1 : 名無しで叶える物語◆Ue7pBYSb★ :2025/01/06(月) 18:00:32 ???00
mek「ほんとに、ほんとにいいの?演技のためだなんて」

uism「はい、できることは何でも試してみたいんです」

わたしは憧れの先輩俳優であり、大学の同窓生でもあるmekさんのおたくにお邪魔しています

というのも、今度出演する作品にキスシーンの収録があり、その練習をお願いしたのです

uism「キスシーンといえばmekさんですもの」

mek「んー、舞台とアニメ?ゲーム?とじゃ勝手が違うと思うけどなぁ」

uism「たしかにそうですけれど、舞台の演技は声の演技の基礎基本。ですからまずは知っておきたいんです」

mekさんは少し悩むように頭を掻いてから言いました

mek「んーーーー、まあ今更突き返すわけにもいかないし、いいよ、始めよう」


2 : 名無しで叶える物語◆Ue7pBYSb★ :2025/01/06(月) 18:01:21 ???00
mek「百聞は一見にしかず、だ。まずはやってみるか」

uism「え──」

その意味がよくわからないままに、わたしの唇はふさがれていました

mek「ぷはっ。どう?」

uism「……………………………………え、あの」

mek「一瞬すぎてよくわかんないか。じゃあ今度はアニメ向けに音を立てるやり方でやってみよう」

呆然として答えられずにいると、mekさんの舌が唇の隙間に入り込んできました

柔らかくあたたかい感触が口の中に広がり、味なんてしないはずなのに甘ささえ感じられました

uism「んっんんっ……」

くちゅくちゅと唾液の混ざり合う音が脳の内側から響いてきます

鼻呼吸をしているのに窒息しそうです

舌の表、裏だけでなく頬の内側や上顎までヘビのような動きで撫でられ、気持ちよさで目がチカチカしました


3 : 名無しで叶える物語◆Ue7pBYSb★ :2025/01/06(月) 18:02:09 ???00
つぷっ

mekさんが唇を離すと、キラキラとした糸の橋がかかりました

mek「ふふ、uism可愛かったよ。こういう音を出せるようにしようね」

mekさんは冷静に続けますが、わたしはそれどころではありません

uism(キスの練習っててっきり口頭で教えるものとばかり──)

uism「…………………………ごめんなさい」

mek「ん?なにが?」

uism(だけど、この勘違いを正直に伝えたら──)

uism「………………よくわからなかったので、もう何度かお願いできないでしょうか///」

mek「お、やる気あるねぇ。じゃあいろんな角度で試してみよっか」

以来、何かとこじつけてはmekさんにキスの練習をお願いしています