ透明にした人!」
鞠莉「でも雲の上なら怖くないんじゃない?」
果南「え……?」
曜「そっか! 落ちてもふかふかだから助かる!」
果南「晴れてるじゃん! 助かるほど曇ってないよ!」
善子「……」
鞠莉「善子?」
善子「え、ううん。どこまで冗談なのかしら……」
鞠莉「本気よ。二人ともね」
善子「えぇ……」
曜「あっ、善子ちゃんが落ちたら私がクッションになるからね?」
善子「助からなそうね」
曜「もっと太らないとだめかなぁ」
果南「海に落ちれば大丈夫だよきっと」
鞠莉「ここから落ちたら海面はコンクリートより硬いわよ」
果南「そんなことない! 海は優しいよ。空と違って……」
曜「そういえば私、スカイダイビングしたことないんだよねぇ」
善子「死ぬわよ」
曜「今はやらないよ! パラシュートもないし……ん?」
鞠莉「積んでない?」
曜「ないね」
103: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:42:53.70 ID:oMcc4SEV.net
果南「うわぁぁぁ!! 聞きたくなかった!!」
鞠莉「大丈夫よ。パラシュートがあっても使い方が分からないから」
善子「大丈夫じゃないわよ」
曜「大丈夫、ずっと一緒にいるから」ギュッ
善子「だから大丈夫じゃないってば」
果南「って言うか学校まだ!? 過ぎてない!?」
鞠莉「せっかく景色がいいから空中散歩してるのよ」
果南「空は歩けないよ! 散歩なら地面か海の上でしようよ!!」
曜「果南ちゃんが可哀想だからそろそろ戻ろうよ」
鞠莉「そうね。急降下するから掴まってて!」グイッ
果南「うわぁぁあぁぁ!!?」
曜「やーん怖いぃ♡」ギュー
善子「どこ触ってんのよバカぁぁ!!」
鞠莉「学校が見えてきたわ! あと十秒もないわよ!」
果南「死ぬ!! 本当に死ぬ!!!」
曜「鞠莉ちゃん、もしかして今の……善子ちゃんが無事だったってことと掛けてたり?」
鞠莉「What?」
曜「重病もないんでしょ?」
善子「バカなこと言ってないで掴まりなさい!」
鞠莉「ふふ♡」
スッ
バババ……
鞠莉「さて、着いたわよ」
善子「果南さん大丈夫?」
果南「うぇ……気持ち悪い」
曜「やっぱりヘリ用の酔い止めじゃないとダメかぁ」ハァ
鞠莉「高所恐怖症はアルコールでごまかせるけど、むしろ酔っちゃいそうね」
善子「まだその話してたのね」
鞠莉「ヘリの中で吐かれたら最悪よ」
曜「楽しすぎて漏らすかと思った」アハハ
鞠莉「大丈夫よ。パラシュートがあっても使い方が分からないから」
善子「大丈夫じゃないわよ」
曜「大丈夫、ずっと一緒にいるから」ギュッ
善子「だから大丈夫じゃないってば」
果南「って言うか学校まだ!? 過ぎてない!?」
鞠莉「せっかく景色がいいから空中散歩してるのよ」
果南「空は歩けないよ! 散歩なら地面か海の上でしようよ!!」
曜「果南ちゃんが可哀想だからそろそろ戻ろうよ」
鞠莉「そうね。急降下するから掴まってて!」グイッ
果南「うわぁぁあぁぁ!!?」
曜「やーん怖いぃ♡」ギュー
善子「どこ触ってんのよバカぁぁ!!」
鞠莉「学校が見えてきたわ! あと十秒もないわよ!」
果南「死ぬ!! 本当に死ぬ!!!」
曜「鞠莉ちゃん、もしかして今の……善子ちゃんが無事だったってことと掛けてたり?」
鞠莉「What?」
曜「重病もないんでしょ?」
善子「バカなこと言ってないで掴まりなさい!」
鞠莉「ふふ♡」
スッ
バババ……
鞠莉「さて、着いたわよ」
善子「果南さん大丈夫?」
果南「うぇ……気持ち悪い」
曜「やっぱりヘリ用の酔い止めじゃないとダメかぁ」ハァ
鞠莉「高所恐怖症はアルコールでごまかせるけど、むしろ酔っちゃいそうね」
善子「まだその話してたのね」
鞠莉「ヘリの中で吐かれたら最悪よ」
曜「楽しすぎて漏らすかと思った」アハハ
104: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:43:27.47 ID:oMcc4SEV.net
善子「それも嫌ね」
果南「やばい……フラフラしすぎて歩けない」
曜「それじゃ私が」スッ
果南「え?」
曜「善子ちゃんは自分で歩いてね」
善子「歩くわよ。だいぶ楽になってきたし」
曜「よいしょっと……」ズシッ
鞠莉「大丈夫? 善子と違って果南は重たいでしょ」
果南「失礼だね! これでも気にしてるんだから……」
善子「果南さんは太ってるんじゃなくて筋肉の重さのような……」
曜「筋肉は脂肪よりも重たいからね」
鞠莉「それでも、曜より重たいんじゃない?」
曜「だ、大丈夫……果南ちゃんのためだもん」ズシッ
果南「曜ってこんなに優しかったっけ? 好きになっちゃいそう」
善子「だ、ダメよ!!」
鞠莉「冗談よ。本気にしないで」フフッ
果南「あはは。善子、ヤキモチ妬いてるの?」
善子「冗談でもダメ!」
曜「二股でも許してくれる……?」ドキドキ
善子「は?」
曜「冗談だよ」アハハ
善子「果南さん降りて」
果南「え? うん……」ストッ
曜「分かったよ。私は善子ちゃん専用だから……」スッ
善子「わっ、急に持ち上げないで!」フワッ
曜「善子ちゃん軽い!」ピョンピョン
果南「……そんなに私って重い?」
鞠莉「違うわよ。曜は善子のこと大好きだもの……♡」
果南「あぁ、そういうこと」
善子「納得してないで止めなさいってばー!」
果南「やばい……フラフラしすぎて歩けない」
曜「それじゃ私が」スッ
果南「え?」
曜「善子ちゃんは自分で歩いてね」
善子「歩くわよ。だいぶ楽になってきたし」
曜「よいしょっと……」ズシッ
鞠莉「大丈夫? 善子と違って果南は重たいでしょ」
果南「失礼だね! これでも気にしてるんだから……」
善子「果南さんは太ってるんじゃなくて筋肉の重さのような……」
曜「筋肉は脂肪よりも重たいからね」
鞠莉「それでも、曜より重たいんじゃない?」
曜「だ、大丈夫……果南ちゃんのためだもん」ズシッ
果南「曜ってこんなに優しかったっけ? 好きになっちゃいそう」
善子「だ、ダメよ!!」
鞠莉「冗談よ。本気にしないで」フフッ
果南「あはは。善子、ヤキモチ妬いてるの?」
善子「冗談でもダメ!」
曜「二股でも許してくれる……?」ドキドキ
善子「は?」
曜「冗談だよ」アハハ
善子「果南さん降りて」
果南「え? うん……」ストッ
曜「分かったよ。私は善子ちゃん専用だから……」スッ
善子「わっ、急に持ち上げないで!」フワッ
曜「善子ちゃん軽い!」ピョンピョン
果南「……そんなに私って重い?」
鞠莉「違うわよ。曜は善子のこと大好きだもの……♡」
果南「あぁ、そういうこと」
善子「納得してないで止めなさいってばー!」
105: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:44:36.59 ID:oMcc4SEV.net
.
106: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:45:04.57 ID:oMcc4SEV.net
曜「そーれっ!」ピョンピョン
鞠莉「善子が病人なの忘れてない?」
果南「だよね。私も忘れてた」
曜「病人じゃないよね?」
善子「頭が痛くて熱が出てるのよ。担いでぴょんぴょん飛び跳ねるのはやめてほしいわね」ハァ
曜「じゃあ熱が下がって頭が痛くなくなってからのお楽しみだね」
善子「はぁ……頭が痛いわ」
鞠莉「さ、講習に戻らないと。果南もテストが危ないんでしょ?」
果南「まあね。鞠莉やダイヤと違って私は勉強に不向きみたいだし」
曜「私も! 同じだね」アハハ
果南「気が合うね。付き合っちゃう?」
善子「なっ……!?」
曜「……」ドキドキ
鞠莉「やめなさい。善子が可哀想よ」
果南「冗談だよ。善子面白いね」アハハ
善子「人をからかって遊ぶの禁止!」
曜「でも私には善子ちゃんがいるし……」ドキドキ
善子「曜さんもよ!」
曜「うん」
鞠莉「ところで、私と果南は講習に戻るけど……二人はどうする?」
果南「沼津まで行ったなら家で降ろしてあげればよかったね」
鞠莉「あっ……そういうことは早く言ってよ!」
善子「家にヘリが墜落したら大変だもの、いいわよ」
曜「そうだね」アハハ
鞠莉「むっ。失礼しちゃうわね」
曜「大丈夫だよ。善子ちゃんは私が責任を持って送っていくから」
果南「気が利かなくてごめんね?」
善子「そんなの気にしないで。連れて行ってもらえただけですごく感謝してるんだから……」
曜「私も善子ちゃんと空中デートができてよかったよ」
鞠莉「そういうことならいつでも乗せてあげるわよ?」フフッ
鞠莉「善子が病人なの忘れてない?」
果南「だよね。私も忘れてた」
曜「病人じゃないよね?」
善子「頭が痛くて熱が出てるのよ。担いでぴょんぴょん飛び跳ねるのはやめてほしいわね」ハァ
曜「じゃあ熱が下がって頭が痛くなくなってからのお楽しみだね」
善子「はぁ……頭が痛いわ」
鞠莉「さ、講習に戻らないと。果南もテストが危ないんでしょ?」
果南「まあね。鞠莉やダイヤと違って私は勉強に不向きみたいだし」
曜「私も! 同じだね」アハハ
果南「気が合うね。付き合っちゃう?」
善子「なっ……!?」
曜「……」ドキドキ
鞠莉「やめなさい。善子が可哀想よ」
果南「冗談だよ。善子面白いね」アハハ
善子「人をからかって遊ぶの禁止!」
曜「でも私には善子ちゃんがいるし……」ドキドキ
善子「曜さんもよ!」
曜「うん」
鞠莉「ところで、私と果南は講習に戻るけど……二人はどうする?」
