☆
「なあインデックス、マンボウって魚は泳ぎが下手で、水槽のガラス面にぶつかって死んじまうってホントか?」
「とうま? 泳ぎが下手かどうかは別にして、マンボウは水族館で飼育するのが難しい魚だっていうのは聞くね」
「まあ何しろデカイからな。のんびりぼーっとしてるだけとは言え、大きいのだと体重1トンを越えるんだっけ」
「ん~……、とうまのマンボウのイメージはなんだか偏ってるかも? ちょっと修正してあげるんだよ」
「ん? そうかなあ? まあ、詳しいわけじゃないから教えてくれるのは大歓迎だけどな。じゃ、まずは分類か」
「うん、マンボウは大きく言えばフグの仲間だね。おちょぼ口で、何となくフグ顔でしょ?」
「言われて見ればそうだな。フグ類ってのは速く泳ぐのが苦手で、外敵から逃げる手段がないのが多いけど」
「代わりに、膨張したり、針を出したり、ガッチガチの装甲で身を守る魚が多いね。マンボウは装甲タイプかも」
「あれ? でもさ、確かマンボウはウロコが無くて皮膚が弱いんじゃなかったっけ?」
「粘液で守られた皮膚は確かに人が触っただけで痕が残るくらい弱いけど、その皮の厚みは数センチもあるんだよ」
「へえ。そんなに厚いんじゃその辺のサメにちょっと咬まれたって平気だろうな。そういう装甲ってわけだ」
「うんうん。ヒレの退化具合といい、防御形 といい、フグ目の特徴をしっかり備えていると言えるんじゃないかな」
「とは言え、体型は独特だけどな。どう言ったらいいか……、常盤台中学の校章を横向きにしたような」
「で、尖ってる方を頭としたら、尾のほうの端の上下に飛行機の羽を付けて……おー、まさにマンボウ形かも!」
「わかりやすいな。で、マンボウはこの飛行機の羽の部分、背ビレと尻ビレしか動かせないんだろ?」
「一応、末端の部分、舵ビレっていうのかな? そこも動くんだよ。まあでも確かに、巨体の割に動く部分は少ないかも」
「だよなあ。ちなみにここまで、上条さんの最初持ってたマンボウのイメージは何一つ変わっていませんけど……」
「焦る魔術師は貼るルーンの枚数が少ない、だよ。 ここからが本番かも。まずは『翻車魚』。コレ読める?」
「ん? おいおいインデックスさん、いくらなんでもバカにしすぎだろ? 『まんぼう』だよ(テーマだし、多分)」
「意外……、とうま漢字強いんだね。でね、何でこの字をあてるかっていうと、マンボウは宙返りをするからなんだよ」
「なあインデックス、マンボウって魚は泳ぎが下手で、水槽のガラス面にぶつかって死んじまうってホントか?」
「とうま? 泳ぎが下手かどうかは別にして、マンボウは水族館で飼育するのが難しい魚だっていうのは聞くね」
「まあ何しろデカイからな。のんびりぼーっとしてるだけとは言え、大きいのだと体重1トンを越えるんだっけ」
「ん~……、とうまのマンボウのイメージはなんだか偏ってるかも? ちょっと修正してあげるんだよ」
「ん? そうかなあ? まあ、詳しいわけじゃないから教えてくれるのは大歓迎だけどな。じゃ、まずは分類か」
「うん、マンボウは大きく言えばフグの仲間だね。おちょぼ口で、何となくフグ顔でしょ?」
「言われて見ればそうだな。フグ類ってのは速く泳ぐのが苦手で、外敵から逃げる手段がないのが多いけど」
「代わりに、膨張したり、針を出したり、ガッチガチの装甲で身を守る魚が多いね。マンボウは装甲タイプかも」
「あれ? でもさ、確かマンボウはウロコが無くて皮膚が弱いんじゃなかったっけ?」
「粘液で守られた皮膚は確かに人が触っただけで痕が残るくらい弱いけど、その皮の厚みは数センチもあるんだよ」
「へえ。そんなに厚いんじゃその辺のサメにちょっと咬まれたって平気だろうな。そういう装甲ってわけだ」
「うんうん。ヒレの退化具合といい、防御形 といい、フグ目の特徴をしっかり備えていると言えるんじゃないかな」
「とは言え、体型は独特だけどな。どう言ったらいいか……、常盤台中学の校章を横向きにしたような」
「で、尖ってる方を頭としたら、尾のほうの端の上下に飛行機の羽を付けて……おー、まさにマンボウ形かも!」
「わかりやすいな。で、マンボウはこの飛行機の羽の部分、背ビレと尻ビレしか動かせないんだろ?」
「一応、末端の部分、舵ビレっていうのかな? そこも動くんだよ。まあでも確かに、巨体の割に動く部分は少ないかも」
「だよなあ。ちなみにここまで、上条さんの最初持ってたマンボウのイメージは何一つ変わっていませんけど……」
「焦る魔術師は貼るルーンの枚数が少ない、だよ。 ここからが本番かも。まずは『翻車魚』。コレ読める?」
「ん? おいおいインデックスさん、いくらなんでもバカにしすぎだろ? 『まんぼう』だよ(テーマだし、多分)」
「意外……、とうま漢字強いんだね。でね、何でこの字をあてるかっていうと、マンボウは宙返りをするからなんだよ」
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