果南「沼津まで行ったなら家で降ろしてあげればよかったね」
鞠莉「あっ……そういうことは早く言ってよ!」
善子「家にヘリが墜落したら大変だもの、いいわよ」
曜「そうだね」アハハ
鞠莉「むっ。失礼しちゃうわね」
曜「大丈夫だよ。善子ちゃんは私が責任を持って送っていくから」
果南「気が利かなくてごめんね?」
善子「そんなの気にしないで。連れて行ってもらえただけですごく感謝してるんだから……」
曜「私も善子ちゃんと空中デートができてよかったよ」
鞠莉「そういうことならいつでも乗せてあげるわよ?」フフッ
107: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:45:44.55 ID:oMcc4SEV.net
果南「やめて。お願いだから」
鞠莉「あら? 果南もついてくる気?」
果南「えっいや……鞠莉一人じゃ心配だし」
鞠莉「果南……♡」ドキドキ
「こほん」
曜「あ、ダイヤさん」
果南「ダイヤ!? お、おかえり……」
ダイヤ「鞠莉さん! あんな危険な着陸をするなんて……!」
鞠莉「スレスレだったでしょ?」
果南「死ぬかと思ったよ」ハァ
曜「私は楽しかった」アハハ
善子「わ、私は……」
ダイヤ「そういう問題ではありませんわ!! みなさんを危険な目にあわせるなんて何を考えていますの!?」
鞠莉「えーと、これには海よりも深ーい事情がね?」
ダイヤ「だまらっしゃい! もし次同じようなことがあれば内浦の海に沈めて差し上げますわよ!」
果南「ひぇっ……」
曜「あはは、ダイヤさんならやりかねないな」
善子「でも『次から』なのね」フフッ
ダイヤ「今回は善子さんを病院へ連れて行くとの事情がありましたから……」
ダイヤ「いえ、ここは素直にお礼を言うべきですわね」
ダイヤ「本当に助かりましたわ。ありがとうございます」ペコリ
鞠莉「ふっふーん! こんなこともあろうかと病院に専用ヘリポートを用意しておいてよかったわ」
果南「作ったきり一度も使ってなかったんじゃない?」
鞠莉「ええ」
曜「お役に立てて光栄です」アハハ
善子「立ちたくないわよこんな役」
ダイヤ「それはそうと、善子さんのお母様には連絡しておきましたので……」
善子「あ、ありがとう……助かったわ」
ダイヤ「それから……」グイッ
ギュッ
鞠莉「あら? 果南もついてくる気?」
果南「えっいや……鞠莉一人じゃ心配だし」
鞠莉「果南……♡」ドキドキ
「こほん」
曜「あ、ダイヤさん」
果南「ダイヤ!? お、おかえり……」
ダイヤ「鞠莉さん! あんな危険な着陸をするなんて……!」
鞠莉「スレスレだったでしょ?」
果南「死ぬかと思ったよ」ハァ
曜「私は楽しかった」アハハ
善子「わ、私は……」
ダイヤ「そういう問題ではありませんわ!! みなさんを危険な目にあわせるなんて何を考えていますの!?」
鞠莉「えーと、これには海よりも深ーい事情がね?」
ダイヤ「だまらっしゃい! もし次同じようなことがあれば内浦の海に沈めて差し上げますわよ!」
果南「ひぇっ……」
曜「あはは、ダイヤさんならやりかねないな」
善子「でも『次から』なのね」フフッ
ダイヤ「今回は善子さんを病院へ連れて行くとの事情がありましたから……」
ダイヤ「いえ、ここは素直にお礼を言うべきですわね」
ダイヤ「本当に助かりましたわ。ありがとうございます」ペコリ
鞠莉「ふっふーん! こんなこともあろうかと病院に専用ヘリポートを用意しておいてよかったわ」
果南「作ったきり一度も使ってなかったんじゃない?」
鞠莉「ええ」
曜「お役に立てて光栄です」アハハ
善子「立ちたくないわよこんな役」
ダイヤ「それはそうと、善子さんのお母様には連絡しておきましたので……」
善子「あ、ありがとう……助かったわ」
ダイヤ「それから……」グイッ
ギュッ
108: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:46:20.53 ID:oMcc4SEV.net
善子「え……?」
ダイヤ「あまり心配をかけてはいけませんよ」
善子「は、はい……」ドキドキ
果南「やめなよダイヤ。曜が嫉妬で……」
曜「……」ニコニコ
果南「やっぱりやめなくていいや」
善子「はぁ……」
鞠莉「ダイヤのハグはレア物よ? 大切にしなさい」
善子「え?」
果南「そういえばルビィちゃん以外にしてるの見たことないや」
曜「あはは、本当の姉妹みたいだね」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
果南「?」
善子「えっ」
曜「私、何か変なこと言った?」
ダイヤ「こほん」
鞠莉「さ、さぁ早く教室へ戻りましょ。善子は無理せず保健室で休んでね」
善子「ええ、そうするわ」
果南「今度はちゃんと見ててあげなよ?」
曜「うん。善子ちゃんに辛い思いはさせないよ」
善子「調子がいいんだから……」ハァ
ダイヤ「善子さん、帰りにお母様が迎えに来てくださるとのことですわ。それまてゆっくり休んでください」
曜「ママが来たら何て言ってやろうかな」
善子「やめなさいよ。ママだって仕事なんだから……」
果南「あはは。それじゃ行こっか」
鞠莉「二人きりだからって変なことしちゃだめよ?」
曜「えっ?」
善子「大丈夫よ。曜さんにそんな勇気ないもの」フフッ
ダイヤ「当たり前です! 保健室は体調の優れない生徒が休む場所であって、決して恋人同士のそういう……」
ダイヤ「あまり心配をかけてはいけませんよ」
善子「は、はい……」ドキドキ
果南「やめなよダイヤ。曜が嫉妬で……」
曜「……」ニコニコ
果南「やっぱりやめなくていいや」
善子「はぁ……」
鞠莉「ダイヤのハグはレア物よ? 大切にしなさい」
善子「え?」
果南「そういえばルビィちゃん以外にしてるの見たことないや」
曜「あはは、本当の姉妹みたいだね」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
果南「?」
善子「えっ」
曜「私、何か変なこと言った?」
ダイヤ「こほん」
鞠莉「さ、さぁ早く教室へ戻りましょ。善子は無理せず保健室で休んでね」
善子「ええ、そうするわ」
果南「今度はちゃんと見ててあげなよ?」
曜「うん。善子ちゃんに辛い思いはさせないよ」
善子「調子がいいんだから……」ハァ
ダイヤ「善子さん、帰りにお母様が迎えに来てくださるとのことですわ。それまてゆっくり休んでください」
曜「ママが来たら何て言ってやろうかな」
善子「やめなさいよ。ママだって仕事なんだから……」
果南「あはは。それじゃ行こっか」
鞠莉「二人きりだからって変なことしちゃだめよ?」
曜「えっ?」
善子「大丈夫よ。曜さんにそんな勇気ないもの」フフッ
ダイヤ「当たり前です! 保健室は体調の優れない生徒が休む場所であって、決して恋人同士のそういう……」
109: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:46:59.30 ID:oMcc4SEV.net
果南「ダイヤ?」
ダイヤ「と、とにかく場をわきまえた行動をとること! 以上ですわ!!」カァアア
善子「えぇ……」
鞠莉「ダイヤはたまーにやっちゃうのよね。お墓に入っちゃうの」
果南「鞠莉、それ死んでる」
曜「ダイヤさん可愛いなぁ……」ニヤニヤ
善子「ちょっと曜さん?」
……
保健室
曜「ふぅ……やっと戻ってこれたね」
善子「そうね……」
曜「どうする?」
善子「どうするって?」
曜「ダイヤさんが言ってたじゃん。恋人同士のそういうことをするのは……って」
善子「し、しないわよ!」カァアア
曜「したくないの?」
善子「それは……したいけど」ボソボソ
曜「いいよ」
善子「本当に?」
曜「本当だよ。それて善子ちゃんの元気が出るなら」
善子「……私のためにしてくれるの?」
曜「そうだよ?」
善子「ならやめとくわ」
曜「えっ、何で? しないの?」
善子「私のために無理はしてほしくないから」
曜「別に無理してるわけじゃ……」
善子「曜さんはしたいの?」
曜「した……」
善子「私のためじゃなくて、曜さん自身の意思で答えて」
曜「……」
ダイヤ「と、とにかく場をわきまえた行動をとること! 以上ですわ!!」カァアア
善子「えぇ……」
鞠莉「ダイヤはたまーにやっちゃうのよね。お墓に入っちゃうの」
果南「鞠莉、それ死んでる」
曜「ダイヤさん可愛いなぁ……」ニヤニヤ
善子「ちょっと曜さん?」
……
保健室
曜「ふぅ……やっと戻ってこれたね」
善子「そうね……」
曜「どうする?」
善子「どうするって?」
曜「ダイヤさんが言ってたじゃん。恋人同士のそういうことをするのは……って」
善子「し、しないわよ!」カァアア
曜「したくないの?」
善子「それは……したいけど」ボソボソ
曜「いいよ」
善子「本当に?」
曜「本当だよ。それて善子ちゃんの元気が出るなら」
善子「……私のためにしてくれるの?」
曜「そうだよ?」
善子「ならやめとくわ」
曜「えっ、何で? しないの?」
善子「私のために無理はしてほしくないから」
曜「別に無理してるわけじゃ……」
善子「曜さんはしたいの?」
曜「した……」
善子「私のためじゃなくて、曜さん自身の意思で答えて」
曜「……」
110: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:48:08.95 ID:oMcc4SEV.net
.
111: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:48:44.92 ID:oMcc4SEV.net
善子「曜さんっておしっこも女の子も大好きなのに、そういうことにはあんまり興味がないのね」フフッ
曜「そういう目では見てないからね」
善子「私のことも……」
曜「善子ちゃんは特別」
善子「……」
曜「約束、ちゃんと覚えてるよ」
曜「善子ちゃんのお願いは聞かない。私は私の意思で善子ちゃんと……」
善子「……」ドキドキ
曜「おしっこを飲み合いたい」
善子「えっ」
曜「で、でも私もね! 善子ちゃんに無理はしてほしくないから!」
善子「そう……」
曜「だから善子ちゃんが私に飲ませたくなったら……」
曜「それか私のを飲みたくなったら、そのときは一緒にしようね」
善子「ならないわよ」
曜「うっ……まだ分からないよ。いつかなるかもしれないじゃん」
善子「ならないわ。絶対に」
曜「じゃあ我慢する……」
善子「で、でも曜さんがどうしてもって言うなら……今日くらいは」
曜「いいよ、無理しなくて」
善子「我慢できるの?」
曜「できるよ。善子ちゃんのためなら」
善子「……」ハァ
曜「な、何?」
善子「もうやめましょ」
曜「何をやめるの? まさか私と付き合うのを……」
善子「お願い禁止を、よ」
曜「え?」
善子「結局これじゃ前と変わらないじゃない」
善子「ううん、それどころかややこしくなってる」
曜「そういう目では見てないからね」
善子「私のことも……」
曜「善子ちゃんは特別」
善子「……」
曜「約束、ちゃんと覚えてるよ」
曜「善子ちゃんのお願いは聞かない。私は私の意思で善子ちゃんと……」
善子「……」ドキドキ
曜「おしっこを飲み合いたい」
善子「えっ」
曜「で、でも私もね! 善子ちゃんに無理はしてほしくないから!」
善子「そう……」
曜「だから善子ちゃんが私に飲ませたくなったら……」
曜「それか私のを飲みたくなったら、そのときは一緒にしようね」
善子「ならないわよ」
曜「うっ……まだ分からないよ。いつかなるかもしれないじゃん」
善子「ならないわ。絶対に」
曜「じゃあ我慢する……」
善子「で、でも曜さんがどうしてもって言うなら……今日くらいは」
曜「いいよ、無理しなくて」
善子「我慢できるの?」
曜「できるよ。善子ちゃんのためなら」
善子「……」ハァ
曜「な、何?」
善子「もうやめましょ」
曜「何をやめるの? まさか私と付き合うのを……」
善子「お願い禁止を、よ」
曜「え?」
善子「結局これじゃ前と変わらないじゃない」
善子「ううん、それどころかややこしくなってる」
112: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:49:19.10 ID:oMcc4SEV.net
曜「ややこしく?」
善子「本音が言えなくなる約束なら……そんなの守らなくていいわ」
曜「いいの?」
善子「いいわよ」
曜「分かった」
善子「私がそう言うなら、なんて言わないでよね」
曜「言わないよ」
善子「安心したわ。危うく堂々巡りになるところだった」
曜「じゃあ私のお願い。善子ちゃんのおしっこを飲ませてください」
善子「えっ、ちょっと」
曜「お願い禁止、は禁止だよ?」
善子「そもそもお願い禁止されてたのって私だけじゃ……」
曜「あー、そういえばそうだね。じゃあ善子ちゃんのお願いを聞こう」
善子「そうよ。私のお願い……」
曜「服、脱いだ方がいい?」
善子「え?」
曜「私とそういうことしたいんでしょ? いいよ」
善子「ち、違……」
曜「さっきそう言ってたじゃん」
善子「言ったけどあれは……そういうのじゃなくて」
曜「お願いじゃないの?」
善子「……」
曜「じゃあ改めて聞くね。私にお願いしたいことは?」
善子「わ、私と……」
曜「善子ちゃんと?」
善子「その……」
曜「ほら、言ってみて?」ニヤニヤ
善子「……」カァアア
曜「私と『アレ』してください、って」
善子「わ、わた……」
善子「本音が言えなくなる約束なら……そんなの守らなくていいわ」
曜「いいの?」
善子「いいわよ」
曜「分かった」
善子「私がそう言うなら、なんて言わないでよね」
曜「言わないよ」
善子「安心したわ。危うく堂々巡りになるところだった」
曜「じゃあ私のお願い。善子ちゃんのおしっこを飲ませてください」
善子「えっ、ちょっと」
曜「お願い禁止、は禁止だよ?」
善子「そもそもお願い禁止されてたのって私だけじゃ……」
曜「あー、そういえばそうだね。じゃあ善子ちゃんのお願いを聞こう」
善子「そうよ。私のお願い……」
曜「服、脱いだ方がいい?」
善子「え?」
曜「私とそういうことしたいんでしょ? いいよ」
善子「ち、違……」
曜「さっきそう言ってたじゃん」
善子「言ったけどあれは……そういうのじゃなくて」
曜「お願いじゃないの?」
善子「……」
曜「じゃあ改めて聞くね。私にお願いしたいことは?」
善子「わ、私と……」
曜「善子ちゃんと?」
善子「その……」
曜「ほら、言ってみて?」ニヤニヤ
善子「……」カァアア
曜「私と『アレ』してください、って」
善子「わ、わた……」
113: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:49:59.78 ID:oMcc4SEV.net
曜「はーい、時間切れ! 残念でした!!」
善子「えっ? えっ!?」
曜「私のターンです。いくよ」
善子「やっ、おしっこは……今は出ないから……」カァアア
曜「私と……」
善子「私の側にいて」
曜「え?」
善子「私の側にいて! これがお願い!」
曜「そんなことでいいの?」
善子「そんなことって……これでも本気なんだけど」
曜「そんなの当たり前じゃん。お願いされるまでもないよ」
善子「う……。曜さんは?」
曜「私のお願い?」
善子「そうよ。やっぱりおしっこ?」
曜「キス、してもいい?」
善子「……」
曜「お願い」
善子「ええ」
曜「それじゃいくよ……」スッ
善子「っ!!」グイッ
曜「え」
善子「たまには私から……」
チュッ
曜「え、え……?」カァアア
善子「曜さんがお願いしたんだからね……?」
チュルッ
曜「や、やだ……」
善子「嫌?」
曜「嫌……じゃないけど」
善子「じゃあ何よ」
善子「えっ? えっ!?」
曜「私のターンです。いくよ」
善子「やっ、おしっこは……今は出ないから……」カァアア
曜「私と……」
善子「私の側にいて」
曜「え?」
善子「私の側にいて! これがお願い!」
曜「そんなことでいいの?」
善子「そんなことって……これでも本気なんだけど」
曜「そんなの当たり前じゃん。お願いされるまでもないよ」
善子「う……。曜さんは?」
曜「私のお願い?」
善子「そうよ。やっぱりおしっこ?」
曜「キス、してもいい?」
善子「……」
曜「お願い」
善子「ええ」
曜「それじゃいくよ……」スッ
善子「っ!!」グイッ
曜「え」
善子「たまには私から……」
チュッ
曜「え、え……?」カァアア
善子「曜さんがお願いしたんだからね……?」
チュルッ
曜「や、やだ……」
善子「嫌?」
曜「嫌……じゃないけど」
善子「じゃあ何よ」
114: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:50:35.21 ID:oMcc4SEV.net
曜「キスされるのって……こんなに恥ずかしいんだね……」カァアア
善子「そういうことを私にしてるのよ」チュッ
レロッ……
曜「あ♡♡」ビクッ
善子「ふふ。いつも私には平気でするくせに」
チュパッ
曜「だめ……♡ 頭が、おかしく……♡♡」
善子「いいわよ。おかしくなっても」
曜「やだ……やだよそんなの」
善子「本当に嫌なら、私を突き飛ばしてみなさい」
チュッ
曜「怖いよ……」
善子「怖くないわ」スッ
ナデナデ
曜「うん……♡」トローン
善子「ねぇ曜さん……」
チュルッ
曜「何……?」
善子「耳貸して」スッ
曜「あっ……♡」ビクッ
善子「『好き』」ボソッ
曜「…………っ!!」ブルッ
ショワァ
善子「え?」
曜「だ、ダメだよ善子ちゃん……。耳元でそんなこと言われたら」ビクッ
ポタポタ
善子「我慢できなかったの? ふふっ……」スッ
曜「も、もうやめて……」
善子「今日だけ……だからね?」スルッ
曜「やっ……脱がせちゃ……♡」
善子「そういうことを私にしてるのよ」チュッ
レロッ……
曜「あ♡♡」ビクッ
善子「ふふ。いつも私には平気でするくせに」
チュパッ
曜「だめ……♡ 頭が、おかしく……♡♡」
善子「いいわよ。おかしくなっても」
曜「やだ……やだよそんなの」
善子「本当に嫌なら、私を突き飛ばしてみなさい」
チュッ
曜「怖いよ……」
善子「怖くないわ」スッ
ナデナデ
曜「うん……♡」トローン
善子「ねぇ曜さん……」
チュルッ
曜「何……?」
善子「耳貸して」スッ
曜「あっ……♡」ビクッ
善子「『好き』」ボソッ
曜「…………っ!!」ブルッ
ショワァ
善子「え?」
曜「だ、ダメだよ善子ちゃん……。耳元でそんなこと言われたら」ビクッ
ポタポタ
善子「我慢できなかったの? ふふっ……」スッ
曜「も、もうやめて……」
善子「今日だけ……だからね?」スルッ
曜「やっ……脱がせちゃ……♡」
115: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 12:51:17.00 ID:oMcc4SEV.net
ジョボボ
善子「ん……」チュッ
曜「ひゃぁ……♡♡」ビクッ
善子「……」ゴクッ
曜「善子ちゃん……私のおしっこ♡」
善子「……」ゴクッ
曜「あぁ……♡♡」ブルッ
善子「……」チュルッ
曜「やだ……もう終わっちゃう……」
善子「ぷはっ……」
チョロロ
善子「こ、これはお礼よ」
曜「え……?」ハァハァ
善子「今日はありがと」
曜「ううん……」
善子「もしかして……興奮してる?」
曜「し、してないよ」ハァハァ
善子「してるじゃない」
曜「善子ちゃんだって……同じだよ」
善子「私は曜さんに、でも曜さんはおしっこにでしょ」
曜「よ、善子ちゃんにだよ……」ハァハァ
善子「やっぱり病気よ、それ」
曜「え……」
善子「たぶん死んでも治らないわね」フフッ
曜「治療薬は……」
善子「私とのキス、でしょ?」
不治の病編 終わり
善子「ん……」チュッ
曜「ひゃぁ……♡♡」ビクッ
善子「……」ゴクッ
曜「善子ちゃん……私のおしっこ♡」
善子「……」ゴクッ
曜「あぁ……♡♡」ブルッ
善子「……」チュルッ
曜「やだ……もう終わっちゃう……」
善子「ぷはっ……」
チョロロ
善子「こ、これはお礼よ」
曜「え……?」ハァハァ
善子「今日はありがと」
曜「ううん……」
善子「もしかして……興奮してる?」
曜「し、してないよ」ハァハァ
善子「してるじゃない」
曜「善子ちゃんだって……同じだよ」
善子「私は曜さんに、でも曜さんはおしっこにでしょ」
曜「よ、善子ちゃんにだよ……」ハァハァ
善子「やっぱり病気よ、それ」
曜「え……」
善子「たぶん死んでも治らないわね」フフッ
曜「治療薬は……」
善子「私とのキス、でしょ?」
不治の病編 終わり
117: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 14:09:40.37 ID:oMcc4SEV.net
読み返したら誤字脱字だらけで凹む……
若干不穏なサブタイトルでしたが中身はいつもの感じにしたつもりです
おしっこが好きすぎるのも病気ですが
好きな人を好きすぎるのも病気かもしれません
改めて考えるとこの二人の「好き」はかなり歪んでますね
先生の診断はそれっぽく書いただけなのであまり突っ込まないでください
(MRIは実体験です)
(今のは静かになったと聞きますがどうなんでしょう?)
>>116
読んでくださってありがとうございます
曜ママ……そうですね、曜ちゃんとお母さんは善子ちゃんとママほど近い関係ではないと思っているので(個人的にですが)
でもさすがに娘たちがこんな目にあって親が全く出てこないのも不自然ですし
ママのエピソードも書きたいとは思っていたので次回あたりでママたちを登場させたいと思います
(すっかり忘れてるかと思いますが、曜ちゃんのおしっこ好きはお母さん譲りです)
(きっと娘たち以上にハードなおしっこ趣味でしょうが、ママ同士のアレコレは書きません)
(さすがに需要ないでしょうし……)
バレンタインも近いのに劇中ではまだ冬休み……
もうちょっと頑張って書きます
若干不穏なサブタイトルでしたが中身はいつもの感じにしたつもりです
おしっこが好きすぎるのも病気ですが
好きな人を好きすぎるのも病気かもしれません
改めて考えるとこの二人の「好き」はかなり歪んでますね
先生の診断はそれっぽく書いただけなのであまり突っ込まないでください
(MRIは実体験です)
(今のは静かになったと聞きますがどうなんでしょう?)
>>116
読んでくださってありがとうございます
曜ママ……そうですね、曜ちゃんとお母さんは善子ちゃんとママほど近い関係ではないと思っているので(個人的にですが)
でもさすがに娘たちがこんな目にあって親が全く出てこないのも不自然ですし
ママのエピソードも書きたいとは思っていたので次回あたりでママたちを登場させたいと思います
(すっかり忘れてるかと思いますが、曜ちゃんのおしっこ好きはお母さん譲りです)
(きっと娘たち以上にハードなおしっこ趣味でしょうが、ママ同士のアレコレは書きません)
(さすがに需要ないでしょうし……)
バレンタインも近いのに劇中ではまだ冬休み……
もうちょっと頑張って書きます
122: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:04:57.82 ID:oMcc4SEV.net
レスありがとうございます
おまけ……というほどのものでもないですが
曜ちゃんママ善子ちゃんママも出てくる話を短めに書いたのでよければ読んでください
(おしっこ要素はないですごめんなさい)
あと
>>121
説明しなくていいから……
おまけ……というほどのものでもないですが
曜ちゃんママ善子ちゃんママも出てくる話を短めに書いたのでよければ読んでください
(おしっこ要素はないですごめんなさい)
あと
>>121
説明しなくていいから……
123: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:05:48.30 ID:oMcc4SEV.net
【料理教室編】
*
夕方 保健室
ガラ
「遅くなってごめんなさい……」
曜「すぅ……」
善子「むにゃ……」
善子ママ「よく寝てるわ。起こしちゃ可哀想ね」
曜「善子ちゃん……」スゥ
善子「そこはだめだって……言ってるじゃない……」ムニャ
善子ママ「えっと……」
ガラガラ
千歌「二人とも、おやつの差し入れだよー」
梨子「……って、善子ちゃんのお母さん?」
善子ママ「あら、久しぶりね」
千歌「善子ちゃんなら熱も下がって寝てますよ」
善子ママ「そう……。ダイヤちゃんから連絡を貰ったときはびっくりしたわよ」
梨子「……」
千歌「仕事、そんなに大切ですか」
梨子「千歌ちゃん。そんな言い方は……」
善子ママ「曜ちゃんから状況は聞いてたから……」
千歌「きっと曜ちゃんのことだから、私に任せてくださいー、なんて言ったんじゃないの」
善子ママ「三十分おきくらいに善子の体温と……汗の味と……それから『可愛いです』って送られてきてたわ」
梨子「え」
善子ママ「こんな感じよ」スッ
曜♡善子ちゃん:三十七度、だいぶ落ち着いてきたみたいです
曜♡善子ちゃん:汗は舐め
曜♡善子ちゃん:汗は拭いても拭いても出てくるけど、寒気は収まってきたみたい
曜♡善子ちゃん:ちょっとしょっぱい
*
夕方 保健室
ガラ
「遅くなってごめんなさい……」
曜「すぅ……」
善子「むにゃ……」
善子ママ「よく寝てるわ。起こしちゃ可哀想ね」
曜「善子ちゃん……」スゥ
善子「そこはだめだって……言ってるじゃない……」ムニャ
善子ママ「えっと……」
ガラガラ
千歌「二人とも、おやつの差し入れだよー」
梨子「……って、善子ちゃんのお母さん?」
善子ママ「あら、久しぶりね」
千歌「善子ちゃんなら熱も下がって寝てますよ」
善子ママ「そう……。ダイヤちゃんから連絡を貰ったときはびっくりしたわよ」
梨子「……」
千歌「仕事、そんなに大切ですか」
梨子「千歌ちゃん。そんな言い方は……」
善子ママ「曜ちゃんから状況は聞いてたから……」
千歌「きっと曜ちゃんのことだから、私に任せてくださいー、なんて言ったんじゃないの」
善子ママ「三十分おきくらいに善子の体温と……汗の味と……それから『可愛いです』って送られてきてたわ」
梨子「え」
善子ママ「こんな感じよ」スッ
曜♡善子ちゃん:三十七度、だいぶ落ち着いてきたみたいです
曜♡善子ちゃん:汗は舐め
曜♡善子ちゃん:汗は拭いても拭いても出てくるけど、寒気は収まってきたみたい
曜♡善子ちゃん:ちょっとしょっぱい
124: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:06:22.84 ID:oMcc4SEV.net
曜♡善子ちゃん:(善子ちゃんの写真)
曜♡善子ちゃん:寝顔も可愛いです♡
千歌「うわぁ……」
梨子「何やってるの曜ちゃん……」ハァ
善子ママ「こんなに大切にしてくれる先輩がいて、善子は幸せね」フフッ
千歌「ど、どうだろう」
梨子「うーん……」
善子ママ「ありがとうね。今度何かご馳走するから」
千歌「いいんですか!?」
梨子「そんな、気を遣わないでください。大したことはしてないですし……」
善子ママ「そういえばヘリコプターで病院へ連れて行ってくださったとか……」
千歌「鞠莉ちゃんだね」
梨子「なかなか思い切ったことをするよね……」
善子ママ「それにしても……まさか善子がねぇ」
千歌「?」
善子ママ「曜ちゃんとケンカしたことがそんなにショックだったとは思わなかったわ」
梨子「えっと……」
善子ママ「あっ、ごめんなさい。二人は聞いたかしら……?」
善子ママ「善子、ちょっと心がね、不安定みたいで」
千歌「……」
善子ママ「お医者さんの話では特に問題ないみたいなんだけど、私は……仕事上あまり側にいてあげられないから」
善子ママ「曜ちゃんには本当に助けられたわ」
善子ママ「もちろんあなたたちにもね」フフッ
梨子「わ、私も……寝不足と風邪だと思って」
善子ママ「……」
千歌「全部曜ちゃんのせいですよ」
善子ママ「え?」
千歌「曜ちゃんがあまりにも善子ちゃんを分かってあげようとしないから……」
千歌「それで善子ちゃんは、こんなことに」
梨子「……」
曜♡善子ちゃん:寝顔も可愛いです♡
千歌「うわぁ……」
梨子「何やってるの曜ちゃん……」ハァ
善子ママ「こんなに大切にしてくれる先輩がいて、善子は幸せね」フフッ
千歌「ど、どうだろう」
梨子「うーん……」
善子ママ「ありがとうね。今度何かご馳走するから」
千歌「いいんですか!?」
梨子「そんな、気を遣わないでください。大したことはしてないですし……」
善子ママ「そういえばヘリコプターで病院へ連れて行ってくださったとか……」
千歌「鞠莉ちゃんだね」
梨子「なかなか思い切ったことをするよね……」
善子ママ「それにしても……まさか善子がねぇ」
千歌「?」
善子ママ「曜ちゃんとケンカしたことがそんなにショックだったとは思わなかったわ」
梨子「えっと……」
善子ママ「あっ、ごめんなさい。二人は聞いたかしら……?」
善子ママ「善子、ちょっと心がね、不安定みたいで」
千歌「……」
善子ママ「お医者さんの話では特に問題ないみたいなんだけど、私は……仕事上あまり側にいてあげられないから」
善子ママ「曜ちゃんには本当に助けられたわ」
善子ママ「もちろんあなたたちにもね」フフッ
梨子「わ、私も……寝不足と風邪だと思って」
善子ママ「……」
千歌「全部曜ちゃんのせいですよ」
善子ママ「え?」
千歌「曜ちゃんがあまりにも善子ちゃんを分かってあげようとしないから……」
千歌「それで善子ちゃんは、こんなことに」
梨子「……」
125: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:06:57.24 ID:oMcc4SEV.net
善子ママ「それは違うわよ。善子が曜ちゃんに甘えてるだけ……」
善子ママ「曜ちゃんは絶対に善子を責めたりしないから」
善子ママ「善子だって、曜ちゃんは怒らないって分かっててやってるのよ」
善子ママ「……」
千歌「二人が付き合うこと、反対ですか?」
善子ママ「私? ううん。どうして?」
千歌「曜ちゃんが全部悪いわけじゃなくても、曜ちゃんと付き合ってから善子ちゃんの様子が変なのは確かだし……」
千歌「本当に二人のためになってるのかな? って思っちゃう」
梨子「……」
千歌「まさか梨子ちゃんに乗り換えようとするなんて」ボソッ
梨子「ちょっと言い方! すみません……」ペコリ
善子ママ「自分が選んだことだもの、どんなに辛いことがあってもそれは仕方のないことよ」
善子ママ「それに……曜ちゃんと付き合い始めてからなんだけどね」
善子ママ「善子が家でもよく笑ってくれるようになったの」
千歌「え……」
善子ママ「おねしょは相変わらずだけど」フフッ
梨子「ん?」
善子ママ「あっ、何でもないわ! 今のは忘れて」
善子ママ「とにかく、善子が変わるきっかけになったのは確かよ」
善子ママ「スクールアイドルを始めてから善子はだいぶ明るくなったし、外へ行くようになったけれど」
善子ママ「ここ数週間で急にね。大人になった気がするわ」
千歌「そうですか……」
梨子「うん……それは私も思うかな」
千歌「梨子ちゃんも?」
梨子「今日の善子ちゃんは久しぶりに子どもっぽくて、何だか懐かしく思えたりして」クスクス
善子ママ「……」
梨子「あ、ごめんなさい……」
善子ママ「本当、いい友達に恵まれたわね」ナデナデ
善子「んぅ……」
千歌「まあ、二人が望んだことだもん。私たちは応援するしかないよね」
善子ママ「曜ちゃんは絶対に善子を責めたりしないから」
善子ママ「善子だって、曜ちゃんは怒らないって分かっててやってるのよ」
善子ママ「……」
千歌「二人が付き合うこと、反対ですか?」
善子ママ「私? ううん。どうして?」
千歌「曜ちゃんが全部悪いわけじゃなくても、曜ちゃんと付き合ってから善子ちゃんの様子が変なのは確かだし……」
千歌「本当に二人のためになってるのかな? って思っちゃう」
梨子「……」
千歌「まさか梨子ちゃんに乗り換えようとするなんて」ボソッ
梨子「ちょっと言い方! すみません……」ペコリ
善子ママ「自分が選んだことだもの、どんなに辛いことがあってもそれは仕方のないことよ」
善子ママ「それに……曜ちゃんと付き合い始めてからなんだけどね」
善子ママ「善子が家でもよく笑ってくれるようになったの」
千歌「え……」
善子ママ「おねしょは相変わらずだけど」フフッ
梨子「ん?」
善子ママ「あっ、何でもないわ! 今のは忘れて」
善子ママ「とにかく、善子が変わるきっかけになったのは確かよ」
善子ママ「スクールアイドルを始めてから善子はだいぶ明るくなったし、外へ行くようになったけれど」
善子ママ「ここ数週間で急にね。大人になった気がするわ」
千歌「そうですか……」
梨子「うん……それは私も思うかな」
千歌「梨子ちゃんも?」
梨子「今日の善子ちゃんは久しぶりに子どもっぽくて、何だか懐かしく思えたりして」クスクス
善子ママ「……」
梨子「あ、ごめんなさい……」
善子ママ「本当、いい友達に恵まれたわね」ナデナデ
善子「んぅ……」
千歌「まあ、二人が望んだことだもん。私たちは応援するしかないよね」
126: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:07:30.92 ID:oMcc4SEV.net
梨子「そうだね。ちょっと心配だったけど、二人ならたぶん大丈夫……」
善子ママ「ありがとう。二人はもう帰るところ?」
千歌「あ、はい。さっき練習が終わって、その帰りに来てみました」
梨子「これ……差し入れなのでよかったら」スッ
善子ママ「いいわよ、こんな……貰っちゃ悪いわ」
千歌「たまには善子ちゃんと一緒にいてあげてください」
善子ママ「……」
千歌「曜ちゃんがいるから寂しくない? そんなことないです」
千歌「さっきだって……寝言で『ママ』って言ってました」
善子ママ「分かったわ。ちょうど明日は休みを貰えたから……側にいてあげるつもりよ」
梨子「そうですか。よかったです……」ホッ
千歌「じゃあ私たちはこれで……」スッ
梨子「お邪魔しました……」
善子ママ「ええ。本当に……ありがとう」
ガラッ
ストンッ
善子ママ「……」
善子「ママぁ……」ムニャ
善子ママ「ごめんね……寂しい思いをさせてしまって……」ナデナデ
曜「だからもう出ないって……」
善子ママ「曜ちゃんもそうなのかしら? お母さんとはあまり……」
曜「ばぶ……」
善子ママ「……えーと」
善子ママ「今のは聞かなかったことにしましょう」
善子「わぁあ!!?」バサッ
善子ママ「きゃっ!?」ビクッ
善子「ゆ、夢か……」ハァハァ
善子ママ「大丈夫? すごい汗だけど……」
善子「ママ……? どうしてママがここに……」
善子ママ「ごめんなさい、遅くなってしまって」
善子ママ「ありがとう。二人はもう帰るところ?」
千歌「あ、はい。さっき練習が終わって、その帰りに来てみました」
梨子「これ……差し入れなのでよかったら」スッ
善子ママ「いいわよ、こんな……貰っちゃ悪いわ」
千歌「たまには善子ちゃんと一緒にいてあげてください」
善子ママ「……」
千歌「曜ちゃんがいるから寂しくない? そんなことないです」
千歌「さっきだって……寝言で『ママ』って言ってました」
善子ママ「分かったわ。ちょうど明日は休みを貰えたから……側にいてあげるつもりよ」
梨子「そうですか。よかったです……」ホッ
千歌「じゃあ私たちはこれで……」スッ
梨子「お邪魔しました……」
善子ママ「ええ。本当に……ありがとう」
ガラッ
ストンッ
善子ママ「……」
善子「ママぁ……」ムニャ
善子ママ「ごめんね……寂しい思いをさせてしまって……」ナデナデ
曜「だからもう出ないって……」
善子ママ「曜ちゃんもそうなのかしら? お母さんとはあまり……」
曜「ばぶ……」
善子ママ「……えーと」
善子ママ「今のは聞かなかったことにしましょう」
善子「わぁあ!!?」バサッ
善子ママ「きゃっ!?」ビクッ
善子「ゆ、夢か……」ハァハァ
善子ママ「大丈夫? すごい汗だけど……」
善子「ママ……? どうしてママがここに……」
善子ママ「ごめんなさい、遅くなってしまって」
127: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:08:14.52 ID:oMcc4SEV.net
善子「……別に。無理して来てくれなくてもよかったのに」
善子ママ「いちばん辛いときに来られなくて……本当に」
善子「大丈夫よ。曜さんがいてくれたから……」ナデナデ
曜「すぅ……」
善子ママ「曜ちゃんも疲れたのね」ナデナデ
曜「うへへ……」ニヤニヤ
善子「わっ、気持ち悪い」
善子ママ「幸せそうね……」
善子「それで……迎えに来てくれたのよね? せっかくだし曜さんも乗せていってくれる?」
善子ママ「当たり前でしょ。これだけやってくれたんだもの、家まで送るくらいじゃ返せないわね」スッ
曜「……」ムニャ
善子ママ「善子、自分で歩ける?」
善子「え? ええ……」
善子ママ「曜ちゃんは私が連れて行くから」グイッ
善子「起こせばいいのに」
善子ママ「何言ってるの。善子の看病で疲れてるのよ」
曜「……」スー
善子「まあ……今日くらいはいいか」
善子ママ「さ、帰りましょ。今日は曜ちゃんのお母さんも早く帰るって言ってたわ」
善子「……何で?」
善子ママ「ん?」
善子「曜さんは別に調子悪くないわよ」
善子ママ「あのねぇ……。ケンカして凹んでたのが自分だけだと思ったら大間違いよ」
善子「え……」
善子ママ「曜ちゃんだって、善子が思ってるよりずっと傷ついてたんだからね」
善子「……」
善子ママ「もう少し、曜ちゃんのことも考えてあげなきゃダメよ?」
善子「うん……」
善子ママ「恋人なんだから」
善子「曜さん……」ナデナデ
善子ママ「いちばん辛いときに来られなくて……本当に」
善子「大丈夫よ。曜さんがいてくれたから……」ナデナデ
曜「すぅ……」
善子ママ「曜ちゃんも疲れたのね」ナデナデ
曜「うへへ……」ニヤニヤ
善子「わっ、気持ち悪い」
善子ママ「幸せそうね……」
善子「それで……迎えに来てくれたのよね? せっかくだし曜さんも乗せていってくれる?」
善子ママ「当たり前でしょ。これだけやってくれたんだもの、家まで送るくらいじゃ返せないわね」スッ
曜「……」ムニャ
善子ママ「善子、自分で歩ける?」
善子「え? ええ……」
善子ママ「曜ちゃんは私が連れて行くから」グイッ
善子「起こせばいいのに」
善子ママ「何言ってるの。善子の看病で疲れてるのよ」
曜「……」スー
善子「まあ……今日くらいはいいか」
善子ママ「さ、帰りましょ。今日は曜ちゃんのお母さんも早く帰るって言ってたわ」
善子「……何で?」
善子ママ「ん?」
善子「曜さんは別に調子悪くないわよ」
善子ママ「あのねぇ……。ケンカして凹んでたのが自分だけだと思ったら大間違いよ」
善子「え……」
善子ママ「曜ちゃんだって、善子が思ってるよりずっと傷ついてたんだからね」
善子「……」
善子ママ「もう少し、曜ちゃんのことも考えてあげなきゃダメよ?」
善子「うん……」
善子ママ「恋人なんだから」
善子「曜さん……」ナデナデ
128: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:08:50.09 ID:oMcc4SEV.net
曜「ひゃあ!!?」ブルッ
善子ママ「あら? 目が覚めた?」
曜「え……嘘、私寝ちゃってた!? 善子ちゃんは!?」
善子「ここにいるわよ」
曜「善子ちゃんが歩いてる……。もう大丈夫なの?」
善子「まだ体がだるいけど……フラフラはしなくなったわ」
曜「そっか……本当に」グスッ
曜「よかったぁ」ポロポロ
善子「わっ、何で泣くのよ気持ち悪いわね」
善子ママ「善子?」
善子「あ……気持ち悪いは言いすぎたわ」
曜「私……善子ちゃんのママにおんぶされてるよ……」グスッ
善子「えっ」
曜「幸せすぎて夢みたい……」
善子ママ「……」
善子「降りて」
曜「えへへ……ママ♡」スリスリ
善子「降りなさいよこの!」グイグイ
善子ママ「あっ善子……」ツルッ
ドシーン!
善子「よ、曜さん大丈夫? ううん、悪いのは曜さんだし……」
曜「目が覚めた」
善子ママ「そ、そう……無事そうでよかったわ」
曜「えーと、迎えに来てくれたんですか? ありがとうございます」
善子ママ「曜ちゃんこそ、善子の側にいてくれて……本当にありがとう」
曜「やだな、恋人なんですから……」エヘヘ
善子「ありがと」
曜「ん?」
善子「ありがと! 行くわよママ。曜さんは歩いて帰るからいいって」
善子ママ「乗っていきなさい」
善子ママ「あら? 目が覚めた?」
曜「え……嘘、私寝ちゃってた!? 善子ちゃんは!?」
善子「ここにいるわよ」
曜「善子ちゃんが歩いてる……。もう大丈夫なの?」
善子「まだ体がだるいけど……フラフラはしなくなったわ」
曜「そっか……本当に」グスッ
曜「よかったぁ」ポロポロ
善子「わっ、何で泣くのよ気持ち悪いわね」
善子ママ「善子?」
善子「あ……気持ち悪いは言いすぎたわ」
曜「私……善子ちゃんのママにおんぶされてるよ……」グスッ
善子「えっ」
曜「幸せすぎて夢みたい……」
善子ママ「……」
善子「降りて」
曜「えへへ……ママ♡」スリスリ
善子「降りなさいよこの!」グイグイ
善子ママ「あっ善子……」ツルッ
ドシーン!
善子「よ、曜さん大丈夫? ううん、悪いのは曜さんだし……」
曜「目が覚めた」
善子ママ「そ、そう……無事そうでよかったわ」
曜「えーと、迎えに来てくれたんですか? ありがとうございます」
善子ママ「曜ちゃんこそ、善子の側にいてくれて……本当にありがとう」
曜「やだな、恋人なんですから……」エヘヘ
善子「ありがと」
曜「ん?」
善子「ありがと! 行くわよママ。曜さんは歩いて帰るからいいって」
善子ママ「乗っていきなさい」
129: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:10:04.19 ID:oMcc4SEV.net
.
130: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:10:38.47 ID:oMcc4SEV.net
曜「私もいいんですか?」
善子「ダメ。家まで歩いて帰るの。バスもなし」
曜「冷たい……」
善子ママ「そんなにいじわる言うと嫌われちゃうわよ?」
善子「ならないわよ」
曜「うん、ならないよ」
善子「ほらね?」
善子ママ「う、うん……」
曜「いいよ、ママの車より先に着いてやるんだから!」
善子ママ「いいから乗っていきなさい。もう外は暗いし……」
善子ママ「善子の看病で疲れたでしょう? ゆっくり休んでね」
曜「ママ……!」パァアア
善子「だから私のママよ。曜さんのお母さんも早く帰ってくるって言ってたわ」
曜「お母さんが?」
善子「ええ。よかったじゃない」
曜「……」
善子ママ「嬉しくないの?」
曜「い、いえ! 嬉しいですよ」アハハ
善子「……」
曜「あっ、ママの車っていい匂いするなぁ……」クンクン
善子ママ「……」
曜「冗談です」アハハ
善子「いや本気だったわよ」
善子ママ「じゃあ……とりあえず帰るわね」カチャ
曜「はーい!」カチャ
善子「安全運転でね。危険な思いはもう懲り懲りだわ」カチャ
善子ママ「?」
曜「あっ、何でもないです……」
ブロロ……
善子「ダメ。家まで歩いて帰るの。バスもなし」
曜「冷たい……」
善子ママ「そんなにいじわる言うと嫌われちゃうわよ?」
善子「ならないわよ」
曜「うん、ならないよ」
善子「ほらね?」
善子ママ「う、うん……」
曜「いいよ、ママの車より先に着いてやるんだから!」
善子ママ「いいから乗っていきなさい。もう外は暗いし……」
善子ママ「善子の看病で疲れたでしょう? ゆっくり休んでね」
曜「ママ……!」パァアア
善子「だから私のママよ。曜さんのお母さんも早く帰ってくるって言ってたわ」
曜「お母さんが?」
善子「ええ。よかったじゃない」
曜「……」
善子ママ「嬉しくないの?」
曜「い、いえ! 嬉しいですよ」アハハ
善子「……」
曜「あっ、ママの車っていい匂いするなぁ……」クンクン
善子ママ「……」
曜「冗談です」アハハ
善子「いや本気だったわよ」
善子ママ「じゃあ……とりあえず帰るわね」カチャ
曜「はーい!」カチャ
善子「安全運転でね。危険な思いはもう懲り懲りだわ」カチャ
善子ママ「?」
曜「あっ、何でもないです……」
ブロロ……
131: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:11:53.74 ID:oMcc4SEV.net
.
132: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:12:32.87 ID:oMcc4SEV.net
……
車内
善子ママ「今日は本当にありがとう」
曜「私は善子ちゃんといられて嬉しかったです」
善子「そうね」
善子ママ「熱が四十二度も出たんですって? よく大丈夫だったわね」
曜「えと……ルビィちゃんが熱冷ましくれたり、花丸ちゃんが冷静にヘリを手配してくれたり……」
善子「あの二人が?」
曜「善子ちゃんのこと、私以上に心配してたね」アハハ
善子「そう……」
善子ママ「MRI受けたんですって? 怖くなかった?」
善子「」ビクッ
曜「あ……その話は」
善子ママ「あれ、何度受けても慣れないわよね。耳元でファクスが百台くらい動く音? そんな感じ」
曜「ですよね!? やっぱり私の例えは間違ってなかったんだ……」
善子ママ「人によってはね、変な声が聞こえることもあるそうよ」
曜「えっ」
善子ママ「MRIってどういう仕組みか知ってる?」
善子「た、確か強力な磁力で人体の水素原子を共鳴させて、そのときに出る電波を画像にしてるのよね」
曜「善子ちゃん物知り!」
善子「でも人の声なんて聞こえるわけ……」
善子ママ「動作中、周囲にはものすごく強力な磁場ができるの……そうするとね」
善子ママ「近くにいるよからぬものを引き寄せてしまうらしいわ」
曜「えっ」
善子「そ、そうなのね……」
曜「それって……幽霊?」
善子ママ「幽霊かもしれないし、そうじゃないかもしれない。誰も確かめた人はいないから」
善子「あれは……そんなものじゃなかったわ」ガタガタ
曜「善子ちゃん?」
善子「思い出しただけで寒気が……」ブルブル
車内
善子ママ「今日は本当にありがとう」
曜「私は善子ちゃんといられて嬉しかったです」
善子「そうね」
善子ママ「熱が四十二度も出たんですって? よく大丈夫だったわね」
曜「えと……ルビィちゃんが熱冷ましくれたり、花丸ちゃんが冷静にヘリを手配してくれたり……」
善子「あの二人が?」
曜「善子ちゃんのこと、私以上に心配してたね」アハハ
善子「そう……」
善子ママ「MRI受けたんですって? 怖くなかった?」
善子「」ビクッ
曜「あ……その話は」
善子ママ「あれ、何度受けても慣れないわよね。耳元でファクスが百台くらい動く音? そんな感じ」
曜「ですよね!? やっぱり私の例えは間違ってなかったんだ……」
善子ママ「人によってはね、変な声が聞こえることもあるそうよ」
曜「えっ」
善子ママ「MRIってどういう仕組みか知ってる?」
善子「た、確か強力な磁力で人体の水素原子を共鳴させて、そのときに出る電波を画像にしてるのよね」
曜「善子ちゃん物知り!」
善子「でも人の声なんて聞こえるわけ……」
善子ママ「動作中、周囲にはものすごく強力な磁場ができるの……そうするとね」
善子ママ「近くにいるよからぬものを引き寄せてしまうらしいわ」
曜「えっ」
善子「そ、そうなのね……」
曜「それって……幽霊?」
善子ママ「幽霊かもしれないし、そうじゃないかもしれない。誰も確かめた人はいないから」
善子「あれは……そんなものじゃなかったわ」ガタガタ
曜「善子ちゃん?」
善子「思い出しただけで寒気が……」ブルブル
133: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:13:08.89 ID:oMcc4SEV.net
善子ママ「善子ったら怖がりねぇ。漏らさなかった?」フフッ
曜「あ、それなら……」チラ
善子「……」グスッ
曜「大丈夫でした。トイレに行っておいたので」
善子ママ「そう。さすが曜ちゃん、気が利くわね」
曜「ふふ」
善子「何よ……」グスッ
曜「そんなに怖かった?」
善子「もう二度と……あんな思いはしたくないわ」
曜「私もね、もう二度と……善子ちゃんに嫌われたくない」ギュ
善子「え……」
曜「分かるでしょ? 善子ちゃんとこうして一緒にいられなくなるなんて……」
曜「それこそ死んだ方がましなくらいだよ」アハハ
善子ママ「えっと……」
曜「って善子ちゃんなら言うかな?」アハハ
善子「もう! 人をバカにして!」
善子ママ「なかなかキツい冗談言うのね……」
善子「でも……私もね」
善子「曜さんに嫌われてなくて安心したわ……」ギュ
曜「ふふ……そっか」
善子「あんまりわがまま言い過ぎないように気をつけないと」
曜「ううん。私には言っていいよ」
善子「曜さんを困らせたくないから」
曜「そんなの気にしなくていいのに」
善子「私が気にするのよ!」
曜「じゃあ程々に困らせて?」
善子「程々にって……」
曜「今すぐここで……して、とか」
善子「は?」
善子ママ「も、もうすぐ家につくから……その」
曜「あ、それなら……」チラ
善子「……」グスッ
曜「大丈夫でした。トイレに行っておいたので」
善子ママ「そう。さすが曜ちゃん、気が利くわね」
曜「ふふ」
善子「何よ……」グスッ
曜「そんなに怖かった?」
善子「もう二度と……あんな思いはしたくないわ」
曜「私もね、もう二度と……善子ちゃんに嫌われたくない」ギュ
善子「え……」
曜「分かるでしょ? 善子ちゃんとこうして一緒にいられなくなるなんて……」
曜「それこそ死んだ方がましなくらいだよ」アハハ
善子ママ「えっと……」
曜「って善子ちゃんなら言うかな?」アハハ
善子「もう! 人をバカにして!」
善子ママ「なかなかキツい冗談言うのね……」
善子「でも……私もね」
善子「曜さんに嫌われてなくて安心したわ……」ギュ
曜「ふふ……そっか」
善子「あんまりわがまま言い過ぎないように気をつけないと」
曜「ううん。私には言っていいよ」
善子「曜さんを困らせたくないから」
曜「そんなの気にしなくていいのに」
善子「私が気にするのよ!」
曜「じゃあ程々に困らせて?」
善子「程々にって……」
曜「今すぐここで……して、とか」
善子「は?」
善子ママ「も、もうすぐ家につくから……その」
134: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:13:41.45 ID:oMcc4SEV.net
曜「ママの見てる前でさ」ニヤニヤ
善子「嫌よ」
曜「さっき善子ちゃんにキスされたとき……すっごく気持ちよかったよ」ドキドキ
善子ママ「善子? 曜ちゃんに何したの?」
善子「何もしてないわよ!」
曜「それも覚えてないの? 便利だね」アハハ
善子「覚えて……」カァアア
曜「じゃあ思い出させてあげようか」
善子「覚えてるからいい!」
善子ママ「……」カァアア
曜「あれ? ママももしかして熱ありますか?」ピトッ
善子ママ「ひゃっ!? う、運転中だから……」
善子「ちょっと曜さん! 危ないじゃないの!」
曜「運転中じゃなかったらいいんですかね」ニヤニヤ
善子ママ「まあ……その、程々に」カァアア
善子「ママも! 曜さんは私の恋人なんだからね!?」
曜「あーもう可愛いなぁ善子ちゃんは」ナデナデ
善子「いい加減にして! 怒るわよ!?」
曜「やっといつもの善子ちゃんに戻ってくれたね」フフッ
善子「まだ頭痛いの! 休ませてよ……」
曜「後でゆっくり休めばいいよ」スッ
善子「だ、だから今、休ませてってば……」
善子ママ「も、もう着いたわ! さあ降りる準備をして!」
曜「むっ」
善子「た、助かった……」ハァ
ブロロ…… キキッ
曜「あれ、そう言えば私の家は……」
善子ママ「お母さんならウチにいるわよ」
善子「何でよ」
善子ママ「善子が体調悪いって言うから、ご飯作ってくれてるの」
善子「嫌よ」
曜「さっき善子ちゃんにキスされたとき……すっごく気持ちよかったよ」ドキドキ
善子ママ「善子? 曜ちゃんに何したの?」
善子「何もしてないわよ!」
曜「それも覚えてないの? 便利だね」アハハ
善子「覚えて……」カァアア
曜「じゃあ思い出させてあげようか」
善子「覚えてるからいい!」
善子ママ「……」カァアア
曜「あれ? ママももしかして熱ありますか?」ピトッ
善子ママ「ひゃっ!? う、運転中だから……」
善子「ちょっと曜さん! 危ないじゃないの!」
曜「運転中じゃなかったらいいんですかね」ニヤニヤ
善子ママ「まあ……その、程々に」カァアア
善子「ママも! 曜さんは私の恋人なんだからね!?」
曜「あーもう可愛いなぁ善子ちゃんは」ナデナデ
善子「いい加減にして! 怒るわよ!?」
曜「やっといつもの善子ちゃんに戻ってくれたね」フフッ
善子「まだ頭痛いの! 休ませてよ……」
曜「後でゆっくり休めばいいよ」スッ
善子「だ、だから今、休ませてってば……」
善子ママ「も、もう着いたわ! さあ降りる準備をして!」
曜「むっ」
善子「た、助かった……」ハァ
ブロロ…… キキッ
曜「あれ、そう言えば私の家は……」
善子ママ「お母さんならウチにいるわよ」
善子「何でよ」
善子ママ「善子が体調悪いって言うから、ご飯作ってくれてるの」
135: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:14:17.18 ID:oMcc4SEV.net
善子「だから何でウチで」
善子ママ「曜ちゃんがウチに来るって知ってたんでしょう」フフッ
曜「……」
善子「どうしたの? さっきまでうるさいくらい元気だったじゃない」
善子ママ「さ、降りて」ガチャ
曜「乗せてもらって……ありがとうございました」ペコッ
善子ママ「気にしないで。学校から帰るより近いでしょ?」
曜「はい……そうですね」
善子「曜さんのお母さんに会うの、久しぶりかも……」
善子ママ「そう?」
善子「そりゃママはしょっちゅう会ってるものね。私よりも曜さんのお母さんの方がたくさん会ってたりして」
善子ママ「そんなことないわよ。最近はお互い仕事も忙しくて……」
善子ママ「ってそんなことはどうでもいいの。待ちくたびれてると思うから早く行きましょ」
……
ガチャ
曜ママ「おかえりなさい!」タッタッ
善子「あ……」
善子ママ「ただいま」
曜ママ「ごめんなさいね、お邪魔しちゃってて」フフッ
善子「い、いえ……」ドキドキ
善子ママ「善子?」
善子「へっ? な、何でもないわよ」
曜ママ「曜は? 一緒じゃないの?」
曜「……」
曜ママ「何だ、いるなら『ただいま』くらい言いなさい」
曜「た、ただいま……」
善子「ここ私の家なんだけど」
善子ママ「まあまあ。自分の家だと思ってくれていいんだからね」
曜ママ「ご飯できてるから。手を洗ってさっさと食べちゃって」
善子ママ「曜ちゃんがウチに来るって知ってたんでしょう」フフッ
曜「……」
善子「どうしたの? さっきまでうるさいくらい元気だったじゃない」
善子ママ「さ、降りて」ガチャ
曜「乗せてもらって……ありがとうございました」ペコッ
善子ママ「気にしないで。学校から帰るより近いでしょ?」
曜「はい……そうですね」
善子「曜さんのお母さんに会うの、久しぶりかも……」
善子ママ「そう?」
善子「そりゃママはしょっちゅう会ってるものね。私よりも曜さんのお母さんの方がたくさん会ってたりして」
善子ママ「そんなことないわよ。最近はお互い仕事も忙しくて……」
善子ママ「ってそんなことはどうでもいいの。待ちくたびれてると思うから早く行きましょ」
……
ガチャ
曜ママ「おかえりなさい!」タッタッ
善子「あ……」
善子ママ「ただいま」
曜ママ「ごめんなさいね、お邪魔しちゃってて」フフッ
善子「い、いえ……」ドキドキ
善子ママ「善子?」
善子「へっ? な、何でもないわよ」
曜ママ「曜は? 一緒じゃないの?」
曜「……」
曜ママ「何だ、いるなら『ただいま』くらい言いなさい」
曜「た、ただいま……」
善子「ここ私の家なんだけど」
善子ママ「まあまあ。自分の家だと思ってくれていいんだからね」
曜ママ「ご飯できてるから。手を洗ってさっさと食べちゃって」
136: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:14:54.16 ID:oMcc4SEV.net
善子「は、はい!」タッ
善子ママ「ふふっ」クスクス
曜ママ「何笑ってんの?」
善子ママ「善子ったら緊張してるみたい。ああ見えて人見知りだから」
曜ママ「よくアイドルなんてやってるよ」アハハ
曜「善子ちゃんの悪口言わないで」
曜ママ「言ってない」
曜「善子ちゃん、自分が人見知りなの気にしてるんだから……。少しは気を遣ってよ」
曜ママ「……」
善子ママ「さ、さぁ曜ちゃんも上がって。手を洗って食べましょう?」
曜「……」タッ
曜ママ「こら! 『お邪魔します』くらい言えないの!?」
善子ママ「いいのよ。それに今日は疲れてるの……休ませてあげて」
曜ママ「悪いね。いつも迷惑かけちゃって……」
善子ママ「ううん」
曜ママ「曜、私が帰らないときはいつも泊まらせてもらってるみたいじゃん」
善子ママ「まあね。でも、あなたも悪いのよ? 仕事ばっかりで帰ってあげないから」
曜ママ「曜はもう私のことなんて……ううん。さ、早く食べないと冷めちゃう」
善子ママ「そうね」フフッ
……
リビング
曜ママ「さあどうぞ! おかわりもあるからたっぷり食べてよね」
善子「うわ……」
善子ママ「これは……何というか、頑張ったわね」
曜ママ「たくさん食べて元気になってもらわないとだからね!」
曜「こんな食事出すとかふざけてるの?」
善子「っ!?」ビクッ
曜ママ「せっかく私が作ったのに」
曜「別に作ってくれなんて頼んでない」
善子ママ「ちょっと曜ちゃん?」
善子ママ「ふふっ」クスクス
曜ママ「何笑ってんの?」
善子ママ「善子ったら緊張してるみたい。ああ見えて人見知りだから」
曜ママ「よくアイドルなんてやってるよ」アハハ
曜「善子ちゃんの悪口言わないで」
曜ママ「言ってない」
曜「善子ちゃん、自分が人見知りなの気にしてるんだから……。少しは気を遣ってよ」
曜ママ「……」
善子ママ「さ、さぁ曜ちゃんも上がって。手を洗って食べましょう?」
曜「……」タッ
曜ママ「こら! 『お邪魔します』くらい言えないの!?」
善子ママ「いいのよ。それに今日は疲れてるの……休ませてあげて」
曜ママ「悪いね。いつも迷惑かけちゃって……」
善子ママ「ううん」
曜ママ「曜、私が帰らないときはいつも泊まらせてもらってるみたいじゃん」
善子ママ「まあね。でも、あなたも悪いのよ? 仕事ばっかりで帰ってあげないから」
曜ママ「曜はもう私のことなんて……ううん。さ、早く食べないと冷めちゃう」
善子ママ「そうね」フフッ
……
リビング
曜ママ「さあどうぞ! おかわりもあるからたっぷり食べてよね」
善子「うわ……」
善子ママ「これは……何というか、頑張ったわね」
曜ママ「たくさん食べて元気になってもらわないとだからね!」
曜「こんな食事出すとかふざけてるの?」
善子「っ!?」ビクッ
曜ママ「せっかく私が作ったのに」
曜「別に作ってくれなんて頼んでない」
善子ママ「ちょっと曜ちゃん?」
137: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:15:26.56 ID:oMcc4SEV.net
曜「善子ちゃんは体調悪いのにハンバーグ? 唐揚げ? ビーフシチュー??」
曜「頭おかしいんじゃないの」
曜ママ「なっ……!?」
善子ママ「曜ちゃん。せっかく作ってくれたのにそんな言い方ないわよ」
曜「私ならもっとまともな食事作ってあげられるのに」
曜ママ「……」
曜「余計なことしてさぁ」
善子ママ「さ、冷めないうちに食べましょ? 美味しそうな唐揚げ! だいぶ黒いけど!」
曜ママ「それハンバーグ……」
善子ママ「そ、そうよね! 唐揚げはこっちかしら……」
曜ママ「それはドーナツ」
善子ママ「唐揚げは……ええと」
曜ママ「ごめん、唐揚げ作ってないんだ……」
善子ママ「えっと……」チラ
善子「え? そ、そうね、美味しそうなビーフシチュー……よね?」
善子ママ「ぱくっ……」モグモグ
善子ママ「」
善子「ママ?」
善子ママ「お、おいしーい……」
善子「ママが『いただきます』もせずに食べるなんて……よほど美味しいのね」パクッ
善子ママ「あらやだ、『いただきます』」
善子「……」モグモグ
善子「…………」モグ
善子「ごめんなさい、ちょっとトイレに……」スタッ
曜ママ「……」
曜「ほらね」
曜「お母さんが張り切るとろくなことにならないんだよ。そのまま仕事してればよかったのに」
善子ママ「曜ちゃんのこと心配して早く帰ってきてくれたのよ? そんな言い方したら……」
曜「余計なお世話。もう帰っていいよ」シッシッ
曜ママ「……分かったよ」
曜「頭おかしいんじゃないの」
曜ママ「なっ……!?」
善子ママ「曜ちゃん。せっかく作ってくれたのにそんな言い方ないわよ」
曜「私ならもっとまともな食事作ってあげられるのに」
曜ママ「……」
曜「余計なことしてさぁ」
善子ママ「さ、冷めないうちに食べましょ? 美味しそうな唐揚げ! だいぶ黒いけど!」
曜ママ「それハンバーグ……」
善子ママ「そ、そうよね! 唐揚げはこっちかしら……」
曜ママ「それはドーナツ」
善子ママ「唐揚げは……ええと」
曜ママ「ごめん、唐揚げ作ってないんだ……」
善子ママ「えっと……」チラ
善子「え? そ、そうね、美味しそうなビーフシチュー……よね?」
善子ママ「ぱくっ……」モグモグ
善子ママ「」
善子「ママ?」
善子ママ「お、おいしーい……」
善子「ママが『いただきます』もせずに食べるなんて……よほど美味しいのね」パクッ
善子ママ「あらやだ、『いただきます』」
善子「……」モグモグ
善子「…………」モグ
善子「ごめんなさい、ちょっとトイレに……」スタッ
曜ママ「……」
曜「ほらね」
曜「お母さんが張り切るとろくなことにならないんだよ。そのまま仕事してればよかったのに」
善子ママ「曜ちゃんのこと心配して早く帰ってきてくれたのよ? そんな言い方したら……」
曜「余計なお世話。もう帰っていいよ」シッシッ
曜ママ「……分かったよ」
138: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:16:07.02 ID:oMcc4SEV.net
善子ママ「待って! せめて夕飯だけでも一緒に……」
曜ママ「曜の言うとおりだよね。私が来たところで善子ちゃんがよくなるわけじゃないし……」
曜ママ「仕事してればよかったかも」アハハ
スタスタ
善子ママ「あ……」
曜「さっ、こんなの食べなくていいですから。すぐ私が作るので待っててください」カチャカチャ
善子ママ「……」
曜「全く、こんなに生ゴミ出して……」
善子ママ「どうしてそんな酷いことが言えるの?」
曜「え?」
善子ママ「お母さんが頑張って作ってくれたんでしょ? なのにどうして……生ゴミだなんて言えるのよ」
曜「だって……本当に美味しくないんだもん」
善子ママ「私は食べるわよ」パクッ
曜「お腹壊しても知りませんよ……」
善子ママ「これだけ火が通ってれば……お腹なんて壊すわけ」モグモグ
善子ママ「……」モグモグ
曜「やめましょう? 見ればわかる通り、硬すぎて食べられたものじゃない」
善子ママ「……」ゴクン
善子ママ「げほっ……。美味しいわ」
曜「……」
善子ママ「曜ちゃんは食べないの?」
曜「そうですね、善子ちゃんかママがおしっこかけてくれれば……」
善子ママ「」カチャ
曜「え? 本当にかけてくれるんですか?」
善子ママ「っ!!」ブンッ
パーン
曜「……っ!?」ビクッ
善子「ふぅ……」スタスタ
善子ママ「今すぐお母さんに電話して謝りなさい」
曜「……」
曜ママ「曜の言うとおりだよね。私が来たところで善子ちゃんがよくなるわけじゃないし……」
曜ママ「仕事してればよかったかも」アハハ
スタスタ
善子ママ「あ……」
曜「さっ、こんなの食べなくていいですから。すぐ私が作るので待っててください」カチャカチャ
善子ママ「……」
曜「全く、こんなに生ゴミ出して……」
善子ママ「どうしてそんな酷いことが言えるの?」
曜「え?」
善子ママ「お母さんが頑張って作ってくれたんでしょ? なのにどうして……生ゴミだなんて言えるのよ」
曜「だって……本当に美味しくないんだもん」
善子ママ「私は食べるわよ」パクッ
曜「お腹壊しても知りませんよ……」
善子ママ「これだけ火が通ってれば……お腹なんて壊すわけ」モグモグ
善子ママ「……」モグモグ
曜「やめましょう? 見ればわかる通り、硬すぎて食べられたものじゃない」
善子ママ「……」ゴクン
善子ママ「げほっ……。美味しいわ」
曜「……」
善子ママ「曜ちゃんは食べないの?」
曜「そうですね、善子ちゃんかママがおしっこかけてくれれば……」
善子ママ「」カチャ
曜「え? 本当にかけてくれるんですか?」
善子ママ「っ!!」ブンッ
パーン
曜「……っ!?」ビクッ
善子「ふぅ……」スタスタ
善子ママ「今すぐお母さんに電話して謝りなさい」
曜「……」
139: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:17:34.70 ID:oMcc4SEV.net
.
140: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:18:06.81 ID:oMcc4SEV.net
善子「え、えっと……どういう状況なのかしら」
善子ママ「早く」
曜「嫌です」
善子ママ「なら帰って」
曜「……嫌です」
善子「ママ? どうしたのよそんな怖い顔して……」
善子ママ「……」
善子「っていつもか」アハハ
曜「……」
善子「……何かごめんなさい」
善子ママ「善子、無理しない程度に食べましょ」
善子「え? わ、私は……」
善子ママ「ほら、ドーナツは美味しそうよ」
善子「えっ」
善子ママ「ううん、ドーナツ『も』美味しそうよ」パクッ
善子ママ「ほら、この白いやつなんて柔らかくてまるで半生……」モグモグ
善子ママ「……」ゴクン
善子ママ「善子は黒い方を食べなさい。顎が鍛えられるわ」
善子「そ、そうね……」スッ
曜「やめてよ」ガシッ
善子「え?」
曜「こんなの無理して食べなくていいよ! 体調悪いんだからさ、こんなの食べてもっと体調悪くなったら私……」
善子ママ「……」
善子「あむっ」モグモグ
善子「何これ。普通に不味いわ」
善子ママ「こら善子! 何てこと言うの!」
善子「でも……」モグモグ
善子「何だか温かくなるような……不思議な味ね」ゴクン
善子「意外といけるわ。もう一つ」パクッ
善子ママ「ふふっ。そうね」パクッ
善子ママ「早く」
曜「嫌です」
善子ママ「なら帰って」
曜「……嫌です」
善子「ママ? どうしたのよそんな怖い顔して……」
善子ママ「……」
善子「っていつもか」アハハ
曜「……」
善子「……何かごめんなさい」
善子ママ「善子、無理しない程度に食べましょ」
善子「え? わ、私は……」
善子ママ「ほら、ドーナツは美味しそうよ」
善子「えっ」
善子ママ「ううん、ドーナツ『も』美味しそうよ」パクッ
善子ママ「ほら、この白いやつなんて柔らかくてまるで半生……」モグモグ
善子ママ「……」ゴクン
善子ママ「善子は黒い方を食べなさい。顎が鍛えられるわ」
善子「そ、そうね……」スッ
曜「やめてよ」ガシッ
善子「え?」
曜「こんなの無理して食べなくていいよ! 体調悪いんだからさ、こんなの食べてもっと体調悪くなったら私……」
善子ママ「……」
善子「あむっ」モグモグ
善子「何これ。普通に不味いわ」
善子ママ「こら善子! 何てこと言うの!」
善子「でも……」モグモグ
善子「何だか温かくなるような……不思議な味ね」ゴクン
善子「意外といけるわ。もう一つ」パクッ
善子ママ「ふふっ。そうね」パクッ
141: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:18:47.03 ID:oMcc4SEV.net
曜「もうやめてよ!! 不味いなら無理に食べなくていいじゃん! こんなの捨てようよ!」グスッ
善子ママ「このビーフシチューも食感が新しいわね。まるでお肉が入っていないみたい……」モグモグ
曜「どうして……」ポロポロ
善子「よ、曜さん?」
曜「私に気を遣ってくれてるの? ならやめてよ。全然嬉しくないし……」
善子ママ「お母さんがどんな気持ちか、曜ちゃんに分かる?」
曜「え……?」
善子ママ「曜ちゃんのお母さんはね、休みの日は料理教室に通ってるの……」
善子ママ「少しでも美味しい料理を作ってあげたいって……毎週通ってるのよ」
善子(それ……効果あるのかしら)
善子ママ「何のためだと思う?」
曜「ママにご飯を食べさせたいから……」
善子ママ「曜ちゃんに決まってるじゃない」
曜「私に……?」
善子ママ「曜ちゃんに全部家のことやってもらってるのが申し訳ないって……いつも言ってるわ」
善子ママ「仕事ばっかりで何も母親らしいことしてあげられてないって……」
善子ママ「お母さんがどんなに悩んでるか、曜ちゃんに分かる?」
曜「……」
善子ママ「分からないわよね。曜ちゃんは何でもできちゃうんだもの」
善子ママ「料理だって冷蔵庫の余り物からすごいの作っちゃうし」
善子ママ「洗濯だって善子のおしっこシーツも真っ白にしちゃうし」
善子「恥ずかしいからやめて」
善子ママ「この前掃除してもらったときなんて床がピカピカすぎて転んだわ」
曜「それは申し訳ないです」
善子ママ「曜ちゃんには分からないのよ」
善子ママ「どんなに頑張ってもできない人の気持ちなんて……」
善子「……」
曜「私……」
善子ママ「曜ちゃんはもう少し、お母さんにも優しくしてあげて」
善子ママ「ああ見えて本当は……とっても傷つきやすい人だから」
善子ママ「このビーフシチューも食感が新しいわね。まるでお肉が入っていないみたい……」モグモグ
曜「どうして……」ポロポロ
善子「よ、曜さん?」
曜「私に気を遣ってくれてるの? ならやめてよ。全然嬉しくないし……」
善子ママ「お母さんがどんな気持ちか、曜ちゃんに分かる?」
曜「え……?」
善子ママ「曜ちゃんのお母さんはね、休みの日は料理教室に通ってるの……」
善子ママ「少しでも美味しい料理を作ってあげたいって……毎週通ってるのよ」
善子(それ……効果あるのかしら)
善子ママ「何のためだと思う?」
曜「ママにご飯を食べさせたいから……」
善子ママ「曜ちゃんに決まってるじゃない」
曜「私に……?」
善子ママ「曜ちゃんに全部家のことやってもらってるのが申し訳ないって……いつも言ってるわ」
善子ママ「仕事ばっかりで何も母親らしいことしてあげられてないって……」
善子ママ「お母さんがどんなに悩んでるか、曜ちゃんに分かる?」
曜「……」
善子ママ「分からないわよね。曜ちゃんは何でもできちゃうんだもの」
善子ママ「料理だって冷蔵庫の余り物からすごいの作っちゃうし」
善子ママ「洗濯だって善子のおしっこシーツも真っ白にしちゃうし」
善子「恥ずかしいからやめて」
善子ママ「この前掃除してもらったときなんて床がピカピカすぎて転んだわ」
曜「それは申し訳ないです」
善子ママ「曜ちゃんには分からないのよ」
善子ママ「どんなに頑張ってもできない人の気持ちなんて……」
善子「……」
曜「私……」
善子ママ「曜ちゃんはもう少し、お母さんにも優しくしてあげて」
善子ママ「ああ見えて本当は……とっても傷つきやすい人だから」
142: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:19:22.32 ID:oMcc4SEV.net
善子「ママ……」
曜「お母さんに酷いこと言っちゃったよ……」グスッ
善子ママ「電話してあげて。たぶん今頃泣いてるわよ」
曜「せっかくお母さんが作ってくれたのに……」ポロポロ
曜「私のために料理教室まで通ってくれて……」パクッ
曜「なのに……」モグモグ
曜「どうしてこんなに不味いの……!?」
善子「」
善子ママ「よ、曜ちゃん?」
曜「不味いよね!? 私の味覚が変なのかな!?」
善子「不味いわ」
善子ママ「善子」
善子「作った人の優しさはものすごく感じるわ。でも料理としては……」
曜「ご飯もベチャベチャだし! 炊飯器の使い方知らないの!?」パクッ
曜「ミートボールも何これ! 段ボールかと思った!」パクッ
曜「味噌汁も……ん? これコンソメスープ!」チュルッ
曜「不味い! 本っ当に不味い!!」
曜「でも……」モグモグ
曜「美味しいよ……」ポロポロ
善子「いや、不味いわ」
善子ママ「ええ」
曜「……」スッ
プルル
曜「……」パクッ
プルル
曜「……」モグモグ
プルル
曜「……」チュルッ
『何よ……』
曜「お母さんに酷いこと言っちゃったよ……」グスッ
善子ママ「電話してあげて。たぶん今頃泣いてるわよ」
曜「せっかくお母さんが作ってくれたのに……」ポロポロ
曜「私のために料理教室まで通ってくれて……」パクッ
曜「なのに……」モグモグ
曜「どうしてこんなに不味いの……!?」
善子「」
善子ママ「よ、曜ちゃん?」
曜「不味いよね!? 私の味覚が変なのかな!?」
善子「不味いわ」
善子ママ「善子」
善子「作った人の優しさはものすごく感じるわ。でも料理としては……」
曜「ご飯もベチャベチャだし! 炊飯器の使い方知らないの!?」パクッ
曜「ミートボールも何これ! 段ボールかと思った!」パクッ
曜「味噌汁も……ん? これコンソメスープ!」チュルッ
曜「不味い! 本っ当に不味い!!」
曜「でも……」モグモグ
曜「美味しいよ……」ポロポロ
善子「いや、不味いわ」
善子ママ「ええ」
曜「……」スッ
プルル
曜「……」パクッ
プルル
曜「……」モグモグ
プルル
曜「……」チュルッ
『何よ……』
143: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:19:58.51 ID:oMcc4SEV.net
曜「お母さん大好き」
善子「え……」
善子ママ「あら……」
曜「聞こえなかった? お母さん大好きって言ったの……」グスッ
『ごめんなさい。お母さんまた失敗しちゃった……』
曜「さっきは酷いこと言ってごめんなさい」
『ううん……。私の料理……やっぱり不味かったのね』
曜「美味しいよ」
善子「いやまず」
善子「げほっ! 危ない……」
善子ママ「善子、気をつけなさい」
善子「うん……」
『たまには母親らしく……なんて思った私が悪かったのよ』
曜「何言ってるの……」
『仕事しかできないんだもの、大人しく仕事だけしていればそれで……』
曜「そんなことないよ」
『曜も子どもじゃないんだから、私なんていなくても……』
曜「お母さんはお母さんだよ」
『……』
曜「いくつになってもお母さんは私の……」
『こんな私でも?』
曜「お願い。あんなこと言った後でずるいとは思うけどさ……」
曜「戻ってきてよ。一緒に……」
曜「リメイク料理しよ?」グスッ
善子「容赦ないわね」
善子ママ「……」
『ふふっ……そうよね』
『料理教室なんて行く必要なかったのよ』
『だってこんなに上手な先生がいたじゃない……』
曜「私でよければいつでも」
善子「え……」
善子ママ「あら……」
曜「聞こえなかった? お母さん大好きって言ったの……」グスッ
『ごめんなさい。お母さんまた失敗しちゃった……』
曜「さっきは酷いこと言ってごめんなさい」
『ううん……。私の料理……やっぱり不味かったのね』
曜「美味しいよ」
善子「いやまず」
善子「げほっ! 危ない……」
善子ママ「善子、気をつけなさい」
善子「うん……」
『たまには母親らしく……なんて思った私が悪かったのよ』
曜「何言ってるの……」
『仕事しかできないんだもの、大人しく仕事だけしていればそれで……』
曜「そんなことないよ」
『曜も子どもじゃないんだから、私なんていなくても……』
曜「お母さんはお母さんだよ」
『……』
曜「いくつになってもお母さんは私の……」
『こんな私でも?』
曜「お願い。あんなこと言った後でずるいとは思うけどさ……」
曜「戻ってきてよ。一緒に……」
曜「リメイク料理しよ?」グスッ
善子「容赦ないわね」
善子ママ「……」
『ふふっ……そうよね』
『料理教室なんて行く必要なかったのよ』
『だってこんなに上手な先生がいたじゃない……』
曜「私でよければいつでも」
144: 名無しで叶える物語 2018/02/11(日) 20:21:17.83 ID:oMcc4SEV.net
.


コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。